政 府 首 相 -------------------- No. 1901/QD-TTg ベトナム 社 会 主 義 共 和 国 独 立 - 自 由 - 幸 福 -------------------- ハノイ 2014 年 10 月 22 日 決 定 2020 年 までの 越 日 協 力 枠 組 みにおけるベトナム 工 業 化 戦 略 及 び2030 年 のビジョンを 実 施 する 造 船 産 業 発 展 行 動 計 画 の 承 認 ---------- 政 府 首 相 は 2001 年 12 月 25 日 付 の 政 府 組 織 法 に 基 づき, 2013 年 7 月 1 日 付 の 2020 年 までの 越 日 協 力 枠 組 みにおけるベトナム 工 業 化 戦 略 及 び 2030 年 の ビジョンを 承 認 した 首 相 決 定 第 1043/QD-TTg 号 に 基 づき, 交 通 運 輸 省 の 提 議 を 検 討 して, 以 下 を 決 定 する 第 1 条 本 決 定 の 別 添 として,2013 年 7 月 1 日 付 の 首 相 決 定 第 1043/QD-TTg 号 による2020 年 ま での 越 日 協 力 枠 組 みにおけるベトナム 工 業 化 戦 略 及 び2030 年 のビジョンを 実 施 する 造 船 産 業 発 展 行 動 計 画 を 発 布 する 第 2 条 本 決 定 は 署 名 日 より 発 効 する 第 3 条 各 大 臣, 中 央 省 庁 級 機 関 の 長, 政 府 直 轄 機 関 の 長, 地 方 省 中 央 直 轄 市 の 人 民 委 員 長 及 び 関 係 する 組 織 個 人 は 本 決 定 を 施 行 する 責 任 を 負 う 送 付 先 - 党 中 央 書 記 局 - 政 府 首 相, 各 副 首 相 首 相 ( 署 名 捺 印 済 ) - 各 省 庁, 中 央 省 庁 級 機 関, 政 府 直 轄 機 関 - 各 地 方 省 中 央 直 轄 市 人 民 評 議 会, 同 人 民 委 員 会 グエン タン ズン - 党 中 央 事 務 局 及 び 党 中 央 各 委 員 会 - 書 記 長 事 務 局 - 国 家 主 席 府 - 民 族 評 議 会 及 び 国 会 各 委 員 会 - 国 会 事 務 局 - 最 高 人 民 裁 判 所
- 最 高 人 民 検 察 院 - 国 家 会 計 検 査 院 - 国 家 金 融 監 督 委 員 会 - 社 会 政 策 銀 行 -ベトナム 開 発 銀 行 -ベトナム 祖 国 戦 線 中 央 委 員 会 - 各 団 体 中 央 機 関 - 各 国 有 経 済 グループ 総 公 社 - 首 相 府 : 官 房 長 官, 各 副 長 官, 首 相 補 佐 官, 政 府 ポータルサイト, 各 部 局 ( 総 合 局, 部 門 経 済 局, 総 合 経 済 局, 企 業 刷 新 局, 第 3 局 ), 公 報 - 保 管 用 : 文 書 係, 国 際 関 係 局 (3 部 )
政 府 首 相 -------------------- 行 動 計 画 ベトナム 社 会 主 義 共 和 国 独 立 - 自 由 - 幸 福 -------------------- 2020 年 までの 越 日 協 力 枠 組 みにおけるベトナム 工 業 化 戦 略 及 び2030 年 のビジョンを 実 施 する 造 船 産 業 発 展 (2014 年 10 月 22 日 付 首 相 決 定 第 1901/QD-TTg 号 別 添 ) ---------- Ⅰ. 現 状 分 析 1. 世 界 及 び 地 域 国 際 的 な 船 舶 新 造 市 場 は2003~2007 年 に 大 きく 成 長 したが,その 後,グローバル 金 融 危 機 の 影 響 を 受 けて 2008~2009 年 に 急 速 に 低 迷 した 2008 年 の 穀 物 船 の 発 注 数 は2 億 9500 万 DWT,2009 年 は2 億 8800 万 DWT だった 2010 年 は 若 干 回 復 したものの, 世 界 経 済 の 回 復 の 遅 れ,ユーロ 圏 の 公 的 債 務 危 機 および 造 船 業 への 融 資 低 下 により, 船 舶 新 造 市 場 は 2011~2012 年 に 引 き 続 き 低 迷 した 造 船 市 場 は 2013 年 か ら 回 復 し,2015~2020 年 の 成 長 は 年 平 均 2 億 8000 万 ~3 億 DWT と 予 測 されている 業 界 全 体 の 統 計 デー タによると,2013 年 9 月 末 までに, 世 界 の 造 船 業 界 は2012 年 の 経 営 実 績 を 超 え, 発 注 数 は 前 年 同 期 比 で 約 63% 増 となった 2013 年, 世 界 の 造 船 企 業 は 3,159 の 発 注 を 受 け,その 総 トン 数 は 101,343 GT とな った 1980 年 代 から, 世 界 の 造 船 業 には 欧 州 からアジアへの 大 きな 転 換 が 生 じた 1990 年 初 頭 までに,アジ アは 世 界 の 船 舶 新 造 の 中 心 となった 2011 年 までに, 中 国 が 受 注 数 で 最 大 シェアを 占 め, 一 方, 韓 国 造 船 業 はトップクラスの 地 位 を 回 復 した 現 在,インド,ベトナム,ブラジル,フィリピンおよびトルコ が 市 場 シェア 拡 大 に 取 り 組 んでいる 欧 州 は 依 然 として 高 級 船 舶 に 強 みを 有 している 一 方, 中 国 は 現 在, 低 級 船 舶 の 市 場 を 占 めている 造 船 業 は 引 き 続 き 欧 州 からアジアへの 転 換 を 続 けるだろう 韓 国 と 日 本 は 依 然 として LNG タンカーや 大 型 タンカーなどの 複 雑 な 船 舶 の 建 造 能 力 において 世 界 を 牽 引 している 商 用 船 建 造 に 利 用 していたインフ ラと 労 働 力 を 利 用 して, 韓 国 の 造 船 所 は 現 在, 掘 削 船 や 再 生 可 能 エネルギー 用 専 用 船 といった 新 たな 専 用 船 市 場 に 展 開 している 造 船 業 は 現 在, 石 油 ガス 採 掘 用 各 種 船 舶 ガスタンカーの 増 加, 環 境 標 準 排 ガス 削 減 省 エネへの 高 水 準 の 対 応 の 要 請, 自 動 化 技 術 情 報 技 術 の 導 入 など, 大 きな 変 化 の 中 にある また, 金 融 界 はエネ ルギー 関 連 分 野 に 対 して 資 金 を 一 層 投 入 しており, 造 船 業 への 関 心 は 低 下 している 2.ベトナムにおける 造 船 産 業 の 位 置 づけ 役 割 ベトナムは 東 南 西 南 の 3 方 向 に 3,260kmの 海 岸 線 と 南 シナ 海 に 1,000,000km2の 排 他 的 経 済 水 域 を 有 し, 海 岸 線 の 長 さに 関 する 最 大 の 指 数 を 有 する10 か 国 に 数 えられ, 造 船 業 の 発 展 にとって 有 利 な 位 置
づけを 有 する 2020 年 までのベトナム 海 洋 戦 略 は, 海 洋 経 済 を 他 の 地 域 の 発 展 を 牽 引 促 進 する 動 力 としており, 工 業 化 近 代 化 に 向 けて 海 洋 経 済 の 構 造 を 根 本 的 全 面 的 に 転 換 させるとしている 2020 年 までの 海 洋 戦 略 の 実 現 のために 重 要 な 方 策 のひとつが, 船 舶 新 造 業 と 船 舶 修 理 業 の 発 展 である 政 府 はこのほど,2013 ~2015 年 に 国 家 予 算 を 集 中 させて 開 発 投 資 を 行 う5グループの 沿 岸 経 済 区 の 開 発 を 決 定 した それらは, チューライ 経 済 区 (クアンナム 省 )およびズンクアット 経 済 区 (クアンガイ 省 ),ディンヴー=カットハ イ 経 済 区 (ハイフォン 市 ),ギソン 経 済 区 (タインホア 省 ),ヴンアン 経 済 区 (ハティン 省 ),フークオッ ク 島 および 南 アントイ 群 島 経 済 区 (キエンザン 省 )である 沿 岸 経 済 区 が 形 成 されると 幾 つかの 沿 岸 経 済 地 域 にとって 円 滑 な 投 資 環 境 が 生 まれ, 造 船 業 の 発 展 を 刺 激 することにもなりうる 第 11 回 党 大 会 で 採 択 された2010~2020 年 の 経 済 社 会 開 発 10か 年 戦 略 は 次 のように 強 調 している 我 が 国 の 海 の 地 位 とポテンシャルにふさわしい 海 洋 経 済 を 強 力 に 発 展 させ, 海 洋 経 済 の 発 展 と 安 全 保 障, 国 防, 海 洋 主 権 保 護 とを 組 み 合 わせる いくつかの 沿 岸 経 済 区, 沿 岸 工 業 団 地 を 急 速 に 発 展 させ,エネ ルギー 産 業, 造 船 産 業,セメント 産 業, 高 品 質 水 産 加 工 産 業 などの 発 展 を 優 先 する 港 湾, 港 湾 サービ ス 及 び 海 運 河 川 = 港 湾 間 水 運 を 発 展 させ,また, 船 舶 フリート, 船 舶 新 造 修 理 産 業 を 発 展 させる 2020 年 までのベトナム 水 産 業 発 展 戦 略 では, 漁 船 建 造 修 理 機 械 工 業 や 漁 業 ロジスティクスサービス の 発 展 が 不 可 欠 として, 漁 船 建 造 修 理 機 械 工 業 の 統 合 的 な 発 展 強 化 への 投 資 集 中, 漁 船 の 船 体 機 械 や 漁 具 の 製 造 への 先 端 技 術 の 研 究 応 用 の 推 進 が 示 されている 3. 造 船 産 業 発 展 の 現 状 ベトナム 船 舶 産 業 は2002 年 から 投 資 を 強 化 したが, 現 在 はアジアの 大 型 造 船 センターからの 移 転 受 け 入 れの 段 階 にあるに 過 ぎない 2008 年 からの 世 界 金 融 危 機 により, 造 船 業 全 体 が 大 きな 影 響 を 受 け,ベ トナム 船 舶 産 業 グループ(Vinashin)の 全 面 的 な 再 編 につながった 2006 年 に 設 立 された Vinashin( 現 船 舶 産 業 総 公 社 (SBIC))がベトナム 造 船 業 の 中 核 的 役 割 を 担 っ ているほか,1ベトナム 海 運 総 公 社,2ベトナム 国 家 石 油 ガスグループや 他 のいくつかの 国 有 グループ 総 公 社,3 国 防 省 所 管,4 地 方 および 民 間 の 企 業,5 外 資 企 業 が 造 船 施 設 を 有 している 造 船 船 舶 修 理 能 力 :ベトナムには 1,000DWT 級 以 上 の 船 舶 の 造 船 修 理 を 行 う 120 の 工 場 と,170 の ドック( 主 に 5,000DWT 級 未 満 の 船 舶 用,30~40 万 DWT 級 船 舶 用 は2か 所 のみ)がある 各 造 船 所 の 設 計 能 力 は 合 計 年 間 約 260 万 DWTだが, 実 際 の 能 力 は 年 間 80 万 ~100 万 DWT( 設 計 能 力 の31~39%)であり, 国 内 需 要 の 50%( 年 間 30 万 ~40 万 DWT)を 満 たし, 輸 出 向 けは 50 万 ~60 万 DWTで 世 界 の 造 船 市 場 の 0.3 ~0.4%を 占 めている 修 理 では, 大 半 のドックが 新 造 用 であることもあり,ようやく 国 内 船 舶 の 41.7 ~46%に 対 応 しているところ 2010 年 にベトナム 船 舶 が 外 国 で 修 理 を 受 けたのに 要 した 金 額 は 約 7500 万 米 ドルだった したがって, 世 界 経 済 の 回 復 度 合 とベトナム 造 船 業 界 の 経 営 効 率 生 産 組 織 効 率 品 質 製 品 価 格 競 争 力 の 向 上 改 善 への 自 己 努 力 次 第 で, 国 内 外 の 市 場 には 依 然 としてポテンシャルがある 容 量 面 での 生 産 能 力 は 確 保 できるものの, 納 期 や 国 内 調 達 率 の 面 が 十 分 満 たされていない 裾 野 産 業 :2010 年 5 月 28 日 付 けの 商 工 省 決 定 第 2840/QD-BCT 号 は, 国 内 で 生 産 が 可 能 な 機 械 設 備
資 材 原 料 のリストを 発 布 しており,25kg/h 以 下 のボイラー,50 馬 力 ディーゼルエンジン( 小 型 漁 船 用 ) などいくつかの 造 船 業 用 設 備 や, 旋 盤,ドリル,フライス 盤, 圧 縮 機 などいくつかの 工 作 機 械, 数 種 類 の 船 舶 クレーン 設 置,ポンプ 製 造,バルブ 製 造 が 含 まれている ベトナム 動 力 機 農 業 機 械 総 公 社 は 数 種 類 のアンカーチェーン,ボールベアリング, 発 電 機 を 生 産 可 能 複 数 の 合 弁 工 場 や 100% 外 資 工 場 は ボイラー,プロペラ, 電 気 設 備, 塗 装, 内 装,クレーン, 救 命 ボートを 生 産 可 能 複 数 の 民 間 工 場 はア ンカーリール,アンカー,アンカーチェーン,プロペラ,デッキ 設 備, 溶 接 資 材, 水 準 器 などを 生 産 可 能 しかし, 裾 野 産 業 の 発 展 速 度 は 遅 く, 投 資 が 放 漫 で, 国 内 調 達 率 目 標 は 達 成 できていない 労 働 :2010 年 時 点 でベトナム 造 船 産 業 には 約 10 万 人 が 従 事 しており,このうちビナシンに 約 43,797 人 (2013 年 7 月 時 点 で 約 26,000 人 )いるが, 国 際 的 証 明 を 持 っている 労 働 者 はニーズに 対 してきわめて 少 ない 設 計 : 工 場 での 建 設 作 業 向 け 技 術 の 設 計 は 可 能 技 術 設 計 では, 小 型 商 用 船 について 国 内 船 主 国 内 登 録 のニーズを 満 たしている 程 度 に 過 ぎない 新 設 計 を 開 発 するための 国 際 標 準 を 満 たす 模 型 実 験 槽 が なく, 輸 出 用 船 舶 の 技 術 設 計 はすべて 外 国 から 購 入 している これが 現 在 のベトナム 造 船 業 で 最 大 の 弱 点 であり, 設 計 技 師 への 投 資 育 成 を 優 先 する 政 策 がなければ, 今 後 も 弱 点 となるだろう 登 録 :ベトナム 登 録 局 は 国 際 技 術 検 査 船 級 協 会 連 合 (OTNK)のメンバーであり,アジア 船 級 協 会 連 合 (ACS)の 創 立 メンバーであり,また, 国 際 船 級 協 会 連 合 (IACS)の 大 半 のメンバーと 相 互 補 完 の 二 者 間 関 係 を 有 しているが, 輸 出 向 け 造 船 契 約 への 参 加 は 多 くなく, 国 内 船 主 への 大 型 船 舶 注 文 に 対 する 独 立 登 録 も 多 くない 人 材 育 成 : 工 科 大 学, 海 運 大 学, 交 通 運 輸 大 学 や 交 通 運 輸 分 野 の 専 門 学 校 のほか,8 万 ~10 万 人 の 初 中 級 労 働 者 を 養 成 する 職 業 訓 練 施 設 があり 量 的 ニーズは 満 たしているが, 業 界 の 求 める 質 的 ニーズは 満 たせていない 3. 造 船 産 業 の 課 題 第 一 に, 世 界 の 造 船 業 界 の 周 期 的 な 成 長 変 化 にふさわしい 造 船 業 発 展 に 向 けた 戦 略 的 視 野 と 具 体 的 行 動 プログラムが 不 足 している 統 計 予 測 戦 略 研 究 を 任 されている 研 究 機 関 がなく, 業 界 は 受 動 的 で, その 発 展 に 持 続 性 が 欠 けている 第 二 に, 国 内 造 船 所 のドックのほとんどが 新 造 船 舶 用 である 造 船 インフラの 使 用 効 率 が 低 く, 投 資 は 放 漫 で, 設 備 が 統 合 されていない 経 営 効 率 や,( 設 計 = 生 産 = 財 務 )システム 管 理 用 IT 導 入 度 は 低 く,コスト 管 理 や 納 期 遵 守 が 確 保 されていない 第 三 に, 研 究 開 発 (R&D) 能 力 が 弱 く, 海 運 造 船 分 野 におけるR&D への 投 資 は 取 るに 足 らないもので, 人 材 の 質 量 ともに 造 船 業 界 発 展 の 要 請 に 追 いつくほどに 強 化 されていない 設 計 技 師 / 人 材 は 非 常 に 弱 く, 造 船 総 公 社 においても 設 計 技 師 の 比 率 は 約 1% 強 と 低 い 海 運 設 計 技 師, 生 産 計 画 専 門 家 および 造 船 技 師 の 養 成 は 国 際 標 準 に 比 べて 大 きく 後 れを 取 っている 最 近 の 経 済 全 体 および 造 船 所 の 困 難 もまた, 業 界 の 労 働 力 の 労 働 環 境 意 欲 に 顕 著 な 影 響 を 与 えている 第 四 に,きわめて 多 数 の 造 船 所 が 全 国 の 多 くの 地 方 に 分 散 している 多 くの 造 船 所 において 投 資 が 完
了 しておらず, 多 くの 段 階 の 投 資 をつなぎあわせており, 国 際 標 準 を 満 たす 造 船 所 は 少 ない 運 輸 業, 石 油 ガス 産 業, 観 光 業, 水 産 業 などの 業 種 と 造 船 業 との 有 機 的 連 携 が 不 足 している 第 五 に, 国 内 裾 野 産 業 は 自 発 的 に 成 長 し, 統 合 されておらず, 中 国 や 他 のアジア 諸 国 および 欧 州 諸 国 の 資 材 設 備 メーカーに 大 きく 依 存 している 第 六 に, 国 内 海 運 会 社 は, 船 舶 数 拡 大 への 投 資 のための 資 金 調 達 において 多 くの 困 難 に 直 面 している 最 後 に, 大 半 の 造 船 所 は 生 産 組 織 管 理 能 力, 経 済 管 理, 情 報 透 明 性 の 面 で 弱 い Ⅱ.2020 年 までの 目 標 造 船 産 業 を 海 洋 経 済 戦 略 の 実 施 における 主 力 産 業 に 成 長 させ,ベトナムの 発 展 条 件 に 適 した 複 数 の 製 品 範 囲 の 生 産 に 集 中 し, 高 品 質 の 造 船 国 としてのベトナムへの 世 界 市 場 における 信 頼 を 確 立 する 2020 年 までの 定 量 的 指 標 は 次 のとおり - 業 界 全 体 の 生 産 額 増 加 率 :5~10% - 生 産 能 力 の 70~80%を 経 済 社 会 国 防 安 全 保 障 の 発 展 に 資 する 国 内 の 各 種 船 舶 ニーズの 対 応 に 投 じる ただし, 高 い 技 術 を 必 要 とする 潜 水 艦 巡 洋 艦 戦 闘 艦 等 の 種 類 は 除 く -10~30%を 輸 出 向 けとする 年 間 輸 出 向 け 船 舶 の 生 産 量 は167 万 ~216 万 トン( 予 定 ) 具 体 的 な 任 務 は 以 下 のとおり 1. 北 中 南 部 に 造 船 クラスター3か 所 を 形 成 する 既 存 のインフラを 活 用 し, 日 本 や 韓 国 など 豊 富 な 経 験 と 高 いレベルの 科 学 技 術 を 有 するパートナーと 協 力 して, 国 内 世 界 市 場 においてニーズの 高 い 幾 つかの 船 舶 カテゴリーを 優 先 的 に 製 造 するよう 集 中 する 中 間 指 標 : 船 舶 組 立 工 場 数 を 大 幅 に 削 減 するとともに, 少 数 の 中 核 企 業 を 形 成 / 強 化 し, 放 漫 かつ 分 散 された 投 資 の 現 状 を 段 階 的 になくしていく 集 中 的 に 育 成 する 船 舶 カテゴリー:2013 年 11 月 27 日, 政 府 首 相 は 2020 年 までのベトナム 船 舶 産 業 発 展 マスタープランおよび2030 年 までのビジョンを 承 認 する 首 相 決 定 第 2290/QD-TTg 号 を 発 出 し, 現 有 の 造 船 船 舶 修 理 施 設 の 能 力 を 維 持 活 用 し, 国 内 外 市 場 のニーズに 応 えていくとした 海 洋 船 舶 の 新 造 は, 客 船, 小 型 運 搬 船, 遠 洋 救 難 船, 巡 視 船,コンテナ 船,ケミカルタンカー,5 万 トン 級 以 下 のばら 積 み 貨 物 船,3 万 トン 級 以 下 のセメントタンカーなどの 商 用 船 舶 や, 石 油 ガス 採 掘 用 船 舶, 漁 船, 建 設 工 事 用 船 舶,タグボート, 浚 渫 船 などの 国 際 的 利 用 ニーズ 向 け 特 殊 船 舶 といった, 国 内 船 主 の 利 用 ニーズに ふさわしい 3 万 ~5 万 DWT 級 船 舶 に 集 中 する 2. 大 規 模 港 湾 や 国 際 海 運 航 路 に 近 く, 地 理 的 な 優 位 性 のある 地 域 に 集 中 させる 方 向 で, 低 中 級 船 舶 の 修 理 センター3 か 所 を 建 設 する 2013 年 11 月 27 日 付 の 首 相 決 定 第 2290/QD-TTg 号 により, 海 洋 船 舶 の 修 理 については,ニーズが 高 まった 際 に10 万 ~30 万 トン 級 船 舶 の 修 理 が 可 能 となるよう, 環 境 保 護 の 要 請 にふさわしい 設 備 に 投 資 する
中 間 指 標 :2020 年 までに 各 船 舶 修 理 センターは 低 級 船 舶 修 理 ニーズの90%, 中 級 船 舶 修 理 ニーズの 60~70%を 満 たす 能 力 を 有 する 3. 国 内 外 消 費 市 場 と 競 争 力 のあるいくつかの 船 舶 カテゴリーをまず 優 先 して, 国 内 の 造 船 業 と 各 種 裾 野 産 業 のリンケージを 確 保 し, 造 船 業 向 け 裾 野 産 業 への 外 国 投 資 誘 致 を 奨 励 しながら, 国 内 調 達 率 を 向 上 させる 4. 各 種 製 品 の 開 発, 製 品 規 模 の 発 展, 研 究 開 発 能 力 の 向 上 等 のための 制 度 法 律 文 書 システムを 構 築 する Ⅲ.2030 年 までのビジョン 1. 国 内 需 要, 財 務 能 力 及 び 管 理 能 力 にふさわしい 形 で 長 期 的 に 造 船 産 業 を 発 展 させる 2. 国 内 外 市 場 に 対 応 した, 国 際 基 準 を 満 たす10 万 トン 級 までのコンテナ 船, 石 油 タンカー, 石 油 貯 蔵 船 など, 経 済 価 値 の 大 きなハイテク 特 殊 船 舶 の 造 船 能 力 を 有 する 複 数 のセンターを 構 築 する Ⅳ. 戦 略 的 課 題 1. 既 存 のインフラおよび 人 的 資 源 を 集 中 的 に 活 用 し 造 船 裾 野 産 業 を 育 成 する 方 向 での, 全 国 に 存 在 する 造 船 所 システムの 再 編 ( 整 理, 再 組 織 等 ) 2. 造 船 業 向 け 裾 野 産 業 ( 各 種 専 用 機 械 電 気 設 備, 小 型 ディーゼルエンジン, 小 型 発 電 機,プロペ ラシャフト, 鋼 板, 鋼 管 など)の 育 成 およびこれら 業 種 間 の 取 引 協 力 関 係 の 確 保 2020 年 までは, 船 舶 エンジン 部 品,デッキ 設 備 部 品, 専 用 電 気 管, 機 械 部 品 に 集 中 し, 段 階 的 に 低 中 級 船 舶 向 け 船 体 用 鋼 板 の 製 造 業 を 形 成 する 3. 消 費 市 場 と 競 争 力 のあるいくつかの 船 舶 カテゴリーを 優 先 した, 船 舶 消 費 および 船 舶 修 繕 サービ スの 国 内 輸 出 市 場 開 発 2020 年 までのベトナム 水 産 業 発 展 戦 略 の 主 要 任 務 : 木 造 漁 船 から 鋼 製 新 素 材 製 漁 船 への 早 期 転 換 ロードマップによる 漁 船 の 造 船 修 理 機 械 産 業 の 強 化 発 展 の 実 現 4. 特 に 海 洋 船 舶 設 計 技 師 や 造 船 プロジェクト 管 理 者 を 優 先 した, 管 理 者 技 術 者 から 工 員 に 至 るす べての 級 における 高 度 専 門 的 国 際 的 人 材 の 育 成 5. 北 中 南 部 における 造 船 クラスター3 か 所 に 資 する 研 究 開 発 能 力 の 構 築 6.モニタリングメカニズム Ⅴ. 行 動 計 画 1. 既 存 のインフラ 及 び 人 的 資 源 を 集 中 的 に 活 用 する 方 向 での 全 国 に 存 在 する 造 船 所 システムの 再 編 行 動 計 画 実 施 機 関 主 管 機 関 連 携 機 関 1.1 造 船 クラスター3か 所 の 形 成 および 少 数 の 業 交 通 運 輸 省 商 工 省, 計 画 投 界 主 力 企 業 育 成 : 半 期 ~2015 資 省, 財 政 省,
- 事 業 が 効 率 的 で, 有 利 な 位 置 を 有 し, 比 較 的 優 れたインフラを 備 え, 国 内 造 船 所 とのリ ンケージのポテンシャルを 持 つような 主 力 企 業 の 評 価 選 定 確 定 - 造 船 クラスター3カ 所 の 形 成, 少 数 の 業 界 主 力 企 業 育 成 および 多 国 籍 グループのバリュ ーチェーンへの 企 業 の 参 入 促 進 という 目 標 を 達 成 するための 再 編 の 継 続 的 実 施 1.2 造 船 における 外 国 との 合 弁 : 外 国 の 戦 略 的 パートナーとエネルギー 効 率 が 良 く 環 境 に 優 しい 船 種 の 造 船 事 業 を 合 弁 で 営 む 工 場 1か 所 の 選 定 年 第 2 四 半 期 科 学 技 術 省,ベ トナム 機 械 産 業 協 会 交 通 運 輸 省 計 画 投 資 省 半 期 ~2018 年 第 1 四 半 期 2. 造 船 裾 野 産 業 の 育 成 行 動 計 画 実 施 期 間 主 管 機 関 連 携 機 関 2.1 税 政 策 関 連 : 原 料 部 品 の 輸 入 に 対 する 優 遇 税 率 を 全 面 的 財 政 省 交 通 運 輸 省, 商 工 省 に 見 直 し, 優 遇 を 受 ける 原 料 部 品 の 輸 入 税 /リストを 提 出 する 輸 出 向 け 船 舶 設 備 を 製 造 している 企 業 に 適 用 されている 制 度 政 策 につき, 国 内 造 船 所 に 販 売 できるよう 優 遇 す る 方 向 で 再 検 討 する AFTAおよび WTOによる 減 税 スケジュールと 結 びついた 現 行 の 関 連 文 書, 裾 野 産 業 育 成 に 対 する 優 遇, 重 点 機 械 プ ログラムにおける 優 遇 を 全 面 的 に 見 直 し,ス ケジュールに 沿 った 優 遇 税 率 /リストを 提 出 する 必 要 がある 第 2 四 半 期 2.2 税 制 優 遇 : 財 政 省 造 船 業 の 中 間 製 品 生 産 に 対 する1 付 加 価 値 税,2 企 業 所 得 税,3ハイテク 製 品 製 造 に 対 する 優 遇 税 に 関 する 優 遇 をチェックする 第 2 四 半 期 2.3 税 関 租 税 手 続 き: 財 政 省 企 業 に 適 用 される 手 続 き 基 準 の 策 定 公 表 行 政 手 続 きの 見 直 し 簡 素 化 行 政 税 関 手 第 2 四 半 期 続 きの 近 代 化 優 遇 のための 手 続 き 審 査 プ ロセス 船 舶 の 輸 入 造 船 再 輸 出 プロセスの 費 用 時 間 を 削 減 する 大 規 模 造 船 施 設 への 保 税 倉 庫
制 度 ( 各 手 続 きの 簡 素 化 )の 適 用 2.4 信 用 制 度 の 創 出 : 2015~2020 年 の 造 船 業 発 展 支 援 基 金 を 形 成 し, 裾 野 産 業 設 備 製 造 企 業 への 貸 出 を 支 援 す る 2.5 資 金 アクセス 資 金 借 入 コストの 削 減 : 長 期 低 金 利 の 期 限 条 件 付 き 融 資 保 証 無 担 保 融 資 制 度 を 実 施 する 2.6 セクター 計 画 : 2013 年 12 月 27 日 付 首 相 決 定 第 2290/QD-TTg 号 により 承 認 されたセクター 計 画 を 実 施 す る 2.7 戦 略 的 パートナーシップ 構 築 : 取 引 協 力 関 係 の 創 出 強 化, 裾 野 産 業 形 成 のため, 造 船 企 業 への 潜 在 的 投 資 家 の 間 に 戦 略 的 パートナーシップを 構 築 する 2.8 国 際 標 準 の 導 入 : ベトナム 造 船 産 業 業 界 標 準 一 式 を 策 定 発 布 し,ベトナム 造 船 業 界 に 技 術 環 境 保 護 に 関 する 国 際 標 準 を 段 階 的 に 導 入 する 第 3 四 半 期 第 2 四 半 期 2014 年 第 1 四 半 期 ~2020 年 第 4 四 半 期 半 期 ~ 2015 年 第 1 四 半 期 ~2018 年 第 1 四 半 期 交 通 運 輸 省 財 政 省, 計 画 投 資 省 交 通 運 輸 省 財 政 省, 計 画 投 資 省, 国 家 銀 行 交 通 運 輸 省 交 通 運 輸 省 計 画 投 資 省 交 通 運 輸 省 仮 訳 3. 船 舶 消 費 および 船 舶 修 繕 サービスの 国 内 輸 出 市 場 開 発 行 動 計 画 実 施 期 間 主 管 機 関 連 携 機 関 3.1 国 内 外 に 消 費 市 場 がありベトナムに 競 争 力 の 交 通 運 輸 省 あるいくつかの 船 舶 カテゴリーを 検 討 選 定 し,これに 基 づいて, 同 船 舶 カテゴリー 製 造 を 優 先 して 裾 野 産 業 を 育 成 : 船 舶 建 造 や 新 規 船 舶 購 入 のニーズのある 海 運 組 織 が,ベトナムが 建 造 条 件 を 十 分 に 有 する 船 舶 カテゴリーについて 国 内 企 業 に 発 注 でき るような( 国 際 約 束 に 適 合 した) 制 度 政 策 の 検 討 発 布 第 2 四 半 期 3.2 2020 年 までのベトナム 水 産 業 発 展 戦 略 の 主 要 任 務 木 造 漁 船 から 鋼 製 新 素 材 製 漁 船 への 早 期 転 換 ロードマップによる 漁 船 の 造 船 修 理 機 械 産 業 の 強 化 発 展 の 実 現 : 各 パートナー 国 から,ベトナムにおける 鋼 鉄 製 新 素 材 製 漁 船 の 新 造 プログラムへ 資 金 援 半 期 ~ 交 通 運 輸 省 計 画 投 資 省, 農 業 農 村 開 発 省, 財 政 省
助 するための 資 金 を 発 掘 する パートナーは, ベトナムの 造 船 所 に 対 する 設 計 コンサルティ ング 支 援, 造 船 技 術 支 援 とともに, 造 船 所 と 連 携 した 漁 獲 技 術 水 産 品 保 存 技 術 の 漁 民 へ の 移 転 を 実 施 し 得 る 3.3 造 船 業 に 対 する 裾 野 企 業 育 成 と 国 内 調 達 率 向 上 のため, 輸 出 企 業 の 国 内 市 場 販 売 のための 手 続 きを 簡 素 化 する 第 2 四 半 期 商 工 省 4.すべての 級 における 高 度 専 門 的 国 際 的 人 材 の 育 成 行 動 計 画 実 施 期 間 主 管 機 関 連 携 機 関 高 度 人 材 育 成 : 特 に 現 在 実 施 されている 高 度 人 材 育 成 ( 教 師 学 生 双 方 )を 中 心 とする 人 材 育 成 プログ ラムのチェック 船 舶 産 業 向 け 裾 野 産 業 分 野 第 4 四 半 期 交 通 運 輸 省 計 画 投 資 省, 労 働 傷 病 兵 社 会 問 題 省, 教 育 訓 練 省 に 関 連 する 技 能 訓 練 施 設 のチェック 訓 練 内 容 プログラムの 評 価 船 舶 産 業 裾 野 産 業 育 成 ニーズにふさわしいプログラムへの 改 定 造 船 産 業 への 高 度 人 材 育 成 を 目 的 として 外 国 と 協 力 して 向 上 に 取 り 組 む 大 学 1 校 および 職 業 訓 練 施 設 2 校 の 選 定 訓 練 費 用 関 連 : 造 船 先 進 国 を 中 心 とする, 裾 野 産 業 向 けの 外 国 での 職 業 訓 練 への 経 費 補 助 指 標 配 分 造 船 産 業 向 け 裾 野 産 業 における 技 能 評 価 検 定 標 準 の 策 定 5. 北 中 南 部 における 造 船 クラスター3か 所 に 資 する 研 究 開 発 能 力 の 構 築 行 動 計 画 実 施 期 間 主 管 機 関 連 携 機 関 クラスター3 か 所 に 裨 益 する 国 家 と 企 業 の 参 2015 年 第 2 四 交 通 運 輸 省 計 画 投 資 省 加 による 北 部 でのR&Dセンター1か 所 の 建 設 半 期 ~2019 年 第 4 四 半 期 Ⅵ. 実 施 体 制 及 びモニタリング 制 度 1. 任 務 分 担 (a) 交 通 運 輸 省 の 責 任
- 行 動 計 画 を 整 合 的, 効 果 的 に 実 施 するために 関 係 者 の 参 加 を 得 たワーキンググループを 設 置 する - 各 省 庁 地 方 による 本 計 画 実 施 を 監 督 検 査 する 毎 年 実 施 状 況 を 調 査 総 括 し, 工 業 化 戦 略 指 導 委 員 会 に 報 告 する 定 期 的 に 行 動 計 画 実 施 の 結 果 効 果 を 中 間 評 価 総 括 評 価 し, 政 府 首 相 に 報 告 する (b) 関 係 省 庁 の 責 任 - 本 計 画 Ⅴに 示 されたそれぞれの 職 務 に 応 じて 行 動 計 画 の 内 容 任 務 を 策 定 実 施 する - 政 府 首 相 への 報 告 のため, 交 通 運 輸 省 と 連 携 して, 分 担 した 行 動 計 画 の 任 務 内 容 の 実 施 結 果 効 果 について 評 価 する (c) 造 船 産 業 分 野 で 事 業 を 営 む 企 業 は, 本 行 動 計 画 における 任 務 内 容 に 基 づいて, 主 体 的 に 投 資 のた めの 具 体 的 な 案 件 やプロポーザルを 策 定 する 2. 行 動 計 画 実 施 状 況 のモニタリング 交 通 運 輸 省 は 行 動 計 画 の 実 施 状 況 のモニタリングを 行 い, 年 1 回 の 工 業 化 戦 略 作 業 部 会 の 会 合 で 報 告 する 右 作 業 部 会 はモニタリング 結 果 を 工 業 化 戦 略 指 導 委 員 会 に 報 告 する 3. 行 動 計 画 の 改 定 各 機 関 組 織 企 業 は, 計 画 の 実 施 過 程 において 困 難 や 問 題 が 生 じた 場 合, 交 通 運 輸 省 及 び 工 業 化 戦 略 作 業 部 会 に 対 して 解 決 を 求 めるものとする 交 通 運 輸 省 は 工 業 化 戦 略 作 業 部 会 及 び 関 係 省 庁 と 連 携 して2016 年 までの 実 施 結 果 及 び 日 本 側 の 経 験 の 評 価 総 括 を 行 い,これに 基 づいて,2017 年 以 降 に 実 施 すべき 行 動 計 画 を 改 定 する 4. 経 費 行 動 計 画 実 施 のための 経 費 は, 中 央 予 算, 地 方 予 算, 国 際 援 助 資 金, 民 間 資 金 及 びその 他 合 法 的 な 資 金 源 から 調 達 される 首 相 ( 署 名 捺 印 済 ) グエン タン ズン