基 調 報 告 2012 年 7 月 7 日 弁 護 士 松 苗 弘 幸 第 1 はじめに 1 割 賦 販 売 法 の 改 正 と 残 された 課 題 2008 年 ( 平 成 20 年 )に, 割 賦 販 売 法 は 大 幅 に 改 正 され,クレジット 取 引 に 関 し, 指 定 商 品 制 の 廃 止, 過 剰 与 信 防 止 義 務, 個 別 信 用 購 入 あっせん 取 引 ( 個 別 クレジット 取 引 )における 販 売 店 による 不 適 正 な 取 引 についての 調 査 義 務 与 信 禁 止,さらには 取 消 権 の 付 与 等 の 措 置 が 講 じられた その 結 果, 改 正 前 に 問 題 視 されてきた 訪 問 販 売 等 における 個 別 クレジットを 利 用 し た 悪 質 商 法 については,その 相 談 件 数 が 減 少 するなど, 一 定 の 成 果 があったとも 思 わ れる しかし, 前 記 改 正 においても,いわゆるマンスリークリア 方 式 のクレジット 取 引 に ついては 規 制 対 象 とすることが 見 送 られ,また, 包 括 信 用 購 入 あっせん 取 引 (クレジ ットカード 取 引 )においては, 販 売 店 による 不 適 正 な 取 引 についての 調 査 義 務 与 信 禁 止 などの 措 置 は 講 じられなかった さらに,クレジット 取 引 の 仕 組 みが 重 層 化 複 雑 化 していることを 踏 まえた 規 律 ( 例 えば, 決 済 代 行 業 者 等 の 規 律 )も 行 われなかった このように,その 改 正 が, 十 分 なものであったとは 言 えないところがある その 結 果, 消 費 生 活 相 談 における 相 談 件 数 としても, 個 別 信 用 ( 個 品 割 賦 )が 利 用 されていた 相 談 件 数 が,2005 年 と2010 年 を 比 較 すると3 割 以 下 に 減 少 している 一 方 で, 包 括 信 用 ( 総 合 割 賦 )が 利 用 されていた 件 数 は 約 2.2 倍,マンスリークリア 方 式 が 利 用 されていた 件 数 は 約 1.5 倍 と 増 加 している( 下 記 参 考 1 参 照 ) ( 参 考 1) 国 民 生 活 センター( 消 費 生 活 年 報 2011) PIO-NET に 見 る 消 費 生 活 相 談 における 年 度 別 にみた 支 払 方 法 別 相 談 件 数 構 成 比 より 抜 粋 2005 2006 2007 2008 2009 2010 包 括 信 用 ( 総 合 割 賦 ) 10,072 11,631 13,101 14,383 18,193 22,126 個 別 信 用 ( 個 品 割 賦 ) 102,111 87,253 69,341 45,388 33,735 29,510 2か 月 内 払 い( 翌 月 一 括 等 ) 8,826 8,348 9,227 9,524 11,068 13,137 2か 月 内 払 い の2009 年 以 前 の 統 計 は, ボーナス 一 括 も 含 むものである - 1-12/33
120,000 100,000 80,000 包 括 信 用 ( 総 合 割 賦 ) 個 別 信 用 ( 個 品 割 賦 ) 2か 月 内 払 い( 翌 月 一 括 等 ) 60,000 40,000 20,000 0 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2 被 害 の 実 情 昨 今 の 消 費 者 トラブルとして, サクラサイト 商 法 ( 出 会 い 系 サイト 商 法 ) や 情 報 商 材 の 事 案 において 深 刻 な 被 害 が 続 いている そして,その 決 済 手 段 として,これまで 問 題 視 されていた 個 別 信 用 購 入 あっせん 取 引 ではなく,クレジットカード 取 引 に 一 括 払 いを 利 用 するものも 少 なくない そして,クレジット 決 済 の 仕 組 みが,イシュアーとアクワイアラーが 同 一 となるオ ンアス 取 引 でなはく,イシュアーとアクワイアラーが 異 なるノンオンアス 取 引, 国 際 ブランドのクレジット 会 社 を 介 する 取 引,さらには, 販 売 店 ( 役 務 提 供 業 者 )が,ク レジット 会 社 (アクワイアラー)と 直 接 に 加 盟 店 契 約 をすることなく, 決 済 代 行 業 者 を 介 在 させるケースも 多 数 存 在 する サクラサイト( 出 会 い 系 サイト)に 関 して 国 民 生 活 センター 詐 欺 的 な サクラサイト 商 法 にご 用 心!- 悪 質 出 会 い 系 サイト 被 害 110 番 の 結 果 報 告 から- (2012.4.19)から 抜 粋 寄 せられた 相 談 をみると 消 費 者 は 著 名 人 に 会 いたい 相 談 に 乗 ってあげたい 内 職 をしたい 運 気 を 上 げたい 等 好 奇 心 や 興 味 をひかれ 誘 導 されてサイト の 利 用 を 開 始 しているケースが 目 立 った また 中 には ためていた 老 後 資 金 ( 約 6 000 万 円 )を 子 どもがサイトの 利 用 につぎ 込 み 本 人 は 現 在 精 神 的 に 不 安 定 になり 病 院 に 入 院 している という 経 済 的 被 害 にとどまらず 精 神 的 な 被 害 を 受 ける 深 刻 なケースも 寄 せられた 最 近 では サイト 業 者 やサクラとして 雇 われた 人 物 が 逮 捕 されたケース サクラに よる 被 害 であることを 認 めた 判 決 や サクラに 対 して 懲 役 2 年 の 実 刑 判 決 が 出 る 等 サイト 業 者 がサクラを 雇 い 消 費 者 を 故 意 にだましたと 判 断 されるケースが 複 数 みら れるようになった 本 資 料 では これらサイトの 手 口 を サクラサイト 商 法 と 呼 ぶ こととする http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20120419_2.pdf - 2-13/33
国 民 生 活 センターHP(2012.5.2 更 新 ) 出 会 い 系 サイト 商 法 の 被 害 件 数 (PIO-NET に 寄 せられた 相 談 件 数 の 推 移 ) 年 度 2006 2007 2008 2009 2010 2011 相 談 件 数 24,059 32,190 34,925 33,486 28,521 24,118( 前 年 同 期 25,885) 上 記 相 談 のうち 収 入 や 利 益 が 得 られる 等 と 誘 導 された 利 益 誘 引 型 相 談 件 数 285 651 1,189 2,581 5,383 5,750( 前 年 同 期 4,723) 2009 年 度 より 集 計 方 法 を 変 更 しており,2008 年 度 以 前 と2009 年 度 以 降 での 時 系 列 の 比 較 はできない 利 益 誘 引 型 は, お 金 をあげる 収 入 が 得 られる 等 と 言 われ, 利 益 を 得 るこ とを 目 的 にサイトを 利 用 したことで 生 じた 利 用 料 金 トラブル 情 報 商 材 に 関 して 東 京 都 情 報 商 材 のトラブル 急 増!!インターネットで 販 売 される 儲 け 話, 内 職 情 報 にご 注 意 (2009.12)から 抜 粋 情 報 商 材 とは 儲 け 話 内 職 などのノウハウを インターネットを 通 じて 販 売 されるものです 最 近 中 身 が 大 したものではなかったので 解 約 したい 情 報 提 供 者 と 連 絡 がとれ ない 儲 けるために 違 法 行 為 をさせられる などの 相 談 が 急 増 しています 情 報 商 材 は インターネットから PDF ファイル 等 で 安 易 に 情 報 が 得 られる 便 利 な 反 面 購 入 者 が 事 前 に 内 容 を 確 認 できないため 事 業 者 の 宣 伝 文 句 だけが 判 断 材 料 になり トラブルが 起 きやすくなっています 販 売 の 仕 組 みが 販 売 する 個 人 サイト 業 者 カード 会 社 海 外 の 決 済 代 行 会 社 等 が 絡 み トラブルが 起 きた 時 解 決 が 困 難 なケースもあります ご 注 意 ください http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/091216_1.html 3 決 済 手 段 の 多 様 化 複 雑 化 クレジット 取 引 における 複 雑 化 のみならず,インターネット 取 引 などの 発 達 に 伴 い, その 決 済 手 段 も,クレジット 取 引 銀 行 振 込 現 金 手 渡 しといったこれまでの 一 般 的 な 決 済 手 段 以 外 の 決 済 手 段 が, 悪 質 商 法 の 決 済 手 段 にも 利 用 されるようになってきて いる この 点, 国 民 生 活 センターにおける 詐 欺 的 な サクラサイト 商 法 にご 用 心!- 悪 質 出 会 い 系 サイト 被 害 110 番 の 結 果 報 告 から- (2012.4.19)( 下 記 参 考 2 参 照 ), 公 益 社 団 法 人 日 本 消 費 生 活 アドバイザー コンサルタント 協 会 における 通 信 販 売 トラブルなんでも110 番 速 報 集 計 ( 相 談 日 :2011.11.5,6)( 下 記 参 考 3 参 照 ) にもあるように, 振 込,クレジット 以 外 の 決 済 手 段 である 電 子 マネーやコンビニエン スストア 払 い( 収 納 代 行 )を 利 用 した 決 済 を 利 用 する 例 も 少 なくない そして, 消 費 者 取 引 において,このような 多 様 な 決 済 手 段 を 利 用 できることは, 消 費 者 の 利 便 性 を 高 める 反 面, 悪 質 業 者 にとっての 営 業 活 動 を 容 易 にしている 側 面 があ - 3-14/33
ることを 意 味 し, 結 果 的 に, 悪 質 商 法 を 助 長 している 点 は, 否 めないところである ( 参 考 2)http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20120419_2.pdf ( 参 考 3)http://www.nacs.or.jp/documents/1102011sokuhou2.pdf 支 払 方 法 支 払 方 法 東 日 本 西 日 本 計 即 時 払 い 現 金 払 い 66 46 112 販 売 信 用 38 8 46 自 社 割 賦 2 1 3 包 括 信 用 1 1 2 2か 月 以 内 34 6 40 個 別 信 用 0 0 0 その 他 1 0 1 借 金 契 約 0 2 2 不 明 無 関 係 14 9 23 合 計 118 65 183 通 信 販 売 種 類 別 種 類 東 日 本 西 日 本 インターネット 通 販 57 17 インターネットオークション 2 1 ペニーオークション 0 0 海 外 通 販 ( 越 境 取 引 ) 11 3 テレビ 通 販 12 5 カタログ 通 販 11 4 新 聞 広 告 5 6 雑 誌 広 告 1 0 折 り 込 みチラシ 0 0 DM 広 告 3 1 不 当 請 求 架 空 請 求 8 8 その 他 8 20 合 計 118 65 決 算 手 段 別 の 集 計 種 類 東 日 本 西 日 本 クレジットカード 34 7 コンビニ 決 済 5 2 電 子 マネー 1 0 代 引 28 15 銀 行 振 込 29 19 その 他 21 22 合 計 118 65 そこで, 多 様 化 複 雑 化 するクレジット 取 引,その 他, 決 済 手 段 において, 消 費 者 は, 消 費 者 トラブルに 遭 った 場 合 に,どのような 手 段 がとれるのか, 消 費 者 にとって, 何 が 安 心 できる 決 済 手 段 であるのか, 今 後 の 整 備 の 必 要 性 という 観 点 も 含 めて, 現 行 - 4-15/33
第 2 法 における 枠 組 みを 整 理 する 必 要 があると 考 えられる 4 越 境 型 取 引 取 引 の 国 際 化 という 観 点 だけではなく,そして,サクラサイト 商 法 をはじめ 各 種 悪 質 商 法 は,パソコン, 携 帯 電 話,スマートフォン 等 のインターネット 取 引 (サイト) を 活 用 していることが 少 なく,このような 情 報 通 信 技 術 の 発 達 により, 決 済 手 段 の 多 様 化 のみならず, 従 来 の 店 舗 型 取 引 とは 異 なり,とりわけ, 通 信 販 売 の 領 域 では, 越 境 型 の 消 費 者 トラブルも 増 加 している( 上 記 参 考 2 参 照 ) また, 決 済 代 行 業 者 が 介 在 する 場 合, 当 該 決 済 代 行 業 者 が 海 外 のアクワイアラーと 契 約 しているケースもあり, 解 決 が 困 難 となることも 少 なくない この 点,2006 年 ( 平 成 18 年 )には 法 の 適 用 に 関 する 通 則 法 が 制 定 され,2011 年 ( 平 成 23 年 )の 民 事 訴 訟 法 の 改 正 が 行 われ, 同 年 には 越 境 取 引 消 費 者 センター(CCJ)の 運 用 が 始 まっており, 今 後,この 越 境 型 の 消 費 者 トラブルへの 対 応 の 重 要 性 が 増 してく ると 思 われる そこで, 本 シンポジウムにおいては, 基 調 講 演 として 坂 東 俊 矢 先 生 ( 当 会 会 員, 京 都 産 業 大 学 法 科 大 学 院 教 授 ), 特 別 講 演 としてCCJの 構 成 組 織 である 一 般 社 団 法 人 ECネットワークから 沢 田 登 志 子 さん( 理 事 )お 招 きし, 情 報 の 共 有, 今 後 の 対 応 に ついても, 議 論 していきたいと 考 えている その 他, 参 考 資 料 1 近 畿 弁 護 士 会 連 合 会 クレジットカードに 対 する 消 費 者 の 真 の 安 心 と 信 頼 を 確 立 するた めの 割 賦 販 売 法 の 改 正 を 求 める 決 議 (2009.11) http://www.kinbenren.jp/declare/2009/k20091127-02.pdf 2 消 費 者 庁 でインターネット 消 費 者 取 引 研 究 会 インターネット 取 引 に 係 る 消 費 者 の 安 全 安 心 に 向 けた 取 り 組 みについて (2011.7) http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/110311adjustments_1.pdf 3 国 民 生 活 センター 絶 対 儲 かる 返 金 保 証 で 安 心 とうたう 情 報 商 材 に 注 意!- 情 報 商 材 モール 業 者 を 介 して 購 入 した 事 例 から 見 る 問 題 点 - (2010.3) http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20100317_2.pdf 4 国 民 生 活 センター 悪 質 出 会 い 系 サイト における 高 額 請 求 の 被 害 - 収 入 が 得 られる と 誘 導 されたサイトでメール 交 換 - (2011.12) http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20111201_3_1.pdf 5 国 民 生 活 センター 各 種 相 談 の 件 数 や 傾 向 出 会 い 系 サイト (2012.2) http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/deaikei.html 6 消 費 者 庁 インターネットを 通 じた 海 外 ショッピング 時 のトラブルと 注 意 すべき5つの ポイント~ 消 費 者 庁 越 境 消 費 者 センター(CCJ)に 寄 せられた 相 談 から~ (2012.4) http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/120411adjustments_1.pdf 決 済 手 段 の 仕 組 み 概 要 1 はじめに 情 報 通 信 技 術 の 発 達 に 伴 って, 決 済 手 段 は, 多 種 多 様 なものとなっているが,その 代 表 的 なものとして,サクラサイト 被 害 などに 利 用 されている クレジットカード 取 引 決 済 代 行 業 者 電 子 マネー 取 引 コンビニ 収 納 に 分 けて,その 取 引 の 仕 組 - 5-16/33
み, 規 制 状 況 等 を 確 認 しておくこととする もっとも,その 同 一 類 型 の 決 済 手 段 にお いても, 必 ずしも 全 てが 同 一 の 構 造 とは 限 らないところには, 注 意 が 必 要 である 2 クレジットカード 取 引 決 済 代 行 業 者 (1) 包 括 信 用 購 入 あっせんの 定 義 ( 割 賦 販 売 法 2 条 3 項 ) カードを 交 付 または 番 号 記 号 を 付 与 し, 特 定 の 販 売 業 者 が 行 う 商 品 販 売 を 条 件 として, 代 金 相 当 額 を 当 該 販 売 業 者 に 交 付 し, 2 月 を 超 える 後 払 いまたはリボ 払 いを 約 定 する 契 約 (2) クレジット 取 引 の 構 造 と 主 な 類 型 カード 発 行 会 社 (イシュアー)が 利 用 者 との 間 でカード 発 行 基 本 契 約 を 締 結 1 カード 発 行 会 社 (イシュアー) 自 身 が 直 接 的 に 加 盟 店 契 約 を 締 結 している 販 売 業 者 等 とのクレジット 決 済 (オンアス 方 式 ) 2 国 際 ブランドを 通 じて 提 携 関 係 のある 別 のカード 会 社 (アクワイアラー)との 間 で 加 盟 店 契 約 を 結 ぶ 販 売 業 者 等 とのクレジット 決 済 (ノンオンアス 方 式 ) (アクワイアラーが 国 内 の 場 合 には, 日 本 独 自 の 決 済 ネットワークが 利 用 さ れており, 国 際 ブランドを 介 した 決 済 にならない 場 合 がある ) 3 アクワイアラーの 包 括 加 盟 店 ( 決 済 代 行 業 者 )を 通 じて,その 先 の 販 売 業 者 等 とのクレジット 決 済 ( 決 済 代 行 介 在 型 ) カード 発 行 会 社 (イシュアー) 国 際 ブランド 1 2 加 盟 店 契 約 会 社 (アクワイアラー) 3 決 済 代 行 会 社 海 外 会 社 日 本 事 務 所 消 費 者 販 売 業 者 海 外 にある 決 済 代 行 業 者 が, 海 外 のアクワイアラーと 加 盟 店 契 約 を 締 結 し,その 決 済 代 行 業 者 の 日 本 事 務 所 を 介 して, 日 本 国 内 の 販 売 業 者 と 提 携 している 場 合 は,クロスボーダー( 越 境 ) 取 引 となる (3) 決 済 代 行 業 者 の 役 割 機 能 野 村 総 合 研 究 所 平 成 22 年 度 商 取 引 適 正 化 製 品 安 全 に 係 る 事 業 ( 諸 外 国 のクレジットカードの 決 済 状 況 に 関 する 実 態 調 査 ) 報 告 書 (2011 年 3 月 4 日 ) 参 照 機 能 1 データ 処 理 事 務 の 代 行 2 カード 加 盟 店 契 約 の 締 結 - 6-17/33
3 店 子 の 審 査 管 理 4 資 産 清 算 の 一 本 化 5 カスタマーサポート 決 済 代 行 業 者 には,クレジット 会 社 の 加 盟 店 という 立 場 とクレジッ ト 会 社 に 代 わって 加 盟 店 を 開 拓 管 理 するというアクワイアリング 業 務 の 受 託 者 という 立 場 の2つ 立 場 を 兼 有 している 販 売 店 にとって, 加 盟 店 申 請 や 顧 客 の 個 人 情 報 管 理 などを 代 行 して もらうことで, 販 売 店 は 低 コスト, 低 リスクによるクレジット 決 済 等 の 導 入 が 可 能 となる しかし, 本 来,クレジット 会 社 の 加 盟 店 となる 審 査 が 通 らないよう な 販 売 業 者 等 がクレジット 決 済 等 を 利 用 できるようにすること 自 体 は, 機 能 と 言 いうるものではない( 決 済 代 行 業 者 の 中 には,このこと をHPにて 宣 伝 文 句 としているところもある) 形 態 1 アクワイアラーと 決 済 代 行 業 者 が 加 盟 店 契 約 を 締 結 (アクワイアラーと 店 子 販 売 業 者 の 間 に 加 盟 店 契 約 なし) 2 アクワイアラーと 店 子 の 間 の 加 盟 店 契 約 を 決 済 代 行 業 者 が 仲 介 3 アクワイアラーと 販 売 店 が 直 接 に 加 盟 店 契 約 を 締 結 ( 決 済 代 行 業 者 はデータ 処 理 事 務 代 行 ) 4 その 他 決 済 代 行 業 者 の 本 質 ( 土 井 先 生 論 文 クレジット 決 済 代 行 業 者 の 問 題 点 より 抜 粋 ) 国 内 の 信 販 会 社 は,それぞれに 加 盟 店 審 査 を 行 い, 不 適 切 な 業 者 が 自 社 の 加 盟 店 に ならないようにしている そのため, 少 なくとも 得 体 の 知 れない 出 会 い 系 サイト 業 者 を 正 面 から 加 盟 店 にするようなことはない サイト 業 者 は, 顧 客 から 集 金 するシステムを 持 たなければ, 事 業 を 展 開 出 来 ない そこで, 一 部 の 決 済 代 行 業 者 は, 通 常 の 信 販 会 社 が 加 盟 店 にしないような 怪 しげなサ イト 業 者 に 集 金 手 段 を 提 供 し,それと 引 き 換 えに 決 済 手 数 料 の 分 け 前 にあずかる な かには, 他 社 では 審 査 通 過 の 難 しいご 業 種 でもサービス 提 供 を 実 現 しております などと 言 い 切 る 決 済 代 行 業 者 も 存 在 する こうして, 悪 質 なサイト 業 者 がクレジット カード 決 済 システムに 参 入 するようになり, 被 害 者 が 量 産 される 信 販 会 社 の 加 盟 店 管 理 を 回 避 させ, 詐 欺 まがいの 業 者 にカード 決 済 という 名 の 集 金 手 段 を 与 え,その 見 返 りに 自 らも 利 益 を 得 ること,これが 決 済 代 行 問 題 の 本 質 である 悪 質 決 済 代 行 業 者 の 存 在 は, 悪 質 サイト 業 者 にとって 不 可 欠 である 日 本 弁 護 士 連 合 会 消 費 者 問 題 対 策 委 員 会 信 用 法 部 会 調 査 結 果 日 弁 連 消 費 者 問 題 対 策 委 員 会 信 用 法 部 会 では, 決 済 代 行 の 仕 組 みや 実 情 を 調 査 し, 消 費 者 被 害 発 生 の 防 止, 被 害 救 済 のためのあるべき 仕 組 みや 法 規 制 について 検 討 する ことを 目 的 として,2010 年 6 月 から8 月 にかけて 決 済 代 行 業 者 大 手 7 社 に 対 し 調 査 依 頼 を 行 い,うち6 社 に 対 して 訪 問 等 による 調 査 を 実 施 した 調 査 対 象 の 決 済 代 行 業 者 ( 以 下, 調 査 対 象 業 者 という )は,いずれも 海 外 アク ワイアラーとの 提 携 関 係 がない 業 者 であった 消 費 者 被 害 防 止 や 救 済 といった 観 点 からは,1 新 規 提 携 契 約 時 の 販 売 業 者 の 審 査, - 7-18/33
2 個 々の 決 済 時 の 取 引 内 容 等 の 調 査,3トラブル 時 の 対 応 等 が 問 題 となると 思 われる ところ,1に 関 しては, 調 査 対 象 業 者 においては, 総 じて,サクラサイト 等 の 悪 質 業 者 との 提 携 契 約 は 行 わないという 回 答 であった また,2に 関 しては, 決 済 時 に 個 々の 取 引 内 容 や 勧 誘 状 況 をチェックするかについ て, 積 極 的 に 肯 定 する 業 者 は 皆 無 であった 決 済 時 にかかるチェックを 行 うことは 不 可 能 であるというのが 実 情 のようである 3に 関 しては, 基 本 的 はアクワイアラーに 迷 惑 をかけない 処 理 ( 返 金 処 理 等 )を 行 い,その 上 で, 販 売 業 者 に 損 失 を 負 担 させる(それができない 場 合 には 自 己 の 損 失 で それを 行 う)という 回 答 が 多 数 を 占 めた 3 電 子 マネー 取 引 サクラサイト 等 の 悪 質 商 法 で 利 用 されている 一 般 的 な 電 子 マネー 取 引 の 手 法 は, 消 費 者 が, 現 金 をコンビニに 持 参 し, 電 子 マネーを 購 入 し, 消 費 者 に 電 子 マネー 番 号 が 付 与 され,チャージされる 消 費 者 は, 販 売 業 者 (サイト 等 )の 画 面 に 電 子 マネー 番 号 を 入 力 し, 決 済 をする 販 売 業 者 は, 電 子 マネー 会 社 に 電 子 マネー 番 号 の 残 高 を 確 認 し, 認 証 されることで, 商 品 役 務 の 提 供 がなされ, 代 金 は,コンビニ 電 子 マネー 会 社 販 売 業 者 という 流 れで, 決 済 される なお, 電 子 マネー 取 引 においても,そのチャージにおいて,クレジットを 利 用 して いるケースや, 電 子 マネー 会 社 と 販 売 業 者 の 間 に, 決 済 代 行 業 者 が 介 在 するケースも あるとのことである コンビニ (レジ 端 末 ) 提 携 契 約 電 子 マネー 会 社 電 子 マネー 番 号 現 金 持 参 電 子 マネー 番 号 を 付 与 電 子 マネーの 権 利 電 子 マネー 番 号 を 通 知 提 携 契 約 消 費 者 販 売 業 者 4 コンビニ 収 納 ( 収 納 代 行 ) 販 売 業 者 が, 収 納 代 行 業 者 から, 収 納 代 行 番 号 を 取 得 し, 消 費 者 に 伝 える 消 費 者 は, 伝 えられた 収 納 代 行 番 号 を 提 示 して, 代 金 を 支 払 うと,コンビニから 収 納 代 行 業 者 にデータが 送 られ, 収 納 代 行 業 者 から 販 売 業 者 に 支 払 が 約 束 されることか ら, 販 売 業 者 は, 消 費 者 に 商 品 役 務 が 提 供 される 代 金 は, 電 子 マネー 同 様 に,コンビニ 収 納 代 行 業 者 販 売 業 者 という 流 れで, 決 済 される - 8-19/33
コンビニ (レジ 端 末 ) 提 携 契 約 収 納 代 行 会 社 収 納 代 行 番 号 現 金 持 参 提 供 された 収 納 代 行 番 号 を 提 示 収 納 代 行 番 号 を 提 供 提 携 契 約 消 費 者 販 売 業 者 5 銀 行 振 込 消 費 者 が, 金 融 機 関 ( 銀 行 等 )を 介 して, 販 売 業 者 名 義 の 預 金 口 座 等 に 振 込 をする ものであり,ある 意 味, 最 も 一 般 的 な 決 済 手 段 ではある しかしながら, 悪 質 商 法 においては, 販 売 業 者 以 外 の 名 義 の 口 座 を 利 用 しているケ ースもあり,いわゆる 架 空 口 座, 口 座 売 買 などが 問 題 ともなっている なお, 後 記 の 口 座 凍 結 や 口 座 から 販 売 業 者 の 情 報 が 特 定 されることを 避 けるために, 未 だに, 現 金 手 渡 しによる 決 済 手 段 を 用 いる 悪 質 業 者 ( 投 資 詐 欺 など)も 横 行 してい る 6 その 他 1 デビットカード 金 融 機 関 で 発 行 されたキャッシュカードを 代 金 等 の 支 払 時 にそのまま 利 用 できる ものであり, 支 払 時 に,キャッシュカードを 提 示 し, 端 末 に 暗 証 番 号 を 入 力 するこ とで, 利 用 代 金 が 金 融 機 関 の 口 座 から 即 時 に 引 き 落 とされ, 数 日 後 に 加 盟 店 の 口 座 へ 入 金 される 海 外 では, 広 く 普 及 している 国 (フランスの CARTE BLEUE(カ ルト ブルー)など)もある 利 用 限 度 額 が, 預 金 口 座 の 残 高 を 利 用 上 限 とされており, 預 金 口 座 を 有 していれ ば, 簡 易 な 審 査 ( 又 は 審 査 無 し)にてデビットカードが 発 行 されている また,クレジットカードとの 違 いは,クレジットカードが, 決 済 までの 期 間 が 長 いのに 対 して,デビットカードは,ごく 短 期 間 ( 即 時 )にて, 預 金 口 座 から 決 済 と なる その 意 味 では, 預 金 の 払 い 戻 しをした 上 で, 現 金 決 済 をしているという 性 質 が 強 いものではあるが,クレジットカード 同 様 に, 販 売 業 者 等 を 加 盟 店 にしている 点 や, 仮 に, 決 済 時 に 預 金 口 座 の 残 高 が 不 足 した 場 合, 貸 付 又 は 未 精 算 として 処 理 をされ, 利 息 遅 延 損 害 金 を 付 加 して 請 求 をされることもあり, 単 純 に, 現 金 決 済 と 同 様 に 位 置 づけられるかは 多 大 な 疑 問 がある 2 ペイパル(PayPal) - 9-20/33
アメリカの 企 業 によるインターネットを 利 用 した 決 済 サービスであり, 利 用 者 は, まず,アカウントを 取 得 し,PayPal 口 座 を 開 設 するとともに,クレジットカード 番 号 を 登 録 しておき,その 後,オンラインショッピングなどで, 支 払 方 法 を PayPal と 選 択 し, 支 払 先 ( 販 売 業 者 側 )のメールアドレス,パスワードを 入 力 することで 決 済 ができる クレジット 情 報 は,PayPal が 管 理 することから, 利 用 者 ( 買 い 手 側 )が 支 払 先 にクレジット 情 報 を 伝 える 必 要 がないのが 特 徴 である また, 事 業 者 側 ( 支 払 先 ) にとっても, 買 い 手 側 のクレジット 情 報 等 の 個 人 情 報 を 管 理 する 必 要 がないという メリットがあるとされる なお, 国 内 のオンラインショップだけでなく, 海 外 190 の 国 と 地 域 で 利 用 でき,21 通 貨 での 支 払 いにも 対 応 しているとのことである(ペイ パルHP https://www.paypal.com/jp/cgi-bin/marketingweb?cmd=_home-general&nav= 0 参 照 ) 日 本 における PayPal は, 海 外 における PayPal と 異 なり,PayPal 口 座 への 振 り 込 み,PayPal 口 座 間 の 送 金 などは, 資 金 決 済 法 により 禁 止 されている PayPal における 決 済 は, 基 本 は,クレジット 決 済 となることから,クレジット 会 社 における 加 盟 店 の 管 理, 決 済 代 行 業 者 同 様 に,PayPal における 加 盟 店 の 管 理 等 の 問 題 が 生 じうるものと 思 われる 7 決 済 方 法 の 選 択 契 約 までの 流 れ(サクラサイトを 例 に) 出 会 い 系 SNSサイト 被 害 対 策 弁 護 団 ( 埼 玉 ) の 資 料 を 参 考 (1) 入 力 画 面 1 出 会 い 系 サイトのポイント 追 加 の 画 面 ホ イント 追 加 クレシ ットカート でホ イント 購 入 クレシ ット クレジットは, 2 回 目 以 降 はコチラ クイック 決 済 決 済 代 行 業 者 で お 振 込 でホ イント 購 入 クリックすると2へ 銀 行 振 込 郵 便 振 替 電 子 マネーでホ イント 購 入 ABC-MONEY XYZ- CASH 2 クレジット 決 済 の 画 面 クレシ ット 決 済 \ 3 0 0 0 : 3 0 0 pt 決 済 決 済 希 望 金 額 を 選 択 頂 き, 決 済 ボタンを 押 して 下 さい VISA,MASTER,JCBがご 利 用 可 能 です 別 途 消 費 税 が 必 要 です クレジット( 株 )を 利 用 しています クリックすると3へ - 10-21/33
3 4 確 認 の 画 面 クレシ ットカート にてホ イント 購 入 決 済 を 行 います 次 ヘ ーシ にて,クレシ ット 情 報 や 電 話 番 号 の 入 力 を 行 ってください 入 力 画 面 クレシ ット 番 号 利 用 可 能 カート VISA,MASTER,JCBのいずれかについて クレシ ット 有 効 期 限 申 込 金 額 (2の 画 面 で 選 択 した 金 額 が 表 示 される) 名 前 クレシ ットカート に 記 載 されている 利 用 者 名 カート 名 義 人 以 外 はご 利 用 できません ( 赤 字 で 表 示 ) 電 話 番 号 メールアト レス (2) 入 力 画 面 後 [ご 利 用 の 前 に] 今 回 ご 利 用 決 済 のカート 会 社 からの 請 求 名 称 には もしくは となり,ご 利 用 サーヒ ス 名 は 記 載 されません (The descriptor in nfomation on your next invoice will be shown either` ` Or ` `) 今 回 ご 利 用 の 決 済 はVISA MASTERCARDは 日 本 円 でのご 請 求 とな り,JCBを 利 用 の 場 合, 金 額 は 米 ト ル に 変 換 されて 請 求 されます 米 ト ル の 場 合, 為 替 相 場 の 変 動 および 為 替 手 数 料 などにより, 請 求 金 額 は 申 し 込 み 金 額 とは 約 一 割 程 度 異 なる 場 合 がございます 請 求 確 定 金 額 はご 利 用 カート 発 行 会 社 までお 問 い 合 わせ 下 さい 入 力 内 容 を 確 認 しましたら, 以 下 の 購 入 ホ タンを 押 してください 購 入 ご 利 用 の 際 は, 注 意 事 項 をご 確 認 の 上 お 申 し 込 み 下 さい 注 意 事 項 をクリックすると(3)の 画 面 へ 確 認 しなく ても, 購 入 をクリックすることができる (3) 注 意 事 項 欄 の 記 載 クレジット 免 責 事 項 等 について クレジット 株 式 会 社 ( 以 下, 当 社 といいます)は,サイト 運 営 者 が 提 供 するサービス 商 品 情 報 等 の 完 全 性, 正 確 性, 確 実 性, 有 効 性, 適 法 性 などについて,いかなる 保 証 も 行 いません またカード 名 義 人 様 とサイト 運 営 者 様 間 にて 行 われました 取 引 に 関 し まして 当 社 は 取 引 の 当 事 者 とはならず,いかなる 責 任 も 負 いかねます のでカード 名 義 人 様 は 自 己 の 責 任 においてサイト 運 営 者 との 取 引 を 行 ってください 万 一 取 引 についてトラブルが 生 じた 場 合 には,カード 名 義 人 様 とサイト 運 営 者 様 にて 直 接 これを 解 決 するものとします - 11-22/33
第 3 各 決 済 手 段 の 法 的 位 置 づけと 対 応 手 段 ( 各 責 任 ) 1 クレジットカード 取 引 (1) イシュアー アクワイアラーの 法 的 位 置 づけ 割 賦 販 売 法 の 規 制 を 受 けることは 問 題 ない 1 カード 発 行 会 社 (イシュアー) 予 めカード 等 を 利 用 者 に 交 付 する 事 業 者 であり, 包 括 信 用 購 入 あ っせん 業 者 にあたる 2 アクワイアラー 加 盟 店 に 対 し, 先 に 自 己 の 名 で 代 金 相 当 額 を 立 替 払 いし,その 後 にイシ ュアーとの 間 で 清 算 を 行 い, 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 立 替 払 取 次 業 者 ( 割 賦 販 売 法 30 条 の2の3 第 4 項 )にあたる (2) 決 済 代 行 業 者 の 法 的 位 置 づけ 2011 年 7 月 より, 消 費 者 庁 が,その 実 施 を 調 査 研 究 として 委 託 した 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムにおいて, 決 済 代 行 業 者 登 録 制 度 の 運 営 が 開 始 されているが, 消 費 者 にとって 決 済 代 行 業 者 の 名 称 連 絡 先, 決 済 代 行 業 者 の 介 在 する 取 引 であること 等 を 分 かりやすく 示 されていることを 目 的 としている ものであり,その 業 務 の 適 法 性, 取 引 の 適 法 性 等 に 関 わるものではない 消 費 者 庁 HP http://www.caa.go.jp/kessaidaikou/home.html では, 決 済 代 行 業 者 が, 割 賦 販 売 法 の 規 制 対 象 となるかとなると, 難 しいと 言 わ ざるを 得 ない 決 済 代 行 業 者 の 割 賦 販 売 法 上 の 位 置 づけ アクワイアラーの 立 替 金 を 販 売 業 者 に 送 受 金 する 立 場 であり, 自 ら 立 替 払 いを 行 うものではないので, 立 替 払 取 次 業 者 にはあたらず,クレジ ット 会 社 の 包 括 加 盟 店 でしかなく, 決 済 代 行 業 者 を 通 じた 販 売 業 者 は 枝 番 加 盟 店 にあたる 次 に, 決 済 代 行 業 者 が, 資 金 決 済 に 関 する 法 律 ( 以 下 資 金 決 済 法 という ) の 資 金 移 動 業 者 や 資 金 精 算 業 者 として 規 制 対 象 となるかについても, 議 論 があると ころではあるが, 現 時 点 では, 該 当 しないとされる 決 済 代 行 業 収 納 代 行 業 代 金 引 換 業 の 資 金 決 済 法 上 の 位 置 づけ ( 資 金 決 済 法 パブコメへの 金 融 庁 の 考 え 方 ) 金 融 審 議 会 においては, 共 通 した 認 識 を 得 ることが 困 難 であった 事 項 については, 性 急 に 制 度 整 備 を 図 ることなく, 将 来 の 課 題 とする ことが 適 当 とされており, 利 用 者 保 護 に 欠 ける 事 態 等 が 生 じないよ うに 引 き 続 き 注 視 していくこととしている また, 決 済 代 行 業 者 が, 特 定 商 取 引 法 の 通 信 販 売 ( 役 務 = 決 済 の 代 行 )にあたる - 12-23/33
かという 点 も, 議 論 があるところではあるが, 消 費 者 との 関 係 での 有 償 性 など,さ らなる 検 討 が 必 要 かとは 思 われる サイト 利 用 のための 決 済 の 代 行 として,サイト 利 用 の 対 価 と 一 体 的 な 構 造 を 捉 えることができるのではないか (3) イシュアーの 責 任 ( 救 済 方 法 ) 1 抗 弁 の 接 続 ( 対 抗 ) 販 売 業 者 ( 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 販 売 業 者 )に 対 して 生 じている 抗 弁 事 由 を,クレジットカード 会 社 ( 包 括 信 用 購 入 あっせん 業 者 )に 対 抗 することができ る( 割 賦 販 売 法 30 条 の4) カード 発 行 会 社 (イシュアー)が 直 接 提 携 した 販 売 業 者 等 (オンアス 方 式 ) でなく,アクワイアラーや 決 済 代 行 業 者 を 経 由 した 販 売 業 者 等 (ノンオン アス 方 式 )の 場 合 でも, 間 接 的 加 盟 店 との 取 引 に 関 する 抗 弁 事 由 をカード 発 行 会 社 に 対 抗 できる( 同 法 30 条 の2の3 第 4 項 参 照 ) 海 外 アクワイアラーと 海 外 決 済 代 行 業 者 を 経 由 した 販 売 業 者 等 との 取 引 に ついても 抗 弁 対 抗 を 主 張 することができる 消 費 者 契 約 に 関 する 民 事 規 定 ( 消 費 者 保 護 の 強 行 規 定 )は, 消 費 者 が 国 内 法 の 強 行 規 定 を 選 択 して 主 張 できる( 法 の 適 用 に 関 する 通 則 法 11 条 ) 2 加 盟 店 調 査 義 務 業 務 適 正 化 義 務 の 中 の 苦 情 の 適 正 処 理 義 務 ( 割 賦 販 売 法 30 条 の5の2) 購 入 者 の 利 益 の 保 護 を 図 るため A) 信 用 情 報 の 適 正 な 取 扱 い B) 業 務 委 託 時 の 適 正 化 C) 顧 客 の 苦 情 発 生 時 の 適 正 処 理 ã ( 第 1 段 階 ) 苦 情 を 受 け 付 けたときは, 苦 情 内 容 の 原 因 を 分 析 すること( 省 令 60 条 1 項 1 号 ) ( 第 2 段 階 ) 苦 情 の 分 析 により 次 のいずれかに 当 たる 場 合, 必 要 な 調 査 を 行 う こと Ⅰ 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 販 売 業 者 等 のうち 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 立 替 払 取 次 業 者 と 提 携 契 約 を 締 結 した 販 売 業 者 を 除 く 販 売 業 者 等 ( 包 括 クレジット 業 者 の 直 接 提 携 加 盟 店 =イシュアー 加 盟 店 )による 勧 誘 に 関 する 苦 情 が, 不 実 告 知 等 に 該 当 する 場 合 ( 省 令 60 条 1 項 2 号 イ) 重 大 苦 情 は1 件 でも 調 査 義 務 発 生 Ⅱ 包 括 クレジット 業 者 の 直 接 提 携 加 盟 店 (イシュアー 加 盟 店 )による 勧 誘 に 関 する 苦 情 が,その 他 の 違 法 行 為 に 当 たる 場 合 ( 省 令 60 条 1 項 3 号 イ) 苦 情 が 多 発 して 購 入 者 の 利 益 保 護 に 欠 けると 認 められる 場 合 に 調 - 13-24/33
査 義 務 発 生 Ⅲ 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 販 売 業 者 等 のうち 包 括 信 用 購 入 あっせん 関 係 立 替 払 取 次 業 者 と 提 携 契 約 を 締 結 した 販 売 業 者 ( 包 括 クレジット 業 者 の 間 接 的 提 携 加 盟 店 =アクワイアラー 加 盟 店 )による 勧 誘 に 関 する 苦 情 の 場 合 ( 省 令 60 条 1 項 3 号 ロ) 苦 情 が 多 発 して 購 入 者 の 利 益 保 護 に 欠 けると 認 められる 場 合 ( 省 令 60 条 1 項 3 号 ) 勧 誘 方 法 に 関 するその 他 苦 情 は 多 発 したとき 調 査 義 務 Ⅳ 包 括 クレジット 業 者 の 業 務 に 関 する 苦 情 が, 購 入 者 の 利 益 保 護 に 欠 け る 行 為 に 当 たる 場 合 ( 省 令 60 条 1 項 2 号 ロ) クレジット 業 者 の 義 務 違 反 があるときは 自 社 に 対 する 調 査 義 務 3 4 加 盟 店 の 勧 誘 方 法 が 不 加 盟 店 の 勧 誘 方 法 がそ 包 括 クレジット 業 者 の 実 告 知 等 に 該 当 の 他 の 問 題 行 為 業 務 に 問 題 行 為 イシュアー 加 盟 Ⅰ 重 大 苦 情 は,1 件 Ⅱ 発 生 状 況 が 多 い 場 店 でも 調 査 義 務 合 に 調 査 義 務 Ⅳ 1 件 でも 調 査 義 務 アクワイアラー Ⅲ 発 生 件 数 が 多 い 場 合 に 調 査 義 務 加 盟 店 クレジット 会 社 にとって, 決 済 代 行 業 者 が 加 盟 店 にあたるものであるが, 直 接 の 加 盟 店 ではない 決 済 代 行 業 者 を 介 した 販 売 業 者 等 に 関 する 苦 情 であって も,アクワイアラー 加 盟 店 ( 枝 番 加 盟 店 )の 苦 情 としてⅢの 調 査 義 務 の 対 象 と なる 既 払 い 金 返 還 クレジットカード 取 引 については, 個 別 クレジット 取 引 のような 既 払 い 金 返 還 についての 規 定 がない クレジットカード 取 引 において,イシュアーに 対 して, 法 的 責 任 を 追 及 するの であれば, 加 盟 店 調 査 義 務 等 を 根 拠 として, 不 法 行 為 等 の 一 般 法 理 によらざるを 得 ない 個 別 クレジット 取 引 であれば,1クーリングオフ( 割 賦 販 売 法 35 条 の3の10 第 1 項 ),2 過 量 販 売 解 除 権 ( 同 法 35 条 の3の12),3 不 適 正 勧 誘 解 除 権 ( 同 法 35 条 の 3の13~16)の 規 定 がある 但 し,1 及 び3は, 訪 問 販 売 等 の 特 商 法 5 類 型,2 は, 訪 問 販 売 に 限 られる チャージバック 制 度 カード 利 用 者 からのクレーム 申 し 出 等 に 基 づき, 国 際 ブランドで 定 められた 一 定 の 事 由 (チャージバックリーズン)が 認 められる 場 合 に,イシュアーから 加 盟 店 等 に 事 実 関 係 を 確 認 し, 確 認 の 応 答 がないなどであれば,キャンセル 処 理 され る 制 度 であるが,あくまで 国 際 ブランドが 定 めたルールであるため,カード 利 用 者 の 権 利 でもなく, 時 期, 事 由 に 制 限 もある 但 し, 交 渉 等 により, 加 盟 店 決 済 代 行 業 者 からの 任 意 の 返 金 (リファンド) - 14-25/33
がなされるケースもあり,チャージバック 制 度 とリファンドが,あまり 区 別 され ずに 運 用 されていることもある また, 国 際 ブランドを 介 さない 国 内 相 互 取 引 (イシュアー,アクワイアラー 共 に 国 内 )においては, 国 内 独 自 のルールに 基 づくチャージバックが 行 われている (もっとも, 国 際 ルールを 適 用 する 方 向 にある ) (4) マンスリークリア 方 式 の 場 合 マンスリークリア 方 式 (2か 月 以 内 の 支 払 )の 場 合, 割 賦 販 売 法 の 規 制 対 象 外 と なる サクラサイト 被 害 などでは, 多 くが,マンスリークリア 方 式 であるがため に,クレジット 会 社 が,しばらくの 間, 請 求 を 留 保 してくれることは 少 なく ないが, 結 果,サイト 業 者 決 済 代 行 業 者 との 直 接 交 渉 を 求 められることが 多 い もっとも,クレジット 会 社 においても, 未 払 い 金 の 請 求 について, 商 品 役 務 の 具 体 的 な 特 定 ができるかという 疑 問 もある ã しかしながら, 割 賦 販 売 法 における 加 盟 店 調 査 義 務,とりわけ, 苦 情 多 発 時 にお ける 調 査 義 務 は,クレジットシステムの 特 徴 から 導 かれるものであり, 信 義 則 上, 同 様 の 責 任 を 認 めるべきではないか また,チャージバック 制 度 は,マンスリークリア 方 式 を 含 むルールであり,クレ ジット 会 社 より 利 用 者 への 積 極 的 な 告 知 など,その 活 用 を 促 すべきである マンスリークリア 方 式 での 購 入 後,リボルビング 方 式 に 変 更 した 場 合 クレジットカードの 支 払 方 法 として, 後 からリボ 払 いに 変 更 可 能 な 機 能 ( 特 約 )が 付 与 されているクレジットカードを 交 付 していることは,リボルビング 払 いへの 変 更 を 想 定 し た 信 用 供 与 契 約 である したがって,リボ 払 いに 変 更 後 は 包 括 信 用 購 入 あっせんに 該 当 す るものと 解 する 取 引 条 件 表 示 義 務 ( 法 30 条 ), 包 括 支 払 可 能 見 込 額 調 査 義 務 ( 法 30 条 の2), 業 務 適 正 化 義 務 ( 法 30 条 の5の2), 登 録 義 務 ( 法 31 条 )などの 後 からリボに 変 更 した 後 に 義 務 を 履 行 する ことは 不 可 能 な 義 務 についても, 当 初 から 義 務 を 履 行 する 必 要 があると 解 する 苦 情 発 生 時 の 適 正 処 理 義 務 ( 加 盟 店 調 査 義 務 )は, 後 からリボに 変 更 した 後 に 購 入 者 等 から 苦 情 が 寄 せられたときに 義 務 が 発 生 する 契 約 書 面 交 付 義 務 ( 法 30 条 の2の2)は, 後 からリボ 払 いに 変 更 した 時 点 で 交 付 義 務 が 発 生 ( 遅 滞 なく 交 付 )する 抗 弁 の 対 抗 規 定 ( 法 30 条 の4), 契 約 解 除 の 制 限 ( 法 30 条 の2の4)は, 後 からリボ 払 いに 変 更 した 後 に 適 用 されるものと 解 される ( 経 済 産 業 省 割 賦 販 売 法 の 解 説 平 成 20 年 版 49 頁 参 照 ) ( 参 考 ) 日 本 クレジット 協 会 包 括 信 用 購 入 あっせんに 係 る 自 主 規 制 細 則 第 2 条 二 月 払 購 入 あっせんに 係 る 受 領 契 約 の 支 払 方 法 が, 二 月 を 超 える 期 間 の 支 払 又 は リボルビング 方 式 による 支 払 に 変 更 された 場 合 には,その 変 更 後 は 包 括 信 用 購 入 あ っせんとして, 基 本 規 則 を 適 用 することとする http://www.j-credit.or.jp/association/self_imposed.html#area0202 (5) 決 済 代 行 業 者 の 責 任 ( 救 済 方 法 ) 1 加 盟 店 調 査 義 務 - 15-26/33
決 済 代 行 業 者 を 直 接 に 法 規 制 をするものがない( 前 記 参 照 ) しかしながら, 前 記 のごとく, 決 済 代 行 業 者 は,クレジット 会 社 に 代 わって 加 盟 店 を 開 拓 管 理 するというアクワイアリング 業 務 を 行 う 役 割 を 有 していること からすれば, 加 盟 店 調 査 義 務 が 問 題 となりうる また, 消 費 者 との 関 係 においても, 基 本 的 には, 決 済 代 行 業 者 自 体 から, 何 ら かの 請 求 を 受 けるものではないが, 決 済 代 行 業 者 が, 消 費 者 の 委 託 を 受 けて, 消 費 者 が 入 力 したクレジットカード 情 報 にて 決 済 ができるようにする( 決 済 の 代 行 を 行 う)という 契 約 関 係 があるのではないか 少 なくとも, 消 費 者 との 関 係 にお いても, 個 人 情 報 を 適 切 に 管 理,クレジット 会 社 につなぐという 責 任 を 負 ってい る 消 費 者 と 決 済 代 行 業 者 の 間 に, 委 任 準 委 任 契 約 ( 又 は,その 類 推 )が 存 在 すると 構 成 することで, 善 管 注 意 義 務 を 認 めることができる 免 責 条 項 決 済 代 行 業 者 の 債 務 不 履 行 責 任 の 全 部 免 除 や 不 法 行 為 責 任 の 全 部 免 除 を 含 む 趣 旨 であれば, 当 然, 消 費 者 契 約 法 8 条 1 項 1 号,3 号 により 無 効 である 仮 に, 決 済 代 行 業 者 は,サイト 業 者 の 債 務 不 履 行, 不 法 行 為 につい ては 責 任 を 負 わないという 趣 旨 であれば, 決 済 代 行 業 者 自 身 の 債 務 不 履 行 責 任 や 不 法 行 為 責 任 は 当 然 に 追 及 できる ã 契 約 上 責 任, 又 は, 信 義 則 上 の 責 任 として 加 盟 店 調 査 義 務 その 派 生 として, 悪 質 な 加 盟 店 等 との 加 盟 店 ( 提 携 ) 契 約 を 解 消 (サクラサイ トを 排 除 )する 義 務, 請 求 ( 決 済 )を 止 める 義 務 を 導 ける 余 地 はある 2 既 払 い 金 返 還 1の 加 盟 店 調 査 義 務 との 関 係, 及 び, 公 序 良 俗 違 反,サイト 業 者 の 不 法 行 為 の 幇 助 という 立 場 から, 債 務 不 履 行 ないし 不 法 行 為 としての 損 害 賠 償 責 任 として, 返 金 を 求 めることとなる また, 前 記 チャージバック リファンドにおいて, 決 済 代 行 業 者 からアクワイ アラー,アクワイアラーからイシュアーに 各 返 金 がなされることで, 消 費 者 に 返 金 されていることも 少 なくない しかしながら,クレジット 会 社 においても, 決 済 代 行 業 者 においても,クレジ ット 取 引 の 対 象 は, サイトを 利 用 できる 権 利 役 務 であり,その 点 に 問 題 が ないという 主 張 や,そもそも,サイトのサクラ 性 を 争 ってくることもあり, 決 済 代 行 業 者 の 法 的 な 位 置 づけを 明 確 にするとともに, 加 盟 店 管 理 義 務, 問 題 のある 加 盟 店 の 排 除 義 務, 決 済 防 止 義 務 等 の 規 制 を 設 けるべきではないか - 16-27/33
内 閣 府 消 費 者 委 員 会 決 済 代 行 業 者 を 経 由 したクレジットカード 決 済 によるインター ネット 取 引 の 被 害 対 策 に 関 する 提 言 (2010.6) http://www.cao.go.jp/consumer/iinkaikouhyou/2010/ icsfiles/afieldfile/2010/11/26/1010 22_teigen.pdf 3. 求 められる 対 策 (1) 被 害 事 例 及 び 決 済 代 行 業 者 の 実 態 把 握 現 在 のところ 決 済 代 行 業 者 を 経 由 したインターネット 取 引 の 被 害 については 取 引 内 容 決 済 に 関 与 する 事 業 者 契 約 内 容 等 の 実 態 が 必 ずしも 明 らかになっていない 消 費 者 が 自 分 が 行 ったインターネット 取 引 に 決 済 代 行 業 者 が 関 与 したことさえ 認 識 していない こともその 理 由 の1つと 考 えられる したがって まずこれらの 取 引 実 態 について 十 分 な 調 査 を 実 施 する 必 要 がある (2)より 厳 正 な 処 分 及 び 消 費 者 への 注 意 喚 起 インターネット 取 引 被 害 の 解 消 にあたっては 商 品 代 金 等 について 十 分 な 表 示 をしない などの 不 当 表 示 を 行 う 悪 質 なネット 事 業 者 に 対 する 特 定 商 取 引 法 や 景 品 表 示 法 等 に 基 づく 当 局 による 処 分 摘 発 等 の 一 層 の 強 化 を 図 る 必 要 がある また 消 費 者 への 注 意 喚 起 を 促 すより 充 実 した 広 報 を 行 う 必 要 がある (3) 通 信 販 売 業 者 による 決 済 代 行 業 者 に 係 る 表 示 の 義 務 付 け 現 在 問 題 となっている 事 例 の 多 くでは ネット 事 業 者 の 表 示 する 決 済 に 関 する 画 面 上 決 済 代 行 業 者 が 決 済 取 引 に 介 在 していることや 当 該 事 業 者 の 連 絡 先 が 明 示 されていないた め 上 記 2.のとおり 被 害 救 済 が 困 難 になっている したがって 特 定 商 取 引 法 の 規 定 を 見 直 し 通 信 販 売 業 者 の 表 示 義 務 事 項 として 決 済 代 行 業 者 を 経 由 した 決 済 である 旨 や 当 該 事 業 者 の 連 絡 先 などを 追 加 する 措 置 を 講 じることが 必 要 である (4)その 他 必 要 な 制 度 改 正 に 向 けた 検 討 上 記 2.のとおり 決 済 代 行 業 者 を 経 由 したクレジットカード 決 済 によるインターネッ ト 取 引 の 被 害 は 海 外 のアクワイアラー 及 びその 加 盟 店 である 決 済 代 行 業 者 を 経 由 した 取 引 であることが 多 く 現 行 法 の 厳 正 な 運 用 のみでは 十 分 な 被 害 救 済 が 実 現 できないと 考 えられる したがって 関 連 法 令 の 見 直 しの 検 討 や 海 外 アクワイアラー 等 の 関 係 事 業 者 間 での 紛 争 処 理 のルールの 見 直 しに 関 する 海 外 への 働 きかけ 等 どのような 対 応 が 必 要 かつ 効 果 的 であるのか あらゆる 対 応 を 検 討 すべきである 2 電 子 マネー 取 引 (1) 法 的 位 置 づけ 資 金 決 済 に 関 する 法 律 ( 以 下 資 金 決 済 法 という )での 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 にあたる 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 前 払 式 支 払 手 段 は, 紙 型 IC 型 サーバ 型 を 含 む 紙 媒 体 方 式 : 代 金 前 払 いの 証 票 ( 例 ) 商 品 券, 図 書 券,ビール 券 磁 気 方 式 : 代 金 前 払 いのカード(1 回 ごとに 発 行 し 細 かく 利 用 ) ( 例 )テレホンカード,オレンジカード IC 方 式 : 入 金 (チャージ)と 利 用 を 繰 り 返 す 先 払 いカード ( 例 )スイカ,イコカ,ワオンなど サーバ 方 式 (カードレス 方 式 ): 代 金 先 払 いでプリペイド 番 号 (16 桁 ) またはID パスワードを 付 与 し,ネット 取 引 で 番 号 等 を 入 力 して 利 用 - 17-28/33
趣 旨 ( 例 )ウェブマネー 社 ( 入 金 はコンビニ,ネットバンク 等 で 可 能 ) 発 行 者 の 財 務 基 盤 の 確 保 による 利 用 者 の 保 護 が 中 心 第 三 者 型 発 行 者 に 対 する 規 制 内 容 登 録 制 ( 登 録 拒 否 事 由 を 規 定 ) 未 使 用 発 行 残 高 の2 分 の1 以 上 の 保 全 義 務 事 業 廃 止 時 の 払 戻 し 義 務 行 政 的 監 督 権 限 (2) 電 子 マネー 会 社 の 責 任 1 加 盟 店 調 査 義 務 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 の 登 録 拒 否 事 由 ( 資 金 決 済 法 10 条 )に, 購 入 できる 物 品 等 が, 公 序 良 俗 を 害 するおそれがないことを 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 じていない 法 人 を 掲 げ, 発 行 者 は, 加 盟 店 が 公 序 良 俗 に 反 するおそれの ある 商 品 役 務 を 提 供 することがないように 適 切 な 措 置 を 講 じることが 行 政 的 に 義 務 付 けられ, 違 反 行 為 については, 業 務 停 止 命 令 登 録 取 消 事 由 ( 同 法 25 条, 27 条 )となる そうであるならば, 電 子 マネー 会 社 は, 公 序 良 俗 に 反 するおそれのある 商 品 役 務 を 提 供 する 加 盟 店 とは 取 引 をしないように 注 意 を 払 うべきであり, 積 極 的 な 加 盟 店 調 査 義 務 を 認 めうるのではないか 資 金 決 済 に 関 する 法 律 (2009.6 制 定,2010.4 施 行 ) http://www.fsa.go.jp/common/about/pamphlet/shin-kessai.pdf ( 登 録 の 拒 否 ) 第 10 条 内 閣 総 理 大 臣 は 登 録 申 請 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき 又 は 登 録 申 請 書 若 しくはその 添 付 書 類 のうちに 重 要 な 事 項 について 虚 偽 の 記 載 があ り 若 しくは 重 要 な 事 実 の 記 載 が 欠 けているときは その 登 録 を 拒 否 しなければ ならない 三 前 払 式 支 払 手 段 により 購 入 若 しくは 借 受 けを 行 い 若 しくは 給 付 を 受 けるこ とができる 物 品 又 は 提 供 を 受 けることができる 役 務 が 公 の 秩 序 又 は 善 良 の 風 俗 を 害 し 又 は 害 するおそれがあるものでないことを 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 講 じていない 法 人 ( 業 務 改 善 命 令 ) 第 25 条 内 閣 総 理 大 臣 は 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 の 前 払 式 支 払 手 段 の 発 行 の 業 務 の 運 営 に 関 し 前 払 式 支 払 手 段 の 利 用 者 の 利 益 を 害 する 事 実 があると 認 めるとき は その 利 用 者 の 利 益 の 保 護 のために 必 要 な 限 度 において 当 該 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 に 対 し 当 該 業 務 の 運 営 の 改 善 に 必 要 な 措 置 をとるべきことを 命 ずること ができる ( 第 三 者 型 発 行 者 に 対 する 登 録 の 取 消 し 等 ) 第 27 条 内 閣 総 理 大 臣 は 第 三 者 型 発 行 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 第 七 条 の 登 録 を 取 り 消 し 又 は 六 月 以 内 の 期 間 を 定 めてその 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 の 発 行 の 業 務 の 全 部 若 しくは 一 部 の 停 止 を 命 ずることができる 一 第 十 条 第 一 項 各 号 に 該 当 することとなったとき 資 金 決 済 法 パブコメへの 金 融 庁 の 考 え 方 - 18-29/33
http://www.fsa.go.jp/news/21/kinyu/20100223-1/00.pdf#search= (パブコメ) 法 第 10 条 第 1 項 第 3 号 の 公 序 良 俗 違 反 について 広 くとらえたうえで 第 三 者 型 発 行 者 が 加 盟 店 の 取 り 扱 う 公 序 良 俗 違 反 の 疑 いのある 物 品 役 務 にその 発 行 する 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 が 利 用 される 状 態 を 放 置 することのないよう 各 事 業 者 が 加 盟 店 審 査 管 理 を 十 分 行 うべく 監 視 監 督 してほしい 政 令 府 令 でその 旨 明 記 してほしい ( 金 融 庁 ) どのような 商 品 役 務 が 公 序 良 俗 に 反 するか 否 かについては 個 別 の 商 品 役 務 の 内 容 に 即 して 適 切 に 判 断 されるべきものと 考 えます なお 第 三 者 型 発 行 者 には 加 盟 店 が 公 序 良 俗 に 反 する 商 品 役 務 を 提 供 すること がないように 適 切 な 措 置 を 講 じることが 義 務 付 けられており 当 局 としても 法 令 に 則 り 厳 正 かつ 適 切 に 対 処 してまいります 3 既 払 い 金 返 還 利 用 者 との 関 係 での 具 体 的 な 義 務 規 定 はないが, 利 用 者 保 護 の 規 定 の 趣 旨 に 照 らし, 加 盟 店 調 査 義 務 違 反 が 重 大 な 場 合 は 利 用 者 に 対 する 不 法 行 為 責 任 が 生 じう るのではないか 詐 欺 的 加 盟 店 のトラブルが 発 生 したときは, 金 融 庁 財 務 局 の 資 金 決 済 法 所 管 課 に 通 報 し, 行 政 指 導 を 求 めることも 有 益 とされている 3 コンビニ 収 納 ( 収 納 代 行 ) コンビニ 収 納 会 社 に 対 する 直 接 的 な 法 規 制 がない( 前 記 資 金 決 済 法 パブコメへの 金 融 庁 の 考 え 方 参 照 ) 決 済 代 行 業 者 における 考 え 方 同 様 に, 一 定 の 契 約 関 係 信 義 則 上 の 義 務, 並 びに, 不 法 行 為 責 任 として,コンビニ 収 納 会 社 の 責 任 を 問 わざるを 得 ない 4 銀 行 振 込 銀 行 に 対 しては, 銀 行 法 による 規 制 があるものの, 口 座 開 設 において, 口 座 名 義 人 の 営 業 内 容 を 調 査 することを 求 めることは, 難 しいと 思 われる 但 し, 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 による 本 人 確 認 はある また, 犯 罪 利 用 預 金 口 座 等 に 係 る 資 金 による 被 害 回 復 分 配 金 の 支 払 等 に 関 する 法 律 ( 振 込 詐 欺 救 済 法 ) に 基 づく 口 座 凍 結 により 口 座 内 預 金 の 流 出 を 防 ぐことは 可 能 である そして, 口 座 凍 結 は, 金 融 機 関 の 判 断 で 行 われるものであることから,その 意 味 で は, 金 融 機 関 に,その 判 断 をする 責 任 があることとなる 全 国 銀 行 業 協 会 振 り 込 め 詐 欺 救 済 法 における 口 座 凍 結 の 手 続 について http://www.caa.go.jp/planning/pdf/100129-3-2.pdf#search=' 振 込 詐 欺 口 座 凍 結 ' しかしながら, 被 害 者 の 方 へ 分 配 される 額 は, 振 込 先 口 座 が 凍 結 された 時 の 残 高 が 上 限 となるものであり, 被 害 額 の 全 額 を 国 や 金 融 機 関 が 補 填 するというものではない そのため, 凍 結 時 には 口 座 残 高 が 僅 かであることも 少 なくないとともに, 口 座 凍 結 による 被 害 者 分 配 手 続 を 待 っているというだけではなく, 販 売 業 者 (サイト 業 者 )と - 19-30/33
の 直 接 交 渉 が 必 要 となる また, 口 座 名 義 人 からの 権 利 行 使 の 届 出 等 に 対 応 した 法 的 な 手 続 きも 必 要 となることがある もっとも, 口 座 凍 結 を 行 うことで, 同 口 座 が, 他 の 決 済 における 送 金 先 口 座 として 悪 質 業 者 にとって 必 要 な 口 座 であるなどの 場 合, 有 利 な 提 案 がなされることもあるが, 反 面, 交 渉 に 応 じないという 方 針 に 出 る 業 者 もある 第 4 今 後 の 課 題 1 はじめに 現 在,サクラサイト 情 報 商 材 など 違 法 性 が 強 い 取 引 方 法 について, 様 々な 決 済 方 法 が 用 いられ,これら 決 済 手 段 が 被 害 発 生 を 助 長 する 事 態 となっている すなわち, 販 売 業 者 ( 加 盟 店 )と 提 携 関 係 を 結 ぶ 支 払 手 段 提 供 者 は, 加 盟 店 が 行 う 商 品 販 売 等 の 代 金 支 払 い 手 段 を 提 供 することにより, 取 引 を 促 進 する 役 割 を 果 たし, 他 方 で, 支 払 手 段 提 供 業 者 は, 販 売 業 者 を 介 して, 利 益 を 得 ている このことは,まさに, 割 賦 販 売 法 改 正 前 の 個 別 ( 個 品 )クレジットにおける 被 害 構 造 と 異 なるところはないものである そもそも, 割 賦 販 売 法 の 平 成 20 年 改 正 においては,マンスリークリア 方 式 について は 現 金 払 い 等 と 比 較 して 消 費 者 に 対 する 誘 引 性 が 割 賦 払 いほどに 大 きいとは 考 えら れないことから, 割 賦 販 売 法 の 適 用 対 象 とはしないこととしたものの, 引 き 続 きクレ ジットのみならずインターネット 取 引 全 般 における 消 費 者 保 護 等 の 観 点 から,トラブ ルの 実 態 を 注 視 する 必 要 があることが 指 摘 されてもいた( 産 業 構 造 審 議 会 割 賦 販 売 分 科 会 基 本 問 題 小 委 員 会 平 成 19 年 12 月 10 日 付 け 報 告 書 ) 2 適 正 な 決 済 のための 調 査 義 務 そこで, 現 状 では,その 規 制 する 法 制 度 の 差 があるものの, 昨 今 の 被 害 状 況 を 鑑 み るのであれば,その 決 済 手 法 にかかわらず, 提 携 関 係 等 の 以 下 の3つの 要 素 に 応 じた 支 払 手 段 提 供 者 の 責 任 規 定 を 設 け,その 支 払 手 段 を 利 用 する 顧 客 に 対 し, 支 払 い 手 段 を 利 用 する 取 引 によって 不 利 益 が 生 じることがないよう 配 慮 すべき 注 意 義 務 を 負 わせ ることについて, 検 討 すべきと 思 われる( 適 正 な 決 済 のための 調 査 義 務 ) 1 支 払 手 段 提 供 者 と 販 売 業 者 の 提 携 関 係 の 有 無 程 度 2 消 費 者 と 支 払 手 段 提 供 者 の 法 的 関 係 ( 契 約 関 係 )の 有 無 と 内 容 3 決 済 手 段 と 商 品 販 売 役 務 提 供 等 の 密 接 性 牽 連 性 具 体 的 には,クレジットカードのマンスリークリア 方 式 についても, 他 のクレジッ ト 取 引 と 同 様 の 規 制 対 象 として, 割 販 法 の 適 用 対 象 に 加 えること, 少 なくとも, 登 録 制 度, 苦 情 発 生 時 の 調 査 義 務, 業 務 改 善 命 令, 登 録 取 消 の 適 用 を 可 能 とすべきではな いかと 思 われる また,その 前 提 として,クレジット 会 社 (イシュアー) 等 は, 顧 客 が 取 引 をした 商 品 役 務 内 容 を 把 握 しておく 必 要 もあると 思 われる - 20-31/33
3 苦 情 発 生 時 の 調 査 義 務 また, 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 は,その 支 払 い 手 段 を 利 用 した 顧 客 から 取 引 に 関 して 苦 情 を 受 けたときは, 苦 情 の 内 容 に 応 じて, 加 盟 店 の 提 供 する 商 品 等 または 販 売 方 法 について 調 査 し, 必 要 な 是 正 措 置 を 講 ずる 義 務 を 負 う 旨, 資 金 決 済 法 に 規 定 を 設 けることなどを 検 討 する 必 要 がある なお, 加 盟 店 には, 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 が 直 接 提 携 した 販 売 業 者 等 に 限 らず, 決 済 代 行 業 者 等 を 通 じて 支 払 い 手 段 を 利 用 する 販 売 業 者 を 含 むものとすることも 必 要 と 思 われる そして, 決 済 代 行 業 者,その 他 の 決 済 手 段 についても, 少 なくとも, 加 盟 店 が 提 供 する 商 品 役 務 や 販 売 方 法 に 違 法 性 が 疑 われる 情 報 を 得 たときは,その 加 盟 店 の 提 供 する 商 品 役 務 や 販 売 方 法 を 調 査 し, 被 害 防 止 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずる 義 務 を 負 わせることについて, 検 討 すべきと 思 われる( 苦 情 発 生 時 の 調 査 義 務 ) 4 既 払 い 金 返 還 ルール さらには, 個 品 クレジットに 関 する 割 販 法 の 改 正 時 にも 議 論 されたことであるが, 単 に, 抗 弁 の 接 続 等 のみでは,クレジット 会 社 が, 販 売 業 者 の 販 売 手 法 等 に 何 らかの 問 題 があるとの 情 報 を 得 たとしても,その 情 報 を 消 費 者 に 伝 えることをせずに 放 置 す る 懸 念 があるということから,クレジット 会 社 に 対 しては 既 払 い 金 返 還 のルールが 必 要 なんだと 考 えられたように, 他 の 決 済 手 段 に 関 しても, 調 査 義 務 等 をより 実 効 させ るためにも, 支 払 手 段 提 供 者 の 既 払 い 金 返 還 義 務 ( 責 任 )に 踏 み 込 んだ 規 制, 法 的 枠 済 みを 検 討 する 必 要 があると 思 われる その 上 で, 消 費 者 にとって, 決 済 手 段 の 選 択 時 に,どのような 違 いがあるのかが 容 易 に 認 識 しうるような 工 夫 をするとともに, 後 日 のトラブルにも 対 応 しうるように, いずれの 決 済 手 段 を 選 択 したのか, 並 びに,そもそも 商 品 役 務 内 容 に 限 らず, 販 売 業 者 及 び 決 済 手 段 提 供 業 者 等 の 名 称, 所 在, 連 絡 先 のが 明 確 になる 手 段 も 必 要 かと 思 われる 以 上 のような 措 置 をすることにより, 消 費 者 にとって, 第 三 者 を 介 在 させた 決 済 手 段 を 選 択 することが, 何 らかの 消 費 者 トラブルに 巻 き 込 まれないための 安 全 策 ともな りうるような 制 度 を 目 指 すべきである 参 議 院 経 済 産 業 委 員 会 (2008.6.10)の 橘 高 政 府 参 考 人 の 答 弁 個 別 クレジット 業 者 と 販 売 業 者 との 関 係 が 非 常 に 特 別 あるいは 特 殊 であるとい うところも 併 せて 今 回 の 制 度 設 計 に 当 たって 大 いに 関 係 した 部 分 でございます すなわち, 個 別 クレジット 業 者 は 販 売 業 者 にクレジット 契 約 の 締 結 の 勧 誘 等 の 行 為 を 丸 投 げといいましょうか, 行 わせております したがいまして, 個 別 クレジ ット 業 者 のクレジット 契 約 につきまして, 販 売 業 者 はクレジット 業 者 に 代 わって といいましょうか,クレジット 業 者 のために 活 動 しているという 関 係 になるとい う 意 味 で 極 めて 密 接 な 取 引 関 係 にあるわけでございます 既 払 金 の 返 還 につきましては, 加 盟 店 の 悪 質 な 行 為 につきまして 個 別 クレジッ トを 行 う 業 者 に 結 果 責 任 ということで 大 変 厳 しい 責 任 を 問 うものでございます これの 背 景 としましては, 個 別 クレジットに 係 る 苦 情 が 集 中 している 訪 問 販 売 な - 21-32/33
どを 対 象 とするということで, 立 法 事 実 といいましょうか, 保 護 すべき 問 題 とな っている 最 も 深 刻 なところを 対 象 としたものでございます 衆 議 院 経 済 産 業 委 員 会 (2008.5.21)の 新 藤 副 大 臣 の 答 弁 訪 問 販 売 等 の 悪 質 商 法 に 関 する 苦 情 相 談 の 四 割 に 個 別 クレジットが 利 用 されて いる 実 態 があり, この 背 景 といたしまして,クレジット 契 約 が 成 立 すれば, 販 売 業 者 が 代 金 回 収 のリスクを 負 うことなく 代 金 が 受 け 取 れる, 訪 問 販 売 等 にお いて 販 売 業 者 が 無 責 任 かつ 悪 質 な 勧 誘 行 為 を 行 う 誘 引 性 が 強 く 働 くこと,こうい うことが 販 売 業 者 の 悪 質 な 勧 誘 行 為 を 助 長 しているという 側 面 があるのではない かと 理 解 をしておるわけなんです 個 別 のクレジット 業 者 は, 一 連 のクレジット 取 引 から 利 益 を 得 ておりますので, また, 個 別 の 商 品 ごとに 与 信 を 行 う 際 に, 加 盟 店 の 勧 誘 行 為 の 調 査 を 行 うことに より 消 費 者 トラブルを 防 止 する 立 場 にあります - 22-33/33