平 成 26 年 度 Ⅰ 研 究 テーマ 生 単 グループ 研 究 のまとめ 五 十 嵐 曜 三 橋 道 順 松 本 成 男 野 本 篤 美 茶 谷 泰 久 河 野 真 貴 五 十 嵐 友 澤 岡 麻 衣 子 満 田 任 昭 北 村 淳 中 島 秀 樹 千 葉 久 幸 山 崎 英 哉 キャリア 教 育 の 視 点 による 教 育 課 程 の 改 善 と 授 業 づくりの 実 践 研 究 今 既 にある 宝 を 洗 い 出 そう! Ⅱ 研 究 の 概 要 1 研 究 の 内 容 現 在 の 指 導 内 容 について その 妥 当 性 を 検 証 する 具 体 的 には 旧 生 単 Ⅱの 指 導 内 容 を 洗 い 出 し 要 不 要 の 観 点 でふるいにかけ 不 足 している 物 があれば 補 うこととする 次 に キャリア 教 育 の 視 点 から の 検 証 を 行 い 最 終 的 に 基 底 指 導 計 画 の 物 言 等 の 修 正 を 行 うという 流 れを 想 定 して 本 研 究 を 開 始 した また 作 業 を 進 める 中 で 生 活 単 元 学 習 とは 何 か(どうあるべきか) キャリア 教 育 とは 何 か(どうあ るべきか) メンバーそれぞれが 考 え 教 育 課 程 の 再 編 に 向 けて 建 設 的 な 考 えを 持 つことも 本 研 究 を 行 う 目 的 の 一 つとした 2 研 究 の 方 法 グループを3つに 分 け グループごとに まずは 純 粋 かつ 単 純 に 今 行 われている 指 導 が 生 徒 にとっ て 必 要 なものであるかを 考 えることとする 続 いて 現 在 の 指 導 内 容 では 抜 け 落 ちている 事 項 ( 指 導 す べきだが 実 際 にはされていない 内 容 )を 洗 い 出 す そして 3つのグループの 意 見 をすり 合 わせ キャ リア 教 育 の 視 点 から 再 度 検 証 する 最 終 段 階 として 基 底 指 導 計 画 の 文 言 の 修 正 等 を 行 う Ⅲ 結 果 と 考 察 結 果 については 各 グループとも 第 三 者 に 説 明 できるような 具 体 的 な 結 果 を 出 すには 至 っていない 生 活 単 元 学 習 単 で 取 り 扱 う 内 容 については 少 しずつ 膨 らんできており 職 員 の 考 えも 多 様 化 してきてい るため 難 しいというのが 現 状 である ただ 他 形 態 との 棲 み 分 けが 必 要 とか 解 体 して 再 組 織 化 すべ きなど 学 校 全 体 で 考 えるべき 大 きな 課 題 であるとの 考 えは 共 通 の 考 えであることが 確 認 できた また グループとしての 見 解 とするまでには 至 らないが 時 事 的 な 事 柄 ( 現 代 であればラインなどのSNSツ ールの 利 用 など)について 迅 速 な 対 応 が 必 要 心 と 体 については 保 健 体 育 がイニシアチブを 取 るべき 進 路 の 学 習 をもっと 充 実 されるべきといったものから 生 活 単 元 学 習 にも 断 捨 離 が 必 要 だというものま で 様 々な 意 見 があった Ⅴまとめと 今 後 の 課 題 考 察 にもあるように 生 活 単 元 学 習 グループとしてはもちろんだが その 中 の 小 グループでも 意 見 が まとまっていない 抽 象 的 な 考 え( 方 向 性 )は 出 て 来 たが 具 体 的 に 例 示 できる 形 にはなっていない 今 回 の 研 究 テーマのもとで 継 続 して 研 究 を 進 めるのであれば 指 導 形 態 ごとに 分 業 制 で 進 めるのでは なく 全 職 員 で 生 活 単 元 学 習 について 考 える 必 要 があると 思 われる また 今 回 はメンバー 全 員 が 気 軽 に 躊 躇 なく 本 研 究 に 取 りかかることを 期 待 し 要 不 要 を 検 討 する 際 に 細 かな 基 準 を 設 けず 基 本 的 に は 各 グループに 判 断 を 委 ねたが 明 確 な 基 準 を 設 けることが 必 要 であり この 基 準 作 りが 一 番 難 しいの ではないかと 思 われる なお グループ 共 通 の 見 解 とするまでには 時 間 が 足 りず 個 人 研 究 という 形 にはなったが 今 後 生 活 単 元 学 習 はどうあるべきかを 考 える 上 で たたき 台 となり 得 るものがあるので 参 考 資 料 として 添 付 する 参 考 引 用 文 献 参 考 資 料 の 末 尾 に 記 載 生 1
< 参 考 資 料 > 0 仮 説 生 活 単 元 学 習 の 内 容 を 解 体 再 編 成 することにより 教 師 は 勤 労 観 や 職 業 観 をより 育 てるといっ た 目 標 を 明 確 に 設 定 し 生 徒 は 卒 業 後 必 要 な 学 習 に 取 り 組 むことができる 本 グループの 主 題 は 現 在 の 生 活 単 元 学 習 の 基 底 指 導 計 画 の 整 理 をし 本 校 で 行 われている 学 習 の 本 質 や 本 来 の 在 り 方 について 研 修 をすることである しかし 本 校 で 行 われている 生 活 単 元 学 習 は 以 下 にも 記 述 の 通 り 本 来 あるべき 姿 内 容 ではない 新 たな 案 はその 都 度 模 索 されるものの どう 変 化 させるべきか 具 体 的 な 試 案 がないため 課 題 はあるが 現 状 維 持 という 形 で 数 年 すぎてしまっている よって 基 底 指 導 計 画 のモデルを 作 成 するために 生 活 単 元 学 習 という 学 習 自 体 を 見 直 していく 必 要 があ ると 考 え 以 下 の 研 修 を 個 人 ではあるが 行 った 1 生 活 単 元 学 習 解 体 に 向 けての 背 景 と 目 的 (1) 障 がいがある 生 徒 の 卒 業 後 の 進 路 について 社 会 の 産 業 構 造 や 就 業 構 造 が 変 化 する 中 若 者 の 社 会 的 職 業 自 立 学 校 から 社 会 職 業 への 移 行 に 向 け た 学 校 教 育 の 在 り 方 が 課 題 となっている 特 別 支 援 教 育 資 料 ( 文 部 科 学 省 より)によると 近 年 の 知 的 障 害 の 特 別 支 援 学 校 高 等 部 の 卒 業 生 の 内 就 職 した 割 合 は3 割 を 切 っているが 就 職 率 に 関 しては 横 ばい 状 態 が 続 いている また 単 地 の 高 等 支 援 学 校 の 卒 業 生 の 離 職 する 割 合 の 高 さが 問 題 に 挙 げられており 2 年 以 内 に1 割 5 年 以 内 に2 割 は 離 職 していると 言 われている 原 因 としては 本 人 の 就 労 に 対 する 意 欲 や 態 度 社 会 的 スキルの 欠 如 対 人 関 係 の 困 難 さ 生 活 の 乱 れがあることが 指 摘 されている これとは 別 に 知 的 障 害 の 特 別 支 援 学 校 高 等 部 卒 業 生 の 福 祉 サービス 事 業 所 医 療 機 関 などへの 通 所 や 入 所 者 の 割 合 をみると 数 が 増 加 している 特 に 入 所 サービスを 行 っている 福 祉 サービス 事 業 所 の 入 所 率 は 100%を 超 えており これ 以 上 の 入 所 や 通 所 が 困 難 であるところが 多 い 文 部 科 学 省 は 教 育 委 員 会 等 に 向 けて 障 がいのある 生 徒 の 就 労 に 向 けた 職 業 教 育 進 路 指 導 の 充 実 を 図 る ように 通 知 されており 関 係 機 関 が 連 携 して 障 がいのある 人 々の 雇 用 促 進 に 努 めているところであるが 社 会 情 勢 も 相 まって 障 がいのある 人 々の 就 労 や 雇 用 はいまだ 改 善 がみられない 状 況 にある (2) 知 的 障 害 の 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 する 児 童 生 徒 の 増 加 と 多 様 化 について 近 年 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 する 児 童 生 徒 の 障 害 の 多 様 化 や 在 籍 児 童 生 徒 数 の 増 加 に 伴 い 障 害 のある 生 徒 の 多 様 な 実 態 や 進 路 先 を 踏 まえた 進 路 指 導 職 業 教 育 を 行 うことが 急 務 とされている 文 部 科 学 省 によると 特 別 支 援 学 校 の 在 籍 数 は 10 年 ほど 増 加 傾 向 にあり 6 万 人 ほど 増 えていると 言 われている それに 伴 い 学 校 数 も 増 加 している また 知 的 障 害 の 特 別 支 援 学 校 の 高 等 部 において 療 育 手 帳 の 軽 度 の 判 定 である 生 徒 が 占 める 割 合 が4 0%ほどに 増 えており 知 的 障 害 の 程 度 が 比 較 的 軽 度 である 生 徒 の 在 籍 が 増 えてきている また いわゆる 発 達 障 害 と 呼 ばれる 生 徒 の 在 籍 も 増 えており そのため 教 育 課 程 を 類 型 化 したりコース
を 設 けたりして 在 籍 生 徒 の 多 様 化 に 対 応 している 学 校 も 多 い このような 障 害 の 多 様 化 や 在 籍 児 童 生 徒 の 増 加 は 知 的 障 害 のある 生 徒 の 進 路 指 導 や 職 業 教 育 に 新 たな 課 題 をもたらしている ここ15 年 ほどで 製 造 業 の 数 が 激 減 し その 反 面 小 売 り サービス 業 に 就 労 する 割 合 が 高 くなってい る さらに 5 年 ほどで 宿 泊 業 飲 食 サービス 業 の 分 野 が 加 わり 第 3 次 産 業 における 知 的 障 害 者 の 雇 用 の 種 類 が 拡 大 してきている 社 会 情 勢 や 雇 用 状 態 の 変 化 と 障 害 のある 生 徒 の 卒 業 後 の 生 活 の 課 題 を 踏 まえて 文 部 科 学 省 は 特 別 支 援 学 校 高 等 部 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 の 要 点 の 一 つとして 障 害 のある 子 供 の 自 立 と 社 会 参 加 にむけた 職 業 教 育 の 充 実 を 掲 げ 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 においては 専 門 学 科 として 福 祉 を 新 設 することを 示 した (3) 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 における 進 路 指 導 と 職 業 教 育 の 課 題 について ア 系 統 性 のある 指 導 内 容 の 見 直 しの 必 要 性 について 障 害 のある 生 徒 の 職 業 生 活 や 社 会 生 活 に 向 けては 職 業 教 育 だけでなく 進 路 先 を 選 択 決 定 する 進 路 指 導 は 欠 かせない 進 路 指 導 とは 自 己 の 能 力 や 適 性 を 理 解 して 進 路 先 を 選 択 し 自 立 と 社 会 参 加 がで きるよう 学 校 が 組 織 的 継 続 的 に 指 導 することであり 実 習 など 体 験 的 な 学 習 を 積 み 重 ねて 生 徒 が 自 分 の 将 来 の 生 き 方 について 様 々な 方 法 があることを 知 り 自 己 の 在 り 方 や 適 性 興 味 関 心 など 自 己 理 解 を 深 めることである 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 総 則 等 編 においては 進 路 指 導 について 進 路 指 導 の 充 実 として 生 徒 が 自 己 の 在 り 方 生 き 方 を 考 え 主 体 的 に 進 路 を 選 択 することができるよう 校 内 の 組 織 体 制 を 整 備 し 教 師 間 の 相 互 の 連 携 を 図 りながら 学 校 の 教 育 活 動 全 体 を 通 じ 計 画 的 組 織 的 な 進 路 指 導 を 行 い キ ャリア 教 育 を 推 進 すること その 際 家 庭 及 び 地 域 や 福 祉 労 働 等 の 業 務 を 行 う 関 係 機 関 と 十 分 に 連 携 を 図 ること と 示 している 具 体 的 な 指 導 内 容 としては 生 活 習 慣 自 己 表 現 自 己 理 解 職 業 進 路 先 の 選 択 啓 発 的 経 験 職 業 感 の 育 成 進 路 設 計 進 路 先 への 適 応 社 会 組 織 の 理 解 と 対 応 社 会 生 活 への 適 応 があげられる 進 路 指 導 で 取 り 扱 っている 内 容 として 実 習 ( 事 前 指 導 事 後 指 導 報 告 会 等 を 含 む)が 一 番 多 く 企 業 や 進 路 先 職 員 による 進 路 講 話 や 職 業 ガイダンス 企 業 施 設 等 の 見 学 ビジネスマナーや 制 度 理 解 ライフプラン 働 く 意 義 などがあげられ 指 導 されている また 進 路 指 導 の 教 育 課 程 上 の 位 置 づけを 見 ると 進 路 指 導 を 主 として 実 施 している 各 教 科 や 領 域 と しては 教 科 領 域 を 併 せた 指 導 が 半 数 以 上 を 超 えており 他 各 教 科 や 総 合 的 な 学 習 の 時 間 が 多 く 生 活 単 元 学 習 や 作 業 学 習 で 実 施 されているところが 多 い しかし 進 路 指 導 を 進 めていく 上 で 課 題 に 挙 げられるのは 指 導 内 容 の 系 統 性 であり どのように 系 統 立 てて 進 路 指 導 を 実 施 すべきかについては 試 行 錯 誤 していると 考 えられる 一 方 改 訂 された 時 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 総 則 等 編 高 等 部 では 職 業 教 育 を 一 般 に 職 業 教 育 で は 特 定 の 職 業 に 就 くために 必 要 な 知 識 技 能 及 び 態 度 を 身 につけることができることを 目 的 とするが 知 的 障 害 のある 生 徒 の 教 育 においては 将 来 自 立 し 社 会 参 加 することを 目 指 し 職 業 人 としてだけでな く 社 会 人 としても 必 要 で 一 般 的 な 知 識 技 能 及 び 態 度 を 身 につけることを 目 的 とするところに 特 色
がある と 定 義 づけている また 職 業 教 育 に 関 して 配 慮 すべき 事 項 は キャリア 教 育 を 推 進 するために 地 域 や 産 業 界 との 連 携 を 図 り 産 業 現 場 における 長 期 間 の 実 習 を 取 り 入 れる 等 の 就 業 体 験 の 機 会 を 積 極 的 に 設 けるとともに 地 域 や 産 業 界 の 人 々の 協 力 を 積 極 的 に 得 られるよう 配 慮 するものとする と 示 した さらに 中 央 教 育 審 議 会 の 今 後 の 学 校 におけるキャリア 教 育 職 業 教 育 の 在 り 方 について の 答 申 では 職 業 教 育 は 一 定 又 は 特 定 の 職 業 に 従 事 するために 必 要 な 知 識 技 能 能 力 や 態 度 を 育 てる 教 育 と 述 べられており 障 害 のある 児 童 生 徒 の 職 業 教 育 において 必 要 とされている 事 項 としては 障 害 のあ る 児 童 生 徒 については 自 己 の 抱 える 学 習 や 社 会 生 活 上 の 困 難 について 総 合 的 に 適 切 な 認 識 理 解 を 深 め 困 難 さを 乗 り 越 えるための 能 力 や 対 処 方 法 を 身 につけるとおともに 職 業 適 性 を 幅 広 く 切 り 開 くこ とができるよう 個 々の 特 性 ニーズをきめ 細 かく 対 応 し 職 業 体 験 活 動 の 機 会 の 拡 大 や 体 系 的 なソー シャルスキルトレーニングの 導 入 等 適 切 な 指 導 や 支 援 を 行 うことが 必 要 である と 示 されている 以 上 のように 職 業 教 育 は 職 業 に 従 事 するために 必 要 な 知 識 技 能 態 度 のみならず 障 害 のある 児 童 生 徒 が 自 己 理 解 や 自 己 認 識 を 深 め 社 会 で 生 きていく 中 で 直 面 する 困 難 について 対 処 する 能 力 を 身 につけ 職 業 適 性 の 幅 を 広 げることができるよう 個 々の 障 害 のある 児 童 生 徒 のニーズに 対 応 した 指 導 を 行 うことが 求 められている しかし 知 的 障 害 特 別 支 援 学 校 における 教 育 課 程 上 の 位 置 づけを 見 ると 作 業 学 習 を 中 心 として 職 業 教 育 を 実 施 しているところが 多 い このような 作 業 学 習 の 中 で 各 種 販 売 会 等 への 製 品 作 りが 主 な 目 的 となっており 障 害 のある 生 徒 の 実 態 に 応 じた 指 導 がなされているのかは 疑 問 が 残 る 所 もある また 作 業 学 習 は 領 域 教 科 を 合 わせた 指 導 つまり 指 導 形 態 であるという 認 識 に 欠 け 職 業 科 や 家 庭 科 などの 各 教 科 の 指 導 目 標 や 指 導 内 容 の 押 さえが 曖 昧 となっていることが 指 摘 できる イ 卒 業 後 の 生 活 を 視 野 に 入 れた 指 導 の 重 要 性 について 知 的 障 害 のある 生 徒 が 卒 業 し 充 実 した 職 業 生 活 社 会 生 活 を 送 るためには 職 業 生 活 と 家 庭 生 活 の2 側 面 からの 指 導 が 必 要 である 卒 業 後 の 支 援 として 生 活 面 に 関 する 問 題 への 対 応 への 問 い 合 わせが 指 摘 されており 特 別 支 援 学 校 に おいては その 対 応 に 苦 慮 している 家 庭 生 活 とそれをとりまく 生 活 全 体 に 関 わる 指 導 内 容 を 含 む 学 習 指 導 の 充 実 も 求 められていると 考 えられる 国 立 特 別 支 援 教 育 総 合 研 究 所 によると 早 期 から 重 点 をあてて 指 導 すべき 内 容 として 基 本 的 マナー コミュニケーション 意 欲 学 ぶ 働 くことの 意 義 協 調 性 健 康 管 理 等 の 内 容 があげられている これらの 内 容 は 特 別 支 援 学 校 高 等 部 入 学 以 前 の 早 期 から 意 識 して 指 導 を 行 うことが 重 要 である 特 別 支 援 学 校 高 等 部 の 進 路 指 導 職 業 教 育 において 授 業 者 は 指 導 目 標 を 明 確 にし 系 統 的 に 指 導 にあ たることが 必 要 である 2 本 校 における 進 路 指 導 の 実 際 と 課 題 について (1) 本 校 の 生 徒 の 進 路 状 況 本 校 生 徒 の 卒 業 後 の 進 路 としては 一 般 就 労 の 全 道 平 均 が3 割 程 度 の 中 ここ 数 年 は4 割 ほどの 方 が 就 職
しており 増 加 傾 向 にあるものの 離 職 率 も 高 く 課 題 である 原 因 についても 前 段 で 指 摘 されている 通 り の 内 容 が 主 である 職 種 については 小 売 り サービス 業 に 就 労 する 割 合 が 高 くなっており 宿 泊 業 や 飲 食 サービス 業 の 分 野 についても 開 拓 を 進 めているところである さらに 高 齢 化 や 離 職 率 が 大 きいことから 林 業 への 受 容 も 多 く 即 戦 力 が 期 待 されている また 高 齢 者 介 護 施 設 で 介 護 補 助 の 仕 事 を 主 にする 方 が 増 えて 来 ており 移 行 支 援 事 業 所 の 利 用 をしていた 方 も 移 行 先 として 選 ばれるケースが 増 えてきた 福 祉 サービス 事 業 を 利 用 者 についても 事 業 所 数 が 増 えて 来 たことから 選 択 肢 は 増 えてきたものの 中 身 が 見 えない 新 規 の 事 業 所 も 多 く 決 定 の 際 は 以 前 からある 事 業 を 選 択 する 家 庭 も 少 なくはない また 適 職 に 限 らず 調 理 飲 食 サービス 関 係 の 人 気 が 高 い (2) 進 路 学 習 について 本 校 の 進 路 指 導 については ホームルーム 担 任 が 主 として 行 っている 指 導 の 形 態 としては 各 教 科 等 を 合 わせた 指 導 の 作 業 学 習 生 活 単 元 学 習 の 中 で 取 り 扱 われることが 多 く 続 けて 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 現 場 実 習 で 取 り 扱 われる また 教 科 別 の 指 導 においては 生 活 単 元 学 習 とは 別 に 国 語 数 学 も 実 施 され その 中 で 取 り 扱 われることもある どの 学 習 指 導 においても 卒 業 後 の 生 活 を 見 据 え 系 統 立 てて 行 うことが 望 ましいが 各 学 習 それぞれ の 年 間 指 導 計 画 に 基 づいて 実 施 されるため 年 間 指 導 計 画 の 内 容 自 体 が 計 画 段 階 から 精 査 されることなく 単 発 での 内 容 になっている そのため 各 学 習 間 や 学 年 間 において 系 統 立 てて 実 施 されていないことが 課 題 としてあげられる また 学 習 指 導 要 領 など どの 部 分 に 準 じた 指 導 であるのか 明 確 にされていないも のがほとんどである 内 容 についても 年 度 毎 に 細 かく 改 変 され 作 業 学 習 においては 工 程 分 析 や 基 底 の 見 直 し 作 成 ス テップアッププラン 作 成 等 改 善 をしているところだが 生 徒 の 実 態 や 社 会 情 勢 が 年 々 変 化 しているにも 関 わらず 繰 り 返 し 取 り 組 まれる 内 容 も 多 い (3) 生 活 単 元 学 習 について 生 活 単 元 学 習 では 進 路 の 学 習 の 内 容 が 実 施 されているが 学 習 自 体 が 領 域 教 科 を 合 わせた 指 導 指 導 形 態 であるという 認 識 不 足 に 加 え 年 間 授 業 時 数 の 大 半 を 占 めるものの 各 学 習 や 行 事 との 系 統 性 が あまりない 中 で 生 活 単 元 学 習 独 自 の 年 間 指 導 計 画 をこなしている 現 状 である そのため 内 容 についても 必 要 な 項 目 を 体 験 的 な 学 習 として 計 画 されており 具 体 的 ではあるが 現 実 化 されたものではないため 意 義 や 目 的 を 理 解 できずに 学 習 が 完 結 されてしまっている 知 的 障 害 の 実 態 からしても 現 実 化 されていない 内 容 を 学 習 したところで 真 のスキルとして 身 につか ず 卒 業 後 も 生 活 面 の 諸 問 題 として 多 く 取 り 上 げられているため 精 査 が 必 要 であると 考 える 年 間 をかけて 相 当 な 量 の 学 習 を 行 っているものの 実 生 活 では 活 かしきれないため 机 上 の 空 論 も 数 少 なくはない
3 私 案 と 考 察 上 記 の 理 由 により 時 数 については 組 み 直 しを 要 するが 生 活 単 元 学 習 を 解 体 再 編 成 することを 提 案 す る 印 については 現 在 の 生 活 単 元 学 習 の 内 容 には 入 っていなかった 内 容 を 項 目 立 てている の 名 称 については 仮 称 も 含 んでいる 職 業 仮 名 進 路 学 習 が 主 生 活 技 生 活 の 学 習 が 主 称 自 己 理 解 他 者 理 解 術 生 活 知 識 技 術 * 作 業 ともリ 進 路 の 学 習 生 活 家 庭 危 機 管 理 ンク ラ イ フ プ ラ ン 自 立 生 活 学 習 校 内 外 実 習 身 だしなみ 講 習 現 場 実 習 校 外 学 習 調 理 学 習 施 設 職 場 見 学 消 費 者 講 座 社 会 見 学 同 窓 会 ポテト 学 級 進 路 相 談 保 健 体 育 自 己 理 解 他 者 理 解 から LHR 行 事 季 節 その 他 単 元 など * 保 健 体 育 の プライベートゾーン *LHRの 内 各 学 期 目 標 設 定 と 反 省 内 容 へ パーソナルスペース 容 へ 心 と 体 の 学 習 数 学 * 数 学 の 内 容 へ 買 い 物 学 習 外 国 語 ALT 国 際 教 育 理 科 新 たな 項 目 災 害 時 の 対 応 ( 地 震 火 事 台 風 津 波 など) 気 候 について 地 球 環 境 問 題 について 社 会 生 活 の 学 習 から 公 共 機 関 施 設 の 利 用 生 産 と 流 通 のしくみ( 進 路 ) 生 産 的 な 仕 事 ( 進 路 ) 様 々な 職 業 ( 進 路 ) 憲 法 法 律 制 度 (ライフプラン) 療 育 手 帳 (ライフプラン) 障 害 基 礎 年 金 (ライフプラン) 福 祉 生 徒 (ライフプラン) 平 和 教 育 国 際 教 育 新 たな 項 目 環 境 問 題 について
ゴミの 分 別 ( 生 活 の 学 習 ) リサイクル( 生 活 の 学 習 ) 作 業 学 習 自 己 理 解 他 者 理 解 から 生 活 単 元 * 作 業 の 内 容 社 会 生 活 学 習 スポーツ 大 会 へ 社 会 のマナーやルール * 行 事 単 元 宿 泊 研 修 接 客 接 待 接 遇 * 生 活 課 題 単 修 学 旅 行 進 路 の 学 習 から 元 学 校 祭 働 く 力 セルフチェック 炊 事 遠 足 職 業 の 選 択 自 己 の 進 路 自 己 選 択 自 己 決 定 働 くことの 意 義 社 会 生 活 の 意 義 特 別 活 動 入 学 式 卒 業 式 各 儀 式 的 働 く 心 構 えと 態 度 生 活 の 学 習 から 雑 巾 の 絞 り 方 ( 生 活 知 識 技 能 ) 重 たい 物 の 持 ち 方 ほうきがけの 仕 方 新 聞 雑 誌 のしばり 方 本 校 においては 馴 染 みのない 分 け 方 であり 他 の 考 え 方 ももちろんあり 得 るが 生 活 単 元 学 習 という 大 枠 をなくしても 学 習 が 滞 ることは 上 記 のようにない そして 内 容 を 精 査 しかつ 細 かく 分 類 することで 教 師 側 も 学 習 内 容 や 目 的 を 明 確 にして 取 り 組 むことができるのではないか 参 考 文 献 資 料 文 部 科 学 省 特 別 支 援 学 校 学 習 指 導 要 領 開 設 総 則 等 編 高 等 部 独 立 行 政 法 人 国 立 特 別 支 援 教 育 総 合 研 究 所 特 別 支 援 学 校 ( 知 的 障 害 ) 高 等 部 における 軽 度 知 的 障 害 のあ る 生 徒 に 対 する 教 育 課 程 に 関 する 研 究 平 成 23 年 度 研 究 成 果 報 告 会 資 料 2011 厚 生 労 働 省 社 会 福 祉 施 設 等 調 査 結 果 の 概 況 中 央 教 育 審 議 会 今 後 の 学 校 におけるキャリア 教 育 職 業 教 育 の 在 り 方 について( 答 申 ) 2011 ジアース 教 育 新 社 進 路 指 導 研 究 会 進 路 指 導 支 援 本 校 教 育 相 談 部 在 校 生 徒 の 障 害 特 性 本 校 進 路 指 導 部 卒 業 生 の 動 静