土砂災害に備えるために ~ 犠牲者ゼロを目指して 土砂災害防止法による取組み ~ 東京都 公益財団法人 建設局河川部東京都公園協会 1
説明会次第 2 説明会次第一開会二職員紹介 挨拶三説明土砂災害に備えるために ~ 犠牲者ゼロを目指して土砂災害防止法による取組 ~ 四質疑応答五閉会
配布資料 ( パンフレット ) 3
土砂災害に備えるために ~ 犠牲者ゼロを目指して 土砂災害防止法による取組み ~ 東京都 公益財団法人 建設局河川部東京都公園協会 4
- 説明内容 - 土砂災害に備えるために どのような場所で どういうときに どのようにして
土砂災害の種類 1 急傾斜地の崩壊 2 土石流 3 地すべり 6
土砂災害発生件数推移 ( 回 ) ( 回 ) 土砂災害の増加 激甚化 最近 10 年約 1000 件 / 年 7
土砂災害のおそれのある箇所 島しょ部 10% 区部 16% 多摩部 74% 東京都で約 15,000 箇所 8
平成 26 年 8 月豪雨による広島土砂災害 日時 : 平成 26 年 8 月 20 日 場所 : 広島県広島市安佐南区 安佐北区 降雨量 :1 時間最大 87mm(24 時間雨量 247mm) 被害状況 : 死者 74 人 住宅被害 129 棟 出典 : 国土交通省砂防部資料 ( 平成 26 年 9 月 2 日時点 ) 9
東京都における事例 1 伊豆大島土砂災害 日時 : 平成 25 年 10 月 15~16 日 場所 : 大島町元町地区 降雨量 :1 時間最大 122mm(24 時間雨量 824mm) 被害状況 : 死者行方不明者 39 人 住宅被害 153 棟 10
東京都における事例 2 あきる野市の急傾斜地の崩壊 日時 : 平成 22 年 7 月 5 日 ( 梅雨前線による豪雨 ) 場所 : あきる野市 降雨量 :1 時間最大 47mm( 総雨量 67mm) 被害状況 : がけ下の建物基礎まで土砂が到達 11
急傾斜地の崩壊が起きるとしたら... 生命 身体に影響が及ぶとしたら... 以下のような地形 範囲とされています 影響が及ぶ範囲 高さHの2 倍急傾斜地 10m 程度 高さ H (=5m 以上 ) 斜度 30 以上 12
- 避難に向けた情報提供制度の必要性 - 土砂災害のおそれのある箇所 高さの2 倍急傾斜地 10m 日頃の備え 早めの避難 斜度 30 以上 高さ 5m 以上 - 大きな被害 ~ 避難 自衛のための法律 - 平成 11 年 6 月 : 広島災害 ( 死者 24 名 ) 平成 12 年 4 月 : 衆参両院において全会一致で可決成立 平成 13 年 4 月 : 土砂災害防止法施行 13
警戒区域の指定 ( 急傾斜の場合 ) 警戒区域 ( イエローゾーン ) 地形で決定 高さ H の 2 倍 ( 最大 50m) 急傾斜地 特別警戒区域 10m ( レッドゾーン ) 高さ H (=5m 以上 ) 斜度 30 以上 レッドゾーンは 高さ 斜度 土質等から計算で決定
警戒区域等の指定 ( 土石流の場合 )
警戒区域等指定の イメージ ( 土石流 ) 氾濫開始地点 レッドゾーン イエローゾーン
区域指定後の義務と規制事項 区市町村に課せられる義務警戒避難体制の整備 ハザードマップの作成 要配慮者利用施設管理者の義務避難確保計画作成 避難訓練実施 不動産取引時の義務重要事項説明の義務化 開発や建物の建設時に求められること特定開発行為の許可制 建築物の構造規制 その他 建築物の移転勧告 17
土砂災害警戒区域の指定を受け 警戒避難体制の整備 災害情報の収集 伝達や 早期の避難 救助を円滑に実施できるよう警戒避難体制を整備 18
土砂災害警戒区域の指定を受け ハザードマップの作成等 警戒区域 特別警戒区域の範囲 避難場所 避難ルート 緊急連絡先 その他 等 警戒避難に必要な情報等を記載したハザードマップを作成 19
土砂災害警戒区域の指定を受け 要配慮者利用施設管理者の義務 社会福祉施設 学校 医療施設その他防災上の配慮を要する者が利用する施設 避難確保計画の作成 避難訓練の実施 区市町村地域防災計画にその名称及び所在地が定められた施設が対象 20
土砂災害警戒区域の指定後は 宅地建物取引における措置 宅地 建物等 の取引時 重要事項説明 の義務化 21
土砂災害特別警戒区域では 建築物の構造規制がなされます 建築物の構造規制が 建築基準法に基づき行われます 建築物の構造規制には 基礎調査結果が有効活用されます 22
土砂災害特別警戒区域では 特定開発行為の許可制 宅地分譲や病院 福祉施設などの建築のための開発行為は 基準に従ったものに限って許可 23
土砂災害特別警戒区域では 建築物の移転勧告及び支援措置 危険が喫緊に迫った場合 行政による移転勧告あり ( 住宅金融支援機構その他支援措置含む ) 24
土砂災害防止法による対策 ( まとめ ) 土砂災害警戒区域 ( イエローゾーン ) 土砂災害特別警戒区域 ( レッドゾーン ) 警戒避難体制の整備 警戒区域の周知 要配慮者利用施設管理者の義務 重要事項説明 建築確認時の構造規制 安全な住宅地の開発 建築物の移転勧告, 支援 25
このような時に注意が必要です - 土砂災害警戒情報の発表 - 土砂災害警戒情報とは 大雨により がけ崩れや土石流の発生する危険性が高まったと判断した時に 都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です 土砂災害警戒区域等では避難を検討してください 発表のタイミング 大雨の可能性が高まる 大雨注意報 大雨警報 土砂災害警戒情報 土砂災害の危険性が高まる 土砂災害の危険度
土砂災害警戒情報発表のイメージ 気象庁ホームページの発表のイメージ テレビのテロップのイメージ 土砂災害警戒情報八王子市 土砂災害警戒情報 区 東京都 東京都 27
このような時に注意が必要です - 土砂災害の前兆現象 - 前兆現象が見られたら 即 避難を! 28
がけ崩れの前兆現象 湧水量の増加 小石がぱらぱら落下 小石がぼろぼろ落下 がけ崩れ発生 湧水が濁る 国土交通省提供資料 亀裂の発生 前兆現象 29
土石流の前兆現象 流水の異常な濁り 山鳴り 地鳴り 土石流発生 国土交通省提供資料 流木発生渓流内の軽石の音 国土交通省提供資料 前兆現象 30
- 土砂災害から身を守るために - 日頃の備え 土砂災害警戒区域等の場所を把握しておく 避難場所や道順を確認しておく 非常時の持ち出し品を揃えておく 市の防災メールに登録しておく 大雨時の対応 気象庁や市からの情報を集める ( 防災メール 防災行政無線等 ) ( 様子をみる際は二階の 崖や沢から離れた部屋で ) 大雨警報や土砂災害警戒情報が出たら早めに避難 前兆現象の発現など 身の危険を感じたら即避難 31
土砂災害に備えるための情報 タイミング ; 避難準備情報 大雨警報が発令され 今後も継続した大雨が予想されており 土砂災害が発生する危険性がある場合 避難勧告 さらに 土砂災害警戒情報 が発表された場合 避難指示 土砂災害等の発生する危険性が非常に高まった または甚大な災害が発生した場合 対 象 ; 既存の急傾斜地崩壊危険箇所 および新たに指定される 土砂災害警戒区域等にお住まいの方 伝達方法 ; テレビ ラジオ 市のメールマガジン 防災アプリ ツイッ ター 広報車など 〇避難行動の例 早めに 避難 気象情報や区からの情報 周囲の安全を確認して 開設されている一時避難施設へ避難 2 階以上に避難するなど 32
犠牲者ゼロを目指して 自助防災への備え警戒区域の把握避難行動 連携 地域の皆さま 協働 国 東京都 東村山市 共助地域の助け合い避難訓練の実施など 公助警戒避難体制の整備土砂災害警戒区域の情報提供など 33
ご清聴ありがとう ございました 東京都 公益財団法人 建設局河川部東京都公園協会 34