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回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

メディアデザイン学科ディプロマ ポリシー メディアデザイン学科は 科学的市民 の育成という教育理念のもとに以下の資質や能力を身につけ 所定の授業 科目を履修して卒業に必要な単位を修得した学生に 学士 ( 工学 ) の学位を授与します 1. コミュニケーション力論理的な思考力 記述力 発表と議論の能力

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今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

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第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

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【資料5】小中高等学校における外国語教育の現状

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2019 年度文学部 2 年生英語 III IV( 必修科目 ) Web エントリー 履修申告要領および英語インテンシブ ( 総合教育科目 ) の案内 本要領ではまず英語 III( 春学期開講 ) IV( 秋学期開講 ) を 必修外国語 として履修する学生を対象とし, 英語 III IV の Web

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イ ディベート ディスカッション Ⅱ 時事英語 エッセイライティング Ⅰ エッセイライティング Ⅱ 必履修科目は 総合英語 Ⅰ 及び ディベート ディスカッション Ⅰ 話すこと 書くこと における発信力の強化や 高校生の卒業後の進路の多 様化などに対応するため より高度で専門的な科目を新設し 計 7

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2017 年 4 月 1 日 ( 土 )~

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3 年生からは航海と機関の各コースに分かれた専門授業が多くなり 将来の進路に直結した内容を学修する 5 年生の卒業研究では課題や問題に対して自ら解決し他に伝える表現力などを学ぶ 大型練習船実習は4 年後期 5ヶ月 6 年前期 ( 社船実習も有る ) で行なわれ 船員に必要な実践力を身につける 3.

経営学リテラシー 共通シラバス (2018 年度 ) 授業の目的経営学部では 大学生活のみならず卒業後のキャリアにおいて必要とされる能力の育成を目指しています 本科目では 経営に関連する最近のトピックやゲストスピーカーによる講演を題材に そうした能力の礎となるスキルや知識の修得を目指すとともに ビジ

平成 28 年度大分大学入学者選抜における実施教科 科目等について ( 予告 ) 平成 27 年 8 月大分大学 平成 28 年度入学者選抜 ( 一般入試 大学入試センター試験を課す推薦入試及びAO 入試 ) における大学入試センター試験の利用教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目については,

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学士課程 1 年次学士課程 2 年次学士課程 3 4 年次修士課程 1 年次修士課程 2 年次前期後期前期後期前期後期前期後期前期後期 必修科目選択必修科目選択科目 必修科目 選択必修科目 選択科目 経営戦略を学ぶ 経営戦略のたて方とその実行方法をグローバルな視点で学ぶ 経営学入門 経営学入門 経営

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24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

44 大分県

Transcription:

初修外国語と英語の違い 英語教育からみた初修外国語 平野幸彦人文社会 教育科学系全学教育機構英語教育企画開発室 出発点の違い英語 :6 年 +α の学習歴初修外国語 : ゼロからのスタートがほとんど 到達目標の違い 英語が使える日本人 の育成のための戦略構想 ( 平成 14 年 7 月 12 日 文部科学省 ) 戦略構想の達成目標 国民全体に求められる英語力 中学 高校での達成目標を設定 中学校卒業段階 : 挨拶や応対等の平易な会話 ( 同程度の読む 書く 聞く ) ができる ( 卒業者の平均が英検 3 級程度 ) 高等学校卒業段階 : 日常の話題に関する通常の会話 ( 同程度の読む 書く 聞く ) ができる ( 高校卒業者の平均が英検準 2 級 2 級程度 ) 国際社会に活躍する人材等に求められる英語力 各大学が 仕事で英語が使える人材を育成する観点から 達成目標を設定 新潟大学の英語教育の到達目標 ( 英語教育改革 WG) 学術目的の英語 (EAP = English for Academic Purposes) ) の習得を目指す * そのうち全学体制で実施する英語教育 ( いわゆる 全学英語 ) の目標を 一般学術目的の英語 (EGAP = English for General Academic Purposes) ) それに対し 各学部において実施する英語教育 ( いわゆる 学部英語 ) の目標を 特定学術目的の英語 (ESAP = English for Specific Academic Purposes) ) もしくは 職業目的の英語 (EOP = English for Occupational Purposes) ) と区別することにより 両者の役割分担を明確化した 現在の英語教育カリキュラム 全学英語科目共通英語 (1 年次 1 学期 1 単位 ) 基礎英語 (1 年次 2 学期 1 単位 ) 発展英語 (1 年次 2 学期または2 年次 1 学期 2 単位 ) 応用英語 ( 発展英語の単位修得後 2 単位 ) * 共通英語 基礎英語は習熟度別クラス編成を実施 ----------------------------------------------------------- 学部英語科目 副専攻 外国語 ( 英語 ) 全学英語カリキュラム改定案 ( 英語教育企画開発室 ) アカテ ミック リーテ ィンク (1 年次 1 学期 1 単位 ) アカテ ミック リスニンク (1 年次 1 学期 1 単位 ) ヘ ーシック インク リッシュ (1 年次 2 学期 1 単位 ) アカテ ミック ライティンク (1 年次 2 学期 1 単位 ) アカテ ミック フ レセ ンテーション ( 上記 4 科目の単位修得後 2 単位 ) 1

英語が得意な学生にとっての初修外国語 英語が苦手な学生にとっての初修外国語 大学入学までに培った英語力 ( 英語に関する知識 ) を いかに初修外国語の習得に活かすか 高校までの英語学習での失敗を いかに繰り返さないようにするか 2

文部科学省や首相諮問機関による英語教育に関する提言 ( 主に大学英語教育に関する部分を抜粋 ) (1) 英語指導方法等改善の推進に関する懇談会報告 ( 平成 13 年 1 月 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/01/010110a.htm( 目次 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/01/010110b.htm( 本文 ) ア.21 世紀に生きる日本人に求められる英語力 2 国民全体に求められる英語力と専門分野に必要な英語力や国際的に活躍する人材などに求められる英語力二. 専門分野に必要な英語力や国際的に活躍する人材などに求められる英語力大学などの高等教育機関においては 中 高等学校で育成された英語教育の成果を踏まえつつ それぞれの専門的な分野の教育研究に必要な英語力を身に付けさせるようにすることが必要である この場合 短期集中的に英語力の向上を図る方策を講ずることが極めて効果的だと言えよう また 単なる会話能力に終わることなく 異なる文化 歴史 伝統に対する深い理解をも身に付けた 高度なコミュニケーション能力を持つ人材を育成しなければならない キ. 大学における英語教育 1 大学英語教育の現状と課題英語は 現状において国際共通語として最も中心的な役割を果たしており 英語能力は 情報リテラシーと併せてグローバルな知識や情報を吸収 発信し 対話 討論するための基本的な能力として重要である その重要性にかんがみ 各大学においては様々な取組が行われているところであるが 読解力の育成に偏り 聞く力 話す力が育成されていない あるいは読解力についても必ずしも十分ではないという批判もある 2 大学英語教育の目標大学においては 国際化 グローバル化の進展に対応するためには すべての学生が上記のような能力を身に付けることが必須となっていくとの視点に立って LL 教室 インターネットなどの情報通信機器 外国人やバイリンガルの人材の活用などにより 学生の英語力の一層の向上を図ることが必要である また 同時に 国際社会で知的リーダーシップを発揮することができるような人材を養成することも大学が担うべき重要な役割であり そのような観点からは 単なる英会話能力に終わることなく 異なる文化や歴史 伝統に対する深い理解なども兼ね備えた高度のコミュニケーション能力を持つ人材を養成することが必要である このため 様々な授業科目の履修を通じて幅広い教養を養うほか 外国語による討論やプレゼンテーションなども取り入れた実践的な教育内容 方法の工夫 改善に取り組むことが求められている 3 大学英語教育の改善方策大学における英語教育を考える際には 英語を専門とする学部 学科 課程における教育だけではなく その他の学部 学科 課程における教育も含め 大学教育全体における英語教育といった観点から検討を進める必要がある 今後の我が国の大学においては 2で述べたような方向での大学における英語教育の改革を進めるとと 1

もに 国際化 グローバル化の進展に対応し 今後の我が国の大学においては 英語を学ぶ 授業から 英語で学ぶ 授業へのカリキュラム改革を一層推進していくことも必要である また TOEIC TOE FL 等国際的通用性の高い試験に係る学習成果についての単位の認定を行うなどの工夫も必要である また 大学で教育研究に携わる教員については 国籍にかかわらず 広く世界各国から優れた人材を採用することが 我が国の大学が内からの国際化に積極的に取り組むためにも有益である さらに 広く大学教員の英語力の強化を図る必要がある とりわけ英語教員の英語力 特に英語によるコミュニケーション能力の向上が不可欠であり 今後 各大学においては 教員採用時にこの点を考慮するとともに その英語力の向上を組織的に支援していくような方策 例えば 海外での語学研修の機会の提供 海外の教員との期間を限定した交換制度などについても積極的に取り組んでいくことが必要である 大学は 高等学校以下における英語教育を踏まえ 専門分野に必要な英語力や国際的に活躍する人材などに求められる英語力などの高度なコミュニケーション能力を身に付けさせる責務を担っていると考える 各大学においては このことを十分に認識し 国際的に一層開かれた大学づくりを進めるとともに 上述した改善方策に積極的に取り組むなど 英語教育の一層の充実を図っていくことが必要である (2) 英語教育改革に関する懇談会 ( 平成 14 年 1 月 21 日 ~5 月 30 日 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/020/index.htm (3) 英語が使える日本人 の育成のための戦略構想ー英語力 国語力増進プランー ( 平成 14 年 7 月 12 日 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/020/sesaku/020702.htm 戦略構想の達成目標 国際社会に活躍する人材等に求められる英語力 各大学が 仕事で英語が使える人材を育成する観点から 達成目標を設定 (4) 英語教育に関する研究グループ ( 中学校 高等学校 大学における英語教育の 在り方 ) について ( 平成 14 年 9 月 18 日 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/020/sesaku/020901.htm (5) 英語が使える日本人 の育成のための行動計画( 平成 15 年 3 月 31 日 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/03/030318a.htm Ⅰ. 英語が使える日本人 育成の目標日本人に求められる英語力 目標 専門分野に必要な英語力や国際社会に活躍する人材等に求められる英語力 大学を卒業したら仕事で英語が使える 各大学が 仕事で英語が使える人材を育成する観点から 達成目標を設定 2

Ⅱ. 英語教育改善のためのアクション 7. 実践的研究の推進 目標 英語教育の改善のための取組が着実に推進されるよう 中 高等学校 大学の英語教育に関する実践的研究を総合的に実施する ( 平成 15 年秋までに一定の結論を得る ) 大学の英語教育の在り方に関する研究高等教育における人材育成の多様性を踏まえつつ 大学を卒業したら仕事で英語が使える 人材を育成する観点から 教科内容の改善や大学間の協力体制の構築 大学教員養成の在り方等について 具体的なモデル事例を策定する (6) 教育再生会議 ( 平成 18 年 10 月 10 日 ~ 平成 20 年 1 月 31 日 ) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kaisai.html 社会総がかりで教育再生を ( 最終報告 )~ 教育再生の実効性の担保のために~ ( 平成 20 年 1 月 31 日 ) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/houkoku/honbun0131.pdf 1. 提言の実現に向けて 教育内容 ( 学力の向上に徹底的に取り組む ) 英語教育を抜本的に改革するため 小学校から英語教育の指導を可能とし 中学校 高校 大学の英語教育の抜本的充実を図る ( 別添 ) フォローアップのためのチェックリスト大学 大学院の改革 直ちに実施に取りかかるべき事項 2 国際化を通じた大学 大学院改革 (9 月入学の大幅促進 英語による授業の大幅増加 ( 当面 30% を目指す )) (7) 教育再生懇談会 ( 平成 20 年 2 月 26 日 ~) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/index.html 合宿審議第 2セッション議事次第 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai3/2s-3gijisidai.html 第 4 回議事次第 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai4/4gijisidai.html これまでの審議のまとめ 第一次報告 ( 平成 20 年 5 月 26 日 ) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/houkoku/matome.pdf 4 英語教育を抜本的に見直す国際的に通用する人材を育成し 我が国の国際競争力を高めるため 上記の留学生交流の推進と併せ 以下のように 我が国の英語教育を抜本的に強化することが必要である 3

(1) 小 中 高 大の各段階の到達目標を立て 国語教育等と矛盾しない形で 全ての段階で英語教育を強化する アジア各国では 我が国の中学校相当の英語教育を既に小学校で行っている 真の国際人になるには 英語力だけでなく 日本のことをよく学び 国語力をしっかり身に付けることが大前提になるのは当然であるが 我が国においても 国は 小学校から大学までの各段階における到達目標を TOEIC TOEFL 英検を活用するなどして明確に設定し 英語教育を強化する 例えば 中国 韓国等の英語教科書の語彙数が日本の2 倍以上あることも踏まえ 英語教科書の質 語彙数 テキスト分量を抜本的に向上させる 小学校について 国は 尐なくとも3 年生からの早期必修化を目指し 3 年生から35 時間以上英語教育を行うモデル校を大規模に ( 例えば5000 校 ) 設け支援する 現在 高等学校の英語教員でも英検準 1 級相当以上の者が5 割にとどまることから 更に高いレベルを目指し 教育委員会は TOEIC TOEFL のスコアや英検合格を条件として課すなど 小学校教員 中 高等学校の英語教員の採用を見直す 国 教育委員会は 教員の研修やALTの確保等の条件を整備し 特に小学校の英語教育導入に向け 外国語活動の専任教員の導入 外国人講師や英語に堪能な社会人の活用等 英語指導を行う人材確保に努めつつ 国は 早急に学習指導要領の見直しの検討に着手し 実行に移す (2) 高校生 大学生の海外留学の推進などを通じ 英語教育を強化し 日本の伝統 文化を英語説明できる日本人を育成する 中 高等学校 大学での英語教育の強化のため 国は 青尐年施設等における中 高校生の英語キャンプの実施 高校生 ( 例えば10 万人 ) の英語圏への海外留学 (1か月 ~1 年 ) の推進 大学生 ( 例えば 6 万人 ) の交換留学 (6か月 ~1 年 ) の推進などに取り組む また スーパー イングリッシュ ランゲージ ハイクール (SELHi) に代わる英語教育の先進校作りの事業を実施する 国は 日本の伝統 文化を英語で説明した教材が小 中 高 大の各段階で用意されるよう支援し 日本の良さを世界に発信できる若者を育成する 以上のことを含め 国は 英語が使える日本人 の育成のための行動計画 ( 平成 15 年 ) を改訂する さらに メディアは 日本人向け英語放送の充実に取り組む 第 6 回議事次第 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai6/6gijisidai.html 資料 6 英語教育の在り方に関する要望書 ( 有識者による 第一次報告 への批判 ) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai6/kyokasyo-teigen.pdf これまでの審議のまとめ- 第三次報告 -( 平成 21 年 2 月 9 日 ) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/houkoku/singi-matome.pdf 大学は GPA 制度の運用 単位 進級 卒業認定の厳格化 FD 等の取組を徹底し 学生を鍛錬し 体得した知を使いこなせるようにする その際 以下のような能力の向上に留意する 課題解決力 コミュニケーション能力 自らの考えを的確に纏め 表現する能力の向上( グループ研究 プロジェクト ベイスト ラーニング 卒業論文の必修化など ) 英語力の体得( 英会話の必修化 TOEIC TOEFL 等の到達目標の設定など ) 4