内航船舶建造に関する実態調査報告書  素案原稿1 (平成20年4月29日)

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


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共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

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1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

●電力自由化推進法案

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

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第316回取締役会議案

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保


4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

m07 北見工業大学 様式①

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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平成21年9月29日

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

厚 生 年 金 は 退 職 後 の 所 得 保 障 を 行 う 制 度 であり 制 度 発 足 時 は 在 職 中 は 年 金 を 支 給 しないこととされていた しかしながら 高 齢 者 は 低 賃 金 の 場 合 が 多 いと いう 実 態 に 鑑 み 在 職 者 にも 支 給 される 特 別

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

資料2 年金制度等について(山下委員提出資料)

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

公表表紙

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(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

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小山市保育所整備計画

弁護士報酬規定(抜粋)

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

< 目 次 > 1 軽 四 輪 車 等 に 係 る 税 率 引 上 げ Q1 1 軽 四 輪 車 等 についてなぜ 標 準 税 率 を 引 き 上 げることにしたのですか? 3 Q1 2 自 家 用 乗 用 車 については 税 率 を 1.5 倍 に 引 き 上 げ それ 以 外 ( 貨 物 用 営

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

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税制面での支援

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

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入札公告 機動装備センター

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

連結計算書

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

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内 航 船 舶 建 造 に 関 する 実 態 調 査 中 間 報 告 書 平 成 20 年 7 月 日 本 内 航 海 運 組 合 総 連 合 会 基 本 政 策 推 進 小 委 員 会 船 舶 建 造 促 進 W.G. 1

目 次 ページ はじめに 3 Ⅰ 今 後 5 年 間 の 内 航 船 建 造 の 見 通 し 4 Ⅱ オペレ-タ-の 船 舶 建 造 計 画 及 び 方 針 7 1)オペレ-タ-のアンケート 調 査 結 果 7 2)オペレ-タ-のヒアリング 結 果 16 Ⅲ 国 内 造 船 所 の 建 造 実 績 及 び 受 注 方 針 19 1) 国 内 造 船 所 のアンケート 調 査 結 果 19 2) 国 内 造 船 所 のヒアリング 結 果 24 Ⅳ 主 機 メ-カ-のヒアリング 結 果 26 資 料 ⅰ.オペレ-タ-へのアンケート 調 査 票 資 1 ⅱ. 造 船 所 へのアンケート 調 査 票 資 4 ⅲ. 調 査 対 象 造 船 所 リスト 資 7 ⅳ. 平 成 19 年 度 解 撤 ( 海 売 ) 船 の 船 齢 リスト 資 9 ⅴ. 委 員 名 簿 資 10 2

内 航 船 舶 建 造 に 関 する 実 態 調 査 中 間 報 告 書 はじめに 1) 調 査 目 的 昨 今 の 内 航 船 舶 の 代 替 建 造 を 巡 る 環 境 は 鋼 材 価 格 の 高 騰 中 国 インド 等 アジアを 中 心 とする 新 興 諸 国 の 経 済 の 躍 進 に 伴 う 世 界 経 済 の 伸 びを 上 回 る 世 界 の 物 流 需 要 の 増 大 を 受 けて かってない 旺 盛 な 輸 送 需 要 から 新 規 外 航 船 の 建 造 がラッシュを 迎 えています 一 方 内 航 船 の 建 造 については 低 迷 した 内 航 船 へ の 需 要 減 から 内 航 船 造 船 所 の 撤 退 または 外 航 船 建 造 への 転 進 等 による 内 航 造 船 所 の 減 少 や 建 造 船 価 の 高 騰 もあり 極 めて 厳 しい 環 境 となっております このような 状 況 の 中 で 内 航 総 連 合 会 として 理 事 会 決 定 に 基 づき 基 本 政 策 推 進 小 委 員 会 に 建 造 促 進 ワー キンググループを 設 置 し 造 船 所 の 需 給 状 況 代 替 建 造 を 促 進 する 上 での 課 題 等 について 調 査 研 究 を 行 い ました 2) 調 査 方 針 当 初 基 本 政 策 推 進 小 委 員 会 より 検 討 項 目 の 素 案 として 内 外 造 船 所 の 建 造 能 力 に 関 する 調 査 のほか 船 価 の 現 状 と 傭 船 料 との 関 係 鉄 道 運 輸 機 構 の 共 有 建 造 制 度 の 問 題 点 代 替 建 造 促 進 のための 金 融 面 から の 支 援 船 舶 の 標 準 化 を 通 じた 建 造 コストの 低 減 省 人 化 等 多 岐 に 亘 る 項 目 が 提 示 されましたが ワー キンググループの 委 員 の 意 見 として 検 討 期 間 の 2 年 間 で 全 てを 行 うことは 難 しいと 判 断 されました このため 当 面 建 造 需 要 と 建 造 供 給 能 力 との 需 給 関 係 を 検 討 することが 肝 要 であるとの 観 点 から 当 ワーキンググループの 初 年 度 の 検 討 方 針 は 組 合 員 の 具 体 的 な 建 造 計 画 造 船 所 の 建 造 能 力 の 実 態 を 調 査 すること その 他 の 項 目 については 逐 次 検 討 方 針 を 決 めていくことで 基 本 政 策 推 進 小 委 員 会 の 了 承 を 得 ました 因 って 同 方 針 に 基 づき 昨 年 10 月 以 来 行 ってきた 調 査 研 究 結 果 について 以 下 のとおり 中 間 取 りまとめとして 報 告 いたします 3) 調 査 実 施 概 要 1 オペレ-タ-の 船 舶 建 造 計 画 に 関 するアンケート 調 査 2 オペレ-タ-からのヒアリング 調 査 3 造 船 所 の 建 造 能 力 アンケート 調 査 4 造 船 所 からのヒアリング 調 査 5 主 機 関 メ-カ-からのヒアリング 調 査 3

Ⅰ 今 後 5 年 間 の 内 航 船 建 造 の 見 通 し 本 報 告 書 7 頁 以 降 のⅡ Ⅲ Ⅳのアンケート 調 査 結 果 及 びヒアリング 結 果 から 今 後 5 年 間 の 内 航 船 建 造 の 見 通 しをまとめると 以 下 の 通 りとなります 1)オペレ-タ-の 建 造 計 画 アンケート 調 査 に 基 づく 建 造 量 予 測 値 オペレ-タ-へのアンケート 調 査 結 果 によると 調 査 対 象 事 業 者 271 社 運 航 船 舶 2,850 隻 回 答 事 業 者 127 社 運 航 隻 数 2,067 隻 における 平 成 20 年 度 から 平 成 24 年 度 の 5 年 間 の 代 替 建 造 計 画 見 通 しの 総 隻 数 321 隻 であり 回 答 者 の 運 航 隻 数 における 代 替 建 造 率 は 15.5%となります 日 本 海 運 集 会 所 2005 年 6 月 30 日 現 在 のオペレ-タ-の 内 航 船 運 航 船 舶 データによる 内 航 船 の 運 航 隻 数 は 475 社 3,295 隻 あることから アンケートの 未 回 答 社 を 含 む 全 運 航 船 舶 数 の 代 替 建 造 率 をアンケート 調 査 結 果 と 同 一 の 15.5%となることを 前 提 とすれば 3,295 隻 15.5%=510 隻 となり 5 年 間 で 510 隻 年 間 平 均 102 隻 になると 推 測 されます オペレーターの 建 造 計 画 予 測 値 年 間 102 隻 ( 参 考 データ: 内 航 海 運 の 活 動 の 船 型 別 状 況 のデータを 上 記 同 様 に 引 き 延 ばした 場 合 ) 条 件 : 各 年 とも 99G/T 未 満 及 び 2,000G/T 以 上 の 船 舶 を 除 く( 一 般 的 な 内 航 造 船 所 の 建 造 対 象 船 ) H18,3,31 3,786 隻 15.5%= 586 隻 年 間 117 隻 H20,3,31 3,671 隻 15.5%= 569 隻 年 間 114 隻 2) 造 船 所 の 建 造 能 力 アンケート 調 査 結 果 に 基 づく 建 造 量 予 測 値 造 船 所 のアンケート 及 びヒアリング 結 果 より 調 査 対 象 事 業 者 64 社 回 答 造 船 所 36 社 (1 社 は 内 航 船 建 造 予 定 無 し)の 竣 工 ベースの 建 造 計 画 見 通 しは 平 成 20 年 から 平 成 24 年 の 間 の 建 造 隻 数 は 424 隻 年 間 平 均 85 隻 となります 一 方 アンケート 未 回 答 28 社 に 19 年 度 竣 工 船 18 隻 が 届 け 出 ています 今 後 実 績 通 りの 建 造 が 可 能 であるとの 前 提 で 各 年 度 に 船 種 毎 に 加 算 しますと 5 年 間 合 計 514 隻 年 間 平 均 10 3 隻 になると 推 測 されます 未 報 告 造 船 所 の H19 年 度 竣 工 隻 数 を 各 年 に 加 算 した 数 値 ( 内 航 船 建 造 予 測 値 ) ( 一 般 貨 物 船 11 隻 油 送 船 4 隻 特 殊 貨 物 船 3 隻 計 18 隻 ) 船 種 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 % 一 般 貨 物 船 57 59 59 58 51 284 55% 特 殊 貨 物 船 9 8 6 4 3 30 6% セメント 船 2 4 1 0 2 9 2% 一 般 タンカー 39 35 28 30 32 164 32% 特 殊 タンカー 6 6 8 6 1 27 5% 計 113 112 102 98 89 514 100% % 22% 22% 20% 19% 17% 100% 造 船 所 の 受 注 計 画 予 測 値 年 間 103 隻 4

3) 今 後 5 年 間 の 内 航 船 建 造 の 見 通 し 現 状 は 建 造 意 欲 がありながら 運 賃 用 船 料 市 況 建 造 船 価 の 高 騰 ファイナンスの 難 しさ 船 員 不 足 問 題 等 新 規 建 造 ( 代 替 建 造 )への 阻 害 要 因 が 多 いことから 当 面 の 新 規 建 造 について は 模 様 を 眺 め 当 面 は 出 来 るだけ 船 舶 を 延 命 させる 方 向 が 大 勢 とみられます しかしながら 一 方 では 比 較 的 余 力 のあるオーナーが 代 替 建 造 に 踏 み 出 していくものと 思 われ その 予 定 建 造 隻 数 は オペレ-タ-のアンケート 結 果 からの 予 測 値 が5 年 間 で510 隻 年 平 均 102 隻 に 対 し 造 船 所 のアンケート 調 査 に 基 づく 予 測 値 が5 年 間 で514 隻 年 平 均 103 隻 となり その 必 要 隻 数 を 建 造 する 造 船 能 力 はあるということとなります これらをまとめたの が6ページの オペレ-タ- 造 船 所 の 建 造 計 画 及 び 建 造 予 測 値 対 比 表 となります 今 回 のヒアリング 調 査 において オペレ-タ-からは 必 要 船 腹 を 新 造 船 で 計 画 しても 多 少 の 納 期 の 遅 れがでる 事 例 もあるが 全 体 としては 予 定 通 り 建 造 発 注 又 は 仮 予 約 が 出 来 ている ま た 造 船 所 からは 付 き 合 いが 長 くファイナンスがしっかりしている 船 主 について 建 造 を 断 る ような 状 況 にはないとの 意 見 も 聞 かれました このような 調 査 結 果 から 現 時 点 における 内 航 船 建 造 需 給 は タイトであるが 代 替 建 造 自 体 が 船 主 サイドの 意 向 に 反 して 円 滑 に 進 んでいないと 言 うまでの 状 況 になっていないと 判 断 され ます 4) 主 機 メーカーのエンジン 供 給 予 測 主 機 メーカーへのヒアリング 結 果 平 成 19 年 度 における 内 航 船 用 供 給 量 は104 台 あり メ ーカー 自 体 は120 台 前 後 までの 生 産 余 力 があるといわれているものの クランクシャフトの 供 給 量 には 限 界 があります しかしながら 神 戸 製 鋼 のクランクシャフト 増 産 報 道 があること 韓 国 中 国 欧 州 からの 輸 入 が 検 討 されているとの 情 報 があることなどから 主 機 関 については 現 状 の104 台 +αの 生 産 を 行 える 体 制 にあり 現 在 の 供 給 量 の 逼 迫 傾 向 は 緩 和 方 向 に 向 うと 推 測 されます 5) 今 後 の 検 討 方 針 当 ワーキンググループは これらのアンケート 結 果 より 国 内 造 船 所 の 建 造 能 力 は 当 面 造 船 技 術 者 の 労 働 力 不 足 等 の 問 題 があることから 大 幅 な 建 造 能 力 の 増 強 は 難 しいと 見 られる 今 後 の 検 討 課 題 とされた 中 国 韓 国 等 海 外 における 内 航 船 建 造 能 力 については 更 に 検 討 することとい たします 今 回 の 報 告 において 予 測 値 の 100 隻 前 後 の 建 造 量 が 続 いた 場 合 更 なる 船 舶 の 老 齢 化 が 進 行 す ることとなるが 一 定 船 齢 で 解 徹 等 ( 海 外 売 船 を 含 む)が 一 斉 に 行 われれば 急 速 に 船 腹 が 不 足 する 時 期 を 迎 えることが 危 惧 されます しかしながら 将 来 の 船 腹 需 給 を 予 測 するには 少 なく とも 一 般 貨 物 船 石 油 タンカー 及 びケミカル 等 船 種 毎 に 荷 動 き 量 の 動 向 船 舶 の 運 航 効 率 の 改 善 余 地 延 命 策 の 技 術 的 課 題 船 員 不 足 問 題 内 航 海 運 コストと 運 賃 用 船 料 等 を 考 慮 して 検 討 され なければならず 現 段 階 で 将 来 的 な 船 舶 需 給 の 結 論 を 出 すことは 困 難 と 思 われますので 今 後 更 に 様 々な 検 討 を 加 えて 行 くべきであると 思 います 5

オペレーター 造 船 所 の 建 造 計 画 及 び 建 造 予 測 値 対 比 表 H20.6.17 1.アンケート 調 査 結 果 船 種 竣 工 年 H20 年 竣 工 H21 年 竣 工 H22 年 竣 工 H23 年 竣 工 オペレーターの 建 造 計 画 造 船 所 の 建 造 計 画 オペレーターの 建 造 計 画 造 船 所 の 建 造 計 画 オペレーターの 建 造 計 画 造 船 所 の 建 造 計 画 オペレーターの 建 造 計 画 造 船 所 の 建 造 計 画 オペレーターの 建 造 計 画 H24 年 竣 工 造 船 所 の 建 造 計 画 オペレーターの 建 造 計 画 ( 単 位 : 隻 数 ) 計 造 船 所 の 建 造 計 画 一 般 貨 物 船 29 46 38 48 31 48 27 47 33 40 158 229 特 殊 貨 物 船 7 6 3 5 1 3 0 1 20 0 31 15 セメント 船 3 2 4 4 3 1 4 0 5 2 19 9 一 般 タンカー 23 35 23 31 19 24 15 26 8 28 88 144 特 殊 タンカー 6 6 8 6 6 8 5 6 0 1 25 27 計 68 95 76 94 60 84 51 80 66 71 321 424 2. 建 造 予 測 値 建 造 予 測 値 106 113 121 112 96 102 81 98 106 89 510 514 140 120 100 80 60 40 20 0 建 造 予 測 値 のグラフ 106 121 113 112 96 5 年 間 の 平 均 ライン オペ102 隻 造 船 所 103 隻 オペレーターの 建 造 計 画 に 基 づく 予 測 値 造 船 所 の 建 造 計 画 に 基 づく 予 測 値 102 98 106 H20 H21 H22 H23 H24 81 89 単 位 : 隻 H20~24 年 の 合 計 510 514 500 400 300 200 100 0 単 位 : 隻 オペレーターの 建 造 予 測 値 造 船 所 の 建 造 予 測 値 6

Ⅱ オペレ-タ-の 船 舶 建 造 計 画 及 び 方 針 1)オペレーターのアンケート 調 査 結 果 本 調 査 の 各 質 問 事 項 ( 資 料 ご 参 照 )における 集 計 結 果 は 以 下 の 通 りです ア ン ケ ー ト 実 施 期 間 : 平 成 19 年 11 月 12 日 ~11 月 26 日 対 象 事 業 者 数 :271 事 業 者 ( 日 本 海 運 集 会 所 発 行 内 航 船 舶 明 細 書 運 航 隻 数 データ 中 上 位 271 社 (2,850 隻 )) 回 答 事 業 者 ( 隻 数 ):127 事 業 者 (2,067 隻 ) 有 効 回 答 率 :47%(72.5%) 回 答 隻 数 に 係 る 代 替 建 造 率 :321 隻 /2,067 隻 15.5% 1. 運 航 船 腹 隻 数 総 数 船 種 運 航 総 隻 数 % 平 均 船 齢 一 般 貨 物 船 888 43% 11.9 特 殊 貨 物 船 173 8% 12.9 セメント 船 111 5% 15.4 一 般 タンカー 654 32% 11.9 特 殊 タンカー 241 12% 13.4 計 2067 100% 13.1 各 オペレーターが 運 航 する 船 舶 のうち 5 年 以 内 に 耐 用 年 数 を 超 える 船 舶 の 最 長 使 用 予 定 船 齢 の 質 問 を 致 しました 全 船 種 とも 大 半 が20 年 を 目 安 に 代 替 建 造 を 予 定 しているが 更 なる 延 命 も 視 野 に 入 れております 船 種 最 長 使 用 予 定 年 齢 15 年 以 下 最 長 使 用 予 定 年 齢 16~17 年 最 長 使 用 予 定 年 齢 18~19 年 最 長 使 用 予 定 年 齢 20 年 最 長 使 用 予 定 年 齢 21~25 年 最 長 使 用 予 定 年 齢 26~30 年 最 長 使 用 予 定 年 齢 31 年 以 上 計 一 般 貨 物 船 0 2 11 32 15 0 0 60 特 殊 貨 物 船 0 0 2 11 3 2 3 21 セメント 船 0 0 0 3 1 1 1 6 一 般 タンカー 0 0 1 11 7 3 0 22 特 殊 タンカー 0 2 0 7 8 0 1 18 計 0 4 14 64 34 6 5 127 7

2. 船 台 不 足 等 の 状 況 に 鑑 み 現 在 の 運 航 船 腹 量 維 持 のための 基 本 方 針 全 船 種 では 暫 く 様 子 を 見 る 43% 延 命 策 をとる 32% 代 替 建 造 を 進 めるが 26%の 順 でした 一 般 貨 物 船 及 び 一 般 タンカーでは 様 子 を 見 る がそれぞれ 47% 49% 延 命 策 をとる が 28% 23% セメント 船 特 殊 貨 物 船 においては 延 命 策 をとる が 53% 47%となりました 耐 用 年 数 経 過 頃 工 事 等 による 延 命 策 を 取 る % 耐 用 年 数 に 応 じ て 代 替 建 造 を 進 める % 現 在 のところ 判 断 できず 暫 く 様 子 をみる % 計 % 一 般 貨 物 船 147 28% 128 25% 247 47% 522 42% 特 殊 貨 物 船 45 47% 9 9% 42 44% 96 8% セメント 船 50 53% 23 24% 22 23% 95 8% 一 般 タンカー 81 23% 99 28% 172 49% 352 29% 特 殊 タンカー 72 42% 56 33% 42 25% 170 14% 計 395 32% 315 26% 525 43% 1,235 100% % 32% 26% 43% 100% 3. 運 航 船 舶 の 今 後 5 年 間 の 建 造 計 画 予 定 回 答 オペレ-タ-の 平 成 20 年 から 24 年 の 間 の 建 造 予 定 量 は 321 隻 年 間 均 64.2 隻 となります 前 述 の 代 替 建 造 率 (15.5%)を 全 運 航 船 舶 数 に 引 き 伸 ばすと5 年 間 で 510 隻 年 間 均 102 隻 となります 運 航 船 舶 の 今 後 5 年 間 の 建 造 計 画 予 定 ( 全 体 ) ( 単 位 : 隻 ) 船 種 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 一 般 貨 物 船 29 38 31 27 33 158 特 殊 貨 物 船 7 3 1 0 20 31 セメント 船 3 4 3 4 5 19 一 般 タンカー 23 23 19 15 8 88 特 殊 タンカー 6 8 6 5 0 25 計 68 76 60 51 66 321 % 21% 24% 19% 16% 21% 100% 代 替 予 測 値 106 121 96 81 106 510 ( 船 種 別 内 訳 ) 一 般 貨 物 船 船 型 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 100-199GT 2 1 6 8 7 24 200-499GT 24 36 21 18 22 121 500-749GT 2 0 2 1 4 9 750-999GT 0 0 0 0 0 0 1,000GT 以 上 1 1 2 0 0 4 計 29 38 31 27 33 158 8

特 殊 貨 物 船 船 型 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 100-199GT 0 0 0 0 4 4 200-499GT 1 0 0 0 10 11 500-749GT 2 0 0 0 0 2 750-999GT 0 0 0 0 0 0 1,000GT 以 上 4 3 1 0 6 14 計 7 3 1 0 20 31 セメント 船 船 型 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 100-199GT 0 1 0 0 1 2 200-499GT 0 0 0 1 0 1 500-749GT 2 2 0 0 1 5 750-999GT 0 0 0 0 0 0 1,000GT 以 上 1 1 3 3 3 11 計 3 4 3 4 5 19 一 般 タンカー 船 型 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 100-199GT 1 2 0 2 1 6 200-499GT 5 3 7 3 2 20 500-749GT 6 8 3 4 3 24 750-999GT 1 1 3 0 0 5 1,000GT 以 上 10 9 6 6 2 33 計 23 23 19 15 8 88 特 殊 タンカー 船 型 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 100-199GT 2 1 0 0 0 3 200-499GT 1 3 4 2 0 10 500-749GT 3 4 2 3 0 12 750-999GT 0 0 0 0 0 0 1,000GT 以 上 0 0 0 0 0 0 計 6 8 6 5 0 25 9

4. 代 替 建 造 時 における 船 主 に 対 する 対 応 及 び 協 力 体 制 についてのオペレ-タ-の 意 見 意 見 1 長 期 傭 船 保 証 2 船 主 には 負 担 を 強 いることなく 対 応 してきているので 建 造 時 に 船 主 とのトラブル 無 し 3 用 船 料 アップにて 対 応 4 船 台 確 保 用 船 保 証 技 術 支 援 船 主 の 希 望 があれば 船 員 確 保 5 積 荷 保 証 を 長 くする 方 向 で 対 応 している 6 監 督 及 び 建 造 資 金 調 達 方 法 7 あくまでも 船 主 の 意 見 を 尊 重 する 法 定 耐 用 年 数 だけで 判 断 していない 8 検 査 が 通 る 限 りは 乗 り 続 けるつもりです 9 船 主 側 の 要 請 がない 限 り 特 段 の 対 応 は 考 えていない 要 請 あれば 検 討 し 対 応 する 10 199G/Tの 船 齢 11 年 と15 年 船 が 対 象 なので 延 命 策 後 は 船 主 の 要 望 があれば 共 有 して 大 型 化 を 検 討 する 11 船 舶 に 合 った 用 船 料 を 支 払 う 貨 物 保 証 を 行 う 12 資 金 不 足 により 代 替 不 可 能 な 場 合 オペとして 建 造 13 船 員 の 確 保 すべくサポート 体 制 ( 関 連 会 社 の 活 用 ) 14 償 却 期 間 の 確 実 な 用 船 料 保 証 15 現 在 の 運 賃 や 燃 料 の 上 昇 砂 採 取 場 の 状 況 を 見 てもとても 建 造 計 画 は 立 てられません 16 用 船 保 証 17 船 舶 経 費 にあった 用 船 料 の 支 給 大 型 化 を 視 野 に 検 討 現 状 船 腹 の 維 持 18 協 力 アドバイス 他 何 でもするが 資 金 の 協 力 は 考 えていない 19 耐 用 年 数 の 時 期 (14 年 )と 今 後 の 海 上 輸 送 の 景 気 動 向 を 見 ながら 船 主 との 協 議 を 考 えている 20 定 期 用 船 確 約 書 を 発 行 する 鋼 材 輸 送 に 適 した 構 造 になるよう 指 導 する 21 採 算 ベースにあった 用 船 料 の 検 討 が 必 要 で 調 整 を 考 える 22 傭 船 契 約 書 内 の 著 しい 経 済 変 動 があった 場 合 については 年 度 更 新 時 毎 回 互 いの 見 解 が 異 なるので 具 体 的 な 数 字 の 提 示 にて 行 いたい 23 用 船 料 応 談 船 員 融 通 造 船 所 紹 介 24 荷 主 と 船 舶 の 必 要 性 を 十 分 確 認 の 後 採 算 性 を 重 視 して 船 主 と 協 働 する 25 船 主 が 船 齢 20 年 までは 頑 張 るとのこと 家 族 船 が 多 いので 大 事 に 航 海 し 手 入 れも 十 分 している 26 銀 行 の 紹 介 定 期 傭 船 にて 対 応 27 建 造 船 価 等 を 考 慮 した 適 切 な 用 船 料 28 今 後 の 船 員 不 足 を 補 うための 救 済 措 置 29 省 エネ 対 応 船 30 造 船 所 の 紹 介 ファイナンスの 紹 介 31 小 型 船 には 造 船 所 との 船 価 交 渉 10 年 間 の 用 船 保 証 7 年 間 のコスト 保 証 を 実 施 749 以 上 には10 年 間 の 用 船 保 証 他 積 極 的 に 支 援 している 10

32 売 船 益 で 建 造 船 価 を 減 額 33 まずは 用 船 料 の 適 正 化 を 目 指 し 船 員 確 保 についても 船 社 間 情 報 を 船 主 にも 伝 えている 34 代 替 船 主 は 既 存 船 主 を 優 先 とし 資 金 面 ( 保 証 含 む)で 協 力 する 35 長 期 傭 船 保 証 36 銀 行 支 援 建 造 船 価 に 基 づくコストを 前 提 に 用 船 料 について 協 議 に 応 じている 金 融 機 関 から 求 められている 長 期 の 用 船 保 証 にも 柔 軟 に 対 応 している 37 代 替 建 造 の 側 面 援 助 を 資 するべく 以 下 の2 項 目 について 船 主 に 対 する 共 同 化 の 提 案 を 検 討 中 1 船 員 教 育 システムの 共 同 構 築 2 船 舶 の 保 守 / 管 理 情 報 の 共 有 化 ( 船 用 品 の 一 括 購 入 等 ) 38 ケミカル 船 については 1ライン1ポンプ(ポンプ 室 無 し)の 船 を 建 造 39 適 正 な 用 船 料 を 維 持 するため 運 賃 マーケットを 崩 さない 船 体 整 備 価 格 戦 略 をとる 40 技 術 支 援 造 船 所 の 紹 介 41 長 期 傭 船 保 証 42 従 来 にも 増 して 協 力 体 制 を 強 化 する 必 要 があると 考 える 43 資 金 面 の 相 談 に 応 ずる 場 合 がある 44 建 造 船 価 を 加 味 した 用 船 料 を 支 払 う 45 499 型 船 主 のリプレースには 協 力 するが 大 幅 な 用 船 料 アップは 難 しい 特 殊 船 セメント 船 は 船 価 アップを 運 賃 に 転 稼 する 方 向 でコスト 保 証 する 46 建 造 コストは 勿 論 船 員 費 を 含 む 船 舶 管 理 コストは 全 て 船 主 と 良 く 相 談 の 上 弊 社 にて 必 ず 保 証 すること 11

5. 内 航 船 の 建 造 環 境 1 国 内 造 船 所 での 建 造 能 力 引 き 受 ける 造 船 所 はある が 71%で 竣 工 は3 年 先 57% 2 年 先 が 30%でした また 2 社 が 海 外 で 建 造 した 実 績 がありました ⅰ 海 外 で 内 航 船 を 建 造 した 実 績 がある 2 2% ⅱ 建 造 したくても 引 き 受 けられる 造 船 所 がないほど 不 足 している 12 12% ⅲ 引 き 受 ける 造 船 所 はあるが 竣 工 は (1 年 2 年 3 年 ) 位 先 となる 73 71% ⅳ 建 造 船 価 がなかなか 決 まらないので 正 式 な 契 約 にならない 6 6% ⅴその 他 ⅰ 及 びⅲ 9 1 9% 1% 計 103 100% ⅲ 竣 工 予 定 1 年 先 1 2% 2 年 先 16 30% 3 年 先 31 57% 4 年 先 3 6% 5 年 先 3 6% 計 54 100% ⅴその 他 意 見 建 造 予 定 無 し 船 価 が 高 い 造 船 所 が 決 まっても 何 年 先 か 分 からない 現 状 の 運 賃 ではコストアップを 賄 えない 建 造 したくともタンカー 業 界 に 何 の 魅 力 もない 建 造 資 金 の 調 達 ができない 建 造 したいが 借 入 が 大 変 4~5 年 先 の 発 注 に 不 安 2アジア 諸 国 での 海 外 建 造 海 外 での 建 造 を 一 切 考 えない が 回 答 者 の52% 検 討 する と 現 在 は 考 えないが 調 査 を 行 い 将 来 的 に 前 向 きに 検 討 する が 44%でした ⅰ 建 造 技 術 納 期 上 多 少 問 題 があるが 今 後 中 国 ベトナム 等 での 建 造 を 検 討 する 6 5% ⅱ 技 術 納 期 上 問 題 があるため 海 外 での 建 造 は 一 切 考 えない 62 52% ⅲ 現 在 では 考 えていないが 調 査 を 行 い 将 来 的 には 前 向 きに 検 討 する 46 39% ⅳその 他 5 4% 計 119 100% ⅳその 他 意 見 ケミカル 船 のステンレス 溶 接 技 術 不 足 技 術 納 期 船 価 の 全 体 でメリットが 無 ければ 建 造 しない 業 界 動 向 を 参 考 12

3 用 船 契 約 運 航 委 託 契 約 先 の 船 主 の 建 造 意 欲 オペレーターから 見 た 船 主 の 建 造 意 欲 についての 質 問 に 対 して 意 欲 のある 船 主 が47%でした ⅰ 建 造 意 欲 が 見 受 けられない 船 主 の 数 は 何 社 程 度 ですか 201 27% ⅱ 建 造 意 欲 のある 船 主 の 数 は 何 社 程 度 ですか 351 47% ⅲ 延 命 工 事 又 は 様 子 見 の 船 主 の 数 は 何 社 程 度 ですか 192 26% 計 744 100% 4 船 主 の 建 造 意 欲 が 低 いと 思 われる 理 由 船 主 の 建 造 意 欲 が 低 い 理 由 として 資 金 調 達 能 力 が 不 充 分 とする 回 答 が 過 半 数 の54%ありました ⅰ 現 在 の 傭 船 料 レベルでは 建 造 コストを 賄 えない 22 22% ⅱ 後 継 者 船 員 不 足 等 から 代 替 建 造 せず 将 来 的 に 撤 退 する 16 16% ⅲ 船 主 の 資 金 調 達 能 力 が 不 充 分 である 6 6% ⅳⅰ,ⅱ 及 びⅲが 複 合 53 54% ⅴその 他 2 2% 計 99 100% 5 船 主 の 建 造 意 欲 がある 思 われる 理 由 オーナーの 建 造 意 欲 は オぺレータからの 協 力 要 請 協 力 要 請 マーケット 向 上 への 期 待 節 税 対 策 と の 複 合 マーケット 向 上 への 期 待 の 順 番 で 合 計 で78%でした ⅰ 傭 船 料 レベル 等 に 問 題 はあるが 節 税 対 策 となるから 7 7% ⅱ 今 後 のマーケット 向 上 が 期 待 されている 13 14% ⅲオペレータからの 協 力 要 請 があるから 32 33% ⅳⅰとⅱとⅲの 複 合 23 24% ⅴその 他 15 16% ⅰ 及 びⅱ 1 1% ⅰ 及 びⅲ 3 3% ⅱ 及 びⅲ 1 1% ⅰ,ⅱ,ⅳ 1 1% 計 96 100% 上 記 のⅴその 他 意 見 の 内 容 運 賃 用 船 料 レベルの 回 復 がここ 数 年 継 続 してきたことが 主 な 要 因 船 齢 近 海 船 多 数 所 有 の 船 主 はファイナンスが 付 きやすい 荷 主 の 要 望 ( 離 島 航 路 ) 船 型 への 配 慮 荷 主 の 代 替 建 造 積 荷 保 証 となることで 地 元 に 有 力 な 産 業 が 無 く 転 業 が 困 難 後 継 者 船 員 不 足 等 から 現 在 は 建 造 意 欲 がない 言 動 がオーナーから 多 い 船 齢 を 考 えると 建 造 するしかない 燃 料 船 価 の 高 騰 により 全 般 的 に 意 欲 が 減 退 していると 感 じる 一 族 で 配 乗 体 制 を 固 めている 13

6 船 舶 建 造 についての 基 本 的 な 考 え 方 基 本 的 な 考 え 方 として 近 い 将 来 安 定 輸 送 出 来 ないので 運 賃 の 修 復 を 説 得 する が54%でした ⅰ 荷 主 にこのままでは 代 替 建 造 も 進 まず 近 い 将 来 安 定 輸 送 できないので 早 期 に 運 賃 の 更 なる 61 54% 修 復 を 強 く 説 得 する ⅱ 延 命 工 事 トリップ 契 約 等 により 最 大 限 の 努 力 はするが 必 要 船 腹 量 が 最 終 的 に 不 足 しても 運 賃 傭 船 料 が 十 分 に 20 18% 回 復 するまで 慌 てて 建 造 しない ⅲ 運 賃 傭 船 料 が 十 分 でなくても 支 配 船 腹 量 が 不 足 すれば 新 規 建 造 して 必 要 船 腹 量 を 確 保 する 18 16% ⅳその 他 4 4% ⅰ 及 びⅱ 8 7% ⅰ 及 びⅲ 2 2% ⅱ 及 びⅳ 1 1% 計 114 100% 上 記 のⅳのその 他 意 見 の 内 容 あくまでも 需 給 をみた 上 でケースバイケースで 検 討 する 延 命 工 事 で 努 力 するが 安 定 効 率 輸 送 の 為 荷 主 主 導 で 代 替 建 造 を 進 める 安 定 輸 送 確 保 のため 荷 主 と 相 談 しながら 代 替 計 画 を 推 進 する 荷 主 からの 長 期 積 荷 保 証 が 取 れれば 荷 主 はサラリーマンでなるようにならないと 決 して 行 動 しない それでも 次 世 代 の 為 に 当 方 は 見 切 り 発 車 をせざるを 得 ない 14

7その 他 意 見 ( 自 由 記 載 ) 特 殊 貨 物 船 ( 土 砂 利 石 材 専 用 船 )を 取 り 巻 く 環 境 は 大 変 厳 しく 先 日 のみらい 建 設 の 民 事 再 生 法 手 続 き 等 で 先 行 きの 閉 塞 感 が 大 きい 船 価 高 騰 や 船 員 高 齢 化 対 応 等 で 船 を 造 っても 高 くなるが 海 上 輸 送 を 継 続 していかなけれ ばならないため 社 船 を 造 るか? 用 船 先 を 見 つけるか? 検 討 中 各 荷 主 に 危 機 感 が 無 い 船 が 無 く プラントが 止 まってから 始 めて 慌 てる ( 物 流 は 自 分 の 手 足 と 考 えていない) 慌 てるまでの 状 況 を 作 らないと 運 賃 は 修 復 できない 又 船 員 問 題 の 方 が 先 に 来 ると 思 う 船 台 船 員 建 造 価 格 燃 料 のそれぞれの 問 題 について 内 航 特 タンの 部 分 の 運 賃 改 訂 が 大 幅 に 遅 れており 計 画 等 もかなりリスクが 高 いため 非 常 に 決 断 が 難 しい 状 況 である 内 航 海 運 を 魅 力 ある 業 界 にするには 業 界 の 規 制 ばかり 厳 しくするのではなく 業 界 全 体 の 底 上 げをしなくては 近 い 将 来 小 型 船 舶 をやっていく 人 はいなくなる 平 成 24 年 近 くまで 延 命 工 事 で 様 子 を 見 て 他 社 総 連 合 の 出 方 を 見 ながら 建 造 したい 1 少 子 高 齢 化 社 会 にあっての 構 造 的 な 船 員 不 足 後 継 者 不 足 2 造 船 所 の 減 少 による 船 台 能 力 不 足 3 諸 資 機 類 の 高 騰 に 伴 う 船 価 の 上 昇 4 暫 定 措 置 事 業 見 直 しの 必 要 原 油 高 騰 により 需 要 の 低 迷 が 続 いているため 建 造 意 欲 が 低 く 又 家 族 船 員 が 大 半 を 占 め 後 継 者 が 難 色 を 示 している 内 航 タンカー 市 場 は 荷 主 である 石 油 元 売 りに 支 配 された 船 主 は 新 造 すれば 撤 退 の 選 択 肢 を 失 うことになるので 慎 重 に 決 断 を! 規 制 緩 和 で 運 賃 が 安 くても 動 いている 船 があるので 運 賃 が 下 がる 一 方 で 困 っている 一 般 の 内 航 貨 物 船 (499) 意 外 においても 石 灰 石 専 用 船 やセメント 専 用 船 のような 比 較 的 大 型 の 専 用 船 については 近 海 船 スモールハンディーサイズの 外 航 船 の 建 造 船 台 と 競 合 し 建 造 は 非 常 に 困 難 な 状 況 ( 以 下 の 要 因 )であることも 総 連 として 認 識 いただきたい 1 外 航 バルカーが 高 市 況 のため 建 造 意 欲 が 高 く 高 船 価 のシリーズ 建 造 が 発 注 され 長 期 に 船 台 が 確 保 されてしまっている 2 内 航 の 専 用 船 はセルファンローダ 装 置 付 きの 特 殊 船 であり オーダーメイドの 設 計 が 必 要 と なるが 造 船 所 の 設 計 対 応 能 力 が 不 足 している 3 現 状 では4~5 年 先 以 降 の 建 造 ベースで 契 約 を 結 ぶこととなるが 納 期 や 価 格 高 騰 の 問 題 でエンジン 等 の 資 材 の 調 達 が 困 難 将 来 性 を 考 え 建 造 する 用 船 料 運 賃 について 荷 主 へ 改 訂 を 依 頼 しているが なかなか 受 け 入 れてもらえない 業 界 全 体 の 問 題 として 対 応 すべきである 15

荷 主 は 操 短 して 景 気 の 波 を 乗 り 切 るわけだから 私 たち 船 主 オペもいざとなれば 自 主 係 船 できる 体 力 を 持 つしかない それが 出 来 なければ 船 は 造 らないし 作 るべきではないとはった りを 言 い 続 ける( 表 面 だけは) 造 船 所 の 外 航 への 移 行 で 建 造 ドックが 減 少 中 手 造 船 所 に 内 航 船 を 建 造 するよう 働 きかけ ることが 必 要 スタンダードな 船 型 で 画 一 的 な 建 造 により 船 価 を 安 く 効 率 を 高 めることが 必 要 499 型 など 貨 物 船 は 20 年 位 まで 使 用 できるよう 設 計 し 耐 用 年 数 を 延 ばす( 資 源 などの 保 全 の 観 点 からも) 2)オペレ-タ-のヒアリング 結 果 1. 一 般 貨 物 船 一 般 貨 物 船 オペレ-タ- 主 要 3 社 からのヒアリング 内 容 の 概 要 は 以 下 の 通 りでした 1 一 般 貨 物 船 の 代 替 予 定 船 齢 各 社 とも 代 替 予 定 船 齢 は 原 則 18~20 年 としており 20 年 超 船 の 問 題 点 として 荷 主 の 不 安 もさることながら 高 齢 による 船 舶 の 堪 航 能 力 及 び 資 機 材 の 老 朽 化 並 びに 修 繕 費 の 増 大 ( 一 億 円 以 上 のケースあり)をあげています ただし 20 年 超 船 でも 検 船 ( 運 航 船 舶 の 安 全 性 を 点 検 すること)をクリアできる 船 舶 につい ては 継 続 使 用 する 場 合 もあるとの 意 見 もありました 2 今 後 の 建 造 計 画 各 社 とも 平 成 20~22 年 の 代 替 建 造 ( 竣 工 )については ほぼ 計 画 どおりに 進 捗 している 状 況 にある ( 造 船 所 及 び 主 機 メーカーとのヒアリングと 合 致 ) 23 年 以 降 の 計 画 については ある 程 度 船 台 は 確 保 しているものの 原 材 料 の 値 上 げによる 船 価 up 及 び 船 主 の 後 継 者 並 びに 船 員 確 保 問 題 等 代 替 建 造 の 平 準 化 には 不 安 は 残 る 特 に199 型 及 び499 型 を 一 隻 所 有 のオーナーには 厳 しい 状 況 下 にある 各 社 とも 自 社 船 の 増 強 は 視 野 に 入 れておらず 従 来 どおり 用 船 主 体 で 運 航 計 画 を 立 てており ま た 必 要 に 応 じその 代 替 建 造 に 努 める 意 向 である 総 じて 現 在 のところ 代 替 建 造 は 計 画 どおり 進 捗 しており 一 般 貨 物 船 では 鉄 鋼 元 請 に 船 舶 の 逼 迫 感 はない 3 その 他 の 意 見 工 務 及 び 設 計 に 関 しては 造 船 所 での 立 ち 合 いに 協 力 する 全 ての 運 航 船 舶 の 安 全 を 期 すため 特 にヒューマンエラーの 観 点 から 安 全 備 品 ( 法 定 外 )の 整 備 に 努 めている 一 定 の 基 準 の 下 従 来 からの 用 船 を 優 先 し また その 輸 送 量 の 確 保 に 努 める 新 造 船 の 用 船 料 については オペレ-タ-によって 建 造 コストに 基 づく 船 舶 コストを 査 定 し 一 定 16

程 度 考 慮 して 決 める 場 合 積 載 トン 数 を 考 慮 した 同 型 船 の 用 船 料 マーケットに 基 づき 決 める 場 合 の 二 通 りの 異 なる 考 えがあることが 示 された 2. 一 般 タンカー 一 般 タンカーオペレーター 主 要 3 社 からのヒアリング 内 容 の 概 要 は 次 の 通 りでした 1 一 般 タンカー 輸 送 量 の 見 通 し 昨 年 来 の 原 油 価 格 は 本 年 初 めから 激 しく 高 騰 を 続 け また 道 路 特 定 財 源 となる 揮 発 油 (ガソリン) 税 の 石 油 暫 定 税 制 の 失 効 後 の 復 活 に 際 しガソリン 価 格 の 高 騰 もあって 消 費 量 が 5 月 以 降 急 速 に 減 少 している また 灯 油 についても 冬 場 でも 消 費 量 が 伸 びなかった このため 元 売 り 石 油 会 社 は 国 内 販 売 より 輸 出 販 売 の 方 が 高 値 で 売 れることもあり 石 油 製 品 につ いては 国 内 向 けの 量 を 絞 り 輸 出 の 量 を 拡 大 する 方 向 で 動 いている そのため 国 内 輸 送 量 も 1 割 以 上 大 きく 減 少 しており 今 後 2 割 程 度 減 少 するのでないかと 危 惧 されている ケミカル 製 品 の 輸 送 量 は 年 間 1,500 万 トン 程 度 で 推 移 していますが 昨 今 の 石 油 事 情 を 考 慮 するとケ ミカル 製 品 も 輸 送 減 が 予 想 される 2 船 腹 需 給 石 油 製 品 の 国 内 輸 送 量 が 近 年 漸 減 傾 向 にあり 一 定 の 予 測 のもとに 船 隊 整 備 計 画 を 行 って 来 たが こ こに 来 て 荷 主 もはっきりした 先 行 きの 見 通 しを 出 せない 状 況 となっている 今 後 足 下 の 輸 送 量 に 基 づいた 新 たな 見 直 しが 必 要 な 機 運 が 出 てきた 直 近 でも 予 定 した 大 型 タンカーの 建 造 を 見 送 りとし た 事 例 もある 小 型 ケミカル 船 は 船 価 も 高 く 船 員 問 題 運 賃 用 船 料 問 題 もあることから 新 規 建 造 は 少 なく 将 来 ケミカル 船 の 船 腹 不 足 が 現 実 のものとなり このままではローリー 輸 送 になるだろう 極 めて 憂 慮 す べき 状 況 にあるにも 拘 らず 荷 主 は 理 解 することなく 危 機 感 に 乏 しい 3 最 長 使 用 船 齢 昨 今 の 一 般 タンカーの 建 造 コストは 一 般 貨 物 船 船 価 のアップ 率 を 上 回 るほど 激 しく 値 上 がりしてい る (499G/T 型 タイプⅡの 石 油 タンカー 建 造 船 価 は 4~5 年 前 に 4 億 2 千 万 円 であったものが 現 在 は 9 億 円 から 10 億 円 まで 値 上 がりしている ) 小 型 タンカーを 建 造 する 国 内 造 船 所 は 7 社 程 度 しかなくなった このため 極 力 延 命 工 事 等 を 施 し 出 来 るだけ 長 く 船 を 使 うことを 考 えるのは 自 然 の 流 れである しかしながら 黒 油 船 では 15 年 経 つと 不 安 で 最 長 16 年 を 目 途 とする 意 見 もあったが 最 長 は 18 年 であった 白 船 では 18 年 を 目 途 とする 船 社 もあったがメインテナンスが 良 ければ 最 長 20 年 とする いずれにせよ 20 年 以 上 は 未 知 の 世 界 で 使 用 することは 怖 い 一 方 ケミカルは ステンレスなのでもう 少 し 長 く 使 えるとの 意 見 が 多 かった 17

4 新 造 船 の 用 船 料 基 本 的 な 考 え 方 は 傭 船 料 は 新 造 船 価 を 当 然 考 慮 して 既 存 船 の H/B より 高 くしているが 建 造 船 価 の H/B をそのまま 用 船 料 とすることは 出 来 ない 運 賃 レベルである オペレ-タ-としては 新 造 船 の 用 船 料 では 運 賃 には 見 合 わなく 赤 字 だが 他 の 用 船 で 得 たメリットと 平 均 して 総 合 的 な 採 算 を 取 るようにしている オーナーもその 用 船 料 では 収 支 が 見 合 わないが 他 の 既 存 船 のメリットでな んとか 赤 字 を 穴 埋 め 総 合 的 な 収 支 のバランスをとっているのが 実 態 であると 理 解 している 5 新 造 船 発 注 の 船 主 昨 今 新 規 建 造 する 船 主 は 複 数 隻 を 所 有 する 船 主 が 殆 どである 建 造 意 欲 を 持 つ 船 主 がいて オペレ-タ-が 自 ら 建 造 しなければならない 状 況 にはなっておらず 付 き 合 いのある 船 主 の 意 向 を 汲 んで 活 用 する 方 針 に 変 わりは 無 い また オペレ-タ- 主 導 で 新 造 船 建 造 をトライした 事 例 もあるが 有 力 な 船 主 はファイナンス 造 船 所 との 交 渉 等 しっかりとやれて いるので 従 来 の 方 式 で 十 分 対 応 できる 今 後 1 隻 所 有 船 主 は 既 存 船 を 出 来 るだけ 長 く 使 用 するか 若 しくは 後 継 者 及 び 船 員 確 保 問 題 の 解 消 に 向 けてグループ 化 に 進 むのではないか 6 船 員 不 足 問 題 一 般 タンカーの 労 働 条 件 は 厳 しく ケミカル 船 から 石 油 タンカー 船 石 油 タンカー 船 から 一 般 貨 物 船 へ 転 職 するケースが 多 い 7 造 船 所 需 給 関 係 からも 船 価 が 上 がり 建 造 が 進 まない 状 況 となったが 船 価 が 下 がればまた 代 替 建 造 も 増 え るだろうが 内 航 用 の 小 型 タンカーを 建 造 する 造 船 所 は 全 国 で 実 質 7 社 位 でしかない 韓 国 中 国 は 大 型 タンカーを 建 造 するが 小 型 タンカーを 建 造 できない ベトナムの 造 船 所 は タンカーを 建 造 する 意 欲 は 在 るが 塗 装 技 術 が 悪 く 現 時 点 ではデリケートなタンカーの 建 造 を 発 注 する 気 にはなれない 8 標 準 モデル 船 型 国 内 造 船 所 から 内 航 タンカーの 場 合 荷 主 オペレ-タ- 船 主 からの 多 種 多 様 な 条 件 仕 様 変 更 が 求 められ 建 造 効 率 が 悪 くなり 船 価 を 押 し 上 げる 要 因 ともなっている 基 本 的 な 配 管 等 だけでも 共 通 の 標 準 モデルが 欲 しいという 声 があることについての 考 え 方 はどうかの 質 問 に 対 して 基 本 設 計 の 標 準 化 は 好 ましいが 積 地 揚 地 の 荷 役 要 件 がそれぞれ 異 なりなかなか 難 しい オペレ-タ-ご とにはそれぞれ 荷 主 からの 要 件 を 加 味 した 基 本 モデルを 持 っていても どうしても 変 更 が 必 要 となる 18

Ⅲ 国 内 造 船 所 の 建 造 実 績 及 び 受 注 方 針 1) 国 内 造 船 所 のアンケート 調 査 結 果 内 航 船 建 造 造 船 所 会 社 への 船 舶 建 造 能 力 等 に 関 するアンケート 調 査 の 各 質 問 事 項 の 集 計 結 果 は 以 下 の 通 りです アンケート 実 施 期 間 : 平 成 19 年 12 月 12 日 ~12 月 31 日 対 象 事 業 者 数 :64 事 業 者 回 答 事 業 者 :36 事 業 者 有 効 回 答 率 :56% なお 表 中 の%は Excel にて 四 捨 五 入 等 処 理 をした 為 合 計 が 100%とならない 場 合 がある 1-ⅰ 内 航 船 近 海 船 の 建 造 能 力 について( 竣 工 ベース) ( 全 体 ) ( 単 位 : 隻 数 ) 船 種 H19 年 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 % 一 般 貨 物 船 35 46 48 48 47 40 264 41% 特 殊 貨 物 船 7 6 5 3 1 0 22 3% セメント 船 0 2 4 8 0 2 16 3% 一 般 タンカー 27 35 31 24 26 28 171 27% 特 殊 タンカー 6 6 6 8 6 1 33 5% 近 海 船 等 外 航 船 27 25 30 22 15 12 131 21% 計 102 120 124 113 95 83 637 100% % 16% 19% 19% 18% 15% 13% 100% 1-ⅱ( 内 航 船 のみ)H20 年 ~H24 年 船 種 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 計 % 一 般 貨 物 船 46 48 48 47 40 229 54% 特 殊 貨 物 船 6 5 3 1 0 15 4% セメント 船 2 4 1 0 2 9 2% 一 般 タンカー 35 31 24 26 28 144 34% 特 殊 タンカー 6 6 8 6 1 27 6% 計 95 94 84 80 71 424 100% % 22% 22% 20% 19% 17% 100% 19

船 種 別 船 型 別 の 建 造 計 画 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 100-199GT 2 6% 2 4% 5 10% 2 4% 1 2% 2 5% 14 5% 200-499GT 29 83% 29 63% 38 79% 40 83% 41 87% 33 83% 210 80% 500-749GT 4 11% 3 7% 3 6% 6 13% 5 11% 5 13% 26 10% 750-999GT 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1,000GT 以 上 0 0% 2 4% 2 4% 0 0% 0 0% 0 0% 4 2% 不 明 0 0% 10 22% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 10 4% 計 35 100% 46 100% 48 100% 48 100% 47 100% 40 100% 264 100% 特 殊 貨 物 船 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 1 14% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1 5% 100-199GT 1 14% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1 5% 200-499GT 2 29% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 2 9% 500-749GT 0 0% 2 33% 3 60% 0 0% 1 100% 0 0% 6 27% 750-999GT 1 14% 0 0% 0 0% 1 33% 0 0% 0 0% 2 9% 1,000GT 以 上 2 29% 4 67% 2 40% 2 67% 0 0% 0 0% 10 45% 不 明 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 計 7 100% 6 100% 5 100% 3 100% 1 100% 0 0% 22 100% セメント 船 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 100-199GT 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 200-499GT 0 0% 0 0% 1 25% 7 88% 0 0% 0 0% 8 50% 500-749GT 0 0% 2 100% 2 50% 1 13% 0 0% 1 50% 6 38% 750-999GT 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1,000GT 以 上 0 0% 0 0% 1 25% 0 0% 0 0% 1 50% 2 13% 不 明 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 計 0 0% 2 100% 4 100% 8 100% 0 0% 2 100% 16 100% 一 般 タンカー 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 100-199GT 0 0% 5 14% 4 13% 2 8% 2 8% 2 7% 15 9% 200-499GT 7 26% 16 46% 14 45% 12 50% 9 35% 7 25% 65 38% 500-749GT 7 26% 5 14% 5 16% 5 21% 3 12% 7 25% 32 19% 750-999GT 4 15% 2 6% 0 0% 0 0% 2 8% 1 4% 9 5% 1,000GT 以 上 9 33% 5 14% 8 26% 5 21% 10 38% 11 39% 48 28% 不 明 0 0% 2 6% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 2 1% 計 27 100% 35 100% 31 100% 24 100% 26 100% 28 100% 171 100% 特 殊 タンカー 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 100-199GT 3 50% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 3 9% 200-499GT 2 33% 0 0% 2 33% 2 25% 1 17% 0 0% 7 21% 500-749GT 0 0% 5 83% 3 50% 5 63% 5 83% 1 17% 19 58% 750-999GT 1 17% 1 17% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 2 6% 1,000GT 以 上 0 0% 0 0% 1 17% 1 13% 0 0% 0 0% 2 6% 不 明 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 計 6 100% 6 100% 6 100% 8 100% 6 100% 1 17% 33 100% ( 内 航 船 ) 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 1 1% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1 0% 100-199GT 6 8% 7 7% 9 10% 4 4% 3 4% 4 6% 33 7% 200-499GT 40 53% 45 47% 55 59% 61 67% 51 64% 40 56% 292 58% 500-749GT 11 15% 17 18% 16 17% 17 19% 14 18% 14 20% 89 18% 750-999GT 6 8% 3 3% 0 0% 1 1% 2 3% 1 1% 13 3% 1,000GT 以 上 11 15% 11 12% 14 15% 8 9% 10 13% 12 17% 66 13% 不 明 0 0% 12 13% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 12 2% 計 75 100% 95 100% 94 100% 91 100% 80 100% 71 100% 506 100% 近 海 船 等 外 航 船 船 型 H19 年 % H20 年 % H21 年 % H22 年 % H23 年 % H24 年 % 計 % 100GT 以 下 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 100-199GT 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 200-499GT 0 0% 0 0% 1 3% 0 0% 0 0% 0 0% 1 1% 500-749GT 0 0% 0 0% 0 0% 1 5% 0 0% 0 0% 1 1% 750-999GT 1 4% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 1 1% 1,000GT 以 上 13 48% 14 56% 18 60% 21 95% 15 100% 12 100% 93 71% 不 明 13 48% 11 44% 11 37% 0 0% 0 0% 0 0% 35 27% 計 27 100% 25 100% 30 100% 22 100% 15 100% 12 100% 131 100% 20

2. 人 材 問 題 について 技 術 不 足 の 程 度 影 響 に 関 する 意 見 高 卒 を 中 心 に 補 充 使 い 物 になるまで3~5 年 は 掛 かる 長 崎 地 域 造 船 センターの 活 用 を 図 り OJTを 含 め 気 長 に 教 育 する 熟 練 工 ( 取 付 工 組 立 工 )が 年 々 少 なくなっています 新 卒 者 を2 年 で5 名 採 用 したが 定 着 するか 心 配 です 職 人 の 高 齢 化 が 深 刻 であり 育 成 が 追 いつかない 状 況 です 外 注 若 しくは 船 体 を 外 国 で 熟 練 工 が 高 齢 になっている 現 在 養 成 中 であるが 熟 練 するのに 年 数 が 掛 かる 10 年 後 を 予 測 すると 現 在 の 生 産 力 の 半 分 位 になるのではないか?その 前 に 乗 組 員 が 激 減 して 運 航 不 能 な 船 舶 の 係 留 が 目 立 ってくるのでは? 5 年 先 の 技 術 者 不 足 が 心 配 現 状 も 求 人 し 育 てる 努 力 はしているが 技 術 者 は 不 足 かつ 高 齢 化 しており 新 人 は 採 用 しているが 即 戦 力 にはならない 現 状 では 何 とかなっているが 社 内 に 団 塊 の 世 代 が 多 く 差 しあたり3~5 年 先 には 影 響 が 出 てきそうであるが なかなか 人 材 が 集 まらない 技 術 者 が 高 齢 化 しており 今 後 技 術 の 伝 承 が 出 来 る 人 材 を 確 保 しながら 操 業 を 継 続 する 予 定 技 術 者 の 高 齢 化 生 産 部 隊 の 高 齢 化 は 頭 の 痛 い 問 題 です 地 域 を 見 て 人 材 の 集 まりにくい 地 域 のため 若 干 の 技 術 者 不 足 が 問 題 有 年 々 高 齢 化 しており 高 齢 者 の 退 職 が 先 か 若 年 の 技 術 能 力 の 向 上 が 先 か 不 安 はある 就 労 時 間 賃 金 に 関 して 若 い 世 代 にとって 造 船 業 は 魅 力 ある 職 種 ではなく 優 秀 な 人 材 が 確 保 できない 高 度 な 専 門 課 程 を 修 めた 人 材 が 不 足 しており 解 消 されない 高 齢 化 及 び 団 塊 の 世 代 に 当 面 し 本 当 の 意 味 での 職 人 が 少 なくなり 人 材 確 保 するのに 厳 しい 状 況 下 にあります このまま 進 みますと やはり 工 期 面 にも 影 響 がでるのではないでしょうか どうしても 船 の 建 造 に 当 たっては 職 人 の 匠 の 技 が 必 要 不 可 欠 の 分 野 であります 地 域 状 況 も 影 響 を 受 け 新 卒 採 用 が 困 難 である 高 齢 者 が 多 く 外 国 人 研 修 生 等 も 含 め 早 急 に 対 応 を 考 えたい 作 業 員 の 高 齢 化 3Kによる 作 業 員 の 不 足 特 に 設 計 技 術 者 の 不 足 従 業 員 が 高 齢 化 して 今 は 若 い 人 の 採 用 も 思 うようになりません 特 に 管 理 者 設 計 の 人 手 不 足 が 深 刻 です 団 塊 の 世 代 に 入 っての 技 術 の 継 承 がうまくいっていない 21

4) 3. 造 船 用 鋼 材 の 不 足 価 格 問 題 について 1 鋼 材 の 入 荷 遅 れによる 影 響 は ありますか 1ない 21 66% 2 少 しある 9 28% 3 大 いにある 2 6% 2ある 場 合 どの 程 度 遅 れていますか 11ヶ 月 10 91% 22ヶ 月 1 9% 33ヶ 月 以 上 0 0% 3 将 来 の 鋼 材 価 格 が 不 確 定 で 船 価 を 確 定 できず 成 約 できないことはありますか 1ない 7 22% 2 少 しある 17 53% 3 大 いにある 8 25% 4どの 程 度 先 まで 鋼 材 価 格 が 確 定 していますか 16ヶ 月 超 25 89% 212ヶ 月 超 2 7% 318ヶ 月 超 1 4% 5 鋼 材 が 安 定 的 に 供 給 されていますか 1いいえ 1 3% 2 一 定 程 度 12 41% 3はい 16 55% 4. 主 機 関 等 の 内 航 船 への 供 給 能 力 1 主 機 関 の 需 給 状 況 の 影 響 はありますか 1ない 7 23% 2 多 少 ある 14 45% 3 大 変 ある 10 32% 2 主 機 関 の 発 注 から 引 渡 し 迄 の 期 間 は どの 程 度 ですか 11 年 前 後 4 13% 22 年 前 後 21 70% 33 年 以 上 5 17% 3 主 機 関 の 船 主 発 注 はどの 程 度 ありますか 13 割 前 後 8 67% 25 割 前 後 4 33% 37 割 前 後 0 0% 4その 他 何 の 機 器 が 需 給 逼 迫 していますか ハッチカバー 8 発 電 機 4 スラスター 3 ポンプ 類 2 舵 2 中 間 軸 1 ステンレス 材 1 ウインチ 1 荷 役 機 械 1 電 線 1 補 機 1 プロペラ 軸 1 船 尾 骨 材 1 スタンフレーム 1 鍛 鋼 品 1 電 動 機 1 バルブ 1 デッキクレーン 1 プレートクーラー 1 弁 1 5. 海 外 の 造 船 所 での 内 航 船 建 造 の 動 き 造 船 所 からみて 海 外 での 建 造 がうまく 行 くかどうかについては 分 からない が66%と 最 も 多 く うまく 行 かないとする 理 由 としては 総 合 信 用 力 納 期 及 び システム が77%を 占 めた 1 海 外 での 建 造 はうまくいくと 思 われますか 1 失 敗 する 10 34% 2 分 からない 19 66% 3 成 功 する 0 0% 2うまくいかないその 理 由 はなんですか 1 技 術 力 5 24% 2 納 期 5 24% 3システム 2 10% 4 価 格 1 5% 5 総 合 信 用 力 6 29% 6その 他 2 10% 35-2でその 他 に をつけた 事 業 者 の 意 見 中 国 の 造 船 所 で 今 時 日 本 の 内 航 船 を 造 ろうという 造 船 所 はまともな 造 船 所 ではない 中 国 の 造 船 所 は 今 や 自 国 の 内 航 船 (4000DW 以 上 )とヨーロッパの 外 航 船 の 建 造 で 大 繁 盛 の 状 況 各 社 ともランクが 上 がり 当 社 がかってバージ 建 造 を 依 頼 していた 造 船 所 も 今 では ヨーロッパのコンテナ ケミカル 船 等 を 建 造 している まともな 造 船 所 は 日 本 の 内 航 船 程 度 の 小 型 船 は 取 り 合 わない 海 外 との 接 触 がない 22

6. 代 替 建 造 の 促 進 について 内 航 総 連 合 会 への 意 見 一 にも 二 にも 運 賃 用 船 料 の 改 善 に 尽 きる しかし 荷 主 オペの 理 解 はなかなか 難 しい 荷 主 の 子 会 社 化 したオペでは 早 急 な 改 善 は 無 理 で 荷 主 が 壁 にぶち 当 たるまでは 改 善 は 期 待 できな い チャータラーが 自 社 船 として 建 造 せざるを 得 ない 状 況 が 到 来 するでしょう 船 舶 管 理 会 社 もうまくいくとは 思 えない ( 標 準 船 について) 船 価 を 下 げるための 方 策 として 標 準 船 構 想 がよく 言 われ 現 在 でも 検 討 されているようです 確 かに 同 一 図 面 で 連 続 建 造 すれば 船 価 は 下 がると 思 われる しかし これは 期 待 されているほど 船 価 ダウンにはならない 船 価 の 約 70%は 資 材 機 器 等 買 い 物 であり これは 共 通 化 してもそれほど 下 がらない むしろ 今 では 数 ヶ 月 単 位 で 上 昇 してい る 又 工 数 については 連 続 建 造 してもそれほど 減 るものではない かって 長 崎 のある 造 船 所 でフィーダーコンテナ 船 を25隻 連 続 建 造 したが 工 数 が 減 ったのは4 隻 までで 後 は 変 化 がな ( 電 気 推 進 船 について)CO2 削 減 対 策 の 一 つとして 電 気 推 進 船 の 連 続 建 造 促 進 が 強 調 されて いる しかし これは 本 当 に 効 果 があるのか 内 航 業 界 にとってブラスになるのか 疑 問 がある 今 のところプラス 面 ばかり 報 道 され マイナス 面 は 伝 わってこない 本 当 にCO2 削 減 に 取 り 組 む のなら かって 排 気 ガス 規 制 で 自 動 車 業 界 が 取 り 組 んだように まず ディーゼルエンジン 本 体 の改 良 燃 料 油 のC 重 油 から A 重 油 軽 油 への 転 換 が 先 ではなかろうか 現 状 の 用 船 料 ベースでは 建 造 船 価 とのアンバランスが 代 替 建 造 を 遅 らせ 再 度 海 運 造 船 不 況 を 繰 り 返 す 恐 れがある 内 航 船 の 代 替 建 造 を 促 進 するためには 国 内 国 外 どちらで 建 造 するにしても 外 航 船 と 同 等 以 上 の 船 価 とする 必 要 があると 考 える 今 まで 世 話 になった 内 航 船 を 今 後 も 主 力 として 建 造 して いきたいと 考 える そのためにも 是 非 とも 用 船 料 を 上 げる 交 渉 を 荷 主 としていただきたくお 願 い する 建 造 納 付 金 は 竣 工 後 にしてほしい 暫 定 事 業 の24 年 以 降 免 除 船 舶 の 継 続 建 造 納 付 金 の 急 激 な 落 差 は 困 る 緩 やかな 漸 減 にして ほしい 船 価 が 国 内 の 状 況 と 関 係 なく 世 界 的 な 投 資 ファンドや 中 国 等 の 需 要 を 受 け 上 昇 し 続 けている 新 船 価 に 対 する 最 適 用 船 料 と 現 状 の 用 船 料 が 大 きく 乖 離 しており このままでは 代 替 建 造 がス ムーズに 進 まない 代 替 建 造 が 進 まないのは 1 船 価 高 2 船 員 不 足 3 内 航 船 建 造 造 船 所 不 足 荷 主 オペレー ター 造 船 所 メーカーが 一 体 となり 標 準 船 型 化 を 進 めて 安 くできるようにする 特 にタンカー は 標 準 化 が 遅 れている 船 舶 職 員 法 を 改 正 して 一 定 の 安 全 設 備 があれば 船 員 を 減 員 できるよ うにする 小 型 (499)の 貨 物 船 の 代 替 建 造 は 促 進 されているようですが タンカーの 小 型 船 の 代 替 建 造 は 殆 ど 進 んでいないが 今 後 どうなるのでしょうか?また 小 型 タンカー 建 造 可 能 造 船 所 も 数 社 し かなく 促 進 できないのではないか 外 航 マーケットに 比 し 内 航 は 運 賃 用 船 料 が 厳 しく 船 主 ヤードともに 意 欲 が 不 足 してい る 効 果 的 な 助 成 優 遇 税 制 が 不 可 欠 ではないか 内 航 海 運 を 国 民 の 生 活 の 柱 として 国 の 積 極 的 な 支 援 が 必 要 と 思 う 我 々 造 船 所 としては 出 来 るものならば 年 間 建 造 計 画 めいたもの 又 隻 数 も 大 体 平 均 化 したも のを 希 望 するものです 1. 計 画 的 に 発 注 できないか 2.チャーター 料 が 安 く 採 算 に 乗 らない 3. 暫 定 措 置 の 早 期 撤 廃 23

2) 国 内 造 船 所 のヒアリング 結 果 アンケート 調 査 を 補 完 するため 徳 島 地 区 4 社 今 治 地 区 2 社 長 崎 地 区 2 社 及 び 広 島 地 区 3 社 の 合 計 11 造 船 所 よりヒアリングを 行 った ヒアリングした 内 容 の 概 要 は 以 下 の 通 りです 1 船 価 ( 鋼 材 ) 各 鉄 鋼 メーカーは 4 月 9 月 ( 発 注 分 )に 値 上 げ 予 定 にある 4 月 にトン 当 たり2 万 円 秋 には 1 万 円 の 値 上 げを 予 定 している 直 近 では 秋 の 値 上 げを 前 倒 しするとの 情 報 があった 鋼 材 の 供 給 は 造 船 所 が 安 定 的 購 入 していたか 所 謂 ひも 付 きで 購 入 していたかどうか 等 事 情 によ り 異 なるが 一 般 的 に 供 給 量 の 増 加 は 難 しい 状 況 にあって また 供 給 減 供 給 遅 延 が 若 干 見 受 け られる 鋼 材 の 度 重 なる 大 幅 な 値 上 げでは 成 約 済 みの 契 約 について 船 価 見 直 しの 条 件 があっても 船 価 見 直 しはなかなか 受 け 入 れられないため 期 待 利 益 が 得 られず また 新 規 建 造 交 渉 においての 船 価 決 定 は 難 航 し 船 価 も 不 安 定 不 透 明 となっている 主 機 関 をはじめとする 総 ての 諸 機 材 の 値 上 がりにより 建 造 船 価 も 値 上 がりしているが 22~23 年 に 竣 工 する 一 般 貨 物 船 499 型 は6 億 円 程 度 が 想 定 されている 2 主 機 等 国 内 主 機 関 メーカーがフル 稼 働 している 状 況 のなかで 供 給 力 は 需 要 に 追 いつかずに 主 機 関 の 調 達 は タイトな 状 況 にあって 発 注 から 納 入 までは 現 状 2 年 ~2 年 半 位 はかかる クランクシャフトの 供 給 能 力 が 主 機 関 の 生 産 能 力 ひいては 建 造 能 力 を 決 める 要 素 となっている クランクシャフトの 供 給 不 足 が 懸 念 されているが 現 在 の 船 舶 建 造 量 を 維 持 する 上 では 極 端 な 供 給 不 足 納 入 遅 延 は 見 受 けられず 2 3 年 先 までは 供 給 不 足 はない( 納 入 先 確 定 ) 見 通 しであ る ハッチカバーについては 引 き 続 きタイトな 需 給 状 態 が 見 受 けられる また 艫 廻 りの 鋳 鍛 鋼 品 (プロペラシャフト プレートクーラー 等 )の 供 給 を 不 安 視 している 造 船 所 数 社 有 った 3 船 台 現 在 2~3 年 先 までの 竣 工 まで 決 まっている 今 受 注 しても2~3 年 先 の 竣 工 となる また 継 続 して 発 注 している 得 意 先 の 船 主 には 優 先 受 注 する オーナーからの 船 を 造 りたい では 対 応 できない 船 を 造 ります で 始 めて 船 台 をおさえるが 基 本 的 に 船 主 との 信 頼 関 係 が 重 要 である 船 舶 建 造 に 関 しては 船 主 の 融 資 に 関 する 信 用 力 または 適 正 な 用 船 料 の 確 保 が 確 認 されないと フ ァイナンスが 付 かない 状 況 にある この 結 果 最 近 の 新 規 建 造 船 の 発 注 する 船 主 は 複 数 隻 所 有 のオーナーが 大 多 数 である 今 後 代 替 建 造 時 期 を 迎 える 一 杯 船 主 は 代 替 建 造 が 困 難 な 状 況 に あって 当 面 は 現 有 船 舶 の 延 命 策 で 生 き 残 りを 図 らざるを 得 ないのではないかと 思 われる 24

4 人 材 問 題 一 般 従 業 員 の 高 齢 化 対 策 は 必 要 であるが 造 船 業 は3K 又 は5Kの 職 場 と 言 われており 若 年 者 の 採 用 が 極 めて 困 難 となっているため 将 来 的 に 人 材 確 保 が 厳 しい 状 況 にある 旋 盤 工 については 他 業 種 と 競 合 している 現 在 は 建 設 業 界 からの 労 働 力 の 流 入 研 修 制 度 による 外 国 人 労 働 者 の 受 け 入 れにより 辛 うじて 労 働 力 を 確 保 している 今 後 は 更 に 外 国 人 の 労 働 力 に 依 存 せざるを 得 ない 状 況 となる 熟 練 工 の 高 齢 化 は 極 めて 深 刻 であり 地 元 工 業 高 校 の 工 業 機 械 部 門 の 充 実 更 に 大 学 に 造 船 科 を 是 非 作 って 対 応 しないと 日 本 の 造 船 業 界 はもたない 中 長 期 的 に 見 ると 韓 国 中 国 に 置 いていかれ ることになる 5 その 他 造 船 所 の 意 見 造 船 業 界 から 見 れば 内 航 船 の 発 注 が 大 きく 増 減 するのではなくコンスタントに 発 注 されることが 一 番 大 事 である 平 成 10 年 の 船 腹 調 整 制 度 の 廃 止 以 降 多 くの 造 船 所 は 新 船 建 造 の 急 激 な 減 少 に より 苦 労 し 数 多 くの 造 船 業 者 が 撤 退 した 最 近 の 建 造 意 欲 の 回 復 で 内 航 船 造 船 所 も 一 息 ついたところであり 主 機 関 の 供 給 力 に 対 応 した 造 船 所 の 建 造 能 力 となっており 一 定 のバランスが 保 たれている 最 大 の 課 題 は 建 造 船 価 に 見 合 う 用 船 料 がとれるかどうかの 問 題 と 思 われる 暫 定 措 置 事 業 の 先 行 きが 不 透 明 である 内 航 総 連 合 会 は H24 以 降 の 暫 定 措 置 事 業 の 在 り 方 につ いて 検 討 していると 聞 いているが 基 本 的 には 自 由 建 造 であるべきだが 同 事 業 の 手 仕 舞 いの 際 は 軟 着 陸 できるようにしないと 船 腹 調 整 制 度 廃 止 した 当 時 と 同 様 に 新 船 建 造 が 止 まってしまう こととなるので 注 意 してほしい 一 般 貨 物 船 については 造 船 所 ごとに 標 準 船 型 があるが タンカーについては 荷 主 オペレ- タ- オーナーそれぞれの 意 向 により 船 型 が 異 なることになり 生 産 効 率 が 悪 くなりまたコスト 高 を 招 いている いくつかの 標 準 船 型 ( 配 管 設 計 )を 設 け 生 産 効 率 向 上 建 造 船 価 削 減 ができる ことが 望 ましい 造 船 業 界 の 労 働 力 問 題 は 内 航 船 員 問 題 と 極 めて 似 通 った 状 況 にある 内 航 業 界 も 後 になって 慌 て て 対 応 するのではなく 今 から 外 国 人 船 員 問 題 を 検 討 しておくべきであると 思 われる 過 去 に 蓄 えてきた 資 金 を 苦 しい 時 期 に 吐 きだし また 人 的 な 整 理 をして 生 き 残 りを 図 るなどして 今 日 に 至 っている 今 後 においても 過 去 の 轍 は 踏 まないでため 造 船 所 としては 安 定 した 建 造 受 注 を 望 むことから 概 ね 新 たな 設 備 投 資 には 消 極 的 な 姿 勢 が 伺 えた 25

Ⅳ 主 機 メーカーのヒアリング 結 果 1) 内 航 向 け 主 機 関 の 製 造 台 数 及 び 業 界 シェア H19 年 度 は 3 社 合 わせて104 台 ( 阪 神 内 燃 機 工 業 45 台 新 潟 原 動 機 39 台 赤 阪 鐵 工 所 20 台 )を 供 給 しています 3 社 の 内 航 シェアは 阪 神 35% 新 潟 35% 赤 阪 20% ダイハツ 等 で10%です 2) 今 後 の 製 造 見 通 し 各 社 21 年 度 までは 製 産 台 数 及 び 納 入 する 造 船 所 は ほぼ 決 まっている 現 在 受 注 を 受 けても 納 入 は2 年 ~2 年 半 後 となる 主 機 メーカーにとって 生 産 量 は クランクシャフトの 割 り 当 て( 神 戸 製 鋼 及 びプロペラ 等 の 鍛 工 機 器 ( 特 に 艫 廻 り)の 調 達 に 影 響 されるところが 大 きいが30 台 程 度 の 追 加 製 造 能 力 があ って 部 材 の 供 給 が 増 えれば 内 航 船 用 主 機 を15 台 (3 社 ) 程 度 増 産 することは 可 能 と 見 られ る ( 供 給 量 約 120 台 ) 神 戸 製 鋼 が 供 給 責 任 を 果 たすためとしてクランクシャフト 大 型 設 備 投 資 を 発 表 したが 内 航 用 小 型 船 用 クランクシャフトの 生 産 計 画 等 が 不 明 であり 各 主 機 関 メーカーも 確 認 を 急 いでいるとこ ろである 3) 価 格 推 移 と 今 後 の 見 通 し 現 在 2,000ps(499 トン 型 )の 価 格 は 8,000 万 円 位 で 納 入 されているようである 現 在 鉄 鋼 鍛 工 メーカーの 値 上 げ(20% 程 度 up)があるが 得 意 先 の 造 船 所 オーナーに 対 しては 出 来 るだけ 抑 えた 価 格 で 提 供 するよう 自 助 努 力 する 4) 今 後 の 主 機 供 給 量 の 見 通 し 各 社 ともに 今 後 の 見 通 しとしては 当 面 ( 主 機 100 台 )/ 年 間 であるが クランクシャフト 鍛 造 部 品 等 の 供 給 において 不 確 定 要 素 もあるものの 一 部 輸 入 の 動 きもあり 数 年 後 には 総 じて 小 型 船 に 対 する 主 機 の 供 給 量 は 多 少 増 加 し 供 給 不 足 は 緩 和 方 向 に 向 かうと 見 られる 26