各 位 2011 年 11 月 10 日 会 社 名 : 大 陽 日 酸 株 式 会 社 代 表 者 名 : 代 表 取 締 役 社 長 川 口 恭 史 (コード 番 号 4091 東 証 第 1 部 ) 問 合 せ 先 : 執 行 役 員 広 報 部 長 石 川 紀 一 TEL (03) 5788-8015 新 中 期 経 営 計 画 Gear Up 10 策 定 について 大 陽 日 酸 株 式 会 社 ( 社 長 川 口 恭 史 )は 2020 年 度 までのできるだけ 早 い 時 期 に 売 上 高 1 兆 円 の 達 成 を 目 指 し その 第 1フェーズとして2011 年 度 を 初 年 度 とする3ヵ 年 の 新 中 期 経 営 計 画 Gear Up 10 ~グローバル 企 業 への 挑 戦 Ⅲ~を 策 定 致 しました この Gear Up 10 では グローバル プレゼンスの 拡 大 を 図 り 収 益 性 と 効 率 性 を 追 求 した 持 続 的 な 成 長 を 実 現 するために 引 き 続 き 中 長 期 的 に 目 標 とする 経 営 指 標 を 世 界 シェア 10% 営 業 利 益 率 10% 以 上 ROCE10% 以 上 の トリプル10 の 達 成 に 置 くとともに 前 中 期 経 営 計 画 に 掲 げた1 成 長 地 域 成 長 市 場 への 経 営 資 源 の 集 中 2 川 上 戦 略 の 強 化 3M&A 戦 略 の 推 進 4コストダウンの 実 行 5グループ 経 営 の 強 化 の 重 点 戦 略 5 項 目 を 継 承 しつつ 1コンプライアンス 保 安 確 保 品 質 管 理 の 強 化 2 費 用 対 効 果 労 力 対 効 果 を 徹 底 的 に 追 求 した 効 率 的 な 経 営 3 地 域 基 盤 の 強 化 4シリンダー ビジネスへの 注 力 5R&Dの 強 化 6 積 極 投 資 の 継 続 を 基 軸 の 考 え 方 に 据 えて 中 長 期 的 な 企 業 価 値 の 創 造 と 向 上 を 図 ってまいります 1. 前 中 期 経 営 計 画 Stage Up 10 ~グローバル 企 業 への 挑 戦 Ⅱ~の 総 括 当 社 は 2008 年 度 グローバル 企 業 への 挑 戦 を 掲 げ 中 長 期 的 な 経 営 指 標 として トリプ ル10 の 達 成 を 目 指 し その 実 現 に 向 けた3ヵ 年 の 中 期 経 営 計 画 Stage Up 10 (2008 年 度 ~2010 年 度 )に 取 組 んでまいりました この 間 2008 年 度 後 半 に 発 生 した 米 国 の 金 融 危 機 に 端 を 発 した 世 界 同 時 不 況 の 影 響 を 大 きく 受 けたことにより 最 終 的 に 当 初 の 数 値 目 標 こそ 達 成 することができなかったものの 以 下 5 項 目 の 重 点 戦 略 に 沿 って 持 続 的 な 成 長 に 向 けた 経 営 基 盤 強 化 のための 諸 施 策 を 実 行 してまいりました (1) 成 長 地 域 成 長 市 場 への 経 営 資 源 の 集 中 北 米 における 大 型 プラントの 増 設 など 戦 略 的 投 資 の 継 続 ベトナム インドなど 新 興 国 を 含 むアジア 市 場 への 新 たな 事 業 展 開 の 加 速 大 連 長 興 島 へのプラント 新 設 など 中 国 事 業 の 拡 大 液 晶 パネル 太 陽 電 池 への 積 極 的 な 事 業 展 開 MOCVD 事 業 の 成 長 加 速 (2) 川 上 戦 略 の 強 化 モノシランガス セレン 化 水 素 のメーカーポジション 獲 得 Air Products & Chemicals Incとのヘリウム 共 同 生 産 を 開 始 (2012 年 春 を 予 定 ) - 1 -
(3)M&A 戦 略 の 推 進 2008 年 度 Five Star Gas & Gear 社 及 びAeris 社 を 買 収 2009 年 度 Valley National Gases 社 を 買 収 2010 年 度 Western International Gas & Cylinders 社 を 買 収 (4)コストダウンの 実 行 製 造 物 流 コストの 低 減 販 売 間 接 費 の 削 減 (5)グループ 経 営 の 強 化 関 係 会 社 の 統 廃 合 を 推 進 充 填 所 のリニューアルを 推 進 数 値 目 標 及 び 中 長 期 的 経 営 指 標 の 達 成 状 況 数 値 目 標 経 営 指 標 Stage Up 10 目 標 2010 年 度 実 績 達 成 率 売 上 高 6,000 億 円 +α 4,836 億 円 80.6% 営 業 利 益 540 億 円 以 上 354 億 円 65.6% 世 界 シェア *1 10% 7.6% - 営 業 利 益 率 10% 以 上 7.3% - ROCE 10% 以 上 7.8% - *1 Cryogas International 誌 及 び 各 社 IR 資 料 等 に 基 づき 当 社 にて 試 算 2. 新 中 期 経 営 計 画 Gear Up 10 ~グローバル 企 業 への 挑 戦 Ⅲ~の 概 要 (1) 位 置 付 け 1 当 社 101 年 目 の 新 たなスタート 2 原 点 回 帰 3 今 後 の 更 なる 発 展 のため 並 びに 次 なる50 年 100 年 を 見 据 えた 基 礎 固 め (2) 基 本 方 針 前 中 計 の 重 点 戦 略 を 継 続 推 進 1 成 長 地 域 成 長 市 場 への 経 営 資 源 の 集 中 2 川 上 戦 略 の 強 化 3 M&A 戦 略 の 推 進 4 コストダウンの 実 行 5 グループ 経 営 の 強 化 取 り 組 み 方 針 1 コンプライアンス 保 安 確 保 品 質 管 理 の 強 化 2 費 用 対 効 果 労 力 対 効 果 を 徹 底 的 に 追 求 した 効 率 的 な 経 営 3 地 域 基 盤 の 強 化 4 シリンダービジネスへの 注 力 5 R&Dの 強 化 6 積 極 投 資 の 継 続 前 中 計 の 重 点 戦 略 並 びに 取 り 組 み 方 針 の 下 人 材 育 成 の 強 化 を 図 り 国 内 基 盤 を 強 化 する とともに 海 外 事 業 を 加 速 させることで 更 に 企 業 価 値 の 創 造 向 上 を 図 ってまいります - 2 -
(3) 数 値 目 標 売 上 高 4,836 億 円 4,930 億 円 6,500 億 円 営 業 利 益 354 億 円 350 億 円 600 億 円 営 業 利 益 率 7.3% 7.1% 9.2% ROCE 7.8% 7.7% 10.8% (4) 報 告 セグメント 別 売 上 高 産 業 ガス 2,886 億 円 2,969 億 円 3,650 億 円 エレクトロニクス 1,264 億 円 1,257 億 円 1,580 億 円 エネルギー 376 億 円 366 億 円 380 億 円 その 他 事 業 308 億 円 338 億 円 390 億 円 小 計 4,836 億 円 4,930 億 円 6,000 億 円 戦 略 的 M&A - - 500 億 円 合 計 4,836 億 円 4,930 億 円 6,500 億 円 (5) 報 告 セグメント 別 営 業 利 益 産 業 ガス 241 億 円 230 億 円 340 億 円 エレクトロニクス 84 億 円 83 億 円 150 億 円 エネルギー 14 億 円 17 億 円 19 億 円 その 他 事 業 30 億 円 35 億 円 42 億 円 消 去 又 は 全 社 15 億 円 15 億 円 11 億 円 小 計 354 億 円 350 億 円 540 億 円 戦 略 的 M&A - - 40 億 円 効 率 化 及 びコスト 削 減 - - 20 億 円 合 計 354 億 円 350 億 円 600 億 円 積 極 的 な 事 業 拡 大 を 目 指 し 戦 略 的 M&Aに 1,000 億 円 を 投 じるとともに コスト 削 減 による 経 営 の 効 率 化 を 一 層 推 進 し 収 益 性 と 効 率 性 を 高 めてまいります (6) 設 備 投 資 投 融 資 ( 地 域 別 の 内 訳 ) 中 長 期 的 な 企 業 価 値 の 創 造 と 向 上 を 実 現 するため 3 年 間 で 総 額 1,700 億 円 の 積 極 投 資 を 継 続 致 します 2011 年 度 見 込 2012 年 度 計 画 2013 年 度 計 画 合 計 割 合 日 本 355 億 円 210 億 円 265 億 円 830 億 円 48.8% 米 国 145 億 円 260 億 円 210 億 円 615 億 円 36.2% 中 国 5 億 円 60 億 円 25 億 円 90 億 円 5.3% アジア 45 億 円 50 億 円 70 億 円 165 億 円 9.7% 合 計 550 億 円 580 億 円 570 億 円 1,700 億 円 100.0% 上 表 には 戦 略 的 M&Aのための 投 資 額 (1,000 億 円 )は 含 んでおりません - 3 -
(7) 報 告 セグメント 別 の 成 長 戦 略 新 中 期 経 営 計 画 Gear Up 10 の 重 点 戦 略 に 沿 った 報 告 セグメント 別 の 主 な 取 り 組 みは 次 の 通 りです 報 告 セグメント 産 業 ガス エレクトロニクス エネルギー その 他 事 業 (メディカル サ ーモス) 主 な 取 り 組 み 米 国 における 実 行 済 M&A の 収 益 力 強 化 (シナジーの 確 実 な 実 行 ) 新 たなM&Aの 実 行 中 国 事 業 への 取 り 組 み 強 化 アジア 事 業 での 競 争 力 収 益 力 強 化 インドや 中 南 米 など 新 興 国 市 場 への 進 出 拡 大 HV EV FCV 自 動 車 市 場 やレアメタル レアアースを 中 心 とした 非 鉄 市 場 等 の 成 長 市 場 に 対 する 取 り 組 み 強 化 プラントの 最 適 運 転 及 び 計 画 的 リプレース 等 によるコスト 競 争 力 の 強 化 製 造 並 びに 物 流 調 達 等 のコスト 削 減 への 飽 くなき 追 及 炭 酸 ガス 生 産 基 地 の 再 編 <アジア 地 域 を 中 心 とした 海 外 事 業 展 開 加 速 > 川 上 戦 略 製 品 (SiH4 H2Se)の 拡 販 と 成 長 産 業 分 野 でのプロジェクト 受 注 によ る 中 国 台 湾 市 場 でのシェアアップ 韓 国 合 弁 会 社 (TNSK)を 活 用 した MOCVD 装 置 の 海 外 展 開 < 成 長 分 野 での 拡 販 と 収 益 改 善 > 川 上 戦 略 製 品 (SiH4 H2Se)の 液 晶 太 陽 電 池 市 場 でのシェアアップ 液 晶 太 陽 電 池 LED パワーデバイス 等 の 成 長 市 場 での 拡 販 生 産 拠 点 の 最 適 化 による 収 益 改 善 1 国 内 民 生 用 直 売 部 門 の 強 化 LP ガス 販 売 ネットワークを 利 活 用 した 新 規 商 材 の 拡 販 全 国 4 つのグループ 販 社 を 核 に 各 地 域 における 経 営 効 率 の 向 上 水 -18O の 海 外 シェア 拡 大 中 国 などのガス 生 産 基 地 を 活 用 した 医 療 用 酸 素 の 拡 販 世 界 的 なステンレス 魔 法 瓶 市 場 の 拡 大 に 伴 い 中 国 での 製 造 拠 点 増 強 水 -18O のプラント 増 設 による 拡 販 強 化 医 療 用 ガス 並 びに MRI 用 ヘリウムの 拡 販 強 化 病 院 内 設 備 工 事 事 業 の 拡 充 サーモス 製 品 の 家 電 量 販 店 及 びインターネットやテレビ 等 のメディア 系 通 販 チ ャネルへの 販 路 拡 大 - 4 -
3. 株 主 還 元 方 針 当 社 は 持 続 的 な 企 業 価 値 の 向 上 と 株 主 への 利 益 還 元 に 積 極 的 に 取 組 んでまいります 高 い 成 長 率 を 維 持 継 続 するための 戦 略 的 投 資 を 継 続 していく 一 方 連 結 配 当 性 向 25% 以 上 を 目 安 として 連 結 業 績 や 将 来 の 投 資 計 画 等 を 総 合 的 に 勘 案 しながら 株 主 の 皆 様 に 対 する 利 益 の 還 元 に 努 めてまいります 加 えて 自 己 株 式 取 得 を 必 要 に 応 じて 機 動 的 に 実 施 し 資 本 効 率 の 改 善 と 株 主 還 元 水 準 の 向 上 に 努 めてまいります また Stage Up 10 期 間 中 の 株 主 への 利 益 配 分 として 3 ヵ 年 の 配 当 性 向 は 連 結 当 期 純 利 益 の 32.0% 配 当 と 自 己 株 式 取 得 を 合 わせた 株 主 還 元 率 は 同 35.9%の 実 績 となりまし た なお 当 期 の 年 間 配 当 につきましては 本 日 発 表 致 しました 平 成 24 年 3 月 期 第 2 四 半 期 決 算 短 信 の 通 り 1 株 当 たり 12 円 の 予 想 を 変 更 しておりません - 5 -