国 民 保 護 における 避 難 施 設 の 機 能 に 関 する 検 討 会 第 2 回 会 合 日 時 : 平 成 19 年 12 月 13 日 ( 木 ) 13 時 30 分 ~ 場 所 : 都 道 府 県 会 館 4 階 408 会 議 室 配 付 資 料 資 料 1 第 1 回 検 討 会 における 課 題 の 整 理 資 料 2-1 核 攻 撃 ( 放 射 性 物 質 を 用 いた 攻 撃 を 含 む) 資 料 2-2 生 物 化 学 兵 器 攻 撃 資 料 2-3 弾 道 ミサイル 攻 撃 資 料 2-4 テロ 攻 撃 資 料 2-5 避 難 施 設 についての 提 言 助 言 ( 案 )
第 1 回 検 討 会 における 課 題 の 整 理 資 料 1 検 討 会 スケジュール 第 1 回 検 討 内 容 Ⅰ. 検 討 開 催 の 背 景 目 的 について Ⅱ. 対 象 とする 攻 撃 の 種 類 避 難 施 設 検 討 する 内 容 手 法 第 2 回 検 討 内 容 弾 道 ミサイル 攻 撃 テロ 攻 撃 及 びNBC 攻 撃 に 際 して 現 在 指 定 されている 避 難 施 設 の 機 能 向 上 工 夫 について 新 潟 市 の 避 難 施 設 調 査 第 3 回 検 討 内 容 本 検 討 会 のアウトプットとなる 地 方 公 共 団 体 に 対 する 助 言 ( 第 2 回 資 料 2-5)について 検 討 地 下 施 設 ( 地 下 街 地 下 駅 舎 建 物 の 地 階 など)の 検 討 諸 外 国 における 有 事 の 際 の 既 存 施 設 の 活 用 事 例 を 調 査 し 我 が 国 が 参 考 とすべき 工 夫 等 について 検 討 報 告 書 作 成 検 討 会 での 議 論 を 踏 まえ 報 告 書 を 作 成 し 地 方 公 共 団 体 へ 配 布 避 難 施 設 の 指 定 や 整 備 に 当 たって 地 方 公 共 団 体 へ 助 言 する 1
第 1 回 検 討 会 における 委 員 のご 発 言 1 検 討 の 方 向 性 について 本 検 討 会 では 攻 撃 の 発 生 ( 発 生 前 も 含 む)から 安 全 な 地 域 に 広 域 的 に 避 難 するまでの 一 時 的 な 避 難 ( 退 避 )を 検 討 対 象 とするが 備 蓄 等 を 検 討 するに 当 たって 退 避 する 時 間 の 一 応 の 目 安 を 設 定 した 方 がよい 具 体 的 には 実 働 機 関 による 災 害 対 処 に 要 する 時 間 や 49 時 間 で 残 留 放 射 線 が 当 初 の 値 よりも100 分 の1に 減 衰 すること 等 を 考 慮 し 攻 撃 発 生 ( 発 生 前 も 含 む)から48 時 間 (2 日 間 )を 目 安 に 検 討 してはどうか NBC 攻 撃 については それぞれに 攻 撃 の 特 性 があることから ひとまとめに 議 論 するより も 個 別 に 検 討 した 方 がよい 自 宅 にいた 方 が 避 難 施 設 に 退 避 するよりも 安 全 な 場 合 も 考 えられるところ 自 宅 での 退 避 についても 検 討 した 方 がよい 2 避 難 施 設 の 現 状 について 現 在 公 立 学 校 の9 割 程 度 が 国 民 保 護 上 の 避 難 施 設 として 指 定 されているが 実 状 として は 近 隣 に 他 に 適 当 な 施 設 が 存 在 せず 耐 震 性 が 低 い 公 立 学 校 が 避 難 施 設 として 指 定 さ れている 状 況 だが これらの 耐 震 性 が 低 い 公 立 学 校 に 避 難 した 場 合 被 害 軽 減 効 果 はあ るのか スポーツセンターや 地 下 街 等 公 立 学 校 よりも 堅 牢 で 避 難 に 適 している 施 設 が 国 民 保 護 上 の 避 難 施 設 として 指 定 されていないことも 多 い 夜 間 休 日 等 の 避 難 施 設 をどのように 運 用 するかが 課 題 2
時 間 的 範 囲 検 討 の 対 象 範 囲 ( 再 整 理 ) 攻 撃 発 生 ( 発 生 前 を 含 む)から 一 時 的 に 避 難 する 間 おおむね48 時 間 程 度 攻 撃 発 生 近 隣 の 屋 内 施 設 へ 一 時 的 に 避 難 ( 退 避 ) 安 全 な 地 域 に 避 難 する 等 適 切 に 対 処 可 能 であれば 攻 撃 発 生 前 にJ-ALERT 等 に 従 い 避 難 開 始 48 時 間 程 度 攻 撃 類 型 検 討 する 範 囲 は 長 期 的 かつ 広 域 的 な 避 難 が 必 要 となる 着 上 陸 侵 攻 は 対 象 とせず 屋 内 への 一 時 的 な 避 難 が 必 要 となる 1 弾 道 ミサイル 攻 撃 ( 航 空 攻 撃 を 含 む) 2テロ 攻 撃 (ゲリラ 特 殊 部 隊 の 攻 撃 含 む) 3NBC 攻 撃 について 検 討 自 宅 を 含 めた 屋 内 施 設 について 検 討 屋 内 避 難 自 宅 国 民 保 護 法 施 行 令 であげられている 避 難 施 設 学 校 公 民 館 地 下 街 その 他 の 公 共 施 設 その 他 の 公 益 的 施 設 公 園 広 場 駐 車 場 攻 撃 の 種 類 については 国 民 の 保 護 に 関 する 基 本 指 針 ( 平 成 17 年 3 月 閣 議 決 定 )に 基 づき 国 民 保 護 室 で 整 理 3
核 兵 器 攻 撃 ( 放 射 性 物 質 を 用 いた 攻 撃 を 含 む ) 資 料 2-1 国 民 の 保 護 に 関 する 基 本 指 針 ( 基 本 指 針 )における 核 兵 器 攻 撃 の 際 の 避 難 のポイント( 国 民 保 護 室 で 整 理 ) 特 徴 核 爆 発 による 熱 線 爆 風 及 び 初 期 核 放 射 線 によって 被 害 を 受 ける 熱 線 爆 風 などで 物 質 の 燃 焼 建 造 物 の 破 壊 放 射 能 汚 染 の 被 害 が 短 時 間 にもたらされる 放 射 性 降 下 物 中 性 子 誘 導 放 射 能 による 残 留 放 射 線 の 被 害 を 受 ける 放 射 性 降 下 物 は 爆 心 地 から 風 下 方 向 に 拡 散 する 核 爆 発 に 伴 う 熱 線 爆 風 等 による 直 接 の 被 害 を 受 ける 地 域 攻 撃 当 初 の 段 階 は 爆 心 地 周 辺 から 直 ちに 離 れ 地 下 施 設 等 に 避 難 し 放 射 性 ヨウ 素 による 体 内 汚 染 が 予 想 されるときは 安 定 ヨウ 素 剤 を 服 用 す るなどの 指 示 一 定 時 間 経 過 後 放 射 線 の 影 響 を 受 けない 安 全 な 地 域 に 避 難 核 爆 発 に 伴 う 直 接 の 被 害 は 受 けないものの 放 射 性 降 下 物 からの 放 射 線 による 被 害 を 受 けるおそれがある 地 域 放 射 線 の 影 響 を 受 けない 安 全 な 地 域 に 避 難 外 部 被 ばくを 最 小 限 に 抑 えるため 風 下 を 避 けて 風 向 きと 垂 直 方 向 に 避 難 ダーティボムによる 攻 撃 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 から 直 ちに 離 れ できるだけ 近 傍 の 地 下 施 設 等 に 避 難 ダーティボムとは 爆 薬 と 放 射 性 物 質 を 組 み 合 わせたもの 1
避 難 施 設 についてのポイント 核 攻 撃 に 際 して 安 全 な 地 域 へ 広 域 的 に 避 難 するいとまが ない 場 合 被 害 軽 減 の 観 点 から 以 下 の 避 難 がより 効 果 的 1 屋 外 より 地 上 の 屋 内 施 設 2 地 上 の 屋 内 施 設 では 木 造 施 設 よりコンクリート 造 施 設 3 地 上 の 屋 内 施 設 より 地 下 施 設 屋 外 < 木 造 施 設 < コンクリート 造 施 設 < 地 下 可 能 であれば 地 下 施 設 に 避 難 することが 望 ましいが 木 造 施 設 であっても 屋 外 にとどまるよりも 避 難 効 果 は 大 2
核 爆 発 ( 兵 器 )の 人 体 への 影 響 爆 風 破 片 にあたる 身 体 が 飛 ばされる 熱 線 閃 光 熱 傷 火 災 放 射 線 早 期 ( 放 射 線 傷 害 だけで 即 死 はない) 晩 期 爆 風 と 衝 撃 初 期 放 射 線 ガンマ 線 中 性 子 線 熱 線 残 留 放 射 線 ガンマ 線 ベータ 線 ( 電 子 ) 7の 法 則 残 留 放 射 線 の 累 積 線 量 は 7 時 間 ごとに1/10 ずつ 減 衰 する したがって 地 下 施 設 に2 日 間 (49 時 間 ) 退 避 する ことにより 放 射 線 量 が 当 初 の 数 値 から1/100に 減 衰 する 3
遮 蔽 における 効 果 について1 原 爆 投 下 (1945.8.6) 後 広 島 における20 日 後 の 平 均 半 数 生 存 距 離 出 典 : 核 兵 器 の 効 果 (1977) 爆 心 地 からの 距 離 (km) 全 体 1.28 コンクリートビル 0.19 学 校 ( 校 舎 内 ) 0.72 学 校 ( 校 庭 ) 2.08 ( 米 国 防 総 省 とエネルギー 省 がまとめたものを 翻 訳 したもの) 注 1マイルを1.6kmで 算 出 1 屋 外 ( 校 庭 )にいた 者 よりも 屋 内 にいた 者 は 爆 心 地 から 近 くても 生 存 2 校 舎 ( 木 造 ) 内 にいた 者 よりも コンクリートビル 内 にいた 者 は 爆 心 地 から 近 くても 生 存 当 時 の 広 島 における 地 下 施 設 内 にいた 者 についてのデータが 十 分 に 存 在 しないが 爆 風 や 熱 線 を 直 接 受 ける 屋 外 や 地 上 施 設 内 よりも 地 下 施 設 内 の 方 が 避 難 効 果 は 大 きいと 考 えられる 屋 外 < 木 造 施 設 < コンクリート 造 りの 施 設 < 地 下 施 設 4
遮 蔽 における 効 果 について2 米 軍 による 核 実 験 における 建 物 や 地 下 への 避 難 効 果 構 造 物 線 量 透 過 係 数 ( 屋 外 と 比 較 して 放 射 線 暴 露 量 を 減 量 できる 比 率 ) 地 下 室 0.05 ~ 0.1 コンクリートブロック 構 造 シェルター 壁 厚 4.5インチ( 約 12センチ) 壁 厚 9インチ( 約 23センチ) 壁 厚 12インチ( 約 30センチ) 壁 厚 24インチ( 約 61センチ) 0.07 ~ 0.9 0.007~0.09 0.001~0.03 0.0001~0.002 フレームハウス( 木 造 ) 0.3 ~ 0.8 3フィート( 約 90センチ) 地 下 シェルター 0.0002 出 典 : 核 兵 器 の 効 果 (1977) ( 米 国 防 総 省 とエネルギー 省 がまとめたものを 翻 訳 したもの) 注 : コンクリートブロック 構 造 シェルター 壁 厚 4.5インチについては 国 民 保 護 室 で 試 算 放 射 線 の 透 過 係 数 を 比 較 すると 条 件 により 異 なるものの 木 造 よりはコンク リート 造 の 建 物 地 上 よりは 地 下 の 方 が 被 ばく 量 を 軽 減 することが 可 能 木 造 施 設 < コンクリート 造 りの 施 設 < 地 下 施 設 5
避 難 施 設 に 必 要 となる 機 能 開 口 部 防 護 及 び 構 造 の 補 強 外 壁 等 の 補 強 外 壁 材 の 補 強 内 壁 材 の 補 強 家 具 などの 固 定 扉 や 窓 の 補 強 飛 散 防 止 シートを 貼 付 雨 戸 や 二 重 サッシの 設 置 目 張 り 用 ガムテープ 放 射 線 被 ばくを 軽 減 する 機 能 外 壁 等 の 補 強 外 壁 材 の 補 強 内 壁 材 の 補 強 放 射 線 量 の 測 定 機 器 換 気 扇 への 高 性 能 フィルターの 貼 付 除 染 機 能 入 口 で 除 染 するスペースの 確 保 中 性 洗 剤 スポンジやガーゼ 汚 染 物 を 収 納 する 袋 着 替 え 放 射 線 を 洗 浄 する 水 汚 染 された 水 を 入 れるタンク 情 報 収 集 テレビ ラジオ パソコン 等 退 避 時 の 生 活 機 能 ( 備 蓄 ) 簡 易 トイレ 飲 料 水 食 料 ( 数 日 分 ) 常 備 薬 応 急 救 護 セット( 熱 傷 などの 応 急 救 護 用 のガーゼ 等 を 用 意 ) 寝 具 毛 布 ミルク おむつ 懐 中 電 灯 その 他 避 難 施 設 に 求 められる 機 能 や 工 夫 マスクをする 避 難 に 際 しての 工 夫 換 気 扇 や 窓 を 閉 じる 一 番 気 密 性 の 高 い 場 所 を 把 握 する 人 の 出 入 りは 最 小 限 に 抑 える マスクをする 折 りたたんだハンカチ 等 を 口 や 鼻 にあてる 長 袖 長 ズボンなどを 着 用 し 避 難 する 声 を 掛 け 合 って 情 報 を 伝 達 する ガス 水 道 換 気 扇 を 止 める 要 援 護 者 への 手 助 け 混 乱 防 止 のため 繰 り 返 し 広 報 する 6
参 考 1 放 射 線 に 関 する 指 標 全 身 被 ばくによる 放 射 線 障 害 ( 出 典 : 今 井 靖 子 編 放 射 能 と 人 体 (1999)) 線 量 ( 単 位 :msv(ミリシーヘ ルト)) 250 以 下 500 1000 1500 2000 3000 4000 症 状 ほとんど 症 状 なし リンパ 球 の 一 時 的 現 象 吐 き 気 倦 怠 感 リンパ 球 著 しく 減 少 半 数 の 人 が 放 射 線 宿 酔 ( 二 日 酔 い 状 態 ) 長 期 的 な 白 血 球 の 減 少 一 時 的 な 脱 毛 30 日 以 内 に 半 数 の 人 が 死 亡 広 島 における 原 爆 爆 心 地 1kmにおける 被 ばく 線 量 ( 出 典 : 高 田 純 世 界 の 放 射 線 被 曝 地 調 査 (2002) ガンマ 線 : 4000mSv 中 性 子 : 2000mSv 原 子 力 施 設 等 の 防 災 対 策 について 昭 和 55 年 6 月 ( 平 成 14 年 11 月 一 部 改 定 ) 予 測 線 量 ( 単 位 :msv(ミリシーヘ ルト)) 外 部 被 ばく 内 部 被 ばく 防 護 対 策 の 内 容 10~50 100~500 住 民 は 自 宅 等 の 屋 内 へ 退 避 すること その 際 窓 等 を 閉 め 気 密 性 に 配 慮 すること 50 以 上 500 以 上 住 民 は 指 示 に 従 いコンクリート 建 屋 の 屋 内 に 退 避 するか または 避 難 すること 7
参 考 2 基 本 指 針 における 核 攻 撃 への 対 処 ( 抜 粋 引 用 ) 対 応 核 兵 器 を 用 いた 攻 撃 ( 以 下 核 攻 撃 という )による 被 害 は 当 初 は 主 に 核 爆 発 に 伴 う 熱 線 爆 風 及 び 初 期 核 放 射 線 によって その 後 は 放 射 性 降 下 物 や 中 性 子 誘 導 放 射 能 による 残 留 放 射 線 によって 生 ずる 核 爆 発 によって1 熱 線 爆 風 及 び 初 期 核 放 射 線 が 発 生 し 物 質 の 燃 焼 建 造 物 の 破 壊 放 射 能 汚 染 の 被 害 を 短 時 間 にもたらす 残 留 放 射 線 は 2 爆 発 時 に 生 じた 放 射 能 をもった 灰 からの 放 射 線 と 3 初 期 核 放 射 線 を 吸 収 した 建 築 物 や 土 壌 から 発 する 放 射 線 に 区 分 される このうち1 及 び3は 爆 心 地 周 辺 において 被 害 をもたらすが 2の 灰 ( 放 射 性 降 下 物 )は 爆 心 地 付 近 から 降 下 し 始 め 逐 次 風 下 方 向 に 拡 散 降 下 し て 被 害 範 囲 を 拡 大 させる このため 熱 線 による 熱 傷 や 放 射 線 障 害 等 核 兵 器 特 有 の 傷 病 に 対 する 医 療 が 必 要 となる 放 射 性 降 下 物 は 放 射 能 をもった 灰 であり 爆 発 による 上 昇 気 流 によって 上 空 に 吸 い 上 げられ 拡 散 降 下 するため 放 射 性 降 下 物 による 被 害 は 一 般 的 に は 熱 線 や 爆 風 による 被 害 よりも 広 範 囲 の 地 域 に 拡 大 することが 想 定 される 放 射 性 降 下 物 が 皮 膚 に 付 着 することによる 外 部 被 ばくにより あるいはこれを 吸 飲 することや 放 射 性 降 下 物 によって 汚 染 された 飲 料 水 や 食 物 を 摂 取 することによる 内 部 被 ばくにより 放 射 線 障 害 が 発 生 するおそれがある したがって 避 難 に 当 たっては 風 下 を 避 け 手 袋 帽 子 雨 ガッパ 等 によって 放 射 性 降 下 物 による 外 部 被 ばくを 抑 制 するほか 口 及 び 鼻 を 汚 染 されていない タオル 等 で 保 護 することや 汚 染 された 疑 いのある 水 や 食 物 の 摂 取 を 避 けるとともに 安 定 ヨウ 素 剤 の 服 用 等 により 内 部 被 ばくの 低 減 に 努 める 必 要 がある また 汚 染 地 域 への 立 入 制 限 を 確 実 に 行 い 避 難 の 誘 導 や 医 療 にあたる 要 員 の 被 ばく 管 理 を 適 切 にすることが 重 要 である ダーティボムは 爆 薬 と 放 射 性 物 質 を 組 み 合 わせたもので 核 兵 器 に 比 して 小 規 模 ではあるが 爆 薬 による 爆 発 の 被 害 と 放 射 能 による 被 害 をもたらすことか ら これらに 対 する 対 処 が 必 要 となる 避 難 に 当 たって 配 慮 すべきもの 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 は 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 避 難 住 民 の 誘 導 を 行 う これらの 機 関 が 避 難 住 民 を 誘 導 する 際 には 風 下 方 向 を 避 けるとともに 皮 膚 の 露 出 を 極 力 抑 えるため 手 袋 帽 子 ゴーグル 雨 ガッパ 等 を 着 用 させること マスクや 折 りたたんだハンカチ 等 を 口 及 び 鼻 にあてさせることなどに 留 意 するものとする 核 爆 発 に 伴 う 熱 線 爆 風 等 による 直 接 の 被 害 を 受 ける 地 域 については 対 策 本 部 長 は 攻 撃 当 初 の 段 階 は 爆 心 地 周 辺 から 直 ちに 離 れ 地 下 施 設 等 に 避 難 し 放 射 性 ヨウ 素 による 体 内 汚 染 が 予 想 されるときは 安 定 ヨウ 素 剤 を 服 用 するなどの 指 示 をすることとし 一 定 時 間 経 過 後 放 射 線 の 影 響 を 受 けない 安 全 な 地 域 に 避 難 させるものとする 核 爆 発 に 伴 う 熱 線 爆 風 等 による 直 接 の 被 害 は 受 けないものの 放 射 性 降 下 物 からの 放 射 線 による 被 害 を 受 けるおそれがある 地 域 については 対 策 本 部 長 は 放 射 線 の 影 響 を 受 けない 安 全 な 地 域 に 避 難 するよう 指 示 するものとする 放 射 性 降 下 物 による 外 部 被 ばくを 最 小 限 に 抑 えるため 関 係 機 関 は 風 下 を 避 けて 風 向 きとなるべく 垂 直 方 向 に 避 難 させるものとする ダーティボムによる 攻 撃 の 場 合 は 対 策 本 部 長 は 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 から 直 ちに 離 れ できるだけ 近 傍 の 地 下 施 設 等 に 避 難 するよう 指 示 するものとす る 対 処 核 攻 撃 等 による 災 害 が 発 生 した 場 合 対 策 本 部 は 関 係 機 関 による 核 攻 撃 等 の 概 略 位 置 及 び 放 射 能 による 汚 染 の 範 囲 に 関 する 情 報 を 集 約 し 汚 染 の 範 囲 を 特 定 するものとする 内 閣 総 理 大 臣 の 指 揮 都 道 府 県 知 事 からの 協 力 要 請 等 により 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 は 対 策 本 部 長 の 調 整 のもと 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 被 ばく 線 量 の 管 理 を 行 いつつ 可 能 な 限 り 迅 速 に 救 助 救 急 活 動 等 を 行 うとともに 汚 染 物 質 に 関 する 情 報 を 保 健 所 地 方 衛 生 研 究 所 消 防 機 関 医 療 機 関 等 の 関 係 機 関 と 共 有 するものとする また 市 町 村 長 都 道 府 県 知 事 警 察 官 海 上 保 安 官 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 の 自 衛 官 は 警 戒 区 域 の 設 定 等 の 措 置 を 講 ずるものとする 内 閣 総 理 大 臣 は 放 射 性 降 下 物 の 把 握 等 に 必 要 な 技 術 的 事 項 に 関 し 必 要 に 応 じ 原 子 力 安 全 委 員 会 に 助 言 を 求 めるものとする 8
生 物 化 学 兵 器 攻 撃 資 料 2-2 生 物 兵 器 攻 撃 基 本 指 針 における 生 物 兵 器 攻 撃 の 際 の 避 難 のポイント( 国 民 保 護 室 で 整 理 ) 特 徴 潜 伏 期 間 に 感 染 者 が 移 動 することにより 生 物 剤 の 散 布 が 判 明 したときには 既 に 被 害 が 拡 大 している 可 能 性 がある 使 用 される 生 物 剤 の 特 性 によって 二 次 感 染 の 被 害 が 拡 大 する おそれがある 生 物 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 又 はそのおそれがある 場 合 (ex 炭 疽 菌 ボツリヌス 菌 ) 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 又 はそのおそれがある 場 所 から 直 ちに 離 れ 外 気 からの 密 閉 性 の 高 い 屋 内 の 部 屋 又 は 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 へ 避 難 ヒトや 動 物 を 媒 体 とする 生 物 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 (ex 天 然 痘 ペスト) 攻 撃 が 行 われた 時 期 場 所 等 の 特 定 が 通 常 困 難 関 係 機 関 は 住 民 を 避 難 させるのではなく 感 染 者 を 入 院 させて 治 療 するなどの 措 置 を 講 ずる その 他 の 人 は 自 宅 で 情 報 収 集 し 自 治 体 の 指 示 に 従 って 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 へ 避 難 医 療 機 関 ワクチン 接 種 予 防 接 種 1
化 学 兵 器 攻 撃 基 本 指 針 における 化 学 兵 器 攻 撃 の 際 の 避 難 のポイント( 国 民 保 護 室 で 整 理 ) 特 徴 一 般 的 に 化 学 剤 は 地 形 気 象 などの 影 響 を 受 けて 風 下 方 向 に 拡 散 し 空 気 よりも 重 いサリンなどの 神 経 剤 は 地 をはうように 広 がる 汚 染 のおそれのある 人 汚 染 した 人 ( 災 害 発 生 現 場 の 近 くにいた 人 ) 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 又 はそのおそれがある 場 所 から 直 ちに 離 れ 外 気 からの 密 閉 性 の 高 い 屋 内 の 部 屋 又 は 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 に 避 難 し 除 染 を 行 う その 後 症 状 が 現 れ たりしたら 病 院 搬 送 や 救 急 処 置 ( 拮 抗 剤 の 投 与 )などを 行 う 屋 外 にいた 人 外 気 からの 密 閉 性 の 高 い 屋 内 の 部 屋 や 風 上 の 高 台 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 への 避 難 自 治 体 の 指 示 に 従 って 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 へ 避 難 2
避 難 施 設 についてのポイント 消 防 研 究 所 の 調 査 によれば 建 物 の 隙 間 であるドア 枠 換 気 扇 排 気 口 窓 枠 エアコン スリーブ 等 に 目 張 り 等 の 措 置 を 講 じることにより サリン 等 の 剤 の 進 入 を 防 ぎ 気 密 性 を 高 め ることが 可 能 となることから 屋 内 への 退 避 が 有 効 また 当 該 措 置 を 講 じることにより 自 宅 での 退 避 も 有 効 自 宅 退 避 のメリット ドアの 開 け 閉 めなど 人 の 出 入 りを 抑 えることができる テレビ ラジオ インターネット 等 を 用 いて 情 報 収 集 ができる 手 洗 いやうがいのため 水 道 が 活 用 できる 食 糧 飲 料 水 薬 品 等 の 備 蓄 が 期 待 できる 隙 間 風 と 屋 内 濃 度 の 時 間 変 化 屋 内 濃 度 目 張 り 等 により 換 気 回 数 (1 時 間 に 隙 間 風 が 入 る 回 数 )を 減 少 させ ると サリン 等 の 剤 の 屋 内 濃 度 も 減 少 出 典 : 国 民 保 護 法 に 係 る 避 難 施 設 の 指 定 に 関 する 調 査 研 究 ( 平 成 17 年 3 月 独 立 行 政 法 人 消 防 研 究 所 ) 3
避 難 施 設 に 求 められる 機 能 や 工 夫 避 難 施 設 に 必 要 となる 機 能 気 密 性 ( 空 気 感 染 の 遮 断 ) 窓 の 機 能 向 上 雨 戸 や 二 重 サッシを 設 置 換 気 扇 などに 高 性 能 フィルターの 貼 付 目 張 り 用 ガムテープ 消 毒 除 染 機 能 入 口 で 除 染 するスペースの 確 保 汚 染 物 を 収 納 する 袋 着 替 え 洗 浄 する 水 汚 染 された 水 をためるタンク 情 報 収 集 テレビ ラジオ パソコン 等 退 避 時 の 生 活 機 能 ( 備 蓄 ) 簡 易 トイレ 飲 料 水 食 料 ( 数 日 分 ) 常 備 薬 応 急 救 護 セット 寝 具 毛 布 ミルク おむつ 懐 中 電 灯 その 他 避 難 に 際 しての 工 夫 換 気 扇 や 給 気 口 窓 を 閉 鎖 する 一 番 気 密 性 の 高 い 場 所 を 把 握 する 人 の 出 入 りは 最 小 限 に 抑 える マスクをする 折 りたたんだハンカチ 等 を 口 や 鼻 にあてる 手 洗 いうがいをする マスクをする 長 袖 長 ズボンなどを 着 用 して 避 難 する 声 を 掛 け 合 って 情 報 を 伝 達 する 要 援 護 者 への 手 助 け 混 乱 防 止 のため 繰 り 返 し 広 報 する 旅 行 者 等 を 考 慮 しホテルなどと 連 携 する 4
参 考 1 生 物 兵 器 テロの 可 能 性 が 高 い 感 染 症 について ( 平 成 13 年 10 月 15 日 厚 生 労 働 省 ) 天 然 痘 天 然 痘 ウイルスによる 感 染 症 7~17 日 の 潜 伏 期 の 後 倦 怠 感 発 熱 頭 痛 といった 前 駆 症 状 にて 発 病 し 2~3 日 後 に 特 徴 的 な 発 疹 が 出 現 する 人 から 人 へは 飛 沫 感 染 し この 感 染 力 は 発 症 後 1 週 間 以 内 の 患 者 からのものが 最 も 大 きい ワ クチンが 極 めて 有 効 であり 接 種 後 少 なくとも5 年 間 有 効 とされる さらに 感 染 後 4 日 以 内 に 投 与 すると 発 症 を 防 いだり 重 症 化 を 抑 えることができるという 観 点 から 感 染 後 の 投 与 も 有 意 義 である ペスト ペスト 菌 による 感 染 症 で 感 染 症 法 上 第 1 類 に 分 類 されている 生 物 剤 として 散 布 された 場 合 については 肺 ペストの 可 能 性 が 高 い 病 原 体 を 吸 入 後 1~6 日 の 潜 伏 期 を 経 て 高 熱 頭 痛 咳 そう 血 痰 等 の 症 状 が 急 激 に 発 症 する 肺 炎 は 急 速 に 進 行 し 呼 吸 不 全 に 陥 る 敗 血 症 に 至 ることもある 無 治 療 であるとほぼ100%が 死 亡 するが 肺 ペストの 場 合 人 から 人 へ 飛 沫 感 染 する 症 状 出 現 後 早 期 に 抗 生 物 質 を 投 与 する ペスト 菌 は 熱 に 弱 く55 15 分 の 暴 露 で 死 滅 し 日 光 下 でも 数 時 間 以 内 で 死 滅 する 炭 疽 菌 炭 疽 菌 による 感 染 症 感 染 症 法 上 第 4 類 に 分 類 されている 感 染 部 位 により 肺 炭 疽 皮 膚 炭 疽 腸 炭 疽 の3 種 類 に 分 け られる 肺 炭 疽 は 芽 胞 を 吸 入 した 場 合 に 起 こる 多 くは1~7 日 程 度 の 潜 伏 期 の 後 感 冒 様 症 状 で 発 病 するが 数 日 後 突 然 症 状 が 悪 化 し 呼 吸 困 難 チアノーゼ 痙 攣 が 起 こり 最 終 的 に 死 に 至 る 無 治 療 では90% 以 上 の 致 死 率 である 炭 疽 菌 は 培 養 が 容 易 で その 芽 胞 は 日 光 や 熱 消 毒 剤 に 非 常 に 強 い 炭 疽 菌 感 染 症 は 人 から 人 への 感 染 はないため 感 染 者 の 隔 離 の 必 要 はない 感 染 後 抗 生 物 質 により 治 療 が 可 能 な 疾 患 である ボツリヌス 症 ボツリヌス 菌 毒 素 により 起 こる 乳 児 ボツリヌス 症 は 感 染 症 法 上 第 4 類 に 分 類 されている 生 物 剤 として 考 えた 場 合 空 気 中 に 散 布 方 法 の 他 水 食 料 へ 混 入 することも 考 えられる 人 から 人 への 感 染 はないので 患 者 隔 離 の 必 要 はない 抗 血 清 の 早 期 投 与 呼 吸 管 理 を 含 む 対 症 療 法 も 有 効 である 非 常 に 強 い 毒 性 を 持 つものであるが 安 定 性 は 低 い 空 気 中 では12 時 間 以 内 で 日 光 下 では1~3 時 間 で 毒 性 を 失 う また 熱 にも 弱 く 80 30 分 間 で 失 活 する 通 常 の 水 道 水 残 留 濃 度 では 20 分 間 で84%が 失 活 する 5
参 考 2 代 表 的 な 有 毒 化 学 剤 の 種 類 性 状 等 神 経 剤 サリン タブン ソマン VX 作 用 速 度 極 めて 速 い 症 状 1 瞳 孔 の 収 縮 により 眼 が 見 えなくなる 2 激 しい 発 汗 嘔 吐 ふるえ 等 を 起 こす 3 けいれん ひきつけ 昏 睡 等 が 起 き 呼 吸 が 停 止 する 処 置 等 1 洗 顔 し 新 鮮 な 場 所 に 移 動 する 2 アトロピン 及 びオキシム 剤 の 注 射 3 人 工 呼 吸 の 実 施 4 石 けん 水 個 人 用 除 染 具 等 で 除 染 窒 息 性 肺 刺 激 剤 ホスゲン ジホスゲン 作 用 速 度 速 い 症 状 1 咳 が 出 て 胸 部 の 圧 迫 を 感 じる 2 吐 き 気 嘔 吐 頭 痛 を 起 こす 3 呼 吸 困 難 を 起 こし ショック 状 態 になる 処 置 等 1 体 を 暖 め 安 静 にする 2 応 急 処 置 として 酸 素 吸 入 を 行 う びらん 剤 マスタードガス ルイサイト 作 用 速 度 マスタードガスは 遅 い ルイサイトは 速 い 症 状 1 眼 は 充 血 痛 みを 起 こし 涙 が 出 る 2 皮 膚 は 発 赤 し 水 泡 びらんを 生 じる 3 呼 吸 器 官 に 炎 症 を 起 こし 肺 炎 になる 処 置 等 1 洗 顔 を 繰 り 返 し バル 目 薬 を 使 用 2 皮 膚 に 付 着 した 剤 をつまみ 取 り 石 けん 水 個 人 用 除 染 具 等 で 除 染 窒 息 性 化 学 物 質 塩 化 シアン 青 酸 作 用 速 度 極 めて 速 い 症 状 1 眼 や 鼻 喉 に 刺 激 性 の 痛 みを 感 ずる 2 頭 痛 めまい 吐 き 気 を 起 こす 3 胸 部 に 圧 迫 感 呼 吸 困 難 けいれんを 起 こす 処 置 等 1 亜 硝 酸 アミルによる 蒸 気 の 吸 入 2 用 手 人 工 呼 吸 法 の 実 施 テロ 災 害 に 対 する 消 防 活 動 テキスト ( 平 成 14 年 3 月 消 防 庁 )より 抜 粋 6
参 考 3 基 本 指 針 における 生 物 兵 器 攻 撃 への 対 処 ( 抜 粋 引 用 ) 対 応 生 物 剤 は 人 に 知 られることなく 散 布 することが 可 能 であり また 発 症 するまでの 潜 伏 期 間 に 感 染 者 が 移 動 することにより 生 物 剤 が 散 布 されたと 判 明 したときには 既 に 被 害 が 拡 大 している 可 能 性 がある 生 物 剤 による 被 害 は 使 用 される 生 物 剤 の 特 性 特 にヒトからヒトへの 感 染 力 ワクチンの 有 無 既 に 知 られている 生 物 剤 か 否 か 等 により 被 害 の 範 囲 が 異 なるが ヒトを 媒 体 とする 生 物 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 には 二 次 感 染 により 被 害 が 拡 大 すること が 考 えられる 厚 生 労 働 省 を 中 心 とした 一 元 的 情 報 収 集 データ 解 析 等 サーベイランス( 疾 病 監 視 )により 感 染 源 及 び 汚 染 地 域 を 特 定 し 感 染 源 となった 病 原 体 の 特 性 に 応 じた 医 療 活 動 まん 延 防 止 を 行 うことが 重 要 である 避 難 に 当 たって 配 慮 すべきもの 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 は 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 避 難 住 民 の 誘 導 を 行 う これらの 機 関 が 避 難 住 民 を 誘 導 する 際 には 風 下 方 向 を 避 けるとともに 皮 膚 の 露 出 を 極 力 抑 えるため 手 袋 帽 子 ゴーグル 雨 ガッパ 等 を 着 用 させること マスクや 折 りたたんだハンカチ 等 を 口 及 び 鼻 にあてさせることなどに 留 意 するものとする 生 物 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 又 はそのおそれがある 場 合 は 対 策 本 部 長 は 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 又 はそのおそれ がある 場 所 から 直 ちに 離 れ 外 気 からの 密 閉 性 の 高 い 屋 内 の 部 屋 又 は 感 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 に 避 難 するよう 指 示 する ものとする ヒトや 動 物 を 媒 体 とする 生 物 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 は 攻 撃 が 行 われた 時 期 場 所 等 の 特 定 が 通 常 困 難 であり 関 係 機 関 は 住 民 を 避 難 させるのではなく 感 染 者 を 入 院 させて 治 療 するなどの 措 置 を 講 ずるものとする 対 処 生 物 剤 による 攻 撃 による 災 害 の 発 生 のおそれがあると 内 閣 総 理 大 臣 が 認 める 場 合 又 は 災 害 が 発 生 した 場 合 内 閣 総 理 大 臣 の 指 揮 都 道 府 県 知 事 からの 協 力 要 請 等 により 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 は 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 汚 染 の 原 因 物 質 の 特 定 のため 適 宜 検 知 を 実 施 し その 情 報 を 保 健 所 地 方 衛 生 研 究 所 消 防 機 関 医 療 機 関 等 の 関 係 機 関 で 共 有 するものとする なお 都 道 府 県 の 区 域 を 越 える 広 域 的 な 災 害 に 対 して 迅 速 に 対 応 するため 保 健 所 地 方 衛 生 研 究 所 等 の 機 関 は 都 道 府 県 の 区 域 を 越 えた 連 携 体 制 を 平 素 から 構 築 するよう 努 めるも のとする 都 道 府 県 は 患 者 の 移 送 を 実 施 するものとする 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 は その 対 処 要 員 にワクチン 接 種 を 行 うなど 所 要 の 防 護 措 置 を 講 じた 上 で 都 道 府 県 の 行 う 移 送 の 協 力 をするものとする 厚 生 労 働 省 及 び 都 道 府 県 は 情 報 収 集 データ 解 析 疫 学 調 査 関 係 者 へのデータ 提 供 及 び 公 開 を 行 うサーベイランス( 疾 病 監 視 )の 結 果 等 により 汚 染 地 域 の 範 囲 及 び 感 染 源 を 特 定 するものとする 市 町 村 長 都 道 府 県 知 事 警 察 官 海 上 保 安 官 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 の 自 衛 官 は 警 戒 区 域 の 設 定 等 の 措 置 を 講 ずるものとす る 保 健 所 は 都 道 府 県 警 察 等 の 関 係 機 関 と 連 携 し 消 毒 剤 除 染 機 材 等 の 装 備 を 用 いて 消 毒 等 の 措 置 を 講 ずるものとする 7
参 考 4 基 本 指 針 における 化 学 兵 器 攻 撃 への 対 処 ( 抜 粋 引 用 ) 特 徴 一 般 に 地 形 気 象 等 の 影 響 を 受 けて 風 下 方 向 に 拡 散 し 空 気 より 重 いサリン 等 の 神 経 剤 は 下 をはうように 広 がる また 特 有 のにおいがあるもの 無 臭 のもの 等 その 性 質 は 化 学 剤 の 種 類 によって 異 なる このため 国 地 方 公 共 団 体 等 関 係 機 関 の 連 携 の 下 原 因 物 質 の 検 知 及 び 汚 染 地 域 の 特 定 又 は 予 測 を 適 切 にして 住 民 を 安 全 な 風 上 の 高 台 に 誘 導 する 等 避 難 措 置 を 適 切 にするとともに 汚 染 者 については 可 能 な 限 り 除 染 し 原 因 物 質 の 特 性 に 応 じた 救 急 医 療 を 行 うことが 重 要 である また 化 学 剤 は そのままでは 分 解 消 滅 しないため 汚 染 された 地 域 を 除 染 し て 当 該 地 域 から 原 因 物 質 を 取 り 除 くことが 重 要 である 避 難 に 当 たって 配 慮 すべきもの 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 は 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 避 難 住 民 の 誘 導 を 行 う これらの 機 関 が 避 難 住 民 を 誘 導 する 際 には 風 下 方 向 を 避 けるとともに 皮 膚 の 露 出 を 極 力 抑 えるため 手 袋 帽 子 ゴー グル 雨 ガッパ 等 を 着 用 させること マスクや 折 りたたんだハンカチ 等 を 口 及 び 鼻 にあてさせることなどに 留 意 するものとする 化 学 剤 による 攻 撃 が 行 われた 場 合 又 はそのおそれがある 場 合 は 対 策 本 部 長 は 武 力 攻 撃 が 行 われた 場 所 又 はそのお それがある 場 所 から 直 ちに 離 れ 外 気 からの 密 閉 性 の 高 い 屋 内 の 部 屋 又 は 風 上 の 高 台 など 汚 染 のおそれのない 安 全 な 地 域 に 避 難 するよう 指 示 するものとする 化 学 剤 は 一 般 的 に 空 気 より 重 いため 関 係 機 関 は 可 能 な 限 り 高 所 に 避 難 させるものとする 対 処 化 学 剤 による 攻 撃 による 災 害 の 発 生 のおそれがあると 内 閣 総 理 大 臣 が 認 める 場 合 又 は 災 害 が 発 生 した 場 合 内 閣 総 理 大 臣 の 指 揮 都 道 府 県 知 事 からの 協 力 要 請 等 により 消 防 機 関 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 は 防 護 服 を 着 用 する 等 隊 員 の 安 全 を 図 るための 措 置 を 講 じた 上 で 迅 速 な 原 因 物 質 の 特 定 のため 適 宜 検 知 を 実 施 し その 情 報 を 保 健 所 地 方 衛 生 研 究 所 消 防 機 関 医 療 機 関 等 の 関 係 機 関 で 共 有 し 汚 染 地 域 の 範 囲 の 特 定 被 災 者 の 救 助 救 急 活 動 及 び 除 染 等 汚 染 の 拡 大 の 防 止 のための 措 置 を 講 ずるものとする 市 町 村 長 都 道 府 県 知 事 警 察 官 海 上 保 安 官 及 び 自 衛 隊 の 部 隊 等 の 自 衛 官 は 警 戒 区 域 の 設 定 等 の 措 置 を 講 ずるもの とする 8
弾 道 ミサイル 攻 撃 資 料 2ー3 特 徴 基 本 指 針 における 弾 道 ミサイル 攻 撃 の 際 の 避 難 のポイント( 国 民 保 護 室 で 整 理 ) 発 射 の 兆 候 を 事 前 に 察 知 した 場 合 でも 発 射 された 段 階 で 攻 撃 目 標 を 特 定 することは 極 め て 困 難 極 めて 短 時 間 で 着 弾 が 予 想 され 弾 道 の 種 類 を 着 弾 前 に 特 定 することが 困 難 できる 限 り 近 傍 のコンクリート 造 り 等 の 堅 牢 な 施 設 や 建 築 物 の 地 階 地 下 街 地 下 駅 舎 等 の 地 下 施 設 に 避 難 させるものとする 弾 頭 の 種 類 着 弾 後 弾 頭 の 種 類 に 応 じた 避 難 措 置 の 指 示 通 常 弾 頭 核 弾 頭 生 物 剤 化 学 剤 資 料 2-1 資 料 2-2 P2 避 難 施 設 についてのポイント 1
避 難 施 設 についてのポイント 弾 道 ミサイル 着 弾 後 の 爆 風 については 資 料 2-1 遮 蔽 にお ける 効 果 について1 に 従 い 被 害 軽 減 の 観 点 から 以 下 の 避 難 がより 効 果 的 1 屋 外 より 地 上 の 屋 内 施 設 2 地 上 の 屋 内 施 設 では 木 造 施 設 よりコンクリート 造 施 設 3 地 上 の 屋 内 施 設 より 地 下 施 設 屋 外 < 木 造 施 設 < コンクリート 造 施 設 < 地 下 可 能 であれば 地 下 施 設 に 避 難 することが 望 ましいが 木 造 施 設 あっても 屋 外 にとどまるよりも 避 難 効 果 は 大 2
避 難 施 設 に 求 められる 機 能 や 工 夫 避 難 施 設 に 必 要 となる 機 能 開 口 部 防 護 及 び 構 造 の 補 強 外 壁 等 の 補 強 外 壁 材 の 補 強 内 壁 材 の 補 強 扉 や 窓 の 機 能 向 上 飛 散 防 止 シート 補 強 用 ガムテープ 情 報 収 集 テレビ ラジオ パソコン 等 退 避 時 の 生 活 機 能 ( 備 蓄 ) 簡 易 トイレ 飲 料 水 食 料 ( 数 日 分 ) 常 備 薬 家 具 などの 固 定 雨 戸 や 二 重 サッシの 設 置 応 急 救 護 セット 寝 具 毛 布 ミルク おむつ 懐 中 電 灯 その 他 避 難 に 際 しての 工 夫 カーテンを 閉 める 開 口 部 を 避 けて 伏 せる 一 番 頑 丈 な 場 所 を 把 握 する 声 を 掛 け 合 って 情 報 を 伝 達 する ガス 水 道 換 気 扇 を 止 める 要 援 護 者 への 手 助 け 混 乱 防 止 のため 繰 り 返 し 広 報 する 3
参 考 1 イスラエルが 国 民 に 配 布 している 弾 道 ミサイルに 対 する 対 応 In the event of a genuine alert Information on Civil Defense for the Family 冊 子 の 主 な 記 載 内 容 サイレンを 聞 いた 場 合 の 対 応 1 緊 急 サイレンであることの 確 認 2 火 器 類 等 の 使 用 停 止 3 窓 やドアの 閉 鎖 4 防 護 スペースへの 移 動 5テープ 類 による 隙 間 の 封 鎖 6ガスマスクの 装 着 7ラジオ 又 はテレビの 聴 取 シェルターがない 場 合 の 防 護 スペースの 確 保 の 方 策 1 部 屋 の 選 択 ( 適 度 の 広 さを 有 し 外 壁 との 接 点 が 可 能 な 限 り 少 ない 一 つのドアと 窓 しかない 爆 風 に 弱 い 大 き な 窓 がないという 条 件 を 満 たす 部 屋 を 選 択 ) 2 窓 の 補 強 窓 の 密 封 ( 一 定 の 厚 みのプラスチックの 粘 着 シート 等 により 窓 の 補 強 や 密 封 を 行 い 防 護 を 強 化 ) 3ドアの 密 閉 (ドアの 隙 間 や 鍵 穴 にテープを 貼 付 ドアと 床 の 隙 間 に 濡 れたタオルを 敷 く) このほか 緊 急 時 における 子 供 の 取 扱 い 方 防 護 スペースの 管 理 事 項 ガスマスクの 取 扱 い 方 等 について 記 載 平 成 19 年 3 月 5 日 第 11 回 地 方 公 共 団 体 の 危 機 管 理 に 関 する 懇 談 会 資 料 1 消 防 庁 国 民 保 護 室 イスラエルにおける 国 民 保 護 制 度 及 びミサイル ロケット 攻 撃 への 対 応 より 4
参 考 2 湾 岸 戦 争 時 のイスラエルにおける 弾 道 ミサイル 被 害 湾 岸 戦 争 時 のイスラエルにおける 弾 道 ミサイル 被 害 被 弾 数 6 週 間 で 約 40 発 (1 日 1 発 未 満 ) うち 1/18と1/25に8 発 ずつ サウジアラビア 等 他 地 域 分 を 含 めると80 発 程 度 発 射 ほぼ 全 土 に 着 弾 したが 特 に 人 口 260 万 人 のテルアビブ 都 市 圏 域 に 集 中 (24 発 2 日 に1 発 程 度 ) 弾 頭 全 て 通 常 弾 頭 当 初 は 弾 頭 に 化 学 兵 器 が 搭 載 される 懸 念 もあったが 結 果 として 全 て 通 常 弾 頭 であった(250kg~500kgのペイロードといわれる) 死 傷 者 数 死 者 2 名 負 傷 者 200 名 強 このほか 心 臓 発 作 による 死 者 5 名 ガスマスクの 取 扱 ミスによる 死 者 が7 名 恐 怖 による 精 神 障 害 を 受 けたものが 約 500 名 いたとされる 建 物 被 害 6,000 強 の 家 屋 1,300のビルが 被 災 通 常 兵 器 (TNT)であったこと 火 気 使 用 の 自 粛 のため 火 災 被 害 は 少 ない (ガス 引 火 による 爆 発 はあったとの 報 道 ) 米 国 国 防 総 省 HPより 平 成 19 年 3 月 5 日 第 11 回 地 方 公 共 団 体 の 危 機 管 理 に 関 する 懇 談 会 資 料 1 消 防 庁 国 民 保 護 室 イスラエルにおける 国 民 保 護 制 度 及 びミサイル ロケット 攻 撃 への 対 応 より 5
参 考 3 基 本 指 針 における 弾 道 ミサイル 攻 撃 への 対 処 ( 抜 粋 引 用 ) 特 徴 発 射 の 兆 候 を 事 前 に 察 知 した 場 合 でも 発 射 された 段 階 で 攻 撃 目 標 を 特 定 することは 極 めて 困 難 であ る さらに 極 めて 短 時 間 で 我 が 国 に 着 弾 することが 予 想 され 弾 頭 の 種 類 ( 通 常 弾 頭 又 はNBC 弾 頭 )を 着 弾 前 に 特 定 することは 困 難 であるとともに 弾 頭 の 種 類 に 応 じて 被 害 の 様 相 及 び 対 応 が 大 きく 異 なる 通 常 弾 頭 の 場 合 には NBC 弾 頭 の 場 合 と 比 較 して 被 害 は 局 限 され 家 屋 施 設 等 の 破 壊 火 災 等 が 考 えられる 留 意 点 弾 道 ミサイルは 発 射 後 短 時 間 で 着 弾 することが 予 想 されるため 迅 速 な 情 報 伝 達 体 制 と 適 切 な 対 応 に よって 被 害 を 局 限 化 することが 重 要 であり 屋 内 への 避 難 や 消 火 活 動 が 中 心 となる 避 難 に 当 たって 配 慮 すべき 事 項 弾 道 ミサイル 発 射 の 兆 候 を 事 前 に 察 知 した 場 合 でも 発 射 された 段 階 で 攻 撃 目 標 を 特 定 することは 極 め て 困 難 であり 攻 撃 目 標 が 判 明 した 場 合 でも 極 めて 短 時 間 で 我 が 国 に 着 弾 することが 予 測 されるとともに 弾 頭 の 種 類 により 対 応 が 大 きく 異 なることから 対 策 本 部 長 は 当 初 は 屋 内 避 難 を 指 示 するものとし 弾 道 ミサイル 着 弾 後 に 被 害 状 況 を 迅 速 に 把 握 した 上 で 弾 頭 の 種 類 に 応 じた 避 難 措 置 の 指 示 を 行 う 屋 内 避 難 を 行 わせる 際 には 関 係 機 関 は できるだけ 近 傍 のコンクリート 造 り 等 の 堅 ろうな 施 設 や 建 築 物 の 地 階 地 下 街 地 下 駅 舎 等 の 地 下 施 設 に 避 難 させるものとする その 後 事 態 の 推 移 被 害 の 状 況 等 に 応 じ 対 策 本 部 長 は 他 の 安 全 な 地 域 への 避 難 を 指 示 するもの とする 6
テロ 攻 撃 資 料 2ー4 基 本 指 針 におけるテロ 攻 撃 の 際 の 避 難 のポイント( 国 民 保 護 室 で 整 理 ) 事 前 に 行 動 の 予 測 や 察 知 ができ ず 突 発 的 に 発 生 する 攻 撃 目 標 となる 施 設 の 種 類 によっ ては 二 次 災 害 の 発 生 も 想 定 される 屋 内 への 一 時 避 難 攻 撃 の 種 類 移 動 の 安 全 が 確 認 された 後 関 係 機 関 が 安 全 の 措 置 を 講 じ つつ 適 当 な 避 難 先 移 動 させる 遭 遇 した 際 の 銃 撃 等 核 原 子 力 施 設 への 攻 撃 生 物 剤 化 学 剤 爆 弾 資 料 2-1 資 料 2-2 資 料 2-3 避 難 施 設 についてのポイント ゲリラやテロリストと 接 触 しないよう 屋 内 に 退 避 し 侵 入 防 止 措 置 を 行 い 警 察 等 の 安 全 確 認 の 情 報 を 待 つ 屋 内 での 退 避 が 有 効 自 宅 での 退 避 も 有 効 自 宅 退 避 のメリット ドアの 施 錠 など 人 の 出 入 りを 抑 えることができる テレビ ラジオ インターネット 等 を 用 いて 情 報 収 集 ができる 手 洗 いやうがいのため 水 道 が 活 用 できる 食 糧 飲 料 水 薬 品 等 の 備 蓄 が 期 待 できる ただし ゲリラやテロリストについては 多 様 な 攻 撃 手 法 を 用 いることが 考 えられることから 資 料 2-1~3にお ける 避 難 施 設 のポイントも 考 慮 し 状 況 に 応 じた 屋 内 退 避 が 必 要 1
避 難 施 設 に 求 められる 機 能 や 工 夫 避 難 施 設 に 必 要 となる 機 能 避 難 に 際 しての 工 夫 開 口 部 防 護 及 び 構 造 の 補 強 外 壁 等 の 補 強 外 壁 材 の 補 強 内 壁 材 の 補 強 家 具 などの 固 定 扉 や 窓 の 補 強 飛 散 防 止 シートの 貼 付 雨 戸 や 二 重 サッシの 設 置 補 強 用 ガムテープ 侵 入 防 止 窓 格 子 や 柵 の 設 置 施 錠 情 報 収 集 テレビ ラジオ パソコン 等 退 避 時 の 生 活 機 能 ( 備 蓄 ) 簡 易 トイレ 飲 料 水 食 料 ( 数 日 分 ) 常 備 薬 応 急 救 護 セット 寝 具 毛 布 ミルク おむつ 懐 中 電 灯 その 他 声 を 掛 け 合 って 情 報 を 伝 達 する ガス 水 道 換 気 扇 を 止 める 要 援 護 者 への 手 助 け 混 乱 防 止 のため 繰 り 返 し 広 報 する 2
参 考 基 本 指 針 におけるテロ 攻 撃 への 対 処 ( 抜 粋 引 用 ) 特 徴 警 察 自 衛 隊 等 による 監 視 活 動 等 により その 兆 候 の 早 期 発 見 に 努 めることとなるが 敵 もその 行 動 を 秘 匿 するためあらゆる 手 段 を 使 用 することが 想 定 されることから 事 前 にその 活 動 を 予 測 あるいは 察 知 できず 突 発 的 に 被 害 が 生 ずることも 考 えられる そのため 都 市 部 の 政 治 経 済 の 中 枢 鉄 道 橋 りょう ダム 原 子 力 関 連 施 設 などに 対 する 注 意 が 必 要 である 少 人 数 のグループにより 行 われるため 使 用 可 能 な 武 器 も 限 定 されることから 主 な 被 害 は 施 設 の 破 壊 等 が 考 えられる した がって 被 害 の 範 囲 は 比 較 的 狭 い 範 囲 に 限 定 されるのが 一 般 的 であるが 攻 撃 目 標 となる 施 設 の 種 類 によっては 二 次 被 害 の 発 生 も 想 定 され 例 えば 原 子 力 事 業 所 が 攻 撃 された 場 合 には 被 害 の 範 囲 が 拡 大 するおそれがある また 汚 い 爆 弾 ( 以 下 ダーティボム という )が 使 用 される 場 合 がある 留 意 点 ゲリラや 特 殊 部 隊 の 危 害 が 住 民 に 及 ぶおそれがある 地 域 においては 市 町 村 ( 消 防 機 関 を 含 む )と 都 道 府 県 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 が 連 携 し 武 力 攻 撃 の 態 様 に 応 じて 攻 撃 当 初 は 屋 内 に 一 時 避 難 させ その 後 関 係 機 関 が 安 全 の 措 置 を 講 じつつ 適 当 な 避 難 地 に 移 動 させる 等 適 切 な 対 応 を 行 う 事 態 の 状 況 により 都 道 府 県 知 事 の 緊 急 通 報 の 発 令 市 町 村 長 又 は 都 道 府 県 知 事 の 退 避 の 指 示 又 は 警 戒 区 域 の 設 定 など 時 宜 に 応 じた 措 置 を 行 うことが 必 要 である 避 難 に 当 たって 配 慮 すべき 事 項 状 況 の 推 移 に 伴 う 応 急 的 かつ 柔 軟 な 避 難 が 必 要 となることから 対 策 本 部 長 は 武 力 攻 撃 が 行 われる 地 域 の 今 後 の 推 移 の 予 測 等 を 踏 まえ 要 避 難 地 域 の 住 民 を 速 やかに 避 難 させるものとする 武 力 攻 撃 がまさに 行 われており 住 民 に 危 害 が 及 ぶおそれがある 地 域 においては 対 策 本 部 長 は 攻 撃 当 初 は 屋 内 への 一 時 避 難 を 指 示 し 移 動 の 安 全 が 確 認 された 後 関 係 機 関 が 安 全 の 措 置 を 講 じつつ 適 当 な 避 難 先 に 移 動 させる 等 適 切 な 対 応 を 行 う この 場 合 においては 市 町 村 ( 消 防 機 関 を 含 む )と 都 道 府 県 都 道 府 県 警 察 海 上 保 安 庁 及 び 自 衛 隊 との 間 で 適 切 な 役 割 分 担 の 下 避 難 住 民 の 誘 導 を 行 うものとする 都 道 府 県 知 事 は 避 難 措 置 の 指 示 がなされていない 状 況 において 武 力 攻 撃 災 害 の 兆 候 等 を 覚 知 した 場 合 には 速 やかに 関 係 機 関 に 通 知 するとともに 必 要 に 応 じて 都 道 府 県 知 事 においては 緊 急 通 報 の 発 令 市 町 村 長 及 び 都 道 府 県 知 事 において は 退 避 の 指 示 警 戒 区 域 の 設 定 等 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 3
避 難 施 設 についての 提 言 助 言 ( 案 ) 資 料 2-5 ( 地 下 施 設 ) 核 兵 器 攻 撃 や 弾 道 ミサイル 攻 撃 からの 被 害 軽 減 の 観 点 から 地 下 施 設 を 避 難 施 設 として 指 定 する ( 建 物 の 補 強 ) 耐 震 補 強 として 行 われているような 補 強 を 行 い 建 物 を 頑 丈 にする 鉄 骨 材 を 組 むなど 柱 や 梁 の 補 強 耐 震 壁 にするなどの 壁 の 補 強 外 壁 のひび 割 れなどの 補 修 ( 窓 や 扉 の 補 強 ) ガラス 扉 を 防 火 戸 等 のような 頑 丈 なものにする 窓 ガラスにガラス 飛 散 防 止 フィルムを 貼 る 窓 枠 を 頑 丈 なものにする ( 非 構 造 部 材 の 補 強 ) 震 災 等 の 対 策 同 様 施 設 内 の 棚 や 家 具 ロッカーは 金 具 で 壁 などに 固 定 する テレビ 等 の 落 下 防 止 のためにベルトなどで 棚 に 固 定 する 照 明 器 具 等 の 落 下 防 止 に 補 助 金 具 などをつける ( 気 密 性 の 機 能 向 上 ) 換 気 扇 に 高 性 能 フィルターを 貼 る 二 重 サッシや 防 音 サッシにする 1
( 除 染 機 能 ) 生 物 剤 や 化 学 剤 に 対 しては 除 染 が 有 効 であるので 入 口 にスペースを 確 保 した り 手 洗 い 用 の 水 を 確 保 する 使 用 する 中 性 洗 剤 等 や 拭 き 取 り 用 のスポンジ 着 替 えなどを 入 れる 袋 などを 用 意 する ( 情 報 収 集 ) 避 難 する 場 所 に 地 域 防 災 無 線 やラジオやテレビなどを 用 意 する 機 器 が 使 用 できるように 配 線 やコンセント 等 を 用 意 する 電 源 確 保 のための 可 搬 式 発 電 機 や 非 常 用 発 電 設 備 を 用 意 する ( 退 避 時 の 生 活 や 備 蓄 ) 退 避 時 のための 食 糧 飲 料 水 簡 易 トイレ 囲 うためのついたて マスク 等 を 備 蓄 する 備 蓄 については 避 難 施 設 が 孤 立 した 状 態 になる 可 能 性 も 考 慮 する 快 適 な 室 内 環 境 を 維 持 するための 暖 房 機 器 や 扇 風 機 などを 用 意 する 点 灯 範 囲 を 区 分 できるような 配 線 の 工 夫 や 照 度 調 節 できる 照 明 をつける ( 災 害 時 要 援 護 者 対 策 ) 洋 式 型 簡 易 トイレの 用 意 や 立 ち 上 がる 際 に 支 えになるものを 置 くなどの 工 夫 を する スロープを 設 置 するなどバリアフリー 化 を 進 める 2