丹沢ブナ党通信 2020 年 9 月 No.186 ゆっくり丹沢を見て歩こう! 223-0051 横浜市港北区箕輪町 3-3-8 &Fax 045-563-3953 E-mail bunato-kazitani@mub.biglobe.ne.jp HP http://tanzawabunato.web.fc2.com/index.html 発行丹沢ブナ党年会費 (3,000 円 ) カンパ等振込先郵便振込 00220-9-20168 丹沢ブナ党 緑の山賊だより はだのブランド推進協議会 ( 秦野市 ) と小田急トラベルとの共同開催で ハダ恋みっけもんの旅 福島和可菜 舞と一緒に 表丹沢トレイルラン & 入浴 ご夕食もお楽しみに! と題して 丹沢で 10 月 25 日にトレイルランが 開催されることになっております 大倉尾根を塔ヶ岳に登って 鍋割山を経て二俣から大倉に戻る というコース設定になっており 日曜の混雑の中 登山者との軋轢が懸念されるところです レース形式でないこと 募集人員が 32 名と少ないこともあって それほどの悪影響は無いかも知れませんが 参加に際して フルマラソンを 5 時間以内で走れること といったタイムの基準が示されており 結構速いペースで駆け上っていくようです ハダ恋みっけもんの旅 はこれまで様々なイベントを行ってきているようですが 今回の山岳トレイルランのようなイベントは初めてのようです はだのブランド推進協議会は 秦野市産業政策課の中にあり コースを変更するよう 秦野市長宛の要請文 ( 次ページ参照 ) を送りました また 脇田さんから小田急トラベルに対して 国定公園の特別保護地区を通るコース設定について コンプライアンスの観点からどう考えているのか というメールを出したところ 担当から このたびの本ツアーは秦野市との共同企画で 秦野市環境産業部より事前に神奈川県自然環境保全センターに相談し企画をしている 特別保護地区に入るルートの回避については 競争性を生じる大会ではない為 コースに含めているが その趣旨は尊重し企画をしている なお 神奈川県自然環境保全センターからも指導をいただいたが 特別保護地区及びその周辺の登山道については 路面の保護 安全確保に努め 他の登山客のペースに合わせて歩く等によりツアーを実施するので ご理解賜りたい旨の回答がありました 要請文を受けて 秦野市産業政策課から電話がありました 概ね上記の小田急からの回答と同趣旨の説明があり コースの変更は困難ではあるが 事前に 保全センターと十分協議 指導を受けており 山中では原則歩行とし 林道以外では走らないことを徹底するとのことでした その時点で 26 名の参加申し込みがあるそうですが これから 山中では原則歩行とし 林道以外では走らないという運営方針について 参加申込者に個別に連絡するとのことでした それで参加辞退者が出てもやむを得ないと言っていました 事前の募集内容等では そうした内容が全く不明であることにあらためて言及し 充分な配慮について 改めてお願いしました 地域再生の観点から ハダ恋みっけもんの旅 は中々ユニークな視点に基づく取り組みかと思いますが 少し気を緩めれば あざとい商業主義に乗っ取られたものになってしまいます より高い見地に立って 真に秦野の魅力を再発見するような内容にして欲しいと 心から願っております
2020 年 9 月 21 日 秦野市長高橋昌和様 丹沢ブナ党代表梶谷敏夫 ハダ恋みっけもんの旅 福島和可菜 舞と一緒に 表丹沢トレイルラン & 入浴 ご夕食もお楽しみに! のコース変更のお願いについて 貴職ますますご清栄のこととお喜び申し上げます さて はだのブランド推進協議会 即ち貴市と小田急トラベルとの共同開催である標記のトレイルランにつきましては 大倉尾根を塔ヶ岳に登って 鍋割山を経て二俣から大倉に戻る というコース設定になっております このコースは 丹沢でも非常に登山者が多いコースで とりわけ日曜日は混雑します トレイルランということで レース形式ではないこと 募集人数が 32 名と少ないことから 山岳トレイルレース程の悪影響は生じないであろうとは思いますが 多くの登山者への影響は避けられないことは明白です 山岳トレイルレースでは 開催団体が運営要領を定め 登山者への配慮 自然環境への配慮について規定しております それでもなおかつ レース形式では様々な悪影響が避けがたい現状にあります このトレイルランについては そうした実際のトレイルラン中の必要な配慮等について まったく記載が無く 参加に際して タイムの基準が示されている等 相当な速さで駆け上るのではないかといった 大きな懸念があります 具体的には 大倉尾根を登るたくさんの登山者に道を譲らせることを強いて駆け登る 鍋割山からの下りでは 登ってくる登山者を押しのけて駆け下るのではないか といった心配があります こうしたことは 都心から小田急線で約 1 時間 ほっと安らぐ自然豊かな街 はだの 地域で丁寧に作られたモノやコトに触れ 秦野の自然 歴史 伝統 産業 生活文化などを見て 聞いて 体験していただく ハダ恋みっけもんの旅 というコンセプトから大きく逸脱することになるのではないでしょうか つきましては 例えば 風の吊り橋を渡り 牛首から表丹沢林道をヤビツ峠下まで行き 蓑毛を経て秦野駅まで戻る といった登山者との軋轢が生じないようなコースに変更していただきますよう 強くお願い申し上げます 223-0051 横浜市港北区箕輪町 3-3-8 045-563-3953 e-mail bunato-kazitani@mub.biglobe.ne.jp
大丸ブナハバチ被害状況確認調査 9 月 22 日 ( 祝 ) 雨で中止した大丸ブナハバチ被害状況調査を行ってきました 濃霧の大山で猛烈なヤマビルの攻撃に会った後なので 少々ビビりながら行きましたが 西山林道は乾いていて 小丸尾根でもヤマビルは目につきませんでした 大倉の里山から鍋割山稜の南側にかけてかなり広範囲にナラ枯れが生じていました 小丸尾根では 森林管理署がカシナガ ( カシノナガキクイムシ ) を捕えるための措置を講じていました 小丸尾根を登るにつれて 樹間から 後沢乗越から鍋割へ延びる尾根の東側斜面に 広範囲に広がるナラ枯れが見えました 大丸から南側に下って 起点のブナにたどり着き ブナハバチの被害状況の調査を開始しました 大山の山頂直下のブナがブナハバチに食われているのを見ていたので心配したのですが 幸い 大丸のブナは被害が目につかず すべて 25% 未満でした 健康度も 特に減じているように見えるブナはありませんでした 調査を終えて 鈴木さんに挨拶して 鍋割に向かいました 稜線部のブナは ハバチの食害は見えませんが 元気を失っているように見えるものがありました カシナガを捕える 森林管理署 広範なナラ枯れ 説明文 ヌタ場とスケールのザック 鍋割北尾根辺
猛烈なヤマビルの攻撃を受けつつ大山へ 9 月 13 日 ( 日 ) 蓑毛からヤビツ 大山へと登りました ここのところ 広範囲なナラ枯れを目の当たりにしてきて ツキノワグマ銀座とも言える大山北尾根 ネクタイ尾根の状況が心配になり 見てこようと思ったのです しかし 蓑毛から歩き出してヤビツを目指していくと 濃密なガスで 湿度が飽和状態でほとんど霧雨状態でした 正に絶好のヤマビル日和です 雨の本間ノ頭以来 何年振りかで猛烈なヤマビルの攻撃を受けました 暑いので ズボンを膝までまくり上げて歩いたのですが 来るわ来るわ 足元を見い見い歩いたのですが 次から次と奴らが登ってきます 千切っては捨て 引っ剥がしては捨てていきましたが 結果として 左足 3ヶ所 右足 1ヶ所食われていました 家に帰って洗濯したら 洗濯槽の底で息絶えていたのが 1 匹 靴下から半身を乗り出してくたばっていたのが 1 匹! もう嫌 こんな生活! 当分は雨もよいの東丹沢は避けようと思います ヤマボウシの実が結構落ちていて 豊作だったことがうかがわれました ツキノワグマがこれで一息ついてくれていれば良いのですが 大山山頂についても ガスは晴れず 北尾根 ネクタイ尾根は又の機会にすることにして 蓑毛へと下ることにしました 根本だけでなく幹上部からもフラスが 後沢乗越
タカの渡り 矢倉岳 ~10 月 4 日 ( 日 )~ 伊藤純 曇り空の中 タカの渡り 矢倉岳にリーダーの梶谷さん 網野さん 印南さん 及川さん 菅原さん 高橋さん 堀田さん 伊藤の 8 名で参加しました 矢倉岳は丹沢と箱根の間にあり 私にとっては思い出深い山です まだ山をやる前の 2011 年 小田急の車窓から見える おわん型のとても形の良い山が気になり登ったのが矢倉岳でした それをきっかけに山に魅了され 今ではブナ党で山レポを書くほどになりました それ以来です 登りは9 年前と同じコースで 見覚えのあるイノシシ除けの扉から山に入ります しばらくは舗装されている道ですが かなりの急登です 皆さん久しぶりの活動 ( 私は5 月以来 ) のためか 急登でもおしゃべりをしながら進みます コロナの話題をはじめ 堀田評論家の芸能ニュースなど どんよりした天気も感じさせない 笑い声が絶えないにぎやかで楽しい山行です やがて本格的な山道になり ずっと急登が続きます 曇っていますが風もなく汗びっしょりです 矢倉沢のバス停から 1 時間 40 分ほどで山頂 (870m) に到着しました 大涌谷 明神ケ岳 金時山 相模湾は見えましたが 9 年前と同じで富士山には迎えてもらえず この山は富士山が見えないと何の価値も無い との声も聞かれ 富士山の見える時に来てみたいものだ タカの渡りは 晴れていないと上昇気流が無いため見ることができませんでした 堀田さんからのパイナップルを食べ 印南さんが集合写真 ( 下写真 ) を撮り もう下山です 梶谷さんの 洒水 ( しゃすい ) の滝に行きますか? との問いかけに 行きたいでーす と菅原さん一人の声で 行きまーす 計画でも洒水の滝のはずでは? 行かなーいと答えたらどこに行ったのでしょうか 平らな場所でお昼になり 印南さんがりんごを剥いてくれました 途中 洒水の滝 70~80 分の標識があり 結構遠いなぁと思いながら下って行くと 21 世紀の森に着き そこには洒水の滝 95 分どう言うこと? がっくり 休憩所で及川さんから柿をいただき元気を出して出発です このあと長い長い下りが続き リーダーはどんどん離れていきます いつものことだから気にしませんが やっと洒水の滝が見えました この滝は 日本の滝百選でもあり落差 69m 水量もあり中々の迫力 湧き水は名水百選でもあります ここから山北駅まで歩きました 上り 2.8Km 下り 10Km 6 時間 低い山なので軽く見ていたが 結構登りがいのある山だったなぁと リーダーの一言 みなさんお疲れさまでした
送電塔整備のためのモノレール工事 西山林道
活動経過 9 月 13 日 ( 日 ) 大山 9 月 22 日 ( 祝 ) ブナハバチ被害状況調査 大丸 10 月 4 日 ( 日 ) 矢倉岳 活動予定 10 月 18 日 ( 日 ) ツキノワグマ痕跡調査 白石峠 ~ 畦ヶ丸 10 月 25 日 ( 日 ) 大山南稜 ~ 聖峰 11 月 1 日 ( 日 ) 鐘ヶ岳 11 月 15 日 ( 日 ) ツキノワグマ痕跡調査 金毘羅尾根 ~ネクタイ尾根 12 月 6 日 ( 日 ) 弘法山 ~ 名古木棚田 12 月 13 日 ( 日 ) 忘年山行 大山見晴台 12 月 19 日 ( 土 ) 西山現況調査 予定次号で確定のご案内 ツキノワグマ痕跡調査 白石峠 ~ 畦ヶ丸 数年前 ヤマグリのクマ棚がありました 大量の糞も採取しました 白石峠までがちょっとしんどいですが 後は淡々と歩けます 日時 10 月 18 日 ( 日 ) 御殿場線谷峨駅 7:40 集合コース谷峨駅 用木沢出合 白石峠 モロクボ沢ノ頭 畦ヶ丸 大滝橋 新松田駅装備昼食 予備食 水筒 雨具 ヘッドランプ申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 大山南稜 ~ 聖峰 誰でも歩ける里山をゆっくりと歩きます ナラ枯れの状況を確認しながら 秋の丹沢の雰囲気を楽しみましょう 日時 10 月 25 日 ( 日 ) 小田急線秦野駅 7:30 集合コース秦野駅 蓑毛 蓑毛越 高取山 聖峰 神戸 BS 伊勢原駅装備昼食 予備食 水筒 雨具申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 里山歩き 鐘ヶ岳 秋の里山をゆっくりと歩きます 標高は低いながらも 歴史ある信仰の山です シカやクマさんと会えるかも知れません 日時 11 月 1 日 ( 日 ) 小田急線本厚木駅改札 7:20 集合 7:30 のバスに乗車コース厚木バスセンター 広沢寺温泉入口 鐘ヶ岳 不動尻 広沢寺温泉入口 本厚木駅装備昼食 予備食 雨具 テルモス申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 ツキノワグマ痕跡調査 金毘羅尾根 ~ ネクタイ尾根 ナラ枯れの影響が気にかかります ブナの結実も良くないようです 今年のクマさんたちはいかがお過ごしでしょうか 日時 11 月 15 日 ( 日 ) 小田急線秦野駅 7:00 集合コース秦野駅 諸戸林業 大山 唐沢峠 不動尻 広沢寺温泉入口 本厚木駅装備昼食 予備食 水筒 雨具 ヘッドランプ申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953
弘法山 ~ 名古木棚田どなたでも歩ける里山をゆっくりと歩き 初冬の山里の趣深い自然を鑑賞しましょう 日時 12 月 6 日 ( 日 ) 小田急線秦野駅改札 8:30 集合コース秦野駅 権現山 弘法山 善波峠 名古木棚田 秦野駅装備昼食 予備食 雨具 テルモス申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 忘年山行 & 伊藤さん送別会 大山見晴台 おつまみ お酒など少々持ち寄って 豚汁を食べながら 今年一年を振り返りましょう 今回は コロナで送別会もないまま定年退職する伊藤純さんの送別会も兼ねます ふるってご参加を! 日時 12 月 13 日 ( 日 ) 小田急線秦野駅 7:50 集合 8:05 のバスに乗車コース秦野駅 蓑毛 蓑毛越 大山下社 見晴台 日向薬師 伊勢原駅装備昼食 水筒 雨具申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 西山現況調査 予定稿今年も厚木の西山を守る会の山行に合流します 下山後 沓掛館山で豚汁と地酒 ( しぼりたて蓬莱 ) でミニ忘年会 (700 円 ) です! 日時 12 月 19 日 ( 土 ) 小田急線本厚木駅改札 8:10 集合 8:20 のバスに乗車行程本厚木駅 上荻野 華厳山 高取山 沓掛館山 本厚木駅装備昼食 予備食 雨具 テルモス申し込みは 事務局 梶谷敏夫まで 045-563-3953 大丸の調査木