<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D203035816983528373815B81457064669770816A2D81798E9197BF332D31817A8EF193738D8291AC82CC8DC490B682CC8FAB9788919C>

資 料 3-1 1. 首 都 高 速 の 再 生 の 将 来 像 について (1) 首 都 高 速 の 再 生 の 必 要 性 (2) 首 都 高 速 の 再 生 を 検 討 する 上 での 前 提 条 件 の 整 理 (3) 首 都 高 速 の 再 生 の 検 討 対 象 範 囲 (4) 首 都 高 速 の 再 生 の 将 来 像 に 関 する 委 員 意 見 (5) 首 都 高 速 の 再 生 の 比 較 案 (6) 対 応 案 の 比 較 評 価

1(1) 首 都 高 速 の 再 生 の 必 要 性 1 首 都 高 速 における 高 齢 化 の 進 展 安 全 な 高 速 走 行 についての 課 題 景 観 への 影 響 や 水 辺 空 間 の 喪 失 首 都 直 下 型 地 震 への 対 応 などを 踏 まえれば 単 なる 更 新 にとどまらない 首 都 高 速 の 再 生 が 必 要 2 再 生 を 進 めるにあたっては 老 朽 化 対 策 の 優 先 順 位 や 環 状 道 路 ネットワーク 強 化 による 交 通 流 動 の 変 化 などを 踏 まえた 対 応 が 必 要 < 首 都 高 速 の 主 な 課 題 > (1) 高 齢 化 の 進 展 東 京 五 輪 にあわせて 緊 急 的 に 整 備 されてから 既 に 半 世 紀 近 くが 経 過 し 高 齢 化 が 進 展 世 界 都 市 東 京 の 目 指 すべき 将 来 像 首 都 圏 の 道 路 交 通 の 円 滑 化 (2) 安 全 な 高 速 走 行 についての 課 題 複 雑 な 分 合 流 急 カーブなど 厳 しい 線 形 となって おり 安 全 な 高 速 走 行 に 課 題 (3) 景 観 への 影 響 水 辺 空 間 の 喪 失 高 架 橋 が 周 辺 に 圧 迫 感 を 与 え 都 市 景 観 を 阻 害 既 存 の 河 川 埋 め 立 てや 上 空 空 間 の 占 用 により 貴 重 な 水 辺 空 間 が 喪 失 (4) 首 都 直 下 型 地 震 への 対 応 緊 急 輸 送 道 路 としての 機 能 を 確 保 することが 求 め られているが 環 状 道 路 ネットワークなどが 不 十 分 単 なる 高 齢 化 した 首 都 高 速 の 更 新 にとどまらない 世 界 都 市 東 京 にふさわしい 再 生 が 必 要 以 下 を 踏 まえた 対 応 が 必 要 首 都 高 速 の 老 朽 化 対 策 の 優 先 順 位 東 京 外 かく 環 状 道 路 等 外 側 の 環 状 道 路 の 整 備 による 交 通 流 動 の 変 化 都 市 再 生 プロジェクトの 動 向 等 1

( 参 考 ) 首 都 直 下 型 地 震 への 対 応 1 首 都 直 下 型 地 震 では 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 による 影 響 や 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 の 発 生 が 想 定 され ており 中 央 防 災 会 議 において 実 施 すべき 対 策 を 検 討 中 2 首 都 の 高 速 道 路 は 緊 急 輸 送 道 路 として 構 造 物 の 耐 震 力 を 強 化 するとともに 不 測 の 事 態 に 備 え 複 数 の 経 路 選 択 が 可 能 となるような 環 状 道 路 整 備 などのネットワーク 強 化 が 必 要 首 都 直 下 型 地 震 の 特 徴 首 都 中 枢 機 能 の 障 害 による 影 響 政 治 行 政 経 済 の 中 枢 機 能 に 障 害 が 発 生 すると 我 が 国 全 体 の 国 民 生 活 経 済 活 動 へ 支 障 海 外 への 被 害 の 波 及 膨 大 な 人 的 物 的 被 害 の 発 生 建 物 倒 壊 及 び 火 災 による 膨 大 な 死 者 数 多 額 の 経 済 被 害 主 な 検 討 項 目 首 都 中 枢 機 能 の 継 続 性 確 保 企 業 防 災 力 の 向 上 帰 宅 困 難 者 等 への 対 応 膨 大 な 避 難 者 への 対 応 広 域 的 な 応 援 体 制 の 確 立 戦 略 的 な 予 防 対 策 の 推 進 方 策 など 首 都 の 高 速 道 路 に 求 められるもの( 想 定 ) 構 造 物 の 耐 震 力 強 化 発 災 時 に 致 命 的 な 損 傷 を 受 けないよう 橋 梁 など 構 造 物 の 耐 震 力 を 強 化 することが 重 要 発 災 時 を 想 定 したネットワーク 強 化 首 都 高 速 をはじめとした 高 速 道 路 は 地 震 発 生 後 の 緊 急 輸 送 を 担 う 道 路 ( 緊 急 輸 送 道 路 )として 機 能 を 発 揮 することが 重 要 不 測 の 事 態 に 備 え 環 状 道 路 整 備 などのネットワーク 強 化 により 複 数 の 経 路 選 択 を 可 能 とすることが 必 要 現 状 :5ルート 東 京 都 心 開 通 区 間 ( H24.4 末 現 在 ) 三 環 状 完 成 :1470ルート 出 典 : 中 央 防 災 会 議 首 都 直 下 地 震 対 策 検 討 ワーキンググループ( 第 1 回 ) 資 料 2 東 京 都 心 東 名 高 速 から 東 京 都 心 へ 至 るパターン( 試 算 ) 開 通 区 間 ( H24.4 末 現 在 ) 開 通 と 見 なす 区 間

1(2) 首 都 高 速 の 再 生 を 検 討 する 上 での 前 提 条 件 の 整 理 1 ~ 老 朽 化 対 策 や 高 速 走 行 の 安 全 性 の 向 上 ~ 1 都 心 環 状 線 など 首 都 高 速 の 再 生 については 老 朽 化 対 策 を 確 実 に 実 施 するとともに 高 速 走 行 の 安 全 性 を 向 上 し 安 全 で 安 心 な 利 用 を 実 現 することを 前 提 に 検 討 することが 必 要 2 老 朽 化 対 策 にあたっては 首 都 高 速 の 機 能 を 長 期 間 維 持 する 観 点 から 今 まで 以 上 に 大 型 車 などの 適 正 な 利 用 ( 例 : 過 積 載 対 策 や 都 心 部 への 流 入 を 調 整 し 通 過 交 通 を 引 き 込 まない 工 夫 )を 促 すことが 必 要 首 都 高 速 の 開 通 からの 経 過 年 数 比 率 (H23.4 時 点 ) 140,000 120,000 7 年 で 約 3 倍 約 3 割 約 5 割 40 年 以 上 30~39 年 20~29 年 10~19 年 9 年 以 下 首 都 高 速 の 分 合 流 状 況 首 都 高 速 ( 都 心 環 状 線 ) 延 長 約 15km NEXCO ( 東 名 高 速 ) 延 長 約 347km ( 台 数 ) 250,000 201,257257 左 側 分 合 流 39カ 所 145カ 所 右 側 分 合 流 24カ 所 0カ 所 出 入 口 ジャンクション 分 合 流 の 合 計 首 都 高 速 の 要 補 修 損 傷 件 数 の 推 移 首 都 高 速 の 過 積 載 車 両 の 実 態 ( 平 成 20 年 度 ) 傷 件 数 損 傷 件 数 損 100,000 80,000 60,000 40,000000 20,000 0 35,700 43,900 46,900 51,400 60,700 80,200 84,400 96,600 200,000 150,000 100,000 50,000 0 76,812 計 35 万 台 平 成 14 年 平 成 15 年 平 成 16 年 平 成 17 年 平 成 18 年 平 成 19 年 平 成 20 年 平 成 21 年 10~13t 13t 14t 15t 16t 17t 18t 19t 20t 以 上 首 都 高 速 道 路 の 料 金 所 で 計 測 された 軸 重 違 反 車 両 の 台 数 を 集 計 ( 軸 重 ) 損 傷 発 見 件 数 損 傷 補 修 件 数 要 補 修 損 傷 件 数 ( 期 末 ) 3 29,815 15,437 9,568 5,288 3,131 2,125 3,919

( 参 考 ) 都 心 部 における 大 型 車 対 策 1 2 都 心 部 の 大 型 車 対 策 としては 一 般 道 から 高 速 利 用 への 転 換 を 促 進 するとともに 都 心 部 に 用 のない 通 過 交 通 につ いては 外 側 の 環 状 道 路 へ 誘 導 するなど 都 心 部 への 流 入 を 調 整 する 工 夫 が 必 要 具 体 的 には 高 速 道 路 ネットワークとして 国 際 海 上 コンテナ 車 が 通 行 できない 箇 所 については 高 速 利 用 を 促 進 する 観 点 から ネットワークの 状 況 も 踏 まえつつ 早 期 に 解 消 を 図 る( 首 都 高 速 道 路 において7カ 所 存 在 ) 都 心 部 に 用 のない 通 過 交 通 については 外 側 の 環 状 道 路 の 充 実 を 図 り 料 金 施 策 などを 含 め その 利 用 を 誘 導 などに 取 組 むことが 必 要 国 際 海 上 コンテナ 車 の 高 速 利 用 状 況 首 都 高 速 を 利 用 しない 国 際 海 上 コンテナ 積 載 車 両 は 5 割 を 超 過 ( 申 請 件 数 ベース) 28% 17% 21% 34% 首 都 高 速 における 国 際 海 上 コンテナ 車 の 通 行 支 障 区 間 熊 野 町 JCT 板 橋 JCT 江 北 JCT 小 菅 JCT 中 央 環 状 線 高 速 利 用 あり 高 速 利 用 あり 高 速 利 用 あり 高 速 利 用 なし NEXCO ( 首 都 高 速 のみ) (NEXCOのみ) + 首 都 高 速 東 京 港 から 内 陸 部 への 輸 送 における 国 際 海 上 コンテナ 積 載 車 両 経 路 申 請 件 数 第 4 回 までの 委 員 の 主 なご 意 見 大 型 コンテナ 車 などについては 安 全 な 高 速 走 行 の 確 保 環 状 道 路 への 迂 回 誘 導 が 必 要 大 型 車 に 首 都 高 速 をもう 少 し 使 って 頂 くよう 誘 導 すべき ではないか 曲 がりくねった 首 都 高 速 における 大 型 車 の 安 全 な 走 行 の 確 保 について 検 討 が 必 要 西 新 宿 JCT 大 橋 JCT 北 の 丸 トンネル 信 濃 町 トンネル 霞 ヶ 関 トンネル 飯 倉 トンネル ( 外 回 り) 羽 田 トンネル 両 国 JCT 箱 崎 JCT 弾 正 橋 汐 留 トンネル 葛 西 JCT 有 明 JCT 大 井 JCT 国 際 海 上 コンテナ 車 ( 高 さ4.1m) 通 行 支 障 区 間 4

1(2) 首 都 高 速 の 再 生 を 検 討 する 上 での 前 提 条 件 の 整 理 2 ~ 外 側 の 環 状 道 路 ネットワーク 強 化 による 交 通 機 能 の 確 保 ~ 1 都 心 環 状 線 の 利 用 交 通 の 約 6 割 は 都 心 に 用 がない 通 過 するだけの 交 通 2 都 心 環 状 線 などの 再 生 については この 通 過 交 通 が 都 心 部 に 極 力 流 入 しないよう 東 京 外 かく 環 状 道 路 をはじめとする 環 状 道 路 の 整 備 を 前 提 として 検 討 することが 必 要 併 せて 都 心 部 を 迂 回 することが 不 利 にならないような 料 金 施 策 の 実 施 も 必 要 都 心 環 状 線 利 用 交 通 の 発 着 地 別 割 合 都 心 3 区 を 通 過 する 交 通 61% 都 心 3 区 に 目 的 地 出 発 地 を 持 つ 交 通 38% 中 央 環 状 線 迂 回 利 用 割 引 と 交 通 の 状 況 < 割 引 内 容 > 都 心 を 迂 回 して 中 央 環 状 線 を 利 用 することで100 円 引 き 900 円 800 円 (24km 以 上 の 場 合 ) 都 心 3 区 内 発 着 の 交 通 6 号 三 郷 線 中 環 経 由 都 環 経 由 西 神 千 代 一 1.6% 田 区 39km 39km 高 樹 町 天 現 寺 目 黒 田 港 区 芝 浦 ツ 橋 本 町 浜 町 清 洲 橋 箱 崎 中 央 区 台 場 臨 海 副 都 心 4 号 新 宿 線 3 号 渋 谷 線 都 環 経 由?1%?1% 中 環 経 由 湾 岸 線 4 号 新 宿 線 6 号 三 郷 線 4,240 81% 1,030 19% 中 央 道 接 続 ~ 三 郷 JCT 3 号 渋 谷 線 6 号 三 郷 線 5,210 5,860 47% 53% 中 環 経 由 43km 都 環 経 由 40km 東 名 高 速 接 続 ~ 三 郷 JCT 3 号 渋 谷 線 湾 岸 線 50 9,930 1% 99% 中 環 経 由 58km 都 環 経 由 39km 出 典 : 首 都 高 速 道 路 交 通 起 終 点 調 査 (H20 年 度 ) 平 成 24 年 5 月 平 日 ( 月 ~ 金 )ETCデータより 集 計 東 名 高 速 接 続 ~ 高 谷 5

( 参 考 )ネットワーク 整 備 と 大 規 模 更 新 の 実 施 タイミング( 案 ) ネットワーク 整 備 により 老 朽 化 した 路 線 を 更 新 する 際 に 必 要 となる 迂 回 ルートの 確 保 が 可 能 ネ ッ ト ワ ー ク 図 中 央 環 状 線 完 成 三 環 状 概 成 ミッシングリンク (H26 6 頃 ) (H34 3 頃 ) 整 備 後 充 実 する ネットワーク 整 備 により 迂 回 の 可 能 性 が 高 まる 路 線 品 川 線 供 用 外 環 ( 東 名 以 南 除 く) 圏 央 道 ( 一 部 区 間 を 除 く)が 供 用 横 浜 環 状 北 線 北 西 線 供 用 小 松 川 JCT 中 環 拡 幅 事 業 完 成 1 号 羽 田 線 1 号 羽 田 線 4 号 新 宿 線 7 号 小 松 川 線 都 心 環 状 線 構 想 路 線 のうち ミッシングリンクを 整 備 (1 号 線 Ⅱ 期 晴 海 線 Ⅱ 期 外 環 東 名 以 南 ) 1 号 羽 田 線 3 号 渋 谷 線 4 号 新 宿 線 6 号 向 島 線 7 号 小 松 川 線 都 心 環 状 線 路 線 都 心 環 状 線 ) 都 心 環 状 線 については 詳 細 な 検 討 が 必 要 : 整 備 路 線 : 抽 出 路 線 出 典 : 第 4 回 首 都 高 速 の 再 生 に 関 する 有 識 者 会 議 首 都 高 速 道 路 株 式 会 社 提 出 資 料 より : 抽 出 路 線 のうち 迂 回 の 可 能 性 が 高 まる 路 線 : 構 想 路 線 6

1(3) 首 都 高 速 の 再 生 の 検 討 対 象 範 囲 ロータリークラブの 提 案 首 都 高 速 会 社 における 大 規 模 更 新 の 検 討 状 況 などを 踏 まえ 概 ね 中 央 環 状 線 の 内 側 に 位 置 する 都 心 環 状 線 とその 関 連 区 間 を 対 象 に 検 討 ロータリークラフ の 提 案 都 心 環 状 線 は 撤 去 するとともに 外 堀 通 りの 地 下 に 再 構 築 これに 伴 い 影 響 を 受 ける 概 ね 中 央 環 状 線 の 内 側 の 放 射 状 道 路 も 地 下 化 熊 野 町 JCT 板 橋 JCT 山 手 線 江 北 JCT 日 本 橋 小 菅 JCT 中 央 環 状 線 首 都 高 速 会 社 における 大 規 模 更 新 検 討 対 象 路 線 < 抽 出 の 考 え 方 > 2つの 指 標 に 該 当 する 路 線 を 抽 出 1. 累 積 軸 数 が3 千 万 以 上 2. 昭 和 48 年 より 前 に 設 計 < 抽 出 路 線 > 都 心 環 状 線 1 号 羽 田 線 3 号 渋 谷 線 4 号 新 宿 線 6 号 向 島 線 7 号 小 松 川 線 合 計 74.9km 西 新 宿 JCT 大 橋 JCT 芝 浦 JCT 大 井 JCT 両 国 JCT 箱 崎 JCT 東 雲 JCT 有 明 JCT 辰 巳 JCT 葛 西 JCT 凡 例 都 心 環 状 線 ロータリークラブによる 地 下 化 提 案 首 都 高 速 会 社 の 大 規 模 更 新 検 討 対 象 路 線 今 回 の 検 討 対 象 区 間 概 ね 中 央 環 状 線 の 内 側 に 位 置 する 都 心 環 状 線 とその 関 連 区 間 7

1(4) 首 都 高 速 の 再 生 の 将 来 像 に 関 する 委 員 の 主 なご 意 見 Ⅰ 交 通 への 影 響 1 2 都 心 環 状 線 のような 小 さい 環 状 線 を 持 っている 大 都 市 は 外 国 には 無 い 需 要 の 動 向 ネットワーク 一 般 道 の 問 題 を 考 えると 都 心 環 状 線 が 無 くても やっていけるのではないか 東 京 の 中 には 道 路 以 外 に 鉄 道 その 他 の 交 通 機 関 が 存 在 する 自 動 車 交 通 をコントロールするという 考 え 方 も 取 り 入 れながら 検 討 するべきではないか Ⅱ 環 境 景 観 1 都 心 の 真 ん 中 に 高 速 道 路 があり 暗 くて 汚 くて あれでいいのかを 検 討 するべきではないか 2 地 下 化 する 場 合 1~1.5kmおきに 高 さ45mの 換 気 塔 が 出 来 ることを 想 定 して 検 討 するべき Ⅲ 首 都 直 下 型 地 震 への 対 応 について 1 2 直 下 型 地 震 に 対 しては 復 旧 に 相 当 時 間 を 要 する 可 能 性 が 高 いという 問 題 をどう 考 えるか トンネルの 安 全 性 や 防 災 性 能 について 心 配 もある 山 手 トンネルを 例 に 安 全 性 を 検 証 してほしい Ⅳ コスト 1 造 り 替 えるのであれば 長 く 使 っていくことができる 案 として 地 下 の 案 があるのではないか 2 補 修 で 対 応 できるのであれば お 金 をかけないように 知 恵 を 出 すことが 必 要 ではないか Ⅴ 都 市 再 生 との 連 携 について 1 東 京 を 魅 力 的 にするために 景 観 線 形 について 都 市 開 発 と 一 体 と ロータリークラブの 提 案 概 要 : 築 40 年 を 経 過 した 老 朽 化 部 分 いうことを 考 えるべきではないか を 代 替 する 新 都 心 線 を 建 設 し 河 川 及 び 通 りを 覆 う 高 架 構 造 物 2 東 京 の 将 来 像 まちづくりをどうしていくかという 課 題 と 交 通 のあり 方 に は 撤 去 ついては 密 接 に 関 わっており 東 京 で 働 く 人 住 む 人 の 生 活 への 新 都 心 線 :50.4km 様 々な 影 響 に 留 意 した 検 討 が 必 要 ではないか 建 設 費 :3.8 兆 円 建 設 期 間 :H28~H35 年 度 (8 年 間 ) 8

1(5)1 撤 去 の 取 扱 と 比 較 案 の 設 定 1 現 在 都 心 環 状 線 等 は 重 要 な 機 能 を 担 っており ネットワーク 整 備 の 進 捗 状 況 からすれば 当 面 は 不 可 欠 と 考 えられる 2 今 後 ますますの 高 齢 化 の 進 展 や 将 来 の 道 路 ネットワーク 拡 充 に 伴 う 交 通 流 動 の 変 化 都 市 再 生 都 市 環 境 景 観 への 影 響 などを 踏 まえると 高 度 成 長 期 に 既 存 の 道 路 水 路 等 の 上 空 に 緊 急 的 に 建 設 した 都 心 環 状 線 などの 高 架 橋 について 撤 去 の 可 能 性 を 視 野 に 入 れて 検 討 すべき 3 また 撤 去 することについては 都 心 部 に 特 に 大 型 車 の 過 度 な 流 入 を 呼 び 込 むべきではないという 合 理 的 な 道 路 交 通 処 理 都 市 構 造 の 実 現 という 方 向 性 に 合 致 している 4 この 際 使 えるだけ 使 った 上 で いよいよ 使 えなくなってから 考 える というのではなく 現 時 点 から 撤 去 の 可 能 性 を 念 頭 に 環 状 道 路 の 早 急 な 整 備 や 交 通 流 の 誘 導 管 理 に 関 する 様 々なソフト 施 策 を 含 めて 道 路 交 通 処 理 の 合 理 化 を 進 めていくことが 必 要 5 こうしたことから 道 路 を 撤 去 し 代 替 路 線 を 建 設 しない 案 と 撤 去 するとともに 代 替 路 線 を 建 設 する 案 の2 案 をベースに 比 較 対 象 として 現 状 のままで 更 新 する 案 を 入 れた3 案 を 比 較 案 とする < 比 較 案 > 案 1 単 純 撤 去 案 案 2 撤 去 再 構 築 案 案 3 単 純 更 新 案 : 撤 去 する 範 囲 については 一 般 道 への 連 絡 位 置 など 詳 細 な 検 討 が 必 要 : 再 構 築 の 方 法 は 連 絡 する 放 射 道 路 や 構 造 形 式 などから 複 数 考 えられる : 今 回 の 検 討 にあたって 将 来 像 とするものではないが 比 較 対 象 として 整 理 9

1(5)2 首 都 高 速 の 再 生 の 比 較 案 と 比 較 評 価 の 進 め 方 案 1: 単 純 撤 去 案 撤 去 する 範 囲 については 一 般 道 への 連 絡 位 置 など 詳 細 な 検 討 が 必 要 案 2: 撤 去 再 構 築 案 再 構 築 の 方 法 は 連 絡 する 放 射 道 路 や 構 造 形 式 などから 複 数 考 えられる 案 3: 単 純 更 新 案 今 回 の 検 討 にあたって 将 来 像 とするもので はないが 比 較 対 象 として 整 理 東 北 道 東 北 道 東 北 道 関 越 道 外 環 道 常 磐 道 関 越 道 外 環 道 常 磐 道 関 越 道 外 環 道 常 磐 道 中 環 線 中 環 線 中 環 線 中 央 道 撤 去 東 関 道 中 央 道 再 構 築 東 関 道 中 央 道 単 純 更 新 東 関 道 東 名 高 速 館 山 道 東 名 高 速 館 山 道 東 名 高 速 館 山 道 第 三 京 浜 : 計 画 路 線 第 三 京 浜 : 計 画 路 線 : 計 画 路 線 第 三 京 浜 湾 岸 道 路 東 京 湾 湾 岸 道 路 東 京 湾 湾 岸 道 路 東 京 湾 < 比 較 評 価 の 進 め 方 > 最 内 側 環 状 道 路 の 平 均 半 径 :7.5km( 中 環 線 ) 最 内 側 環 状 道 路 の 平 均 半 径 :2.4km( 都 環 線 ) 1 撤 去 する 案 ( 単 純 撤 去 案 再 構 築 案 ) 及 び 撤 去 しない 案 ( 単 純 更 新 案 )について 現 時 点 において 1) 交 通 への 影 響 2) 環 境 景 観 面 での 効 果 や 影 響 3) 直 下 型 を 含 めた 地 震 への 対 応 4) 事 業 性 (コストを 中 心 に) 5) 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 の 観 点 から 比 較 評 価 する 2 なお 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 については 道 路 の 位 置 やプロジェクトの 動 向 などに 左 右 さ れることから 連 携 の 見 通 しなどについて 比 較 評 価 することにとどめる いずれの 案 の 場 合 も 連 携 について 積 極 的 に 取 組 むことが 必 要 10

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅰ 交 通 への 影 響 1) 1 中 央 環 状 線 や 東 京 外 環 道 路 の 整 備 により 都 心 環 状 線 やそれに 繋 がる 放 射 道 路 の 交 通 量 は 減 少 案 3( 単 純 更 新 案 ) ないしは 再 構 築 の 方 法 にもよるが 案 2( 撤 去 再 構 築 案 )を 選 択 する 場 合 全 体 として 現 状 より 円 滑 な 交 通 が 確 保 される 可 能 性 が 高 い 2 都 心 環 状 線 は 諸 外 国 の 環 状 道 路 と 比 べても 規 模 が 小 さく 三 環 状 線 と 呼 ばれている 外 側 の 環 状 道 路 が 整 備 されれば 再 構 築 をしなくても 交 通 処 理 が 出 来 る 可 能 性 がある 案 1( 単 純 撤 去 案 )を 選 択 する 場 合 は 都 心 部 の 一 般 道 などに 負 荷 がかかることから 都 心 部 に 流 入 する 車 を 調 整 する 工 夫 に 取 組 むことが 併 せて 必 要 交 通 量 の 変 化 のイメージ < 都 心 環 状 線 > 現 状 H42 将 来 ネットワーク 案 2( 撤 去 再 構 築 案 ) 案 3( 単 純 更 新 案 ) 減 少 H42 都 心 環 状 線 撤 去 案 1( 単 純 撤 去 案 ) 交 通 量 無 し 位 置 図 関 越 道 東 北 道 外 環 道 中 環 線 都 環 線 常 磐 道 < 放 射 道 路 > 現 状 中 央 道 東 関 道 減 少 減 少 < 中 央 環 状 線 > 現 状 同 程 度 増 加 東 名 高 速 館 山 道 < 一 般 道 > 現 状 同 程 度 増 加 第 三 京 浜 湾 岸 道 路 東 京 湾 11

( 参 考 ) 交 通 量 の 変 化 のイメージ 概 略 試 算 中 央 環 状 品 川 線 整 備 後 の 現 況 将 来 比 較 都 心 環 状 線 を 撤 去 した 場 合 の 影 響 晴 海 線 晴 海 線 中 央 環 状 品 川 線 H42の 将 来 交 通 量 /H22 現 況 交 通 量 中 央 環 状 品 川 線 H42の 将 来 交 通 量 ( 都 環 撤 去 )/H42 将 来 交 通 量 ( 凡 例 ) 交 通 量 が 減 少 する 路 線 交 通 量 が 相 当 程 度 減 少 する 路 線 交 通 量 が 増 加 する 路 線 交 通 量 が 相 当 程 度 増 加 する 路 線 23 区 一 般 道 増 加 エリア 12

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅰ 交 通 への 影 響 2) 都 心 環 状 線 は 諸 外 国 の 環 状 道 路 と 比 べても 規 模 が 小 さく 車 線 数 も 少 ない 最 内 側 環 状 道 路 の 延 長 及 び 平 均 半 径 都 市 名 延 長 ( 平 均 半 径 ) 規 制 速 度 車 線 数 ロンドン ワシントンDC ワシントンDC ロンドン 188km (29.9km) 113km/h 6 車 線 8 車 線 ワシントン DC 103km (16.4km) 89km/h 8 車 線 東 京 ( 中 央 環 状 線 ) 47km (7.5km) 60km/h 4 車 線 6 車 線 北 京 パ リ 東 京 外 環 中 央 環 状 線 パリ 35km (5.6km) 80km/h 6 車 線 8 車 線 都 心 環 状 線 北 京 33km (5.3km) 80km/h 6 車 線 東 京 ( 都 心 環 状 線 ) 15km (2.4km) 北 京 の 約 45% ロンドンの 約 8%の 延 長 50km/h 4 車 線 車 線 数 も 最 も 少 ない 8 車 線 6 車 線 4 車 線 未 供 用 区 間 その 他 の 高 速 道 路 ( 供 用 未 供 用 ) 主 な 一 般 道 13

( 参 考 ) 都 心 環 状 線 を 再 構 築 する 案 を 選 択 する 場 合 の 交 通 面 から 見 た 方 向 性 1 現 在 の 都 心 環 状 線 の 利 用 交 通 は 都 心 部 に 足 ( 目 的 地 出 発 地 )を 持 つ 交 通 が40% 都 心 部 と 中 央 環 状 線 の 間 に 足 を 持 つ 交 通 が31% 中 央 環 状 線 の 内 側 に 足 を 持 たない 交 通 が29% 2 案 2( 撤 去 再 構 築 案 )を 選 択 する 場 合 以 下 の 方 向 性 があり 具 体 化 に 向 けて 詳 細 な 検 討 が 必 要 (1) 中 央 環 状 線 内 に 足 を 持 つ 交 通 ( 約 7 割 )に 着 目 して 中 央 環 状 線 との 役 割 分 担 も 考 慮 し 現 在 の 都 心 環 状 線 の 近 くに 環 状 道 路 を 再 構 築 する 案 ( 例 :ロータリークラブの 提 案 は 現 在 の 都 心 環 状 線 より 少 し 広 がりのある 外 堀 通 りの 地 下 に 再 構 築 するもの) (2) 中 央 環 状 線 内 に 足 を 持 たない 交 通 ( 約 3 割 )に 着 目 して 都 心 部 に 流 入 する 交 通 を 調 整 しつつ 環 状 道 路 を 利 用 した 際 利 用 距 離 が 大 幅 に 増 加 するなど 迂 回 が 期 待 出 来 ない 交 通 に 対 応 し 直 線 的 な 道 路 で 再 構 築 する 案 都 心 環 状 線 利 用 交 通 の 状 況 中 央 環 状 線 内 側 に 足 を 持 たない 交 通 29% 約 6 割 都 心 部 と 中 央 環 状 線 の 間 に 足 を 持 つ 交 通 31% 走 行 距 離 の 違 いと 迂 回 の 割 合 (4 号 線 に 起 終 点 を 持 つ 場 合 ) 迂 回 が 期 待 できる 約 120 4 号 新 宿 線 ~6 号 三 郷 線 22% 78% (1,400 台 / 日 ) (4,900 台 / 日 ) ( 高 井 戸 ~ 三 郷 ) 都 環 経 由 = 中 環 経 由 39km 39km 約 180 迂 回 が 期 待 できない 都 心 3 区 内 発 着 の 交 通 1.6% 都 心 3 区 に 足 を 持 つ 交 通 38% 4 号 新 宿 線 直 線 的 4 号 新 宿 線 ~ 湾 岸 線 99% 1% (9,500 台 / 日 ) (100 台 / 日 ) 凡 例 都 心 環 状 線 経 由 中 央 環 状 線 経 由 出 典 : 首 都 高 速 道 路 交 通 起 終 点 調 査 (H20 年 度 ) 出 典 : 平 成 23 年 11 月 ETC(ETC 利 用 率 89.1%で 全 車 ベースに 補 正 ) ( 高 井 戸 ~ 高 谷 ) 都 環 経 由 39km < 中 環 経 由 54km 14

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅱ 環 境 景 観 面 での 効 果 や 影 響 ) 案 1( 単 純 撤 去 案 ) 及 び 案 2( 撤 去 再 構 築 案 )は 高 架 橋 などの 撤 去 により 景 観 騒 音 振 動 など 環 境 の 面 で 大 きな 効 果 が 期 待 出 来 る 一 方 案 3( 単 純 更 新 案 )は 現 状 からの 改 善 は 期 待 出 来 ない 案 1を 選 択 した 場 合 都 心 部 の 一 般 道 の 交 通 量 増 加 に 伴 う 沿 道 環 境 の 悪 化 や 新 たな 高 速 道 路 の 端 末 となる 箇 所 への 交 通 集 中 などによる 周 辺 環 境 の 悪 化 の 恐 れがある 案 2を 選 択 した 場 合 再 構 築 の 方 法 により IC 周 辺 や 放 射 道 路 との 接 続 の 関 係 で 道 路 構 造 が 変 化 する 箇 所 ( 例 : 高 架 から 地 下 )において 周 辺 環 境 を 大 きく 改 変 する 可 能 性 がある 地 下 化 を 選 択 した 場 合 換 気 塔 の 問 題 についても 整 理 することが 必 要 構 造 による 騒 音 振 動 の 違 い ( 案 1: 単 純 撤 去 案 ) 一 般 道 の 交 通 量 が 増 加 した 場 合 は 騒 音 振 動 が 増 加 ( 案 2: 撤 去 再 構 築 案 ) ( 案 3: 単 純 更 新 案 ) 騒 音 振 動 の 伝 播 が 軽 減 現 状 通 り 換 気 塔 の 整 備 換 気 塔 の 整 備 に 必 要 な 空 間 を 確 保 するため 道 路 拡 幅 等 が 必 要 騒 音 振 動 景 観 の 改 善 イメージ( 日 本 橋 付 近 ) ( 現 況 ) ( 将 来 イメージ) ( 中 央 環 状 新 宿 線 山 手 トンネル 換 気 塔 ) 海 外 では 換 気 施 設 を 駐 車 場 などの 建 物 と 一 体 で 整 備 するなど 景 観 に 配 慮 した 事 例 もある 換 気 塔 この 場 合 沿 川 沿 道 の 建 物 の 景 観 改 善 の 取 組 が 併 せて 必 要 (アメリカボストン BIGDIGの 例 ) 15

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅲ 直 下 型 を 含 めた 地 震 への 対 応 ) 1 地 震 への 耐 力 という 観 点 からは 橋 梁 構 造 などが 少 ない 方 が 好 ましく 案 1( 単 純 撤 去 案 )とした 場 合 構 造 物 が 最 も 少 ない また 地 下 化 を 中 心 として 再 構 築 する 場 合 一 般 に 案 3( 単 純 更 新 案 )より 案 2 ( 撤 去 再 構 築 案 )の 方 が 地 震 への 耐 力 は 高 まる 注 : 地 下 化 については 地 震 による 浸 水 対 策 や 大 規 模 に 損 傷 した 場 合 に 復 旧 に 時 間 を 要 する 点 などを 考 慮 することが 必 要 2 一 方 発 災 後 の 救 援 や 復 旧 活 動 などを 想 定 した 場 合 緊 急 輸 送 道 路 として 機 能 する 高 速 道 路 がネット ワーク 化 されていることが 重 要 通 行 止 めなどが 発 生 することも 考 慮 すれば 案 1より 案 2や 案 3の 方 が 選 択 可 能 な 経 路 が 多 数 存 在 特 に 案 1とした 場 合 は 緊 急 輸 送 道 路 として 一 般 道 との 連 携 が 不 可 欠 首 都 高 速 における 中 央 環 状 線 内 側 の 構 造 別 延 長 高 架 橋 トンネル 土 工 等 計 都 心 部 の 環 状 線 の 有 無 による 選 択 経 路 の 違 い 案 1 ( 単 純 撤 去 案 ) 出 発 地 案 2 ( 撤 去 再 構 築 案 ) 出 発 地 都 心 環 状 線 ( 八 重 洲 線 含 む) 9km 4km 4km 17km 放 射 道 路 60km 1km 1km 62km 計 69km 5km 5km 79km (87%) < 地 下 構 造 の 特 徴 > 主 なメリット 耐 震 性 の 向 上 (6%) (6%) (100%) 主 なデメリット 浸 水 対 策 が 必 要 復 旧 に 時 間 を 要 する 目 的 地 中 央 環 状 線 選 択 できる 経 路 が 限 定 1ルート 目 的 地 中 央 環 状 線 複 数 の 経 路 選 択 が 可 能 8ルート 16

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅳ 事 業 性 (コストを 中 心 に)) 1 案 1( 単 純 撤 去 案 ) 及 び 案 2( 撤 去 再 構 築 案 )については 撤 去 の 内 容 に 差 がなければ 撤 去 費 は 同 じ 両 案 の 差 となる 再 構 築 の 費 用 分 だけ 案 2の 方 がコストが 高 くなる なお 一 般 的 に 再 構 築 後 の 構 造 として 地 下 を 選 択 した 方 が 高 架 などより 高 くなる 2 案 3( 単 純 更 新 案 )は 現 在 の 構 造 において 機 能 を 維 持 するために 必 要 な 概 算 費 用 の 算 定 が 必 要 であり 現 時 点 で 案 1や 案 2と 単 純 に 比 較 することは 出 来 ない 将 来 像 のコスト 構 成 コストの 見 通 し ( 案 1) 単 純 撤 去 案 撤 去 費 撤 去 費 主 に 高 架 建 設 費 首 都 圏 環 状 道 路 の 場 合 用 地 費 ( 案 2) 撤 去 再 構 築 案 撤 去 費 + 再 構 築 費 ロータリークラフ 提 案 の 場 合 撤 去 費 5,530 億 円 再 構 築 費 3 兆 8,000 億 円 ( 案 3) 単 純 更 新 案 更 新 費 首 都 高 速 会 社 委 員 会 で 更 新 費 について 検 討 中 単 純 比 較 できない 約 50~160 億 円 /km ( 高 架 の 場 合 ) 過 去 の 事 例 ( 池 袋 線 や 八 重 洲 線 の 一 部 橋 梁 架 け 替 え 等 )よ り 算 出 約 190~260 億 円 /km (4 車 線 ( 一 部 6 車 線 )) 約 160 億 円 /km 主 にトンネル 約 390~680 億 円 /km 主 に 高 架 掘 割 約 410 億 円 /km (4 車 線 ) (4 車 線 ) 大 深 度 公 有 地 の 場 合 は 不 要 東 京 都 区 部 都 心 部 土 地 取 引 価 格 の 平 均 (H23 第 4 四 半 期 ) 道 路 幅 を22m(4 車 線 と 仮 定 )として 試 算 17

1(6) 対 応 案 の 比 較 評 価 (Ⅴ 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 ) 1 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 については 案 2( 撤 去 再 構 築 案 )の 場 合 再 構 築 に 伴 い ICの 設 置 などで 事 業 を 新 たに 立 ち 上 げる 箇 所 が 増 えることから 連 携 する 可 能 性 が 高 まるものと 予 想 される 2 案 1( 単 純 撤 去 案 )は できる 限 り 改 変 を 抑 えることに 主 眼 をおくことから 連 携 の 可 能 性 は 低 いが 跡 地 ( 所 有 地 は 少 ないが)については 利 用 できる 可 能 性 がある 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 と 都 市 再 生 プロジェクト 分 布 4 新 宿 駅 周 辺 地 域 西 新 宿 五 丁 目 中 央 北 地 区 第 一 種 市 街 地 再 開 発 事 業 5 環 状 四 号 線 新 宿 富 久 沿 道 地 域 日 本 テレビガーデン 跡 地 再 開 発 事 業 大 手 町 連 鎖 型 西 富 久 地 区 都 市 再 生 プロジェクト 第 一 種 市 街 地 再 開 発 事 業 鉄 鋼 ビルディング 2 秋 葉 原 神 田 地 域 東 京 都 内 では 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 に 7 箇 所 が 指 定 されてお り その 多 くを 首 都 高 速 が 通 過 している 渋 谷 駅 周 辺 整 備 7 渋 谷 駅 周 辺 地 域 3 品 川 駅 田 町 駅 周 辺 地 域 6 大 崎 駅 周 辺 地 域 環 状 第 二 号 線 新 橋 虎 ノ 門 地 区 第 二 種 市 街 地 再 開 発 事 業 田 町 駅 東 口 北 地 区 開 発 ( 仮 称 ) 芝 浦 水 再 生 センター 再 構 築 に 伴 う 上 部 利 用 事 業 JR 品 川 車 両 基 地 開 発 1 東 京 都 心 臨 海 地 域 臨 海 副 都 心 有 明 北 地 区 再 開 発 事 業 ー 凡 例 ー : 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 ダイバーシティ 東 京 : 首 都 高 速 道 路 : 主 要 な 都 市 再 生 事 業 出 典 : 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 区 域 図 / 都 市 再 生 本 部 HP 東 京 の 国 際 競 争 力 の 一 層 の 強 化 に 向 けた 都 市 再 生 の 推 進 / 東 京 都 都 市 整 備 局 (H23.11) 18

( 参 考 ) 都 心 環 状 線 の 再 生 の 優 先 順 位 の 検 討 1 2 都 心 環 状 線 の 再 生 にあたって 放 射 道 路 との 接 続 や 環 状 道 路 整 備 の 進 捗 状 況 などを 踏 まえれば 全 ての 区 間 に 同 時 着 手 することは 現 実 的 ではない( 全 く 違 う 位 置 に 再 構 築 する 場 合 はこの 限 りではない) 整 備 時 期 の 早 い 都 心 部 の 首 都 高 速 ネットワークのうち 特 に 都 心 環 状 線 については 単 に 長 寿 命 化 のための 補 修 を 積 み 重 ねていくだけでなく 1) 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 可 能 性 ( 土 地 を 保 有 していること 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 に 隣 接 していること 等 ) 2) 環 境 景 観 阻 害 の 現 状 3) 代 替 する 迂 回 ルートの 整 備 状 況 等 から 当 面 モデルケースとして 先 行 して 掘 割 構 造 となっている 築 地 川 区 間 について 撤 去 することも 含 め 再 生 のあり 方 都 市 再 生 プロジェクトとの 具 体 的 な 連 携 費 用 負 担 などの 議 論 を 進 めていくことが 考 えられる 都 心 環 状 線 の 区 間 別 現 況 谷 町 JCT 一 ノ 橋 JCT 浜 崎 橋 JCT 江 戸 橋 JCT 竹 橋 JCT 三 宅 坂 JCT 谷 町 JCT 築 地 川 区 間 高 齢 化 供 用 経 過 年 数 (H24 年 7 月 時 点 ) 45 年 47 年 49 年 48 年 47 年 45 年 安 全 な 高 速 走 行 事 故 多 発 箇 所 (H22 年 度 上 位 10カ 所 を 記 載 ) 浜 崎 橋 JCT 付 近 ( 内 回 り) 銀 座 Sカーブ ( 外 回 り) 江 戸 橋 JCT 付 近 神 田 橋 JCT 付 近 竹 橋 JCT 付 近 ( 内 外 ) ( 内 回 り) ( 外 回 り) 景 観 水 辺 空 間 東 京 タワー 旧 芝 離 宮 公 園 日 本 橋 景 観 資 源 底 地 の 状 況 河 川 埋 立 河 川 上 千 鳥 ヶ 淵 都 市 再 生 プロジェクト 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 の 指 定 機 構 (もしくは 会 社 )による 土 地 所 有 の 有 無 道 路 両 側 土 地 所 有 道 路 両 側 道 路 片 側 道 路 片 側 道 路 両 側 道 路 片 側 道 路 両 側 土 地 所 有 道 路 両 側 ネットワーク の 状 況 迂 回 ルートの 整 備 状 況 中 央 環 状 品 川 線 H25 年 度 開 通 予 定 湾 岸 線 が 並 行 ( 八 重 洲 線 が 並 行 ) 外 環 開 通 済 み 中 央 環 状 線 開 通 済 み 外 環 事 業 中 19

まとめ1 < 首 都 高 速 の 再 生 の 必 要 性 > 1 首 都 高 速 における 高 齢 化 の 進 展 安 全 な 高 速 走 行 についての 課 題 景 観 への 影 響 や 水 辺 空 間 の 喪 失 首 都 直 下 型 地 震 への 対 応 を 踏 まえれば 単 なる 更 新 にとどまらない 世 界 都 市 東 京 にふさわしい 再 生 の 検 討 が 必 要 < 首 都 高 速 の 再 生 を 検 討 する 上 での 前 提 条 件 の 整 理 > 1 老 朽 化 対 策 を 確 実 に 実 施 するとともに 高 速 走 行 の 安 全 性 を 向 上 し 安 全 で 安 心 な 利 用 を 実 現 するこ とが 前 提 その 際 首 都 高 速 の 機 能 を 長 く 維 持 するため 今 まで 以 上 に 大 型 車 などの 適 正 な 利 用 を 促 すことが 必 要 2 都 心 環 状 線 を 更 新 する 上 では 東 京 外 かく 環 状 道 路 など 外 側 の 環 状 道 路 ネットワーク 整 備 が 前 提 その 際 都 心 部 を 迂 回 することが 不 利 にならないような 料 金 施 策 を 併 せて 実 施 することも 必 要 < 撤 去 の 取 扱 と 比 較 案 の 設 定 > 1 現 在 都 心 環 状 線 等 は 重 要 な 機 能 を 担 っており ネットワーク 整 備 の 進 捗 状 況 からすれば 当 面 は 不 可 欠 であるが 使 えるだけ 使 った 上 で いよいよ 使 えなくなってから 考 える というのではなく 現 時 点 から 撤 去 の 可 能 性 を 視 野 に 入 れて 検 討 することが 必 要 2このため 道 路 を 撤 去 し 代 替 路 線 を 建 設 しない 案 と 撤 去 するとともに 代 替 路 線 を 建 設 する 案 の 2 案 をベースに 比 較 対 象 として 現 状 のままで 更 新 する 案 を 入 れた3 案 を 比 較 案 とする 案 1 単 純 撤 去 案 案 2 撤 去 再 構 築 案 案 3 単 純 更 新 案 撤 去 する 範 囲 については 一 般 道 への 連 絡 位 置 など 詳 細 な 検 討 が 必 要 再 構 築 の 方 法 は 連 絡 する 放 射 道 路 や 構 造 形 式 など 複 数 考 えられる 今 回 の 検 討 にあたって 将 来 像 とするものではないが 比 較 対 象 として 整 理 20

まとめ2 < 首 都 高 速 の 再 生 の 比 較 案 の 評 価 > 案 1: 単 純 撤 去 案 案 2: 撤 去 再 構 築 案 案 3: 単 純 更 新 案 交 通 面 での 効 果 や 影 響 都 心 部 の 一 般 道 への 負 荷 再 構 築 の 案 にもよるが 現 状 現 状 より 円 滑 な 交 通 が 確 への 対 応 が 必 要 より 円 滑 な 交 通 が 確 保 される 保 される 可 能 性 あり 可 能 性 大 環 境 景 観 面 での 効 果 や 大 きな 改 善 が 期 待 大 きな 効 果 が 期 待 影 響 ( 一 般 道 で 新 たな 課 題 の 可 能 性 ) (IC 部 等 で 新 たな 課 題 の 可 能 性 ) 直 下 型 地 震 を 含 めた 地 震 への 対 応 耐 力 は 構 造 形 式 からすれば 一 般 に 案 1> 案 2( 地 下 を 想 定 )> 案 3 現 状 からの 改 善 なし ネットワーク 機 能 は 現 状 より 悪 化 ネットワーク 機 能 は 現 状 と 同 等 ネットワーク 機 能 は 現 状 と 同 じ 事 業 性 (コストを 中 心 に) 撤 去 費 撤 去 費 + 再 構 築 費 更 新 費 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 連 携 の 可 能 性 は 小 さい 築 地 川 区 間 など 跡 地 利 用 の 可 能 性 あり 連 携 の 可 能 性 はあり 築 地 川 区 間 は 優 先 順 位 が 高 い 案 1 案 2について 引 き 続 き 比 較 評 価 を 行 い 具 体 化 に 向 けた 検 討 が 必 要 連 携 の 可 能 性 は 小 さい < 計 画 の 具 体 化 に 向 けた 検 討 における 留 意 点 > 1 首 都 高 速 の 再 生 は 国 民 への 影 響 が 大 きく 国 家 的 なプロジェクトとなるべきものであることから 負 担 のあり 方 も 含 め 国 民 的 な 議 論 を 経 ることが 必 要 2 各 案 については 実 施 されるタイミングや 条 件 によって 交 通 面 で 大 きな 影 響 支 障 を 及 ぼすことも 想 定 されるこ とから 交 通 流 を 調 整 する 施 策 も 含 めて より 具 体 的 な 解 析 を 行 うとともに その 影 響 や 想 定 される 姿 を 分 かり やすく 提 示 することが 必 要 その 際 新 しい 技 術 なども 積 極 的 に 活 用 することが 必 要 3 築 地 川 区 間 が 土 地 を 保 有 しており 都 市 再 生 プロジェクトとの 連 携 可 能 性 が 高 く 事 故 多 発 箇 所 を 抱 えている 等 から 当 面 モデルケースとして 先 行 して 再 生 のあり 方 都 市 再 生 プロジェクトとの 具 体 的 な 連 携 費 用 負 担 などの 議 論 を 進 めていくことも 検 討 21

( 参 考 ) 首 都 高 速 の 再 生 に 併 せて 検 討 実 現 を 目 指 す 新 たな 取 組 首 都 高 速 の 再 生 を 機 に 従 来 同 様 の 構 造 物 の 使 い 方 を 前 提 とするのではなく 関 連 するソフト 施 策 や 新 たな 技 術 の 活 用 について 併 せて 検 討 していくことが 必 要 目 指 す 新 しい 取 組 の 例 大 型 車 走 行 の 誘 導 管 理 小 型 車 専 用 道 路 オートハ イロットシステム ICTを 活 用 した 大 型 車 の 走 行 管 理 シス テムを 導 入 し 大 型 車 の 走 行 ルートを 適 切 なルートに 誘 導 管 理 乗 用 車 と 大 型 車 の 混 在 を 防 止 するとと もに 事 業 費 を 低 減 自 動 運 転 を 実 現 するシステム(オートパイ ロットシステム)により 貨 物 車 等 の 円 滑 で 安 全 な 高 速 道 路 走 行 を 確 保 導 入 事 例 導 入 事 例 研 究 事 例 ドイツのアウトバーンにおけるICT 技 術 を 活 用 した 大 型 車 運 行 状 況 の 把 握 取 組 み 概 要 (ドイツによる 事 例 ) フランスにおける 小 型 乗 用 車 専 用 の 地 下 トンネル 整 備 既 存 の 高 速 道 路 でも 走 行 可 能 な 安 全 で 信 頼 性 の 高 い 隊 列 走 行 の 実 現 に 向 け 自 動 運 転 等 を 研 究 開 発 GPSを 活 用 して 走 行 距 離 を 計 測 して 課 金 取 組 み 概 要 (フランスによる 事 例 ) 取 組 み 概 要 ( 料 金 所 なし) 地 下 トンネルの 東 コントロールゲートで 対 象 車 両 の 車 載 器 区 間 では 車 種 制 (OBU)と 通 信 して 有 料 区 間 を 確 認 料 金 限 をすることで 一 つ 上 り 算 出 し コンピュータセンタで 管 理 請 求 のトンネルを 上 下 2 車 載 器 (OBU) GPSが 位 置 データを 送 信 層 に 分 け 上 下 線 として 利 用 下 り サグ 部 等 の 渋 滞 箇 所 への 効 果 的 な 交 通 円 滑 化 対 策 として 車 線 利 用 の 適 正 化 渋 滞 後 の 迅 速 な 速 度 回 復 等 を 検 討 貨 物 車 の 交 通 流 改 善 による 省 エネ 化 ドライバーの 負 担 軽 減 として 大 型 ト ラック3 台 による 隊 列 走 行 実 験 を 実 施 運 送 業 者 コントロールゲート 目 的 地 1OBU 設 置 2 車 両 データ 入 力 3OBUで 位 置 特 定 4OBUが 有 料 区 間 を 確 認 5 違 反 監 視 6OBUが 料 金 算 出 トール 7 合 計 金 額 を 携 帯 電 話 回 線 (GSM) コレクト 社 8コンピュータセンタから 業 者 へ を 介 してコンピュータセンタへ 送 信 請 求 書 送 付 出 典 : 国 土 交 通 省 高 速 道 路 のあり 方 検 討 有 識 者 委 員 会 資 料 高 さ2.55m 出 典 : 高 速 道 路 機 構 HP 等 より 出 典 : 国 土 交 通 省 オートパイロットシステムに 関 する 検 討 会 資 料 22