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研 究 ノート ホームページ 形 式 による ラーニング ポートフォリオ 作 成 の 試 み * 下 野 辰 久 国 際 研 究 論 叢 25(3):201 207,2012 Creating a Web Based Learning Portfolio Tatsuhisa Shimono * キーワード 教 育 評 価 ラーニング ポートフォリオ キャリア 教 育 はじめに 平 成 20 年 12 月 に 出 された 中 央 教 育 審 議 会 の 答 申 学 士 課 程 教 育 の 構 築 に 向 けて におい て 成 績 評 価 に 関 して 大 学 に 期 待 される 取 組 として 学 生 が 自 らの 学 習 成 果 の 達 成 状 況 について 整 理 点 検 するとともに これを 大 学 が 活 用 し 多 面 的 に 評 価 する 仕 組 み(いわ ゆる 学 習 ポートフォリオ)の 導 入 と 活 用 を 検 討 する という 表 現 で ラーニング ポー トフォリオの 積 極 的 な 活 用 が 大 学 に 要 請 されることとなった 1) また 平 成 23 年 1 月 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 今 後 の 学 校 におけるキャリア 教 育 職 業 教 育 の 在 り 方 について にお いても キャリア 教 育 を 含 めた 大 学 教 育 の 中 でのラーニング ポートフォリオの 重 要 性 が 次 のように 示 されている 2) 一 人 一 人 のキャリアは その 人 が 生 涯 にわたって 遂 行 する 様 々な 立 場 や 役 割 の 連 鎖 に よって 形 成 される これまで 自 分 が 何 をしてきたのか 今 何 をしているのかを 振 り 返 り それを 未 来 につなげようとする 視 点 は キャリア 教 育 において 不 可 欠 である このように キャリア 教 育 において 自 らの 学 習 活 動 の 過 程 や 成 果 を 振 り 返 ることは 重 要 である 例 えば キャリア 教 育 に 関 する 学 習 活 動 の 過 程 成 果 に 関 する 情 報 を 集 積 した 学 習 ポートフォリオ を 作 成 し 積 極 的 に 活 用 していくことなどにより 子 ども 若 者 が 自 らの 将 来 の 仕 事 や 生 活 について 考 える 機 会 を 作 ることが 必 要 である ユニバーサル 化 の 大 波 を 正 面 から 浴 びている 大 学 においては 多 様 化 する 学 生 の 一 人 ひ とりに 向 き 合 うために 個 々の 学 生 の 成 長 の 状 況 をできるだけ 把 握 しておくことが 教 職 員 にとっては 必 要 となる 学 生 の 学 びの 蓄 積 と 振 り 返 りを 記 録 したポートフォリオは 学 生 自 身 にとっても 教 職 員 にとっても 重 要 なツールとなるのである さらに 教 育 の 有 効 性 * しもの たつひさ: 大 阪 国 際 大 学 人 間 科 学 部 教 授 2011.12.9 受 理 201

国 際 研 究 論 叢 を 判 断 する 大 学 教 育 に 対 する 評 価 においても ラーニング ポートフォリオは 大 きな 役 割 を 果 たす ラーニング ポートフォリオの 有 効 性 については その 限 界 と 克 服 法 も 含 めて 土 持 の 著 書 に 詳 しく 述 べられている 3 4) すでにかなりの 大 学 では 大 学 内 の 情 報 システムと 一 体 化 したe ポートフォリオの 導 入 が 行 われている e ポートフォリオの 未 導 入 大 学 に 対 して その 効 果 を 訴 え 導 入 を 勧 めてくるソフトウェア 会 社 も 多 い 大 学 教 育 へのラー ニング ポートフォリオの 導 入 は 止 められない 流 れであり 特 に 全 入 を 余 儀 なくさ れ 多 様 化 の 幅 が 広 い 学 生 を 受 け 入 れる 大 学 においては 初 年 次 教 育 キャリア 教 育 など を 進 めていくうえで 無 くてはならないツールになっているとも 言 える 著 者 が 所 属 する 大 阪 国 際 大 学 の 場 合 には 先 行 している 多 くの 大 学 のように 学 生 が 利 用 できるコンピュータシステムの 中 に 学 生 自 身 がラーニング ポートフォリオを 作 っ ていくための 仕 組 みは 備 わっていない Moodle や SNS 等 で ポートフォリオを 作 ること も 可 能 ではあるが 学 生 自 身 の 持 ち 運 びと 活 用 を 考 慮 すると USB メモリの 中 にポート フォリオを 作 りあげることが 現 時 点 では 最 適 と 思 える また 学 生 一 人 ひとりの 個 性 につ いても ラーニング ポートフォリオの 中 に 表 現 することを 考 えると ホームページの 形 式 は 魅 力 的 である インターネット 上 へのアップを 前 提 としなければ 履 歴 書 や 成 績 自 己 分 析 等 の 就 職 活 動 時 に 必 要 となる 個 人 情 報 も 盛 り 込 むことが 可 能 である 著 者 はこれまで 初 年 次 科 目 であるセミナーⅠにおいて すべての 資 料 (テーマの 説 明 資 料 ワークシート 簡 単 なクイズ SPI の 問 題 等 )を B 5サイズのルーズリーフに 印 刷 して 配 布 してきた そして あらかじめ 提 供 したバインダーに 学 生 自 身 が 配 布 資 料 を 挟 ん でいくことにより セミナーⅠでの 学 びをそこに 蓄 積 させてきた その 中 には 毎 回 の 授 業 終 了 時 に 学 生 が 感 じたことや 考 えたこと( 振 り 返 り)を 文 章 で 表 現 したものに 著 者 が 添 削 し コメントを 加 えたものも 含 まれている また 前 期 終 了 時 と 後 期 終 了 時 には それぞれ 半 年 間 1 年 間 の 振 り 返 りと 今 後 の 目 標 等 についても 考 えさせる 時 間 をとってき た さらに セミナーⅠの 授 業 には 学 生 の 自 己 理 解 など キャリア 形 成 に 必 要 な 内 容 も 加 えてきた したがって 1 年 間 のセミナーが 終 了 した 時 点 で 学 生 の 手 元 には 自 らの ワークや 振 り 返 りも 含 めたセミナーでの 学 びの 蓄 積 が 残 されている ただ これまでは セミナーⅠでの 学 びに 限 定 されていた そこで 将 来 のラーニング ポートフォリオ 導 入 への 前 段 階 として セミナーⅠの 内 容 に 加 えて 他 の 授 業 の 履 修 状 況 や 提 出 物 クラブ 活 動 等 の 正 課 外 での 活 動 を 含 めた 初 年 次 における 学 びのすべてを USB メモリにホーム ページ 形 式 で 統 合 することを 試 み 大 阪 国 際 大 学 に 入 学 した1 年 次 の 学 生 が ホームペー ジ 作 成 に 関 する 特 別 な 知 識 が 無 い 状 態 からスタートして ホームページ 形 式 によるラーニ ング ポートフォリオの 作 成 を 行 うことが 可 能 かどうかについて 検 討 を 行 った 方 法 著 者 の 平 成 20 年 度 のセミナーⅠに 配 属 された 学 生 19 名 に 対 して 8GB の USB メモリ を5 月 に 配 布 した その 際 に 学 生 生 活 におけるラーニング ポートフォリオの 意 義 を 簡 単 に 説 明 し 今 後 の 学 生 生 活 で 作 成 することになるレポートやプレゼンテーション 資 料 など 202

ホームページ 形 式 によるラーニング ポートフォリオ 作 成 の 試 み について 可 能 な 限 り この USB メモリの 中 に 保 存 しておくように 指 示 した また セ ミナーにおいては 学 生 に 提 出 させる 課 題 には できるだけワードやエクセルで 作 成 した ものを 要 求 し そのつど USB メモリ 内 に 保 存 させた 大 学 祭 が 終 了 した11 月 から コンピュータ 演 習 室 において ホームページの 作 成 を 開 始 した ホームページ 作 成 ソフトであるホームページビルダー( 大 阪 国 際 大 学 の 場 合 はバー ジョン9)を 用 いて 著 者 がサンプルを 作 成 する 過 程 を 学 生 提 示 用 のディスプレイに 示 すことにより 作 成 方 法 とポートフォリオに 組 み 込 む 内 容 とを 理 解 させながら 学 生 に 自 らのホームページ 作 成 を 促 した ホームページの 作 成 にあたっては 作 業 をできるだけ 簡 単 に 進 めるために ホームページ ビルダーに 関 する 最 低 限 の 操 作 と 機 能 だけを 説 明 し 次 のような 設 定 で 作 成 を 進 めた 編 集 スタイル かんたん ページの 作 成 ページの 種 類 通 常 ページ 作 り 方 白 紙 から 編 集 モード どこでも 配 置 モード 学 生 に 対 して 今 回 最 低 限 のものとして 理 解 させた 操 作 は 以 下 に 示 すものである 文 字 の 挿 入 ロゴ( 飾 り 文 字 )の 挿 入 画 像 ファイルの 挿 入 壁 紙 の 挿 入 デジカメ 写 真 の 挿 入 表 の 挿 入 リンクの 挿 入 その 他 の 挿 入 このようなホームページビルダーの 操 作 方 法 について 1コマ(90 分 間 )の 授 業 を4 回 実 施 して あとは 個 々の 学 生 の 質 問 に 答 える 形 をとり コンピュータ 演 習 室 での 各 自 の 作 業 に 任 せた スキャナーで 読 みとった 画 像 や デジタルカメラで 撮 影 した 静 止 画 動 画 も 活 用 させるようにした その 際 当 然 のことながら 学 生 間 で 理 解 度 が 異 なるため 同 じプロセスを 数 回 ゆっくり と 繰 り 返 して できるだけ 脱 落 者 が 出 ないように 配 慮 した 一 方 で 学 生 には 完 成 した ラーニング ポートフォリオをセミナーⅠの 評 価 に 加 えると 指 示 し より 充 実 したホーム ページを 作 成 することを 促 した ゴールとして 学 生 に 示 したホームページの 概 要 を 図 1に 示 す 203

国 際 研 究 論 叢 図 1 ゴールとして 学 生 に 示 したホームページのコンテンツ トップページに 示 した 図 1の 各 項 目 から 詳 細 な 内 容 を 含 むページにリンクさせた 以 下 にそれぞれのコンテンツの 詳 細 を 示 す 自 分 史 誕 生 から 大 阪 国 際 大 学 人 間 科 学 部 人 間 健 康 科 学 科 入 学 に 至 るまでの 年 表 小 学 校 入 学 前 について 自 らが 語 る 動 画 (デジタルカメラで 撮 影 ) 小 学 校 時 代 について 自 らが 語 る 動 画 (デジタルカメラで 撮 影 ) 中 学 校 時 代 について 自 らが 語 る 動 画 (デジタルカメラで 撮 影 ) 高 等 学 校 時 代 について 自 らが 語 る 動 画 (デジタルカメラで 撮 影 ) 履 歴 書 大 学 所 定 の 用 紙 に 記 入 したもの(スキャナーで 読 み 取 り) 自 己 発 見 レポート 全 員 に 対 して4 月 に 実 施 した 自 己 発 見 レポート(BENESSE)の 個 人 別 の 結 果 (スキャナーで 読 み 取 り) 社 会 人 基 礎 力 社 会 人 基 礎 力 の12の 能 力 要 素 について10 段 階 で 自 己 評 価 したもの ( 前 期 中 ごろ 後 期 開 始 時 後 期 終 了 時 の3 回 実 施 ) 204

ホームページ 形 式 によるラーニング ポートフォリオ 作 成 の 試 み 1 回 生 前 期 時 間 割 履 修 した 各 科 目 のシラバス 提 出 したレポート 作 成 した 発 表 用 資 料 成 績 夏 休 みの 体 験 研 修 旅 行 など 1 回 生 後 期 時 間 割 履 修 した 各 科 目 のシラバス 提 出 したレポート 作 成 した 発 表 用 資 料 冬 休 みの 体 験 研 修 旅 行 など クラブ サークル 活 動 試 合 結 果 合 宿 などの 活 動 読 書 記 録 読 書 リスト 感 想 文 セミナーでの 読 書 課 題 (7 月 夏 期 休 暇 10 月 ) アルバイト 内 容 経 験 したことなど 結 果 と 考 察 ほとんどの 学 生 は 大 学 入 学 までにホームページを 作 成 した 経 験 を 持 っていなかった が セミナーの 時 間 以 外 での 学 習 を 含 めて すべての 学 生 が 最 低 レベルのラーニング ポートフォリオをホームページの 形 で 作 成 することができた(2 名 については 最 終 の 状 態 は 未 確 認 ) このことは 大 阪 国 際 大 学 の1 年 次 の 学 生 に 対 して ホームページビルダー の 基 本 的 操 作 さえ 理 解 させることができれば 学 生 が 自 らの 力 により 学 びの 成 果 を 蓄 積 し ていけることを 示 している ただ 個 々の 学 生 によって 作 成 のための 指 導 とパソコンを 用 いた 作 業 を 含 む ラーニング ポートフォリオ 作 成 に 要 する 時 間 にはかなりの 差 が 生 じ た これには 学 生 の 基 礎 学 力 と 生 活 習 慣 が 大 きく 関 わっていると 考 えられる 今 回 はホームページビルダーの 操 作 を 学 生 提 示 用 のディスプレイに 表 示 しながら ひ とつずつ 順 にプロセスを 説 明 していく 形 をとったが 操 作 の 説 明 を 数 回 繰 り 返 しても す ぐには 操 作 を 理 解 できない 学 生 が 存 在 した 一 方 で ひとつの 説 明 をするとすぐにそれを 応 用 して 次 々とページ 内 にコンテンツを 構 成 していく 学 生 もいた 集 団 の 中 で 聴 いた 内 容 を 速 やかに 理 解 できる 学 生 と 1 対 1でなければ 理 解 が 十 分 に 進 まない 学 生 が 大 阪 205

国 際 研 究 論 叢 国 際 大 学 には 混 在 していることをあらためて 実 感 した さらに セミナーⅠが1 時 限 目 に 開 講 されていることもあり 遅 刻 や 欠 席 が 原 因 で 説 明 を 十 分 聞 くことができずに ホームページの 作 成 が 遅 れていく 学 生 も 数 人 見 られた 一 方 で 講 義 の 空 き 時 間 を 利 用 して コンテンツを 充 実 させていく 学 生 もいた 順 調 に 進 まない 学 生 に 対 しては 時 間 割 で 与 えられている 時 間 の 終 了 後 に さらに 時 間 をとって1 対 1で 指 導 することや 試 験 期 間 中 などに 補 習 時 間 を 設 定 して 支 援 すること で 全 員 が 最 低 限 のホームページは 作 成 できたが これは すべての 授 業 に 共 通 する ユ ニバーサル 化 した 大 学 の 宿 命 であると 言 える ある 程 度 の 情 報 を 与 えれば その 後 は 自 ら 加 速 し 飛 び 上 がっていけるタイプ 1 対 1で 横 に 付 いて 指 導 していけば 飛 び 上 がるとこ ろまで 持 っていけるタイプ 生 活 習 慣 の 適 正 化 が 何 をおいても 優 先 するタイプなど それ ぞれの 学 生 に 応 じた 指 導 が 必 要 であることが 明 らかになった 今 回 はホームページの 作 成 を 後 期 から 開 始 したこともあり 半 年 間 の 学 生 生 活 の 充 実 度 が 関 係 しているのか 作 成 に 向 けての 学 生 の 意 欲 にも 最 初 から 差 が 見 られた 単 位 取 得 に 関 わるため しかたなく 作 っている 学 生 から 作 成 することに 面 白 さを 見 出 し 次 々と 内 容 の 充 実 を 図 っていく 学 生 まで 学 生 の 意 欲 はさまざまな 状 況 であった 次 年 度 からは 学 生 のモチベーションが 高 い 前 期 の 早 い 時 期 からスタートすることが 必 要 と 感 じた( 平 成 23 年 度 は5 月 から 始 めている) 作 成 中 の 学 生 の 感 想 には なるほど こんな 風 にホームページは 作 られているのか といった ホームページの 仕 組 みに 関 する 驚 きや 自 分 史 の 小 学 校 入 学 前 の 部 分 の 作 成 で 久 しぶりに 親 とのコミュニケーションがとれてよかった といった コンテンツを 充 実 する 際 に 付 随 した 体 験 に 関 するものなど ラーニング ポートフォリオの 作 成 が 様 々な 形 で 学 生 への 刺 激 となったことがうかがえるものがあった さらに 作 成 後 の 感 想 としては 充 実 したものができて 良 かった できるとは 思 わな かったのにすごいものができた 自 分 らしいものが 完 成 した など 達 成 感 につながる ものが 多 くあがっていた ホームページを 作 り 上 げるプロセスは 大 変 な 作 業 であるが 適 切 に 指 導 することができれば この 経 験 は 学 生 の 自 信 の 向 上 にもつながると 言 える ホームページビルダーの 基 本 的 操 作 を 理 解 させることで 学 生 は 自 らの 学 びを USB メ モリ 内 にホームページ 形 式 で 蓄 積 していけることがわかったが これは 入 学 後 のできるだ け 早 い 時 期 に 始 めることが 望 ましいと 言 える 大 阪 国 際 大 学 の 場 合 には 1 年 次 に 実 質 的 には 必 修 と 言 える コンピュータ 基 礎 演 習 という 科 目 が 複 数 開 設 されている したがっ て これらの 科 目 の 中 で 現 在 も 行 われている 学 内 におけるパソコンの 使 用 方 法 やワー ド エクセルなどのソフトの 使 用 法 に 加 え 入 学 後 の 早 い 時 期 にホームページビルダーの 基 本 的 操 作 を 学 習 させることができれば 全 ての 学 生 が その 後 さまざまな 授 業 で 作 成 す ることになる 学 習 成 果 や キャリア 教 育 において 分 析 する 自 分 自 身 の 理 解 に 関 する 情 報 を ホームページ 形 式 で 蓄 積 していくことが 可 能 になる さらに 実 際 の 運 用 に 関 しては セミナー 等 で できるだけ 幅 広 く 学 生 生 活 の 成 果 をコン テンツとして 盛 り 込 むように 指 導 する 必 要 がある また 学 生 が 作 成 したホームページを もとにして セミナー 担 任 が 定 期 的 に 面 談 を 行 い その 結 果 も 蓄 積 することが 望 ましい 206

ホームページ 形 式 によるラーニング ポートフォリオ 作 成 の 試 み さらに 現 在 いくつかの 学 科 で 実 施 されている 学 生 基 礎 力 調 査 (BENESSE)のような 個 々の 学 生 に 対 するアセスメントの 結 果 も 組 み 込 んでいけば 学 生 が 自 分 自 身 の 成 長 を 振 り 返 るための 客 観 的 データも 取 り 入 れることができる USB メモリ 内 への 学 びの 蓄 積 は 当 然 2 年 次 以 上 においても 可 能 である そして こ の 蓄 積 は 3 年 次 後 半 から 始 まる 就 職 活 動 をサポートしてくれる 学 生 自 身 の 宝 物 になるは ずである 最 終 的 段 階 として 卒 業 論 文 を 加 えれば 4 年 間 の 学 生 時 代 の 学 びがその 中 には 凝 縮 されることになる 著 者 はセミナーⅠの 評 価 に このラーニング ポートフォリオも 含 めているが 各 学 年 で 開 講 されている 必 修 科 目 のセミナーにおいても 同 様 の 対 応 をとる ことが 学 生 と 教 員 間 の 良 好 なコミュニケーション 形 成 に 基 づく 学 生 の 成 長 に 寄 与 すると 考 えられる 将 来 的 には 全 学 的 な 情 報 システムの 中 にキャリア ポートフォリオを 含 む ラーニング ポートフォリオが 組 み 込 まれることが 望 ましいが 多 額 の 投 資 を 必 要 としな い USB メモリ 内 へのホームページ 形 式 での 蓄 積 は それまでの 有 効 な 方 法 と 考 えられる おわりに ホームページ 作 成 に 関 してほとんど 経 験 のない1 年 次 の 学 生 に 対 して ホームページ ビルダーの 操 作 について 数 時 間 の 説 明 を 行 うことで 自 らの 学 びを 記 録 するラーニング ポートフォリオを 学 生 自 身 がホームページ 形 式 で 作 成 できることが 明 らかになった 学 生 自 身 にとっても リフレクションを 行 いながら 自 らの 成 長 を 確 かめ 先 に 向 けての 計 画 や 行 動 につなげるために ラーニング ポートフォリオは 有 効 なツールである 一 方 で 教 職 員 にとっても 学 生 を 指 導 する 上 で このポートフォリオは 有 効 なツールとなるが さらに 平 成 23 年 度 以 降 の2 期 目 の 認 証 評 価 に 向 けて 教 育 の 評 価 をどのような 形 で 行 う かが 問 われる 大 学 にとっても ティーチング ポートフォリオの 活 用 5 6) と 併 せて ラー ニング ポートフォリオの 導 入 は 不 可 欠 になると 考 えられる この 流 れの 中 で 情 報 シス テムの 中 にポートフォリオの 機 能 を 持 たない 大 学 にとっては 容 量 が 十 分 大 きくなった USB メモリの 中 に ホームページ 形 式 で 学 生 の 個 性 も 含 んだラーニング ポートフォ リオを 作 成 させることは 有 効 な 手 段 であると 言 える 参 考 文 献 1) 中 央 教 育 審 議 会 答 申 学 士 課 程 教 育 の 構 築 に 向 けて 平 成 20 年 12 月 24 日 2) 中 央 教 育 審 議 会 答 申 今 後 の 学 校 におけるキャリア 教 育 職 業 教 育 の 在 り 方 について 平 成 23 年 1 月 31 日 3) 土 持 ゲーリー 法 一 ラーニング ポートフォリオ 学 習 改 善 の 秘 訣 東 信 堂 平 成 21 年 4) 土 持 ゲーリー 法 一 ポートフォリオが 日 本 の 大 学 を 変 える ティーチング / ラーニング / アカデ ミック ポートフォリオの 活 用 東 信 堂 平 成 23 年 5) 土 持 ゲーリー 法 一 ティーチング ポートフォリオ 授 業 改 善 の 秘 訣 東 信 堂 平 成 19 年 6) 大 阪 府 立 大 学 高 専 ティーチング ポートフォリオ 研 究 会 [ 実 践 ]ティーチング ポートフォリ オ スターターブック ~ 実 質 的 な 教 育 改 善 活 動 を 目 指 して~ NTS 平 成 23 年 207