Microsoft Word - 目次・第1章.docx



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m07 北見工業大学 様式①

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市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

16 日本学生支援機構

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●幼児教育振興法案

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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主要生活道路について


その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

●電力自由化推進法案

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

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公表表紙

別紙3

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目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

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代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

18 国立高等専門学校機構

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

一般競争入札について


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(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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スライド 1

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

-2-

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

個人住民税徴収対策会議

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

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資料1:勧告の仕組みとポイント 改【完成】

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

定款

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Transcription:

次 第 1 章 業 務 の 目 的 及 び 構 成... 1-1 1. 業 務 の 目 的... 1-1 2. 対 象 エリアの 概 要... 1-2 3. 業 務 の 構 成... 1-4 第 2 章 北 海 道 におけるインバウンド 観 光 の 現 状 と 課 題... 2-1 1. 北 海 道 における 外 国 人 観 光 客 の 動 向 と 特 性... 2-1 1-1 北 海 道 における 外 国 人 観 光 客 の 入 込 み 状 況... 2-1 1-2 北 海 道 を 訪 問 する 外 国 人 観 光 客 の 特 徴... 2-5 2. 海 外 インバウンド 市 場 の 動 向... 2-6 2-1 アジア 市 場 の 特 徴... 2-6 2-2 豪 州 市 場 の 特 徴... 2-24 2-3 欧 米 市 場 の 特 徴... 2-27 3. 受 入 環 境 整 備 の 現 状 と 課 題... 2-31 3-1 交 通 機 関... 2-31 3-2 宿 泊 施 設... 2-34 3-3 案 内 システム... 2-36 第 3 章 ひがし 北 海 道 を 訪 れる 外 国 人 観 光 客 の 特 性... 3-1 1. 外 国 人 観 光 客 の 実 態... 3-1 1-1 外 国 人 観 光 客 実 態 調 査 概 要... 3-1 1-2 外 国 人 観 光 客 アンケート 調 査 結 果... 3-2 1-3 ひがし 北 海 道 の 観 光 に 関 する 海 外 エージェントアンケート... 3-57 2. 海 外 の 観 光 ガイドブックからみたひがし 北 海 道 の 位 置 づけ... 3-68 第 4 章 ひがし 北 海 道 地 域 の 観 光 特 徴 とインバウンド 推 進 課 題... 4-1 1. ひがし 北 海 道 の 地 域 特 性... 4-1 1-1 ひがし 北 海 道 の 立 地 特 性 ( 気 象 交 通 条 件 宿 泊 施 設 など)... 4-1 2. 主 要 ゲートウェイ 施 設 を 起 点 とした 広 域 観 光 促 進 地 域 への 二 次 交 通 の 現 状 と 動 態... 4-35 2-1 鉄 道 都 市 間 バス レンタカーの 現 状 と 動 態... 4-35 2-2 広 域 観 光 促 進 地 域 内 の 二 次 交 通 の 現 状... 4-48

第 5 章 ひがし 北 海 道 地 域 のマーケティング 戦 略... 5-1 1. ひがし 北 海 道 における 観 光 客 誘 致 の 基 本 戦 略... 5-1 1-1 ひがし 北 海 道 を 訪 れる 外 国 人 観 光 客 の 特 性... 5-1 1-2 ターゲットの 特 性... 5-4 1-3 総 体 的 なマーケティング 戦 略... 5-6 1-4 ターゲット 市 場 別 戦 略... 5-8 1-5 今 後 5 年 間 の 戦 略... 5-11 2. 観 光 ルート 開 発... 5-12 2-1 観 光 ルート 整 備 の 基 本 方 針... 5-12 2-2 モデルルートの 設 定... 5-15 3. 多 言 語 情 報 コンテンツの 整 備... 5-30 3-1 ルートのキャッチコピー 及 び 情 報 発 信 指 針... 5-30 3-2 WEB サイト 制 作... 5-35 3-3 先 進 事 例 調 査 及 び 発 信 コンテンツ 整 備 のあり 方 検 討... 5-45 3-4 多 言 語 情 報 コンテンツの 整 備... 5-74 4. 交 通 アクセスの 円 滑 化 に 向 けた 検 討... 5-78 4-1 実 証 実 験 の 実 施 区 間 の 検 討 と 選 定... 5-78 4-2 バスの 運 行 実 証 実 験... 5-80 4-3 観 光 交 流 による 域 内 交 通 の 円 滑 化 検 討... 5-104 4-4 Google による 利 用 促 進 策 の 実 施... 5-111 4-5 シーニックバイウェイ 北 海 道 との 協 働 検 討... 5-114 5. 協 議 会 運 営... 5-129

第 1 章 業 務 の 的 及 び 構 成 1. 業 務 の 目 的 我 が 国 では 東 京 周 辺 やゴールデンルートなど 訪 日 外 国 人 の 需 要 が 集 中 している 地 域 以 外 の 需 要 を 創 出 するため 地 域 間 の 連 携 を 強 化 して 情 報 発 信 力 を 高 めるとともに 対 象 市 場 に 訴 求 するストーリー 性 やテ ーマ 性 に 富 んだ 多 様 な 広 域 観 光 周 遊 ルートの 形 成 を 促 進 し 海 外 に 積 極 的 に 発 信 することが 期 待 されてい る 北 海 道 においては 観 光 庁 が 設 置 した 世 界 に 誇 れる 広 域 観 光 周 遊 ルート 検 討 委 員 会 での 審 査 を 踏 まえ アジアの 宝 悠 久 の 自 然 美 への 道 ひがし 北 海 道 ( 申 請 者 : プライムロードひがし 北 海 道 推 進 協 議 会 )( 以 下 協 議 会 という )が 平 成 27 年 6 月 12 日 に 国 土 交 通 大 臣 から 認 定 され 平 成 31 年 度 まで 国 の 支 援 を 受 け 事 業 を 推 進 する 予 定 となっている 本 事 業 では 協 議 会 が 策 定 実 施 する 広 域 観 光 周 遊 ルート 形 成 促 進 事 業 計 画 のうち マーケティング 事 業 多 言 語 情 報 コンテンツの 整 備 交 通 アクセスの 円 滑 化 に 向 けた 検 討 を 行 い 地 域 の 活 性 化 に 資 すること を 目 的 とする 図 1.1 業 務 の 背 景 と 位 置 づけ 1-1

第 1 章 業 務 の 的 及 び 構 成 2. 対 象 エリアの 概 要 広 域 観 光 周 遊 ルート アジアの 宝 悠 久 の 然 美 への 道 ひがし 北 海 道 は 北 海 道 の 東 部 地 域 の 主 要 都 市 主 要 観 光 地 を 包 み 込 む 広 なエリアで その 範 囲 は 上 川 総 合 振 興 局 勝 総 合 振 興 局 オホーツ ク 総 合 振 興 局 釧 路 総 合 振 興 局 根 室 振 興 局 を 含 む 全 エリアにまたがっている また 北 海 道 を 代 表 する 主 要 都 市 である 旭 川 市 富 良 野 市 帯 広 市 釧 路 市 北 市 網 市 の 各 都 市 が ルート 上 あるいはその 近 郊 に 位 置 している 観 光 資 源 的 にみれば 本 地 域 には 北 海 道 の 国 公 園 6 箇 所 のうち 4 箇 所 ( 雪 阿 寒 釧 路 湿 原 知 床 )があり 名 実 とも 北 海 道 本 を 代 表 する 観 光 地 域 となっている 図 1.2 対 象 エリアの 位 置 及 び 広 域 観 光 観 光 周 遊 ルート 1-2

第 1 章 業 務 の 的 及 び 構 成 広 域 観 光 周 遊 ルート アジアの 宝 悠 久 の 自 然 美 への 道 ひがし 北 海 道 の 概 要 Hokkaido Route to Asian Natural Treasures コンセプト 人 と 自 然 の 織 りなすデザイン 超 自 然 が 生 んだ 奇 跡 の 絶 景 この 道 を 旅 する 時 の 醍 醐 味 は めくるめく 風 景 大 地 から 海 への 食 に 至 る まで どこまでも 続 くコントラスト 世 界 でここだけのプライムロードひがし 北 海 道 主 な 対 象 市 場 ターゲ ット 目 標 の 設 定 計 画 期 間 ルート 設 定 の 考 え 方 広 域 で 取 り 組 む 主 な 事 業 事 業 実 施 体 制 広 域 観 光 拠 点 地 区 主 要 ケ ートウェイ 施 設 アジア~ 台 湾 香 港 タイ シンガポール 中 国 韓 国 +インセンティ ブ ラグジュアリー 層 旅 行 欧 米 ~ 米 国 豪 州 英 国 など 大 人 の 旅 /グレード/ 時 間 &アクティブ 富 裕 層 ~ 中 間 層 時 間 のゆとりと 行 動 志 向 の 旅 行 者 訪 日 外 国 人 観 光 客 の 北 海 道 シェア 14.5%(H3 年 度 )*H25 年 度 :10.5% 外 国 人 延 べ 宿 泊 客 数 における 北 海 道 のシェア 14.5%(H3 年 度 )*H25 年 度 :9.5% 外 国 人 延 べ 宿 泊 客 数 の 道 北 道 東 エリアのシェア 22%(H3 年 度 )*H25 年 度 :18.8% 平 成 27 年 度 から 平 成 31 年 度 まで 本 道 への 訪 日 外 国 人 客 は 札 幌 エリアをはじめとした 道 央 エリアに 滞 在 2016 年 3 月 には 北 海 道 新 幹 線 が 開 業 し 今 後 東 北 地 方 からの 観 光 客 の 流 入 が 期 待 できる ひがし 北 海 道 エリアは 雄 大 で 美 しい 田 園 風 景 や 大 自 然 極 上 の 食 など 憧 れの 観 光 地 北 海 道 のイメージそのもの 官 民 一 体 となって 誘 客 に 取 り 組 むことで 本 道 の 国 際 ブランドの 奥 行 き をさらに 高 め 国 の 2020 年 に 2,000 万 人 という 目 標 達 成 に 貢 献 (1) 事 業 計 画 認 定 マーケティング (2) 受 入 環 境 整 備 交 通 アクセスの 円 滑 化 (3) 滞 在 コンテンツの 充 実 (4) 対 象 市 場 に 向 けた 情 報 発 信 プロモーション プライムロード ひがし 北 海 道 推 進 協 議 会 上 川 十 勝 エリア(Middle Eastern 北 海 道 ) オホーツク 釧 路 根 室 エリア(Far Easrern Hokkaido)のそれぞれの 特 徴 や 優 位 性 のある 観 光 資 源 を 周 囲 に 有 し 宿 泊 収 容 力 の 高 い 市 町 村 ( 宿 泊 客 延 数 は25 万 人 以 上 )を 広 域 観 光 拠 点 地 区 に 設 定 上 川 1 旭 川 2 美 瑛 3 富 良 野 4トマム 5 上 川 層 雲 峡 十 勝 6 帯 広 7 十 勝 川 温 泉 オホーツク 8 北 見 9 網 走 10 知 床 釧 路 根 室 11 釧 路 12 阿 寒 湖 温 泉 13 摩 周 川 湯 温 泉 <7Airports 7Terminals 2Ports> 空 港 新 千 歳 空 港 旭 川 空 港 帯 広 空 港 釧 路 空 港 女 満 別 空 港 中 標 津 空 港 紋 別 空 港 鉄 道 バス 札 幌 新 千 歳 空 港 旭 川 帯 広 釧 路 北 見 網 走 港 湾 釧 路 港 網 走 港 1-3

3. 業 務 の 構 成 1-4

第 2 章 北 海 道 におけるインバウンド 観 光 の 現 状 と 課 題 1. 北 海 道 における 外 国 人 観 光 客 の 動 向 と 特 性 1-1 北 海 道 における 外 国 人 観 光 客 の 入 込 み 状 況 (1) 総 数 平 成 26 年 度 に 北 海 道 を 訪 れた 外 国 人 観 光 客 数 は 1,541,300 人 で 前 年 比 134%と 大 きな 伸 びを 示 した 平 成 26 年 度 においては 特 に 中 国 からの 観 光 客 が 大 きく 伸 び 台 湾 の 40 万 台 に 迫 る 勢 いであっ た その 他 の 国 も 前 年 度 を 上 回 り その 傾 向 は 今 後 も 続 くものと 思 われる 北 海 道 における 外 国 人 観 光 客 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 が 顕 著 に 現 れた 平 成 23 年 度 以 降 は 毎 年 着 実 に 増 加 しており その 勢 いは 少 なくとも 東 京 オリンピックの 開 催 の 2020 年 までは 続 くものと 予 想 されてい る これからの 北 海 道 観 光 を 考 えるにあたって 外 国 人 観 光 客 の 動 向 は 無 視 できない 大 きな 要 素 になって いる 図 0.1 来 道 外 国 人 観 光 客 数 の 推 移 国 地 域 : 人 500,000 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 合 計 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール 豪 州 マレーシア タイ その 他 合 計 : 人 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 400,000 50,000 200,000 0 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 合 計 741,700 569,700 790,400 1,153,100 1,541,300 中 国 135,500 101,400 102,200 158,300 340,000 韓 国 148,900 89,700 123,600 141,600 201,100 台 湾 183,700 191,200 280,800 415,600 472,700 香 港 87,100 56,200 72,600 107,300 120,200 シンガポール 28,800 17,700 23,500 35,600 40,900 豪 州 25,600 20,500 29,400 35,400 38,700 マレーシア 21,700 12,400 22,000 36,400 49,300 タイ 18,400 9,700 37,000 98,800 128,300 その 他 92,000 70,900 99,300 124,100 150,100 0 2-1

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (2) 国 別 特 性 外 国 人 の 来 道 数 は 年 々 増 えているなかで 台 湾 中 国 シンガポールの 増 加 は 震 災 以 後 から 急 速 な 伸 びになっている これからのトレンドとしては 台 湾 中 国 シンガポールは 道 内 観 光 をけん 引 する 可 能 性 が 高 いことが 予 測 され その 急 成 長 の 理 由 を 解 明 することが 必 要 である 他 方 豪 州 やその 他 の 国 からの 来 道 者 数 は 横 這 いの 状 態 である 新 たなターゲット 市 場 の 開 発 や 既 存 市 場 の 発 展 を 考 える 場 合 その 原 因 究 明 も 必 要 である 特 に 冬 のアクティブな 観 光 をよく 行 う 豪 州 人 については 欧 州 からの 来 道 者 をけん 引 し 他 の 国 地 域 の 来 道 者 に 影 響 を 与 える 可 能 性 が 大 きいの で その 動 向 を 注 視 することが 必 要 である (3) 季 節 別 特 性 平 成 26 年 度 の 外 国 人 宿 泊 者 数 から 季 節 的 な 利 用 動 向 を 考 察 すると 夏 季 と 冬 季 の 来 訪 者 が 最 も 多 く なっている また 10 月 の 紅 葉 時 期 の 来 訪 者 数 も 比 較 的 多 いことから 下 記 のような 特 徴 を 推 測 でき る 2 夏 季 や 冬 季 に 休 暇 を 取 りやすい 外 国 人 が 来 訪 している 2 北 海 道 の 魅 力 の 一 つは 夏 秋 冬 といった 季 節 の 特 徴 が 明 白 である 3オホーツク 十 勝 と 釧 路 根 室 圏 といったひがし 北 海 道 圏 の 入 込 数 が 少 ない 3 ひがし 北 海 道 の 人 気 シーズンは 冬 季 の 2 月 ごろに 集 中 している 図 0.2 訪 日 外 国 人 宿 泊 客 数 ( 平 成 26 年 度 ) 万 60 50 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 40 30 20 10 0 道 央 圏 道 南 圏 道 北 圏 オホーツク 圏 十 勝 圏 釧 路 根 室 圏 2-2

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (4) 平 均 宿 泊 数 図 2.3 から 図 2.7 までは 宿 泊 来 道 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 を 分 析 した 図 である 平 均 宿 泊 数 か ら 1 泊 と 連 泊 の 宿 泊 の 割 合 を 見 ることができる 1 泊 が 多 い 場 合 は 周 遊 型 と 考 えることができる 他 方 連 泊 が 多 い 場 合 では 一 か 所 にとどまり 滞 在 型 が 多 いと 推 測 できる まず 図 2.3 と 図 2.4 は 北 海 道 来 訪 外 国 人 の1 人 当 たりの 平 均 宿 泊 数 と 道 央 圏 における1 人 当 た りの 平 均 宿 泊 数 である 両 図 が 類 似 しているのは 道 央 の 宿 泊 外 国 人 の 数 が 多 く 全 道 の 平 均 数 に 影 響 を 与 えているためである 次 に ひがし 北 海 道 地 域 はオホーツク 圏 十 勝 圏 と 釧 路 根 室 圏 の3 地 域 に 分 けて それぞれの 一 人 当 たりの 平 均 宿 泊 数 をまとめた 共 通 点 としては ひがし 北 海 道 地 域 は 1 泊 の 周 遊 型 が 主 流 と 考 えら れる 他 方 十 勝 圏 では 12 月 から 3 月 の 平 均 宿 泊 数 の 増 加 が 卓 越 している 連 泊 した 滞 在 型 が 多 い ことと 推 測 できる 滞 在 平 均 数 が 多 い 国 は1マレーシア 2シンガポール 3 韓 国 4タイの 順 とな る 中 国 も 連 泊 する 宿 泊 者 が 若 干 増 加 傾 向 であるが 台 湾 は 1 泊 のみの 宿 泊 には 変 化 はない オホーツク 圏 については 1 泊 の 宿 泊 は 大 半 を 占 めているが 韓 国 の 平 均 宿 泊 数 が 増 加 しているこ とが 分 かる 2.50 図 0.3 宿 泊 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 ( 全 道 )( 平 成 26 年 度 ) 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール マレーシア タイ 2-3

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.4 宿 泊 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 ( 道 央 圏 )( 平 成 26 年 度 ) 2.50 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール マレーシア タイ 図 0.5 宿 泊 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 (オホーツク 圏 )( 平 成 26 年 度 ) 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール マレーシア タイ 図 0.6 宿 泊 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 ( 十 勝 圏 )( 平 成 26 年 度 ) 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール マレーシア タイ 2-4

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.7 宿 泊 者 1 人 あたりの 平 均 宿 泊 数 ( 釧 路 根 室 圏 )( 平 成 26 年 度 ) 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 中 国 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール マレーシア タイ 1-2 北 海 道 を 訪 問 する 外 国 人 観 光 客 の 特 徴 主 な 特 徴 中 国 台 湾 韓 国 タイ マレーシア 香 港 シンガポール 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 では 四 季 自 然 の 魅 力 が 旅 行 理 由 のトップで 美 しい 自 然 景 観 が 人 気 であるとともに 観 光 関 連 消 費 を 見 ると 土 産 品 購 入 の 割 合 が 最 も 大 きく ショッピングにも 大 きな 関 心 を 寄 せる 旅 行 者 が 多 くなっている リピーターは 増 加 傾 向 にある 旅 行 形 態 は 団 体 旅 行 から 個 人 旅 行 にシフトしてい る 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 として 四 季 自 然 の 魅 力 食 べ 歩 き グルメ シ ョッピング 温 泉 保 養 がそれぞれ 高 い 割 合 になっており 道 内 旅 行 の 興 味 は 多 方 面 に 及 んでいる 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 として 温 泉 保 養 四 季 自 然 の 魅 力 が 上 位 にあり 特 に 韓 国 には 少 ない 温 泉 への 人 気 が 高 まっている 旅 行 の 形 態 では 個 人 旅 行 が 旅 行 者 の 三 分 の 二 を 占 め 団 体 旅 行 から 個 人 旅 行 への 形 態 が 変 化 している 北 海 道 は 観 光 目 的 地 としての 評 価 と 知 名 度 が 高 い 自 然 やロ マンチックなイメージ 雪 のある 冬 の 日 本 に 対 する 良 好 なイメージが 浸 透 しており 札 幌 雪 まつりを 取 り 込 んだ 北 海 道 ツアーの 人 気 が 高 かったほか 企 業 団 体 のインセンティブ 旅 行 が 多 く 催 行 された マレーシアからの 旅 行 者 は 劇 的 な 勢 いで 増 加 している 海 外 旅 行 は 高 額 商 品 であ り 訪 日 客 は 主 に 都 市 部 の 富 裕 層 中 間 層 である 大 阪 東 京 の 人 気 は 高 い 北 海 道 は 身 近 な 観 光 地 となっている 個 人 客 が 多 い 夫 婦 や 家 族 旅 行 の 割 合 が 高 くなっている 北 海 道 ブーム レンタカ ーのツアーが 人 気 2-5

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 2. 海 外 インバウンド 市 場 の 動 向 2-1 アジア 市 場 の 特 徴 JNTO 訪 日 旅 行 誘 致 ハンドブック 2013 アジア6 市 場 編 による 各 市 場 と 特 徴 及 び 訪 日 外 国 人 の 消 費 動 向 (2010 年 ~2014 年 )の 訪 日 外 国 人 の 観 光 動 態 からアジア 市 場 の 特 徴 を 考 察 した 北 海 道 は アジアからの 観 光 客 が 中 心 であるため 新 興 市 場 発 展 市 場 成 熟 市 場 などを 分 けて それぞ れの 特 性 を 分 析 した 市 場 分 類 の 基 準 及 び 市 場 間 の 関 係 図 は 図 2.8 のようになる 新 興 市 場 は 中 国 タイ マレーシアである 発 展 市 場 は 台 湾 と 韓 国 である 成 熟 市 場 はシンガポールと 香 港 である 図 0.8 新 興 市 場 発 展 市 場 及 び 成 熟 市 場 の 関 係 図 (1) 新 興 市 場 : 中 国 タイの 特 徴 は 初 訪 日 客 の 割 合 が 高 く 滞 在 日 数 は 比 較 的 短 い 定 番 な 観 光 地 に 集 中 してい る 中 国 の 団 体 客 が 多 いに 対 して タイの 個 人 客 の 割 合 が 高 い 1 中 国 図 0.9 滞 在 日 数 2-6

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.10 訪 問 回 数 図 0.11 同 伴 客 の 割 合 図 0.12 旅 行 手 配 方 法 以 上 から 訪 日 中 国 人 観 光 客 の 特 徴 を 分 析 すると 次 のような 特 徴 が 指 摘 できる 1. 団 体 客 の 割 合 が 最 も 多 いが 少 しずつ 減 少 しつつある 2. 初 訪 日 の 観 光 客 が 以 前 と 同 じく 最 も 多 いが 2013 年 までは リピーター 客 が 毎 年 増 加 している 2014 年 は 訪 日 中 国 人 観 光 客 の 入 込 客 数 全 体 が 急 増 しているため 初 訪 日 の 観 光 客 の 割 合 が 増 加 し たことが 分 かった 3. 同 伴 者 の 割 合 に 関 しては 親 族 や 家 族 と 一 緒 に 訪 日 観 光 する 中 国 人 観 光 客 が 最 も 多 い しかし 夫 婦 同 士 のみは 毎 年 15% 前 後 で 止 まっていることがわかった 2-7

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 4. 滞 在 日 数 に 関 しては 4~6 日 間 の 滞 在 期 間 は 最 も 多 いこと 1 さらに 2011 年 より 日 本 政 府 は 訪 日 観 光 ビザの 滞 在 期 間 を 延 長 した そのことをきっかけに 7~13 日 へと 滞 在 日 数 も 増 加 した 大 きな 特 徴 としては 団 体 旅 行 が 大 きな 割 合 を 占 めている しかし 近 年 は 個 人 旅 行 も 急 速 に 増 加 し ている そのなか 中 国 から 日 本 へのクルーズ 船 は 大 型 化 し 経 済 効 果 的 にも 期 待 されている 訪 日 観 光 客 数 のもっとも 多 い 月 は 夏 の7 月 8 月 と9 月 にある 中 国 人 の 外 国 観 光 旅 行 は 春 節 夏 休 み 国 慶 節 の3 時 期 に 集 中 し 旅 行 会 社 もこれらの 繁 忙 期 に 合 わせた 旅 行 商 品 の 企 画 販 売 をしている ま た 余 暇 レジャーという 特 別 な 認 識 を 持 っているのは 中 間 階 級 層 以 上 の 都 市 住 民 が 中 心 となる さら に 子 供 のいる 家 庭 では 子 供 の 教 育 にお 金 をかける 傾 向 が 強 く 休 暇 時 期 以 外 の 旅 行 は 一 般 的 ではな い 他 の 国 と 同 様 に 近 年 ではインターネットが 急 速 に 普 及 している 中 国 の 特 質 としては facebook など 世 界 で 一 般 的 に 使 われている SNS では 中 国 国 内 で 使 用 できないことである その 代 わりに 独 自 開 発 したサービスが 利 用 されている 代 表 的 なものとして インスタントメッセンジャーの QQ Twitter に 似 た 微 博 (ウェイボー) SNS サイトの 人 人 網 (レンレンワン) などである とくに 近 年 ではモバイル 使 用 者 の 急 増 にともない スマートフォン 向 けのコミュニケーションアプリ 微 信 (ウェイイン) の 使 用 者 数 が 急 増 している もう 一 つの 特 質 としては 銀 聯 カードの 使 用 である 人 民 元 の 国 外 への 現 金 持 ち 出 しは 申 告 なしの 場 合 一 人 あたり 5,000 米 ドル 以 下 であるため 外 国 旅 行 中 の 買 い 物 や 現 金 引 き 出 しに 銀 聯 カードを 使 用 するにニーズが 高 い 近 年 では 中 国 人 の 外 国 旅 行 中 の 消 費 額 の 大 きさが 世 界 中 で 注 目 を 集 めている その 背 景 として 外 国 製 品 は 品 質 上 の 信 頼 性 があることやデザインが 良 いために 人 気 が 高 いという 他 に 中 国 が 国 内 産 業 の 保 護 のために 外 国 製 品 に 対 して 高 い 関 税 を 課 しているということがある よって 外 国 製 品 は 中 国 国 内 で 買 うよりも 割 安 になるため 海 外 旅 行 中 に 高 級 ブランド 品 や 日 用 品 などをまとめ 買 いをして 旅 行 中 の 消 費 額 が 非 常 に 多 くなっている 富 士 山 や 桜 といった 日 本 を 代 表 するアイコン 温 泉 や 和 風 旅 館 などの 伝 統 文 化 に 加 え ショッピン グの 楽 しみが 訪 日 旅 行 の 大 きな 動 機 となっている また 経 済 発 展 を 優 先 し 中 国 全 土 で 環 境 が 悪 化 し たため 日 本 の 清 潔 な 街 並 みや 新 鮮 な 空 気 なども 感 動 するという 特 徴 が 見 られる 訪 日 に 期 待 するテ ーマについては 1 温 泉 2ショッピング 3 桜 の 花 見 4スキー 雪 遊 び 5 秋 の 紅 葉 であった 2 最 も 早 く 開 放 された 北 京 上 海 広 東 省 が 訪 日 旅 行 市 場 を 牽 引 し 2009 年 に JNTO が 調 査 した 訪 日 中 国 人 観 光 客 の 居 住 地 調 査 では この 3 地 域 が 訪 日 旅 行 者 の 50%を 占 めている よって 中 国 市 場 は 一 つの 市 場 を 見 なし 誘 致 戦 略 を 行 うことは 不 適 切 である 中 国 国 内 は 成 熟 市 場 発 展 市 場 と 新 興 市 場 を 分 け 誘 致 戦 略 を 行 うと 効 率 よく 成 果 を 上 げることができる 1 訪 日 指 定 旅 行 社 のツアー 商 品 の 中 最 も 多 いのは 4~6 日 間 のツアー 商 品 である また 手 配 ツアー 商 品 ( 個 人 旅 行 )も 増 加 している 手 配 ツアー 商 品 の 中 7~13 日 間 の 商 品 が 多 いことが 2013 年 8 月 と 9 月 のツア ー 商 品 の 調 査 で 明 らかになった 2 2012 年 中 国 の 旅 行 社 に 対 する 調 査 である 2-8

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 2タイ タイは 初 訪 日 観 光 客 の 割 合 が 大 きいため 新 興 市 場 と 見 なしている しかし 個 人 観 光 の 急 増 と 滞 在 日 数 が 比 較 的 に 長 いことから 大 都 市 圏 の 観 光 のみならず 今 後 は 地 方 への 観 光 も 加 速 するではない かと 推 測 できる 日 本 政 府 は 2012 年 6 月 1 日 から 観 光 や 親 族 訪 問 などの 目 的 で 訪 日 するタイ 人 に 対 して 一 般 短 期 滞 在 数 次 ビザの 発 給 を 開 始 した 要 件 としては 以 下 のいずれかに 該 当 する 者 となり 有 効 期 間 は 最 大 3 年 1 回 の 滞 在 期 間 は 原 則 として 15 日 ( 申 請 内 容 に 応 じて 最 大 90 日 )となっている よって タイは 新 興 市 場 と 見 なしている タイ 国 際 航 空 は 2012 年 10 月 31 日 から 北 海 道 新 千 歳 空 港 とバンコクを 結 ぶ 路 線 を 週 3 便 (12 月 30 日 から 週 4 便 )で 運 行 開 始 した タイだけでなく 東 南 アジアと 北 海 道 を 結 ぶ 初 めての 定 期 便 となり 広 く 東 南 アジアやインドなどからの 来 客 も 期 待 されている タイの 経 済 成 長 や 外 国 旅 行 先 としての 日 本 人 気 などにより リピーター 客 が 増 加 している これに 伴 い 旅 行 形 態 も 従 来 の 団 体 旅 行 から 個 人 旅 行 の 傾 向 が 強 まっている 4 月 の 訪 日 タイ 人 は 最 も 多 い 10 月 ごろの 観 光 客 数 は 次 に 多 くなっている タイ 人 の 気 質 を 表 す 言 葉 として 極 楽 楽 しい 便 利 という 三 つのキーワードを 挙 げるよう に タイ 人 は 便 利 で 快 適 な 状 況 を 好 む また 暑 いタイでは 長 距 離 を 歩 く 習 慣 がなく 外 国 旅 行 をす る 中 間 層 ~ 富 裕 層 は 渋 滞 が 激 しくても 日 常 生 活 は 自 家 用 車 で 移 動 する 人 が 多 い たとえパッケージ 旅 行 であっても 観 光 バスから 降 りて 目 的 地 まで 長 距 離 を 歩 く 必 要 のある 観 光 地 は 時 として 敬 遠 さ れることがある 一 般 的 に タイ 人 は 家 族 で 余 暇 を 過 ごすが 若 い 世 代 は 友 達 同 士 で 出 かける 傾 向 が 強 まっているよ うだ 一 般 的 な 余 暇 の 過 ごし 方 は 自 宅 での 家 族 団 欒 ショッピング 近 場 の 行 楽 地 への 旅 行 などが 主 である タイ 人 は ショッピングに 対 する 関 心 が 高 く 重 要 な 楽 しみの 一 つである 一 般 的 にタイは 親 日 国 と 言 われる タイ 人 は 日 本 に 対 して 親 切 清 潔 安 全 規 則 正 しい 高 い 技 術 を 持 っている ファッションの 中 心 地 など 良 いイメージを 持 っている 人 が 多 い 他 方 言 葉 が 通 じ ない 物 価 料 金 が 高 い 旅 行 費 用 が 高 いといったイメージもある 熱 帯 気 候 に 属 するタイでは 雪 まつりなど 見 られる 冬 の 北 海 道 は 以 前 から 人 気 があったが 2008 年 頃 から 芝 桜 ラベンダーなど 北 海 道 の 花 畑 を 見 る 旅 行 商 品 の 造 成 が 進 み 人 気 を 呼 んでいる 2-9

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.13 滞 在 日 数 図 0.14 訪 問 回 数 図 0.15 同 伴 客 の 割 合 2-10

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.16 旅 行 手 配 の 方 法 3マレーシア マレーシアは 初 訪 日 観 光 客 の 割 合 が 大 きいため 新 興 市 場 と 見 なしている しかし 個 人 観 光 の 急 増 と 滞 在 日 数 が 比 較 的 に 長 いことから 大 都 市 圏 の 観 光 のみならず 今 後 は 地 方 への 観 光 も 加 速 するの ではないかと 推 測 できる 特 に 訪 日 日 数 は 7~13 日 間 という 観 光 客 は 最 も 多 いことから 滞 在 型 の 特 徴 が 見 られる 図 0.17 滞 在 日 数 図 0.18 訪 問 回 数 2-11

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.19 同 伴 客 の 割 合 図 0.20 旅 行 手 配 の 方 法 2-12

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (2) 発 展 市 場 : 韓 国 台 湾 の 特 徴 は リピーター 客 が 増 加 し 個 人 客 は 比 較 的 多 いことである 1 韓 国 図 0.21 滞 在 日 数 図 0.22 訪 問 回 数 図 0.23 同 伴 客 の 割 合 2-13

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.24 旅 行 手 配 の 方 法 韓 国 人 の 観 光 客 入 込 数 は 長 い 間 外 国 人 観 光 客 の 中 上 位 を 占 めている また 個 人 客 の 割 合 が 大 き いことから 見 れば 発 展 市 場 と 見 なす しかし 初 訪 日 観 光 客 の 割 合 が 依 然 に 大 きい さらに 訪 日 日 数 は 一 週 間 以 内 の 割 合 が 大 きいことから 短 距 離 の 旅 が 主 要 な 観 光 形 態 と 考 えられる そのため 北 海 道 観 光 とくにひがし 北 海 道 での 観 光 は 主 要 観 光 目 的 地 になるには 条 件 的 には 厳 しいと 考 えられ る 外 国 旅 行 の 現 状 について 以 下 のような 特 徴 がある まず 韓 国 人 の 価 値 観 は 個 人 のライフスタイ ルを 重 んじ 人 生 を 楽 しもうといったように 変 化 し そのことが 旅 行 にも 影 響 を 及 ぼしている 旅 行 会 社 主 導 の 典 型 的 な 団 体 ツアーよりも 旅 行 者 が 自 ら 計 画 を 立 て 自 由 で 多 様 なテーマを 求 めて 旅 を 楽 しむ 傾 向 が 強 まっている 長 期 の 外 国 旅 行 や 深 夜 発 の 旅 行 また 週 末 旅 行 などの 短 期 間 の 個 人 旅 行 を 思 い 通 りに 組 む 旅 行 者 が 増 加 している 韓 国 の 外 国 旅 行 市 場 は 今 後 も1 低 廉 商 品 と 高 額 商 品 の 両 極 化 の 進 展 2オンライン 予 約 の 増 加 3 個 人 旅 行 市 場 の 進 展 4 旅 行 会 社 のチャーター 便 や 格 安 航 空 便 利 用 商 品 の 開 発 などの 動 きが 継 続 する ものと 見 られるが さらに 5 近 距 離 旅 行 を 頻 繁 に 行 う 旅 行 パターンの 増 加 6 体 験 型 旅 行 テーマ 旅 行 の 増 加 7オフシーズンの 需 要 分 散 などの 変 化 が 伺 える 韓 国 ではよく 行 われている 海 外 旅 行 の 旅 行 形 態 は 個 人 旅 行 ツアー 一 般 団 体 パッケージツアー テ ーマ 旅 行 ゴルフツアー スキーツアー 登 山 ツアー 新 婚 旅 行 修 学 旅 行 及 び 学 生 団 体 ツアーとイン センティブ 旅 行 である 日 本 は 最 も 希 望 する 旅 先 として 選 ばれた 3 泊 以 下 の 短 い 旅 行 で 来 る 観 光 客 が6 割 強 を 占 めている そのため 短 期 間 で 効 率 的 に 観 光 を 楽 しめる 商 品 が 人 気 である 個 人 旅 行 が 多 い そのため 空 港 から 遠 い 地 方 では 個 人 客 が 公 共 交 通 機 関 を 使 って 旅 行 が 容 易 にできるための 環 境 整 備 が 求 められている J-ROUTE キャンペーンを 展 開 しており それは 日 本 の 多 様 性 と 奥 深 さを 触 れることが 目 的 であ る 日 本 の 伝 統 旅 館 が 人 気 LCC の 発 達 登 山 ブーム 年 末 (12 月 と 1 月 ) 夏 (7 月 と 8 月 )の 訪 問 客 が 最 も 多 い 日 本 に 対 する 観 光 目 的 地 の 認 識 は1 韓 国 から 近 く 日 程 を 組 み 易 い 2 安 全 である 3 自 然 景 観 田 園 風 景 文 化 的 遺 産 伝 統 的 な 景 観 旧 跡 都 市 文 化 大 都 市 の 景 観 と 夜 景 繁 華 街 の 見 物 ショッピ 2-14

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 ング 体 験 施 設 テーマパークなど 観 光 魅 力 が 豊 富 である 4 旅 行 費 用 が 高 い 2 台 湾 図 0.25 滞 在 日 数 図 0.26 訪 問 回 数 図 0.27 同 伴 客 の 割 合 2-15

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.28 旅 行 手 配 の 方 法 台 湾 の 個 人 旅 行 の 割 合 は 成 熟 市 場 より 少 ない しかし 最 新 の 調 査 では 台 湾 からの 訪 日 旅 行 につい ても 個 人 旅 行 化 が 確 認 できるという その 個 人 旅 行 の 行 き 先 は 主 に 大 都 市 圏 に 集 中 している 台 湾 客 は 雪 に 対 する 憧 れが 非 常 に 強 く 冬 から 春 先 にかけて 北 海 道 などに 雪 景 色 を 見 に 行 くツアーが 数 多 く 催 行 されている 四 季 折 々の 風 景 は 大 変 魅 力 的 なようである 外 国 旅 行 は 身 近 な 存 在 となっている とくに 台 湾 人 の 日 本 に 関 する 知 識 は 広 く 日 本 に 対 する 興 味 と 関 心 は 日 本 の 大 都 市 圏 のみならず 日 本 全 域 に 及 んでいる また リピーターが 多 い 台 湾 人 は 一 人 で 旅 行 することが 少 なく 配 偶 者 子 供 親 族 と 旅 行 することが 多 いのが 特 徴 であ る 春 節 に 比 べて 夏 休 みの 休 暇 は 長 いので 訪 日 旅 行 者 数 も 夏 のほうが 多 い 観 光 目 的 地 としての 日 本 のイメージは 治 安 が 良 い 交 通 が 便 利 衛 生 的 文 化 が 近 い 観 光 地 の 質 が 高 い 旅 行 テーマの 選 択 肢 が 多 彩 である 台 湾 人 の 間 では 日 本 の 自 然 景 観 に 対 する 認 知 度 評 価 が 非 常 に 高 く 自 然 景 観 を 楽 しむことを 目 的 に 日 本 を 訪 れる 人 が 多 い そのなか 評 価 が 高 い 観 光 目 的 地 は 東 京 大 阪 北 海 道 である 北 海 道 に ついては 冬 の 雪 夏 は 広 大 な 花 畑 など 台 湾 にはない 要 素 に 対 する 憧 れから 根 強 い 人 気 となってい る また 沖 縄 についてはレンタカーを 利 用 した 観 光 も 増 加 している 旅 行 形 態 は1 個 人 旅 行 2パッケージツアー 3ゴルフ スキー サイクリングと 鉄 道 といったテー マ 旅 行 4インセンティブ 旅 行 などは 主 要 な 形 態 である そのなか 個 人 旅 行 化 の 加 速 と 団 体 旅 行 は 高 級 商 品 と 格 安 商 品 の 二 極 化 へと 変 化 している テーマ 旅 行 に 関 しては ゴルフとスキーの 需 要 はま だ 高 くない 台 湾 人 は 北 海 道 の 冬 が 好 きであるが 雪 を 観 ること に 重 点 を 置 いている 他 方 健 康 ブームの 影 響 では サイクリングがブームとなっている さらに 台 湾 にも 日 本 と 同 じく 鉄 道 ファンが 多 いため 日 本 での 鉄 道 旅 行 の 需 要 が 高 まっている 2-16

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (3) 成 熟 市 場 : 香 港 シンガポールの 特 徴 は リピーター 客 が 多 い 滞 在 日 数 が 長 い また 個 人 客 が 多 い 地 域 的 な 特 徴 は 密 集 しているため 広 くて 自 然 や 季 節 の 変 化 が 感 じられる 観 光 地 域 を 好 む 傾 向 がある 1 香 港 図 0.29 滞 在 日 数 図 0.30 訪 問 回 数 図 0.31 同 伴 客 の 割 合 2-17

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.32 旅 行 手 配 の 方 法 個 人 客 リピーター 客 からみれば 香 港 は 成 熟 市 場 と 考 えられる しかも 訪 日 日 数 も 比 較 的 に 長 い ことから 滞 在 型 の 観 光 もよく 行 われていると 推 測 できる リピーター 客 の 多 さから 香 港 人 にとっ て 日 本 は 身 近 な 観 光 地 と 認 識 していることが 分 かる 香 港 人 の 観 光 目 的 国 地 域 の 順 位 は 中 国 本 土 を 除 く 1 台 湾 2シンガポール 3タイ 4 日 本 とな る 日 本 は 第 4の 観 光 目 的 国 となっている 訪 日 観 光 が 最 も 多 いシーズンは 12 月 ~1 月 の 間 と 夏 の7 月 となる 英 国 の 文 化 慣 習 の 影 響 を 受 けてきた 香 港 では 人 々の 余 暇 活 動 に 対 する 意 識 が 高 く 毎 年 7 日 から 14 日 付 与 される 年 次 有 給 休 暇 は 完 全 に 消 化 するのが 一 般 的 である 休 暇 を 利 用 し 友 人 や 家 族 と 外 国 旅 行 に 出 かけることは 香 港 人 にとって 生 活 の 重 要 な 要 素 の 一 つとなっている 香 港 人 が 日 本 を 訪 問 した 際 には スノーモービル 果 物 狩 りなど 簡 単 で 時 間 をかけずにできる 体 験 や 香 港 にない 桜 ラベンダー 紅 葉 などの 自 然 鑑 賞 が 人 気 である また 香 港 人 の 中 にはスキーを 好 む 人 もいることから 訪 日 旅 行 を 取 扱 う 旅 行 会 社 はスキーと 温 泉 を 主 目 的 とした 旅 行 商 品 も 販 売 してい る さらに 環 境 保 護 志 向 が 向 上 しつつあることから 高 額 高 品 質 志 向 の 旅 行 商 品 は 人 気 がある 香 港 では 日 本 製 品 や 日 本 食 アニメ 芸 能 といった 日 本 文 化 など 日 常 的 に 日 本 に 触 れる 機 会 が 多 く 香 港 人 の 日 本 に 対 するイメージは 概 して 好 意 的 である 香 港 人 が 訪 日 観 光 で 行 きたい 所 体 験 したいこととして 日 本 食 四 季 風 景 自 然 ショッピング 都 市 観 光 温 泉 などが 挙 げられる 特 に 日 本 食 は 年 齢 を 問 わず 人 気 が 高 い 20 歳 以 下 は 四 季 風 景 自 然 ショッ ピング 都 市 観 光 若 者 文 化 テーマパーク スキー 雪 遊 び 温 泉 などの 人 気 が 高 く 40 歳 代 以 上 は 四 季 風 景 自 然 都 市 観 光 ショッピング 温 泉 歴 史 文 化 的 建 造 物 イベント 伝 統 的 な 祭 り 果 物 狩 り なども 好 まれている 日 本 観 光 に 対 して 質 が 高 い イメージが 定 着 している 他 方 日 本 は 韓 国 台 湾 やタイなどのア ジア 諸 国 地 域 や 欧 米 諸 国 と 比 べて 旅 行 費 用 の 割 高 感 がある 個 人 旅 行 を 好 む 傾 向 がある 団 体 ツアー 商 品 を 購 入 する 旅 行 者 は 年 齢 が 比 較 的 高 く 家 族 と 旅 行 す る 人 が 多 い また 初 めて 訪 問 する 国 や 遠 方 の 国 への 旅 行 は 団 体 ツアー 商 品 を 購 入 する 人 の 割 合 が 高 2-18

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 い さらに テーマ 旅 行 は 富 裕 層 の 間 で 人 気 が 高 い スポーツに 関 しては スキーをテーマとした 日 本 や 韓 国 への 旅 行 商 品 に 人 気 がある 香 港 人 の 訪 日 観 光 のトレンドの 変 化 に 関 しては 以 下 のような 特 徴 が 見 られている 観 光 バスで 多 くの 場 所 を 巡 る 訪 日 団 体 ツアーの 需 要 が 相 変 わらず 高 いものの 香 港 人 の 中 には 日 本 への 再 訪 問 の 願 望 が 強 く 自 分 自 身 で 自 由 に 旅 行 を 楽 しみたいという 人 が 増 えていることなどから 個 人 旅 行 の 需 要 が 高 まっている 鉄 道 パスを 活 用 した 旅 行 や 北 海 道 沖 縄 などでのドライブ 旅 行 など 自 由 度 の 高 い 旅 行 が 香 港 人 に 好 まれている また 取 得 に 応 じて 旅 行 商 品 へのニーズも 多 様 化 しており 低 価 格 な 旅 行 商 品 から 高 額 で 高 品 質 な 旅 行 商 品 まで さまざまな 旅 行 商 品 に 対 する 需 要 が 高 まっている 香 港 人 に 人 気 が 高 い 観 光 魅 力 としては 1ショッピング 2 地 元 でしか 味 わえない 特 色 のある グル メ 3 季 節 の 花 紅 葉 雪 景 色 など 大 自 然 の 美 しさ 4 温 泉 露 天 風 呂 5 果 物 狩 り 乗 馬 ラフティングなど 手 軽 に 楽 しめる 屋 外 スポーツ スキー そり スノーモービルなどの 雪 遊 び などの 参 加 型 体 験 型 観 光 が 挙 げられる 香 港 人 が 旅 行 に 対 して 求 めるものは 美 味 しい( 満 腹 ) 楽 しい 得 した が 必 須 条 件 である また 歴 史 の 説 明 より 見 て 触 れって 楽 しんだり 賑 やかさを 求 めたり 支 払 った 額 に 見 合 う 満 足 度 が 得 られる 観 光 食 事 ショッピングを 望 む 人 が 多 い 金 額 に 見 合 った 価 値 があると 判 断 すれば 支 出 を 惜 しまない 傾 向 にある 北 海 道 観 光 に 関 しては 夏 のラベンダー 冬 のスキーや 雪 遊 び 四 季 折 々の 大 自 然 の 風 景 などが 楽 し めることから 香 港 人 にとって 北 海 道 は 東 京 などと 並 ぶ 人 気 観 光 地 となっている また レンタカー での 周 遊 旅 行 需 要 も 高 まっている 2シンガポール 図 0.33 滞 在 日 数 2-19

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.34 訪 問 回 数 図 0.35 同 伴 客 の 割 合 図 0.36 旅 行 手 配 の 方 法 シンガポールの 特 徴 としては 1 個 人 客 が 多 いこと 2 滞 在 日 数 が 長 い 3 初 訪 日 の 観 光 客 数 が 比 較 的 に 多 いことである 7~14 日 間 の 長 い 訪 日 旅 行 にもかかわらず 初 訪 日 客 が 多 いことから シ ンガポールは 成 熟 な 観 光 市 場 であるが 日 本 はシンガポール 人 にとって 魅 力 な 観 光 目 的 地 になった のは 近 年 のことだと 推 測 できる JNTO 訪 日 旅 行 誘 致 ハンドブック(アジア6 市 場 編 ) によれば シンガポールでは 2007 年 頃 から 北 海 道 旅 行 ブームが 起 きっている シンガポールにはない 広 大 な 大 地 美 しい 自 然 と 景 観 の 中 を レンタカーでドライブ 観 光 できるメニューが 好 評 を 得 ている 訪 日 客 の 多 い 時 期 は 10 月 から 12 月 4 月 から 6 月 の 期 間 である 日 本 では 有 給 休 暇 が 完 全 消 化 2-20

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 されないことが 多 いが シンガポールでは 完 全 消 化 が 一 般 的 である ワーク ライフ バランスを 重 視 されている 国 民 一 人 が 年 1 回 以 上 外 国 旅 行 をしている 計 算 になり 外 国 旅 行 は 生 活 に 溶 け 込 んだ 当 たり 前 の 余 暇 活 動 となっている シンガポールの 国 土 の 狭 さは 外 国 旅 行 先 での 距 離 感 に 影 響 を 与 えている 国 土 の 西 端 から 東 端 まで 高 速 道 路 を 車 で 走 っても 40 分 かからないことから 日 本 を 含 め 外 国 旅 行 先 での 移 動 距 離 や 交 通 機 関 の 乗 り 換 えについてイメージがわからない 人 も 多 い シンガポールにおいて 日 本 は 総 じて 肯 定 的 に 受 け 入 れており 国 民 の 多 くが 親 日 的 であると 言 える 観 光 目 的 地 としての 日 本 のイメージは 美 しい 景 色 と 自 然 がある 食 事 料 理 がおいしい 豊 かな 伝 統 文 化 と 歴 史 がある である 具 体 的 には 北 海 道 人 気 に 象 徴 されるように 雪 桜 ラベンダーな ど 自 国 にはない 四 季 や 雄 大 な 自 然 への 憧 れが 強 く 食 事 に 関 しては ラーメン 和 牛 のイメージを 持 っ ている その 他 日 本 の 街 の 清 潔 さや 交 通 機 関 の 正 確 性 も 高 く 評 価 されている 外 国 旅 行 において 団 体 旅 行 ツアーを 選 ぶ 層 の 特 徴 としては その 国 の 魅 力 を 少 しずつ 経 験 したい というニーズが 強 い そのため 旅 程 には 訪 問 地 の 自 然 伝 統 的 建 築 物 や 文 化 遺 産 芸 術 懸 賞 食 事 テ ーマパークなど 様 々な 要 素 が 含 まれていることが 多 い 一 方 で リピーターを 中 心 に 短 い 日 程 でなる べく 多 くの 観 光 地 を 周 るツアーよりも 一 つの 場 所 に 一 定 期 間 滞 在 する ゆとりのある 旅 行 を 好 む 人 も 増 えつつある また 人 気 の 高 い 旅 行 先 のうち 日 本 と 韓 国 については 言 葉 の 問 題 があるため 初 めて 訪 問 する 旅 行 者 は 団 体 ツアーを 選 ぶ 人 が 多 い 訪 日 団 体 ツアー 購 入 者 のうち 北 海 道 ツアーが 最 も 売 れていると 言 われている 他 方 訪 日 観 光 の 場 合 は 個 人 旅 行 の 割 合 は 年 々 増 えている その 中 大 都 市 滞 在 型 だけではなく 北 海 道 のスキーリゾートに 滞 在 するものや 北 海 道 や 九 州 のレンタカーを 利 用 するセルフドライブ 商 品 など 多 様 な 商 品 を 販 売 され 人 気 を 博 している 北 海 道 観 光 は 最 も 人 気 のある 訪 日 観 光 である 全 土 に 雄 大 な 自 然 蟹 を 始 めとする 海 産 物 ラーメ ン メロン 乳 製 品 などバラエティ 豊 かな 食 の 人 気 から 北 海 道 ブームが 起 きている 最 近 では 最 初 の 訪 日 が 北 海 道 旅 行 というひとも 少 なくない リピーターを 中 心 に 阿 寒 湖 や 釧 路 知 床 などひがし 北 海 道 の 人 気 も 高 まっている ひがし 北 海 道 で 人 気 の 観 光 地 は 富 良 野 美 瑛 釧 路 網 走 阿 寒 湖 摩 周 湖 と なる 2-21

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (4)アジア 観 光 客 の 共 通 点 など( 祭 日 など) 観 光 行 動 は 一 般 的 に 居 住 国 地 域 の 経 済 成 長 や 休 暇 制 度 など 政 治 制 度 に 影 響 されている そのなか でも 休 暇 制 度 は 観 光 シーズンや 観 光 目 的 の 選 択 に 影 響 を 与 えている たとえ 観 光 地 での 消 費 額 は 高 くても またはインバンド 観 光 の 成 長 率 が 急 成 長 しているとしても 休 暇 による 観 光 行 動 の 特 徴 を 把 握 しないと 魅 力 的 な 市 場 選 択 をすることはできない 今 回 中 国 タイ マレーシア 韓 国 台 湾 香 港 とシンガポールのアジア7ヵ 国 の 市 場 の 動 態 を 分 析 したところ 以 下 の 三 つの 共 通 的 な 特 徴 が 明 らかになった 一 つの 特 徴 は JNTOのデータから アジア 各 国 の 訪 日 観 光 客 の 共 通 点 の 一 つは 家 族 と 同 伴 して 訪 日 観 光 をすることである そこで 本 調 査 では 各 国 の 休 暇 と 訪 日 の 人 気 シーズンと 比 較 してみた 結 果 として 訪 日 の 人 気 シーズンは 各 国 の 学 校 の 休 み( 小 中 高 の 学 校 )と 重 なっていることが 判 明 した すなわち 多 くのアジアの 人 たちは 子 供 の 休 日 を 選 んで 訪 日 観 光 を 行 っていることである たとえ ば 中 国 の 場 合 は 春 節 や 国 慶 節 の 祭 日 は7 連 休 の 休 暇 があるのに 訪 日 の 人 気 シーズンは7 月 と8 月 の 学 校 の 夏 休 みに 集 中 している しかも 一 般 的 に 学 校 の 休 みは 夏 期 休 暇 と 冬 期 休 暇 に 分 けられてい る どこの 国 地 域 も もっとも 長 い 休 暇 に 合 わせて 訪 日 の 入 込 数 が 多 いという 特 徴 が 見 られた 台 湾 の 場 合 は 最 も 人 気 の 観 光 シーズンは 冬 と 言 われているが 実 際 に 訪 日 観 光 の 人 気 シーズンは 台 湾 の 学 校 の 夏 期 休 暇 の 7 月 と 8 月 であることから 学 校 の 休 み 時 期 は 無 視 できない 重 要 な 期 間 であると いえる もう 一 つの 特 徴 は 中 国 韓 国 台 湾 香 港 は 西 暦 の 他 旧 正 月 のような 旧 歴 の 休 暇 もあること 他 方 タイ マレーシアとシンガポールの 祭 日 は 西 暦 の 休 暇 より イスラム 歴 による 祭 日 が 多 く 存 在 し ていることである なお 旧 暦 とイスラム 歴 は 毎 年 の 変 動 が 見 られる 一 週 間 以 上 の 長 期 休 暇 制 度 が 備 えられている 国 地 域 は 中 国 香 港 シンガポールである 中 国 の 場 合 は 2011 年 から 日 本 政 府 は 訪 日 観 光 ビザに 関 する 政 策 のなか 滞 在 期 間 は 13 日 までに 延 長 し た 他 方 香 港 とシンガポールの 場 合 は 政 策 的 な 制 約 がない 今 後 は 中 国 香 港 とシンガポールの 滞 在 型 の 観 光 形 態 が 成 長 あるいは 定 着 しつつあるではないかと 推 測 できる 以 上 の 特 徴 とひがし 北 海 道 地 域 の 観 光 アメニティに 合 わせて 各 国 地 域 における 訪 日 の 人 気 シー ズンで 最 も 旬 の 観 光 魅 力 や 旬 の 食 材 などを 提 供 することは 重 要 なマーケティングの 戦 略 となりうる 2-22

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 図 0.37 アジアの 国 々の 長 期 休 暇 等 の 現 状 韓 国 中 国 台 湾 香 港 タイ シンガポール マレーシア 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 季 節 の 区 分 冬 春 夏 秋 冬 学 校 の 休 み 冬 期 休 暇 (12 月 末 ~2 月 下 旬 ) 夏 期 休 暇 (7 月 中 旬 ~8 月 中 旬 ) 冬 期 休 暇 祝 祭 日 元 旦 (1 月 1 日 ) 正 月 ( 旧 暦 1 月 1 日 3 連 休 ) 3 月 1 日 三 一 節 釈 迦 誕 生 日 4 月 8 日 ( 旧 暦 ) 5 月 5 日 子 供 の 日 顕 忠 日 (6 月 6 日 ) 光 復 節 (8 月 15 日 ) 秋 夕 (8 月 1 5 日 旧 暦 ) 開 天 (10 月 3 日 ) クリスマス(12 月 25 日 ) 学 校 の 休 み 冬 期 休 暇 ( 旧 正 月 の 前 後 約 20 日 間 ) 暑 期 休 暇 (7 月 下 旬 8 月 末 までの 約 40 日 間 ) 祝 祭 日 元 旦 (3 連 休 ) 春 節 春 節 (7 連 休 ) 清 明 節 (3 連 休 ) 労 働 節 (3 連 休 ) 端 午 節 ( 旧 暦 5 月 5 日 3 連 休 ) 中 秋 節 ( 旧 暦 8 月 15 日 3 連 休 ) 国 慶 節 (10 月 1 日 7 連 休 ) 学 校 の 休 み 冬 期 休 暇 (21 日 間 旧 正 月 に 合 わせて 変 動 あり) 暑 期 休 暇 (7 月 8 月 の60 日 間 ) 祝 祭 日 元 旦 大 晦 日 ( 旧 暦 12 月 31 日 ) 春 節 ( 旧 暦 1 月 1 日 5 連 休 ) 平 和 記 念 日 (2 月 28 日 ) 児 童 節 (4 連 休 変 動 あ り) 清 明 節 (4 月 4 日 ) 労 働 節 (5 月 1 日 ) 端 午 節 ( 旧 暦 5 月 5 日 ) 中 秋 節 ( 旧 暦 8 月 15 日 4 連 休 ) 国 慶 節 (10 月 10 日 ) 学 校 の 休 み 正 月 前 後 暑 期 休 暇 (7 月 中 旬 9 月 1 日 まで) 祝 祭 日 元 旦 旧 正 月 ( 旧 暦 1 月 1 日 ) 復 活 節 ( 変 動 あり) 清 明 節 (4 月 4 日 ) 労 働 節 (5 月 1 日 ) 端 午 節 ( 旧 暦 5 月 5 日 ) 香 港 特 別 行 政 区 成 立 記 念 日 (7 月 1 日 ) 中 秋 節 ( 旧 暦 8 月 15 日 ) 重 陽 節 ( 旧 暦 9 月 9 日 ) 国 慶 節 (10 月 1 日 ) クリスマス(12 月 25 日 ) 学 校 の 休 み 夏 期 休 暇 3 月 上 旬 5 月 末 ( 小 高 校 ) 中 期 休 暇 (10 月 第 1 週 から 末 まで) 祝 祭 日 元 旦 万 仏 節 (2 月 7 日 2 月 25 日 ) チャクリー 王 朝 記 念 日 (4 月 6 日 ) タ イ 正 月 (4 月 13 日 15 日 ) メーデー(5 月 1 日 民 間 企 業 の み) 国 王 即 位 記 念 日 (5 月 5 日 ) 春 耕 節 (5 月 9 日 ) 仏 誕 節 (5 月 24 日 変 動 あり) 三 宝 節 (7 月 22 日 変 動 あ り) 安 居 入 (7 月 23 日 変 動 あり) チェラロンコン 大 王 記 念 日 (10 月 23 日 ) 国 王 誕 生 日 (12 月 5 日 ) 憲 法 記 念 日 (12 月 10 日 ) 大 晦 日 (12 月 31 日 ) 学 校 の 休 み 3 月 16 日 24 日 6 月 1 日 30 日 9 月 7 日 15 日 1123 日 12 月 31 日 祝 祭 日 元 旦 (1 月 1 日 ) 春 節 (2 月 10 11 日 ) 聖 金 曜 日 (3 月 29 日 変 動 あり) メーデー(5 月 1 日 ) 釈 迦 誕 生 祭 (5 月 24 日 ) 若 者 の 日 (7 月 3 日 ) ハリラヤ プアサ (8 月 8 日 ) 独 立 記 念 日 (8 月 9 日 ) 教 師 の 日 (9 月 6 日 ) 子 供 の 日 (10 月 11 日 ) ハリラヤ ハ ジ(10 月 15 日 ) ディーパバリ (11 月 3 日 ) クリスマス(12 月 25 日 ) 学 校 の 休 み 3 月 12 日 20 日 6 月 3 日 12 日 11 月 26 日 1 月 3 日 祝 祭 日 元 旦 メーデー(5 月 1 日 ) 釈 迦 誕 生 祭 (5 月 24 日 ) 国 王 誕 生 日 (6 月 第 1 土 曜 日 ) ハリラヤ プアサ (8 月 8 日 イスラム 暦 10 月 1 日 ) ハリラヤ ハジ(10 月 15 日 ) イスライ ム 新 年 (イスラム 暦 1 月 1 日 ) ディーパバリ (11 月 3 日 ) ムハンマド 誕 生 日 (12 月 12 日 ) ク リスマス(12 月 25 日 ) 訪 日 シーズン 8 月 と12 月 の 訪 日 客 は 最 も 多 い 7 月 8 月 の 訪 日 客 はもっとも 多 い 7 月 の 訪 日 客 は 最 も 多 い 7 月 の 訪 日 客 は 最 も 多 い 4 月 の 訪 日 客 は 最 も 多 い 12 月 の 訪 日 客 は 最 も 多 い 11 12 月 の 訪 日 観 光 客 は 最 も 多 い 注 2001 年 から 両 親 と 一 緒 に 旅 行 する 場 合 旅 行 日 が 出 席 扱 いとなる 体 験 学 習 制 度 が 導 入 されている 1 旧 正 月 休 暇 :1 月 または2 月 の 旧 正 月 期 間 を 含 む 約 1 週 間 10 日 間 2 復 活 節 (イースター) 休 暇 :3 月 または4 月 のイースター 期 間 を 含 む 約 1 週 間 10 日 間 3 夏 休 暇 :7 月 中 旬 8 月 末 までの 約 1ヶ 月 半 間 4クリスマス 休 暇 :12 月 22 日 頃 1 月 1 日 までの 約 1 週 間 10 日 間 企 業 :1 年 間 継 続 して 勤 務 した 者 に 年 間 6 日 の 休 暇 あり 企 業 の 年 次 有 給 休 暇 は 勤 続 1 年 で7 日 その 後 1 年 経 過 するごとに1 日 ずつ 加 算 し 最 高 14 日 までの 取 得 できることが 雇 用 法 で 定 められてい る 企 業 によってはそれ 以 上 の 休 暇 を 制 度 化 し ていることもある ハリラマ プアサ ハリラヤ ハジ イスラム 新 年 ディババリはイスラム 暦 であるため 変 動 あり 2-23

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 2-2 豪 州 市 場 の 特 徴 (1) 豪 州 からの 訪 日 客 数 の 推 移 豪 州 から 日 本 を 訪 れる 訪 日 客 数 を 観 光 庁 の 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 平 成 26 年 年 間 確 定 値 )の 国 籍 ( 出 身 地 ) 別 外 国 人 延 べ 宿 泊 者 数 からみると 平 成 26 年 の 豪 州 人 延 べ 宿 泊 者 数 は 前 年 比 137.6% の 増 加 で 122 万 人 泊 となり 構 成 比 は 全 体 の 2.9%だった 豪 州 人 延 べ 宿 泊 者 数 は 都 道 府 県 別 にみると 東 京 都 (41%) 京 都 府 (15%) 大 阪 府 (10%) 北 海 道 (7%) 長 野 県 (6%) その 他 (21%)の 構 成 比 になっており 北 海 道 は 全 国 で 4 番 目 に 多 いことが わかる 都 道 府 県 別 の 外 国 人 別 延 べ 宿 泊 者 を 上 位 5 国 籍 の 構 成 比 でみると 豪 州 人 延 べ 宿 泊 者 数 は 長 野 県 (14%) 京 都 府 (7%) 広 島 県 (10%)の 1 府 2 県 で 上 位 5 カ 国 のひとつにランクされているが 北 海 道 においては 北 海 道 経 済 部 観 光 局 の 平 成 26 年 度 の 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 数 によれば 4.8%の 構 成 比 に なっており 上 位 5 カ 国 には 含 まれていない アジア 系 の 構 成 比 の 高 いことがわかる( 台 湾 中 国 香 港 韓 国 タイ シンガポール マレーシア 7 カ 国 の 構 成 比 は 86.8%) また 平 成 26 年 の 全 国 の 外 国 人 観 光 客 の 観 光 レジャーの 平 均 泊 数 を 見 ると アジアの 主 要 な 国 地 域 の 外 国 人 観 光 客 の 泊 数 は 一 番 多 いシンガポールでも 7.5 泊 になっているが 欧 米 とオーストラ リアでは アジアの 国 地 域 に 比 較 すると イギリス 13.4 泊 ドイツ 13.5 泊 フランス 14.4 泊 アメリカ 9.9 泊 オーストラリア 12.4 泊 と 多 いことがわかる ( 表 2.1: 参 照 ) 表 0.1 平 均 泊 数 ( 国 籍 地 域 別 ) 単 位 : 泊 観 光 レジャー 全 目 的 全 国 地 域 6.1 11.7 韓 国 3.5 6.0 台 湾 5.1 6.8 香 港 5.2 5.7 中 国 5.9 18.6 タイ 6.0 11.5 シンガポール 7.5 9.6 マレーシア 6.7 12.0 イギリス 13.4 15.0 ドイツ 13.5 12.3 フランス 14.4 15.6 アメリカ 9.9 13.8 オーストラリア 12.4 13.6 出 典 : 観 光 庁 訪 日 外 国 人 の 消 費 動 向 平 成 26 年 年 次 報 告 書 から 作 成 2-24

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 わが 国 における 上 記 のような 豪 州 からの 訪 日 客 の 状 況 に 対 して 北 海 道 における 豪 州 からの 訪 日 客 数 の 推 移 は 次 のようになっている 豪 州 から 北 海 道 を 訪 れた 訪 日 客 数 ( 実 人 数 )は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 を 受 けた 平 成 23 年 度 に 20,500 人 まで 落 ち 込 んだが 翌 24 年 度 には 平 成 22 年 度 を 上 回 るまで 回 復 し 平 成 26 年 度 には 38,700 人 ( 構 成 比 2.5%)となった 表 0.2 豪 州 人 観 光 客 の 実 数 と 延 宿 泊 者 数 の 推 移 ( 単 位 : 人 ) 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 実 人 数 25,600 20,500 29,400 35,400 38,700 延 べ 宿 泊 者 数 153,775 102,384 191,419 232,125 223,390 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 局 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 数 また 延 べ 宿 泊 者 数 は 平 成 23 年 度 の 102,384 人 泊 をボトムとし 平 成 24 年 度 191,419 人 泊 平 成 25 年 度 232,125 人 泊 と 回 復 してきたが 平 成 26 年 度 には 前 年 度 に 比 較 して 8,735 人 泊 が 減 少 し 223,390 人 泊 となった 率 にすると 約 4%の 減 少 となる 延 べ 宿 泊 者 数 の 減 少 は 地 域 として 倶 知 安 町 における 23,830 人 泊 の 減 少 が 大 きく 影 響 していると 思 われるが その 原 因 はわから ない 季 節 的 には 延 べ 宿 泊 者 数 の 92.4%にあたる 206,415 人 泊 が 12 月 から 3 月 の 冬 季 に 集 中 し 地 域 的 には 倶 知 安 町 とニセコ 町 に 63.7%にあたる 142,203 人 泊 が 集 中 している 表 0.3 豪 州 人 訪 日 客 延 べ 宿 泊 者 数 ( 単 位 : 人 泊 ) 豪 州 250,000 232,125 223,390 200,000 191,419 150,000 153,775 100,000 102,384 50,000 0 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 局 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 数 から 作 成 2-25

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (2) 豪 州 からの 訪 日 客 の 特 徴 ニセコ 観 光 圏 のプラットフォームである( 一 社 )ニセコプロモーションボードは 平 成 26 年 12 月 から 平 成 27 年 3 月 にかけて 外 国 人 観 光 客 の 対 面 調 査 を 実 施 したが その 概 要 によると 初 めての 観 光 客 よりも 2 回 目 以 上 のリピーター 客 が 半 数 以 上 を 占 めていることが 分 かった また ニセコ 以 外 にどこのスキー 場 に 行 くかという 質 問 に 対 しては ルスツやキロロなどの 道 内 スキー 場 や 白 馬 など 本 州 のスキー 場 という 回 答 もあったが 7 割 以 上 は 豪 州 のスキー 場 はもちろんだが ニュージーラン ドや 欧 州 北 米 のスキー 場 という 回 答 になった また 6 割 以 上 の 回 答 者 が 毎 年 スキーホリデーを 取 得 するという 同 じくニセコプロモーションボードによれば 高 級 コンドミニアムを 利 用 する 豪 州 人 観 光 客 もいる が エコノミーな 宿 泊 施 設 を 利 用 する 観 光 客 もおり 宿 泊 施 設 飲 食 店 など 様 々なタイプのサービスの 提 供 が 求 められているという 豪 州 人 訪 日 客 の 特 徴 は 平 均 滞 在 泊 数 が 12.4 泊 と 長 い 滞 在 型 の 観 光 形 態 にあるといえる 長 期 滞 在 型 の 旅 行 形 態 や 家 族 単 位 の 旅 行 形 態 が 多 いため スキー 以 外 にも 異 文 化 体 験 やアロマセラピーなど のリフレッシュ 体 験 などにも 高 い 関 心 があり そのため 受 け 地 として 泊 食 分 離 のサービスを 充 実 す ることはもちろんであるが 子 供 にも 対 応 した 食 事 を 提 供 できる 飲 食 店 ( 禁 煙 )やベビーシッターの 施 設 なども 整 備 することが 重 要 である 長 野 県 白 馬 村 や 野 沢 温 泉 村 を 訪 れる 豪 州 からの 観 光 客 は コンドミニアムやホテル 旅 館 のみなら ず 日 本 の 生 活 の 魅 力 を 体 験 できる 民 宿 の 家 族 的 なサービスを 喜 ぶという そのため 長 野 県 は 農 村 生 活 を 体 験 してもらうために 農 家 が 民 宿 としての 簡 易 宿 泊 登 録 をするように 推 進 し また 白 馬 村 の 古 民 家 を 改 修 し 宿 泊 施 設 やカフェ レストランとして 利 用 する 取 り 組 みが 行 われている また 野 沢 温 泉 村 は 飲 食 店 が 少 ないため 民 宿 に 宿 泊 している 豪 州 人 観 光 客 のために 旅 館 が 食 事 を 提 供 してい る 豪 州 人 訪 日 客 は ニセコのパウダースノーを 高 く 評 価 しているが 受 け 地 として 滞 在 型 観 光 客 の 要 望 に 応 える 環 境 整 備 に 努 力 した 結 果 が 現 在 の 国 際 的 なスキーリゾート 地 としての 評 価 につながって おり 今 後 滞 在 型 の 観 光 地 づくりを 目 指 すときには 貴 重 なお 手 本 になると 思 われる 2-26

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 2-3 欧 米 市 場 の 特 徴 (1) 欧 米 からの 訪 日 客 数 の 推 移 欧 米 から 日 本 を 訪 れる 訪 日 客 数 は 観 光 庁 の 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 平 成 26 年 年 間 確 定 値 )の 国 籍 ( 出 身 地 ) 別 外 国 人 延 べ 宿 泊 者 数 からみると 次 のようになっている 表 0.4 欧 米 4 カ 国 の 延 べ 宿 泊 者 数 ( 単 位 : 万 人 泊 ) 国 籍 延 べ 宿 泊 者 数 ( 万 人 泊 ) 構 成 比 前 年 比 米 国 319 7.6% 110.2% 英 国 74 1.8% 127.1% 仏 国 69 1.6% 125.4% 独 国 55 1.3% 116.6% カナダ 42 1.0% 131.0% 出 典 : 観 光 庁 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 ( 平 成 26 年 ) 都 道 府 県 別 に 外 国 人 延 べ 宿 泊 者 数 を 上 位 5 カ 国 に 整 理 すると 欧 米 が 含 まれない 都 道 府 県 は 北 海 道 をはじめ 富 山 県 山 梨 県 大 阪 府 福 岡 県 熊 本 県 大 分 県 の 1 道 1 府 4 県 になっている 東 北 6 県 において 欧 米 からの 外 国 人 宿 泊 者 が 一 定 の 割 合 で 存 在 することから 北 海 道 においても 今 後 取 り 組 むべきマーケットであると 思 われる 欧 米 からの 外 国 人 延 べ 宿 泊 者 数 は 東 京 都 についで 京 都 府 が 2 番 目 に 多 く まだまだ 日 本 の 代 表 的 な 観 光 地 を 中 心 とした 観 光 ルートを 辿 っていることが 推 察 される また 豪 州 の 項 で 紹 介 したが 平 成 26 年 の 全 国 の 外 国 人 観 光 客 の 観 光 レジャー 平 均 泊 数 を 見 ると イギリス 13.4 泊 ドイツ 13.5 泊 フランス 14.4 泊 アメリカ 9.9 泊 オーストラリア 12.4 泊 と 平 均 宿 泊 数 が 多 い ( 表 2.4: 参 照 ) 表 0.5 平 均 泊 数 ( 国 籍 地 域 別 ) 単 位 : 泊 ( 再 掲 ) 観 光 レジャー 全 目 的 全 国 地 域 6.1 11.7 韓 国 3.5 6.0 台 湾 5.1 6.8 香 港 5.2 5.7 中 国 5.9 18.6 タイ 6.0 11.5 シンガポール 7.5 9.6 マレーシア 6.7 12.0 イギリス 13.4 15.0 ドイツ 13.5 12.3 フランス 14.4 15.6 アメリカ 9.9 13.8 オーストラリア 12.4 13.6 出 典 : 観 光 庁 訪 日 外 国 人 の 消 費 動 向 平 成 26 年 年 次 報 告 書 から 作 成 2-27

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 わが 国 における 上 記 のような 欧 米 からの 訪 日 客 の 状 況 に 対 して 北 海 道 における 欧 米 からの 訪 日 客 数 の 推 移 は 次 のようになっている 表 0.6 米 国 からの 訪 日 客 の 実 数 の 推 移 ( 単 位 : 人 ) 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 米 国 ( 実 人 数 ) 21,200 16,300 23,700 33,500 41,800 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 局 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 数 表 0.7 欧 米 からの 訪 日 客 の 延 べ 宿 泊 者 数 の 推 移 ( 単 位 : 人 ) 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 米 国 41,723 25,128 48,379 72,099 88,890 英 国 13,277 8,910 14,093 16,135 22,335 仏 国 6,927 4,359 5,905 8,322 9,829 独 国 6,566 4,089 5,248 6,280 8,464 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 局 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 数 欧 米 からの 訪 日 客 の 実 数 について 米 国 の 実 数 は 公 表 されているが 欧 州 の 実 数 は その 他 として 括 られているため 国 別 には 分 からない また 平 成 26 年 度 の 米 国 からの 訪 日 客 数 ( 実 数 )41,800 人 は 同 年 度 のシンガポール 40,900 人 に 匹 敵 するが 米 国 の 延 べ 宿 泊 数 88,890 人 泊 は シンガポールの 250,059 人 泊 に 比 べると 約 3 分 の1にすぎず 観 光 を 目 的 とした 訪 日 来 道 者 数 は 極 めて 少 ないものと 推 察 される 2-28

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (2) 欧 米 からの 観 光 客 の 特 徴 欧 米 からの 訪 日 旅 行 市 場 について 北 海 道 経 済 部 観 光 局 が 平 成 26 年 3 月 に 発 表 した 米 国 市 場 観 光 客 誘 致 戦 略 調 査 事 業 の 報 告 書 と 北 海 道 総 合 政 策 部 が 平 成 27 年 3 月 に 発 表 した スポーツ 観 光 等 人 材 育 成 事 業 (ヨーロッパ 市 場 調 査 実 態 調 査 等 ) の 報 告 書 から 欧 米 からの 訪 日 客 の 特 徴 を まとめる 米 国 からの 訪 日 客 の 特 徴 当 報 告 書 では 米 国 の 北 米 本 土 居 住 者 とハワイ 州 居 住 者 日 本 に 居 住 する 米 国 人 と 居 住 地 別 にその 特 徴 を 次 のようにまとめている 居 住 地 北 米 本 土 居 住 者 ハワイ 州 居 住 者 日 本 居 住 者 主 たる 来 道 目 的 明 確 な 訪 問 目 的 を 持 って 来 訪 している 旅 行 形 態 は FIT が 多 い 夏 季 は ロードサイクリングやトライアスロンなどアウトドアスポーツを 目 的 に 来 道 している 冬 季 は バックカントリースキーやスノーボードなどのウィンタースポーツ とバードウォッチングを 目 的 に 来 道 している 北 海 道 に 対 しては 良 好 なイメージを 持 って 来 訪 している 旅 行 形 態 は 団 体 旅 行 型 が 多 く 嗜 好 は 比 較 的 アジア 系 の 嗜 好 に 近 い 夏 季 は ラベンダーや 桜 などの 花 観 光 と 食 温 泉 を 目 的 に 来 道 している 冬 季 は 食 や 温 泉 に 加 えて さっぽろ 雪 まつりを 大 きな 目 的 に 来 道 している 北 海 道 には 良 好 なイメージをもち 様 々な 情 報 を 得 やすい 環 境 にある 夏 季 は アウトドアスポーツ 以 外 に 避 暑 地 として 来 道 している 冬 季 は バックカントリースキーよりもゲレンデスキーやスノーボードで 来 道 している 欧 州 からの 訪 日 客 の 特 徴 英 国 仏 国 独 国 3 国 ともに 旅 行 形 態 は FIT の 個 人 旅 行 となっており ジャパンレールパスや 北 海 道 レールパスを 利 用 して 北 海 道 内 を 周 遊 するケースが 多 く 見 られる 特 に 仏 国 からの 訪 日 客 は 夏 季 冬 季 を 問 わず 全 道 を 周 遊 する 傾 向 がみられ 北 海 道 旅 客 鉄 道 によると ジャパンレールパスを 利 用 して 来 道 する 欧 州 からの 外 国 人 旅 行 者 の 中 では 仏 国 からの 訪 日 客 が 一 番 多 いという 夏 冬 共 通 して 道 北 を 訪 れる 人 が 一 定 の 割 合 でいる 夏 季 の 目 的 は 大 雪 山 トレッキングやバックパ ッキングが 多 く 冬 季 の 目 的 は 旭 川 富 良 野 トマムでのスキーとなっている ニセコの 認 知 度 は 高 いが ニセコ 以 外 でも 良 質 な 雪 と 環 境 が 整 っていれば どこでもスキーを 楽 し みたいという 希 望 が 強 く 道 北 ひがし 北 海 道 エリアに 新 たなスキーリゾートが 生 まれる 可 能 性 があ る 既 に 利 尻 山 の 山 スキーに 訪 れる 独 国 からのスキーヤーが 増 加 しているという 2-29

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 また 欧 州 人 訪 日 客 の 特 性 として 次 の 3 点 を 取 り 上 げている 1 異 文 化 体 験 への 知 的 好 奇 心 が 強 い 日 本 文 化 の 象 徴 として 京 都 や 高 山 日 光 などへの 関 心 は 高 いが 北 海 道 には ステレオタイプの 日 本 文 化 とは 異 なるアイヌ 民 族 に 代 表 される 独 特 な 文 化 や 自 然 風 景 があり 来 道 したことで 初 めて 気 がつく 北 海 道 の 魅 力 がある 2 自 然 に 対 して アグレッシブに 行 動 する 北 海 道 の 自 然 や 道 内 の 国 立 公 園 に 高 い 関 心 を 示 すが その 行 動 は 自 然 に 対 する 日 本 人 の 考 え 方 や 行 動 とは 異 なり 自 然 の 中 のスリルや 冒 険 を 楽 しむ 行 動 形 態 がある 3 SIT(Special Interest Tour)の 旅 行 形 態 を 好 む 物 見 遊 山 型 の 旅 行 よりも 自 然 や 異 文 化 に 対 して 特 別 な 目 的 を 設 定 したツーリズムが 主 流 になっ ている 例 としては 登 山 スキー バードウォッチング バックパッキング サイクリング ヒ ッチハイクなどに 典 型 的 なスタイルが 見 られる また 目 的 や 意 思 に 沿 うものであれば 地 域 発 着 の 団 体 旅 行 を 利 用 するケースがあり 特 に 自 然 観 察 やアウトドアなどに 係 わるガイドの 重 要 性 と 価 値 について 理 解 が 深 いと 思 われる 以 上 のことから 欧 米 市 場 において スキーリゾートとしてニセコの 認 知 度 は 高 いが 北 海 道 に 関 す る 情 報 の 発 信 は 乏 しく その 潜 在 的 な 魅 力 の 発 信 が 立 ち 遅 れているといえる 北 海 道 と 同 質 の 観 光 資 源 を 有 しているニュージーランドは 世 界 のアドベンチャーツーリズム 市 場 において 高 く 評 価 をされている 従 来 の 物 見 遊 山 を 対 象 にした 観 光 資 源 の 素 材 提 供 では 観 光 資 源 のコモディティ 化 は 避 けられない 欧 米 市 場 向 けの 商 品 開 発 とプロモーションに 着 手 することは アジア 地 域 における 国 際 的 な 観 光 地 と しての 競 争 力 を 向 上 し 持 続 的 に 発 展 するための 挑 戦 に 位 置 づけられると 思 われる 2-30

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 3. 受 け 入 れ 環 境 整 備 の 現 状 と 課 題 3-1 交 通 機 関 (1) 国 際 線 航 空 便 訪 日 外 国 人 観 光 客 を 増 やすためには 国 際 航 空 路 線 の 維 持 拡 大 と 航 空 座 席 数 の 増 加 が 重 要 な 要 件 の 一 つになっており ハワイ 州 観 光 局 やニュージーランド 政 府 観 光 局 は 航 空 政 策 を 観 光 振 興 の 重 要 な 戦 略 に 位 置 づけている 北 海 道 では 新 千 歳 空 港 と 函 館 空 港 旭 川 空 港 の 洞 内 空 港 に 国 際 線 の 定 期 便 が 就 航 している 法 務 省 入 国 管 理 統 計 と 北 海 道 経 済 部 の 北 海 道 観 光 入 込 客 数 報 告 書 によると 平 成 26 年 度 (2014 年 度 )と 平 成 27 年 度 (2015 年 度 ) 上 期 の 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 の 約 6 割 は 新 千 歳 空 港 函 館 空 港 旭 川 空 港 に 入 国 している( 表 1 参 照 ) そこで 平 成 27 年 12 月 時 点 の 新 千 歳 空 港 函 館 空 港 旭 川 空 港 の 国 際 航 空 路 線 の 現 状 と 課 題 を 調 査 した 表 0.8 道 内 3 空 港 における 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 の 割 合 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 道 内 3 空 港 外 国 籍 入 国 者 数 平 成 26 年 度 (2014) 1,541,300 人 905,627 人 (58.8%) 平 成 27 年 度 上 期 (2015) 904,200 人 548,534 人 (60.7%) 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 統 計 法 務 省 入 国 管 理 統 計 1) 国 際 線 航 空 便 の 現 状 について 平 成 27 年 12 月 時 点 の 上 記 3 空 港 に 就 航 する 国 際 線 の 路 線 図 は 次 の 通 りである 図 0.38 平 成 27 年 12 月 北 海 道 発 着 国 際 線 路 線 図 出 典 : 北 海 道 総 合 政 策 部 航 空 局 HP から 2-31

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 国 際 線 の 就 航 便 数 は 新 千 歳 空 港 から 台 北 北 京 ソウルなど 13 都 市 に 週 120 便 が 運 航 し 函 館 空 港 から 北 京 天 津 杭 州 台 北 の 4 都 市 に 週 14 便 が 運 航 している また 旭 川 空 港 か ら 北 京 上 海 ソウル 台 北 の 4 都 市 に 週 16 便 が 運 航 している 3 空 港 からの 方 面 別 の 就 航 便 数 は 台 北 行 きとソウル 行 きが 週 36 便 と 一 番 多 く 次 いで 香 港 行 きが 週 16 便 上 海 行 きが 週 15 便 となっている また 近 年 同 一 航 空 会 社 が 道 内 の 複 数 の 空 港 に 就 航 するケースが 増 加 している 例 として エ バー 航 空 とトランスアジア 航 空 は 台 北 から 新 千 歳 空 港 函 館 空 港 旭 川 空 港 の 3 空 港 に 就 航 し 中 国 国 際 航 空 は 北 京 から 新 千 歳 空 港 と 函 館 空 港 の 2 空 港 に 中 国 東 方 航 空 は 上 海 から 新 千 歳 空 港 と 旭 川 空 港 の 2 空 港 に 就 航 している 2) 国 際 線 航 空 便 の 課 題 について アジア 各 国 から 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 が 増 加 するに 伴 い 各 国 の 航 空 会 社 は 新 千 歳 空 港 や 函 館 空 港 旭 川 空 港 とその 他 の 道 内 空 港 に 定 期 便 やチャーター 便 の 就 航 を 希 望 するケースが 増 加 してい る それらの 現 状 を 踏 まえて 平 成 27 年 12 月 国 土 交 通 省 の 北 海 道 ブロック 連 絡 会 航 空 港 湾 ワーキンググループ( 航 空 分 野 ) は 空 港 別 の 課 題 と 取 り 込 み 方 針 を 次 のようにまとめた 新 千 歳 空 港 における4つの 課 題 と 取 り 込 み 方 針 1 国 際 線 の 混 雑 する 時 間 帯 において 航 空 機 の 駐 機 スポット 数 が 不 足 しているため チャーター 便 の 運 航 を 断 念 するケースがあることから 駐 機 スポットの 拡 充 とした 2 国 際 線 航 空 機 がエプロンから 滑 走 路 へ 移 動 する 際 国 内 線 の 到 着 と 出 発 が 輻 輳 し 混 雑 を 引 き 起 こしていることから エプロンの 拡 張 を 課 題 とした 3グランドハンドリングの 体 制 不 足 により チャーター 便 の 運 航 取 り 消 しが 発 生 することから グランドハンドリング 体 制 の 強 化 を 課 題 とした 4 発 着 枠 が 既 に 一 杯 になっており 新 たな 国 際 線 の 就 航 を 受 け 入 れることができない 現 状 を 解 決 す るため 深 夜 早 朝 枠 の 拡 大 を 課 題 とした これらの 課 題 に 対 して 北 海 道 ブロック 連 絡 会 航 空 港 湾 ワーキンググループ( 航 空 分 野 ) は 次 の 取 り 込 み 方 針 を 発 表 している 1ターミナルビル 拡 張 (CIQ 施 設 )やエプロンの 拡 張 南 側 誘 導 路 の 新 設 等 により 国 際 線 の 受 入 能 力 を 強 化 する 事 業 について 平 成 28 年 度 の 新 規 事 業 として 概 算 要 求 をする 2グランドハンドリング 事 業 者 の 体 制 強 化 と 航 空 ダイヤの 平 準 化 及 び 関 係 者 間 の 連 携 強 化 新 規 参 入 の 検 討 を 行 う 3 定 期 便 の 運 航 意 向 調 査 を 実 施 し 空 港 関 係 者 や2 次 交 通 事 業 者 に 情 報 提 供 を 行 い 深 夜 早 朝 時 間 帯 の 受 入 体 制 を 整 備 する 2-32

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 函 館 空 港 旭 川 空 港 における3つの 課 題 と 取 り 込 み 方 針 1チェックインカウンター 保 安 検 査 場 CIQ 審 査 場 受 託 手 荷 物 検 査 場 等 の 狭 隘 や 能 力 不 足 等 の 問 題 が 顕 在 化 しているため 空 港 施 設 の 容 量 不 足 を 課 題 とした 2 道 内 地 方 空 港 への 国 際 線 チャーター 便 運 航 の 動 きが 加 速 する 中 広 域 に 分 散 する 空 港 に 対 応 する 要 員 体 制 ができていないため CIQ 体 制 の 強 化 を 課 題 とした 3グランドハンドリングの 要 員 が 不 足 し 必 要 な 機 材 が 十 分 に 確 保 されていないため グランド ハンドリング 体 制 の 強 化 を 課 題 とした これらの 課 題 に 対 しても 北 海 道 ブロック 連 絡 会 航 空 港 湾 ワーキンググループ( 航 空 分 野 ) は 次 の 取 り 込 み 方 針 を 発 表 している 1 函 館 空 港 において 2015 年 8 月 に 入 国 審 査 ブースを 3 ブースから 5 ブースに 増 設 し 要 員 補 強 を 行 ったが 2017 年 1 月 供 用 開 始 予 定 で 空 港 ビル 国 際 線 旅 客 エリア(CIQ 含 む)の 拡 張 を 行 う 2 旭 川 空 港 においては 旭 川 市 の 需 要 予 測 調 査 結 果 を 踏 まえ 受 入 体 制 強 化 のための 施 設 整 備 を 検 討 する 3 函 館 空 港 旭 川 空 港 において CIQ の 充 実 を 国 に 要 請 する 4グランドハンドリング 体 制 の 充 実 のため 空 港 間 広 域 支 援 体 制 の 構 築 と 人 材 確 保 や 活 用 のための 支 援 策 を 検 討 する (2)2 次 交 通 北 海 道 では 貸 切 バスを 利 用 した 団 体 型 の 観 光 旅 行 が 主 流 だが FIT と 呼 ばれる 個 人 型 の 観 光 旅 行 が 訪 日 外 国 人 来 道 者 の 中 に 広 まってきている FIT は JR や 空 港 連 絡 バス 都 市 間 バス 路 線 バ ス タクシー 地 下 鉄 そしてレンタカーなどを 利 用 して 旅 行 するため 空 港 や 駅 等 の 主 要 な 交 通 結 節 点 から 観 光 地 や 宿 泊 施 設 等 へ 移 動 する 2 次 交 通 が 重 要 になってきた その 現 状 を 踏 まえて 平 成 27 年 12 月 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググルー プ は 2 次 交 通 確 保 の 課 題 と 取 り 込 み 方 針 を 次 のようにまとめた 2 次 交 通 の4つの 課 題 と 取 り 込 み 方 針 1 公 共 交 通 機 関 を 利 用 する FIT にとって 主 要 な 交 通 結 節 点 ( 空 港 駅 港 )と 観 光 地 観 光 施 設 を 結 ぶバス 等 の 便 が 少 ない 列 車 とバスの 乗 り 継 ぎが 悪 く 本 数 が 少 ない 大 きなスーツケ ースを 持 っているため 列 車 の 乗 り 降 りや 路 線 バスの 乗 車 に 支 障 が 生 じている ひがし 北 海 道 の 足 の 弱 さを 路 線 バスで 強 化 したいが 課 題 は 大 きい など 交 通 機 関 の 連 携 に 問 題 があり 観 光 客 が 利 用 しにくいという 現 状 から FIT に 対 応 した2 次 交 通 の 整 備 を 課 題 とした 2 暴 風 雪 等 による 新 千 歳 空 港 閉 鎖 時 等 に 宿 泊 施 設 の 確 保 や 交 通 機 関 の 確 保 ができない 状 況 が 発 生 しているため 新 千 歳 空 港 のイレギュラー 運 航 時 の 対 応 を 課 題 とした 3JR 北 海 道 は 北 海 道 レールパス という 北 海 道 内 の 鉄 道 を 利 用 できる 訪 日 外 国 人 旅 行 者 向 けの 周 遊 パスを 発 売 しているが 北 海 道 内 の 都 市 間 バスや 路 線 バスに 利 用 できる 訪 日 外 国 人 旅 行 者 向 2-33

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 けの 周 遊 パスはない 運 賃 の 複 雑 さや 乗 り 継 ぎの 不 便 さなどを 緩 和 し 訪 日 外 国 人 旅 行 者 のバス 利 用 を 促 進 するため 周 遊 パスの 導 入 を 課 題 とした 4 路 線 バスの 運 行 本 数 が 少 ないことや 目 的 地 の 最 寄 りのバス 停 留 所 が 分 かりにくいため 外 国 語 に も 対 応 した バスの 運 行 情 報 システム(バスロケ)と 目 的 地 検 索 システムの 導 入 を 課 題 とし た これらの 課 題 に 対 しても 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググループ は 次 の 取 り 込 み 方 針 を 発 表 している 1 公 共 交 通 シンポジウム 及 び 自 治 体 担 当 者 向 け 人 材 育 成 研 修 の 実 施 や 観 光 客 を 取 り 込 んだ 地 域 の 交 通 施 策 の 検 討 と 実 施 に 向 けた 支 援 を 行 う 2 北 海 道 運 輸 局 千 歳 市 空 港 事 務 所 との 連 携 により 交 通 事 業 者 のメーリングリストを 航 空 会 社 へ 配 布 し 2 次 交 通 手 配 に 係 る 情 報 集 約 のスピードアップ 化 を 図 り 航 空 会 社 と 交 通 事 業 者 双 方 の 負 担 を 軽 減 する また 旅 客 に 対 するスムーズな 情 報 提 供 ができるように 北 海 道 運 輸 局 航 空 会 社 交 通 事 業 者 間 において 情 報 共 有 のあり 方 の 継 続 的 な 検 証 と 対 応 する 交 通 手 段 の 拡 充 に ついても 検 討 する 3 周 遊 パス 導 入 による 乗 り 継 ぎ 利 便 性 向 上 の 取 り 込 みとして 訪 日 外 国 人 観 光 客 を 対 象 にした 都 市 間 バス 等 における 周 遊 パスの 実 証 実 験 に 取 り 組 む 4バスロケ 及 び 検 索 システム 導 入 による 乗 り 継 ぎ 利 便 性 向 上 の 取 り 込 みとして 目 的 地 検 索 機 能 を 付 随 したバスロケ(バスの 運 行 状 況 システム)の 実 証 実 験 を 平 成 27 年 11 月 から 旭 川 市 の バスキタ! で 実 施 した 北 海 道 運 輸 局 は 実 施 自 治 体 バス 事 業 者 システム 開 発 会 社 等 か ら 利 用 状 況 等 の 結 果 データを 収 集 分 析 し それに 基 づき 自 治 体 バス 事 業 者 北 海 道 バス 協 会 等 に 対 する 本 格 導 入 に 向 けた 働 きかけを 継 続 する 3-2 宿 泊 施 設 宿 泊 施 設 数 客 室 数 宿 泊 施 設 の 稼 働 率 訪 日 外 国 人 来 道 者 の 宿 泊 地 の 3 視 点 から 宿 泊 施 設 の 現 状 を 調 査 した (1) 宿 泊 施 設 数 客 室 数 の 現 状 平 成 21 年 度 末 から 平 成 25 年 度 末 の 5 年 間 にわたる 北 海 道 のホテル 旅 館 の 施 設 数 と 客 室 数 を 調 査 すると ホテル 数 とその 客 室 数 は 平 成 21 年 度 末 から 4 年 連 続 して 増 加 したが 平 成 25 年 度 末 は ホテル 数 客 室 数 ともに 減 少 した 旅 館 数 とその 客 室 数 は 平 成 21 年 度 末 から 5 年 連 続 して 減 少 した ( 表 2 参 照 ) 表 0.9 道 内 宿 泊 施 設 数 客 室 数 の 推 移 平 成 21 年 度 末 平 成 22 年 度 末 平 成 23 年 度 末 平 成 24 年 度 末 平 成 25 年 度 末 ホテル 数 668 677 679 684 681 ホテル 客 室 数 62,966 63,177 63,293 63,794 63,650 旅 館 数 2,788 2,715 2,622 2,551 2,482 2-34

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 旅 館 客 室 数 53,197 51,700 49,519 48,387 47,355 出 典 : 北 海 道 保 健 統 計 年 報 (2) 宿 泊 施 設 の 稼 働 率 の 現 状 観 光 庁 の 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 から 全 国 と 北 海 道 の 客 室 稼 働 率 を 比 較 すると 北 海 道 の 旅 館 の 客 室 稼 働 率 は 全 国 を 上 回 っているが リゾートホテル ビジネスホテル シティホテルの 客 室 稼 働 率 は 全 国 を 下 回 っている( 表 3 参 照 ) また 旅 館 の 客 室 稼 働 率 は 5 割 未 満 の 状 況 にあり 道 内 のリゾ ートホテルの 稼 働 率 を 上 回 ったが ビジネスホテルやシティホテルに 比 べると 約 2 割 以 上 低 い 表 0.10 客 室 稼 働 率 の 比 較 平 成 24 年 平 成 25 年 平 成 26 年 旅 館 リゾートホテル ビジネスホテル シティホテル 全 国 35.5 33.4 35.2 北 海 道 41.8 44.0 47.0 全 国 48.0 52.3 54.0 北 海 道 42.2 43.4 46.4 全 国 67.3 69.5 72.1 北 海 道 65.2 66.9 66.4 全 国 72.5 75.7 77.3 北 海 道 67.1 69.3 72.6 出 典 : 観 光 庁 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 (3) 訪 日 外 国 人 来 道 者 の 宿 泊 地 の 現 状 北 海 道 観 光 入 客 数 調 査 報 告 書 ( 平 成 26 年 度 )から 道 央 道 南 道 北 オホーツク 十 勝 釧 路 根 室 の 6 圏 域 別 に 北 海 道 における 訪 日 外 国 人 来 道 者 の 宿 泊 地 の 動 向 を 分 析 した その 結 果 訪 日 外 国 人 来 道 者 の 図 0.39 平 成 26 年 度 6 圏 域 別 訪 日 外 国 人 宿 泊 者 延 べ 数 宿 泊 地 は 73%が 道 央 圏 域 に 集 中 しており 続 いて 道 北 圏 域 11% 125,229, 121,387, 96,782, 2% 3% 3% 道 南 圏 域 8% 十 勝 圏 域 3% 釧 387,132, 路 根 室 圏 域 3% オホーツク 圏 8% 域 2%になっている( 図 2 参 照 ) 539,820, 11% 3,430,673, 73% 道 央 圏 域 計 道 北 圏 域 計 道 南 圏 域 計 出 典 : 北 海 道 経 済 部 観 光 統 計 から 作 図 十 勝 圏 域 計 釧 路 根 室 圏 域 計 オホーツク 圏 域 計 2-35

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 (4) 宿 泊 施 設 の 課 題 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 が 増 加 する 一 方 で 平 成 25 年 度 末 のホテル 数 とその 客 室 数 旅 館 数 とその 客 室 数 は 前 年 度 末 よりも 減 少 し 平 成 26 年 の 旅 館 の 客 室 稼 働 率 は 全 国 の 稼 働 率 を 上 回 っている が 5 割 未 満 の 状 況 にある また 訪 日 外 国 人 の 宿 泊 地 が 道 央 圏 域 に 集 中 することから その 地 域 の 宿 泊 施 設 では 受 け 入 れが 困 難 な 状 況 になり 予 約 をお 断 りする 実 態 がある その 現 状 を 踏 まえて 前 述 した 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググループ は 宿 泊 施 設 の 課 題 と 取 り 込 みを 次 のようにまとめている 宿 泊 施 設 の 2 つの 課 題 と 取 り 込 み 方 針 1 札 幌 地 域 ニセコ 地 域 では 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 宿 泊 施 設 の 不 足 が 顕 著 に 現 れている 日 本 人 旅 行 者 のピークシーズンと 訪 日 外 国 人 の 来 道 時 期 が 重 なる 時 には 函 館 地 区 千 歳 地 区 十 勝 川 地 区 富 良 野 美 瑛 地 区 層 雲 峡 地 区 阿 寒 地 区 などにおいても 宿 泊 の 予 約 をお 断 りする 事 態 が 発 生 するという それらの 現 状 から 宿 泊 施 設 の 確 保 を 課 題 とした 2 北 海 道 の 大 規 模 ホテルや 旅 館 では 耐 震 診 断 によって 改 修 工 事 が 必 要 になる 可 能 性 がある 多 く の 大 規 模 温 泉 旅 館 は 修 学 旅 行 生 の 受 入 をしている 施 設 が 多 いため 耐 震 問 題 によって 長 期 休 業 が 発 生 した 場 合 に 修 学 旅 行 生 など 大 型 団 体 の 受 入 ができない 恐 れがあることから 耐 震 改 修 を 課 題 とした これらの 課 題 に 対 して 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググループ は 次 の 取 り 込 みや 方 針 を 発 表 した 1VJ 地 方 連 携 事 業 を 活 用 し 観 光 客 の 入 込 みを 平 準 化 する 取 り 込 みや 広 域 に 分 散 化 するための プロモーションを 継 続 的 に 実 施 する 2 道 央 圏 に 集 中 する 観 光 客 を ひがし 北 海 道 地 区 に 向 けて 広 域 分 散 化 を 図 るため 広 域 観 光 周 遊 ル ート 形 成 計 画 に 基 づき 地 域 の 関 係 者 と 連 携 して 事 業 を 実 施 する 3 北 海 道 内 の 宿 泊 施 設 の 情 報 を 把 握 し 関 係 者 間 で 検 討 する 3-3 案 内 システム 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 国 籍 数 や 地 域 数 が 増 加 してくるとともに 観 光 情 報 や 交 通 情 報 宿 泊 施 設 飲 食 施 設 安 全 や 救 急 医 療 自 然 災 害 の 緊 急 事 態 に 関 する 情 報 の 案 内 システムが 重 要 になってきた 特 に FIT の 増 加 に 対 応 する JNTO 認 定 観 光 案 内 所 の 充 実 と ICT を 活 用 した 情 報 提 供 のシステムを 早 急 に 構 築 することが 求 められている 道 内 の JNTO 認 定 外 国 人 観 光 案 内 所 は 平 成 27 年 12 月 時 点 で 39 案 内 所 あり カテゴリー 別 の 内 訳 と 道 内 の JNTO 認 定 外 国 人 観 光 案 内 所 の 分 布 は 次 の 通 りである( 表 4: 参 照 ) また 北 海 道 さっぽろ 観 光 案 内 所 に 訪 れる 訪 日 外 国 人 来 道 者 数 は 平 成 26 年 度 で 約 52 千 人 と 2-36

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 なり 掌 握 している 国 籍 数 は 48 国 以 上 になっている その 内 約 80%がアジアからの 観 光 客 で 韓 国 中 国 タイ 台 湾 香 港 シンガポールの 順 となっている 表 0.11 カテゴリー 別 案 内 所 数 カテゴリー 案 内 所 数 主 な 要 件 カテゴリー3 0 全 国 レベルの 観 光 案 内 英 語 スタッフ 常 駐 かつ 他 2 言 語 常 時 対 応 カテゴリー2 11 広 域 の 観 光 案 内 英 語 スタッフが 常 駐 カテゴリー1 26 地 域 の 観 光 案 内 パートタイム 等 で 英 語 対 応 が 可 能 パートナー 施 設 2 観 光 案 内 をしない パートタイム 等 で 英 語 対 応 が 可 能 計 39 表 0.12 JNTO 認 定 外 国 人 観 光 案 内 所 一 覧 市 町 村 案 内 所 カテゴリー 北 海 道 さっぽろ 観 光 案 内 所 2 札 幌 市 ( 公 財 ) 札 幌 国 際 プラザ 1 札 幌 & 北 海 道 コンシェルジュセンター 1 小 樽 市 小 樽 国 際 インフォメーションセンター 2 千 歳 駅 観 光 案 内 所 2 千 歳 市 支 笏 湖 観 光 案 内 所 1 レラ トラベルサロン 2 三 井 アウトレットパーク 札 幌 北 広 島 総 合 案 内 所 1 北 広 島 市 NEXCO 東 日 本 輪 厚 パーキングエリア 上 りインフォメーション 1 NEXCO 東 日 本 輪 厚 パーキングエリア 下 りインフォメーション 1 登 別 市 登 別 観 光 案 内 所 2 洞 爺 湖 町 ( 一 社 ) 洞 爺 湖 温 泉 観 光 協 会 1 白 老 町 ( 一 社 ) 白 老 観 光 協 会 2 倶 知 安 町 エクスプロアーニセコ 1 ニセコ 町 道 の 駅 ニセコビュープラザ 1 留 寿 都 村 RUSUTDU 外 国 人 観 光 案 内 所 2 函 館 市 観 光 案 内 所 1 函 館 市 函 館 空 港 総 合 案 内 所 ( 国 際 線 到 着 ロビー) 1 函 館 空 港 総 合 案 内 所 ( 国 内 線 到 着 ロビー) 1 函 館 空 港 総 合 案 内 所 ( 国 内 線 出 発 ロビー) パートナー 七 飯 町 七 飯 町 大 沼 国 際 交 流 プラザ 1 旭 川 市 旭 川 観 光 物 産 情 報 センター 2 道 の 駅 あさひかわ 1 富 良 野 市 富 良 野 美 瑛 広 域 インフォメーションセンター 2 美 瑛 町 ( 一 社 ) 美 瑛 町 観 光 協 会 2 東 川 町 道 の 駅 ひがしかわ 道 草 館 1 帯 広 市 とかち 観 光 情 報 センター 1 2-37

第 2 章 北 海 道 における 外 国 観 光 客 の 動 向 と 特 性 NPO 法 人 阿 寒 観 光 協 会 まちづくり 推 進 機 構 1 釧 路 市 ( 一 社 ) 釧 路 観 光 コンベンション 協 会 2 釧 路 市 観 光 案 内 所 (たんちょう 釧 路 空 港 内 ) 1 釧 路 市 観 光 案 内 所 JR 釧 路 駅 内 1 弟 子 屈 町 道 の 駅 摩 周 温 泉 観 光 案 内 所 1 中 標 津 町 中 標 津 空 港 観 光 案 内 所 1 網 走 市 網 走 駅 観 光 案 内 所 1 道 の 駅 流 氷 街 道 網 走 観 光 案 内 所 1 紋 別 市 ( 一 社 ) 紋 別 観 光 協 会 1 滝 上 町 道 の 駅 香 りの 里 たきのうえ 1 美 幌 町 美 幌 観 光 案 内 所 1 小 平 町 道 の 駅 おびら 鰊 番 屋 パートナー その 現 状 を 踏 まえて 前 述 した 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググループ は 情 報 提 供 発 信 という 観 点 から JNTO 認 定 観 光 案 内 所 とホームページや 案 内 表 記 の 課 題 と 取 り 込 み 方 針 をまとめている JNTO 認 定 観 光 案 内 所 とホームページや 案 内 表 記 の2つの 課 題 と 取 り 込 み 方 針 1 増 加 する FIT に 観 光 案 内 所 としての 十 分 な 対 応 ができていない 要 員 募 集 をするが 外 国 語 の 対 応 ができる 人 材 の 確 保 は 難 しい 新 千 歳 空 港 には 多 言 語 で 北 海 道 全 体 を 案 内 できる JNTO 認 定 の 観 光 案 内 所 がない などの 現 状 から 観 光 案 内 所 の 充 実 を 課 題 とした 2 スマートフォンを 活 用 したバスの 利 用 サイトを 作 ったが 外 国 語 対 応 が 課 題 になっている 外 国 語 のできるスタッフを 駅 に 派 遣 したが 人 材 確 保 と 対 応 に 限 界 がある 観 光 地 の 外 国 語 による 名 称 表 記 に 統 一 化 が 進 んでいない FIT のレンタカー 利 用 は 増 加 しているが ナビの 使 い 方 がわからない 外 国 人 も 多 い 交 通 標 識 や 案 内 板 の 多 言 語 表 記 の 改 善 が 必 要 である 日 本 語 サイトをそのまま 翻 訳 しているケースが 多 い きめ 細 やかな 情 報 発 信 と 広 域 連 携 が 必 要 であ る エリア 内 の 観 光 情 報 が 別 々に 配 信 されている 連 携 した 一 つのポータルサイトに 集 約 する 必 要 がある などの 現 状 から ホームページ 案 内 表 記 の 充 実 を 課 題 とした これらの 課 題 に 対 して 北 海 道 ブロック 連 絡 会 観 光 交 通 ワーキンググループ は 次 の 取 り 組 みや 方 針 を 発 表 した 1 外 国 人 の 受 入 体 制 の 整 備 として 指 さしガイドブック の 作 成 を 地 域 の 関 係 団 体 とともに 実 施 する また 外 国 語 スキルを 持 った 人 材 起 用 を 積 極 的 に 行 い ホスピタリティの 充 実 を 図 る 2 来 年 度 中 に 新 千 歳 空 港 内 の JNTO 認 定 観 光 案 内 所 を 設 置 するため 関 係 者 間 で 検 討 をする 3 北 海 道 運 輸 局 ホームページや 各 機 関 のホームページ 上 の 多 言 語 ツールを 集 約 し 周 知 案 内 等 を 実 施 する 4 継 続 的 に 補 助 金 を 活 用 し 観 光 立 国 実 現 に 向 けた 多 言 語 対 応 の 改 善 強 化 のためのガイドライ ン の 周 知 統 一 した 表 示 方 法 の 検 討 を 働 きかける 2-38

第 3 章 ひがし 北 海 道 を 訪 れる 外 国 人 観 光 客 の 特 性 1. 外 国 人 観 光 客 の 実 態 1-1 外 国 人 観 光 客 実 態 調 査 概 要 (1) 調 査 の 目 的 ひがし 北 海 道 エリアを 訪 れる 外 国 人 観 光 客 の 実 態 やニーズをアンケートにより 把 握 し 今 後 の 本 エリア におけるマーケティング 戦 略 プロモーション 戦 略 を 企 画 する 基 礎 データを 得 ることを 目 的 に 実 施 した (2) 調 査 の 進 め 方 1 調 査 期 間 及 び 実 施 場 所 調 査 区 分 調 査 期 間 調 査 対 象 調 査 地 調 査 方 法 道 東 圏 外 国 人 観 光 客 調 査 道 央 圏 外 国 人 観 光 客 調 査 第 1 回 第 2 回 2016 年 1 月 25 日 ~2 月 7 日 ( 日 ) 2016 年 3 月 1 日 ( 火 )~3 月 14 日 ( 月 ) 2016 年 2 月 1 5 日 ( 月 )~2 月 18 日 ( 木 ) 期 間 中 ひがし 北 海 道 エリア を 旅 行 した 外 国 人 観 光 客 ( 宿 泊 客 ) 期 間 中 ひがし 北 海 道 エリア を 旅 行 した 外 国 人 観 光 客 ( 宿 泊 客 + 一 般 観 光 客 ) 札 幌 を 訪 れた 外 国 人 観 光 客 ひがし 北 海 道 エリア 13 拠 点 + 根 室 中 標 津 地 区 の 宿 泊 施 設 (フロントで 記 入 依 頼 ) 旭 川 空 港 道 の 駅 流 氷 街 道 網 走 エ リア 内 主 要 宿 泊 施 設 ( 空 港 及 び 道 の 駅 で は 対 面 調 査 宿 泊 施 設 はフロントで 記 入 依 頼 ) 北 海 道 札 幌 観 光 案 内 所 ( 対 面 調 査 ) 回 収 サンプル 数 541 271 200 旅 行 業 者 調 査 2016 年 2 月 下 旬 ~3 月 上 旬 アジア 圏 オーストラリ ア ヨーロッパにおける 主 要 旅 行 会 社 約 50 社 に 依 頼 メールにてアンケー ト 依 頼 同 じくメー ルにて 返 信 19 社 3-1