巻 末 参 考 61
< 参 考 1: 現 地 調 査 > (1) 現 地 調 査 の 実 施 1) 調 査 対 象 駅 ボトルネック 箇 所 における 最 大 捌 け 人 数 および 駅 構 内 移 動 時 間 の 算 定 方 法 を 検 証 するため 現 地 調 査 を 実 施 した 調 査 対 象 駅 としては ケーススタディで 対 象 とした 虎 ノ 門 駅 ( 銀 座 線 ) 神 谷 町 駅 ( 日 比 谷 線 ) に 加 え 環 状 2 号 線 周 辺 の 開 発 および 東 北 縦 貫 線 の 開 業 により 混 雑 することが 予 想 される 新 橋 駅 ( 銀 座 線 ) 昨 年 度 実 施 した 観 察 調 査 において 朝 ピーク 時 間 帯 にボトルネック 箇 所 で 捌 け 残 りが 見 られた 築 地 駅 ( 日 比 谷 線 )を 対 象 とした 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 新 橋 駅 築 地 駅 駅 名 表 調 査 対 象 駅 銀 座 線 日 比 谷 線 銀 座 線 日 比 谷 線 路 線 2) 調 査 実 施 日 調 査 は 以 下 の 日 程 で 実 施 した なお 調 査 時 間 帯 は ピーク 時 間 帯 を 含 む 2 時 間 を 対 象 とし た 表 調 査 実 施 日 駅 名 調 査 日 調 査 時 間 帯 虎 ノ 門 駅 平 成 24 年 11 月 13 日 ( 火 ) 8:00~10:00 神 谷 町 駅 新 橋 駅 築 地 駅 平 成 24 年 11 月 15 日 ( 木 ) 8:00~10:00 平 成 24 年 11 月 27 日 ( 火 ) 8:00~10:00 平 成 24 年 11 月 29 日 ( 木 ) 8:00~9:30 築 地 駅 については 調 査 当 日 9 時 36 分 頃 秋 葉 原 駅 で 信 号 トラブルが 発 生 したため 調 査 時 間 を 短 縮 した 62
3) 調 査 項 目 および 調 査 方 法 現 地 調 査 では 以 下 の 項 目 について 計 測 を 行 った 1 旅 客 流 動 上 のボトルネックとなる 可 能 性 のある 箇 所 の 通 過 旅 客 数 旅 客 流 動 の 阻 害 にならない 箇 所 に 計 測 員 を 配 置 し カウンターにより 計 測 を 行 う 旅 客 数 が 多 く ビデオカメラを 設 置 できるスペースが 確 保 できる 箇 所 については ビデオ による 撮 影 を 行 い 後 日 ビデオを 見 ながらの 計 測 を 行 う なお ボトルネック 箇 所 における 旅 客 流 の 流 れを 先 述 した 状 態 別 に 把 握 するために 通 過 旅 客 数 が 多 い 箇 所 においては 旅 客 がボトルネック 箇 所 を 通 過 した 時 刻 を 記 録 できる 時 刻 記 録 付 カウンターを 用 いて 計 測 を 行 う < 時 刻 記 録 付 カウンターについて> 時 刻 記 録 付 カウンターは 通 過 旅 客 をカウントした 時 刻 が 1/1000 秒 単 位 で 記 録 され 自 動 的 にカウンター 内 に 内 蔵 されたSDカード 内 に 保 存 される 機 能 を 有 している 記 録 されたデータ を 例 えば 5 秒 や 10 秒 単 位 で 集 計 することで 通 過 状 態 の 遷 移 を 詳 細 に 把 握 できると 考 えら れる 電 源 を 入 れてから の 経 過 時 間 累 積 通 過 旅 客 数 ボタンが2つあり 2 方 向 の 通 過 旅 客 数 を 別 々に 計 測 可 能 データは 内 蔵 されているSDカードに 逐 次 保 存 され そのデ ータはCSV 形 式 でパソコンに 取 り 込 むことが 可 能 時 刻 記 録 付 きカウンター 本 体 SD カート に 保 存 される CSV テ ータ ( 人 /5 秒 ) 25 20 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 列 車 の 扉 が 開 い て か ら の 経 過 時 間 ( 秒 ) 時 刻 記 録 付 カウンターで 取 得 されたデータの 集 計 イメージ(5 秒 単 位 で 集 計 した 場 合 ) 63
2 車 両 扉 別 の 降 車 分 布 ( 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 のみ) 車 両 扉 ごとの 降 車 客 数 の 分 布 を 把 握 する 降 車 客 数 の 計 測 に 当 たって 全 ての 扉 に 計 測 員 や ビデオカメラを 配 置 することは 空 間 的 な 制 約 や 旅 客 流 動 を 阻 害 する 可 能 性 があることから 困 難 である そのため 最 も 降 車 客 数 の 多 い 扉 については 全 ての 列 車 についてビデオカメ ラで 降 車 の 状 況 を 撮 影 する その 他 の 扉 については 列 車 毎 に 撮 影 する 扉 を 変 えて 撮 影 する ようにする 3 駅 出 場 客 の 地 上 部 における 方 向 別 通 過 人 数 ( 虎 ノ 門 駅 のみ) 虎 ノ 門 駅 は 多 くの 出 入 口 があることから ある 方 面 に 行 く 場 合 に 駅 構 内 を 移 動 して 最 も 近 い 出 口 から 出 る 場 合 と 先 に 地 上 に 出 てから 信 号 を 渡 って 当 該 方 面 に 向 かう 場 合 が 考 え られる 地 上 においてどの 程 度 の 旅 客 が 信 号 を 渡 って 反 対 側 の 方 面 に 向 かっているかを 計 測 する 4ホームから 地 上 に 出 るまでの 移 動 時 間 ( 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 のみ) ホームから 各 出 入 口 までの 移 動 時 間 を 調 査 員 が 実 際 に 歩 行 し 計 測 する (3.2(2)で 調 査 方 法 を 詳 説 ) 64
(2) 調 査 結 果 以 下 に 各 駅 の 調 査 結 果 の 概 要 を 示 す また 次 頁 以 降 に 調 査 結 果 の 詳 細 を 示 す < 虎 ノ 門 駅 > 虎 ノ 門 駅 は 朝 ピーク 時 間 帯 には 降 車 客 が 大 半 であった ピーク 1 時 間 に 降 車 客 による 通 行 量 が 最 も 多 いのは 出 口 11( 文 科 省 方 面 出 口 )で 約 3,600 人 であった 環 状 2 号 線 の 開 発 地 区 に 最 も 近 い 出 口 1 の 通 行 量 は 約 1,950 人 その 次 に 近 い 出 口 4 は 約 1,960 人 で 同 程 度 の 交 通 量 であった 環 状 2 号 線 の 開 発 地 区 に 向 かう 旅 客 が 利 用 すると 思 われる 出 口 1 と 出 口 4 までの 移 動 時 間 は 1 番 線 ( 渋 谷 方 面 行 )ホームからは 出 口 1 の 方 が 短 く 2 番 線 ( 浅 草 方 面 行 )ホーム からは 出 口 4 の 方 が 短 い(ただし 開 発 地 区 である 第 Ⅲ 街 区 までの 距 離 は 出 口 1 からの 方 が 20m 程 度 短 い) 1 番 線 ホームからの 時 間 : 出 口 1(46 秒 ) 出 口 4(1 分 28 秒 ) 2 番 線 ホームからの 時 間 : 出 口 1(2 分 9 秒 ) 出 口 4(1 分 30 秒 ) < 神 谷 町 駅 > 神 谷 町 駅 は 朝 ピーク 時 間 帯 には 降 車 客 が 大 半 であった ピーク 1 時 間 に 降 車 客 による 通 行 量 が 最 も 多 いのは 北 千 住 方 面 改 札 側 にある 断 面 A で 約 5,160 人 であった ホームから 各 出 入 口 までの 移 動 時 間 については いずれの 出 入 口 までも 概 ね 1 分 30 秒 程 度 であった < 新 橋 駅 > 新 橋 駅 は 朝 ピーク 時 間 帯 には 降 車 客 よりも 乗 車 客 の 方 が 多 い 状 況 であった ピーク 1 時 間 で 最 も 通 行 量 の 多 い 箇 所 は JR と 連 絡 する 出 口 6 であり 入 場 者 数 が 約 8,400 人 であった < 築 地 駅 > 築 地 駅 は 朝 ピーク 時 間 帯 には 降 車 客 が 大 半 であった ピーク 1 時 間 で 最 も 通 行 量 の 多 い 箇 所 は 1 番 線 ホーム( 中 目 黒 方 面 行 き)に 接 続 する 出 口 1 で 出 場 者 は 約 2,400 人 であった 65
< 参 考 2: 自 動 改 札 機 およびエスカレータにおける 最 大 捌 け 人 数 > 1 自 動 改 札 機 における 最 大 捌 け 人 数 a. 自 動 改 札 機 通 過 状 況 現 地 調 査 より 虎 ノ 門 駅 1 番 線 渋 谷 方 面 改 札 の 1 台 の 自 動 改 札 機 における ピーク 1 時 間 (8: 30~9:30)の 旅 客 の 通 過 状 況 を 5 秒 単 位 で 集 計 し 下 のようにグラフ 化 した( 下 はピーク 30 分 間 を 抜 粋 ) このグラフから 旅 客 が 整 流 化 し 通 過 している 状 態 ( 状 態 B)では 概 ね 5 秒 間 に 5 人 (1 人 / 秒 )が 通 過 していることを 確 認 した ( 人 /5 秒 ) 虎 ノ 門 駅 1 番 線 渋 谷 方 面 改 札 における 到 着 列 車 毎 の 通 過 状 況 表 虎 ノ 門 駅 1 番 線 渋 谷 方 面 改 札 における 到 着 列 車 毎 の 状 態 別 通 過 状 況 の 整 理 列 車 番 号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 到 着 時 刻 8:31:35 8:34:49 8:36:50 8:38:47 8:40:51 8:42:44 8:45:12 8:47:11 8:49:01 8:51:22 8:53:11 8:54:53 8:57:05 8:59:20 ) 16 10 状 態 Aでの 通 過 人 数 ( 人 7 5 3 9 1 5 4 7 2 3 0 4 状 態 Bでの 通 過 人 数 ( 人 ) 47 48 42 65 51 43 73 60 61 54 49 35 33 43 状 態 Cでの 通 過 人 数 ( 人 ) 12 16 8 8 14 19 9 12 8 19 10 20 21 11 通 過 人 数 の 合 計 ( 人 ) 66 69 66 76 74 63 87 76 76 75 62 55 64 58 状 態 Aに 要 した 時 間 ( 秒 ) 15 10 30 5 15 5 10 5 10 5 5 0 15 5 状 態 Bに 要 した 時 間 ( 秒 ) 50 55 45 70 55 45 75 70 65 55 50 35 35 50 状 態 Cに 要 した 時 間 ( 秒 ) 25 25 15 10 25 35 15 20 15 30 20 55 45 30 通 過 に 要 した 時 間 ( 秒 ) 90 90 90 85 95 85 100 95 90 90 75 90 95 85 平 均 6 51 11 67 10 55 23 88 b. 自 動 改 札 機 1 台 の 最 大 捌 け 人 数 の 算 出 上 表 は 到 着 列 車 毎 に 5 人 /5 秒 (1 人 /1 秒 )の 通 過 が 最 初 に 確 認 されてから 最 後 に 確 認 され るまでを 状 態 B として その 前 後 を 状 態 A C として 各 状 態 における 通 過 人 数 通 過 に 要 した 時 間 を 整 理 したものである ピーク 1 時 間 の 平 均 を 見 ると 状 態 A では 6 人 の 通 過 に 対 し 10 秒 を 要 し 状 態 C では 11 人 の 通 過 に 対 し 23 秒 を 要 していた これをもとに 運 行 間 隔 を 2 分 とした 場 合 の 階 段 における 幅 員 1m 当 たりの 最 大 捌 け 人 数 は 以 下 のように 計 算 できる 運 行 間 隔 2 分 の 場 合 状 態 A C で 流 れる 人 数 およびそれに 要 する 時 間 を 平 均 値 としておくと 状 態 B の 継 続 する 時 間 が 120 秒 -(10 秒 +23 秒 )=87 秒 となる 87 秒 間 は 1 人 / 秒 で 旅 客 が 通 過 するため 運 行 間 隔 2 分 間 での 最 大 捌 け 人 数 は 6 人 +87 人 +11 人 =104 人 となる 1 台 あたりの 通 過 人 数 ( 人 ) 6 人 87 秒 1 人 / 秒 =87 人 11 人 状 態 A 状 態 B 状 態 C 列 車 の 扉 が 開 いてからの 経 過 時 間 ( 秒 ) 10 秒 87 秒 23 秒 列 車 i の 扉 が 開 く 時 刻 列 列 車 車 i+1 i の 扉 が 開 く 時 刻 66
2エスカレータ(2 人 用 )における 最 大 捌 け 人 数 a. 現 状 のエスカレータ(2 人 用 ) 通 過 状 況 現 地 調 査 より 神 谷 町 駅 1 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(2 人 用 )における ピーク 1 時 間 (8: 30~9:30)の 旅 客 の 通 過 状 況 を 5 秒 単 位 で 集 計 し 下 のようにグラフ 化 した( 下 はピーク 30 分 間 を 抜 粋 ) このグラフから 旅 客 が 整 流 化 し 通 過 している 状 態 ( 状 態 B)では 概 ね 5 秒 間 に 8 人 (1.6 人 / 秒 )が 通 過 していることが 見 て 取 れる ( 人 /5 秒 ) 神 谷 町 駅 1 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(2 人 用 )における 到 着 列 車 毎 の 通 過 状 況 表 神 谷 町 駅 1 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(2 人 用 )における 到 着 列 車 毎 の 状 態 別 通 過 状 況 の 整 理 列 車 番 号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 到 着 時 刻 8:31:51 8:34:31 8:37:33 8:40:53 8:43:29 8:46:31 8:48:53 8:52:36 8:55:00 8:57:04 8:59:12 9:01:19 状 態 Aでの 通 過 人 数 ( 人 ) 9 9 5 6 4 10 5 2 7 8 8 5 状 態 Bでの 通 過 人 数 ( 人 ) 106 116 167 137 121 142 123 175 107 56 52 53 状 態 Cでの 通 過 人 数 ( 人 ) 6 21 0 10 45 30 24 7 0 5 0 12 通 過 人 数 の 合 計 ( 人 ) 121 146 172 153 170 182 152 184 114 69 60 70 状 態 Aに 要 した 時 間 ( 秒 ) 10 10 5 5 5 10 10 5 5 10 10 5 状 態 Bに 要 した 時 間 ( 秒 ) 65 70 100 80 75 90 70 100 65 35 30 30 状 態 Cに 要 した 時 間 ( 秒 ) 5 15 0 10 35 25 20 5 0 5 0 10 通 過 に 要 した 時 間 ( 秒 ) 80 95 105 95 115 125 100 110 70 50 40 45 平 均 6 90 14 110 7 54 12 73 b.エスカレータ(2 人 用 )の 最 大 捌 け 人 数 の 算 出 上 表 は 到 着 列 車 毎 に 8 人 /5 秒 (1.6 人 /1 秒 )の 通 過 が 最 初 に 確 認 されてから 最 後 に 確 認 さ れるまでを 状 態 B として その 前 後 を 状 態 A C として 各 状 態 における 通 過 人 数 通 過 に 要 した 時 間 を 整 理 したものである ピーク 1 時 間 の 平 均 を 見 ると 状 態 A では 6 人 の 通 過 に 対 し 7 秒 を 要 し 状 態 C では 14 人 の 通 過 に 対 し 12 秒 を 要 していた これをもとに 運 行 間 隔 を 2 分 とした 場 合 の 2 人 用 エスカレータの 最 大 捌 け 人 数 は 以 下 の ように 計 算 できる 運 行 間 隔 2 分 の 場 合 状 態 A C で 流 れる 人 数 およびそれに 要 する 時 間 を 平 均 値 としておくと 状 態 B の 継 続 する 時 間 が 120 秒 -(7 秒 +12 秒 )=101 秒 となる 101 秒 間 は 1.6 人 / 秒 で 旅 客 が 通 過 するため 運 行 間 隔 2 分 間 での 最 大 捌 け 人 数 は 6 人 +162 人 +14 人 =182 人 となる 通 過 人 数 ( 人 ) 6 人 列 車 i の 扉 が 開 く 時 刻 101 秒 1.6 人 / 秒 =162 人 14 人 状 態 A 状 態 B 状 態 C 7 秒 101 秒 12 秒 列 車 の 扉 が 開 いてからの 経 過 時 間 ( 秒 ) 列 車 列 i+1 車 i の 扉 が 開 く 時 刻 67
3エスカレータ(1 人 用 )における 最 大 捌 け 人 数 a. 現 状 のエスカレータ(1 人 用 ) 通 過 状 況 現 地 調 査 より 神 谷 町 駅 2 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(1 人 用 )における ピーク 1 時 間 (8:30~9:30)の 旅 客 の 通 過 状 況 を 5 秒 単 位 で 集 計 し 下 のようにグラフ 化 した( 下 はピーク 30 分 間 を 抜 粋 ) このグラフから 旅 客 が 整 流 化 し 通 過 している 状 態 ( 状 態 B) では 概 ね 5 秒 間 に 4 人 (0.8 人 / 秒 )が 通 過 していることが 見 て 取 れる ( 人 /5 秒 ) 7 6 5 4 3 2 1 0 8:32:45 8:33:15 8:33:45 8:34:15 8:34:45 8:35:15 8:35:45 8:36:15 8:36:45 8:37:15 8:37:45 8:38:15 8:38:45 8:39:15 8:39:45 8:40:15 8:40:45 8:41:15 8:41:45 8:42:15 8:42:45 8:43:15 8:43:45 8:44:15 8:44:45 8:45:15 8:45:45 8:46:15 8:46:45 8:47:15 8:47:45 8:48:15 8:48:45 8:49:15 8:49:45 8:50:15 8:50:45 8:51:15 8:51:45 8:52:15 8:52:45 8:53:15 8:53:45 8:54:15 8:54:45 8:55:15 8:55:45 8:56:15 8:56:45 8:57:15 8:57:45 8:58:15 8:58:45 8:59:15 8:59:45 9:00:15 9:00:45 9:01:15 9:01:45 9:02:15 神 谷 町 駅 2 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(1 人 用 )における 到 着 列 車 毎 の 通 過 状 況 表 神 谷 町 駅 2 番 線 北 千 住 方 面 エスカレータ(1 人 用 )における 到 着 列 車 毎 の 状 態 別 通 過 状 況 の 整 理 列 車 番 号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 8:32:45 8:35:55 8:39:07 8:41:44 8:45:54 8:47:51 8:49:47 8:51:39 8:53:41 8:56:05 8:59:19 9:02:17 状 態 Aでの 通 過 人 数 ( 人 ) 1 0 3 2 1 1 3 3 2 1 2 0 状 態 Bでの 通 過 人 数 ( 人 ) 74 37 37 54 80 43 37 47 27 34 23 52 状 態 Cでの 通 過 人 数 ( 人 ) 3 12 9 9 6 18 9 0 3 0 0 3 通 過 人 数 の 合 計 ( 人 ) 78 49 49 65 87 62 49 50 32 35 25 55 状 態 Aに 要 した 時 間 ( 秒 ) 5 0 10 5 5 5 5 5 5 5 5 0 状 態 Bに 要 した 時 間 ( 秒 ) 95 45 45 75 95 60 40 55 30 40 25 65 状 態 Cに 要 した 時 間 ( 秒 ) 5 20 15 15 10 30 15 0 5 0 0 5 通 過 に 要 した 時 間 ( 秒 ) 105 65 70 95 110 95 60 60 40 45 30 70 平 均 2 39 6 47 6 49 10 65 b.エスカレータ(1 人 用 )の 最 大 捌 け 人 数 の 算 出 上 表 は 到 着 列 車 毎 に 4 人 /5 秒 (0.8 人 /1 秒 )の 通 過 が 最 初 に 確 認 されてから 最 後 に 確 認 さ れるまでを 状 態 B として その 前 後 を 状 態 A C として 各 状 態 における 通 過 人 数 通 過 に 要 した 時 間 を 整 理 したものである ピーク 1 時 間 の 平 均 を 見 ると 状 態 A では 2 人 の 通 過 に 対 し 6 秒 を 要 し 状 態 C では 6 人 の 通 過 に 対 し 10 秒 を 要 していた これをもとに 運 行 間 隔 を 2 分 とした 場 合 の 1 人 用 エスカレータの 最 大 捌 け 人 数 は 以 下 のよ うに 計 算 できる 運 行 間 隔 2 分 の 場 合 状 態 A C で 流 れる 人 数 およびそれに 要 する 時 間 を 平 均 値 としておくと 状 態 B の 継 続 する 時 間 が 120 秒 -(6 秒 +10 秒 )=104 秒 となる 104 秒 間 は 0.8 人 / 秒 で 旅 客 が 通 過 するため 運 行 間 隔 2 分 間 での 最 大 捌 け 人 数 は 2 人 +83 人 +6 人 =91 人 となる 通 過 人 数 ( 人 ) 2 人 列 車 i の 扉 が 開 く 時 刻 104 秒 0.8 人 / 秒 =83 人 6 人 状 態 A 状 態 B 状 態 C 6 秒 104 秒 10 秒 列 車 の 扉 が 開 い て か ら の 経 過 時 間 ( 秒 ) 列 車 列 車 i+1i の 扉 が 開 く 時 刻 68
< 参 考 3:ピーク 10 分 間 における 1 列 車 あたりの 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 になっている 箇 所 > 2 東 京 駅 ( 丸 ノ 内 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 東 京 駅 ( 丸 ノ 内 線 )の 駅 構 内 5 八 丁 堀 駅 ( 日 比 谷 線 ) 八 丁 堀 駅 ( 日 比 谷 線 )の 駅 構 内 < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 69
6 虎 ノ 門 駅 ( 銀 座 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 虎 ノ 門 駅 ( 銀 座 線 )の 駅 構 内 7 神 谷 町 駅 ( 日 比 谷 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 神 谷 町 駅 ( 日 比 谷 線 )の 駅 構 内 神 谷 町 駅 の 最 小 余 力 の 出 口 昇 降 施 設 は 虎 ノ 門 MT40 ビルに 抜 ける 連 絡 階 段 8 六 本 木 駅 ( 日 比 谷 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 六 本 木 駅 ( 日 比 谷 線 )の 駅 構 内 70
9 有 楽 町 駅 ( 有 楽 町 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 有 楽 町 駅 ( 有 楽 町 線 )の 駅 構 内 10 日 本 橋 駅 ( 東 西 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 日 本 橋 駅 ( 東 西 線 )の 駅 構 内 71
11 築 地 駅 ( 日 比 谷 線 ) < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 築 地 駅 ( 日 比 谷 線 )の 駅 構 内 12 新 橋 駅 ( 銀 座 線 ) 新 橋 駅 ( 銀 座 線 )の 駅 構 内 < 凡 例 > 最 大 捌 け 人 数 と 通 過 人 数 の 差 が 100 人 以 下 の 施 設 箇 所 :ホーム 昇 降 施 設 : 改 札 : 出 口 昇 降 施 設 72
< 参 考 4:ヒアリング アンケートについて> 1 質 問 内 容 事 業 者 アンケート(ヒアリング) 調 査 質 問 項 目 1 鉄 道 施 設 の 改 良 等 について 周 辺 の 不 動 産 開 発 事 業 と 合 わせて 整 備 を 行 った( 以 下 連 携 事 業 という ) 事 例 があれば 可 能 な 範 囲 で 概 要 ( 関 係 主 体 具 体 的 な 整 備 内 容 工 事 期 間 等 ) を 教 えてください < 連 携 事 業 の 例 > 鉄 道 駅 の 出 入 口 について 隣 接 する 開 発 事 業 に 合 わせて 新 設 した 地 下 鉄 駅 のコンコースについて 隣 接 建 物 の 地 下 部 分 の 改 良 に 合 わせて 拡 幅 した 質 問 項 目 2 連 携 事 業 において 鉄 道 事 業 者 と 開 発 事 業 者 等 がどのように 連 携 したか 教 えてください < 連 携 内 容 の 例 > 鉄 道 整 備 と 都 市 開 発 の 各 々の 事 業 において 相 互 に 支 障 にならないように 情 報 共 有 や 工 事 調 整 等 を 行 った 鉄 道 整 備 事 業 の 一 部 について 開 発 事 業 者 が 費 用 の 一 部 を 負 担 した 質 問 項 目 3 連 携 事 業 において 鉄 道 事 業 者 と 開 発 事 業 者 等 がどのような 経 緯 で 連 携 したか 教 えてください < 連 携 経 緯 の 例 > 開 発 事 業 者 側 から 駅 周 辺 の 開 発 計 画 に 合 わせて 協 議 依 頼 があった 行 政 主 導 で 鉄 道 整 備 と 都 市 開 発 との 調 整 の 場 が 設 けられた 質 問 項 目 4 鉄 道 整 備 と 都 市 開 発 の 連 携 強 化 に 向 けて 課 題 と 感 じていること 国 や 地 方 公 共 団 体 等 に 要 望 したいことなど ご 自 由 にお 聞 かせください 73
2ヒアリング アンケート 結 果 以 下 にヒアリング アンケート 結 果 を 示 す 表 ヒアリング アンケート 結 果 1 駅 周 辺 の 都 市 開 発 事 業 等 とあわせて 鉄 道 施 設 の 整 備 を 行 った 事 例 の 概 要 ( 質 問 項 目 1~3) 鉄 道 施 設 の 整 備 a. 駅 周 辺 の 大 規 模 開 発 と 連 携 した 鉄 道 駅 の 改 良 <a-1: 再 開 発 組 合 ( 開 発 事 業 者 )と 鉄 道 事 業 者 が 連 携 した 事 例 > 再 開 発 組 合 から 鉄 道 事 業 者 に 対 し 連 絡 通 路 整 備 の 検 討 を 依 頼 した 再 開 発 組 合 と 鉄 道 事 業 者 で 費 用 負 担 を 協 議 した 地 下 通 路 整 備 費 全 額 と 駅 構 内 改 良 費 の 一 部 を 開 発 側 が 負 担 した 開 発 事 業 者 が 駅 構 内 改 良 費 の 一 部 を 負 担 した 理 由 として 開 発 竣 工 までの 時 間 的 な 期 限 が あり 協 議 を 長 引 かせることができなかったことが 挙 げられた 鉄 道 事 業 者 と 開 発 事 業 者 で 施 設 の 整 備 を 行 った 駅 構 内 改 良 費 は 鉄 道 事 業 者 が 地 下 通 路 における 維 持 管 理 費 用 は 開 発 側 がそれぞれ 負 担 <a-2: 鉄 道 施 設 の 整 備 が 主 導 で 周 辺 の 都 市 基 盤 整 備 を 一 体 的 に 行 った 事 例 > 鉄 道 駅 の 耐 震 性 の 向 上 や 乗 換 利 便 性 の 向 上 といった 大 規 模 駅 改 良 に 合 わせて 交 通 結 節 機 能 の 強 化 鉄 道 や 幹 線 道 路 に 分 断 された 周 辺 市 街 地 を 結 ぶための 歩 行 者 ネットワークの 強 化 などを 一 体 的 に 実 施 整 備 にあたっては 学 識 経 験 者 行 政 鉄 道 事 業 者 開 発 事 業 者 を 構 成 員 とする 委 員 会 を 設 置 されており その 中 で 開 発 に 関 する 情 報 を 関 係 主 体 で 共 有 できた 駅 施 設 の 改 良 については 主 要 な 部 分 は 鉄 道 事 業 者 が 主 体 となり 資 金 を 調 達 し 整 備 してい るが 一 部 開 発 地 区 に 接 続 する 改 札 口 の 新 設 に 対 して 開 発 事 業 者 が 費 用 負 担 をしているケ ースがある <a-3: 駅 構 内 のホームを 拡 幅 した 事 例 > 駅 近 接 の 再 開 発 に 合 わせて バリアフリー 設 備 の 設 置 混 雑 緩 和 のためのホームの 拡 幅 を 実 施 混 雑 緩 和 のためのホームの 拡 幅 が 公 共 貢 献 として 認 められ 容 積 率 のボーナスを 得 た <a-4: 自 治 体 と 開 発 事 業 者 が 連 携 し さらに 国 の 支 援 があった 事 例 > 国 の 施 設 の 跡 地 を 再 開 発 する 事 業 との 連 携 であり 行 政 主 導 で 検 討 が 進 められた 通 路 は 鉄 道 施 設 として 整 備 した 国 庫 補 助 を 活 用 し 国 自 治 体 開 発 事 業 者 で 費 用 を 負 担 している 維 持 管 理 費 用 は 開 発 者 側 が 負 担 している <a-5: 国 の 都 市 再 生 事 業 として 整 備 した 事 例 > 駅 コンコースと 隣 接 するビルと 一 体 となった 地 下 通 路 で 道 路 ( 国 道 ) 下 を 縦 断 的 に 整 備 した 都 市 再 生 事 業 として 行 われたため 従 来 では 認 められにくい 整 備 ( 地 下 通 路 の 幅 員 を 広 げ る 道 路 に 縦 断 的 に 整 備 する 等 )も 進 められた 施 設 の 所 有 者 は 国 管 理 者 は 鉄 道 事 業 者 であるが 通 路 の 清 掃 活 動 については 沿 道 の 民 間 事 業 者 の 広 告 収 入 で 賄 っている 74
表 ヒアリング アンケート 結 果 (つづき) 1 駅 周 辺 の 都 市 開 発 事 業 等 とあわせて 鉄 道 施 設 の 整 備 を 行 った 事 例 の 概 要 ( 質 問 項 目 1~3) b. 鉄 道 駅 と 隣 接 するビルとを 連 絡 する 地 下 通 路 の 整 備 ( 事 例 多 数 ) 開 発 事 業 者 から 鉄 道 事 業 者 に 対 し ビルへの 連 絡 通 路 を 整 備 したいとの 協 議 依 頼 をした 行 政 を 通 じて 協 議 の 依 頼 があった 事 例 もある 通 路 幅 員 や 接 続 位 置 通 路 の 構 造 や 施 工 方 法 に 関 する 協 議 を 実 施 した 開 発 事 業 者 の 全 額 負 担 により 整 備 した 鉄 道 事 業 者 が 整 備 するケースと 開 発 事 業 者 が 整 備 するケースがある ただし バリアフリールートが 確 保 されていない 駅 で 連 絡 通 路 整 備 にあわせバリアフ リールートの 整 備 を 行 う 場 合 は 鉄 道 事 業 者 も 費 用 を 負 担 しているケースもある 維 持 管 理 費 については 開 発 側 が 負 担 する 事 例 と 鉄 道 事 業 者 が 負 担 する 事 例 がある c. 新 駅 の 整 備 自 治 体 から 鉄 道 事 業 者 に 対 し 開 発 地 区 内 に 新 駅 の 設 置 を 要 請 ( 請 願 駅 ) 自 治 体 が 全 額 負 担 し 駅 を 整 備 運 営 費 については 一 部 鉄 道 事 業 者 で 負 担 d. 駅 の 高 架 化 事 業 国 自 治 体 鉄 道 事 業 者 が 協 議 し それぞれが 費 用 負 担 を 行 い 駅 高 架 化 事 業 を 行 った 鉄 道 施 設 周 辺 の 整 備 e. 鉄 道 駅 と 開 発 地 区 をつなぐデッキの 整 備 自 治 体 が 新 規 に 開 発 を 行 う 開 発 事 業 者 に 対 しまちづくり 基 金 への 負 担 金 を 要 請 まちづくり 基 金 から 鉄 道 駅 と 開 発 地 区 をつなぐデッキの 整 備 に 補 助 金 を 拠 出 2 鉄 道 施 設 整 備 と 都 市 開 発 の 連 携 強 化 に 向 けての 課 題 国 や 地 方 公 共 団 体 に 要 望 したい 点 ( 質 問 項 目 4) 共 通 の 意 見 鉄 道 と 連 携 して 開 発 を 進 める 場 合 都 市 計 画 が 先 行 し 後 に 道 路 管 理 者 と 調 整 となる 道 路 管 理 者 との 調 整 に 時 間 を 要 することもあるため 計 画 段 階 から 道 路 管 理 者 に 参 画 しても らいたい ( 都 市 計 画 担 当 と 道 路 管 理 担 当 に 温 度 差 がある 場 合 があるため 早 い 段 階 から 調 整 してもらいたい) 道 路 管 理 者 は 基 準 に 対 し 厳 格 で 調 整 が 厳 しい 鉄 道 駅 と 開 発 地 区 ビルを 接 続 する 連 絡 通 路 の 整 備 に 当 たっては 権 限 を 有 する 行 政 に 間 に 入 ってもらいたい 行 政 部 門 も 部 署 によりスタンスが 異 なることもあるため 行 政 内 部 の 連 携 を 取 ってほしい 75
表 ヒアリング アンケート 結 果 (つづき) 2 鉄 道 施 設 整 備 と 都 市 開 発 の 連 携 強 化 に 向 けての 課 題 国 や 地 方 公 共 団 体 に 要 望 したい 点 (つ づき) ( 質 問 項 目 4) 開 発 事 業 者 からの 意 見 新 しい 改 札 や 出 入 口 の 整 備 について 最 初 に 言 い 出 した 者 が 費 用 負 担 をする 構 造 になりが ちであり そうならない 仕 組 みが 必 要 出 入 口 の 増 設 等 を 鉄 道 事 業 者 に 請 願 した 場 合 設 計 などの 検 討 費 用 まで 開 発 側 が 負 担 しな ければならない 検 討 費 用 の 見 積 りが 適 正 であるかどうかが 判 断 できない 開 発 スケジュールの 関 係 で 費 用 負 担 を 受 け 入 れなければならない 立 場 になりやすい 再 開 発 組 合 が 解 散 した 後 に 発 生 した 駅 の 改 良 等 について 誰 が 費 用 負 担 をするのかを 考 え ておく 必 要 があるのではないか 鉄 道 事 業 者 からの 意 見 これまでは 行 政 側 からの 要 請 を 受 けて まちづくりに 参 画 するスタンスであったが 今 後 は 鉄 道 事 業 者 から 積 極 的 にまちづくりに 関 与 していく 必 要 がある 鉄 道 駅 から 離 れた 地 区 での 開 発 については 現 状 では 開 発 事 業 者 からの 情 報 提 供 がないた め 自 分 たちで 情 報 を 収 集 しなければならない 鉄 道 事 業 者 に 情 報 が 入 りやすい 仕 組 みが 必 要 鉄 道 駅 から 接 続 する 連 絡 通 路 については 長 期 にわたり 安 定 した 維 持 修 繕 が 必 要 である が 開 発 事 業 者 等 による 保 守 等 が 適 切 に 行 われない 等 のリスクがある 連 携 を 強 化 するた めには このような 課 題 を 解 消 するスキームが 必 要 76
< 参 考 5: 四 段 階 推 計 法 について> 1 発 生 集 中 交 通 量 の 予 測 a. 予 測 のイメージ 設 定 したゾーン 別 の 開 発 竣 工 後 人 口 を 基 礎 として ゾーン 別 に 発 生 する 交 通 量 集 中 する 交 通 量 を 予 測 する 発 生 交 通 量 集 中 交 通 量 新 宿 区 和 光 市 港 区 b. 予 測 の 方 法 発 生 集 中 交 通 量 の 予 測 は 下 表 に 示 す 各 種 人 口 をもとに 予 測 する 表 目 的 別 発 生 集 中 予 測 モデル 目 的 発 生 量 集 中 量 1 通 勤 ( 就 業 人 口 - 自 宅 内 就 業 人 口 ) として 予 測 ( 従 業 人 口 - 自 宅 内 就 業 人 口 ) として 予 測 2 就 学 人 口 と 等 しい 従 学 人 口 と 等 しい 通 学 昼 間 人 口 1 人 当 り 発 生 量 ( 発 生 昼 間 人 口 1 人 当 り 集 中 量 ( 発 生 3 原 単 位 )が 現 在 と 変 わらないと 原 単 位 )が 現 在 と 変 わらないと 私 事 して 予 測 して 予 測 従 業 人 口 1 人 当 り 発 生 量 ( 発 生 従 業 人 口 1 人 当 り 集 中 量 ( 発 生 4 原 単 位 )が 現 在 と 変 わらないと 原 単 位 )が 現 在 と 変 わらないと 業 務 して 予 測 して 予 測 5 帰 り 通 勤 通 学 私 事 の 集 中 量 と 等 しいとして 予 測 通 勤 通 学 私 事 の 発 生 量 と 等 しいとして 予 測 全 目 的 1~5の 合 計 同 左 自 宅 内 就 業 人 口 は 自 宅 内 就 業 率 を 過 去 のトレンドから 設 定 し 推 計 する 77
2 分 布 交 通 量 の 予 測 a. 予 測 のイメージ ゾーン 別 に 発 生 した 交 通 量 がどこを 目 的 地 とするか 集 中 した 交 通 がどこから 出 発 したかを 予 測 する 和 光 市 港 区 新 宿 区 b. 予 測 の 方 法 開 発 竣 工 後 も 交 通 の 分 布 パターンは 現 状 と 変 わらないとする 3 交 通 機 関 別 交 通 量 の 予 測 a. 予 測 のイメージ 分 布 交 通 量 の 予 測 で 得 られたゾーン 間 交 通 量 について 利 用 者 がどの 交 通 機 関 を 利 用 するかを 交 通 機 関 別 の 時 間 費 用 等 のサービス 水 準 を 考 慮 したモデルにより 予 測 する 本 調 査 では 平 成 20 年 の 東 京 圏 パーソントリップ 調 査 データを 用 いて 構 築 された 交 通 機 関 選 択 モデルを 用 いる 鉄 道 2 人 /5 人 和 川 光 崎 市 自 動 車 1 人 /5 人 渋 谷 港 区 バス 1 人 /5 人 徒 歩 1 人 /5 人 78
b. 予 測 の 方 法 予 測 手 順 予 測 手 順 は ゾーン 間 の 全 交 通 量 から 徒 歩 二 輪 車 利 用 者 を 徒 歩 二 輪 車 率 曲 線 を 用 いて 分 割 したのち 交 通 機 関 利 用 者 について 非 集 計 交 通 機 関 選 択 モデルにより 鉄 道 路 線 バス 乗 用 車 の 利 用 者 に 分 割 する 予 測 手 順 は 下 に 示 すとおりになる 全 交 通 徒 歩 二 輪 車 交 通 機 関 利 用 機 関 分 担 の 手 順 乗 用 車 路 線 バス 鉄 道 徒 歩 二 輪 車 と 交 通 機 関 利 用 との 分 担 平 成 20 年 PT 調 査 の 個 票 データを 距 離 帯 別 利 用 交 通 機 関 別 に 集 計 した 結 果 をもとに 作 成 した 徒 歩 二 輪 車 率 曲 線 を 用 いて 分 担 する 徒 歩 二 輪 車 率 曲 線 を 下 に 示 す 分 担 率 通 勤 目 的 徒 歩 二 輪 車 率 分 担 率 通 学 目 的 徒 歩 二 輪 車 率 分 担 率 私 事 目 的 徒 歩 二 輪 車 率 (km) 分 担 率 業 務 目 的 徒 歩 二 輪 車 率 (km) (km) (km) 目 的 別 徒 歩 二 輪 車 率 曲 線 79
交 通 機 関 利 用 者 の 分 担 全 交 通 量 から 徒 歩 二 輪 車 利 用 者 を 差 し 引 いた 交 通 機 関 利 用 者 ( 自 動 車 バス 鉄 道 )に 適 用 するモデルとして 非 集 計 交 通 機 関 選 択 モデル(ロジットモデル)を 用 いる 以 下 の 効 用 関 数 (V)にゾーン 間 の 各 交 通 機 関 ( 自 動 車 バス 鉄 道 )のサービス 水 準 を 代 入 することで 各 交 通 機 関 の 選 択 確 率 が 計 算 される ゾーン 間 の 交 通 機 関 利 用 者 数 に 計 算 された 選 択 確 率 を 乗 じることで 交 通 機 関 別 の 交 通 量 が 算 出 される Pi Vi e α VR 1 Vi e VB e Ti α 2 e C i VC α 3 D ここで i : 各 交 通 機 関 (i=r 鉄 道 i=b バス i=c 乗 用 車 ) Pi:i 交 通 機 関 の 選 択 確 率 e : 自 然 対 数 の 底 Vi:i 交 通 機 関 を 利 用 した 場 合 の 効 用 Ti Ci D:i 交 通 機 関 を 利 用 した 場 合 の 時 間 (Ti) 運 賃 (Ci) 個 人 の 車 保 有 のダミー(D) 等 α : 効 用 を 計 算 する 際 に 各 説 明 変 数 (Ti Ci D )にかかるパラメータ 表 交 通 機 関 選 択 モデルのパラメータ 通 勤 通 学 私 事 業 務 時 間 総 時 間 ( 分 ) -0.0272-0.0132-0.0387-0.0596 (-14.1) (-5.55) (-10.5) (-12.1) 費 用 総 費 用 ( 円 ) -0.000541-0.00102-0.00279-0.00140 (-5.56) (-4.88) (-6.30) (-3.46) 乗 用 車 保 0.916 0.347 0.769 0.879 乗 用 車 有 台 数 (14.2) (4.55) (6.81) (7.04) 都 心 ダ ミ 0.422 0.279 0.388 0.434 鉄 道 ー (8.92) (3.64) (5.44) (5.95) 総 乗 換 回 -0.280-0.448-0.326-0.436 鉄 道 数 (-6.20) (-6.57) (-3.80) (-4.93) 定 数 -1.99-2.45-1.49-1.95 乗 用 車 (-17.4) (-14.9) (-7.73) (-8.32) -2.20-2.57-0.749-1.83 バ ス (-21.0) (-19.7) (-6.55) (-11.5) 的 中 率 78.3% 82.2% 72.7% 74.6% 尤 度 比 0.491 0.527 0.376 0.491 サンプル 数 5,384 2,810 2,279 2,063 注 1)パラメータは 平 成 20 年 PT 調 査 の 個 票 データをもとに 推 計 注 2)( ) 内 はt 検 定 値 注 3)t 検 定 値 : 個 々の 説 明 変 数 が 有 する 説 明 力 の 強 さを 示 すもの 概 ね 1.7 以 上 であることが 望 ましいとされて いる 注 4) 尤 度 比 : 推 定 されたパラメータ 全 体 の 妥 当 性 を 示 すもの 0.14 以 上 であることが 望 ましいとされている 注 5) 的 中 率 :パラメータを 推 計 したサンプルデータにモデルを 適 用 した 時 個 々のサンプルの 選 択 結 果 とどの 程 度 一 致 しているか 検 証 したもの 注 6) 将 来 の 都 県 別 乗 用 車 保 有 率 は 1995 年 以 降 の 実 績 データをもとにビルドアップ 曲 線 により 推 計 80
4 鉄 道 経 路 別 交 通 量 の 予 測 a. 予 測 のイメージ 交 通 機 関 別 交 通 量 の 予 測 で 得 られたゾーン 間 鉄 道 利 用 者 が 具 体 的 にどの 経 路 ( 路 線 )を 利 用 す るのかを 鉄 道 経 路 別 の 所 要 時 間 費 用 混 雑 率 等 の 要 素 を 考 慮 したモデルにより 予 測 する 本 調 査 では 平 成 17 年 の 大 都 市 交 通 センサスデータを 用 いて 構 築 されたモデルを 用 いる 和 光 市 有 楽 町 線 - 南 北 線 1 人 /2 人 港 区 有 楽 町 線 - 副 都 心 線 - 銀 座 線 1 人 /2 人 ( 溜 池 山 王 駅 ) b. 予 測 の 方 法 P 鉄 道 経 路 別 の 利 用 者 数 は 非 集 計 鉄 道 経 路 選 択 モデル( 構 造 化 プロビットモデル)を 用 いる 以 下 の 効 用 関 数 (V)にゾーン 間 の 各 鉄 道 経 路 のサービス 水 準 を 代 入 することで 経 路 別 選 択 確 率 が 計 算 され それにOD 間 の 鉄 道 利 用 者 数 を 乗 じることで 経 路 別 の 利 用 者 数 が 算 出 され る また 経 路 別 の 利 用 者 数 を 駅 別 に 集 計 することで 駅 別 の 乗 降 客 数 が 算 出 される 1 ε+ 1 ε- 1 ε+ V V 1 2 1 ε - ここで P 1 : 経 路 1の 選 択 確 率 V 2 ε+ V V 1 3 1 ε- 3 ε dεεε 3 2 1 ε : 確 率 密 度 関 数 ( 多 変 量 正 規 分 布 ) ε ε, ε ε 3 1 2, 1 ε, ε, ε 2π 2 2 exp( ε ε ) 2 0 1 2 3 L1 1 L12 L13 X L 12 L L 2 23 1 L 13 L L 23 3 1 i k ik k ここで V : 経 路 i の 効 用 値 X ik : 経 路 i 変 数 k の 値 α j : 変 数 j のパラメータである i 1 1 2 3 である 81
表 鉄 道 費 用 ( 円 ) 鉄 道 乗 車 時 間 ( 分 ) 乗 換 時 間 ( 分 ) 駅 端 末 利 便 性 混 雑 指 標 分 散 パラメータ 鉄 道 経 路 選 択 モデルのパラメータ( 平 成 17 年 大 都 市 交 通 センサス) 通 勤 通 学 私 事 業 務 -0.00240-0.0114-0.00830-0.00260 (-3.62) (-10.5) (-4.87) (-2.00) -0.0987-0.114-0.151-0.115 (-7.94) (-8.74) (-4.14) (-4.67) -0.181-0.188-0.247-0.238 (-10.4) (-9.71) (-6.33) (-5.36) 0.812 0.308 0.611 0.946 (11.1) (9.31) (5.72) (6.32) -0.0105-0.00880 (-3.61) (-2.05) 0.0365 0.0770 0.312 0.373 (2.14) (2.64) (1.97) (1.82) 尤 度 比 0.329 0.307 0.294 0.184 サンプル 数 1,430 1,130 1,103 1,114 注 1)( ) 内 はt 検 定 値 注 2) 混 雑 指 標 とは 利 用 者 が 列 車 内 混 雑 の 低 い 路 線 を 選 択 しやすい 傾 向 を 予 測 に 反 映 したものである 鉄 道 整 備 水 準 及 び 整 備 効 果 の 指 標 化 に 関 する 調 査 研 究 報 告 書 (H7.3 運 輸 省 鉄 道 局 )によると 混 雑 率 の2 乗 に 乗 車 時 間 を 乗 じた 値 が 混 雑 の 指 標 として 最 も 説 得 力 があるため ここではそれを 参 考 に 以 下 の 式 を 混 雑 指 標 とし て 鉄 道 経 路 選 択 モデルを 構 築 した ( ) 混 雑 指 標 =Σ 区 間 ごとの 混 雑 率 100 2 ( 区 間 ごとの 所 要 時 間 ) 注 3) 分 散 パラメータとは 経 路 間 の 重 複 度 の 影 響 を 示 すパラメータである 注 4) 駅 端 末 利 便 性 とは 各 ゾーンからアクセス(イグレス) 可 能 な 駅 へのアクセス(イグレス)のしやすさを 表 す 指 標 であり 以 下 に 示 す 駅 アクセス 交 通 手 段 選 択 モデルから 算 出 される 総 時 間 ( 分 ) 定 表 駅 アクセス 交 通 手 段 選 択 モデルのパラメータ( 平 成 20 年 ハ ーソントリッフ 調 査 ) 徒 歩 自 転 車 乗 用 車 ( 送 迎 ) バス 総 費 用 ( 円 ) 数 徒 歩 自 転 車 乗 用 車 ( 送 迎 ) 通 勤 通 学 私 事 業 務 -0.191 (-134) -0.177 (-70.0) -0.168 (-24.4) -0.0849 (-29.0) -0.00181 (-12.4) 4.97 (119) 2.22 (59.9) -2.33 (-42.2) -0.360 (-71.8) -0.264 (-41.5) -0.171 (-12.6) -0.151 (-22.3) -0.00935 (-17.9) 5.73 (41.0) 1.86 (19.3) -3.11 (-25.4) -0.190 (-69.8) -0.187 (-31.5) -0.120 (-7.35) -0.0493 (-12.6) -0.00321 (-13.2) 3.67 (53.0) 0.392 (4.31) -3.14 (-32.5) -0.156 (-44.3) -0.142 (-22.4) -0.140 (-7.07) -0.0498 (-9.52) -0.00147 (-4.81) 3.21 (35.2) 0.687 (6.96) -1.98 (-18.5) 尤 度 比 0.577 0.522 0.528 0.336 サンプル 数 100,629 21,232 19,541 8,556 82
< 参 考 6: 便 益 額 の 算 定 方 法 について> 本 書 で 挙 げた 各 改 善 方 策 で 発 生 する 便 益 のうち 計 測 手 法 が 確 立 している 項 目 につい てその 算 定 方 法 を 以 下 に 示 す なお 便 益 の 計 算 対 象 期 間 は 30 年 間 とし 計 算 基 準 年 度 は 2012 年 度 とする また 各 便 益 の 現 在 価 値 化 に 当 たっては 社 会 的 割 引 率 を 4.0%と 設 定 する 1 鉄 道 利 用 者 における 便 益 a. 駅 構 内 移 動 時 間 短 縮 便 益 < 改 善 方 策 1,3 での 算 定 方 法 > 改 良 前 後 における 1 列 車 から 降 車 した 旅 客 が 各 目 的 地 に 到 達 するまでの 所 要 時 間 を 算 出 し それに 時 間 価 値 を 乗 じその 差 を 求 めることで 駅 構 内 の 移 動 時 間 短 縮 による 利 用 者 便 益 を 算 定 する 交 通 量 の 多 寡 による 移 動 時 間 の 増 加 量 を 先 述 の 分 析 で 推 定 された 式 を 用 いて 算 出 する なお 非 混 雑 時 での 移 動 時 間 については 歩 行 速 度 を 4km/h として 算 出 する なお 利 用 者 便 益 については ピーク1 時 間 における 便 益 を 算 定 する 駅 改 良 without 駅 改 良 with 目 的 地 別 降 車 旅 客 数 目 的 地 別 所 要 時 間 目 的 地 別 降 車 旅 客 数 目 的 地 別 所 要 時 間 時 間 価 値 総 費 用 ( 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 ) ( 円 人 ) 総 費 用 ( 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 ) ( 円 人 ) without-with 利 用 者 便 益 ( 円 /ピーク1 時 間 ) 改 善 方 策 1,3 実 施 による 駅 構 内 の 移 動 時 間 短 縮 に 関 する 利 用 者 便 益 の 算 定 フロー 83
< 改 善 方 策 2,4 での 算 定 方 法 > 新 駅 を 整 備 するケースにおいても 算 定 フローは 同 じであるが 新 駅 with ケースでは 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 に 加 え 新 駅 での 総 費 用 についても 計 算 し 3 駅 分 を 合 算 した 総 費 用 を 算 出 する なお 新 駅 without と with での 交 通 量 が 異 なる( 新 駅 には 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 以 外 からも 転 移 するため)ことから 本 来 であれば 新 駅 への 利 用 者 の 転 移 が 生 じ る 他 の 駅 についても 駅 構 内 での 移 動 時 間 の 変 化 を 推 計 し 便 益 計 測 に 見 込 む 必 要 があ る しかし 推 計 作 業 が 膨 大 になることから 新 駅 とその 利 用 者 の 主 な 転 移 元 となって いる 駅 ( 虎 ノ 門 駅 神 谷 町 駅 )を 切 り 出 し 新 駅 整 備 前 後 での 交 通 量 が 概 ね 一 定 とみな した 上 で 利 用 者 便 益 の 評 価 を 行 うこととする 新 駅 without 新 駅 with 目 的 地 別 降 車 旅 客 数 目 的 地 別 所 要 時 間 目 的 地 別 降 車 旅 客 数 目 的 地 別 所 要 時 間 時 間 価 値 総 費 用 ( 虎 ノ 門 駅 + 神 谷 町 駅 ) ( 円 人 ) 総 費 用 ( 虎 ノ 門 駅 + 神 谷 町 駅 + 新 駅 ) ( 円 人 ) without-with 利 用 者 便 益 ( 円 /ピーク1 時 間 ) 改 善 方 策 2,4 実 施 による 駅 構 内 の 移 動 時 間 短 縮 に 関 する 利 用 者 便 益 の 算 定 フロー 表 計 算 に 用 いた 通 路 状 況 別 時 間 価 値 通 路 状 況 時 間 価 値 ( 円 / 分 ) 上 り 階 段 69.1 下 り 階 段 64.1 水 平 方 向 52.3 エスカレータ 37.3 出 典 ) 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニュアル 2005( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 ) 84
b.その 他 の 利 用 者 便 益 その 他 の 利 用 者 便 益 については 需 要 予 測 における 鉄 道 経 路 選 択 モデルのパラメータ をもとに 計 算 されるゾーン 間 一 般 化 費 用 から 利 用 者 便 益 を 算 定 する なお 改 善 方 策 4 で BRT 整 備 を 行 う 場 合 には 道 路 空 間 を 利 用 することから 本 来 は 道 路 渋 滞 等 への 影 響 も 便 益 不 便 益 として 計 上 すべきであるが 本 調 査 では 見 込 まない アクセス 改 善 施 策 ( 新 駅 設 置 新 規 アクセスサーヒ ス)without ゾーン 間 交 通 量 ゾーン 間 LOS アクセス 改 善 施 策 ( 新 駅 設 置 新 規 アクセスサーヒ ス)with ゾーン 間 交 通 量 ゾーン 間 LOS ゾーン 間 一 般 化 費 用 ゾーン 間 一 般 化 費 用 UB 利 用 者 便 益 ( 円 / 日 ) i, j 1 2 0 1 0 1 Q Q C C UB: 利 用 者 便 益 Q ij 0 : 新 規 アクセスサーヒ ス without でのソ ーン i,j 間 交 通 量 Q ij 1 : 新 規 アクセスサーヒ ス with でのソ ーン i,j 間 交 通 量 C ij 0 : 新 規 アクセスサーヒ ス without でのソ ーン i,j 間 一 般 化 費 用 C ij 1 : 新 規 アクセスサーヒ ス with でのソ ーン i,j 間 一 般 化 費 用 ij ij ij ij その 他 の 利 用 者 便 益 の 算 定 フロー 85
2 鉄 道 事 業 者 における 便 益 a. 運 賃 収 入 鉄 道 事 業 者 の 収 入 増 分 については 需 要 予 測 より 算 出 される 駅 間 OD 表 をもとに 改 善 方 策 あり なしでの 収 入 を 求 め 差 分 をとることで 算 出 する ただし 需 要 予 測 では 鉄 道 サービスが 向 上 することによる 人 口 の 増 加 や 来 訪 者 の 増 加 は 考 慮 していないため これらによる 収 入 増 は 計 算 に 含 まれない b. 税 金 の 増 加 国 税 収 入 増 分 に 法 人 税 率 ( 実 効 税 率 35.64%)を 乗 じて 算 定 する 3 駅 周 辺 土 地 ビル 所 有 者 における 便 益 < 地 価 上 昇 額 の 推 定 方 法 > 本 ケーススタディでは 新 駅 整 備 を 行 った 場 合 ( 改 善 方 策 2 4)の 地 価 の 上 昇 分 を 都 道 府 県 地 価 調 査 ( 平 成 24 年 7 月 1 日 現 在 ) 国 土 交 通 省 地 価 公 示 ( 平 成 24 年 1 月 1 日 現 在 )のデータをもとに 推 定 した 地 価 関 数 をもとに 算 定 する なお ケーススタディ において 地 価 上 昇 分 を 算 定 する 日 比 谷 線 新 駅 整 備 では 周 辺 地 域 の 用 途 が 商 業 地 域 であ るため 地 価 関 数 は 商 業 地 地 価 を 用 いて 推 定 する なお 地 価 は 最 寄 駅 までの 距 離 だけでなく 利 用 可 能 な 駅 数 や 主 要 地 域 までのアクセ ス 時 間 等 の 影 響 も 受 けると 考 えられるが 本 調 査 では 当 該 地 域 における 鉄 道 の 利 便 性 を 最 寄 り 駅 までの 距 離 のみで 説 明 する 地 価 関 数 を 検 討 する また 既 設 駅 の 改 良 や 地 下 通 路 の 整 備 BRT 整 備 によっても 地 価 は 上 昇 すると 考 えら れるが これらによる 地 価 上 昇 を 推 定 するための 既 存 データがないため 計 算 の 対 象 外 とする パラメータ 推 定 に 当 たっては 都 心 3 区 で 以 下 に 該 当 するデータを 用 いた 最 寄 駅 までの 距 離 が 500m 未 満 実 効 容 積 率 が 500% 以 上 表 地 価 関 数 推 定 結 果 ( 商 業 地 ) 単 位 パラメータ t 値 最 寄 駅 までの 距 離 Ln(m) -0.113-2.74 前 面 道 路 幅 員 Ln(m) 0.315 4.41 接 道 数 本 0.109 2.86 実 効 容 積 率 Ln(%) 2.50 10.3 港 区 ダミー 0.262 3.17 定 数 項 -2.06-1.30 決 定 係 数 0.655 サンプル 数 210 86
< 地 価 上 昇 額 の 推 定 結 果 > 地 価 上 昇 地 域 の 設 定 地 価 上 昇 が 見 込 まれる 地 域 は 日 比 谷 線 新 駅 から 半 径 300m 内 にある 街 区 で かつ 日 比 谷 線 新 駅 が 最 寄 駅 となる 街 区 と 設 定 87 日 比 谷 線 新 駅 から 半 径 300m に 入 る 街 区
88 各 街 区 の 地 価 上 昇 額 の 算 定 結 果 表 表 算 定 結 果 新 駅 設 置 前 新 駅 設 置 後 地 価 上 昇 地 価 上 昇 街 区 面 積 (m2) 前 面 道 路 実 効 虎 ノ 門 駅 まで 日 比 谷 線 新 駅 まで 新 駅 設 置 後 最 寄 駅 まで 町 丁 目 接 道 数 ( 本 ) 地 価 ( 千 円 /m2) 地 価 ( 千 円 /m2) 単 価 ( 千 円 /m2) 額 ( 百 万 円 ) コード 幅 員 (m) 容 積 率 (%) の 道 路 距 離 (m) の 道 路 距 離 (m) の 道 路 距 離 (m) (A) (B) (C) (D)=(C)-(B) (D)*(A) 1 34,577 虎 ノ 門 2 丁 目 13 4 512.0 420 250 250 1,722 1,826 104 3,596 2 8,294 霞 が 関 3 丁 目 14 3 880.7 250 210 210 6,506 6,635 129 1,074 3 10,536 虎 ノ 門 2 丁 目 30 4 512.0 170 190 170 2,483 2,483 0 0 4 6,157 虎 ノ 門 2 丁 目 13 4 512.0 330 130 130 1,770 1,966 196 1,210 5 3,315 虎 ノ 門 2 丁 目 8 4 512.0 300 80 80 1,535 1,783 247 820 6 3,951 虎 ノ 門 2 丁 目 30 4 512.0 280 50 50 2,347 2,851 504 1,992 7 1,771 虎 ノ 門 2 丁 目 13 4 512.0 420 170 170 1,722 1,908 185 328 8 1,795 虎 ノ 門 2 丁 目 13 4 512.0 460 200 200 1,705 1,873 168 302 9 1,592 虎 ノ 門 2 丁 目 8 4 512.0 400 130 130 1,486 1,688 201 321 10 1,418 虎 ノ 門 2 丁 目 7 4 512.0 440 170 170 1,410 1,570 160 227 11 1,628 虎 ノ 門 2 丁 目 8 4 512.0 380 100 100 1,495 1,738 243 396 12 1,406 虎 ノ 門 2 丁 目 7 4 512.0 430 140 140 1,413 1,605 191 269 13 1,763 虎 ノ 門 2 丁 目 30 4 512.0 380 80 80 2,267 2,703 436 770 14 704 虎 ノ 門 2 丁 目 30 4 512.0 420 120 120 2,241 2,582 341 240 15 9,578 虎 ノ 門 2 丁 目 13 2 512.0 530 270 270 1,349 1,456 107 1,023 16 2,206 虎 ノ 門 4 丁 目 8 4 631.9 470 180 180 2,470 2,753 283 624 17 4,308 虎 ノ 門 4 丁 目 10 4 631.9 450 240 240 2,663 2,859 196 844 虎 ノ 門 駅 ではなく 神 谷 町 駅 までの 距 離 18 1,156 虎 ノ 門 4 丁 目 30 4 631.9 460 160 160 3,754 4,230 476 550 19 4,732 虎 ノ 門 4 丁 目 30 4 631.9 420 250 250 3,793 4,022 229 1,084 虎 ノ 門 駅 ではなく 神 谷 町 駅 までの 距 離 20 1,501 虎 ノ 門 1 丁 目 33 4 614.2 30 270 30 4,905 4,905 0 0 21 1,180 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 50 250 50 4,493 4,493 0 0 22 1,567 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 80 220 80 4,261 4,261 0 0 23 1,090 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 120 180 120 4,070 4,070 0 0 24 1,621 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 160 140 140 3,940 4,000 60 97 25 768 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 100 200 100 2,939 2,939 0 0 26 722 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 130 180 130 2,854 2,854 0 0 27 1,410 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 160 150 150 3,167 3,190 23 33 28 3,367 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 220 90 90 3,801 4,205 404 1,360 29 5,133 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 270 60 60 3,714 4,402 688 3,531 30 1,399 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 340 50 50 3,618 4,493 875 1,224 31 492 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 360 80 80 3,595 4,261 666 327 算 定 結 果 (つづき) 32 564 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 380 90 90 3,573 4,205 632 356 33 1,183 虎 ノ 門 1 丁 目 30 4 614.2 400 120 120 3,552 4,070 518 613 34 926 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 330 80 80 2,568 3,015 446 413 35 2,711 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 380 120 120 2,872 3,272 400 1,083 備 考
89 新 駅 設 置 前 新 駅 設 置 後 地 価 上 昇 地 価 上 昇 街 区 面 積 (m2) 前 面 道 路 実 効 虎 ノ 門 駅 まで 日 比 谷 線 新 駅 まで 新 駅 設 置 後 最 寄 駅 まで 町 丁 目 接 道 数 ( 本 ) 地 価 ( 千 円 /m2) 地 価 ( 千 円 /m2) 単 価 ( 千 円 /m2) 額 ( 百 万 円 ) 備 考 コード 幅 員 (m) 容 積 率 (%) の 道 路 距 離 (m) の 道 路 距 離 (m) の 道 路 距 離 (m) (A) (B) (C) (D)=(C)-(B) (D)*(A) 36 8,471 虎 ノ 門 3 丁 目 30 4 385.8 460 230 230 1,093 1,183 89 755 虎 ノ 門 駅 ではなく 神 谷 町 駅 までの 距 離 37 2,046 虎 ノ 門 1 丁 目 33 4 614.2 90 310 90 4,333 4,333 0 0 38 1,950 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 100 290 100 3,657 3,657 0 0 39 2,184 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 110 270 110 3,618 3,618 0 0 40 641 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 120 220 120 2,880 2,880 0 0 41 316 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 140 200 140 2,830 2,830 0 0 42 886 虎 ノ 門 3 丁 目 15 4 385.8 160 170 160 990 990 0 0 43 1,271 虎 ノ 門 1 丁 目 8 4 614.2 140 230 140 2,638 2,638 0 0 44 364 虎 ノ 門 1 丁 目 6 4 614.2 160 210 160 2,373 2,373 0 0 45 737 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 180 190 180 3,125 3,125 0 0 46 1,803 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 170 260 170 3,444 3,444 0 0 47 1,631 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 200 230 200 3,381 3,381 0 0 48 1,084 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 220 140 140 3,055 3,215 160 174 49 549 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 220 170 170 3,055 3,146 90 50 50 536 虎 ノ 門 1 丁 目 6 4 614.2 240 170 170 2,267 2,357 90 48 51 3,915 虎 ノ 門 1 丁 目 10 4 614.2 280 140 140 2,617 2,830 213 835 52 1,716 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 250 210 210 3,297 3,363 66 113 53 2,860 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 300 200 200 3,230 3,381 151 433 54 2,414 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 370 140 140 2,881 3,215 334 807 55 4,604 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 380 180 180 2,872 3,125 253 1,165 56 855 虎 ノ 門 1 丁 目 15 4 614.2 410 180 180 2,848 3,125 278 237 57 4,635 虎 ノ 門 1 丁 目 20 4 614.2 390 220 220 3,135 3,345 210 971 58 1,698 愛 宕 1 丁 目 15 4 237.5 470 200 200 261 287 26 45 59 1,000 愛 宕 1 丁 目 15 4 237.5 460 220 220 261 284 23 23 60 814 愛 宕 1 丁 目 3 4 237.5 490 240 240 156 169 13 11 61 4,462 虎 ノ 門 3 丁 目 11 4 385.8 460 270 270 797 847 49 221 虎 ノ 門 駅 ではなく 神 谷 町 駅 までの 距 離 62 4,448 愛 宕 1 丁 目 20 4 237.5 490 260 260 284 305 21 94 63 297 愛 宕 1 丁 目 5 3 237.5 500 270 270 164 176 12 4 虎 ノ 門 駅 ではなく 神 谷 町 駅 までの 距 離 64 2,848 西 新 橋 1 丁 目 20 4 647.6 230 300 230 3,799 3,799 0 0 65 2,589 西 新 橋 2 丁 目 20 4 531.4 300 280 280 2,249 2,266 18 46 66 2,618 西 新 橋 2 丁 目 20 4 531.4 330 280 280 2,225 2,266 42 109 67 3,682 西 新 橋 2 丁 目 20 4 531.4 380 280 280 2,190 2,266 77 283 68 1,130 西 新 橋 2 丁 目 20 4 531.4 420 280 280 2,165 2,266 101 115 69 926 西 新 橋 2 丁 目 20 4 531.4 450 290 290 2,148 2,257 109 101 70 908 西 新 橋 2 丁 目 10 4 531.4 430 310 310 1,736 1,801 65 59 71 1,622 虎 ノ 門 4 丁 目 7 4 631.9 510 230 230 2,346 2,567 221 358 合 計 31,762
a. 賃 料 収 入 増 賃 料 収 入 の 増 額 の 推 定 に 当 たっては 収 益 還 元 法 を 用 いる 収 益 還 元 法 は 対 象 不 動 産 が 将 来 生 み 出 すであろうと 期 待 される 純 収 益 の 現 在 価 値 の 総 和 を 求 めることにより 対 象 不 動 産 の 価 格 を 求 める 手 法 であり 以 下 の 基 本 式 で 表 すことができる a1 a2 収 益 価 格 = 1 + 2 + (1+ r) (1+ r) a + n (1+ r) n a 1 a n : 毎 期 の 純 収 益 r : 割 引 率 収 益 価 格 を 一 定 期 間 の 純 利 益 を 還 元 利 回 りによって 還 元 する 直 接 還 元 法 により 推 定 する 直 接 還 元 法 では 純 利 益 を 一 定 とすることから 上 記 の 式 は 無 限 等 比 級 数 の 総 和 を 求 めることになるので 結 果 的 に 純 収 益 を 割 引 率 で 割 り 算 したものとなる 直 接 還 元 法 による 収 益 価 格 =a /Y a: 一 定 期 間 の 純 収 益 Y: 割 引 率 ( 還 元 利 回 り) 上 式 を 用 いて 上 記 で 算 出 された 地 価 上 昇 額 から 毎 期 の 賃 料 収 入 増 額 を 計 算 すると 以 下 のとおりである なお 割 引 率 は 4.0%とする 318億 円 =a / 4.0% a = 12.7億 円 b. 税 金 の 増 加 都 税 上 記 で 算 定 された 地 価 をもとに 固 定 資 産 評 価 額 課 税 標 準 額 をもとめ それに 税 率 を 乗 じることで 地 方 税 収 を 算 定 する 固 定 資 産 評 価 額 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 は 固 定 資 産 評 価 額 をもとに 計 算 される 固 定 資 産 評 価 額 は 公 示 地 価 の 約 7 割 である 課 税 標 準 額 東 京 都 の 23 区 においては 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 の 課 税 標 準 額 は 固 定 資 産 評 価 額 の 65%である 税 率 固 定 資 産 税 :1.4% 都 市 計 画 税 :0.3% 90
4 駅 周 辺 企 業 ( 土 地 ビル 需 要 者 )における 便 益 a. 賃 料 の 上 昇 による 支 出 増 3 駅 周 辺 土 地 ビル 所 有 者 における 便 益 における 賃 料 上 昇 額 5 駅 周 辺 住 民 ( 土 地 ビル 需 要 者 )における 便 益 a. 賃 料 の 上 昇 による 支 出 増 3 駅 周 辺 土 地 ビル 所 有 者 における 便 益 における 賃 料 上 昇 額 6 東 京 都 における 便 益 a. 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 収 の 増 加 3 駅 周 辺 土 地 ビル 所 有 者 における 便 益 で 算 出 された 税 額 91