自 衛 隊 の 役 割 と 権 限 1

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参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

●電力自由化推進法案


(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

1

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必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

スライド 1

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

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b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて

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目     次

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不 利 益 処 分 に 係 る 法 令 名 漁 港 漁 場 整 備 法 第 39 条 の2 第 1 項 工 作 物 建 造 許 可 等 の 取 消 無 許 可 行 為 の 中 止 復 旧 命 令 等 法 令 の 定 め 第 39 条 の2 第 1 項 漁 港 管 理 者 は 次 の 各 号 のいずれ

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

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( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

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Transcription:

事 例 集 関 連 資 料 目 次 平 成 26 年 6 月 3 日 自 衛 隊 の 役 割 と 権 限 1 国 連 PKOを 含 む 国 際 協 力 等 12 自 衛 隊 による 在 外 邦 人 等 の 輸 送 29 米 艦 防 護 弾 道 ミサイル 防 衛 32 関 連 条 文 34 関 連 国 会 答 弁 等 48 安 倍 総 理 記 者 会 見 76 安 保 法 制 懇 報 告 書 関 連 部 分 85

自 衛 隊 の 役 割 と 権 限 1

自 衛 隊 の 任 務 と 行 動 自 衛 隊 の 任 務 ( 自 衛 隊 法 第 3 条 )は 主 たる 任 務 といわゆる 従 たる 任 務 がある ( 本 来 任 務 ) 任 務 に 対 応 して 自 衛 隊 の 行 動 が 規 定 ( 同 法 第 6 章 )されており 武 器 使 用 等 の 権 限 ( 同 法 第 7 章 )は 各 行 動 が 命 じ られた 際 に 認 められるものと 平 素 から 認 められているものがある 本 来 任 務 ( 自 衛 隊 法 第 3 条 の 任 務 ) 自 衛 隊 法 第 6 章 ( 自 衛 隊 の 行 動 )で 規 定 主 たる 任 務 < 我 が 国 の 防 衛 > 防 衛 出 動 ( 第 76 条 ) 等 従 たる 任 務 < 公 共 の 秩 序 維 持 > 治 安 の 維 持 は 第 一 義 的 には 警 察 機 関 の 責 務 であるが 必 要 に 応 じ 自 衛 隊 が 対 応 することとされているもの 国 民 保 護 等 派 遣 ( 第 77 条 の4) 弾 道 ミサイル 等 に 対 する 破 壊 措 置 ( 第 82 条 の3) 治 安 出 動 ( 第 78 条 第 81 条 ) 領 空 侵 犯 に 対 する 措 置 ( 第 84 条 ) 警 護 出 動 ( 第 81 条 の2) 機 雷 等 の 除 去 ( 第 84 条 の2) 海 上 における 警 備 行 動 ( 第 82 条 ) 在 外 邦 人 等 の 輸 送 ( 第 84 条 の3) 海 賊 対 処 行 動 ( 第 82 条 の2) 等 < 周 辺 事 態 における 活 動 > 後 方 地 域 支 援 等 ( 第 84 条 の4 第 1 項 第 2 項 第 1 号 第 2 号 ) < 国 際 平 和 協 力 活 動 > 国 際 緊 急 援 助 活 動 等 ( 第 84 条 の4 第 2 項 第 3 号 ) 国 際 平 和 協 力 業 務 ( 第 84 条 の4 第 2 項 第 4 号 ) 主 たる 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じない 限 度 で 別 に 法 律 に 定 めるところにより 実 施 することと されているもの 土 木 工 事 の 受 託 教 育 訓 練 の 受 託 運 動 競 技 会 に 対 する 協 力 南 極 地 域 観 測 に 対 する 協 力 国 賓 等 の 輸 送 不 発 弾 等 の 処 理 といった 付 随 的 業 務 は 自 衛 隊 法 第 8 章 ( 雑 則 ) 等 で 規 定 2

防 衛 出 動 ( 主 たる 任 務 ) 行 動 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 76 条 我 が 国 に 対 する 外 部 からの 武 力 攻 撃 が 発 生 した 事 態 又 は 武 力 攻 撃 が 発 生 する 明 白 な 危 険 が 切 迫 していると 認 められる に 至 った 事 態 に 際 して 我 が 国 を 防 衛 するため 必 要 があると 認 める 場 合 内 閣 総 理 大 臣 閣 議 決 定 国 会 承 認 権 限 自 衛 隊 法 第 88 条 ( 防 衛 出 動 時 の 武 力 行 使 ) 防 衛 出 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 は 我 が 国 を 防 衛 するため 必 要 な 武 力 を 行 使 することができる 国 際 の 法 規 及 び 慣 例 によるべき 場 合 にあってはこれを 遵 守 し かつ 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 を 超 えてはならないものとする ( ) 自 衛 隊 の 行 う 武 力 の 行 使 は 自 衛 権 発 動 の3 要 件 に 該 当 する 場 合 に 限 られる 自 衛 権 発 動 の3 要 件 1 我 が 国 に 対 する 急 迫 不 正 の 侵 害 があること 2 これを 排 除 するために 他 の 適 当 な 手 段 がないこと 3 必 要 最 小 限 度 の 実 力 行 使 にとどまるべきこと 3

行 動 治 安 出 動 ( 従 たる 任 務 1) 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 78 条 間 接 侵 略 その 他 の 緊 急 事 態 に 際 して 一 般 の 警 察 力 をもって は 治 安 を 維 持 することができないと 認 められる 場 合 内 閣 総 理 大 臣 閣 議 決 定 国 会 承 認 武 器 使 用 権 限 ( ) 危 害 許 容 要 件 : 相 手 に 危 害 を 与 えるような 武 器 の 使 用 が 許 容 される 要 件 ( 警 職 自 法 衛 第 隊 7 法 条 第 の 8 準 9 条 用 ) 武 器 使 用 の 要 件 武 器 使 用 の 限 度 危 害 許 容 要 件 ( ) 自 己 又 は 他 人 の 防 護 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 兇 悪 犯 罪 ( 注 )の 犯 人 が 職 務 執 行 に 対 して 抵 抗 し これを 防 ぐのに 他 に 手 段 がない 場 合 ( 注 ) 兇 悪 犯 罪 : 死 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 3 年 以 上 の 懲 役 若 しくは 禁 固 にあたる 犯 罪 自 衛 隊 法 第 9 0 条 職 務 上 警 護 する 人 施 設 又 は 物 件 に 対 する 暴 行 又 は 侵 害 の 排 除 多 衆 集 合 して 行 う 暴 行 又 は 脅 迫 の 鎮 圧 又 は 防 止 小 銃 機 関 銃 砲 等 の 武 器 を 所 持 又 は 所 持 を 疑 うに 足 りる 相 当 の 理 由 がある 者 による 暴 行 又 は 脅 迫 の 鎮 圧 又 は 防 止 ( ) 昭 和 52 年 2 月 8 日 衆 内 閣 委 伊 藤 政 府 委 員 答 弁 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 さ れる 限 度 なし 武 器 使 用 の 要 件 及 び 限 度 を 満 たしていれば 人 に 危 害 を 加 える こととなっても 法 律 に 基 づく 正 当 行 為 と 評 価 され 違 法 性 が 阻 却 される 間 接 侵 略 につきましては 国 際 法 上 はっきりとした 概 念 というのは 必 ずしも 定 着 しておりません しかしながら 私 どもが 間 接 侵 略 と して 理 解 しておりますのは( 略 ) 外 国 の 教 唆 または 干 渉 によって 我 が 国 に 引 き 起 こされる 大 規 模 な 内 乱 あるいは 騒 擾 そういったものが 間 接 侵 略 であるというふうに 理 解 いたしておるわけでございます 4

海 上 警 備 行 動 ( 従 たる 任 務 2) 行 動 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 82 条 海 上 における 人 命 若 しくは 財 産 の 保 護 又 は 治 安 の 維 持 の ため 特 別 の 必 要 がある 場 合 防 衛 大 臣 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 ( 閣 議 決 定 ) 武 器 使 用 権 限 ( 警 職 自 法 衛 第 隊 7 法 条 第 の 9 準 3 条 用 ) 武 器 使 用 の 要 件 自 己 又 は 他 人 の 防 護 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 武 器 使 用 の 限 度 危 害 許 容 要 件 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 兇 悪 犯 罪 の 犯 人 が 職 務 執 行 に 対 して 抵 抗 し これを 防 ぐのに 他 に 手 段 がない 場 合 ( 海 第 保 自 我 が 国 の 領 海 内 において 停 船 命 2 法 0 衛 令 に 従 わず 無 害 通 航 でない 航 行 を 条 隊 継 続 し 重 大 凶 悪 犯 罪 の 準 備 が 行 第 法 われている 疑 いを 払 拭 できない 等 と 2 第 項 9 認 められる 外 国 船 舶 ( 軍 艦 公 船 等 の 3 を 除 く)に 対 する 強 制 的 な 停 船 措 置 準 条 用 ) ( ) 平 成 14 年 4 月 4 日 衆 安 保 委 中 谷 防 衛 庁 長 官 答 弁 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 さ れる 限 度 なし 武 器 使 用 の 要 件 及 び 限 度 を 満 た していれば 人 に 危 害 を 加 えること となっても 法 律 に 基 づく 正 当 行 為 と 評 価 され 違 法 性 が 阻 却 される 海 上 警 備 行 動 が 行 われる 地 理 的 範 囲 は 我 が 国 領 海 のみならず 我 が 国 の 排 他 的 経 済 水 域 あるいは 公 海 に 及 び 得 るものでありま す このため 海 上 における 人 命 もしくは 財 産 の 保 護 又 は 治 安 の 維 持 のための 特 別 の 必 要 があるとの 要 件 に 該 当 する 場 合 例 えば 我 が 国 の 船 舶 がEEZにおいて 武 装 した 不 審 船 から 攻 撃 を 受 け 人 命 が 危 険 にさらされており 海 上 保 安 庁 はかかる 侵 害 を 排 除 し 得 ない ような 場 合 には 海 上 警 備 行 動 を 発 令 してかかる 事 態 に 対 処 することはあり 得 るものだというふうに 考 えております 5

弾 道 ミサイル 等 破 壊 措 置 ( 従 たる 任 務 3) 行 動 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 82 条 の3 弾 道 ミサイル 等 の 落 下 による 我 が 国 領 域 における 人 命 又 は 財 産 に 対 する 被 害 を 防 止 するため 必 要 がある 場 合 防 衛 大 臣 第 1 項 : 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 ( 閣 議 決 定 ) 第 3 項 :あらかじめ 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 ( 閣 議 決 定 )を 受 けた 緊 急 対 処 要 領 に 従 う 武 器 使 用 権 限 自 衛 隊 法 第 93 条 の3 ( 弾 道 ミサイル 等 に 対 する 破 壊 措 置 のための 武 器 の 使 用 ) 弾 道 ミサイル 等 の 破 壊 のため 必 要 な 武 器 を 使 用 することができる ( ) 平 成 17 年 3 月 25 日 衆 安 保 委 横 畠 内 閣 法 制 局 第 二 部 長 答 弁 我 が 国 に 向 けて 飛 来 する 弾 道 ミサイルにつきましては これが 実 際 に 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 であったとしても それは 我 が 国 から 見 ますれば 客 観 的 に 申 し 上 げれば 自 衛 権 の 行 使 としてそれを 破 壊 するということが 許 される 場 合 憲 法 上 も 国 際 法 上 も 当 然 許 される 場 合 に 当 たりますので 法 制 的 には 警 察 権 という 先 ほど 申 し 上 げた 警 察 権 のような 形 で 御 説 明 を 申 し 上 げておりますけれども 客 観 的 に 評 価 したときに 自 衛 権 として 見 たとしても それは 許 される 場 合 に 当 たるのであろうかという ふうに 思 っています 他 方 他 国 に 向 かう 弾 道 ミサイルにつきましては それが 実 際 に 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 であったならば それを 我 が 国 が 撃 墜 するということは やはり 集 団 的 自 衛 権 の 行 使 と 評 価 せざるを 得 ないのではないかと 考 えておりまして それを 我 が 国 が 行 う ということにつきましては やはり 憲 法 上 の 問 題 を 生 じ 得 るのではないかと 考 えているところでございます 6

領 空 侵 犯 に 対 する 措 置 ( 従 たる 任 務 4) 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 84 条 外 国 の 航 空 機 が 国 際 法 規 又 は 航 空 法 その 他 の 法 令 の 規 定 に 違 反 して 我 が 国 の 領 域 の 上 空 に 侵 入 したとき 防 衛 大 臣 武 器 使 用 権 限 自 衛 隊 法 第 84 条 ( 領 空 侵 犯 に 対 する 措 置 ) 領 空 侵 犯 機 を 着 陸 させ 又 は 我 が 国 の 領 域 の 上 空 から 退 去 させるため 必 要 な 措 置 を 講 じることができる 対 領 空 侵 犯 措 置 のための 武 器 使 用 は 必 要 な 措 置 として 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 の 要 件 に 該 当 する 場 合 に 許 される ( ) ( ) 平 成 11 年 3 月 3 日 衆 安 保 委 野 呂 田 防 衛 庁 長 官 答 弁 対 領 空 侵 犯 措 置 の 任 務 を 実 施 している 要 撃 機 の 武 器 の 使 用 は 正 当 防 衛 または 緊 急 避 難 の 要 件 に 該 当 する 場 合 のみ 許 されるというのが 政 府 の 考 え 方 であります 例 えば 領 空 侵 犯 機 が 実 力 をもって 抵 抗 するような 場 合 や あるいは 領 空 侵 犯 機 により 国 民 の 生 命 及 び 財 産 に 対 して 大 きな 侵 害 が 加 えられる 危 険 が 間 近 に 緊 迫 しており これを 排 除 するために は 武 器 の 使 用 を 行 うほかはない 緊 急 状 態 もこれに 該 当 すると 考 えております 必 ずしも 領 空 侵 犯 機 が 発 砲 するまで 武 器 を 使 用 できないわけではない こういうふうに 考 えます なお この 武 器 の 使 用 は 自 衛 隊 法 84 条 に 規 定 する 対 領 空 侵 犯 措 置 実 施 のため 必 要 な 措 置 の 一 環 として 認 められる ものと 解 しております 7

機 雷 等 の 除 去 ( 従 たる 任 務 5) 行 動 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 84 条 の2 海 上 における 機 雷 その 他 の 爆 発 性 の 危 険 物 の 除 去 及 びこ れらの 処 理 防 衛 大 臣 自 衛 隊 法 第 84 条 の2 ( 機 雷 等 の 除 去 ) 外 国 により 武 力 の 行 使 の 一 環 として 敷 設 されている 機 雷 を 除 去 する 行 為 は 一 般 にその 外 国 に 対 する 戦 闘 行 動 としての 武 力 の 行 使 に 当 たり 得 武 力 の 行 使 は 自 衛 権 を 発 動 する 場 合 以 外 については 認 めら れない 浮 遊 しているか 定 置 されているかを 問 わず 公 海 上 に 遺 棄 されたと 認 められる 機 雷 について それが 我 が 国 船 舶 の 航 行 の 安 全 にとり 障 害 となっている 場 合 に その 航 行 の 安 全 を 確 保 するために これを 除 去 する 行 為 は 武 力 の 行 使 に 当 たらない 一 般 に 機 雷 の 除 去 が 武 力 の 行 使 に 当 たるか 否 かは 具 体 的 な 状 況 等 により 判 断 される ( ) 平 成 9 年 6 月 16 日 参 内 閣 委 大 森 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 機 雷 の 除 去 が 武 力 の 行 使 に 当 たるか 否 か これはいかなる 具 体 的 な 状 況 のもとで またいかなる 態 様 で 行 われるか 等 により 判 断 さるべきものでございまして 一 概 に 言 うことは 困 難 であるわけでございますが 一 般 的 に 申 し 上 げますと 外 国 により 武 力 行 使 の 一 環 として 敷 設 されている 機 雷 を 除 去 する 行 為 これは 一 般 にその 外 国 に 対 する 戦 闘 行 動 としての 武 力 の 行 使 に 当 たると 解 せられます したがいまして 自 衛 権 発 動 の 要 件 を 充 足 する 場 合 に 自 衛 行 動 の 一 環 として 行 うこ と これは 憲 法 が 禁 止 するものではございません しかしながら それ 以 外 の 場 合 には 憲 法 上 認 められないのではないか と 考 えている 次 第 でございます これに 対 しまして 遺 棄 された 機 雷 など 外 国 による 武 力 攻 撃 の 一 環 としての 意 味 を 有 しない 機 雷 を 除 去 するということは 単 に 海 上 の 危 険 物 を 除 去 するにとどまり その 外 国 に 対 する 戦 闘 行 動 には 当 たりませんので 憲 法 上 禁 止 されるもので はないと これが 機 雷 の 掃 海 に 関 する 私 どもの 基 本 的 な 考 え 方 でございます 8

在 外 邦 人 等 の 輸 送 ( 従 たる 任 務 6) 行 動 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 自 衛 隊 法 第 84 条 の3 外 務 大 臣 から 外 国 における 災 害 騒 乱 その 他 の 緊 急 事 態 に 際 して 生 命 又 は 身 体 の 保 護 を 要 する 邦 人 の 輸 送 の 依 頼 があった 場 合 において 当 該 輸 送 において 予 想 される 危 険 及 びこれを 避 けるための 方 策 について 外 務 大 臣 と 協 議 し 当 該 輸 送 を 安 全 に 実 施 することができると( 防 衛 大 臣 と 外 務 大 臣 が) 認 めるとき 防 衛 大 臣 武 器 使 用 権 限 自 衛 隊 法 第 9 4 条 の 5 武 器 使 用 の 要 件 自 己 若 しくは 自 己 と 共 に 輸 送 業 務 に 従 事 する 隊 員 又 は 輸 送 対 象 者 そ の 他 その 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 の 防 護 武 器 使 用 の 限 度 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 さ れる 限 度 危 害 許 容 要 件 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 : 自 衛 隊 法 第 95 条 (10ページ 目 参 照 )も 適 用 9

行 動 国 際 平 和 協 力 業 務 ( 従 たる 任 務 7) 根 拠 要 件 等 命 令 権 者 国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 に 対 する 協 力 に 関 する 法 律 自 衛 隊 法 第 84 条 の4 第 2 項 武 器 使 用 権 限 国 際 平 和 協 力 業 務 を 実 施 することが 適 当 と 認 められる 場 合 であって PKO 参 加 5 原 則 に 適 合 する 範 囲 で 国 際 連 合 等 から 要 請 がある 場 合 PKO 参 加 5 原 則 1 紛 争 当 事 者 の 間 で 停 戦 の 合 意 が 成 立 していること 2 当 該 平 和 維 持 隊 が 活 動 する 地 域 の 属 する 国 を 含 む 紛 争 当 事 者 が 当 該 平 和 維 持 隊 の 活 動 及 び 当 該 平 和 維 持 隊 への 我 が 国 の 参 加 に 同 意 していること 3 当 該 平 和 維 持 隊 が 特 定 の 紛 争 当 事 者 に 偏 ることなく 中 立 的 な 立 場 を 厳 守 すること 4 上 記 の 原 則 のいずれかが 満 たされない 状 況 が 生 じた 場 合 には 我 が 国 から 参 加 した 部 隊 は 撤 収 することができること 5 武 器 の 使 用 は 要 員 の 生 命 等 の 防 護 のために 必 要 な 最 小 限 のものに 限 られること 防 衛 大 臣 実 施 計 画 の 閣 議 決 定 平 和 維 持 隊 の 本 体 業 務 を 自 衛 隊 の 部 隊 等 が 行 う 場 合 は 国 会 承 認 国 際 第 平 2 4 和 条 協 力 法 武 器 使 用 の 要 件 自 己 又 は 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 す る 他 の 自 衛 隊 員 国 際 平 和 協 力 隊 員 若 しくはその 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 の 防 衛 武 器 使 用 の 限 度 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 さ れる 限 度 危 害 許 容 要 件 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 : 自 衛 隊 法 第 95 条 ( 次 ページ 参 照 )も 適 用 武 器 の 使 用 と 武 力 の 行 使 の 関 係 について ( 平 成 3 年 9 月 27 日 衆 PKO 特 委 理 事 会 提 出 ) < 抜 粋 > 憲 法 第 9 条 第 1 項 の 武 力 の 行 使 は 武 器 の 使 用 を 含 む 実 力 の 行 使 に 係 る 概 念 であるが 武 器 の 使 用 がすべて 同 項 の 禁 止 する 武 力 の 行 使 に 当 たるとはいえない 例 えば 自 己 又 は 自 己 とともに 現 場 に 所 在 する 我 が 国 要 員 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 することは いわば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 とい うべきものであるから そのために 必 要 な 最 小 限 の 武 器 の 使 用 は 憲 法 第 9 条 第 1 項 で 禁 止 された 武 力 の 行 使 には 当 たらない 10

平 素 から 認 められている 武 器 使 用 権 限 平 素 から 自 衛 官 に 認 められている 武 器 使 用 権 限 として 自 衛 隊 法 第 95 条 ( 武 器 等 の 防 護 ) 等 がある : 自 衛 隊 法 第 95 条 における 防 護 の 対 象 : 自 衛 隊 の 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 又 は 液 体 燃 料 等 自 衛 隊 法 第 95 条 に 規 定 する 武 器 の 使 用 について ( 平 成 11 年 4 月 23 日 衆 防 衛 指 針 特 委 理 事 会 提 出 ) < 抜 粋 > 自 衛 隊 法 第 95 条 は 自 衛 隊 の 武 器 等 という 我 が 国 の 防 衛 力 を 構 成 する 重 要 な 物 的 手 段 を 破 壊 奪 取 しよう とする 行 為 から 当 該 武 器 等 を 防 護 するために 認 められているものであり その 行 使 の 要 件 は 従 来 から 以 下 のように 解 されてきている 1 武 器 を 使 用 できるのは 職 務 上 武 器 等 の 警 護 に 当 たる 自 衛 官 に 限 られる 2 武 器 等 の 退 避 によってもその 防 護 が 不 可 能 である 場 合 等 他 に 手 段 のないやむを 得 ない 場 合 でなけれ ば 武 器 を 使 用 できないこと 3 武 器 の 使 用 は いわゆる 警 察 比 例 の 原 則 に 基 づき 事 態 に 応 じて 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 に 限 られていること 4 防 護 対 象 の 武 器 が 破 壊 された 場 合 や 相 手 方 が 襲 撃 を 中 止 し 又 は 逃 走 した 場 合 には 武 器 の 使 用 が 出 来 なくなること 5 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 の 要 件 を 満 たす 場 合 でなければ 人 に 危 害 を 与 えてはならないこと 自 衛 隊 法 第 95 条 に 基 づき 武 器 の 使 用 は 以 上 のような 性 格 を 持 つものであり あくまで 現 場 にある 防 護 対 象 を 防 護 するための 受 動 的 な 武 器 使 用 である このような 武 器 の 使 用 は 自 衛 隊 の 武 器 等 という 我 が 国 の 防 衛 力 を 構 成 する 重 要 な 物 的 手 段 を 破 壊 奪 取 しようとする 行 為 からこれらを 防 護 するための 極 めて 受 動 的 かつ 限 定 的 な 必 要 最 小 限 の 行 為 であり それが 我 が 国 領 域 外 で 行 われたとしても 憲 法 第 9 条 第 1 項 で 禁 止 された 武 力 の 行 使 には 当 たらない ( ) 平 成 18 年 10 月 16 日 衆 テロ イラク 特 委 伴 野 豊 君 に 対 する 久 間 防 衛 庁 長 官 の 答 弁 について( 平 成 18 年 10 月 18 日 衆 テロ イラク 特 委 理 事 懇 提 出 ) 万 が 一 まさに 洋 上 給 油 を 実 施 中 の 自 衛 隊 の 艦 船 と 米 軍 艦 艇 とが 極 めて 接 近 しているような 場 合 には 自 衛 艦 があくまで 自 己 等 や 武 器 等 の 防 護 のために 武 器 を 使 用 することが 結 果 的 に 米 軍 艦 艇 に 対 する 攻 撃 を 防 ぐ 反 射 的 効 果 を 有 する 場 合 があり 得 ると 考 える 11

国 連 PKOを 含 む 国 際 協 力 等 12

武 力 の 行 使 との 一 体 化 論 武 力 の 行 使 には 当 たらない 活 動 武 力 の 行 使 との 一 体 化 武 力 行 使 との 一 体 化 論 とは 仮 に 自 らは 直 接 武 力 の 行 使 をしていないと しても 他 の 者 が 行 う 武 力 の 行 使 への 関 与 の 密 接 性 等 から 我 が 国 も 武 力 の 行 使 をしたとの 法 的 評 価 を 受 ける 場 合 があり 得 るとするものであり い わば 憲 法 上 の 判 断 に 関 する 当 然 の 事 理 を 述 べたものである ( 平 成 15 年 7 月 15 日 衆 議 院 議 員 伊 藤 英 成 君 提 出 内 閣 法 制 局 の 権 限 と 自 衛 権 についての 解 釈 に 関 する 質 問 に 対 する 答 弁 書 ) 国 際 法 には 存 在 しない 我 が 国 特 有 の 概 念 輸 送 一 体 化? 水 食 料 燃 料 等 の 提 供 捜 索 救 助 医 療 etc 13

現 在 の 一 体 化 の 判 断 基 準 他 国 による 武 力 の 行 使 と 一 体 となす 行 為 であるかどうかについては (1) 戦 闘 活 動 が 行 われている または 行 われようとしている 地 点 と 当 該 行 動 がなされる 場 所 との 地 理 的 関 係 (2) 当 該 行 動 等 の 具 体 的 内 容 (3) 他 国 の 武 力 の 行 使 の 任 に 当 たる 者 との 関 係 の 密 接 性 (4) 協 力 しようとする 相 手 の 活 動 の 現 況 等 の 諸 般 の 事 情 を 総 合 的 に 勘 案 して 個 々 的 に 判 断 さるべきものである 過 去 の 法 律 における 一 体 化 することがないことを 制 度 的 に 担 保 する 仕 組 み 周 辺 事 態 安 全 確 保 法 仕 組 みとして 後 方 地 域 を 設 定 ( 平 成 9 年 2 月 13 日 衆 予 算 委 大 森 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ) ( 後 方 地 域 =1 我 が 国 領 域 及 び2 現 に 戦 闘 行 為 が 行 われておらず かつ そこで 実 施 される 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 我 が 国 周 辺 の 公 海 及 びその 上 空 ) テロ 対 策 特 措 法, 補 給 支 援 特 措 法,イラク 特 措 法 仕 組 みとしていわゆる 非 戦 闘 地 域 を 設 定 (いわゆる 非 戦 闘 地 域 =1 我 が 国 領 域 及 び2 現 に 戦 闘 行 為 が 行 われておらず かつ そこで 実 施 される 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 公 海 及 びその 上 空 並 びに 外 国 の 領 域 ) 戦 闘 行 為 = 国 際 的 な 武 力 紛 争 の 一 環 として 行 われる 人 を 殺 傷 し 又 は 物 を 破 壊 する 行 為 14

関 連 の 条 文 及 び 答 弁 駆 け 付 け 警 護 と 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 国 際 平 和 協 力 法 第 24 条 第 1 項 ( 略 ) 国 際 平 和 協 力 業 務 に 従 事 する 隊 員 は 自 己 又 は 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 他 の 隊 員 若 しくはその 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 するためやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で ( 略 ) 武 器 を 使 用 することができる 駆 け 付 け 警 護 駆 け 付 け 警 護 における 武 器 使 用 について 自 己 の 生 命 身 体 の 危 険 がない 場 合 にあえて 駆 け 付 けて 武 器 を 使 用 するということであり 言 わば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 というべきものの 範 囲 を 超 えるというもの こ れは 国 又 は 国 に 準 ずる 組 織 に 対 して 行 うという 場 合 には 憲 法 第 9 条 の 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 当 たるおそれがある 参 外 交 防 衛 委 梶 田 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ( 平 成 23 年 10 月 27 日 ) 〇 任 務 遂 行 のための 武 器 使 用 PKO 活 動 における 任 務 の 遂 行 を 実 力 で 妨 げる 企 てに 対 抗 するための 武 器 の 使 用 こういうものはいわば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 というべきものを 超 えた 武 器 使 用 となり その 相 手 方 が 国 または 国 に 準 ずる 組 織 であった ような 場 合 に 憲 法 の 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 該 当 するおそれがある 衆 安 全 保 障 委 津 野 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ( 平 成 13 年 11 月 27 日 ) 国 に 準 ずる 組 織 国 に 準 ずる 組 織 と 申 しますのは 国 際 的 な 紛 争 の 当 事 者 たり 得 る 実 力 有 する 組 織 体 その 見 極 めは 正 に 具 体 的 な 個 別 具 体 の 事 案 の 事 実 関 係 が 当 該 行 為 の 主 体 が 一 定 の 政 治 的 な 主 張 を 有 し 相 応 の 組 織 や 軍 事 的 実 力 を 有 するものであって その 主 体 の 意 思 に 基 づいてその 破 壊 活 動 が 行 われているような 場 合 には その 行 為 が 国 に 準 ずる 組 織 によるものに 当 たるとされることがある 参 外 交 防 衛 委 秋 山 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ( 平 成 15 年 7 月 10 日 ) 枠 組 み 例 えば 仮 に 武 器 使 用 の 相 手 方 が 単 なる 犯 罪 集 団 であることが 明 確 な 場 合 など その 武 器 使 用 が 武 力 の 行 使 に 当 たるおそれがないと 言 えるような 枠 組 みを 設 定 することができる 場 合 があれば お 尋 ねのような 任 務 を 遂 行 する ための 武 器 使 用 でありましても 憲 法 上 許 容 されないわけではない ただし そのような 枠 組 みをどう 設 定 するか できるかということにつきましては 十 分 な 検 討 が 必 要 かと 存 じます 衆 テロ イラク 特 別 委 宮 崎 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ( 平 成 19 年 11 月 1 日 ) 15

駆 け 付 け 警 護 の 憲 法 上 の 問 題 〇 駆 け 付 け 警 護 における 武 器 使 用 について 自 己 の 生 命 身 体 の 危 険 がない 場 合 にあえて 駆 け 付 けて 武 器 を 使 用 するということであり 言 わば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 というべきものの 範 囲 を 超 えるというもの これは 国 又 は 国 に 準 ずる 組 織 に 対 して 行 うという 場 合 には 憲 法 第 9 条 の 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 当 たるおそれがある 参 外 交 防 衛 委 梶 田 内 閣 法 制 局 長 官 答 弁 ( 平 成 23 年 10 月 27 日 ) 〇 駆 け 付 けて 応 援 しようとした 対 象 の 事 態 ある 今 お 尋 ねの 攻 撃 をしているその 主 体 という 者 が 国 又 は 国 に 準 ずる 者 である 場 合 もあり 得 るわけでございまして そうでありますと それは 国 際 紛 争 ( )を 解 決 する 手 段 としての 武 力 の 行 使 ということに 及 ぶことが 及 びかねないということになる ( ) 国 際 紛 争 : 国 家 などの 間 で 特 定 の 問 題 について 意 見 を 異 にし 互 いに 自 己 の 意 見 を 主 張 して 譲 らず 対 立 して いる 状 態 参 外 交 防 衛 委 宮 崎 内 閣 法 制 局 第 1 部 長 答 弁 ( 平 成 15 年 5 月 15 日 ) 〇 以 上 のように 駆 け 付 け 警 護 の 問 題 は 我 が 国 要 員 による 武 器 の 使 用 が 憲 法 第 9 条 の 禁 じた 武 力 の 行 使 に 当 たるとおそれがあるという 我 が 国 憲 法 に 関 する 議 論 〇 他 方 PKO 等 の 国 際 平 和 協 力 において 駆 け 付 け 警 護 の 相 手 方 ( 例 :イラクにおけるオランダ 軍 )は 個 別 的 又 は 集 団 的 自 衛 権 を 行 使 して 同 地 に 展 開 しているわけではなく これに 駆 け 付 けて 警 護 を 行 ったとしても 相 手 方 が 自 衛 権 を 行 使 していない 以 上 我 が 国 にとって 集 団 的 自 衛 権 の 問 題 にはな らない 16

武 器 の 使 用 と 武 力 の 行 使 国 際 平 和 協 力 法 武 器 の 使 用 火 器 等 直 接 人 を 殺 傷 し 又 は 武 力 闘 争 の 手 段 として 物 を 破 壊 することを 目 的 とする 機 械 等 を その 物 の 本 来 の 用 法 に 従 って 用 いること 公 共 の 秩 序 の 維 持 や 人 命 財 産 の 保 護 等 に 際 し 自 衛 隊 法 等 の 法 律 により 認 められている 武 力 の 行 使 憲 法 第 9 条 第 1 項 の 武 力 の 行 使 とは 基 本 的 には 国 家 の 物 的 人 的 組 織 体 による 国 際 的 な 武 力 紛 争 ( 注 )の 一 環 としての 戦 闘 行 為 をいう 自 衛 権 発 動 の 三 要 件 ( 我 が 国 に 対 する 急 迫 不 正 の 侵 害 これを 排 除 す るために 他 の 適 当 な 手 段 がない 必 要 最 小 限 度 の 実 力 の 行 使 )を 満 た す 場 合 にのみ 行 使 が 許 される ( 注 ) 国 家 又 は 国 家 に 準 ずる 組 織 の 間 において 生 ずる 武 力 を 用 いた 争 い 武 力 の 行 使 は 武 器 の 使 用 を 含 む 実 力 の 行 使 に 係 る 概 念 である が 武 器 の 使 用 がすべて 憲 法 第 9 条 第 1 項 の 禁 止 する 武 力 の 行 使 に 当 たるとは 言 えない ( 衆 国 際 平 和 特 委 理 事 会 提 出 平 成 3 年 9 月 27 日 ) 日 本 国 憲 法 第 9 条 日 本 国 民 は 正 義 と 秩 序 を 基 調 とする 国 際 平 和 を 誠 実 に 希 求 し 国 権 の 発 動 たる 戦 争 と 武 力 による 威 嚇 又 は 武 力 の 行 使 は 国 際 紛 争 を 解 決 する 手 段 としては 永 久 にこれを 放 棄 する 17

国 際 平 和 協 力 法 (PKO 法 ) 第 24 条 第 1 項 ( 略 ) 国 際 平 和 協 力 業 務 に 従 事 する 隊 員 は 自 己 又 は 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 他 の 隊 員 若 しくはその 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 するためやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で ( 略 ) 武 器 を 使 用 することができる 政 府 見 解 ( 平 成 3 年 9 月 27 日 武 器 の 使 用 と 武 力 の 行 使 の 関 係 について 衆 国 際 平 和 協 力 特 委 提 出 ) 自 己 又 は 自 己 とともに 現 場 に 所 在 する 隊 員 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 することは いわば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 というべきものであるから そのために 必 要 な 最 小 限 の 武 器 の 使 用 は 憲 法 第 9 条 第 1 項 で 禁 止 され た 武 力 の 行 使 には 当 たらない 武 器 等 防 護 我 が 国 の 防 衛 力 を 構 成 する 重 要 な 物 的 手 段 を 破 壊 奪 取 しようとする 行 為 から 武 器 等 を 防 護 するため の 武 器 の 使 用 自 衛 隊 法 第 95 条 国 際 平 和 協 力 法 における 武 器 使 用 権 限 いわば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 としての 武 器 の 使 用 自 己 又 は 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 他 の 隊 員 若 しくはその 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 っ た 者 の 生 命 又 は 身 体 の 防 衛 のための 武 器 の 使 用 自 衛 官 は 自 衛 隊 の 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 又 は 液 体 燃 料 を 職 務 上 警 護 するに 当 た り 人 又 は 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 若 しくは 液 体 燃 料 を 防 護 するため 必 要 であると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる ただし 刑 法 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 のほか 人 に 危 害 を 与 えてはならない 政 府 見 解 ( 平 成 11 年 4 月 23 日 自 衛 隊 法 第 95 条 に 規 定 する 武 器 の 使 用 について 衆 防 衛 指 針 特 委 理 事 会 提 出 ) このような 武 器 の 使 用 は 自 衛 隊 の 武 器 等 という 我 が 国 の 防 衛 力 を 構 成 する 重 要 な 物 的 手 段 を 破 壊 奪 取 しようと する 行 為 からこれらを 防 護 するための 極 めて 受 動 的 かつ 限 定 的 な 必 要 最 小 限 の 行 為 であり それが 我 が 国 領 域 外 で 行 われたとしても 憲 法 第 9 条 第 1 項 で 禁 止 された 武 力 の 行 使 には 当 たらない 18

国 際 平 和 協 力 法 における 武 器 使 用 権 限 ( 部 隊 派 遣 の 自 衛 官 のケース) 武 器 使 用 の 要 件 武 器 使 用 の 限 度 危 害 許 容 要 件 以 下 の 者 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 するため 〇 自 己 〇 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 他 の 自 衛 隊 員 国 際 平 和 協 力 隊 員 〇 その 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 っ た 者 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 正 当 防 衛 緊 急 避 難 19

自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 について 1 不 測 の 攻 撃 を 受 けて 自 衛 官 と 共 通 の 危 険 にさらされたときに 2その 現 場 において 3その 生 命 又 は 身 体 の 安 全 確 保 について 自 衛 官 の 指 示 に 従 うことが 期 待 される 者 具 体 的 には 例 えば 以 下 のような 者 が 該 当 し 得 ると 考 えられる 1 自 衛 隊 の 宿 営 地 に 所 在 する 他 国 のPKO 要 員 (ただし 部 隊 として 行 動 し 自 ら 防 護 している 者 は 除 く ) 国 連 職 員 国 際 機 関 の 職 員 専 門 家 NGOの 職 員 通 訳 その 他 の 業 務 の 補 助 者 視 察 者 招 待 者 報 道 関 係 者 2 自 衛 官 が 車 両 等 に 同 乗 させている 他 国 のPKO 要 員 (ただし 部 隊 として 行 動 し 自 ら 防 護 している 者 は 除 く ) 国 連 職 員 国 際 機 関 の 職 員 専 門 家 NGOの 職 員 視 察 者 招 待 者 報 道 関 係 者 3 自 衛 官 が 職 務 遂 行 に 伴 い 同 行 する 通 訳 道 案 内 視 察 者 20

自 衛 隊 法 第 95 条 が 規 定 する 武 器 等 の 防 護 のための 武 器 の 使 用 武 器 使 用 の 要 件 武 器 使 用 の 限 度 危 害 許 容 要 件 自 衛 隊 の 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 又 は 液 体 燃 料 等 の 防 護 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 正 当 防 衛 緊 急 避 難 政 府 統 一 見 解 自 衛 隊 法 第 95 条 は 自 衛 隊 の 武 器 等 という 我 が 国 の 防 衛 力 を 構 成 する 重 要 な 物 的 手 段 を 破 壊 奪 取 しようとする 行 為 から 当 該 武 器 等 を 防 護 するために 認 められているものであり その 行 使 の 要 件 は 従 来 から 以 下 のように 解 されている (1) 武 器 を 使 用 できるのは 職 務 上 武 器 等 の 警 護 に 当 たる 自 衛 官 に 限 られていること (2) 武 器 等 の 退 避 によってもその 防 護 が 不 可 能 である 場 合 等 他 に 手 段 のないやむを 得 ない 場 合 で なければ 武 器 を 使 用 できないこと (3) 武 器 の 使 用 は いわゆる 警 察 比 例 の 原 則 に 基 づき 事 態 に 応 じて 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 に 限 られること (4) 防 護 対 象 の 武 器 等 が 破 壊 された 場 合 や 相 手 方 が 襲 撃 を 中 止 し 又 は 逃 走 した 場 合 には 武 器 の 使 用 ができなくなること (5) 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 の 要 件 を 満 たす 場 合 でなければ 人 に 危 害 を 与 えてはならないこと 自 衛 隊 法 第 95 条 に 基 づく 武 器 の 使 用 は 以 上 のような 性 格 を 持 つものであり あくまで 現 場 にある 防 護 対 象 を 防 護 するための 受 動 的 な 武 器 使 用 である 21

武 器 使 用 権 限 についての 憲 法 との 関 係 の 整 理 任 務 遂 行 を 実 力 をもっ て 妨 げる 企 てに 抵 抗 する ための 武 器 使 用 (いわゆる Bタイプ ) ( 自 己 保 存 型 の 武 器 使 用 を 超 える) 人 物 等 の 警 護 のための 武 器 使 用 ( 憲 法 第 9 条 の 禁 ずる 武 力 の 行 使 に 該 当 する おそれあり) 武 器 使 用 の 相 手 方 が 単 なる 犯 罪 集 団 であるこ とが 明 確 な 場 合 など その 武 器 使 用 が 武 力 の 行 使 に 当 たるおそれがないと 言 えるような 枠 組 みを 設 定 することができる 場 合 があれば お 尋 ねのよ うな 任 務 を 遂 行 するための 武 器 使 用 でありまして も 憲 法 上 許 容 されないわけではない (H19 年 11 月 1 日 法 制 局 長 官 答 弁 ) 自 衛 隊 法 第 95 条 ( 武 器 等 防 護 ) 〇 (H13 年 のPKO 法 改 正 により 措 置 ) 自 衛 権 を 行 使 するための 物 的 手 段 の 保 全 というのは 人 命 を 防 護 するための 自 然 権 的 権 利 に 匹 敵 する 重 要 な 基 本 的 な 権 利 (H11 年 3 月 26 日 法 制 局 長 官 答 弁 ) 的 い 権 わ 利 ば と 自 い 己 う 保 べ 存 き の も た の め の 自 然 権 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 す る その 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 下 に 入 った 者 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 自 衛 隊 員 等 自 己 〇 〇 〇 (H13 年 のPKO 法 改 正 により 措 置 ) 武 器 使 用 の 態 様 防 護 対 象 武 器 使 用 の 相 手 国 又 は 国 に 準 ずる 組 織 国 又 は 国 に 準 ずる 組 織 以 外 の 者 ( 例 : 私 的 集 団 ) 22

防 護 対 象 別 の 武 器 使 用 の 可 否 人 防 護 対 象 自 己 自 国 の 要 員 国 連 要 員 他 国 の 要 員 国 際 要 員 民 間 人 可 否 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 場 合 は 可 その 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 下 に 入 った 者 ならば 可 国 連 の 施 設 地 域 物 品 物 その 他 の 施 設 地 域 物 品 自 国 自 衛 隊 法 第 95 条 ( )に 定 める 範 囲 のものであれば 可 他 国 ( ) 自 衛 隊 法 第 95 条 自 衛 官 は 自 衛 隊 の 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 又 は 液 体 燃 料 を 職 務 上 警 護 するに 当 た り 人 又 は 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 若 しくは 液 体 燃 料 を 防 護 するため 必 要 であると 認 め る 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる ただし 刑 法 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 のほか 人 に 危 害 を 与 えてはならない 23

武 器 使 用 権 限 武 器 の 使 用 は 人 に 危 害 を 与 えないものを 含 む 概 念 武 器 の 使 用 は 人 に 危 害 を 与 える 射 撃 に 限 らず 人 に 銃 を 構 えて 威 嚇 することや 警 告 射 撃 を 行 うこと 等 も 含 む 人 に 銃 を 構 えて 威 嚇 する 警 告 射 撃 危 害 射 撃 24

危 害 許 容 要 件 とは 相 手 に 危 害 を 与 えるような 武 器 の 使 用 が 許 容 される 要 件 のこと 警 職 法 第 7 条 においては 危 害 許 容 要 件 の 一 つとして 正 当 防 衛 ( 刑 法 第 36 条 )に 該 当 する 場 合 が 挙 げられている 刑 法 第 36 条 ( 正 当 防 衛 ) 危 害 許 容 要 件 急 迫 不 正 の 侵 害 に 対 して 自 己 又 は 他 人 の 権 利 を 防 衛 するため やむを 得 ずにした 行 為 は 罰 しない 侵 害 の 急 迫 性 とは 法 益 の 侵 害 が 現 に 存 在 しているか 又 は 間 近 に 迫 っている 状 況 をいう 相 手 が 撃 たないと 武 器 の 使 用 ができないわけではない 不 審 者 を 単 に 発 見 した 場 合 襲 撃 者 の 侵 害 行 為 が 間 近 に 迫 っている 場 合 襲 撃 者 が 射 撃 してきた 場 合 怪 しいぞ 撃 ってしまえ! 危 ない! 撃 て! 例 : 武 器 を 構 えた 場 合 うっ! 撃 て! 自 衛 官 不 審 者 自 衛 官 襲 撃 者 自 衛 官 襲 撃 者 25

国 連 PKOにおける 武 器 使 用 の 基 本 的 な 考 え 方 自 衛 及 び 任 務 防 衛 以 外 の 実 力 不 行 使 が 原 則 であり 実 力 の 行 使 は 他 の 説 得 の 方 法 が 尽 くされた 際 の 最 後 の 解 決 手 段 具 体 的 な 武 器 使 用 権 限 については 個 別 の 国 連 PKOミッションのROE(Rules Of Engagement)によって 定 められて いるところ 概 ね 以 下 の 特 徴 を 有 する 1 比 例 原 則 ( 我 が 国 のいわゆる 警 察 比 例 の 原 則 と 類 似 ) 2 防 護 対 象 や 武 器 使 用 可 能 な 状 況 が いわゆるポジリスト 方 式 により 個 別 に 記 載 3 致 死 的 射 撃 と 非 致 死 的 射 撃 を 区 別 1 比 例 原 則 国 連 PKOのROEのマスターリスト( )において 必 要 最 小 限 の 実 力 の 行 使 の 原 則 (the principle of minimum necessary force) が 常 に 順 守 されなければならない 旨 が 規 定 されており また 個 別 の 国 連 PKOミッションのROEにおいて いかなる 実 力 の 行 使 も 目 的 の 達 成 に 必 要 な 範 囲 に 限 定 されることや 実 力 の 行 使 のレベルと 対 象 となる 脅 威 のレベルは 均 衡 しなければならな いこと 等 が 規 定 されている < 参 考 > 警 察 官 職 務 執 行 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 136 号 ) ( 武 器 の 使 用 ) 第 7 条 警 察 官 は 犯 人 の 逮 捕 若 しくは 逃 走 の 防 止 自 己 若 しく は 他 人 に 対 する 防 護 又 は 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のた め 必 要 であると 認 める 相 当 な 理 由 のある 場 合 においては そ の 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 但 し 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 第 36 条 ( 正 当 防 衛 ) 若 しくは 同 法 第 37 条 ( 緊 急 避 難 )に 該 当 する 場 合 又 は 左 の 各 号 の 一 に 該 当 する 場 合 を 除 いては 人 に 危 害 を 与 えてはならない 一 二 ( 略 ) 2 防 護 対 象 等 の 記 載 (ポジリスト 方 式 ) 武 器 の 使 用 に 関 して 一 定 の 施 設 物 品 や 人 といった 防 護 対 象 の 特 定 や 拘 束 されている 者 の 逃 亡 の 阻 止 行 動 の 自 由 阻 害 阻 害 意 図 の 排 除 のためといった 状 況 を 設 定 するなど 武 器 を 使 用 できる 場 合 を 個 別 に 規 定 3 致 死 的 射 撃 と 非 致 死 的 射 撃 の 区 別 致 死 的 射 撃 まで 許 容 される 場 合 (up to, and including deadly force)と 許 容 されない 場 合 (excluding deadly force 例 : 警 告 射 撃 等 )が 区 別 されている ( 例 :マスターリスト( )では 人 の 防 護 については 全 ての 防 護 対 象 状 況 に 関 して 危 害 射 撃 まで 認 められているが 施 設 物 品 の 防 護 については 例 えば 重 要 な(key) 施 設 物 品 の 防 護 であっても 致 死 的 射 撃 まで 認 められる 場 合 とが 認 められない 場 合 とが 区 別 されている ) 26 ( ) 国 連 はROEのマスターリストを 公 表 していないため 一 般 書 籍 (Trevor Findlay, The Use of Force in UN Peace Operations (SIPRI 2002)) に 基 づく

国 連 PKOにおける 武 器 使 用 権 限 の 例 との 比 較 イメージ 防 護 対 象 人 物 国 連 PKO 法 自 己 国 連 要 員 国 際 機 関 の 職 員 等 民 間 人 自 国 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 他 国 自 己 の 管 理 下 に 入 った 者 国 連 の 施 設 地 域 物 品 その 他 の 施 設 地 域 物 品 自 国 自 衛 隊 法 第 95 条 の 武 器 等 防 護 他 国 拘 束 されている 者 の 逃 亡 を 阻 止 するための 武 器 使 用 行 動 の 自 由 阻 害 阻 害 意 図 の 排 除 のための 武 器 使 用 国 連 ROEは 各 ミッションにより 異 なり 一 様 ではない また 国 連 はROEのマスターリストを 公 表 していないため 一 般 書 籍 (Trevor Findlay, The Use of Force in UN Peace Operations (SIPRI 2002)) に 基 づく あくまでもイメージ 図 であり 精 緻 を 期 したものではない 27

諸 外 国 の 国 際 平 和 と 安 定 のための 活 動 の 概 要 ( 主 たる 任 務 業 務 の 例 ) 停 戦 合 意 の 履 行 確 保 活 動 紛 争 停 止 の 遵 守 状 況 の 監 視 緩 衡 地 域 帯 における 駐 留 巡 回 後 方 支 援 活 動 PKO 要 員 等 のための 輸 送 整 備 建 設 PKO 要 員 等 の 食 料 燃 料 等 の 補 給 PKO 要 員 等 への 医 療 の 提 供 捜 索 救 助 人 道 復 興 支 援 活 動 国 のインフラの 復 旧 地 雷 除 去 難 民 支 援 DDR( 武 装 解 除 動 員 解 除 社 会 復 帰 ) 治 安 部 門 改 革 (SSR: 軍 警 察 の 育 成 ) 国 の 機 関 に 対 する 助 言 指 導 法 の 支 配 人 権 擁 護 警 護 活 動 ミッションの 要 員 施 設 物 品 の 保 護 復 興 支 援 活 動 等 を 行 うNGO 等 の 保 護 安 全 確 保 活 動 ( 治 安 維 持 ) 駐 留 巡 回 検 問 拘 束 襲 撃 された 市 民 の 救 助 28

自 衛 隊 による 在 外 邦 人 等 の 輸 送 29

自 衛 隊 による 在 外 邦 人 等 の 輸 送 ( 法 的 枠 組 ) 法 的 枠 組 防 衛 大 臣 行 動 命 令 自 衛 隊 の 部 隊 自 衛 隊 法 84 条 の3 第 1 項 生 命 等 の 保 護 を 要 する 邦 人 の 輸 送 を 依 頼 輸 送 の 安 全 について 協 議 輸 送 の 実 施 について 回 答 予 想 される 危 険 及 びこれを 避 けるた めの 方 策 について 協 議 し 輸 送 を 安 全 に 実 施 することができると 認 める ときは 輸 送 を 行 うことができる 外 国 における 災 害 騒 乱 その 他 の 緊 急 事 態 生 命 又 は 身 体 の 保 護 を 要 する 邦 人 外 務 大 臣 準 備 行 為 としての 国 外 への 移 動 待 機 又 は 輸 送 の 実 施 に 際 し 必 要 に 応 じ 閣 議 決 定 を 行 う 自 衛 隊 法 84 条 の3 第 2 項 及 び 第 3 項 使 用 する 自 衛 隊 のアセット 国 賓 等 の 輸 送 に 供 する 航 空 機 政 府 専 用 機 輸 送 の 用 に 主 として 供 するための 航 空 機 C-1,C-130,KC-767,U-4,YS-11,CH-47J/JA 輸 送 に 適 する 船 舶 (H11 改 正 時 追 加 ) 護 衛 艦, 輸 送 艦, 補 給 艦 船 舶 に 搭 載 された 回 転 翼 航 空 機 (H11 改 正 時 追 加 ) SH-60J/K 輸 送 に 適 する 車 両 (H25 改 正 時 追 加 ) 高 機 動 車, 軽 装 甲 機 動 車 等 自 衛 隊 法 94 条 の5 及 び95 条 武 器 使 用 権 限 (H11 改 正 時 追 加 H25 改 正 時 一 部 修 正 ) 自 己 又 は 輸 送 対 象 者 等 の 生 命 等 の 防 護 のための 武 器 使 用 ( 隊 法 94 条 の5) 自 衛 隊 の 武 器 等 の 防 護 のための 武 器 使 用 ( 隊 法 95 条 ) 閣 議 決 定 自 衛 隊 による 在 外 邦 人 等 の 輸 送 に 関 する 方 針 を 明 示 (H25 改 正 時 旧 決 定 を 廃 止 し 新 たに 制 定 ) < 参 考 > 緊 急 時 における 在 外 邦 人 の 保 護 の 流 れ 1 平 時 における 準 備 2 邦 人 の 退 避 が 必 要 となるおそれ 3 邦 人 の 緊 急 退 避 が 必 要 となる 場 合 ( 右 のうち 最 も 迅 速 かつ 安 全 な 手 段 を 選 択 ) 情 報 収 集 活 動 の 強 化 邦 人 への 情 報 提 供 連 絡 体 制 の 確 保 外 務 省 渡 航 情 報 の 積 極 的 発 出 邦 人 の 渡 航 の 抑 制 現 地 大 使 館 における 自 主 的 な 退 避 の 勧 奨 商 用 定 期 便 による 早 期 退 避 - 空 海 の 商 用 便 ( 臨 時 便 を 含 む)の 利 用 を 促 す - 政 府 チャーター 機 船 舶 の 活 用 - 政 府 専 用 機 等 の 自 衛 隊 機 船 舶 車 両 の 活 用 - 友 好 国 から 邦 人 退 避 活 動 のための 協 力 を 確 保 30

自衛隊による在外邦人等輸送のイメージ 集合場所 在外公館 日本人学校等 緊急事態 法改正により追加 集合場所から出国までの 基本的な流れ 空港 スクリーニング セキュリティーチェック 出国手続 在外公館等 在外公館職員から自衛隊員へ の在外邦人等の引き継ぎ 港湾 自衛隊が保護対象者等を輸送 本邦又は 近隣の安全地域 沖合 31

米 艦 防 護 弾 道 ミサイル 防 衛 32

米 艦 防 護 弾 道 ミサイル 防 衛 ( 状 況 別 の 法 的 整 理 ) 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 武 器 等 防 護 ( 自 衛 隊 法 第 95 条 ) 弾 道 ミサイル 破 壊 措 置 ( 同 第 82 条 の3) 等 の 規 定 あり 武 力 の 行 使 に 当 たらない 武 器 の 使 用 米 国 に 対 する 武 力 攻 撃 に 至 らない 侵 害 日 米 いずれに 対 しても まだ 武 力 攻 撃 が 発 生 していない 段 階 で は 例 えば 以 下 の 状 況 が 生 じ 得 る 米 国 に 対 する 武 力 攻 撃 と 直 ちに 判 断 がつかない 米 艦 への 攻 撃 の 防 護 ( 事 例 3) 誤 射 等 により 米 国 に 向 かう 弾 道 ミサイルの 迎 撃 憲 法 が 禁 じていない 武 力 の 行 使 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 は 発 生 していないが 米 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 既 に 発 生 米 艦 防 護 ( 事 例 9,12) 弾 道 ミサイル 迎 撃 ( 事 例 7,11) 集 団 的 自 衛 権 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 既 に 発 生 個 別 的 自 衛 権 33

関 連 条 文 34

自 衛 隊 法 第 3 条 ( 自 衛 隊 の 任 務 ) 1 自 衛 隊 は 我 が 国 の 平 和 と 独 立 を 守 り 国 の 安 全 を 保 つため 直 接 侵 略 及 び 間 接 侵 略 に 対 し 我 が 国 を 防 衛 することを 主 たる 任 務 とし 必 要 に 応 じ 公 共 の 秩 序 の 維 持 に 当 たるものとする 2 自 衛 隊 は 前 項 に 規 定 するもののほか 同 項 の 主 たる 任 務 の 遂 行 に 支 障 を 生 じない 限 度 において かつ 武 力 による 威 嚇 又 は 武 力 の 行 使 に 当 た らない 範 囲 において 次 に 掲 げる 活 動 であつて 別 に 法 律 で 定 めるところにより 自 衛 隊 が 実 施 することとされるものを 行 うことを 任 務 とする 一 我 が 国 周 辺 の 地 域 における 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 に 重 要 な 影 響 を 与 える 事 態 に 対 応 して 行 う 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 の 確 保 に 資 する 活 動 二 国 際 連 合 を 中 心 とした 国 際 平 和 のための 取 組 への 寄 与 その 他 の 国 際 協 力 の 推 進 を 通 じて 我 が 国 を 含 む 国 際 社 会 の 平 和 及 び 安 全 の 維 持 に 資 する 活 動 ( 以 下 略 ) 第 76 条 ( 防 衛 出 動 ) 内 閣 総 理 大 臣 は 我 が 国 に 対 する 外 部 からの 武 力 攻 撃 が 発 生 した 事 態 又 は 武 力 攻 撃 が 発 生 する 明 白 な 危 険 が 切 迫 していると 認 められるに 至 った 事 態 に 際 して 我 が 国 を 防 衛 するため 必 要 があると 認 める 場 合 には 自 衛 隊 の 全 部 又 は 一 部 の 出 動 を 命 ずることができる この 場 合 においては 武 力 攻 撃 事 態 等 における 我 が 国 の 平 和 と 独 立 並 びに 国 及 び 国 民 の 安 全 の 確 保 に 関 する 法 律 第 9 条 の 定 めるところにより 国 会 の 承 認 を 得 なければな らない 第 78 条 ( 命 令 による 治 安 出 動 ) 1 内 閣 総 理 大 臣 は 間 接 侵 略 その 他 の 緊 急 事 態 に 際 して 一 般 の 警 察 力 をもつては 治 安 を 維 持 することができないと 認 められる 場 合 には 自 衛 隊 の 全 部 又 は 一 部 の 出 動 を 命 ずることができる 2 内 閣 総 理 大 臣 は 前 項 の 規 定 による 出 動 を 命 じた 場 合 には 出 動 を 命 じた 日 から20 日 以 内 に 国 会 に 付 議 して その 承 認 を 求 めなければならない ( 以 下 略 ) 第 81 条 ( 要 請 による 治 安 出 動 ) 1 都 道 府 県 知 事 は 治 安 維 持 上 重 大 な 事 態 につきやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 場 合 には 当 該 都 道 府 県 の 都 道 府 県 公 安 委 員 会 と 協 議 の 上 内 閣 総 理 大 臣 に 対 し 部 隊 等 の 出 動 を 要 請 することができる 2 内 閣 総 理 大 臣 は 前 項 の 要 請 があり 事 態 やむを 得 ないと 認 める 場 合 には 部 隊 等 の 出 動 を 命 ずることができる 第 82 条 ( 海 上 における 警 備 行 動 ) 防 衛 大 臣 は 海 上 における 人 命 若 しくは 財 産 の 保 護 又 は 治 安 の 維 持 のため 特 別 の 必 要 がある 場 合 には 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 自 衛 隊 の 部 隊 に 海 上 において 必 要 な 行 動 をとることを 命 ずることができる 第 82 条 の2( 海 賊 対 処 行 動 ) 防 衛 大 臣 は 海 賊 行 為 の 処 罰 及 び 海 賊 行 為 への 対 処 に 関 する 法 律 ( 平 成 21 年 法 律 第 55 号 )の 定 めるところにより 自 衛 隊 の 部 隊 による 海 賊 対 処 行 動 を 行 わせることができる 35

自 衛 隊 法 第 82 条 の3 ( 弾 道 ミサイル 等 に 対 する 破 壊 措 置 ) 1 防 衛 大 臣 は 弾 道 ミサイル 等 ( 弾 道 ミサイルその 他 その 落 下 により 人 命 又 は 財 産 に 対 する 重 大 な 被 害 が 生 じると 認 められる 物 体 であつて 航 空 機 以 外 のものをいう 以 下 同 じ )が 我 が 国 に 飛 来 するおそれがあり その 落 下 による 我 が 国 領 域 における 人 命 又 は 財 産 に 対 する 被 害 を 防 止 するため 必 要 が あると 認 めるときは 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 自 衛 隊 の 部 隊 に 対 し 我 が 国 に 向 けて 現 に 飛 来 する 弾 道 ミサイル 等 を 我 が 国 領 域 又 は 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む )の 上 空 において 破 壊 する 措 置 をとるべき 旨 を 命 ずることができる 2 防 衛 大 臣 は 前 項 に 規 定 するおそれがなくなつたと 認 めるときは 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 速 やかに 同 項 の 命 令 を 解 除 しなければならない 3 防 衛 大 臣 は 第 1 項 の 場 合 のほか 事 態 が 急 変 し 同 項 の 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 るいとまがなく 我 が 国 に 向 けて 弾 道 ミサイル 等 が 飛 来 する 緊 急 の 場 合 における 我 が 国 領 域 における 人 命 又 は 財 産 に 対 する 被 害 を 防 止 するため 防 衛 大 臣 が 作 成 し 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 受 けた 緊 急 対 処 要 領 に 従 い あらかじめ 自 衛 隊 の 部 隊 に 対 し 同 項 の 命 令 をすることができる この 場 合 において 防 衛 大 臣 は その 命 令 に 係 る 措 置 をとるべき 期 間 を 定 め るものとする ( 以 下 略 ) 4 前 項 の 緊 急 対 処 要 領 の 作 成 及 び 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 に 関 し 必 要 な 事 項 は 政 令 で 定 める 内 閣 総 理 大 臣 は 第 一 項 又 は 第 三 項 の 規 定 による 措 置 がとられたときは その 結 果 を 速 やかに 国 会 に 報 告 しなければならない 第 84 条 ( 領 空 侵 犯 に 対 する 措 置 ) 防 衛 大 臣 は 外 国 の 航 空 機 が 国 際 法 規 又 は 航 空 法 ( 昭 和 二 十 七 年 法 律 第 二 百 三 十 一 号 )その 他 の 法 令 の 規 定 に 違 反 してわが 国 の 領 域 の 上 空 に 侵 入 したときは 自 衛 隊 の 部 隊 に 対 し これを 着 陸 させ 又 はわが 国 の 領 域 の 上 空 から 退 去 させるため 必 要 な 措 置 を 講 じさせることができる 第 84 条 の2( 機 雷 等 の 除 去 ) 海 上 自 衛 隊 は 防 衛 大 臣 の 命 を 受 け 海 上 における 機 雷 その 他 の 爆 発 性 の 危 険 物 の 除 去 及 びこれらの 処 理 を 行 うものとする 第 84 条 の3( 在 外 邦 人 等 の 輸 送 ) 1 防 衛 大 臣 は 外 務 大 臣 から 外 国 における 災 害 騒 乱 その 他 の 緊 急 事 態 に 際 して 生 命 又 は 身 体 の 保 護 を 要 する 邦 人 の 輸 送 の 依 頼 があつた 場 合 に おいて 当 該 輸 送 において 予 想 される 危 険 及 びこれを 避 けるための 方 策 について 外 務 大 臣 と 協 議 し 当 該 輸 送 を 安 全 に 実 施 することができると 認 め るときは 当 該 邦 人 の 輸 送 を 行 うことができる この 場 合 において 防 衛 大 臣 は 外 務 大 臣 から 当 該 緊 急 事 態 に 際 して 生 命 若 しくは 身 体 の 保 護 を 要 す る 外 国 人 として 同 乗 させることを 依 頼 された 者 当 該 外 国 との 連 絡 調 整 その 他 の 当 該 輸 送 の 実 施 に 伴 い 必 要 となる 措 置 をとらせるため 当 該 輸 送 の 職 務 に 従 事 する 自 衛 官 に 同 行 させる 必 要 があると 認 められる 者 又 は 当 該 邦 人 若 しくは 当 該 外 国 人 の 家 族 その 他 の 関 係 者 で 当 該 邦 人 若 しくは 当 該 外 国 人 に 早 期 に 面 会 させ 若 しくは 同 行 させることが 適 当 であると 認 められる 者 を 同 乗 させることができる 2 前 項 の 輸 送 は 第 100 条 の5 第 2 項 の 規 定 により 保 有 する 航 空 機 により 行 うものとする ただし 当 該 輸 送 に 際 して 使 用 する 空 港 施 設 の 状 況 当 該 輸 送 の 対 象 となる 邦 人 の 数 その 他 の 事 情 によりこれによることが 困 難 であると 認 められるときは 次 に 掲 げる 航 空 機 又 は 船 舶 により 行 うことができる 一 輸 送 の 用 に 主 として 供 するための 航 空 機 ( 第 100 条 の5 第 2 項 の 規 定 により 保 有 するものを 除 く ) 二 前 項 の 輸 送 に 適 する 船 舶 三 前 号 に 掲 げる 船 舶 に 搭 載 された 回 転 翼 航 空 機 で 第 1 号 に 掲 げる 航 空 機 以 外 のもの( 当 該 船 舶 と 陸 地 との 間 の 輸 送 に 用 いる 場 合 におけるものに 限 る ) 3 第 1 項 の 輸 送 は 前 項 に 規 定 する 航 空 機 又 は 船 舶 のほか 特 に 必 要 があると 認 められるときは 当 該 輸 送 に 適 する 車 両 ( 当 該 輸 送 のために 借 り 受 けて 使 用 するものを 含 む 第 94 条 の5において 同 じ )により 行 うことができる 36

自 衛 隊 法 第 84 条 の4( 後 方 地 域 支 援 等 ) 1 ( 略 ) 2 防 衛 大 臣 は 第 3 条 第 2 項 に 規 定 する 活 動 として 次 の 各 号 に 掲 げる 法 律 の 定 めるところにより それぞれ 当 該 各 号 に 定 める 活 動 を 行 わせるこ とができる 一 ( 略 ) 二 周 辺 事 態 に 際 して 実 施 する 船 舶 検 査 活 動 に 関 する 法 律 部 隊 等 による 船 舶 検 査 活 動 及 びその 実 施 に 伴 う 後 方 地 域 支 援 としての 役 務 の 提 供 三 四 ( 略 ) 第 88 条 ( 防 衛 出 動 時 の 武 力 行 使 ) 1 第 76 条 第 1 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 は わが 国 を 防 衛 するため 必 要 な 武 力 を 行 使 することができる 2 前 項 の 武 力 行 使 に 際 しては 国 際 の 法 規 及 び 慣 例 によるべき 場 合 にあってはこれを 遵 守 し かつ 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 をこえてはならないものとする 第 89 条 ( 治 安 出 動 時 の 権 限 ) 1 警 察 官 職 務 執 行 法 の 規 定 は 第 78 条 第 1 項 又 は 第 81 条 第 2 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する ( 以 下 略 ) 2 前 項 において 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 自 衛 官 が 武 器 を 使 用 するには 刑 法 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 を 除 き 当 該 部 隊 指 揮 官 の 命 令 によらなければならない 第 90 条 ( 治 安 出 動 時 の 権 限 ) 第 78 条 第 1 項 又 は 第 81 条 第 2 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 自 衛 官 は 前 条 の 規 定 により 武 器 を 使 用 する 場 合 のほか 次 の 各 号 の 一 に 該 当 すると 認 める 相 当 の 理 由 があるときは その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる 一 職 務 上 警 護 する 人 施 設 又 は 物 件 が 暴 行 又 は 侵 害 を 受 け 又 は 受 けようとする 明 白 な 危 険 があり 武 器 を 使 用 するほか 他 にこれを 排 除 する 適 当 な 手 段 がない 場 合 二 多 衆 集 合 して 暴 行 若 しくは 脅 迫 をし 又 は 暴 行 若 しくは 脅 迫 をしようとする 明 白 な 危 険 があり 武 器 を 使 用 するほか 他 にこれを 鎮 圧 し 又 は 防 止 する 適 当 な 手 段 がない 場 合 三 前 号 に 掲 げる 場 合 のほか 小 銃 機 関 銃 ( 機 関 けん 銃 を 含 む ) 砲 化 学 兵 器 生 物 兵 器 その 他 その 殺 傷 力 がこれらに 類 する 武 器 を 所 持 し 又 は 所 持 していると 疑 うに 足 りる 相 当 の 理 由 のある 者 が 暴 行 又 は 脅 迫 をし 又 はする 高 い 蓋 然 性 があり 武 器 を 使 用 するほか 他 にこれを 鎮 圧 し 又 は 防 止 する 適 当 な 手 段 がない 場 合 2 前 条 第 2 項 の 規 定 は 前 項 の 場 合 について 準 用 する 第 91 条 1 海 上 保 安 庁 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 28 号 ) 第 16 条 第 17 条 第 1 項 及 び 第 18 条 の 規 定 は 第 78 条 第 1 項 又 は 第 81 条 第 2 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 三 等 海 曹 以 上 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する 2 海 上 保 安 庁 法 第 22 条 第 2 項 の 規 定 は 第 78 条 第 1 項 又 は 第 81 条 第 2 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 自 衛 艦 の 職 務 の 執 行 につ いて 準 用 する ( 以 下 略 ) 37

自 衛 隊 法 第 93 条 ( 海 上 警 備 行 動 時 の 権 限 ) 1 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 は 第 82 条 の 規 定 により 行 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する 2 海 上 保 安 庁 法 第 16 条 第 17 条 第 1 項 及 び 第 18 条 の 規 定 は 第 82 条 の 規 定 により 行 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の3 等 海 曹 以 上 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する 3 海 上 保 安 庁 法 第 20 条 第 2 項 の 規 定 は 第 82 条 の 規 定 により 行 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する こ の 場 合 において 同 法 第 20 条 第 2 項 中 前 項 とあるのは 第 1 項 と 第 17 条 第 1 項 とあるのは 前 項 において 準 用 する 海 上 保 安 庁 法 第 17 条 第 1 項 と 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 の 職 務 とあるのは 第 82 条 の 規 定 により 行 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 自 衛 官 の 職 務 と 海 上 保 安 庁 長 官 とあるのは 防 衛 大 臣 と 読 み 替 えるものとする 4 第 89 条 第 2 項 の 規 定 は 第 1 項 において 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 自 衛 官 が 武 器 を 使 用 する 場 合 及 び 前 項 において 準 用 する 海 上 保 安 庁 法 第 20 条 第 2 項 の 規 定 により 海 上 自 衛 隊 の 自 衛 官 が 武 器 を 使 用 する 場 合 について 準 用 する 第 93 条 の3( 弾 道 ミサイル 等 に 対 する 破 壊 措 置 のための 武 器 の 使 用 ) 第 82 条 の3 第 1 項 又 は 第 3 項 の 規 定 により 措 置 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 部 隊 は 弾 道 ミサイル 等 の 破 壊 のため 必 要 な 武 器 を 使 用 することがで きる 第 94 条 の5( 在 外 邦 人 等 の 輸 送 の 際 の 権 限 ) 第 84 条 の3 第 1 項 の 規 定 により 外 国 の 領 域 において 同 項 の 輸 送 の 職 務 に 従 事 する 自 衛 官 は 当 該 輸 送 に 用 いる 航 空 機 船 舶 若 しくは 車 両 の 所 在 する 場 所 輸 送 対 象 者 ( 当 該 自 衛 官 の 管 理 の 下 に 入 つた 当 該 輸 送 の 対 象 である 邦 人 又 は 同 項 後 段 の 規 定 により 同 乗 させる 者 をいう 以 下 この 条 において 同 じ )を 当 該 航 空 機 船 舶 若 しくは 車 両 まで 誘 導 する 経 路 輸 送 対 象 者 が 当 該 航 空 機 船 舶 若 しくは 車 両 に 乗 り 込 むため に 待 機 している 場 所 又 は 輸 送 経 路 の 状 況 の 確 認 その 他 の 当 該 車 両 の 所 在 する 場 所 を 離 れて 行 う 当 該 車 両 による 輸 送 の 実 施 に 必 要 な 業 務 が 行 われる 場 所 においてその 職 務 を 行 うに 際 し 自 己 若 しくは 自 己 と 共 に 当 該 輸 送 の 職 務 に 従 事 する 隊 員 又 は 輸 送 対 象 者 その 他 その 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 つた 者 の 生 命 又 は 身 体 の 防 護 のためやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる ただし 刑 法 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 のほか 人 に 危 害 を 与 えてはならない 第 95 条 ( 武 器 等 の 防 護 のための 武 器 の 使 用 ) 自 衛 官 は 自 衛 隊 の 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 又 は 液 体 燃 料 を 職 務 上 警 護 するに 当 たり 人 又 は 武 器 弾 薬 火 薬 船 舶 航 空 機 車 両 有 線 電 気 通 信 設 備 無 線 設 備 若 しくは 液 体 燃 料 を 防 護 するため 必 要 であると 認 める 相 当 の 理 由 が ある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる ただし 刑 法 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 のほか 人 に 危 害 を 与 えてはならない 38

警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 ( 武 器 の 使 用 ) 警 察 官 は 犯 人 の 逮 捕 若 しくは 逃 走 の 防 止 自 己 若 しくは 他 人 に 対 する 防 護 又 は 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のため 必 要 であると 認 める 相 当 な 理 由 のある 場 合 においては その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 但 し 刑 法 ( 明 治 40 法 律 第 45 号 ) 第 36 条 ( 正 当 防 衛 ) 若 しくは 同 法 第 37 条 ( 緊 急 避 難 )に 該 当 する 場 合 又 は 左 の 各 号 の 一 に 該 当 する 場 合 を 除 いては 人 に 危 害 を 与 えてはならない 一 死 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 3 年 以 上 の 懲 役 若 しくは 禁 こにあたる 兇 悪 な 罪 を 現 に 犯 し 若 しく は 既 に 犯 したと 疑 うに 足 りる 充 分 な 理 由 のある 者 がその 者 に 対 する 警 察 官 の 職 務 の 執 行 に 対 して 抵 抗 し 若 しくは 逃 亡 しようとするとき 又 は 第 三 者 がその 者 を 逃 がそうとして 警 察 官 に 抵 抗 するとき これを 防 ぎ 又 は 逮 捕 するために 他 に 手 段 がないと 警 察 官 において 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のある 場 合 二 ( 略 ) 39

40 海 上 保 安 庁 法 第 16 条 海 上 保 安 官 は 第 五 条 第 二 項 に 掲 げる 職 務 を 行 うため 若 しくは 犯 人 を 逮 捕 するに 当 たり 又 は 非 常 事 変 に 際 し 必 要 があるときは 付 近 にある 人 及 び 船 舶 に 対 し 協 力 を 求 めることができる 第 17 条 1 海 上 保 安 官 は その 職 務 を 行 うため 必 要 があるときは 船 長 又 は 船 長 に 代 わって 船 舶 を 指 揮 する 者 に 対 し 法 令 により 船 舶 を 備 え 置 くべき 書 類 の 提 出 を 命 じ 船 舶 の 同 一 性 船 籍 港 船 長 の 氏 名 直 前 の 出 発 港 又 は 出 発 地 目 的 港 又 は 目 的 地 積 荷 の 性 質 又 は 積 み 荷 の 有 無 その 他 船 舶 罪 に 及 び 公 海 に 関 し 重 要 と 認 める 自 公 を 確 かめるため 船 舶 の 進 行 を 停 止 させて 立 入 検 査 をし 又 は 乗 組 員 及 び 旅 客 並 びに 船 舶 の 所 有 者 若 しくは 賃 借 人 又 は 用 船 者 その 他 海 上 の 安 全 及 び 治 安 の 確 保 を 図 るため 重 要 と 認 める 自 公 について 知 っていると 認 められる 者 に 対 しその 職 務 を 行 うために 必 要 な 質 問 をすることができる 2 3( 略 ) 第 18 条 1 海 上 保 安 官 は 海 上 における 犯 罪 が 正 に 行 われようとするのを 認 めた 場 合 又 は 天 災 事 変 海 難 工 作 物 の 損 壊 危 険 物 の 爆 発 等 危 険 な 事 態 がある 場 合 であって 人 の 生 命 若 しくは 身 体 に 危 険 が 及 び 又 は 財 産 に 重 大 な 存 在 が 及 ぶおそれがあり かつ 急 をようするときは 他 の 法 令 に 定 めのあるもののほか 次 に 掲 げる 措 置 を 講 ずることができる 一 船 舶 の 進 行 を 開 始 させ 停 止 させ 又 はその 出 発 を 差 し 止 めること 二 航 路 を 変 更 させ 又 は 船 舶 を 指 定 する 場 所 に 移 動 させること 三 乗 組 員 旅 客 その 他 船 内 にある 者 ( 以 下 乗 組 員 等 という )を 下 船 させ 又 はその 下 船 を 制 限 し 若 しくは 禁 止 すること 四 積 み 荷 を 陸 揚 げさせ 又 はその 陸 揚 げを 制 限 し 若 しくは 禁 止 すること 五 他 船 又 は 陸 地 との 交 通 を 制 限 し 又 は 禁 止 すること 六 前 各 号 に 掲 げる 措 置 のほか 海 上 における 人 の 生 命 若 しくは 身 体 に 対 する 危 険 又 は 財 産 に 対 する 重 大 な 存 在 を 及 ぼすおそれがある 行 為 を 制 すること 2 海 上 保 安 官 は 船 舶 の 外 観 航 海 の 態 様 乗 組 員 等 の 異 常 な 挙 動 その 他 周 囲 の 事 情 から 合 理 的 に 判 断 して 海 上 における 犯 罪 が 行 われるこ とが 明 らかであると 認 められる 場 合 その 他 海 上 における 公 共 の 秩 序 の 維 持 が 著 しく 乱 させるおそれがあると 認 められる 場 合 であつて 他 に 適 当 な 手 段 がないと 認 められるときは 前 項 第 一 項 又 は 第 二 号 に 掲 げる 措 置 を 講 ずることができる

海 上 保 安 庁 法 第 20 条 1 海 上 保 安 官 及 び 海 上 保 安 官 補 の 武 器 の 使 用 については 警 察 官 職 務 執 行 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 136 号 ) 第 7 条 の 規 定 を 準 用 する 2 前 項 において 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 武 器 を 使 用 する 場 合 のほか 第 17 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 船 舶 の 進 行 の 停 止 を 繰 り 返 し 命 じても 乗 組 員 等 がこれに 応 ぜずなお 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 の 職 務 の 執 行 に 対 して 抵 抗 し 又 は 逃 亡 しようと する 場 合 において 海 上 保 安 庁 長 官 が 当 該 船 舶 の 外 観 航 海 の 態 様 乗 組 員 等 の 異 常 な 挙 動 その 他 周 囲 の 事 情 及 びこれらに 関 連 する 情 報 から 合 理 的 に 判 断 して 次 の 各 号 のすべてに 該 当 する 事 態 であると 認 めたときは 海 上 保 安 官 又 は 海 上 保 安 官 補 は 当 該 船 舶 の 進 行 を 停 止 させるために 他 に 手 段 がないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のあるときには その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 一 当 該 船 舶 が 外 国 船 舶 ( 軍 艦 及 び 各 国 政 府 が 所 有 し 又 は 運 航 する 船 舶 であつて 非 商 業 的 目 的 のみに 使 用 されるものを 除 く )と 思 料 される 船 舶 であつて かつ 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 第 19 条 に 定 めるところによる 無 害 通 航 でない 航 行 を 我 が 国 の 内 水 又 は 領 海 において 現 に 行 つていると 認 められること( 当 該 航 行 に 正 当 な 理 由 がある 場 合 を 除 く ) 二 当 該 航 行 を 放 置 すればこれが 将 来 において 繰 り 返 し 行 われる 蓋 然 性 があると 認 められること 三 当 該 航 行 が 我 が 国 の 領 域 内 において 死 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 3 年 以 上 の 懲 役 若 しくは 禁 錮 に 当 たる 凶 悪 な 罪 ( 以 下 重 大 凶 悪 犯 罪 という ) を 犯 すのに 必 要 な 準 備 のため 行 われているのではないかとの 疑 いを 払 拭 することができないと 認 められること 四 当 該 船 舶 の 進 行 を 停 止 させて 立 入 検 査 をすることにより 知 り 得 べき 情 報 に 基 づいて 適 確 な 措 置 を 尽 くすのでなければ 将 来 における 重 大 凶 悪 犯 罪 の 発 生 を 未 然 に 防 止 することができないと 認 められること 41

国 際 連 合 平 和 維 持 活 動 等 に 対 する 協 力 に 関 する 法 律 第 24 条 ( 武 器 の 使 用 ) 1 2 ( 略 ) 3 ( 略 ) 国 際 平 和 協 力 業 務 に 従 事 する 自 衛 官 は 自 己 又 は 自 己 と 共 に 現 場 に 所 在 する 他 の 自 衛 隊 員 隊 員 若 しくはその 職 務 を 行 うに 伴 い 自 己 の 管 理 の 下 に 入 った 者 の 生 命 又 は 身 体 を 防 衛 するためやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 第 6 条 第 2 項 第 2 号 ホ(2) 及 び 第 4 項 の 規 定 により 実 施 計 画 に 定 める 装 備 で ある 武 器 を 使 用 することができる 4 5 ( 略 ) 6 第 1 項 から 第 3 項 までの 規 定 による 小 型 武 器 又 は 武 器 の 使 用 に 際 しては 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 第 36 条 又 は 第 37 条 の 規 定 に 該 当 する 場 合 を 除 いては 人 に 危 害 を 与 えてはならない ( 以 下 略 ) 42

周 辺 事 態 に 際 して 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 を 確 保 するための 措 置 に 関 する 法 律 第 3 条 ( 定 義 等 ) この 法 律 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は それぞれ 当 該 各 号 に 定 めるところによる 一 後 方 地 域 支 援 周 辺 事 態 に 際 して 日 米 安 保 条 約 の 目 的 の 達 成 に 寄 与 する 活 動 を 行 っているアメ リカ 合 衆 国 の 軍 隊 ( 以 下 合 衆 国 軍 隊 という )に 対 する 物 品 及 び 役 務 の 提 供 便 宜 の 供 与 その 他 の 支 援 措 置 であって 後 方 地 域 において 我 が 国 が 実 施 するものをいう 二 後 方 地 域 捜 索 救 助 活 動 周 辺 事 態 において 行 われた 戦 闘 行 為 ( 国 際 的 な 武 力 紛 争 の 一 環 として 行 われる 人 を 殺 傷 し 又 は 物 を 破 壊 する 行 為 をいう 以 下 同 じ )によって 遭 難 した 戦 闘 参 加 者 につ いて その 捜 索 又 は 救 助 を 行 う 活 動 ( 救 助 した 者 の 輸 送 を 含 む )であって 後 方 地 域 において 我 が 国 が 実 施 するものをいう 三 後 方 地 域 我 が 国 領 域 並 びに 現 に 戦 闘 行 為 が 行 われておらず かつ そこで 実 施 される 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 我 が 国 周 辺 の 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む 以 下 同 じ ) 及 びその 上 空 の 範 囲 をいう 平 成 13 年 9 月 11 日 のアメリカ 合 衆 国 において 発 生 したテロリスト による 攻 撃 等 に 対 応 して 行 われる 国 際 連 合 憲 章 の 目 的 達 成 のた めの 諸 外 国 の 活 動 に 対 して 我 が 国 が 実 施 する 措 置 及 び 関 連 する 国 際 連 合 決 議 等 に 基 づく 人 道 的 措 置 に 関 する 特 別 措 置 法 第 2 条 ( 基 本 原 則 ) 3 対 応 措 置 については 我 が 国 領 域 及 び 現 に 戦 闘 行 為 ( 国 際 的 な 武 力 紛 争 の 一 環 として 行 われる 人 を 殺 傷 し 又 は 物 を 破 壊 する 行 為 をいう 以 下 同 じ )が 行 われておらず かつ そこで 実 施 され る 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 次 に 掲 げる 地 域 において 実 施 す るものとする 一 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む 第 六 条 第 五 項 において 同 じ ) 及 びその 上 空 二 外 国 の 領 域 ( 当 該 対 応 措 置 が 行 われることについて 当 該 外 国 の 同 意 がある 場 合 に 限 る ) 43

イラクにおける 人 道 復 興 支 援 活 動 及 び 安 全 確 保 支 援 活 動 の 実 施 に 関 する 特 別 措 置 法 第 2 条 ( 基 本 原 則 ) 3 対 応 措 置 については 我 が 国 領 域 及 び 現 に 戦 闘 行 為 ( 国 際 的 な 武 力 紛 争 の 一 環 として 行 われ る 人 を 殺 傷 し 又 は 物 を 破 壊 する 行 為 をいう 以 下 同 じ )が 行 われておらず かつ そこで 実 施 さ れる 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 次 に 掲 げる 地 域 において 実 施 するものとする 一 外 国 の 領 域 ( 当 該 対 応 措 置 が 行 われることについて 当 該 外 国 の 同 意 がある 場 合 に 限 る ただし イラクにあっては 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 決 議 第 千 四 百 八 十 三 号 その 他 の 政 令 で 定 める 国 際 連 合 の 総 会 又 は 安 全 保 障 理 事 会 の 決 議 に 従 ってイラクにおいて 施 政 を 行 う 機 関 の 同 意 によることができ る ) 二 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む 第 八 条 第 五 項 及 び 第 十 四 条 第 一 項 において 同 じ ) 及 びその 上 空 テロ 対 策 海 上 阻 止 活 動 に 対 する 補 給 支 援 活 動 の 実 施 に 関 する 特 別 措 置 法 第 2 条 ( 基 本 原 則 ) 3 補 給 支 援 活 動 については 我 が 国 領 域 及 び 現 に 戦 闘 行 為 ( 国 際 的 な 武 力 紛 争 の 一 環 として 行 われる 人 を 殺 傷 し 又 は 物 を 破 壊 する 行 為 をいう 以 下 同 じ )が 行 われておらず かつ そこで 実 施 される 活 動 の 期 間 を 通 じて 戦 闘 行 為 が 行 われることがないと 認 められる 次 に 掲 げる 地 域 において 実 施 するものとする 一 公 海 (インド 洋 (ペルシャ 湾 を 含 む 以 下 同 じ ) 及 び 我 が 国 の 領 域 とインド 洋 との 間 の 航 行 に 際 して 通 過 する 海 域 に 限 り 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む 第 五 条 第 五 項 において 同 じ ) 及 びその 上 空 二 外 国 (インド 洋 又 はその 沿 岸 に 所 在 する 国 及 び 我 が 国 との 領 域 とこれらの 国 との 間 の 航 行 に 際 して 寄 港 する 地 が 所 在 する 国 に 限 る 以 下 同 じ )の 領 域 ( 当 該 補 給 支 援 活 動 が 行 われることにつ いて 当 該 外 国 の 同 意 がある 場 合 に 限 る ) 44

武 力 攻 撃 事 態 における 外 国 軍 用 品 等 の 海 上 輸 送 の 規 制 に 関 する 法 律 第 1 条 ( 目 的 ) この 法 律 は 武 力 攻 撃 事 態 ( 武 力 攻 撃 事 態 等 における 我 が 国 の 平 和 と 独 立 並 びに 国 及 び 国 民 の 安 全 の 確 保 に 関 する 法 律 第 2 条 第 2 号 に 規 定 する 武 力 攻 撃 事 態 をいう 以 下 同 じ )に 際 して 我 が 国 領 海 又 は 我 が 国 周 辺 の 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む 以 下 同 じ )における 外 国 軍 用 品 等 の 海 上 輸 送 を 規 制 するため 自 衛 隊 法 第 76 条 第 1 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 が 実 施 する 停 船 検 査 及 び 回 航 措 置 の 手 続 並 びに 防 衛 省 に 設 置 する 外 国 軍 用 品 審 判 所 における 審 判 の 手 続 等 を 定 め もって 我 が 国 の 平 和 と 独 立 並 びに 国 及 び 国 民 の 安 全 の 確 保 に 資 することを 目 的 とする 第 4 条 ( 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 による 措 置 ) 1 防 衛 大 臣 は 自 衛 隊 法 第 76 条 第 1 項 の 規 定 により 海 上 自 衛 隊 の 全 部 又 は 一 部 に 出 動 が 命 ぜられた 場 合 において 我 が 国 領 海 又 は 我 が 国 周 辺 の 公 海 において 外 国 軍 用 品 等 の 海 上 輸 送 を 規 制 する 必 要 があると 認 めるときは 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 同 項 の 規 定 により 出 動 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 に 第 四 章 の 規 定 による 措 置 を 命 ずることができる 2 ( 略 ) 第 16 条 ( 停 船 検 査 ) 艦 長 等 は 武 力 攻 撃 が 発 生 した 事 態 において 実 施 区 域 を 航 行 している 船 舶 が 外 国 軍 用 品 等 を 輸 送 していることを 疑 うに 足 りる 相 当 な 理 由 があると きは この 節 の 定 めるところにより 当 該 実 施 区 域 において 当 該 船 舶 について 停 船 検 査 を 行 うことができる ただし 当 該 船 舶 が 軍 艦 等 に 警 護 され ている 場 合 は この 限 りでない 第 17 条 ( 停 船 命 令 ) 艦 長 等 は 停 船 検 査 を 行 おうとするときは あらかじめ 無 線 その 他 の 通 信 手 段 を 用 いて 当 該 船 舶 に 対 し 進 行 の 停 止 を 命 ずるものとする 2 艦 長 等 は 前 項 の 規 定 により 進 行 の 停 止 を 命 じた 場 合 において 当 該 船 舶 がこれに 従 わないときは 接 近 追 尾 伴 走 又 は 進 路 前 方 における 待 機 を 行 って 繰 り 返 し 進 行 の 停 止 を 命 ずるものとする 3 前 2 項 の 場 合 において 艦 長 等 は 自 衛 艦 旗 を 掲 げるほか 必 要 に 応 じ 呼 びかけ 信 号 弾 及 び 照 明 弾 の 使 用 その 他 の 適 当 な 手 段 により 自 己 の 存 在 を 示 すものとする 第 18 条 ( 船 上 検 査 の 実 施 ) 艦 長 等 は 前 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 による 命 令 を 受 けた 船 舶 が 停 止 したときは 海 上 自 衛 隊 の3 等 海 尉 以 上 の 自 衛 官 を 当 該 船 舶 に 乗 り 込 ませ 第 20 条 から 第 22 条 までの 規 定 による 検 査 ( 以 下 船 上 検 査 という )を 行 わせるものとする 第 37 条 ( 武 器 の 使 用 ) 1 警 察 官 職 務 執 行 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 136 号 ) 第 7 条 の 規 定 は この 章 の 規 定 による 措 置 を 命 ぜられた 海 上 自 衛 隊 の 部 隊 の 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 について 準 用 する 2 前 項 において 準 用 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 武 器 を 使 用 する 場 合 のほか 同 項 に 規 定 する 自 衛 官 は 艦 長 等 が 第 17 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 当 該 船 舶 の 進 行 の 停 止 を 繰 り 返 し 命 じても 乗 組 員 等 がこれに 応 ぜずなお 当 該 自 衛 官 の 職 務 の 執 行 に 抵 抗 し 又 は 逃 亡 しようとする 場 合 において 当 該 船 舶 の 進 行 を 停 止 させるために 他 に 手 段 がないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 があるときは 艦 長 等 の 命 令 により その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 45

周 辺 事 態 に 際 して 実 施 する 船 舶 検 査 活 動 に 関 する 法 律 第 2 条 ( 定 義 ) この 法 律 において 船 舶 検 査 活 動 とは 周 辺 事 態 に 際 し 貿 易 その 他 の 経 済 活 動 に 係 る 規 制 措 置 であって 我 が 国 が 参 加 するものの 厳 格 な 実 施 を 確 保 する 目 的 で 当 該 厳 格 な 実 施 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 を 執 ることを 要 請 する 国 際 連 合 安 全 保 障 理 事 会 の 決 議 に 基 づいて 又 は 旗 国 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 第 九 十 一 条 に 規 定 するその 旗 を 掲 げる 権 利 を 有 する 国 をいう )の 同 意 を 得 て 船 舶 ( 軍 艦 及 び 各 国 政 府 が 所 有 し 又 は 運 航 する 船 舶 であって 非 商 業 的 目 的 のみに 使 用 されるもの( 以 下 軍 艦 等 という )を 除 く )の 積 荷 及 び 目 的 地 を 検 査 し 確 認 する 活 動 並 びに 必 要 に 応 じ 当 該 船 舶 の 航 路 又 は 目 的 港 若 しくは 目 的 地 の 変 更 を 要 請 する 活 動 であって 我 が 国 領 海 又 は 我 が 国 周 辺 の 公 海 ( 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 に 規 定 する 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む )において 我 が 国 が 実 施 するもの をいう 第 3 条 ( 船 舶 検 査 活 動 の 実 施 ) 船 舶 検 査 活 動 は 自 衛 隊 の 部 隊 等 ( 自 衛 隊 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 165 号 ) 第 8 条 に 規 定 する 部 隊 等 をいう 以 下 同 じ )が 実 施 するものとする この 場 合 において 船 舶 検 査 活 動 を 行 う 自 衛 隊 の 部 隊 等 において その 実 施 に 伴 い 当 該 活 動 に 相 当 する 活 動 を 行 う 日 米 安 保 条 約 の 目 的 の 達 成 に 寄 与 する 活 動 を 行 っているアメリカ 合 衆 国 の 軍 隊 の 部 隊 に 対 して 後 方 地 域 支 援 ( 周 辺 事 態 安 全 確 保 法 第 3 条 第 1 項 第 1 号 に 規 定 する 後 方 地 域 支 援 をいう 以 下 同 じ )として 行 う 自 衛 隊 に 属 する 物 品 の 提 供 及 び 自 衛 隊 による 役 務 の 提 供 は 周 辺 事 態 安 全 確 保 法 別 表 第 2に 掲 げる ものとする 第 5 条 ( 船 舶 検 査 活 動 の 実 施 の 態 様 等 ) 2 防 衛 大 臣 は 前 項 の 実 施 要 項 において 当 該 船 舶 検 査 活 動 を 実 施 する 区 域 ( 以 下 この 条 において 実 施 区 域 という )を 指 定 するものとする この 場 合 において 実 施 区 域 は 当 該 船 舶 検 査 活 動 が 外 国 による 船 舶 検 査 活 動 に 相 当 する 活 動 と 混 交 して 行 われることがないよう かかる 活 動 が 実 施 される 区 域 と 明 確 に 区 別 して 指 定 しなければならない 船 舶 検 査 活 動 の 実 施 の 態 様 は 別 表 に 掲 げるものとする 第 6 条 ( 武 器 の 使 用 ) 1 前 条 第 一 項 の 規 定 により 船 舶 検 査 活 動 の 実 施 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 部 隊 等 の 自 衛 官 は 当 該 船 舶 検 査 活 動 の 対 象 船 舶 に 乗 船 してその 職 務 を 行 うに 際 し 自 己 又 は 自 己 と 共 に 当 該 職 務 に 従 事 する 者 の 生 命 又 は 身 体 の 防 護 のためやむを 得 ない 必 要 があると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 には その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 武 器 を 使 用 することができる 2 前 項 の 規 定 による 武 器 の 使 用 に 際 しては 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 第 36 条 又 は 第 37 条 に 該 当 する 場 合 のほか 人 に 危 害 を 与 えては ならない 46

周 辺 事 態 に 際 して 実 施 する 船 舶 検 査 活 動 に 関 する 法 律 別 表 ( 第 5 条 関 係 ) 番 号 区 分 実 施 の 態 様 一 航 行 状 況 の 監 視 船 舶 の 航 行 状 況 を 監 視 すること 二 自 己 の 存 在 の 顕 示 航 行 する 船 舶 に 対 し 必 要 に 応 じて 呼 びかけ 信 号 弾 及 び 照 明 弾 の 使 用 その 他 の 適 当 な 手 段 ( 実 弾 の 使 用 を 除 く )により 自 己 の 存 在 を 示 すこと 三 船 舶 の 名 称 等 の 照 会 無 線 その 他 の 通 信 手 段 を 用 いて 船 舶 の 名 称 船 籍 港 船 長 の 氏 名 直 前 の 出 発 港 又 は 出 発 地 目 的 港 又 は 目 的 地 積 荷 その 他 の 必 要 な 事 項 を 照 会 すること 四 乗 船 しての 検 査 確 認 船 舶 ( 軍 艦 等 を 除 く 以 下 同 じ )の 船 長 又 は 船 長 に 代 わって 船 舶 を 指 揮 する 者 ( 以 下 船 長 等 という )に 対 し 当 該 船 舶 の 停 止 を 求 め 船 長 等 の 承 諾 を 得 て 停 止 した 当 該 船 舶 に 乗 船 して 書 類 及 び 積 荷 を 検 査 し 確 認 すること 五 航 路 等 の 変 更 の 要 請 船 舶 に 第 二 条 に 規 定 する 規 制 措 置 の 対 象 物 品 が 積 載 されていないことが 確 認 で きない 場 合 において 当 該 船 舶 の 船 長 等 に 対 しその 航 路 又 は 目 的 港 若 しくは 目 的 地 の 変 更 を 要 請 すること 六 船 長 等 に 対 する 説 得 四 の 項 の 求 め 又 は 五 の 項 の 変 更 の 要 請 に 応 じない 船 舶 の 船 長 等 に 対 し これに 応 じるよう 説 得 を 行 うこと 七 接 近 追 尾 等 六 の 項 の 説 得 を 行 うため 必 要 な 限 度 において 当 該 船 舶 に 対 し 接 近 追 尾 伴 走 及 び 進 路 前 方 における 待 機 を 行 うこと 47

関 連 国 会 答 弁 等 48

衆 予 算 委 集 中 審 議 (5/28)における 関 連 主 要 答 弁 1 米 艦 防 護 中 谷 ( 元 ) 委 員 ( 略 ) 横 須 賀 の 米 軍 基 地 からキティーホークが 出 港 することになりました 非 常 にアメリカ 自 身 が 狙 われている 危 険 な 状 況 な ので せめて 日 本 の 付 近 では 安 全 を 確 保 しなければということで 海 上 保 安 庁 と 自 衛 隊 の 艦 船 が 前 後 をガードしました ところ が 今 の 自 衛 隊 の 法 律 には 他 国 の 船 を 警 護 したり 護 衛 するという 権 限 がないんですね 事 実 国 会 で 追 及 を 受 けました その ときに 私 が 答 えたのは 防 衛 庁 設 置 法 の 調 査 研 究 でございます 随 伴 をして 一 緒 に 行 って 危 ないときには 自 分 の 身 を 守 り ますと こうでしか 言 えなかったんですね そこで 実 例 としてこういうケースも 挙 げられましたけれども 法 制 局 長 官 にお 伺 いをいたしますが 今 の 憲 法 解 釈 で これを 自 衛 隊 が 守 ること これについてどう 考 えておられるのか お 伺 いします 横 畠 内 閣 法 制 局 長 官 武 力 の 行 使 については 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 における 個 別 的 自 衛 の 発 動 としての 武 力 の 行 使 以 外 のものは 許 容 されないというのが 従 来 からの 憲 法 第 九 条 の 解 釈 でございます 御 指 摘 の 事 例 でございますけれども 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 していない 場 合 におけるそのような 米 艦 の 防 護 は 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 限 り 自 衛 権 の 行 使 が 可 能 であるとする 現 在 の 憲 法 解 釈 のもとでは 行 うことはできないものと 考 えられます 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 ( 略 ) 今 法 制 局 長 官 が 答 弁 したとおり これはできない 個 別 的 自 衛 権 には 入 らない これは 明 確 な 政 府 の 立 場 今 までの 立 場 であります つまり こういう 状 況 になっても 日 本 は 逃 れようとする 親 子 子 供 たちを 守 ることはできない しかし 私 は こうしたケースにあっても いかなる 状 況 にあっても 日 本 の 国 民 を 守 り 抜 かなければならないという 責 務 がありますから その 責 務 の 上 において 検 討 するのは 当 然 のことであります そしてまた 隣 国 から 日 本 に 逃 れてくるという 避 難 計 画 は これ は 米 国 米 軍 とともにその 計 画 を 立 てるわけでありますから 共 同 のオペレーションであります その 中 において その 共 同 の オペレーションにおいて 日 本 人 が 乗 っているからこれは 守 るけれども これは 日 本 人 が 乗 っていないからだめですよというこ とは そもそもこれはあり 得 ないわけでありまして それを 想 定 して 作 戦 を 組 むということは そもそも 考 えられないわけであ ります ですから これは 極 めて 明 確 な 例 あり 得 る 例 として 邦 人 ということをお 示 ししたわけでありますが これは 邦 人 が 乗 っているか 乗 っていないかにかかわらず 日 本 人 は 今 1,800 万 人 海 外 に 出 かけていく 時 代 でありますから いろいろ な 国 にもう 既 に 日 本 人 はいるわけであります そうした 際 にオペレーションをどのようにしっかりとしたものにしていくかとい うことは 当 然 検 討 していかなければならない このように 私 は 確 信 しています 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 ( 江 田 憲 司 議 員 とのやり 取 り) ( 略 )いわば 邦 人 が 乗 っていたとしても 我 が 国 に 攻 撃 が 発 生 していない 中 においては 法 制 局 としては 邦 人 を 乗 せてい る 米 国 の 船 これは 他 国 の 船 でもいいんですが それに 対 する 防 護 のための 武 力 行 使 武 器 の 使 用 はできないというのが 今 まで の 解 釈 であります 邦 人 が 乗 っていればどこでもできるかといえば それはそれで 個 別 的 自 衛 権 をどこでも 使 えるかというの は やはりそれは 私 は 国 際 的 には 非 常 識 であろう こう 思 うわけでありまして 国 際 社 会 における 常 識 に 私 は 従 うべきなんだ ろうと やらなければいけないことを これはどう 解 釈 するか これは 別 に 集 団 的 自 衛 権 の 行 使 を 何 が 何 でもしたいから 言 っ ているのではなくて 実 際 にシームレスに 日 本 を 守 るためにどうすればいいか そのために 無 理 な 解 釈 をする 必 要 はないんだ ろう どこまでいっても 警 察 権 というのも これも 国 際 的 にも 驚 かれる 議 論 になるわけでありまして それはまさに 国 際 社 会 における 常 識 という 中 において 関 係 法 あるいは 法 的 な 枠 組 みの 中 において 考 えていくべきものでもあろう このように 思 う わけであります ( 略 ) 49

衆 予 算 委 集 中 審 議 (5/28)における 関 連 主 要 答 弁 2 機 雷 掃 海 中 谷 ( 元 ) 委 員 ( 略 )よく ペルシャ 湾 ホルムズ 海 峡 が 機 雷 で 封 鎖 という 実 例 もありますが 機 雷 の 敷 設 というのは 武 力 行 使 なんですね そ れをのけることも 武 力 行 使 でありまして 国 連 の 決 議 等 ができて 各 国 がそれを 除 去 しているときに 日 本 が 参 加 できるのかできな いのか いろいろな 議 論 がありますが これは 実 際 機 雷 の 除 去 に 各 国 とともに 参 加 できるんでしょうか 横 畠 内 閣 法 制 局 長 官 御 指 摘 のありました 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 していない 場 合 におけるそのような 機 雷 の 除 去 につきましては 先 ほどと 同 じでございますけれど 我 が 国 に 対 する 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 に 限 り 自 衛 権 の 行 使 が 可 能 であるとする 現 在 の 憲 法 解 釈 のもと では 行 うことができないものと 考 えられます 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 例 えば 機 雷 によってホルムズ 海 峡 が 封 鎖 された 場 合 ここを 通 るいわばタンカー 等 によって 日 本 のエネルギーは 供 給 されてい るわけであります つまり 海 洋 国 家 である 日 本 が 海 洋 の 航 行 を 脅 かされたときに これは 死 活 的 な 利 益 が 失 われると 言 っても いいんだろう 国 民 の 命 を 守 る 上 において 平 和 な 暮 らしを 守 る 上 において 重 大 な 影 響 があります そして 我 が 国 の 商 船 隊 の 95%は 外 国 船 籍 でございまして 当 然 外 国 船 舶 が 攻 撃 を 受 けた 場 合 に 個 別 的 自 衛 権 の 行 使 で 対 処 することはできないというこ とは 今 までの 議 論 の 積 み 重 ねによって 明 々 白 々であるわけでございます そこで 今 委 員 が 御 指 摘 になったように 機 雷 が 敷 設 され 危 険 に 遭 う 可 能 性 が 高 い 中 各 国 が 協 力 して 機 雷 掃 海 を 行 っているにもかかわらず その 能 力 に 秀 でる 我 が 国 が 機 雷 掃 海 をできなくてもよいのか 各 国 が 共 同 で 我 が 国 の 船 舶 を 含 む 船 舶 の 護 衛 を 行 っているのに そしてその 船 舶 はまさに 日 本 のエネル ギーを 供 給 しているものであるにもかかわらず 我 が 国 が 護 衛 に 参 加 しなくていいのかという 課 題 であります そうした 課 題 につ いても しっかりと 検 討 を 行 っていく 必 要 があると 考 えております 安 倍 内 閣 総 理 大 臣 ( 岡 田 克 也 議 員 とのやり 取 り) ( 略 ) 機 雷 の 例 において ホルムズ 海 峡 において 機 雷 を 敷 設 するというのは これは 武 力 の 行 使 であり 機 雷 を 排 除 するのも これは 武 力 の 行 使 に 当 たるわけであります そして 例 えば 日 本 が 用 船 している 船 も 含 めまして 日 本 に 入 ってくる 石 油 等 にお いても95%は 外 国 船 籍 になるわけであります 外 国 船 籍 の 船 を 守 るための 行 為 あるいはまた そのための 機 雷 の 排 除 につきま しでも これは 武 力 行 使 に 当 たる これは 自 国 のための 武 力 行 使 ではない 個 別 的 自 衛 権 ではないわけでありまして それと 全 く 同 じであります ( 略 )そこで 我 々は 自 衛 隊 を 送 って そこで 何 か 戦 闘 行 動 を 目 的 として 行 くということではなくて 機 雷 がまかれた 段 階 に おいて しかし この 機 雷 をまくということ 自 体 がこれは 武 力 行 使 であって この 機 雷 を 除 去 するということも 先 ほど 法 制 局 が 答 弁 したように 遺 棄 機 雷 ではない 限 りこれは 武 力 行 使 に 当 たるということになるわけでありまして そこで 今 の 解 釈 では で きないということになっている その 中 において 例 えば では この 海 峡 の 機 雷 を 何 か 国 かで 除 去 しようとなったときに 専 ら そこを 通 る 船 が 日 本 にやってくるにもかかわらず 日 本 がそれをやらなくていいのかどうかという 問 題 意 識 であります そしてま た その 商 船 商 船 隊 においても これは 残 念 ながら 日 本 国 籍 ではないということになって その 商 船 隊 を 全 く 守 らなくていいの かどうかということであります その 商 船 隊 が 日 本 にやってくるとしても 日 本 国 籍 ではないわけでありまして その 中 において 自 衛 隊 は 守 ることができないでいいのかどうかという 課 題 と 問 題 意 識 であります それは 例 えば ほかの 国 々に 任 せればいいか ということでありますが そこはしっかりと やはり 真 剣 にそうした 現 実 と 向 き 合 わなければならないのではないのか まさに 私 は 国 民 の 命 とそして 平 和 な 暮 らしに 責 任 を 持 つ 立 場 から 検 討 すべきだ こう 判 断 したところであります 50