2012 年 7 月 29 日 ( 日 ) 30 日 ( 月 ) 21 回目 Ⅴ 世の罪を取り除く神の小羊 世の罪を取り除く神の小羊 ヨハ 1:19~34 1. はじめに (1) イエスの公生涯の開始 1バプテスマと誘惑は 連続した出来事である * 神の子 * 主のしもべ 2その直後の

Similar documents
* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

創世記5 創世記2章4節b~25

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

聖書に聞く会 ( 第 2 回 ) マルコによる福音書 1 章 1-8 節 2014 年 5 月 8 日 古本靖久 1 聖歌 60 番 ヨルダンのほとりヨハネはさけべり 2 お祈り 3 テキストの位置 今日の箇所はマルコ福音書のはじめの部分であり この福音書は何について書くのか決定づける所です 特に

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

創世記5 創世記2章4節b~25

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

13_寺内.indd

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

2017 年 2 月 21 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降

(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

PowerPoint Presentation

牧会の祈り

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

牧会の祈り

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

3 章 蝮の裔よ ( ルカ 3:7~14) ルカ福音書講義 (15) そこで 彼から洗礼を受けよう 1) として出て来た民衆 2) に彼は言った 3) 蝮 の裔よ 4) 誰があなた方に 来るべき怒り 5) から逃れるように教えたのか 8 さ あ 悔い改め 6) にふさわしい

5. 章節は後代に付加せられたもので 聖書記述者の考えや霊感は反映されていな いので注意が必要 Ⅰ イエスによる預言 (42~46) 1. マタイ 21:42 は詩篇 118:22 預言からの引用 家を建てる者たちの見捨てた石 それが礎の石になった これは主のなさったことだ 私たちの目には 不思議な

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

夢を超えたもの_Culture A.indd

2.7~11 節 この 人 たちが 行 ってしまうと イエスは ヨハネについて 群 衆 に 話 しだされた あな たがたは 何 を 見 に 荒 野 に 出 て 行 ったのですか 風 に 揺 れる 葦 ですか でなかったら 何 を 見 に 行 ったのですか 柔 らかい 着 物 を 着 た 人 ですか

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

Microsoft Word - MBF_1John_01.docx

PowerPoint プレゼンテーション

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

Ⅱ. 信仰生活の再建 : エズラの指導 (7~10 章 ) 1. エルサレムに到着するエズラ (7~8 章 ) 2. 民の罪を告白するエズラ (9 章 ) 3. 国を清めるエズラ (10 章 ) 結論 : 私たちへの適用 1. 悔い改めの力 2. みことばの力 エズラ記を通して リバイバルの原則につ

24:24 それで わたしたちの仲間が数人 墓に行って見ますと 果して女たちが言ったとおりで イエスは見当りませんでした 24:25 そこでイエスが言われた ああ 愚かで心のにぶいため 預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ 24:26 キリストは必ず これらの苦難を受けて その栄光に入

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

Microsoft Word - filename-=ISO-2022-JP''0804%1B%24B%21%21%25%3B%25%5F%25J%21%3C%25F%25%2D%259%25H%21%21%25G%25%23%259%25Z%25s%2

Letter

Microsoft Word - MBF_1John_03.docx

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

キリスト教の発展 2016

Microsoft Word - 09_Jeremiah_2.docx

4 これは皮肉である ヘロデは王のように振る舞い 墓穴を掘る (2) イエスと弟子たちの働きが 評判になっていた 1 それを耳にしたヘロデは 恐れを覚えた 2 罪責感から来る恐れである 2. ヘロデの結論 (14b~16 節 ) 人々は バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ だから あん

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

2 イエスは大胆に わたしは道です と言われました イエスが歩まれた道です イエスが示された道です 正しく この人を見よ! です それが聖書の教えです 私たちはこの一年間 幸いなみ言葉を心に覚えて進みたいと願います 今日は この年間聖句から次の2 点を考えてみましょう 大切なポイント 1. 勝利者イ

比喩:その他

ヨハネの手紙講解 神のあかし ヨハネの手紙第一 5:1~21 1. 油注がれた者 新改訳改訂第 3 版 Ⅰヨハネ 5:1 イエスがキリストであると信じる者はだれでも 神によって生まれたのです 生んでくださった方を愛する者はだれでも その方によって生まれた者をも愛します イエスがキリストであると信じる

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

父 と 共 に 交 わりの 場 所 に 住 み 兄 弟 たちの 羊 の 群 れを 探 しに 父 によって 遣 わされました あなたがたの 間 では そのような 心 構 えでいなさい それはキリスト イエスのうち にも 見 られるものです キリストは 神 の 御 姿 である 方 なのに 神 のあり 方

2013 年 5 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 ) 61 回目 Ⅵ-057 獄中のバプテスマのヨハネ (1) 1 投獄されたという事実は すでにマタ 4:12 で紹介されていた 2 投獄の理由は マタ 14:3~4 で解説される 実は このヘロデは 自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで

ルカによる福音書 21 章 近づいた贖い 1A 信仰の模範 1-4 2A 終わりの前兆 B 惑わし 5-9 2B キリスト者の迫害 B エルサレム包囲 B 天変地異 A 目を覚ました祈り 本文 ルカによる福音書 21 章から学びます

ルカの福音書 3 章 バプテスマ - 神と人との接近 1A 主の道の用意 悔い改めのパブテスマ B 罪の赦しの説教 C 背景 1-6 1D 歴史 1-2 2D 聖書 3-6 2C 内容 D 神の怒り 7-9 2D 悔い改めにふさわしい実 C 目的 -

Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

PowerPoint プレゼンテーション

2 を重んじてきた人たちがいたからでした そういう人たちに対して 自分は宗教に熱心であると思っても つまり 形 を整えることに一生懸命であっても と語りかけているのです 今の私たちに当てはめるならば 洗礼を受けたといっても とか どんなに礼拝を守っているとしても とか あるいは 奉仕を一生懸命やって

5 節ごとに 洗礼者ヨハネ 殺される 6:14-15 ( そして ) イエス ( 彼 ) の名が知れ渡ったので ヘロデ王の耳にも入った 人々は言っていた 洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ だから 奇跡を行う力が彼 ( のうち ) に働いている そのほかにも 彼はエリヤだ と言う人もいれば 昔

使徒パウロは この 反キリスト のことを 不法の人 つまり 滅びの子 と表現しています (Ⅱテサロニケ 2:3) 反キリストは サタンによって権威と力を与えられた息子的存在で さまざまな超能力を持って人々を惑わします ちなみに預言者ダニエルは これを 荒らす憎むべき ( 忌むべき ) 者 ( ダニエ

牧会の祈り

2 用されました 古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され 王族だけが使うことを許され ロイヤルカラーとされた時代もありました { 日本へは江戸時代に薬として伝わった と言われる } サフラン は めしべを乾燥させて 香辛料や生薬として用います 独特の香りを持ち 水に溶かすと鮮やかな黄色を呈します

Microsoft Word - ◎中高科

バプテスマのヨハネが逮捕されました その詳細はこのマルコの福音書 6 章に記されていますが ここではイェシュアが福音を宣べ伝え始めるきっかけとなっているように記されています つまりヨハネが捕らえられることと イェシュアがガリラヤに行って福音を宣べ伝え始めることには何等かの結びつきがあるということです

(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

Transcription:

ヨハ 1:19~34 1. はじめに (1) イエスの公生涯の開始 1バプテスマと誘惑は 連続した出来事である * 神の子 * 主のしもべ 2その直後のイエスの行動は ヨハネの福音書だけに記されている 3 今日の箇所で 神の国運動の中心が ヨハネからイエスに移る (2) (A.T. ロバートソンの 26 27) 1 26 サンヘドリンに対するヨハネの証し 19~28 節 2 27 イエスをメシアと認識するヨハネ 29~34 節 2. アウトライン (1) ヨハネの証し (19~28 節 ) (2) メシアの登場 (29~34 節 ) 3. メッセージのゴール (1) ユダヤ人たち (19 節 ) (2) パリサイ人 (24 節 ) (3) 神の小羊 (29 節 ) このメッセージは ヨハネからイエスへの移行について学ぼうとするものである Ⅰ. ヨハネの証し (19~28 節 ) 1. 第一の問い (19~20 節 ) ヨハネの証言は こうである ユダヤ人たちが祭司とレビ人をエルサレムからヨハネのもとに遣わして あなたはどなたですか と尋ねさせた 彼は告白して否まず 私はキリストではありません と言明した (1) サンヘドリンについて 1ローマから権限を委託された自治組織 司法 行政 立法機関 270 名の議員と 1 名の議長 ( 大祭司 ) 33 種類の構成員 1

* 祭司長 ( サドカイ派 ) * 律法学者 ( パリサイ派 ) * 長老 ( 一般人の代表 ) (2) メシア運動 ( 神の国運動 ) に対するサンヘドリン ( ユダヤ議会 ) の対応 1 代表団を派遣し それが正当なものであるかどうかを判断する 2 ヨハネの証言 とは それに対してヨハネがどう答えたかということである 3エルサレムからの代表団であることが 3 度にわたって記載されている *19 節 22 節 24 節 (3) メシア運動の 3 段階 1 黙って観察する段階 2 審問の段階 * 代表団はバプテスマのヨハネに種々の質問をしている 3 結論を出す段階 (4) 審問の内容 あなたはどなたですか 1 ヨハネが授けている洗礼についての質問 2 ヨハネの自己宣言についての質問 (5) ヨハネの回答 彼は告白して否まず 私はキリストではありません と言明した ( 新改訳 ) 彼は公言して隠さず わたしはメシアではない と言い表した ( 新共同訳 ) 1ホモロゲオウという動詞を 2 回使っている 強意 2 エゴウ エイミ ウーク クリストス (I am not the Messiah.) 3ヨハネの福音書の中では イエスは 7 回 I am. と語っている 2. 第 2 の問い (21 節 a) また 彼らは聞いた では いったい何ですか あなたはエリヤですか 彼は言った そうではありません (1) この質問の背景には マラ 4:5 の預言がある 見よ わたしは 主 の大いなる恐ろしい日が来る前に 預言者エリヤをあなたがたに遣わす 1バプテスマのヨハネをエリヤの再来と考えていた人たちがいた 2

(2) ヨハネの回答 そうではありません 1 エイミ ウーク (I am not.) 3. 第 3 の問い (21 節 b) あなたはあの預言者ですか 彼は答えた 違います (1) この質問の背景には 申 18:15 がある あなたの神 主 は あなたのうちから あなたの同胞の中から 私のようなひとりの預言者をあなたのために起こされる 彼に聞き従わなければならない 1 あの預言者 とは メシアのことである 2しかし あの預言者 をメシアとは別の人物と考える人もいた (2) ヨハネの回答 違います 1 ウー (No.) 2ヨハネの回答は 先に行くほど言葉数が少なくなっている 4. 第 4 の問い (22~24 節 ) そこで 彼らは言った あなたはだれですか 私たちを遣わした人々に返事をしたいのですが あなたは自分を何だと言われるのですか 彼は言った 私は 預言者イザヤが言ったように 主の道をまっすぐにせよ と荒野で叫んでいる者の声です 彼らは パリサイ人の中から遣わされたのであった (1) 彼らは サンヘドリンに回答を持って帰る必要があった 1 祭司とレビ人 (19 節 ) とは サドカイ人のことである 2ヨハネの福音書には サドカイ人という呼称は出てこない * 神殿崩壊以降に書かれている 3 代表団の中には パリサイ人も含まれていた 4サンヘドリンが派遣したことは パリサイ人が派遣したのと同じこと 5 あなたは自分を何だと言われるのですか (2) ヨハネの回答 1ヨハネは自分自身を 荒野で叫んでいる者の声 と紹介した * イザヤ書 40:3 の引用 * ヨハネは 声 であり イエスは ことば である * ヨハネは メシアの先駆者としての自分の使命をよく理解していた 3

( 例話 ) 第 3 回聖書フォーラムキャンプ I am not the Missiah. 5. 第 5 の問い (25~28 節 ) 彼らはまた尋ねて言った キリストでもなく エリヤでもなく またあの預言者でもないなら なぜ あなたはバプテスマを授けているのですか ヨハネは答えて言った 私は水でバプテスマを授けているが あなたがたの中に あなたがたの知らない方が立っておられます その方は私のあとから来られる方で 私はその方のくつのひもを解く値うちもありません この事があったのは ヨルダンの向こう岸のベタニヤであって ヨハネはそこでバプテスマを授けていた (1) 無資格の身でありながら なぜバプテスマを授けているのか (2) ヨハネの回答 1 水でバプテスマを授けているのは メシアが現われるための準備である 2メシアは確かにおられるが まだ知られていない 3メシアと比較すると 自分は奴隷以下の存在だ (3) ヨルダンの向こう岸のベタニヤ 1ユダのベタニヤとは異なる場所である 2エリコの東側 3 現在では イスラエルからもヨルダンからも この場所に行ける Ⅱ. メシアの登場 (29~34 節 ) 1. その時が来た (29~31 節 ) その翌日 ヨハネは自分のほうにイエスが来られるのを見て言った 見よ 私が 私のあとから来る人がある その方は私にまさる方である 私より先におられたからだ と言ったのは この方のことです 私もこの方を知りませんでした しかし この方がイスラエルに明らかにされるために 私は来て 水でバプテスマを授けているのです (1) テンポの速い展開 129 節 その翌日 * サンヘドリンによる審問の翌日が 父なる神がメシアを示す日となった 235 節 その翌日 343 節 その翌日 4

42 章 1 節 それから三日目に 5 およそ 1 週間後にカナの婚礼となる (2) 見よ 1 紀元 1 世紀のユダヤ人たちは 小羊 について 2 つの概念を持っていた * 過ぎ越しの小羊という概念 出エジプト 12 章から出てくる概念 * メシア的小羊という概念 イザヤ 53 章から出てくる概念 2ヨハネは両方の意味で イエスを 神の小羊 と呼んでいる (3) 私のあとから来る人がある その方は私にまさる方である 私より先におられたからだ 1イエスは人間としては ヨハネよりも 6 か月後に誕生した 2しかし 神の子としては 宇宙が創造される前から存在しておられた 3イエスは人間性と神性の両方をお持ちになられた 4ヨハネの奉仕は すべてその方のためである 2. 共観福音書の記録のまとめ (32~34 節 ) またヨハネは証言して言った 御霊が鳩のように天から下って この方の上にとどまられるのを私は見ました 私もこの方を知りませんでした しかし 水でバプテスマを授けさせるために私を遣わされた方が 私に言われました 御霊がある方の上に下って その上にとどまられるのがあなたに見えたなら その方こそ 聖霊によってバプテスマを授ける方である 私はそれを見たのです それで この方が神の子であると証言しているのです (1) ヨハネの福音書には イエスの洗礼の場面はない 1ヨハネは イエスがヨハネから洗礼を受けたことを前提に書いている (2) ヨハネの目撃情報 1 イエスの上に御霊が鳩のように天から下るのを見た 2 それで この方が神の子であると証言しているのです (34 節 ) 結論 : 1. ユダヤ人たち (19 節 ) (1) エルサレムから使者を遣わしたのは ユダヤ人たち である (2) 新約聖書は反ユダヤ的書であるか 1ギリシア語で ユーダイオイ ヘブル語で イェフディム 5

2 これを ユダヤ人たち と訳すと 無意識の内にユダヤ人はメシアに敵対した というメッセージを伝えることになる 3 この言葉は 文脈によって注意深く解釈する必要がある (3)3 つの解釈が可能である 1ユダ族の人たち 2ユダヤ民族 ( ユダヤ教徒たち ) 3ユダヤ地方に住む人たち ( 出身者たち ) * ヨハネは3 の意味で使っている * エルサレムに住む宗教的指導者たちのことである 2. パリサイ人 (24 節 ) (1) バビロン捕囚期以降のユダヤ教 1 捕囚により神殿が破壊され 祭司階級は職場を失った 270 年間 ( 捕囚 ) で 律法を学ぶことが民族統一の鍵であるとの認識が生まれた 3 捕囚から帰還して以降の重要人物は エズラである * 彼は祭司であった * と同時に 律法学者 ( 書記 ) でもあった 4 第二神殿の建設後 祭司階級の職業が復活した サドカイ人の源流 5エズラの教えに触発される人々が現れた パリサイ人の源流 * パリサイ派は いわば平信徒の運動として発展した * イエスの時代 パリサイ人は約 6,000 人いた 6サンヘドリンを構成していたのは サドカイ人とパリサイ人である (2) メシア待望の高まり 11 世紀の最初の 30 年くらい 2ローマからの解放を達成する政治的メシア像 3 超自然的登場 4あるいは ダビデの家系から登場する王 (3) バプテスマのヨハネは異端児である 1エルサレムの神殿とは無関係の所で 育った 2 正式なラビ教育を受けていない 3 無資格で働きを展開している * 神殿やシナゴーグに通うユダヤ人を自分のところに集めている 6

* いわば 羊泥棒である 4 既成勢力から見ると 反発を覚える人物であるが 認めないわけにはいかない 5 審問を開始した時点では サンヘドリンの立場は中立である 6ヨハネは 日本の歴史で言えば 信長のような人物である * 信長のような人物が登場する背景に 鉄器による農業生産の高まりがある * 国力が飛躍的に増し 商品流通経済が発展する * そして 鉄砲が 戦争の形態を一変させた 7 日本の霊的壁を打ち破る可能性はあるか * 万人祭司という概念の再確認 * ヘブル的解釈 * 字義通りの解釈 3. 神の小羊 (29 節 ) (1) イエスの自己認識 1 神の子 2 神のしもべ (2) バプテスマのヨハネのメシア認識 1 神の子 (34 節 ) 2 (29 節 ) (3) 使徒たちのメシア認識 11 コリ 5:7 新しい粉のかたまりのままでいるために 古いパン種を取り除きなさい あなたがたはパン種のないものだからです 私たちの過越の小羊キリストが すでにほふられたからです 21 ペテ 1:18~19 ご承知のように あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは 銀や金のような朽ちる物にはよらず 傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの 尊い血によったのです (4) アンケートにあった質問 1サタンは 訴える者である 2 根拠なく 訴える者である ( 例話 ) キャンプでの 5 人の受洗者の証し ( 福音の 3 要素 ) 7