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目 次 1. 稲 WCSとは 3 (1) 稲 WCSとは 3 (2) 稲 WCSの 作 付 け 面 積 3 (3) 稲 WCSの 飼 料 特 性 4 コラム1 牛 のアレルギー!? 2. 稲 WCSで 子 牛 を 育 てよう! 7 (1) 第 1 試 験 : 稲 WCS 全 量 給 与 試 験 7 コラム2 羊 は 意 外 に 物 覚 えがいい!? (2) 第 2 試 験 : 稲 WCS 混 合 給 与 試 験 17 3. 稲 WCSの 経 済 性 26 4. 稲 WCS 給 与 マニュアル 27 5.まとめ 27 6. 編 集 後 記 28 7. 参 考 文 献 28 2

1. 稲 WCS(ホールクロップサイレージ)とは (1) 稲 WCSとは 最 近 よく 稲 WCSや 稲 発 酵 粗 飼 料 飼 料 用 稲 飼 料 米 などの 言 葉 を 耳 に しませんか?これらは 一 言 で 言 うと 家 畜 に 給 与 するために 稲 を 原 料 と して 調 整 された 飼 料 です 近 年 作 物 が 作 付 けされていない 水 田 の 有 効 活 用 や 飼 料 自 給 率 の 向 上 を 目 指 した 家 畜 飼 料 として 注 目 されてい ます 稲 WCSについてもう 少 し 詳 しく 説 明 すると 稲 の 子 実 が 完 熟 する 前 に 子 実 と 茎 葉 を 一 体 的 に 収 穫 写 真 1 稲 WCS( 細 断 型 ) 密 封 し 嫌 気 的 条 件 のもとで 発 酵 させた 貯 蔵 飼 料 のようになります 主 に 乳 用 牛 や 肉 用 牛 などの 反 芻 動 物 の 飼 料 として 利 用 されており 嗜 好 性 は 一 般 的 に 良 いとされ ています ( 後 ほど 畜 産 研 究 所 で 実 施 した 試 験 の 成 績 を 紹 介 しますが そのときも 嗜 好 性 はとても 良 好 でした ) 最 近 では 稲 全 体 の 乾 物 収 量 や 糖 分 含 有 量 の 多 い 専 用 種 も 開 発 されていて 一 例 をあげると たちすずか ホシアオバ クサノホシ などがあ ります また 刈 り 取 り 時 期 は 食 用 稲 より 少 し 早 くて 稲 の 米 粒 が 完 熟 する 前 ( 糊 熟 期 ~ 黄 熟 期 )が 適 しています (2) 稲 WCSの 作 付 け 面 積 最 近 の 稲 WCSに 対 す る 畜 産 業 界 の 注 目 度 は 著 しいものがあります 稲 WCSは 飼 料 自 給 率 向 上 の 切 り 札 ともいえる 存 在 であり 全 国 的 に 見 ても 岡 山 県 内 で 見 ても 作 付 け 面 積 は 右 肩 上 が りに 増 加 しています ( 図 1) 平 成 22 年 度 では 全 国 で 15971ha 岡 山 県 ha 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 で 283ha に 達 する 見 込 みです 稲 WCSの 作 付 け 面 積 の 推 移 全 国 岡 山 県 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 ( 見 込 ) 図 1 稲 WCS 作 付 け 面 積 の 推 移 ha 300 250 200 150 100 50 0 3

(3) 稲 WCSの 飼 料 特 性 それでは 稲 WCSの 飼 料 としての 特 徴 にはどんなものがあるのでしょうか?その 一 部 についてご 紹 介 します (ア) 発 酵 特 性 稲 WCSはサイレージの 一 種 ですが サイレージとは 飼 料 用 稲 や 牧 草 をサイロや ロールベール 内 に 封 入 して 空 気 が 入 らないようにして 乳 酸 発 酵 させたものです 飼 料 用 稲 には 乳 酸 菌 などの 乳 酸 発 酵 に 必 要 な 成 分 が 少 ないため 調 整 時 にこれ らを 補 充 してあげると 高 品 質 なサイレージを 作 ることができます また 飼 料 用 稲 は 熟 期 が 進 行 するにつれて 水 分 含 有 量 が 低 下 し 刈 り 取 り 適 期 の 糊 熟 期 ~ 黄 熟 期 には 70% 以 下 にまで 低 下 します 水 分 を 適 度 に 抑 えることによって 品 質 のいいもの が 期 待 できます ( 水 分 が 多 いと 酪 酸 発 酵 が 起 きて 嗜 好 性 が 落 ちてしまう ) 目 標 と なる 水 分 含 有 量 は 65% 以 下 です また 家 畜 への 給 与 は 発 酵 が 安 定 してくる1ヵ 月 後 以 降 から 始 めるとよいでしょう (イ) 化 学 成 分 と 栄 養 価 稲 WCSはイネ 科 乾 草 ( 例 えばチモシー)と 比 較 したときに デンプンが 多 く 繊 維 が 少 ないという 特 徴 があります しかし 繊 維 分 の 消 化 率 はイネ 科 乾 草 よりも 低 く 第 一 胃 内 の 通 過 速 度 はやや 遅 いことがわかっています そのため 飽 食 のような 給 与 方 法 をとった 場 合 には 乾 物 摂 取 量 を 抑 制 する 原 因 になる 可 能 性 があります (ウ) 嗜 好 性 (1)でも 少 し 触 れましたが 嗜 好 性 は 良 く 牧 草 のサイレージや 乾 草 よりも 良 いとされています ただし 気 をつ けなければいけないのは あくまでも 高 品 質 のものの 場 合 です 発 酵 品 質 が 悪 いと 嗜 好 性 だけでなく 栄 養 価 も 低 下 し カビが 発 生 したようなものはカ ビ 毒 の 影 響 も 懸 念 されます カビが 生 えていても 他 に 餌 がなければ 牛 は 食 べますが カビ 毒 は 繁 殖 性 低 下 や 肝 臓 毒 などかなり 体 に 悪 いことが 知 られ 写 真 2 カビが 発 生 した 稲 WCS( 白 い 部 分 ) ています カビが 生 えた 部 分 は 思 い 切 って 捨 ててしまいましょう 4

(エ) 自 由 採 食 量 ( 飽 食 ) 繁 殖 用 の 黒 毛 和 種 成 雌 牛 では 稲 WCSだけを 給 与 した 場 合 1 日 に 原 物 量 で 20 ~25kg 食 べるとされています ( 乾 物 にすると 8~10kg) (オ) 子 実 の 消 化 性 稲 WCSを 牛 に 給 与 する 場 合 しば しば 取 り 上 げられるのが 子 実 の 未 消 化 の 問 題 です 未 消 化 で 排 出 される 原 因 は 籾 殻 を 消 化 できないためで す ( 粉 砕 して 給 与 すると 消 化 率 はぐ んと 上 がります )そこで 現 在 は 対 策 として 子 実 の 大 きい 専 用 種 の 開 発 ( 咀 嚼 により 籾 殻 が 粉 砕 されやすい) や 子 実 自 体 が 少 ない 専 用 種 の 開 発 が 進 められています 写 真 3 糞 中 に 未 消 化 で 排 泄 された 籾 殻 (カ)ビタミンA(βカロテン) ビタミンE(αトコフェロール) 稲 WCSは 一 般 的 にビタミンAやビタミンEが 豊 富 であるとされています ビタミンA は 刈 り 取 り 適 期 である 糊 熟 期 ~ 黄 熟 期 において 乾 物 中 に 69~99mg/kg 程 度 含 ま れています 黒 毛 和 種 子 牛 育 成 期 の 飼 料 としてよく 用 いられるチモシー 乾 草 では 乾 物 中 に 10~12mg/kg 程 度 とされており 水 分 量 を 考 えても 稲 WCSを 給 与 したほ うが2~3 倍 多 く 摂 取 できる 計 算 です ただし ここで 注 意 しておきたいのが この 値 は 飼 料 用 稲 を 刈 り 取 り 後 乾 かすことなくロールベールでラッピングした 場 合 のもの です 刈 り 取 り 後 2 日 乾 かすと 逆 にチモシーの 半 分 程 度 となります また 乾 かす ことなくラッピングしても ロールを 開 いた 後 にそのままの 状 態 で 数 日 保 管 したとき にも 同 じことが 言 えます ビタミンEは 抗 酸 化 作 用 が 強 く 給 与 することで 健 康 な 子 牛 を 育 てたり 肥 育 牛 では 出 荷 時 の 肉 色 の 改 善 や 脂 肪 の 黄 色 化 を 防 ぐことで 知 られていま す 稲 WCSを 給 与 する 際 の 魅 力 のひ とつであると 言 えます 写 真 4 稲 WCSを 食 べる 繁 殖 和 牛 5

コラム1 牛 のアレルギー!? これを 書 いている 今 現 在 は ちょうど 花 粉 警 報 が 発 令 されている 時 期 です 花 粉 症 は なった 人 にしかわからないほどつらいものですよね 私 は 幸 い 花 粉 症 ではな いのですが アトピー 性 皮 膚 炎 やアレルギー 性 鼻 炎 を 持 っていますし 体 質 的 には いつ 花 粉 症 を 発 症 してもおかしくないので 毎 年 びくびくしながらこの 時 期 を 向 かえ ています ところで 牛 にはアレルギー 体 質 のようなものはないのでしょうか 実 はやっぱり 牛 にもアレルギーがあるのです 毎 年 5 月 になる と アカバネ 病 など 蚊 が 媒 介 する 病 気 に 備 えてワ クチンを 注 射 するのですが 2~3 頭 の 牛 が 顔 や 陰 部 をパンパンに 腫 らすのです 涙 も 流 してそれ はかわいそう しかも 注 意 して 考 えると 毎 年 同 じ 牛 がなるんです! 今 では 牛 を 覚 えてしまった ので その 牛 たちに 注 射 するときは 心 が 痛 みま す もしみなさんの 牛 にそのようなアレルギーがでましたら 獣 医 師 に 抗 アレルギー 剤 を 注 射 してもらってくださいね ちなみに 最 近 は 犬 や 猫 もアレルギーで 苦 しむ 子 がいるそうです ペットも 私 たち といっしょで 大 変 ですね(^^ゞ 6

2. 稲 WCSで 子 牛 を 育 てよう! 実 際 に 稲 WCSを 黒 毛 和 種 子 牛 に 給 与 する 場 合 どのような 点 に 注 意 すればよ いのでしょうか?この 章 では 岡 山 県 農 林 水 産 総 合 センター 畜 産 研 究 所 で 行 った 試 験 の 結 果 を 基 に ちょっとしたコツのようなものを 紹 介 していきたいと 思 います (1) 第 1 試 験 : 稲 WCS 全 量 給 与 試 験 平 成 20 年 4 月 から 平 成 21 年 7 月 にかけて 子 牛 の 育 成 期 (4~8ヶ 月 齢 時 )の 粗 飼 料 として 全 て 稲 WCSを 給 与 する 試 年 度 H20 H21 H22 品 種 ホシアオバ ホシアオバ ホシアオバ 験 を 行 いました 使 用 した 稲 WCSは 収 穫 年 H19 H20 H21 全 て 津 山 産 のもので 品 種 は 専 用 種 産 地 津 山 津 山 津 山 形 状 長 物 細 断 型 細 断 型 のホシアオバであり 2 年 目 以 降 は 細 表 1 試 験 に 使 用 した 稲 WCS 断 型 でした 同 時 に 試 験 を 行 っている 子 牛 は 最 大 で6 頭 だったので 稲 WCSを 普 通 に 開 いて 給 与 したのでは 乾 燥 による 嗜 好 性 や 栄 養 分 の 低 下 などが 危 惧 されました そこ で 大 きいビニール 袋 を 用 意 し 掃 除 機 で 脱 気 状 態 にして 保 存 することにしました 脱 気 状 態 で 保 存 した 稲 WCSは 季 節 にかかわらず 約 1ヶ 月 程 度 使 用 することがで きました 脱 気 している 様 子 1 ビニール 袋 に 詰 めます 2 だいぶ 入 りました 3 掃 除 機 で 空 気 を 抜 きます 4 タイベルトで 止 めて 出 来 上 がり 7

稲 WCS 給 与 のポイント1 脱 気 して 保 存 すれば 品 質 を 落 とさずに 長 期 間 保 存 できる! ちなみに 当 研 究 所 ではビニール 袋 は2 枚 重 ねて 使 用 しました 口 はねじって 空 気 が 入 らないようにしてから タイベルト(インシュロック)で 止 めていました もし 親 牛 にも 給 与 するなどして1ロールを2~3 日 で 使 い 切 ることができる 場 合 冷 暗 所 に 保 存 しておけば 脱 気 しなくても 大 丈 夫 です それでは 次 に 第 1 試 験 をどのように 行 ったかを 説 明 します 材 料 及 び 方 法 (ア) 試 験 区 分 試 験 区 として 稲 WCS 区 ( 粗 飼 料 は 全 て 稲 WCS)と 対 照 区 ( 粗 飼 料 は 全 てカットチ モシー)を 設 定 しました (イ) 供 試 頭 数 稲 WCS 区 : 雄 5 頭 雌 3 頭 対 照 区 : 雄 5 頭 雌 5 頭 (ウ) 試 験 期 間 生 後 4~8ヶ 月 齢 の4ヶ 月 間 (エ) 調 査 項 目 発 育 性 調 査 ( 体 重 体 高 胸 囲 腹 囲 ) 採 食 量 調 査 ( 配 合 飼 料 及 び 粗 飼 料 ) 飼 料 成 分 分 析 血 液 性 状 血 中 ビタミンAなどについて 調 査 しました (オ) 試 験 方 法 試 験 牛 は 生 後 4ヶ 月 齢 から8ヶ 月 齢 まで2 頭 で 群 飼 を 行 い 各 試 験 区 の 粗 飼 料 を 給 与 しました 粗 飼 料 は 飽 食 とし 濃 厚 飼 料 は1 日 4kg を 上 限 として 朝 (9:00) 夕 (16:00)の2 回 に 分 けて 給 与 しました 水 はウォータ ーカップによる 自 由 飲 水 とし 雄 子 牛 は 生 後 4~5 ヶ 月 齢 に 去 勢 を 実 施 しました だいたいこのような 条 件 の 下 で 稲 WCS 給 与 に よる 影 響 について 調 べてみました どのような 結 果 になったのでしょうか?? 8

試 験 結 果 (ア) 飼 料 成 分 分 析 試 験 に 使 った 稲 WCSとチモシー 乾 草 について 成 分 分 析 を 行 いました 稲 WCSはロ ールを 開 くたびに チモシーは 購 入 ロットが 変 わるたびに 調 査 しました (%) 水 分 粗 蛋 白 粗 脂 肪 可 溶 性 無 窒 素 分 粗 繊 維 粗 灰 分 TDN DM WCS(H19) 72.8 8.6 3.3 49.8 23 15.4 46.7 27.2 WCS(H20) 69.6 7.8 3.4 50.1 24.3 14.3 51.1 30.4 チモシー 11.2 8 2.4 50.3 26.8 7.4 53.1 88.8 育 ちざかり - 17 2-10 10 70 - 表 2 第 1 試 験 に 使 用 した 飼 料 の 成 分 分 析 第 1 章 で 稲 WCSの 目 標 となる 水 分 含 有 量 は 65% 以 下 だと 紹 介 しましたが それより もやや 水 分 が 多 くなっていました 粗 蛋 白 粗 脂 肪 可 溶 性 無 窒 素 分 ( 消 化 することが できる 糖 質 を 表 しています ) 粗 繊 維 TD N( 可 消 化 養 分 総 量 といってエネルギー 量 の 指 標 となります )あたりはチモシーとほ ぼ 同 じ 程 度 でした 粗 灰 分 ( 鉄 分 やカルシウムなどのミネラル 成 分 です )は 稲 WCS がやや 高 くなっています DMは 乾 物 摂 取 量 といって 飼 料 中 の 水 分 を 除 いた 量 です 乾 草 とサイレージだからだいぶ 違 いますね こうして 見 ると 稲 WCS は 全 体 的 にみてチ モシーに 劣 らず 代 替 粗 飼 料 として 給 与 可 能 であることが 伺 えます 給 与 する 際 の 注 意 点 としては 乾 物 の 量 がチモシーの3 分 の1 程 度 なので3 倍 の 重 量 をやるイメージ を 持 つことです 稲 WCS 給 与 のポイント2 水 分 が 多 いので チモシーの3 倍 の 重 さをやるつもりで 給 与 しよう また 稲 WCSとチモシーのビタミン A(βカロテン)についても 調 べてみ ました 結 果 は 表 のとおり ほぼ 同 程 度 の 値 となりました 稲 WCSはもう 少 し 高 くてもいいと 思 ったのですが 刈 WCS(H20) チモシー βカロテン(mg/kg) 15.4 16.8 り 取 り 時 の 予 乾 や 保 存 状 態 で 減 少 したようです ビタミンAに 関 してはあまり 期 待 しな いほうがよさそうです 表 3 稲 WCSのビタミンA 含 有 量 9

(イ) 採 食 量 の 調 査 続 いて 採 食 量 についてです 生 後 4ヶ 月 齢 から 稲 WCSを 給 与 してどのくらい 食 べる ようになるかといいますと このような 感 じでした kg 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 WCS WCS 4~5 5~6 6~7 7~8 月 齢 図 2 第 1 試 験 での 稲 WCSの 摂 取 量 10 4~5ヶ 月 齢 の 頃 は 雄 雌 で 差 は 無 く(むしろ 雌 のほうが 食 べてました ) 2.5kg 程 度 食 べていました それからだんだんと 雄 のほうがよく 食 べるようになっていって 7~8 ヶ 月 齢 では 雄 で 8.5kg 雌 で 6kg 程 度 食 べるようになりました この 数 字 だけ 見 ますと かなり 食 べているように 思 いますが 稲 WCSは 水 分 が 多 いので 果 たして 栄 養 分 的 に は 足 りているのでしょうか? DM,TDN,CP 摂 取 量 及 び 栄 養 充 足 率 単 位 :kg 月 齢 試 験 区 4~5 5~6 6~7 7~8 WCS 0.72 1.31 1.72 2.26 粗 飼 料 DM チモシー 0.70 1.15 1.67 2.24 WCS 4.22(122) 4.84(104) 5.27(100) 5.82(105) 全 摂 取 量 チモシー 3.87(112) 4.63(100) 5.18(98) 5.78(104) WCS 0.36 0.66 0.86 1.13 粗 飼 料 チモシー 0.38 0.62 0.90 1.20 TDN WCS 3.12(120) 3.45(107) 3.66(100) 3.95(100) 全 摂 取 量 チモシー 2.87(111) 3.36(104) 3.66(100) 3.99(101) WCS 0.06 0.11 0.14 0.18 粗 飼 料 チモシー 0.05 0.08 0.12 0.16 CP WCS 0.73(122) 0.79(100) 0.82(101) 0.87(108) 全 摂 取 量 チモシー 0.66(110) 0.75(96) 0.79(98) 0.84(105) () 内 の 数 字 は 充 足 率 (%)を 表 す 表 4 第 1 試 験 の 各 成 分 摂 取 量 及 び 栄 養 充 足 率

なんだか 見 づらい 表 ですいません こ の 表 は WCSとチモシーを 給 与 した 場 合 のDM( 乾 物 摂 取 量 ) TDN(エネルギー 量 ) CP(たんぱく 質 )について 栄 養 が 足 りているのかどうかを 調 べたものです ( ) 内 の 数 字 が 100%だったら 栄 養 が 足 り ていて それ 以 下 だと 不 足 していることに なります こうしてみますと 各 成 分 とも 稲 WCSを 給 与 した 牛 のほうがたくさん 栄 養 をとっていることがわかります 写 真 5 稲 WCSを 食 べる 試 験 牛 稲 WCS 給 与 のポイント3 4ヶ 月 齢 では 2.5kg 6ヶ 月 齢 では 5~6kg 8ヶ 月 齢 では 9kg 給 与 しよう (ウ) 発 育 成 績 次 は 発 育 成 績 についてです まず 体 重 ですが 去 勢 子 牛 は 図 3のグラフのような 発 育 を 示 しました 各 試 験 区 とも( 社 ) 全 国 和 牛 登 録 協 会 の 黒 毛 和 種 正 常 発 育 曲 線 ( 以 下 正 常 発 育 曲 線 とする )の 平 均 を 大 きく 上 回 って 推 移 しました kg 280 260 240 220 WCS 区 雄 対 照 区 雄 平 均 上 限 200 180 160 140 120 4 5 6 7 8 月 齢 図 3 去 勢 子 牛 の 体 重 成 績 11

また 雌 子 牛 では 図 4のグラフのような 発 育 を 示 しました こちらも 各 試 験 とも 正 常 発 育 曲 線 の 平 均 を 上 回 って 推 移 しました kg 280 260 240 220 200 WCS 区 雌 対 照 区 雌 平 均 上 限 180 160 140 120 100 4 5 6 7 8 図 4 雌 子 牛 の 体 重 成 績 月 齢 次 に 体 高 成 績 です 去 勢 子 牛 では 図 5のグラフのような 発 育 を 示 しました WCS 区 でやや 終 盤 に 伸 びが 鈍 りましたが 各 区 とも 良 好 な 発 育 を 示 しています cm 115 110 105 100 95 WCS 区 雄 対 照 区 雄 平 均 上 限 90 4 5 6 7 8 月 齢 図 5 去 勢 子 牛 の 体 高 成 績 12

また 雌 子 牛 では 図 6のグラフのような 発 育 を 示 しました 稲 WCS 区 は 対 照 区 より も 良 好 な 発 育 を 示 しています cm 115 110 105 WCS 区 雌 対 照 区 雌 平 均 上 限 100 95 90 4 5 6 7 8 月 齢 図 6 雌 子 牛 の 体 高 成 績 次 に 胸 囲 の 成 績 です 去 勢 子 牛 では 図 7のような 発 育 を 示 しました 各 試 験 区 とも 正 常 発 育 曲 線 の 平 均 を 上 回 って 推 移 しました cm 160 155 150 145 140 135 130 125 120 115 110 稲 WCS 区 雄 対 照 区 雄 平 均 上 限 4 5 6 7 8 月 齢 図 7 去 勢 子 牛 の 胸 囲 成 績 13

また 雌 子 牛 では 図 8のグラフのような 発 育 を 示 しました 各 試 験 区 とも 平 均 程 度 の 成 績 となりました cm 155 150 145 140 135 130 125 120 115 110 稲 WCS 区 雌 対 照 区 雌 平 均 上 限 4 5 6 7 8 月 齢 図 8 雌 子 牛 の 胸 囲 成 績 次 に 腹 囲 です 腹 囲 は 正 常 発 育 曲 線 に 数 値 が 載 っていませんので 各 試 験 区 の 成 績 だけをグラフにしています 去 勢 では 稲 WCS 区 のほうが 優 れていましたが 雌 子 牛 では 対 照 区 のほうが 優 れるという 結 果 になりました cm 180 175 170 165 160 155 150 145 140 135 130 稲 WCS 区 雄 対 照 区 雄 稲 WCS 区 雌 対 照 区 雌 4 5 6 7 8 月 齢 図 9 腹 囲 成 績 14

最 後 に 岡 山 4つ 子 牛 の 条 件 でもあ る 胸 囲 と 腹 囲 の 差 ですが 各 試 験 区 と も 条 件 である 22cm 以 上 の 成 績 とな りました 稲 WCSが 第 一 胃 の 容 積 発 育 に 悪 影 響 を 及 ぼすことは 無 さそうで す 8ヶ 月 齢 時 (cm) 稲 WCS 区 去 勢 30.5 対 照 区 去 勢 26.4 稲 WCS 区 雌 25.9 対 照 区 雌 28.4 表 5 胸 囲 と 腹 囲 の 差 稲 WCS 給 与 のポイント4 発 育 や 第 一 胃 の 容 積 発 達 も 大 丈 夫! (エ) 血 液 性 状 続 いて 血 液 性 状 についてです 稲 W CSは 黒 毛 和 種 肥 育 牛 に 給 与 されるこ とも 多 く ビタミンAコントロール( 脂 肪 交 雑 を 高 める 技 術 )の 観 点 からビタミン Aが 話 題 になることが 多 いです そこで 血 中 ビタミンAを 図 ってみました 結 果 は (IU/dl) 月 齢 4 6 8 稲 WCS 区 103.5 87.2 101.1 対 照 区 90.7 88.9 84.4 表 のとおり 試 験 終 了 時 の8ヶ 月 齢 では 稲 WCS 区 のほうがビタミンA 濃 度 が 高 い 結 果 となりました 飼 料 中 のビタミンAはあまり 変 わらなかったのですが 血 中 のほうは よく 言 われるように 稲 WCSを 給 与 したほうがビタミンAが 高 くなりました (ちなみに 50IU/dl 以 上 で 正 常 と 言 われています ) 表 6 血 中 ビタミンA 月 齢 4 5 6 7 8 Ht(%) 35.1 35.9 35.1 35.0 34.1 TP(g/dl) 6.5 6.4 6.3 6.6 6.4 Glu(mg/dl) 106.6 99.1 91.9 89.8 93.1 T-Cho(mg/dl) 95.6 76.8 94.1 102.4 108.3 稲 WCS 区 Aib(g/dl) 3.8 3.7 3.7 3.7 3.6 BUN(mg/dl) 12.6 16.3 14.2 15.9 14.4 GOT(U/l) 99.3 99.6 95.9 90.0 93.3 GPT(U/l) 32.8 33.6 33.4 31.8 29.8 Ht(%) 35.1 34.1 34.4 34.0 33.5 TP(g/dl) 6.3 6.5 6.3 6.3 6.5 Glu(mg/dl) 92.0 94.9 89.9 88.5 85.3 対 照 区 T-Cho(mg/dl) 80.0 74.3 99.3 105.4 116.0 Aib(g/dl) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.6 BUN(mg/dl) 13.2 12.9 13.1 13.4 13.4 GOT(U/l) 129.9 109.4 98.3 101.4 98.8 GPT(U/l) 33.5 27.8 27.7 30.2 30.9 表 7 血 液 性 状 15

また 血 糖 や 血 中 蛋 白 などの 値 を 表 7に 示 しました 項 目 も 多 く ここでは 説 明 を 省 略 しますが 各 試 験 区 に 血 液 性 状 の 差 はなく 正 常 であることがわかりました 血 液 面 からみても 黒 毛 和 種 子 牛 に 稲 WCSを 給 与 しても 大 丈 夫 なようです 稲 WCS 給 与 のポイント5 血 液 から 見 ても 健 康 に 問 題 はありません! コラム2 羊 は 意 外 と 物 覚 えがいい!? ふわふわの 毛 が 愛 らしい 羊 実 は 意 外 と 物 覚 えがい い 動 物 なのをご 存 じでしょうか? 羊 にある 目 印 を 覚 えさ せて どのくらいで 覚 えるのか またその 記 憶 をどのく らい 維 持 しているのかを 実 験 してみました 図 1のような 二 股 式 の 実 験 場 で 両 方 の 通 路 に 飼 槽 を 置 いておき 飼 槽 の 上 部 に 白 円 盤 と 黒 円 盤 を 取 り 付 けました そして 白 円 盤 の 飼 槽 の 方 だけに 餌 を 入 れ ておきました この 実 験 を1 日 8 回 行 って 7 回 以 上 白 円 盤 の 飼 槽 を 選 んだらその 日 は 羊 が 有 意 に 餌 のある 方 を 選 んだと 判 断 しました 3 日 連 続 または6 日 中 3 日 の 実 験 で 有 意 に 餌 のある 方 を 選 んだら 実 験 内 容 を 覚 えたと 判 断 しました 結 果 は 10 頭 の 羊 のうち5 頭 が 実 験 内 容 を 覚 えました 続 いて 実 験 内 容 を 覚 えた 羊 が どのくらいその 記 憶 を 維 持 しているかを 確 かめる 実 験 を 行 いました 1 日 に14 回 行 い 14 回 中 11 回 以 上 白 円 盤 を 選 んだ 場 合 その 日 は 羊 が 有 意 に 餌 のある 方 を 選 んだと 判 断 しました そして 実 験 の 間 隔 を1 日 3 日 1 週 間 2 週 間 という 様 に 開 いていきました その 結 果 なんと5 頭 中 4 頭 が 前 回 の 実 験 から2ヶ 月 間 以 上 の 間 隔 が 空 いても 白 円 盤 の 方 を 選 び 続 けました このように 羊 はなかなか 学 習 能 力 があり 記 憶 力 も 優 れています 羊 に 他 の 羊 や 人 間 の 写 真 を 覚 えさせた 実 験 では 600(!) 日 後 まで 覚 えていたとのことです 16

ここまでの 結 果 から 稲 WCSは 黒 毛 和 種 子 牛 の 育 成 期 の 飼 料 として 利 用 可 能 であ ると 考 えられましたが 育 成 期 後 半 に 稲 WCSの 摂 取 量 の 停 滞 がみられました そこ で この 問 題 点 の 解 決 を 目 指 して 次 の 試 験 を 実 施 しました (2) 第 2 試 験 : 稲 WCS 混 合 給 与 試 験 第 1 試 験 が 終 了 したあと 予 備 的 に 濃 厚 飼 料 を 増 やして 稲 WCSの 摂 取 量 の 停 滞 からくる 栄 養 不 足 を 補 えるかどうか 試 してみましたが あまりうまくいきませんでした そこで 摂 取 量 の 停 滞 が 発 生 した 育 成 期 後 半 に 乾 草 を 混 合 してやることで 改 善 する ことができないかと 考 えました 材 料 及 び 方 法 (ア) 試 験 区 分 試 験 区 として 稲 WCSⅡ 区 と 対 照 Ⅱ 区 を 設 定 しました 稲 WCSⅡ 区 は 4~6ヶ 月 齢 は 稲 WCSの 全 量 給 与 とし 6 ~8ヶ 月 齢 は 稲 WCS チモ シー 及 びオーツヘイの 混 合 給 試 験 区 月 齢 WCS チモシー オーツ 稲 WCSⅡ 区 4~6ヶ 月 齢 100% - - 6~8ヶ 月 齢 75% 16.7% 8.3% 対 照 Ⅱ 区 4~8ヶ 月 齢 - 66.7% 33.3% 原 物 量 での 割 合 与 としました また 対 照 Ⅱ 区 は4~8ヶ 月 齢 を 通 してチモシー 及 びオーツヘイの 混 合 給 与 としました 混 合 割 合 については 表 のとおりです 表 8 第 2 試 験 粗 飼 料 の 混 合 割 合 (イ) 供 試 頭 数 稲 WCSⅡ 区 : 雄 7 頭 雌 2 頭 対 照 Ⅱ 区 : 雄 5 頭 雌 3 頭 (ウ) 試 験 期 間 生 後 4~8ヶ 月 齢 の4ヶ 月 間 (エ) 調 査 項 目 発 育 性 調 査 ( 体 重 体 高 胸 囲 腹 囲 ) 採 食 量 調 査 ( 配 合 飼 料 及 び 粗 飼 料 ) 飼 料 成 分 分 析 血 液 性 状 血 中 ビタミンAなど 第 1 試 験 と 同 様 のものに 加 え VFA 検 査 ( 第 一 胃 酸 割 合 )についても 調 査 しました (オ) 試 験 方 法 試 験 方 法 については 第 1 試 験 に 準 じたものでしたので 省 略 します 17

試 験 結 果 (ア) 飼 料 成 分 分 析 試 験 に 使 った 稲 WCS チモシー 及 びオーツヘイについて 第 1 試 験 同 様 に 成 分 分 析 を 行 いました 稲 WCSはロールを 開 くたびに チモシー 及 びオーツヘイは 購 入 ロット が 変 わるたびに 調 査 しました 水 分 粗 蛋 白 粗 脂 肪 可 溶 性 無 窒 素 分 粗 繊 維 粗 灰 分 TDN DM WCS(H20 産 ) 69.6 7.8 3.4 50.1 24.3 14.3 51.1 30.4 WCS(H21 産 ) 68.2 7.3 3 53 23.2 13.5 51.4 31.8 チモシー 11.2 8 2.4 50.3 26.8 7.4 53.1 88.8 オーツ 14.2 6.6 1.7 65.5 19.8 6.4 55.6 85.8 表 9 第 2 試 験 に 使 用 した 飼 料 の 成 分 分 析 第 1 試 験 と 同 じく 稲 WCSの 目 標 となる 水 分 含 有 量 の 65% 以 下 よりもやや 水 分 が 多 くなっていました 第 2 試 験 から 新 しくオーツヘイが 加 わっています オーツヘイは 粗 蛋 白 粗 脂 肪 粗 繊 維 といった 成 分 がやや 低 く 可 溶 性 無 窒 素 分 ( 糖 質 のイメージ)や TDN( 可 消 化 養 分 総 量 エネルギーのイメージ)が 高 くなっています また ビタミンA(βカロテン)についてで すが オーツヘイは 稲 WCSやチモシーに 比 べて 低 い 値 となりました WCS(H20) WCS(H21) チモシー オーツヘイ βカロテン(mg/kg) 15.4 17 16.8 3.2 表 10 第 2 試 験 のビタミンA 含 有 量 (イ) 採 食 量 の 調 査 続 いて 採 食 量 についてです 試 験 区 のうち 稲 WCSⅡ 区 の 去 勢 子 牛 の 粗 飼 料 摂 取 量 を 見 てみま す 6ヶ 月 齢 からチモシーとオーツヘ イが 入 ってきて 7~8ヶ 月 齢 では 1 日 に 稲 WCSを 約 4kg チモシー を 約 0.9kg オーツヘイを 約 0.4kg 程 度 食 べるようになりました 果 たし て この 結 果 は 第 1 試 験 の 課 題 であ kg 6 5 4 3 2 1 0 オーツヘイ チモシー 稲 WCS 4~5 5~6 6~7 7~8 月 齢 図 10 第 2 試 験 の 粗 飼 料 摂 取 量 った 育 成 期 後 半 の 摂 取 量 の 停 滞 が 改 善 されたものなのでしょうか? 18

DM,TDN,CP 摂 取 量 及 び 栄 養 充 足 率 単 位 :kg 試 験 区 月 齢 4~5 5~6 6~7 7~8 DM WCSⅡ 0.59 1.18 1.96 2.43 粗 飼 料 チモシーⅡ 0.46 0.87 1.46 2.01 WCSⅡ 3.94(114) 4.73(102) 5.47(104) 5.96(107) 全 摂 取 量 チモシーⅡ 3.75(109) 4.34(93) 5.01(95) 5.56(100) TDN CP WCSⅡ 0.30 0.61 1.02 1.26 粗 飼 料 チモシーⅡ 0.25 0.47 0.79 1.08 WCSⅡ 2.95(114) 3.41(105) 3.83(105) 4.08(103) 全 摂 取 量 チモシーⅡ 2.84(109) 3.21(99) 3.59(98) 3.88(98) WCSⅡ 0.04 0.09 0.15 0.18 粗 飼 料 チモシーⅡ 0.03 0.07 0.11 0.15 WCSⅡ 0.69(115) 0.77(98) 0.83(102) 0.86(108) 全 摂 取 量 チモシーⅡ 0.66(111) 0.73(93) 0.79(97) 0.83(104) () 内 の 数 字 は 充 足 率 (%)を 表 す 表 11 第 2 試 験 の 各 成 分 摂 取 量 及 び 栄 養 充 足 率 第 1 試 験 でも 出 てきました 栄 養 が 足 りているかどうかを 表 した 表 です ( ) 内 の 数 字 が 100% 以 上 であれば 栄 養 が 足 りていることになります 第 2 試 験 においても 稲 WCSを 給 与 した 区 は 対 照 区 と 同 等 以 上 の 充 足 率 を 示 しました DM,TDN,CP 摂 取 量 及 び 栄 養 充 足 率 単 位 :kg 試 験 区 6~7 7~8 DM 全 摂 取 量 試 験 1 WCS 5.27(100) 5.82(105) 試 験 2 WCSⅡ 5.47(104) 5.96(107) 試 験 1 WCS 3.66(100) 3.95(100) TDN 全 摂 取 量 試 験 2 WCSⅡ 3.83(105) 4.08(103) CP 全 摂 取 量 試 験 1 WCS 0.82(101) 0.87(108) 試 験 2 WCSⅡ 0.83(102) 0.86(108) () 内 の 数 字 は 充 足 率 (%)を 表 す 表 12 第 1 試 験 と 第 2 試 験 の 栄 養 充 足 率 の 比 較 また 試 験 1と 試 験 2の 育 成 期 後 半 の 栄 養 充 足 率 を 比 べてみると CP( 粗 蛋 白 )は あまり 変 わりませんでしたが DM( 乾 物 摂 取 量 ) 及 びTDN( 可 消 化 養 分 総 量 エネル ギー)において 改 善 がみられました 続 いて 視 点 を 変 えて DM 摂 取 量 の 体 重 比 を 調 べてみました ( 次 ページ) 第 1 試 験 では 4ヶ 月 齢 から8ヶ 月 齢 の 間 に 0.3% 程 度 の 減 少 がみられましたが 第 2 試 験 では 0.1% 程 度 の 減 少 に 抑 えることができました こうしてみますと 稲 WCSとチモシー オーツヘイを 混 合 することで 食 い 止 まりを 改 善 できたようです 19

DM 摂 取 量 の 体 重 比 2.8 2.7 2.6 2.5 2.4 2.3 2.2 2.1 2 全 量 給 与 (H 21) 本 試 験 混 合 給 与 開 始 4~5 5 ~ 6 6 ~ 7 7~8 稲 WCS 給 与 のポイント6 図 11 DM 摂 取 量 の 体 重 比 育 成 期 の 食 い 止 まりが 気 になるなら チモシーなど 乾 草 を 混 ぜてみよう! (ウ) 発 育 成 績 次 は 発 育 成 績 についてです まず 体 重 ですが 去 勢 子 牛 は 稲 WCSⅡ 区 のほうが 良 好 な 発 育 成 績 を 示 しています kg 280 260 240 220 WCSⅡ 雄 対 照 Ⅱ 雄 平 均 上 限 200 180 160 140 120 4 5 6 7 8 月 齢 図 12 去 勢 子 牛 の 体 重 成 績 20

また 雌 子 牛 では 試 験 開 始 時 の 体 重 を 揃 えるのに 失 敗 してしまいましたが 稲 W CSⅡ 区 が 対 照 Ⅱ 区 を 大 きく 上 回 り 良 好 な 発 育 を 示 しています kg 280 260 240 220 200 WCSⅡ 雌 対 照 Ⅱ 雌 平 均 上 限 180 160 140 120 100 4 5 6 7 8 図 13 雌 子 牛 の 体 重 成 績 月 齢 次 に 体 高 成 績 です 去 勢 子 牛 では 体 重 と 同 様 に 稲 WCSⅡ 区 が 優 れています cm 115 110 105 100 95 WCSⅡ 雄 対 照 Ⅱ 雄 平 均 上 限 90 4 5 6 7 8 月 齢 図 14 去 勢 子 牛 の 体 高 成 績 21

また 雌 子 牛 では 下 のグラフのように 発 育 しました 試 験 開 始 時 の 差 があるので 単 純 な 比 較 は 難 しいですが 稲 WCSⅡ 区 が 正 常 発 育 曲 線 の 上 限 に 近 い 発 育 を 示 し たことに 注 目 していただければと 思 います cm 115 110 105 WCSⅡ 雌 対 照 Ⅱ 雌 平 均 上 限 100 95 90 4 5 6 7 8 月 齢 図 15 雌 子 牛 の 体 高 成 績 次 に 胸 囲 の 成 績 です 去 勢 子 牛 では 図 16のような 発 育 を 示 しました 各 試 験 区 とも ほぼ 同 程 度 の 発 育 成 績 で 推 移 しました cm 160 155 150 145 140 135 130 125 120 115 110 稲 WCSⅡ 区 対 照 Ⅱ 区 平 均 上 限 4 5 6 7 8 月 齢 図 16 去 勢 子 牛 の 胸 囲 成 績 22

また 雌 子 牛 では 図 17のグラフのように 発 育 しました 4ヶ 月 齢 での 胸 囲 の 差 は 3.6cm 程 度 であり 8ヶ 月 齢 時 での 胸 囲 の 差 は 5cm 程 度 でした cm 155 150 145 140 135 130 125 120 115 110 稲 WCSⅡ 区 雌 対 照 Ⅱ 区 雌 平 均 上 限 4 5 6 7 8 月 齢 図 17 雌 子 牛 の 胸 囲 成 績 次 に 腹 囲 です 去 勢 では ほぼ 同 程 度 の 成 長 具 合 で 推 移 しました 一 方 雌 子 牛 で は 稲 WCSⅡ 区 はやや 終 盤 に 発 育 速 度 が 止 まってしまいました cm 180 170 160 150 140 130 120 稲 WCSⅡ 区 対 照 Ⅱ 区 稲 WCSⅡ 区 対 照 Ⅱ 区 4 5 6 7 8 月 齢 図 18 腹 囲 成 績 23

最 後 に 胸 囲 と 腹 囲 の 差 ですが 第 1 試 験 と 同 様 に 各 試 験 区 とも 岡 山 4つ 子 牛 の 条 件 である 22cm 以 上 の 成 績 となりま した 8ヶ 月 齢 時 (cm) 稲 WCSⅡ 区 去 勢 27.0 対 照 Ⅱ 区 去 勢 26.4 稲 WCSⅡ 区 雌 24.2 対 照 区 Ⅱ 雌 25.5 表 13 胸 囲 と 腹 囲 の 差 (エ) 血 液 性 状 第 2 試 験 でも 第 1 試 験 と 同 様 に 血 中 ビタミンAと 一 般 的 な 血 液 性 状 について 調 べてみました まず ビタミンAについてですが 対 照 Ⅱ 区 のほうが 高 くなりました 稲 稲 WCSⅡ 区 対 照 Ⅱ 区 (IU/dl) 月 齢 4 6 8 稲 WCSⅡ 区 91.1 87.0 89.0 対 照 Ⅱ 区 100.7 100.9 104.7 WCSを 給 与 したからビタミンAが 豊 富 に 与 えられる とは 現 実 的 にはなかなか 難 しい ようです ちなみに 正 常 値 かどうかという 意 味 では どちらの 試 験 区 も 十 分 な 値 を 示 しています 月 齢 4 5 6 7 8 Ht(%) 34.7 35.7 30.8 31.7 31.3 TP(g/dl) 6.6 6.5 6.5 6.4 6.5 Glu(mg/dl) 86.2 86.0 86.7 83.4 65.1 T-Cho(mg/dl) 78.1 67.0 98.9 90.1 86.3 Aib(g/dl) 3.3 3.2 4.0 3.5 3.2 BUN(mg/dl) 12.7 11.5 14.2 12.6 10.4 GOT(U/l) 105.9 84.4 92.2 86.2 95.7 GPT(U/l) 25.3 25.8 29.8 23.6 29.3 Ht(%) 35.1 35.4 35.9 32.0 32.0 TP(g/dl) 6.6 6.7 6.7 6.4 6.6 Glu(mg/dl) 89.8 88.6 82.0 86.9 73.5 T-Cho(mg/dl) 87.5 73.0 87.8 91.9 106.0 Aib(g/dl) 3.7 3.6 3.7 3.7 3.6 BUN(mg/dl) 12.3 13.7 13.5 13.6 13.7 GOT(U/l) 112.8 99.9 101.4 86.1 102.3 GPT(U/l) 30.8 28.1 28.3 27.6 35.5 表 15 血 液 性 状 表 14 血 中 ビタミンA 次 に 血 液 性 状 についてです こちらは 第 1 試 験 と 同 様 にさしたる 問 題 も 無 く 健 康 であったということになりました 24

(オ)VFA 検 査 ( 第 一 胃 酸 割 合 ) 第 2 試 験 では 新 たに 第 一 胃 内 の 環 境 を 推 測 するために VFA 検 査 を 実 施 しました 試 験 区 酢 酸 プロピオン 酸 酪 酸 イソ 吉 草 酸 PH 稲 WCSⅡ 区 77.06 15.47 7.00 0.48 8.16 対 照 Ⅱ 区 71.35 19.64 8.10 0.91 7.39 表 16 第 一 胃 酸 割 合 稲 WCSⅡ 区 は 対 照 Ⅱ 区 に 比 べて 酢 酸 が 高 く プロピオン 酸 と 酪 酸 が 低 くなってい ます 第 一 胃 の 胃 酸 割 合 で 酢 酸 が 高 くなるのは 繊 維 分 が 多 い 飼 料 を 給 与 した 場 合 に 起 こりやすいことが 知 られています また デンプンが 多 い 飼 料 を 与 えると 酢 酸 の 比 率 が 低 下 することも 言 われています 今 回 の 試 験 では 稲 WCSとチモシーは 繊 維 分 デンプン( 可 溶 性 無 窒 素 分 )ともに 同 程 度 でしたが オーツヘイは 他 の2つと 比 べ てデンプンが 多 く 繊 維 分 が 少 なくなっていました その 結 果 オーツヘイの 給 与 割 合 が 高 かった 対 照 Ⅱ 区 と 稲 WCSⅡ 区 でこのような 差 がみられたんだと 思 います ここまでは 第 一 胃 の 環 境 として 想 像 通 りの 結 果 となっているのですが 稲 WCSⅡ 区 の ph は 対 照 Ⅱ 区 よりも 高 く 8.16 にもなっていました phの 正 常 値 は5~7.5 ぐら いとされており 8.16 はちょっと 高 すぎます 考 えられる 原 因 としては 稲 WCSを 長 期 保 管 しながら 給 与 したため ロールの 最 後 のほうはもしかしたら 腐 敗 が 始 まっていた のかもしれません 第 一 胃 のpHが 高 い 状 態 をルーメンアルカローシスといって 反 復 的 な 下 痢 や 鼓 脹 症 (ガス 貯 留 ) 食 欲 低 下 の 原 因 となります 今 回 の 試 験 では1ヶ 月 間 かけて 給 与 しましたが 臭 いなどがおかしいと 思 ったら 気 をつけてください 稲 WCS 給 与 のポイント7 下 痢 が 続 くなど 異 変 があれば 飼 料 の 傷 み 具 合 をチェックする! 25

この 章 のまとめ 今 回 全 量 給 与 試 験 と 混 合 給 与 試 験 の 2つの 試 験 を 実 施 しましたが どちらの 試 験 においても 黒 毛 和 種 子 牛 の 育 成 期 の 飼 料 として 稲 WCSは 利 用 可 能 であると 示 唆 されました また 全 量 給 与 試 験 では 後 半 に 摂 取 量 の 停 滞 が 見 られましたが 混 合 給 与 試 験 において 改 善 することができ ました 気 になる 点 としては 第 一 胃 内 の phが 高 くなっていた 点 です 飼 料 の 傷 み には 気 を 配 る 必 要 があります 写 真 6 稲 WCSⅡ 区 の 子 牛 3. 稲 WCSの 経 済 性 稲 WCSを 使 った 場 合 の 経 済 性 についてはどうなるのでしょうか? 稲 WCSの 一 般 流 通 価 格 を 1 ロールあたり 4000 円 チモシーの 一 般 流 通 価 格 を 1kg あたり 54.75 円 オーツヘイの 一 般 流 通 価 格 を 1kg あたり 38.9 円 と 設 定 します (この 原 稿 を 書 いてい る 平 成 22 年 度 の 市 場 価 格 を 参 考 にしています ) また 第 2 試 験 の1 頭 あたりの 粗 飼 料 摂 取 量 は 稲 WCSが 424.8kg チモシーが 45.4kg オーツヘイが 22.7kg でした 対 照 Ⅱ 区 の1 頭 あたりの 粗 飼 料 摂 取 量 は チモ シーが 127.1kg オーツヘイが 63.5kg でした 計 算 してみますと 試 験 区 は 8760 円 対 照 区 は 9430 円 となり 1 頭 あたり 670 円 のコスト 削 減 になります 全 量 給 与 の 場 合 はさらに 削 減 幅 が 大 きくなります 運 賃 など の 問 題 はありますが 自 分 で 栽 培 することが 可 能 な 方 や 近 所 の 耕 種 農 家 の 方 から 購 入 することができる 方 はコストの 面 でも 魅 力 的 です 26

4. 稲 WCS 給 与 マニュアル みなさんどうでしょう なんとなく 稲 WCSを 給 与 してみる 気 になりましたでしょうか? 興 味 を 持 っていただいた 方 のために 参 考 として 給 与 プログラムを 載 せておきます 稲 WCSは 嗜 好 性 がよいので 使 い 勝 手 はまずまずいいのではないかと 思 います ポ イントとしては 水 分 が 多 くて 見 た 目 ほど 栄 養 分 がありませんので しっかりと 重 さを 量 り 不 足 しないようにしてください (kg) 性 別 月 齢 4~5 5~6 6~7 7~8 育 成 期 配 合 飼 料 4 4 4 4 去 勢 雌 WCS( 全 量 給 与 ) 2.5 5 7 9 WCS( 混 合 給 与 時 ) 3.5 4 チモシー( 混 合 給 与 時 ) 1 1.2 オーツ( 混 合 給 与 時 ) 0.5 0.6 育 成 期 配 合 飼 料 4 4 4 4 WCS( 全 量 給 与 ) 2.5 4.5 6 7.5 WCS( 混 合 給 与 時 ) 3.5 4 チモシー( 混 合 給 与 時 ) 0.8 1 オーツ( 混 合 給 与 時 ) 0.4 0.5 6ヶ 月 齢 からは 全 量 給 与 と 混 合 給 与 のどちらかを 選 択 してください 粗 飼 料 はあくまで 目 安 とし 必 要 に 応 じて 増 減 してください 5.まとめ まずは 保 存 方 法 をしっかりと 検 討 しましょう 脱 気 して 保 存 すれば 品 質 を 落 とさずに 長 期 間 保 存 できます また 成 雌 牛 と 同 時 に 給 与 すれば 早 めに 使 い 切 れます 水 分 が 多 いので 一 度 しっかり 重 さを 量 ってみましょう チモシーの3 倍 やるつもりでいましょう 食 い 止 まりがみられたら チモシーなどと 混 ぜてみましょう 稲 WCSを 最 大 限 与 える 場 合 のおススメは 稲 WCS:チモシー=3:1です 牛 の 健 康 に 異 変 があれば すぐに 品 質 をチェックしましょう カビの 発 生 腐 敗 等 要 注 意 です 表 17 稲 WCS 給 与 マニュアル 27

6. 編 集 後 記 前 回 岡 山 和 牛 子 牛 飼 育 マニュアル 人 工 哺 育 の 手 引 き を 執 筆 させていただ いてから1 年 半 今 回 もさまざまな 方 に 御 協 力 いただき こうして 続 編 (?)の 本 書 を 作 成 していただけることを 本 当 に 感 謝 しております ありがとうございました 畜 産 研 究 所 ( 旧 岡 山 県 総 合 畜 産 センター)で 和 牛 担 当 になってから5 年 間 まだ まだわからないことや 失 敗 することがたくさんありますが 自 分 が 担 当 した 試 験 の 結 果 が 農 家 の 方 を 始 めこの 本 を 読 んでくださった 方 に 少 しでも 参 考 になりました ら こんなに 嬉 しいことはありません 7. 参 考 文 献 (1) 稲 発 酵 粗 飼 料 生 産 給 与 技 術 マニュアル( 全 国 飼 料 増 産 行 動 会 議 社 団 法 人 日 本 草 地 畜 産 種 子 協 会 編 集 協 力 農 林 水 産 省 生 産 局 平 成 21 年 ) (2) 稲 発 酵 粗 飼 料 の 生 産 利 用 マニュアル( 岡 山 県 ハイグレード 稲 発 酵 粗 飼 料 検 討 会 平 成 22 年 ) (3) 平 成 21 年 度 優 秀 畜 産 表 彰 中 央 情 報 交 流 会 講 演 要 旨 ( 広 島 県 立 総 合 技 術 研 究 所 畜 産 技 術 センター 平 成 21 年 ) (4) 日 本 飼 養 標 準 肉 用 牛 (2008 年 版 )( 中 央 畜 産 会 平 成 20 年 ) (5) 福 井 県 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 23 号 ( 福 井 県 畜 産 試 験 場 平 成 22 年 ) (6) 秋 田 県 農 林 水 産 技 術 センター 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 21 号 ( 秋 田 県 農 林 水 産 技 術 センター 畜 産 試 験 場 平 成 18 年 ) (7) 平 成 14 年 度 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 成 果 情 報 ( 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 セン ター 平 成 15 年 ) (8) 秋 田 県 農 林 水 産 技 術 センター 畜 産 試 験 場 研 究 報 告 第 23 号 ( 秋 田 県 農 林 水 産 技 術 センター 畜 産 試 験 場 平 成 21 年 ) 28

(9) 平 成 15 年 度 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 成 果 情 報 ( 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 セン ター 平 成 16 年 ) (10) 平 成 18 年 度 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 成 果 情 報 ( 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 センター 平 成 19 年 ) (11) 黒 毛 和 種 正 常 発 育 曲 線 (( 社 ) 全 国 和 牛 登 録 協 会 平 成 16 年 ) (12) 茨 城 県 畜 産 センター 研 究 報 告 第 42 号 ( 茨 城 県 畜 産 センター 平 成 22 年 ) (13) 主 要 症 状 を 基 礎 にした 牛 の 臨 床 改 訂 増 補 版 (デーリィマン 社 昭 和 57 年 ) (14) 新 ルーメンの 世 界 微 生 物 生 態 と 代 謝 制 御 ( 社 団 法 人 農 山 漁 村 文 化 協 会 平 成 16 年 ) (15) 兵 庫 県 立 農 林 水 産 技 術 総 合 センター 研 究 報 告 畜 産 編 第 46 号 ( 兵 庫 県 立 農 林 水 産 技 術 総 合 センター 平 成 22 年 ) (16) 千 葉 県 畜 産 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 第 8 号 ( 千 葉 県 畜 産 総 合 研 究 センター 平 成 20 年 ) ( 順 不 同 ) 29

畜 産 研 究 所 畜 産 研 究 所 岡 山 県 農 林 水 産 総 合 センター 畜 産 研 究 所 飼 養 技 術 研 究 室 生 産 性 向 上 研 究 グループ 岡 山 県 久 米 郡 美 咲 町 北 2272 TEL 0867-27-3321 FAX 0867-27-3333 ( 担 当 : 笹 尾 ) 平 成 23 年 初 版 発 行 30