中 長 期 事 業 戦 略 ( 平 成 25 年 度 ~ 平 成 29 年 度 ) 特 定 非 営 利 活 動 法 人 平 成 25 年 8 月 日 本 ファイナンシャル プランナーズ 協 会 1
1. 中 長 期 事 業 戦 略 について 協 会 はこれまで 3 カ 年 の 中 期 事 業 計 画 に 基 づき 協 会 運 営 を 進 めてまいりました 中 期 事 業 計 画 は 平 成 16 年 度 に 初 めて 策 定 され 平 成 24 年 度 で 3 次 9 年 間 に 及 ぶ 中 期 事 業 計 画 は 終 了 しました この 中 期 事 業 計 画 の 推 進 により 将 来 構 想 特 別 委 員 会 の 答 申 を 踏 まえて 平 成 21 年 度 に 再 整 理 された 協 会 ミッションに 沿 った 事 業 基 盤 が 固 まりました そこで これまでの 3 カ 年 の 中 期 事 業 計 画 を 発 展 させ 平 成 25 年 度 からは 5 カ 年 の 中 長 期 事 業 戦 略 を 策 定 することといたしました 中 長 期 事 業 戦 略 は 協 会 のミッションや 協 会 を 取 り 巻 く 外 部 環 境 も 踏 まえ 策 定 したものであり 5 年 後 の 協 会 創 立 30 周 年 を 目 指 し 中 長 期 事 業 戦 略 に 基 づいた 協 会 運 営 を 進 めてまいります 2. 協 会 のミッション 将 来 構 想 特 別 委 員 会 の 答 申 を 踏 まえ 平 成 21 年 11 月 の 理 事 会 で 承 認 された 協 会 のミッショ ンは 以 下 のとおりです <ミッション> 協 会 は 次 の 活 動 を 循 環 させることにより 国 民 の 生 活 が 向 上 し 社 会 全 体 の 利 益 の 増 進 に 寄 与 するよう 事 業 活 動 を 進 めていく 1 協 会 は 学 校 社 会 教 育 活 動 を 通 じ パーソナル ファイナンシャル プランニングを 普 及 し パーソナルファイナンス 教 育 により 国 民 の 金 融 リテラシーを 向 上 させる 2 その 普 及 のための 最 適 な 担 い 手 が 継 続 教 育 等 により 常 に 能 力 知 識 の 研 鑚 に 努 め 高 い 倫 理 観 を 持 った CFP AFP 認 定 者 であること 及 びこれらの 会 員 が 全 国 的 な 組 織 活 動 に より 国 民 に 身 近 な 存 在 であるということを 広 く 社 会 に 浸 透 させ 同 時 に CFP AFP 認 定 者 の 専 門 能 力 の 持 続 的 な 向 上 に 努 める 3 その 結 果 パーソナル ファイナンシャル プランニングの 重 要 性 が 高 まり 国 民 の 金 融 リテラシーが 向 上 し 一 方 で FP に 対 する 社 会 的 信 頼 が 醸 成 され CFP AFP 資 格 の 地 位 の 確 立 並 びに FP ニーズの 高 まりを 通 じて 会 員 の 満 足 度 向 上 に 資 する 3. 環 境 の 変 化 (1) 国 内 経 済 平 成 24 年 12 月 に 政 権 が 交 代 し デフレ 経 済 を 克 服 するためのインフレターゲットの 設 定 や 大 幅 な 金 融 緩 和 措 置 など いわゆる アベノミクス といわれる 経 済 政 策 が 講 じられ 円 安 と 株 価 の 上 昇 など 景 気 回 復 の 兆 しも 見 られます また 平 成 26 年 からは 上 場 株 式 や 株 式 投 資 信 託 等 の 配 当 金 及 び 売 買 益 等 の 非 課 税 制 度 である NISA( 日 本 版 ISA)が 始 まること もあり 生 活 者 の 間 において 投 資 ニーズの 高 まりが 期 待 されています その 一 方 で 我 が 国 は 公 的 債 務 の 膨 張 と 財 政 再 建 貿 易 赤 字 の 定 着 と 拡 大 少 子 高 齢 化 人 口 減 少 による 社 会 保 障 制 度 の 再 構 築 など 喫 緊 に 解 決 すべき 問 題 が 山 積 しています 成 長 戦 略 の 中 核 である 各 分 野 の 構 造 改 革 が 進 展 するかどうかを 含 めて まだまだ 予 断 は 許 さない 状 況 であり インフレや 増 税 などに 対 する 家 計 の 新 たな 対 応 も 求 められています こうした 中 で 我 が 国 は バブル 崩 壊 後 の 失 われた 20 年 と 東 日 本 大 震 災 を 経 て 最 近 では 貿 易 収 支 の 赤 字 が 拡 大 し 2 年 連 続 した 貿 易 収 支 の 赤 字 が 今 後 も 続 く 見 通 しです このよう 2
な 貿 易 立 国 政 策 の 限 界 に 来 た 我 が 国 は 所 得 収 支 の 黒 字 が 国 際 収 支 を 支 える 投 資 立 国 化 が 進 んでいます 今 後 も 新 興 国 の 経 済 発 展 に 伴 い 貿 易 赤 字 の 定 着 は 避 けられないと 考 えられる ので 日 本 の 経 常 収 支 と 国 際 的 信 用 を 支 えるものは 引 き 続 き 所 得 収 支 の 黒 字 であり これ までの 直 接 投 資 に 加 え 金 融 投 資 も 国 際 収 支 に 貢 献 するものと 期 待 されています (2) 金 融 経 済 教 育 政 策 の 進 展 日 本 が 抱 えるこうした 問 題 の 解 決 策 の 一 つとして 従 来 から 金 融 立 国 化 が 挙 げられて いますが そのためには 国 民 の 金 融 リテラシー つまり 金 融 知 識 の 習 得 だけでなく その 知 識 を 活 用 して 家 計 管 理 を 行 い 生 活 設 計 を 立 てて 適 切 な 金 融 商 品 選 択 を 行 い 予 防 的 アドバ イスにアクセスし 適 合 的 なアドバイスを 受 ける 能 力 の 向 上 が 一 層 重 要 になっています こ うした 金 融 に 関 する 能 力 ( 金 融 ケイパビリティ)の 重 要 性 は 日 本 に 先 行 して 欧 米 で 強 く 認 識 されるようになりました 金 融 教 育 の 国 家 戦 略 化 は 平 成 24 年 6 月 の G20 ロスカボス サミットでも 議 題 として 取 り 上 げられ その 後 の APEC 閣 僚 会 合 や G20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 会 議 でも 声 明 が 出 されました これに 対 応 して 政 府 は 緊 急 経 済 対 策 に 金 融 経 済 教 育 の 推 進 を 入 れ 金 融 庁 も 予 防 的 アドバイスの 導 入 も 踏 まえた 新 たな 金 融 リテラシー 概 念 の 確 立 とその 推 進 を 図 ろうとしています 平 成 25 年 5 月 に 出 された 金 融 庁 の 金 融 経 済 教 育 研 究 会 の 報 告 書 では 今 後 の 金 融 経 済 教 育 において 最 低 限 習 得 すべき 金 融 リテラシーとして FP も 含 めた 中 立 的 なアドバイザ ーを 求 める 必 要 性 が 盛 り 込 まれ その 報 告 書 を 受 けて 金 融 経 済 教 育 推 進 会 議 が 設 置 されまし た 協 会 も 同 会 議 の 委 員 として 予 防 的 アドバイスの 導 入 を 含 めた 施 策 の 検 討 に 取 り 組 んでま いります また 協 会 もメンバーとして 参 加 した 金 融 庁 の 官 民 ラウンドテーブル 高 齢 化 社 会 と 金 融 サービス 作 業 部 会 の 報 告 書 が 平 成 25 年 5 月 に 公 表 されました この 報 告 書 では 医 療 介 護 サービスの 利 用 者 やその 家 族 のお 金 に 関 する 様 々な 疑 問 や 不 安 に 中 立 的 な 立 場 で 相 談 にのる 金 融 コンシェルジュ を 設 置 する 意 義 が 指 摘 され 協 会 は 金 融 コンシェルジュ として 医 療 機 関 に CFP 認 定 者 を 試 験 的 に 派 遣 する 事 業 を 開 始 しております (3) 金 融 経 済 教 育 分 野 における 日 本 FP 協 会 の 役 割 これらの 環 境 変 化 の 下 で 協 会 に 期 待 されることは 優 秀 な FP である CFP AFP 認 定 者 の 輩 出 です 生 活 者 にとって 不 安 定 な 時 代 には ライフプラン 全 般 にアドバイスできる FP ニーズが 高 まってきており また 株 価 上 昇 等 を 踏 まえたポートフォリオの 見 直 しなど 資 産 運 用 に 関 する 相 談 ニーズも 高 まってくると 見 込 まれます さらに 金 融 経 済 教 育 政 策 の 進 展 を 受 けて その 担 い 手 としての FP ニーズが 高 まり ま た 金 融 経 済 研 究 会 の 報 告 書 の 中 で 金 融 経 済 教 育 の 概 念 として 中 立 的 なアドバイザーとの 相 談 が 入 ったことで 金 融 経 済 教 育 における FP の 役 割 は 一 層 大 きくなるものと 考 えられ ます そこで 質 の 高 い 金 融 経 済 教 育 を 提 供 するために 現 場 で 教 育 を 担 う 人 材 の 育 成 が 求 めら れますが パーソナルファイナンス 全 分 野 に 包 括 的 に 対 応 でき セミナーなどを 行 う 人 材 と して 最 適 な 資 格 は CFP AFP 認 定 者 しかないといえるでしょう 3
協 会 は 会 員 数 が 19 万 名 を 超 える NPO 法 人 であり また 全 国 的 に 均 一 な 金 融 経 済 教 育 や FP サービスを 展 開 可 能 な 基 盤 を 備 えています 上 記 のような FP ニーズの 高 まりも 公 共 的 な 性 格 を 持 っており その 公 共 的 な 役 割 を 担 う 民 間 の 団 体 としての 存 在 意 義 や 日 本 政 府 が 推 進 する 民 が 公 共 の 担 い 手 となる 新 しい 公 共 の 理 念 も 踏 まえると パーソナルファイナン ス 教 育 の 普 及 の 担 い 手 として 高 い 倫 理 観 と 実 務 能 力 を 兼 ね 備 えた CFP AFP 認 定 者 を 養 成 し 社 会 の 利 益 増 進 に 寄 与 していくという 日 本 FP 協 会 の 社 会 的 使 命 はますます 重 要 にな っています 以 上 の 社 会 的 なニーズからも 優 秀 な FP の 輩 出 のために 実 務 能 力 向 上 や CFP AFP の ブランド 力 向 上 等 によるビジネスインフラの 拡 充 及 びパーソナルファイナンス 教 育 の 推 進 に 協 会 は 尽 力 していく 必 要 があると 考 えます 4.5 つの 事 業 戦 略 協 会 のミッションや 外 部 環 境 を 踏 まえ 中 長 期 事 業 戦 略 では 以 下 の 5 つの 事 業 戦 略 を 進 めて まいります 5 つの 事 業 戦 略 (1) CFP AFP ブランド 向 上 による 他 の FP 資 格 等 との 差 別 化 徹 底 (2) 実 務 能 力 向 上 のための 専 門 性 の 高 い 研 修 体 系 の 整 備 及 びビジネスインフラの 拡 充 (3) 地 域 特 性 に 相 応 しい 支 部 活 動 を 通 じた 地 域 独 自 の FP 普 及 促 進 (4) 国 と 地 方 の 広 範 な 行 政 機 関 や 金 融 経 済 教 育 団 体 日 本 FP 学 会 との 組 織 的 な 連 携 強 化 (5) 新 たな 戦 略 的 パートナーを 加 えた 幅 広 い 法 人 賛 助 会 員 との 関 係 強 化 (1) CFP AFP ブランド 向 上 による 他 の FP 資 格 等 との 差 別 化 徹 底 これまでは 総 称 として ファイナンシャル プランナー の 普 及 に 努 めてまいりました が 中 長 期 事 業 戦 略 では CFP AFP という 固 有 のブランドの 普 及 に 努 めてまいり ます 協 会 が 創 立 された 25 年 前 は ファイナンシャル プランナー という 言 葉 自 体 が 日 本 の 社 会 の 中 ではあまり 使 われていませんでした むしろバブル 経 済 の 下 では フ ァイナンシャル プランニング とは 異 なる 概 念 である 財 テクがブームとなっていま した しかし 今 日 では ファイナンシャル プランナー という 総 称 としての 表 現 は 新 聞 紙 上 等 でも 一 般 的 に 使 用 されるようになり 都 市 部 の 中 間 所 得 層 以 上 のマーケッ トには ある 程 度 浸 透 してきたと 考 えられます その 一 方 で CFP 資 格 や AFP 資 格 の 認 知 普 及 については FP 技 能 士 との 差 別 化 という 点 においてさえ まだまだ 不 十 分 です 協 会 の 資 格 認 定 者 は 1 継 続 教 育 や 実 務 研 修 等 により 実 務 能 力 の 向 上 に 努 めていること 2 協 会 が 自 主 規 制 機 関 として 会 員 倫 理 規 程 を 設 けており 守 秘 義 務 など 倫 理 面 が 担 保 されていること 3 金 融 経 済 教 育 の 担 い 手 ともなり 得 ること などの 点 において FP 技 能 士 等 との 差 別 化 ができる と 考 えます 4
協 会 創 立 25 周 年 を 迎 えた 平 成 24 年 度 は CFP AFP の 認 知 向 上 のために テレ ビ CM CFP AFP バッジとステッカーの 制 作 キャッチコピーコンテストや 子 供 のフォト 大 賞 などの 施 策 を 展 開 しましたが そうした 認 知 向 上 策 は 今 後 も 継 続 して 行 ってまいります 以 上 のとおり 中 長 期 事 業 戦 略 では 4E に 基 づいた CFP AFP 資 格 の 優 位 性 の 訴 求 や 向 上 に 努 めてブランドを 強 化 し 他 の FP 資 格 等 との 差 別 化 徹 底 に 取 り 組 んでま いります (2) 実 務 能 力 向 上 のための 専 門 性 の 高 い 研 修 体 系 の 整 備 及 びビジネスインフラの 拡 充 前 述 の CFP AFP のブランド 向 上 を 図 るためには CFP AFP の 専 門 的 な 能 力 の 向 上 が 不 可 欠 です そこで 専 門 性 の 高 い 実 務 教 育 の 体 系 化 を 進 め そしてビジネスインフ ラの 拡 充 を 図 ります CFP 認 定 者 諸 規 程 に 規 定 されているように FP は 常 に 専 門 的 力 量 の 維 持 に 努 めていく 必 要 があります 協 会 はそれをサポートするために FP に 求 められる 実 務 能 力 を 整 理 し て コンピテンシーマップ を 作 成 し 会 員 が 自 分 に 不 足 しているスキルや 能 力 が 一 目 で わかるように 指 針 スタンダードとして 体 系 化 を 進 めます これまでも 協 会 は CFP エントリー 研 修 や レジデンシーコース など 会 員 の 実 務 能 力 の 向 上 に 資 するプログラムを 提 供 してまいりましたが そのうえで 研 修 制 度 が 不 足 し ている 部 分 については 認 定 教 育 機 関 のご 協 力 も 得 て 拡 充 してまいります 特 に 専 門 性 の 高 い 分 野 は コンピテンシーマップ に 基 づいて FP 実 務 実 践 型 研 修 プロフェッショ ナル FP 研 修 を 創 設 し 会 員 のビジネステーマに 直 結 したプログラムを 準 備 してまいり ます また ビジネスインフラの 拡 充 については このような 実 務 能 力 向 上 に 資 する 研 修 体 系 の 整 備 に 加 え CFP AFP の 社 会 的 地 位 の 向 上 に 関 する 施 策 を 進 めてまいります 具 体 的 には 官 公 庁 等 との 連 携 になります 平 成 24 年 度 には 協 会 は 金 融 庁 の 金 融 経 済 教 育 研 究 会 及 び 官 民 ラウンドテーブル 作 業 部 会 などに 参 加 し パーソナルファイナ ンス 教 育 の 重 要 性 に 加 え 金 融 における 中 立 的 なアドバイザーの 必 要 性 を 主 張 してまいり ました こうした 活 動 により 平 成 25 年 4 月 に 公 表 された 金 融 経 済 教 育 研 究 会 の 報 告 書 には 金 融 経 済 教 育 の 中 に 中 立 的 なアドバイザーへのアクセスが 含 まれるといった 内 容 となり また その 後 公 表 された 官 民 ラウンドテーブル 作 業 部 会 の 報 告 書 では 協 会 が 主 体 となって 病 院 に 中 立 的 なアドバイザーを 設 置 する 金 融 コンシェルジュ 制 度 が 盛 り 込 まれるなどの 成 果 も 出 ています こうした 活 動 を 通 じ ビジネスインフラの 拡 充 に 資 する CFP AFP の 社 会 的 地 位 の 向 上 に 努 めてまいります (3) 地 域 特 性 に 相 応 しい 支 部 活 動 を 通 じた 地 域 独 自 の FP 普 及 促 進 支 部 の 地 域 性 又 は 特 性 に 関 しては 4 万 人 を 超 える 規 模 の 支 部 から 250 人 規 模 の 支 部 ま であり また 地 域 の 行 政 機 関 との 連 携 体 制 や FP の 認 知 度 に 大 きな 格 差 が 生 まれておりま す これらも 勘 案 しながら なるべく 全 国 で 平 準 的 な FP の 認 知 普 及 ができるように 地 域 性 を 生 かした 活 動 に 的 を 絞 った 展 開 が 必 要 になったと 考 えています 5
また これまでは 将 来 構 想 特 別 委 員 会 の 答 申 を 踏 まえ ブロック 支 部 のインフラ 整 備 に 努 めてまいりましたが 支 部 専 用 事 務 所 等 に 関 わる 賃 料 や 人 件 費 などの 費 用 も 増 加 して います 一 方 で これまで 少 子 化 等 により 日 本 の 人 口 が 減 少 に 転 じる 中 でも 順 調 に 会 員 が 増 加 してきましたが ここに 来 て 緩 やかな 増 加 傾 向 に 転 じ 会 員 数 については 成 熟 化 の 兆 しが 見 えます 協 会 の 収 入 もこれまでの 右 肩 上 がりの 推 移 が 見 込 みがたい 状 況 であり そ の 中 で FP の 普 及 を 進 めていく 方 法 に 関 しては 費 用 対 効 果 を 十 分 に 検 証 していく 必 要 が あります (4) 国 と 地 方 の 広 範 な 行 政 機 関 や 金 融 経 済 教 育 団 体 日 本 FP 学 会 との 組 織 的 な 連 携 強 化 前 述 のとおり CFP AFP 資 格 のブランド 力 向 上 やビジネスインフラの 拡 充 には 金 融 業 界 はもちろんのこと 規 制 監 督 当 局 である 官 公 庁 行 政 や 消 費 者 生 活 者 等 関 連 団 体 と の 連 携 強 化 が 必 要 となってきます また パーソナルファイナンス 教 育 の 推 進 においても 協 会 だけでは 経 営 資 源 にも 限 界 があるため 金 融 広 報 中 央 委 員 会 などの 金 融 経 済 教 育 関 連 団 体 等 との 組 織 的 な 連 携 強 化 に 努 めてまいります また パーソナルファイナンス 教 育 の 普 及 には 学 問 的 な 裏 付 けが 必 要 となり FP とし ての 実 務 能 力 の 向 上 においても 理 論 的 な 裏 付 けも 要 求 されます これまで 以 上 に 日 本 FP 学 会 と 連 携 を 強 化 し こうした 課 題 に 対 応 してまいります (5) 新 たな 戦 略 的 パートナーを 加 えた 幅 広 い 法 人 賛 助 会 員 との 関 係 強 化 会 員 数 が 頭 打 ちの 状 況 となり 法 人 賛 助 会 員 との 関 係 強 化 の 重 要 性 はますます 高 まって います 既 存 の 法 人 賛 助 会 員 との 連 携 強 化 に 関 しては そのニーズに 的 確 に 対 応 した 施 策 を 展 開 することが 重 要 ですが 法 人 賛 助 会 員 数 の 増 加 も 課 題 といえます ここでいう 戦 略 的 パートナーとしては まず 地 域 金 融 機 関 を 想 定 しています 現 在 の 法 人 賛 助 会 員 はメガバンクをはじめ 証 券 生 保 損 保 会 社 等 にご 入 会 いただいていますが 地 方 銀 行 や 信 用 金 庫 信 用 組 合 といった 地 域 に 密 着 した 金 融 機 関 がまだ 少 ない 状 況 です 平 成 26 年 1 月 から 開 始 する NISA( 日 本 版 ISA)により 株 式 や 株 式 投 資 信 託 への 投 資 が 拡 大 し 若 年 層 など 新 しい 市 場 参 加 者 の 増 加 が 見 込 まれるので 身 近 な 存 在 である 地 域 金 融 機 関 の 役 割 はますます 重 要 になっています 平 成 25 年 5 月 には 大 手 の 信 用 金 庫 が 法 人 賛 助 会 員 としてご 入 会 いただきましたが そ うした 事 例 を 基 に 地 域 金 融 機 関 やそれ 以 外 の 業 界 団 体 等 にも 法 人 賛 助 会 員 になってい ただけるように 活 動 を 強 化 してまいります 以 上 6