DBSJ Journal論文のスタイルファイル(MS Word版)-16ポイント



Similar documents
検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

第4回税制調査会 総4-1

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

m07 北見工業大学 様式①

18 国立高等専門学校機構

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

1

第316回取締役会議案

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Q IFRSの特徴について教えてください

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

. 負 担 調 整 措 置 8 (1) 宅 地 等 調 整 固 定 資 産 税 額 宅 地 に 係 る 固 定 資 産 税 額 は 当 該 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 が 前 年 度 課 税 標 準 額 又 は 比 準 課 税 標 準 額 に 当 該 年 度 分 の 価 格 ( 住 宅

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

文化政策情報システムの運用等


スライド 1

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

スライド 1

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

答申第585号

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc

平成24年度開設予定大学院等一覧(判定を「不可」とするもの)

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

加 算 税 制 度 の 見 直 し 等 1. 現 行 制 度 の 概 要 関 税 においては 国 税 ( 輸 入 貨 物 に 対 する 内 国 消 費 税 を 含 む 以 下 同 じ ) の 制 度 と 同 様 の 過 少 申 告 加 算 税 無 申 告 加 算 税 及 び 重 加 算 税 の 制

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

公表表紙

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

2.JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 除 外 引 退 復 帰 2.1 JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 及 び 除 外 は 原 則 として 以 下 に 示 す 対 応 によりおこな うものとする 登 録 国 内 競 技 連 盟 からの 登 録 申 請

耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

目 次 利 用 に 際 しての 注 意 事 項... ユーザー 登 録... ログイン... 課 題 申 請... 5 装 置 予 約... 6 ライセンス 取 得 方 法... 7 利 用 料 金 の 確 認 ( 準 備 中 ) 外 部 発 表 登 録 の 方 法... 5 < 附

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

様式(補助金)


2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

公文書非公開決定処分に関する諮問について(答申)

<4D F736F F D D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B FC92F BD896694C5816A2E646F6378>

Taro-H19退職金(修正版).jtd

よりメンバーに 配 布 した 第 2 期 は 第 1 期 に 開 発 した 大 気 時 間 値 集 計 解 析 ツールをベースに 機 能 改 良 を 行 った 国 立 環 境 研 究 所 では メンバーから 寄 せられる 要 望 使 い 勝 手 に 関 する 意 見 感 想 不 具 合 発 生 など

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

<4D F736F F D2088CF88F589EF814395AA89C889EF E E834F838B815B83768B4B96F E322E323089FC92E8816A2E646F63>

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

スライド 1

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Microsoft Word - A6001A.doc

大学と学生第545号ビジネスモデルからみた卒業生就職支援の課題_関西学院大学(澤谷 敏行)-JASSO

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

SNSとLMSの強みと弱み 統合環境を目指して (教育学部紀要投稿用)

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

Microsoft Word - 答申第143号.doc

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

Microsoft Word - 養生学研究投稿規定(改)

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

研究テーマ考案 ブログ記事を知識源とした 雑談メタファに基づく情報推薦

別紙3

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

Transcription:

高 信 頼 性 情 報 の 提 示 を 目 指 した 熟 知 度 に 基 づくブログランキング 方 式 の 提 案 Blog Ranking Method Based on Bloggers Knowledge Level for Providing Trustable Information 中 島 伸 介 Shinsuke NAKAJIMA Tomoaki KUSANO 稲 垣 陽 一 草 野 奉 章 Yoichi INAGAKI 近 年,ブログやSNS 等 のCGMと 呼 ばれるコンテンツが 数 多 く 配 信 されるようになり,これらに 対 する 検 索 要 求 も 高 まっている. 本 研 究 では,ブロガーが 過 去 に 投 稿 したエントリに 含 まれるキー ワードの 頻 度 から,そのキーワードが 表 す 話 題 に 対 するブロガ ーのマニア 度 を 算 出 し,これに 基 づいてブログエントリのランキ ングを 算 出 しようとするマニア 指 向 ブログランキング 方 式 を 提 案 する.さらに, 実 装 したプロトタイプシステムに 基 づいた 評 価 実 験 を 行 ったので 報 告 する. 本 手 法 は 単 にランキングの 尺 度 を 与 え るのみならず,ある 話 題 に 対 して 視 点 が 異 なるエントリの 呈 示 が 可 能 になると 共 に,ユーザ 自 身 が 閲 覧 する 情 報 の 信 頼 性 を 自 分 なりに 判 断 することも 可 能 になると 考 えている. Recently, search requests for CGM contents such as blog or SNS are increasing. Thus, we propose an enthusiast-oriented ranking method for blog search engines. This method generates an enthusiast score for each blogger calculated based on the term frequency in his or her past blog entries. We evaluate our proposed method using a prototype system. Our experiments show that our method is able to provide not only a blog ranking but also differing ranking lists depending on the desired topic area. Moreover, it allows users to estimate the trustworthiness of the blog contents.. はじめに 近 年,ブログやSNS 等 のCGMと 呼 ばれるコンテンツが 数 多 く 配 信 されるようになり,ブログ 検 索 やそのランキング に 対 する 要 求 が 高 まっている.ブログコンテンツの 魅 力 の 一 つは,その 即 時 性 である.したがって,ブログランキングで は,エントリ 投 稿 直 後 の 短 時 間 においてランキングを 算 出 す る 必 要 がある.Web 検 索 エンジンとして 最 も 大 きな 成 功 を 収 めたGoogleが 採 用 しているPageRank[]は,リンク 構 造 に 基 づいてランキングを 計 算 するものであるが, 投 稿 直 後 のブ ログエントリには 第 三 者 からのリンクは 存 在 しないため,こ のようなリンク 構 造 解 析 をブログランキングに 適 用 するこ とは 適 切 とはいえない. 正 会 員 京 都 産 業 大 学 コンピュータ 理 工 学 部 nakajima@cse.kyoto-su.ac.jp 非 会 員 株 式 会 社 きざしカンパニー { inagaki, kusano } @kizasi.jp 最 近 では,ブログに 特 化 した 検 索 エンジンも 数 多 く 運 用 さ れている[2][3].これらの 検 索 エンジンが 採 用 しているラン キング 方 式 には,ブログエントリに 対 するランキングと,ブ ログサイトに 対 するランキングが 存 在 する. ブログエントリに 対 する 従 来 のランキング 手 法 としては, 投 稿 時 刻 の 新 着 順 や,キーワードとの 関 連 性 に 基 づくランキ ングが 採 用 されている.こちらは,Googleブログ 検 索 [4] 等 が 該 当 する.これらのランキングでは,コンテンツの 価 値 を 評 価 することができないことが 問 題 である. ブログサイトに 対 する 従 来 のランキング 手 法 としては,サ イト 全 体 に 対 するリンク 数,アクセス 数, 投 票 等 によるラン キングが 採 用 されている.Technorati[5] 等 が 該 当 する.こ れらのランキングでは, 価 値 の 高 いエントリを 投 稿 している サイトを 発 見 することができても,そのサイトに 最 新 エント リが 存 在 するとは 限 らない.したがって, 最 新 エントリを 取 得 できる 保 証 がないことが 問 題 である. このような 状 況 を 受 けて,ブログの 特 長 である 即 時 性 を 失 うことのない, 効 果 的 なランキング 方 式 が 望 まれている. ブログの 特 徴 として, あるブログサイトの 内 の 全 てのエ ントリは, 原 則 として 人 のブロガー(ブログ 著 者 )によっ て 書 かれたものである というものがある.したがって, 過 去 のエントリの 履 歴 を 見 れば,そのブロガーの 特 性 を 解 析 し て 把 握 することも 可 能 である. 逆 にそのブロガーの 特 性 を 把 握 することができれば,そのブロガーが 新 たに 投 稿 したエン トリの 価 値 を 推 定 することも 可 能 である. 例 えば, Java に 詳 しいブロガーが 書 いた Java に 関 するエントリと, 大 学 で 初 めて Java の 講 義 を 受 けた 学 生 が 書 いた Java に 関 するエントリとでは, 前 者 の 方 がその 専 門 度 が 高 いと 容 易 に 推 測 できる. したがって,ブロガーが 過 去 に 投 稿 したエントリに 含 まれ る ある 話 題 を 表 すキーワード の 頻 度 から,そのキーワー ドが 表 す 話 題 に 対 するブロガーの 熟 知 度 (マニア 度 )を 算 出 し,これに 基 づいてブログエントリのランキングを 算 出 しよ うとするブログランキング 方 式 を 検 討 する. なお, 本 手 法 はランキングそのものの 価 値 に 加 えて, 複 数 の 尺 度 に 基 づいたランキングをユーザに 提 示 することが 可 能 である. 例 えば, Java に 関 するエントリを 検 索 した 際 に, Java そのものに 対 する 熟 知 度 に 基 づいたランキング だけでなく, プログラミング, 教 育 方 法, 試 験 対 策 等 に 関 する 熟 知 度 に 基 づいた 複 数 のランキングを 提 示 で きる 可 能 性 がある.すなわち, 単 にシステムが 与 える 一 意 の ランキングからユーザが 選 択 するのではなく, 検 索 対 象 に 対 する 複 数 の 視 点 の 中 から,ユーザ 自 身 が 目 的 のものを 選 択 す ることができるのである.これにより,ユーザは 閲 覧 する 情 報 の 背 景 を 把 握 することができるため,その 閲 覧 情 報 の 信 頼 性 を 自 分 なりに 判 断 することも 可 能 になると 考 えている. 熟 知 度 という 概 念 に 関 しては 竹 原 らの 研 究 [6]においても 紹 介 されているが, 熟 知 度 判 定 の 対 象 となる 話 題 を 表 すキー ワードの 取 得 方 法 や, 検 索 対 象 に 対 する 複 数 の 視 点 をユーザ が 選 択 可 能 にするような 手 法 等,に 関 して 考 慮 されておらず 実 用 レベルに 達 しているものではない. 本 稿 では,ユーザに 対 して 複 数 の 視 点 に 基 づくランキング の 提 示 が 可 能 な,ブロガーの 熟 知 度 に 基 づいたブログランキ ング 方 式,すなわちマニア 指 向 ブログランキング 方 式 を 提 案 すると 共 に, 実 装 したプロトタイプシステムに 基 づいた 評 価 実 験 を 行 ったので 報 告 する.

以 下, 本 論 文 の 構 成 を 示 す.2 節 では,マニア 指 向 ブログ ランキング 方 式 について 述 べる.3 節 では,システムの 実 装 および 評 価 実 験 について 述 べる.4 節 では, 今 後 の 課 題 につ いて 述 べる.5 節 では,まとめと 今 後 の 方 向 性 について 述 べ る. 2. マニア 指 向 ブログランキング 方 式 本 節 では,ブロガーの 熟 知 度 に 基 づいたブログランキング, すなわちマニア 指 向 ブログランキングの 処 理 手 順 について 説 明 する. 2. マニア 候 補 辞 書 の 作 成 はじめに,ブロガーが 記 述 するキーワードが,ある 話 題 に 関 するマニア 名 として 適 切 かどうかを 判 別 する 必 要 がある. 例 えば, ラーメン, タイガース, 鉄 道 等 は,そ の 話 題 に 関 して 熟 知 しているブロガーが 存 在 すると 予 想 で き,マニア 名 として 適 切 である. 一 方, 最 近, 単 純, 効 果 等 の 一 般 的 な 語 句 は,いわゆるマニアが 存 在 するよ うな 話 題 としては 適 切 とはいえない.そこで 本 研 究 では, 事 前 にマニア 候 補 辞 書 を 作 成 することにした. 以 下 に,マニア 候 補 辞 書 の 作 成 手 順 を 示 す. マニア というキーワードで Web 検 索 を 行 い, 検 索 結 果 のテキストの 中 から マニア の 直 前 の 名 詞 句 をピックアップして,その 頻 度 を 計 算 する.( 例 えば, ラーメンマニア の 場 合 は, 語 句 ラーメン をピックアップする.) 2 この 頻 度 順 に 整 列 した 名 詞 句 のうち, 頻 度 が 高 条 件 4: 件 以 上 /0 日 間 のエントリ 投 稿 を2ヶ 月 間 継 続. 条 件 5:3 件 以 上 /2 週 間 のエントリ 投 稿 を2ヶ 月 間 継 続. 条 件 6:5 件 以 上 /2ヶ 月 間 のエントリ 投 稿 条 件 7: 件 以 上 / 週 間 のエントリ 投 稿 をヶ 月 間 継 続. 条 件 8:3 件 以 上 /2 週 間 のエントリ 投 稿 をヶ 月 間 継 続. 条 件 9:8 件 以 上 /ヶ 月 間 のエントリ 投 稿. ただし, 最 終 的 に 上 記 全 てを 採 用 しようとするのではなく, 各 条 件 によって 認 定 されたマニアブロガーを 検 証 し, 条 件 の 修 正 や 追 加 を 含 め, 最 終 的 に 採 用 する 条 件 を 決 定 する.また, この 認 定 基 準 は 対 象 となる 話 題 (マニア 名 )によっても 調 整 する 必 要 があると 考 えられる. 話 題 毎 の 基 準 の 調 整 に 関 して は, 今 後 の 検 討 課 題 とする. 2.3 各 ブロガーのマニアスコアの 算 出 マニアブロガーとして 認 定 されたブロガーの 熟 知 度 を 表 す マニアスコアの 算 出 方 法 を 説 明 する. 基 本 的 な 考 え 方 として は, 対 象 マニア 名 に 関 連 する 話 題 を 含 んだエントリの 投 稿 数 に 基 づいて 算 出 する. 投 稿 したエントリと 対 象 マニア 名 の 関 連 度 を 計 算 するため に,マニア 候 補 辞 書 に 載 っている 全 ての 語 句 に 対 して,その 関 連 語 をデータベースに 格 納 する.この 関 連 語 は, 対 象 マニ ア 名 との 共 起 度 が 高 いもののみを 格 納 した. 今 回 は 暫 定 的 に, 共 起 度 上 位 00 語 とした. ここで, 対 象 マニア 名 M に 対 する,あるブログエントリの 関 連 度 スコアを escore とすると, n いものをリストアップする. escorem = ( w j C j E j ) 3 ファン フリーク に 対 しても, 同 様 の 作 業 を 行 う. 4 マニア ファン フリーク にて,リス トアップした 語 のうち, 重 複 を 除 去 すると 共 に, 人 間 の 判 断 で 不 適 切 と 思 われる 語 句 を 除 去 し た 上 で 辞 書 に 登 録 する. リストアップする 際 の 頻 度 の 閾 値 に 関 しては, 低 くしすぎ ると 不 適 切 な 語 句 を 数 多 く 含 めてしまう 恐 れがある. 反 対 に 高 すぎると, 十 分 な 数 のマニア 名 をリストアップすることが できなくなる.もちろん, 閾 値 の 最 適 化 を 行 ったとしても 完 全 自 動 化 は 難 しく, 実 用 段 階 においては, 他 の 方 法 を 複 合 的 に 採 用 することや, 人 手 による 追 加 削 除 の 作 業 が 必 要 であ る.しかしながら, 本 節 で 述 べる 手 法 を 適 用 することにより, 人 的 コストを 大 きく 削 減 することが 期 待 できる. j= M () と 表 すことができる.ただし, j は 共 起 度 順 位 j に 基 づ く 重 み, C j は 共 起 度 順 位 j の 関 連 語 の 共 起 度 である. E j は 共 起 度 順 位 j の 関 連 語 が 当 該 エントリ 内 に 存 在 するかどう かを 表 現 する 変 数 であり, 存 在 する 場 合, 存 在 しない 場 合 0の 値 をとる.また, n は 関 連 度 算 出 において 考 慮 する 関 連 語 の 数 であり, 今 回 は である. n =00 次 に, 対 象 マニア 名 M に 対 するブロガー B のマニアス mscore M B とすると, コアを ( ) mscore M ( B) log = m ( m) w m i= escore M ( b ) i (2) 2.2 マニアブロガーの 認 定 本 節 では, 各 ブロガーがどのような 話 題 のマニアであるの かを 判 定 する 方 法 について 説 明 する. 基 本 的 には, マニ ア 名 を 表 すキーワード を 含 むエントリを, 長 期 間 において コンスタントに 投 稿 しているブロガーをそのキーワードが 表 すマニアブロガーと 認 定 する という 方 針 に 従 う.ここで, マニアブロガーの 認 定 基 準 として, 以 下 の9 個 の 条 件 を 挙 げ た. 条 件 : 件 以 上 / 週 のエントリ 投 稿 を3ヶ 月 間 継 続. 条 件 2:5 件 以 上 / 月 のエントリ 投 稿 を3ヶ 月 間 継 続. 条 件 3:20 件 以 上 /3ヶ 月 間 のエントリ 投 稿 と 表 すことができる.ただし, bi はブロガー B が 投 稿 し た 対 象 マニア 名 に 関 して 書 かれたエントリであり, escorem ( b i ) はエントリ bi の 対 象 マニア 名 M に 対 する 関 連 度 スコアである. また, m は 対 象 期 間 中 に 対 象 マニア 名 に 関 する 話 題 につ いてブロガー B が 投 稿 したエントリ 数 である.なお, log ( m) m では, 関 連 性 の 低 いエントリを 大 量 に 投 稿 した 場 合 に,そのブロガーのマニア 度 が 高 くなってしまう 問 題 に 対 して,エントリ 数 の 増 加 の 影 響 を 緩 和 させている. 2

2.4 マニア 指 向 ランキングの 算 出 本 節 では,マニア 指 向 ランキングの 算 出 方 法 について 述 べる. 以 下 にマニア 指 向 ランキングの 算 出 手 順 を 示 す. 2 3 ランキングの 適 用 対 象 となるブログエントリ 集 合 が 与 えられた 際,これに 対 応 するブロガー 集 合 に 対 し,それ ぞれがどの 話 題 のマニアブロガーであるかを 確 認 し,マ ニアグループとして 集 計 する.(この 際,あるエントリ が 複 数 のマニアグループに 属 することを 許 す.) 上 記 マニアグループのうち, 人 数 が 多 いものから 上 位 x 件 ( 例 えば3~5 件 程 度 )をマニア 指 向 ランキング の 対 象 とする. ランキング 対 象 となったマニアグループの 各 ブロガー を, 前 節 で 説 明 したマニアスコアに 基 づいてソートする ことで,その 話 題 (マニアグループ)に 関 するランキン グを 行 う. マニア 指 向 ランキング(ボタンをクリック) サッカー 浦 和 レッズ イラン チケット 浦 和 レッズ サッカー 以 上 のように 検 索 対 象 であるブログエントリに 対 して, 複 数 の 視 点 からのランキングを 実 現 する.これにより, 利 用 者 は 各 視 点 における 上 位 ランクのブロガーが 書 いたエントリ を 選 択 的 に 閲 覧 することが 可 能 になる. 3. システムの 実 装 および 評 価 実 験 3. システムの 実 装 イメージ システムの 実 装 イメージを, 図 に 示 す. 図 は, ACL 決 勝 でブログ 検 索 された 結 果 の 例 を 表 している.この 例 で は, 話 題 語 が 検 索 キーワードである ACL 決 勝 であり, 図 の 下 部 に ACL 決 勝 にて 検 索 されたブログエントリの リストが 表 示 されている. 従 来 までは, 単 に 新 着 順 で 表 示 さ れるのみであったが, 提 案 システムでは マニア 指 向 ランキ ング を 提 供 する. 利 用 者 は サッカー, 浦 和 レッズ, イラン, チケッ ト 等 のボタンをクリックすることで,その 話 題 に 関 して 頻 繁 にブログを 投 稿 するブロガー(マニアブロガー)に 基 づい たランキングを 表 示 させることができる.つまり, 単 に 検 索 キーワードに 基 づくブログを 閲 覧 するのではなく, サッカ ーマニアからみた ACL 決 勝, 浦 和 レッズマニアからみた ACL 決 勝, チケットマニアからみた ACL 決 勝 等 のよう に 視 点 を 選 択 しながらブログ 情 報 を 閲 覧 することが 可 能 と なる. また, 図 に 表 示 されているエントリのリストには,エン トリを 書 いたブロガーが 何 の 話 題 に 関 するマニアブロガー かを 呈 示 している. 例 えば, 件 目 のブロガーは, 浦 和 レ ッズ および サッカー に 関 するマニアであることを 示 し ている.これにより,ブロガーの 立 場 を 把 握 した 上 でブログ を 閲 覧 することができる. サッカー 図 システムの 実 装 イメージ チケット 3.2 プロトタイプシステムに 基 づいた 評 価 実 験 前 節 にてシステム 実 装 のイメージを 示 したが,まずは 提 案 手 法 の 評 価 を 行 うために 評 価 実 験 用 のプロトタイプシステ ムの 構 築 を 行 った.プロトタイプシステムで 扱 うブログエン トリ 数 は,2007 年 2 月 日 以 降 に 投 稿 された,3,364,604エ ントリ(ブロガー 数 :,44,56)である(2008 年 2 月 5 日 時 点 ). 図 2に, オリンピック にて 検 索 した 際 のマニアランキ ングリストを 示 す. 図 中 の 検 索 条 件 ~9は,2.2 節 にて 述 図 2 オリンピック にて 検 索 した 際 の マニアランキングリスト 3

べたマニアブロガーの 認 定 条 件 の~9に 該 当 し, 各 々の 条 件 において 提 示 可 能 なマニアランキングのリストを 提 示 し ている. なお, 本 論 文 では, 以 下 の 項 目 に 関 する 評 価 実 験 を 行 った. 各 マニアブロガー 認 定 条 件 にて 提 示 可 能 なマニアラン キングの 項 目 と 数 の 妥 当 性 の 検 証. ユーザが 選 択 可 能 なマニアランキングの 項 目 に 対 する エントリの 内 容 の 妥 当 性 の 検 証. ブロガーに 対 するマニアスコアの 妥 当 性 の 検 証. 3.2. マニアランキングの 項 目 と 数 の 妥 当 性 の 検 証 ここでは, 各 マニアブロガー 認 定 条 件 にて 提 示 可 能 なマニ アランキングの 項 目 と 数 の 妥 当 性 の 検 証 を 行 う. 提 示 可 能 な マニアランキング 数 は 安 定 して,ある 程 度 の 数 を 確 保 しなけ ればならない.また, 検 索 キーワードと 全 く 関 係 ないマニア ランキングの 価 値 は 高 いとはいえないので,その 妥 当 性 を 確 保 する 必 要 がある. 本 節 ではまず, 以 下 の0 個 のキーワード にて 検 索 し, 平 均 マニアランキング 数 を 調 べた.なお,ブロ グエントリの 検 索 期 間 は, 検 索 時 から 遡 って7 日 間 とした. オリンピック 選 挙 野 球 北 京 ラーメン ipod Windows 正 月 自 動 車 環 境 図 3に, 各 マニアブロガー 認 定 条 件 における 平 均 マニアラ ンキング 数 を 示 す. 当 然 ながら, 検 索 キーワードが 異 なれば マニアランキング 名 も 異 なっていたが,どの 検 索 キーワード を 使 ってもマニアランキング 数 の 変 動 は 少 なかった. 各 条 件 において 提 示 可 能 なマニアランキングに 関 しては, 条 件, 2,5では 十 分 な 数 のマニアランキングを 確 保 できていない といえる. 条 件 9は, 提 示 可 能 なマニアランキング 数 が 最 も 多 いが, 適 切 とはいえないマニアランキングを 多 く 含 んでい た.マニアランキング 名 を 確 認 したところ, 条 件 3,4,6 はある 程 度 のマニアランキングを 確 保 できており,また 不 適 切 なマニアランキングもそれ 程 多 くなかった. 条 件 7,8に 関 しては, 不 適 切 なマニアランキングを 含 んでいるものの, 条 件 3,4,6がピックアップできていない, 有 効 なマニア ランキングをピックアップできているケースも 少 なからず 存 在 した. したがって,3,4,6の 条 件 を 中 心 に,マニアブロガー の 認 定 条 件 を 再 検 討 するが,この 際 に 条 件 7,8にてピック アップできた 有 効 なマニアランキングをピックアップでき るような 条 件 設 定 を 目 指 す. 3.2.2 マニアランキングの 項 目 に 対 するエントリの 内 容 の 妥 当 性 の 検 証 ある 話 題 に 対 してブログ 検 索 を 行 った 際 に, 検 索 結 果 には 複 数 の 視 点 から 書 かれたブログエントリが 存 在 するものと 考 えられる. 提 案 手 法 では, 複 数 のマニアランキングをユー ザに 提 供 できるため,ユーザが 自 分 の 読 みたい 視 点 から 書 か れたブログエントリを 選 択 することが 可 能 である.そこで, ある 話 題 に 対 して 検 索 した 結 果 に 対 して 異 なるマニアラン キングを 選 択 した 際 に,ユーザに 提 示 されるエントリの 内 容 の 違 いに 関 して 考 察 する. 例 として,2007 年 2 月 3 日 ~0 日 までに 書 かれたブログエン トリに 対 して, 柔 道 で 検 索 を 行 った.この 中 で,マニア 認 定 条 件 6により 提 示 されるマニアランキングの 上 位 5 件 図 3 各 マニアブロガー 認 定 条 件 における 平 均 マニアランキング 数 柔 道 慶 ちゃん NEWS TV ジャニーズ 柔 道 - 0 0 0 0 慶 ちゃん 0-5 2 NEWS 0 5-3 3 TV 0 2 3 - ジャニーズ 0 3 - 図 4 各 マニアランキング 間 上 位 0 位 以 内 における 重 複 エントリ 数 は, 以 下 の 通 りであった. 柔 道 慶 ちゃん NEWS TV ジャニーズ まず, 柔 道 マニアランキングでは, 上 位 0 件 のうち,3 件 が 有 名 な 柔 道 選 手 に 関 する 記 事,7 件 が 自 分 で 柔 道 をする ブロガーによる 記 事 であった. 次 に 慶 ちゃん マニアラン キングであるが, 上 位 0 件 全 てが,アイドルグループ NEWS の 加 藤 成 亮 さんが 主 演 したドラマ 姿 三 四 郎 に 関 する 記 事 であった.( 注 : 慶 ちゃん とはジャニーズのアイドルグル ープ NEWS の 小 山 慶 一 郎 さんのニックネーム) NEWS マニアランキングでも, 上 位 0 件 全 てがアイドルグループ NEWS の 加 藤 成 亮 さんが 主 演 したドラマ 姿 三 四 郎 に 関 する 記 事 であった.ただし, 上 位 のブログエントリが 慶 ち ゃん マニアランキングと 全 て 一 致 している 訳 ではない. T V マニアランキングでは, 上 位 0 件 のうち,ドラマ 姿 三 四 郎 に 関 する 記 事 が6 件,その 他 柔 道 と 関 係 が 少 ないもの が4 件 であった. ジャニーズ マニアランキングでは, 該 当 ブログ 記 事 が6 件 のみであったが,6 件 全 てがドラマ 姿 三 四 郎 に 関 する 記 事 であった. ここで, 図 4に, 各 マニアランキング 間 上 位 0 位 以 内 にお ける 重 複 エントリ 数 を 示 す. 図 4にて 示 す 重 複 エントリは, 対 応 するマニア 間 の 近 さを 示 す 一 つの 指 標 であるという 解 釈 も 可 能 である. 図 4より, 柔 道 マニアランキングは, 他 のランキングとの 重 複 はなく, 他 のランキングに 比 べて 特 徴 的 であるということが 言 える. 逆 に 慶 ちゃん マニアラ ンキングと NEWS マニアランキングでは, 半 数 の5エ ントリが 重 複 しており,マニア 間 の 近 さを 証 明 する 結 果 とな っている. 次 に, 各 マニアランキングにおいて, 提 示 されるエントリ のうち 他 のマニアランキングでは 表 示 されないものの 割 合, 4

すなわち 各 マニアランキング 独 自 のエントリの 割 合 を 以 下 に 示 す. 柔 道 :00% 慶 ちゃん :44% NEWS :30% TV :70% ジャニーズ :50% 他 のマニアランキングとのエントリの 重 複 が 無 い 柔 道 マニアの 存 在 価 値 が 高 いことは 当 然 であるが, NEWS マニアランキングのように 他 のマニアランキングとの 重 複 エントリが 数 多 く 存 在 するものであっても, 独 自 のエントリ を 有 しており,その 存 在 価 値 は 決 して 低 いとは 言 えない. 他 の 類 似 ランキングと 統 合 してユーザに 提 示 することも 今 後 検 討 するが, 独 自 のエントリを 利 用 できるような 方 法 を 検 討 すべきと 考 えている. 以 上 のように,マニアランキングの 選 択 によって, 提 示 さ れるブログ 記 事 の 内 容 が 大 きく 異 なっており, 提 案 手 法 によ り 複 数 のマニアランキングをユーザに 提 示 することで,ユー ザが 読 みたい 記 事 を 選 択 することが 可 能 になるといえる. ただし, 意 味 的 に 類 似 しているマニアランキング 項 目 に 対 し ては,マニアランキング 同 士 の 関 連 を 踏 まえて,ランキング の 統 合 に 関 する 検 討 や, 提 示 方 法 の 工 夫 が 必 要 であると 考 え ている. 3.2.3 マニアスコアの 妥 当 性 の 検 証 ここでは,ブロガーに 対 するマニアスコアの 妥 当 性 の 検 証 として, 以 下 に 示 す3つのスコアの 比 較 を 行 う. A: 対 象 キーワードを 含 むエントリ 数 のみで 算 出 するスコア B: 式 (2)に 示 す 提 案 手 法 のマニアスコアのうち, log ( m) m 図 5 各 種 マニアランキングによるランキング 上 位 0 件 に 対 する 適 合 率 えない.また,この800 程 度 の 語 句 の 中 にも, 不 適 切 な 語 句 も 含 まれていた.すなわち, 数 量 の 面 でも, 精 度 の 面 でも 改 良 の 余 地 はあるといえる. マニア 候 補 名 のピックアップするために 利 用 した マニ ア ファン フリーク 以 外 のものとしては, 大 好 き ウ ォッチャー オタク 等 の 語 句 も 考 えられる.また, 最 終 的 にはユーザによる 登 録 制 にすることで 精 度 を 向 上 させる ことも 考 えられる.したがって,あらゆる 可 能 性 を 考 慮 しな がら,マニア 候 補 辞 書 登 録 方 法 の 効 率 化 を 検 討 する. による 重 み 調 整 を 行 わないスコア マニアブロガー 認 定 基 準 の 妥 当 性 の 検 証 C: 提 案 手 法 によるマニアスコア 今 回,9 通 りのマニアブロガー 認 定 条 件 を 設 定 して 実 験 を 行 い, 各 条 件 の 比 較 を 行 った. 今 後 はさらに 詳 細 な 実 験 を 行 以 下 に 示 す5パターンの 検 索 およびランキングに 対 して, うことにより,より 適 切 な 認 定 条 件 について 検 討 する. 上 位 0 位 に 対 するマニアスコア 上 位 のブロガーとして 妥 当 なものの 数 ( 適 合 率 )を 調 べる. マニアスコアの 妥 当 性 の 検 証 キャンプ で 検 索 した 際 の 阪 神 マニアランキング. ニュース で 検 索 した 際 の 中 国 マニアランキング. テレビ で 検 索 した 際 の 嵐 マニアランキング. 福 岡 で 検 索 した 際 の 福 岡 マニアランキング. アメリカ で 検 索 した 際 の 経 済 マニアランキング. 本 稿 では,マニアスコアの 妥 当 性 に 関 して 実 験 を 行 い, 提 案 手 法 の 有 効 性 について 議 論 した. 検 索 およびランキングの 条 件 によっては, 提 案 手 法 が 劣 っているケースもあった. 今 後 はより 詳 細 な 検 証 を 行 い, 必 要 に 応 じて 提 案 手 法 の 改 良 を 行 う. 図 5に,A,B,Cにて 示 した 各 種 マニアスコアによるラ ンキング 上 位 0 件 に 対 する 適 合 率 を 示 す.Cの 提 案 手 法 が 最 も 良 い 結 果 を 示 した.エントリ 数 が 異 常 に 多 いアフィリエイ ト 目 的 のブログ 等 が,AやBではランクインしてしまう 傾 向 がある.したがって,ノイズの 排 除 という 観 点 からも 提 案 手 法 の 有 効 性 を 確 認 できたといえる.しかしながら, 検 索 およ びランキングのパターンによっては 手 法 Aが 最 も 良 いケー スもあった. 今 後,より 詳 細 な 評 価 実 験 を 行 い, 必 要 に 応 じ てマニアスコア 算 出 方 法 の 改 良 を 行 うつもりである. 4. 今 後 の 課 題 マニア 候 補 辞 書 登 録 方 法 に 関 する 検 討 マニア 名 の 候 補 は,Web 検 索 に 基 づいて 自 動 で 登 録 するが, 登 録 されたキーワードの 妥 当 性 を 検 証 し,ストップワードの 設 定 を 含 めて, 検 出 方 法 を 再 検 討 する. 今 回,プロトタイプシステムでは, 自 動 で 検 出 できたマニ ア 名 候 補 は800 程 度 であり, 十 分 な 数 を 抽 出 できたとはい スパム 対 策 大 量 のブログエントリを 自 動 で 投 稿 するようなブログサ イトが 存 在 するが,このようなサイトではマニアスコアが 異 常 に 高 くなる 恐 れがある. 意 図 的 なスパムも 含 めて,これら のブログサイトに 対 する 有 効 なスパム 対 策 について 検 討 す る. 5. まとめ 本 論 文 では,ユーザに 対 して 複 数 の 視 点 に 基 づくランキン グの 提 示 が 可 能 な,ブロガーの 熟 知 度 に 基 づいたブログラン キング 方 式,すなわちマニア 指 向 ブログランキング 方 式 を 提 案 すると 共 に, 実 装 したプロトタイプシステムに 基 づいた 評 価 実 験 を 行 った. 評 価 実 験 により 提 案 手 法 の 有 効 性 を 確 認 す ることができたが, 検 討 すべき 課 題 も 多 い. 今 後 はさらに 検 証 実 験 を 行 うことで 提 案 手 法 の 改 良 を 行 いつつ,ユーザが 信 頼 性 の 高 い 情 報 を 取 得 するための 技 術 を 目 指 して, 発 展 させ ていくつもりである. 5

[ 謝 辞 ] 本 研 究 の 一 部 は,NICT 委 託 研 究 電 気 通 信 サービスにお ける 情 報 信 憑 性 検 証 技 術 に 関 する 研 究 開 発, 文 部 科 学 省 科 学 研 究 費 補 助 金 特 定 領 域 研 究 情 報 爆 発 時 代 に 向 けた 新 しい IT 基 盤 技 術 の 研 究 (A0-34, 課 題 番 号 9024058),およ び 文 部 科 学 省 科 学 研 究 費 補 助 金 若 手 研 究 (B)( 課 題 番 号 : 20700089)による.ここに 記 して 謝 意 を 表 します. [ 文 献 ] [] S. Brin and L. Page. The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine. In Proceedings of the 7th World-Wide Web Conference, Apr. 998. http://www7.scu.edu.au/92/com92.htm. [2] kizasi.jp, http://kizasi.jp/ [3] Yahoo!ブログ 検 索, http://blog-search.yahoo.co.jp/ [4] Google ブログ 検 索, http://blogsearch.google.co.jp/ [5] Technorati ブログ 検 索, http://www.technorati.jp/ [6] 竹 原 幹 人, 中 島 伸 介, 角 谷 和 俊, 田 中 克 己,Web 情 報 検 索 のための Blog 情 報 に 基 づくトラスト 値 の 算 出 方 式, 日 本 データベース 学 会 論 文 誌 (DBSJ Letters), Vol.3, No.,pp.0-04,2004 年 6 月. 中 島 伸 介 Shinsuke NAKAJIMA 京 都 産 業 大 学 コンピュータ 理 工 学 部 准 教 授. 博 士 ( 情 報 学 ). 日 本 データベース 学 会, 情 報 処 理 学 会,IEEE CS 各 会 員. 稲 垣 陽 一 Yoichi INAGAKI ( 株 ) きざしカンパニー CTO.サーチエンジンの 研 究 開 発 に 従 事. 草 野 奉 章 Tomoaki KUSANO ( 株 ) きざしカンパニー 技 術 本 部.サーチエンジンの 研 究 開 発 に 従 事. 6