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小川町女性職員活躍推進行動計画 平成 28 年 3 月 31 日小川町長小川町議会議長小川町教育委員会小川町選挙管理委員会小川町農業委員会 小川町における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年

内閣府令本文

Microsoft Word - 行動計画(ダイジェスト)【最終版】

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

Microsoft Word - H29 結果概要

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

IP サポートプラン 2016 ~ 石川県警察特定事業主行動計画 ~ 第 1 目的この計画は 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) 及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) に基づく特定事業主行動計画として 職員が仕事と子

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はじめに 我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化にかんがみ 京都府では 平成 8 年度に きょうと未来っ子 21プラン を策定し また 個人の価値観の多様化や子育てに対する不安が増す中 平成 16 年 12 月に 未来っ子いきいき応援プラン を策定し 次代を担う子ども

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PowerPoint プレゼンテーション

平成23年9月29日WG後修正

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

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一般事業主行動計画策定・変更届

平成 30 年 3 月 15 日 社会福祉法人淑徳会 理事長伏屋淑子 社会福祉法人淑徳会 行動計画 策定 社会福祉法人淑徳会 法人プロフィール 設立 : 昭和 52 年 10 月所在地 : 茨城県那珂郡東海村村松 事業内容 : 介護老人福祉施設 特別養護老人ホーム常陸東海園 : 通所介

Taro-山口県警察特定事業主行動計画

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

仕事・子育ていきいき両立プラン(案)

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中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

目 次 第 1 行動計画の趣旨 1 第 2 行動計画の期間 1 第 3 推進体制 1 第 4 対象職員 1 第 5 女性の活躍とワークライフバランス等の実現に向けた取組等 2 1 男女双方の働き方改革 2 (1) 現状 課題分析結果 2 (2) 具体的な取組 3 ア 価値観 意識の改革 3 イ 職場

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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Microsoft Word - 【H28

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

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Microsoft Word 年度評価シート.docx

働き方の現状と今後の課題

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青警本務第 号 青警本総推第 号 青警本生企第 号 青警本刑企第 号 青警本交企第 号 青警本備一第 号 平成 2 8 年 3 月 1 8 日 各所属長殿 青森県警察本部長 レピーサポート 職場復帰サポート実施要綱の制定について

( 注 ) 女性活躍推進法に基づく認定企業 ( 女性の活躍推進に関する取組の実施状況等が優良な事業主 ) 法に基づき行動計画の策定 届出を行った企業のうち 女性の活躍推進に関する取組の実施状況等が優良な企業は 都道府県労働局への申請により 厚生労働大臣の認定を受けることができます 1 段階目について

一体型届(様式第2号)

「次世代育成支援対策推進法」に基づく特定事業主行動計画

スライド 1

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第2節 茨木市の現況

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女性活躍推進アンケート2017 報告

2018年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果

ポイント

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電通総研、「女性×働く」調査を実施

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

福利厚生基本計画

我が国の女性の活躍推進に向けて

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各府省等は 本指針を踏まえ 女性職員活躍と職員のワークライフバランスの推進のための取組計画 ( 以下 取組計画 という ) を策定し 職員への周知 公表を行い 総合的かつ計画的な取組を進める 本指針及び取組計画に基づき 女性職員が働きやすく ますます活躍できるような また 男女問わず職員が責任と誇り

2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

一般事業主行動計画策定・変更届

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イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

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第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

Ⅱ.1 ワーク ライフ バランス施策の定義と類型 (1) ワーク ライフ バランス施策とは work-life balance 1 (2) ワーク ライフ バランス施策の類型

小-労働法ハンドブック-18.indd

目 次 1 計画策定の背景 1 2 計画の目的 1 3 計画の期間 2 4 実施体制 2 5 計画内容 (1) 制度を知るために 3 (2) 妊娠中及び出産後における職員の健康を守るために 5 (3) 男性の育児参加を促進するために 6 (4) 育児休業等を活用しやすい環境を整えるために 9 (5)

13 第2章 基本目標Ⅲ

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

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【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」-女性の6割が乳がん罹患後も仕事を続けたいと希望-

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第1章 計画の目指すもの

目 次 1 計画の基本的な考え方... 1 (1) 計画策定の趣旨... 1 (2) 計画期間... 2 (3) 計画の対象となる職員... 2 (4) 計画の推進体制... 2 (5) 計画の位置づけ 現状認識 成果... 3 (1) 女性職員の活躍推進... 3 (2) 仕事と家庭

(参考)女性の活躍推進企業データベース記入要領

Transcription:

奈良県女性職員の活躍の推進及び次世代育成支援対策に関する特定事業主行動計画 平成 28 年 3 月 31 日 奈良県知事奈良県議会議長奈良県選挙管理委員会奈良県代表監査委員奈良県人事委員会奈良県水道事業管理者 奈良県における女性職員の活躍の推進及び次世代育成支援対策に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 以下 女性活躍法 という ) 第 15 条及び次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年 7 月 16 日法律第 120 号 以下 次世代法 という ) 第 19 条に基づき 奈良県知事 奈良県議会議長 奈良県選挙管理委員会 奈良県代表監査委員 奈良県人事委員会 奈良県水道事業管理者 ( 以下 各任命権者 という ) が策定する特定事業主行動計画です 1. はじめに : 基本的な考え方本県の職員に占める女性の比率は 正規職員全体の約 25% 30 代以下の年齢層に限ると約 35% に上る また 非正規職員では50% 以上に上っています 男女を問わず 自治体の最大の経営資源である人材 (= 職員 ) が それぞれの出産 育児 介護等の状況に対応しながら 公務においてその能力を最大限発揮できるようにすることによって 全庁的な人材の質の向上を図り ひいては 地域の自立を図り くらしやすい奈良を創る という県政の目標に近づくことができます そのためには 職員が個々の事情に応じた働き方を選択できるよう 制度や職場環境を整えることが不可欠です 特に育児期において 働きながら子育てをできるよう 男性も育児を担うことを念頭に置いて様々な制度 環境を整えるとともに 職員個々人の意識 組織の意識風土を変革することで 女性が公務においてより能力を発揮できるようにすることを目指します また 計画は策定することではなくその実現が本来の目的であることから 実現可能かつ簡潔なものとし 計画の実行 実現に重きを置くものとします 以上の基本的考え方に基づき 本計画を策定します なお本計画は 本県が平成 26 年度から取り組んでいる 新たなパーソネルマネジメント の構築に向けた研究と密接な関係を有することから その研究の成果や方向性を受け 必要に応じて改正するものとします 1

2. 計画期間 本計画の期間は 平成 28 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの 5 年間とします 3. 計画策定にあたって (1) 奈良県特定事業主行動計画策定検討会策定に際しては 各任命権者の事務職員 関係部署の職員および職員代表を含めた検討会を組織し 具体的な計画策定に向けての検討を行いました (2) 職員へのアンケート調査の実施策定に際して 様々な職員のニーズを把握するため 奈良県特定事業主行動計画策定のためのアンケート調査 を実施しました 調査期間 : 平成 28 年 1 月 25 日 ~1 月 29 日回答方式 : 庁内 webサイトを活用したアンケート ( 非正規職員を含む全職員にメールにて通知 ) 回答総数 :1,232 名 ( メール送信 :4,256 名回答率 :29%) 4. 計画の啓発及び推進について (1) 庁内での啓発 推進体制等 庁内会議等を活用して行動計画を啓発 推進します (2) 行動計画の周知本計画の職員への周知については 庁内 webへ掲載するとともに 啓発用の資料を作成します また本計画が県内市町村や民間企業等の参考となるよう 行動計画及び毎年の実施状況等を県のwebサイトに掲載します 2

5. 女性職員の活躍及び次世代育成支援に向けた数値目標女性活躍法第 15 条第 3 項及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく特定事業主行動計画の策定等に係る内閣府令 ( 平成 27 年内閣府令第 61 号 以下 内閣府令 という ) 第 2 条に基づき 各任命権者において それぞれの女性職員の職業生活における活躍に関する状況等を把握し 改善すべき事情について分析を行いました 当該課題分析の結果 女性職員の活躍を推進し 次世代育成を支援するため 次のとおり目標を設定します 項目目標値 1 直近の本県実績値 1 1 女性管理職比率 本庁課長級以上 :10% 2 男女の育児休業 取得率 3 男性の育児参加のための休暇取得率 4 年次有給休暇の取得 5 職員の超過勤務 時間 本庁課長補佐級以上 :15% 平成 33 年 4 月時点 女性 :100% 男性 :13% 平成 32 年度 本庁課長級以上 :6.8% 本庁課長補佐級以上 :10.9% 平成 27 年 4 月 女性 :100% 男性 :1.9% 平成 26 年度 80% 32.0% 平成 32 年度 平成 26 年度 12 日間 / 年 9.8 日間 / 年 平成 32 年 年間 300 時間を超える超過勤 務を行う職員の割合 :8% 以下 平成 26 年 年間 300 時間を超える超過勤務を行う職員の割合 :9.7% 平成 26 年度 6 新規採用職員全体に 占める女性の割合 30% 以上を維持 ( 毎年度 ) 2 27.0% ( 平成 26 年 4 月 2 日 ~27 年 4 月 1 日採用 病院採用を除く ) の項目は女性活躍法に基づく数値目標 ( その他は女性活躍法及び次世代法に基づく数値目標 ) 1 数値はいずれも教育委員会 警察を除きます 2 公務員法制 ( 平等取扱の原則 成績主義の原則等 ) に留意します 6. 目標を達成するための取組及び実施時期 5 で掲げた数値目標その他の目標の達成に向け 次に掲げる取組を実施します なお 取組は マインド フィールド スキル ライフ の 4 つの視点で整理しています 3

視点 1: マインド ( 女性 男性それぞれの意識改革 ) (1) これまで女性が少なかった分野 ポストへの積極的配置 1 女性職員を積極的にさまざまな分野 ポストに配置します ( 継続 ) (2) 女性職員向けの研修の実施 1 女性職員が出産 子育てや昇任などのライフステージの転換期に 仕事と生活の調和を意識しながら 前向きにキャリアをデザインし活躍していくための研修を実施します ( 平成 28 年度から実施 ) (3) 男性の育児休業をはじめとした各種休業 休暇制度の取得促進 1 育児休業職員代替制度の拡充 一定の産前 産後休暇や育児休業の取得者数が生じることを踏まえた採用方針の策定等 代替要員の確保に向けた人事運用面の対応を検討します ( 平成 28 年度から検討 ) 21に加え 男性の育児休業取得を直接的に促進する取組について検討します ( 平成 28 年度から検討 ) 3 各種休暇制度について記載している職員向けの 子育てハンドブック を改訂し WEB サイトへの掲載等を通じて職員への周知啓発を図ります ( 平成 28 年度 ) 4 年次有給休暇及び夏季休暇について 所属を通じた計画的な取得促進を呼び掛けます ( 継続 ) 5 管理職の人事評価項目に 部下の年次有給休暇の取得状況 超過勤務状況等ワークライフバランス推進状況を盛り込むことを検討します 6 職員の人事評価項目に 年次有給休暇の取得状況等ワークライフバランスの両立を盛り込むことを検討します (4) 所属の管理職と子育てをしている職員のコミュニケーションの促進 1 所属長及び子育て中の職員を対象に 自己の振り返りをしてもらい 所属内の状況をチェックしてもらうチェックシートの作成 活用を検討します 視点 2: フィールド ( 女性の活躍の場の拡大 ) (1) 再掲 これまで女性が少なかった分野 ポストへの積極的配置 4

(2) 職員採用試験の受験者確保 1 男女を問わずより多くの職員が活躍できるよう 技術系の職種も含めリクルート活動を継続 強化します ( 継続 ) 視点 3: スキル ( 能力の向上 ) (1) 再掲 これまで女性が少なかった分野 ポストへの積極的配置 (2) 再掲 女性職員向けの研修の実施 (3) 産育休中の職員への情報提供 研修の充実 1 産育休中の職員のキャッチアップ モチベーションを維持し 早期復帰を促すための情報提供の充実について検討します 視点 4: ライフ ( 健康的な生活 ライフステージに応じたワークライフバランスの確立 ) (1) 長時間労働の解消 超過勤務の縮減 1 定時退庁日の取り組みを継続して実施するとともに より実効性のある超過勤務縮減策を検討 実施します ( 平成 28 年度以降検討 実施 ) 2 全庁的な長時間労働の解消 超過勤務の縮減に向け 庁内の関係課とともに抜本的な業務の見直し策を検討します 3 再掲 管理職の人事評価項目に 部下の年次有給休暇の取得状況 超過勤務状況等ワークライフバランス推進状況を盛り込むことを検討します 4 再掲 職員の人事評価項目に 年次有給休暇の取得状況等ワークライフバランスの両立を盛り込むことを検討します (2) 柔軟な働き方の推進 1テレワーク フレックスタイム等 柔軟な働き方に資する制度等の導入を検討します ( 平成 28 年度から検討 ) 2 庁内保育所の設置について検討します ( 平成 28 年度から検討 ) (3) 再掲 男性の育児休業をはじめとした各種休業 休暇制度の取得促進 5

======= 職員アンケート結果 ( 主要なものを抜粋 ) ======= 自身の現在の仕事にやりがいを感じているか 正規職員では 職階が上がるほどやりがいを感じている 自分自身の昇進の意向について ( 正規職員のみ ) 男女で昇進の意向に差が見られる 女性の昇進が進まない理由 ( 課長補佐級以上の女性職員のみ : 複数回答 ) 回答者の 6 割以上が 長時間労働等 女性が働きにくい風土を挙げている 6

男性の育児休業得促進のためにすべきと思う取り組み ( 正規職員のみ,3 つまで回答 ) 回答者の 8 割以上が代替職員の措置の拡充を挙げている 年代別男性職員の育児休業の取得意向 実績 ( 男性の正規職員で 子の養育経験のある もしくは養育意向のある職員のみ ) 20 代では約半数の職員が取得意向 実績を有しているが 年代が上がるにつれて大きく減少する 部下の超過勤務時間に対する認識と縮減への方策について ( 課長補佐級以上の職員のみ ) 半数以上の管理的立場の職員が 部下の超過勤務が多いと認識し 方策の必要性を感じているが その多くは方策を行っていない 7

自身の超過勤務時間数と私生活への影響に関する認識 約 1 割の職員が 超過勤務時間数が多すぎると回答 年間 300 時間を超える超過勤務を行う職員の割合 (9.7%) とほぼ近い数値 年次有給休暇取得時の意識とその理由 超過勤務を減らすために効果的と思われる方法 (2 つまで回答 ) 6 割以上の職員が 事務の簡素化 合理化を挙げている 8

職員の子育て応援ハンドブック について ( 正規職員のみ回答 ) 認知度は 2 割にとどまる一方 認知している職員の 7 割以上は役に立てている 9