海 外 製 造 所 から 原 薬 を 包 装 / 表 示 / 保 管 製 造 業 で 輸 入 販 売 時 のPIC/SのGMP 対 応
本 日 の 内 容 1 PIC/Sとの 関 係 背 景 2 具 体 的 な 内 容 対 応 について 3 原 薬 ビジネスへの 影 響 ( 中 国 製 造 業 者 等 からの 原 薬 輸 入 ) 4 包 装 / 表 示 / 保 管 製 造 所 のPIC/SのGMP 対 応 (6つのギャップ 対 応 ) PIC/SのGMPを 知 る
1 PIC/Sとの 関 係 背 景 PIC/S GMP PIC 医 薬 品 査 察 協 定 (Pharmaceutical Inspection Convention) PIC Scheme 医 薬 品 査 察 協 同 スキーム (Pharmaceutical Inspection Cooperation Scheme) PICおよびPIC/Sの 両 者 を 運 営 - 併 せて PIC/S と 称 す
PIC/Sの 役 割 と 機 能 PIC/Sの 目 標 医 薬 品 分 野 の 査 察 業 務 における 調 和 されたGMP 基 準 と 品 質 システムの 国 際 開 発 展 開 および 維 持 をリードすること PIC/Sの 目 標 達 成 調 和 されたGMP 基 準 とガイダンス 文 書 の 開 発 および 推 進 特 にGMP 査 察 官 をはじめとする 管 轄 官 庁 のトレーニング GMP 査 察 業 務 の 評 価 (および 再 評 価 ) 管 轄 官 庁 および 国 際 組 織 の 協 力 とネットワーク 化 の 推 進 各 国 が 査 察 しあうことのムダを 省 きたい 相 手 国 の 当 局 の 査 察 を 国 が 認 めるかどうか?
参 考 MRA MOU 1MRA( 日 本 -EC 相 互 承 認 協 定 ) 輸 入 特 例 対 象 国 ;ベルギー デンマーク ドイツ ギリシャ スペイン フランス アイルランド イタリア ルクセンブルグ オランダ オーストリア ポルトガル フィンランド スウェーデ ン 英 国 の15ヶ 国 のみである ( ) 対 象 医 薬 品 ; 医 薬 品 全 般 (ただし 現 時 点 では 無 菌 医 薬 品 バイオ 関 連 医 薬 品 原 薬 等 は 運 用 上 で 対 象 外 である )
参 考 MRA MOU 2004 年 5 月 1 日 加 盟 10ヶ 国 (エストニア ポーランド チェコ スロベニア ハンガリー キプロス ラトビア リトアニ ア スロバキア マルタ) 及 び2007 年 1 月 1 日 加 盟 2ヶ 国 (ブルガリア ルーマニア)については 輸 入 に 関 する 特 例 の 規 定 の 対 象 外 であるが 日 本 のGMP 対 象 製 造 所 の 輸 出 製 品 の 試 験 結 果 の 特 例 は EU 全 加 盟 27ヶ 国 に 適 用 される 2MOU( 法 的 拘 束 力 を 持 たないGMP 調 査 等 協 力 覚 書 ) 輸 入 特 例 対 象 国 ;スイス スウェーデン ドイツ 及 びオースト ラリア 対 象 医 薬 品 ; 医 薬 品 全 般 ( 原 薬 治 験 薬 も 含 む )
協 定 により 何 が 変 わるのか? ECの 当 局 は 日 本 から 医 薬 品 が 輸 入 される 際 日 本 の 当 局 によりGMP 適 合 が 確 認 された 日 本 国 内 の 製 薬 工 場 が 作 成 する 出 荷 前 試 験 の 証 明 書 を 受 け 入 れるようになる このため ECで 輸 入 時 の 試 験 が 不 要 になる 日 本 の 当 局 は ECから 医 薬 品 が 輸 入 される 際 EC 加 盟 国 当 局 によりGMP 適 合 が 確 認 されたEC 域 内 の 製 薬 工 場 が 作 成 する 出 荷 前 試 験 の 証 明 書 を 受 け 入 れる このため 輸 入 時 に 日 本 での 試 験 が 不 要 となる
外 国 の 製 造 所 については その 国 におけるGMP/Q MS 基 準 とその 運 用 等 当 該 外 国 製 造 所 の 適 合 状 況 等 も 適 宜 勘 案 し 実 地 によるものとするか 書 面 のみに よるものとするかを 判 断 すること (1) 相 互 承 認 協 定 ( 以 下 MRA という )を 締 結 している 相 手 国 等 における 外 国 製 造 所 に 関 しては MRAの 規 定 に 基 づ く 相 手 国 等 による 適 合 性 証 明 書 又 はGMP/QMS 調 査 報 告 書 の 写 し 等 の 提 出 をもって 原 則 としてMRAの 規 定 に 基 づき 当 該 相 手 国 等 におけるGMP/QMS 調 査 の 結 果 を 受 け 入 れ 書 面 のみによる 調 査 となるものであること
(2)MOU 対 象 国 (3)MRA/MOU 以 外 (2) 法 的 拘 束 力 を 持 たないGMP/QMS 調 査 等 協 力 覚 書 等 ( 以 下 MOU 等 という )の 交 換 等 を 行 っている 相 手 国 等 に おける 外 国 製 造 所 に 関 しては MOU 等 の 規 定 に 基 づく 相 手 国 等 による 適 合 性 証 明 書 又 はGMP/QMS 調 査 報 告 書 の 写 し 等 の 提 出 をもって 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 においては 原 則 として 当 該 相 手 国 等 における 適 合 性 調 査 の 結 果 を 受 け 入 れ 書 面 のみによる 調 査 となるが 必 要 に 応 じ 実 地 調 査 を 行 うことがあること (3)MRA 又 はMOU 等 の 相 手 国 等 以 外 における 外 国 製 造 所 については 当 該 相 手 国 等 当 局 による 適 合 性 証 明 書 のほか WHO 証 明 書 ISO13485:2003への 適 合 性 に 係 る 証 明 書 等 を 提 出 することとするが これらはあくまで 参 考 資 料 であ り それをもって 直 ちに 書 面 のみによる 調 査 とはしないもので あること
品 質 管 理 基 準 書 において MRA MOU 対 象 の 海 外 製 造 所 から 製 品 を 輸 入 し 当 該 試 験 検 査 を 省 略 する 場 合 の 手 順 ( 定 期 的 な 確 認 を 含 む )を 規 定 して 下 さい 輸 入 先 の 外 国 製 造 業 者 に 対 する 定 期 的 な 確 認 については 旧 輸 入 販 売 業 者 の 責 務 であったが 平 成 17 年 3 月 31 日 限 り でGMPI 省 令 は 廃 止 されたところであるが MRA MOUの 対 象 国 より 医 薬 品 を 輸 入 し 当 該 輸 入 先 外 国 製 造 業 者 の 試 験 検 査 結 果 を 利 用 する 場 合 には 改 正 GMPにおいて 製 造 業 者 が 定 期 的 な 確 認 を 実 施 する 必 要 がある 当 該 事 例 では 製 造 業 者 はGMPI 省 令 の 廃 止 に 伴 い GMPI 文 書 を 廃 棄 手 続 きとした 際 に 併 せて 輸 入 に 関 する 特 例 の 規 定 をGMP 文 書 へ 取 り 込 むことが 求 められる SOP 化 相 手 国 の 試 験 結 果 と 受 入 試 験 結 果 の 確 認
PIC/S GMPガイド EC GMPガイドと 実 質 的 に 同 一 基 本 GMPガイド(Part Ⅰ) 原 薬 GMPガイド(Part Ⅱ) このほかにも 付 属 書 で 以 下 の 事 項 を 扱 っている: 無 菌 医 薬 品 出 発 原 料 と 包 装 材 料 のサンプリング 加 圧 式 定 量 噴 霧 エアゾール 液 剤 クリームおよび 軟 膏 コンピュータ 化 システム 放 射 性 医 薬 品
PIC/S-GMPの6つのギャップ GMP 省 令 /GMP 施 行 通 知 に 追 加 1. 品 質 リスクマネジメント ICH9の 考 え 2. 製 品 品 質 の 照 査 森 全 体 を 見 て 改 善 3. 参 考 品 等 の 保 管 原 料 資 材 の 保 管 も 4. 安 定 性 モニタリング 年 次 安 定 性 試 験 5. 原 料 等 の 供 給 者 管 理 原 料 製 造 所 査 察 等 6.バリデーション 定 期 的 バリデーション 原 料 全 梱 確 認 試 験 はPIC/S-GMPガイドライン
GMPとは? Good Manufacturing Practice ( 製 造 管 理 および 品 質 管 理 規 範 ) 美 味 しい 蕎 麦 (そば)を 作 ることを 考 えてみましょう! 何 が 必 要 になるでしょうか?
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには 美 味 しいそばの 原 料 (そば 粉 )の 確 保 銘 柄 は 品 質 は 安 定 しているか 水 分 は 一 定 しているか 異 物 は 含 まれていないか 製 造 方 法 はどうか 表 示 は 正 しいか 原 料 メーカーと 品 質 の 取 り 決 め 原 料 メーカーの 査 察 受 け 入 れ 試 験 での 確 認 全 ドラム? 異 物 試 験 微 生 物 試 験
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには 美 味 しいそばを 作 るそば 職 人 の 確 保 その 職 人 は 美 味 しいそばを 作 るのか 美 味 しさ( 品 質 )は 一 定 しているか その 人 だけで 充 分 か( 休 みの 場 合 など) 評 価 ( 認 定 )する 人 と 方 法 が 必 要 さらに 美 味 しくするための 教 育 伝 承 する
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには 美 味 しいそばを 作 る 方 法 (SOP)の 確 立 方 法 は 職 人 の 頭 の 中 だけ 今 の 方 法 が 最 善 か 美 味 しいそばを 作 る 職 人 の 方 法 をSOPへ 挽 き 立 て 打 ち 立 て 茹 で 立 てをSOPへ そばを 打 ってから2 時 間 くらいがよい 2 時 間 の 値 を 見 出 したのがバリデーション 改 善 したら 変 更 管 理 の 手 続 き
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには 美 味 しいそばを 場 所 や 道 具 服 装 の 確 保 そばを 作 る 最 適 な 温 湿 度 か 場 所 は 清 潔 なところか 虫 道 具 から 汚 染 はないか 毛 髪 がそばにはいらないか 温 湿 度 管 理 微 粒 子 や 微 生 物 管 理 モニタリング 備 品 の 管 理 作 業 服 の 規 定
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには 定 めたことが 正 しくできているか (Plan-Do-Check-Action) 原 料 に 何 か 問 題 が 起 きてないか 作 業 に 問 題 はないか 人 の 体 調 や 怪 我 は お 客 様 に 出 せるか 作 って 時 間 経 過 したら トラブル 報 告 ( 逸 脱 OOSの 仕 組 み) 正 しく 回 っているかの 確 認 ( 自 己 点 検 ) 職 人 ( 作 業 者 )の 衛 生 管 理 お 客 様 に 出 せるかの 判 断 ( 試 験 / 出 荷 判 定 ) 安 定 性 試 験 の 実 施 ( 年 次 安 定 性 評 価 )
美 味 しい 蕎 麦 を 作 るには お 客 様 の 評 価 / 苦 情 はないか お 客 様 の 評 価 はどうか 食 べ 残 しがないか お 客 様 からの 苦 情 は 苦 情 システム 確 立 製 造 に 問 題 があれば 是 正 改 善 (CAPA) 総 合 的 に 評 価 (マネイジメントレビュー)
GMPとは 医 薬 品 の 品 質 保 証 の 手 段 として 製 造 設 備 (ハード) 品 質 管 理 製 造 管 理 (ソフト) 事 業 者 が 遵 守 しなければならない 基 準 GMP3 原 則 1. 各 製 造 工 程 における 人 為 的 な 誤 りの 防 止 2. 人 為 的 な 誤 り 以 外 の 要 因 による 製 品 そのものの 汚 染 および 品 質 低 下 の 防 止 3. 全 製 造 工 程 を 通 じて 一 定 の 品 質 保 証 システムの 確 保
GMPの 歴 史 GMPは1963 年 FDAがGMPを 法 制 化 1968 年 WHOがGMPの 制 定 を 決 議 1969 年 WHOが 各 国 に 勧 告 日 本 ; 1972 年 厚 生 省 GMP 研 究 のためのプロジェクトチーム 設 立 日 本 製 薬 工 業 協 会 が 独 自 に 医 薬 品 の 製 造 および 品 質 管 理 に 関 する 実 践 規 範 (いわゆるJGMP)を 作 成
GMPの 歴 史 厚 生 省 ; 医 薬 品 の 製 造 および 品 質 管 理 に 関 する 基 準 が 公 表 薬 局 等 構 造 設 備 規 則 に 改 正 を 加 え 新 たに 医 薬 品 の 製 造 管 理 および 品 質 管 理 規 則 (GMP 基 準 )が 制 定 1980 年 厚 生 省 令 ( 自 主 管 理 基 準 )として 施 行 1994 年 薬 事 法 が 改 正 され GMP 省 令 が 要 件 に 5 年 毎 にGMPの 業 更 新 の 査 察 を 受 けることに
GMPの 歴 史 2005 年 GQPが 施 行 製 造 販 売 承 認 書 は 従 来 製 品 の 規 格 が 主 ( 現 在 ) 規 格 と 製 造 方 法 製 品 の 承 認 と 製 造 の 許 可 は 別 ( 現 在 ) 製 造 のGMPが 製 造 販 売 承 認 書 と 同 時 に 確 認 GMP 適 合 性 調 査 が 適 合 していないと 承 認 されない 5 年 毎 の 製 造 販 売 業 更 新 時 にGQP GVP 監 査
法 令 の 位 置 づけ 法 律, 政 令, 省 令, 通 知,ガイドライン, 事 務 連 絡, 事 例 集 とは 薬 事 法, 薬 事 法 施 行 令,GMP 省 令, 薬 事 法 施 行 規 則 など
法 律, 政 令, 省 令, 通 知 制 定 / 改 訂 国 会 内 閣 各 省 大 臣 局 / 課 長 憲 法 法 律 政 令 省 令 告 示 通 知 事 務 連 絡 薬 事 法 GMP 省 令 GMP 施 行 通 知 薬 事 法 施 行 令 日 本 薬 局 方 (JP) 薬 事 法 施 行 規 則 事 例 集 大 枠 詳 細 ICH8,9,10 PIC/S GMPガイドライン 事 例 集 Q&A 法 的 な 拘 束 力 はないが 品 質 管 理 に 問 題 があると それに 基 づいた 同 等 の 対 応 が 求 められる
GMP 省 令 薬 事 法 ( 昭 和 三 十 五 年 法 律 第 百 四 十 五 号 ) 第 十 四 条 第 二 項 第 四 号 及 び 第 十 九 条 の 二 第 五 項 において 準 用 する 第 十 四 条 第 二 項 第 四 号 の 規 定 に 基 づき 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 規 則 ( 平 成 十 一 年 厚 生 省 令 第 十 六 号 )の 全 部 を 改 正 する 省 令 を 次 のよ うに 定 める ( 医 薬 品 等 の 製 造 販 売 の 承 認 ) 2 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するときは 前 項 の 承 認 は 与 えない 四 申 請 に 係 る 医 薬 品 医 薬 部 外 品 化 粧 品 又 は 医 療 機 器 が 政 令 で 定 めるものであるときは その 物 の 製 造 所 における 製 造 管 理 又 は 品 質 管 理 の 方 法 が 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 に 適 合 していると 認 めら れないとき
GMP 省 令 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 第 三 条 ) 第 二 章 医 薬 品 製 造 業 者 等 の 製 造 所 における 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 第 一 節 通 則 ( 第 四 条 第 二 十 条 ) 第 二 節 原 薬 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 ( 第 二 十 一 条 第 二 十 二 条 ) 第 三 節 無 菌 医 薬 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 ( 第 二 十 三 条 第 二 十 五 条 ) 第 四 節 生 物 由 来 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 ( 第 二 十 六 条 第 三 十 条 ) 第 五 節 雑 則 ( 第 三 十 一 条 ) 第 三 章 医 薬 部 外 品 製 造 業 者 等 の 製 造 所 における 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 ( 第 三 十 二 条 ) 附 則
PIC/S GMPガイドラインのGMP 省 令 への 反 映 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 基 準 に 関 する 省 令 の 取 扱 いについて 薬 食 監 麻 発 0830 第 1 号 平 成 2 5 年 8 月 3 0 日 これがいわゆる6つのギャップの 追 加 事 項
第 1 項 第 6 号 の その 他 品 質 管 理 のために 必 要 な 業 務 とは 例 えば 次 の 事 項 に 該 当 するもの であること ウ. 原 料 等 の 供 給 者 管 理 (ア) 原 料 及 び 資 材 は 品 質 部 門 によって 承 認 された 供 給 者 から 購 入 し あらかじめ 定 められた 規 格 に 適 合 するものを 受 け 入 れることとし これらが 文 書 により 規 定 されていること (イ) 重 要 な 原 料 及 び 資 材 は 供 給 者 との 間 で 製 造 及 び 品 質 に 関 する 取 決 めを 行 うこと (ウ) 供 給 者 と 取 り 決 めた 内 容 に 従 って 製 造 及 び 品 質 の 管 理 ができていることをリスクに 応 じて 適 切 に 確 認 すること
2 具 体 的 な 内 容 対 応 について 原 薬 はGQP 省 令 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 第 二 条 ) 第 二 章 医 薬 品 の 品 質 管 理 の 基 準 ( 第 三 条 第 十 六 条 ) 第 三 章 医 薬 部 外 品 及 び 化 粧 品 の 品 質 管 理 の 基 準 ( 第 十 七 条 第 二 十 条 ) 第 四 章 再 生 医 療 等 製 品 の 品 質 管 理 の 基 準 ( 第 二 十 一 条 ) 附 則 添 加 剤 はGMP 省 令
( 製 造 業 者 等 との 取 決 め) 第 七 条 医 薬 品 の 製 造 販 売 業 者 は 製 造 業 者 等 における 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 適 正 かつ 円 滑 な 実 施 を 確 保 するため 製 品 の 製 造 業 者 等 と 次 に 掲 げる 事 項 を 取 り 決 め これを 品 質 管 理 業 務 手 順 書 等 に 記 載 しなければならない 一 当 該 製 造 業 者 等 における 製 造 及 びその 他 の 製 造 に 関 係 する 業 務 ( 以 下 この 条 において 製 造 業 務 という )の 範 囲 並 びに 当 該 製 造 業 務 に 係 る 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 並 びに 出 荷 に 関 する 手 順 二 製 造 方 法 試 験 検 査 方 法 等 に 関 する 技 術 的 条 件 三 当 該 製 造 業 務 が 適 正 かつ 円 滑 な 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 下 で 行 われていることについての 製 造 販 売 業 者 による 定 期 的 な 確 認 品 質 の 取 決 めが 必 須 & 製 造 業 者 の 管 理 査 察 アンケート 等
( 製 造 業 者 等 との 取 決 め) 四 当 該 製 品 の 運 搬 及 び 受 渡 し 時 における 品 質 管 理 の 方 法 五 製 造 方 法 試 験 検 査 方 法 等 についての 変 更 が 当 該 製 品 の 品 質 に 影 響 を 及 ぼすと 思 われる 場 合 の 製 造 販 売 業 者 に 対 しての 事 前 連 絡 の 方 法 及 び 責 任 者 変 更 管 理 六 当 該 製 品 について 得 た 情 報 のうち 次 に 掲 げるものについての 製 造 販 売 業 者 に 対 する 速 やかな 連 絡 の 方 法 及 び 責 任 者 イ 当 該 製 品 に 係 る 製 造 輸 入 又 は 販 売 の 中 止 回 収 廃 棄 その 他 保 健 衛 生 上 の 危 害 の 発 生 又 は 拡 大 を 防 止 するために 講 ぜられた 措 置 に 関 する 情 報 ロ その 他 当 該 製 品 の 品 質 等 に 関 する 情 報 七 その 他 必 要 な 事 項
( 適 正 な 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 確 保 ) 2 医 薬 品 の 製 造 販 売 業 者 は 製 造 業 者 等 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 に 関 し 改 善 が 必 要 な 場 合 には 品 質 管 理 業 務 手 順 書 等 に 基 づき 品 質 保 証 責 任 者 に 次 に 掲 げる 業 務 を 行 わせなければならない 一 当 該 製 造 業 者 等 に 対 して 所 要 の 措 置 を 講 じるよう 文 書 により 指 示 すること 二 当 該 製 造 業 者 等 に 対 して 当 該 措 置 の 実 施 結 果 の 報 告 を 求 め その 報 告 を 適 正 に 評 価 し 必 要 に 応 じてその 製 造 所 等 を 実 地 に 確 認 し その 結 果 に 関 する 記 録 を 作 成 すること 三 前 号 の 評 価 及 び 確 認 の 結 果 を 医 薬 品 等 総 括 製 造 販 売 責 任 者 に 対 して 文 書 により 報 告 すること
( 適 正 な 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 確 保 ) 3 医 薬 品 の 製 造 販 売 業 者 は 品 質 に 影 響 を 与 えるおそれのある 製 造 方 法 試 験 検 査 方 法 等 の 変 更 について 製 造 業 者 等 から 連 絡 を 受 けたときは 品 質 管 理 業 務 手 順 書 等 に 基 づき 品 質 保 証 部 門 のあら かじめ 指 定 した 者 に 次 に 掲 げる 業 務 を 行 わせなければならない 一 製 造 業 者 等 からの 連 絡 の 内 容 を 評 価 し 当 該 変 更 が 製 品 の 品 質 に 重 大 な 影 響 を 与 えないことを 確 認 し 必 要 に 応 じてその 製 造 所 等 における 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 が 適 正 かつ 円 滑 に 実 施 されているこ とを 実 地 に 確 認 し その 結 果 に 関 する 記 録 を 作 成 すること 二 品 質 保 証 責 任 者 以 外 の 者 が 前 号 に 規 定 する 評 価 及 び 確 認 を 行 う 場 合 には その 結 果 を 品 質 保 証 責 任 者 に 対 して 文 書 により 報 告 す ること
( 適 正 な 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 確 保 ) 4 医 薬 品 の 製 造 販 売 業 者 は 前 項 第 一 号 に 規 定 する 評 価 の 結 果 当 該 変 更 が 製 品 の 品 質 に 重 大 な 影 響 を 与 えるおそれがある 場 合 に は 品 質 管 理 業 務 手 順 書 等 に 基 づき 品 質 保 証 責 任 者 に 速 やかに 当 該 製 造 業 者 等 に 対 して 改 善 等 所 要 の 措 置 を 講 じるよう 文 書 により 指 示 させなければならない 5 医 薬 品 の 製 造 販 売 業 者 は 適 正 かつ 円 滑 な 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 実 施 に 必 要 な 品 質 に 関 する 情 報 を 製 造 業 者 等 に 提 供 しなけれ ばならない
3 EFC 原 薬 ビジネスへの 影 響 ( 中 国 製 造 業 者 等 ) 製 造 販 売 業 者 原 薬 の 取 決 め 事 項 締 結 ( 品 質 保 証 書 など 含 む) 原 薬 製 造 所 の 管 理 ( 現 地 の 査 察 ) 変 更 管 理 ( 製 造 所 の 変 更 情 報 提 供 ) 品 質 異 常 時 の 対 応 と 連 絡 ( 品 質 の 確 保 ) 取 り 決 めている 内 容 との 変 更 製 造 販 売 承 認 書 への 記 載 事 項 の 保 証 開 示 または 非 開 示 (MF 利 用 )
異 種 品 混 入 のリスク 防 止 異 種 品 混 入 はなくならない 課 題 であり 中 国 において 発 生 した 意 図 的 に 試 験 に 合 格 する 違 う 物 質 を 混 入 させたヘパリンの 問 題 や 表 示 を 偽 造 したグリセリン の 問 題 などもある 直 近 の 食 品 の 例 だが マクドナル ド/ファミリーマートの 中 国 の 鶏 肉 の 問 題 は 医 薬 品 業 界 においても 十 分 考 慮 すべき 課 題 である マクドナ ルドも 査 察 を 行 っていたが 通 常 の 査 察 で 見 抜 くことは できなかった ヘパリンのケースではFDAは 現 地 に 事 務 所 を 設 置 し 抜 き 打 ちで 査 察 できるようにした さらに 異 種 品 を 検 出 できる 試 験 方 法 に 変 更 した
製 造 販 売 業 者 からの 要 望 外 国 製 造 所 認 定 の 維 持 管 理 更 新 MFの 維 持 管 理 ( 軽 微 変 更 一 変 申 請 ) 適 切 に 製 造 販 売 業 者 に 連 絡 製 造 所 変 更 追 加 / 製 造 方 法 変 更 追 加 製 造 販 売 業 者 の 製 造 販 売 承 認 書 の 変 更 ( 軽 微 一 変 ) レギュレーション 情 報 の 適 切 な 管 理 と 提 供 適 切 でないと 製 造 販 売 業 者 が 製 品 回 収 改 善 命 令
製 造 販 売 業 者 からの 要 望 異 物 があった 変 色 していた 規 格 値 が 外 れた 品 質 トラブルへの 対 応 製 造 販 売 業 者 に 代 わって 製 造 販 売 業 者 が 満 足 するような 対 応 を 行 う 品 質 保 証 責 任 者 ( 品 責 )だったらどうするか?を 考 えて 行 動 品 質 の 確 保
製 造 販 売 業 者 からの 要 望 知 らない 間 に 製 造 販 売 承 認 書 記 載 事 項 が 変 更 があった PMDAがGMP 適 合 性 調 査 時 にGMP 不 適 合 事 項 を 発 見 製 品 回 収 につながる 品 質 トラブル リスクマネイジメント
製 造 販 売 業 者 からの 要 望 原 薬 製 造 所 のGMPが 不 適 切 で PMDAから 指 摘 を 受 けた 改 善 指 示 改 善 命 令 ( 行 政 指 導 ) 該 当 原 薬 を 使 用 した 製 剤 の 回 収 リスクマネイジメント
定 期 あるいは 一 変 時 のGMP 適 合 性 調 査 で 問 題 点 が 見 つかり 指 導 / 指 示 韓 国 の 原 薬 メーカーのGMP 適 合 性 調 査 該 当 製 造 所 の 原 薬 を 使 用 している 製 造 販 売 会 社 にその 原 薬 を 使 用 した 製 品 の 回 収 該 当 製 造 所 の 原 薬 を 使 用 している 製 造 販 売 会 社 にその 原 薬 を 使 用 した 会 社 に 改 善 指 示
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について 平 成 25 年 4 月 5 日 医 薬 食 品 局 監 視 指 導 麻 薬 対 策 課 ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 (PMDA)が 平 成 24 年 10 月 に 製 造 業 者 であるYUHAN CHEMICAL INC( 韓 国 )に 対 して 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 基 準 に 関 する 省 令 (GMP 省 令 )の 適 合 性 調 査 を 実 施 した 結 果 同 社 が 別 記 の 医 薬 品 製 剤 ( 製 品 名 製 造 販 売 業 者 )の 製 造 用 に 供 給 している 原 薬 ( 有 効 成 分 )についてGMP 省 令 に 適 合 していないことが 判 明 しました このことについて 本 日 各 製 造 販 売 業 者 に 対 して 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 製 造 管 理 品 質 管 理 に 係 る 改 善 命 令 を 行 いましたので お 知 らせします
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について ( 参 考 ) YUHAN CHEMICAL INCにて 製 造 された 注 射 剤 製 造 用 の 無 菌 原 薬 の 品 質 管 理 の 方 法 が 無 菌 性 を 保 証 できていない 可 能 性 があると 判 断 されたものですが 製 品 となった 注 射 剤 自 体 の 品 質 に 問 題 は 確 認 され ていません ただし 製 剤 化 の 工 程 で 滅 菌 処 理 がされていない 製 品 1については 念 のため 平 成 25 年 1 月 7 日 に 自 主 回 収 等 2の 対 応 が 行 われました 1 別 記 に 記 載 のある ホスホマイシンナトリウムを 使 用 した 製 剤 2 自 主 回 収 は 予 防 的 なものであり 個 々の 製 品 自 体 の 品 質 に 問 題 が 確 認 されたものではないことから 各 製 品 とも 直 ちに 重 大 な 健 康 被 害 につながるおそれはありません また 平 成 25 年 1 月 以 降 YUHA N CHEMICAL INCで 製 造 された 無 菌 原 薬 を 用 いて 製 造 された 製 品 は 国 内 で 供 給 されておりません
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について 自 主 回 収 製 品 名 有 効 成 分 製 造 販 売 業 者 ホスカリーゼ 静 注 用 1g 1 ホスカリーゼ 静 注 用 2g 1 ホスホマイシンナトリウム シオノケミカル 株 式 会 社 ナスパルン 静 注 用 0.5g ナスパルン 静 注 用 1g スルバクタムナトリウム フラゼミシン 静 注 用 0.5g 1 フラゼミシン 静 注 用 1g 1 フラゼミシン 静 注 用 2g 1 フラゼミシン 点 滴 静 注 用 2gキット 1 ホスホマイシンナトリウム テバ 製 薬 株 式 会 社 セフォセフ 静 注 用 1g スルバクタムナトリウム 沢 井 製 薬 株 式 会 社 スペルゾン 静 注 用 0.5g スペルゾン 静 注 用 1g スルバクタムナトリウム 株 式 会 社 ケミックス スルペゾール 静 注 用 1g スルバクタムナトリウム 東 菱 薬 品 工 業 株 式 会 社
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について 自 主 回 収 1 自 主 回 収 済 み 2 自 主 回 収 は 上 記 の 他 株 式 会 社 ケミックスの ユナスピン 静 注 用 1.5g ( 有 効 成 分 :スルバクタムナトリウム 1 月 7 日 に 回 収 開 始 ) 及 び 日 医 工 株 式 会 社 の ピシリバクタ 静 注 用 1. 5g ( 有 効 成 分 :スルバクタムナトリウム 1 月 9 日 に 回 収 開 始 )についても 行 われています ただし 株 式 会 社 ケミックス 及 び 日 医 工 株 式 会 社 のこれら 製 品 は 既 に 当 該 医 薬 品 の 製 造 所 を 変 更 するなどの 改 善 措 置 がとられています
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 (PMDA)が 下 記 製 造 販 売 業 者 が 製 造 販 売 する 製 品 の 原 薬 を 製 造 しているYUHAN C HEMICAL INCに 対 して 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (GMP)に 係 る 調 査 を 実 施 したところ 無 菌 原 薬 につい て 構 造 設 備 及 び 無 菌 操 作 の 面 から 無 菌 性 保 証 の 担 保 がと れないと 判 断 され 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (G MP)に 不 適 合 であることが 判 明 しました このため 本 日 下 記 製 造 販 売 業 者 に 対 して 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 に 基 づき 同 製 剤 の 製 造 管 理 品 質 管 理 に 係 る 改 善 命 令 を 行 いましたので お 知 らせします
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について 2. 処 分 内 容 改 善 命 令 ( 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 ) 平 成 24 年 10 月 に ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 のYUH AN CHEMICAL INCに 対 する 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (GMP)に 係 る 調 査 の 実 施 によって 以 下 に 掲 げる 事 実 が 判 明 し 同 機 構 によるGMP 調 査 の 結 果 として 適 合 性 評 価 は 不 適 合 と 判 定 されました (1) 無 菌 操 作 区 域 として 設 置 されているクリーンブースにお いて 空 気 の 清 浄 度 が 維 持 管 理 されていることを 示 すデータ がなく 無 菌 製 造 所 の 構 造 設 備 として 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 基 準 に 関 する 省 令 ( 平 成 1 6 年 厚 生 労 働 省 令 179 号 以 下 GMP 省 令 という ) 第 23 条 第 1 号 に 定 める 清 浄 の 程 度 を 維 持 管 理 できる 構 造 及 び 設 備 であったとは 認 められないこと
YUHAN CHEMICAL INCへの 製 造 委 託 に 係 る 改 善 命 令 について (2) 無 菌 操 作 区 域 内 における 作 業 員 の 無 菌 操 作 において 微 生 物 等 による 汚 染 を 防 止 するために 必 要 な 措 置 が 適 切 に 講 じられていなかったことから GMP 省 令 第 24 条 第 1 号 及 び 第 3 号 に 定 める 無 菌 医 薬 品 に 係 る 製 品 を 製 造 する 場 合 に おける 製 造 業 者 等 の 業 務 が 適 切 に 行 われていたとはいえな いこと これらの 事 実 は YUHAN CHEMICAL INCによる 医 薬 品 の 製 造 所 における 製 造 管 理 または 品 質 管 理 の 方 法 が 薬 事 法 第 14 条 第 2 項 第 4 号 に 規 定 する 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 に 適 合 しないことを 示 しています したがって 上 記 基 準 に 適 合 していないことについて 必 要 な 措 置 を 講 じ 改 善 す ることを 命 じます
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について 平 成 25 年 1 月 29 日 医 薬 食 品 局 監 視 指 導 麻 薬 対 策 課 ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 (PMDA)が 平 成 24 年 8 月 に 製 造 業 者 であるSS Pharm Co., Ltd( 韓 国 )に 対 して 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 基 準 に 関 する 省 令 (GMP 省 令 )の 適 合 性 調 査 を 実 施 した 結 果 同 社 が 別 記 の 医 薬 品 製 剤 ( 製 品 名 製 造 販 売 業 者 )の 製 造 用 に 供 給 している 原 薬 ( 有 効 成 分 )についてGMP 省 令 に 適 合 していないことが 判 明 しました このことについて 本 日 各 製 造 販 売 業 者 に 対 して 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 製 造 管 理 品 質 管 理 に 係 る 改 善 命 令 を 行 いま したので お 知 らせします なお 当 該 製 造 販 売 業 に 対 し 不 適 合 結 果 は 平 成 24 年 10 月 末 に 伝 達 し それ 以 降 今 回 の 処 分 の 対 象 となった 原 薬 を 使 用 した 製 品 の 製 造 は 行 われていません また 製 品 の 品 質 試 験 の 結 果 から は 品 質 上 の 問 題 はなかったため 製 品 の 回 収 は 実 施 していません
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について 13 社 33 製 品 6 原 薬 ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 (PMDA)が 下 記 製 造 販 売 業 者 が 製 造 販 売 する 製 品 の 原 薬 を 製 造 しているSS Pharm Co., Ltd.(SS 社 )に 対 して 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (GMP)に 係 る 調 査 を 実 施 したところ 文 書 管 理 及 び 手 順 書 に 基 づく 業 務 等 が 適 切 に 実 施 されておらず 品 質 マネジメントシステムが 運 用 できる 体 制 が 構 築 されていない と 判 断 され 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (GMP)に 不 適 合 であることが 判 明 しました このため 本 日 下 記 製 造 販 売 業 者 に 対 して 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 に 基 づき 同 製 剤 の 製 造 管 理 品 質 管 理 に 係 る 改 善 命 令 を 行 いましたので お 知 らせします
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について 2. 処 分 内 容 改 善 命 令 ( 薬 事 法 第 72 条 第 2 項 ) 平 成 24 年 8 月 に ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 のSS Ph arm Co., Ltd.に 対 する 医 薬 品 等 の 製 造 管 理 品 質 管 理 基 準 (GMP)に 係 る 調 査 の 実 施 によって 以 下 に 掲 げる 事 実 が 判 明 し 同 機 構 によるGMP 調 査 の 結 果 として 適 合 性 評 価 は 不 適 合 と 判 定 されました (1) 下 記 (2)~(10)の 事 実 を 含 め 当 該 製 造 所 において 円 滑 な 品 質 マネジメントシステムが 運 用 できる 体 制 が 構 築 さ れていないため 医 薬 品 及 び 医 薬 部 外 品 の 製 造 管 理 及 び 品 質 管 理 の 基 準 に 関 する 省 令 ( 平 成 16 年 厚 生 労 働 省 令 179 号 以 下 GMP 省 令 という ) 第 5 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 6 条 に 定 める 適 正 かつ 円 滑 な 製 造 品 質 管 理 業 務 が 実 施 され ていないこと
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について (2) 製 造 指 図 記 録 書 において サンプリングの 記 録 が 残 されて おらず かつ 製 造 工 程 の 評 価 を 行 うための 適 切 な 管 理 方 法 が 設 定 されておらず GMP 省 令 第 10 条 第 1 項 第 3 号 に 定 める 製 品 の 製 造 に 関 する 記 録 が 適 切 に 作 成 及 び 保 管 されていなかったこと (3) 試 験 記 録 について 試 薬 の 調 製 記 録 や 試 験 操 作 方 法 の 記 録 が 作 成 されていないため 試 験 データの 信 頼 性 が 確 保 されておら ず GMP 省 令 第 11 条 第 1 項 第 2 号 に 定 める 試 験 検 査 記 録 が 適 切 に 作 成 及 び 保 管 されていなかったこと (4) 原 料 の 受 入 試 験 について GMP 省 令 第 11 条 第 1 項 に 定 め る 手 順 書 に 基 づく 業 務 が 実 施 されていなかったこと (5) 試 験 方 法 の 変 更 に 伴 う 手 順 書 の 改 訂 に 関 する 記 録 が 作 成 さ れておらず また 手 順 書 の 改 訂 に 関 連 する 教 育 訓 練 記 録 が 作 成 されておらず GMP 省 令 第 14 条 に 定 める 変 更 管 理 の 記 録 の 保 管 及 び 関 連 する 所 要 の 措 置 が 実 施 されていなかったこと
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について (6) 平 成 24 年 6 月 以 前 については 逸 脱 記 録 が 作 成 されて おらず またその 後 作 成 された 逸 脱 記 録 には 逸 脱 原 因 や 改 善 方 法 他 品 目 への 影 響 等 が 記 録 されていないため GMP 省 令 第 15 条 に 定 める 逸 脱 の 管 理 が 実 施 できていないこと (7) 品 質 情 報 に 関 する 処 理 について GMP 省 令 第 16 条 第 1 項 第 2 号 に 定 める 記 録 が 作 成 されていなかったこと (8) 教 育 訓 練 記 録 が 残 されていない 事 例 があり GMP 省 令 第 19 条 第 3 号 に 定 める 記 録 の 作 成 及 び 保 管 が 実 施 されて いなかったこと (9) SOP 等 文 書 の 定 期 的 な 見 直 しが 実 施 されておらず G MP 省 令 第 20 条 第 1 号 に 定 める 文 書 の 保 管 等 が 適 切 に 実 施 されていなかったこと
SS 社 製 造 委 託 製 品 に 係 る 改 善 命 令 について (10) 上 記 (5)~(9)について それぞれGMP 省 令 第 14 条 第 15 条 第 16 条 第 19 条 第 20 条 に 定 める 手 順 書 に 基 づく 業 務 が 実 施 されていないこと これらの 事 実 は SS Pharm Co., Ltd.による 医 薬 品 の 製 造 所 における 製 造 管 理 または 品 質 管 理 の 方 法 が 薬 事 法 第 14 条 第 2 項 第 4 号 に 規 定 する 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 に 適 合 しないことを 示 して います したがって 上 記 基 準 に 適 合 していないこと について GMP 省 令 に 基 づき 必 要 な 措 置 を 講 じ 改 善 することを 命 じます
欧 州 医 薬 品 庁 のGMP 査 察 の 影 響 欧 州 医 薬 品 庁 より 米 国 ベン ベニュー ラボラトリー ' 以 下 BVL 社 (に 対 して 行 ったGMP'Good Manufacturing Practice: 医 薬 品 の 製 造 管 理 および 品 質 管 理 の 基 準 ( 査 察 の 結 果 BVL 社 以 外 で 製 造 され た 製 品 と 置 き 換 えが 可 能 である 製 品 に 関 しては 予 防 的 回 収 を 行 うべきであるとの 勧 告 が 出 されました ブスルフェクス 点 滴 静 注 用 60 mg ベルケイド 注 射 用 3mg ビダーザ 注 射 用 100mg 海 外 当 局 の 査 察 にも 日 本 は 影 響 を 受 ける
製 造 販 売 業 者 からの 要 望 PIC/S GMPガイドライン 対 応 原 料 の 全 梱 包 の 同 一 性 確 認 全 梱 包 からのサンプリングと 確 認 試 験 へ ユーザーは 梱 包 数 を 減 らして 欲 しい = 抜 取 検 査 数 を 減 らしたい
PIC/S-GMPガイドラインの 位 置 づけ PIC/S-GMPガイドラインについては 法 的 拘 束 力 のな い 参 考 もしくは 推 奨 例 として 位 置 づけるもので GMP 省 令 を 踏 まえ 製 造 業 者 等 の 対 応 において 許 容 でき ないリスクがあると 判 断 された 場 合 は 必 要 な 指 導 にあたりPIC/SのGMPガイドラインにある 手 法 を 求 め る 場 合 もあることから 品 質 確 保 の 観 点 から PIC/S のGMPガイドラインを 踏 まえ 製 造 業 者 の 自 らの 手 法 においても 同 等 以 上 の 品 質 が 確 保 される 根 拠 の 妥 当 性 について 十 分 に 確 認 しておく 必 要 がある と 説 明 されている この 同 等 以 上 が 曲 者 で 根 拠 の 妥 当 性 を 行 うなら PIC/S-GMPガイドラインに 準 じて 行 う 方 が 負 担 が 少 なく GMP 適 合 性 調 査 時 の 説 明 もしやす いとの 製 造 所 側 の 判 断 になることもあるであろう
全 梱 包 の 原 料 確 認 試 験 の 要 求 と 統 計 的 根 拠 に 基 づく 受 け 入 れ 試 験 検 査 PIC/S-GMPガイドラインのAnnex8に 下 記 の 記 述 がある 出 発 原 料 の 完 全 なバッチの 同 一 性 は 通 常 個 々にサンプ リングを 全 ての 容 器 から 採 取 し また 同 一 性 試 験 が 各 サン プルについて 実 施 された 場 合 にのみ 保 証 される この 記 載 が 全 梱 包 からの 確 認 試 験 実 施 に 繋 がっている 多 くの 製 造 所 は 確 認 試 験 を 含 め 受 け 入 れ 試 験 をn=1でサンプリング して 行 っている 同 一 性 は 確 認 試 験 だけでなく 他 の 試 験 項 目 も 含 めて の 対 応 である 確 認 試 験 以 外 の 試 験 については 全 梱 包 ではなく 統 計 的 な 根 拠 に 基 づいたサンプリング 数 による 試 験 が 求 められるのではな いだろうか 従 来 n+1で 欧 米 向 け 製 品 の 原 料 の 受 け 入 れ 試 験 などで は 行 われていたが 統 計 的 な 根 拠 がないことから 統 計 的 な 根 拠 に 基 づいた 方 法 が 求 められている 統 計 (Mil-STD105E ANSI ASQ 1.4:2003)は 日 本 ではJIS Z 9015として 登 録 されている
全 梱 包 の 同 一 性 の 確 認 海 外 ではカウンターフェイトドラッグの 問 題 も 同 一 性 確 認 を 行 う 背 景 に もなっている そのため 流 通 段 階 の 品 質 保 証 であるGDPを 欧 州 では 強 化 している よって 同 一 性 確 認 においては 下 記 の 点 からの 総 合 的 な 評 価 が 重 要 になる その 一 つが 全 梱 包 に 確 認 試 験 でもある 1. 相 手 先 製 造 所 の 品 質 保 証 体 制 の 確 認 異 種 品 混 入 のリスク 防 止 異 種 品 混 入 はなくならない 課 題 であり 中 国 において 発 生 した 意 図 的 に 試 験 に 合 格 する 違 う 物 質 を 混 入 させたヘパリンの 問 題 や 表 示 を 偽 造 したグリセリンの 問 題 などもある 直 近 の 食 品 の 例 だが マクドナル ド/ファミリーマートの 中 国 の 鶏 肉 の 問 題 は 医 薬 品 業 界 においても 十 分 考 慮 すべき 課 題 である マクドナルドも 査 察 を 行 っていたが 通 常 の 査 察 で 見 抜 くことはできなかった ヘパリンのケースではFDAは 現 地 に 事 務 所 を 設 置 し 抜 き 打 ちで 査 察 できるようにした さらに 異 種 品 を 検 出 できる 試 験 方 法 に 変 更 した
全 梱 包 の 同 一 性 の 確 認 封 緘 /ラベル/ 数 量 などの 管 理 輸 送 中 の 偽 造 を 見 つけるために 手 が 加 えられない 包 装 手 が 加 わったらそれがわかる 包 装 にすることが 偽 造 への 防 御 機 能 を 高 めることになる ホログラムはその 選 択 肢 の 一 つ である また 出 荷 時 の 情 報 を 製 品 とは 別 に 提 供 することは 途 中 の 改 ざん 防 止 に 効 果 がある
全 梱 包 の 同 一 性 の 確 認 2. 流 通 段 階 の 保 証 流 通 業 者 の 管 理 流 通 業 者 がさらに 別 の 流 通 業 者 に 委 託 する 場 合 もあることから 委 託 先 の 流 通 業 者 も 含 めての 管 理 が 必 要 になる 輸 送 中 の 一 時 保 管 場 所 での 管 理 保 管 場 所 が 輸 送 中 の 一 時 保 管 なのか それとも 倉 庫 としての 保 管 なのかも 把 握 しておく 倉 庫 であれば 申 請 書 への 記 載 事 項 になる 輸 送 全 体 の 品 質 保 証 温 度 に 影 響 を 受 けるものは 温 度 管 理 がより 一 層 重 要 になる 部 分 的 に 温 度 管 理 に 逸 脱 が 生 じると 一 部 のサンプルでの 試 験 では 品 質 の 状 況 を 把 握 することはできない
均 質 性 の 確 認 1. 原 料 / 製 剤 の 均 質 性 評 価 均 質 性 データのバリデーションの 評 価 が 必 要 であり 相 手 先 から 入 手 するか 得 られない 場 合 は 自 ら 確 認 する 2. 受 け 入 時 のロット 毎 の 均 質 性 の 確 認 サンプリング1 梱 包 を 少 なくとも 複 数 にしていくことが 必 要 に なる 欧 米 輸 出 用 製 剤 の 受 け 入 れ 試 験 時 のサンプリングに 採 用 されていた n+1は 統 計 的 な 根 拠 に 基 づいて(Mil- STD105E ANSI ASQ 1.4:2003)n 数 を 決 めて 行 く これまで 述 べた 評 価 結 果 並 びに 初 回 のロットなのかなどから 初 めはき つい 検 査 基 準 で 行 い 問 題 がない あるいは 他 の 評 価 が 高 くなったなどの 情 報 からなみ 検 査 基 準 ゆるい 検 査 基 準 へと 変 更 する
4 原 薬 輸 入 製 造 所 ( 原 薬 / 保 管 包 装 表 示 )への 影 響 1. 品 質 リスクマネジメント ICH9の 考 え 2. 製 品 品 質 の 照 査 森 全 体 を 見 て 改 善 3. 参 考 品 等 の 保 管 原 料 資 材 の 保 管 も 4. 安 定 性 モニタリング 年 次 安 定 性 試 験 5. 原 料 等 の 供 給 者 管 理 原 料 製 造 所 査 察 等 6.バリデーション 定 期 的 バリデーション
品 質 リスクマネイジメント ICH Q9を 実 践 することによる 望 ましい 状 態 科 学 に 基 づいて 患 者 に 対 するリスクを 管 理 する: 製 品 製 造 工 程 及 び 施 設 品 質 システムの 頑 健 性 リスクの 評 価 及 び 軽 減 のための 関 連 する 管 理 患 者 に 対 するリスクのレベル 相 応 したレベルの 監 視 : 販 売 承 認 申 請 承 認 後 変 更 のレビュー GMP 査 察
リスクマネイジメント 対 応 リスクマネイジメントのSOP 作 成 リスクアセスメント(リスク( 評 価 する) リスクがあれば 改 善 を 行 う CAPA(Corrective Action and Preventive Action) 是 正 措 置 予 防 措 置 の 仕 組 みで 改 善 をフォロー 例 ; 夏 場 の 温 度 管 理 は 問 題 ないか 劇 薬 毒 薬 向 精 神 薬 などの 管 理 は 問 題 ないか
バリデーション 対 応 温 度 管 理 で 逸 脱 が 起 きていると 温 度 マッピングを 再 バリデーション
包 装 表 示 保 管 6つのギャップは 全 て 適 用 されるか? Yes 原 薬 の 出 荷 を 行 っていることから 適 用 されると 解 釈 製 品 品 質 の 照 査 受 入 れ 試 験 / 逸 脱 / 苦 情 など 参 考 品 等 の 保 管 ミニチュアあるいは 原 薬 製 造 所 で 保 管 その 場 合 は 取 決 め 事 項 作 成 安 定 性 モニタリング 原 薬 製 造 所 のデータ 活 用 または 実 施