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Transcription:

スマホ 世 代 への 省 エネルギー 教 育 の 実 践 津 市 立 久 居 東 中 学 校 教 諭 出 村 雅 実 実 施 教 科 学 年 1 年 数 学 科 平 成 24 年 12 月 19 日 実 施 1 はじめに 1.1 動 機 中 学 校 では 今 年 度 より 新 しい 指 導 要 領 が 完 全 実 施 となった その 中 で 改 訂 のポイ ントとして 挙 げられている 言 語 活 動 の 充 実 を 数 学 科 でどのように 実 践 するかを 個 人 的 な 研 究 内 容 として 取 り 組 んできた 数 学 科 での 言 語 活 動 をどのように 充 実 させるかを 考 えたとき 数 式 を 活 用 する 方 法 を 思 いついた 一 つ 一 つの 操 作 がわかるように 式 を 変 形 させるという 方 法 である こ のように 作 業 をわかりやすく 分 割 することで 今 どんな 作 業 をしているか を 説 明 しやすくした そのことが 数 式 を 活 用 して 説 明 する という 言 語 活 動 につながった この 活 動 から 数 式 の 変 形 を 確 認 しながら 進 めることができる 生 徒 が 増 え 計 算 など の 間 違 いをお 互 いに 分 かりやすく 説 明 しあえるようになった この 実 践 から 発 展 して 必 要 最 低 限 の 情 報 で 正 確 に 伝 える 練 習 をする 方 法 を プロ グラミングを 用 いて 理 解 させることを 考 えた 同 じような 作 業 を 行 うことや 一 つ 一 つの 操 作 を 明 記 することなどは プログラミングの 考 え 方 に 近 いと 考 えたからである また 人 と 人 との 会 話 では お 互 いに 理 解 しようとするために 足 りない 情 報 を 知 識 や 記 憶 などから 補 い 合 うことがある そのため 生 徒 同 士 で 説 明 させ 合 うと 正 し い 用 語 や 操 作 方 法 と 異 なる 言 葉 を 使 いながら お 互 いに 探 り 合 うような 形 で 相 手 を 理 解 しようとしていた コンピュータでは 探 り 合 うことがないので 正 しく 伝 えるため には 全 ての 作 業 情 報 を 入 力 することが 必 要 だということが 理 解 できると 考 えた この 活 動 を 行 うことで 異 なる 体 験 などを 持 つ 相 手 に 対 しても 情 報 を 正 しく 伝 える ことができるようになると 考 えた そのための 教 材 指 導 案 を 考 え エネルギー 環 境 教 育 の 一 環 として 省 エネルギー 教 育 につながる 指 導 計 画 を 開 発 した

1.2 テーマ 設 定 省 エネルギー 教 育 をテーマとして 設 定 したきっかけとして 1 学 期 末 に 行 った 情 報 モラル 指 導 があった ケータイなどを 使 うときに 注 意 すべき 内 容 を 指 導 する 際 に ケータイ 所 持 について 挙 手 をさせた 結 果 は 4 割 程 度 の 生 徒 がケータイを 所 持 して おり スマートフォンを 使 っている 生 徒 が 多 くいることがわかった また 保 護 者 等 でもスマートフォンを 使 っている 割 合 が 多 かった 数 人 に 聞 いてみると Web やメー ルなど 情 報 を 多 くやりとりすると 電 池 の 消 費 量 が 増 えて 早 いタイミングで 充 電 が 必 要 だと 感 じているようであった このことは 授 業 実 践 者 自 身 の 印 象 と 同 じであっ た このことから 必 要 最 低 限 の 情 報 を 正 しく 伝 える ことが ケータイの 電 池 の 消 費 を 少 なくする 工 夫 となるので 省 エネルギーにつながると 考 え 実 践 を 行 うことにし た 2 実 施 内 容 2.1 授 業 以 下 のような 授 業 デザインで 授 業 を 展 開 した 時 間 学 習 内 容 生 徒 の 活 動 教 師 の 支 援 5 学 習 内 容 の 説 明 学 習 内 容 を 聞 く 学 習 内 容 の 説 明 をする PC 操 作 等 の 確 認 をする 5 学 習 課 題 の 確 認 PC ログインをする PC ログインの 確 認 をする プログラム1を 生 徒 PC に 送 信 する プログラム1を 動 かす 動 作 確 認 をする HTML と 変 わらないことを 実 感 させる プログラム2を 生 徒 PC に 送 信 する プログラム2を 動 かす 動 的 なページになることを 確 認 させる 5 作 業 の 確 認 プログラム2のソースを 見 る プログラムのソースを 見 せる ソースの 変 更 点 を 指 示 する プログラム2を 変 更 する 基 本 的 な 操 作 ができているか 10 作 業 確 認 する 動 作 確 認 をする 正 常 な 動 作 の 確 認 をさせる

10 確 認 教 員 PC からの 送 信 画 面 を 見 る 正 常 な 動 作 のプログラム 動 かないプログラムの 提 示 プログラムの 違 いを 見 つける ;や 改 行 などの 違 いに 注 目 させ る 動 かないプログラムの 修 正 修 正 のポイントに 気 づかせる 5 作 品 の 共 有 生 徒 同 士 の 動 作 確 認 それぞれの 動 作 を 確 認 する 10 ふりかえり プログラムの 興 味 深 さを 実 感 プログラミングについて 考 え させる 動 かないものもデータがある ことに 気 づかせる この 授 業 で 使 ったプログラムは JavaScript で 書 かれたものである プログラム1 プログラム2 <SCRIPT language="javascript"><!-- <SCRIPT language="javascript"><!-- mymsg = "いらっしゃいませ こんにち mymsg = "いらっしゃいませ こんにち は!"; は!"; mycnt = 0; document.write(mymsg); function myfunc(){ document.myform.myformmes.value = // --></SCRIPT> mymsg.substring( 0, mycnt )+"_"; mycnt = ( mycnt == mymsg.length )? 0 : mycnt+1; } // --></SCRIPT> <form name="myform"> < i n p u t t y p e = " t e x t " s i z e = " 3 0 " name="myformmes"> </form> <script language="javascript"><!-- setinterval("myfunc()",100); // --></script> プログラム1は ブラウザに 文 字 を 表 示 するものである しかし プログラム2は ま るでタイピングをしているように 次 々に 文 字 が 出 てくるように 表 示 させるプログラムで ある

2.2 宿 題 宿 題 として ワークシートを 出 した ワークシートの 項 目 と 生 徒 の 回 答 を 抜 粋 して 以 下 に 示 した 1 プログラムを 見 たのは 何 回 目 ですか? 初 めて 74 % 2 回 目 10 % それ 以 上 6% 2 プログラム2を 見 て どう 思 いましたか? 難 しそうだと 思 った 勝 手 に 動 いていて すごいなぁ!と 思 いました 見 たこ とない 文 字 があった 文 字 がギッシリあってビックリした 文 字 だけで 操 作 できる とに 驚 きました 本 物 の 機 械 を 動 かしているみたいだった コンピュータに 入 れるだ けで どんな 事 でもできると 思 いました ハッキングされたと 思 いました 何 が 書 いてあるのか 全 く 分 かりませんでした 3 プログラム2を 変 えてみて どう 思 いましたか? 私 にも 出 来 るんだと 思 いました とても 細 かくて 難 しかったです 自 分 の 好 きな 言 葉 を 入 れられて 面 白 い! 少 し 変 えただけなのに すごく 変 わったように 見 え ました 何 度 も 失 敗 して 難 しいと 思 いました 4 プログラムが 正 しく 書 けていないと うまく 動 かないことが 分 かりましたか? はい 100 % いいえ 0% 5 正 しくプログラムを 書 くことができると どんな 事 に 貢 献 できると 思 いますか? 想 像 して 書 いてみよう! ゲームやサイトを 作 って みんなで 楽 しめるかも オリジナルのものができる 簡 単 な 動 きは 全 て 機 械 で 出 来 るようになると 思 う みんなで 協 力 したら どんな 事 でもで きそう 正 しく 書 けているかをチェックできるようになると 思 う ホームページなど で 使 うと 楽 しい 印 象 になりそう 見 せ 方 を 変 えて 面 白 く 表 現 できるようになると 思 う 6 今 日 のプログラミングの 感 想 を 書 きましょう 最 初 は 難 しそうだと 思 ったけど やってみると 楽 しかったし 私 にもできました またやりたいと 思 いました 1 文 字 違 うだけで 動 かないことにビックリしました とても 面 白 くて 興 味 深 いものがあると 思 いました ちょっとの 違 いで 動 かなくな ることが 方 程 式 に 似 てるなぁと 思 いました 最 初 から 作 るのは 難 しいだろうなぁと 思 いました 何 が 書 いてあるか 分 からない 言 葉 でもコンピュータは 理 解 できるのがすご いと 思 いました

3 成 果 と 課 題 3.1 成 果 この 授 業 実 践 で プログラミングの 初 歩 の 体 験 をさせることができた 正 しいプロ グラムを 作 ることで 自 分 のやらせたいことができた 体 験 が 大 きな 成 果 だと 考 えられ る 生 徒 は プログラムを 見 たことがある と 答 えた 数 人 を 含 めて 全 員 が 初 めてのプ ログラミングで 簡 単 な 書 き 換 えだけの 体 験 でも 実 際 に 動 いた 様 子 をみて 大 きな 感 動 を 得 たようである また ほんの 少 しと 思 うようなミスでも 動 かなくなったり 思 ったように 動 かないな どの 結 果 が 出 たことで 正 しく 伝 えることの 大 切 さ 難 しさに 気 がついたようである そして 簡 単 な 変 更 だけであったが 自 分 が 表 示 させたい 言 葉 を 表 示 させることができ たという 達 成 感 を 感 じることが 出 来 たようである 難 しさのレベルとしては 数 学 の 計 算 問 題 を 解 くのと 同 じで 与 えられた 課 題 の 操 作 方 法 は 変 わらずに 表 示 されているものが 変 わっただけである しかし 得 られた 達 成 感 は 計 算 問 題 を 解 いたときの 達 成 感 よりも 大 きいものだと 感 じられる その 理 由 は 私 にも 出 来 る という 自 己 肯 定 感 の 高 い 感 想 が 多 く 出 ているからである 結 果 が 数 字 だけの 計 算 問 題 とは 異 なり 表 示 される 言 葉 は 自 分 で 選 んだ 言 葉 なので 意 味 のある 結 果 として 認 識 したからだと 考 えられる 3.2 課 題 と 今 後 へのつながり 今 回 の 実 践 では 情 報 を 正 しく 伝 えることについての 感 想 が 多 かった しかし 情 報 量 の 観 点 に 達 した 感 想 は 少 なかった これは 授 業 時 間 が 少 なく 操 作 の 習 熟 と 動 作 確 認 に 時 間 を 取 られたことによるものだと 考 えられる 授 業 の 核 となる 省 エネルギー の 観 点 に 到 達 できなかったことが 悔 やまれる また 数 学 科 の 教 員 による 授 業 実 践 のため 数 学 の 授 業 内 容 につなげて 考 えようとした 生 徒 も 多 かったので 情 報 量 の 観 点 よりも 情 報 を 正 しく 伝 えることに 重 きを 置 いた 感 想 に なったと 考 えられる 今 後 の 実 践 としては 情 報 モラル 指 導 との 連 携 を 図 る ことと 指 導 時 数 を 増 やす ための 工 夫 をすることが 必 要 だと 考 えている その 一 つとして 今 年 度 末 にも 授 業 実 践 を 追 加 したいと 思 う 追 加 した 時 間 を 使 い 省 エネルギー の 観 点 に 着 目 させ 情 報 の 活 用 や 発 信 を 上 手 に 出 来 るように 指 導 を 行 いたい 最 後 に この 実 践 を 通 して 情 報 を 正 しく 伝 えることの 大 切 さや 難 しさを 実 感 させるこ とができた また スマートフォンなど 最 近 の 社 会 状 況 に 沿 った 視 点 での 教 材 開 発 を 行 う ことができた 数 学 科 ということで 現 実 の 世 界 と 異 なる 抽 象 化 された 現 象 を 扱 う 教 科 で の 実 践 であったが 教 科 の 特 性 を 捉 えた 実 践 になったのではないかと 考 えている 今 後 も エネルギー 環 境 教 育 に 関 しての 教 材 開 発 をさらに 進 めていきたい