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情 報 A 情 報 B 情 報 Cのいずれも,アプリケーションを 扱 う 順 番 は, 基 本 的 にはワープロ ソフトから 始 まり, 次 は 表 計 算 ソフトとなっている というのも,キーボード 操 作 ができなけ ればコンピュータを 操 作 できないからである 特 に,タッチタイピングのスキルの 差 が,その まま 生 徒 のコンピュータに 対 する 得 意 不 得 意 に 直 結 している そこで 最 初 にタッチタイピン グを 習 得 するために,ワープロソフトから 始 めるのが 必 然 である 私 のワープロソフトの 授 業 では, 文 字 の 入 力 フォントやその 他 の 変 更 画 像 の 貼 付 等 を 行 っているが,その 指 導 方 法 は 教 員 と 同 じ 作 業 を 生 徒 に 行 わせるというものである そのため, 教 員 と 生 徒 の 進 度 も 同 じ, 作 成 した 作 品 も 基 本 的 には 生 徒 全 員 が 同 じになっていた ワープロ ソフトを 扱 う 単 元 では,キーボード 操 作 に 慣 れ,タッチタイピングの 技 術 を 習 得 するというこ とが 目 標 であることを 考 えれば 仕 方 のないところではある しかし,それでは 生 徒 全 員 の 評 価 が 同 じはずである もし 評 価 に 差 が 生 じるとしたら,タッチタイピングのスピードや, 生 徒 の 欠 席 等 による 作 品 の 未 完 成 が, 主 な 原 因 であろう 表 計 算 ソフトを 扱 う 単 元 でも 同 様 で, 教 員 と 同 じ 作 業 を 生 徒 に 行 わせる( 関 数 や 計 算 式 を 入 力 させたり,フォント セル 罫 線 の 操 作 するなど)というものであり, 生 徒 の 進 度 も, 作 成 した 作 品 もほぼ 同 じとなり, 生 徒 全 員 の 評 価 はほとんど 変 わらないものであった そこで 課 題 に 課 題 解 決 型 を 取 り 入 れれば, 生 徒 個 々の 考 えが 発 揮 され, 生 徒 の 個 性 が 作 品 に 反 映 されるのではないかと 考 えた しかし, 表 計 算 ソフトの 機 能 をすべて 授 業 で 取 り 扱 うこと ができないので, 生 徒 が 授 業 で 学 習 した 以 外 の 機 能 を 使 って 課 題 解 決 したいと 考 えても,その 操 作 方 法 がわからない 可 能 性 がある そこで,このような 場 面 での 助 けとなるテキストがある と 便 利 ではないかと 考 えた もともとアプリケーションには ヘルプ 機 能 が 付 属 しているが, 生 徒 には 敷 居 が 高 く 難 解 である そこで, 生 徒 にとってわかりやすく,そして 必 要 最 低 限 と 思 われる 機 能 の 操 作 方 法 を 掲 載 したテキストを 自 作 することにした その 自 作 テキストを 活 用 し ながら 授 業 を 進 めることで, 生 徒 が 必 要 に 応 じて 自 らテキストを 調 べる 能 力 を 身 に 付 けさせる とともに, 個 性 ある 作 品 を 作 成 できるのではないかと 考 えた 2つ 目 は, 体 調 不 良 による 欠 席 や, 部 活 動 等 による 公 認 欠 席 により 授 業 を1 時 間 でも 欠 課 し てしまうと,その 後 の 授 業 についていけなくなってしまうという 点 だ 特 にコンピュータに 苦 手 意 識 を 持 っている 生 徒 は,1 時 間 欠 課 しただけで 全 くわからなくなり, 意 欲 をなくしてしま う これも, 教 員 と 同 じ 作 業 を 生 徒 に 行 わせるという 指 導 方 法 が, 生 徒 に もうついていけな い と 感 じさせる 原 因 となっているのであろう そこで 欠 課 で 作 業 に 遅 れが 出 てしまった 時 にも, 生 徒 が 自 作 テキストを 参 照 することにより, 自 分 のスキルやペースに 合 わせて 作 品 づくりができるのではないかと 考 えた (2) 研 究 内 容 表 計 算 ソフトの 単 元 で, 課 題 に 生 徒 個 々が 工 夫 できる 要 素 を 取 り 入 れ,それにより 生 徒 の 考 え 方 や 個 性 が 発 揮 できるような 教 材 となるよう 留 意 する また 基 本 的 な 操 作 練 習 の 指 導 におい ては, 操 作 方 法 のテキストとなるHTML 形 式 のテキストを 自 作 し,この 自 作 テキストを 参 照 しながら 指 導 する それにより, 生 徒 が 行 いたい 操 作 方 法 がわからない 場 合 でも, 自 作 テキス トを 用 いて 自 ら 操 作 方 法 を 調 べられるようにする 情 - 2-2

自 作 テキストには 授 業 で 指 導 する 操 作 だけでなく,それ 以 外 の 操 作 方 法 も 掲 載 する それに より, 生 徒 が 授 業 で 取 り 扱 わなかった 機 能 も 利 用 したいと 考 えた 場 合 でも, 自 作 テキストを 参 考 にすれば, 操 作 方 法 を 理 解 することができるようにする また 欠 席 等 をした 生 徒 も 自 作 テキストを 活 用 することで, 授 業 内 容 がわからず 意 欲 をなくし てしまうことを 防 ぎ, 補 習 を 行 う 際 にも 効 率 的 に 行 うことができるようにする 3 平 成 21 年 度 及 び 平 成 22 年 度 の3 年 生 の 状 況 (1)アンケート 結 果 ( 回 答 数 平 成 21 年 度 1クラス38 人, 平 成 22 年 度 1クラス36 人 ) 表 1 アンケート 内 容 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 コンピュータの 所 有 自 分 専 用 家 族 共 用 ない 自 分 専 用 家 族 共 用 ない 1 家 にコンピュータはあるか 2 28 8 5 24 7 アプリケーションの 使 用 経 験 ある ない ある ない 2 ワープロソフト 16 22 23 13 3 表 計 算 ソフト 11 27 10 26 4 プレゼンテーションソフト 6 32 11 25 5 インターネット 36 2 36 0 アプリケーションのスキル できる 少 し できない できる 少 し できない 6 ワープロソフト 4 15 19 1 19 16 7 表 計 算 ソフト 2 11 25 0 3 33 8 プレゼンテーションソフト 1 8 29 0 10 26 9 インターネット 24 12 2 21 13 2 授 業 でどう 感 じているか ある ときどき ない ある ときどき ない 10 進 度 が 速 い 6 19 13 3 27 6 11 コンピュータが 苦 手 13 13 12 13 18 5 12 キーボード 操 作 が 苦 手 11 13 14 13 17 6 情 - 2-3

(2)アンケート 結 果 より ある 自 分 専 用 できる 6 点 少 し ときどき 3 点 ない できない 0 点 と して 得 点 の 平 均 を 出 し,それでグラフを 作 成 し, 平 成 21 年 度 と 平 成 22 年 度 で 比 較 をした 平 成 21 年 度 及 び 平 成 22 年 度 の3 年 生 の 状 況 7.00 6.00 5.00 4.00 3.00 H21 H22 2.00 1.00 0.00 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 図 1 (3) 考 察 ア 1 より 〇 〇 〇 高 校 の 生 徒 の 家 庭 におけるコンピュータの 所 有 率 は, 平 成 21 年 度 は78.9%, 平 成 22 年 度 は80.6%である これは 全 国 平 均 の85.9%( 総 務 省 調 べ)と 比 較 す ると,やや 低 い これは, 〇 〇 〇 高 校 の 生 徒 の 家 庭 の 多 くが 経 済 的 にやや 苦 しいというこ とが 理 由 である そのため 家 庭 でコンピュータを 操 作 することはほとんどなく,コンピュ ータの 操 作 を 経 験 した 場 所 は 主 に 小 学 校 中 学 校 となっている したがって,コンピュー タの 使 用 経 験 は 少 ないことがわかる イ 26 より ワープロソフトを 使 用 したことはあっても,その 操 作 に 習 熟 していないことがわかる ウ 1112 より キーボード 操 作 が 苦 手 であると 感 じている 生 徒 が66%もいる それがコンピュータを 苦 手 としている 生 徒 が68%もいることに 関 連 していると 考 えられる エ 37 より 表 計 算 ソフトについては, 使 用 経 験 もスキルもワープロソフトよりもさらに 低 くなって いる 特 に 7 より, 平 成 21 年 度 より 平 成 22 年 度 の 方 が 表 計 算 ソフトができないと 感 じている 生 徒 が 多 いことがわかる オ 平 成 21 年 度 と 平 成 22 年 度 の 比 較 平 成 21 年 度 と 平 成 22 年 度 の3 年 生 の 実 態 はほぼ 同 じである 生 徒 の 多 くはコンピュ ータの 操 作 に 慣 れていないので,やはり 基 本 的 な 操 作 練 習 は 必 要 である その 上 で,さら に 発 展 的 な 学 習 を 行 っていきたい 情 - 2-4

4 表 計 算 ソフトを 利 用 した 授 業 実 践 例 (1) 指 導 計 画 1 単 元 第 1 章 ファーストステージ 9データを 加 工 しよう 2 指 導 目 標 課 題 解 決 の 意 味 や,その 方 法 と 手 順 を 理 解 する 表 計 算 ソフトを 利 用 して, 情 報 の 整 理 分 析 を 行 い, 解 決 案 を 作 成 する 課 題 を 達 成 し,わかりやすく 表 現 することができる 3 使 用 教 材 情 報 A Step Forward! ( 東 京 書 籍 ) 4 指 導 計 画 (8 時 間 扱 い) (1) 時 間 割 表 1 時 間 :セル, 列 等 の 基 本 操 作, 罫 線 (2) 座 席 表 1 時 間 :コピー 貼 り 付 け, 条 件 付 き 書 式 (3) 売 上 表 1 時 間 :SUM,RANK, 表 示 形 式,グラフ (4) 成 績 1 時 間 :AVERAGE,ROUND,MAX,MIN,IF (5) メニュー 表 4 時 間 : 課 題 解 決 問 題 図 2 (2) 課 題 メニュー 表 ア 課 題 課 題 1 自 分 が 食 べたい3 日 間 の メニュー 表 A を 作 成 しなさい メニューは,シート 栄 養 表 からコピー 貼 り 付 けをしなさい 課 題 2 課 題 1で 作 成 した メニュー 表 A の1 日 当 たりの 栄 養 価 と, 下 の 表 の 1 日 の 食 事 摂 取 基 準 とを 比 較 しなさい 課 題 3 理 想 的 な 栄 養 価 となるように メニュー 表 B を 作 成 しなさい ただし, 内 食 価 格 の 合 計 が1500 円 以 内 とする 課 題 4 グラフ 等 を 利 用 して メニュー 表 A と メニュー 表 B を 比 較 し, 感 想 を 書 き なさい 図 3 情 - 2-5

イ 学 習 内 容 (ア) 課 題 1 メニュー 表 Aの 作 成 生 徒 に, 図 5のような 約 100 種 類 の 食 べ 物 の 栄 養 表 を 与 えておき,その 中 から 自 由 に 組 み 合 わせて 自 分 が 食 べたい3 日 分 の メニュー 表 A を 作 成 させる メニュー 表 A は, 日 ごろの 食 生 活 の 傾 向 が 出 るようにしたいので, 自 分 の 好 きな 食 べ 物 を, 食 べたい 量 で 選 択 させるようにする (イ) 課 題 2 メニュー 表 Aの 考 察 課 題 1で 作 成 した メニュー 表 A の1 日 当 たりの 栄 養 価 を, 日 本 人 の 1 日 の 食 事 摂 取 基 準 と 比 較 させる そのためには,セルや 列 を 挿 入 し, 罫 線 を 引 いて 表 を 作 成 し, 合 計 (SUM) 平 均 (AVERAGE)などの 関 数 を 使 用 しなくてはならない カロリーの 摂 取 量 や, 栄 養 素 のバランスなど 日 ごろの 食 生 活 を 考 えさせ, 発 表 させる (ウ) 課 題 3 メニュー 表 Bの 作 成 理 想 的 な 栄 養 価 となるように メニュー 表 B を 作 成 させる このとき 同 時 に 内 食 価 格 の 合 計 が1500 円 以 内 という 条 件 を 付 ける この 条 件 を 満 たしながら 理 想 的 な 栄 養 価 の メニューを 作 成 する 過 程 で 何 回 もメニューを 入 れ 替 えるので,シミュレーション 的 な 要 素 を 取 り 入 れることができる 作 成 途 中 に メニュー 表 B を 友 達 と 見 比 べさせる (エ) 課 題 4 メニュー 表 Aとメニュー 表 Bの 比 較 と 考 察 グラフを 利 用 して 考 察 させることにより, 考 察 に 適 したグラフを 選 択 したり,グラフを 作 成 するための 工 夫 をさせる また 感 想 を 書 かせることで 表 現 力 を 養 う 感 想 のテーマとして メニュー 表 B を 作 成 する 際 に 苦 労 した 点 日 ごろの 食 生 活 を 振 り 返 って 気 がついた 点 内 食 価 格 と 外 食 価 格 について 感 じた 点 などの 参 考 例 を 与 える (オ)その 他 食 育 この 課 題 は, 食 育 と 関 連 が 深 い ただ 単 に, 表 計 算 ソフトを 利 用 した 問 題 解 決 にとどま らず, 食 育 についても 指 導 したいと 考 えている 図 4 情 - 2-6

図 5 (3) 自 作 テキスト(HTML 形 式 ) ア 自 作 テキストの 構 成 表 2 フォント 文 字 位 置 表 示 形 式 フォント,サイズ, 色,ふりがな 中 央 揃 え, 左 揃 え, 右 揃 え 通 貨,パーセンテージ, 日 付 セ ル 結 合, 塗 りつぶし, 罫 線, 条 件 付 き 書 式, 挿 入 削 除 列 シ ー ト 挿 入 削 除, 列 幅, 表 示 非 表 示 挿 入 削 除, 見 出 し 編 集 コピー 貼 付 形 式 を 選 択 して 貼 付 挿 入 オートシェイプ,ワードアート, 画 像,グラフ デ ー タ 並 び 替 え,オートフィルタ 関 数 SUM,AVERAGE,RANK,RAND,ROUND,IF,VLOOKUP COUNT,MAX,MIN,NOW アンダーライン は 授 業 で 取 り 扱 う 情 - 2-7

イ 自 作 テキストの 活 用 法 表 計 算 ソフトの 操 作 方 法 を 習 得 する 際 は, 常 に 自 作 テキストを 活 用 しながら 指 導 する そ れにより, 生 徒 が 操 作 方 法 を 忘 れてしまったとしても,もう 一 度 自 作 テキストを 参 照 すれば 操 作 方 法 を 思 い 出 すことができる アプリケーション 付 属 の ヘルプ を 利 用 する 方 法 もあるが,コンピュータに 苦 手 意 識 を 持 つ 生 徒 が 約 半 数 いるので, 授 業 に 関 係 の 深 い 内 容 のみの,より 簡 潔 なテキストをHTML 形 式 で 自 作 することにした HTML 形 式 としたのは, 複 数 の 生 徒 が 同 時 に 自 作 テキストを 参 照 することが 可 能 だからである なお 将 来 的 には 生 徒 が ヘルプ を 利 用 したり, 解 説 書 を 参 照 することができるようにな ることを 目 指 している 図 6 自 作 テキストの 例 1 図 7 自 作 テキストの 例 2 図 8 自 作 テキストの 例 3 情 - 2-8

(4) 生 徒 の 作 品 図 9 メニュー 表 A B 図 10 グラフと 感 想 1 情 - 2-9

図 11 グラフと 感 想 2 図 12 グラフと 感 想 3 情 - 2-10

図 13 授 業 風 景 1 図 14 授 業 風 景 2 (5) 評 価 基 準 生 徒 個 々の 考 えが 発 揮 され, 生 徒 の 個 性 が 作 品 に 反 映 されるほど,その 評 価 は 難 しくな る そこで 評 価 基 準 は, 課 題 が 達 成 できているかどうかで 判 断 するようにした 課 題 1(0~3 点 ):メニュー 表 Aが 作 成 できているか 課 題 2(0~3 点 ):メニュー 表 Aの1 日 当 たりの 栄 養 価 を 求 められているか 課 題 3(0~3 点 ):メニュー 表 Bの 栄 養 価 と 理 想 値 との 差 が10% 以 内 であり, 内 食 価 格 が1500 円 以 内 であるか 課 題 4(0~5 点 ):グラフの 使 い 方 は 適 切 であり, 感 想 は 表 現 力 があるか (6) 評 価 結 果 ア 上 記 の 評 価 基 準 (14 点 満 点 )で 評 価 した 結 果, 評 価 の 分 布 は 次 のようになった 評 価 の 得 点 分 布 10 8 6 4 人 数 2 0 5 点 6 点 7 点 8 点 9 点 10 点 11 点 図 15 図 15より, 評 価 の 得 点 分 布 はバランスが 良 く, 生 徒 の 作 品 に 合 わせた 評 価 ができてい ると 考 えられる イ グラフの 種 類 は 縦 棒 横 棒 折 れ 線 だけでなく, 縦 棒 3D 横 棒 3D 折 れ 線 3Dや, 分 割 円 円 柱 円 錐 などを 使 う 生 徒 もいた またデザインも 様 々であった ウ メニュー 表 を 作 成 する 時 に, 栄 養 表 を 単 純 にコピー 貼 り 付 けをするのではなく, 授 業 で 取 り 扱 わなかった 関 数 (VLOOKUP)を 使 用 する 生 徒 が12 人 もいた 情 - 2-11

5 生 徒 の 理 解 度 (1)アンケート 結 果 ( 回 答 数 平 成 21 年 度 1クラス37 人, 平 成 22 年 度 1クラス36 人 ) 表 3 アンケート 内 容 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 1 文 字 の 種 類 を 変 更 する 22 13 1 1 29 7 0 0 2 文 字 の 色 を 変 更 する 23 11 2 1 33 3 0 0 3 文 字 の 大 きさを 変 更 する 22 12 2 1 31 5 0 0 4 文 字 をセルの 中 央 揃 えにする 20 13 3 1 33 2 1 0 5 数 値 を3 桁 区 切 りで 表 示 する 7 19 9 2 7 23 4 2 6 数 値 に を 付 ける 9 16 11 1 14 18 3 1 7 セルを 塗 りつぶす 14 14 8 1 20 15 1 0 8 セルを 結 合 する 9 18 9 1 22 12 2 0 9 罫 線 を 引 く 12 18 6 1 28 7 1 0 10 列 を 挿 入 する 8 20 8 1 15 17 2 2 11 合 計 を 求 める 11 21 4 1 12 20 3 1 12 平 均 を 求 める 8 22 6 1 9 22 4 1 13 最 大 値 最 小 値 を 求 める 2 19 13 3 2 26 6 2 14 IF 関 数 を 使 う 0 0 0 37 1 24 6 5 テキストを 見 ないでできる テキストを 見 ればできる テキストを 見 てもあまりできない テキストを 見 てもできない 平 成 21 年 度 は, 授 業 でIF 関 数 を 扱 わなかった 情 - 2-12

(2)アンケート 結 果 より テキストを 見 ないでできる 6 点 テキストを 見 ればできる 4 点 テキストを 見 てもあまりできない 2 点 テキストを 見 てもできない 0 点 として 得 点 の 平 均 を 出 し, それでグラフを 作 成 し, 平 成 21 年 度 と 平 成 22 年 度 で 比 較 をした 生 徒 の 理 解 度 7.00 6.00 5.00 4.00 3.00 H21 H22 2.00 1.00 0.00 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 図 16 (3) 考 察 ア 表 3のアンケートについて, 図 16より, 平 成 21 年 度 より 平 成 22 年 度 の 方 がすべての 項 目 で 理 解 度 が 高 くなっていることがわかる このことから, 自 作 テキストを 活 用 した 成 果 があったと 考 えられる 項 目 別 に 見 ると 次 のようになる (ア) 1234 より 文 字 の 操 作 は 平 成 21 年 度 も 理 解 度 が 高 かったが, 平 成 22 年 度 はさらに 上 昇 した (イ) 5 より 桁 区 切 りは,あまり 練 習 しなかったので, 理 解 度 はほとんど 上 昇 しなかった (ウ) 678910 より セルの 操 作 などについては 平 成 21 年 度 の 理 解 度 はあまり 高 くなかったが, 平 成 22 年 度 は 上 昇 した (エ) 11121314 より 関 数 や 数 式 については, 生 徒 にとって 理 解 しにくい 範 囲 であり, 平 成 21 年 度 の 理 解 度 は 低 く, 平 成 22 年 度 の 理 解 度 も 上 昇 しているものの,その 幅 は 小 さい ただし 平 成 21 年 度 で 扱 った SUM,AVERAGE,RANK,MAX,MIN 以 外 に, 平 成 22 年 度 では RAND,ROUND, IF も 扱 った それを 考 慮 すると,テキストの 効 果 があったと 考 えられる 情 - 2-13

イ 平 成 22 年 度 のみ, 別 のアンケートも 実 施 した 質 問 1 食 事 選 択 シートはどうだったか( 複 数 回 答 可 ) 面 白 かった 14 人 理 解 できた 13 人 理 想 値 に 近 づけるのが 大 変 だった 5 人 関 数 が 難 しい 7 人 食 という 身 近 な 事 柄 についてのシミュレーションという 作 業 は, 取 り 組 みやすく 面 白 かったようである 一 方 で 関 数 が 難 しいと 回 答 する 生 徒 もいて,やはり 生 徒 にとっ ては 関 数 はハードルが 高 いことがわかる 質 問 2 テキストはどうだったか( 複 数 回 答 可 ) わかりやすかった 14 人 見 やすかった 8 人 便 利 であった 8 人 よく 使 った 3 人 使 わなかった 8 人 難 しい 2 人 もっと 詳 しく 1 人 自 作 テキストを 活 用 する 生 徒 が 多 かったが, 自 作 テキストを 必 要 とせず,どんどん 操 作 をする 生 徒 も 多 かった また 自 作 テキストはできるだけ 文 字 を 少 なくし, 操 作 画 面 中 心 の 視 覚 的 なものにした のだが,より 詳 細 なテキストを 希 望 する 生 徒 もいて, 今 後 改 善 の 余 地 がある 質 問 3 授 業 をやる 前 と 比 べて 表 計 算 ソフトの 操 作 はどうなったか( 複 数 回 答 可 ) できるようになった, 少 しはできるようになった 33 人 慣 れた 3 人 楽 しい 3 人 もっと 上 達 したい 4 人 難 しかった 3 人 ほとんどの 生 徒 が 表 計 算 ソフトの 操 作 を 習 得 することができた そしてさらに 意 欲 を 高 めた 生 徒 もいた 一 方 で 難 しかったと 回 答 する 生 徒 もいた 理 由 としては, 操 作 内 容 も 多 く, 関 数 が 難 解 と 感 じるためだと 考 えられる ウ メニュー 表 の 感 想 の 中 で, 今 後 の 食 生 活 で 気 をつけたい, 食 生 活 を 改 善 したい と コメントする 生 徒 が25 名 もいた 授 業 中 では 食 育 に 関 して 強 調 したり, 日 ごろの 食 生 活 を 振 り 返 らせることも 特 にしていなかったが,シミュレーションを 行 ったことにより 食 育 の 面 で 非 常 に 成 果 が 出 ている 情 - 2-14

6 おわりに 今 回 の 表 計 算 ソフトの 指 導 において, 自 作 テキストを 活 用 することにより, 生 徒 の 理 解 度 が 上 がることがわかった また 生 徒 の 作 品 も 画 一 的 なものではなく, 個 々の 工 夫 が 生 かされていた その 点 では 一 定 の 成 果 があったと 思 われる ただし, 生 徒 が 自 作 テキストを 利 用 するのは, 授 業 で 扱 わなかった 操 作 方 法 を 自 分 で 調 べて 操 作 してみるという 生 徒 もいたが, 以 前 授 業 中 に 扱 ったけれども 操 作 方 法 を 忘 れてしまったので 思 い 出 すために 参 照 するという 場 合 がほとんどであった 生 徒 が 自 作 テキストをより 有 効 活 用 し, 必 要 に 応 じて 操 作 方 法 を 調 べることができるように, 今 後 は 自 作 テキストの 内 容 をもう 少 し 増 や し,また 活 用 方 法 についての 説 明 を 多 くしていきたい 今 年 度 は 欠 席 や 公 認 欠 席 による 欠 課 がほとんどなく, 欠 課 のある 生 徒 への 授 業 を 補 填 する 効 果 については, 自 作 テキストの 有 効 性 を 検 証 できなかった 今 後 も 引 き 続 き 研 究 していきたい 今 回 の 研 究 で,あらためて 情 報 の 授 業 を 見 直 すことができた また, 新 たな 教 材 づくりをする ことができた 日 々の 業 務 に 忙 殺 され,なかなか 授 業 を 振 り 返 ることがなかった 私 にとっては, とてもよい 機 会 となった 今 後 は 表 計 算 ソフトだけでなく,ワープロソフトやプレゼンテーショ ンソフトの 指 導 においても,テキストを 自 作 するなど, 新 たな 教 材 づくりを 行 っていきたい 最 後 に, 本 教 科 研 究 に 関 して 御 指 導 いただいた 教 育 振 興 部 指 導 課 〇 〇 〇 〇 指 導 主 事, 前 教 育 振 興 部 指 導 課 〇 〇 〇 〇 指 導 主 事, 県 立 〇 〇 〇 高 等 学 校 〇 〇 〇 〇 校 長, 〇 〇 〇 〇 教 頭, 県 立 〇 〇 〇 高 等 学 校 〇 〇 〇 〇 教 諭 をはじめ 御 協 力 いただいた 多 くの 方 々に 深 く 感 謝 いたします 7 参 考 資 料 通 信 利 用 動 向 調 査 報 告 書 世 帯 編 ( 平 成 20 年 度 調 査 ) 総 務 省 - 政 策 - 統 計 情 報 - 情 報 通 信 統 計 データ- 統 計 調 査 データ http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/pdf/hr200800_001.pdf これであなたもひとり 立 ち 知 るぽると 金 融 広 報 中 央 委 員 会 http://www.shiruporuto.jp/index.html Z 式 マスター Excel2007 総 合 版 ( 株 式 会 社 アスキー) Z 式 マスター Excel 活 用 編 ( 株 式 会 社 アスキー) Z 式 マスター Excel 関 数 編 ( 株 式 会 社 アスキー) 東 京 書 籍 http://www.tokyo-shoseki.co.jp/ 情 - 2-15