令和 2 年 8 月 国税庁 酒税相当額の還付を受けるための手続等について ( 酒類業者用 ) 令和 2 年 7 月豪雨により被災された酒類業者の皆様には 心からお見舞い申し上げます 酒類業者の皆様が販売のために所持していた酒類が破損等した場合には 災害被害者に対する租税の減免 徴収猶予等に関する法

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第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

Ⅲ 納付 [Q6] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q7] 今般の熊本地震災害により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q8] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの程度の損失を

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

Ⅲ 納付 [Q10] 申告 納付等の期限の延長が認められた場合 延滞税 利子税はどのようになりますか また 加算税は賦課されますか 7 [Q11] 今般の北海道胆振東部地震により被害を受けましたが 納税の猶予はどのような場合に受けることができますか 8 [Q12] 納税の猶予の 相当の損失 とはどの

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

自動車重量税の廃車還付制度について 自動車重量税の廃車還付制度の創設使用済自動車の不法投棄の防止及びリサイクル促進という観点から 自動車検査証の有効期限内に使用済みとなり 使用済自動車の再資源化等に関する法律 ( 自動車リサイクル法 ) に基づいて適正に解体された自動車について還付措置が設けられまし

Microsoft Word - 02手引(説明).doc

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

納税証明書を請求される方へ

1 基本項目 ⑴ 所轄税務署長給与の支払者の所在地 ( 住所 ) の所轄税務署名を入力します 所轄税務署が不明な場合 国税庁ホームページ にある 税務署を検索 で郵便番号等による検索ができますので 参照してください ⑵ 給与の支払者の法人番号この欄には 申告書を受理した給

平成 30 年度税制改正等要望項目 要望 1 ワインの酒税増税時における中小 零細ワイナリーの救済策の充実強化 1 頁 ワインに係る酒税については 醸造酒類間 の税率格差是正という名目で平成 15 年 平成 18 年の増税に続き 平成 29 年度税制改正においても平成 32 年 平成 35 年に増税

平成19年12月○日

B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

Ⅱ 減免措置の内容 Ⅰ 減免措置の適用要件 を満たす場合には 災害減免法により以下のとおり相続税等が減免されます 災害減免法による相続税等の減免措置は 1 申告期限前に被害を受けた場合 と 2 申告期限後に被害を受けた場合 とでその内容が異なります なお この申告期限は 国税通則法 又は 東日本大震

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

都道府県医師会担当理事殿 年税第 47 号平成 29 年 0 月 0 日 公益社団法人日本医師会常任理事今村定臣 国税庁の確定申告における医療費控除の提出資料変更に係るチラシの設置について 今般 国税庁より 確定申告における医療費控除の提出資料変更について 別添の通り チラシの設置についての協力依頼

第一問 -50 点 - 問 1 (25 点 ) (1) について (15 点 ) 概要 次の規定の適用を受ける場合には 納税義務が課されることとなる 1. 課税事業者の選択 2. 特定期間における課税売上高による納税義務の免除の特例 3. 新設法人の納税義務の免除の特例 4. 特定新規設立法人の納税

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産業廃棄物税は 最終処分される産業廃棄物に課されるものであり 排出事業者から中間処理に委託された廃棄物すべてに課税されるわけではありません 中間処理業者の方が排出事業者から処理料金に含めて受け取る税相当額は 中間処理によって減量化されたり リサイクルされた分を除いた中間処理後に最終処分される産業廃棄

国税通則法施行令新旧対照表

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

step.2 課税標準額を計算する ( 申告書 1) step.2-1 課税売上高の合計 ( 表イ 16 欄 ) に 100/108 を掛けます 課税売上高 ( 税込み ) = 1 課税標準額 表イ 17 欄を使用します step.2-2 step.2-1 の計算結果 ( 表イ 17


用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

税務署からのお知らせ(H.22.10)

〇労働保険料の納付の猶予平成 30 年 7 月豪雨により被害を受け 次の要件を満たす事業場については 労働保険料 一般拠出金の納付が 原則として 1 年以内の期間猶予されます 対象地域 すべての地域で申請可能 要件 事業財産に相当の損失 ( おおむね 20% 以上 ) を受けたこと 1 保険料を免除

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

2. 雑損控除の適用における 損失額の合理的な計算方法 雑損控除の計算において 災害により被害を受けた住宅や家財 車両の損失額は その損失の生じた時の直前におけるその資産の価額を基として計算することとされていますが 1 住宅の主要構造部に損壊がある場合で かつ 2 損害を受けた資産について個々に損失

スライド 1

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

第 5 章 N

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

Q. 市販税務ソフトを使用する場合にも統一入力様式の統一 CSV レイアウトを用いる必要がありますか A. 市販税務ソフトの仕様によりますので ご使用の市販税務ソフトの問合せ窓口へお問い合わせください PCdesk での申告データ作成 Q. 電子的提出の一元化を利用せず 引き続き PCdesk を利

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決

一人親方等(第2種)特別加入団体の年度更新手続等について 

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⑴ ⑵ ⑶

申告書の作成手順 申告書の作成は 次の手順で行います 課税標準額及び消費税額の計算 控除対象仕入税額等の計算 付表 5 の作成 納付 ( 還付 ) 税額の計算 納税地 欄等及び 付記事項 欄等の記載 Ⅰ ( 注 ) 経過措置により旧税率 (3% 又は4%) が適用された取引がある場合は 付表 5では

1 酒税法改正関係 ⑴ 酒類の品目等の定義の改正酒類の品目等の定義の主な改正内容は 次のとおりです イ平成 29 年 4 月 1 日から改正されるもの改正の概要 旧酒税法 新酒税法 改正内容 連続式蒸留しようちゆう 連続式蒸留焼酎 名称を変更 ( 常用漢字化 ) 単式蒸留しようちゆう 単式蒸留焼酎

1 医療費控除の適用を受ける場合の手続 ( 制度改正の概要 ) 問医療費控除を受ける場合の手続が変わったと聞いたのですが 具体的にどのよう に変わったのでしょうか 答平成 29 年度の税制改正に伴い 医療費控除の適用を受ける場合に必要な提出書類の簡略化が図られています 具体的には 医療費控除の適用を

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3 減免の期間及び割合 下表の左欄の期間に終了する事業年度又は課税期間に応じて右欄の減免割合を適用します H27.6.1~H 減免割合 5/6 納付割合 1/6 H28.6.1~H 減免割合 4/6 納付割合 2/6 H29.6.1~H 減免割合 3/6 納

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

Microsoft Word - 本文.docx

( 別紙 1) 国庫補助金所要額調書 ❶ 金額は消費税を含んだ額で記入してください H 国庫補助基本額 の金額から千円未満を切り捨てた金額を記入してください 該当する助成率に をしてください 事業実施計画書 ( 交付要綱様式第 1 号別紙 2) 1/3 ❶ 法人の場合に記入してください 事業場が本店

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

平成 30 年度改正版 平成 30 年 6 月 1 日から平成 31(2019) 年 5 月 31 日までの間に終了する事業年度に ついては 減免割合が 2/6 に変更となりましたので 30 年度改正版をご使用くださ 1 減免の対象 ( 変更はありません ) 詳細は次ページをご覧ください 1 資本金

様式第 2 号 ( 第 7 条関係 ) 住 所 ( 所在地 ) 氏 名 ( 名 称 ) 様 第 号 平成 年 月 日 広島県知事印 産業廃棄物埋立税特別徴収義務者指定通知書 広島県産業廃棄物埋立税条例第 8 条第 2 項の規定により, あなた ( 貴社 ) を平成 年 月 日から産業廃棄物埋立税特別

供託者等の住所 氏名または名称および個人番号または法人番 号は 供託者等の口座管理機関から日本銀行に対して 課税事 務のために提供される 2 所得税の徴収 納 入 利付国債の利子または割引国債等 ( 国庫短期証券のうち その銘柄の価格競争入札における募入最低価格 ( 額面金額 100 円当り ) が

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

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2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

①第44号様式

○税務職員(税務大学校生)募集

消費税申告書の計算方法 税率 8% 対応 平成 26 年 4 月 1 日以後終了する課税期間分の消費税申告書の計算方法です 原則課税で申告する方 税率が 3% 5% の取引がある場合 原則計算方式原則課税本表... P.2 原則課税付表 1... P.4 原則課税付表 P

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株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

徴収猶予 市税全般 災害により被った損害により 市税を一時に納付できないと認められる場合には 申請に基づき その徴収を猶予することができる場合があります 対象者 災害により被った損害により 市税を一時に納付できないと認められる方 徴収猶予金額 災害により被った損害により 納税が困難と認められる金額

原則課税申告書本表 ( 原則計算方式 ) 税率が 3% 5% の取引がある場合 項目 金額 課税標準額 1 付表 1 の1[ 課税標準額 (D)] 消費税額 2 付表 1 の2[ 消費税額 (D)] 控除過大調整税額 3 付表 1 の3[ 控除過大調整税額 (D)] 控除税額控除対象仕入税額 4 付

配当所得の入力編

小児医療施設施設整備費補助金交付要綱

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国民健康保険料の減額・減免等

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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step.2 課税売上高の合計を計算する します step.21 欄の内容を転記します 表ロ 1~3 欄にそれぞれ記入します step.22 を転記します 表ロ 4~6 欄にそれぞれ記入します step.23 容を転記します 表ロ 7~9 欄にそれぞれ記入します step.24 その他の所得に係る収

医療費控除が変わります!!! 1 領収書の提出等が不要となりました 2 明細書 ( 集計表 ) の提出が必要となりました 3セルフメディケーション税制が創設されました 医療費控除の明細書 ( 集計表 ) を提出することにより 医療費 の領収書の提出又は提示が不要となりました 医療費の領収書は 自宅で

改正による 固定資産奉行 での実務影響 ( 勘定奉行 と連動して 仕訳伝票を作成している場合 ) 1. 改正による実務への影響範囲を確認する 平成 23 年度の消費税法改正のうち 消費税申告書 と 付表 2 の様式の変更 還付申告に関する明細書の添付の義務化に関しては 保守契約にご加入のお客様に対し

Microsoft Word - zeisyou9記載の手引.doc

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

ふるさと納税ワンストップ特例申請書の送付について この度は那須町へふるさと納税いただきまして誠にありがとうございます さて ふるさと納税による税の軽減を受けるためには確定申告を行っていただく必要がありますが ふるさと納税ワンストップ特例制度 に該当し 制度の適用を受けた場合 確定申告等の申告を行わな

1-1 e-tax ソフトの特長 はじめに e-tax ソフトの特長を紹介します 税務署に赴くことなく申告 納税等が行える パソコンとインターネットの環境があれば 税務署に足を運ぶ必要がありません 自宅や事業所等に居ながらにして 申告 納税等を行うことができます パソコンが不慣れな方でも利用可能 パ

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査請求人 ) が 平成 5 年分所得税確定申告書 ( 以下 本件請求保有個人情報 1 という ) の開示を求めるものである 処分庁は, 本件開示請求に対し, 本件請求保有個人情報 1は文書保存期間 (7 年 ) が満了し, 既に廃棄しているとして, 平成 27 年 12 月 2 2 日付け特定記号第

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

PowerPoint プレゼンテーション

目次 1. 年末調整とは 2. 平成 30 年分の留意点 3. 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の書き方 4. 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方 5. 給与所得者の保険料控除申告書の書き方 2

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Taro-町耐震改修助成要綱 j

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令和 2 年 8 月 国税庁 酒税相当額の還付を受けるための手続等について ( 酒類業者用 ) 令和 2 年 7 月豪雨により被災された酒類業者の皆様には 心からお見舞い申し上げます 酒類業者の皆様が販売のために所持していた酒類が破損等した場合には 災害被害者に対する租税の減免 徴収猶予等に関する法律 に基づき 酒税相当額の支払を受けることができます 1 手続の概要令和 2 年 7 月豪雨により被災した酒類の販売業者 ( ) の方は 販売のために所持していた酒類について 被災酒類の確認書交付申請書 を被災場所の所在地の所轄税務署長に提出して 確認書 の交付を受けます ここでいう 酒類の販売業者 とは 次の方をいいます 1 酒類卸売業者 2 酒類小売業者 3 料飲業者 ( 酒場 料理店 ホテルなど酒類を専ら自己の営業場において飲用に供することを業とされている方をいいます ) 税務署から交付を受けた 確認書 は 酒類の仕入先の酒類販売業者を通じて酒類製造者に提出し その後 酒類製造者が 確認書 に基づいて酒税の還付申告を行い 税務署から還付を受けた酒税相当額は 酒類販売業者を通じて 被災した酒類の販売業者に支払われることとなります 具体的な手続の流れについては 別表 1 をご参照ください また 次の指定地域に所在する被災酒類に係る 確認書 は 酒販組合等を通じて国税庁長官が指定した酒類製造者 ( 以下 指定酒類製造者 といいます ) に提出し その後 指定酒類製造者が 確認書 に基づいて酒税の還付申告を行い 税務署から還付を受けた酒税相当額は 酒販組合等を通じて 被災した酒類の販売業者に支払われることとなります 具体的な手続の流れについては 別表 2 をご参照ください 都道府県名 熊本県 指定地域 人吉市 球磨郡球磨村 球磨郡山江村 球磨郡相良村 球磨郡錦町 球磨郡あさぎり町 球磨郡多良木町 球磨郡湯前町 球磨郡水上村 球磨郡五木村 八代市坂本町 葦北郡芦北町

酒税相当額の還付手続の流れ 別表 1 被災酒被類災の酒所類持の場所所持の場所轄の税所務轄署税務署 1 確認書の交付申請料飲業者 2 確認書 A 3 確認書 A 1 確認書の交付申請小売業者 2 確認書 B 3 確認書 A B 1 確認書の交付申請卸売業者 2 確認書 C 3 確認書 A B C 税務署 税 関 4 納税申告 5 控除又は還付 4 納税申告 5 控除又は還付 酒類製造者 ( 国産 ) 酒類引取者 ( 輸入 ) 納税義務者 1 被災者 ( 卸売業者 小売業者 料飲業者 ) は 被災酒類の確認書交付申請書 を災害のやんだ日から1 月以内 ( 指定地域については 国税庁長官が指定した期日まで ) に被災場所の所轄税務署長に提出し (1) 確認書 の交付を受けます(2) 被災酒類の確認書交付申請書 は 納税義務者 製造場及び仕入先の異なるごとに作成が必要です 指定地域については 災害のやんだ日から2 月以内に限り 国税庁長官が国税に関する申請等の期限を延長することができることとされています 2 税務署から交付を受けた 確認書 を 料飲業者は小売業者に 小売業者は卸売業者に送付します (3) 3 卸売業者は 送付を受けた 確認書 を納税義務者別に区分して 各納税義務者に送付します (3) 4 各納税義務者は 送付を受けた 確認書 を酒税納税申告書に添付して申告します (4) 5 納付すべき税額から被災酒類に係る酒税額の控除 ( 又は還付 ) を受けます (5) 6 納税義務者は 被災した酒類の販売業者に被災酒類に係る酒税相当額を補償します (6)

酒税相当額の還付手続の流れ ( 指定地域のみ ) 別表 2 被災酒類の所持場所の所轄税務署 1 確認書の交付申請料飲業者 2 確認書 A 3 確認書 A 1 確認書の交付申請小売業者 2 確認書 B 3 確認書 A B 1 確認書の交付申請卸売業者 2 確認書 C 3 確認書 C 小売酒販組合 卸売酒販組合 小売酒販組合連合会 税務署 5 酒税相当額 3 確認書 A B 3 確認書 C 5 酒税相当額 4 還付申告指定酒類製造者 1 被災者 ( 卸売業者 小売業者 料飲業者 ) は 被災酒類の確認書交付申請書 を災害のやんだ日から1 月以内 ( 指定地域については 国税庁長官が指定した期日まで ) に被災場所の所轄税務署長に提出し (1) 確認書 の交付を受けます(2) 被災酒類の確認書交付申請書 は 納税義務者 製造場及び仕入先をまとめて作成することができます 指定地域については 災害のやんだ日から2 月以内に限り 国税庁長官が国税に関する申請等の期限を延長することができることとされています 2 料飲業者は 交付を受けた 確認書 を小売業者に送付します (3) 3 卸売業者又は小売業者は 税務署から交付を受けた 確認書 及び料飲業者から送付を受けた 確認書 を卸売酒販組合又は小売酒販組合に送付します(3) また 小売酒販組合は 送付を受けた 確認書 を小売酒販組合連合会に送付します 4 各卸売酒販組合又は小売酒販組合連合会は 送付を受けた 確認書 を指定酒類製造者に送付します (3) 5 指定酒類製造者は 送付を受けた 確認書 を添付して還付申告を行います (4) 6 還付申告書を受理した税務署は 被災酒類に係る酒税相当額を各卸売酒販組合又は小売酒販組合連合会の銀行口座等に振り込みます (5) また 小売酒販組合連合会は 被災酒類に係る酒税相当額を小売酒販組合に支払います 7 各卸売酒販組合又は小売酒販組合は 被災酒類に係る酒税相当額を卸売業者又は小売業者に支払います (6) また 小売業者は 料飲業者分の被災酒類に係る酒税相当額を支払います (6)

2 被災酒類の範囲災害により亡失 滅失等した酒類のほか 容器等の汚損又は容器の変形等により販売に供することが困難となったもので 被災場所等において 既に廃棄された酒類のほか 確実に廃棄されることが明らかな酒類についても被災酒類として取り扱います なお 汚損等した商品を仕入先に返品する場合は 被災酒類に含めることはできませんのでご注意ください 3 被災酒類の確認を受けるために必要な書類 ⑴ 被災酒類の確認書交付申請書 2 通 ⑵ 被災酒類の明細書 2 通 ⑶ 被災酒類損失補塡明細書 2 通 ( ) 被災酒類損失補塡明細書 は 保険金又は損害賠償金により補塡を受けた又は受けることが見込まれる場合に必要です 4 書類提出時の留意事項被災酒類の確認を受けるために必要な書類は 原則 納税義務者 製造場及び仕入先の異なるごとに作成が必要ですが 指定地域に所在する被災酒類に係る書類については まとめて作成することができます 作成した書類は 被災場所の所在地の所轄税務署長に提出してください 同一税務署管内に複数の販売場 蔵置所を有している場合は それぞれ被災した販売場等ごとの 被災酒類の明細書 を添付することで 一括して 被災酒類の確認書交付申請書 を提出することができます 税務署に提出した 被災酒類の確認書交付申請書 は 税務署においてその内容を確認し 確認書 として申請者に交付します なお 確認の結果 数量が過大であること等が判明した場合には 確認書 を交付しないことがありますのでご留意ください 5 被災酒類の確認書交付申請書等の作成 ⑴ 被災酒類の確認書交付申請書 等は 記載要領及び記載例を参照しながら作成してください ⑵ 被災酒類の確認書交付申請書 等の作成に当たっては 日々の在庫帳 棚卸表等に基づいて記入していただくこととなりますが 店舗等の倒壊などにより これらの帳簿等による作成が困難な場合には 所轄の税務署を担当する酒類指導官へご相談ください ⑶ 被災酒類に係る酒税額を計算した結果 その合計金額が 500 円未満となるときは 支払を受けることはできません

なお 複数の販売場で酒類の販売を行っている場合は それらの販売場における被災酒類に係る金額を合計して判定します また 保険金等により損失を補塡された金額がある場合は 補塡された金額を控除した後の金額で判定します ( 例 ) 清酒一升瓶 1 本 ビール 500ml 缶 2 本 が被災した場合清酒 1,800ml 酒税相当額 216 円ビール 1,000ml 酒税相当額 220 円合計 436 円この場合 合計金額は 500 円未満ですので 酒税相当額の支払は受けられません 6 確認書の提出 税務署から交付を受けた 確認書 は 次の区分により それぞれの提出先へ提出して ください 区分 提出先 指定地域以外 提出先 指定地域 料飲業者の方 仕入先の酒類販売業者 仕入先の酒類販売業者から 1 者を選択 酒類小売業者の方 仕入先の酒類卸売業者 料飲業者から提出があった確認書も併せて提出 小売酒販組合 料飲業者から提出があった確認書も併せて提出 酒類卸売業者の方 仕入先の酒類製造者 小売業者から提出があった確認書も併せて提出 卸売酒販組合 7 酒税相当額の還付方法被災酒類に係る酒税相当額は 確認書 を提出した酒類の仕入先の酒類販売業者又は酒販組合等を経由して支払われます 酒税相当額の受取方法等は 酒類の仕入先の酒類販売業者又は酒販組合等とご相談ください 8 酒税相当額の会計処理 支払を受けた酒税相当額は 雑収入として計上する必要があります また 消費税の課税関係は生じません

9 指定酒類製造者 令和 2 年 7 月豪雨における指定酒類製造者は次のとおりです 酒類製造者の名称 酒類製造場の名称及び所在地 法人番号 4010401111738 サントリービール株式会社サントリービール株式会社九州熊本工場 861-3104 熊本県上益城郡嘉島町大字北甘木字八幡水 478 10 その他 ⑴ 料飲業者の方の還付手続料飲業者の方も その販売のために所持していた酒類が被災した場合は この手続により 確認書 を提出した酒類の仕入先の酒類販売業者から酒税相当額の支払を受けることができます 取引先に被災された料飲業者の方がいる酒類販売業者の方は 酒税相当額の還付を受けるための手続等について ( 料飲業者用 ) 等により 料飲業者の方への周知をお願いいたします ⑵ 酒類製造者が製造した酒類の還付手続酒類製造者の方で 自己の製造した課税済酒類が被災した場合は 被災酒類の確認書交付申請書 により被災場所の所轄税務署長の確認を受け 交付を受けた 確認書 に基づき 災害のやんだ日から4か月を経過した日の前日の属する月の末日までに提出する期限内申告書により 被災酒類に係る酒税相当額の控除又は還付を受けてください ⑶ 自己が輸入した酒類の還付手続酒類輸入業者の方で 自己の輸入した課税済酒類が被災した場合は 上記 ⑵と同様に被災場所の所轄税務署長の確認を受け 交付を受けた 確認書 に基づき 災害のやんだ日から4か月を経過した日の前日の属する月の末日までに 引取場所の所轄税関長に 被災酒類に係る酒税相当額の還付申請を行ってください 11 お問合せ先このパンフレットに関するご質問 ご不明な点がございましたら 所轄の税務署を担当する酒類指導官にお問い合わせください なお 酒類指導官が設置されている税務署については 国税庁ホームページ (https://www.nta.go.jp) にてご確認いただくか 所轄の税務署へお問い合わせください