インドの石炭需給動向



Similar documents
平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6


<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>



2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

18 国立高等専門学校機構

16 日本学生支援機構

m07 北見工業大学 様式①

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

●電力自由化推進法案

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

< CF6955C976C8EAE DE82C28E73816A2E786C73>

資料3 家電エコポイント制度の政策効果等について

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

39_1

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

は し が き

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>


その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

第316回取締役会議案

Microsoft Word - H25年度の概要

公表表紙

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

一般競争入札について

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

1_2013BS(0414)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

波佐見町の給与・定員管理等について

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額


注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

財政再計算結果_色変更.indd

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

<4D F736F F D E91E6318E6C94BC8AFA925A904D D838A815B8BA693AF8E9497BF2E646F63>

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

(Microsoft Word - H24\213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235.doc)

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

別紙3

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

Taro-H19退職金(修正版).jtd

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 ) ( 単 位 : ) 1 級 級 級 級 5 級 級 1 号 給 の 給 料 月 額 15, 185,8,9 1,9 89,, 最 高 号 給 の 給 料 月 額,7 9, 5, 9,1,5, ( 注 ) 給 料 月 額 は

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

建設特別・資産運用の基本方針

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

2

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

Transcription:

インドの 石 炭 需 給 動 向 - 石 炭 の 役 割 とその 将 来 - ( 財 ) 日 本 エネルギー 経 済 研 究 所 小 泉 光 市 * 前 川 公 則 ** JFE テクノリサーチ( 株 ) 弓 立 浩 三 @ 稲 田 暢 文 @@ はじめに 在 日 インド 大 使 館 のホームページは 自 国 の 経 済 を 次 の 言 葉 で 紹 介 している 1 インド は 購 買 力 平 価 2 で 世 界 第 4 位 工 業 化 では 世 界 10 位 の 国 であり 1990 年 代 初 頭 に 始 まっ た 幅 広 い 経 済 改 革 の 結 果 今 日 最 も 経 済 発 展 のめざましい 国 の 一 つとなった 国 際 的 な 注 目 を 浴 びるようになったのは 近 年 の 顕 著 な 成 長 と 今 後 もこの 成 長 を 継 続 できるという 紛 れもない 潜 在 能 力 の 賜 物 である ゴールドマン サックス 社 の 有 名 な BRICs レポート では インドを 今 後 50 年 間 最 低 5%の 経 済 成 長 を 見 込 める 唯 一 の 国 として 挙 げている 本 報 告 では このインドの 経 済 発 展 の 基 礎 となるエネルギーにおいて 石 炭 が 果 たす 役 割 について 国 内 供 給 力 ( 資 源 量 生 産 技 術 関 連 インフラ)の 現 状 発 電 産 業 部 門 での 需 要 動 向 などに 関 する 情 報 を 提 供 する 1. 一 次 エネルギー 供 給 における 石 炭 インドの 会 計 年 度 3 による 一 次 エネルギー 供 給 量 ( 国 内 生 産 分 )の 推 移 を 表 1-1 に 示 す 2004 年 度 の 一 次 エネルギー 供 給 量 は 13,160PJ で 石 炭 褐 炭 が 6,855PJ で 全 体 の 52.1%を 占 め 原 油 が 1,423PJ で 同 10.8% 天 然 ガスが 1,224PJ で 同 9.3% そして 水 力 原 子 力 が 3,658PJ で 同 27.8%となっている 1987 年 度 以 降 一 次 エネルギー 供 給 に 占 め る 石 炭 のシェアは 50% 前 後 で 推 移 しており 2001 年 度 以 降 は 50%を 上 回 るようになって 本 報 告 は ( 独 ) 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 より JFE テクノリサーチ( 株 )が 受 託 作 成 し た 調 査 報 告 書 国 際 石 炭 利 用 対 策 事 業 ( 国 際 協 力 推 進 事 業 )インドにおける CCT 事 業 の 導 入 可 能 性 に 関 する 基 礎 調 査 から ( 財 ) 日 本 エネルギー 経 済 研 究 所 が 同 社 へ 提 出 した 石 炭 情 報 を 中 心 に 再 構 成 したものである 公 表 の 許 可 を 頂 いた( 独 ) 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 発 開 機 構 および JFE テ クノリサーチ( 株 )のご 理 解 ならびに Sarder Patel University の Prof. Manocha のご 協 力 に 感 謝 する * 戦 略 産 業 ユニット 新 エネルギー 技 術 石 炭 グループ 主 任 研 究 員 ** 同 主 任 研 究 員 @ 技 術 情 報 事 業 部 調 査 研 究 第 一 部 主 査 ( 副 部 長 ) @@ 同 情 報 サービス 部 主 査 ( 課 長 ) 1 http://www.embassy-avenue.jp/india/index-j.html 2 購 買 力 平 価 ベースの 国 内 総 生 産 (GDP 2004 年 )による 比 較 では 米 国 (US$11 兆 7,500 億 ) 中 国 (US$7 兆 2,620 億 ) 日 本 (US$3 兆 7,450 億 )に 次 いで インドは US$3 兆 3,190 億 で 第 4 位 となる ウィキペディア 国 の 国 内 総 生 産 順 リスト より 3 インドの 会 計 年 度 は 日 本 と 同 様 に 4 月 から 翌 年 3 月 まで 1

いる 1984~1994 年 度 の 10 年 間 の 平 均 伸 び 率 は 石 炭 褐 炭 4.9% 原 油 1.1% 天 然 ガス 10.4% 水 力 原 子 力 4.3% 合 計 で 4.4% 同 様 に 1994~2004 年 度 の 10 年 間 では 石 炭 褐 炭 3.3% 原 油 0.5% 天 然 ガス 5.0% 水 力 原 子 力 1.4% 合 計 で 2.6%という ように 10 年 のスパンで 見 ると 経 済 規 模 の 拡 大 に 比 べてエネルギー 供 給 ( 国 内 生 産 分 )の 伸 びが 鈍 化 している しかし 直 近 3 カ 年 に 限 ってみると 経 済 の 伸 びには 劣 るものの 一 次 エネルギー 供 給 ( 国 内 生 産 分 )は 6.0%で 拡 大 している( 伸 び 率 は 石 炭 が 5.8% 水 力 原 子 力 が 10.4%と 大 きく 天 然 ガスは 0.6%と 伸 びが 停 滞 している) 年 度 表 1-1 一 次 エネルギー 供 給 量 ( 国 内 生 産 分 )の 推 移 ( 単 位 :PJ) 石 炭 褐 炭 原 油 天 然 ガス 水 力 原 子 力 合 計 1984 3,047 (46.0%) 1,214 (18.3%) 279 (4.2%) 2,089 (31.5%) 6,629 (100.0%) 1985 3,185 (47.0%) 1,263 (18.6%) 313 (4.6%) 2,016 (29.7%) 6,777 (100.0%) 1986 3,439 (47.7%) 1,276 (17.7%) 380 (5.3%) 2,119 (29.4%) 7,214 (100.0%) 1987 3,778 (51.2%) 1,271 (17.2%) 442 (6.0%) 1,889 (25.6%) 7,380 (100.0%) 1988 4,097 (49.7%) 1,342 (16.3%) 509 (6.2%) 2,293 (27.8%) 8,241 (100.0%) 1989 4,233 (48.6%) 1,427 (16.4%) 654 (7.5%) 2,403 (27.6%) 8,717 (100.0%) 1990 4,063 (45.5%) 1,383 (15.5%) 693 (7.8%) 2,800 (31.3%) 8,939 (100.0%) 1991 4,431 (48.0%) 1,271 (13.8%) 718 (7.8%) 2,818 (30.5%) 9,238 (100.0%) 1992 4,606 (50.1%) 1,128 (12.3%) 696 (7.6%) 2,757 (30.0%) 9,187 (100.0%) 1993 4,751 (51.0%) 1,132 (12.1%) 706 (7.6%) 2,731 (29.3%) 9,320 (100.0%) 1994 4,935 (48.3%) 1,350 (13.2%) 750 (7.3%) 3,181 (31.1%) 10,216 (100.0%) 1995 5,264 (50.1%) 1,472 (14.0%) 872 (8.3%) 2,900 (27.6%) 10,508 (100.0%) 1996 5,498 (52.0%) 1,378 (13.0%) 896 (8.5%) 2,807 (26.5%) 10,579 (100.0%) 1997 5,469 (49.9%) 1,418 (12.9%) 1,017 (9.3%) 3,048 (27.8%) 10,952 (100.0%) 1998 5,392 (48.0%) 1,370 (12.2%) 1,057 (9.4%) 3,414 (30.4%) 11,233 (100.0%) 1999 5,454 (48.4%) 1,338 (11.9%) 1,096 (9.7%) 3,384 (30.0%) 11,272 (100.0%) 2000 5,683 (49.6%) 1,358 (11.8%) 1,135 (9.9%) 3,286 (28.7%) 11,462 (100.0%) 2001 5,948 (50.5%) 1,341 (11.4%) 1,145 (9.7%) 3,350 (28.4%) 11,784 (100.0%) 2002 6,126 (52.3%) 1,383 (11.8%) 1,209 (10.3%) 3,003 (25.6%) 11,721 (100.0%) 2003 6,496 (52.1%) 1,397 (11.2%) 1,231 (9.9%) 3,349 (26.8%) 12,473 (100.0%) 2004 6,855 (52.1%) 1,423 (10.8%) 1,224 (9.3%) 3,658 (27.8%) 13,160 (100.0%) 石 炭 褐 炭 原 油 天 然 ガス 水 力 原 子 力 合 計 1984-1994 4.9% 1.1% 10.4% 4.3% 4.4% (5.5%) 1994-2004 3.3% 0.5% 5.0% 1.4% 2.6% (6.2%) 2002-2004 5.8% 1.4% 0.6% 10.4% 6.0% (7.7%) 注 : PJ=Peta Joule=10 15 Joule 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 一 次 エネルギー 供 給 ( 国 内 生 産 分 )に 占 める 各 エネルギー 源 の 構 成 比 を 示 す 欄 のカッコで 示 す 数 値 は 実 質 GDP の を 示 す 出 所 : Central Statistical Organisation / Ministry of Statistics and Programme Implementation Energy Statistics 2004-05 から 作 成 インドの 商 業 用 一 次 エネルギー 供 給 見 通 し 4 を 表 1-2 に 示 す GDP 成 長 率 が 7%と 8% 4 国 家 計 画 委 員 会 が 一 次 エネルギー 需 要 見 通 しを 策 定 しているが 一 次 エネルギーを 商 業 用 と 非 商 業 用 に 分 け 商 業 用 では 一 次 エネルギーを 最 も 消 費 する 電 力 向 けの 石 炭 石 油 天 然 ガスの 需 要 と 電 力 以 外 の 石 炭 石 油 天 然 ガスの 需 要 に 分 けて 見 通 しを 立 てている また 非 商 業 用 一 次 エネル ギーとしては 燃 料 用 薪 木 電 力 固 形 排 糞 灯 油 LPG を 対 象 にしている 2

の 2 通 りのシナリオに 基 づいた 見 通 しが 策 定 されているが 水 力 と 原 子 力 については GDP 成 長 率 に 関 係 なく 同 じ 見 通 しとなっている GDP 成 長 率 が 7%の 場 合 一 次 エネル ギー 総 供 給 量 は 2003 年 度 の 石 油 換 算 3 億 2,700 万 トン( 以 下 toe と 表 示 )から 2031 年 度 には 13 億 4,400 万 toe へ 5.2%で 増 加 し 同 様 に GDP 成 長 率 が 8%の 場 合 には 同 5.9%で 増 加 し 2031 年 度 には 16 億 3,300 万 toe まで 増 加 すると 予 測 している 一 次 エネルギー 供 給 の 構 成 は 何 れのケースにおいても 石 炭 が 最 大 のシェアを 維 持 すると しており 環 境 負 荷 低 減 に 向 けて 天 然 ガスと 原 子 力 の 供 給 拡 大 を 計 画 しているものの 今 後 とも 石 炭 がエネルギー 供 給 の 主 役 であることに 変 わりはない GDP 年 率 7%ケース GDP 年 率 8%ケース 表 1-2 一 次 エネルギー 供 給 見 通 し ( 単 位 : 石 油 換 算 百 万 トン) 年 度 2003 2006 2011 2016 2021 2026 2031 03-16 16-31 03-31 水 力 7 9 15 19 24 34 43 8.0% 5.6% 6.7% 2.1% 2.4% 3.1% 3.0% 3.0% 3.2% 3.2% 原 子 力 5 7 15 29 54 79 115 14.5% 9.6% 11.8% 1.5% 1.9% 3.1% 4.6% 6.8% 7.5% 8.6% 石 炭 167 200 253 322 393 517 641 5.2% 4.7% 4.9% 51.1% 53.3% 52.4% 51.5% 49.3% 49.2% 47.7% 石 油 119 124 151 188 234 294 370 3.6% 4.6% 4.1% 36.4% 33.1% 31.3% 30.1% 29.4% 28.0% 27.5% 天 然 ガス 29 35 49 67 92 127 175 6.7% 6.6% 6.6% 8.9% 9.3% 10.1% 10.7% 11.5% 12.1% 13.0% 合 計 327 375 483 625 797 1,051 1,344 5.1% 5.2% 5.2% 水 力 7 9 15 19 24 34 43 8.0% 5.6% 6.7% 2.1% 2.4% 3.0% 2.8% 2.7% 2.8% 2.6% 原 子 力 5 7 15 29 54 79 115 14.5% 9.6% 11.8% 1.5% 1.8% 3.0% 4.2% 6.0% 6.4% 7.0% 石 炭 167 204 269 360 456 632 816 6.1% 5.6% 5.8% 51.1% 53.5% 53.0% 52.6% 50.6% 51.2% 50.0% 石 油 119 125 157 201 259 334 435 4.1% 5.3% 4.7% 36.4% 32.8% 30.9% 29.4% 28.7% 27.1% 26.6% 天 然 ガス 29 36 52 75 108 155 224 7.6% 7.6% 7.6% 8.9% 9.4% 10.2% 11.0% 12.0% 12.6% 13.7% 合 計 327 381 508 684 901 1,234 1,633 5.8% 6.0% 5.9% 注 : 各 年 度 の 上 段 がエネルギー 供 給 量 下 段 が 構 成 比 を 示 す 出 所 : The Planning Commission Draft Report of the Expert Committee on Integrated Energy Policy (December 2005)から 作 成 3

2. 石 炭 資 源 インドの 石 炭 資 源 は 古 生 代 二 畳 紀 の 石 炭 層 からなるゴンドワナ 系 の 石 炭 と 新 生 代 第 三 紀 の 石 炭 および 褐 炭 に 大 別 される 石 炭 資 源 の 大 半 を 占 めるゴンドワナ 系 の 石 炭 (ハード コール)は 図 2-1 に 示 すように 地 理 的 にインドの 中 部 から 東 部 に 偏 在 している 5 図 2-1 インドの 石 炭 分 布 石 炭 瀝 青 炭 亜 瀝 青 炭 炭 褐 炭 出 所 : Central Mine Planning and Design Institute / Coal India Limited から 作 成 5 ゴンドワナ 系 の 石 炭 の 分 布 は 主 に West Bengal 州 Jharkhand 州 Bihar 州 Orissa 州 Madhya Pradesh 州 に 見 られる 第 三 紀 の 石 炭 は 北 東 諸 州 Assam 州 Jammu Kashmir 州 に 分 布 してい る 褐 炭 の 大 半 は Tamil Nadu 州 に 分 布 しているが Jammu Kashmir 州 Rajasthan 州 Gujarat 州 にも 分 布 している 4

表 2-1 に 示 すように インド 中 央 政 府 は 自 国 の 石 炭 資 源 量 を 2,835 億 トンと 発 表 してい る 6 石 炭 資 源 量 を 炭 種 別 に 分 類 すると 原 料 炭 ( 粘 結 炭 弱 粘 結 炭 非 微 粘 結 炭 : 鉄 鋼 用 )が 321 億 トン 一 般 炭 ( 電 力 一 般 産 業 用 )が 2,158 億 トンと 圧 倒 的 に 一 般 炭 7 の 資 源 量 が 多 く 褐 炭 の 資 源 量 は 356 億 トンとなっている 州 別 に 見 ると ハード コール の 資 源 量 が 多 いのは Jharkhand 州 の 722 億 トンで 一 般 炭 だけでなく 原 料 炭 も 賦 存 す る 以 下 Orissa 州 610 億 トン Chhattisgarh 州 400 億 トン West Bengal 州 278 億 原 料 炭 表 2-1 石 炭 資 源 量 ( 単 位 : 百 万 トン) 確 定 推 定 予 測 合 計 主 な 石 炭 種 強 粘 結 炭 4,614 699-5,313 (1.9%) 弱 粘 結 炭 11,417 11,765 1,889 25,071 (8.8%) 非 微 粘 結 炭 482 1,003 222 1,707 (0.6%) 計 16,513 13,467 2,111 32,091 (11.3%) 一 般 炭 76,447 103,623 35,686 215,756 (76.1%) 合 計 92,960 117,090 37,797 247,847 (87.4%) 褐 炭 - - - 35,636 (12.6%) 総 計 - - - 283,483 (100.0%) Jharkhand 州 35,417 30,439 6,348 72,204 (25.5%) 一 般 炭 強 粘 結 炭 弱 粘 結 炭 Orissa 州 15,161 30,976 14,847 60,984 (21.5%) 一 般 炭 Chhattisgarh 州 9,373 26,191 4,411 39,975 (14.1%) 一 般 炭 West Bengal 州 11,383 11,876 4,554 27,813 (9.8%) 弱 粘 結 炭 Madhya Pradesh 州 7,513 8,815 2,904 19,232 (6.8%) 弱 粘 結 炭 Andhra Pradesh 州 8,263 6,079 2,584 16,926 (6.0%) 一 般 炭 Maharashtra 州 4,653 2,309 1,620 8,582 (3.0%) 一 般 炭 Uttar Pradesh 州 766 296 0 1,062 (0.4%) 一 般 炭 Meghalaya 州 117 41 301 459 (0.2%) 一 般 炭 Assam 州 279 27 34 340 (0.1%) 一 般 炭 Bihar 州 0 0 160 160 (0.1%) 一 般 炭 Arunachal Pradesh 州 31 40 19 90 (0.0%) 一 般 炭 Nagaland 州 4 1 15 20 (0.0%) 一 般 炭 Tami Nadu 州 - - - 30,523 (10.8%) 褐 炭 Rajasthan 州 - - - 3,099 (1.1%) 褐 炭 Gujarat 州 - - - 1,778 (0.6%) 褐 炭 Jammu Kashmir 州 - - - 128 (0.0%) 褐 炭 Kerala 州 - - - 108 (0.0%) 褐 炭 注 : 数 値 は 2005 年 1 月 1 日 時 点 の 深 度 1,200m 以 浅 の 石 炭 資 源 量 を 示 す 合 計 欄 のパーセンテージ 表 示 は 石 炭 資 源 量 に 対 する 構 成 比 を 示 す 各 州 の 位 置 は 巻 末 の 付 図 1 を 参 照 出 所 : ハード コール;Ministry of Coal Annual Report 2004-05 褐 炭 ;Ministry of Mineral and Mines Indian Mineral Year-Book 2004 から 作 成 6 世 界 エネルギー 会 議 (World Energy Council:WEC)の 2004 年 発 表 によると 世 界 の 石 炭 可 採 埋 蔵 量 は 9,091 億 トンで インドは 10.2%にあたる 924 億 トンを 占 め 米 国 ロシア 中 国 に 次 ぐ 第 4 位 の 値 となっている 7 インドの 工 業 規 格 による 一 般 炭 は 表 4-3 に 示 すように 国 際 市 場 に 供 給 される 一 般 炭 と 比 較 すると 発 熱 量 の 点 でかなり 劣 る 通 常 国 際 市 場 において 一 般 炭 として 流 通 している 石 炭 は インドの 石 炭 分 類 法 に 従 えば 品 質 等 級 A および B に 区 分 される インドで 生 産 量 が 最 も 多 い 品 質 等 級 F および E の 石 炭 は 国 際 的 には 低 品 位 炭 と 呼 称 され 通 常 貿 易 市 場 では 取 り 扱 われることがない 5

トン Madhya Pradesh 州 192 億 トン Andhra Pradesh 州 169 億 トンと 続 く 褐 炭 はイ ンド 南 部 および 北 西 部 に 分 布 し Tamil Nadu 州 に 305 億 トンと そのほとんどが 賦 存 し ている 3. 石 炭 需 要 の 現 状 と 見 通 し 3-1 石 炭 消 費 の 現 状 表 3-1 は インドにおける 石 炭 消 費 ( 褐 炭 を 除 く 原 炭 ベース)の 推 移 を 部 門 別 に 示 して いる 主 な 消 費 部 門 は 電 力 鉄 鋼 セメントであり 2004 年 度 の 電 力 の 石 炭 消 費 量 は 3 億 530 万 トンで 全 体 の 75.5%を 占 め 次 いで 鉄 鋼 が 3,210 万 トンで 同 7.9% セメントが 1,810 万 トンで 同 4.5%と この 3 部 門 で 88%を 締 める その 他 部 門 ( 肥 料 セメントを 除 く 窯 業 繊 維 化 学 紙 など)は 4,920 万 トンで 同 12.1%である 1984 年 度 と 2004 年 度 の 石 炭 消 費 量 を 対 比 すると その 他 部 門 のみが 減 少 しているが これは 鉄 道 による 石 炭 表 3-1 部 門 別 石 炭 消 費 量 の 推 移 ( 褐 炭 除 く) ( 単 位 : 百 万 トン) 年 度 電 力 鉄 鋼 セメント その 他 合 計 1984 57.7 (40.8%) 25.0 (17.7%) 7.3 (5.2%) 51.5 (36.4%) 141.5 (100.0%) 1985 68.6 (44.1%) 24.8 (16.0%) 8.0 (5.2%) 54.0 (34.7%) 155.5 (100.0%) 1986 78.6 (47.1%) 24.2 (14.5%) 8.9 (5.3%) 55.2 (33.1%) 166.8 (100.0%) 1987 91.8 (51.2%) 26.7 (14.9%) 8.8 (4.9%) 52.0 (29.0%) 179.2 (100.0%) 1988 97.2 (50.6%) 29.8 (15.5%) 9.3 (4.8%) 55.9 (29.1%) 192.1 (100.0%) 1989 108.3 (53.2%) 30.6 (15.0%) 9.5 (4.7%) 55.0 (27.0%) 203.4 (100.0%) 1990 113.7 (53.3%) 30.9 (14.5%) 10.4 (4.9%) 58.3 (27.3%) 213.4 (100.0%) 1991 126.8 (54.6%) 34.0 (14.6%) 10.8 (4.6%) 60.7 (26.1%) 232.3 (100.0%) 1992 138.6 (57.3%) 37.1 (15.4%) 11.7 (4.8%) 54.4 (22.5%) 241.8 (100.0%) 1993 154.4 (60.2%) 37.6 (14.7%) 11.1 (4.3%) 53.2 (20.8%) 256.3 (100.0%) 1994 160.9 (59.8%) 38.6 (14.3%) 12.4 (4.6%) 57.4 (21.3%) 269.2 (100.0%) 1995 184.5 (65.0%) 39.1 (13.8%) 11.1 (3.9%) 49.4 (17.4%) 284.0 (100.0%) 1996 199.6 (66.8%) 39.8 (13.3%) 10.1 (3.4%) 49.2 (16.5%) 298.6 (100.0%) 1997 205.5 (67.0%) 39.8 (13.0%) 10.1 (3.3%) 51.4 (16.8%) 306.8 (100.0%) 1998 216.3 (69.0%) 33.9 (10.8%) 14.1 (4.5%) 49.2 (15.7%) 313.5 (100.0%) 1999 236.3 (75.0%) 22.7 (7.2%) 9.5 (3.0%) 46.6 (14.8%) 315.0 (100.0%) 2000 252.9 (74.1%) 30.7 (9.0%) 15.3 (4.5%) 42.2 (12.4%) 341.2 (100.0%) 2001 265.2 (75.8%) 30.0 (8.6%) 14.8 (4.2%) 39.7 (11.3%) 349.7 (100.0%) 2002 267.9 (74.1%) 30.6 (8.5%) 16.4 (4.5%) 46.9 (13.0%) 361.7 (100.0%) 2003 280.0 (73.8%) 29.7 (7.8%) 16.6 (4.4%) 53.1 (14.0%) 379.4 (100.0%) 2004 305.3 (75.5%) 32.1 (7.9%) 18.1 (4.5%) 49.2 (12.1%) 404.7 (100.0%) 電 力 鉄 鋼 セメント その 他 合 計 1984-1994 10.8% 4.4% 5.4% 1.1% 6.6% (5.5%) 1994-2004 6.6% -1.8% 3.9% -1.5% 4.2% (6.2%) 2002-2004 6.8% 2.4% 5.2% 2.4% 5.8% (7.7%) 注 : 消 費 量 は 褐 炭 を 除 く 原 炭 ベースの 値 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 石 炭 需 要 に 占 める 各 部 門 の 構 成 比 を 示 す 欄 のカッコで 示 す 数 値 は 実 質 GDP の を 示 す 出 所 : Central Statistical Organisation / Ministry of Statistics and Programme Implementation Energy Statistics 2004-05 から 作 成 6

消 費 がゼロになったことが 大 きく 影 響 している 一 方 電 力 では 同 期 間 に 2 億 4,770 万 ト ンの 増 加 鉄 鋼 が 710 万 トンの 増 加 セメントでは 1,080 万 トンといずれも 消 費 量 が 増 加 している 特 に 電 力 部 門 での 石 炭 消 費 の 拡 大 は この 20 年 間 でほぼ 5 倍 にも 達 してお り インドの 石 炭 消 費 の 拡 大 は 電 力 によるところが 大 きい 3-1-1 電 力 部 門 における 石 炭 消 費 表 3-2 では インドの 自 家 発 電 を 除 く 発 電 電 力 量 の 推 移 と 表 3-1 に 示 した 電 力 部 門 での 石 炭 消 費 量 を 対 比 している 2004 年 度 における 発 電 電 力 量 は 5,874 億 kwh で 電 源 別 で は 石 炭 火 力 4,241 億 kwh( 構 成 比 72.2%) ディーゼル 火 力 25 億 kwh( 同 0.4%) ガス 火 力 595 億 kwh( 同 10.1%) 火 力 合 計 では 4,861 億 kwh( 同 82.7%) 水 力 845 億 kwh ( 同 14.4%) そして 原 子 力 168 億 kwh( 同 2.9%)である インドでの 発 電 は 火 力 が 中 心 で その 中 でも 石 炭 火 力 の 比 重 が 最 も 高 く 同 国 における 石 炭 の 位 置 付 けは 非 常 に 重 要 である 電 源 別 の 発 電 電 力 量 の 伸 び 率 を 見 ると 1984~1994 年 度 の 10 年 間 の 平 均 では 火 力 10.2% 水 力 4.4% 原 子 力 3.3% そして 発 電 電 力 量 全 体 では 8.4%と 火 力 の 伸 びが 際 立 って 高 く 同 様 に 1994~2004 年 度 の 10 年 間 では 火 力 6.4% 水 力 0.2% 原 子 力 11.5% 全 体 で 5.3%と 火 力 が 依 然 として 伸 びているが 原 子 力 の 伸 び 率 が 最 も 高 い 入 手 できた 資 料 では 2002 年 度 以 前 の 火 力 発 電 の 内 訳 が 示 されていない 表 3-2 では この 期 間 の 石 炭 火 力 による 発 電 電 力 量 の 推 定 を 試 みている まず 2003~2004 年 度 の 石 炭 火 力 による 発 電 電 力 量 と 石 炭 消 費 量 から 1kWh 当 たりの 石 炭 消 費 量 ( 石 炭 消 費 率 )を 求 め この 値 を 基 準 に 2002 年 以 前 の 石 炭 消 費 量 8 を 680g/kWh と 仮 定 し 各 年 度 の 石 炭 消 費 量 から 発 電 電 力 量 を 求 めた なお この 試 算 では 発 電 効 率 と 石 炭 の 発 熱 量 に 変 化 が 無 い ことを 前 提 としている この 結 果 過 去 においても 石 炭 火 力 による 発 電 のシェアが 最 大 で あったことが 確 認 できた 日 本 の 石 炭 消 費 率 は 340g/kWh の 水 準 にあり これと 比 較 するとインドの 石 炭 消 費 率 は 極 端 に 悪 い この 最 大 の 要 因 は 使 用 する 石 炭 の 発 熱 量 にあるといえる 日 本 で 発 電 用 に 使 用 される 石 炭 の 発 熱 量 が 6,000kcal/kg 以 上 であるのに 対 し インドではハード コール でも 3,800kcal/kg 程 度 褐 炭 では 2,700kcal/kg 程 度 とのことである なお 2004 年 度 に おける 石 炭 消 費 量 の 92%がハード コールで 残 り 8%が 褐 炭 である 3-1-2 鉄 鋼 部 門 における 石 炭 消 費 表 3-3 では インドの 銑 鉄 生 産 量 の 推 移 と 表 3-1 に 示 した 鉄 鋼 部 門 での 石 炭 消 費 量 を 対 比 している なお 石 炭 輸 入 量 は 各 年 度 の 原 料 炭 輸 入 量 であり 国 内 炭 消 費 量 は 表 3-1 に 示 した 石 炭 消 費 量 からこの 輸 入 量 を 減 じて 求 めた 値 であることに 留 意 してほしい 銑 鉄 生 産 量 は 1994 年 度 の 1,780 万 トンから 2004 年 度 に 向 けて 3.5%で 拡 大 し 2,510 万 トンとなっている これに 対 して 石 炭 消 費 量 は 1994 年 度 の 3,860 万 ト 8 Central Electricity Authority の 資 料 では 1995 年 度 以 降 の 石 炭 消 費 率 は 700~730g/kWh である 7

年 度 表 3-2 発 電 電 力 量 と 電 力 用 石 炭 消 費 量 の 推 移 ( 百 万 トン) (g/kwh) ( 単 位 : 億 kwh) 1984 - - - - - - 988 (63.0%) 539 (34.4%) 41 (2.6%) 1,569 (100%) 57.7 (680) 848 (54.1%) 140 (9.0%) 1985 - - - - - - 1,143 (67.1%) 510 (30.0%) 50 (2.9%) 1,704 (100%) 68.6 (680) 1,009 (59.3%) 134 (7.9%) 1986 - - - - - - 1,289 (68.6%) 538 (28.7%) 50 (2.7%) 1,877 (100%) 78.6 (680) 1,156 (61.6%) 133 (7.1%) 1987 - - - - - - 1,496 (74.0%) 474 (23.5%) 50 (2.5%) 2,021 (100%) 91.8 (680) 1,350 (66.8%) 146 (7.2%) 1988 - - - - - - 1,577 (71.2%) 579 (26.1%) 58 (2.6%) 2,214 (100%) 97.2 (680) 1,430 (64.6%) 147 (6.6%) 1989 - - - - - - 1,787 (72.8%) 621 (25.3%) 46 (1.9%) 2,454 (100%) 108.3 (680) 1,593 (64.9%) 194 (7.9%) 1990 - - - - - - 1,865 (70.6%) 716 (27.1%) 61 (2.3%) 2,643 (100%) 113.7 (680) 1,672 (63.3%) 193 (7.3%) 1991 - - - - - - 2,087 (72.7%) 728 (25.3%) 55 (1.9%) 2,870 (100%) 126.8 (680) 1,865 (65.0%) 222 (7.7%) 1992 - - - - - - 2,248 (74.6%) 699 (23.2%) 67 (2.2%) 3,014 (100%) 138.6 (680) 2,038 (67.6%) 210 (7.0%) 1993 - - - - - - 2,482 (76.6%) 705 (21.7%) 54 (1.7%) 3,241 (100%) 154.4 (680) 2,271 (70.1%) 211 (6.5%) 1994 - - - - - - 2,621 (74.8%) 827 (23.6%) 56 (1.6%) 3,505 (100%) 160.9 (680) 2,365 (67.5%) 256 (7.3%) 1995 - - - - - - 2,993 (78.8%) 726 (19.1%) 80 (2.1%) 3,799 (100%) 184.5 (680) 2,713 (71.4%) 280 (7.4%) 1996 - - - - - - 3,179 (80.3%) 689 (17.4%) 91 (2.3%) 3,959 (100%) 199.6 (680) 2,936 (74.2%) 244 (6.2%) 1997 - - - - - - 3,371 (79.9%) 746 (17.7%) 101 (2.4%) 4,217 (100%) 205.5 (680) 3,023 (71.7%) 348 (8.3%) 1998 - - - - - - 3,537 (78.9%) 829 (18.5%) 119 (2.7%) 4,485 (100%) 216.3 (680) 3,181 (70.9%) 356 (7.9%) 1999 - - - - - - 3,871 (80.5%) 808 (16.8%) 132 (2.8%) 4,811 (100%) 236.3 (680) 3,475 (72.2%) 396 (8.2%) 2000 - - - - - - 4,099 (81.8%) 744 (14.8%) 169 (3.4%) 5,012 (100%) 252.9 (680) 3,720 (74.2%) 380 (7.6%) 2001 - - - - - - 4,244 (82.0%) 736 (14.2%) 195 (3.8%) 5,174 (100%) 265.2 (680) 3,900 (75.4%) 344 (6.6%) 2002 - - - - - - 4,493 (84.3%) 640 (12.0%) 194 (3.6%) 5,327 (100%) 267.9 (680) 3,940 (74.0%) 553 (10.4%) 2003 4,049 (72.5%) 32 (0.6%) 587 (10.5%) 4,668 (83.6%) 738 (13.2%) 177 (3.2%) 5,583 (100%) 280.0 691 4,049 (72.5%) 619 (11.1%) 2004 4,241 (72.2%) 25 (0.4%) 595 (10.1%) 4,861 (82.7%) 845 (14.4%) 168 (2.9%) 5,874 (100%) 305.3 720 4,241 (72.2%) 620 (10.6%) 1984-1994 - - - 10.2% 4.4% 3.3% 8.4% (5.5%) 10.8% 10.8% 6.2% 1994-2004 2002-2004 火 力 石 炭 ディーゼル ガ ス - - - 6.4% - - - 4.0% 計 水 力 原 子 力 合 計 0.2% 14.9% 11.5% -6.8% 石 炭 消 費 量 5.3% (6.2%) 6.6% 石 炭 消 費 量 に 基 づく 発 電 電 力 量 試 算 石 炭 ディーゼル+ガス 6.0% 9.3% 5.0% (7.7%) 6.8% 3.8% 5.9% 注 : 発 電 電 力 量 には 自 家 発 電 によるものを 含 めていない 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 発 電 電 力 量 に 占 める 各 電 源 の 構 成 比 を 示 す 欄 のカッコで 示 す 数 値 は 実 質 GDP の を 示 す 1995 年 度 以 降 の 火 力 計 には 風 力 を 含 む 出 所 : 1984~2002 年 度 ;Central Statistical Organisation / Ministry of Statistics & Programme Implementation Energy Statistics 2004-05 2003~2004 年 度 ;Central Electricity Authority Thermal Performance Review 2004-05 および 表 3-1 から 作 成 8

消 費 量 を 銑 鉄 生 産 量 で 除 して 銑 鉄 1 トン 当 たりの 石 炭 消 費 量 ( 石 炭 消 費 率 )を 求 めてい るが 石 炭 消 費 量 に 占 める 国 内 炭 の 比 率 が 70%を 超 えていた 1998 年 度 までは 石 炭 消 費 率 が 1.6 トン/トンを 上 回 り 同 比 率 が 70%を 割 り 込 んだ 1999 年 度 以 降 は 1.6 トン/トンを 下 回 ることが 分 かる 国 内 炭 は 原 料 炭 といえども 灰 分 が 高 く( 表 4-3 参 照 ) 国 内 炭 の 使 用 量 を 増 加 させると 銑 鉄 生 産 に 要 する 石 炭 消 費 量 が 跳 ね 上 がることになる 逆 に 輸 入 炭 の 使 用 量 を 増 加 させると 銑 鉄 生 産 量 が 増 加 しても 2002~2004 年 度 のように 相 対 的 に 石 炭 消 費 量 を 抑 えることができる 年 度 表 3-3 銑 鉄 生 産 量 と 石 炭 消 費 量 の 推 移 銑 鉄 生 産 量 (トン/トン) 石 炭 消 費 量 輸 入 炭 ( 単 位 : 百 万 トン) 国 内 炭 1994 17.8 38.6 (2.16) 10.2 (26.3%) 28.4 (73.7%) 1995 19.0 39.1 (2.05) 9.4 (24.0%) 29.7 (76.0%) 1996 20.5 39.8 (1.94) 10.6 (26.7%) 29.1 (73.3%) 1997 21.1 39.8 (1.89) 11.7 (29.5%) 28.1 (70.5%) 1998 20.2 33.9 (1.68) 10.0 (29.6%) 23.9 (70.4%) 1999 20.1 22.7 (1.13) 11.0 (48.4%) 11.7 (51.6%) 2000 21.3 30.7 (1.44) 11.1 (36.0%) 19.7 (64.0%) 2001 21.9 30.0 (1.37) 11.1 (37.0%) 18.9 (63.0%) 2002 24.3 30.6 (1.26) 13.0 (42.3%) 17.7 (57.7%) 2003 26.6 29.7 (1.12) 13.0 (43.8%) 16.7 (56.2%) 2004 25.1 32.1 (1.28) 14.6 (45.4%) 17.5 (54.6%) 1994-2004 3.5% -1.8% 3.7% -4.7% 2002-2004 1.6% 2.4% 6.1% -0.4% 注 : 国 内 炭 消 費 量 は 石 炭 消 費 量 合 計 から 輸 入 量 を 減 じて 求 めた 値 である 石 炭 消 費 量 欄 のカッコ 内 の 値 は 石 炭 消 費 量 を 銑 鉄 生 産 量 で 除 した 値 ( 石 炭 消 費 率 )である 輸 入 炭 国 内 炭 欄 のカッコ 内 のパーセンテージは 両 者 の 構 成 比 を 示 す 出 所 : 銑 鉄 生 産 量 ;( 社 ) 日 本 鉄 鋼 連 盟 鉄 鋼 統 計 要 覧 各 年 版 石 炭 消 費 量 ;Central Statistical Organisation / Ministry of Statistics and Programme Implementation Energy Statistics 2004-05 輸 入 炭 消 費 量 ( 輸 入 量 );Ministry of Commerce & Industry Export Import Data Bank から 作 成 3-1-3 セメント 部 門 における 石 炭 消 費 表 3-4 では インドのセメント 生 産 量 の 推 移 と 表 3-1 に 示 したセメント 部 門 での 石 炭 消 費 量 を 対 比 している セメント 生 産 量 は 1994 年 度 の 6,230 万 トンから 2004 年 度 に 向 け て 7.9%で 拡 大 し 1994 年 度 の 2.1 倍 の 1 億 3,360 万 トンにまで 達 している これに 比 べると 石 炭 消 費 量 の 伸 びは 小 さく この 要 因 は 輸 入 炭 の 増 加 による 石 炭 の 品 質 向 上 によるところが 大 きく 1997~1999 年 度 はその 傾 向 が 顕 著 に 表 れている 2000 年 度 以 降 の 石 炭 消 費 量 に 占 める 輸 入 炭 の 比 率 は 低 下 し 20% 前 後 で 推 移 しているが これはセメ ント 製 造 設 備 の 近 代 化 効 率 向 上 が 要 因 となっているのではないかと 考 えられる 9

表 3-4 セメント 生 産 量 と 石 炭 消 費 量 の 推 移 ( 単 位 : 百 万 トン) 年 度 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 '94-'04 '02-'04 セメント 生 産 量 62.3 69.3 76.2 83.1 90.5 98.2 97.6 106.9 116.3 123.4 133.6 7.9% 7.2% 石 炭 消 費 量 12.4 11.1 10.1 10.1 14.1 9.5 15.3 14.8 16.4 16.6 18.1 3.9% 5.2% 原 単 位 (トン/トン) 石 炭 消 費 量 /セメント 生 産 量 0.198 0.160 0.132 0.121 0.156 0.097 0.157 0.139 0.141 0.135 0.135 石 炭 輸 入 量 0.7 1.3 1.7 3.5 4.7 6.0 4.4 3.4 3.7 3.2 3.6 17.7% -0.4% 輸 入 量 / 消 費 量 5.7% 11.8% 16.4% 34.9% 33.0% 63.5% 28.7% 22.7% 22.4% 19.1% 20.1% 注 : 石 炭 消 費 量 および 石 炭 輸 入 量 には 自 家 発 電 用 が 含 まれる 出 所 : セメント 生 産 量 石 炭 輸 入 量 ;Cement Manufactures Association Cement Statistics 2000&2005 石 炭 消 費 量 ;Central Statistical Organisation / Ministry of Statistics and Programme Implementation Energy Statistics 2004-05 から 作 成 3-2 石 炭 需 要 見 通 し 3-2-1 国 家 計 画 委 員 会 による 石 炭 需 要 見 通 し インド 国 家 計 画 委 員 会 が 発 表 した 第 10 次 5 カ 年 計 画 による 当 初 の 石 炭 需 要 見 通 しでは 2006 年 度 をハード コール 4 億 6,050 万 トン 褐 炭 5,780 万 トンの 計 5 億 1,830 万 トン 2011 年 度 をハード コール 6 億 2,000 万 トン 褐 炭 8,150 万 トンの 計 7 億 150 万 トンと 見 通 していた その 後 同 計 画 のワーキング グループによる 改 定 作 業 により 2005 年 時 点 のハード コールの 石 炭 需 要 見 通 しでは 2006 年 度 4 億 7,300 万 トン 2011 年 度 6 億 7,600 万 トンとそれぞれ 上 方 修 正 されている また 国 家 計 画 委 員 会 による 総 合 エネルギ ー 政 策 専 門 家 会 議 (The Expert Committee on Integrated Energy Policy)による 報 告 書 のドラフトには エネルギー 資 源 研 究 所 (The Energy and Resources Institute:TERI) が 作 成 した Coal Vision 2025 から 表 3-5 に 示 す 石 炭 需 要 見 通 しが 発 表 されている この 石 炭 需 要 見 通 しは GDP の 年 平 均 成 長 率 を 7%と 8%に 想 定 した 2 つのシナリオに 基 づいており GDP 成 長 率 7%ケースでは 2005 年 度 の 4 億 4,570 万 トンから 2024 年 度 に は 11 億 4,710 万 トンに 同 8%ケースでは 12 億 7,200 万 トンに 増 加 すると 予 測 している 同 7%ケースの 石 炭 需 要 の は 5.1% 同 8%ケースでは 同 5.7%となる 部 門 別 ではセメントの 伸 び 率 が 最 も 高 く 次 いで 電 力 (IPP) 鉄 鋼 と 続 く 石 炭 需 要 量 に 占 め る 部 門 別 のシェアは 同 期 間 にセメントのみが 5 ポイントほど 上 昇 するが その 他 の 部 門 は 若 干 ではあるがシェアが 低 下 するとしている 10

GDP 年 率 7%ケース GDP 年 率 8%ケース 年 度 表 3-5 国 家 計 画 委 員 会 による 石 炭 需 要 見 通 し 2005 2006 2011 2016 ( 単 位 : 百 万 トン) 2021 2024 '05-'11 '11-'21 '05-'24 電 力 303.6 317.0 412.7 517.3 635.5 718.9 5.3% 4.4% 4.6% (68.1%) (67.0%) (67.5%) (66.2%) (64.1%) (62.7%) IPP 27.4 28.3 43.3 59.9 83.5 101.9 7.9% 6.8% 7.2% (6.1%) (6.0%) (7.1%) (7.7%) (8.4%) (8.9%) 鉄 鋼 42.1 42.7 53.1 66.6 83.9 96.5 4.0% 4.7% 4.5% (9.4%) (9.0%) (8.7%) (8.5%) (8.5%) (8.4%) セメント 20.2 25.4 38.4 58.2 88.2 113.1 11.3% 8.7% 9.5% (4.5%) (5.4%) (6.3%) (7.4%) (8.9%) (9.9%) ブロックその 他 52.5 59.8 63.5 79.6 100.7 116.5 3.2% 4.7% 4.3% (11.8%) (12.6%) (10.4%) (10.2%) (10.2%) (10.2%) 合 計 445.7 473.2 611.1 781.5 991.7 1,147.1 5.4% 5.0% 5.1% 電 力 303.6 317.0 427.2 552.6 698.5 804.0 5.9% 5.0% 5.3% (68.1%) (67.0%) (67.8%) (66.7%) (64.8%) (63.2%) IPP 27.4 28.3 44.3 63.0 90.0 116.6 8.4% 7.3% 7.9% (6.1%) (6.0%) (7.0%) (7.6%) (8.3%) (9.2%) 鉄 鋼 42.1 42.7 54.2 69.5 89.5 104.5 4.3% 5.1% 4.9% (9.4%) (9.0%) (8.6%) (8.4%) (8.3%) (8.2%) セメント 20.2 25.4 39.4 61.1 94.8 123.5 11.8% 9.2% 10.0% (4.5%) (5.4%) (6.3%) (7.4%) (8.8%) (9.7%) ブロックその 他 52.5 59.8 64.5 82.1 105.6 123.4 3.5% 5.1% 4.6% (11.8%) (12.6%) (10.2%) (9.9%) (9.8%) (9.7%) 合 計 445.7 473.2 629.6 828.2 1,078.5 1,272.0 5.9% 5.5% 5.7% 注 : GDP 年 率 8% 増 の 2024 年 度 需 要 計 は 資 料 では 12 億 6,700 万 トンと 記 載 されているが 業 種 別 の 集 計 では 12 億 7,200 万 トンとなり 集 計 結 果 を 採 用 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 石 炭 需 要 に 占 める 各 部 門 の 構 成 比 を 示 す 2005~2006 年 度 ;Ministry of Coal Annual Plan 2005-06 を 参 照 出 所 : The Planning Commission Draft Report of the Expert Committee on Integrated Energy Policy (December 2005)から 作 成 3-2-2 石 炭 省 による 石 炭 需 要 見 通 し 石 炭 省 が 毎 年 発 行 する Annual Plan 2005-06 には 2011 年 度 の 石 炭 需 要 見 通 しが 掲 載 されており これによると 2005 年 度 の 石 炭 需 要 量 4 億 4,570 万 トンに 対 し 2011 年 度 は 2 億 3,000 万 トン 増 の 6 億 7,600 万 トンになると 予 測 している 増 加 分 のほとんどは 電 力 (IPP) 部 門 での 需 要 増 によるものである 電 力 の 石 炭 需 要 量 は 2005 年 度 から 年 平 均 9.1%で 伸 び IPP を 含 めた 電 力 部 門 全 体 の 石 炭 需 要 量 全 体 に 対 するシェアは 2005 年 度 の 74.2%から 2011 年 度 には 80.3%へ 上 昇 する 鉄 鋼 (コークス)とセメントの 同 期 間 の は 3~4% 前 後 で シェアは 何 れも 低 下 すると 予 測 している 11

表 3-6 石 炭 省 による 石 炭 需 要 見 通 し 年 度 電 力 IPP 2005 2011 2005-2011 ( 単 位 : 百 万 トン) 鉄 鋼 (コークス) セメント その 他 合 計 303.6 27.4 42.1 20.2 52.5 445.7 (68.1%) (6.1%) (9.4%) (4.5%) (11.8%) 511.0 32.0 54.0 24.0 55.0 676.0 (75.6%) (4.7%) (8.0%) (3.6%) (8.1%) 9.1% 2.6% 4.3% 2.9% 0.8% 7.2% 注 : 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 石 炭 需 要 に 占 める 各 部 門 の 構 成 比 を 示 す 出 所 : Ministry of Coal Annual Plan 2005-06 から 作 成 4. 石 炭 供 給 の 現 状 と 見 通 し 4-1 石 炭 生 産 の 現 状 表 4-1 には 1985 年 度 から 2004 年 度 までの 石 炭 生 産 量 の 推 移 を 示 している 2004 年 度 の 石 炭 生 産 量 は ハード コールが 3 億 8,260 万 トン( 原 料 炭 3,020 万 トン 一 般 炭 が 3 億 5,240 万 トン) 褐 炭 が 2,930 万 トンで 合 計 4 億 1,190 万 トンであった この 生 産 量 は 中 国 米 国 に 次 ぐ 世 界 第 3 位 の 値 である 9 インドの 石 炭 生 産 は 1994 年 度 から 2004 年 度 まで 4.0%で 拡 大 しており ここ 10 年 で 約 1.5 倍 となっている 直 近 の 2002 年 度 から 2004 年 度 に 限 ってみると は 1.9 ポイント 高 い 5.9%となっ ている 炭 種 別 に 見 ると 原 料 炭 は 1991 年 度 の 4,590 万 トンをピークに 減 少 しており 全 石 炭 生 産 量 に 対 するシェアは 1991 年 度 の 18.7%から 7.3%に 低 下 している 一 般 炭 と 褐 炭 の 生 産 量 は 一 貫 して 増 加 傾 向 を 維 持 している 一 般 炭 はそのシェアも 着 実 に 増 加 さ せ 1980 年 代 には 70% 台 であったものが 2004 年 度 には 約 86%にまでなっている 一 方 褐 炭 のシェアは 1990 年 代 以 降 7% 程 度 で 推 移 している 州 別 の 石 炭 生 産 量 を 見 ると Bihar 州 Jharkhand 州 Madhya Pradesh 州 および Chhattisgarh 州 の 4 州 でインドの 石 炭 生 産 量 のほぼ 5 割 を 占 め 石 炭 生 産 量 の 伸 びが 最 も 大 きい Orissa 州 を 加 えると 2004 年 度 の 生 産 量 は 64%を 占 めるまでになる 4-1-1 石 炭 生 産 者 インドの 石 炭 生 産 者 の 企 業 形 態 は 以 下 の 4 つに 区 分 できる 1 石 炭 省 の 管 轄 下 にある 国 営 石 炭 生 産 会 社 Coal India Limited(CIL)- 原 料 炭 および 一 般 炭 CIL は 8 つの 子 会 社 で 構 成 され そのうち 1 社 は 石 炭 資 源 探 査 開 発 計 画 を 行 っており 石 炭 生 産 会 社 としては 7 社 を 経 営 している 9 OECD/IEA, Coal Information 2005 によると 2004 年 の 石 炭 生 産 量 ( 見 込 み)は 以 下 のとおり 第 1 位 : 中 国 ハード コール-19 億 5,600 万 トン 第 2 位 : 米 国 ハード コール-9 億 3,300 万 トン 褐 炭 -7,600 万 トン 12

褐 炭 年 度 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 原 料 炭 35.2 38.3 40.0 42.1 43.8 44.5 45.9 45.2 44.7 (22%) (22%) (21%) (20%) (21%) (20%) (19%) (18%) (17%) 一 般 炭 119.1 127.4 139.8 152.3 157.1 166.8 183.5 193.3 204.0 合 計 (73%) (73%) (73%) (74%) (74%) (74%) (75%) (76%) (76%) 計 154.3 165.7 179.9 194.4 200.9 211.3 229.4 238.5 248.7 (95%) (95%) (94%) (94%) (94%) (94%) (93%) (93%) (93%) 8.0 9.6 11.3 12.6 12.4 14.1 16.0 16.6 18.1 (5%) (5%) (6%) (6%) (6%) (6%) (7%) (7%) (7%) 162.3 175.3 191.1 207.0 213.3 225.4 245.3 255.1 266.8 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 Andhra Pradesh 州 - - - - - - - - - Bihar 州 + - - - - - - - - - Jharkhand 州 Madhya Pradesh 州 + - - - - - - - - - Chhattisgarh 州 Maharashtra 州 - - - - - - - - - Orissa 州 - - - - - - - - - Uttar Pradesh 州 - - - - - - - - - West Bengal 州 - - - - - - - - - その 他 - - - - - - - - - Gujarat 州 - - - - - - - - - Rajasthan 州 - - - - - - - - - Tamil Nadu 州 - - - - - - - - - 表 4-1 石 炭 生 産 の 推 移 ( 単 位 : 百 万 トン) 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 '85-'94 '94-'04 '02-'04 42.0 39.9 40.5 43.8 39.2 33.0 30.9 28.7 30.2 29.4 30.2 2.0% -3.2% 0.0% (15%) (14%) (13%) (14%) (12%) (10%) (9%) (8%) (8%) (8%) (7%) 215.8 233.5 245.5 253.3 257.3 271.1 282.8 299.1 311.1 331.8 352.4 6.8% 5.0% 6.4% (78%) (79%) (80%) (79%) (80%) (83%) (84%) (85%) (85%) (85%) (86%) 257.8 273.4 286.1 297.2 296.5 304.1 313.7 327.8 341.3 361.2 382.6 5.9% 4.0% 5.9% (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) (93%) 19.3 22.2 22.6 23.2 23.4 22.5 24.3 24.8 26.0 28.0 29.3 10.2% 4.3% 6.1% (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) (7%) 277.1 295.6 308.7 320.4 319.9 326.6 338.0 352.6 367.3 389.1 411.9 6.1% 4.0% 5.9% 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 - '94-'03 '02-'03 25.0 26.8 28.7 28.9 27.3 29.6 30.3 30.8 33.2 33.9 - - 3.4% 2.1% (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) (9%) 73.3 74.6 77.7 81.3 76.2 77.0 75.4 76.8 78.6 79.5 - - 0.9% 1.1% (26%) (25%) (25%) (25%) (24%) (24%) (22%) (22%) (21%) (20%) 74.9 79.8 83.3 84.8 84.9 87.9 92.7 97.8 102.5 111.3 - - 4.5% 8.6% (27%) (27%) (27%) (26%) (27%) (27%) (27%) (28%) (28%) (29%) 21.1 22.8 24.9 26.2 25.3 27.7 28.8 30.8 31.3 32.9 - - 5.1% 5.1% (8%) (8%) (8%) (8%) (8%) (8%) (9%) (9%) (9%) (8%) 27.3 32.7 37.4 42.2 43.5 43.6 44.8 47.8 52.2 60.0 - - 9.1% 14.9% (10%) (11%) (12%) (13%) (14%) (13%) (13%) (14%) (14%) (15%) 13.8 14.8 15.4 15.8 15.6 16.2 16.9 16.5 17.8 15.8 - - 1.5% -11.2% (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) (4%) 17.2 17.9 18.0 17.4 18.8 17.6 20.1 21.3 20.5 21.5 - - 2.5% 4.9% (6%) (6%) (6%) (5%) (6%) (5%) (6%) (6%) (6%) (6%) 5.2 4.0 0.7 0.6 4.9 4.5 4.7 6.0 5.2 6.3 - - 2.1% 20.8% (2%) (1%) (0%) (0%) (2%) (1%) (1%) (2%) (1%) (2%) 3.8 4.9 5.2 4.9 5.0 4.3 5.4 6.2 6.9 6.7 - - 6.5% -2.9% (1%) (2%) (2%) (2%) (2%) (1%) (2%) (2%) (2%) (2%) - - - - 0.2 0.2 0.2 0.3 0.5 0.7 - - - 40.0% (0%) (0%) (0%) (0%) (0%) (0%) 15.5 17.2 17.5 18.1 18.2 17.6 18.0 18.4 18.6 20.6 - - 3.2% 10.8% (6%) (6%) (6%) (6%) (6%) (5%) (5%) (5%) (5%) (5%) ハード コール 年 度 褐 炭 ハード コール 注 : 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 全 石 炭 生 産 量 に 占 める 各 炭 種 州 の 構 成 比 を 示 す 出 所 : Coal Controller s Organization/Ministry of Coal Coal Directory of India Ministry of Coal Annual Report 2004-05 および The Energy and Resources Institute Teri Energy Data Directory & Yearbook 2003-04 から 作 成 13

2 電 力 省 の 管 轄 下 にある 国 営 石 炭 生 産 会 社 Neyveli Lignite Corporation Limited(NLC)- 褐 炭 3 インド 中 央 政 府 49%と Andhra Pradesh 州 政 府 51%の 公 営 石 炭 生 産 会 社 Singareni Collieries Company Limited(SCCL)- 原 料 炭 および 一 般 炭 4 鉄 鋼 会 社 電 力 会 社 などが 経 営 する 石 炭 生 産 会 社 The Tata Iron & Steel Company Limited(TISCO/Tata Steel) The Indian Iron & Steel Company Limited(IISCO) Damodar Valley Corporation(DVC) Jammu and Kashmir Minerals Ltd.(JKML) Bengal Emya Coal Mines Ltd.(BECML) Bihar State Mineral Development Corporation(BSMDC) など 表 4-2 には 2004 年 度 における 企 業 形 態 別 の 石 炭 生 産 量 と 炭 鉱 数 を 示 しているが 石 炭 の 生 産 は 国 営 企 業 である CIL に 集 中 しており ハード コールについて 見 ると そのシェ アは 85% 程 度 になる この 比 率 はここ 10 年 ほとんど 変 化 しておらず 残 り 10% 程 度 を SCCL 5% 程 度 を 民 営 企 業 が 担 っている 生 産 方 式 別 に 見 ると 坑 内 掘 りに 比 べ 圧 倒 的 に 露 天 掘 りのシェアが 大 きい 1 炭 鉱 当 たりの 生 産 規 模 について 見 ると 坑 内 掘 り 炭 鉱 の 平 均 は 年 産 50 万 トンに 達 していない 露 天 掘 り 炭 鉱 の 平 均 的 な 年 産 規 模 は 200 万 トンで 褐 炭 に 限 れば 500 万 トン 程 度 になる 国 営 公 営 と 民 営 を 比 較 すると 民 営 露 天 掘 り 炭 鉱 の 平 均 的 な 生 産 規 模 の 方 が 国 営 公 営 よりも 大 きい なお 坑 内 掘 りと 露 天 掘 りの 生 産 割 合 を 見 ると 1980 年 代 後 半 は 露 天 掘 りのシェアが 60% 台 で 推 移 したが 1990 年 代 を 通 し て 着 実 にシェアを 拡 大 し 2004 年 度 では 露 天 掘 りの 生 産 シェアが 85%に 達 している ハード コール 褐 炭 表 4-2 2004 年 度 における 企 業 形 態 別 の 石 炭 生 産 量 と 炭 鉱 数 計 石 炭 生 産 量 ( 百 万 トン) 坑 内 掘 り 露 天 掘 り 炭 鉱 数 坑 内 掘 り 露 天 掘 り 坑 内 + 露 天 国 営 CIL 323.5 (79%) 47.0 (15%) 276.5 (85%) 470 (84%) 295 144 31 公 営 SCCL 35.3 (9%) 13.0 (37%) 22.3 (63%) 67 (12%) 55 12 0 民 営 計 23.8 (6%) 1.7 (7%) 22.1 (93%) 19 (3%) 9 8 2 合 計 382.6 (93%) 61.7 (16%) 320.9 (84%) 556 (99%) 359 164 33 国 営 NCL - - - 2 0 2 0 民 営 計 - - - 4 0 4 0 合 計 29.3 (7%) 0.0 (0%) 29.3 (100%) 6 (1%) 0 6 0 総 計 411.9 (100%) 61.7 (15%) 350.2 (85%) 562 (100%) 359 170 33 注 : 石 炭 生 産 量 計 および 炭 鉱 数 計 のカッコで 示 す 数 値 は 総 計 に 占 める 構 成 比 を 示 す 採 掘 法 別 石 炭 生 産 量 のカッコで 示 す 数 値 は 企 業 形 態 別 生 産 量 に 占 める 採 掘 法 別 の 構 成 比 を 示 す 出 所 : Ministry of Coal Annual Report 2004-05 から 作 成 計 14

4-1-2 炭 質 生 産 量 石 炭 価 格 インドでは 石 炭 の 品 質 を 灰 分 ないし 有 効 発 熱 量 (Useful Heat Value:UHV) 10 に 基 づき 原 料 炭 ( 粘 結 炭 微 粘 結 炭 )と 一 般 炭 ( 非 粘 結 炭 )に 区 分 している 原 料 炭 は 灰 分 および 水 分 により Steel( 製 鉄 用 ) Washery( 選 炭 処 理 された 精 炭 で 製 鉄 用 ) Semi-Coking(コークス 用 )に 分 類 され 一 般 炭 は UHV により A~G の 等 級 に 分 類 され ている 一 般 炭 A B C は 化 学 原 料 用 D はセメント 工 業 用 E~G は 火 力 発 電 所 用 の 石 炭 である 表 4-3 には インドの 石 炭 品 質 等 級 区 分 と 2001 年 度 から 2003 年 度 までの 区 分 毎 の 生 産 量 を 示 す 品 質 等 級 区 分 で 見 ると E および F に 区 分 される 一 般 炭 の 生 産 量 が 多 く この 2 つのランクで 一 般 炭 生 産 量 の 60% 以 上 を 占 める 原 料 炭 ( 粘 結 炭 ) 原 料 炭 ( 非 微 粘 結 炭 ) 一 般 炭 ( 非 粘 結 炭 ) 表 4-3 インドにおける 石 炭 品 質 等 級 区 分 と 生 産 量 生 産 量 ( 年 度 百 万 トン) 品 質 等 級 灰 分 水 分 用 途 2001 2002 2003 Steel-Ⅰ Ash < 15% 0.21 0.28 0.20 Steel-Ⅱ 15 ~ 18 0.54 0.28 0.11 Washery-Ⅰ 18 ~ 21 0.46 0.52 0.36 Washery-Ⅱ 21 ~ 24 3.55 3.87 4.39 Washery-Ⅲ 24 ~ 28 5.58 6.18 5.73 Washery-Ⅳ 28 ~ 35 17.97 18.86 18.41 Semi-CokingⅠ Ash+ 水 分 < 19% 0.36 0.21 0.21 Semi-CokingⅡ > 19 - - - コークス 原 料 炭 生 産 量 28.67 30.20 29.41 品 質 等 級 有 効 発 熱 量 2001 2002 2003 用 途 A > 6,200 kcal/kg 3.46 3.37 3.82 B 5,200 ~ 6,200 22.12 21.87 21.97 化 学 原 料 C 4,940 ~ 5,600 48.29 47.16 51.94 D 4,200 ~ 4,940 39.70 39.31 41.54 セメント E 3,360 ~ 4,200 69.75 75.59 80.05 F 2,400 ~ 3,360 107.95 115.54 123.20 G 1,300 ~ 2,400 2.29 3.38 3.31 一 般 炭 生 産 量 293.56 306.22 325.83 生 産 量 合 計 322.23 336.42 355.24 注 : 一 般 炭 生 産 量 の 計 と 生 産 量 合 計 が 表 4-1 に 示 す 値 と 異 なる 出 所 : 品 質 等 級 ;Ministry of Coal, India Annual Report 2004-05 等 級 別 生 産 量 ;CMIE Economic Intelligent Service 2005 から 作 成 製 鉄 火 力 発 電 なお CIL の 石 炭 山 元 価 格 (2003 年 9 月 29 日 から 2004 年 6 月 15 日 における CIL の 石 炭 山 元 価 格 )は 一 般 炭 A で 1,050~1,870 Rs/トン(1US$=46Rs として 22.83~ 40.65US$/トン) 生 産 量 の 最 も 多 い 一 般 炭 F で 400~710 Rs/トン( 同 8.70~15.43US$/ トン) 原 料 炭 Steel-Ⅰで 2,960 Rs/トン( 同 64.35US$/トン)となっている 10 UHV は 灰 分 (A%)と 水 分 (M%)から 次 式 により 計 算 される 値 で JIS 等 で 規 定 される 総 発 熱 量 (Gross Calorific Value:GCV)とは 異 なる UHV = 8,900-138 (A+M) 15

4-1-3 選 炭 インドの 石 炭 は 灰 分 が 多 く 鉱 物 質 中 に 均 一 に 分 布 するという 性 質 から 選 炭 することが 難 しく 2000 年 頃 までは 原 料 炭 のみを 選 炭 して 鉄 鋼 など 需 要 家 へ 販 売 されていた しかし 環 境 森 林 省 (Ministry of Environment and Forests:MOEF)により 灰 分 含 有 量 に 関 する 通 達 (1997 年 ) 11 が 1997 年 9 月 17 日 付 けで 通 達 され 2002 年 6 月 より 一 般 炭 に ついても 選 炭 処 理 をしなければならなくなった CIL は 1997 年 度 以 降 一 般 炭 用 選 炭 工 場 2 カ 所 を 新 設 原 料 炭 用 選 炭 工 場 5 カ 所 を 一 般 炭 用 に 転 換 したが その 選 炭 処 理 能 力 は 合 計 でもわずか 2,020 万 トン/ 年 で 2004 年 度 の 一 般 炭 生 産 量 3 億 5,240 万 トンの 6% 弱 程 度 である そこで CIL は 自 社 が 産 出 する 石 炭 全 量 を 選 炭 処 理 するため 選 炭 工 場 を 新 設 することは 資 金 的 に 不 可 能 と 判 断 し 民 間 資 金 を 活 用 した BOO 方 式 による CIL 傘 下 炭 鉱 への 選 炭 工 場 建 設 を 推 進 する 方 針 を 打 ち 出 して いる 石 炭 省 の 資 料 (2006 年 2 月 )によると 民 間 (BOO 方 式 ) 選 炭 工 場 の 処 理 能 力 は 原 料 炭 用 で 7 カ 所 1,127 万 トン/ 年 一 般 炭 用 で 24 カ 所 5,975 万 トン/ 年 の 計 31 カ 所 7,102 万 トン/ 年 に 過 ぎず CIL の 一 般 炭 の 選 炭 処 理 能 力 と 合 わせても 7,995 万 トン/ 年 で 2004 年 度 の 一 般 炭 生 産 量 の 23%である 表 4-4 選 炭 工 場 数 と 処 理 能 力 CIL 民 間 合 計 区 分 原 料 炭 一 般 炭 合 計 原 料 炭 一 般 炭 合 計 原 料 炭 一 般 炭 合 計 工 場 数 12 7 19 7 24 31 19 31 50 処 理 能 力 ( 百 万 トン/ 年 ) 20.10 20.20 40.30 11.27 59.75 71.02 31.37 79.95 111.32 出 所 : Ministry of Coal A Presentation before APEC Seminar (2006 年 2 月 )から 作 成 4-2 石 炭 貿 易 の 現 状 インドの 石 炭 貿 易 は 表 4-5 に 示 すように 石 炭 輸 出 については 1970 年 代 から 1990 年 代 を 通 して 100 万 トンに 満 たない 量 であったが 1999 年 度 以 降 100 万 トンを 上 回 る 輸 出 量 を 記 録 している 一 方 石 炭 輸 入 については 1978 年 度 に 22 万 トンが 初 めて 記 録 され て 以 来 年 度 により 多 少 の 増 減 はあるが 堅 実 にその 量 を 拡 大 している 石 炭 の 輸 出 入 量 を 比 較 すると 石 炭 輸 入 が 開 始 された 翌 年 1979 年 度 には 輸 入 量 が 輸 出 量 を 上 回 り 以 後 この 状 況 が 継 続 している 石 炭 輸 入 量 は 2004 年 度 の 2,613 万 トンから 2005 年 度 には 4,167 万 トンを 記 録 し 2003 年 度 のほぼ 2 倍 の 数 量 となっており 過 去 3 年 間 では 年 平 均 伸 び 率 が 20%を 超 える 一 方 輸 出 量 は 1999 年 度 以 降 100 万 トン 台 で 推 移 2004 年 度 は 155 万 トンとなっている 11 灰 分 含 有 量 に 関 する 通 達 : 山 元 から 1,000km 離 れた 全 ての 石 炭 火 力 発 電 所 ならびに 坑 口 石 炭 火 力 発 電 所 を 除 く 危 機 的 な 環 境 汚 染 地 域 都 市 部 および 環 境 保 護 指 定 区 域 に 位 置 する 石 炭 火 力 発 電 所 は 2001 年 6 月 ( 実 際 には 2002 年 6 月 )から 灰 分 34% 以 下 の 選 炭 済 み 石 炭 または 混 炭 を 利 用 する 16

輸 入 年 度 表 4-5 石 炭 輸 出 入 量 の 推 移 ( 単 位 : 百 万 トン) 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 原 料 炭 - - - - - - - - - - 一 般 炭 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 0.22 0. 94 輸 出 0.47 0.23 0.46 0.62 0.54 0.44 0.64 0.66 0.27 0.09 年 度 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 輸 入 原 料 炭 - - - - - - - - - - 一 般 炭 - - - - - - - - - - 0.55 0.65 1.38 0.46 0.58 2.03 2.10 2.97 3.70 4.41 輸 出 0.11 0.16 0.15 0.08 0.13 0.21 0.16 0.17 0.20 0.16 年 度 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 輸 入 原 料 炭 - 5.27 6.32 6.82 10.15 9.37 10.62 11.74 10.02 10.99 一 般 炭 - 0.66 0.42 0.57 1.24 3.14 2.56 4.70 6.51 8.71 6.05 5.93 6.74 7.39 11.39 12.51 13.18 16.44 16.54 19.70 輸 出 0.10 0.11 0.13 0.10 0.67 0.65 0.48 0.54 0.82 1.16 年 度 2000 2001 2002 2003 2004 2005 '80-'90 '90-'00 '91-'05 '02-'05 輸 入 原 料 炭 11.06 11.11 12.95 12.99 14.57 23.89 - - 11.4% 22.6% 一 般 炭 9.87 9.44 10.08 8.69 11.56 17.78 - - 26.5% 20.8% 20.93 20.55 23.03 21.68 26.13 41.67 27.1% 13.2% 14.9% 21.9% 輸 出 1.29 1.90 1.52 1.63 1.55 - -0.9% 29.1% - - 出 所 : Coal Controller s Organization/Ministry of Coal Coal Directory of India Ministry of Coal Annual Report 2004-05 および The Energy and Resources Institute Teri Energy Data Directory & Yearbook 2003-04 から 作 成 1991 年 度 からは 石 炭 種 別 の 輸 入 量 が 明 らかになっている 1991 年 度 の 石 炭 輸 入 量 は 原 料 炭 527 万 トン 一 般 炭 66 万 トンで 原 料 炭 の 輸 入 量 全 体 に 占 める 割 合 は 89%であっ たが 2004 年 度 にはこの 割 合 が 56%( 原 料 炭 1,457 万 トン 一 般 炭 1,156 万 トン)まで 低 下 している この 期 間 の 輸 入 量 の を 見 ると 一 般 炭 25.6% 原 料 炭 8.1% と 一 般 炭 輸 入 量 の 増 加 が 顕 著 であることが 分 かる 一 般 炭 の 輸 入 増 の 要 因 としては 環 境 森 林 省 が 出 した 灰 分 含 有 量 に 関 する 通 達 (1997 年 ) の 影 響 が 大 きく 特 に 沿 岸 部 の 石 炭 火 力 発 電 所 やセメント 工 場 において 石 炭 調 達 を 国 内 炭 から 輸 入 炭 へシフトしている この 他 に インドは 1999 年 度 以 降 200 万 トン 程 度 のコークスの 輸 入 も 行 っているが 2004 年 度 について 見 ると 150 万 トンと 漸 減 している 表 4-6 には 1998 年 度 以 降 のインドの 石 炭 輸 入 推 移 を 国 別 に 表 示 している 豪 州 からの 石 炭 輸 入 量 が 例 年 最 も 多 く 数 量 も 1,000 万 トンを 超 えるが 輸 入 量 と 総 石 炭 輸 入 量 に 対 するシェアは 年 度 により 増 減 がある 同 様 の 傾 向 は 中 国 からの 輸 入 にも 見 られる イン ドネシアについて 見 ると 輸 入 量 の 伸 びが 最 も 大 きく そのシェアも 2004 年 度 では 豪 州 の 47.3%に 次 いで 34.9%となっており 2005 年 度 上 期 では 37.2%まで 上 昇 年 度 計 では 1,000 万 トンを 超 える 見 込 みで 豪 州 にほぼ 肩 を 並 べる 輸 入 量 となっている 2004 年 度 に おいてインドネシアに 次 ぐシェアの 中 国 (8.9%)を 加 えると 豪 州 インドネシアおよび 中 国 の 3 カ 国 でシェアは 91.1%にもなる 南 アフリカからの 石 炭 輸 入 は 1999 年 度 の 470 17

万 トンから 2000~2002 年 度 までは 300 万 トン 台 で 推 移 シェアも 15% 以 上 を 占 めていた が 2003 年 度 以 降 は 数 量 シェアともに 大 きく 減 じている 2005 年 度 は 回 復 基 調 にあり 調 達 先 の 多 様 化 を 図 っている 模 様 である 米 国 からの 石 炭 輸 入 が 拡 大 しているが これは 原 料 炭 の 世 界 的 な 需 給 逼 迫 に 伴 い スポット 的 な 調 達 先 を 米 国 に 求 めたことおよび 調 達 先 の 多 様 化 を 意 図 しているためと 考 えられる 表 4-6 国 別 石 炭 輸 入 量 の 推 移 ( 単 位 : 百 万 トン) 年 度 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 上 期 '98-'04 '02-'04 豪 州 10.32 10.81 13.11 10.85 12.70 13.31 12.35 5.79 3.0% -1.4% (62.4%) (54.9%) (62.6%) (52.8%) (55.1%) (61.4%) (47.3%) (42.7%) インドネシア 2.38 2.30 2.55 3.42 3.97 5.67 9.13 5.05 25.1% 51.6% (14.4%) (11.7%) (12.2%) (16.6%) (17.2%) (26.2%) (34.9%) (37.2%) 中 国 0.80 1.25 1.73 2.55 1.96 1.71 2.32 1.30 19.5% 8.8% (4.8%) (6.4%) (8.3%) (12.4%) (8.5%) (7.9%) (8.9%) (9.6%) 米 国 0.01 0.13 0.06 0.04 0.03 0.02 0.71 0.45 103.5% 386.5% (0.1%) (0.7%) (0.3%) (0.2%) (0.1%) (0.1%) (2.7%) (3.3%) 南 アフリカ 2.45 4.68 3.18 3.11 3.38 0.64 0.53 0.75-22.5% -60.4% (14.8%) (23.8%) (15.2%) (15.1%) (14.7%) (3.0%) (2.0%) (5.5%) その 他 0.58 0.52 0.30 0.58 0.99 0.33 1.09 0.24 11.1% 4.9% (3.5%) (2.6%) (1.4%) (2.8%) (4.3%) (1.5%) (4.2%) (1.8%) 合 計 16.54 19.70 20.93 20.55 23.03 21.68 26.13 13.57 7.9% 6.5% 注 : 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 輸 入 量 に 占 める 国 別 の 構 成 比 を 示 す 出 所 : Directorate General of Foreign Trade/Department of Commerce/Ministry of Commerce & Industry Export Import Data Bank から 作 成 インドネシアからの 輸 入 量 の 増 加 は 低 灰 分 低 硫 黄 といった 品 質 面 や FOB 価 格 が 比 較 的 低 廉 であり また 石 炭 の 船 舶 輸 送 距 離 が 短 いことが 評 価 された 結 果 である 今 後 イ ンドでは 電 力 用 をはじめとする 一 般 炭 の 輸 入 量 が 増 加 することが 予 想 されるが インドネ シア 炭 のシェアが 首 位 になるのは 間 違 いないであろう なお コークスについては 主 に 中 国 から 輸 入 しており また インドの 石 炭 輸 出 先 は 近 隣 諸 国 のバングラデシュ ネパールなどである 4-3 石 炭 供 給 見 通 し 石 炭 省 は A Presentation before APEC Seminar 12 において 表 4-7 に 示 す 石 炭 (ハ ード コール)の 国 内 供 給 見 通 し( 生 産 見 通 し)を 発 表 している これによると 2004 年 度 3 億 8,260 万 トンの 国 内 生 産 量 が 2024 年 度 には 10 億 8,600 万 トンへ 年 平 均 5.4% の 伸 び 率 で 7 億 300 万 トン 増 加 するが この 中 には 地 下 ガス 化 対 象 炭 量 (コール ベッド メタン(Coal Bed Methane:CBM)および 地 下 ガス 化 (Underground Coal Gasification: 12 APEC Clean Fossil Energy Technical & Policy Seminar, 22-25 February 2006, Lampang, Thailand 18

UCG))が 若 干 含 まれており 固 体 燃 料 としての 石 炭 生 産 量 は 2024 年 度 で 10 億 6,100 万 トンと 予 測 されている 石 炭 生 産 の 多 くを CIL が 賄 うという 構 図 は 現 在 と 変 わりはないが 20 年 間 でその 比 率 は 7.3 ポイント 低 下 し 77.3%へ また SCCL も 同 期 間 に 4.9 ポイント 低 下 して 4.3%となり 両 社 合 計 で 81.6%となる この 減 少 は 民 営 の 石 炭 生 産 会 社 による 生 産 が 拡 大 することで 補 われると 予 測 されており 2004 年 度 の 2,400 万 トンから 2024 年 度 に 向 けて は 10.5%で 拡 大 し 2004 年 度 の 7 倍 以 上 に 相 当 する 1 億 7,500 万 トンに 達 すると 見 られている インド 中 央 政 府 により 民 営 企 業 による 炭 鉱 開 発 ならび に 民 営 炭 鉱 への 外 資 導 入 奨 励 策 が 打 ち 出 されており これが 民 営 石 炭 生 産 会 社 による 生 産 拡 大 を 促 進 すると 考 えられる 生 産 見 通 し 表 4-7 石 炭 (ハード コール) 生 産 見 通 しと 需 要 見 通 しの 比 較 年 度 ( 単 位 : 百 万 トン) 2004 2006 2011 2016 2021 2024 実 績 '04-'11 '11-'21 '04-'24 国 営 CIL 323.6 366.1 504.1 653.0 755.0 839.0 6.5% 4.1% 4.9% (84.6%) (84.7%) (87.6%) (83.9%) (80.1%) (77.3%) 公 営 SCCL 35.3 37.5 41.0 45.0 47.0 47.0 2.2% 1.4% 1.4% (9.2%) (8.7%) (7.1%) (5.8%) (5.0%) (4.3%) 民 営 計 23.7 28.8 30.5 75.0 125.0 175.0 3.6% 15.2% 10.5% (6.2%) (6.7%) (5.3%) (9.6%) (13.3%) (16.1%) 地 下 ガス 化 対 象 炭 量 - - - 5.0 15.0 25.0 - - - (0.6%) (1.6%) (2.3%) A. 合 計 382.6 432.4 575.6 778.0 942.0 1,086.0 6.0% 5.0% 5.4% 需 要 見 通 し B. 国 家 計 画 委 員 会 (7%ケース) C. 国 家 計 画 委 員 会 (8%ケース) 石 炭 省 石 炭 輸 入 見 通 し 石 炭 輸 入 (B-A) 石 炭 輸 入 (C-A) 2004 2006 2011 2016 2021 2024 '04-'11 '11-'21 '05-'24 404.2 473.2 611.1 781.5 991.7 1,147.1 6.1% 5.0% 5.1% 404.2 473.2 629.6 828.2 1,078.5 1,272.0 6.5% 5.5% 5.7% - - 676.0 - - - - - - 2004 2006 2011 2016 2021 2024 '06-'11 '11-'21 '06-'24 26.1 40.8 35.5 3.5 49.7 61.1-2.8% 3.4% 2.3% 26.1 40.8 54.1 50.2 136.5 186.0 5.8% 9.7% 8.8% 注 : 年 度 毎 のカッコで 示 す 数 値 は 生 産 量 に 占 める 経 営 形 態 別 の 構 成 比 を 示 す 石 炭 輸 入 見 通 しは 需 要 見 通 し( 国 家 計 画 委 員 会 )から 生 産 見 通 しを 減 じることで 算 定 している 2006 年 度 は MOC Annual Plan 2005-06 2011 年 度 は CIL の 改 訂 版 生 産 計 画 を 反 映 している 2004 年 度 の 生 産 実 績 は MOC Annual Plan 2005-06 を 反 映 表 4-1 に 示 すものと 相 違 がある 2004 年 度 の 輸 入 実 績 は 表 4-5 を 参 照 出 所 : Ministry of Coal A Presentation before APEC Seminar (February 2006) 表 3-5 3-6 から 作 成 石 炭 生 産 見 通 しと 表 3-5 に 示 した 国 家 計 画 委 員 会 による 石 炭 需 要 見 通 しを 比 較 すると 表 4-7 および 図 4-1 に 示 したように 需 要 量 が 生 産 量 を 上 回 ることが 明 らかで 国 内 生 産 の みでは 需 要 を 賄 うことができない 需 要 量 から 生 産 量 を 減 じた 値 を 石 炭 輸 入 量 とすると GDP の 伸 び 率 を 年 平 均 8%としたケースの 石 炭 需 要 予 測 に 基 づいた 場 合 2024 年 度 にお いて 輸 入 しなければならない 石 炭 量 は 1 億 8,600 万 トンとなり 2004 年 度 から 見 た 伸 び 率 は 石 炭 生 産 量 の 伸 び 率 を 上 回 るものとなる 19

図 4-1 石 炭 (ハード コール) 生 産 見 通 しと 需 要 見 通 しの 比 較 石 炭 需 要 量 国 内 生 産 量 ( 百 万 トン) 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 350 300 250 200 150 100 50 石 炭 輸 入 量 ( 百 万 トン) 輸 入 量 見 通 し (GDP 年 率 7%ケース) 輸 入 量 見 通 し (GDP 年 率 8%ケース) 石 炭 需 要 量 見 通 し (GDP 年 率 7%ケース) 石 炭 需 要 量 見 通 し (GDP 年 率 8%ケース) 0 2004 実 績 2006 2011 2016 2021 2024 年 度 0 石 炭 国 内 生 産 量 見 通 し 出 所 : 表 4-7 から 作 成 5. 石 炭 産 業 の 課 題 インド 国 家 計 画 委 員 会 の 総 合 エネルギー 政 策 専 門 家 会 議 による 報 告 書 案 では 石 炭 は 今 後 2031 年 度 に 至 るまでインドのエネルギー 消 費 量 のほぼ 半 数 を 占 め 国 内 石 炭 生 産 量 の 7 割 以 上 が 電 力 向 けに 出 荷 されると 見 込 まれている 以 下 では 今 後 の 石 炭 需 給 に 対 する 主 な 課 題 を 挙 げるが これらはそれぞれが 他 の 課 題 と 関 連 しており 課 題 解 決 に 向 けては 個 別 の 解 決 と 併 行 して 総 括 的 な 解 決 へ 向 けた 対 策 が 必 要 と 考 える 5-1 石 炭 資 源 探 査 の 推 進 今 後 予 想 される 石 炭 消 費 の 大 幅 な 増 加 に 伴 い 可 採 埋 蔵 量 の 減 少 が 懸 念 されており 国 内 炭 の 長 期 安 定 供 給 にとって 不 安 材 料 となっている インドの 石 炭 資 源 量 は CIL 傘 下 の 中 央 鉱 山 計 画 設 計 研 究 所 (Central Mine Planning and Design Institute Limited: CMPDIL)により 資 源 探 査 が 実 施 されているが CMPDIL が 採 用 しているボーリング 技 術 の 限 界 から 深 度 300m までの 石 炭 埋 蔵 量 しか 確 認 されていない 今 後 は 石 炭 賦 存 の 可 能 性 が 残 された 地 域 を 含 めた 深 部 の 石 炭 資 源 探 査 を 積 極 的 に 進 め 将 来 に 向 けた 確 認 可 採 埋 蔵 量 の 確 保 に 努 める 必 要 がある そのためには 石 油 資 源 探 査 を 国 営 企 業 以 外 にも 開 放 したように 石 炭 資 源 の 探 査 事 業 を CMPDIL 以 外 の 国 内 企 業 に 開 放 し かつ 海 外 資 本 の 参 入 を 許 可 することで より 強 力 に 探 査 事 業 を 推 進 することが 可 能 になると 考 えられる 5-2 炭 鉱 の 稼 働 率 生 産 性 向 上 インドの 主 要 石 炭 生 産 地 域 では 例 年 夏 期 の 気 温 が 40 を 超 えることから 炭 鉱 の 稼 働 率 が 大 幅 に 低 下 し 生 産 量 が 年 平 均 に 比 して 5~15% 減 少 する 現 象 が 見 られる 夏 期 は 冷 房 による 電 力 需 要 が 増 すなど 石 炭 需 要 も 増 す 時 期 であり 需 要 家 への 安 定 供 給 が 図 られない 輸 入 炭 に 対 する 国 内 炭 の 競 争 力 を 低 下 させないためには 需 要 に 見 合 った 生 産 量 を 維 持 す ることが 重 要 であり 生 産 性 の 向 上 維 持 を 図 る 炭 鉱 経 営 が 望 まれる 20

5-3 民 間 外 国 資 本 による 炭 鉱 選 炭 工 場 の 整 備 拡 張 および 新 規 開 発 CIL と SCCL を 除 く 民 営 炭 鉱 が 徐 々にその 数 を 増 やし 石 炭 生 産 量 も 増 加 してきている が インドの 民 間 資 本 を 十 分 利 用 した 既 存 炭 鉱 の 拡 張 を 図 り また 新 規 炭 鉱 の 開 発 を 促 進 することが 石 炭 の 増 産 を 図 る 上 で 非 常 に 有 効 である 以 上 のことは 選 炭 工 場 についても 全 く 同 様 で 環 境 対 策 効 率 などを 考 慮 すると 選 炭 率 を 一 層 向 上 させることが 要 求 される これら 民 営 炭 鉱 選 炭 工 場 に 対 しては 海 外 資 本 の 参 入 に 対 する 制 約 がなく(100%の 権 益 取 得 も 可 能 ) 積 極 的 な 海 外 資 本 の 導 入 やコントラクター 方 式 の 採 用 も 石 炭 生 産 拡 大 に 大 きく 貢 献 すると 考 える また CIL 傘 下 の 炭 鉱 会 社 を 民 営 化 することで 競 争 に 基 づく 経 営 の 効 率 化 を 図 ることも 考 慮 されるべきである 5-4 石 炭 利 用 の 効 率 化 石 炭 需 要 を 抑 制 するには その 70% 以 上 を 消 費 している 石 炭 火 力 発 電 所 の 熱 効 率 を 向 上 させることが 必 須 となる 国 家 計 画 委 員 会 では 現 在 の 石 炭 火 力 発 電 所 の 平 均 熱 効 率 30.5%を 今 後 新 規 建 設 分 については 平 均 39%に 引 き 上 げ 特 に 既 存 の 設 備 容 量 50 万 kw の 超 臨 界 圧 ボイラーを 使 用 する 石 炭 火 力 発 電 所 の 熱 効 率 を 36%から 42%へ 向 上 させるこ とを 総 合 エネルギー 政 策 のシナリオとして 描 いている 2031 年 度 見 通 しにおいて 仮 に 全 ての 石 炭 火 力 発 電 所 で 熱 効 率 40%が 達 成 されるならば 2 億 7,400 万 トンの 国 内 炭 消 費 が 節 約 できると 試 算 しており 同 年 度 での 国 内 供 給 不 足 量 にほぼ 匹 敵 する 一 方 Central Electricity Authority(CEA)の 報 告 によれば 2004 年 度 における 送 配 電 ロスや 盗 電 による 電 力 全 体 の 損 失 は 発 電 量 の 40%を 超 える このような 電 力 損 失 を 減 少 させることで インドの 発 電 電 力 量 の 削 減 が 図 られ ひいては 石 炭 消 費 量 の 削 減 を 図 る ことも 可 能 となる インド 電 力 産 業 の 改 革 促 進 が 今 後 のインド 石 炭 需 給 をバランスさせ る 上 で 非 常 に 大 きなポイントになると 言 える 5-5 石 炭 関 連 インフラの 整 備 拡 張 と. 鉄 道 改 革 インドの 石 炭 需 給 見 通 しでは 国 内 炭 を 増 産 しても 需 要 増 には 対 応 できないと 予 想 され ており 国 内 における 石 炭 の 供 給 増 消 費 減 に 向 けた 対 策 を 実 施 ししたとしても 海 外 か らの 石 炭 輸 入 が 必 要 となる 特 に インドの 石 炭 生 産 地 より 遠 く 離 れた Panjab 州 Haryana 州 Rajasthan 州 Gujarat 州 Maharashtra 州 Goa 州 Karnataka 州 Kerala 州 Tamilnadu 州 Uttrapradesh 州 西 部 Delhi 首 都 圏 など 石 炭 火 力 発 電 所 やセメン ト 工 場 を 有 する 北 部 西 部 南 部 の 各 州 では より 高 品 質 で 価 格 の 低 廉 な 海 外 一 般 炭 の 輸 入 を 増 やすことも 予 想 される しかし インドの 石 炭 輸 入 港 はそれに 対 応 した 港 湾 設 備 能 力 がなく 現 在 のように 海 外 からの 投 資 を 含 む 民 間 投 資 を 当 てにしたインフラ 整 備 拡 張 計 画 では 計 画 達 成 の 先 行 きが 不 透 明 である これでは 予 想 される 国 内 石 炭 供 給 不 足 を 海 外 炭 輸 入 で 賄 う 計 画 の 達 成 も 覚 束 なく インドの 経 済 成 長 にも 大 きく 影 響 を 及 ぼすこと が 予 想 される インド 中 央 政 府 または 州 政 府 による 積 極 的 な 港 湾 インフラへの 財 政 支 出 や インフラ 整 備 に 対 する ODA 海 外 の 融 資 制 度 の 活 用 なども 必 要 と 考 えられる また 荷 揚 げした 輸 入 炭 を 港 湾 から 需 要 家 の 所 在 地 まで 鉄 道 または 道 路 により 輸 送 す 21

る 必 要 があり これら 一 連 のコール チェーンとしてのインフラ 整 備 を 計 画 的 に 行 うこと が 肝 要 である 特 に 効 率 的 な 鉄 道 輸 送 体 制 の 確 立 は 輸 入 炭 だけでなく 国 内 炭 の 供 給 拡 大 においても 必 須 であり 鉄 道 輸 送 運 賃 の 改 定 や 分 割 民 営 化 策 を 含 めた 鉄 道 システム 全 体 の 再 構 築 が 求 められる インドの 鉄 道 は 国 有 鉄 道 の 独 占 状 態 にあることから 競 争 原 理 が 作 用 しておらず これも 大 きな 課 題 となっている おわりに インド 国 家 計 画 委 員 会 では 今 後 7~8%で GDP が 成 長 し 2024 年 度 に は 11 億 トン( 最 新 情 報 では 16 億 トン)の 石 炭 需 要 が 見 込 まれている 石 炭 火 力 発 電 所 で の 熱 効 率 の 改 善 が 図 られようとしているが これが 進 捗 しないと 石 炭 需 給 は 国 内 炭 の 供 給 不 足 から 輸 入 量 が 2005 年 度 の 4,170 万 トンから 2 億 トン 前 後 まで 増 加 することが 予 測 されている これが 現 実 のものとなった 場 合 国 際 石 炭 市 場 への 影 響 は 必 至 であり わが 国 の 石 炭 安 定 供 給 にも 影 響 が 及 ぶことが 考 えられる また わが 国 が 開 発 済 み または 現 在 開 発 中 のクリーン コール テクノロジー(CCT) のうち 選 炭 技 術 石 炭 改 質 技 術 環 境 対 策 技 術 などは インドへの 普 及 可 能 性 があると 報 告 されており 石 炭 生 産 保 安 管 理 など 幅 広 い 分 野 で 技 術 支 援 の 可 能 性 が 考 えられる 以 上 の 観 点 から わが 国 としては 今 後 さらにインドの 石 炭 産 業 の 動 向 を 注 視 し 調 査 分 析 していくことが 肝 要 と 考 える お 問 い 合 わせ:report@tky.ieej.or.jp 22

付 図 1 インド 行 政 区 分 図 注 : で 囲 んだ 州 名 は 主 にハード コールが 賦 存 する 州 を 示 す で 囲 んだ 州 名 は 主 に 褐 炭 が 賦 存 する 州 を 示 す 23