第 5 回 炉 内 中 継 装 置 等 検 討 委 員 会 資 料 5-1-2 炉 内 中 継 装 置 等 検 討 委 員 会 第 1~5 回 までの 審 議 内 容 のまとめ 平 成 24 年 1 月 26 日 平 成 24 年 2 月 6 日 改 1 炉 内 中 継 装 置 等 検 討 委 員 会 事 務 局 本 委 員 会 は もんじゅの 安 全 性 向 上 に 資 する 観 点 から 炉 内 中 継 装 置 落 下 にかかわ る 引 抜 き 復 旧 対 応 等 について これまで5 回 の 審 議 を 行 い 原 子 力 機 構 が 検 討 した 引 抜 復 旧 方 法 炉 内 中 継 装 置 引 抜 き 後 の 点 検 調 査 結 果 等 について 審 議 を 行 い 妥 当 性 を 確 認 し 必 要 な 助 言 を 行 ってきた 審 議 では 炉 内 中 継 装 置 の 引 抜 き 作 業 が 原 子 炉 容 器 内 のアルゴンガス 雰 囲 気 を 維 持 したまま 進 めるもんじゅ 特 有 の 作 業 であり かつ 重 量 物 長 尺 物 を 取 扱 う 経 験 の 少 ない 作 業 であることから 原 子 力 機 構 が 検 討 した 炉 内 中 継 装 置 と 燃 料 出 入 孔 ス リーブとを 一 体 で 引 抜 く 方 法 について 説 明 を 受 け 安 全 にかつ 確 実 に 引 抜 ける 方 法 と なっているかについて 確 認 した 審 議 過 程 で 委 員 から 出 された 意 見 については 作 業 管 理 等 に 反 映 されているかを 確 認 し 実 際 の 引 抜 きに 際 しては 事 前 に 行 われた 工 場 におけるモックアップ 試 験 を 視 察 し 作 業 準 備 状 況 を 確 認 した 炉 内 中 継 装 置 を 原 子 炉 容 器 内 から 取 出 した 後 は 引 抜 き 後 の 装 置 及 び 燃 料 出 入 孔 スリーブ 等 を 視 察 し 炉 内 中 継 装 置 の 接 続 部 の 変 形 状 況 落 下 による 損 傷 状 況 を 確 認 した また 炉 内 中 継 装 置 の 構 成 部 品 に 脱 落 がないこと 一 旦 取 外 した 機 器 の 点 検 調 査 結 果 を 確 認 するとともに 原 子 力 機 構 が 検 討 した 原 子 炉 容 器 上 部 の 復 旧 手 順 点 検 調 査 結 果 を 踏 まえた の 構 造 評 価 について 審 議 し 復 旧 手 順 構 造 評 価 が 妥 当 であることを 確 認 した 炉 内 中 継 装 置 の 落 下 による 原 子 炉 容 器 内 の 構 造 物 等 に 対 する 影 響 評 価 は 解 析 によって 行 われていることから 解 析 手 法 と 解 析 結 果 について 審 議 した 解 析 手 法 は 検 証 実 験 との 比 較 により 検 証 され 適 切 な 評 価 が 行 えることを 確 認 するとともに 下 部 ガイドに 変 形 は 残 るもののその 変 形 量 はわずかであり 機 能 に 影 響 を 与 えるものでは ないとの 評 価 結 果 下 部 ガイド 以 外 の 構 造 物 に 発 生 する 応 力 は 弾 性 範 囲 内 にあり 健 全 との 評 価 結 果 及 び 下 部 ガイドの 構 成 部 品 に 脱 落 がないとの 評 価 結 果 が 妥 当 であ ることを 確 認 した 炉 内 中 継 装 置 落 下 の 直 接 原 因 は 炉 内 中 継 装 置 を 取 扱 う 機 器 のグリッパ 爪 の 開 閉 を 駆 動 する 装 置 (パワーシリンダ)の 接 続 ねじ 部 が 緩 んだこと このねじ 部 には 製 造 時 塗 布 されていた 緩 み 防 止 用 の 接 着 剤 が 交 換 時 に 塗 布 されなかったこと 等 が 原 因 であ ることを 確 認 した 落 下 原 因 の 究 明 結 果 を 受 け 原 子 力 機 構 が 実 施 する 設 備 の 改 善 策 品 質 保 証 活 動 の 改 善 策 及 び 水 平 展 開 として 実 施 した 設 備 の 点 検 結 果 と 今 後 の 点 検 の 考 え 方 について 審 議 し 同 種 トラブルの 再 発 防 止 策 として 妥 当 であることを 確 認 した 1
これまでの 委 員 会 における 審 議 過 程 を 以 下 に 示 す 1. 第 1 回 検 討 委 員 会 ( 平 成 23 年 1 月 18 日 : 敦 賀 本 部 ) 出 席 者 : 竹 田 委 員 長 小 澤 委 員 岡 本 委 員 作 田 委 員 長 崎 委 員 宮 崎 委 員 1 炉 内 中 継 装 置 のこれまでの 状 況 及 び 今 後 の 進 め 方 について 2 原 子 炉 構 造 等 の 設 備 概 要 について 3 炉 内 中 継 装 置 引 抜 き 復 旧 の 工 事 概 要 について 4 引 抜 き 準 備 作 業 について 2. 第 2 回 検 討 委 員 会 ( 平 成 23 年 2 月 24 日 :もんじゅ) 出 席 者 : 竹 田 委 員 長 小 澤 委 員 岡 本 委 員 作 田 委 員 長 崎 委 員 服 部 委 員 宮 崎 委 員 1 炉 内 中 継 装 置 一 体 引 抜 き 作 業 の 手 順 と 安 全 管 理 について 2 炉 内 中 継 装 置 一 体 引 抜 き 作 業 における 品 質 管 理 について 3 炉 内 中 継 装 置 本 体 等 の 構 造 評 価 について 4 原 因 と 対 策 について 5 屋 外 排 気 ダクトの 取 替 と 工 事 期 間 中 の 安 全 管 理 について 3. 第 3 回 検 討 委 員 会 ( 平 成 23 年 5 月 10 日 :もんじゅ) 出 席 者 : 竹 田 委 員 長 小 澤 委 員 岡 本 委 員 作 田 委 員 服 部 委 員 宮 崎 委 員 1 一 体 引 抜 き 復 旧 方 策 について 2 モックアップによる 作 業 性 の 確 認 状 況 について 3 点 検 検 査 等 の 計 画 について 4 異 常 トラブル 発 生 時 の 対 応 について 4. 第 4 回 検 討 委 員 会 ( 平 成 23 年 8 月 24 日 : 敦 賀 本 部 ) 出 席 者 : 竹 田 委 員 長 小 澤 委 員 作 田 委 員 長 崎 委 員 服 部 委 員 1 炉 内 中 継 装 置 一 体 引 抜 きの 実 績 について 2 引 抜 き 後 の 点 検 調 査 評 価 について 3 点 検 検 査 結 果 を 受 けた 下 部 ガイドの 評 価 方 針 について 4 炉 上 部 の 復 旧 手 順 について 5. 第 5 回 検 討 委 員 会 ( 平 成 24 年 1 月 26 日 : 敦 賀 本 部 ) 出 席 者 : 竹 田 委 員 長 小 澤 委 員 作 田 委 員 長 崎 委 員 服 部 委 員 宮 崎 委 員 1 炉 内 中 継 装 置 復 旧 作 業 の 実 績 について 2 炉 内 中 継 装 置 落 下 による 設 備 への 影 響 評 価 について 3 炉 内 中 継 装 置 落 下 の 原 因 対 策 及 び 水 平 展 開 について 2
3 炉 内 中 継 装 置 の 引 抜 き 手 順 1 作 業 前 の 準 備 プラバッグ 及 び 簡 易 キャスクでの 作 業 時 は 原 子 炉 カバーガスを 微 正 圧 とする 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 周 辺 機 器 の 取 外 しを 行 う 炉 上 部 で 一 体 引 抜 用 案 内 管 可 動 式 仕 切 板 案 内 管 ベース 板 等 を 組 み 立 て 漏 えい 試 験 を 実 施 する 2 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 取 外 し 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ ( 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 取 外 し 準 備 ) 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 上 部 にプラバッグを 設 置 し アルゴンガス 置 換 後 ポーラクレーンでIVTM 本 体 ハンドリングヘッド 用 閉 止 プラグ 及 び 上 部 案 内 筒 用 閉 止 プラグを 設 置 する 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 下 部 にプラバッグを 設 置 し プラバッグ 内 をアルゴンガスに 置 換 する ( 燃 料 出 入 孔 ドアバルブ 取 外 し) 燃 料 出 入 孔 ドアバルブをポーラクレーンで 吊 上 げ 取 外 す ポーラクレーンで 上 部 案 内 筒 上 面 用 閉 止 蓋 を 取 付 ける 3 上 部 案 内 筒 取 外 し IVTM 本 体 ハンドリ ングヘッド 用 閉 止 プラグ 軸 封 装 置 ドアバルブ 架 台 等 を 取 外 す 作 業 エリアの 足 場 組 立 上 部 案 内 筒 下 部 にプラ バッグを 設 置 後 プラバッグ 内 をアルゴンガスに 置 換 するなど 準 備 作 業 を 実 施 する ポーラクレーンで 上 部 案 内 筒 を 吊 上 げ 取 外 す 下 記 の 一 体 引 抜 用 吊 具 の 設 置 までは 連 続 して 作 業 を 実 施 する
4 4 一 体 引 抜 用 吊 具 の 設 置 一 体 引 抜 用 吊 具 をポーラクレーンで 吊 り 下 げ プ ラバッグに 入 れる プラバッグ 内 をアルゴンガスに 置 換 してから 中 間 部 の 絞 りを 解 いて 一 体 引 抜 用 吊 具 を 燃 料 出 入 孔 スリーブに 取 付 ける プラバッグを 取 外 し 廻 りの 配 管 熱 電 対 等 を 取 外 す 一 体 引 抜 用 案 内 管 5 一 体 引 抜 用 案 内 管 及 び 可 動 式 仕 切 板 の 設 置 ポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 案 内 管 可 動 式 仕 切 板 案 内 管 ベース 板 等 を 一 体 で 設 置 する 設 置 後 漏 えい 試 験 を 実 施 し 原 子 炉 カバーガス を 隔 離 する 6 一 体 引 抜 き 前 の 状 態 (1) 一 体 引 抜 用 案 内 管 可 動 式 仕 切 板 上 部 にプラバッグを 設 置 し プラバッグ 内 をアルゴンガスに 置 換 後 ポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 吊 具 の 上 部 のみ 取 外 し IVTM 本 体 ハンドリン グヘッド 用 閉 止 プラグを 取 外 す IVTM 本 体 保 持 具 をプラバッグで 覆 い 内 部 をアルゴ ンガス 置 換 後 ポーラクレーンでIVTM 本 体 に 設 置 し 一 体 引 抜 用 吊 具 の 上 部 を 取 付 ける ポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 案 内 管 内 にジャッキを 取 付 け 固 着 ナトリウムのせん 断 操 作 後 ジャッキを 取 外 し 可 動 式 仕 切 板 を 閉 鎖 しプラバッグを 取 外 す
5 7 一 体 引 抜 き 前 の 状 態 (2) 一 体 引 抜 用 簡 易 キャスク 可 動 式 仕 切 板 の 上 にポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 簡 易 キャスクを 設 置 し キャスク 内 をアルゴンガスに 置 換 する 一 体 引 抜 用 簡 易 キャスク 内 及 び 原 子 炉 カバーガスを 微 正 圧 としてから 可 動 式 仕 切 板 を 開 け 一 体 引 抜 用 簡 易 キャスクと 一 体 引 抜 用 吊 具 をつなげる IVTM 本 体 炉 内 中 継 装 置 本 体 保 持 具 8 一 体 引 抜 きの 実 施 IVTM 本 体 と を 一 体 で 引 抜 く 引 抜 きは 周 囲 機 器 と 干 渉 しないように 引 抜 き 速 度 を 低 速 で 引 抜 く IVTM 本 体 をカバーガス 中 で 一 旦 保 持 し 付 着 ナトリ ウムを 滴 下 させる 引 抜 き 後 可 動 式 仕 切 板 を 閉 め 原 子 炉 カバーガスを 隔 離 する 一 体 引 抜 用 簡 易 キャスクの 下 部 にドリップパン 及 び プラバッグを 装 着 し 可 動 式 仕 切 板 から 切 り 離 して 炉 上 部 ピットまで 移 送 する 移 送 後 IVTM 本 体 を 冷 却 する
6 9 出 入 孔 閉 止 プラグ 挿 入 出 入 孔 閉 止 プラグ 用 簡 易 キャスク ( 出 入 孔 閉 止 プラグ 挿 入 準 備 ) 一 体 引 抜 き 後 内 部 観 察 を 実 施 するとともに 出 入 孔 閉 止 プラグを 出 入 孔 閉 止 プラグ 用 簡 易 キャスクに 収 納 し 出 入 孔 閉 止 プラグを 収 納 した 出 入 孔 閉 止 プラグ 用 簡 易 キャスクをポーラク レーンで 吊 り 可 動 式 仕 切 板 上 に 設 置 後 内 部 をアルゴンガスに 置 換 する 一 体 引 抜 用 案 内 管 出 入 孔 閉 止 プラグ ( 出 入 孔 閉 止 プラグ 挿 入 ) 可 動 式 仕 切 板 を 開 け ナトリウムベーパの 上 昇 を 防 ぐため 出 入 孔 閉 止 プラグを 設 置 する 出 入 孔 閉 止 プラグ 用 簡 易 キャスク 可 動 式 仕 切 板 から 切 り 離 す 10 原 子 炉 カバーガス 隔 離 状 態 出 入 孔 閉 止 プラグ 出 入 孔 閉 止 プラグを 設 置 後 2 重 Оリングのシー ル 部 漏 えい 確 認 を 実 施 し 一 体 引 抜 用 案 内 管 内 を 空 気 に 置 換 する ポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 案 内 管 及 び 可 動 式 仕 切 板 を 一 旦 取 外 し 取 付 け 位 置 のメタルオーリングを 交 換 する ポーラクレーンで 一 体 引 抜 用 案 内 管 及 び 可 動 式 仕 切 板 を 設 置 し 内 部 をアルゴンガスに 置 換 後 可 動 式 仕 切 板 を 閉 め 原 子 炉 カバーガスを 隔 離 す る
7 炉 内 中 継 装 置 の 引 抜 き 状 況 簡 易 キャスク ( 下 端 ) 簡 易 キャスク ( 引 抜 いたIVTM スリーブ) 引 抜 き 前 の 状 態 引 抜 き 後 の 冷 却 保 持 ( 約 12 時 間 ) IVTM 本 体 温 度 :24 ( 基 準 80 以 下 ) 炉 内 中 継 装 置 と の 一 体 引 抜 き 起 立 転 倒 治 具 引 抜 きの 実 績 引 抜 きに 要 した 時 間 : 約 8 時 間 引 抜 き 荷 重 :85kN( 地 切 り 直 後 )から 96kN( 約 9.8t: 引 上 げ 完 了 時 ) IVTM 本 体 引 上 げ 量 :13.08m 計 画 重 量 (IVTM 本 体 : 約 3.3t 燃 料 出 入 孔 スリープ: 約 3.6t 簡 易 キャスク: 約 2.5t 一 体 引 抜 用 吊 具 : 約 1.3t 等 ) IVTM 本 体 (プラバッグ 中 ) 起 立 転 倒 治 具 への 設 置
炉 内 中 継 装 置 引 抜 き 後 の 点 検 調 査 結 果 炉 内 中 継 装 置 本 体 8mmのズレ 構 成 部 品 の 確 認 組 立 図 に 基 づきルースパーツ となりうる 部 品 を 抽 出 し それら 部 品 が 存 在 することを 確 認 切 断 した 平 行 ピン 駆 動 軸 ジョイント 部 の 状 況 上 部 で8mmのズレを 確 認 下 部 で 接 続 用 の 平 行 ピンの 切 断 を 確 認 平 行 ピンは 元 の 孔 に 残 っておりルース パーツなし 上 部 案 内 管 案 内 管 接 続 部 の 状 況 隙 間 (11~12mm)と 張 出 (6~8mm) を 確 認 接 続 ピン 取 付 けボルトは 全 数 確 認 されルースパーツなし 下 部 案 内 管 回 転 ラック 部 の 状 況 大 きな 損 傷 なし 2か 所 に 擦 り 傷 を 確 認 1か 所 に 接 触 痕 を 確 認 浸 透 探 傷 試 験 状 況 撮 り 直 し 下 端 側 面 (フランジ) 上 面 本 体 据 付 座 及 びスリーブ 下 端 で 確 認 された 圧 痕 ( 炉 内 中 継 装 置 本 体 を 引 上 げる 際 についた 干 渉 痕 )を 除 き 燃 料 出 入 孔 スリーブの 内 外 表 面 に 異 常 ( 傷 変 形 磨 耗 等 )は 認 められない また フランジ 部 の 据 付 座 取 付 け 面 及 びシール 面 には 性 能 機 能 に 影 響 を 与 える 傷 変 形 等 は 認 められず 浸 透 探 傷 試 験 においても 再 使 用 に 有 害 な 欠 陥 は 認 めら れない 構 造 解 析 により 炉 内 中 継 装 置 落 下 時 に に 発 生 した 応 力 は 弾 性 範 囲 であることを 確 認 8
の 構 造 解 析 結 果 荷 重 * :2.20 10 6 N 据 付 フランジ 本 体 据 付 座 *: 据 付 フランジの 接 触 痕 深 さから 衝 突 荷 重 を 推 定 し 荷 重 を 負 荷 遮 へいプラグ ( 固 定 プラグ) 評 価 結 果 IVTM 本 体 評 価 位 置 応 力 区 分 発 生 値 (MPa) 評 価 基 準 値 * (MPa) 固 定 プラグ 剛 性 荷 重 * :5.65 10 6 N 荷 重 及 び 境 界 条 件 評 価 位 置 1 評 価 位 置 2 支 圧 89 198 局 部 最 大 191 246 膜 応 力 73 164 膜 + 曲 げ 111 246 *: 運 転 状 態 Cにおける 許 容 値 評 価 位 置 2 に 発 生 する 応 力 9
炉 内 中 継 装 置 落 下 による 下 部 ガイド 等 への 影 響 評 価 炉 内 中 継 装 置 本 体 は 上 部 案 内 筒 内 の ガイドキーに 沿 って 落 下 ガイドキー: 周 方 向 4 箇 所 に 設 置 炉 内 中 継 装 置 本 体 外 面 に 落 下 に 伴 う 傷 なし 上 部 案 内 筒 上 部 案 内 筒 内 面 には 炉 内 中 継 装 置 本 体 を 吊 るグリッパの 擦 り 跡 のみが 残 る 内 面 に 落 下 に 伴 う 傷 なし 回 転 ラック 軸 受 台 ライナープレート 1mm 衝 撃 力 凹 み 量 から 接 触 量 は1mmと 評 価 炉 内 中 継 装 置 本 体 の 点 検 結 果 炉 内 中 継 装 置 本 体 ( 回 転 ラック 軸 受 台 )に 約 30 ~170 に 凹 み (30 おき 原 形 を 保 つ 部 分 がある) 本 体 はほぼ 鉛 直 に 落 下 し 下 部 ガイド 円 筒 部 のライナープレートに 接 触 炉 内 中 継 装 置 本 体 ( 約 3.3トン) 下 部 ガイドテーパ 部 下 部 ガイド 倒 れ 量 : 0.04mm 衝 撃 力 下 部 ガイド 円 筒 部 の 径 が-0.10~+0.15mm 変 形 するが 内 径 製 作 精 度 0.2~0.8mmの 範 囲 内 下 部 ガイド 円 筒 部 に0.18mmの 倒 れが 生 じ るが 下 部 ガイドと 炉 内 中 継 装 置 本 体 との 芯 ズレ 公 差 6mmの 範 囲 内 ごく 僅 かな 歪 み ノミナルギャップ 0.7mm 落 下 荷 重 により 原 子 炉 容 器 炉 心 槽 上 部 支 持 板 取 付 けボ ルト 等 に 加 わる 力 は 弾 性 範 囲 内 炉 心 槽 炉 心 構 成 要 素 原 子 炉 容 器 上 部 支 持 板 : 板 厚 約 100mm 10 炉 心 槽 の 変 位 は 最 大 0.07mmで 炉 心 槽 と 炉 心 構 成 要 素 とのギャップの 中 で 吸 収 される ( 変 位 は 弾 性 範 囲 であるため 元 の 形 状 に 戻 る)
炉 内 中 継 装 置 本 体 落 下 による 下 部 ガイド 等 への 影 響 評 価 ( 接 触 状 況 ) 上 部 案 内 筒 落 下 の 状 況 炉 内 中 継 装 置 本 体 は 約 2m 吊 り 上 げた 時 点 で 取 扱 装 置 のグリッパから 外 れ 上 部 案 内 筒 内 のガイドに 沿 って 落 下 上 端 ギャップ 片 側 :2.8mm 上 下 2カ 所 に 拘 束 点 があることから ほぼ 垂 直 に 落 下 接 触 部 拡 大 1mm 接 触 IVTM 本 体 下 部 ガイド のテーパ 部 燃 料 出 入 孔 スリーブ ライナー プレート 下 端 ギャップ 片 側 :2.5mm ライナー プレート 11 約 12m 解 析 と 実 物 の 凹 み( 深 0.2mm) から 接 触 量 は 約 1mmと 評 価 ライナープレートの 継 ぎ 目 炉 内 中 継 装 置 本 体 約 2m 燃 料 下 部 ガイド 落 下 する 前 の 状 態 ライナープレートに 接 触 した 際 プレートの 継 ぎ 目 ( 溝 部 分 )が 凹 まずに 残 った( 原 形 を 保 った) 状 態 ( 計 4 箇 所 横 幅 約 1.0mm 縦 長 さ 約 2.0mm 凸 約 0.2mm)
炉 内 中 継 装 置 落 下 の 原 因 対 策 落 下 の 直 接 原 因 平 板 形 状 の 爪 開 閉 ロッドが 回 転 し たため 爪 が 正 常 に 開 かない 状 態 と なった パワー シリンダ 爪 開 閉 ロッド ゴムワッシャ パワーシリン ダロッド ねじ U 字 金 具 爪 ハンドリング ヘッド 爪 開 閉 ロッドが 回 転 し 爪 が 正 常 に 開 かず IVT M 本 体 のハンドリングヘッド 溝 部 に 爪 がかからな い 中 途 半 端 な 片 吊 り 状 態 のまま 吊 上 げ 約 2メートル 吊 り 上 げた 位 置 でIVTM 本 体 が 爪 から 外 れ 落 下 した U 字 金 具 ねじ 部 の 緩 み 防 止 が 十 分 でないと 爪 開 閉 ロッド は 回 転 する 構 造 となっていた パワーシリンダと 爪 開 閉 ロッドの 連 結 部 再 発 防 止 対 策 1.AHMグリッパ 構 造 の 変 更 1パワーシリンダロッド とU 字 金 具 を 一 体 化 し 接 続 部 のねじ 構 造 を 排 除 2グリッパの 爪 支 持 板 開 口 窓 を 狭 め 爪 開 閉 ロッドの 回 転 を 抑 制 合 わせてパ ワーシリンダへの 回 転 力 伝 達 を 防 止 2. 吊 り 不 吊 り 判 定 の 機 能 強 化 1 判 定 位 置 でのグリッパ 位 置 検 出 精 度 を 向 上 2 判 定 位 置 でのグリッパ 昇 降 速 度 を 低 速 化 3.AHMグリッパ 部 の 動 作 確 認 AHMグリッパケーシングに 点 検 窓 を 追 加 AHMを 使 用 する 直 前 に 点 検 孔 を 利 用 しCCDカメラで 爪 の 開 閉 動 作 を 確 認 パワーシ リンダ パワーシリ ンダロッド U 字 金 具 爪 支 持 板 CCDカメラ 設 置 位 置 爪 開 閉 ロッド CCDカメラ 視 野 範 囲 AHMグリッパ ケーシング 点 検 窓 爪 開 閉 ロッド ねじ 部 をなくしU 字 金 具 と 一 体 構 造 に 変 更 グリッパ 爪 爪 支 持 板 グリッパ 爪 点 検 窓 からの 観 察 イメージ 水 平 展 開 AHMと 同 様 にグリッパ 機 構 を 有 する14 設 備 ( 燃 料 交 換 装 置 燃 料 交 換 装 置 昇 降 駆 動 装 置 燃 料 移 送 機 燃 料 出 入 機 等 ) 又 は 取 扱 対 象 物 として 安 全 上 重 要 な 機 器 を 吊 る 設 備 (クレーン 類 )について 確 実 に 落 下 防 止 対 策 が 施 されていることを 確 認 した グリッパ 部 にパワーシリンダを 採 用 している 燃 料 交 換 装 置 昇 降 駆 動 装 置 については U 字 金 具 から 一 体 構 造 へ 交 換 する( 次 年 度 に 計 画 中 ) U 字 金 具 とパワー シリンダロッドを 一 体 化 し ねじ 構 造 を 排 除 する (AHMと 同 様 ) また 別 途 行 っている 根 本 的 な 原 因 分 析 等 を 踏 まえた 更 なる 水 平 展 開 を 40% 出 力 試 験 開 始 前 までに 実 施 する 12