第 5 学年 組家庭科学習指導案 指導者 1 題材名 食べて元気! ご飯とみそ汁 2 題材設定の理由児童観本学級の児童は ゆでる 炒める という加熱調理において調理の基礎的 基本的な技能を身に付けていまた 5 月の自然教室においては 事前に食品を3つのグループに分ける学習を実施し その後 栄養バランスを考えて 食事を選択する活動ができており 自分たちの体に必要な栄養素は何であるのか ある程度理解してい本題材のみそ汁は 給食でよく食べている馴染みの深い料理であしかし みそ汁とだしについてアンケートを実施したところ みそ汁が好き と答えている児童が84% もいる一方で みそ汁を毎日食べている児童は19% であった だしについては 知っているだしの種類 はかつお節が18 人と最も多く 煮干し12 人 昆布 7 人 わからないと答えた児童が6 人いた だしのとり方を知っているか という問いに対しては 知っている児童は29% であった だしをとったことがあるか という問いに対しては あると答えた児童が39% という結果であった この結果より 日本の伝統的な日常食であるみそ汁について 好きであるものの 多くの児童が毎日は飲んでいなかったり だしをとったことがなく とり方や役割を知らなかったりすることがわか 題材観日本人の伝統的な食生活はご飯を中心として 大豆や野菜 魚などの食材を使い しょうゆ みそ だしなどを使って味付けされたおかずを組み合わせた栄養バランスに優れたものであしかし 近年はご飯の消費量が減少したり 肉や油脂類の消費量が増加したりと 栄養バランスが崩れ それに伴って生活習慣病の増加が問題となってきていご飯とみそ汁は 他の料理と組み合わせてバランスの取れた食事を作りやすいものであご飯は 古くから主食として食べられていみそは 大豆の加工品であり 調味料として使用されてきた食品であまた みそ汁は 実の組み合わせによって栄養バランスや旬などを考え 工夫することができる料理であそこで 米からご飯に変える だしのうま味 風味を味わう という体験を通して 調理の基礎的 基本的な知識や技術を身に付けるとともに その知識や技術を活用し おいしく食べるために 安全 安心の視点を取り入れた調理計画や調理の仕方を考え工夫することで 和食のすばらしさに気付かせることは大変意義深い 指導観本題材の指導にあたって まず自分の毎日の食事を見つめ どのようなものを食べているかに着目させ次に 基本的な食事の形を知り 健康的な生活を送るためには 毎日の食事でいろいろな食品をバランスよくとることが大切であることに気付かせそのために食品中に含まれる五大
栄養素の名称や働きを知最後に 日本の伝統的な日常食の中心であるご飯とみそ汁について その調理方法を知り 自分たちで調理ができるようにすることで 家庭生活で生かすことができるようにしていきたい 本時の指導にあたっては まず共通して喫食している学校給食をきっかけに日本の伝統的な日常食が何であるか気づかせ ご飯とみそ汁に着目させ次に 給食に出てくる様々なみそ汁の違いについて考えさせみそ汁に欠かせないものとして 実 みそ だしをあげ 実は栄養面から みそは調味面から入れていることを確認すその後 だしは何のために入れるのか だしの役割について理解させその方法として だし ( 煮干し ) が入っているみそ汁とだしが入っていないみそ汁を準備し みそ汁の飲み比べを行う 味や香りなどのポイントを押さえて比較し 意見を班で交流することで だしの有無によって味や香りに違いが出ることに気付かせたい さらに だしの役割は何であるのか交流を行う 最後に だしの役割を理解するため うまみが視覚的にわかる資料を準備したり 給食のみそ汁を試飲させたりすることで 煮干しだけではない様々なだしの種類や味に気づかせまた 和食の基本であり うまみや風味を増すもととなるだしについて理解を深めるようにす 3 題材の目標日常とっている食事 特に日本の伝統的な日常食である米飯とみそ汁に関心をもち 食事の役割を考えて食事を大切にしようとす ( 関 ) おいしい米飯及びみそ汁の調理の仕方について考えたり 自分なりに工夫したりしてい ( 創 ) 安全や衛生に気を付けて ご飯とみそ汁を調理することができ ( 技 ) 五大栄養素の種類と働きや栄養を考えて食事をとることの大切さや米飯及びみそ汁の調理の仕方について理解してい ( 知 ) 4 指導計画 ( 総時数 10 時間 ) 評価の観点学習活動次関創技知第一次 1 時毎日の食事を見つめよう 1 時間 なぜ食べるのか考えよう 8 時間 1.2 時栄養素の働きを知ろう 2 3 時 ご飯とみそ汁を作ろう米について知り ご飯の作り方を調べ 1 第二次 4 時 みそ だしについて知り みそ汁の作り方を調べ ( 本時 )1 5.6 時ご飯とみそ汁の調理計画を立て 2 7.8 時ご飯とみそ汁を調理す実習を振り返り 交流す 2 1 時毎日の食生活に生かそう 1 時間 第三次 学習したことを振り返り 楽しく食事をするための工夫を考え
5 食育の視点日常の食事に興味 関心をもつ ( 食事の重要性 ) 五大栄養素と食品の3つの働きがわか ( 心身の健康 ) 料理にあった食品の選び方や 調理の仕方を理解することができ ( 食品を選択する能力 ) 自然の恵みに感謝し 残さずに食べることができ ( 感謝の心 ) 調理の準備や後片付けを 協力して実践することができ ( 社会性 ) 日本の伝統的な日常食である米飯とみそ汁について理解することができ ( 食文化 ) 6 本時 (1) 主眼 だしの有無によるみそ汁の味や香りなどの違いを飲み比べ 交流する活動を通して 和食の基本 となるだしの役割について理解することができるようにす (2) 食育の視点 日常の食事に興味 関心をもつ ( 食事の重要性 ) 日本の伝統的な日常食であるみそ汁について理解することができ ( 食文化 ) (3) 準備 給食写真( 和食 ) ワークシート 紙コップ 試飲用みそ汁 2 種類 ( だし有り だし無し ) だしの実物( 昆布 鰹節 煮干し 椎茸 顆粒だし ) (4) 展開 (5/10) 学習活動 内容 支援及び留意点 T1 T2 評価規準 形態 導入 1 前時学習を振り返 日本の伝統的な日常食を知 2 給食のみそ汁を知 (1) みそ汁を知 実がたくさん入ってい 野菜が入ってい 季節のものが入ってい (2) みそ汁の中身を知 みそ 味付け 実 栄養 だし? 伝統的な日常食がご飯とみそ汁であることに気づかせるために 前時学習を振り返 給食のみそ汁の違いに気づかせるために 写真を見せ発表させ だしについて考えることができるように みそ汁には みそ 実 だしが入っていることを知らせ T1 とともにみそ汁へ焦点をあてることができるように 支援す みそ汁の違いに気づかせるために 給食の写真を掲示すまた 児童に給食写真を配布す
なぜ みそ汁には だしがとられているのか考えよう 展開 3 みそ汁の飲み比べをす 比較のポイン 比較のポイント 違いを比 個人 (1) みそ汁の飲み比べをす トを押さえてワ がわかるように 較し まと だし入り ( 煮干し ) ークシートに記 ワークシートを準 めてい だしなし 入できるように 備し 机間指導を ( ワークシ 比較のポイント 机間指導を行う 行う ート ) 味 香り その他 (2) 班で気づいたことを話し だしの有無に 話し合いがスム 班 合う より味や香りに ーズに進むよう 1 みそ汁の違いについて 違いが出ること に 机間指導を行 魚のにおいがす や だしの役割を う 味が全く違う 考えるために 班 風味があ で話し合わせ 2 だしの役割について おいしさの素にな うまみにな (3) 話し合った内容を全体で 発表内容がわ 全体で交流がで 交流す かるように 各班 きるように 各班 の発表を板書す に発表させ 4 だしの役割を理解す だしの役割に だしがうまみの うまみのもとにな ついて理解でき もとであることが 風味が増すもとにな るように 板書す 視覚的にわかるよ うに 資料を掲示 す 終末 5 本時学習をまとめ 本時学習をま 本時学習をまと とめることがで めることができる きるように 学習 ように ポイント を整理す に印をつけ まとめ : みそ汁にだしをとると うまみや風味が増して よりおいしくなるから
6 本時学習を振り返り 次時 本時学習を振 実践意欲を高め だしの役 学習への意欲をもつ り返れるように るために 児童の 割について 振り返りを記入 発表内容のよいと 理解してい させ 発表させ ころを取り上げ賞 ( ワーク 賛す シート ) 次時学習へ意 だしの種類を知 欲をもてるよう らせるために 実 に 次時はご飯と 物のだしを準備す みそ汁の調理計 画をたてること を伝え