(1) 体育・保健体育の授業を改善するために



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(3) 生活習慣を改善するために

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成25~27年度間

調査結果の概要

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

H30全国HP

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

学校体育と幼児期運動指針の概要について

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

スライド 1

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

スライド 1

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

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の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

-218-

平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

123

①H28公表資料p.1~2

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自


問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

2、協同的探究学習について

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校


ICTを軸にした小中連携

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

平成 26 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 27 年 1 月 四條畷市教育委員会

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国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

Taro-自立活動とは

小学生の英語学習に関する調査

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

PowerPoint プレゼンテーション

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( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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全国体力調査によって明らかになったこと

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

愛媛県学力向上5か年計画

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し


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工業教育資料347号

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

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報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

情報コーナー用

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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3 体の動かし方やコツがわかる授業 体育の授業で体の動かし方やうまくなるためのコツが わかった と回答した小学生は 男子46.0 女子38.0 であり 保健体育の授業で わかった と回答した中学生は男子 30.5 女子20.7 と 中学生に比べ小学生が 体の動かし方やコツに関する理解を得てい ることが分かった 一方で 体の動かし方やコツを理解できていない児童生徒も存在して いた 176ページ 194ページ参照 また 男女ともに 体育 保健体育の授業において 体の動かし方やうまくなるためのコツが わかった と捉えている児童生徒の はを上回り ややわかった あまりわからなかった わからなかった の順には低下する傾向が見られた 図3-Ⅰ-2 小学校 60 60 57.4 57.1.7 48.3 53.8 49.7 47.0 47.1 わかった ややわかった あまりわからなかった わからなかった 中学校 ややわかった あまりわからなかった わからなかった.3 53.5 48.0 わかった.7 42.6 39.2 36.0.2 30 30 わかった ややわかった あまりわからなかった わからなかった わかった ややわかった あまりわからなかった わからなかった 図3-Ⅰ-2 体育の授業では 体の動かし方やうまくなるためのコツがわかりましたか についての回答ととの関連 平成21年度 また 体育 保健体育の授業で運動やスポーツの技能の上達が見られたかに関しても 今までよりもうまく できるようになった と回答した児童生徒のは を上回っている 176ページ 194ページ参照 体育 保健体育の学習の中で 児童生徒が運動がうまくなるコツをつかむことは非常に 重要である その上で 友達と協力しコツを確認しながら何度も繰り返すことで できなかっ た運動ができるようになり 体育 保健体育の授業を楽しく感じ 運動に夢中になっていく 児童生徒が体の動かし方やうまくなるためのコツを理解できるような思考 判断の場面を取 り入れた体育 保健体育の授業や 運動やスポーツの技能の向上が図られるような授業づ くりが大切である 32/ 第 3 章 Ⅰ 体育 保健体育の授業を改善するために

4 授業で学んだ内容を授業以外で実施することの重要性 体育 保健体育の授業で学習した運動やスポーツを 授業以外のときに や や 小学生は男子67.9 女子68.1 中学生は男子62.1 女子49.2 であり 小学 生男女や中学生男子と比較して 中学生女子の割合が低いことが示された また 男女とも に 体育 保健体育の授業で学習した運動やスポーツを 授業以外のときに また は やや 児童生徒のは と同じか上回っていた 図3-Ⅰ-3 小学校 :38.5 やや:29.4 :30.7 0% 10% 20% :20.4 やや:37.4 30% % していない:11.8 :22.3 % 60% 70% 80% していない:9.6 90% 100% 60 60 57.1.9.2 51.8 49.6.8.7.2 やや していない やや していない :32.5 :20.8 0% 10% やや:29.6 やや:28.4 20% 30% % :24.6 :31.2 % 60% 70% していない:13.3 していない:19.6 80% 90% 100% 44.6 49.7 53.3 体力向上への活用のポイントと取組事例 中学校 3 章 46.3 41.9 39.1 41.9 36.1 30 30 やや していない やや していない 図3-Ⅰ-3 体育の授業で学んだ運動やスポーツを 授業以外のときにしていますか についての回答の割合ととの関連 平成21年度 体育 保健体育の学習は 限られた授業時間の中で行われている したがって 児童生 徒が授業で学んだ内容を 体育 保健体育の授業以外の様々な時間でも 実践することが できるように工夫した授業づくりが重要である 子どもの体力向上のための取組ハンドブック /33 Ⅰ 体育 保健体育の授業を改善するために 第

5 体育 保健体育での望ましい指導の在り方 次にあげる体育 保健体育の指導に関する4つの項目ととの関連を調査し 体育 保健体育の授業での望ましい指導の在り方について分析を行った ①体の動かし方や運動の仕方を理解させながら 運動ができるようになる指導 ②児童生徒の適切な運動量が確保できる指導 ③発達の段階や個人差を踏まえた指導 ④運動をしない児童生徒に運動を習慣化させる取組や指導 体育 保健体育の授業において 上記① ④のような指導の工夫 配慮を や や 学校のは していない 学校に比べ 男 女とも高い傾向にあることが認められた 図3-Ⅰ-4 7 児童生徒の発達の段階を考慮しながら 体の動かし方や運動の仕方を理解させ コツを つかんで 運動ができるようになるような教材研究を行い 体育 保健体育の授業づくり を進めていくことが重要である また授業を実施する上でも 運動学習場面を十分に準備し 適切な運動量を確保するこ とが必要である さらに 児童生徒の個人差を踏まえた指導を展開することにより 普段ほとんど運動を していない児童生徒が運動のおもしろさを感じ 体育 保健体育の授業以外にも運動に親 しむ習慣を育成することで 日常化が図れるような指導を展開していくことが望ましい このような授業づくりや指導の工夫が 児童生徒の体育 保健体育に関する肯定感を高め 結果として体力の向上につながるものであると言える 小学校 58 58.6 53.7.5.2 やや 中学校 やや 41.1 やや.2 48.1 46.6 やや 図3-Ⅰ-4 体の動かし方や運動の仕方を理解させながら 運動ができるようになる指導 の重視ととの関連 平成21年度 34/ 第 3 章 Ⅰ 体育 保健体育の授業を改善するために

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小学校 58 58.1.8.7.7 やや 中学校 やや 41.3 48.3 47.5.8 やや やや 図3-Ⅰ-7 運動しない児童生徒に運動を習慣化させる取組や指導 ととの関連 平成21年度 6 体育 保健体育の専門性等を重視した指導の有効性 体育 保健体育の授業を進めるに当たって 小学校は ①外部人材 地域のスポーツ指 導者 の活用 ②交換授業の実施 ③ティーム ティーチングの実施 ④体育専科教員の 配置 中学校は ①選択制の導入 ②外部人材 地域のスポーツ指導者 の活用 ③ティー ム ティーチングの実施 などの専門性を重視した取組を実施学校は 取組をして いない学校に比べて は男女とも上回っていた 図3-Ⅰ-8 小学校 58.2.0.9.5.8.3 外部人材を活用 交換授業を実施 ティーム ティーチングを実施 体育専科教員を配置 その他 取組なし 58.2.0.0.6.7.9 外部人材を活用 交換授業を実施 36/ 第 3 章 Ⅰ 体育 保健体育の授業を改善するために ティーム ティーチングを実施 体育専科教員を配置 その他 取組なし

中学校 41.8 41.7 41.2 41.2 選択制を導入 外部人材を活用 ティーム ティーチングを実施 その他.3 取組なし 48.9 48.2 48.2 47.2 外部人材を活用 ティーム ティーチングを実施 その他 取組なし 48.5 選択制を導入 図3-Ⅰ-8 体育 保健体育の指導の充実を図るための取組 平成21年度 また このような専門性を生かした指導は 複数を組み合わせて取り組むことによる相乗 効果が認められ 体力の向上に有効であることが示されている 教科としての体育 保健体育では 発達の段階に応じて 運動することの楽しさや喜び を味わいながら 動きを身に付けるとともに 一定の運動量を確保することが可能である また 体育 保健体育の授業において 運動に親しむ能力を育成することで運動の日常化 を図り 健康的な生活の確立と体力の向上につなげていくことが大切である そのために 以下のような観点で 体育 保健体育の授業の改善を図っていくことが望ましい 1 児童生徒が楽しさを実感できる授業 児童生徒が運動することに楽しさを見い出し さらに夢中になって取り組もうとする授業 づくりを常に心がけておくことが必要である 事例1 千葉県 では 小学校1 2年生における 多様な動きをつくる運動遊び におい て もとになる運動 力を高める運動 力を試す運動 という段階的な授業のモデルを 設定 事例3 福岡県 では 運動の系統性や動きの特性を考慮し 自己目標の達 成を重視した授業づくりの充実を図っている 事例4 群馬県 では 保健体育の授業実践 の中でのグループ学習や自己 他者との対話をもとにした コミュニケーション能力の向上 を目指 事例8 山梨県 では 朝の体育において児童がおもしろいと感じながら 様々な基本的な動きを繰り返し経験でき 動きの質を高めていけるような環境設定 教材 教具の開発を行っている 子どもの体力向上のための取組ハンドブック /37 Ⅰ 体育 保健体育の授業を改善するために 7 体育 保健体育における授業改善の取組事例 体力向上への活用のポイントと取組事例 ることが重要であると言える 3 章 ポーツ指導者 の活用 ティーム ティーチングなどの専門性等を生かした指導を実施す 第 体育 保健体育の授業においては 担当教員の指導を支えるための外部人材 地域のス

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