札幌市住宅マスタープラン2011

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札幌市住宅マスタープラン2011概要版

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(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

定款

平成16年度

Transcription:

はじめに 昨 今 日 本 全 体 で 経 済 が 停 滞 し 雇 用 や 老 後 などへの 社 会 不 安 が 増 していま す そして まもなく 札 幌 も 超 高 齢 化 社 会 人 口 減 少 というかつて 経 験 した ことのない 時 代 を 迎 えます また 3 月 11 日 に 東 日 本 を 襲 った 未 曾 有 の 災 害 により 私 たちは 今 様 々な 不 安 を 抱 えながら 日 常 の 生 活 を 送 っています しかし このような 厳 しい 時 代 だからこそ 市 民 自 治 が 一 層 大 切 であり みんなで 知 恵 と 力 を 出 し 合 いながら 子 ども 大 人 お 年 寄 りの 各 世 代 が 支 え 合 う やさしさとぬくもりにあふれる 街 づくりを 進 めていく 必 要 があります さらに 日 本 一 子 育 てしやすい 街 をめざして 子 どもがいきいきと 育 つ 施 策 に 取 り 組 むとともに 豊 かな 自 然 きれいな 都 市 環 境 を 未 来 に 引 き 継 ぐこと が 私 たちの 重 要 な 責 務 となることから 環 境 首 都 札 幌 にふさわしい 取 組 みを 札 幌 で 暮 らし 活 動 するすべてのみなさんと 手 を 携 えて 進 めていく 必 要 もあります 今 後 の 様 々な 住 宅 施 策 は このマスタープランに 基 づいて 展 開 することとな りますが だれもが 安 心 して 暮 らし 続 けられる 住 まいづくりを 進 めるために 今 まで 以 上 に 市 民 の 皆 さんと 力 を 合 わせて 取 組 んでいきたいと 思 います おわりに 本 マスタープラン 策 定 に 当 たりまして 熱 心 なご 審 議 をしていた だいた 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 の 委 員 の 皆 様 並 びに 貴 重 なご 意 見 をお 寄 せいた だいた 市 民 の 皆 様 に 心 より 感 謝 申 し 上 げます 平 成 23 年 7 月 札 幌 市 長

目 次 CONTENTS 第 1 章 住 宅 マスタープランの 目 的 と 位 置 付 け 1 住 宅 マスタープランの 目 的 と 見 直 しの 必 要 性 2 2 住 宅 マスタープランの 位 置 付 けと 役 割 3 3 計 画 期 間 3 4 住 宅 マスタープランの 構 成 と 施 策 の 体 系 4 第 2 章 現 況 と 課 題 1 社 会 情 勢 の 変 化 と 国 の 制 度 改 正 8 2 住 まいに 関 する 現 状 と 課 題 13 第 3 章 基 本 目 標 基 本 目 標 1 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 28 基 本 目 標 2 安 心 して 住 み 続 けられる 住 宅 ストックの 形 成 28 基 本 目 標 3 安 心 快 適 に 住 み 続 けられる 住 環 境 の 形 成 29 第 4 章 基 本 方 針 と 推 進 する 施 策 基 本 目 標 1 基 本 方 針 1 市 営 住 宅 の 適 切 な 建 替 え 改 修 と 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 有 効 活 用 32 基 本 方 針 2 市 営 住 宅 の 入 居 管 理 の 適 正 化 33 基 本 方 針 3 高 齢 者 に 優 しい 住 環 境 の 形 成 34 基 本 方 針 4 子 育 て 世 帯 や 障 がい 者 への 居 住 支 援 35 基 本 方 針 5 民 間 賃 貸 住 宅 への 入 居 支 援 35 基 本 方 針 6 適 切 な 住 み 替 えの 仕 組 みづくり 36 基 本 方 針 7 災 害 時 の 居 住 の 安 定 確 保 36 基 本 目 標 2 基 本 方 針 1 環 境 に 配 慮 した 良 質 な 住 宅 の 普 及 37 基 本 方 針 2 安 全 安 心 な 住 まいの 確 保 38 基 本 方 針 3 良 質 なストック 形 成 に 向 けた 制 度 の 普 及 39 基 本 方 針 4 分 譲 マンションの 維 持 管 理 支 援 39 基 本 目 標 3 基 本 方 針 1 地 域 コミュニティの 維 持 活 性 化 40 基 本 方 針 2 福 祉 まちづくり 施 策 と 連 携 した 市 営 住 宅 の 建 替 え 40 基 本 方 針 3 魅 力 的 な 街 並 みづくり 41 第 5 章 施 策 の 推 進 方 策 1 民 間 事 業 者 やNPOとの 多 様 な 連 携 44 2 市 民 への 効 果 的 な 住 情 報 の 提 供 44 第 6 章 成 果 指 標 46 関 係 資 料 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 概 要 48 パブリックコメント 実 施 結 果 50

第 1 章 住 宅 マスタープランの 目 的 と 位 置 付 け - 1 -

第 1 章 住 宅 マスタープランの 目 的 と 位 置 付 け 1 住 宅 マスタープランの 目 的 と 見 直 しの 必 要 性 札 幌 市 では 本 市 の 住 宅 施 策 の 目 標 と 具 体 的 施 策 の 方 向 性 を 明 確 化 し 将 来 の 住 宅 住 環 境 のあり 方 を 展 望 しながら 総 合 的 な 住 宅 施 策 を 展 開 することを 目 的 として 平 成 6 年 に 札 幌 市 住 宅 基 本 計 画 を 策 定 しました その 後 拡 大 成 長 期 から 安 定 成 熟 期 へ 移 行 する 中 で 平 成 12 年 に 第 4 次 札 幌 市 長 期 総 合 計 画 により まちづくり 施 策 全 般 の 見 直 しが 行 われたことから 平 成 17 年 に 計 画 の 見 直 し を 行 いました しかし 少 子 高 齢 化 の 急 速 な 進 展 や 経 済 情 勢 の 悪 化 などにより 住 生 活 が 抱 える 課 題 は 一 層 多 様 化 しつつあり また 人 口 減 少 時 代 の 到 来 を 控 え これまで 構 築 してきた 住 宅 セーフテ ィネット( 1)のあり 方 についても 見 直 す 必 要 があるなど 住 宅 施 策 を 取 り 巻 く 情 勢 はこの 数 年 で 大 きく 変 化 しています 一 方 国 における 取 組 みとしては 平 成 18 年 に 国 民 の 住 生 活 の 安 定 確 保 や 質 の 向 上 を 目 的 とした 住 生 活 基 本 法 を 制 定 して 以 降 平 成 19 年 に 低 額 所 得 者 のほか 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 などの 住 宅 確 保 要 配 慮 者 ( 2)への 賃 貸 住 宅 供 給 を 目 指 す 住 宅 確 保 要 配 慮 者 に 対 する 賃 貸 住 宅 の 供 給 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 住 宅 セーフティネット 法 ) を 制 定 し また 平 成 21 年 には 高 齢 者 の 居 住 安 定 確 保 を 目 指 す 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に 関 する 法 律 ( 高 齢 者 住 まい 法 ) が 改 正 され 住 宅 施 策 と 福 祉 施 策 との 連 携 が 一 層 図 られるなど 住 宅 確 保 要 配 慮 者 への 安 定 的 な 住 宅 供 給 に 向 けて 各 種 制 度 の 充 実 が 図 られています また 平 成 23 年 には 住 生 活 基 本 法 に 基 づき 国 が 策 定 した 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 ) が 見 直 され 既 存 住 宅 を 良 質 なストックとして 整 備 流 通 させることや 高 齢 者 や 子 育 て 世 帯 が 安 心 して 暮 らすことができるサービス 環 境 を 構 築 することなどが 新 たな 観 点 として 加 え られました このような 社 会 情 勢 の 変 化 や 国 の 取 組 みを 踏 まえて 札 幌 市 においても 1 人 口 減 少 社 会 の 到 来 を 控 え 政 策 の 見 直 しが 求 められる 中 で 2 前 回 計 画 策 定 以 降 の 法 改 正 などとの 整 合 を 図 りつつ 3 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 など 様 々な 観 点 で 福 祉 施 策 と 連 携 した 住 宅 施 策 をすみやかに 展 開 するために このたび 計 画 を 見 直 すこととしました 1 住 宅 セーフティネット: 経 済 的 な 危 機 に 陥 った 場 合 などに 最 低 限 の 安 全 を 保 障 する 社 会 的 な 制 度 や 対 策 の 一 環 で 住 宅 に 困 窮 する 世 帯 に 対 して 講 じられる 住 宅 政 策 をいう 2 住 宅 確 保 要 配 慮 者 : 低 額 所 得 者 被 災 者 高 齢 者 障 がい 者 子 どもを 育 成 する 家 庭 その 他 住 宅 の 確 保 に 特 に 配 慮 を 要 す る 者 - 2 -

2 住 宅 マスタープランの 位 置 付 けと 役 割 札 幌 市 住 宅 マスタープランは 札 幌 市 基 本 構 想 と 第 4 次 札 幌 市 長 期 総 合 計 画 を 上 位 計 画 とし 他 の 部 門 別 計 画 とも 整 合 を 図 りながら 定 めた 札 幌 市 の 住 宅 施 策 に 関 する 部 門 別 計 画 です また 国 や 北 海 道 の 住 宅 施 策 の 方 向 性 を 示 す 住 生 活 基 本 計 画 や 北 海 道 住 生 活 基 本 計 画 とも 整 合 を 図 りながら 策 定 しています この 計 画 は 札 幌 市 の 住 宅 施 策 を 長 期 的 総 合 的 な 視 点 から 整 理 体 系 化 し 今 後 の 住 宅 施 策 を 展 開 する 際 の 方 向 性 を 示 すガイドラインとしての 役 割 を 担 うものです 市 営 住 宅 ストック 総 合 活 用 計 画 や 個 別 の 住 宅 施 策 に 係 る 事 業 は この 住 宅 マスタープラン に 基 づき 策 定 し 展 開 していきます 計 画 の 位 置 付 け 国 北 海 道 札 幌 市 < 国 > 住 生 活 基 本 計 画 札 幌 市 基 本 構 想 第 4 次 札 幌 市 長 期 総 合 計 画 < 北 海 道 > 北 海 道 住 生 活 基 本 計 画 札 幌 市 住 宅 マスタープラン 他 の 部 門 別 計 画 市 営 住 宅 ストック 総 合 活 用 計 画 個 別 の 住 宅 事 業 など 3 計 画 期 間 この 計 画 は 概 ね10 年 間 を 計 画 期 間 としています なお 社 会 経 済 情 勢 などの 動 向 が 大 き く 変 化 した 場 合 には 適 宜 見 直 しを 図 るものとします - 3 -

4 住 宅 マスタープランの 構 成 と 施 策 の 体 系 第 1 章 住 宅 マスタープランの 目 的 と 位 置 付 け 1 住 宅 マスタープランの 目 的 と 見 直 しの 必 要 性 3 計 画 期 間 2 住 宅 マスタープランの 位 置 付 けと 役 割 4 住 宅 マスタープランの 構 成 と 施 策 の 体 系 第 3 章 基 本 目 標 第 4 章 基 本 方 針 と 推 進 する 施 策 1 市 営 住 宅 の 適 切 な 建 替 え 改 修 と 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 有 効 活 用 2 市 営 住 宅 の 入 居 管 理 の 適 正 化 基 本 目 標 1 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 3 高 齢 者 に 優 しい 住 環 境 の 形 成 4 子 育 て 世 帯 や 障 がい 者 への 居 住 支 援 5 民 間 賃 貸 住 宅 への 入 居 支 援 6 適 切 な 住 み 替 えの 仕 組 みづくり 7 災 害 時 の 居 住 の 安 定 確 保 基 本 目 標 2 安 心 して 住 み 続 けられる 住 宅 ストックの 形 成 1 環 境 に 配 慮 した 良 質 な 住 宅 の 普 及 2 安 全 安 心 な 住 まいの 確 保 3 良 質 なストック 形 成 に 向 けた 制 度 の 普 及 4 分 譲 マンションの 維 持 管 理 支 援 基 本 目 標 3 安 心 快 適 に 住 み 続 けられる 住 環 境 の 形 成 1 地 域 コミュニティの 維 持 活 性 化 2 福 祉 まちづくり 施 策 と 連 携 した 市 営 住 宅 の 建 替 え 3 魅 力 的 な 街 並 みづくり - 4 -

第 2 章 現 況 と 課 題 1 社 会 情 勢 の 変 化 と 国 の 制 度 改 正 2 住 まいに 関 する 現 状 と 課 題 (1) 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 (4) 人 のつながりと 魅 力 ある 地 域 社 会 (2) 限 られた 予 算 の 効 率 的 運 用 の 形 成 (3) 既 存 ストックの 質 の 向 上 (5) 住 情 報 の 適 切 な 提 供 第 5 章 施 策 の 推 進 方 策 第 6 章 成 果 指 標 1 市 営 住 宅 の 適 切 な 建 替 え 改 修 2 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 活 用 1 入 居 に 関 する 公 平 性 の 確 保 2 入 居 者 選 考 の 仕 組 みづくり 1 高 齢 者 への 賃 貸 住 宅 の 供 給 2 特 優 賃 での 高 齢 者 支 援 制 度 の 実 施 3 高 齢 者 共 同 住 宅 に 関 する 情 報 の 提 供 市 営 住 宅 空 き 家 募 集 戸 数 共 同 住 宅 のうち 道 路 から 各 戸 の 玄 関 まで 車 いす ベビーカーで 通 行 可 能 な 住 宅 ストックの 比 率 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 率 1 子 育 て 世 帯 に 配 慮 した 市 営 住 宅 の 提 供 2 特 優 賃 での 子 育 て 支 援 制 度 の 実 施 3 障 がい 者 への 居 住 サポート 1 北 海 道 あんしん 賃 貸 支 援 事 業 の 普 及 1 市 営 住 宅 の 住 み 替 え 制 度 の 見 直 し 2 民 間 住 宅 における 住 み 替 え 支 援 制 度 の 普 及 1 民 間 事 業 者 や NPO との 多 様 な 連 携 1 応 急 仮 設 住 宅 の 設 置 体 制 の 整 備 1 環 境 に 配 慮 した 住 まいづくりの 支 援 2 市 営 住 宅 における 環 境 配 慮 1バリアフリー 化 を 進 める 支 援 メニューの 拡 充 2 安 全 安 心 な 市 営 住 宅 への 再 生 3 既 存 住 宅 における 安 全 性 の 確 保 1 長 期 優 良 住 宅 制 度 の 普 及 2 住 宅 性 能 表 示 制 度 の 普 及 1マンション 管 理 に 関 するセミナー 相 談 体 制 の 充 実 2 分 譲 マンションの 実 態 把 握 と 新 たな 支 援 策 の 検 討 2 市 民 への 効 果 的 な 住 情 報 の 提 供 一 定 の 省 エネルギー 対 策 を 講 じた 住 宅 ストックの 比 率 新 築 戸 建 住 宅 の 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 達 成 率 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 居 住 する 住 宅 の 一 定 のバリアフリー 化 率 リフォーム 実 施 戸 数 の 住 宅 ストッ ク 戸 数 に 対 する 割 合 滅 失 住 宅 の 平 均 築 後 年 数 1 市 営 住 宅 の 若 年 層 入 居 の 促 進 2 空 き 家 の 有 効 活 用 によるコミュニティの 維 持 1 福 祉 まちづくり 施 策 と 連 携 した 建 替 えによ る 余 剰 地 の 活 用 1 住 民 による まちのルール づくりへの 支 援 2 街 並 みに 配 慮 した 市 営 住 宅 の 整 備 住 宅 及 び 住 環 境 に 対 して 満 足 し ている 市 民 の 割 合 - 5 -

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第 2 章 現 況 と 課 題 - 7 -

第 2 章 現 況 と 課 題 1 社 会 情 勢 の 変 化 と 国 の 制 度 改 正 (1) 社 会 情 勢 の 変 化 1 予 測 される 人 口 減 少 期 の 到 来 札 幌 市 の 人 口 は 戦 後 急 激 に 増 加 してきており 5 年 ごとの 人 口 増 加 率 は 昭 和 60 年 まで10%を 上 回 っていましたが 平 成 2 年 から 増 加 率 10%を 割 り 込 み 次 第 に 増 加 が 緩 やかになっています 平 成 22 年 の 人 口 は 191 万 人 ( 推 計 値 )となってい ます また 将 来 的 な 人 口 動 向 としては 現 在 の 推 計 によると 平 成 27 年 (2015 年 ) 頃 の 人 口 をピークに 減 少 に 向 かうことが 予 測 されています 200 ( 万 人 ) 各 年 10 月 1 日 現 在 (%) 100% 150 人 100 口 50 30 33.0% 39 49 23.8% 101 82 62 33.4% 26.3% 23.0% 124 22.8% 140 154 167 188 191 182 176 人 口 の 推 移 人 口 増 加 率 の 推 移 13.0% 10.1% 8.3% 5.1% 3.7% 3.2% 1.6% 80% 60% 40% 20% 人 口 増 加 率 5.1% 0 S20 年 S25 年 S30 年 S35 年 S40 年 S45 年 S50 年 S55 年 S60 年 H2 年 H7 年 H12 年 H17 年 H22 年 0% 図 1 人 口 及 び 人 口 増 加 率 の 推 移 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 注 :1 現 在 の 市 域 に 組 み 替 えた 数 値 である 2 平 成 22 年 の 人 口 は 国 勢 調 査 の 速 報 値 をもとに 算 出 した 推 計 人 口 である - 8 -

2 少 子 高 齢 化 の 進 展 100% 札 幌 市 の65 歳 以 上 人 口 の 割 合 は 増 加 を 続 けており 平 成 22 年 では20.2%となって います 一 方 14 歳 以 下 の 年 少 人 口 の 割 合 は 減 少 を 続 けており 平 成 22 年 では11.9% にまで 減 少 しています 80% (%) ( 各 年 10 月 1 日 現 在 ) 5.3% 6.2% 7.5% 9.1% 11.6% 14.6% 老 年 人 口 17.3% 20.2% (65 歳 以 上 ) 60% 40% 71.3% 70.6% 71.2% 72.6% 72.8% 71.6% 70.2% 67.8% 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 ) 20% 0% 23.5% 23.1% 21.3% 18.2% 15.6% 13.8% 12.5% 11.9% S50 年 S55 年 S60 年 H2 年 H7 年 H12 年 H17 年 H22 年 年 少 人 口 (0~14 歳 ) 図 2 年 齢 (3 区 分 ) 別 人 口 構 成 の 推 移 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 注 : 平 成 22 年 の 数 値 は 住 民 基 本 台 帳 に 基 づく 数 値 である 3 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 増 加 総 世 帯 数 に 占 める 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 各 世 帯 属 性 の 割 合 は 年 収 400 万 円 未 満 ( 3) の 世 帯 が56.0%となっています また 高 齢 者 世 帯 が26.0% 子 供 のいる 世 帯 が 21.5%となっており 障 がい 者 数 も 総 人 口 の5.5%を 占 めているなど これらの 世 帯 属 性 に 配 慮 した 対 応 がより 一 層 必 要 となっています 主 な 世 帯 属 性 の 概 要 は 以 下 のとおりです < 低 額 所 得 者 世 帯 > 年 間 の 収 入 が400 万 円 未 満 の 世 帯 は 平 成 20 年 には473,700 世 帯 で 普 通 世 帯 ( 4) 総 数 の56.0%を 占 めています このうち 収 入 金 額 別 の 内 訳 をみると 200 万 円 未 満 が 36.8% 200 万 円 以 上 ~300 万 円 未 満 が34.1%を 占 めています 普 通 世 帯 総 数 772,150 世 帯 100% 846,100 世 帯 年 収 400 万 円 未 満 の 世 帯 の 内 訳 (H20 年 ) 80% 60% 40% 20% 0% 47.7% 404,210 52.3% H15 年 年 収 400 万 円 未 満 の 世 帯 44.0% 473,700 56.0% H20 年 300~400 万 円 未 満 29.1% 200~300 万 円 未 満 34.1% 200 万 円 未 満 図 3 年 収 400 万 円 未 満 の 世 帯 の 状 況 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 15 年 平 成 20 年 ) 36.8% 3 年 収 400 万 円 未 満 : 夫 婦 ( 専 業 主 婦 )と 子 供 1 人 ( 中 学 生 以 下 ) 世 帯 が 市 営 住 宅 に 申 し 込 める 目 安 となるおよその 年 間 総 収 入 の 額 4 普 通 世 帯 : 一 般 世 帯 ( 次 ページ 5 参 照 )から 間 借 り 下 宿 などの 単 身 者 及 び 会 社 などの 独 身 寮 の 単 身 者 を 除 いた 世 帯 - 9 -

< 高 齢 者 世 帯 > 65 歳 以 上 の 親 族 がいる 一 般 世 帯 ( 5)は 平 成 17 年 に21 万 6 千 世 帯 ( 一 般 世 帯 総 数 の 26.0%)あり そのうち28.4%が 高 齢 単 身 世 帯 32.3%が 高 齢 夫 婦 世 帯 となっています 一 般 世 帯 総 数 759,338 世 帯 100% 833,796 世 帯 世 帯 類 型 別 の 内 訳 (H17 年 ) 80% 60% 40% 76.5% 74.0% その 他 世 帯 39.2% 高 齢 単 身 世 帯 28.4% 20% 0% 178,655 65 歳 以 上 の 216,507 親 族 のいる 23.5% 一 般 世 帯 26.0% H12 年 H17 年 高 齢 夫 婦 世 帯 32.3% 図 4 高 齢 者 世 帯 の 状 況 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 ( 平 成 12 年 平 成 17 年 ) < 子 供 のいる 世 帯 > 18 歳 未 満 の 親 族 のいる 一 般 世 帯 数 は 平 成 17 年 に178,913 世 帯 であり 一 般 世 帯 総 数 の21.5%を 占 めていますが 平 成 12 年 の 数 よりも 世 帯 数 は 減 少 しています 家 族 類 型 別 の 割 合 では 夫 婦 と 子 供 から 成 る 世 帯 は75.6% 女 親 または 男 親 と 子 供 から 成 る 世 帯 は 15.0%となっています 一 般 世 帯 総 数 759,338 世 帯 100% 833,796 世 帯 18 歳 未 満 の 親 族 のいる 一 般 世 帯 の 内 訳 (H17 年 ) 単 独 世 帯 その 他 の 親 族 世 帯 0.4% 80% 60% 75.2% 78.5% 女 親 と 子 供 から 成 る 世 帯 9.0% 13.9% 40% 20% 0% 188,103 18 歳 未 満 の 178,913 親 族 のいる 24.8% 21.5% 一 般 世 帯 H12 年 H17 年 男 親 と 子 供 から 成 る 世 帯 1.1% 夫 婦 と 子 供 から 成 る 世 帯 75.6% 図 5 子 供 のいる 世 帯 の 状 況 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 ( 平 成 12 年 平 成 17 年 ) 5 一 般 世 帯 : 施 設 等 の 世 帯 以 外 の 世 帯 をいう 施 設 等 の 世 帯 とは 学 校 の 寮 や 寄 宿 舎 の 学 生 や 生 徒 病 院 や 療 養 所 な どの 入 院 者 社 会 施 設 の 入 所 者 などから 成 る 世 帯 - 10 -

< 障 がい 者 数 > 障 がい 者 のいる 世 帯 数 の 把 握 はできないため 障 がい 者 数 で 把 握 すると 平 成 20 年 度 の 障 がい 者 数 は10 万 4 千 人 で 総 人 口 の5.5%を 占 めており 平 成 15 年 度 と 比 較 して 増 加 し ています 住 民 基 本 台 帳 人 口 1,861,429 人 100% 1,898,348 人 札 幌 市 の 障 がい 者 人 口 の 内 訳 (H20 年 ) 80% 60% 40% 20% 0% 障 がい 者 以 外 1,777,517 1,793,750 95.5% 94.5% 83,912 4.5% 5.5% H15 年 度 障 がい 者 104,598 H20 年 度 精 神 障 がい 者 知 的 12.7% 障 がい 者 10.8% 身 体 障 がい 者 76.5% 図 6 障 がい 者 数 の 状 況 資 料 : 保 健 福 祉 部 障 がい 福 祉 課 ( 平 成 15 年 度 平 成 20 年 度 ) - 11 -

(2) 国 の 法 制 度 の 変 遷 住 宅 建 設 を 計 画 的 に 進 め 国 民 生 活 の 安 定 を 図 ることを 目 的 として 昭 和 41 年 に 住 宅 建 設 計 画 法 が 制 定 され 以 降 平 成 17 年 までの 間 国 と 地 方 はそれぞれ 住 宅 建 設 五 箇 年 計 画 を 策 定 し 主 に 公 的 住 宅 の 供 給 に 関 する 政 策 を 推 進 してきました しかし 近 年 は 住 宅 が 量 的 に 充 足 する 中 で 人 口 減 少 社 会 の 到 来 少 子 高 齢 化 の 進 展 家 族 形 態 の 変 化 住 宅 の 確 保 を 配 慮 すべき 世 帯 のニーズが 多 様 化 するなど 住 宅 をとり まく 社 会 情 勢 は 大 きく 変 化 しており 国 では 平 成 18 年 以 降 関 係 法 令 の 制 定 や 改 正 を 進 めてきました 平 成 18 年 度 住 生 活 基 本 法 制 定 住 生 活 の 安 定 確 保 及 び 向 上 の 促 進 に 関 する 施 策 を 総 合 的 計 画 的 に 推 進 し 国 民 生 活 の 安 定 向 上 を 図 ることを 目 的 として 制 定 法 の 制 定 により それまでの 公 的 住 宅 の 供 給 を 中 心 とした 政 策 から 住 宅 ストックの 活 用 や 民 間 住 宅 に 重 点 をおいた 政 策 に 方 向 転 換 し ストック 重 視 市 場 重 視 などの 4つの 横 断 的 な 視 点 で 基 本 的 な 施 策 を 展 開 平 成 19 年 度 住 宅 セーフティネット 法 制 定 住 宅 確 保 要 配 慮 者 に 対 する 公 的 賃 貸 住 宅 の 供 給 や 民 間 賃 貸 住 宅 への 円 滑 な 入 居 を 促 進 す ることを 目 的 として 制 定 法 の 制 定 により 公 営 住 宅 法 により 公 営 住 宅 を 供 給 してきた 低 額 所 得 者 に 加 え 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 などの 住 宅 確 保 要 配 慮 者 に 対 しても 居 住 の 安 定 に 配 慮 平 成 21 年 度 平 成 23 年 度 高 齢 者 住 まい 法 改 正 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 登 録 制 度 や 終 身 建 物 賃 貸 借 制 度 を 設 けるなど 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 図 ることを 目 的 として 平 成 13 年 度 に 制 定 住 宅 部 局 が 福 祉 部 局 と 連 携 し 総 合 的 計 画 的 に 施 策 展 開 するために 平 成 21 年 度 に 法 改 正 ( 国 土 交 通 省 と 厚 生 労 働 省 共 管 ) 法 改 正 により 高 齢 者 生 活 支 援 施 設 と 一 体 となった 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 の 供 給 を 促 進 するなど 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 推 進 従 来 の 高 円 賃 高 専 賃 高 優 賃 などを 廃 止 し 高 齢 者 支 援 サービスを 提 供 する サービ ス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 登 録 制 度 を 平 成 23 年 度 に 創 設 法 改 正 により 介 護 医 療 と 連 携 したサービスを 高 齢 者 が 住 む 住 宅 で 提 供 することが できることとなり 高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 一 層 推 進 平 成 22 年 度 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 ) 見 直 し 平 成 18 年 の 計 画 策 定 以 降 の 人 口 社 会 構 造 等 の 変 化 や 経 済 財 政 状 況 の 変 化 を 踏 まえ 平 成 22 年 7 月 に 計 画 内 容 の 見 直 しに 着 手 ( 年 度 末 の 閣 議 決 定 を 予 定 ) 新 たな 観 点 として 既 存 住 宅 を 良 質 なストックとして 整 備 流 通 させることや 高 齢 者 や 子 育 て 世 帯 が 安 心 して 暮 らすことのできるサービス 環 境 を 構 築 することなどを 追 加 - 12 -

2 住 まいに 関 する 現 状 と 課 題 (1) 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 1 依 然 として 高 い 市 営 住 宅 の 需 要 少 子 高 齢 化 の 進 展 社 会 経 済 状 況 の 変 化 などにより 住 宅 確 保 要 配 慮 者 が 増 加 しており (P9~P11 参 照 ) 低 廉 で 良 質 な 市 営 住 宅 の 応 募 倍 率 は 近 年 新 設 住 宅 で40 倍 程 度 既 存 住 宅 の 空 き 家 で30 倍 程 度 と 恒 常 的 に 高 い 状 態 が 続 いています ( 図 7 図 8) このような 状 況 の 中 で 住 宅 確 保 の 必 要 性 がより 高 い 世 帯 の 需 要 にいかに 応 えていく かが 今 後 の 課 題 となっています 募 集 戸 数 応 募 者 数 倍 率 12,000 45.5 50 募 集 戸 数 ( 戸 ) 応 募 者 数 ( 人 ) 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 4,824 40.3 35.4 3,783 3,946 29.3 2,990 39.1 3,636 40 30 20 10 応 募 倍 率 ( 倍 ) 0 106 107 98 102 93 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 0 図 7 新 設 市 営 住 宅 の 応 募 状 況 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 募 集 戸 数 応 募 者 数 倍 率 35,000 30,000 35.3 30.5 32.7 40 募 集 戸 数 ( 戸 ) 応 募 者 数 ( 25,000 20,000 15,000 10,000 27,608 25,395 22,759 27.6 20,760 26.1 17,064 30 20 10 応 募 倍 率 ( 倍 ) 人 ) 5,000 783 833 696 751 655 0 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 0 図 8 空 き 家 の 市 営 住 宅 の 応 募 状 況 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 - 13 -

2 市 営 住 宅 入 居 に 関 する 公 平 性 確 保 市 営 住 宅 入 居 者 の 状 況 をみると 入 居 の 収 入 基 準 を 上 回 る 世 帯 ( 収 入 超 過 者 6 高 額 所 得 者 7)が 平 成 22 年 度 では4% 程 度 となっています ( 図 9 10)また 入 居 承 継 ( 8) の 承 認 件 数 は300 世 帯 を 超 えており このうち20% 以 上 は 配 偶 者 以 外 の 親 族 への 承 継 と なっています ( 図 11) 高 い 市 営 住 宅 の 需 要 を 踏 まえ これらの 入 居 管 理 を 厳 格 化 するなど 入 居 に 関 する 公 平 性 の 確 保 に 努 める 必 要 があります 2,000 合 計 割 合 6.0% 30 合 計 割 合 0.10% 1,500 実 数 ( 1,000 戸 ) 500 4.72% 1,222 4.26% 1,096 4.52% 1,166 4.31% 1,108 4.10% 1,059 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 管 理 戸 数 に 対 す る 割 合 ( % ) 25 20 実 15 数 ( 戸 ) 10 5 0.08% 20 0.07% 0.07% 18 17 0.06% 15 0.03% 9 0.08% 0.06% 0.04% 0.02% 管 理 戸 数 に 対 す る 割 合 ( 0 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 0.0% 0 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 0.00% % ) 図 9 市 営 住 宅 の 収 入 超 過 者 数 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 図 10 市 営 住 宅 の 高 額 所 得 者 数 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 450 ( 件 ) 400 350 300 345 69 335 70 配 偶 者 以 外 ( 子 父 母 孫 兄 弟 姉 妹 ) 373 360 90 84 配 偶 者 328 85 250 200 150 100 276 265 283 276 243 50 0 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 図 11 入 居 承 継 承 認 件 数 の 推 移 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 6 収 入 超 過 者 : 市 営 住 宅 に 引 き 続 き3 年 以 上 入 居 していて 収 入 基 準 を 超 える 入 居 者 7 高 額 所 得 者 : 市 営 住 宅 に 引 き 続 き5 年 以 上 入 居 していて かつ 最 近 2 年 間 引 き 続 き 政 令 で 定 める 基 準 を 超 える 高 額 の 収 入 のある 入 居 者 8 入 居 承 継 : 名 義 人 の 死 亡 や 離 婚 による 転 出 などのやむを 得 ない 場 合 に 限 り 同 居 親 族 が 引 き 続 き 市 営 住 宅 に 居 住 するこ と( 詳 細 は33ページを 参 照 ) - 14 -

3 高 齢 者 世 帯 と 子 育 て 世 帯 の 世 帯 規 模 と 住 宅 規 模 のミスマッチ 市 内 の 住 宅 別 の 広 さをみると 子 育 て 世 帯 に 適 した 広 さ( 9)の 住 宅 は 持 ち 家 ( 一 戸 建 ) には 多 く 存 在 していますが 民 営 借 家 には 少 ない 状 況 となっています ( 図 12) また 高 齢 夫 婦 世 帯 と 子 育 て 世 帯 の 住 宅 状 況 をみると 居 室 畳 数 48 畳 以 上 の 広 さの 住 宅 に 住 む 割 合 が 高 齢 夫 婦 世 帯 は20% 程 度 であるのに 対 し 18 歳 未 満 の 子 供 のいる3~5 人 世 帯 は10% 程 度 となっており 世 帯 規 模 と 住 宅 規 模 のミスマッチが 見 られます ( 図 13) 今 後 は 世 帯 人 数 に 応 じた 適 切 な 広 さの 住 宅 に 住 むことができるよう 環 境 を 整 えて いく 必 要 があります 持 ち 家 ( 一 戸 建 ) 持 ち 家 ( 共 同 住 宅 ) (%) 0.5 1.2 5.1 29m2 以 下 30~49m2 50~99m2 100m2 以 上 23.7 75.8 82.4 11.3 1 住 宅 あたり 延 べ 面 積 127.7m2 79.12m2 民 営 借 家 28.9 39.2 28.6 3.3 43.65m2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 12 住 宅 の 延 べ 面 積 の 割 合 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 ) 単 位 : 世 帯 30 畳 未 満 30 以 上 48 畳 未 満 48.0 畳 以 上 高 齢 夫 婦 世 帯 31.0% 48.8% 20.3% (22,300 世 帯 ) (35,100 世 帯 ) (14,600 世 帯 ) 18 歳 未 満 の 子 供 のいる 3~5 人 世 帯 40.4% 49.6% (42,300 世 帯 ) (52,000 世 帯 ) 10.0% (10,500 世 帯 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 13 高 齢 夫 婦 世 帯 及 び 子 育 て 世 帯 の 居 住 室 の 畳 数 の 比 較 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 ) 9 子 育 て 世 帯 に 適 した 広 さ: 都 市 の 中 心 及 びその 周 辺 の 共 同 住 宅 において 3~5 人 世 帯 に 適 した 面 積 として 国 で75m2~ 110m2 程 度 を 想 定 - 15 -

4 最 低 居 住 面 積 水 準 の 達 成 状 況 最 低 居 住 面 積 水 準 ( 10)の 達 成 率 は 平 成 10 年 では98.3%となっていましたが 平 成 15 年 では97.9%となり 平 成 20 年 には95.6%まで 低 下 しています ( 図 14) H5 年 H10 年 H15 年 H20 年 水 準 以 上 94.5 98.3 97.9 95.6 水 準 未 満 5.5% 1.7% 2.1% 4.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 14 最 低 居 住 面 積 水 準 の 達 成 状 況 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 注 : 平 成 20 年 の 達 成 率 は 単 身 者 の 基 準 が 平 成 15 年 以 前 と 異 なるため 平 成 20 年 の 調 査 結 果 をもとに 補 正 5 賃 貸 住 宅 への 入 居 の 制 限 賃 貸 住 宅 への 入 居 に 関 するアンケート 調 査 によると 札 幌 市 内 の 住 宅 オーナーや 不 動 産 仲 介 業 者 の 約 6 割 が 所 得 年 齢 家 族 構 成 などを 理 由 に 入 居 を 断 った 経 験 があると いう 結 果 が 出 ており 高 齢 者 や 外 国 人 などが 入 居 に 当 たって 制 限 を 受 けている 状 況 にあ ります ( 図 15 図 16) (N=227) ある 59.0% ない 33.5% 無 回 答 7.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 15 入 居 を 断 った 経 験 の 有 無 資 料 : 札 幌 市 民 間 賃 貸 住 宅 に 関 するアンケート 調 査 (H22 年 ) 注 : 事 業 内 容 で 賃 貸 住 宅 の 管 理 又 は 仲 介 を 行 っていない 事 業 者 の 回 答 を 含 む (N=134) 低 所 得 者 75.4% 高 齢 者 59.0% 外 国 人 45.5% 障 がい 者 子 どものいる 世 帯 17.9% 27.6% ひとり 親 14.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 16 入 居 を 断 った 世 帯 の 内 訳 資 料 : 札 幌 市 民 間 賃 貸 住 宅 に 関 するアンケート 調 査 (H22 年 ) 10 最 低 居 住 面 積 水 準 : 健 康 で 文 化 的 な 生 活 の 基 礎 として 必 要 不 可 欠 な 住 宅 の 面 積 として 国 が 定 める 水 準 で 単 身 世 帯 は 25m2 2 人 以 上 の 世 帯 の 場 合 は10m2 世 帯 人 数 +10m2で 表 される - 16 -

6 空 き 家 の 増 加 札 幌 市 では 昭 和 48 年 に 住 宅 数 が 世 帯 数 を 上 回 って 以 降 年 々 空 き 家 が 増 加 しており 平 成 20 年 の 空 き 家 数 は13 万 6 千 戸 となっています そのうち 築 後 10 年 以 上 経 過 した 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 き 家 が 特 に 目 立 っていることから 今 後 はこれらの 空 き 家 を 有 効 に 活 用 していく 必 要 があります ( 図 17 図 18) 1,200 ( 千 世 帯 千 戸 ) ( 千 戸 ) 180 1,000 住 宅 数 世 帯 数 空 き 家 数 880 985 136 150 世 帯 数 住 宅 数 800 600 400 774 107 848 120 90 60 空 家 数 200 30 0 0 S43 年 S48 年 S53 年 S58 年 S63 年 H5 年 H10 年 H15 年 H20 年 図 17 世 帯 数 住 宅 数 の 推 移 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 (N=190) 築 10 年 未 満 17.9% 築 10 年 以 上 20 年 未 満 31.6% 築 20 年 以 上 30 年 未 満 33.2% 築 30 年 以 上 7.9% 無 回 答 9.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 18 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 き 家 の 年 数 資 料 : 札 幌 市 民 間 賃 貸 住 宅 に 関 するアンケート 調 査 (H22 年 ) 注 : 事 業 内 容 で 賃 貸 住 宅 の 管 理 又 は 仲 介 を 行 っていない 事 業 者 の 回 答 を 含 む 7 公 的 賃 貸 住 宅 の 現 状 札 幌 市 内 の 公 的 賃 貸 住 宅 は 平 成 22 年 度 末 現 在 40,239 戸 となっています 表 1 札 幌 市 内 の 公 的 賃 貸 住 宅 管 理 戸 数 ( 戸 ) 市 営 住 宅 27,518 道 営 住 宅 5,490 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 住 宅 6,222 道 住 宅 供 給 公 社 住 宅 299 特 定 優 良 賃 貸 住 宅 563 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 147 合 計 40,239 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 ( 平 成 23 年 3 月 末 現 在 ) - 17 -

(2) 限 られた 予 算 の 効 率 的 運 用 1 人 口 急 増 期 に 大 量 供 給 した 市 営 住 宅 への 対 応 札 幌 市 の 市 営 住 宅 は これまで 人 口 の 増 加 に 対 応 して 整 備 を 進 めてきており 平 成 22 年 度 末 現 在 の 管 理 戸 数 は27,518 戸 となっています ( 図 19) このうち 昭 和 40 年 代 の 人 口 急 増 期 に 大 量 に 整 備 した 住 宅 が 現 在 更 新 時 期 を 迎 えてお り 今 後 維 持 修 繕 や 更 新 を 進 めるためには 莫 大 な 費 用 が 必 要 となります ( 図 20) このような 厳 しい 財 政 状 況 の 中 で 市 営 住 宅 に 求 められている 様 々な 課 題 に 対 応 して いくために 市 営 住 宅 に 係 る 予 算 の 運 用 についてはより 効 率 的 な 方 策 の 検 討 が 必 要 とな っています 管 理 戸 数 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 ( 戸 ) ( 人 ) 313,850 年 度 別 管 理 戸 数 人 口 426,620 523,839 794,908 677 2,036 2,883 4,168 1,010,123 8,280 1,671,742 1,757,0251,822,368 1,542,979 1,401,757 26,256 1,240,613 24,989 23,446 13,662 17,675 20,625 S25 年 度 S30 年 度 S35 年 度 S40 年 度 S45 年 度 S50 年 度 S55 年 度 S60 年 度 H2 年 度 1,880,863 1,914,434 27,357 27,518 H7 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H22 年 度 2,200,000 2,000,000 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 400,000 200,000 0 人 口 図 19 札 幌 市 市 営 住 宅 の 年 度 別 管 理 戸 数 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 札 幌 市 住 宅 課 1,200 ( 戸 ) 1,000 946 870 968 800 748 600 400 200 0 456 463 269 245 45 45 S40 年 S45 年 S50 年 S55 年 S60 年 H2 年 H7 年 H12 年 H17 年 H22 年 図 20 竣 功 年 度 別 市 営 住 宅 建 設 戸 数 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 - 18 -

(3) 既 存 住 宅 ストックの 質 の 向 上 1 既 存 住 宅 の 耐 震 性 能 の 向 上 平 成 20 年 現 在 市 内 には 居 住 世 帯 のある 住 宅 が 約 84 万 戸 存 在 しており そのうち 持 ち 家 が 約 41 万 6 千 戸 民 営 借 家 が 約 34 万 3 千 戸 となっています また 全 体 の20% 程 度 が 昭 和 55 年 以 前 に 建 築 された 住 宅 であり 築 後 30 年 以 上 経 過 したこれらの 住 宅 の 耐 震 性 能 の 向 上 が 求 められています ( 図 21) S55 年 以 前 S56 年 ~H20 年 不 詳 (%) 住 宅 総 数 全 体 19.8% 70.5% 9.6% 841,200 戸 持 ち 家 24.0% 73.3% 2.7% 416,300 戸 民 営 借 家 12.0% 75.1% 12.8% 342,800 戸 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 21 住 宅 の 建 築 時 期 別 割 合 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 ) 2 環 境 への 配 慮 と 住 宅 の 質 の 向 上 近 年 環 境 負 荷 の 低 減 やバリアフリー 化 による 高 齢 者 障 がい 者 などへの 配 慮 の 観 点 から 既 存 住 宅 ストック( 11)の 質 の 向 上 が 求 められています 省 エネルギー 化 に 向 けた 取 組 みとしては 断 熱 性 の 高 い 二 重 サッシや 複 層 ガラス 窓 に ついては 普 及 していますが 太 陽 光 を 利 用 した 発 電 機 器 の 普 及 については 今 後 の 課 題 となっています また バリアフリー 設 備 についても 借 家 を 中 心 に 整 備 が 進 んでいな い 状 況 にあります ( 表 2 表 3 図 22 図 23) 表 2 太 陽 熱 を 利 用 した 温 水 器 等 の 設 置 戸 数 H15 年 H20 年 区 分 持 ち 家 借 家 持 ち 家 借 家 全 体 370,600 373,800 416,300 399,600 あり 1,800 600 2,900 1,300 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 100% 80% 60% 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスの 窓 な し 一 部 の 窓 すべての 窓 75.9% すべての 窓 74.0% 表 3 太 陽 光 を 利 用 した 発 電 機 器 の 設 置 戸 数 40% H15 年 H20 年 区 分 持 ち 家 借 家 持 ち 家 借 家 全 体 370,600 373,800 416,300 399,600 あり 700 300 900 500 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 20% 0% 16.3% 7.8% 持 ち 家 一 部 の 窓 なし 12.4% 13.5% 借 家 図 22 省 エネルギー 設 備 の 整 備 状 況 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 ) 11 住 宅 ストック:ある 時 点 において 既 に 存 在 する 住 宅 - 19 -

手 すりがある 11.4% 57.9% 持 ち 家 借 家 またぎやすい 高 さの 浴 槽 車 いすで 通 行 可 能 な 廊 下 幅 7.4% 7.4% 23.9% 35.0% 段 差 のない 屋 内 14.0% 34.3% 車 いすで 通 行 可 能 なアプローチ 7.9% 19.8% 設 備 なし 44.2% 81.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 23 高 齢 者 向 け 設 備 の 状 況 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 平 成 20 年 ) 3 住 宅 ストックの 流 通 化 への 対 応 平 成 20 年 の 中 古 住 宅 取 得 数 は76,320 戸 となっており 20 年 前 と 比 較 して2.6 倍 に 増 加 しています ( 図 24) しかし 中 古 住 宅 については 一 般 に 住 宅 の 品 質 や 性 能 に 関 する 情 報 が 不 足 しており また 取 得 後 に 瑕 疵 や 不 具 合 が 発 見 された 場 合 の 保 証 についても 消 費 者 は 不 安 を 感 じて いる 場 合 が 多 く 今 後 流 通 市 場 をさらに 拡 大 するためには これらの 課 題 の 解 消 が 必 要 となります 90,000 ( 戸 ) 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 57,840 47,300 26,540 36,200 18,600 29,260 10,800 6,120 23,140 25,400 28,700 31,300 76,320 38,710 37,610 共 同 住 宅 その 他 戸 建 て 長 屋 建 0 S63 年 H5 年 H10 年 H15 年 H20 年 図 24 中 古 住 宅 の 取 得 数 の 推 移 資 料 : 総 務 省 住 宅 土 地 統 計 調 査 - 20 -

4 市 営 住 宅 の 質 の 維 持 向 上 既 存 の 市 営 住 宅 には 建 設 後 40 年 以 上 経 過 する 住 宅 が 多 数 存 在 していますが バリア フリー 対 応 住 戸 数 は 全 管 理 戸 数 の25.4%にとどまっており 浴 室 未 整 備 の 住 戸 も 1,500 戸 以 上 残 っているなど 現 在 の 居 住 ニーズに 照 らすと 施 設 水 準 が 低 い 状 態 にある ことから 今 後 これらの 住 宅 への 対 応 が 必 要 となっています ( 表 4 図 25) 表 4 市 営 住 宅 のバリアフリー 対 応 住 戸 数 H17 年 H18 年 H19 年 H20 年 全 体 27,357 27,300 27,404 27,581 バリアフリー 6,866 7,172 7,372 7,801 車 いす 対 応 243 252 260 275 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 ( 戸 ) H18 年 6 月 H22 年 3 月 浴 室 なし 住 戸 3 箇 所 給 湯 なし 住 戸 高 齢 者 仕 様 未 整 備 住 戸 エレベーター 未 設 置 住 棟 の 住 戸 (1~2 階 建 てを 除 く) 2,388 1,771 18,231 17,345 21,171 20,553 20,194 19,162 図 25 市 営 住 宅 の 設 備 状 況 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 5 分 譲 マンションの 適 正 な 維 持 管 理 更 新 昭 和 40 年 代 から 供 給 され 始 めた 分 譲 マンションは 平 成 19 年 に15 万 戸 を 超 えており 居 住 形 態 のひとつとして 定 着 しています ( 図 26) しかし 古 いマンションや 比 較 的 小 規 模 なマンションを 中 心 に 長 期 修 繕 計 画 を 整 備 していないものも 数 多 く 存 在 していることから 適 正 な 維 持 管 理 や 将 来 的 な 建 替 えに 向 けての 備 えが 今 後 必 要 となってきます ( 表 5) 新 規 供 給 戸 数 12 10 8 ( 千 戸 ) 7 新 規 供 給 戸 数 6 6 6 100 6 5 5 5 5 5 5 4 4 4 4 4 4 80 4 3 3 3 4 4 4 4 4 3 60 3 2 3 40 2 1 2 0 0 1 1 0 20 0 0 S H 4445464748495051525354555657585960616263 元 23 4 56 7 8 910111213141516171819 年 図 26 札 幌 市 内 の 分 譲 マンションの 竣 工 状 況 資 料 : 有 限 会 社 住 宅 流 通 研 究 所 8 10 累 積 戸 数 8 8 ( 千 戸 ) 156 180 160 140 120 累 積 戸 数 - 21 -

表 5 総 管 理 戸 数 完 成 年 次 高 経 年 マンション( 12)における 長 期 修 繕 計 画 の 策 定 状 況 ( 上 段 : 管 理 組 合 数 下 段 : 構 成 比 ) 合 計 作 成 済 作 成 を 検 討 中 未 作 成 不 明 全 体 370 269 62 26 13 100.0% 72.7% 16.8% 7.0% 3.5% 20 戸 以 下 29 16 8 5 0 100.0% 55.2% 27.6% 17.2% 0.0% 21-40 戸 100 75 15 6 4 100.0% 75.0% 15.0% 6.0% 4.0% 41-60 戸 81 58 13 6 4 100.0% 71.6% 16.0% 7.4% 4.9% 61-80 戸 54 40 12 1 1 100.0% 74.1% 22.2% 1.9% 1.9% 81-100 戸 38 28 4 5 1 100.0% 73.7% 10.5% 13.2% 2.6% 101-150 戸 46 34 7 2 3 100.0% 73.9% 15.2% 4.3% 6.5% 151-200 戸 10 10 0 0 0 100.0% 100.0% 0.0% 0.0% 0.0% 201 戸 以 上 12 8 3 1 0 100.0% 66.7% 25.0% 8.3% 0.0% -1970 年 15 8 5 1 1 100.0% 53.3% 33.3% 6.7% 6.7% 1971-1975 年 80 49 17 11 3 100.0% 61.3% 21.3% 13.8% 3.8% 1976-1980 年 116 80 24 9 3 100.0% 69.0% 20.7% 7.8% 2.6% 1981-1985 年 159 132 16 5 6 100.0% 83.0% 10.1% 3.1% 3.8% 資 料 : 分 譲 マンション 管 理 実 態 調 査 ( 札 幌 市 平 成 23 年 ) 12 高 経 年 マンション: 調 査 を 行 った 平 成 22 年 (2010 年 ) 時 点 で 築 後 25 年 以 上 経 過 したマンションとする - 22 -

(4) 人 のつながりと 魅 力 のある 地 域 社 会 の 形 成 1 高 齢 者 障 がい 者 が 暮 らしやすい 環 境 づくり 札 幌 市 の 高 齢 化 率 は 年 々 上 昇 しており 平 成 22 年 4 月 1 日 時 点 の 高 齢 化 率 は20%を 超 えています また 介 護 保 険 による 要 介 護 ( 要 支 援 ) 認 定 者 数 は 約 6 万 7 千 人 に 達 してお り 今 後 さらに 増 えることが 予 想 されます ( 表 6 図 27) 高 齢 者 や 障 がい 者 が 住 み 慣 れた 地 域 の 中 で 安 心 して 自 立 した 生 活 を 送 るためには 居 住 者 それぞれのニーズに 合 った 様 々なサービスが 身 近 で 提 供 されることのほか 地 域 の コミュニティによる 日 常 生 活 の 支 援 が 重 要 となります ( 図 28) 表 6 高 齢 化 率 の 比 較 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 区 分 高 齢 化 率 市 営 住 宅 29.4% 札 幌 市 20.1% 北 海 道 24.3% 全 国 22.7% 資 料 : 市 営 住 宅 札 幌 市 住 宅 課 札 幌 市 北 海 道 全 国 住 民 基 本 台 帳 人 口 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 ( 人 ) 66,790 63,547 58,542 60,895 54,348 50,391 H15 年 度 H16 年 度 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 図 27 要 介 護 ( 要 支 援 ) 認 定 者 数 の 推 移 ( 各 年 度 末 ) 資 料 : 保 健 福 祉 部 介 護 保 険 課 - 23 -

図 28 高 齢 単 身 世 帯 割 合 の 分 布 状 況 資 料 : 総 務 省 国 勢 調 査 ( 平 成 17 年 ) - 24 -

(5) 住 情 報 の 適 切 な 提 供 1 情 報 提 供 のための 関 係 機 関 の 連 携 住 まいに 関 する 様 々な 支 援 や 窓 口 相 談 は 民 間 事 業 者 やNPOなどの 関 係 団 体 がそれ ぞれ 独 自 性 を 持 って 行 っているため 各 団 体 相 互 の 連 携 については より 一 層 の 強 化 が 必 要 となります 住 まいに 関 する 支 援 や 相 談 を 行 っている 団 体 の 例 住 まいに 関 する 総 合 相 談 住 まいのプラットフォーム ( 財 ) 北 海 道 建 築 指 導 センターなど 高 齢 者 関 連 NPO 法 人 シーズネット NPO 法 人 北 海 道 シルバー 住 宅 情 報 など 賃 貸 住 宅 関 連 ( 社 ) 全 国 賃 貸 住 宅 経 営 協 会 北 海 道 支 部 ( 財 ) 日 本 賃 貸 住 宅 管 理 協 会 北 海 道 支 部 など マンション 関 連 ( 社 ) 北 海 道 マンション 管 理 組 合 連 合 会 ( 財 )マンション 管 理 センター 北 海 道 支 部 など 土 地 住 宅 関 連 ( 社 ) 北 海 道 宅 地 建 物 取 引 業 協 会 など 建 築 や 増 改 築 耐 震 関 連 北 海 道 建 築 士 事 務 所 協 会 法 律 関 連 札 幌 弁 護 士 会 など 2 効 果 的 な 住 情 報 の 提 供 近 年 住 まいに 関 する 情 報 はインターネットを 中 心 に 提 供 されていますが インター ネットを 使 える 環 境 にない 市 民 に 対 して ホームページだけではなく 広 報 紙 やパンフレ ットを 活 用 するなど 情 報 提 供 方 法 を 充 実 させることが 今 後 の 課 題 です ( 図 29) 25,000 20,000 15,000 ( 件 ) 12,809 20,322 18,605 18,818 15,734 10,000 5,000 0 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 図 29 住 宅 課 ホームページの 年 間 アクセス 数 資 料 : 札 幌 市 住 宅 課 - 25 -

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第 3 章 基 本 目 標 - 27 -

第 3 章 基 本 目 標 基 本 目 標 1 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 低 額 所 得 者 の 生 活 の 安 定 確 保 や 住 宅 不 足 への 対 応 を 目 的 として 計 画 的 に 市 営 住 宅 を 供 給 してきましたが 今 後 の 人 口 動 向 財 政 状 況 さらには 民 間 住 宅 市 場 における 空 き 家 の 増 加 傾 向 なども 考 慮 すると 新 規 供 給 は 抑 制 せざるを 得 ず 昭 和 40 年 代 から50 年 代 にかけ て 大 量 に 建 設 した 市 営 住 宅 を 適 切 に 維 持 更 新 していくことを 優 先 すべき 状 況 にあります しかし 一 方 で 少 子 高 齢 化 の 進 展 や 社 会 経 済 状 況 の 変 化 により 住 宅 確 保 要 配 慮 者 は 増 加 しており 低 廉 で 良 質 な 市 営 住 宅 に 対 する 需 要 は 依 然 として 高 い 状 況 が 続 いています また 民 間 賃 貸 住 宅 市 場 においては 入 居 を 希 望 する 高 齢 者 が 身 元 保 証 人 や 緊 急 連 絡 先 がないなどの 理 由 により 入 居 を 拒 否 されたり 子 育 て 世 帯 に 適 した 広 さの 住 宅 が 不 足 して いるなど 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 需 要 に 対 応 した 住 宅 が 適 切 に 供 給 されていない 状 況 にあり ます このような 状 況 を 踏 まえ 市 営 住 宅 などの 公 的 賃 貸 住 宅 と 民 間 住 宅 の 市 場 全 体 で 住 宅 セーフティネットを 構 築 し 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 目 指 します 基 本 目 標 2 安 心 して 住 み 続 けられる 住 宅 ストックの 形 成 今 日 の 住 宅 は 環 境 負 荷 の 低 減 耐 震 性 の 確 保 などの 社 会 的 要 請 への 対 応 や バリアフ リー 化 による 高 齢 者 障 がい 者 などへの 配 慮 防 犯 性 の 確 保 積 雪 寒 冷 地 としての 特 性 に 対 する 配 慮 など 様 々なニーズへの 対 応 が 求 められています また 市 内 の 既 存 住 宅 の 中 には 更 新 時 期 を 迎 えつつあるものが 数 多 く 存 在 しているこ とから これらの 住 宅 を 適 切 に 維 持 管 理 し 長 期 的 かつ 有 効 に 活 用 する 取 組 みも 求 められ ています このような 状 況 を 踏 まえ 省 エネルギー 化 バリアフリー 化 耐 震 性 の 確 保 など 住 宅 の 性 能 向 上 を 図 り 市 民 が 将 来 にわたって 安 心 して 住 み 続 けられる 良 質 な 住 宅 ストッ クの 形 成 を 目 指 します - 28 -

基 本 目 標 3 安 心 快 適 に 住 み 続 けられる 住 環 境 の 形 成 少 子 高 齢 化 が 進 展 し 高 齢 者 世 帯 が 増 加 している 中 で だれもが 安 心 して 暮 らすために は 地 域 コミュニティによる 安 全 性 の 確 保 や 支 えあいの 機 能 が 重 要 となっています また 医 療 や 福 祉 など 様 々な 生 活 サービスが 住 まいの 身 近 で 受 けられることや 快 適 で 魅 力 ある 街 並 みづくりなど まちづくりの 観 点 からの 住 環 境 の 形 成 が 求 められています このような 状 況 を 踏 まえ 福 祉 やまちづくりと 連 携 した 取 組 みを 進 め 市 民 が 住 み 慣 れた 地 域 で 安 心 して 生 活 できる 環 境 づくりを 目 指 します - 29 -

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第 4 章 基 本 方 針 と 推 進 する 施 策 - 31 -

第 4 章 基 本 方 針 と 推 進 する 施 策 基 本 目 標 1 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 市 営 住 宅 などの 公 的 賃 貸 住 宅 と 民 間 住 宅 の 市 場 全 体 で 住 宅 セーフティネットを 構 築 し 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 を 目 指 します 基 本 方 針 1 市 営 住 宅 の 適 切 な 建 替 え 改 修 と 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 有 効 活 用 住 宅 不 足 が 解 消 し 民 間 賃 貸 住 宅 を 中 心 に 多 数 の 空 き 家 が 存 在 する 現 状 を 踏 まえ 市 営 住 宅 の 管 理 戸 数 については これまでの 拡 大 基 調 からの 転 換 を 図 り 当 面 現 在 の 水 準 で 維 持 することを 基 本 としたうえで 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 き 家 を 活 用 した 住 宅 確 保 要 配 慮 者 へ の 対 応 策 について 検 討 を 進 めます また 今 後 社 会 情 勢 の 変 化 や 人 口 の 動 向 なども 考 慮 しながら 市 営 住 宅 を 含 む 公 的 賃 貸 住 宅 全 体 の 管 理 戸 数 のあり 方 などについても 検 討 します 推 進 する 施 策 1 市 営 住 宅 の 適 切 な 建 替 え 改 修 既 存 の 市 営 住 宅 については 建 替 えや 改 修 を 適 切 に 選 択 することにより 事 業 費 の 低 減 や 年 度 間 での 平 準 化 を 図 りながら 計 画 的 に 維 持 更 新 を 進 めます 2 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 活 用 借 上 市 営 住 宅 の 対 象 を 新 築 住 宅 から 既 存 住 宅 へ 転 換 することなどを 検 討 し 既 存 民 間 賃 貸 住 宅 の 活 用 を 図 ります - 32 -

基 本 方 針 2 市 営 住 宅 の 入 居 管 理 の 適 正 化 住 宅 確 保 要 配 慮 者 が 増 加 する 中 で 市 営 住 宅 への 入 居 希 望 者 は 依 然 として 多 いことから 限 られた 市 営 住 宅 ストックの 有 効 活 用 に 向 けて これまで 以 上 に 市 営 住 宅 の 入 居 に 関 する 公 平 性 の 確 保 に 努 めるとともに 世 帯 状 況 を 踏 まえたうえで 住 宅 確 保 の 必 要 性 がより 高 い 世 帯 に 配 慮 した 入 居 者 募 集 を 進 めます 推 進 する 施 策 1 入 居 に 関 する 公 平 性 の 確 保 新 たに 入 居 を 希 望 している 市 民 との 公 平 性 確 保 の 観 点 から 高 額 所 得 世 帯 への 明 渡 し 請 求 を 引 き 続 き 実 施 するとともに 現 在 の 入 居 承 継 制 度 を 見 直 します 参 考 1-1 2 入 居 者 選 考 の 仕 組 みづくり 入 居 募 集 に 当 たっては 入 居 希 望 世 帯 それぞれの 状 況 を 踏 まえた 選 考 制 度 の 導 入 を 検 討 するなど より 一 層 住 宅 確 保 の 必 要 性 を 勘 案 した 仕 組 みづくりを 進 めます 参 考 1-1: 現 在 の 入 居 承 継 制 度 入 居 後 6ヶ 月 を 経 過 した 入 居 者 に 限 り 新 たに 子 供 や 両 親 など3 親 等 以 内 の 親 族 について 同 居 が 認 められることとなっている 入 居 名 義 人 が 死 亡 または 離 婚 などにより 退 去 した 場 合 は 入 居 当 時 の 同 居 親 族 または 同 居 許 可 を 受 けてから1 年 以 上 引 き 続 き 同 居 していた 親 族 に 限 り 名 義 の 変 更 を 行 うことができる - 33 -

基 本 方 針 3 高 齢 者 に 優 しい 住 環 境 の 形 成 急 速 に 高 齢 化 が 進 む 中 で 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らせる 賃 貸 住 宅 の 供 給 や 安 心 して 暮 らし 続 けられる 環 境 づくりを 進 めます 推 進 する 施 策 1 高 齢 者 への 賃 貸 住 宅 の 供 給 高 齢 者 が 安 心 して 暮 らすことができるよう 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 供 給 促 進 を 図 りま す また 高 齢 者 向 けの 賃 貸 住 宅 と 生 活 支 援 施 設 との 併 設 を 促 すことや 様 々な 生 活 サー ビスを 身 近 で 受 けることができる 利 便 性 の 高 い 地 域 への 立 地 を 促 す 仕 組 みを 検 討 する など 福 祉 施 策 やまちづくり 施 策 との 連 携 を 図 ります 参 考 1-2 2 特 優 賃 での 高 齢 者 支 援 制 度 の 実 施 札 幌 市 が 認 定 した 特 優 賃 ( 特 定 優 良 賃 貸 住 宅 )( 13)において 高 齢 者 に 対 する 入 居 対 象 収 入 基 準 の 緩 和 や 家 賃 補 助 を 引 き 続 き 行 います 3 高 齢 者 共 同 住 宅 に 関 する 情 報 の 提 供 高 齢 者 向 けの 共 同 住 宅 に 関 する 間 取 り 家 賃 サービス 内 容 などのデータを 集 約 し 共 同 住 宅 を 選 ぶ 際 の 情 報 を 提 供 するための 仕 組 みづくりを 進 めます 参 考 1-2: 高 齢 者 住 まい 法 の 改 正 ( 平 成 23 年 4 月 ) 国 では 従 来 の 高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅 高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 及 び 高 齢 者 居 住 支 援 センターを 廃 止 し バリアフリー 構 造 等 を 有 し 介 護 医 療 と 連 携 して 高 齢 者 を 支 援 する サービスを 提 供 する サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 登 録 制 度 を 創 設 した サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 の 概 要 登 録 基 準 床 面 積 は 原 則 25m2 以 上 各 居 住 部 分 への 便 所 や 洗 面 設 備 等 の 設 置 バリアフリー 有 料 老 人 ホームの 登 録 も 可 サービス 内 容 少 なくとも 安 否 確 認 生 活 相 談 サービスを 提 供 すること 13 特 定 優 良 賃 貸 住 宅 : 特 定 優 良 賃 貸 住 宅 の 供 給 の 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 都 道 府 県 知 事 等 の 認 定 を 受 け 民 間 事 業 者 が 建 設 し 管 理 する 中 堅 所 得 者 向 けの 公 的 な 賃 貸 住 宅 - 34 -

基 本 方 針 4 子 育 て 世 帯 や 障 がい 者 への 居 住 支 援 安 心 して 子 供 を 育 てることのできる 環 境 づくりに 向 けて 子 育 て 世 帯 向 けの 住 宅 供 給 や 支 援 制 度 を 実 施 します 推 進 する 施 策 1 子 育 て 世 帯 に 配 慮 した 市 営 住 宅 の 提 供 子 育 て 世 帯 がより 安 心 して 住 まえるよう 入 居 対 象 を 子 育 て 世 帯 に 限 定 した 市 営 住 宅 の 提 供 や 入 居 者 選 考 方 法 の 見 直 しなど 市 営 住 宅 により 入 居 しやすくなる 仕 組 みをつく ります 2 特 優 賃 での 子 育 て 支 援 制 度 の 実 施 札 幌 市 が 認 定 した 特 優 賃 ( 特 定 優 良 賃 貸 住 宅 )において 子 育 て 世 帯 に 対 する 入 居 対 象 収 入 基 準 の 緩 和 や 家 賃 補 助 を 引 き 続 き 行 います 3 障 がい 者 への 居 住 サポート 保 証 人 がいないなどの 理 由 により 入 居 困 難 な 障 がい 者 に 対 し 公 営 住 宅 や 民 間 賃 貸 住 宅 への 入 居 に 必 要 な 支 援 を 行 うとともに 日 常 緊 急 時 の 生 活 支 援 を 行 います 基 本 方 針 5 民 間 賃 貸 住 宅 への 入 居 支 援 高 齢 者 障 がい 者 子 育 て 世 帯 については 身 元 保 証 人 や 緊 急 連 絡 先 がないなどの 理 由 により 入 居 を 拒 否 されたり 入 居 に 適 した 広 さの 住 宅 が 不 足 しているなど 適 正 な 住 宅 が 確 保 できない 状 況 も 見 受 けられることから これらの 世 帯 が 安 心 して 民 間 賃 貸 住 宅 に 入 居 できるよう 北 海 道 や 民 間 事 業 者 などと 連 携 した 入 居 支 援 を 進 めます 推 進 する 施 策 1 北 海 道 あんしん 賃 貸 支 援 事 業 ( 14)の 普 及 民 間 事 業 者 に 対 し 事 業 の 周 知 を 行 い 高 齢 者 や 障 がい 者 などを 受 け 入 れる 民 間 賃 貸 住 宅 の 登 録 を 促 します 14 北 海 道 あんしん 賃 貸 支 援 事 業 : 高 齢 者 障 がい 者 外 国 人 及 び 子 育 て 世 帯 に 対 して 入 居 を 受 け 入 れる 民 間 賃 貸 住 宅 仲 介 をサポートする 協 力 店 入 居 者 の 居 住 支 援 を 行 っている 支 援 団 体 の 情 報 を 提 供 す ることで 民 間 賃 貸 住 宅 探 しや 居 住 支 援 を 行 う 事 業 - 35 -

基 本 方 針 6 適 切 な 住 み 替 えの 仕 組 みづくり 世 帯 状 況 の 変 化 により 家 族 人 数 が 少 なくなった 高 齢 世 帯 や 家 族 人 数 が 多 い 子 育 て 世 帯 などが それぞれ 適 切 な 規 模 の 住 宅 に 居 住 できる 方 策 を 検 討 します 推 進 する 施 策 1 市 営 住 宅 の 住 み 替 え 制 度 の 見 直 し 狭 い 住 宅 に 住 む 子 育 て 世 帯 と 広 い 住 宅 に 住 む 高 齢 世 帯 などを 家 族 の 人 数 に 応 じた 適 切 な 広 さの 住 宅 へ 誘 導 することや 階 段 の 昇 降 が 困 難 となった 入 居 者 の 高 層 階 から 低 層 階 への 住 み 替 えを 進 めるため 現 在 の 制 度 を 見 直 します 2 民 間 住 宅 における 住 み 替 え 支 援 制 度 の 普 及 一 般 社 団 法 人 移 住 住 みかえ 支 援 機 構 (JTI) と 連 携 し より 広 い 住 宅 を 必 要 とし ている 子 育 て 世 帯 や 広 い 住 宅 からより 適 正 な 規 模 の 住 宅 を 求 める 高 齢 世 帯 などの 住 み 替 えを 支 援 します 参 考 1-3 参 考 1-3: 一 般 社 団 法 人 移 住 住 みかえ 支 援 機 構 (JTI)の マイホーム 借 上 げ 制 度 50 歳 以 上 の 方 のマイホームを 最 長 で 終 身 にわたって 機 構 が 借 上 げて 第 三 者 に 転 貸 し オーナ ーの 安 定 した 賃 料 収 入 を 保 証 するもの これにより 自 宅 を 売 却 することなく 住 みかえや 老 後 の 資 産 として 活 用 することができる また 借 主 にとっては 家 を 借 りる 際 に 敷 金 礼 金 が 不 要 となるな どのメリットがある 基 本 方 針 7 災 害 時 の 居 住 の 安 定 確 保 地 震 などの 災 害 により 住 宅 を 失 った 市 民 の 居 住 の 安 定 を 確 保 するため 住 宅 市 場 全 体 で 災 害 時 の 緊 急 的 な 住 宅 供 給 を 行 う 体 制 や 仕 組 みづくりを 進 めます 推 進 する 施 策 1 応 急 仮 設 住 宅 の 設 置 体 制 の 整 備 地 震 などの 災 害 時 において 応 急 仮 設 住 宅 の 供 給 や 公 営 住 宅 の 空 き 家 を 活 用 するため の 仕 組 みを 整 えます また 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 き 家 の 活 用 に 向 けて 北 海 道 や 関 係 団 体 と 連 携 体 制 を 整 えま す - 36 -

基 本 目 標 2 安 心 して 住 み 続 けられる 住 宅 ストックの 形 成 省 エネルギー 化 バリアフリー 化 耐 震 性 の 確 保 など 住 宅 の 性 能 向 上 を 図 り 市 民 が 将 来 にわたって 安 心 して 住 み 続 けられる 良 質 な 住 宅 ストックの 形 成 を 目 指 します 基 本 方 針 1 環 境 に 配 慮 した 良 質 な 住 宅 の 普 及 地 球 温 暖 化 への 対 応 など 環 境 に 配 慮 した 住 宅 の 一 層 の 普 及 を 目 指 して 情 報 提 供 や 支 援 制 度 を 着 実 に 進 めます また 市 営 住 宅 についても 環 境 負 荷 の 低 減 を 進 め 住 宅 整 備 の 際 に 反 映 させることとし ます 推 進 する 施 策 1 環 境 に 配 慮 した 住 まいづくりの 支 援 積 雪 寒 冷 地 の 特 性 に 対 応 したエネルギー 消 費 の 少 ない 住 宅 の 普 及 に 向 けて 省 エネ 性 能 を 数 値 化 し わかりやすくラベル 化 した 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 を 示 すとともに 新 築 や 改 修 時 における 断 熱 気 密 性 能 の 高 い 住 宅 づくりや 高 効 率 給 湯 暖 房 設 備 新 エネルギー 機 器 の 導 入 に 対 する 支 援 を 一 層 促 進 します 2 市 営 住 宅 における 環 境 配 慮 市 営 住 宅 の 建 替 え 時 には 外 断 熱 工 法 や 断 熱 サッシをはじめとする 環 境 配 慮 の 取 組 みを 積 極 的 に 行 います - 37 -

基 本 方 針 2 安 全 安 心 な 住 まいの 確 保 バリアフリー 化 が 進 んでいない 既 存 住 宅 は 賃 貸 住 宅 を 中 心 に 数 多 く 存 在 しています ま た 耐 震 化 を 進 める 必 要 のある 昭 和 55 年 以 前 に 建 築 された 住 宅 も 相 当 数 存 在 しているこ とから 既 存 住 宅 のバリアフリー 化 や 耐 震 化 などへの 取 組 みに 対 する 支 援 を 進 めます 市 営 住 宅 については 建 替 えの 際 にバリアフリー 化 を 進 めます 推 進 する 施 策 1バリアフリー 化 を 進 める 支 援 メニューの 拡 充 既 存 住 宅 のバリアフリー 化 を 一 層 促 進 するため 札 幌 市 住 宅 エコリフォーム 補 助 制 度 ( 15)の 適 用 条 件 を 緩 和 するなど 既 存 住 宅 のバリアフリー 改 修 への 支 援 制 度 の 見 直 しを 行 います 2 安 全 安 心 な 市 営 住 宅 への 再 生 市 営 住 宅 ストック 総 合 活 用 計 画 ( 16)に 基 づき 老 朽 化 した 市 営 住 宅 の 建 替 えを 計 画 的 に 実 施 し エレベーターの 設 置 や 車 いす 対 応 住 戸 の 整 備 を 進 めます また 既 存 市 営 住 宅 の 耐 震 改 修 やエレベーター 設 置 については 老 朽 度 や 立 地 条 件 などを 勘 案 したうえ で 同 計 画 に 位 置 付 け 計 画 的 に 実 施 します 3 既 存 住 宅 における 安 全 性 の 確 保 旧 耐 震 基 準 ( 昭 和 56 年 5 月 以 前 の 基 準 )により 建 築 された 戸 建 て 住 宅 やマンション などを 対 象 として 耐 震 診 断 など 耐 震 性 の 確 保 に 向 けた 取 組 みに 対 する 支 援 を 行 います また アスベストをはじめとする 有 害 物 質 対 策 の 必 要 性 について 周 知 を 図 るとともに 住 宅 のリフォームに 際 して 防 犯 性 や 防 火 性 能 を 高 めるための 情 報 提 供 を 行 います 15 札 幌 市 住 宅 エコリフォーム 補 助 制 度 : 省 エネルギー 化 やバリアフリー 化 を 目 的 としてリフォームを 行 う 市 民 に 対 し その 費 用 の 一 部 を 補 助 する 制 度 16 市 営 住 宅 ストック 総 合 活 用 計 画 : 既 存 市 営 住 宅 の 活 用 方 針 及 び 事 業 プログラムを 定 めた 計 画 - 38 -

基 本 方 針 3 良 質 なストック 形 成 に 向 けた 制 度 の 普 及 これからは 環 境 負 荷 の 低 減 に 配 慮 した 住 宅 が 長 く 住 み 継 がれていくことも 重 要 な 視 点 と なります そのために 新 築 住 宅 はもとより 既 存 住 宅 についても 良 質 なストックとして 客 観 的 に 評 価 するための 各 種 制 度 の 普 及 を 進 めます 推 進 する 施 策 1 長 期 優 良 住 宅 制 度 の 普 及 耐 震 性 耐 久 性 維 持 管 理 の 容 易 性 などの 評 価 項 目 について 一 定 水 準 以 上 の 性 能 を 備 えた 住 宅 を 評 価 する 長 期 優 良 住 宅 制 度 ( 17)の 普 及 に 努 めます 2 住 宅 性 能 表 示 制 度 の 普 及 構 造 の 安 定 性 火 災 時 の 安 全 性 温 熱 等 の 室 内 環 境 対 策 などの 評 価 項 目 を 等 級 や 数 値 でわかりやすく 評 価 する 住 宅 性 能 表 示 制 度 ( 18)の 普 及 に 努 めます 基 本 方 針 4 分 譲 マンションの 維 持 管 理 支 援 老 朽 化 した 分 譲 マンションの 増 加 により これらの 維 持 管 理 や 更 新 について 今 後 大 きな 問 題 となることが 考 えられます そのため マンションの 管 理 組 合 などへ 維 持 管 理 や 更 新 に 関 する 情 報 が 広 く 行 き 渡 る 方 策 を 検 討 します 推 進 する 施 策 1マンション 管 理 に 関 するセミナー 相 談 体 制 の 充 実 より 多 くのマンション 管 理 組 合 が 適 正 なマンション 管 理 の 情 報 を 得 られるよう 関 係 団 体 との 連 携 によるセミナーの 開 催 や 相 談 窓 口 の 設 置 など 支 援 策 の 充 実 を 図 ります 2 分 譲 マンションの 実 態 把 握 と 新 たな 支 援 策 の 検 討 市 内 のマンションを 対 象 とした 実 態 調 査 を 定 期 的 に 実 施 し その 結 果 をもとに 管 理 組 合 への 新 たな 支 援 策 の 検 討 を 進 めます 17 長 期 優 良 住 宅 制 度 : 長 期 優 良 住 宅 の 普 及 の 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 長 期 にわたり 良 好 な 状 態 で 使 用 するための 措 置 が 講 じられた 優 良 な 住 宅 を 長 期 優 良 住 宅 として 所 管 行 政 庁 が 認 定 を 行 う 制 度 18 住 宅 性 能 表 示 制 度 : 住 宅 の 品 質 確 保 の 促 進 等 に 関 する 法 律 に 基 づき 構 造 の 安 定 性 などの 10 項 目 について 住 宅 の 性 能 を 等 級 や 数 値 でわかりやすく 表 示 する 制 度 - 39 -

基 本 目 標 3 安 心 快 適 に 住 み 続 けられる 住 環 境 の 形 成 福 祉 やまちづくりと 連 携 した 取 組 みを 進 め 市 民 が 住 み 慣 れた 地 域 で 安 心 して 生 活 できる 環 境 づくりを 目 指 します 基 本 方 針 1 地 域 コミュニティの 維 持 活 性 化 少 子 高 齢 化 が 進 展 し 高 齢 者 世 帯 が 増 加 しており 町 内 会 自 治 会 活 動 などを 維 持 して いくうえで 様 々な 問 題 の 発 生 が 懸 念 されていることから 市 営 住 宅 や 地 域 におけるコミュ ニティ 活 動 を 維 持 活 性 化 するための 方 策 を 検 討 します 推 進 する 施 策 1 市 営 住 宅 の 若 年 層 入 居 の 促 進 市 営 住 宅 の 入 居 募 集 に 際 して 子 育 て 世 帯 枠 の 導 入 など 世 代 バランスを 考 慮 した 入 居 を 促 進 します 2 空 き 家 の 有 効 活 用 によるコミュニティの 維 持 地 域 のコミュニティ 活 動 の 維 持 活 性 化 につなげる 空 き 家 の 有 効 活 用 について 検 討 を 進 めます 基 本 方 針 2 福 祉 まちづくり 施 策 と 連 携 した 市 営 住 宅 の 建 替 え 市 営 住 宅 の 建 替 えに 当 たっては 住 棟 の 集 約 化 や 高 層 化 により 余 剰 地 を 確 保 し 福 祉 施 策 やまちづくり 施 策 と 連 携 した 取 組 みを 進 めます 推 進 する 施 策 1 福 祉 まちづくり 施 策 と 連 携 した 建 替 えによる 余 剰 地 の 活 用 団 地 内 のみならず 周 辺 地 域 の 再 生 も 考 慮 し 建 替 えの 際 に 生 み 出 した 余 剰 地 を 活 用 し て 社 会 福 祉 施 設 や 子 育 て 支 援 施 設 などの 導 入 を 検 討 します - 40 -

基 本 方 針 3 魅 力 的 な 街 並 みづくり 地 域 の 住 民 が 愛 着 を 持 って 住 み 続 けることができる 住 環 境 を 目 指 して 快 適 で 魅 力 ある 街 並 みづくりを 進 めます 推 進 する 施 策 1 住 民 による まちのルール づくりへの 支 援 地 域 の 魅 力 向 上 に 向 けた 住 民 の 取 組 みに 対 して 敷 地 や 建 物 への 制 限 などを 定 める 地 区 計 画 や 建 築 協 定 など まちのルール を 支 える 制 度 の 導 入 を 支 援 します 参 考 3-1 2 街 並 みに 配 慮 した 市 営 住 宅 の 整 備 大 規 模 な 市 営 住 宅 団 地 は 周 辺 地 域 の 景 観 に 与 える 影 響 が 大 きいことから 建 替 えや 改 修 を 行 う 際 には 周 辺 の 街 並 みとの 調 和 に 配 慮 します 参 考 3-1: まちのルール を 支 える 制 度 良 好 な 住 環 境 の 形 成 を 支 える 制 度 として 地 区 計 画 や 建 築 協 定 のほか 景 観 協 定 などがある 各 制 度 それぞれで 決 められるルールや 合 意 形 成 の 方 法 拘 束 力 の 強 弱 などに 違 いがある そのため その 地 域 にふさわしい 制 度 を 選 択 または 組 み 合 わせて 活 用 することが 必 要 - 41 -

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第 5 章 施 策 の 推 進 方 策 - 43 -

第 5 章 施 策 の 推 進 方 策 1 民 間 事 業 者 やNPOとの 多 様 な 連 携 住 まいに 関 する 様 々な 支 援 や 窓 口 相 談 は 民 間 事 業 者 NPO 建 築 関 係 団 体 などでそ れぞれ 独 自 性 を 持 って 行 われていることから 本 市 における 施 策 をより 効 果 的 に 進 めるた め 各 団 体 との 連 携 を 強 化 します また 市 民 の 幅 広 いニーズに 対 応 するため 各 団 体 の 相 互 連 携 の 充 実 を 図 ります イメージ 図 2 市 民 への 効 果 的 な 住 情 報 の 提 供 情 報 提 供 に 当 たっては 市 民 ニーズや 情 報 の 種 類 に 応 じてインターネット 広 報 誌 パンフレットなど 適 切 な 手 段 を 選 択 するとともに 区 役 所 をはじめとする 様 々なサービ ス 拠 点 などを 活 用 し 市 民 が 手 軽 に 情 報 を 入 手 できる 環 境 づくりを 進 めます - 44 -

第 6 章 成 果 指 標 - 45 -

第 6 章 成 果 指 標 目 標 達 成 のための 取 組 みを 進 め 施 策 の 方 向 性 を 分 かりやすく 示 すために 以 下 の 成 果 指 標 を 定 めます 基 本 目 標 住 宅 確 保 要 配 慮 者 の 居 住 の 安 定 確 保 指 標 市 営 住 宅 空 き 家 募 集 戸 数 共 同 住 宅 のうち 道 路 から 各 戸 の 玄 関 まで 車 いす ベビーカーで 通 行 可 能 な 住 宅 ストックの 比 率 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 率 現 状 目 標 値 751 戸 現 状 水 準 (800 戸 程 度 )を 維 持 [H22 年 ] [H32 年 ] 15.1% 28.0% [H20 年 ] [H32 年 ] 4.4% 早 期 に 解 消 [H20 年 ] [H32 年 ] 安 心 し て 住 み 続 け ら れ る 住 宅 ス ト ッ ク の 形 成 一 定 の 省 エネルギー 対 策 を 講 じた 住 宅 ストックの 比 率 ( 19) 新 築 戸 建 住 宅 の 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 達 成 率 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 居 住 する 住 宅 の 一 定 のバリアフリー 化 率 ( 20) リフォーム 実 施 戸 数 の 住 宅 ストック 戸 数 に 対 する 割 合 滅 失 住 宅 の 平 均 築 後 年 数 86.7% 90.0% [H20 年 ] [H32 年 ] ( 平 成 24 年 度 末 制 度 創 設 予 定 ) 100% [H32 年 ] ( 札 幌 市 温 暖 化 対 策 推 進 ビジョンによる) 42.0% 75.0% [H20 年 ] [H32 年 ] 5.6%( 年 間 ) 8.0%( 年 間 ) [H20 年 ] [H32 年 ] 22.5 年 40 年 [H20 年 ] [H32 年 ] 住 環 境 の 形 成 み 続 け ら れ る 安 心 快 適 に 住 住 宅 及 び 住 環 境 に 対 して 満 足 してい る 市 民 の 割 合 71.3% 80.0% [H15 年 ] [H32 年 ] 19 一 定 の 省 エネルギー 対 策 : 全 部 又 は 一 部 の 窓 に 二 重 サッシ 又 は 複 層 ガラスを 使 用 すること 20 一 定 のバリアフリー 化 :2 箇 所 以 上 の 手 すり 設 置 または 屋 内 の 段 差 を 解 消 すること - 46 -

関 係 資 料 - 47 -

札 幌 市 住 まいの 協 議 会 概 要 1 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 委 員 名 簿 ( 五 十 音 順 敬 称 略 平 成 22 年 10 月 5 日 答 申 日 現 在 ) 所 属 小 委 員 会 氏 名 所 属 等 は 委 員 長 会 長 越 澤 明 北 海 道 大 学 大 学 院 工 学 研 究 院 都 市 計 画 研 究 室 教 授 副 会 長 杉 岡 直 人 北 星 学 園 大 学 社 会 福 祉 学 部 教 授 民 間 住 宅 委 員 淺 松 千 寿 中 村 浅 松 法 律 事 務 所 市 営 住 宅 委 員 五 十 嵐 智 嘉 子 ( 社 ) 北 海 道 総 合 研 究 調 査 会 専 務 理 事 市 営 住 宅 委 員 大 瀧 玲 子 公 募 委 員 民 間 住 宅 委 員 高 橋 聰 ( 社 ) 全 国 賃 貸 住 宅 経 営 協 会 事 務 局 長 ( 財 ) 日 本 賃 貸 住 宅 管 理 協 会 事 務 局 長 民 間 住 宅 委 員 高 橋 浩 子 公 募 委 員 市 営 住 宅 委 員 谷 本 一 志 東 海 大 学 国 際 文 化 学 部 教 授 市 営 住 宅 委 員 西 原 桂 子 NPO 法 人 シーズネット 民 間 住 宅 委 員 平 野 恵 一 ( 財 )マンション 管 理 センター 事 務 局 長 民 間 住 宅 委 員 細 貝 政 道 ( 社 ) 北 海 道 宅 地 建 物 取 引 業 協 会 専 務 理 事 市 営 住 宅 委 員 持 田 容 子 元 ( 財 ) 北 海 道 建 築 指 導 センター 住 宅 相 談 室 長 民 間 住 宅 - 48 -

2 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 審 議 経 過 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 民 間 住 宅 小 委 員 会 市 営 住 宅 小 委 員 会 H21.11 H21.12 第 1 回 (H21.11.26) 出 席 :11 名 内 容 : 諮 問 誰 もが 安 心 して 暮 らし 続 けられる 住 まいのあり 方 について 現 基 本 計 画 の 振 り 返 り 意 見 交 換 第 1 回 (H21.12.22) 出 席 :6 名 内 容 : 現 基 本 計 画 の 検 証 と 問 題 点 の 抽 出 民 間 住 宅 の 現 状 説 明 意 見 交 換 第 1 回 (H21.12.16) 出 席 :3 名 内 容 : 現 基 本 計 画 の 検 証 と 問 題 点 の 抽 出 市 営 住 宅 の 現 状 説 明 意 見 交 換 H22.02 市 営 住 宅 見 学 (H22.02.03) 出 席 : 谷 本 委 員 長 高 橋 ( 浩 ) 委 員 細 貝 委 員 見 学 先 : 幌 北 団 地 (H20 建 替 え) 発 寒 団 地 (S43,47 建 設 ) アリビラ24 団 地 (H17 借 上 ) H22.03 H22.06 第 2 回 (H22.03.17) 出 席 :11 名 内 容 : 各 小 委 員 会 の 審 議 経 過 報 告 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 中 間 まとめ( 案 )について 第 2 回 (H22.02.15) 出 席 :6 名 内 容 : 民 間 住 宅 の 現 状 説 明 ( 追 加 ) 民 間 賃 貸 住 宅 に 関 するアンケ ートの 結 果 報 告 民 間 住 宅 に 係 る 課 題 まとめ ( 案 )について 意 見 交 換 第 3 回 (H22.06.02) 出 席 :6 名 内 容 : 課 題 に 関 する 今 後 の 方 向 性 ( 案 )について 意 見 交 換 第 2 回 (H22.02.05) 出 席 :4 名 内 容 : 市 営 住 宅 の 現 状 説 明 ( 追 加 ) 市 営 住 宅 入 居 予 定 者 アンケ ートの 結 果 報 告 市 営 住 宅 に 係 る 課 題 まとめ ( 案 )について 意 見 交 換 第 3 回 (H22.06.11) 出 席 :4 名 内 容 : 課 題 に 関 する 今 後 の 方 向 性 ( 案 )について 意 見 交 換 H22.07 H22.09 第 3 回 (H22.09.14) 出 席 :11 名 内 容 : 各 小 委 員 会 の 審 議 経 過 報 告 札 幌 市 住 まいの 協 議 会 答 申 ( 案 )について 第 4 回 (H22.07.21) 出 席 :6 名 内 容 : 答 申 の 構 成 ( 案 )について 答 申 ( 案 )について 意 見 交 換 第 4 回 (H22.07.28) 出 席 :3 名 内 容 : 答 申 の 構 成 ( 案 )について 答 申 ( 案 )について 意 見 交 換 H22.10 答 申 手 交 式 (H22.10.05) - 49 -

パブリックコメント 実 施 結 果 1 実 施 概 要 (1) 意 見 募 集 期 間 平 成 23 年 3 月 2 日 ( 水 )から 平 成 23 年 3 月 31 日 ( 木 )まで(30 日 間 ) (2) 意 見 募 集 方 法 FAX 郵 送 持 参 電 子 メール (3) 資 料 の 閲 覧 配 布 場 所 札 幌 市 都 市 局 市 街 地 整 備 部 住 宅 課 札 幌 市 総 務 局 行 政 部 行 政 情 報 課 ( 市 政 刊 行 物 コーナー) 各 区 役 所 総 務 企 画 課 広 聴 係 各 まちづくりセンター 住 宅 課 ホームページ 2 意 見 の 内 訳 (1) 意 見 提 出 者 数 及 び 件 数 意 見 提 出 者 4 人 件 数 7 件 (2) 提 出 方 法 別 意 見 提 出 者 数 提 出 方 法 意 見 提 出 者 数 FAX 郵 送 持 参 電 子 メール 合 計 0 人 1 人 0 人 3 人 4 人 - 50 -

(3) 意 見 の 概 要 と 札 幌 市 の 考 え 方 意 見 番 号 該 当 ページ 意 見 の 概 要 札 幌 市 の 考 え 方 1 17ページ 19ページ 第 2 章 図 17の 住 宅 数 は 985 千 戸 と なっており 図 21では 住 宅 総 数 が 841 千 戸 となっている が 違 いは 何 か 図 17の 住 宅 数 は 空 き 家 を 含 めた 住 宅 数 全 体 を 示 しておりますが 図 21では 居 住 世 帯 の ある 住 宅 数 を 示 しているため 誤 解 を 招 く 表 示 となりました 19 ページの 表 記 をわかりやすく 修 正 いたし ます 2 36ページ 第 4 章 今 回 の 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえ て 札 幌 市 においても 応 急 仮 設 住 宅 の 設 置 体 制 については 早 急 に 整 備 すべき 本 市 といたしましても 今 回 の 震 災 を 教 訓 と し 北 海 道 や 関 係 団 体 との 連 携 体 制 の 整 備 に ついては 早 急 に 進 めてまいりたいと 考 えてお ります 3 37ページ 第 4 章 住 宅 の 建 設 には 他 県 他 国 に 頼 らず 道 産 材 を 活 用 するべ き 北 海 道 では 北 国 の 住 まいに 必 要 な 性 能 基 準 を 設 定 した 北 方 型 住 宅 の 普 及 に 努 めており ます その 中 で 道 産 木 材 の 活 用 を 推 奨 しており 本 市 といたしましても 北 方 型 住 宅 の 普 及 とともに 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 の 中 でも 検 討 してまいりたいと 考 えております 4 37ページ 第 4 章 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 普 及 に 向 けて モデルハウスを 建 て て 実 際 に 体 感 できるようにす ると 良 いのではないか このマスタープランは 住 宅 施 策 を 展 開 する 際 の 方 向 性 を 示 すガイドラインとしての 位 置 づ けであるため 個 別 の 事 業 については 別 途 企 画 立 案 していくこととなります 札 幌 版 次 世 代 住 宅 基 準 の 普 及 に 向 けては 様 々な 手 法 が 考 えられることから 提 案 いた だいた 内 容 も 踏 まえて 検 討 してまいりたいと 考 えております 5 39ページ 第 4 章 日 本 は 住 宅 価 格 が 高 すぎるの で 一 生 をローンで 縛 られない ようにしてほしい 無 理 のない 負 担 で 住 宅 を 選 択 できるよう 既 存 住 宅 が 適 正 に 評 価 され 円 滑 に 流 通 する 市 場 の 形 成 や 長 期 固 定 型 等 の 住 宅 ローンが 安 定 的 に 供 給 できる 住 宅 金 融 市 場 の 整 備 を 国 が 行 うこととしており 本 市 といたしまして も これら 制 度 の 普 及 に 努 めてまいります 6 40ページ 第 4 章 体 が 不 自 由 で 除 雪 や 共 同 作 業 といった 自 治 会 活 動 に 参 加 で きず 心 苦 しい 気 兼 ねなく 楽 しく 暮 らせる 住 居 になるよう にしてほしい 市 営 住 宅 の 若 年 層 入 居 の 促 進 を 図 るなど コ ミュニティ 活 動 を 継 続 活 性 化 するための 方 策 を 検 討 してまいります 7 40ページ 第 4 章 介 護 施 設 と 幼 稚 園 保 育 園 託 児 所 が 隣 接 し それを 囲 うよう に 住 宅 があり さらに 魅 了 ある 商 店 街 が 沢 山 点 在 すると 良 い いただいた 意 見 も 参 考 にしながら 福 祉 施 策 やまちづくり 施 策 と 連 携 した 住 宅 施 策 を 展 開 するよう 検 討 してまいります - 51 -

(4)パブリックコメントの 結 果 に 基 づく 修 正 点 札 幌 市 住 宅 マスタープラン( 案 )に 対 して 市 民 の 皆 様 から 頂 いたご 意 見 をも とに 下 記 のとおり 修 正 いたしました 他 のご 意 見 についても 施 策 を 具 体 的 に 実 施 する 段 階 で 可 能 な 限 り 取 り 入 れてまいります 修 正 箇 所 修 正 前 修 正 後 19ページ 平 成 20 年 現 在 市 内 には 約 84 万 戸 の 住 宅 が 存 在 しており そのうち 持 ち 家 が 約 41 万 6 千 戸 民 営 借 家 が 約 34 万 3 千 戸 となっています 平 成 20 年 現 在 市 内 には 居 住 世 帯 の ある 住 宅 が 約 84 万 戸 存 在 しており そ のうち 持 ち 家 が 約 41 万 6 千 戸 民 営 借 家 が 約 34 万 3 千 戸 となっています - 52 -

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札 幌 市 住 宅 マスタープラン2011 平 成 23 年 (2011 年 )7 月 発 行 編 集 発 行 札 幌 市 都 市 局 市 街 地 整 備 部 住 宅 課 060-8611 札 幌 市 中 央 区 北 1 条 西 2 丁 目 TEL:(011)211-2807 FAX:(011)218-5144 URL:htp://www.city.sapporo.jp/toshi/jutaku/ 市 政 等 資 料 番 号 01-A01-11-503-54 -

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