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3. 研 究 の 方 法 本 研 究 では 生 徒 が 自 分 で 考 え 自 分 で 決 める ことを 主 軸 とし 次 の3 点 を 研 究 の 柱 とする (1) 生 徒 全 員 が IT 断 食 を 体 験 する IT 断 食 とは ケータイ パソコン 音 楽 再 生 機 器 等 のIT 機 器 を 使 わずに1 日 を 過 ごす というも のである 自 分 が 依 存 していることを 認 識 するには 自 分 で 体 験 することが 一 番 効 果 的 である そこ で 夏 季 休 業 中 の1 日 を 使 いIT 断 食 を 行 うことで 普 段 自 分 がどれだけケータイに 頼 っているかを 認 識 させる この 体 験 によって ネット 依 存 ケータイ 依 存 を 身 近 なものとして 捉 えるようになり 自 身 の 行 動 改 善 につながる IT 断 食 を 体 験 した 後 にはレポートを 提 出 してもらい (2)の 授 業 で 活 用 する (2) IT 活 用 について 考 える 授 業 で 知 識 構 成 型 ジグソー 法 を 用 いる 知 識 構 成 型 ジグソー 法 とはアクティブラーニングの1 種 である これは 1つの 課 題 に 対 して 最 初 は3つの 視 点 をそれぞれのグループで 考 えさせた 後 お 互 いが 考 えてきた 内 容 を 共 有 することで 生 徒 間 で 対 話 が 生 まれ 課 題 に 対 しより 深 く 学 習 することができるというものである この 授 業 方 法 を 用 いることで いわゆる 知 識 教 授 型 の 授 業 ではなく 生 徒 が 自 ら 答 を 求 めて 考 える 授 業 となり 生 徒 同 士 が 対 話 を 通 じて 理 解 を 深 めていく 授 業 展 開 が 期 待 される IT 断 食 の 体 験 を 基 に IT 活 用 について 考 えたり 話 し 合 ったりすることで 自 分 の 課 題 としての 改 善 点 が 生 まれ 行 動 を 変 えるき っかけになる (3) IT 活 用 3か 条 をそれぞれに 設 定 させる IT 断 食 を 体 験 することで 生 徒 は 自 分 たちは 依 存 している ということに 気 付 く IT 活 用 に ついて 考 える 授 業 で 自 分 たちが 改 善 するためにしなければいけないこと を 考 える それを 具 体 的 な 行 動 指 針 にするために IT 活 用 3か 条 という 形 で 生 徒 自 身 に IT 活 用 するために 守 るべき こと を 決 めさせる 教 師 や 親 からの 押 し 付 けではなく 自 分 で 考 え 決 めさせることで IT 活 用 のために 何 をしなければいけないのか といったことに 今 一 度 向 き 合 うとともに 自 分 自 身 の 行 動 を 振 り 返 り 改 善 することができるようになる 4. 研 究 の 内 容 経 過 実 施 した 内 容 を 3 期 に 分 けて 紹 介 する (1) 第 1 期 : 情 報 モラル 教 育 ( 平 成 26 年 4 月 ~6 月 ) 本 校 では 入 学 時 から 情 報 モラル 教 育 に 取 り 組 むための 土 台 として 芸 術 総 合 高 校 ネット 研 究 所 ( 通 称 : 芸 総 ネットラボ)を 立 ち 上 げ 学 年 集 会 等 でネットモラルについて 指 導 を 行 ったり 教 員 と 生 徒 が 協 力 してより 良 いケータイ 利 用 に 向 けて 知 恵 を 出 し 合 う 機 会 を 設 けた りするなど 教 員 生 徒 が 一 体 となって 活 動 した また 集 会 では 本 校 でのケータイ 使 用 に 関 するルールの 紹 介 や 情 報 モラル 指 導 とし てトラブルの 事 例 を 紹 介 するだけでなく ケータイを 利 用 した 隙 間 時 間 の 学 習 方 法 などの 紹 介 も 行 い 適 切 な 活 用 に 向 けた 取 組 にも 力 を 入 れた 今 年 度 は 入 学 許 可 候 補 者 説 明 会 を 含 め 合 計 3 回 指 導 を 行 った

(2) 第 2 期 :IT 断 食 の 実 践 ( 平 成 26 年 7 月 ~9 月 ) (ア)IT 断 食 を 体 験 する( 夏 季 休 業 中 の1 日 ) 7 月 中 の 学 年 集 会 を 利 用 し 夏 季 休 業 中 の 課 題 IT 断 食 について 説 明 を 行 った 体 験 後 生 徒 にはレポート(A4 用 紙 1 枚 書 式 自 由 )を 提 出 してもらい 9 月 に 行 う IT 活 用 について 考 え る 授 業 の 教 材 の 一 部 とした (イ) IT 活 用 について 考 える 授 業 実 践 ( 平 成 26 年 9 月 18 日 ) IT 断 食 の 体 験 をもとに LHR の 時 間 を 使 って1 年 次 のクラス 担 任 がそれぞれ 授 業 を 行 った IT 依 存 について IT 断 食 の 体 験 から IT 機 器 の 普 及 により 衰 えた 能 力 失 った 能 力 を 考 える 自 分 の IT 機 器 の 利 用 時 間 を 書 き 出 し 本 当 にしなければならないことを 考 える インターネ ットが 普 及 し 10 代 20 代 がしなくなったことを 考 える を 3 つの 柱 に 据 え 最 後 は 自 分 がケー タイを 含 む IT 機 器 に 依 存 しているかどうか また 活 用 している と 言 えるようにするにはど のような 行 動 をすればよいかなどを 考 えさせた クラス 担 任 の 教 科 は 音 楽 美 術 英 語 と 様 々で あったが 事 前 に 指 導 案 を 渡 し 指 導 のポイントを 伝 えたり ワークシートでの 指 示 を 具 体 的 なも のにすることで どのクラスも 同 様 の 成 果 を 挙 げることができた また この 授 業 の 中 で 生 徒 自 身 による IT 活 用 3か 条 を 策 定 させた (3) 第 3 期 : 啓 発 活 動 ( 平 成 26 年 10 月 ~ 平 成 27 年 3 月 ) (ア) 芸 術 総 合 高 校 IT 活 用 3か 条 づくり( 平 成 26 年 10 月 16 日 ) コーディネーターにデジタルアーツ( 株 ) 田 中 耕 太 郎 主 任 を 迎 え 全 校 生 徒 の 代 表 として IT 委 員 会 が 3 か 条 を 策 定 した ブレーンストーミングの 手 法 を 用 い 各 グループで 現 状 のケータイ の 使 い 方 の 課 題 等 を 書 き 出 し 解 決 策 や 守 るべきルールを 3 つにまとめた その 後 各 グループ

から 提 案 されたものを 学 校 全 体 のルールとしてまとめ 直 し スマホを 友 達 にしない! を 大 原 則 に 芸 術 総 合 高 校 IT 活 用 3 か 条 として 策 定 した 策 定 した IT 活 用 3 か 条 は 以 下 のものである 芸 術 総 合 高 校 IT 活 用 3 か 条 1. 歩 きスマホはしない! 2. スマホは 22:00 まで! 3. SNS でつぶやく 前 に 3 回 見 直 す! (イ) ケータイマナーブック づくり( 平 成 26 年 12 月 平 成 27 年 2 月 ) 作 成 した IT 活 用 3 か 条 を 基 に 在 校 生 全 体 や 新 入 生 などに 広 く 伝 えるため 芸 術 総 合 高 校 ケ ータイマナーブック を 作 成 した ここでは それぞれのルールの 意 図 や 守 らないと 起 きう る 危 険 といった 内 容 がわかりやすく 伝 わるように 言 葉 と 絵 の 両 方 でポスター 調 に 表 現 した また 紙 媒 体 だけではなく スマホなどに 入 れることでいつでも 見 られるようにするために 電 子 書 籍 版 も 制 作 した (ウ)ネット 安 全 利 用 講 演 会 を 実 施 ( 平 成 27 年 3 月 18 日 ) スクールネットワークアドバイザー 内 山 統 子 氏 を 講 師 に 迎 え ネットモラル ネット 依 存 に 関 する 講 演 会 を 行 った 本 講 演 は 本 校 生 徒 教 職 員 だけでなく 保 護 者 にも 公 開 し 家 庭 への 注 意 喚 起 の 機 会 にもなるようにした また 生 徒 全 員 にマナーブックを 配 布 し IT 委 員 会 の 生 徒 が 芸 術 総 合 高 校 IT 活 用 3 か 条 を 紹 介 しながら ルールを 策 定 した 意 図 について 説 明 したり ルールを 守 ってより 良 い 生 活 が 送 れるよう 啓 発 を 行 った

5. 研 究 の 成 果 (1) 第 1 期 : 情 報 モラル 教 育 主 に 講 義 形 式 ではあったが 芸 総 ネットラボ として 学 年 集 会 等 で 様 々な 視 点 から 取 り 上 げることに より 生 徒 にケータイモラルやネット 依 存 についての 意 識 付 けを 行 うことができた その 結 果 新 入 生 も 高 校 入 学 後 にケータイに 関 するトラブルはほとんどなく スムーズに 高 校 生 活 がスタートできたので はないかと 考 える また こういうことはやってはいけない ということだけでなく スマホを 使 っ たこういう 学 習 方 法 もある こうすれば 時 間 を 有 効 に 活 用 できる といった 活 用 方 法 についても 紹 介 することができたのは 効 果 的 だったと 思 える 芸 総 ネットラボ として 教 科 を 超 えたチームで 動 くことにより 学 校 全 体 として IT 依 存 を 防 ごうと する 流 れが 生 まれ 周 囲 の 協 力 を 得 ながら 第 2 期 の 取 組 に 向 け 生 徒 への 動 機 付 けがスムーズに 行 えたの は 期 待 以 上 であった (2) 第 2 期 :IT 断 食 の 実 践 IT 断 食 をする 前 は 過 半 数 の 生 徒 が 自 分 は 依 存 していない と 答 えていたが 授 業 を 行 った 後 は 8 割 以 上 の 生 徒 が 依 存 していた と 見 解 を 変 えている また IT 断 食 後 には 電 車 から 降 りてくる 人 が みんな 下 を 向 いていて 怖 かった 気 付 かないうちにケータイに 手 が 伸 びていた といった 声 が 聞 こえて きた これらは 講 義 形 式 で 話 を 聴 くだけではなく 実 際 に IT 断 食 をする という 体 験 をしたからこ そ 気 づけることである また これにより 自 身 の 行 動 を 客 観 的 に 捉 える 視 点 が 生 まれ IT 活 用 を 考 え る 授 業 では なぜ 依 存 していると 思 うのか が 生 徒 自 身 の 言 葉 で 述 べられていたり 自 分 が 体 験 した から 分 かったことを 基 にグループで 議 論 を 行 っていた 根 拠 となる 経 験 を 持 っているからこそ より 深 く 様 々な 視 点 から 考 えることができていたと 考 える ルール 作 りにおいても 自 分 の 体 験 から 感 じた 普 段 やってしまっているが やめたいこと を 基 に 作 っている 生 徒 が 多 く IT 断 食 の 体 験 が 新 たな 視 点 を 生 み 自 身 の 行 動 改 善 につながっていく 様 子 が 見 て 取 れた (3) 第 3 期 : 啓 発 活 動 この 取 組 の 一 番 の 悩 みは 作 ったルールをどのように 展 開 していくか であった ルールを 芸 術 総 合 高 校 ケータイマナーブック として 1 冊 にまとめて 配 布 し 講 演 会 等 の 資 料 として 役 立 てることで 作 った 生 徒 に 責 任 感 が 生 まれるとともに 生 徒 全 体 にルールを 啓 発 することができ IT 活 用 を 促 すには 非 常 に 良 いものとなった また IT 活 用 チェックシート を 作 ることで 3 か 条 を 作 って 終 わり で はなく 活 用 状 況 を 振 り 返 る 機 会 が 生 まれ IT 活 用 の 実 践 が 単 発 的 なものにならないよう 展 開 できたの も 成 果 として 大 きい 生 徒 指 導 課 生 徒 自 身 による スマホ 安 全 利 用 私 たちのルール づくり とも 連 携 し 様 々な 講 師 と 意 見 交 換 をし 講 演 を 聴 く 機 会 を 設 けることができたため ルールの 啓 発 に 様 々な 形 でアプローチする ことができた 6. 今 後 の 課 題 展 望 今 後 の 課 題 は 伝 える ことである 今 年 で IT 断 食 の 取 組 が 3 年 目 となり 全 校 生 徒 が 1 度 は IT 断 食 を 体 験 したことになる 例 えば 来 年 度 は 上 級 生 が 下 級 生 のアドバイザーになったり 入 学 直 後 から 生 徒 を 中 心 に 啓 発 活 動 を 行 うことで 新 入 生 が IT 依 存 を 早 い 段 階 から 身 近 な 問 題 として 認 識 し IT 活 用 を 考 える 授 業 などではより 深 いところまで 議 論 することができるのではないかと 考 える

また 今 年 の 内 容 を 踏 まえた 上 で 新 たな 芸 術 総 合 高 校 IT 活 用 3 か 条 を 作 成 することで より 生 徒 の 実 生 活 に 近 いルールが 作 れるのではないかと 期 待 する 7.おわりに 現 在 情 報 モラル ケータイ 依 存 などは 教 科 情 報 の 一 分 野 として 指 導 していくことではなく 生 徒 指 導 の 1 つとして 取 り 組 まなければならない 状 況 になっている その 中 で 各 学 校 に 1 人 2 人 しかいない 情 報 科 の 教 員 だけで 行 うのではなく 他 教 科 の 教 員 でも 授 業 や 指 導 を 行 うことができるように 工 夫 すること ができた 今 後 もこの 取 組 を 続 け ケータイ 依 存 ネット 依 存 について 生 徒 が 自 ら 考 え 自 ら 改 善 に 向 けて 行 動 できるようになり IT 活 用 できる 生 徒 が 1 人 でも 多 くなるように 願 っている < 参 考 文 献 > 内 閣 府. 平 成 25 年 度 青 少 年 のインターネット 利 用 実 態 調 査 調 査 報 告 ( 速 報 ).2014 年 2 月. http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h25/net-jittai/pdf/kekka.pdf