エレベーター検査方法大澤工業株式会社

Similar documents
<4D F736F F D2092E88AFA8C9F8DB897708E9197BF E30358C8E313393FA94C5816A BB97702E646F63>

令 第 129 条 の4(エレベーターの 構 造 上 主 要 な 部 分 ) 1) 強 度 計 算 の 規 定 例 示 仕 様 による 強 度 の 確 認 (ガイドレール 等 はグラフによって 判 断 ) エレベーター 強 度 検 証 法 による 強 度 の 確 認 安 全 率 等 については 告

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

第三十六号の三様式(第六条関係)(A4)

八幡公民館警備初期設定業務委託仕様書

昇降機(該当箇所 抜粋)

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

資 料 1 供 給 停 止 に 伴 いご いただきたい 点 ロープ 式 エレベ-タ-(B85,B86 型 ) インバーター 式 を 目 処 に 下 表 中 の の 供 給 を 停 止 させていただきます つきましては 本 紙 に 記 載 の 事 項 を 供 給 停 止 期 限 は 当 該 の 在 庫

121129

サービス説明書 - STP 10000TLEE-JP-10 / STP 10000TLEE-JP-11 / STP 20000TLEE-JP-11 / STP 25000TL-JP-30

日本オーチス・エレベータ株式会社

PowerPoint プレゼンテーション

第三十六号の二様式(第五条関係)(A4)

ができます 4. 対 象 取 引 の 範 囲 第 1 項 のポイント 付 与 の 具 体 的 な 条 件 対 象 取 引 自 体 の 条 件 は 各 加 盟 店 が 定 めます 5.ポイントサービスの 利 用 終 了 その 他 いかなる 理 由 によっても 付 与 されたポイントを 換 金 すること

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

道路位置指定(位置指定道路)とは

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

<4D F736F F D2095CA8E A90DA91B18C9F93A289F1939A8F D8288B3816A5F E646F63>

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

<90EC8DE88E738FC196688BC78ED497BC8AC7979D97768D6A81758E7B8D E786477>

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

1 狭 あい 道 路 等 整 備 事 業 について 1-1 はじめに 私 たちが 安 心 して 安 全 に 暮 らしていくうえで, 道 は 重 要 な 役 割 を 担 っています しかし, 道 が 狭 いと, 日 照 通 風 等 の 確 保 が 難 しいといった 住 環 境 の 面 だけでなく, 災

6. 特 記 事 項 (1) 東 芝 ホームアプライアンス 株 式 会 社 が 輸 入 した 電 気 掃 除 機 について ( 管 理 番 号 A )( 経 済 産 業 省 と 同 時 公 表 ) 1 事 故 事 象 について 東 芝 ホームアプライアンス 株 式 会 社 が 輸

<4D F736F F D E93788E7390EC8E738BB782A082A293B998488EE888F882AB81698DC58F49816A2E646F63>

( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>


スライド 1

●電力自由化推進法案

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

第 節 ○○計画

Microsoft Word - No.10 西村.doc

JTCCM製品認証審査要綱

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

Taro-条文.jtd

1. 手 続 の 流 れ( 補 助 金 の 申 請 から 受 け 取 りまで) 加 美 町 申 請 者 受 付 審 査 補 助 金 交 付 申 請 書 ( 様 式 第 1 号 ) 申 請 交 付 決 定 申 込 順 に 予 算 の 範 囲 内 で 決 定 します 交 付 決 定 通 知 書 ( 様

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構等の施設の管理・運営業務(エレベーター保守点検業務) 民間競争入札実施要項(案)

2.JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 除 外 引 退 復 帰 2.1 JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 及 び 除 外 は 原 則 として 以 下 に 示 す 対 応 によりおこな うものとする 登 録 国 内 競 技 連 盟 からの 登 録 申 請

基 地 交 付 金 等 に 関 す る 要 望 書

Microsoft Word - 建築基準法第42条第2項道路後退整備のあらまし

ご 注 意 (1) 本 書 の 内 容 の 一 部 又 は 全 部 を 無 断 で 転 載 することは 禁 止 されています (2) 本 書 の 内 容 は 将 来 予 告 無 しに 変 更 することがあります (3) 本 書 の 内 容 は 万 全 を 期 して 作 成 しておりますが ご 不 審

駐 車 場 管 理 規 程

ミニ統計平成27年(HP用 訂正版)

佐渡市都市計画区域の見直し

<4D F736F F D D87817A93C197E18C8892E AA8E862E646F6378>

草 加 都 市 計 画 事 業 新 田 西 部 土 地 区 画 整 理 事 業 土 地 評 価 基 準 ( 目 的 ) 第 1 この 基 準 は 土 地 区 画 整 理 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 119 号 ) 第 3 条 第 4 項 の 規 定 により 草 加 市 が 施 行 する 草

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

5 法 第 32 条 の 規 定 が 適 用 される 電 気 設 備 6 法 第 33 条 の 規 定 が 適 用 される 避 雷 設 備 電 気 設 備 の 構 造 詳 細 図 付 近 見 取 図 二 面 以 上 の 立 面 図 小 屋 伏 図 避 雷 設 備 の 構 造 詳 細 図 避 雷 設

住宅改修の手引き(初版)

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

大規模特殊災害時における広域航空消防応援実施細目

(イ) 規 制 基 準 特 定 工 場 等 において 発 生 する 騒 音 の 規 制 に 関 する 基 準 時 間 の 区 分 の 区 分 午 前 8 時 午 後 6 時 朝 夕 午 前 6 時 午 前 8 時 午 後 6 時 午 後 9 時 夜 間 午 後 9 時 翌 日 午 前 6 時 第 種

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

の と す る (1) 防 犯 カ メ ラ を 購 入 し 設 置 ( 新 設 又 は 増 設 に 限 る ) す る こ と (2) 設 置 す る 防 犯 カ メ ラ は 新 設 又 は 既 設 の 録 画 機 と 接 続 す る こ と た だ し 録 画 機 能 付 防 犯 カ メ ラ は

Taro-役員退職手当規程(H27.10改正)HP版

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

<4D F736F F D20837D A815B92CA8BCE8AC7979D8B4B92F E1816A312E646F63>

第 節 ○○計画

「シンセツくん」簡易マニュアル 低圧新増設 街灯一括申込み編

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

<4D F736F F D208F7493FA95948E738A4A94AD8E968BC682CC8EE891B18B7982D18AEE8F8082C98AD682B782E98FF097E182C98AD682B782E98F9590AC8BE093998CF D6A B315D2E B4E88C A>

1 2

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

コスト縮減を考慮した整備計画案について

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

目 次 1. 適 用 範 囲 2. 製 品 仕 様 3. 配 光 曲 線 / 直 下 照 度 図 4. 製 品 外 形 寸 法 外 観 及 び 名 称 5. 使 用 環 境 及 び 条 件 6. 安 全 のための 注 意 事 項 7. 誤 使 用 の 事 例 8. 設 置 時 の 注 意 事 項 9

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

第 1 章 総 括 事 項 第 1 節 一 般 事 項 1 仕 様 書 の 適 用 この 仕 様 書 は 山 形 県 企 業 局 酒 田 水 道 事 務 所 発 注 の 平 成 28 年 度 平 田 浄 水 場 及 び 酒 田 工 業 用 水 道 天 日 乾 燥 床 管 理 業 務 委 託 に 適

社会保険等に加入しましょう -みんなで取り組む保険加入-

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

平成24年度 業務概況書

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

Taro-データ公安委員会相互協力事

OKIKAE-KAIRYOU-V3.xdw

特別徴収封入送付作業について

kyoritu_KEW3121A-jpn.indd

和 光 市 駅 南 口 地 区 地 区 計 画 整 備 計 画 の 内 容 地 区 計 画 の 方 針 名 称 和 光 市 駅 南 口 地 区 地 区 計 画 位 置 和 光 市 本 町 の 一 部 和 光 市 丸 山 台 一 丁 目 面 積 約 8.6ha 区 域 の 整 備 開 発 及 び 保

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

(2) 業 務 処 理 過 程 における 意 思 決 定 の 迅 速 化 を 図 るためには 電 子 決 裁 機 能 を 活 用 することが 有 効 と 考 えられるが 未 だ 総 合 的 な 文 書 管 理 システムに おいて 電 子 決 裁 機 能 を 整 備 していない 府 省 がみられる ま

年末調整


航空隊等の内部組織に関する達

スライド 1

平成21年度 固定資産税(償却資産)

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

受 験 者 への 連 絡 注 意 事 項 一 度 申 込 まれた 受 験 料 の 返 還 及 び 試 験 日 の 延 期 変 更 は 認 められません 試 験 会 場 には 所 定 の 申 込 み 手 続 きを 完 了 した 受 験 者 本 人 のみ 入 場 を 許 可 します 試 験 開 始 後

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF322D31208C9A90DD B835E CC8A C982C282A282C4>

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

御 利 用 規 約 Excel でつくる 配 光 曲 線, 直 射 水 平 面 照 度 Version 2.0 小 冊 子 を 御 利 用 頂 くにあたり 以 下 の 内 容 をよく 御 読 み 頂 き 御 同 意 の 上 御 利 用 頂 く 様 宜 しく 御 願 い 致 します 1. 著 作 物

Transcription:

大 澤 工 業 株 式 会 社 昇 降 機 の 検 査 基 準 と 注 意 事 項 はじめに 本 書 は 定 期 検 査 に 関 する 基 準 技 術 情 報 並 びに 定 期 検 査 時 に 必 ず 実 施 いただきたいこと などを 記 載 しています 検 査 者 は 検 査 実 施 の 前 に 必 ず 本 書 をお 読 み 頂 き 注 意 事 項 や 検 査 事 項 を 確 実 にお 守 りください 定 期 検 査 実 施 時 は 検 査 対 象 の 機 器 をよく 確 認 の 上 実 施 してください 当 社 は 検 査 者 が 検 査 基 準 を 取 り 違 えて 検 査 したことに 起 因 する 事 故 や 不 具 合 などにつ いて 一 切 責 任 を 負 いません 本 書 の 記 載 内 容 は 予 告 なく 変 更 される 場 合 がありますので 検 査 前 に 必 ず 弊 社 へお 問 い 合 わせください 本 書 に 記 載 されている 機 器 の 形 状 は 代 表 的 なものですので 実 際 の 製 品 とは 異 なる 場 合 があります ロープ 式 エレベーター 油 圧 式 エレベーター 段 差 解 消 機 (フレンドリーリフト-P 型 PS 型 )それぞれ 機 種 に 合 わせて 願 います 昇 降 機 の 定 期 検 査 は 昇 降 機 検 査 資 格 者 にご 依 頼 ください 表 示 マークの 意 味 禁 止 事 項 を 示 します 実 施 いただきたい 事 項 を 示 します 機 種 について R:ロープ 式 エレベーター O: 油 圧 式 エレベーター H:ホームエレベーター 小 型 エレベーター P: 段 差 解 消 機 (フレンドリーリフト-P 型 ) PS: 段 差 解 消 機 (フレンドリーリフト-PS 型 ) D: 段 差 解 消 機 大 澤 工 業 株 式 会 社 1

1. 機 械 室 1-1 救 出 装 置 救 出 装 置 は 巻 上 機 のフレーキタイプにより 異 なりますので 機 種 に 合 わせた 使 用 を 行 ってください < 代 表 的 な 開 放 方 法 > 1 開 放 レバーをモーター 先 端 にあるフレーキの 開 放 部 にかけてください 2 開 放 レバーを 矢 印 方 向 に 押 すことによりブレーキを 開 放 します 3 開 放 レバーの 操 作 方 向 は 巻 上 機 によって 異 なりますので 構 造 をあらかじめ 確 認 し てから 行 ってください 4 手 動 ハンドル 回 転 部 を 操 作 し 回 転 させてください 回 転 方 向 に 注 意 してください 1-2 巻 上 機 の 潤 滑 量 巻 上 機 により 油 屋 確 認 方 法 が 異 なります 下 記 に 代 表 的 な 油 屋 の 確 認 方 法 を 記 載 いた しますのであらかじめ 確 認 してください < 代 表 的 な 油 屋 をオイルゲージで 確 認 する 方 法 > 1 ギアボックスにオイルゲージ オイル 窓 を 確 認 してください 2 そのゲージの 上 限 目 盛 と 下 限 目 盛 の 間 にある 場 合 は 規 定 量 があるか 色 が 変 色 していないかを 確 認 してください 3 オイルゲージ オイル 窓 がない 場 合 には オイル 注 入 口 より 定 量 があるか 色 が 変 色 していないかを 確 認 してください オイルは 3~5 年 程 度 での 交 換 が 必 要 です 1-3 巻 上 機 の 網 車 溝 巻 上 機 の 綱 車 溝 の 要 是 正 判 定 基 準 巻 上 機 の 細 筆 溝 の 要 是 正 基 準 は 綱 車 溝 の 全 体 を 点 検 し 1 本 でも 以 下 の12 項 のいず れかに 該 当 する 場 合 は 要 是 正 となります 大 澤 工 業 株 式 会 社 2

1-4 ブレーキ 部 分 の 状 態 確 認 ブレーキ 部 分 に 油 やごみなどの 付 着 や 著 しい 発 錆 などの 異 常 がないことを 確 認 してく ださい 1-5 ブレーキパッド 残 存 厚 みの 基 準 ブレーキパッド 残 存 厚 みの 要 重 要 点 検 値 及 び 要 是 正 値 機 種 名 新 品 時 のブレーキライ ニングの 厚 み(mm) 要 重 要 点 検 値 (mm) 要 是 正 値 (mm) 乗 用 ロープ 式 巻 上 機 6mm 4mm 2mm (MGT 社 製 ) 荷 物 用 ローフ 式 巻 上 機 6mm 4mm 2mm (MGT 社 製 ) 乗 用 ロープ 式 巻 上 機 ( 三 栄 :ギアード) 乗 用 ローフ 式 巻 上 機 ( 三 栄 :ギアレス) 荷 物 用 ローフ 式 巻 上 機 ( 三 栄 :ギアード) 荷 物 用 ローフ 式 巻 上 機 ( 三 栄 :ギアレス) ローフ 式 巻 上 機 ( 三 栄 :その 他 ) ホームローフ 式 巻 上 機 (タブチテック 製 ) フレンドリーリフト (シグマ 技 研 製 ) 大 澤 工 業 株 式 会 社 3

1-6 ブレーキ 作 動 時 の 規 定 制 動 距 離 1エレベーター 別 紙 2P PS 型 P PS 型 制 動 距 離 角 度 (mm) 30 40.8 31 42.5 32 44.2 33 45.9 34 47.7 35 50 36 51.4 37 53.3 38 55.2 39 57.3 40 59.3 41 61.5 42 63.7 43 65.9 44 68.3 45 70.7 1-7 ドライブチェーンの 伸 び チェーンがスプロケット 上 で 屈 曲 する 際 ピンとブシュが 摺 動 し 少 しずつピン 外 周 とブ シュ 内 周 の 摩 耗 が 進 行 します これがチェーンの 摩 耗 伸 びとなります チェーンの 摩 耗 伸 びが 進 行 すると チェーンがスプロケット 歯 の 山 に 登 っていくようにな り ついには 歯 飛 びを 起 こし 噛 合 い 不 能 になります 歯 飛 びを 起 こす 限 界 チェーン 伸 び 率 は スプロケット 歯 数 に 応 じて 異 なります 歯 数 が 小 さくなると 計 算 上 限 界 伸 び 率 は 大 きくなりますが 実 用 上 振 動 が 大 きくなったり 強 度 低 下 するなど 弊 害 が 多 いため P PS 型 の 歯 数 60 枚 以 下 の 為 限 界 を 1.5%としています 大 澤 工 業 株 式 会 社 4

摩 耗 伸 び 率 の 算 出 方 法 チェーン 伸 び 率 =( 判 定 寸 法 - 基 準 長 さ)/ 基 準 長 さ 100(%) 基 準 長 さ=チェーンピッチ リンク 数 規 定 値 P 型 使 用 チェーン RS35-2 列 チェーンピッチ 9.525mm PS 型 使 用 チェーン RS50-2 列 チェーンピッチ 15.875mm 2. 機 械 室 2-1 外 部 への 連 絡 装 置 < 動 作 確 認 方 法 の 注 意 > 動 作 確 認 はエレベーターに 供 給 されている 動 力 電 源 及 び 照 明 電 源 を 遮 断 して 行 なってください 2-2 カゴ 内 停 止 スイッチ かご 操 作 盤 開 き 戸 内 の 運 転 又 は 安 全 スイッチが 該 当 スイッチです 2-3 停 電 灯 < 動 作 確 認 方 法 の 注 意 > 動 作 確 認 はエレベーターに 供 給 されている 動 力 電 源 及 び 照 明 電 源 を 遮 断 して 行 なってください 3.かご 上 3-1 かご 上 停 止 スイッチ かご 上 運 転 盤 及 びポータブルスイッチに 設 けられた 運 転 又 は 安 全 RUN-STOP スイッ チが 該 当 スイッチです 3-2 頂 部 安 全 距 離 確 保 スイッチ 昇 降 路 に 設 けられた UDS が 該 当 スイッチです 機 種 によっては 頂 部 安 全 距 離 確 保 スイッチが 設 置 されていません 3-3 上 部 ファイナルリミットスイッチ リミット( 強 制 停 止 )スイッチ 昇 降 路 に 設 けられた 最 上 部 に 設 置 しているのが 該 当 スイッチです 上 部 ファイナルリミ ットスイッチ: UFL 大 澤 工 業 株 式 会 社 5

3-4 底 部 安 全 距 離 確 保 スイッチ 昇 降 路 に 設 けられた DDS が 該 当 スイッチです 機 種 によっては 頂 部 安 全 距 離 確 保 スイッチが 設 置 されていません 3-5 下 部 ファイナルリミットスイッチ リミット( 強 制 停 止 )スイッチ 昇 降 路 に 設 けられた 最 下 部 に 設 置 しているのが 該 当 スイッチです 上 部 ファイナルリミ ットスイッチ: DFL 4. 絶 縁 試 験 方 法 4-1 電 動 機 インバーター 仕 様 のエレベーター マイコン 仕 様 のエレベーターの 場 合 はモーター 端 子 台 よりモーターケーブルを 外 した 状 態 で 測 定 4-2 制 御 操 作 回 路 低 圧 15Vメガー 測 定 器 を 使 用 し 各 部 を 測 定 但 し 測 定 時 間 を 短 くすること 4-3 照 明 回 路 通 常 通 り 測 定 5. 非 常 止 め 5-1 非 常 止 め 試 験 エレベーターに 設 置 している 調 速 機 に 回 転 機 を 使 用 して 測 定 します 回 転 の 速 度 を 計 測 しながら 非 常 止 めおよびスイッチが 働 くことを 確 認 してください 段 差 解 消 機 ( 斜 行 型 )フレンドリーリフト-P 型 の 場 合 は ドライブローラーを 取 り 外 し 回 転 機 で 回 転 しながら 測 定 を 行 ってください 定 格 速 度 の3 倍 (6m 毎 分 3=18m 毎 分 )でキャッチ スイッチが 作 動 すれば 正 常 作 動 です 上 記 の 試 験 により 作 動 状 態 が 正 しくない 場 合 は 正 しい 数 値 が 出 るように 調 整 を 行 って ください 大 澤 工 業 株 式 会 社 6

フレンドリーリフト-P 型 モータの 定 期 点 検 について DCギヤモータはブラシやオイルシールなどの 磨 耗 する 部 品 がありますので 定 期 的 に 点 検 して 故 障 を 未 然 に 防 止 してください 適 正 な 環 境 において 定 格 時 間 で 使 用 した 場 合 の 寿 命 は 約 200 0 時 間 ですが 1 年 に1 回 以 上 の 定 期 点 検 をお 奨 めします 1.モータ 負 荷 電 流 の 点 検 電 流 計 で 銘 板 記 載 の 定 格 電 流 以 内 であることを 確 認 してください 2. 騒 音 の 点 検 聴 感 にてモータ ブレーキ エンコーダ ギヤ 部 から 異 常 な 音 (いつもと 違 ったガタ ゴト 音 周 期 音 ) が 出 ていないかの 確 認 をしてください 3. 振 動 の 点 検 触 感 にていつもと 違 った 異 常 な 振 動 がないことを 確 認 してください 4. 減 速 機 部 のグリース 漏 れの 点 検 目 視 にてギヤケースの 接 合 部 やオイルシールなどからグリースが 漏 れ 出 していないかを 確 認 してください (オイルシールのリップと 軸 の 周 辺 に 滲 み 出 ている 分 はOKです) 5.ブレーキの 点 検 ブレーキを 制 動 させて いつもよりブレーキの 効 きが 遅 くないかを 確 認 してください 6.エンコーダの 点 検 モータを 駆 動 させて モータがスムーズに 回 転 しているかを 確 認 してください 7.DCモータ ブラシの 点 検 ブラシカバーを 外 しブラシホルダーからブラシを 取 り 出 して 磨 耗 状 態 を 確 認 してください この 時 ブラシの 位 置 と 方 向 に 注 意 してください 位 置 や 方 向 が 変 わりますとブラシの 接 触 が 悪 くなり 異 常 音 や 整 流 火 花 が 大 きくなり 整 流 子 面 を 傷 める 原 因 になります 確 認 後 磨 耗 限 度 であれば 新 品 と 交 換 す る 必 要 があります また ブラシに 欠 損 やヒビ 割 れなどが 見 つかった 場 合 も 同 様 です 8. 整 流 子 の 点 検 ブラシを 抜 き 取 り 整 流 子 面 の 目 視 確 認 してください 表 面 が 光 沢 のあるチョコレート 色 であれば 正 常 です 黒 化 していたり 荒 損 していたら 整 流 子 面 を 削 正 す る 必 要 があります 9. 絶 縁 抵 抗 の 点 検 モータリード 線 とブラケット 間 の 絶 縁 抵 抗 を 確 認 してください 絶 縁 抵 抗 計 500Vメガーで 測 定 し1MΩ 以 上 であれば 正 常 です 10. 清 掃 運 転 時 間 の 経 過 と 共 にブラシの 磨 耗 粉 がモータ 内 に 付 着 します 絶 縁 抵 抗 を 低 下 させたり エンコーダや ブレーキなどにも 弊 害 を 及 ぼすこともありますので モータ 内 部 ( 特 にブラシホルダ 周 り)を 圧 縮 空 気 な どで 清 掃 してください 大 澤 工 業 株 式 会 社 7