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受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等と併用して使用する なお 併用するコルチコステロイド 5-HT3 受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等の用法 用量については 各々の薬剤の添付文書等 最新の情報を参考にすること 2 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し がん化学療法の各サイクルにおける本剤

オランザピンOD錠2.5mg「テバ」/オランザピンOD錠5mg「テバ」/オランザピンOD錠10mg「テバ」

⑵ 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し がん化学療法の各サイクルにおける本剤の投与期間は 6 日間までを目安とすること 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 糖尿病の家族歴 高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者 [ 重要な基本的注意 の項参

オランザピン錠2.5mg/5mg/10mg/細粒1%「サワイ」

形状淡黄色の素錠 ( 口腔内崩壊錠 ) 大き外 形 OD 錠 5mg ニプロ OD 錠 さ厚さ (mm) 直径 (mm) 重量 (mg) 本体表示 OD 5 ニプロ OD 10 ニプロ 販売名細粒 1% ニプロ 性状微黄色の細粒 効能 効果 統合失調

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オランザピン錠2.5mg・5mg・10mg「明治」、OD錠2.5mg・5mg・10mg「明治」、細粒1%「明治」

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

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110607セチリジン5-1.indd

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

レキサルティに係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 ( 別紙様式 ) レキサルティ錠 1mg 販売名有効成分ブレクスピプラゾールレキサルティ錠 2mg 製造販売業者大塚製薬株式会社薬効分類 安全性検討事項 提出年月 重要な特定されたリスク 平成 30 年 5 月 錐

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

保険薬局の登録 ~ クロザリルは CPMS に登録された保険薬局で調剤され 通院患者に渡されることにな っています CPMS 登録にあたり薬局には下記要件が求められます < 要件 1> 1) インターネットが使えること (ecpms(web site) にアクセス可能であること ) 2) 処方元の医

アリピプラゾール口腔内崩壊錠

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

*2019 年 3 月改訂 ( 第 2 版 使用上の注意の項の改訂 ) 2019 年 2 月作成 抗精神病剤 日本標準商品分類番号 DK2-1 劇薬処方箋医薬品 ( 注意 - 医師等の処方箋により使用すること ) Quetiapine Fumarate Tablets FFP 貯法 :

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

アリピプラゾール錠/散

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

クエチアピン錠25mg「ヨシトミ」/クエチアピン錠100mg「ヨシトミ」/クエチアピン錠200mg「ヨシトミ」

エビリファイに係る ( 別紙様式 ) 販売名 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 1 エビリファイ錠 1 mg /3 mg /6 mg /12 mg 2 エビリファイ散 1% 3 エビリファイ内用液 0.1% 4 エビリファイ OD 錠 3 mg /6 mg /12 mg /24 mg 5

p 13

減量・コース投与期間短縮の基準

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

平 成 17 年 3 月

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル


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目次 市販直後調査結果の概要 3 1. 調査対象 3 2. 副作用の収集状況 3 医薬品リスク管理計画書 (RMP) におけるリスクについて 6 その他の副作用について 7 まとめ 8 2

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ジプレキサ(オランザピン)患者向医薬品ガイド(筋注)

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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用法 用量 通常 成人にはクエチアピンとして 1 回 25mg 1 日 2 又は 3 回より投与を開始し 患者の状態に応じて徐々に増量する 通常 1 日投与量は 150~600mg とし 2 又は 3 回に分けて経口投与する なお 投与量は年齢 症状により適宜増減する ただし 1 日量として 750

ジプレキサ筋注用 10mg(2) (5) めまい 起立性低血圧 徐脈 低換気が認められることがあるので これらの徴候があらわれた場合には 横臥位にさせ 観察を十分に行うこと (6) 本剤投与後に抗精神病薬を投与する場合には 適切な投与間隔をあけ 投与後は患者の状態を十分に観察すること (7) オラン

改訂を反映2018年5月作成_オランザピンOD錠_ガイド

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

リスペリドンOD

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表イ 同種同効品一覧表

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 錠中 ) オランザピン錠 2.5mg トーワ オランザピン錠 5mg トーワ オランザピン錠 10mg トーワ オランザピン錠 2.5mg トーワ OLANZAPINE TABLETS 2.5mg TOWA オランザピン錠 5mg トーワ OLANZAPIN

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ジプレキサ(オランザピン)患者向医薬品ガイド(錠)

この薬の飲み方強い吐き気や 嘔吐を生じる抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチンなど ) の実施に際して使用します 原則 他の制吐剤 ( ステロイドとアプレピタントとセロトニン受容体拮抗剤 ) との併用において使用し 1 日 1 回 5mg を服用します 1 日量は 10mg を超えないこと 抗悪性腫瘍剤の各

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

スライド 1

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

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2018 年 4 月改訂 ( 第 4 版 ) 日本標準商品分類番号 :871179, 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013 に準拠して作成 抗精神病薬 双極性障害治療薬 制吐剤 Olanzapine Tablets 2.5mg 5mg 10mg NIS

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 用法 用量 通常 成人にはドネペジル塩酸塩として 1 日 1 回 3mg から開始し 1 ~ 2 週間後に 5mg に増量し 経口投与する 高度のアルツハイマー型認知症患者には 5mg で 4 週間以上経過後 10mg に増量する

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ジプレキサ錠 (2) (9) 本剤のクリアランスを低下させる要因 ( 非喫煙者 女性 高齢者 ) を併せ持つ患者 [ 本剤の血漿中濃度が増加することがある ] 2. 重要な基本的注意 (1) 本剤の投与により 著しい血糖値の上昇から 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡等の致命的な経過をたどること

2018 年 4 月改訂 ( 第 7 版 ) 日本標準商品分類番号 :871179, 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013 に準拠して作成 抗精神病薬 双極性障害治療薬 制吐剤オランザピン錠 2.5mg 日医工 オランザピン OD 錠 2.5mg 日医

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

リスペリドン錠・細粒「CH」

明らかではないが これらの症状 行動を来した症例において 基礎疾患の悪化又は自殺念慮 自殺企図 他害行為が報告されている 患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに これらの症状の増悪が観察された場合には 服薬量を増量せず 徐々に減量し 中止するなど適切な処置を行うこと 3) 自殺目的での過

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改訂後 ( 下線 : 薬食安通知による追加記載 ) ( 下線 : 自主改訂による追加記載 ) 4. 副作用 1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) (1)~(6) 現行のとおり (7) 横紋筋融解症横紋筋融解症があらわれることがあるので 観察を十分に行い 筋肉痛 脱力感 CK (CPK) 上昇 血中及

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患者向医薬品ガイド フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg Fycompa Tablets 2mg Fycompa Tablets 4mg 一般名 ペランパネル水和物 Perampanel Hydrate

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改訂後 (2) その他の副作用副作用の頻度頻度不明倦怠 ( 感 ) ほてり 無力症 疲労 全身症状発熱 悪寒傾眠 めまい 頭痛 不眠 振戦 神経過敏 知覚減退 躁病反応 感情鈍麻 錐体外路障害 あくび アカシジ精神神経系ア注 2) 味覚異常 異常な夢( 悪夢を含む ) 激越 健忘 失神 緊張亢進 離

Transcription:

2018 年 4 月改訂 ( 第 8 版 ) 2018 年 4 月改訂日本標準商品分類番号 871179 872391 貯法 : 気密容器に入れ 室温保存使用期限 : 外箱等に表示 ( 3 年 ) 劇薬処方箋医薬品 ( 注意 - 医師等の処方箋により使用すること ) 抗精神病薬 双極性障害治療薬 制吐剤 2.5mg 5 mg 10mg 承認番号 22800AMX00064 22800AMX00065 22800AMX00066 薬価収載 2016 年 6 月 2016 年 6 月 2016 年 6 月 販売開始 2016 年 6 月 2016 年 6 月 2016 年 6 月 効能追加 2018 年 4 月 2018 年 4 月 2018 年 4 月 オランザピン口腔内崩壊錠 OLANZAPINE OD 警告 1. 著しい血糖値の上昇から 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し 死亡に至る場合があるので 本剤投与中は 血糖値の測定等の観察を十分に行うこと 2. 投与にあたっては あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを 患者及びその家族に十分に説明し 口渇 多飲 多尿 頻尿等の異常に注意し このような症状があらわれた場合には 直ちに投与を中断し 医師の診察を受けるよう 指導すること ( 2. 重要な基本的注意 の項参照 ) 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1. 昏睡状態の患者 [ 昏睡状態を悪化させるおそれがある ] 2. バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者 [ 中枢神経抑制作用が増強される ] 3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 4. アドレナリンを投与中の患者 ( アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く ) ( 3. 相互作用 の項参照 ) 5. 糖尿病の患者 糖尿病の既往歴のある患者 品名オランザピン OD 錠 5 mg タカタ 成分 分量 添加物 1 錠中オランザピン 5.00mg D- マンニトール トウモロコシデンプン アスパルテーム (L- フェニルアラニン化合物 ) ステアリン酸マグネシウム 品名オランザピン OD 錠 10mg タカタ 成分 分量 添加物 2. 製剤の性状 1 錠中オランザピン 10.00mg D- マンニトール トウモロコシデンプン アスパルテーム (L- フェニルアラニン化合物 ) ステアリン酸マグネシウム 品名オランザピン OD 錠 2.5mg タカタ 性状淡黄色の裸錠 外 形 表直 面径 裏重 側厚 約 7mm 約 0.12g 約 2.7mm 品名オランザピン OD 錠 5 mg タカタ 性状淡黄色の裸錠 組成 性状 表直 面径 裏重 側厚 1. 組成 外 形 品名オランザピン OD 錠 2.5mg タカタ 成分 分量 添加物 1 錠中オランザピン 2.50mg D- マンニトール トウモロコシデンプン アスパルテーム (L- フェニルアラニン化合物 ) ステアリン酸マグネシウム 約 8mm 約 0.2g 約 3.4mm 品 名 オランザピンOD 錠 10mg タカタ 性 状 淡黄色の裸錠 表 面 裏 面 側 面 直 径 重 さ 厚 さ 外 形 (1) 約 9mm 約 0.3g 約 4.0mm

効能 効果 統合失調症双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチン等 ) 投与に伴う消化器症状 ( 悪心 嘔吐 ) 効能 効果に関連する使用上の注意 抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチン等 ) 投与に伴う消化器症状 1) ( 悪心 嘔吐 ) に使用する場合本剤は強い悪心 嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチン等 ) の投与の場合に限り使用すること 用法 用量 統合失調症 : 通常 成人にはオランザピンとして 5 ~ 10mgを 1 日 1 回経口投与により開始する 維持量として 1 日 1 回 10mg 経口投与する なお 年齢 症状により適宜増減する ただし 1 日量は20mgを超えないこと 双極性障害における躁症状の改善 : 通常 成人にはオランザピンとして10mgを 1 日 1 回経口投与により開始する なお 年齢 症状により適宜増減するが 1 日量は20mgを超えないこと 双極性障害におけるうつ症状の改善 : 通常 成人にはオランザピンとして 5 mgを 1 日 1 回経口投与により開始し その後 1 日 1 回 10mgに増量する なお いずれも就寝前に投与することとし 年齢 症状に応じ適宜増減するが 1 日量は20mgを超えないこと 抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチン等 ) 投与に伴う消化器症状 ( 悪心 嘔吐 ): 他の制吐剤との併用において 通常 成人にはオランザピンとして 5 mgを 1 日 1 回経口投与する なお 患者の状態により適宜増量するが 1 日量は10mgを超えないこと 用法 用量に関連する使用上の注意 1. 本剤は口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ ( 水なし ) でも服用可能であるが 口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため 崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと 2. 双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善の場合躁症状及びうつ症状が改善した場合には 本剤の投与継続の要否について検討し 本剤を漫然と投与しないよう注意すること [ 双極性障害の維持療法における日本人での本剤の有効性及び安全性は確立していない ] 3. 抗悪性腫瘍剤 ( シスプラチン等 ) 投与に伴う消化器 1) 症状 ( 悪心 嘔吐 ) に使用する場合 ⑴ 本剤は 原則としてコルチコステロイド 5-HT3 受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等と併用して使用する なお 併用するコルチコステロイド 5-HT3 受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等の用法 用量については 各々の薬剤の添付文書等 最新の情報を参考にすること ⑵ 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し がん化学療法の各サイクルにおける本剤の投与期間は 6 日間までを目安とすること 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 糖尿病の家族歴 高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者 ( 2. 重要な基本的注意 の項参照 ) ⑵ 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者 自殺念慮のある患者 [ 自殺念慮 自殺企図があらわれることがある ] ⑶ 脳の器質的障害のある患者 [ 他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある 2) ] ⑷ 衝動性が高い併存障害を有する患者 [ 他の抗うつ剤で精神症状の悪化が認められたとの報告がある 2) ] ⑸ 尿閉 麻痺性イレウス 閉塞隅角緑内障のある患者 [ 抗コリン作用により症状を悪化させることがある ] ⑹ てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者 [ 痙攣閾値を低下させることがある ] ⑺ 肝障害のある患者又は肝毒性のある薬剤による治療を受けている患者 [ 肝障害を悪化させることがある ] ⑻ 高齢者 ( 5. 高齢者への投与 の項参照 ) ⑼ 本剤のクリアランスを低下させる要因 ( 非喫煙者 女性 高齢者 ) を併せ持つ患者 [ 本剤の血漿中濃度が増加することがある ] 2. 重要な基本的注意 ⑴ 本剤の投与により 著しい血糖値の上昇から 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡等の致命的な経過をたどることがあるので 本剤投与中は 血糖値の測定や口渇 多飲 多尿 頻尿等の観察を十分に行うこと 特に 高血糖 肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者では 血糖値が上昇し 代謝状態を急激に悪化させるおそれがある ⑵ 低血糖があらわれることがあるので 本剤投与中は 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等の低血糖症状に注意するとともに 血糖値の測定等の観察を十分に行うこと ⑶ 本剤の投与に際し あらかじめ上記 ⑴ 及び⑵の副作用が発現する場合があることを 患者及びその家族に十分に説明し 高血糖症状 ( 口渇 多飲 多尿 頻尿等 ) 低血糖症状( 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等 ) に注意し このような症状があらわれた場合には 直ちに投与を中断し 医師の診察を受けるよう 指導すること ⑷ 双極性障害におけるうつ症状を有する患者に本剤を投与する場合 以下の点に注意すること 1) 大うつ病性障害等の精神疾患 ( 双極性障害におけるうつ症状を含む ) を有する患者への抗うつ剤の投与により 24 歳以下の患者で 自殺念慮 自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため 本剤の投与にあたっては リスクとベネフィットを考慮すること [ 10. その他の注意 の項参照 ] 2) うつ症状を呈する患者は希死念慮があり 自殺企図のおそれがあるので このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること 3) 不安 焦燥 興奮 パニック発作 不眠 易刺激性 敵意 攻撃性 衝動性 アカシジア / 精神運動不穏等があらわれることが報告されている また 因果関係は明らかではないが これらの症状 行動を来した症 (2)

例において 基礎疾患の悪化又は自殺念慮 自殺企図 他害行為が報告されている 患者の状態及び病態の 変化を注意深く観察するとともに これらの症状の 増悪が観察された場合には 服薬量を増量せず 徐々 に減量し 中止するなど適切な処置を行うこと 4) 自殺目的での過量服用を防ぐため 自殺傾向が認 められる患者に処方する場合には 1 回分の処方日数を最小限にとどめること 5) 家族等に自殺念慮や自殺企図 興奮 攻撃性 易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い 医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること ⑸ 本剤の投与により体重増加を来すことがあるので 肥満に注意し 肥満の徴候があらわれた場合は 食事療法 運動療法等の適切な処置を行うこと ⑹ 治療初期に めまい 頻脈 起立性低血圧等があらわれることがある 心 血管疾患 ( 心筋梗塞あるいは心筋虚血の既往 心不全 伝導異常等 ) 脳血管疾患及び低血圧が起こりやすい状態 ( 脱水 血液量減少 血圧降下剤投与による治療等 ) が認められる場合には注意すること ⑺ 本剤は制吐作用を有するため 他の薬剤に基づく中毒 腸閉塞 脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕在化することがあるので注意すること ⑻ 抗精神病薬において 肺塞栓症 静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので 不動状態 長期臥床 肥満 脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること ⑼ 傾眠 注意力 集中力 反射運動能力等の低下が起こることがあるので 本剤投与中の患者には高所での作業あるいは自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること 3. 相互作用本剤の代謝には肝薬物代謝酵素 CYP1A2が関与している また CYP2D6も関与していると考えられている ⑴ 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 アドレナリン ( アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く ) ボスミン アドレナリンの作用を逆転させ 重篤な血圧降下を起こすことがある ⑵ 併用注意 ( 併用に注意すること ) アドレナリンはアドレナリン作動性 α β- 受容体の刺激剤であり 本剤の α- 受容体遮断作用により β- 受容体刺激作用が優位となり 血圧降下作用が増強される 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 中枢神経抑制剤バルビツール酸誘導体等 アルコール 中枢神経抑制作用があるので 減量するなど注意すること 相互に作用を増強することがある 本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する アルコールは中枢神経抑制作用を有する (3) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 抗コリン作用を有する薬剤抗コリン性抗 パーキンソン剤 フェノチアジン系化合物 三環系抗うつ剤等 ドパミン作動薬 レボドパ製剤 フルボキサミン シプロフロキサシン塩酸塩 カルバマゼピン オメプラゾール リファンピシン 喫煙 腸管麻痺等の重篤な抗コリン性の毒性が強くあらわれ ることがある これらの薬剤のドパミン作動性の作用が減弱することがある 本剤及びこれらの薬剤は抗コリン作用を有する ドパミン作動性神経において 本剤がこれらの薬剤の作用に拮抗することによる 本剤の血漿中濃度これらの薬剤は肝を増加させるので 薬物代謝酵素本剤を減量するな (CYP1A2) 阻害作ど注意すること 用を有するため本剤のクリアランス本剤の血漿中濃度を低下させる を増加させる可能性がある 本剤の血漿中濃度を低下させる これらの薬剤は肝薬物代謝酵素 (CYP1A2) を誘導本剤の血漿中濃度するため本剤のクを低下させる可能リアランスを増加性がある させる 本剤の血漿中濃度を低下させる 喫煙は肝薬物代謝酵素 (CYP1A2) を誘導するため本剤のクリアランスを増加させる 4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない ⑴ 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) 高血糖 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡高血糖があらわれ 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので 血糖値の測定や 口渇 多飲 多尿 頻尿等の観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止し インスリン製剤の投与を行うなど 適切な処置を行うこと 2) 低血糖低血糖があらわれることがあるので 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等の低血糖症状が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと 3) 悪性症候群 (Syndrome malin) 無動緘黙 強度の筋強剛 脈拍及び血圧の変動 発汗等が発現し それに引き続き発熱がみられる場合は 投与を中止し 水分補給 体冷却等の全身管理とともに 適切な処置を行うこと 本症発症時には 血清 CK(CPK) の上昇や白血球の増加がみられることが多い また ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下に注意すること なお 高熱が持続し 意識障害 呼吸困難 循環虚脱 脱水症状 急性腎障害へと移行し 死亡した例が報告されている 4) 肝機能障害 黄疸 AST(GOT) ALT(GPT) γ- GTP Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害 黄疸が

あらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 5) 痙攣痙攣 ( 強直間代性 部分発作 ミオクロヌス発作等 ) があらわれることがあるので 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと 6) 遅発性ジスキネジア長期投与により 不随意運動 ( 特に口周部 ) があらわれ 投与中止後も持続することがある 7) 横紋筋融解症横紋筋融解症があらわれることがあるので筋肉痛 脱力感 CK(CPK) 上昇 血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと また 横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること 8) 麻痺性イレウス腸管麻痺 ( 食欲不振 悪心 嘔吐 著しい便秘 腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状 ) を来し 麻痺性イレウスに移行することがあるので 腸管麻痺があらわれた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと 9) 無顆粒球症 白血球減少無顆粒球症 白血球減少があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 10) 肺塞栓症 深部静脈血栓症抗精神病薬において 肺塞栓症 静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので 観察を十分に行い 息切れ 胸痛 四肢の疼痛 浮腫等が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと 3) 11) 薬剤性過敏症症候群初期症状として発疹 発熱がみられ 更に肝機能障害 リンパ節腫脹 白血球増加 好酸球増多 異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので 観察を十分に行い このような症状があらわれた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと なお ヒトヘルペスウイルス 6(HHV -6) 等のウイルスの再活性化を伴うことが多く 投与中止後も発疹 発熱 肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること ⑵ その他の副作用副作用が認められた場合には 必要に応じ 減量 投与中止等の適切な処置を行うこと 精神神経系 錐体外路症状 頻度不明 興奮 傾眠 不眠 不安 めまい ふらつき 頭痛 頭重 抑うつ状態 易刺激性 自殺企図 幻覚 妄想 脱抑制 構音障害 性欲亢進 躁状態 立ちくらみ 感覚鈍麻 下肢静止不能症候群 独語 記憶障害 知覚過敏 違和感 意識喪失 空笑 会話障害 もうろう状態 健忘 焦燥 しびれ感 吃音 アカシジア ( 静坐不能 ) 振戦 筋強剛 流涎 ジストニア パーキンソン病徴候 ジスキネジア 歩行異常 嚥下障害 眼球挙上 ブラジキネジア ( 動作緩慢 ) 舌の運動障害 運動減少 循環器 消化器 血 液 内分泌 肝 腎 臓 臓 泌尿器 過敏症 代謝異常 呼吸器 その他 頻度不明 血圧低下 動悸 起立性低血圧 血圧上昇 頻脈 徐脈 心室性期外収縮 心房細動 心電図 QT 延長 血栓 便秘 食欲亢進 口渇 嘔気 胃不快感 食欲不振 嘔吐 下痢 胃炎 腹痛 胃潰瘍 口角炎 黒色便 痔出血 腹部膨満 膵炎 白血球減少 白血球増多 貧血 リンパ球減少 好酸球増多 赤血球減少 好中球増多 血小板減少 ヘモグロビン減少 血小板増多 好中球減少 好酸球減少 赤血球増多 単球減少 単球増多 ヘマトクリット値減少 プロラクチン上昇 月経異常 プロラクチン低下 乳汁分泌 乳房肥大 甲状腺機能亢進症 ALT(GPT) 上昇 AST(GOT) 上昇 γ-gtp 上昇 Al-P 上昇 LDH 上昇 総ビリルビン上昇 ウロビリノーゲン陽性 総ビリルビン低下 肝炎 BUN 低下 蛋白尿 尿沈渣異常 腎盂炎 クレアチニン低下 BUN 上昇 排尿障害 尿閉 頻尿 尿失禁 発疹 そう痒症 顔面浮腫 蕁麻疹 小丘疹 光線過敏症 血管浮腫 トリグリセリド上昇 コレステロール上昇 高脂血症 尿糖 糖尿病 高尿酸血症 カリウム低下 カリウム上昇 ナトリウム低下 総蛋白低下 水中毒 ナトリウム上昇 クロール上昇 トリグリセリド低下 脱水症 クロール低下 鼻閉 嚥下性肺炎 鼻出血 体重増加 倦怠感 脱力感 体重減少 発熱 発汗 浮腫 ほてり CK(CPK) 上昇 転倒 胸痛 骨折 腰痛 死亡 アルブミン低下 低体温 眼のチカチカ A/G 比異常 肩こり グロブリン上昇 霧視感 脱毛症 関節痛 持続勃起 離脱反応 ( 発汗 嘔気 嘔吐 ) 5. 高齢者への投与高齢者は一般的に生理機能が低下しており また 本剤のクリアランスを低下させる要因であるので 慎重に投与すること 本剤のクリアランスを低下させる他の要因 ( 非喫煙者 女性等 ) を併せ持つ高齢者では 2.5~ 5 mgの少量から投与を開始するなど 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること [ 本剤のクリアランスを低下させる他の要因を併せ持つ高齢者では本剤のクリアランスが低下していることがある ] 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 ⑴ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること [ 妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない 妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合 新生児に哺乳障害 傾眠 呼吸障害 振戦 筋緊張低下 易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある ] ⑵ 授乳中の婦人に投与する場合には 授乳を中止させること [ ヒト母乳中への移行が報告されている ] 7. 小児等への投与低出生体重児 新生児 乳児 幼児又は小児に対する安全性は確立していない ( 使用経験がない ) (4)

8. 過量投与徴候 症状 : オランザピン製剤の過量投与時に 頻脈 激越 / 攻撃性 構語障害 種々の錐体外路症状 及び鎮静から昏睡に至る意識障害が一般的な症状 ( 頻度 10% 以上 ) としてあらわれることが報告されている また他の重大な症状として 譫妄 痙攣 悪性症候群様症状 呼吸抑制 吸引 高血圧あるいは低血圧 不整脈 ( 頻度 2 % 以下 ) 及び心肺停止があらわれることがある 450mg 程度の急性過量投与による死亡例の報告があるが 2 gの急性過量投与での生存例も報告されている 処置 : 特異的解毒剤は知られていない 催吐は行わないこと 本剤を過量に服用した場合は 胃洗浄あるいは活性炭の投与を行う 本剤は活性炭との併用時に生物学的利用率が50~60% 低下する 心機能や呼吸機能等のモニターを行いながら 低血圧 循環虚脱及び呼吸機能低下に対し 適切な対症療法を行うこと アドレナリン ドパミン あるいは他のβ- 受容体アゴニスト活性を有する薬剤は低血圧を更に悪化させる可能性があるので使用してはならない 9. 適用上の注意薬剤交付時以下の点に注意するよう指導すること ⑴ PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること [PTPシートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ] ⑵ 寝たままの状態では 水なしで服用しないこと 10. その他の注意 ⑴ オランザピン製剤による治療中 原因不明の突然死が報告されている ⑵ 海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患 ( 双極性障害のうつ症状を含む ) を有する患者を対象とした 複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において 24 歳以下の患者では 自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった なお 25 歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず 65 歳以上においてはそのリスクが減少した 4) ⑶ がん原性試験において 雌マウス ( 8 mg/kg/ 日以上 21ヵ月 ) 及び雌ラット (2.5/ 4 mg/kg/ 日以上 21ヵ月 投与 211 日に増量 ) で乳腺腫瘍の発生頻度の上昇が報告されている これらの所見は プロラクチンに関連した変化として げっ歯類ではよく知られている 臨床試験及び疫学的調査において ヒトにおけるオランザピン製剤あるいは類薬の長期投与と腫瘍発生との間に明確な関係は示唆されていない ⑷ 外国で実施された認知症に関連した精神病症状 ( 承認外効能 効果 ) を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において オランザピン製剤を含む非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が 1.6~1.7 倍高かったとの報告がある なお オランザピン製剤の 5 試験では 死亡及び脳血管障害 ( 脳卒中 一過性脳虚血発作等 ) の発現頻度がプラセボと比較して高く その死亡の危険因子として 年齢 (80 歳以上 ) 鎮静状態 ベンゾジアゼピン系薬物の併用 呼吸器疾患が報告されている 脳血管障害を発現した患者においては 脳血管障害 一過性脳虚血発作 高血圧の既 (5) 往又は合併 喫煙等の危険因子を有していたことが報告されている また 外国での疫学調査において 定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある 薬物動態 5) 生物学的同等性試験 1. オランザピンOD 錠 2.5mg タカタ 本剤はオランザピンOD 錠 5 mg タカタ と含量が異なる製剤として開発されたことから 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき オランザピンOD 錠 5 mg タカタ と溶出挙動を比較したところ同等と判断され 両剤は生物学的に同等とみなされた 2. オランザピンOD 錠 5 mg タカタ ⑴ 水なしで服用本剤と標準製剤 ( 口腔内崩壊錠 5 mg) をクロスオーバー法により 健康成人男子 20 名にそれぞれ 1 錠 ( オランザピンとして 5 mg) を空腹時に水なしで単回経口投与し 投与前 投与後 0.5 1 2 3 4 5 6 8 12 24 48 及び72 時間に前腕静脈から採血した LC/MS/MSにより測定したオランザピンの血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり 統計解析にて90% 信頼区間を求めた結果 判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25) の範囲にあり 両剤の生物学的同等性が確認された オランザピン OD 錠 5 mg タカタ 判定パラメータ AUCt (ng hr/ml) Cmax (ng/ml) 参考パラメータ tmax t1/2 278.95±67.15 10.94±2.35 4.00±0.86 28.81±5.29 標準製剤 288.80±66.12 ( 口腔内崩壊錠 5 mg) 11.54±2.39 4.05±1.32 29.31±4.79 (mean±s.d.) 血漿中濃度並びにAUC Cmax 等のパラメータは 被験者の選択 体液の採取回数 時間等の試験条件によって異なる可能性がある ⑵ 水で服用本剤と標準製剤 ( 口腔内崩壊錠 5 mg) をクロスオーバー法により 健康成人男子 20 名にそれぞれ 1 錠 ( オランザピンとして 5 mg) を空腹時に水で単回経口投与し 投与前 投与後 0.5 1 2 3 4 5 6 8 12 24 48 及び72 時間に前腕静脈から採血した LC/ MS/MSにより測定したオランザピンの血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり 統計解析にて90% 信頼区間を求めた結果 判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25) の範囲にあり 両剤の生物学的同等性が確認された

リル又はエタノール (99.5) に溶けにくく メタノールに極めて溶けにくく 水にほとんど溶けない 融点 : 約 195 ( 分解 ) オランザピン OD 錠 5 mg タカタ 判定パラメータ AUCt (ng hr/ml) Cmax (ng/ml) 参考パラメータ tmax t1/2 249.36±60.67 10.51±2.52 3.60±1.27 29.90±5.88 標準製剤 249.96±56.24 ( 口腔内崩壊錠 5 mg) 10.69±2.79 3.40±1.05 28.59±5.85 (mean±s.d.) 血漿中濃度並びにAUC Cmax 等のパラメータは 被験者の選択 体液の採取回数 時間等の試験条件によって異なる可能性がある 3. オランザピンOD 錠 10mg タカタ 本剤はオランザピンOD 錠 5 mg タカタ と含量が異なる製剤として開発されたことから 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき オランザピンOD 錠 5 mg タカタ と溶出挙動を比較したところ同等と判断され 両剤は生物学的に同等とみなされた 薬効薬理 オランザピンは多数の神経物質受容体に対する作用を介して統合失調症の陽性症状のみならず 陰性症状 認知障害 不安症状 うつ症状等に対する効果や錐体外路症状の軽減をもたらし ( 多元作用型 :multi-acting) また 多くの受容体に対する作用が脳内作用部位への選択性につながる ( 受容体標的化 :receptor-targeting) と考えられる 有効成分に関する理化学的知見 一般名 : オランザピン (Olanzapine) 化学名 : 2-Methyl-4-(4-methylpiperazin-1-yl)-10Hthieno[2,3-b][1,5]benzodiazepine 構造式 : 取扱い上の注意 安定性試験 1. オランザピンOD 錠 2.5mg タカタ 6) 最終包装製品を用いた長期保存試験 (25 60%RH 36ヵ月 ) の結果 3 年間安定であることが確認された 2. オランザピンOD 錠 5 mg タカタ 7) オランザピンOD 錠 10mg タカタ 8) 最終包装製品を用いた加速試験 (40 75%RH 6 ヵ月 ) の結果 3 年間安定であることが推測された 包装 オランザピンOD 錠 2.5mg タカタ PTP 包装 :100 錠 (10 錠 10) 140 錠 (14 錠 10) バラ包装 :100 錠 ( プラスチック瓶 ) オランザピンOD 錠 5 mg タカタ PTP 包装 :100 錠 (10 錠 10) 140 錠 (14 錠 10) バラ包装 :100 錠 ( プラスチック瓶 ) オランザピンOD 錠 10mg タカタ PTP 包装 :100 錠 (10 錠 10) 140 錠 (14 錠 10) バラ包装 :100 錠 ( プラスチック瓶 ) 主要文献 1 ) 医療上の必要性の高い未承認薬 適応外薬検討会議公知申請への該当性に係る報告書 : オランザピン抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状 ( 悪心 嘔吐 ) 2 ) 厚生労働省医薬食品局 : 医薬品 医療機器等安全性情報,No. 258,2009. 3 ) 厚生労働省 : 重篤副作用疾患別対応マニュアル薬剤性過敏症症候群 4 )Stone, M. et al.:bmj, 339:b2880, 2009. 5 ) 花田隆造他 : 診療と新薬, 53(3):172, 2016. 6 ) 高田製薬 社内資料 (2.5mg: 安定性 ) 7 ) 高田製薬 社内資料 ( 5 mg: 安定性 ) 8 ) 高田製薬 社内資料 (10mg: 安定性 ) 文献請求先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい 分子式 :C17H20N4S 分子量 :312.43 性状 : 黄色の結晶又は結晶性の粉末である ジメチルスルホキシドに溶けやすく アセトニト 高田製薬株式会社学術部 336-8666 さいたま市南区沼影 1 丁目 11 番 1 号電話 0120-989-813 FAX 048-816-4183 (6) OLZOD 7