Transfibular Arthrodesis of the Ankle Joint by Yasushi MOMOTA, Kenji OHTSUKI, Shingo NANIWA and Hiroyuki ISHII Department of Orthopedic Surgery Misasa Onsen National Hospital Tottori Japan Abstract From 1977 to 1992, twenty three arthrodesis of the ankle in twenty one patients were performed by means of a transfibular approach in National Misasa Onsen Hospital. The subjects were twelve patients with osteoarthritis, seven with rheumatoid arthritis, one avascular necrosis of talus, and the other suppurative arthritis. Union was obtained in twenty of twenty three ankles (87%). The clinical results of nineteen ankles except three ankles of nonunion and one of suppurative arthritis with paraplegia were evaluated by Takebe's method. Exellent result was gained in six ankles, good in six ankles, fair in six, and poor in one. The patients who gained the good result in activities of daily living had been arthrodesed from five to thirteen degree of equinus. Subtalar bony change was radiographically demonstrated in almost cases but not correlated with the pain.
242 足関 節 固定 術 症例 の検 討 化 膿 性 関 節 炎 は各 々1例1関 節 で あ っ た. 手 術 関 節 面 を十 分 切 除 す る. そ の 腓 骨 骨 片 を sliding 時年 齢 は19歳 か ら83歳 で あ るが 特 に 中 高年 齢 層 onley graft と して screw に 多 く平 均60.1歳 で あ っ た. 観 察 期 間 は5ヵ 月 14年1ヵ 月 で平 均3年7ヵ 月 であ った (表1). の 交 差 刺 入 に よ る追 加 固 定 を行 う. 時 に は腸 骨 手 術 方 症 の 軽 度 底 屈位 で 内 外 反 中 間位 を 目標 と し, 術 中仮 固定 後X線 撮 影 で 肢 位 の確 認 を行 外 側 方 進 入 手 術 で腓 骨 を遊 離 骨 片 と し た後, 表1 骨 移 植 も併 用 す るこ と も あ る. な お, 固定 角 度 は5 15度 固 定 後, さ らに k-wire っ て い る (図1). 後 例 術 直 後 よ り約8週 PTB装 療 間 ギ プ ス 固 定 を行 い そ の後 具 ま た は 足 関 節 固定 装 具 な ど を用 い, 骨 癒 合 の 状 態 を確 認 しなが ら体 重 負 荷 を開 始 して い る. なお, 後 療 中 は 中 前 足 部 の拘 縮 が 起 こ らな い よ うに留 意 して い る. 評 価 方 足 関 節 の評 価 基 準 と して は Mazur3), Morris4), Said6) な どの 評 価 が み られ るが我 々 は 日本 式 生 活 で のADL面 を加 味 した武 部 ら8)の 足 関 節 固定 術 評 価 基 準 を用 い た. X線 評 価 は骨 癒 合 完 了 時 の 固 定 肢 位 と talar joint, Chopart joint, Lisfranc sub- joint な どの 隣接 関 節 に つ い て 骨 性 生変 化 を調 査 した. 結 果 偽 関 節3関 節 と麻 痺 を伴 う化 膿 性 関節 炎1関 節 を除 い た17例19関 節 の 臨床 成 績 を評 価 し た. 良 以 上 が12関 節 (63%) で あ っ た (表2). 項 目別 臨 床 成 績 で は, 疼 痛 点数 が 最 も高 く, ほ ぼ全 例 に 除 痛 効 果 が 認 め られ た. 各 疾 患 と も 日常 生 活 点 数 が 最 も低 く, 和 式 トイ レ は9関 節 (47%) 正 座 は5関 節 (26%), 節 (42%) 表2 術後 図1 手術 方 階 段 昇 降 は8関 に可 能 で あ っ た (図2). 臨症 成 績
244 足 関節 固定術 症 例 の 検討 表4 隣接 関節 の骨性 変化 の 出現率 固定 肢 位 の 問題 で は, 内外 反 中 間位 で は 意 見 の統 一 が み られ るが, 底 背屈 角 度 に は さ ま ざ ま な意 見 が あ る. Ratliff5) は0度, Morris4) は0 度 5度 底 屈 位, Lance2) は0度 20度 底 屈 位 が 良 い と報 告 して い る. ま た, 武 部 ら8)は日本 式 生 活 に は, 10度 底 屈 位 が望 ま しい と報 告 して い る. 我 々 も 日本 式 生 活 を考 慮 に い れ5 15度 を 目標 に して い るが 症 例 中ADL点 の は5 13度 底屈位 数 の高 い も 底 屈位 で あ っ た. 隣 接 関 節 へ の 影 響 で は, 経 過 年 数 の 長 くな る に した が って 骨 性 変 化 が 現 れ る傾 向 に あ るが そ の ため に 痛 み の 出 現 した症 例 は な か っ た (図3). Subtalar joint に 骨 性 変 化 が 高 率 に み られ た の は, 頸 骨 長 軸 方 向 か ら の圧 迫 力 が 原 因 と考 え ら れ た7). ま た, Said Chopart 術 後3年6カ 月 ら6)が報 告 して い る よ うな joint の hypermobility は 自検 例 に お い て 認 め られ な か っ た. 臨床 評 価 に お い て 自検 例 で は, 慢 性 関 節 リ ウ マ チ に成 績 不 良 例 が 多 くみ ら れ た. これ は竹 部 らの 評 価 で は, ADL 跛 行 点数 の 占め る割 合 が 高 く術 前 よ り多 関 節 痛 の あ る症 例 で は 高得 点 が 得 られ なか っ た た め で あ っ た (図2). しか し, 足 関 節 だ け に 限 れ ば 術 前 疼 痛 の ため 歩行 不 能 で あ った もの が 可 能 とな っ て お り足 関 節 固 定 図3 術 後14年1カ 月 術 の有 用性 が 確 認 で き た. 上 段: 術 前 隣 接 関 節 に 骨 性 変 化 は見 られ ない. 術 後3年6か 月 subtalar joint の 骨 硬 ま と め 化 像 見 ら れ る が, 他 の 隣 接 関 係 に 変 化 1. は 見 られ な い. 下 段: 術 前 subtalar joint の 骨 硬 化 像 が 見 ら れ る. 術 後14年1か 月 subtalar joint の 狭 少 化 と Lisfranc joint の 骨 棘 形 成 当 院 で施 行 され た足 関 節 固 定 術 症 例21例23 関 節 につ い て 報 告 した. 2. 全 症 例 の初 回 固定 術 術 後 の 骨 癒 合 率 は, 87 %で あ っ た. 著 明 で あ る. 3. 定 後 の 隣 接 関 節 へ の 影 響, 臨 床 評 価 な どが あ ADL良 4. げ られ る. 第一 の 問 題 点 と し て術 式 が あ げ られ る. 術 式 に は様 々 な方 が あ るが 大 き く内 固定 と圧 迫 固 定 とに分 け られ る. しか し, 前 者 で は高 率 好例 の 固定 肢 位 は, 内外 反 中 間位 底 屈 角 度 は5 13度 隣 接 関 節 の 骨 性変 化 の 出 現 率 は, subtalar joint に高 率 で あ っ た. 5. 臨床 成 績 は, 武 部 ら8)の評 価 方 で は優6, 良6, 可6, 不 可1で の偽 関 節 発 生 を指 摘 して い る報 告 もあ る. 内 固 定 の偽 関節 発生 率 を Lance2) は36%, Said6) は23%と が 自検 例 で は13%と た. Detwiler1) 彼 らの 報 告 よ り低 率 で あ っ あ った. 文 は89%, 報 告 して い る で あ っ た. 1) Detwiler, 献 C.K., Frenette, T.: Ankle arthrodesis: ence. New York State J.P. and Chiroff, R. Fifteen years experi- J. Med., 76: 1803-
1807, 1976, 2) Lance, E.M., Paval, A., Fries, I. et al.: Arthrodesis of the ankle joint: Follow-up study. Clin. Orthop., 142: 146-158, 1979. 3) Mazur, J.M., Schwastz, E. and Simon, S. R.: Ankle arthrodesis: Long-term follow-up with gait analysis. J. Bone Joint Surg., 61- A: 964-975, 1979. 4) Morris, H.D., Hand, W.L., and Dunn, A. W.: The modified blair fusion for fractures of the tales. J. Bone Joint Surg., 53-A: 1289-1297, 1971. 5) Ratliff, A.H.C.: Compression arthrodesis of the ankle. J. Bone Joint Surg., 41-B: 524-534, 1959. 6) Said, E., Hunka, L. and Siller, T.N.: Where ankle fusion stands today. J. Bone Joint Surg., 60-B: 211-214, 1978.