勝 間 和 代 & アン ディクソン ジョイント 講 演 会 ~ 社 会 変 革 とアサーティブネス~ さる 2009 年 11 月 21 日 に 幕 張 にて 勝 間 和 代 &アン ディクソンジョイント 講 演 会 ~ 社 会 変 革 とアサーティブネス~ が 開 催 されました アンさんはアサーティブネスの 歴 史 と 奥 深 さ そして 30 年 間 アサーティブネスにコミットしながら 信 念 として 持 ちつづけている 対 等 性 について 静 かに 力 強 くお 話 くださいました 一 方 勝 間 さんはアンさんとは 対 照 的 に 非 常 にパワフルにスピード 感 をもって アサーティブ ネスの 持 つ 主 体 性 と 自 己 決 定 自 己 責 任 の 部 分 を ご 自 身 の 社 会 変 革 の 実 践 とともにお 話 くださいました とても 対 照 的 なお 二 人 でしたが 私 たち 一 人 ひとりが 自 分 を 信 じ 主 体 性 を 持 ち 自 分 の 行 動 に 責 任 を 持 ちながら 他 者 と 対 等 にかかわり しっかりと 発 言 しつつ 社 会 にかかわると いう 視 点 については 共 通 していたのではないかと 思 います 今 回 は 当 日 のお 話 をもとに その 一 部 を 編 集 部 でまとめ 掲 載 させていただきます アン ディクソン アサーティブネスの 歴 史 と 対 等 性 プロフィール: 1980 年 代 初 めにイギリス 国 内 で 65 万 部 を 超 えるベストセラーとなった A Woman in Your Own Right ( 邦 題 第 四 の 生 き 方 つげ 書 房 新 社 )の 著 者 であり ヨーロッパ におけるアサーティブネスの 第 一 人 者 フリーランスの 心 理 学 者 女 性 の 自 己 開 発 アサーティ ブトレーニングに 関 する 世 界 で 最 も 権 威 あるトレーナーの 一 人 でもある これまで 25 年 以 上 に わたり 世 界 各 地 で 講 演 会 やトレーニングを 実 施 してきた 主 な 著 書 に 第 四 の 生 き 方 (つげ 書 房 新 社 1998 年 ) ミラー ウィズイン ( 新 水 社 1995 年 ) それでも 話 し 始 めよう (クレ イン 2006 年 ) 働 く 女 性 のためのアサーティブ コミュニケーション (クレイン 2009 年 ) アサーティブネスは アメリカにおける 1960 年 代 か ら 70 年 代 の 黒 人 の 人 権 擁 護 運 動 や 女 性 解 放 運 動 を 背 景 に 浸 透 していきました 私 はそうした 中 でのアサーティ ブネスとの 出 会 いに 非 常 に 衝 撃 をうけました 当 時 女 性 解 放 運 動 がアメリカで 急 速 に 広 まり 女 性 のエンパワ メントがさけばれた 中 アサーティブネスの 教 育 水 準 に 関 わらずすべての 女 性 に 有 効 である ことや セラピ ーなどではなく 誰 もが 学 べる 教 育 的 な 内 容 スキル に 実 用 性 がある などの 点 に 感 銘 を 受 けたのです アサ ーティブネスを 10 週 間 かけて 学 ぶセッションの 中 で 一 人 ひとりの 女 性 が 週 を 追 うごとに 自 信 に 満 ちた 顔 に なっていったことが 今 でも 印 象 に 残 っています ことからセクシュアリティ( 自 分 自 身 の 性 と 生 )から 始 めました あわせてトレーナーの 養 成 第 四 の 生 き 方 (つげ 書 房 新 社 ) ミラーウィズイン ( 新 水 社 )の 出 版 などもあり アサーティブネストレーニングが 爆 発 的 に 広 がりました しかしその 反 面 知 名 度 が 上 がるにつれ アサーティ ブネスの 根 本 的 な 原 則 が 壊 れはじめました 対 等 性 や 自 分 の 感 情 を 大 事 にすることが 失 われ スキルのみに 傾 い 1980 年 代 私 はイギリスに 戻 りトレーニング 協 会 を 設 立 しました そこで 最 初 は 女 性 の 自 己 信 頼 が 容 姿 がどうか という 点 に 大 きく 影 響 されている という 2 基 礎 講 座 断 る ロールプレイで いかに 自 分 が 意 見 をぼかして 相 手 に 伝 えていたかわかりました 職 場 で 上 司 や 部 下 に 対 して 役 立 てていきたいです (20 代 女 性 )
ていったのです 1990 年 代 に 入 ると 男 性 や 組 織 にも 受 け 入 れられるよ うになりました 組 織 では 対 等 性 が 失 われたアサーティ ブネスが 人 材 育 成 に 用 いられるようになり その 際 にア サーティブネスの 専 門 家 でない 講 師 によって 研 修 パッ ケージの 一 つとして 導 入 されるようになりました そし て 根 本 的 な 原 則 がさらに 失 われていったのです 人 より 上 か 下 かというタテ 関 係 の 力 が 再 び 頭 を 持 ち 上 げ 競 争 に 勝 つこと が 重 要 とされました 自 分 の 弱 さを 見 せることは 絶 対 に 避 けるべき 状 態 だとされ す べてにおいて 中 身 よりも 見 た 目 が 重 要 とされました ア サーティブネスの 基 本 的 な 原 則 である 対 等 性 に 基 づい た 個 人 の 内 側 の 力 はかき 消 されてしまったのです 買 ったモノで 自 分 らしさが 主 張 され 人 間 関 係 は 人 と 人 との 数 値 化 できる 取 引 だと 思 われ 弱 者 を 大 切 にする という 概 念 が 失 われ 権 利 ばかり 主 張 して 責 任 にふれな い という 結 果 になりました 対 等 性 が 失 われた 結 果 人 は 人 間 ではなく モノ として 扱 われ 人 間 とし ての 寛 容 さが 失 われていったのです 私 は 対 等 性 が 社 会 のシステムの 中 で 損 なわれていっ たという 点 を 強 調 したいと 思 います 社 会 は 上 か 下 かと いうタテ 関 係 の 力 によって 組 織 されています 自 分 が 上 がれば 誰 かが 下 がるし 魅 力 的 であることとみにくいこ と 上 司 と 部 下 男 性 と 女 性 たくさんのタテ 関 係 のハ シゴがあります 私 はハシゴがあることを 問 題 にしてい るのではありません このハシゴが 頭 の 中 に 浸 透 し 常 にこの 価 値 観 からだけ 自 分 を 他 人 より 上 か 下 か で 判 断 してしまうことを 問 題 だといいたいのです では こうしたタテ 関 係 がありながらも アサーティブネスを 使 ってどう 対 等 になれるのでしょうか 違 う 立 場 であったとしても 個 人 の 内 側 の 力 を 使 って 対 等 に 話 すことができます この 内 側 の 力 がうまく 働 く と タテ 関 係 の 力 に 勝 ることができるのです タテ 関 係 の 力 と 対 等 性 を 軸 とした 個 人 の 内 側 の 力 は 共 存 するこ とができる これがアサーティブネスの 真 髄 です アサ ーティブネスは 社 会 変 革 に 欠 かせない 力 です 他 人 を 尊 敬 し 思 いやりをもって 対 等 に 扱 うことから 始 めれば 生 活 の 中 から 小 さな 変 革 を 起 こすことができると 私 は 信 じています 勝 間 和 代 断 る 力 を 身 につける~ 私 の 人 生 が 変 わった 瞬 間 ~ プロフィール: 経 済 評 論 家 公 認 会 計 士 早 稲 田 大 学 ファイナンス MBA 慶 応 大 学 商 学 部 卒 業 アーサー アンダーセン マッキンゼー JP モルガンを 経 て 独 立 内 閣 府 男 女 共 同 参 画 会 議 議 員 ウォール ストリート ジャーナル 世 界 の 最 も 注 目 すべき 女 性 50 人 選 出 エイボン 女 性 大 賞 ( 史 上 最 年 少 ) 第 一 回 ベストマザー 賞 ( 経 済 部 門 ) 世 界 経 済 フ ォーラム ( ダボス 議 )Young Global Leaders 著 作 累 計 発 行 部 数 は 200 万 部 を 超 える アサ ーティブネスを 紹 介 した 著 書 として 断 る 力 ( 文 芸 春 秋 2009 年 ) 起 きていることは すべて 正 しい (ダイヤモンド 社 2008 年 )などがある 私 は 10 年 前 は 自 分 に 自 信 のない 上 司 の 顔 色 を 気 に する 人 でした 30 年 前 のアダナは 究 極 の 優 等 生 嫌 われるのではないかと 飲 み 会 も 断 れませんでした スケ ジュールは 人 まかせ 相 手 がどうかというところでいろ いろなことを 決 めていました 帰 りは 毎 日 1 時 過 ぎ ス トレスから 酒 とたばこが 増 え 耳 が 聞 こえなくなりまし た そこで 断 る 力 が 必 要 になったのです 断 る 力 とは 自 分 で 主 体 性 をもって 時 間 の 使 い 方 をリードし 決 断 をしていくことです 自 分 の 人 生 は 自 分 でしか 決 められません 自 分 の 力 を 最 大 限 に 開 発 して いくためにも 断 っていく 必 要 があるのです 手 に 入 れるためにはこれまでの 断 ってはいけない という 考 え 方 を 変 えましょう 実 は 頼 む 方 はダメもとで 言 ってるときが 多 いのです 私 も 上 司 だったとき 適 当 な 指 示 を 出 していました( 笑 ) 上 司 は 適 当 だというの が 私 のポリシーなんですけど 一 般 的 にやらなければい けないということが 本 当 に 必 要 なのかきちんと 自 分 で 基 礎 講 座 同 じ 班 の 方 がロールプレイで 対 等 性 を 意 識 したことで 一 回 目 と 二 回 目 で 話 し 方 ががらっと 変 わって 良 く なったことがとても 印 象 に 残 っています (50 代 女 性 ) 3
勝 間 和 代 & アン ディクソン ジョイント 講 演 会 ~ 社 会 変 革 とアサーティブネス~ 考 えてみる 必 要 があります みなさんも 身 近 なところから 訓 練 することによって 断 る 力 を 手 に 入 れることができます 飲 み 会 など 行 くか どうか 迷 ったら とりあえずは 誘 いを 断 ることをおすす めします このようにリスクの 少 ないところから 練 習 し 一 回 でも 成 功 体 験 を 積 めば 自 信 につながっていきま す しかし 断 る 力 はそれなりの 劇 薬 です いきなり 相 手 のメンツをつぶすような 断 り 方 はご 法 度 です 相 手 の 状 況 をよく 理 解 し その 上 で 断 る 理 由 を 真 摯 に 説 明 し 断 るようにしましょう 断 る 力 によって 間 違 った 考 え 方 や 社 会 に 対 して NO を 言 える 力 を 持 ち みなさんと 一 緒 にアサーティブな 世 界 にしていきたいと 思 います 参 加 者 のアンケートより アサーティブネスを 実 践 し 続 けることにより 社 会 の 変 革 につながる 力 になるとはげまされました 社 会 変 革 への 第 一 歩 は 自 分 が 主 体 的 に 生 きていくことが 大 事 ということがわかりました 講 演 者 のお 二 人 はアサーティブネスという 同 じ 言 葉 を 軸 に 活 動 されてきているのに 見 事 静 と 動 の 印 象 のお 話 しぶりで 面 白 く 拝 聴 しました 個 人 によって 多 様 な 行 動 の 選 択 があるんだなぁと 再 認 識 しました 性 別 も 立 場 も 関 係 なく アサーティブネス を 大 切 にすることで どんな 難 しい 問 題 課 題 も 乗 り 越 えられる 社 会 を 豊 かにすることができるとわかりとてもよかったです その 他 のアン ディクソン 氏 によるワークショップの 感 想 をご 紹 介 いたします 11/15 大 阪 1 日 ワークショップ アサーティブネスの 理 論 と 実 践 コミュニケーションを 人 のせいにするのではなく 自 分 の 責 任 もきちんととらえることの 重 要 性 を 理 解 できました 心 にしみるワークショップでした 自 分 の 心 の 中 におこる 感 情 を 否 定 せずに 今 ある 自 分 自 身 からスタートする というメッセージがくり 返 しあったことがとても 印 象 に 残 りました あらた めて 自 分 に OK を 出 すことができ 自 信 を 持 てた 一 日 となりました 11/19 東 京 1 日 ワークショップ 中 級 編 職 場 に 活 かすアサーティブネス 攻 撃 的 になってしまう 自 分 の 内 側 が 少 しだけわ かった 気 がします あと 言 えなかったと 思 ってい たことが 実 は 自 分 が 言 わない 選 択 をしていたとい うことも 気 がつきました アサーティブネスを 心 と 体 で 理 解 できた 1 日 でした タテ 関 係 の 力 があっても 個 人 の 内 側 の 力 を 使 え ば 対 等 に 話 ができるということがわかり とても 嬉 しかったです 11/22 23 東 京 2 日 間 ワークショップ 上 級 編 アサーティブネスに 学 ぶ 真 の 対 等 性 自 分 の 気 もちを 言 葉 にすることを 通 じて 人 は 変 わることができると 実 感 しました 実 際 に 前 に 出 てロールプ レイをすることによって 長 年 のわだかまりであった 母 との 関 係 を 変 えていくことができそうです ロールプレイで 思 ってもいなかった 自 分 の 感 情 に 気 づきました 冷 静 に 対 処 できると 思 っていたのですが 長 い 間 傷 ついていた 自 分 がいました 貴 重 な 体 験 をすることができました ありがと うございました ロールプレイを 通 じて 父 に 対 してとても 大 きな 拒 絶 感 を 持 っていたことに 気 づ きました それを 言 葉 にしていなくても 相 手 には 伝 わっており だからこそ 父 は 怒 っ ていたのだということにも 気 づきました 私 にとっては 前 に 出 てロールプレイを するのは 勇 気 のいることでしたが 手 をあげてみてホントに 良 かったです 4 基 礎 講 座 ロールプレイを 通 じて 自 分 の 心 行 動 のクセを 客 観 的 に 知 ることができました 会 社 や 身 近 な 場 面 で 役 立 てて いきたいです (40 代 男 性 )
アン ディクソン 氏 独 占 インタビュー 人 は 愛 と 怒 りの 両 方 を 持 つ 必 要 があります 今 回 3 年 ぶりの 来 日 となったアン ディクソンさん 忙 しいスケ ジュールの 合 間 をぬって イギリスでの 生 活 や アサーティブネ スへの 熱 い 思 いをうかがうために 独 占 インタビューを 敢 行! 講 演 会 やワークショップからはうかがい 知 れない アンさんの 素 顔 をお 楽 しみください イギリスでの 暮 らしについて いまどんなところに 住 んでいるのですか? イギリスのニュー フォレストというとても 美 しい 地 域 に 住 んでいます かつては 王 室 の 狩 猟 場 で 現 在 も 野 生 の 鹿 や 馬 がい ます 夏 は 牛 が 放 牧 されており 秋 はドングリを 食 べ させるためにブタが 放 牧 されています そこに 22 年 間 住 んでいます 夜 はふくろうやキツネの 鳴 き 声 ととも に 美 しい 星 空 をながめ 本 当 の 静 けさを 楽 しんでいま す 空 気 もとてもきれいです 犬 を 飼 っていて 毎 日 5 ~ 6 キロ 犬 と 歩 きます た くさんの 観 光 客 もきますが 森 の 道 を 全 部 把 握 してい るので 会 わないような 道 を 選 んで 散 歩 しています 犬 の 名 前 は グラッツィア イタリア 語 で 優 雅 なと いう 意 味 です 最 初 の 犬 もイタリア 語 でした なぜかっ て? 自 分 でもわかりません( 笑 ) 以 前 は 人 間 と 暮 ら したこともありますが 今 は 一 人 暮 らしです( 笑 ) 休 みの 日 はどのように 過 ごしていますか? 自 営 業 なのでとくに 休 みというものはないです と きどき 週 末 に 休 みがあるときは フランス デンマー ク アイルランドなどに 行 きます たいていは 仕 事 で 外 出 しています んきつかったです( 笑 ) 汐 生 から E メールで あれ はどうなった これはどうする と 打 ち 合 わせのメー ルがきましたが とにかく 締 め 切 りに 追 われていてす ぐに 返 事 をする 余 裕 がありませんでした( 笑 ) 4 年 間 の 研 究 の 成 果 をまとめるとても 大 きなプロ ジェクトだったので 今 は 無 事 に 提 出 できてほっとし ています しかしこれで 終 わりではなく 筆 記 試 験 口 頭 試 験 論 文 の 修 正 学 長 による 審 査 などが 待 って います 来 年 の 5 月 位 にならないと 自 分 が 過 程 を 無 事 に 修 了 できたかわかりません とにかく 本 を 書 くこと よりも 大 変 な 作 業 でした 博 士 号 を 取 ることによって 今 後 のライフワーク に 変 化 はあるのですか? 正 直 にいうと なぜ 自 分 でもそれを 学 び 始 めたのか よくわからないのです( 笑 ) この 勉 強 をはじめたとき は 友 人 も 家 族 もびっくりしました キャリアを 変 える のか? 大 学 で 教 えるのか? といろいろ 聞 かれまし た しかし 私 は 大 学 というシステムは 好 きではない ので 教 えるということはないと 思 います 私 はもともと 心 理 学 者 なので いつも 人 の 心 の 中 で 何 が 起 こっているのか に 興 味 をもってきました 人 の 感 情 であるとか 恐 怖 や 不 安 それらの 課 題 はな んなのか もっとアサーティブであるためにはどうす ればいいのか 30 年 間 こうした 人 々の 中 の 問 題 に 常 に 注 目 してきました 日 本 に 来 る 前 は 忙 しかったと 伺 いましたが 2006 年 の 3 月 から 大 学 で 環 境 学 について 勉 強 してい ます その 集 大 成 として 日 本 に 来 る 前 日 に 75 万 語 にの ぼる 非 常 に 長 い 博 士 論 文 を 提 出 してきました たいへ しかし 今 なぜこれをやったのかと 考 えてみると この 4 年 間 というのは 人 々の 外 側 に 注 目 してきたのか なと 思 います 経 済 を 見 たり 政 治 を 見 たり 環 境 問 題 を 考 えたり 哲 学 とか 消 費 文 化 こうした 外 の 状 況 がどのように 人 々の 心 に 影 響 を 与 えるのかをみてき 基 礎 講 座 同 じグループの 方 からまっすぐほめていただき とても 嬉 しかったです 自 分 の 良 いところを 認 めるワークでは 思 わず 涙 がでてきました 気 もちが 温 かくなった 2 日 間 でした ありがとうございました (30 代 女 性 ) 5
アン ディクソン 氏 独 占 インタビュー たのではないかと 思 います 今 まで 勉 強 した ことがなかったので 結 構 難 しかったけど な ぜ 世 界 がこうなのかというのを 理 解 したかったので 一 生 懸 命 勉 強 しました 今 は 世 界 に 対 して 違 う 見 方 をしています 今 ももち ろんアサーティブネスにコミットしていますが もっ と 広 くとらえているような 気 がします 将 来 的 には 勉 強 したことをどうするかはまだ 決 まっていませんが それがわかるときまで 待 とうと 思 っています ただ 学 んだことの 本 は 書 くと 思 います 学 術 的 なものでは なく 友 人 が 読 んでわかるような 本 です 本 は 書 くけれども やはり 私 は コミュニケーター だと 思 います 形 はいろいろあるけれども コミュニ ケーションする 人 です たぶん 自 分 の 考 えを 声 に 出 す ということを 人 とは 違 うやり 方 でやっているのだ と 思 います 表 現 したいのは 自 分 が 世 界 をどう 見 ているのか です それが 60 数 年 生 きてきて 自 分 のやりたいことだ と 思 っています 誰 も あれを 書 いて とか それを 書 いて とかは いいません 自 分 が 表 現 したいことだけを 書 いていま す ある 種 の 芸 術 家 みたいなものかもしれません 自 分 の 内 側 にあるものを 外 に 出 す それが 私 の 原 動 力 に なっています 日 本 について 日 本 の 料 理 がお 好 きとうかがいました すべて 好 きです( 笑 ) いつも 新 しい 発 見 があります 日 本 食 はいいです 今 回 の 来 日 では 前 回 食 べなかっ たようなものをチャレンジして 食 べています 日 本 食 を 食 べることはまるで 未 知 の 世 界 を 冒 険 するようなも のです 大 阪 ではパンプキンにココナツクリームがのった 料 理 を 食 べました イギリスでは 思 いつかない 組 み 合 わ せです ごまと 梅 干 しの 和 風 チャーハンもおいしかっ たです マグロに 醤 油 をつけて 食 べるのも 好 きです 昨 日 はカフェでかぼちゃコロッケを 食 べました これ もまたおいしかった! イギリスのコロッケはどうなのですか? コロッケはあるけれども そこにかぼちゃはいれま せん( 笑 ) 日 本 のコロッケは 脂 っぽくないし 食 べや すいし とても 口 当 たりが 軽 い! どうしたらあんな においしくできるのか 知 りたいくらいです 静 岡 の 広 重 美 術 館 に 行 ってきたそうですね 広 重 の 絵 は 想 像 的 かつシンプルで とても 美 しいと 思 います 広 重 は 12 年 ほど 前 にロンドンで 展 覧 会 をみ たことがあります 本 当 に 彼 の 絵 が 大 好 きで なぜそ んなに 好 きかは 表 現 が 難 しいです 彼 の 絵 はとても 人 間 的 だと 思 います 彼 はビジョンを 持 っていて その ビジョンがとてもおもしろい 彼 は 天 才 です 私 もビジョンは 持 っていますが 彼 のビジョンに 比 べたらまだまだ( 笑 ) 彼 の 絵 を 見 て 自 分 が 謙 虚 になる 気 がしました 名 所 江 戸 百 景 大 はしあたけの 夕 立 名 所 江 戸 百 景 亀 戸 梅 屋 舗 アサーティブネスについて 対 等 性 を 信 じて 疑 わない 姿 勢 はどこから 来 るので すか? たぶんそれを 信 じて 生 まれてきたんだと 思 います 子 宮 の 中 にいるときから( 笑 ) 自 分 でもなぜかはわか りません 多 くの 人 は 対 等 性 とは 一 つの 概 念 だと 思 っていま す しかし 私 は 勉 強 したわけではないけれど ずっと 疑 わずに 信 じています 友 人 からは あなたは 対 等 性 を 本 当 に 信 じてるんだね とびっくりされます この 信 念 は 私 自 身 であり 変 えることはできません もちろんヒエラルキーは 存 在 していて それにもきち んと 目 を 向 けますが いつも 人 を 対 等 にみるというの は 私 にとって 自 然 なことです 20 代 の 頃 アサーティブネスを 知 る 前 ですが 学 校 の 教 師 をしていました 自 分 が 先 生 で 生 徒 が 下 にいる 6 応 用 講 座 批 判 や 怒 りは 怖 れるものではないと 学 び これからは 余 裕 をもって 対 応 できる 気 がします (50 代 男 性 )
というのが 非 常 に 居 心 地 悪 く 座 り 方 さえ 変 えてしま いました もちろん 私 は 先 生 だし 権 威 も 持 っている けど 学 びというのはもっともっと 共 感 し 共 有 しなが ら 行 われるものだと 思 っています がっかりするとき 信 念 が 揺 らぐときもあります よね? そんなときはどうしているのですか もちろん 他 の 人 がいつでも 私 を 対 等 に 扱 ってくれる わけではありません ハシゴの 上 に 置 かれたり 下 に 置 かれたり それはとてもつらいことですし 傷 つき ます それに 他 の 人 が 対 等 に 扱 われないのを 見 るのも 傷 つきます そんなときはキッチンで 泣 きます ニュースであま りにもひどい 話 を 聞 いたときも 泣 きます しょっちゅ う 涙 を 流 します あまりにも 世 界 がひどいから 私 は 自 分 が 理 想 主 義 者 だとは 思 っていません 何 が 起 きているか 見 えているし 4 年 間 いろいろ 勉 強 して 世 界 がどう 動 いているかも 学 びました 本 当 に 怖 いこ とです 恐 ろしいことです だからどうなるかはわか らないけど 私 自 身 が 対 等 性 を 信 じつづけることには 変 わりません ときには 孤 立 してひとりぼっちだと 感 じるときがあ ります 一 方 であまりにも 傷 ついて 人 間 よりも 動 物 の 方 がよっぽどまし!と 思 うこともあります( 笑 ) しか し 私 ができる 小 さなことからやるしかありません さまざまな 人 権 擁 護 運 動 に 関 わってくるなかで 対 等 性 に 対 する 信 念 が 深 まるときはどんなときです か? 私 は 感 情 を 持 った 人 間 です ハートで 生 きています 友 人 たちからは 人 よりも 感 じやすい といわれます 人 々の 感 情 を 敏 感 に 感 じますし どれくらいみんなが 苦 しんでいるかもわかります 今 日 電 車 の 中 でいろいろな 人 の 顔 を 見 ました 見 知 らぬ 人 の 顔 の 後 ろにはいろいろな 物 語 があります 私 は 日 本 語 が 話 せないので 直 接 話 すことはできません が 一 人 ひとりの 人 生 のストーリーに 興 味 があります きっと 話 したら 私 はその 人 の 隠 された 感 情 を 見 つけ 出 すと 思 います 私 が 怖 れるのは 人 間 的 である ということの 意 味 が 失 われつつあることです 顔 を 見 て 話 す 代 わりに 簡 単 にすぐメールで 済 ませてしまう 大 事 な 話 を 会 っ て 話 さずに 数 行 のメールで 済 ませてしまう 感 情 を 感 じずに 自 分 を そして 他 人 を 物 のように 扱 うよう な 社 会 に 変 わりつつあることに 恐 怖 を 感 じます 日 本 でのアサーティブネスの 普 及 に 関 して ア サーティブジャパンに 期 待 することはありますか? アサーティブネスの 対 等 性 の 部 分 を 省 いて 薄 める のは 簡 単 です そのほうがたぶんお 金 にはなりますよ ね( 笑 ) しかし アサーティブジャパンは 対 等 性 を 大 事 にして スキルだけに 偏 らないでよくよく 取 り 組 ん でいると 思 います これからも 講 師 と 参 加 者 の 関 係 は 対 等 であること そしてお 互 いから 学 べることを 忘 れずに 謙 虚 な 姿 勢 で 広 めていってほしいと 思 います ( 日 本 語 で) がん ばってください いろいろなところから 希 望 をもらいます だいたい が 小 さなグループで メインのシステムから 外 れたと ころで 地 道 に 活 動 しています インド セルビア ボ スニア 南 アフリカなど おもに 女 性 たちが 主 導 権 を 握 って 堂 々と 立 ち 弱 い 人 たちのため 戦 っています 政 治 や 自 分 の 利 害 のためではなく 心 からそれを 信 じ てやっている 人 たちです そうしたエネルギーはいつも 愛 と 怒 りからやってき ます 人 は 愛 と 怒 りの 両 方 を 持 つ 必 要 があります すっ かり 満 足 していると 怒 りは 感 じません 社 会 を 変 えて いくには 攻 撃 的 ではない 怒 りが 絶 対 に 必 要 なのです 応 用 講 座 一 番 印 象 に 残 っているのはロールプレイです ロールプレイを 通 じて 自 分 以 外 の 人 ( 相 手 )の 気 もちがよくわ かりました あと 自 分 の 気 もちに 夢 中 になりすぎる 傾 向 があることに 気 づきました (30 代 女 性 ) 7