子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 説 明 書 ~ 大 切 なお 知 らせ~ 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンは 2 種 類 のワクチンが 国 内 で 使 用 承 認 され 医 療 機 関 で 接 種 されていますが その 内 容 に ついては 異 なる 点 があります いずれのワクチンで 接 種 しても 法 定 予 防 接 種 として 無 料 で 接 種 できますが 必 ず 初 回 に 接 種 したワクチンと 同 じワクチ ンで2 回 目 3 回 目 の 接 種 を 受 けることが 必 要 です 以 下 をよくお 読 みいただき 接 種 医 とご 相 談 の 上 接 種 を 受 けてください 医 療 機 関 で 接 種 できるワクチン 2 価 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン 4 価 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン 製 品 名 サーバリックス ガーダシル 製 造 販 売 会 社 名 グラクソ スミスクライン 株 式 会 社 MSD 株 式 会 社 国 際 誕 生 平 成 19 年 5 月 平 成 18 年 6 月 国 内 販 売 開 始 年 月 平 成 21 年 12 月 平 成 23 年 8 月 2 価 HPVワクチン 4 価 HPVワクチン 共 通 事 項 子 宮 頸 がんと 発 がん 性 ヒトパピローマウイルス 1 子 宮 頸 がんは 子 宮 頸 部 ( 子 宮 の 入 り 口 )にできるがんで 20~30 代 で 急 増 し 日 本 では 年 間 約 15,000 人 の 女 性 が 発 症 していると 報 告 されています 子 宮 頸 がんは 初 期 の 段 階 では 自 覚 症 状 がほとんどないため しばしば 発 見 が 遅 れてしまいます がんが 進 行 す ると 不 正 出 血 や 性 交 時 の 出 血 などがみられます 2 子 宮 頸 がんは 発 がん 性 HPVというウイルスの 感 染 が 原 因 で 引 き 起 こされる 病 気 です 3 発 がん 性 HPVは 感 染 しても 多 くの 場 合 感 染 は 一 時 的 で ウイルスは 自 然 に 排 除 されますが 感 染 した 状 態 が 長 い 間 続 くと 子 宮 頸 がんを 発 症 することがあります 4 発 がん 性 HPVは 特 別 な 人 だけが 感 染 するのではなく 多 くの 女 性 が 一 生 のうちに 一 度 は 感 染 するごくありふれたウイルスです 5 発 がん 性 HPVには15 種 類 ほどのタイプがあり その 中 でもHPV 16 型 18 型 は 子 宮 頸 がんから 多 くみつかるタイプです 日 本 人 子 宮 頸 がん 患 者 の 約 60%からこの2 種 類 の 発 がん 性 HPVがみつかっています 接 種 不 適 当 者 ( 次 の 方 は 接 種 を 受 けないでください) 1 明 らかに 発 熱 している 方 ( 通 常 は37.5 を 超 える 場 合 ) 2 重 い 急 性 疾 患 にかかっている 方 3 2 価 HPVワクチン(サーバリックス )または4 価 HPVワクチン(ガーダシル )に 含 まれる 成 分 ( 詳 しくは 医 師 にお 尋 ねくだ さい)によって 過 敏 症 ( 通 常 接 種 後 30 分 以 内 に 出 現 する 呼 吸 困 難 や 全 身 性 のじんましんなどを 伴 う 重 いアレルギー 反 応 を 含 む)をお こしたことがある 方 4 その 他 かかりつけの 医 師 に 予 防 接 種 を 受 けないほうがよいと 言 われた 方 接 種 要 注 意 者 ( 次 の 方 は 接 種 前 に 医 師 にご 相 談 ください) 1 血 小 板 が 少 ない 方 や 出 血 しやすい 方 ( 血 小 板 減 少 症 や 凝 固 障 害 を 有 する 方 ) 2 心 臓 血 管 系 疾 患 腎 臓 疾 患 肝 臓 疾 患 血 液 疾 患 発 育 障 害 などの 基 礎 疾 患 のある 方 3 過 去 に 予 防 接 種 で 接 種 後 2 日 以 内 に 発 熱 (または 全 身 性 発 しんなどのアレルギーを 疑 う 症 状 )のみられた 方 4 過 去 にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある 方 5 過 去 に 免 疫 状 態 の 異 常 を 指 摘 されたことのある 方 もしくは 先 天 性 免 疫 不 全 症 と 診 断 された 近 親 者 がいる 方 6 妊 娠 あるいは 妊 娠 している 可 能 性 のある 方 7 現 在 授 乳 中 の 方
予 防 接 種 による 健 康 被 害 救 済 制 度 について 定 期 の 予 防 接 種 により 引 き 起 こされた 副 反 応 により 医 療 機 関 での 治 療 が 必 要 になったり 生 活 に 支 障 が 出 るような 障 害 を 残 すな どの 健 康 被 害 が 生 じた 場 合 には 予 防 接 種 法 に 基 づく 補 償 を 受 けることができます 健 康 被 害 の 程 度 等 に 応 じて 医 療 費 医 療 手 当 障 害 児 養 育 年 金 障 害 年 金 死 亡 一 時 金 葬 祭 料 の 区 分 があり 法 律 で 定 められ た 金 額 が 支 給 されます 死 亡 一 時 金 葬 祭 料 以 外 については 治 療 が 終 了 する 又 は 障 害 が 治 癒 する 期 間 まで 支 給 されます ただし その 健 康 被 害 が 予 防 接 種 によって 引 き 起 こされたものか 別 の 要 因 ( 予 防 接 種 をする 前 あるいは 後 に 紛 れ 込 んだ 感 染 症 あ るいは 別 の 原 因 等 )によるものなのかの 因 果 関 係 を 予 防 接 種 感 染 症 医 療 法 律 等 各 分 野 の 専 門 家 からなる 国 の 審 査 会 にて 審 議 し 予 防 接 種 によるものと 認 定 された 場 合 に 補 償 を 受 けることができます 接 種 を 受 けるとき 原 則 保 護 者 の 方 の 同 伴 が 必 要 ですが 被 接 種 者 が13 歳 以 上 の 場 合 保 護 者 の 方 が 事 前 に 予 診 票 の 質 問 事 項 の 記 入 と 自 署 欄 への 署 名 があれば 保 護 者 の 同 伴 がなくても 接 種 できます 13 歳 以 上 の 方 で 保 護 者 が 同 伴 しない 場 合 は 下 記 に 記 載 されている 内 容 をよくお 読 みのうえ 理 解 し 十 分 納 得 された 上 でお 子 さんに 接 種 するこ とを 決 めてください 接 種 させることに 決 めた 場 合 は 事 前 に 保 護 者 の 方 が 予 診 票 の 質 問 事 項 の 記 入 と 署 名 欄 の 自 署 欄 Ⅰ に 接 種 日 当 日 署 名 してください ( 署 名 がない 場 合 は 受 けられません) 署 名 した 予 診 票 は 医 療 機 関 までお 子 さんに 持 参 させてください * 署 名 するに 当 たっては 接 種 させることを 判 断 する 際 に 疑 問 等 があれば あらかじめ かかりつけ 医 等 に 確 認 して 十 分 納 得 したうえで 接 種 させるかどうかを 決 めてください 保 護 者 が 同 伴 する 場 合 は 下 記 に 記 載 されている 内 容 をよくお 読 みのうえ 予 診 票 の 質 問 事 項 に 記 入 し 予 診 票 を 医 療 機 関 にご 持 参 ください 接 種 日 当 日 医 師 の 診 察 及 び 予 防 接 種 の 説 明 を 受 けた 後 に 予 診 票 の 署 名 欄 自 署 欄 Ⅱ に 署 名 してください * 接 種 させることを 判 断 する 際 に 疑 問 等 があれば 医 師 に 確 認 して 十 分 納 得 したうえで 接 種 させるか どうかを 決 めてください 接 種 後 の 注 意 1 接 種 後 に 重 いアレルギー 症 状 がおこることがあるので 接 種 後 はすぐに 帰 宅 せず 少 なくとも30 分 間 は 体 重 を 預 けられるような 場 所 で 安 静 にしていてください 2 接 種 後 は 接 種 部 位 を 清 潔 に 保 ちましょう 3 接 種 後 丸 1 日 は 過 度 な 運 動 を 控 えましょう 4 接 種 当 日 の 入 浴 は 問 題 ありません 2 価 HPVワクチン(サーバリックス ) 及 び4 価 HPVワクチン(ガーダシル )のいずれの 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンも3 回 接 種 することにより 子 宮 頸 がんの 予 防 に 一 定 の 効 果 が 得 られますが 100% 予 防 できるものではありません ワクチンを 接 種 した 後 も 20 歳 を 過 ぎたら 定 期 的 に 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 診 してください
2 価 HPVワクチン(サーバリックス )について (1)2 価 HPVワクチン サーバリックス R の 概 要 1 サーバリックス は すべての 発 がん 性 HPVの 感 染 を 防 ぐものではありませんが 子 宮 頸 がんから 多 くみつかるHPV 16 型 18 型 の 2つのタイプの 発 がん 性 HPVの 感 染 を 防 ぐことができます 2 サーバリックス を 接 種 することにより HPV31 型 33 型 45 型 51 型 に 起 因 する 持 続 感 染 や 前 癌 病 変 への 効 果 も 認 められていま す また サーバリックス は 接 種 時 に 発 がん 性 HPVに 感 染 している 人 に 対 して ウイルスを 排 除 したり 発 症 している 子 宮 頸 がん や 前 がん 病 変 (がんになる 前 の 異 常 な 細 胞 )の 進 行 を 遅 らせたり 治 療 することはできません 3 上 記 のようにサーバリックス の 接 種 時 にHPV 16 型 や18 型 の 発 がん 性 HPVに 感 染 している 人 に 対 して 十 分 な 予 防 効 果 は 期 待 で きませんが HPV 16 型 と18 型 の 両 方 に 同 時 に 感 染 している 可 能 性 は 低 く HPV16 型 に 感 染 している 人 でもHPV 18 型 への 予 防 効 果 が HPV 18 型 に 感 染 している 人 でもHPV 16 型 への 予 防 効 果 が 期 待 できます また 発 がん 性 HPVに 感 染 している 人 に 対 してサーバリッ クス を 接 種 しても 症 状 の 悪 化 などは 報 告 されていません ~ 発 がん 性 HPVに 感 染 する 前 にワクチンを 接 種 するとより 効 果 的 です ~ 4 子 宮 頸 がんの 発 症 は20 代 以 降 に 多 いですが 発 がん 性 HPVに 感 染 してから 発 症 まで 数 年 から 十 数 年 かかります 5 発 がん 性 HPVに 感 染 する 可 能 性 が 低 い10 代 前 半 に 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンを 接 種 することで 子 宮 頸 がんの 発 症 をより 効 果 的 に 予 防 できます 6 ワクチンを 接 種 した 後 も 全 ての 発 がん 性 HPVによる 病 変 が 防 げるわけではないので 早 期 発 見 するために 子 宮 頸 がん 検 診 の 受 診 が 必 要 です 市 区 町 村 が 実 施 する 公 的 子 宮 頸 がん 検 診 は 20 歳 以 上 を 対 象 として2 年 に1 回 の 受 診 間 隔 で 実 施 されますので 10 代 で ワクチンを 接 種 しても20 歳 を 過 ぎたら 定 期 的 な 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 けましょう なお 10 代 の 方 は 公 的 な 検 診 制 度 はありません 気 になることがありましたら すぐにワクチンの 接 種 を 受 けた 医 療 機 関 にご 相 談 ください 20 歳 を 過 ぎたら 定 期 的 に 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 けましょう (2)2 価 HPVワクチン サーバリックス の 効 果 について 1 サーバリックス の 接 種 対 象 者 は 10 歳 以 上 の 女 性 です 2 サーバリックス は 臨 床 試 験 により15~25 歳 の 女 性 に 対 するHPV 16 型 と18 型 の 感 染 や 前 がん 病 変 の 発 症 を 予 防 する 効 果 が 確 認 されています 国 内 臨 床 試 験 においては 20~25 歳 の 女 性 が4 年 間 HPV 16 型 と18 型 の 感 染 や 前 がん 病 変 の 発 症 を100% 予 防 する 効 果 が 確 認 されています 10~15 歳 の 女 児 および26 歳 以 上 の 女 性 においては 予 防 効 果 に 対 するデータはありませんが サーバリッ クス を 接 種 すると15~25 歳 の 女 性 と 同 じように 抗 体 ができることが 確 認 されています 3 サーバリックス の 予 防 効 果 がいつまで 続 くかについては 現 時 点 で 成 人 女 性 では 最 長 9.4 年 間 までサーバリックス 接 種 による 抗 体 と 予 防 効 果 が 続 くことが 確 認 されています( 海 外 臨 床 試 験 成 績 27th INTERNATIONAL PAPILLOMAVIRUS CONFERENCE AND CLINICAL WORKSHOP September 17-22, 2011 Berlin Germany 発 表 ) 抗 体 と 効 果 の 持 続 については 現 在 も 経 過 観 察 が 続 けられており 今 後 更 なる 延 長 が 期 待 されています なお 子 宮 頸 がんの 発 症 を 予 防 するのに 必 要 な 抗 体 の 量 については 現 時 点 で は 明 らかになっていません 将 来 サーバリックス の 追 加 接 種 が 必 要 となる 可 能 性 もありますので 今 後 得 られる 情 報 にご 留 意 ください 4 子 宮 頸 がんは 多 くの 場 合 発 がん 性 HPVの 持 続 的 な 感 染 や 前 がん 病 変 の 後 に 発 症 すると 考 えられており これらを 予 防 することに より 子 宮 頸 がんを 予 防 できると 考 えられています 子 宮 頸 がんを 発 症 するまでには 発 がん 性 HPVに 感 染 後 数 年 から 十 数 年 かかり ます 臨 床 試 験 では サーバリックス により 発 がん 性 HPVの 持 続 的 な 感 染 および 前 がん 病 変 が 予 防 できることが 確 認 されています が 子 宮 頸 がんに 対 する 予 防 効 果 について 確 認 されているわけではなく 海 外 で 検 討 が 続 けられています 更 なる 情 報 についてはウ ェブサイト 等 でご 確 認 ください (3)2 価 HPVワクチン サーバリックス の 十 分 な 予 防 効 果 を 得 るためには3 回 の 接 種 が 必 要 です 1 3 回 接 種 しないと 十 分 な 予 防 効 果 が 得 られません 2 腕 の 筋 肉 に 注 射 します 3 3 回 の 接 種 の 途 中 で 妊 娠 した 場 合 には 接 種 は 継 続 できません その 後 の 接 種 について 医 師 にご 相 談 ください
(4)2 価 HPVワクチン サーバリックス 接 種 後 の 症 状 について 1 サーバリックス にはワクチンの 効 き 目 をよくするための2 種 類 のアジュバント( 免 疫 増 強 剤 )が 添 加 されています 1つはアルミ ニウム 塩 で 国 内 で 市 販 されているワクチンによく 使 われています もう1つは MPL(3- 脱 アシル 化 モノホスホリル 脂 質 A)で 海 外 で 市 販 されている 他 のワクチンにも 添 加 されていますが 国 内 では 初 めて 添 加 される 成 分 です 2 サーバリックス を 接 種 した 後 に 注 射 した 部 分 が 腫 れたり 痛 むことがあります 3 注 射 した 部 分 の 痛 みや 腫 れは 体 内 でウイルス 感 染 に 対 して 防 御 する 仕 組 みが 働 くためにおこります 通 常 は 数 日 間 程 度 で 治 りま す 4 海 外 で 市 販 されているサーバリックス は 推 定 で220 万 人 以 上 (3 回 接 種 で 換 算 )に 接 種 されています(2009 年 5 月 時 点 ) 国 内 に おいては 臨 床 試 験 では 約 600 名 に 接 種 されており 販 売 開 始 から 平 成 23 年 11 月 30 日 報 告 分 までで 推 計 340 万 人 に 接 種 されていま す ( 第 3 回 子 宮 頸 がん 等 ワクチン 予 防 接 種 後 副 反 応 検 討 会 資 料 より) (5)2 価 HPVワクチン サーバリックス の 主 な 副 反 応 1 サーバリックス 接 種 と 関 連 性 があると 考 えられた 主 な 副 反 応 について 以 下 のように 報 告 されています 頻 度 10% 以 上 かゆみ 注 射 部 分 の 痛 み 赤 み 腫 れ 胃 腸 症 状 ( 吐 き 気 嘔 吐 下 痢 腹 痛 など) 筋 肉 の 痛 み 関 節 の 痛 み 頭 痛 疲 労 頻 度 1~10% 未 満 発 疹 じんましん 注 射 部 分 のしこり めまい 発 熱 上 気 道 感 染 頻 度 0.1~1% 未 満 知 覚 異 常 しびれ 感 全 身 脱 力 頻 度 不 明 四 肢 痛 失 神 血 管 迷 走 神 経 発 作 ( 息 苦 しい 息 切 れ 動 悸 気 を 失 うなど) AST,ALTの 上 昇 ぶどう 膜 炎 角 膜 炎 リンパ 節 症 2 重 い 副 反 応 として まれに ショック アナフィラキシー 様 症 状 ( 血 管 浮 腫 じんましん 呼 吸 困 難 など)があらわれることがあ ります 3 接 種 後 1 週 間 は 症 状 に 注 意 し 強 い 痛 みがある 場 合 や 痛 みが 長 く 続 いている 場 合 など 気 になる 症 状 があるときは 医 師 にご 相 談 く ださい (6)サーバリックス 接 種 後 の 注 意 1 接 種 後 に 重 いアレルギー 症 状 がおこることがあるので 接 種 後 はすぐに 帰 宅 せず 少 なくとも30 分 間 は 体 重 の 預 けれられるよ うな 場 所 で 安 静 にしていてください 2 接 種 後 は 接 種 部 位 を 軽 く 押 さえ 揉 まないようにしてください 3 接 種 後 は 接 種 部 位 を 清 潔 に 保 ちましょう 4 接 種 後 丸 1 日 は 過 度 な 運 動 を 控 えましょう 5 接 種 当 日 の 入 浴 は 問 題 ありません 4 価 HPVワクチン(ガーダシル )について (1)4 価 HPVワクチン ガーダシル R の 概 要 1 ヒトパピローマウイルス(HPV)は 子 宮 頸 がんおよびその 前 がん 病 変 をはじめ 外 陰 や 膣 に 発 症 する 病 変 ( 外 陰 上 皮 内 腫 瘍 や 膣 上 皮 内 腫 瘍 ) 尖 圭 コンジローマなどを 引 き 起 こすウイルスです 2 ガーダシル は 子 宮 頸 がんをはじめ 外 陰 上 皮 内 腫 瘍 や 腟 上 皮 内 腫 瘍 (HPV16 型 18 型 ) 尖 圭 コンジローマなどの (6 型 11 型 )HPV 疾 患 を 幅 広 く 予 防 することができる4 価 HPVワクチンです 3 ガーダシル を 接 種 しても HPV 6,11 16 18 型 以 外 の 感 染 およびこれらによる 病 変 発 症 の 予 防 は 期 待 できません また すで にHPV 6,11 16 18 型 に 感 染 している 人 に 対 してガーダシル を 接 種 しても ウイルスを 排 除 したり 発 症 している 子 宮 頸 がんや 前 がん 病 変 などの 進 行 を 遅 らせたり 治 療 することは できません 4 ガーダシル の 接 種 時 に HPV 6,11 16 18 型 のいずれかの HPV 型 に 感 染 している 場 合 その HPV 型 に 対 する 予 防 効 果 は 期 待 できませんが これら4つのすべての HPV 型 に 感 染 している 可 能 性 は 低 いため 1つの 型 の HPV に 感 染 している 場 合 でも 他 の3つの 型 の HPV に 対 する 予 防 効 果 は 期 待 できます 5 HPV に 感 染 する 可 能 性 が 低 い 10 代 前 半 にガーダシル を 接 種 することで 子 宮 頸 がんをはじめとする HPV 6,11 16 18 型 による 病 気 の 発 症 をより 効 果 的 に 予 防 することができます
(2)4 価 HPVワクチン ガーダシル R の 効 果 について 1ガーダシル は 臨 床 試 験 により 16~45 歳 の 女 性 に 対 する HPV 6,11 16 18 型 の 感 染 や 子 宮 頸 がんの 前 がん 病 変 外 陰 上 皮 内 腫 瘍 膣 上 皮 内 腫 瘍 尖 圭 コンジローマを 予 防 する 効 果 が 確 認 されています 9~15 歳 の 女 児 において 予 防 効 果 は 確 認 されて おりませんが ガーダシル を 接 種 すると 18~26 歳 の 女 性 と 同 じように 抗 体 ができることが 確 認 されています 2ガーダシル の 予 防 効 果 の 持 続 については ワクチン 接 種 後 8 年 から10 年 はHPV16 18 型 に 関 連 した 子 宮 頚 部 上 皮 内 腫 瘍 2(CI N2) 以 上 の 病 変 発 生 は1 例 も 認 められなかったとの 報 告 があります ( 第 28 回 国 際 パピローマウィルス 学 会 発 表 データ 2012 年 12 月 ) 3 現 時 点 ではガーダシル の 追 加 接 種 が 必 要 になるかどうか 明 確 な 判 断 基 準 は 設 定 されていません 将 来 ガーダシル の 追 加 接 種 が 必 要 となる 可 能 性 もありますので 今 後 得 られる 情 報 にご 留 意 ください ガーダシル は 2006 年 に 米 国 で 承 認 されて 以 来 世 界 120ヵ 国 以 上 の 国 と 地 域 で 承 認 されています (2011 年 6 月 現 在 ) 4 臨 床 試 験 では ガーダシル により 前 がん 病 変 が 予 防 できることが 確 認 されています 子 宮 頸 がんは 前 がん 病 変 がみられた 後 に 発 症 すると 考 えられ これらを 予 防 することにより 子 宮 頸 がんを 予 防 することができるものと 考 えられています (3)4 価 HPV ガーダシル R の 副 反 応 について 1 ガーダシル 接 種 と 関 連 性 があると 考 えられた 主 な 副 反 応 は 以 下 のとおりです 頻 度 10% 以 上 注 射 部 分 の 痛 み 赤 み 腫 れ 頻 度 1~10% 未 満 発 熱 注 射 部 分 のかゆみ 出 血 不 快 感 頭 痛 頻 度 1% 未 満 注 射 部 分 のしこり 手 足 の 痛 み 筋 肉 が 硬 くなる 下 痢 腹 痛 白 血 球 数 増 加 頻 度 不 明 無 力 症 ( 上 まぶたの 下 垂 物 が 重 なって 見 えるなど) 寒 気 疲 れ だるさ 血 腫 気 を 失 う 体 がふらつくめまい 関 節 の 痛 み 筋 肉 痛 おう 吐 悪 心 リンパ 節 の 腫 れ 痛 み 皮 ふ 局 所 の 痛 みと 熱 を 伴 った 赤 い 腫 れ 2 まれに 過 敏 症 反 応 (アナフィラキシー 反 応 やアナフィラキシー 様 反 応 < 呼 吸 困 難 目 や 唇 のまわりの 腫 れなど> 気 管 支 痙 攣 < 発 作 的 な 息 切 れ> じんましんなど) ギラン バレー 症 候 群 ( 下 から 上 に 向 かう 両 足 のまひ 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病 ( 鼻 血 歯 ぐき の 出 血 月 経 出 血 の 増 加 など) 急 性 散 在 性 脳 脊 髄 炎 (まひ 知 覚 障 害 運 動 障 害 など)があらわれることがあります このような 症 状 が 疑 われた 場 合 は すぐに 医 師 に 申 し 出 て 下 さい (4)4 価 HPVワクチンガーダシル R 接 種 後 の 注 意 1 接 種 後 は 強 く 揉 まず 軽 く 押 さえる 程 度 にとどめて 下 さい 2ガーダシル 接 種 後 に 注 射 による 恐 怖 痛 みなどが 原 因 で 気 を 失 うことがあります 気 を 失 って 転 倒 してしまうことをさけるた め 接 種 後 すぐに 帰 宅 せず 少 なくとも30 分 程 度 は 体 重 の 預 けれられるような 場 所 で 安 静 にし 医 師 とすぐ 連 絡 がとれるようにして おいてください 3ガーダシル を 接 種 した 後 に 注 射 した 部 位 が 腫 れたり 痛 むことがありますが これは 体 内 に 備 わっている 抵 抗 力 が 注 射 した 成 分 を 異 物 として 認 識 するためにおこります 通 常 は 数 日 間 程 度 で 治 まります 4 接 種 後 は 接 種 部 位 を 清 潔 に 保 ってください 5 接 種 翌 日 までは 過 度 な 運 動 を 控 えてください 6 接 種 した 日 の 入 浴 は 問 題 ありません 7 接 種 後 1 週 間 は 症 状 に 注 意 し 気 になる 症 状 があるときは 医 師 にご 相 談 ください