Microsoft Word - 271201答申最終

なお 立 体 交 差 工 事 の 実 施 にあたっては 交 通 を 確 保 しながらの 施 工 となるため 十 分 安 全 に 配 慮 するとともに 路 線 の 重 要 性 に 鑑 み 早 期 完 成 に 努 められたい また 盛 土 区 間 の 法 面 緑 化 など 緑 の 確 保 にも 配 慮 されたい 海 岸 港 湾 事 業 (2) 福 良 港 海 岸 福 良 地 区 ( 南 あわじ 市 ) 当 該 事 業 は 南 海 トラフ 地 震 に 伴 う 津 波 により 甚 大 な 浸 水 被 害 が 想 定 されて いる 南 あわじ 市 福 良 地 区 において 浸 水 被 害 軽 減 のため 湾 口 防 波 堤 を 整 備 する 事 業 当 該 事 業 は 発 生 頻 度 の 高 いレベル1 津 波 に 対 しては 堤 内 地 の 浸 水 面 積 を 約 5 割 縮 減 するとともに 人 家 部 の 浸 水 深 を 概 ね1m 未 満 に 低 減 する 効 果 を 発 揮 する また 最 大 クラスのレベル2 津 波 に 対 しては 津 波 高 さをレベル1 津 波 並 に 低 減 し 堤 内 地 の 浸 水 面 積 を 約 2 割 縮 減 させる 効 果 が 期 待 できる また 当 該 事 業 は 県 が 策 定 した 津 波 防 災 インフラ 整 備 計 画 に 位 置 づけられ ており 計 画 検 討 に 際 して 有 識 者 地 元 代 表 者 漁 業 関 係 者 行 政 等 が 参 画 した 検 討 委 員 会 で 合 意 形 成 が 図 られるなど 地 域 の 協 力 体 制 も 整 っている これらのことから 事 業 の 必 要 性 有 効 性 優 先 性 等 は 高 く 事 業 着 手 は 妥 当 なお 設 計 に 際 しては 地 震 による 堤 体 の 沈 下 も 考 慮 するとともに 越 流 による 基 礎 部 の 洗 掘 防 止 のため 基 礎 部 の 補 強 対 策 について 十 分 検 討 されたい また 工 事 実 施 にあたっては 湾 内 の 水 質 や 生 態 系 について モニタリング 調 査 等 を 実 施 するなど 環 境 への 影 響 に 十 分 留 意 されたい さらに 命 を 守 るためには 速 やかな 避 難 が 大 前 提 であり 地 域 が 主 体 となった 防 災 まちづくりの 取 組 とあわせて 市 とともに 避 難 訓 練 や 防 災 教 育 などのソフト 対 策 の 充 実 避 難 ルートの 安 全 性 の 確 保 にも 努 められたい 公 園 事 業 (3) 淡 路 佐 野 運 動 公 園 ( 淡 路 市 ) 当 該 事 業 は 平 成 15 年 に 開 園 済 みの 淡 路 佐 野 運 動 公 園 内 に 野 球 練 習 サッカー 練 習 等 に 対 応 できる 屋 内 練 習 場 を 整 備 する 事 業 事 業 の 実 施 により 季 節 や 天 候 に 左 右 されずに 年 間 を 通 してスポーツに 取 り 組 め る 環 境 が 整 い 県 民 の 健 康 増 進 に 寄 与 するとともに 周 辺 の 宿 泊 施 設 と 連 携 した 社 会 人 学 生 等 の 各 種 練 習 合 宿 の 誘 致 が 推 進 でき スポーツを 核 とした 地 域 活 性 化 の 効 果 拡 大 が 期 待 できる また 当 該 公 園 は 淡 路 市 の 地 域 防 災 計 画 において 広 域 避 難 地 として 位 置 付 けら れており 事 業 の 実 施 により 避 難 者 の 収 容 空 間 や 救 援 物 資 の 集 配 基 地 としての 機 能 が 付 加 され 地 域 の 防 災 力 の 向 上 にも 効 果 が 発 揮 される これらのことから 事 業 の 必 要 性 有 効 性 等 は 高 く 事 業 着 手 は 妥 当 なお 本 施 設 の 活 用 促 進 のため 事 業 実 施 と 並 行 して 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピックの 事 前 合 宿 の 誘 致 など 有 効 な 広 報 活 動 にも 市 とともに 積 極 的 に 取 り 組 まれたい 2

県 営 住 宅 事 業 (4) 小 野 垂 井 住 宅 ( 小 野 市 ) (5) 明 石 舞 子 南 住 宅 ( 明 石 市 ) 当 該 事 業 は ひょうご21 世 紀 県 営 住 宅 整 備 管 理 計 画 に 基 づき 近 傍 の 県 営 住 宅 も 含 めた 集 約 計 画 を 立 案 した 上 で 県 営 住 宅 を 建 て 替 える 事 業 両 住 宅 とも 築 後 40 年 以 上 を 経 過 し 建 物 設 備 等 の 老 朽 化 が 進 んでおり 耐 震 診 断 の 結 果 危 険 性 が 高 いため 早 急 に 建 替 えを 行 う 必 要 がある 事 業 の 実 施 により 1 世 帯 構 成 に 応 じた 型 別 住 宅 の 供 給 やバリアフリー 化 など 居 住 水 準 の 向 上 2 地 域 に 開 かれた 集 会 所 の 整 備 など 地 域 コミュニティの 形 成 3 総 合 治 水 条 例 に 基 づく 駐 車 場 での 雨 水 貯 留 など 防 災 機 能 の 向 上 等 の 効 果 が 期 待 できる また 駐 車 場 屋 上 の 緑 化 太 陽 光 発 電 設 備 の 導 入 周 辺 環 境 に 配 慮 したデザイ ンの 採 用 など 環 境 適 合 性 も 有 している これらのことから 事 業 の 必 要 性 有 効 性 環 境 適 合 性 等 は 高 く 事 業 着 手 は 妥 当 なお 事 業 完 了 後 は 水 廻 り 等 の 室 内 設 備 を 少 しでも 長 期 間 良 好 な 状 態 で 利 用 で きるよう 適 切 な 維 持 管 理 に 努 められたい また 良 好 なコミュニティを 持 続 させる 観 点 から 入 居 者 が 多 様 な 年 齢 構 成 とな るよう 子 育 て 世 帯 等 の 若 年 世 帯 の 優 先 入 居 などの 運 用 にも 配 慮 されたい さらに 明 石 舞 子 南 住 宅 については 明 石 松 が 丘 住 宅 への 一 部 集 約 移 転 に 伴 い 発 生 する 敷 地 の 余 剰 地 の 活 用 について オールドニュータウン 再 生 のモデル となる 土 地 利 用 を 検 討 されたい ほ 場 整 備 事 業 (6) 養 宜 地 区 ( 南 あわじ 市 ) 当 該 事 業 は 小 規 模 で 不 整 形 な 農 地 区 画 既 設 水 路 の 老 朽 化 等 により 非 効 率 な 営 農 を 強 いられている 養 宜 地 区 を 対 象 として ほ 場 整 備 と 用 水 路 のパイプライン 化 を 行 う 事 業 事 業 の 実 施 により 農 業 機 械 の 導 入 による 省 力 化 やパイプライン 化 による 水 管 理 の 効 率 化 が 可 能 となり 作 付 面 積 と 収 量 の 増 加 労 働 時 間 の 短 縮 が 期 待 できる ま た 事 業 により 営 農 環 境 が 整 うことを 期 待 して 地 元 集 落 ではタマネギ レタスの 増 産 に 対 する 意 欲 が 高 まっており 結 果 として 担 い 手 となる 認 定 農 業 者 の 増 加 も 見 込 まれている これらのことから 事 業 の 必 要 性 有 効 性 優 先 性 等 は 高 く 事 業 着 手 は 妥 当 なお 事 業 により 整 備 するパイプラインなどの 農 業 用 施 設 について 良 好 な 維 持 管 理 が 行 われるよう 管 理 者 を 適 切 に 指 導 されたい 漁 港 漁 村 整 備 事 業 (7) 沼 島 漁 港 ( 南 あわじ 市 ) 当 該 事 業 は 南 海 トラフ 地 震 に 伴 う 津 波 により 甚 大 な 浸 水 被 害 が 想 定 されて いる 南 あわじ 市 沼 島 地 区 において 浸 水 被 害 軽 減 のため 港 口 水 門 の 整 備 や 防 波 堤 の 改 良 を 行 う 事 業 発 生 頻 度 の 高 いレベル1 津 波 に 対 しては 堤 内 地 の 浸 水 を 解 消 するとともに 最 大 クラスのレベル2 津 波 に 対 しては 浸 水 は 免 れないものの 拠 点 避 難 所 である 沼 島 小 学 校 の 浸 水 を 回 避 することができる 3

当 該 事 業 は 県 が 策 定 した 津 波 防 災 インフラ 整 備 計 画 に 位 置 づけられており また 地 域 の 伝 統 的 な 祭 りにも 支 障 を 来 さない 計 画 とするなど 地 域 の 意 見 も 十 分 反 映 されている これらのことから 事 業 の 必 要 性 有 効 性 優 先 性 等 は 高 く 事 業 着 手 は 妥 当 なお 命 を 守 るためには 速 やかな 避 難 が 大 前 提 であり 地 域 が 主 体 となって 行 われている 避 難 訓 練 を 継 続 的 に 支 援 し 市 とともに 防 災 教 育 などのソフト 対 策 の 充 実 にも 努 められたい Ⅱ 継 続 事 業 の 審 査 結 果 について 道 路 事 業 (1) 一 般 県 道 川 西 インター 線 ( 川 西 市 ) 簡 易 審 査 当 該 事 業 は 川 西 市 域 及 び 猪 名 川 町 域 から 現 在 建 設 中 の 新 名 神 高 速 道 路 の( 仮 称 ) 川 西 ICへのアクセス 道 路 を 新 設 する 事 業 新 名 神 高 速 道 路 と 一 体 的 に 整 備 を 行 うものであり 平 成 28 年 度 に 同 時 供 用 させる 必 要 がある 今 年 度 末 には 用 地 取 得 が 完 了 する 予 定 で 工 事 の 完 成 目 処 も 立 って いることから 事 業 継 続 は 妥 当 なお 残 工 事 の 実 施 にあたっては この 地 域 を 特 色 づけるナラガシワ クヌギ エドヒガン 等 の 落 葉 樹 を 用 いて 地 域 の 景 観 と 調 和 する 植 生 を 復 元 するなど 周 辺 環 境 の 保 全 に 努 められたい (2) 主 要 地 方 道 三 木 宍 粟 線 ( 三 木 市 ) 簡 易 審 査 当 該 事 業 は 三 木 市 街 地 の 環 状 道 路 の 一 部 を 構 成 し 市 の 中 心 部 へ 流 入 している 通 過 交 通 を 迂 回 させるバイパス 整 備 事 業 事 業 区 間 の 北 側 では 土 地 区 画 整 理 事 業 による 新 しい 市 街 地 形 成 が 進 んでおり 地 域 活 性 化 の 観 点 からも 当 該 事 業 の 早 期 整 備 が 必 要 となっている 用 地 取 得 も9 割 以 上 進 展 しており 完 了 の 目 処 が 立 っていることから 事 業 継 続 は 妥 当 (3) 一 般 国 道 372 号 ( 姫 路 市 ) 簡 易 審 査 当 該 事 業 は 姫 路 市 と 篠 山 市 を 結 ぶ 国 道 372 号 の 姫 路 市 北 東 部 において 渋 滞 解 消 と 歩 行 者 自 転 車 の 安 全 確 保 を 図 るため バイパス 整 備 と 現 道 拡 幅 を 行 う 事 業 で ある 既 にバイパス 区 間 は 完 成 し 現 道 拡 幅 区 間 の 一 部 を 残 すのみとなっている 当 該 区 間 は 日 交 通 量 が 約 1 万 5 千 台 と 交 通 量 が 多 いものの 歩 道 がなく 通 学 児 童 等 が 危 険 な 状 況 であることから 早 期 に 完 成 させる 必 要 があり また 用 地 取 得 も9 割 以 上 進 展 し 完 了 の 目 処 が 立 っていることから 事 業 継 続 は 妥 当 (4) 主 要 地 方 道 三 田 西 インター 線 ( 三 田 市 ) 当 該 事 業 は 国 道 176 号 と 舞 鶴 若 狭 自 動 車 道 三 田 西 ICを 連 絡 し JR 福 知 山 線 と 立 体 交 差 するバイパス 整 備 事 業 三 田 西 IC 付 近 の 北 摂 三 田 第 2テクノパークで 新 規 企 業 立 地 が 進 展 するなど 事 業 の 必 要 性 は 増 しており 事 業 継 続 は 妥 当 なお 用 地 取 得 の 進 捗 は9 割 を 超 えるものの 工 事 は 未 着 手 であるため 地 域 住 民 へ 計 画 内 容 や 事 業 の 進 捗 状 況 を 密 に 情 報 発 信 することにより 事 業 の 円 滑 な 推 進 に 努 められたい 4

(5) 一 般 県 道 広 畑 青 山 線 ( 姫 路 市 ) 当 該 事 業 は 姫 路 市 の 外 環 状 道 路 網 の 一 部 を 構 成 しており 国 道 2 号 姫 路 バ イパス 姫 路 西 ランプと 臨 海 部 の 広 畑 地 区 を 結 び JR 山 陽 本 線 との 立 体 交 差 を 含 むバイパス 整 備 事 業 現 道 の 日 交 通 量 は2 万 台 を 超 えており 2 箇 所 の 交 差 点 で 渋 滞 が 発 生 してい る また 事 業 区 間 の 延 長 上 にある 姫 路 港 広 畑 地 区 では 新 たな 企 業 立 地 が 進 展 するなど 事 業 の 必 要 性 は 増 しており 事 業 継 続 は 妥 当 なお 残 事 業 の 実 施 にあたっては 暫 定 2 車 線 での 供 用 を 図 るなど 段 階 的 にで も 事 業 効 果 の 早 期 発 現 に 努 められたい (6) 主 要 地 方 道 網 干 たつの 線 ( 太 子 町 たつの 市 ) 当 該 事 業 は 西 播 磨 内 陸 部 と 臨 海 部 を 結 ぶ 揖 龍 南 北 幹 線 道 路 の 一 部 を 構 成 す るバイパス 整 備 事 業 全 体 2.3km のうち 1.7km は 既 に 供 用 しており J R 山 陽 本 線 との 立 体 交 差 区 間 を 残 すのみとなっている また 事 業 区 間 の 北 側 で たつの 市 が 整 備 している 市 道 門 前 松 原 幹 線 も 用 地 取 得 に 目 処 がつくなど 事 業 が 進 捗 している 南 側 1.7kmが 平 成 22 年 度 に 供 用 したことにより 地 域 の 利 便 性 が 向 上 し 当 該 区 間 の 早 期 整 備 に 対 する 地 域 の 期 待 がより 高 まっている 状 況 にある 広 域 的 な 連 携 による 地 域 の 産 業 振 興 物 流 機 能 の 強 化 等 事 業 の 必 要 性 は 依 然 高 く 事 業 継 続 は 妥 当 (7) 主 要 地 方 道 豊 岡 竹 野 線 ( 豊 岡 市 ) 当 該 事 業 は 円 山 川 に 架 かる 城 崎 大 橋 を 現 位 置 より 下 流 側 で 架 け 替 え あわ せて 両 岸 の 接 続 道 路 を 整 備 する 事 業 現 橋 梁 は 築 後 59 年 を 経 過 した 老 朽 橋 であり 幅 員 が 狭 く 車 両 の 離 合 が 困 難 なこと 大 型 車 の 重 量 制 限 (10t)があることから 円 滑 な 通 行 に 支 障 を 来 して いる 円 山 川 の 出 水 時 に 左 岸 側 の 県 道 豊 岡 瀬 戸 線 の 通 行 止 めが 度 々 発 生 するため 地 元 から 代 替 路 となる 右 岸 側 県 道 と 接 続 する 当 該 事 業 の 早 期 整 備 が 求 められて いる また 城 崎 温 泉 への 外 国 人 観 光 客 が 大 幅 に 増 加 しており 地 域 活 性 化 の 観 点 からも 事 業 の 必 要 性 は 増 している 左 岸 側 の 用 地 取 得 が 進 捗 し 橋 梁 形 式 が 決 定 するなど 新 橋 梁 の 本 体 工 事 に 着 手 できる 目 処 が 立 ったことから 事 業 継 続 は 妥 当 なお 当 該 地 域 は 軟 弱 地 盤 が 多 く 工 事 実 施 にあたっては 接 続 道 路 部 分 も 含 め て 慎 重 な 事 前 調 査 を 行 った 上 で 適 切 な 対 策 工 法 を 検 討 されたい (8) 一 般 国 道 372 号 丹 南 バイパス ( 篠 山 市 ) 当 該 事 業 は 姫 路 市 と 篠 山 市 を 結 ぶ 国 道 372 号 の 篠 山 市 南 西 部 において2 工 区 に 分 けて 実 施 しているバイパス 整 備 事 業 事 業 の 審 査 は 未 だ1 車 線 の 未 改 良 区 間 が 残 る 丹 南 バイパスⅠ( 波 賀 野 工 区 ) と 一 部 線 形 が 悪 い 区 間 が 残 るものの 現 道 が2 車 線 確 保 されている 丹 南 バイパ スⅡ( 不 来 坂 工 区 ) に 分 けて 行 った 丹 南 バイパスⅠ は 緊 急 輸 送 道 路 の 未 改 良 区 間 として 早 期 に 整 備 が 必 要 であ り 用 地 取 得 が 完 了 し 事 業 完 了 の 目 処 も 立 っていることから 事 業 継 続 は 妥 当 5

一 方 丹 南 バイパスⅡ は 全 体 1.4kmのうち 見 通 しが 悪 く 課 題 のあった0.5km の 現 道 拡 幅 区 間 は 完 成 しており 残 る0.9kmのバイパス 区 間 の 現 道 も2 車 線 が 確 保 されている このため 丹 南 バイパスⅡ のバイパス 区 間 について 整 備 を 一 時 見 合 わせ 他 の 道 路 整 備 事 業 の 進 捗 を 踏 まえ 着 手 時 期 を 見 極 めた 上 で 改 めて 新 規 事 業 評 価 を 受 ける とする 県 の 原 案 は 妥 当 と 判 断 する なお 一 時 見 合 わせ 区 間 について 地 元 の 不 安 が 生 じることのないよう 今 後 の 方 針 や 見 通 し 等 の 丁 寧 な 説 明 に 努 められたい (9) 都 市 計 画 道 路 尼 崎 宝 塚 線 武 庫 山 田 工 区 ( 尼 崎 市 伊 丹 市 ) (10) 都 市 計 画 道 路 尼 崎 宝 塚 線 小 浜 南 工 区 ( 宝 塚 市 ) これらの 事 業 は 尼 崎 市 伊 丹 市 宝 塚 市 を 結 ぶ 阪 神 間 中 央 部 の 主 要 な 南 北 幹 線 道 路 である 尼 崎 宝 塚 線 において 尼 崎 市 武 庫 の 里 地 内 から 国 道 171 号 まで( 武 庫 山 田 工 区 )と 中 国 自 動 車 道 の 宝 塚 IC 付 近 ( 小 浜 南 工 区 )で 現 道 を2 車 線 から4 車 線 に 拡 幅 する 事 業 現 況 交 通 量 は 尼 崎 で 日 当 たり 約 2 万 6 千 台 宝 塚 で 約 2 万 2 千 台 となっており 慢 性 的 な 交 通 混 雑 の 解 消 多 発 する 交 通 事 故 の 防 止 など 事 業 の 必 要 性 は 依 然 高 く 事 業 継 続 は 妥 当 なお 残 事 業 の 実 施 にあたっては 路 線 の 重 要 性 に 鑑 み できるだけ 早 期 に 効 果 を 発 揮 できるよう 早 期 完 了 に 努 められたい 道 路 街 路 事 業 の 取 り 組 み 方 に 関 する 意 見 自 転 車 歩 行 者 の 安 全 対 策 の 充 実 を 図 るため 県 が 取 り 組 んでいる 歩 行 者 自 転 車 分 離 大 作 戦 を 推 進 し 自 転 車 レーンの 整 備 自 転 車 の 安 全 通 行 を 促 す 注 意 喚 起 看 板 や 路 面 表 示 の 設 置 等 に 取 り 組 まれたい また 今 後 新 たに 道 路 計 画 を 立 案 する 際 には 自 転 車 の 走 行 空 間 街 路 樹 の 植 栽 空 間 等 を 考 慮 した 空 間 の 使 い 方 にも 工 夫 されたい 海 岸 港 湾 事 業 (11) 姫 路 港 海 岸 浜 田 地 区 ( 姫 路 市 ) 簡 易 審 査 当 該 事 業 は 姫 路 港 浜 田 地 区 において 背 後 地 の 企 業 工 場 等 を 高 潮 の 浸 水 被 害 から 守 るために 護 岸 の 改 良 や 胸 壁 の 整 備 を 行 う 事 業 護 岸 改 良 は 完 了 し 胸 壁 の 整 備 約 0.3kmを 残 すのみとなり 完 了 目 処 が 立 ってい ることから 事 業 継 続 は 妥 当 (12) 福 良 港 海 岸 福 良 地 区 ( 南 あわじ 市 ) 当 該 事 業 は 南 あわじ 市 福 良 地 区 において 高 潮 の 浸 水 被 害 から 市 街 地 を 守 るた めに 護 岸 胸 壁 排 水 機 場 等 を 整 備 する 事 業 今 回 の 審 査 で 新 規 着 手 妥 当 とした 湾 口 防 波 堤 の 整 備 と 一 体 となって 南 海 ト ラフ 地 震 に 伴 う 津 波 による 浸 水 被 害 の 軽 減 にも 効 果 を 発 揮 する さらに 当 地 区 は 津 波 到 達 時 間 が 短 く 陸 閘 等 の 門 扉 を 迅 速 に 閉 鎖 させる 必 要 があるため 当 該 事 業 の 中 で 津 波 警 報 等 と 連 動 した 門 扉 の 自 動 閉 鎖 化 もあわせて 実 施 している これらのことから 事 業 の 必 要 性 は 依 然 として 高 く 事 業 継 続 は 妥 当 なお 陸 閘 等 の 門 扉 は 災 害 時 に 確 実 に 閉 鎖 されることが 重 要 なため 工 事 完 成 後 は 点 検 を 含 めた 適 切 な 維 持 管 理 に 努 められたい 6

(13) 姫 路 港 網 干 沖 地 区 ( 姫 路 市 ) 当 該 事 業 は 播 磨 地 域 の 港 湾 整 備 等 により 発 生 する 浚 渫 土 砂 を 受 け 入 れる 処 分 地 を 整 備 する 事 業 当 該 地 区 が 播 磨 地 域 で 唯 一 の 受 け 入 れ 場 所 でもあ ることから 事 業 の 必 要 性 は 変 わっておらず 事 業 継 続 は 妥 当 なお 南 護 岸 では 自 然 石 を 用 いた 緩 傾 斜 式 護 岸 を 採 用 し 海 藻 や 魚 類 等 の 生 育 環 境 に 配 慮 しているが 現 況 調 査 の 上 で 効 果 検 証 を 行 い 今 後 の 同 様 な 事 業 実 施 の 際 の 参 考 とされたい また 当 該 地 区 の 南 護 岸 に 接 する 区 画 は 将 来 的 には 緑 地 と 位 置 づけられて いることから 今 後 市 及 び 地 元 住 民 の 意 見 を 聞 きながら 親 水 空 間 の 創 出 な どに 努 められたい (14) 家 島 港 ( 姫 路 市 ) 当 該 事 業 は 家 島 港 の 真 浦 地 区 及 び 網 手 地 区 の2 地 区 における 港 湾 改 修 事 業 真 浦 地 区 では 旅 客 船 ターミナルの 再 整 備 を 網 手 地 区 では 生 活 物 資 や 貨 物 等 を 扱 う 物 揚 場 等 の 整 備 を 行 う このうち 真 浦 地 区 については 平 成 25 年 度 に 完 了 している 残 る 網 手 地 区 については 人 口 減 少 を 見 据 え 計 画 規 模 を 縮 小 するなど 適 切 な 措 置 が 取 られている また 海 上 交 通 に 依 存 せざるを 得 ない 家 島 において 当 該 港 湾 は 住 民 の 生 活 産 業 を 支 える 重 要 な 港 湾 であり 事 業 継 続 は 妥 当 で ある 林 道 事 業 (15) 千 ヶ 峰 三 国 岳 線 ( 朝 来 市 神 河 町 多 可 町 ) 当 該 事 業 は 朝 来 市 生 野 町 と 多 可 町 加 美 区 を 南 北 に 結 ぶ 全 長 約 35kmにわたる 骨 格 林 道 の 整 備 事 業 事 業 の 実 施 とあわせ 作 業 道 を 組 み 合 わせた 路 網 整 備 をすることで 高 性 能 機 械 による 施 業 が 可 能 となり 木 材 搬 出 コストの 縮 減 等 により 県 産 木 材 の 安 定 供 給 な ど 林 業 振 興 の 効 果 が 期 待 できる また 平 成 22 年 に 兵 庫 木 材 センターが 稼 働 し 県 産 木 材 の 供 給 体 制 が 確 立 されたほ か 平 成 27 年 3 月 に 赤 穂 市 で 木 質 バイオマス 発 電 施 設 が 稼 働 開 始 し 続 いて 朝 来 市 丹 波 市 でも 稼 働 予 定 であるなど 木 材 需 要 の 大 幅 増 が 見 込 まれる これらのことから 事 業 の 必 要 性 は 高 まっており 事 業 継 続 は 妥 当 なお 水 源 涵 養 や 土 砂 流 出 防 止 等 の 森 林 の 多 面 的 機 能 を 持 続 させていくため 間 伐 の 適 切 な 実 施 や 林 業 に 影 響 のない 範 囲 でのスギ ヒノキの 人 工 林 と 広 葉 樹 林 の 混 交 化 (モザイク 化 )などにも 引 き 続 き 取 り 組 まれたい また 林 道 整 備 に 伴 い 発 生 する 法 面 の 植 生 について 経 年 観 察 を 行 うなど 緑 化 状 況 の 推 移 の 把 握 に 努 められたい 水 道 用 水 供 給 事 業 (16) 特 定 広 域 化 施 設 整 備 事 業 ( 阪 神 地 域 他 ) 当 該 事 業 は 個 々の 市 町 では 水 源 開 発 が 困 難 なことや 重 複 投 資 を 避 けるた め 県 が 阪 神 播 磨 地 域 等 の22 市 町 1 企 業 団 の 市 町 水 道 に 水 道 用 水 を 安 定 的 に 供 給 する 事 業 事 業 は 昭 和 46 年 度 から 継 続 しており 27 年 度 末 での 進 捗 は 約 79%となる 見 込 み 人 口 減 少 節 水 意 識 の 向 上 節 水 機 器 の 普 及 等 により 今 後 大 幅 7

な 水 需 要 の 増 加 は 見 込 めないものの 受 水 団 体 は 質 量 的 に 不 安 定 な 自 己 水 源 や 施 設 の 老 朽 化 による 更 新 問 題 を 抱 えており 今 後 県 水 への 切 替 を 予 定 して いる 所 もあることから 水 道 供 給 事 業 の 必 要 性 は 依 然 として 高 い また 水 需 要 の 動 向 を 踏 まえ 全 体 工 程 を 見 直 し 浄 水 場 間 を 結 ぶ 連 絡 管 の 整 備 を 先 行 実 施 し 渇 水 事 故 時 に 備 える 工 夫 も 行 っており 事 業 継 続 は 妥 当 なお 浄 水 場 間 のネットワーク 化 は 渇 水 時 や 災 害 時 に 非 常 に 有 用 であり な おかつ 受 水 団 体 の 県 水 への 切 替 にも 対 応 できることから 既 存 ストックの 有 効 活 用 にもつながるため 引 き 続 き 取 り 組 まれたい Ⅲ 事 後 評 価 について 道 路 事 業 (1) 一 般 国 道 426 号 豊 岡 バイパス ( 豊 岡 市 ) 当 該 事 業 は 豊 岡 市 街 地 の 外 郭 環 状 道 路 網 の 一 部 を 構 成 するバイパス 整 備 事 業 で あり 中 心 市 街 地 に 流 入 する 通 過 交 通 を 当 該 道 路 に 転 換 させることにより 豊 岡 市 街 の 交 通 の 円 滑 化 を 目 指 したもので 平 成 25 年 度 に 完 成 している 検 証 の 結 果 1 中 心 市 街 地 の 渋 滞 が 緩 和 ( 立 野 橋 交 差 点 :900m 190m)したこと 2 国 道 312 号 を 利 用 する 路 線 バスの 定 時 性 が 改 善 ( 最 大 遅 れ 時 間 8 分 2 分 )した こと 3 豊 岡 病 院 への 救 急 搬 送 時 間 が 短 縮 (38 分 34 分 )したこと 4 交 通 分 散 に より 市 街 地 における 国 道 312 号 と 豊 岡 バイパスの 交 通 事 故 件 数 が 約 25% 減 少 したこ と 等 の 効 果 を 確 認 した また 間 接 効 果 として 区 画 整 理 事 業 との 相 乗 効 果 で 新 市 街 地 の 形 成 が 進 み 人 口 世 帯 が 増 加 している 状 況 も 確 認 した さらに 当 該 道 路 の 延 長 上 には 北 近 畿 豊 岡 自 動 車 道 のICが 計 画 されており 住 民 アンケートや 企 業 ヒアリングの 結 果 から 当 該 道 路 の 波 及 効 果 に 対 する 住 民 の 期 待 の 大 きさを 確 認 した (2) 主 要 地 方 道 加 古 川 小 野 線 東 播 磨 南 北 道 路 ( 加 古 川 市 ) 当 該 事 業 は 東 播 磨 地 域 と 北 播 磨 地 域 を 結 ぶ 地 域 高 規 格 道 路 等 の 整 備 事 業 であり 東 播 磨 地 域 の 南 北 道 路 の 渋 滞 緩 和 と 交 通 安 全 の 確 保 地 域 間 の 交 流 連 携 を 促 進 させ るもので 第 1 期 事 業 として 一 般 道 路 区 間 を 含 む 国 道 2 号 から 八 幡 稲 美 ランプまで の6.0kmを 平 成 25 年 度 に 供 用 している 検 証 の 結 果 1 加 古 川 小 野 線 などの 現 道 交 通 量 が 約 2~5 割 減 少 したこと 2 河 原 交 差 点 などの 交 差 点 で 渋 滞 が 解 消 緩 和 (6 交 差 点 の 平 均 渋 滞 長 490m 250m) したこと 3 加 古 川 市 役 所 から 県 立 加 古 川 医 療 センターへの 所 要 時 間 が 短 縮 (22 分 12 分 )したこと 等 の 効 果 を 確 認 した また 加 古 川 市 及 び 稲 美 町 の 沿 線 住 民 へのアンケート 調 査 では 所 要 時 間 の 短 縮 効 果 等 について 約 8 割 の 方 から 高 い 評 価 を 得 ていることを 確 認 した さらに 間 接 効 果 として 当 該 道 路 の 沿 道 に 第 3 次 救 急 医 療 機 関 である 県 立 加 古 川 医 療 センターが 開 設 ( 平 成 21 年 )したのを 契 機 に 第 2 期 事 業 の 終 点 付 近 に 北 播 磨 総 合 医 療 センターが 開 設 ( 平 成 25 年 )し さらにその 周 辺 に 関 連 施 設 が 立 地 する など 医 療 機 関 のネットワーク 化 が 進 んでいる 状 況 も 確 認 した なお 第 1 期 事 業 の 終 点 である 八 幡 稲 美 ランプ 周 辺 では 渋 滞 発 生 や 生 活 道 路 へ の 通 過 交 通 の 流 入 など 新 たな 課 題 が 発 生 しており これらの 解 決 のため 早 期 の 全 線 供 用 に 努 められたい 8

連 続 立 体 交 差 事 業 (3)JR 山 陽 本 線 等 ( 姫 路 市 ) 当 該 事 業 は JR 姫 路 駅 付 近 の 鉄 道 高 架 事 業 であり 区 画 整 理 事 業 や 関 連 街 路 事 業 と 一 体 となって 交 差 道 路 を 整 備 することで 姫 路 市 中 心 部 の 交 通 円 滑 化 と 中 心 市 街 地 の 活 性 化 を 目 指 したもので 平 成 22 年 度 に 完 成 している 検 証 の 結 果 1 主 要 幹 線 である 船 場 川 線 等 の 主 要 交 差 点 で 渋 滞 が 解 消 ( 最 大 渋 滞 長 630m 0m)したこと 2 開 かずの 踏 切 を 含 む7 箇 所 の 踏 切 除 却 により 歩 行 者 自 転 車 を 含 む 交 通 環 境 が 劇 的 に 改 善 したこと 等 の 効 果 を 確 認 した また 関 連 事 業 を 含 めた 間 接 効 果 としては 1 中 央 コンコースの 新 設 及 び 東 西 自 由 通 路 の 改 良 により 歩 行 者 の 南 北 通 行 の 環 境 が 大 幅 に 改 善 したこと 2 駅 前 広 場 の 整 備 大 手 前 通 のトランジットモール 化 等 により 駅 前 の 歩 行 者 交 通 量 が 増 加 (5.8 万 人 7.9 万 人 )したこと 3 高 架 下 や キャスティ21 による 駅 周 辺 整 備 によ り 商 業 床 面 積 の 増 加 やホテルの 新 規 開 設 6 件 など 民 間 開 発 が 誘 発 されたこと 等 の 効 果 を 確 認 した 中 山 間 地 域 総 合 整 備 事 業 (4)レインボー 南 但 地 区 ( 養 父 市 ) 当 該 事 業 は 中 山 間 地 域 において ほ 場 整 備 用 排 水 路 農 道 整 備 農 村 公 園 等 の 複 数 の 事 業 を 一 体 的 に 実 施 する 総 合 事 業 であり 農 業 農 村 のもつ 多 面 的 かつ 公 益 的 機 能 を 強 化 し 地 域 の 活 性 化 を 図 ることを 目 指 したもので 平 成 21 年 度 に 完 了 し ている 検 証 の 結 果 1ほ 場 整 備 では 機 械 化 によって 省 力 化 されたことなどにより 約 30a の 耕 作 放 棄 地 が 解 消 されたこと 2 農 道 整 備 では 養 父 市 最 大 の 直 売 所 への 所 要 時 間 が 最 大 約 4 割 (23 分 13 分 ) 短 縮 されたこと 3 当 該 事 業 で 用 地 や 駐 車 場 を 整 備 し た 直 売 所 では 年 間 11 万 人 が 訪 れており 直 売 所 への 出 荷 により 農 業 収 入 が 増 えたこ と 等 の 効 果 を 確 認 した また 間 接 効 果 としては 1 地 域 農 産 品 を 生 かした 加 工 品 を 開 発 生 産 し 直 売 所 で 販 売 するなど 積 極 的 な6 次 産 業 化 への 取 り 組 みが 始 まっていること 2 棚 田 保 全 活 動 が 評 価 され 都 市 住 民 との 交 流 が 進 んでいること 等 の 効 果 も 確 認 した なお 当 該 事 業 は 県 が 目 指 す 地 域 創 生 に 繋 がる 非 常 に 有 効 な 取 組 であり 今 後 とも 県 内 他 地 域 への 同 種 事 業 の 展 開 を 検 討 されたい 更 なる 事 業 の 推 進 に 関 する 意 見 地 域 住 民 と 合 意 形 成 を 図 り 事 業 を 円 滑 に 進 めていくためには 今 回 のいくつかの 事 例 にもあったように 着 手 時 の 事 業 説 明 だけでなく 協 議 会 や 説 明 会 の 適 時 の 開 催 ニュースレターの 定 期 配 布 などにより 計 画 概 要 事 業 の 効 果 現 在 の 進 捗 状 況 等 の 情 報 を 継 続 的 に 情 報 発 信 することは 非 常 に 有 効 成 功 事 例 失 敗 事 例 から 学 び より 有 効 な 情 報 発 信 に 取 り 組 まれたい 9