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目 次 1. 関 数 の 入 力 2 1.1. 関 数 とは 2 1.2. 関 数 の 基 本 構 造 2 1.3. 関 数 の 入 力 方 法 3 2. よく 使 う 関 数 4 2.1. SUM 関 数 4 2.2. AVERAGE 関 数 5 2.3. RANK 関 数 5 2.4. IF 関 数 7 2.5. VLOOKUP 関 数 9 3. その 他 の 関 数 10 3.1. COUNTIF 関 数 10 3.2. SUMIF 関 数 11 3.3. TODAY 関 数 11 3.4. DATEDIF 関 数 12 参 考 書 12 できる Office2003 12 付 録 13 付 録 1 引 数 の 種 類 13 付 録 2 算 術 演 算 子 14 付 録 3 比 較 演 算 子 14 付 録 4 文 字 列 演 算 子 14 付 録 5 参 照 演 算 子 14 付 録 6 エラー 値 15 1

1 関 数 の 入 力 1.1 関 数 とは 関 数 とは 複 雑 な 処 理 を 簡 単 にできるように プログラムであらかじめ 組 み 込 まれている 数 式 のことです 1.2 関 数 の 基 本 構 造 関 数 の 基 本 構 造 は 次 のとおりです 関 数 の 基 本 構 造 図 カンマ コロンなども 含 めて 全 て 半 角 の 英 数 字 で 入 力 しないと 関 数 として 認 識 されません 必 ず 等 号 = で 始 まる 関 数 名 ( 例 :AVERAGE: 平 均 を 求 める 関 数 ) 引 数 はかっこで 囲 む 引 数 ( 複 数 ある 時 はカンマで 区 切 る) 関 数 は 必 ず 等 号 = から 始 まります 次 に 関 数 名 とかっこで 囲 まれた 引 数 ( 関 数 に 利 用 する 値 )で 構 成 されます 関 数 によって は 引 数 を 必 要 としないものもあります 関 数 において 返 す という 表 現 を 使 いますが これは 関 数 に 引 数 を 正 しく 指 定 すること で 答 えが 返 って 来 ることを 言 います 引 数 の 種 類 や 数 式 演 算 子 エラー 値 など 関 数 構 造 の 詳 細 が 付 録 (P13~)にあります 必 要 に 応 じて 見 てみましょう 2

1.3 関 数 の 入 力 方 法 1)[ 関 数 の 挿 入 ]ダイアログボックスから 入 力 する 方 法 ( 例 :AVERAGE 関 数 ) [ 関 数 の 挿 入 ]ダイアログボックスは ボタンをクリック またはメニューバーから[ 挿 入 (I)] [ 関 数 (F)]を 選 択 すると 表 示 されます キーワードを 入 力 して 目 的 の 関 数 を 検 索 することもできる [ 関 数 の 挿 入 ダイアログボックス] 財 務 日 付 / 時 刻 数 学 / 三 角 統 計 検 索 / 行 列 データベース 文 字 列 操 作 論 理 情 報 などに 分 類 される すべて 表 示 を 選 択 すると 用 意 されているすべての 関 数 名 が 表 示 される 最 近 使 用 した 関 数 を 選 択 すると 自 分 が 最 近 使 った 関 数 名 が 表 示 される 選 択 した 関 数 のヘルプが 表 示 され 関 数 の 使 い 方 を 調 べることができる 平 均 を 求 めるセルを 選 択 し 終 わったら OK ボタンをクリック 2)キーボードから 直 接 入 力 する 方 法 例 ) 数 式 バーに 直 接 入 力 関 数 式 をセル または 数 式 バーに 直 接 キーボードで 入 力 します 関 数 の 構 造 スペルなどを 覚 えていないと 入 力 できないので 少 し 難 しい 方 法 です 3

2 よく 使 う 関 数 これから 紹 介 する よく 使 う 関 数 を 用 い 下 の 表 を 完 成 させていきましょう 2.1 SUM 関 数 引 数 の 合 計 ( 数 値 )を 求 める 関 数 です SUM( 数 値 1, 数 値 2 ) 数 値 : 合 計 をしたい 数 値 またはセル 参 照 で 指 定 する =SUM(C4:E4) [オート SUM]ボタン SUM 関 数 は 使 用 頻 度 が 高 いことから ボタン 化 されています ツールバーの をクリックし 範 囲 を 選 択 し Enter キーを 押 します 4

2.2 AVERAGE 関 数 引 数 の 平 均 を 求 める 関 数 です AVERAGE( 数 値 1, 数 値 2 ) 数 値 : 平 均 を 出 したい 数 値 またはセル 参 照 で 指 定 する =AVERAGE(C4:E4) 2.3 RANK 関 数 指 定 範 囲 の 中 で 何 番 目 なのか 順 位 を 求 める 関 数 です 降 順 ( 大 きい 順 )でも 昇 順 ( 小 さい 順 )でも 求 めることができます RANK( 数 値, 範 囲, 順 序 ) 数 値 : 順 位 をつける 数 値 またはセル 参 照 で 指 定 する 範 囲 : 順 位 を 求 める 範 囲 をセル 参 照 や 数 値 配 列 で 指 定 する 順 序 : 降 順 ( 大 きい 順 序 )の 場 合 は 0 を 指 定 し 昇 順 ( 小 さい 順 )の 場 合 は 1 または 他 の 値 を 指 定 します なお 降 順 の 0 は 省 略 できます =RANK(F4,$F$4:$F$6,0) 5

相 対 参 照 と 絶 対 参 照 相 対 参 照 セルの 相 対 的 な 位 置 を 表 しているため 他 のセルに 貼 り 付 けを 行 うと 式 で 参 照 するセルは 相 対 的 に 変 化 する 実 際 図 1 のようにセル C2 の 数 式 をコピーし C3 に 貼 り 付 けると 図 2 のよ うに 相 対 的 に 数 式 の 参 照 するセルが 変 化 しているのがわかる 図 1 図 2 絶 対 参 照 セルの 絶 対 的 な 位 置 を 表 し 他 のセルに 貼 り 付 けを 行 っても 式 の 中 で 常 に 同 じセルを 参 照 する 例 えば A2 セルを 固 定 したい 場 合 図 3のように 数 式 バー 上 の A2 にカー ソルを 合 わせ F4 を 押 し A2 セルの 指 定 を$A$2 とする そして C2 の 数 式 をコピーし C3 に 貼 り 付 けると 実 際 に B 列 だけが 相 対 的 に 変 化 し A2 セルが 固 定 されていることがわかる( 図 4) 図 3 図 4 6

2.4 IF 関 数 IF 関 数 は 指 定 条 件 ( 論 理 式 )によって 対 象 が 真 (TRUE)か 偽 (FALSE)かを 判 定 し それぞれに 指 定 した 処 理 を 行 うものです IF( 論 理 式, 真 の 場 合, 偽 の 場 合 ) 論 理 式 : 真 偽 を 判 断 する 数 式 真 の 場 合 : 論 理 式 の 結 果 が 真 の 場 合 の 処 理 偽 の 場 合 : 論 理 式 の 結 果 が 偽 の 場 合 の 処 理 例 )セル F4 の 値 が 250 点 以 上 ならば 合 格 そうでなければ 不 合 格 と 表 示 する =IF(F4>=250," 合 格 "," 不 合 格 ") 関 数 のネスト 関 数 の 引 数 として 関 数 を 使 い 複 数 の 関 数 を 組 み 合 わせることを 関 数 のネスト( 入 れ 子 )といいます 引 数 に AND または OR 関 数 を 使 って 関 数 を 組 み 合 わせたりする 事 もできます 関 数 をネストするのは 最 大 7 階 層 まで 可 能 ですが 見 た 目 にどんな 関 数 なのか 判 りに くいので 階 層 は 2 3 に 止 めておくほうがよいでしょう 7

例 )セル F4 の 値 が 270 点 以 上 ならば A 250 点 以 上 270 点 未 満 なら B 250 点 未 満 ならば C と 表 示 する =IF(F4>=270,"A",IF(F4>=250,"B","C")) 例 )セル F4 の 値 がセル F4 から F6 までの 平 均 以 上 ならば 平 均 以 上 平 均 以 下 なら 平 均 以 下 と 表 示 する =IF(F4>=AVERAGE($F$4:$F$6)," 平 均 以 上 "," 平 均 未 満 ") はい 表 ができあがりました! 8

2.5 VLOOKUP 関 数 VLOOKUP 関 数 は リストや 表 の 指 定 した 範 囲 の 中 で 左 端 の 列 内 から 検 索 値 を 検 索 し 指 定 した 列 からそれに 該 当 するデータを 返 す 関 数 です 列 ラベルがあり 列 毎 にデータが 入 力 されたリスト 形 式 の 表 の 検 索 に 用 います VLOOKUP 関 数 ( 垂 直 方 向 ) VLOOKUP( 検 索 値, 範 囲, 列 番 号, 検 索 の 型 ) HLOOKUP 関 数 ( 水 平 方 向 ) 検 索 値 : 検 索 するときにキーとなるコードや 番 号 を 入 力 するセルを 指 定 する 範 囲 : 参 照 表 の 範 囲 を 指 定 する ただし 参 照 表 の 左 端 の 列 にキーとなるコードや 番 号 を 入 力 する 必 要 があります ま た 数 式 のコピーを 行 うときのために 絶 対 参 照 で 指 定 しましょう 列 番 号 : 参 照 表 の 左 端 からの 列 番 号 を 指 定 する 検 索 の 型 : FALSE または TRUE を 指 定 する 検 索 の 型 検 索 目 的 指 定 理 論 値 理 論 値 の 代 用 データの 並 べ 替 え 完 全 に 一 致 する 値 だけを 検 索 FALSE 0(ゼロ) 完 全 に 一 致 するので 必 要 なし 完 全 に 一 致 しない 場 合 は 省 略 または 0(ゼロ) 左 ( 上 ) 端 の 列 を 基 準 に TRUE 検 索 値 未 満 での 最 大 値 を 検 索 以 外 の 値 昇 順 ( 小 さい 順 )に 並 び 替 え 例 )セル A10 に 入 力 された 値 を 表 の 1 列 目 ( 左 端 の 列 )から 検 索 し 値 が 一 致 したらそ の 行 の 左 端 から 2 列 目 および 9 列 目 のデータを 表 示 する 列 番 号 2 列 番 号 9 C10 のセルに =VLOOKUP(A10,$A$4:$K$6,9,0) 入 力 B10 のセルに =VLOOKUP(A10,$A$4:$K$6,2,0) A10 セルを 空 白 にすると B10,C10 セル にエラー 値 #N/A 出 現 エラー 値 の 詳 細 は P14 参 照 9

3 その 他 の 関 数 3.1 COUNTIF 関 数 検 索 条 件 に 一 致 したセルの 個 数 を 求 めることができます COUNTIF( 範 囲, 検 索 条 件 ) 範 囲 :データの 個 数 を 求 めるセル 範 囲 検 索 条 件 : 検 索 する 数 値 (またはセル 参 照 や 文 字 列 数 式 ) 検 索 条 件 には 検 索 したいセルを 定 義 する 数 値 文 字 列 式 で 指 定 します 式 や 文 字 列 で 検 索 条 件 を 指 定 する 場 合 には ( 半 角 のダブルクォーテーション)で 囲 む 必 要 があります 例 英 語 の 点 数 が3 名 の 平 均 点 以 上 の 人 を 数 える =COUNTIF(C4:C6,">=" & AVERAGE(C4:C6)) & " 人 " 10

3.2 SUMIF 関 数 指 定 した 条 件 に 一 致 するセルの 値 の 合 計 を 求 めることができます SUMIF( 範 囲, 検 索 条 件, 合 計 範 囲 ) 範 囲 : 対 象 となるセル 範 囲 検 索 条 件 : 検 索 する 文 字 列 (またはセル 参 照 や 数 値 数 式 ) 合 計 範 囲 : 検 索 条 件 を 満 たすデータを 合 計 するセル 範 囲 例 合 否 が 合 格 の 人 の 英 語 合 計 点 を 求 める =SUMIF(I4:I6," 合 格 ",C4:C6) & " 点 " 3.3 TODAY 関 数 パソコン 内 部 の 時 計 から 現 在 の 日 付 を 返 す 関 数 です 標 準 では 日 付 の 2005/11/7 の 表 示 形 式 が 適 用 されます TODAY() 引 数 を 持 たない =TODAY() 11

3.4 DATEDIF 関 数 開 始 日 から 終 了 日 までの 年 数 や 月 数 日 数 を 表 示 することができます DATEDIF( 開 始 日, 終 了 日, 単 位 ) 開 始 日 : 期 間 の 開 始 日 終 了 日 : 期 間 の 終 了 日 単 位 : 表 示 する 期 間 の 単 位 Y : 期 間 内 の 満 年 月 M : 期 間 内 の 満 月 数 D : 期 間 内 の 満 日 数 YM :1 年 未 満 の 月 数 YD :1 年 未 満 の 日 数 MD :1 ヶ 月 未 満 の 日 数 =DATEDIF(B3,D3," Y") のように [ 開 始 日 ]と[ 終 了 日 ]を 逆 にすると エラー 値 #NUM! が 出 現 エラー 値 の 詳 細 は P14 参 照 例 D6 のセルにD3 からB3 までの 期 間 内 の 満 年 数 を 求 める =DATEDIF(D3,B3," Y")& " 歳 " もしくは 今 日 の 日 付 であれば TODAY 関 数 を 使 って =DATEDIF(D3,TODAY(),"Y")& " 歳 " =DATEDIF(D3,B3,"YM")& " 箇 月 " または =DATEDIF(D3,TODAY(),"YM")& " 箇 月 " =DATEDIF(D3,B3,"MD")& " 日 " または =DATEDIF(D3,TODAY(),"MD")& " 日 " 参 考 書 Excel の 参 考 書 は 各 種 発 売 されています 書 店 に 並 んでいる 参 考 書 の 中 で 自 分 に 合 った 本 を 探 してみましょう できる Office2003 和 泉 メディア 棟 の PC には できる Office2003 (インプレ ス 社 )のオンラインテキストが 用 意 されています [スター ト]メニューから [できる Microsoft Office 2003]をクリック します 各 自 で 自 習 できるようになっていますので 時 間 のあるとき に やってみてください 12

付 録 関 数 構 造 の 詳 細 付 録 1 引 数 の 種 類 関 数 によって いろいろな 種 類 ( 型 )の 引 数 を 使 うことができます 引 数 の 種 類 ( 型 ) 説 明 数 値 整 数 小 数 などすべての 数 値 文 字 列 文 字 の 入 力 の 際 には Excel というように 必 ずダブルクォーテ ーションで 囲 みます 1 理 論 値 TRUE( 真 )または FALSE( 偽 ) 配 列 複 数 のデータをひとつの 集 合 体 として 扱 うもの エラー 値 #### #N/A などのエラー 値 2 セル 参 照 セル(A1) またはセルの 範 囲 (A1:B6) 数 式 =10+20 などの 計 算 式 関 数 引 数 に 関 数 を 用 いることができる 入 れ 子 (ネスト)という その 他 定 義 された 名 前 やセル 範 囲 につけられた 名 前 など 1 関 数 の 中 で 文 字 列 を 入 力 する 際 には ダブルクォーテーションを 用 いましたが セル 内 に 文 字 列 を 表 示 させるときには シングルクォーテーションを 用 います 例 分 数 1/2 を 文 字 列 として 表 示 させるときには 1/2 と 入 力 する 2 関 数 を 入 力 する 際 に 誤 った 数 値 や 引 数 を 指 定 してエラー 値 が 表 示 された 場 合 数 式 に 何 らかの 間 違 いが 存 在 するので 該 当 セルの 数 式 を 再 編 集 してください ( 付 録 6 エ ラー 値 参 照 ) 13

関 数 を 含 む 数 式 で 利 用 する 数 式 演 算 子 を 示 します これらは 入 力 するときは 半 角 で 入 力 します 付 録 2 算 術 演 算 子 種 類 内 容 例 + 加 算 1+2 - 減 算 または 負 の 数 3-1 * 乗 算 2*3 / 除 算 6/3 2 ^ べき 算 2^2(2 と 同 じ) 付 録 3 比 較 演 算 子 2 つの 値 を 比 較 し 判 定 するときに 使 用 します 種 類 内 容 例 =( 等 号 ) 左 辺 と 右 辺 が 等 しい A1=B1 >(~より 大 きい) 左 辺 が 右 辺 より 大 きい A1>B1 <(~より 小 さい) 左 辺 が 右 辺 より 小 さい A1<B1 >=(~ 以 上 ) 左 辺 は 右 辺 以 上 A1>=B1 <=(~ 以 下 ) 左 辺 は 右 辺 以 下 A1<=B1 <>( 等 しくない) 左 辺 と 右 辺 は 等 しくない A1<>B1 付 録 4 文 字 列 演 算 子 複 数 の 文 字 列 を 結 合 するときに 使 います 種 類 内 容 例 2 つの 文 字 列 の 結 合 または 連 結 し 明 治 & 太 郎 は &(アンパサンド) て 1 つの 連 続 する 文 字 列 の 値 を 作 成 明 治 太 郎 となります する 付 録 5 参 照 演 算 子 種 類 内 容 例 :(コロン) セル 範 囲 を 指 定 する 参 照 演 算 子 セル 参 照 コロンで 結 ぶことでその A1:A10 範 囲 をひとつの 参 照 とする,(カンマ) 複 数 の 参 照 の 参 照 演 算 子 関 数 の 引 数 との 間 に 使 う SUM(A1,A3:A10) 14

付 録 6 エラー 値 エラー 値 #### 読 み:シャープ #DIV/0! 説 明 セルの 幅 より 長 い 数 値 が 入 力 された 場 合 や 日 付 の 設 定 がされている セルにマイナス 値 が 入 力 された 場 合 に 表 示 されます 数 式 で 0 で 割 り 算 が 行 われた(0 で 除 算 ) 場 合 に 表 示 されます 読 み:ディバイド パー ゼロ #N/A 読 み:ノー アサイン #NAME? 関 数 や 数 式 に 使 用 できる 値 がない 場 合 や VLOOKUP 関 数 で[ 検 索 値 ] がない 場 合 などに 表 示 されます 関 数 名 やセル 範 囲 名 などの 名 前 が 正 しくない 場 合 に 表 示 されます 読 み:ネーム #NULL! 読 み:ヌル #NUM! 読 み:ナンバー #REF! 読 み:リファレンス #VALUE! 関 数 の 引 数 に セル 指 定 の :(コロン) や,(カンマ) がない 場 合 に 表 示 されます 大 きすぎる または 小 さすぎる 数 値 を 計 算 した 場 合 や DATEDIF 関 数 などで 指 定 した 引 数 が 不 適 切 な 場 合 に 表 示 されます 参 照 していたセルが 削 除 された 時 など セルが 参 照 できない 場 合 に 返 されます 参 照 値 や 引 数 の 種 類 が 正 しくない 場 合 に 表 示 されます 読 み:バリュー エラー 値 の 例 #DIV/0! セルに =3/0 と 入 力 した #N/A P8 2.5 VLOOKUP 関 数 にて 説 明 #NAME? AVERAGE 関 数 のスペルを 間 違 え =ABERAGE(A1:A5) とした #NULL! AVERAGE 関 数 で 引 数 にコロンを 忘 れ =AVERAGE(A1 A5) とした #NUM! セルに =23^413 と 入 力 した 指 定 した 引 数 が 不 適 切 な 場 合 の 例 は P11 3.4 DATEDIF 関 数 にて 説 明 #REF! A1 セルに 1 A2 セルに 2 A3 セルに = A1+ A2 と 入 力 した 後 A2 セルを 削 除 した #VALUE! A1 セルに 1 A2 セルに 明 治 A3 セルに = A1+ A2 と 入 力 した 15