160615宮本先生セミナーレポート_d_docx

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主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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人生の最終段階における医療に関する意識調査 結果の概要

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

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一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について_3

一 方 でも 自 分 から 医 師 に 症 状 の 変 化 について 伝 えている 割 合 は シーズン 前 では 満 足 な と 同 じ %でしたが シーズン 開 始 直 後 から 高 くなり シーズン 後 半 では の 31%を 上 回 り 42%となっています (グラフ 3) ギャップ 3:

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

くすりとは

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2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

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3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

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(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

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技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

 

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(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

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我孫子市小規模水道条例

目次

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答申第585号

掛 金 負 担 金 の 給 料 月 額 に 対 する 割 合 ( ) ( 単 位 : ) 短 期 介 護 短 期 介 護 短 期 介 護 一 般 職 特 別 職 市 町 村 長 組 合 員 34

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( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

駐 車 場 管 理 規 程

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認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

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Ⅱ 市 民 の 健 康 づくり-ⅰあなたの 健 康 づくり- 0% 20% 40% 60% 80% 100% 非 常 に 健 康 である まあまあ 健 康 である あまり 健 康 ではない 健 康 ではない 全 体 (N=1372) 性 男 性 (N=6

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住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

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空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

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がん専門病院における薬剤師養成のあり方に関する調査研究

臨 床 研 究 事 案 に 関 する 主 な 報 道 概 要 ディオバン 事 案 白 血 病 治 療 薬 タシグナ 事 案 (SIGN 試 験 ) ノバルティス 社 の 高 血 圧 症 治 療 薬 ディオバンに 係 る 臨 床 研 究 において データ 操 作 等 があり 研 究 結 果 の 信 頼

平成28年岩手県条例第8号

(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

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母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

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埼玉県/自動車税事務所 障害者の方のための減免制度

1 検 討 経 過 及 び 目 的 について 平 成 2 4 年 12 月 に 調 布 市 立 小 学 校 で 発 生 し た 食 物 レ ル ギ ー 死 亡 事 故 を 踏 まえ, 調 布 市 で は, 食 物 レ ル ギ ー 事 故 の 再 発 防 止 に 向 け て 調 布 市 食 物 レルギ

事務連絡

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

2

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

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平 成 27 年 度 大 学 生 の 食 生 活 等 生 活 習 慣 調 査 結 果 1 目 的 平 成 25 年 3 月 に 策 定 された 健 康 日 本 21あいち 新 計 画 の 栄 養 食 生 活 分 野 の 目 標 項 目 では 2~6 歳 代 の 肥 満 者 の 割 合 と2~3 歳

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

か 行 繰 上 げ/ 繰 上 げ 支 給 の 国 民 年 金 受 取 額 は 少 なくなるが 年 金 を 早 く 受 け 取 ること 早 期 ( 減 額 ) 支 払 い 65 歳 から 受 け 取 る 年 金 を 前 倒 しで 減 額 して 受 ける 年 金 繰 上 げ 請 求 早 期 に 受 け

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

か 行 基 金 代 行 厚 生 年 金 基 金 が 国 に 代 わって 厚 生 年 金 の 事 務 の 一 部 を 行 うこと 基 本 月 額 ( 在 職 老 齢 年 金 ) 給 付 加 給 年 金 経 過 的 加 算 を 除 いた 年 金 月 額 加 算 部 分 を 除 いた 年 金 月 額 支

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製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

本 日 の 内 容 薬 事 法 改 正 の 概 要 医 療 機 器 QMSに 関 する 条 文 抜 粋 と 解 説 新 法 対 応 に 向 けて

別紙3

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

Transcription:

公 益 財 団 法 人 日 本 健 康 アカデミー 健 康 セミナー 誰 も 教 えてくれなかった 薬 の 話 ~ご 存 知 ですか? 薬 を 知 ることが 国 民 の 義 務 になったこと~ 講 師 : 宮 本 法 子 氏 東 京 薬 科 大 学 薬 学 部 客 員 教 授 日 時 平 成 28 年 6 月 15 日 (18:30~20:00) 会 場 日 本 生 命 八 王 子 ビル8 階 研 修 室 市 民 の 方 に くすり のお 話 をするようになった 経 緯 宮 本 先 生 と 帝 京 大 学 薬 学 部 の 齋 藤 先 生 が 小 学 生 中 学 年 向 けの 医 薬 品 の 使 い 方 についての 絵 本 を 出 され 小 学 校 などに 配 置 されました これが 高 齢 者 の 方 の 目 に 留 まり 自 分 達 は 薬 の 使 い 方 を 何 も 教 育 されていない という 話 にな り 一 般 の 方 のために 医 薬 品 の 使 い 方 についてのお 話 をするようになりました 薬 のこれらのことをご 存 知 ですか 薬 には 自 由 勝 手 に 使 うモノではなく 使 い 方 がある 中 学 生 は2012 年 から 保 健 体 育 の 授 業 で 医 薬 品 についての 教 育 を 受 けている 法 律 で 国 民 は 薬 を 適 正 に 使 うように 求 められている 薬 事 法 が 改 正 されました 実 は 平 成 26 年 11 月 薬 事 法 の 一 部 が 改 正 され 法 律 の 名 前 も 医 薬 品 医 療 機 器 等 の 品 質 有 効 性 及 び 安 全 性 の 確 保 等 に 関 する 法 律 : 医 薬 品 医 療 機 器 等 法 と 変 わったが その 中 で 第 1 条 の6: 国 民 は 医 薬 品 等 を 適 正 に 使 用 するとともに これらの 有 効 性 及 び 安 全 性 に 関 する 知 識 1

と 理 解 を 深 めるよう 努 めなければならない と 健 康 保 険 費 用 の 増 加 を 抑 えるために 軽 い 病 気 の 時 は 医 療 や 処 方 薬 に 頼 らず 国 民 が 自 分 の 判 断 で 一 般 医 薬 品 を 購 入 して 病 気 を 治 す そのために 国 民 は 医 薬 品 についての 知 識 理 解 を 深 める 努 力 義 務 がある と 改 正 されました 薬 を 良 く 知 りましょう: 薬 の 体 内 動 態 薬 の 体 内 での 動 き 多 くの 薬 は 飲 むと 食 道 胃 を 通 り 十 二 指 腸 や 小 腸 で 溶 けて いったん 肝 臓 へ 運 ばれ 血 液 の 中 に 溶 け 血 液 の 循 環 に 乗 って 全 身 に 運 ばれ 薬 ごとに 計 画 された 血 中 濃 度 で 効 果 が 出 る 食 道 などに 薬 が 留 まらないように 多 めの 水 かぬるま 湯 で 飲 む 効 き 始 める 血 中 濃 度 になるのに15 分 ~30 分 ぐらいかかる 薬 の 成 分 は 計 画 された 血 液 濃 度 が 続 いている 時 間 医 薬 品 としての 効 果 がある 薬 の 成 分 は 血 流 にのって 肝 臓 に 運 ばれ 徐 々に 分 解 され 血 中 濃 度 は 徐 々に 下 がり 医 薬 品 としての 効 果 を 発 揮 しなくなる 分 解 された 薬 の 成 分 は 最 終 的 に 尿 や 便 として 排 出 される 医 薬 品 はそのように 設 計 されている 薬 の 血 中 濃 度 と 用 法 用 量 の 関 係 薬 の 血 中 濃 度 薬 を 飲 む 時 間 と 量 (1 日 3 回 飲 む 薬 の 場 合 ) 2

薬 を 飲 み 忘 れても 2 回 分 飲 むのは 危 険 昼 飲 み 忘 れても 夜 は 1 回 分 服 用 する 薬 を 飲 むタイミング 薬 は 理 想 的 な 血 中 濃 度 : 薬 毎 にちょうどよい 効 き 方 になるように 飲 むタイミングが 決 められている 特 に 食 事 によって 血 中 濃 度 が 変 わる 薬 や 食 事 に 影 響 を 与 える 薬 などあるので 食 事 と 薬 を 飲 むタイミングが 決 められていることが 多 い 起 床 時 : 朝 起 きたら 寝 床 の 中 で 飲 む 食 前 : 食 事 の 約 30 分 ほど 前 に 飲 む 食 直 前 : 食 事 をとる 直 前 : 薬 を 飲 んですぐ 食 事 をする 食 直 後 : 食 事 が 終 わったらすぐ 飲 む 食 後 : 食 事 した 後 30 分 以 内 に 飲 む 食 間 : 食 事 と 食 事 の 間 : 食 後 2 時 間 後 ぐらいに 飲 む 頓 用 : 食 事 とは 関 係 なく 熱 痛 みなど 症 状 が 出 たら 飲 む 注 意 したい 薬 の 飲 み 合 わせ( 相 互 作 用 ) 薬 の 飲 み 合 わせとは 複 数 の 薬 を 用 いることにより 薬 の 効 果 が 出 なくなったり 効 果 が 強 く 出 す ぎてしまったりすること 薬 と 薬 だけではなく 薬 と 食 品 薬 とお 酒 薬 とタバコなどにも 注 意 する 必 要 がある 薬 の 使 い 方 に 飲 み 合 わせについての 記 載 があるので よく 読 んで 使 う 血 中 濃 度 の 推 移 と 薬 物 動 態 学 的 相 互 作 用 の 解 釈 3

あなたを 守 る お 薬 手 帳 調 剤 薬 局 で 発 行 されるお 薬 手 帳 は たくさんの 疾 患 を 抱 えた 患 者 さんが 長 期 にわたって 複 数 の 診 療 科 医 療 機 関 に 罹 ることが 多 いので お 薬 手 帳 は 薬 の 名 前 や 使 い 方 を 知 る 薬 の 重 複 や 飲 み 合 わせ: 相 互 作 用 を 薬 剤 師 が 確 認 して 防 ぐ 薬 の 使 用 記 録 があることで より 安 全 に 薬 を 使 用 することができる だから 複 数 の 調 剤 薬 局 で 薬 を 買 っていても 一 人 1 冊 にまとめることで 使 っているすべての 薬 を 薬 剤 師 が 一 覧 できる 災 害 時 にも 持 ち 出 すことで 必 要 な 医 薬 品 を 受 け 取 ることができる 食 品 と 薬 の 飲 み 合 わせ: 相 互 作 用 :http://www.mypha.or.jp/drug/mutual_04.html 飲 んでる 薬 の 作 用 や 副 作 用 を 強 めてしまう 例 飲 んでいる 薬 (A) 食 物 嗜 好 品 起 こることがある 症 状 高 血 圧 狭 心 症 の 薬 (カルシウム 拮 抗 薬 ) ぜんそく 薬 咳 止 め かぜ 薬 (テオフィリンを 含 むもの) 鼻 炎 薬 ( 塩 酸 フェニルプロパノール アミンを 含 むもの) 血 栓 症 薬 血 液 を 固 まりにくくする 薬 (ワ ルファリン) 糖 尿 病 薬 (トルブタミド) 催 眠 鎮 静 薬 ( バ ル ビ タ ー ル トリアゾラム) グレープフルーツジュース 紅 茶 緑 茶 ウーロン 茶 コーヒー(カフ ェインを 含 むもの) チーズ ワイン バナナ そら 豆 (チラミ ンを 含 むもの) 酒 (アルコール) < 飲 酒 中 飲 酒 後 > 長 期 の 大 量 飲 酒 者 の 場 合 は 逆 に 薬 の 作 用 が 弱 まることがある 血 圧 の 下 がり 過 ぎ 心 臓 の 働 きの 低 下 副 作 用 が 強 まる( 頭 痛 不 眠 イラ イラなど) 頭 痛 胸 苦 しさ 血 圧 上 昇 など 出 血 傾 向 低 血 糖 (だるさ ふるえ 意 識 消 失 ) 呼 吸 抑 制 意 識 もうろう 血 圧 低 下 飲 んでる 薬 の 作 用 を 弱 めてしまう 例 飲 んでいる 薬 (A) 食 物 嗜 好 品 起 こることがある 症 状 血 栓 症 薬 血 液 を 固 まりにくくする 薬 (ワルファリン) 抗 生 物 質 (テトラサイク リン 系 ) 胃 腸 薬 (H2 受 容 体 拮 抗 剤 シメチジン) ぜんそく 薬 咳 止 め か ぜ 薬 (テオフィリンを 含 むもの) 心 臓 血 圧 の 薬 (β- 遮 断 薬 ) なっとう クロレラ ブロッコリーなどの 緑 黄 色 野 菜 (ビタミン K を 含 むもの) 牛 乳 ヨーグルトなどの 乳 製 品 (カルシ ウム マグネシウムなどを 含 むもの) 喫 煙 (タバコ) 血 液 が 固 まりやすくなる 一 緒 に 摂 ると 薬 が 吸 収 されにくくなり 効 果 が 弱 くなる 2 時 間 ぐらいずらして 飲 むとよい 薬 の 効 き 目 を 弱 める 喫 煙 習 慣 のある 人 が 勝 手 にタバコを やめると 薬 が 効 きすぎることがある 禁 煙 するときは 医 師 に 告 げる 薬 を 正 しく 使 うためのルール 主 作 用 と 副 作 用 薬 を 使 っているときに いつもと 違 う 症 状 が 出 た 場 合 : 薬 の 副 作 用 が 出 ている 可 能 性 が 有 ります 直 ちに 薬 の 使 用 を 中 止 して 医 師 や 薬 剤 師 に 相 談 しましょう 4

薬 の 使 い 方 を 自 分 なりに 変 えない 錠 剤 をかみ 砕 いて 飲 んだりしない カプセルを 外 して 飲 んだりしない 錠 剤 やカプセルには 主 に 薬 の 血 中 濃 度 を 調 整 するために 様 々な 工 夫 がされています 錠 剤 を 砕 いて 飲 む カプセルを 外 して 飲 むと 薬 の 血 中 濃 度 が 急 激 に 上 がって 思 わぬ 副 作 用 が 出 ることがあります 薬 が 飲 みにくい 場 合 は 薬 剤 師 に 相 談 してください 目 薬 の 差 しかた 目 薬 を 差 す 前 は 手 を 洗 う: 手 の 雑 菌 を 目 や 目 薬 に 触 れさせない 目 薬 は1 回 に 一 滴 点 眼 する: 多 く 点 眼 しても 目 からあふれてしまう 目 薬 を 差 した 後 目 をぱちぱちしない: 目 からあふれた 目 薬 は 軽 くティッシュで 押 さえてとる 目 薬 は 容 器 の 先 端 がまつ 毛 まぶた 眼 球 に 触 れないように 離 してさす: 雑 菌 が 目 薬 や 目 に 入 り 繁 殖 することがある 2 種 類 以 上 の 目 薬 を 差 す 場 合 は 5 分 以 上 間 隔 をあけてさす: 目 薬 があふれて 効 かない 自 分 の 薬 を 他 人 に 使 わせない 他 人 の 薬 を 自 分 で 使 わない 処 方 薬 はその 人 の 病 気 に 合 わせて 処 方 されています 同 じような 症 状 でも 違 う 病 気 で 起 きてい ることがあるので 薬 の 使 いまわしは 絶 対 にしない また 貼 り 薬 でも 消 炎 鎮 痛 薬 だけではなく 心 臓 の 薬 血 圧 の 薬 呼 吸 器 の 薬 など 様 々な 薬 が 使 用 されています 消 炎 鎮 痛 剤 だと 思 って 他 人 が 使 うと 危 険 なことがあります ついうっかり PTP 包 装 のまま 薬 を 飲 むに 人 が 多 い 錠 剤 やカプセルの 多 くは プラスチックでシート 状 に 包 装 されています:PTP 包 装 それを 一 つず つ 切 り 離 して 一 回 分 として 保 管 していた 場 合 ついうっかりシートのまま 飲 込 み 食 道 を 傷 つける 事 故 が 多 発 しています 出 がけに 急 いでいた 時 に 薬 を 飲 んだ テレビを 見 ながら 薬 を 飲 んだ おしゃべりしながら 薬 を 飲 んだ 暗 いところで 薬 を 飲 んだ 等 の 原 因 で うっかりシートのまま 飲 む 事 故 が 発 生 しています 薬 は 落 ち 着 いて 飲 みましょう 子 供 が 誤 って 大 人 の 薬 を 飲 む: 子 供 の 誤 飲 を 防 ぐのは 大 人 子 供 の 誤 飲 事 故 で 一 番 多 いのは 家 族 に 処 方 された 薬 を 飲 む 誤 飲 事 故 です 大 人 が 使 う 用 量 の 薬 を 体 重 が 少 ない 幼 児 が 飲 み 毒 性 発 現 濃 度 に 達 して 死 亡 事 故 になることもあります 一 番 多 いのが1 2 歳 の 幼 児 です テーブルの 上 台 所 棚 床 などに 置 かれていた 薬 を 飲 む 事 故 が 発 生 しています 幼 児 の 誤 飲 事 故 を 防 ぐのは 大 人 の 責 任 です 医 薬 品 は 薬 箱 へ 入 れ 幼 児 の 手 が 届 かない 場 所 に 保 管 しましょう 参 加 者 の 声 薬 の 飲 み 合 わせ お 薬 手 帳 の 意 味 が 良 く 分 かった 薬 を 砕 いて 飲 んでいたので それが 危 険 なことがあると 知 り 驚 いた 子 供 の 誤 飲 に 気 を 付 けなければならないと 意 識 ができた 5