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三 浦 外 洋 セーリングクラブ 会 長 尾 山 純 一 殿 捜 索 救 助 に 保 険 を 活 用 するワーキンググループ 答 申 2015 年 5 月 の 当 クラブ 定 時 総 会 に 於 いて 諮 問 のあった 海 難 事 故 の 捜 索 救 助 に 損 害 保 険 を 活 用 できないかとの 命 題 に 対 し 当 ワーキンググループ( 以 下 WG と いいます )が 検 討 した 結 果 以 下 の 通 り 答 申 致 します 1.サマリー 1) 当 クラブ 基 金 が 想 定 する 海 難 事 故 を 対 象 とした 捜 索 救 助 活 動 につき 国 内 損 害 保 険 各 社 に 捜 索 救 助 費 用 を 保 障 する 保 険 の 引 受 を 二 度 打 診 したが 引 受 をする 会 社 は 皆 無 であった 2) 自 家 保 険 (リスクを 外 部 保 険 に 転 嫁 せず 自 ら 保 有 すること )をもって 対 処 するしか 選 択 肢 がないことから 現 行 の 基 金 制 度 を 維 持 して 財 務 内 容 を 充 実 させることが 重 要 と 考 えられる 3) 当 クラブの 基 金 規 約 につき 海 事 関 係 に 詳 しい 弁 護 士 によるリーガルチェ ックを 受 けたところ 同 規 約 に 従 い 適 切 に 支 出 を 行 えば 当 クラブ 会 員 から 異 議 が 出 るリスクはないとの 所 見 を 得 た 4) 当 クラブが 主 催 する 所 謂 外 洋 レース は トランスサガミヨットレース と 小 網 代 カップレースの 二 つであるが これら 二 つのレースに 的 を 絞 ると 海 難 事 故 の 捜 索 範 囲 は 大 凡 40Km 四 方 (1,600 km2)となり WG は 1 捜 索 救 助 活 動 は 先 ずもって 海 上 保 安 庁 を 第 一 義 に 考 える 2 海 上 保 安 庁 の 捜 索 活 動 は 事 故 発 生 後 36 時 間 までと 考 えられるため も し 36 時 間 以 内 に 行 方 不 明 者 を 発 見 できなかった 場 合 に その 後 の 捜 索 活 動 を 当 クラブ 基 金 を 利 用 して 行 うことが 合 理 的 であると 考 える 3 2015 年 11 月 時 点 での 見 積 では 一 日 あたり 単 発 航 空 機 1 機 リビエラリ ゾート 社 保 有 艇 2 艇 小 網 代 漁 港 の 遊 漁 船 1 艇 をチャーターしての 捜 索 体 勢 を 取 ると 一 日 あたり 約 180 万 円 の 予 算 計 上 が 必 要 であり 3 日 間 の 捜 索 では 約 540 万 円 を 要 し 現 在 の 基 金 残 高 904 万 円 では 5 日 間 の 捜 索 を 賄 えるとの 結 論 を 得 た 従 って 2015 年 通 常 総 会 で 諮 問 のあった 現 在 の 基 金 残 高 では 捜 索 救 助 費 用 を 賄 えないのではないか? との 疑 問 に 対 し ては 現 在 の 基 金 残 高 で 充 分 とは 言 えないかもしれないが 少 なくとも 1 回 分 の 捜 索 救 助 活 動 費 用 は 賄 えると 評 価 できる との 結 論 に 至 った -1-

5) 万 一 の 事 態 事 故 の 際 に VHF 無 線 機 の DSC 信 号 発 信 や 海 上 保 安 庁 への 救 助 要 請 など 各 艇 が 取 るべき 手 順 ををまとめ 当 クラブが 啓 蒙 することが 重 要 課 題 であると 考 える 6)VHF 無 線 機 の DSC 信 号 や EPIRB の 信 号 以 上 に 正 確 に 位 置 と 時 間 を 発 信 する 機 器 はないので 事 故 発 生 時 に 躊 躇 なく 発 信 することが 求 められる と 考 える 7) 万 一 の 事 故 に 対 する 当 クラブとしての 対 応 をまとめた 危 機 管 理 マニュア ル( 案 ) を WG は 用 意 したので レースの 背 景 事 情 に 応 じたカスタマイズ 応 用 を 期 待 する 2. 詳 細 1) 保 険 の 引 受 打 診 について 2015 年 9 月 の 当 クラブ 理 事 会 の 席 に 於 いて WG メンバーの 三 輪 氏 より 保 険 の 仕 組 みと 考 え 方 につきレクチャーがあり リスクマネージメントは1 保 険 に 転 嫁 する 外 部 保 険 と 2 保 険 に 転 嫁 せず 保 有 する 自 家 保 険 の 2 種 類 に 分 類 されることが 説 明 された そして 今 般 与 えられた 課 題 は 捜 索 救 助 だ けを 抜 き 出 して 付 保 できるかということであり 損 害 保 険 会 社 3 社 へ 打 診 した ところ 所 謂 ヨットモーターボート 保 険 のように 艇 体 賠 償 救 助 の 三 つがセ ットでなければ 引 受 不 可 との 回 答 を 得 た 旨 が 報 告 された また 自 家 保 険 の 考 え 方 を 採 用 するとすれば 当 クラブ 基 金 にて 支 払 い 可 能 であり 更 に 当 クラ ブにて 自 家 保 険 の 覚 悟 を 決 められれば それを 計 算 根 拠 として 再 交 渉 可 能 であ る 旨 が 補 足 説 明 された 同 理 事 会 での 協 議 の 結 果 捜 索 救 助 に 保 険 を 活 用 す ることは 時 期 尚 早 であり 自 家 保 険 の 運 営 方 法 を 整 備 する 方 向 とし PLB (Personal Locator Beacon)を 含 めた 調 査 研 究 を 進 めることとなった 上 記 の 報 告 並 びに 議 論 を 受 けて WG は 2015 年 11 月 単 発 航 空 機 1 機 リ ビエラリゾート 社 保 有 の 船 舶 2 艇 小 網 代 漁 港 所 属 の 遊 漁 船 1 艇 をチャータ ーした 場 合 の 概 算 見 積 と 以 下 の 情 報 を 得 た 1 単 発 飛 行 機 をチャーターする 場 合 アーク EFI 航 空 情 報 センター 宛 に 相 模 湾 の 40Km 40Km の 範 囲 にて 飛 行 機 を 使 っての 捜 索 見 積 を 依 頼 した 同 社 によると 空 からの 視 程 400m と 仮 定 すると 40Km 四 方 の 範 囲 では 50 往 復 40Km の 2,000Km を 飛 行 す ることになり 時 速 200Km/H でも 10 時 間 掛 かる 計 算 となり 単 発 機 を 名 古 屋 か 茨 城 から 回 航 し 大 島 空 港 にスタンバイさせる 方 法 が 最 も 経 済 的 であろ うとの 見 通 しを 伝 えられ 着 陸 料 や 付 帯 経 費 を 含 めると 1 日 あたりの 費 用 は 約 120 ~ 130 万 円 の 見 通 しであることが 口 頭 で 伝 えられた また 飛 行 機 は 高 度 150m 以 下 では 飛 べないこと 悪 天 候 の 場 合 そもそも 視 認 が 難 しい こと 届 出 等 の 手 続 のため 2 ~ 3 日 必 要 である 旨 が 説 明 された 2リビエラリゾート 社 保 有 艇 をチャーターする 場 合 リビエラリゾート 社 に 同 社 の 保 有 するスコーピオとノーススターのチャ ーター 料 金 を 確 認 したところ 両 艇 共 に 1 日 あたり 8 万 円 (6 時 間 想 定 )と -2-

の 回 答 を 得 た 但 し 2 艇 の 運 行 は 明 るい 間 だけであり 夜 間 の 対 応 はでき ないとのことであった 3 小 網 代 漁 港 所 属 の 遊 漁 船 1 艇 をチャーターする 場 合 小 網 代 漁 協 関 係 者 を 通 じて 遊 漁 船 1 艇 をチャーターした 場 合 の 費 用 見 通 し についてヒアリングしたところ 1 日 あたり 10 ~ 15 万 円 との 見 通 しを 得 た 尚 遊 漁 船 にあっても 航 行 は 日 中 の 明 るいうちのみで 6 ~ 7 時 間 想 定 と のことであった 4 BAN へ 捜 索 救 助 要 請 をする 場 合 BAN の 救 助 捜 索 部 へ BAN 会 員 以 外 からの 救 助 要 請 ( 当 クラブからの 要 請 を 想 定 )につき 確 認 したところ BAN 会 員 以 外 からの 依 頼 も 受 け 付 けており 救 助 要 請 があり 費 用 を 支 払 う 旨 の 確 約 が 取 れれば 救 助 に 向 かうとの 回 答 を 得 た このような 事 例 は 年 間 十 数 件 あるそうで 救 助 費 用 は 捜 索 地 点 や 近 くの 港 までの 距 離 に 基 づき 目 安 となる 金 額 を 伝 えるとのことで 気 象 海 象 によっては 救 助 に 向 かえないこともあり その 際 は 海 上 保 安 庁 への 依 頼 をするよう 伝 えているとのことであった 従 って BAN に 於 いては 費 用 の 見 通 しを 得 るには 至 らず 今 回 は 見 積 の 対 象 外 とした 上 記 の 費 用 の 見 通 しをまとめると 1 日 あたりのチャーター 料 は 不 確 定 要 素 も 多 いため 航 空 機 1 機 で 150 万 円 リビエラリゾート 社 保 有 艇 2 艇 で 16 万 円 小 網 代 漁 港 の 遊 漁 船 1 艇 で 10 万 円 をそれぞれ 計 上 し 1 日 合 計 176 万 円 ( 数 字 を 丸 めて 180 万 円 )の 見 通 しを 得 るに 至 った 上 述 の 費 用 見 通 しに 基 づき 12 月 に 改 めて 国 内 損 害 保 険 会 社 4 社 へ 相 模 湾 を 範 囲 とする 事 故 発 生 後 36 時 間 後 以 降 の 3 日 間 に 於 ける 民 間 捜 索 救 助 機 関 による 捜 索 救 助 のみを 保 障 対 象 とする 損 害 保 険 の 引 受 につき 打 診 を 行 った が 引 受 け 先 は 1 社 もなかった これらの 調 査 結 果 から 海 難 事 故 の 際 の 捜 索 救 助 費 用 捻 出 を 保 険 に 頼 ること ができないことが 明 確 になった 為 自 家 保 険 での 対 応 しか 当 クラブには 選 択 肢 がないことが 明 らかであり 現 状 の 基 金 制 度 を 維 持 し 財 務 内 容 を 充 実 さ せていくことが 極 めて 重 要 であるとの 結 論 に 至 った また 現 在 の 基 金 残 高 904 万 円 (2015 年 5 月 通 常 総 会 での 数 値 )を 基 に WG の 得 た 1 日 あたりの 費 用 見 通 し 額 180 万 円 で 除 すると 合 計 5 日 分 の 捜 索 費 用 は 賄 える 計 算 となり 現 在 の 基 金 残 高 で 充 分 とは 言 えないかもしれないが 少 なくとも 1 回 分 の 捜 索 救 助 活 動 費 用 は 賄 えると 評 価 できるとの 結 論 に 至 った 一 方 1992 年 グアムレースに 於 けるマリンマリン 号 とタカ 号 の 海 難 事 故 の 際 グアムの 事 故 対 策 本 部 からの 要 請 に 基 づき 当 時 の NORC から 飛 行 機 での 捜 索 費 用 として 数 百 万 円 をグアムに 送 金 したことが 後 に NORC 会 員 から 大 きな 非 難 を 浴 びたとの 指 摘 が WG メンバーからあったので 捜 索 救 助 費 用 を 基 金 から -3-

支 出 することにつき 法 的 検 証 をした 当 クラブでは 2013 年 5 月 の 通 常 総 会 に 於 いて 三 浦 外 洋 セーリングクラブ 基 金 規 約 が 承 認 可 決 され 同 年 同 月 14 日 より 施 行 されている この 基 金 規 約 を 海 事 関 係 に 明 るい 弁 護 士 ( 当 クラブとの 利 害 関 係 はなく 第 三 者 と 定 義 でき ると 思 料 する )にレビューして 頂 いたところ 別 紙 にある 通 り 規 約 の 条 項 に 従 って 進 めていただければ 会 員 から 異 議 が 出 ることはないと 考 える 旨 の 意 見 を 頂 戴 した WG は 基 金 規 約 に 従 い 捜 索 救 助 費 用 を 支 出 することは 適 法 であり また 基 金 規 約 に 従 って 捜 索 救 助 費 用 を 支 払 うことが 会 員 からの 損 害 賠 償 請 求 の 対 象 となる 恐 れは 極 めて 少 ないものと 評 価 した 基 金 運 営 委 員 会 の 適 切 な 対 応 を 期 待 するものである 2) 海 上 保 安 庁 の 捜 索 活 動 について WG は 当 初 海 難 事 故 発 生 直 後 から 当 クラブの 依 頼 に 基 づく 民 間 会 社 への 捜 索 救 助 依 頼 を 想 定 していたが 協 議 をする 中 で 海 上 保 安 庁 による 捜 索 救 助 活 動 を 何 をもっても 先 ず 第 一 に 最 優 先 に 考 えるべきであるとの 結 論 に 至 った その 根 拠 は 大 きく 二 点 に 集 約 され 第 一 に 海 上 保 安 庁 の 保 有 する 船 舶 航 空 機 は 約 30 分 で 現 場 へ 到 着 することが 可 能 であり またどんな 気 象 海 象 で あっても 捜 索 救 助 に 向 かえる 体 勢 が 整 っていることである 海 難 事 故 は 平 穏 な 気 象 海 象 でも 起 こり 得 るが 一 般 的 には 荒 れた 天 候 下 で 起 こる 確 率 が 高 く そのような 荒 れた 状 況 下 での 民 間 企 業 による 捜 索 救 助 活 動 が 二 次 遭 難 事 故 に 結 びつく 可 能 性 も 否 定 できない 第 二 に 海 上 保 安 庁 の 保 持 する 装 備 を 用 いると 生 体 反 応 さえあれば 2km 以 内 は 探 査 可 能 であるといわれており 人 命 救 出 という 点 に 於 いては 民 間 企 業 の 遠 く 及 ばない 最 高 峰 の 装 備 設 備 を 保 有 している 点 が 挙 げられる 尚 海 上 保 安 庁 による 捜 索 活 動 は 事 故 発 生 後 36 時 間 までと 言 われており 以 後 は 自 衛 隊 に 引 き 継 がれることが 一 般 的 なよう である 前 述 の 議 論 を 踏 まえ WG は 海 難 事 故 発 生 直 後 から 海 上 保 安 庁 による 捜 索 救 助 活 動 を 最 優 先 に 考 えることを 基 本 とし 当 クラブ 独 自 の 捜 索 活 動 をするので あれば 海 上 保 安 庁 の 手 を 離 れる 事 故 発 生 後 36 時 間 後 以 降 の 3 日 間 の 捜 索 活 動 を 行 うことを 答 申 するものである 当 クラブ 独 自 の 捜 索 活 動 を 行 う 際 のポイントは 民 間 への 捜 索 依 頼 を1どのタ イミングで 2 何 を 根 拠 判 断 基 準 として 行 うか という 点 に 絞 られると 思 料 する これらについては WG の 関 与 すべきところではない 為 基 金 運 営 委 員 会 の 場 に 於 いて 大 いに 議 論 協 議 して 最 適 解 を 見 つけられることを 期 待 す るものである 尚 WG は 捜 索 活 動 は 人 に 限 定 し 船 体 は 適 用 範 囲 外 とすべきと 思 料 する 3)VHF 無 線 機 の 有 効 性 について 1 当 クラブが 主 催 者 の 一 端 を 担 った 2014 年 トランスサガミヨットレースに 於 ける 落 水 事 故 ( 生 還 の 事 例 )の 落 水 者 に 直 接 ヒアリングを 行 ったところ 助 -4-

かった 要 因 並 びに 教 訓 としてまっ 先 に 挙 がったのが VHF 無 線 による 救 助 要 請 であった 実 際 の 事 故 を 経 ての 当 事 者 の 言 葉 であり セーラーとして 重 く 受 け 止 めるべきである この 場 を 借 りて ヒアリングに 応 じて 下 さった ことに 御 礼 を 申 し 上 げる 本 件 の 概 要 については JSAF 安 全 委 員 会 HP http://jsaf-anzen.jp/pdf/ts14_jiko_gaiyou.pdf に 譲 るが 今 回 のヒアリングか ら 得 られたポイントとして 以 下 が 挙 げられる a) 落 水 地 点 は 下 田 と 小 網 代 のラムライン 上 大 凡 の 位 置 は 34 58.2403N 139 20.0177E 小 網 代 から 約 17nm 風 早 から 約 9nm の 位 置 潮 も 強 くな く 南 南 西 27Kt の 風 で デッドランに 近 い 走 りであった b) 救 助 地 点 は 落 水 地 点 から 左 程 離 れていない 筈 であるが 解 らないとの こと c) 助 かった 要 因 は 捜 索 に 加 わった Forte 号 からの VHF 無 線 での 救 助 要 請 であり これが 一 番 大 きかったとのこと d) 教 訓 並 びに 何 を 伝 えるべきか? VHF 無 線 は 必 須 である 1 対 1 ではなく 広 く 知 らせることができ 海 上 保 安 庁 も 常 時 ワッチしている D 号 は VHF 無 線 機 を 搭 載 してい たが スイッチを 入 れることができなかったようである パニックしないことが 大 切 起 きてしまったことは 仕 方 がないので 冷 静 に 判 断 すること 一 呼 吸 おくくらいが 丁 度 いい GPS の MOB ボタンを 直 ぐ 押 せる 位 置 に 置 いておくこと ハンディ GPS で 良 い 夜 は 特 に 躊 躇 なく 海 上 保 安 部 を 呼 ぶこと 潮 の 流 れ 風 を 見 て 風 上 側 から 探 すこと e)その 他 どうやって 自 分 の 位 置 を 知 らせるかを 考 えた 波 を 顔 に 受 けないよう 波 を 背 にして 体 を 無 駄 に 動 かさなかったのが 良 かった 救 助 された 時 点 では 寒 さで 指 先 が 痺 れだしており 低 体 温 症 がこうい うものかと 思 い 知 った EPIRB もそうだが あるモノは 全 て 使 うべき 日 本 で 非 合 法 なもので も 構 わない 船 の 装 備 について クルー 全 員 が 所 在 と 使 い 方 を 知 らないとダメである 2 WG 内 の 議 論 に 於 いても 海 難 事 故 が 発 生 した 際 の VHF 無 線 機 の 有 効 性 は 極 めて 高 く 評 価 され 以 下 の 指 摘 がなされた VHF 無 線 機 は 音 声 通 話 のためではなく DSC 機 能 (デジタル 選 択 呼 出 装 置 VHF 無 線 機 本 体 にある 赤 色 のカバーが 付 いたボタンを 押 すことにより 遭 難 通 報 を 発 信 できる 機 能 )が 肝 をなしており DSC ボタンを 押 しさえ すれば 正 確 な 位 置 と 時 間 が 自 動 的 に 発 信 される これ 以 上 に 正 確 な 機 器 は 存 在 しない SR( 外 洋 特 別 規 定 )の 原 則 である 25W の 送 信 出 力 を 持 つ VHF 無 線 機 マ -5-

ストトップに 設 置 するアンテナは 例 外 なく 遵 守 されなければならない 事 故 発 生 時 には 躊 躇 なく VHF 無 線 機 を 使 用 すべきである 人 命 救 助 は 海 上 保 安 庁 が 第 一 義 であり いかに 正 確 な 緯 度 経 度 を 伝 えら れるか 努 力 することが 極 めて 重 要 である 上 述 の 事 実 と 議 論 を 踏 まえ また 機 器 本 体 の 価 格 も 安 価 になっていることから WG は 外 洋 特 別 規 定 カテゴリー 3 に 規 定 される DSC 機 能 付 き 国 際 VHF 無 線 機 の 搭 載 並 びに 設 置 方 法 を 全 ての 艇 に 推 奨 する VHF 絡 みでは 現 在 当 クラブが 管 理 運 営 をする みさきヨット 無 線 局 の 送 受 信 は 小 網 代 ヨットクラブ クラブハウス 2 階 に 設 置 されたリモート 局 1 局 のみで 運 用 されているが 安 全 確 保 の 意 味 からも 常 時 ワッチの 体 勢 を 取 るこ とが 重 要 であると 思 われる 当 クラブが 管 轄 する 水 域 に 存 する 民 間 マリーナ やヨットクラブへリモート 局 設 備 を 設 置 してワッチしてもらうことも 選 択 の 一 つと 考 えられるし 同 無 線 局 はインターネット 回 線 があれば 東 京 に 於 いてもワ ッチ 可 能 であることから 当 クラブ 会 員 の 中 から 趣 旨 に 賛 同 して 下 さる 方 にリ モート 局 設 備 を 貸 与 して 常 時 ワッチの 体 勢 を 組 むことも 可 能 であると 思 料 す る いずれにしてもせっかくの 立 派 な 設 備 を 有 効 に 活 用 し 会 員 の 安 全 確 保 に 資 するための 体 勢 作 りを 期 待 する 4)EPIRB AIS PLBなど 安 全 に 資 する 機 器 1 EPIRB 前 項 の DSC 機 能 付 き VHF 無 線 機 同 様 EPIRB も 位 置 と 時 間 を 極 めて 正 確 に 伝 達 できることから WG では 事 故 の 際 は 躊 躇 なく 発 信 して 助 かる 確 率 を 高 めるべきであるとの 議 論 を 得 た 一 方 EPIRB は 機 器 本 体 が 高 額 であるだ けでなく 定 期 的 に 行 わなければならない 検 査 費 用 も 高 額 であり 普 及 促 進 の 大 きな 妨 げになっている 実 態 がある 現 在 日 本 で 合 法 的 に 利 用 できる EPIRB はどのメーカーも 価 格 が 45 万 円 程 度 であるが 例 えば 米 国 West Marine 社 の 提 供 する ACR Electronics 社 の 製 品 であれば US$400 ~ 500 で 入 手 可 能 で あり 日 本 の 10 分 の 1 の 価 格 である このような 不 均 衡 不 公 平 を 看 過 することはできない 国 際 VHF 無 線 がプレジャーボートにも 解 放 された のは イージス 艦 あたごと 漁 船 の 衝 突 事 故 がきっかけであったが 何 か 大 き な 事 故 が 発 生 しないと 動 かない 行 政 への 働 きかけを JSAF を 通 じて 求 め 続 けることが 必 要 であると 考 える 2 簡 易 型 AIS AIS-SART 国 際 VHF 無 線 に 連 動 する 形 で 簡 易 型 AIS(B クラス)の 搭 載 がプレジャーボ ートにも 解 禁 され まだヨット 界 では 少 数 であるが 普 及 し 始 めている 外 洋 レースの 分 野 に 於 いては 2013 年 神 戸 横 浜 レースに 於 いて 同 レース 実 行 委 員 会 から 参 加 艇 に 対 して 搭 載 を 推 奨 する 旨 の 意 思 表 示 がなされ その 背 景 には フィニッシュに 至 るまでの 間 浦 賀 水 道 航 路 を 夜 間 に 通 過 する 可 能 性 があり 衝 突 防 止 並 びに 艇 の 安 全 確 保 には 簡 易 型 AIS が 有 効 であるとの -6-

背 景 事 情 があったものと 思 われる 簡 易 型 AIS は VHF 無 線 を 使 い 周 囲 の 船 舶 の 動 静 を 確 認 できるだけでなく 自 船 の 動 向 も 周 囲 に 伝 達 できるため 夜 間 や 視 界 制 限 時 には 衝 突 防 止 に 大 いに 有 効 な 設 備 である WG 内 には 実 際 に 簡 易 型 AIS を 運 用 しているメンバーもおり その 実 力 有 効 性 を 高 く 評 価 している 機 器 の 価 格 は 少 々 高 額 であるが 安 価 な 海 外 製 品 も 総 務 省 の 型 式 認 定 を 受 け 始 めており 普 及 に 弾 みがつくことを 期 待 するものである WG は 大 島 レースや 小 網 代 カップのように 大 島 北 岸 の 本 船 航 路 を 夜 間 に 走 らなければならない 外 洋 レース 艇 に 対 して 簡 易 型 AIS の 搭 載 を 推 奨 する ものである 簡 易 型 AIS アイコム 社 AIS-SART easyrescue 簡 易 型 AIS 同 様 VHF 無 線 と AIS の 仕 組 みを 使 った AIS-SART も 昨 年 総 務 省 の みなし 型 式 認 定 を 受 け ドイツ Weatherdock 社 の easyrescue という 製 品 が 国 内 で 利 用 可 能 になった 小 型 な 製 品 で 遭 難 信 号 を 発 信 すると VHF 無 線 機 の DSC 機 能 と 同 様 に 周 囲 の 船 舶 の AIS システムで 受 信 が 可 能 なも ので 価 格 は 78,000 円 と 手 頃 であるが 個 人 で 装 備 することを 念 頭 にしたも のではなく 艇 に 対 して 免 許 される 無 線 設 備 との 法 的 枠 組 みである これ を 次 項 で 説 明 する 個 人 装 備 としての 役 割 を 持 つ Personal AIS 代 わりに 利 用 することができないか 実 証 実 験 している 段 階 である WG は 乗 員 の 安 全 確 保 の 観 点 から AIS-SART が 更 に 利 用 し 易 い 法 的 枠 組 みを 得 られるよう JSAF を 通 じて 行 政 へ 働 きかけることを 期 待 する 3 PLB 昨 年 JSAF の 働 きかけが 功 を 奏 し やっと 国 内 での 利 用 が 認 められるように なった EPIRB の 個 人 向 け 版 である PLB(Personal Locator Beacon)なる 機 器 が ある 人 工 衛 星 と GPS を 使 った 小 型 の 個 人 向 け 装 備 であり EPIRB 同 様 遭 難 信 号 を 発 信 すると 衛 星 経 由 で 海 上 保 安 庁 に 信 号 が 伝 達 されるシステムであ る ACR Electronics 社 の ResQLink+という 製 品 の 日 本 での 価 格 は 46,000 円 前 後 のようであり 免 許 も 個 人 に 対 して 下 付 されるものである この 機 器 の 唯 一 残 念 な 点 は 遭 難 信 号 を 出 しても 付 近 を 航 行 する 船 舶 に 信 号 が 届 か ない 点 であり 落 水 事 故 の 際 に 最 も 近 くを 航 行 するのは 落 水 者 を 出 した 艇 自 -7-

身 であるが PLB の 遭 難 信 号 を 受 信 する 術 がなく 救 助 に 向 かえない 点 であ る しかしながら 現 在 の 我 が 国 の 法 的 枠 組 みの 中 では 合 法 的 に 購 入 使 用 ができ 遭 難 者 落 水 者 の 位 置 と 時 間 を 極 めて 正 確 に 伝 達 できることか ら WG は 個 人 装 備 としての PLB の 所 持 を 推 奨 するものである PLB Personal AIS Spot 4 Personal AIS Spot Personal AIS は VHF 無 線 と AIS の 仕 組 みを 使 った AIS-SART と 極 めて 似 た 性 格 機 能 をもつ 機 器 であるが ライフジャケットに 仕 込 んで 使 うことを 前 提 にした 個 人 向 け 装 備 である 海 外 でも 2 社 程 度 しか 製 品 を 供 給 する 先 がな いが Clipper Round The World Yacht Race 2013 2014 に 於 いて 北 太 平 洋 上 で 発 生 した 落 水 事 故 の 際 に この 機 器 を 使 って 無 事 に 落 水 者 を 救 助 した 事 例 が ある PLB と 違 い Personal AIS は 付 近 を 航 行 する 船 舶 に VHF 無 線 で 遭 難 信 号 を 発 信 するため 落 水 者 を 出 した 艇 も 遭 難 信 号 を 受 信 できるので 落 水 者 に 向 かうことができる 点 が 最 大 のメリットである 残 念 ながら 我 が 国 で は 未 だ 合 法 的 に 使 うことができず WG は JSAF を 通 じて 行 政 への 働 きかけ を 強 力 に 推 進 すべきと 考 える 一 方 Spot は GPS と 衛 星 通 信 を 使 ったトラッキングシステムの 一 つであり 昨 今 長 距 離 外 洋 レースで 使 われることが 多 い YB Tracking(Yellow Brick)と 同 じ 機 能 を 持 つ 製 品 である 機 器 も 安 価 で 小 型 なため 個 人 装 備 としても 携 行 できるものである 機 器 が 存 在 する 位 置 と 時 間 を Web やメールを 使 って 極 めて 正 確 に 伝 えられ かつ SOS 信 号 も 発 信 できることから 海 外 のク ルージングセーラーに 利 用 者 が 多 い 残 念 ながら 日 本 では 電 波 法 の 関 係 で 利 用 できないようであるが この 機 器 も 個 人 の 安 全 確 保 の 観 点 からは 非 常 に 強 力 な 武 器 になり 得 るため WG は JSAF を 通 じて 行 政 への 働 きかけを 強 力 に 推 進 すべきと 考 える 5) 会 員 サービスとしてのEPIRB 購 入 斡 旋 や 補 助 ライフラフトの 試 験 購 入 について ミドルボートクラスの 艇 が 相 模 湾 のインショアレースへ 参 加 するのであれ -8-

ば 船 検 の 航 行 区 域 は 限 定 沿 海 SR( 外 洋 特 別 規 定 )はカテゴリー 4 で 十 分 で あるが 例 えば 大 島 レースやパールレースへ 参 加 しようとすれば 航 行 区 域 は 沿 海 SR もカテゴリー 3 が 要 求 される 更 に レースであれクルージング であれ 八 丈 島 へ 行 こうとすれば 航 行 区 域 は 近 海 が 要 求 され EPIRB(また は 衛 生 携 帯 電 話 )やライフラフトの 搭 載 が 必 須 となり 価 格 置 き 場 所 の 問 題 も 含 めて 大 きなハードルとなる 実 態 がある パールレースより 更 に 距 離 の 長 い 西 宮 横 浜 レースや 沖 縄 東 海 レースになれば 臨 時 変 更 証 での 対 応 が 可 とはい え 航 行 区 域 は 近 海 となり EPIRB(または 衛 星 電 話 )とライフラフトが 必 要 となる 一 方 で 万 一 の 海 難 事 故 に 備 え 自 主 的 に EPIRB とライフラフトを 搭 載 する 艇 もあるが その 検 査 費 用 の 高 額 さから 更 新 を 諦 めるという 悲 しい 実 態 も 散 見 される EPIRB やライフラフトが 高 額 である 理 由 の 一 つとして 考 えられることは 供 給 数 ないしは 需 要 が 少 ないことが 推 測 される 国 際 VHF 無 線 のプレジャー ボートへの 解 禁 により 機 器 本 体 の 価 格 が 大 幅 に 安 くなった 例 ではないが メー カーにとっても 供 給 数 の 増 大 による 規 模 のメリット 増 産 効 果 は 決 して 小 さく ない 筈 である 任 意 義 務 いずれの 背 景 にせよ 万 一 の 海 難 事 故 の 際 に 大 き な 武 器 となる EPIRB を 潜 在 的 に 必 要 とする 会 員 が 少 なからず 居 るとの 仮 説 に 基 づき もし 当 クラブにて 大 量 発 注 を 前 提 にした 価 格 の 割 引 が 可 能 であれば 会 員 の 安 全 確 保 に 資 する 事 業 の 一 つとして 検 討 してみる 価 値 はないであろうか? というのが WG のもう 一 つの 提 案 である 予 算 との 関 係 から 当 クラブが 直 接 EPIRB の 買 い 主 となることは 難 しいので 当 クラブが 会 員 の 購 入 希 望 を 募 り 数 量 を 取 り 纏 めた 上 でメーカー 供 給 者 と 値 引 きの 交 渉 を 行 い 合 意 に 至 った 金 額 で 会 員 へ 購 入 の 斡 旋 を 行 うことは いかがであろうか 同 様 に ライフラフトについても 会 員 艇 で 近 海 の 航 行 区 域 を 必 要 とする 時 だけ 安 価 な 利 用 料 で 賃 借 できるシステム( 購 入 ではなく)があれば 助 かると 考 える 会 員 は 少 なくないと 思 料 される 専 門 業 者 によるライフラフトのレン タルサービスも 存 在 するが レンタル 期 間 が 長 くなると 費 用 は 相 応 に 増 える 会 員 サービスの 一 つとして 試 験 的 に 当 クラブでライフラフト 1 台 を 購 入 し 会 員 にリーズナブルな 価 格 でレンタルすることは 検 討 する 価 値 はないであろう か 6) 安 全 委 員 会 への 提 案 WG は 上 述 の 議 論 の 過 程 で 出 た 以 下 の 事 項 を 当 クラブの 安 全 委 員 会 に 提 案 する 1 万 一 の 事 故 の 際 艇 が 取 るべき 手 順 (DSC 発 信 VHF 無 線 による 海 上 保 安 庁 への SOS など)を 研 究 し その 成 果 を 会 員 へ 告 知 啓 蒙 WG は クイックストップ 法 などの MOB ドリルとは 別 に 万 一 の 事 故 の 際 に 正 確 な 位 置 と 時 間 をどのように 外 部 第 三 者 に 知 らせるか?どの ような 手 順 を 取 るのが 良 いのか? 調 査 研 究 を 行 い その 成 果 を 当 クラブ 会 員 へ 案 内 することを 提 案 する -9-

例 えば 落 水 事 故 発 生 の 場 合 GPS プロッターの MOB ボタンを 押 すこと ダンブイや 浮 環 の 投 入 MOB の 見 張 り 番 の 特 定 の 後 艇 を MOB に 向 けて 進 むことになるが 艇 にトラブルを 抱 えて 落 水 地 点 に 進 むことが 出 来 ない 場 合 や 落 水 地 点 に 到 達 しても MOB を 発 見 できない 場 合 VHF 無 線 機 で 周 囲 を 帆 走 するレース 艇 に 応 援 を 求 めるのか? VHF 無 線 機 の DSC ボタン を 押 すのか?それとも VHF 無 線 16 チャンネルでの 海 上 保 安 庁 への 救 助 要 請 なのか?あるいは EPIRB の 発 信 なのか?については 極 めて 難 しい 選 択 であり 日 頃 からよくよく 研 究 して 対 応 を 決 めておくべきテーマであると 思 料 する 落 水 事 故 に 限 らず ラダーへの 損 傷 など 他 の 重 大 な 海 難 事 故 発 生 の 場 合 も 想 定 し 艇 の 取 るべき 手 順 や 方 法 を 調 査 研 究 評 価 を 行 う ことは 外 洋 団 体 に 求 められる 責 務 の 一 つであると 考 える 2 SR( 外 洋 特 別 規 定 )カテゴリー 3 に 関 する 実 務 講 習 会 の 開 催 新 たにレース 活 動 を 始 めたオーナーやチームにとって SR カテゴリー 3 の 要 件 を 満 たすことは なかなか 敷 居 の 高 いことのようであり 外 洋 レー スへの 参 加 を 阻 む 理 由 の 一 つになっているようである 幸 い 当 クラブに は 老 舗 チームが 揃 っており 各 チームの 持 つノウハウは 相 当 にレベルの 高 いものと 拝 察 される また それら 先 人 先 輩 達 の 持 つノウハウが 後 世 へ 伝 承 されない 事 は 極 めて 大 きな 社 会 的 損 失 である 例 えば コンパ ニオンウエイ 差 し 板 の 流 れ 止 め 処 理 一 つをとっても 新 参 チームは 何 をど う 設 置 処 理 したら 良 いか 解 らないのが 実 態 であり 一 方 で 経 験 豊 富 なチ ームは 潤 沢 なノウハウを 保 持 している これらの 高 度 なノウハウや 技 術 を 調 査 収 集 の 上 会 員 へ 紹 介 し 後 世 へ 伝 承 していくことは 外 洋 団 体 と しての 責 務 であるとともに 会 員 にとって 外 洋 団 体 に 加 盟 するメリット( 会 員 サービス)の 一 つとしてアピールできるものと 期 待 する WG は 座 学 と 艇 を 実 際 に 使 った SR カテゴリー 3 の 実 務 講 習 会 を 提 案 する 3 MOB( 落 水 者 救 助 )の 海 上 演 習 実 習 MOB メソッドについては 諸 説 あり チーム 艇 によっても 取 扱 が 異 な るものであるが それら 一 連 の 有 効 とされるメソッドを 実 際 に 海 上 で 実 践 研 究 して その 効 用 を 確 かめ 評 価 することは 外 洋 団 体 としての 責 務 で あると 思 料 される また MOB を 完 全 に 見 失 った 場 合 の 捜 索 方 法 につ いても 諸 説 あるが これらを 実 際 に 海 上 で 実 践 研 究 しているチームや 団 体 は 極 めて 少 ないものと 思 料 する 更 には 夜 間 の MOB を 想 定 し 自 己 点 火 灯 やダンブイ ライフジャケット 用 のストロボライト 等 を 夜 間 の 海 で 投 入 し 実 際 にどの 程 度 視 認 できるものなのか? 実 験 評 価 しているチ ームや 団 体 は 更 に 少 ないものと 思 料 する 外 洋 団 体 だからこそ 取 り 組 ま ねばならない 重 要 な 課 題 である WG は MOB メソッドの 海 上 講 習 会 と MOB を 見 失 った 場 合 の 捜 索 方 法 を 調 査 研 究 し その 評 価 を 行 った 後 会 員 に 対 してその 成 果 を 案 内 告 知 することを 提 案 する -10-

Sector Search Expanding Square Search 4 SR モノハル カテゴリー 1 ないしは 2 に 係 る 実 務 を 知 る 海 外 のインスト ラクターを 招 聘 しての 安 全 講 習 会 現 在 の 我 が 国 の 外 洋 レースに 於 いて SR カテゴリー 2 以 上 を 要 求 するレ ースは 存 在 しないが 沖 縄 東 海 レースなど 事 実 上 カテゴリー 2 以 上 に 相 当 すると 評 価 されるものがある 安 全 を 担 保 する 為 に より 厳 しい SR カ テゴリーを 実 務 に 則 して 学 んでおくことは 極 めて 有 益 なことであると 思 料 する また 国 内 にカテゴリー 2 以 上 の 実 務 を 知 る 人 材 が 存 在 するの か 不 明 な 状 況 では 経 験 豊 富 な 海 外 の 人 材 にそれらを 教 授 してもらうのが 一 番 の 近 道 と 思 料 する 具 体 的 には 外 洋 東 海 所 属 のあるチームが 初 めてシドニーホバートレースへ 参 加 する 際 に オーストラリアから 講 師 1 名 を 日 本 に 招 聘 して Safety at Sea セミナーを 日 本 で 実 施 した 例 が 挙 げら れる これをそのまま 模 倣 して 当 クラブに 於 いて SR カテゴリー 1 ない しは 2 の 実 務 を 詳 しく 知 り かつアメリカまたはオーストラリアの Safety at Sea セミナーの 講 師 を 務 める 資 格 を 持 つ 人 材 を 日 本 へ 招 聘 し 講 習 会 を 開 催 することを WG は 提 案 する SR カテゴリー 1 ないしは 2 を 具 備 し なければならないレースが 我 が 国 になくとも より 厳 しい 安 全 基 準 から 得 られる 知 見 や 装 備 を 艇 の 安 全 に 活 かすことは 極 めて 意 義 深 いことである と 思 料 する 費 用 についても 当 クラブがその 全 額 を 負 担 しなくとも 興 味 のあるチーム オーナーを 取 り 纏 め 割 り 勘 での 開 催 も 充 分 検 討 出 来 るものと 思 料 する 3.まとめ 当 クラブを 保 険 契 約 者 とする 捜 索 救 助 費 用 を 保 障 する 保 険 の 引 受 先 がないことか ら 所 謂 自 家 保 険 にて 対 応 せざるを 得 ないことが 明 白 となり 万 一 の 海 難 事 故 に 対 する 備 えとして 現 行 の 基 金 制 度 を 今 まで 通 り 維 持 運 営 していくことの 重 要 性 が 再 認 識 されたことは この 度 の WG の 細 やかな 成 果 ではないかと 思 われる 基 金 制 度 を 創 設 し 維 持 してこられた 先 輩 諸 兄 並 びに 会 員 各 位 に 対 する 感 謝 の 念 を -11-

忘 れず 叶 えば 数 年 おきに 改 めて 損 害 保 険 各 社 に 対 して 今 回 と 同 様 の 保 険 の 引 受 を 打 診 し 続 けて 頂 くことを 期 待 するものである 同 時 に 海 難 事 故 は 誰 にでも 起 こり 得 る 可 能 性 があり 海 での 安 全 に 対 する 意 識 を 更 に 高 める 工 夫 と 当 クラブが 主 体 となって 安 全 に 関 する 調 査 研 究 と 会 員 への 啓 蒙 告 知 活 動 を 更 に 活 発 に 行 い 行 政 や 立 法 府 に 対 しても 安 全 に 資 する 海 外 の 先 進 的 で 優 良 な 製 品 の 導 入 を 阻 害 する 要 因 の 撤 廃 を 求 めることを 期 待 するものである 2016 年 3 月 31 日 捜 索 救 助 に 保 険 を 活 用 するワーキンググループ メンバー 大 谷 児 玉 平 松 関 根 尾 山 三 輪 庄 野 ( 順 不 同 敬 称 略 ) -12-