Contents 1. はじめに...2 2. 電 源 構 成...2 3. 2030 年 の 新 設 発 電 所 の 発 電 コスト...5 4. 電 力 需 要 見 通 し...7 5. 結 論...7 APPENDICES...9 2030 年 の 日 本 の 電 源 構 成 見 通 し:より 多 くのガスと 太 陽 光 発 電 の 導 入 は 可 能 2015 年 6 月 1 日 日 本 政 府 は 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し( 案 )を 公 開 した 政 府 案 とブルームバーグ ニュー エナジー ファイナンスが 分 析 した 長 期 予 測 の 間 には 複 数 の 重 要 な 違 いがある 弊 社 は 再 生 可 能 エネルギーとガス 火 力 発 電 の 果 たす 役 割 はより 大 きく 逆 に 原 子 力 発 電 と 石 炭 火 力 の 役 割 はより 小 さくなると 考 えている 本 レポートは 両 者 の 差 異 とその 背 景 にある 理 由 につ いて 詳 しく 述 べている 原 子 力 : 日 本 政 府 は 2030 年 の 電 力 供 給 量 のうち 原 子 力 発 電 が 占 める 割 合 を 20%から 22%(213-234TWh)と 予 測 している そのためには 少 なくとも 38GW の 発 電 容 量 が 必 要 に なるであろう 弊 社 の 分 析 によれば 最 も 楽 観 的 なシナリオでさえ 2030 年 に 運 転 可 能 な 発 電 容 量 は 26GW のみである 原 子 炉 の 運 転 期 間 制 限 年 数 40 年 を 延 長 する 場 合 に 発 生 する コストや 追 加 的 に 発 生 する 規 制 の 重 荷 を 考 慮 すると 現 在 の 政 策 に 大 幅 な 変 更 がない 限 り 2030 年 時 点 の 電 力 供 給 量 に 占 める 原 子 力 発 電 の 割 合 は 10%にも 満 たないであろう 火 力 発 電 : 政 府 は 2030 年 の 電 力 供 給 量 のうち 火 力 発 電 が 占 める 割 合 を 2013 年 時 点 の 87%を 大 幅 に 下 回 る 56%と 予 測 している 一 方 弊 社 の 分 析 における 火 力 発 電 の 割 合 は 65%である 両 者 の 最 も 大 きな 違 いは ガス 火 力 発 電 の 役 割 である 政 府 の 予 測 では 石 炭 火 力 発 電 とガス 火 力 発 電 の 割 合 をそれぞれ 26% 27%とし 石 油 火 力 発 電 に 関 しては 3%と している 弊 社 の 予 測 では 石 炭 火 力 発 電 が 占 める 割 合 を 23% ガス 火 力 発 電 を 42% そ して 石 油 火 力 発 電 を 0%としている 再 生 可 能 エネルギー: 政 府 による 再 生 可 能 エネルギーに 関 する 予 測 は 固 定 価 格 買 取 制 度 の ような 政 府 支 援 メカニズムがなければ 再 生 可 能 エネルギープロジェクトは 経 済 的 に 成 り 立 たないという 暗 黙 の 仮 定 に 基 づいている 結 果 として 2030 年 に 太 陽 光 発 電 が 電 力 供 給 量 に 占 める 割 合 を 7%と 予 測 している 一 方 弊 社 は 太 陽 光 発 電 の 占 める 割 合 が 12%に 達 す ると 予 測 している 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 量 : 政 府 による 予 測 では 2013 年 を 基 準 とした 2030 年 時 点 の 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 量 は 全 セクターを 通 じて 26%としている 弊 社 は 2030 年 の 電 源 構 成 予 測 に 基 づき 2030 年 時 点 の 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 量 を 28%と 予 測 する( 予 測 は 電 力 セクターのみ が 対 象 ) つまり 政 府 及 び 弊 社 の 見 通 しにおける 削 減 量 の 値 は ほぼ 等 しい 可 能 性 があ る ただし 弊 社 の 削 減 量 の 予 測 はより 高 い 再 生 可 能 エネルギーとガス 火 力 発 電 の 占 める 割 合 に 起 因 し 政 府 の 予 測 はより 野 心 的 な 原 子 力 発 電 の 発 電 量 の 目 標 を 達 成 することに 由 来 し ている 弊 社 の 見 解 : 弊 社 のエネルギー 長 期 見 通 しは 現 在 の 政 策 市 場 動 向 経 済 学 に 基 づいてい Ali Izadi-Najafabadi +81 3 3201 3586 aizadinajafa@bloomberg.net る 一 方 政 府 による 長 期 エネルギー 需 給 見 通 しは 矛 盾 する 政 治 的 目 標 政 治 的 に 優 遇 さ れている 石 炭 火 力 発 電 原 子 力 発 電 を 守 ることと 同 時 に より 少 ない 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 量 を 達 成 すること を 調 整 する 試 みのように 思 われる Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 1 of 12
1. はじめに 2011 年 3 月 11 日 の 東 日 本 大 震 災 以 前 日 本 政 府 は 安 価 かつ 安 定 的 な 電 力 供 給 を 確 保 すると 同 時 に 電 力 セクターにおける 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 削 減 することを 目 的 として 原 子 力 発 電 の 占 め る 割 合 を 2010 年 の 30%から 2030 年 までに 50%に 引 き 上 げることを 計 画 していた それ 以 降 原 子 力 発 電 に 対 する 国 民 の 警 戒 感 上 昇 を 続 ける 電 気 料 金 に 対 する 産 業 界 の 懸 念 そして 再 生 可 能 エネルギーと 電 力 システム 改 革 に 対 する 電 力 会 社 の 慎 重 姿 勢 を 背 景 に 政 府 の 長 期 エネル ギー 需 給 見 通 しは 流 動 的 であった また 2013 年 末 に 民 主 党 から 自 民 党 への 政 権 交 代 が 行 われ たことに 伴 い 長 期 エネルギービジョンのとりまとめに 更 なる 遅 れが 生 じた 震 災 後 に 発 表 された エネルギー 基 本 計 画 (2014 年 4 月 11 日 閣 議 決 定 )には 具 体 的 な 数 値 目 標 が 全 く 含 まれていなかった それどころか 自 民 党 政 権 による 原 子 力 発 電 及 び 石 炭 火 力 発 電 に 対 する 支 援 に 沿 うような 形 で 両 電 源 はベースロードとして 扱 われている 再 生 可 能 エネル ギー( 水 力 を 含 む)の 役 割 に 関 しては 同 基 本 計 画 の 脚 注 で 前 回 のエネルギー 基 本 計 画 で 掲 げ られた 発 電 電 力 量 に 占 める 再 生 可 能 エネルギー 等 の 割 合 目 標 として 掲 げられた 13.5%(2020 年 ) 約 20%(2030 年 )に 触 れながら これまでのエネルギー 基 本 計 画 を 踏 まえて 示 した 水 準 をさらに 上 回 る 水 準 の 導 入 を 目 指 す としている 自 民 党 政 権 は 新 設 された 原 子 力 規 制 委 員 会 が 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 を 先 導 すると 自 信 を 持 っ ていたため 電 源 構 成 に 関 する 長 期 見 通 しを 作 成 することを 念 頭 に 今 年 1 月 経 済 産 業 省 資 源 エネルギー 庁 の 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し 小 委 員 会 の 招 集 を 開 始 した 長 期 見 通 し( 案 )の 取 りまとめの 期 限 は 明 確 に 設 定 されてはいなかった しかし 同 委 員 会 のゴールは 年 末 にフ ランス パリで 開 催 予 定 の COP21 交 渉 の 準 備 に 向 け 今 年 6 月 にドイツ ボンで 開 催 される 気 候 変 動 会 議 で 排 出 削 減 量 目 標 - 国 連 の INDC( 各 国 が 自 主 的 に 決 定 する 約 束 草 案 )- の 提 出 に 間 に 合 わせることであった 4 月 28 日 同 委 員 会 は 2030 年 までの 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し 骨 子 ( 案 ) を 6 月 1 日 に 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し( 案 ) を 公 開 した 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し( 案 )は 矛 盾 する 政 治 的 目 標 政 治 的 に 優 遇 されている 石 炭 火 力 発 電 原 子 力 発 電 を 守 ることと 同 時 に より 少 ない 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 量 を 達 成 すること を 調 整 する 試 みのように 思 われる しかしながら 弊 社 は 同 見 通 し( 案 )で 述 べられている 論 拠 と 現 在 の 市 場 動 向 及 び 政 策 との 間 に 矛 盾 があると 考 えている 本 レポートでは 同 見 通 し( 案 )に おける 主 要 な 問 題 について 解 説 をする 2. 電 源 構 成 電 源 構 成 の 予 測 に 関 する 弊 社 と 政 府 のアプローチは 根 本 的 に 異 なっている 政 府 は 全 ての 既 存 原 発 の 再 稼 動 と 他 の 技 術 現 在 計 画 中 のプロジェクトの 稼 動 を 前 提 としているように 見 える さ らに 電 源 コストを 2013 年 の 9.7 兆 円 から 2030 年 に 9.4 兆 円 に 引 き 下 げるとしている 弊 社 の 試 算 では まず 電 力 需 要 を 予 測 した 後 既 存 電 源 構 成 ( 原 子 力 火 力 再 生 可 能 エネルギー)が 規 制 や 経 済 環 境 の 下 でどのようになるかを 予 測 している 次 に 既 に 発 表 されている 計 画 中 のプロ ジェクトと 未 発 表 のプロジェクトの 経 済 性 を 考 慮 して 供 給 不 足 が 生 じないかを 検 証 している Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 2 of 12
2.1. 原 子 力 発 電 日 本 政 府 は 2030 年 の 電 力 供 給 量 のうち 原 子 力 発 電 の 占 める 割 合 を 20%から 22%(213- Figure 1: 発 電 量 における 原 子 力 発 電 の 占 める 割 合 の 比 較 (%) 21% 2% 9% 2013 2030 政 府 2030 BNEF Source: Bloomberg New Energy Finance, Japan s Ministry of Economy, Trade and Industry 234TWh)と 予 測 している そのためには 37.4GW から 41.1 GW の 発 電 容 量 が 必 要 になるであ ろう 弊 社 の 分 析 によると 最 も 楽 観 的 なシナリオ(Figure 2)を 取 ったとしても さらに 11.9GW から 15.6GW の 発 電 容 量 が 必 要 となるであろう したがって 日 本 政 府 は 少 なくとも 13 基 の 原 子 炉 の 運 転 期 間 制 限 年 数 40 年 を 延 長 しなければならないこととなる 13 基 は 以 下 の 通 りである 北 海 道 電 力 泊 原 子 力 発 電 所 1 号 機 東 北 電 力 女 川 原 子 力 発 電 所 1 号 機 東 京 電 力 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 1 号 機 2 号 機 と 5 号 機 中 部 電 力 浜 岡 原 子 力 発 電 所 3 号 機 関 西 電 力 高 浜 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 4 号 機 中 国 電 力 島 根 原 子 力 発 電 所 2 号 機 四 国 電 力 伊 方 原 子 力 発 電 所 2 号 機 そして 九 州 電 力 玄 海 原 子 力 発 電 所 2 号 機 川 内 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 である しかし ながら これら 全 ての 原 子 炉 の 運 転 期 間 の 延 長 は 福 島 の 事 故 以 来 続 く 国 民 の 反 原 発 の 機 運 からと ても 難 しいであろう また 経 済 的 にも 全 ての 安 全 基 準 を 満 たし 延 長 のための 安 全 審 査 の 許 可 を 得 るためには 膨 大 な 追 加 的 コストがかかるであろう また 新 しい 原 子 力 発 電 所 の 建 設 も 視 野 に 入 るかもしれない しかしながら 政 府 の 公 式 見 解 では 原 発 の 新 増 設 は 行 わない 方 向 であ る 原 子 力 発 電 の 予 測 シナリオに 関 する 詳 細 は アペンディクスを 参 照 Figure 2: ブルームバーグ ニューエナジーファイナンスの 原 子 力 発 電 容 量 と 発 電 量 の 予 測 GW 60 TWh 300 50 250 40 政 府 の2030 年 容 量 予 測 200 30 150 20 100 10 50 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 0 発 電 容 量 - 悲 観 的 シナリオ 発 電 容 量 - ベースシナリオ 発 電 容 量 - 楽 観 的 シナリオ 発 電 供 給 量 - 悲 観 的 シナリオ 発 電 供 給 量 - ベースシナリオ 発 電 供 給 量 - 楽 観 的 シナリオ Source: Bloomberg New Energy Finance, Japan s Ministry of Economy Trade and Industry 2.2. 火 力 発 電 政 府 は 2030 年 の 電 力 供 給 のうち 火 力 発 電 が 占 める 割 合 を 2013 年 時 点 の 87%を 大 幅 に 下 回 る 56%と 予 測 している 一 方 弊 社 の 分 析 における 火 力 発 電 の 割 合 は 65%である 両 者 の 最 も 大 きな 違 いは ガス 火 力 発 電 の 役 割 である 政 府 の 予 測 では 石 炭 火 力 発 電 とガス 火 力 発 電 の 割 合 をそれぞれ 26% 27%とし 石 油 火 力 発 電 に 関 しては 3%としている 弊 社 の 予 測 では 石 炭 火 力 発 電 が 占 める 割 合 を 23% ガス 火 力 発 電 を 42% そして 石 油 火 力 発 電 を 0%としている 政 府 はその 説 明 として 発 電 効 率 の 良 い 石 炭 火 力 発 電 技 術 例 えば 超 々 臨 界 圧 などを 採 用 する Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 3 of 12
ことに 言 及 している 一 方 弊 社 は 現 存 する 電 力 会 社 の 発 電 資 産 と 計 画 中 のプロジェクト 特 に 太 陽 光 発 電 など 出 力 不 安 定 な 再 生 可 能 エネルギーの 増 加 に 対 し ガスタービンが 必 要 となるこ とから 今 後 ガス 火 力 発 電 がより 大 きな 役 割 を 担 う と 考 えている Figure 3: 発 電 電 力 量 における 再 生 可 能 エネルギーの 割 合 の 比 較 (%) Figure 4: 発 電 電 力 量 における 火 力 発 電 の 割 合 (%) 86.8% 23.0% 26.1% 11.6% 7.0% 12% 8.5% 9.0% 8% 2013 2030 政 府 2030 BNEF 地 熱 風 力 バイオマス 太 陽 光 水 力 Source: Bloomberg New Energy Finance, Ministry of Economy, Trade and Industry 14.6% 41% 56.0% 3.0% 27% 65.0% 42% 31% 26% 23% 2013 2030 政 府 2030 BNEF 石 油 ガス 石 炭 2.3. 再 生 可 能 エネルギー 日 本 政 府 は 固 定 価 格 買 取 制 度 がない 場 合 には 再 生 可 能 エネルギーは 導 入 されない という 暗 黙 の 仮 定 を 置 いているように 思 われる また 政 府 の 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 量 予 測 は 固 定 価 格 買 取 制 度 において 新 たな 設 備 認 定 量 やその 取 り 消 しが 有 りうるにもかかわらず 主 にこれまで の 設 備 認 定 量 ( 風 力 の 場 合 は 環 境 影 響 評 価 中 のプロジェクトの 容 量 )に 基 づいている 政 府 と 弊 社 の 再 生 可 能 エネルギー 導 入 量 予 測 における 最 大 の 違 いは 太 陽 光 発 電 の 予 測 にある 太 陽 光 日 本 政 府 は 2030 年 までの 太 陽 光 発 電 導 入 量 を 64GW そのうち 9GW は 住 宅 用 55GW は 非 住 宅 用 としている 64GW のうち 61GW は 導 入 済 の 25GW と 固 定 価 格 買 取 制 度 下 の 既 存 の 設 備 認 定 に 基 づいている 残 りの 3GW は 政 府 が 提 示 した 将 来 の 固 定 価 格 買 取 に 伴 う 費 用 に 基 づき 算 定 された 既 に 多 くの 国 々においてインセンティブがなくとも 屋 根 上 太 陽 光 発 電 が 経 済 的 であるという 事 実 にもかかわらず 政 府 の 予 測 には 公 的 支 援 がなければ 太 陽 光 発 電 は 導 入 さ れないという 暗 黙 の 仮 定 が 置 かれている 現 在 日 本 の 平 均 的 な 屋 根 上 住 宅 用 太 陽 光 発 電 システ ムの 価 格 (Figure 5)は ドイツやオーストラリアのそれを 50% 以 上 上 回 っている 両 国 の 市 場 では 固 定 価 格 買 取 制 度 のような 支 援 が 減 らされたことに 伴 い すぐに 太 陽 光 発 電 システム 価 格 が 低 下 した 今 では ドイツとオーストラリアの 屋 根 上 太 陽 光 発 電 の 発 電 コストは 電 気 料 金 に 対 して 十 分 な 競 争 力 がある 日 本 でも 新 たに 屋 根 上 太 陽 光 発 電 の 増 加 を 抑 えるような 規 制 が 課 せられない 限 り 両 国 が 経 験 した 道 を 歩 むことを 否 定 する 理 由 はないと 考 える 弊 社 の 分 析 では 太 陽 光 発 電 の 予 測 に 際 し 固 定 価 格 買 取 制 度 の 設 備 認 定 の 取 り 消 しの 可 能 性 を 考 慮 している また 電 気 料 金 の 影 響 を 直 に 受 ける 屋 根 上 太 陽 光 発 電 の 経 済 性 について 分 析 を 行 っている その 結 果 として 日 本 では 2030 年 までに 累 積 95.3GW の 太 陽 光 発 電 が 導 入 される と 予 測 している そのうち 1MW 未 満 のプロジェクト( 大 部 分 が 屋 根 上 太 陽 光 )が 82%を 占 め ると 考 えている Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 4 of 12
Figure 5: 住 宅 用 太 陽 光 発 電 システムの 平 均 価 格, $/W (DC) 10.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 Q1 2008 Q1 2009 Q1 2010 Q1 2011 Q1 2012 Q1 2013 Q1 2014 Q1 2015 ドイツ 日 本 中 国 製 多 結 晶 シリコンモジュール オーストラリア (3kW ) Source: Bloomberg New Energy Finance, Solarchoice, J-PEC, BSW-Solar 風 力 2030 年 における 弊 社 の 風 力 発 電 導 入 予 測 量 (11.1GW)は 詳 細 部 分 は 異 なるものの 政 府 の 予 測 値 (10GW)に 非 常 に 近 い 政 府 は 陸 上 風 力 発 電 の 予 測 導 入 量 を 9.18GW 洋 上 風 力 発 電 を 0.82GW と 予 測 している 一 方 弊 社 の 予 測 値 は 陸 上 風 力 発 電 が 8GW 洋 上 風 力 発 電 が 3.1GW である 政 府 の 予 測 は 稼 働 済 の 2.7GW と 現 在 環 境 影 響 評 価 中 の 案 件 5.2GW に 基 づい ている さらに 送 電 ネットワークの 運 用 ルール 整 備 と 拡 大 に 伴 い まだ 発 表 されていない 2.1GW 分 のプロジェクトが 新 たに 加 わると 予 測 している また 政 府 は 洋 上 風 力 発 電 セクター を 手 厚 く 支 援 する 一 方 導 入 量 を 低 く 見 積 もっており これは 驚 きに 値 する 2014 年 日 本 政 府 は 洋 上 風 力 発 電 の 固 定 買 取 価 格 を 世 界 で 最 も 高 い 36 円 /kwh に 設 定 した さらに 洋 上 風 力 発 電 の 技 術 開 発 に 対 し 2014 年 には 49 億 円 2015 年 に 79.3 億 円 という 非 常 に 大 きな 額 の 公 的 資 金 を 投 入 した また 政 府 による 予 測 では 陸 上 風 力 発 電 事 業 者 が 掲 げる 最 も 重 要 な 課 題 - 他 の 発 電 技 術 と 比 べてはるかに 厳 しい 環 境 影 響 評 価 プロセス の 解 決 について 十 分 に 議 論 がされ ていない 現 時 点 では 112.5MW 未 満 の 石 炭 火 力 発 電 所 を 建 設 するほうが 同 出 力 規 模 の 風 力 発 電 所 を 建 設 するよりも 容 易 である 3. 2030 年 の 新 設 発 電 所 の 発 電 コスト 弊 社 が 予 測 した 2030 年 の 再 生 可 能 エネルギープロジェクトの 平 準 化 発 電 コスト(Levelised cost of electricity: LCOE)は 政 府 の 予 測 値 よりも 低 い(Figure 6) 一 方 火 力 発 電 では ガス 火 力 は 政 府 と 弊 社 の 予 測 が 一 致 しているのに 対 し 石 炭 火 力 では 弊 社 の 予 測 発 電 コストは 政 府 よりも 低 い Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 5 of 12
石 炭 CCGT 陸 上 風 力 太 陽 光 ENERGY JAPAN WHITEPAPER Figure 6: 2030 年 の 新 設 発 電 所 (1MW 以 上 )に 関 する 平 準 化 発 電 コスト(LCOE)の 比 較 ($/MWh) BNEF 政 府 BNEF 政 府 BNEF 政 府 BNEF 政 府 0 50 100 150 200 Source: Bloomberg New Energy Finance, Ministry of Economy, Trade and Industry. Note: 2030 年 の 政 府 の 予 測 値 の 円 ドルレートは 1 ドル=105.24 円 石 炭 価 格 に 関 する 政 府 と 弊 社 の 予 測 値 は それぞれ$129/t $133/t と 非 常 に 近 い しかし 発 電 コストの 計 算 において 政 府 は 超 々 臨 界 圧 の 適 用 を 仮 定 しているように 見 られる 一 方 弊 社 の 分 析 では 現 在 までに 発 表 されている 新 設 石 炭 火 力 発 電 プロジェクトの 大 部 分 に 超 臨 界 圧 または 亜 臨 界 圧 が 適 用 されると 仮 定 している 現 在 超 々 臨 界 圧 の 利 用 を 義 務 付 ける 規 制 はない ま た 112.5MW 未 満 の 石 炭 火 力 発 電 は 環 境 影 響 評 価 の 対 象 ではない その 結 果 大 部 分 の 石 炭 火 力 発 電 所 には より 低 コストの 亜 臨 界 圧 が 適 用 されると 考 えられる 弊 社 は 日 本 に 特 化 した 原 子 力 発 電 のコスト 予 測 を 有 していない 政 府 による 原 子 力 発 電 コスト の 予 測 値 は 8.8-10.1 円 /kwh であるが これはこれまで 日 本 に 建 設 された 中 で 最 も 新 しい 原 子 力 発 電 所 に 基 づいていると 見 られる しかしながら 近 年 西 洋 諸 国 における 原 子 力 発 電 プロジェ クト( 例 : 英 国 のヒンクリー C (92.5 ポンド/MWh 日 本 円 にして 17.96 円 /kwh))の 経 験 を 踏 まえると 政 府 が 算 出 した 発 電 コストの 範 囲 は 現 実 的 な 値 ではないと 考 えられる 政 府 の 太 陽 光 発 電 のコスト 予 測 では 同 技 術 の 経 験 曲 線 に 基 づいて 設 備 コスト( 太 陽 光 発 電 モジ ュール インバーター)の 低 減 が 進 むことを 仮 定 している しかし 建 設 コストは 2030 年 まで に 85,000 円 /kw(10kw 以 上 )(58,000/kW 10kW 未 満 )と 一 定 で 推 移 すると 仮 定 している この 背 景 には 人 件 費 の 上 昇 と( 経 験 の 蓄 積 に 伴 う) 効 率 化 によるコスト 低 減 とが 相 殺 するとい う 理 由 がある また 政 府 の 太 陽 光 発 電 のコスト 計 算 では 資 本 コストの 5%を 発 電 所 の 廃 棄 コ ストとして 計 上 している 一 方 弊 社 の 分 析 では ドイツのような 成 熟 市 場 の 経 験 を 踏 まえ 経 験 曲 線 に 基 づくコスト 低 減 は 設 備 費 のみならず 人 件 費 など 資 本 コスト 全 体 に 適 用 されると 仮 定 している Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 6 of 12
4. 電 力 需 要 見 通 し 政 府 案 は 2030 年 までに 電 力 需 要 が 1,176TWh に 増 加 すると 予 測 している これは 年 平 均 経 済 成 長 率 1.7%に 基 づいており 2013 年 (967TWh)の 電 力 需 要 と 比 べて 21%の 増 加 である しか し 過 去 15 年 間 における 日 本 の 年 平 均 GDP 成 長 率 は 0.67%である 同 案 では 高 い 経 済 成 長 を 仮 定 する 背 景 が 説 明 されていないが 日 本 銀 行 のインフレ 目 標 率 2%を 考 慮 し 合 致 するよう 試 算 したように 取 れる 我 々の 需 要 分 析 では 世 界 銀 行 /IMF により 示 された 経 済 見 通 しを 尊 重 し 名 目 年 平 均 経 済 成 長 率 1%を 使 用 する Figure 7: 電 力 需 要 の 予 測 (TWh) 966.6 1,176.90 196.10 946.31 省 エネ 861.65 980.80 850.72 自 家 発 電 系 統 電 力 2013 2030 政 府 * 2030 BNEF Source: Japan s Ministry of Economy, Trade and Industry, Bloomberg New Energy Finance. Note*: 2030 年 の 政 府 の 見 通 しにおける 電 力 需 要 予 測 では 自 家 発 電 用 と 系 統 電 力 とが 区 別 されていない スマートメーター 家 庭 やビルのエネルギーマネジメントシステムの 利 用 需 要 反 応 と 住 宅 用 燃 料 電 池 コージェネシステムなどの 技 術 開 発 を 考 慮 すると 2030 年 における 政 府 の 需 要 予 測 は17% 減 少 して981TWhとなり 我 々が 予 測 する946TWh( 産 業 用 自 家 消 費 を 除 くと851TWh)に 近 づ く さらに 政 府 の 需 要 予 測 が2013 年 より1.5% 上 回 るのに 対 し 弊 社 は2% 下 回 ると 予 測 する 政 府 の 予 測 では2030 年 に 人 口 が2013 年 の1 億 2700 万 人 から1 億 1700 万 人 に 減 少 するとしていること から 弊 社 の 予 測 も 政 府 も 楽 観 的 な 見 通 しになる 可 能 性 がある 5. 結 論 環 境 変 化 例 えば 地 政 学 的 紛 争 に 拠 る 天 然 ガスの 価 格 高 騰 などが 起 こった 結 果 弊 社 の 予 測 が 現 実 とならない 可 能 性 も 十 分 にあるだろう しかしながら 弊 社 は 第 三 者 機 関 として 最 大 限 に 利 用 可 能 なデータと 市 場 環 境 に 関 する 理 解 を 踏 まえ 将 来 予 測 を 試 みている 一 方 政 府 の 予 測 は 今 回 の 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し( 案 )のように 政 治 的 な 選 好 の 影 響 を 受 ける 可 能 性 があ る 経 済 産 業 省 資 源 エネルギー 庁 の 下 に 置 かれている 小 委 員 会 のような 組 織 には 高 位 の 行 政 官 がおり 規 制 当 局 の 圧 力 があるため 現 実 的 には 政 治 的 配 慮 の 影 響 を 受 けずに 長 期 見 通 しを 作 成 することには 期 待 できないだろう 米 国 のエネルギー 情 報 局 のように 行 政 の 高 官 や 権 力 が 一 切 作 用 しない 独 立 機 関 が 分 析 を 行 うことにより このような 課 題 に 取 り 組 んでいる 国 々もある 将 来 的 に 日 本 においてもこのようなアプローチの 選 択 を 考 慮 することが 必 要 になるのではない だろうか Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 7 of 12
Table 1: 将 来 電 源 構 成 の 比 較 発 電 技 術 2030 政 府 2030 BNEF 石 炭 26% 22.8% ガス 27% 42.2% 石 油 3% 0% 原 子 力 20 ~ 22 % 8.9% 水 力 8.8 ~ 9.2 % 8.4% 地 熱 1.0 ~ 1.1% 0.8% バイオマス 3.7 ~ 4.6% 2.9% 風 力 1.7% 2.4% 太 陽 光 7% 11.6% 再 生 可 能 エネルギー 合 計 22 ~ 24% 26.1% ゼロ エミッション 電 源 合 計 42 ~ 46% 35% 火 力 発 電 合 計 54 ~ 58% 65% Source: Bloomberg New Energy Finance, Japan s Ministry of Economy Trade and Industry. Note: BNEF2030 の 原 子 力 発 電 の 値 は 弊 社 のベースシナリオの 値 に 基 づいている Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 8 of 12
Appendices Appendix A: 原 子 力 発 電 所 再 稼 働 シナリオの 詳 細 弊 社 の 原 子 力 発 電 再 稼 働 の 新 しい 予 測 は 以 下 の Table 2 の 通 りである 予 測 は 各 原 子 炉 の 状 況 を 調 査 した 結 果 に 基 づいている 悲 観 的 シナリオ: 今 後 2 年 間 で 12 基 の 原 子 炉 が 再 稼 働 することを 見 込 む 2015 年 8 月 と 9 月 にそれぞれ 再 稼 働 が 見 込 まれる 九 州 電 力 川 内 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 を 含 む 悲 観 シ ナリオでは 加 圧 水 型 (PWR)で 再 稼 働 の 安 全 審 査 を 受 けている 12 基 の 再 稼 働 を 予 測 する 前 述 の 九 州 電 力 川 内 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 に 加 え 玄 海 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 4 号 機 関 西 電 力 高 浜 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 4 号 機 大 飯 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 4 号 機 四 国 電 力 伊 方 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 北 海 道 電 力 の 泊 原 子 力 発 電 所 の 1 から 3 号 機 である ベースシナリオ:26 の 原 子 炉 ( 総 発 電 容 量 24.4GW)が 今 後 3 年 間 で 再 稼 働 すると 予 測 す る 悲 観 シナリオの 12 基 に 加 え 下 記 の 原 子 炉 をベースシナリオでは 含 んでいる 沸 騰 水 型 軽 水 炉 (BWR)で かつ 再 稼 働 の 安 全 審 査 を 受 けている 6 基 ( 東 京 電 力 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 1 号 機 6 号 機 と 7 号 機 中 国 電 力 島 根 原 子 力 発 電 所 2 号 機 中 部 電 力 浜 岡 原 子 力 発 電 所 4 号 機 東 北 電 力 女 川 原 子 力 発 電 所 2 号 機 ) 安 全 審 査 の 申 請 はまだ 行 われていないが 追 加 的 な 安 全 基 準 の 建 設 がされている 5 つの 原 子 炉 例 えば 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 5 号 機 浜 岡 原 子 力 発 電 所 3 号 機 と 女 川 原 子 力 発 電 所 3 号 機 である 20 年 の 運 転 延 長 申 請 をした 関 西 電 力 高 浜 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 美 浜 原 子 力 発 電 所 3 号 機 楽 観 的 シナリオ:37 の 原 子 炉 ( 総 発 電 容 量 36.5GW)が 再 稼 働 することを 予 測 する そのう ち 2 基 はまだ 建 設 中 である 中 国 電 力 の 島 根 原 子 力 発 電 所 3 号 機 (2011 年 3 月 時 点 で 93.7% 完 成 )と 電 源 開 発 の 大 間 原 子 力 発 電 所 (2021 年 12 月 に 完 成 予 定 )がそれにあたる さらに このシナリオでは 大 飯 原 子 力 発 電 所 の 1 号 機 と 2 号 機 にも 20 年 の 運 転 延 長 が 許 可 されると 見 込 んでいる これは いずれの 原 子 炉 も 比 較 的 発 電 容 量 が 大 きい( 総 発 電 容 量 2.35GW) 加 圧 水 型 であり 同 じ 大 飯 原 子 力 発 電 所 の 他 の 原 子 炉 が 安 全 審 査 中 であることが 理 由 としてあげられる このシナリオでは 以 下 の 要 因 を 除 き 再 稼 働 することを 予 想 する 1978 年 以 前 に 建 設 (すなわち 4 年 以 内 に 40 年 の 運 転 期 間 制 限 に 達 する)された 8 つ の 原 子 炉 関 西 電 力 美 浜 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 中 国 電 力 島 根 原 子 力 発 電 所 1 号 機 四 国 電 力 伊 方 原 子 力 発 電 所 1 号 機 九 州 電 力 玄 海 原 子 力 発 電 所 1 号 機 そして 日 本 原 子 力 発 電 敦 賀 1 号 機 と 東 海 2 号 機 である 電 力 会 社 は この 8 基 について 高 い 安 全 基 準 を 満 たすための 追 加 的 コストがかかることを 懸 念 し 再 稼 働 のための 安 全 審 査 の 申 請 をしていない 高 浜 原 子 力 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 美 浜 原 子 力 発 電 所 3 号 機 (1974 年 1975 年 1976 年 位 それぞれ 建 設 された)は 例 外 であり これらは 20 年 の 延 長 申 請 と 再 稼 働 の 安 全 審 査 の 申 請 中 である 福 島 県 にある 4 つの 原 子 炉 ( 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 1 号 機 から 4 号 機 ) 活 断 層 の 危 険 性 があると 原 子 力 規 制 委 員 会 が 指 摘 している 地 域 にある 5 つの 原 子 炉 ( 日 本 原 子 力 発 電 敦 賀 原 子 力 発 電 所 2 号 機 と 東 北 電 力 東 通 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 東 京 電 力 の 東 通 発 電 所 1 号 機 と 2 号 機 ) Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 9 of 12
6. シナリオ 7. 原 子 炉 悲 観 的 シ ナリオ ベースシ ナリオ ( 悲 観 的 シ ナリオを 含 む) Table 2: 原 子 力 発 電 所 再 稼 働 シナリオ 8. 9. タイプ 10. 予 想 再 稼 働 年 (CY) 11. 現 況 九 州 - 川 内 1 2 PWR Q3 2015 原 子 力 規 制 委 員 会 の 全 安 全 審 査 に 合 格 し 地 域 住 民 の 承 諾 済 み 1 号 機 は 8 月 2 号 機 は 9 月 に 再 稼 働 予 定 関 西 - 高 浜 3,4 PWR Q1 2016 再 稼 働 に 向 けた 最 初 の 安 全 審 査 に 合 格 し 次 のステップ にあたる 工 事 計 画 認 可 のための 申 請 中 四 国 - 伊 方 3 PWR Q1 2016 最 初 の 安 全 審 査 の 許 可 は 6 月 中 の 見 通 し 2015 年 中 の 再 稼 働 を 目 指 すが 地 域 住 民 の 承 諾 はまだ 得 ていない 九 州 - 玄 海 3,4 PWR Q1 2016 再 稼 働 に 向 けた 安 全 基 準 の 申 請 中 基 準 地 震 動 想 定 が 原 子 力 規 制 委 員 会 に 承 認 された 関 西 - 大 飯 3, 4 PWR Q3 2016 再 稼 働 に 向 けた 安 全 基 準 の 申 請 中 基 準 地 震 動 想 定 は 承 認 されたが 耐 震 補 強 にの 必 要 性 に 関 して 検 討 中 北 海 道 - 泊 1,2,3 PWR Q3 2016 Q1 2017,Q3 2016 東 京 電 力 - 柏 崎 刈 羽 6, 7 BWR, ABWR 安 全 審 査 の 申 請 中 かつ 基 準 地 震 動 想 定 も 審 査 中 北 電 は 安 全 基 準 に 関 して 今 後 5 倍 の 投 資 を 行 うことを 決 定 悲 観 的 シナリオ 総 発 電 容 量 : 11.2GW (12 reactors) H2 2016 安 全 審 査 の 申 請 中. 地 震 津 波 に 関 する 調 査 は 10 回 以 上 行 われ 地 質 地 盤 調 査 は 最 終 段 階 にある 12. 発 電 13. 容 40 年 運 転 量 (MW) 制 限 年 890 890 870 870 2024 2025 2025 2025 890 2034 1,180 1,180 1,180 1,180 579 579 912 1,356 1,356 中 国 - 島 根 2 BWR H2 2016 ベントとその 他 の 安 全 対 策 を 審 査 中 820 2029 九 州 - 玄 海 2 PWR H2 2016 安 全 審 査 未 申 請 だが 玄 海 3 4 号 機 後 に 再 稼 働 の 予 測 559 2021 四 国 - 伊 方 2 PWR H1 2017 安 全 審 査 未 申 請 だが 伊 方 3 号 機 後 に 再 稼 働 の 予 測 566 2022 東 京 電 力 - 柏 崎 刈 羽 1,5 BWR, ABWR H1 2017 1 号 機 は 安 全 審 査 中 5 号 機 は 再 稼 働 の 安 全 審 査 申 請 はま だ 行 われていないが 安 全 基 準 を 強 化 するよう 建 設 中 関 西 - 高 浜 1&2 PWR H1 2017 20 年 の 運 転 延 長 申 請 と 再 稼 働 に 向 けた 安 全 審 査 の 申 請 中 関 西 美 浜 3 PWR Appendix B: H1 2017 20 年 の 運 転 延 長 と 再 稼 働 に 向 けた 安 全 審 査 の 申 請 中 活 断 層 でない 可 能 性 が 高 いと 原 子 力 規 制 委 員 会 が 評 価 東 北 - 女 川 2, 3 BWR H1, H2 2017 2 号 機 が 安 全 審 査 中 2015 年 中 にベントが 完 成 し 津 波 対 策 のための 耐 震 壁 は 2016 年 3 月 に 完 成 予 定 1,100 1,100 826 826 2034 2037 2031 2033 2029 2031 2049 2036 2037 2025 2030 2014+20 2015+20 826 2016+20 中 部 - 浜 岡 4 BWR 2017 安 全 審 査 中 2016 年 9 月 追 加 の 安 全 対 策 が 完 成 予 定 1,137 2033 825 825 2035 2042 楽 観 的 シ ナリオ ( 悲 観 的 と ベースシ ナリオを 含 む) 中 部 - 浜 岡 3 BWR 2018 安 全 審 査 中 2017 年 9 月 追 加 の 安 全 対 策 が 完 成 予 定 1,100 2027 北 陸 - 志 賀 1,2 BWR Appendix C: 2017 ABWR 中 国 - 島 根 3 ABWR Appendix D: 2017 (start) ベースシナリオ 総 発 電 容 量 : 24.4GW (26 reactors) 2 号 機 が 安 全 審 査 中 いずれの 原 子 炉 も 活 断 層 の 可 能 性 があり 原 子 力 規 制 委 員 会 の 調 査 中 2011 年 4 月 時 点 で 建 設 工 事 が 93.6% 完 成 (これ 以 上 の 詳 細 な 情 報 は 開 示 されていない) 540 1,206 2033 2046 1,373 2057e 東 北 - 女 川 1 BWR Appendix E: 2017 津 波 対 策 用 の 高 い 耐 震 壁 は 2016 年 3 月 に 完 成 予 定 524 2024 東 京 電 力 - 柏 崎 刈 羽 2,3,4 BWR Appendix F: 2017 東 京 電 力 はベントとその 他 の 安 全 対 策 基 準 を 検 討 中 1,100 1,100 1,100 関 西 - 大 飯 1,2 PWR Appendix G: 2018 関 西 電 力 が 20 年 の 運 転 延 長 申 請 を 行 うことを 予 測 する 1,175 1,175 2030 2033 2034 2019+20 2019+20 中 部 - 浜 岡 5 ABWR Appendix H: 2019 中 部 電 力 は 追 加 的 な 安 全 対 策 基 準 の 建 設 を 検 討 中 1,380 2045 電 源 開 発 - 大 間 ABWR Appendix I: 2021 (start) 安 全 審 査 の 申 請 中 安 全 強 化 策 2020 年 までに 完 成 予 定 1,383 2061e 楽 観 的 シナリオ 総 発 電 容 量 : 36.5GW (37 reactors) Source: Nuclear Regulatory Authority, Bloomberg New Energy Finance. Note: ABWR BWR PWR は それぞれ advanced boiling water reactor boiling water reactor pressurised water reactor の 略 称 である. Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 10 of 12
BNEF について APAC Insight sales.bnef@bloomberg.net 連 絡 先 Ali Izadi-Najafabadi Head of Japan Miho Kurosaki Japan Power and Gas Senior Analyst Takehiro Kawahara Japan Renewable Energy Senior Analyst aizadinajafa@bloomberg.net +81 3 3201 3586 mkurosaki3@bloomberg.net +81 3 3201 7052 tkawahara2@bloomberg.net +81 3 3201 3015 著 作 権 本 書 の 著 作 権 はブルームバーグ ニュー エナジー ファイナンスに 帰 属 しています 方 法 の いかんを 問 わず 本 書 のいかなる 部 分 についても ブルームバーグ ニュー エナジー ファイ ナンスの 事 前 の 承 諾 を 得 ることなく コピー 複 製 電 子 システムへのスキャン 送 信 転 送 ま たは 配 信 を 行 うことは 禁 じられています Disclaimer notice on page 12 applies throughout. Page 11 of 12
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