日 本 経 団 連 環 境 自 主 行 動 計 画 循 環 型 社 会 形 成 編 全 国 清 涼 飲 料 工 業 会 2011 年 度 以 降 の 目 標 < 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 量 > 最 終 処 分 量 3,000t 以 下 とする(2000 年 度 比 約 74% 削 減 ) < 業 種 別 独 自 目 標 > 再 資 源 化 率 99% 以 上 を 維 持 する 1. 目 標 達 成 度 (1) 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 量 実 績 各 業 種 の 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 量 を 示 したグラフ 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 量 グラフ ( 単 位 : 万 トン) 0.3 以 下 を 維 持 I
(2) 独 自 目 標 の 達 成 状 況 各 業 種 の 独 自 目 標 指 標 の 実 績 推 移 を 示 したグラフ 再 資 源 化 率 グラフ ( 単 位 :%) 99% 以 上 を 維 持 カバー 率 :62.53% 算 定 根 拠 : 今 回 フォローアップに 参 加 した 企 業 は 32 社 であり 清 涼 飲 料 業 界 全 体 に 占 めるカバー 率 は 生 産 量 ベースで 61.67%である 2. 主 要 データ 排 出 量 再 資 源 化 量 最 終 処 分 量 再 資 源 化 率 排 出 量 単 位 : 万 トン 再 資 源 化 量 単 位 : 万 トン 最 終 処 分 量 単 位 : 万 トン 再 資 源 化 率 % 1990 2000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2015 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 実 績 目 標 13.1 28.8 33.6 33.0 33.1 36.7 36.4 38.2 35.5 34.8-11.0 27.6 33.2 32.7 32.9 36.5 36.2 38.1 35.4 34.5-2.146 1.136 0.361 0.355 0.290 0.226 0.206 0.134 0.083 0.300 83.6 96.1 98.9 98.9 99.1 99.4 99.4 99.6 99.8 99.1 0.3 以 下 99% 以 上 II
3. 目 標 達 成 への 取 組 み 参 加 企 業 各 社 の 取 組 み 例 (1) 最 終 処 分 量 削 減 のための 取 組 み 廃 プラスチック 再 生 プラスチックフィルム 原 料 として 利 用 分 別 を 徹 底 し 有 価 物 として 売 却 固 形 化 燃 料 セメント 原 料 としてリサイクル 再 生 化 率 向 上 のため 処 分 業 者 へサンプル 提 供 等 の 積 極 的 協 力 を 実 施 汚 泥 セメント 原 料 肥 料 化 路 盤 材 としてリサイクル( 脱 水 汚 泥 も 含 む) 動 植 物 性 粕 茶 粕 コーヒー 粕 の 減 容 化 堆 肥 化 コーヒー 粕 をバイオマス 燃 料 として 発 電 所 等 に 提 供 これにより 同 発 電 所 の 化 石 燃 料 使 用 量 が 削 減 され CO2 排 出 量 の 削 減 に 寄 与 コーヒー 粕 茶 粕 排 水 処 理 汚 泥 を 嫌 気 発 酵 させ エネルギー 源 に 変 換 することにより 廃 棄 物 の 排 出 容 量 を 削 減 コーヒー 抽 出 残 渣 のバイオマスボイラーでの 利 用 および 堆 肥 化 肥 料 化 動 植 物 性 残 渣 は 酪 農 場 の 牛 糞 堆 肥 水 分 調 整 発 酵 調 整 剤 として 利 用 その 他 廃 液 肥 料 化 飼 料 化 紙 類 金 属 類 分 別 を 徹 底 し 有 価 物 として 売 却 サーマルリサイクル ガラス 類 一 部 を 有 価 物 として 売 却 活 性 炭 乾 燥 剤 サーマルリサイクルで 熱 を 有 効 利 用 し 灰 は 路 盤 材 として 活 用 PET 容 器 プラスチックキャップ ボトル 缶 アルミキャップ 段 ボール リサイクル 業 者 を 通 じて 再 資 源 化 生 産 余 剰 物 の 削 減 および 分 別 による 資 源 化 の 徹 底 製 品 在 庫 不 良 在 庫 の 極 小 化 および 商 品 の 需 給 管 理 の 徹 底 による 返 品 の 削 減 安 定 的 なライン 稼 動 による 不 良 品 の 削 減 廃 棄 物 リサイクルシステムが 完 備 されている 取 引 先 を 選 別 することで 最 終 処 分 量 削 減 を 徹 底 (2) 独 自 目 標 の 達 成 に 向 けた 具 体 的 な 取 組 み 中 期 年 度 目 標 を 設 定 し 排 出 量 削 減 再 資 源 化 100%の 達 成 取 り 組 みを 継 続 搾 汁 製 造 工 程 で 発 生 する 余 剰 物 の 低 減 及 び 有 効 活 用 技 術 の 開 発 バイオマスに 位 置 づけられるコーヒー 粕 茶 粕 の 有 効 活 用 策 調 査 の 継 続 有 価 販 売 先 の 開 拓 と 再 資 源 化 可 能 な 分 別 の 実 施 再 生 利 用 業 者 への 委 託 処 理 を 推 進 高 付 加 価 値 の 再 資 源 化 ルート 開 拓 副 包 装 資 材 のリサイクルの 徹 底 各 事 業 所 に 環 境 管 理 者 を 置 き 環 境 関 連 の 業 務 全 般 を 環 境 管 理 者 の 下 組 織 的 に 遂 行 PET 容 器 を 自 社 で 成 型 することで 容 器 の 運 搬 時 に 使 用 する 包 材 を 削 減 III
(3) 実 績 に 寄 与 した 要 因 ( 技 術 的 内 部 的 外 部 的 要 因 分 析 ) 最 終 処 分 量 増 加 要 因 東 日 本 大 震 災 の 影 響 自 動 倉 庫 等 の 被 災 による 廃 棄 物 の 増 加 緊 急 処 理 対 応 における 最 終 処 分 量 の 増 加 再 生 処 理 業 者 の 一 時 業 務 停 止 や 受 け 入 れ 制 限 等 による 最 終 処 分 量 の 増 加 最 終 処 分 量 減 尐 要 因 製 品 粕 の 再 利 用 に 関 して 製 品 粕 の 飼 料 化 ( 製 品 粕 売 却 先 企 業 との 打 合 せやテスト 実 施 により 運 用 に 至 る) 分 別 ルールの 徹 底 と 再 資 源 化 ルート 開 拓 ( 汚 泥 乾 燥 機 導 入 による 廃 棄 物 重 量 の 削 減 および 肥 料 原 料 の 有 価 物 化 ) 脱 水 機 の 運 転 方 法 管 理 方 法 の 見 直 し( 茶 粕 汚 泥 の 含 水 率 を 下 げるため) 排 水 処 理 の 汚 泥 減 尐 化 への 取 り 組 み 処 理 委 託 業 者 の 変 更 (リサイクル 有 価 物 化 できる 業 者 へ) その 他 の 取 り 組 み 製 品 生 産 計 画 出 荷 精 度 の 向 上 への 取 り 組 み 強 化 生 産 余 剰 物 の 分 別 による 資 源 化 の 徹 底 安 定 的 なライン 稼 動 による 不 良 品 の 削 減 プラスチックコンベアチェーンのリサイクル 使 用 ( 使 用 済 みコンベアチェーンを リサイクルした エコチェーン を 一 部 の 工 場 で 採 用 ) 容 器 等 の 軽 量 化 (PETボトル ガラス 瓶 樹 脂 キャップ 軽 量 化 樹 脂 ラベル 化 粧 箱 段 ボール 等 ) 4. 循 環 型 社 会 形 成 に 向 けた 取 組 み 参 加 企 業 各 社 の 取 組 み 例 (1) 製 品 のライフサイクルを 通 じた 環 境 負 荷 低 減 への 取 り 組 み リデュース PET ボトル ガラス 瓶 など 容 器 包 装 の 軽 量 化 樹 脂 キャップやラベルの 軽 量 化 PETボトルのラベルをストレッチラベルからロールラベルに 変 更 PET 容 器 等 の 軽 量 化 により 輸 送 製 造 廃 棄 等 にかかるエネルギー 量 の 軽 減 ギフトの 簡 易 包 装 化 環 境 に 適 応 した 製 品 づくりの 基 準 を 設 定 新 製 品 の 開 発 時 既 存 品 の 見 直 し 時 に 環 境 の 視 点 で 評 価 を 行 い 改 善 を 遂 行 リユース リターナブル 瓶 を 自 社 ルートで 回 収 洗 浄 し 再 利 用 IV
リサイクル リサイクル 推 進 活 動 の 継 続 再 生 PET 素 材 の 活 用 促 進 リサイル 啓 発 促 進 容 器 包 装 設 計 でのリサイクル 配 慮 (PET ボトルは 全 て 無 色 透 明 にしている) ボトルフィルムを 含 め 再 資 源 化 ( 樹 脂 の 再 使 用 )ができる 事 業 者 に 売 却 工 場 排 出 廃 プラスチックごみをリサイクルしたごみ 袋 を 使 用 PET ボトルのラベルのミシン 目 表 示 の 認 知 性 向 上 のため ここからはがせます の 表 記 を 採 用 し リサイクル 時 に 剥 がしやすいようにラベルの 仕 様 を 変 更 製 品 キャップの 形 状 を 取 り 外 しやすくし 容 器 分 別 がしやすいように 改 善 廃 棄 物 処 理 法 容 器 包 装 リサイクル 法 に 関 する 社 内 研 修 や 勉 強 会 の 実 施 空 容 器 回 収 BOX 設 置 による 分 別 回 収 自 主 回 収 の 推 進 製 造 過 程 での 廃 棄 容 器 の 分 別 によるリサイクル ファッションメーカーと 協 働 で 素 材 の 50%に 再 生 PET 素 材 を 使 用 した T シャツや 帽 子 再 生 PET 素 材 を 100% 使 用 したトートバッグを 開 発 販 売 工 場 で 排 出 した 廃 プラスチックごみをリサイクルしたごみ 袋 を 購 入 および 使 用 (2) 3R 推 進 に 資 する 技 術 開 発 と 商 品 化 等 リデュース PET ボトル キャップ 外 装 等 の 軽 量 化 とラベルの 薄 肉 化 その 他 技 術 開 発 植 物 由 来 素 材 を 一 部 使 用 した PET ボトル( 再 生 可 能 な 植 物 由 来 の 素 材 を 5~30% 使 用 )を 導 入 および 展 開 メカニカルリサイクルによるBtoB 実 現 (3) 事 業 系 一 般 廃 棄 物 対 策 リデュース 複 合 機 の 導 入 による 無 駄 なコピー 等 の 削 減 本 社 フリーアドレス 制 導 入 に 伴 う 個 人 在 庫 スペースの 削 減 ペーパーレスの 推 進 ( 大 型 モニター 画 面 等 の 採 用 ) トイレの 手 拭 紙 は 全 てエアーシャワー 等 に 置 換 えて 紙 の 使 用 量 削 減 を 実 施 食 堂 残 飯 の 日 量 を 把 握 して 食 数 の 適 正 量 を 把 握 し 削 減 コピー 用 紙 等 の 裏 紙 を 使 用 し コピー 用 紙 使 用 の 削 減 リサイル 分 別 を 推 進 して 木 くずなどは RPF 燃 料 として 売 却 分 別 廃 棄 の 徹 底 により 再 資 源 化 扱 いの 物 量 増 加 を 促 進 グループの 自 販 機 オペレーション 企 業 にて 自 社 管 理 の 自 販 機 脇 に 空 容 器 回 収 BOX を 設 置 し 空 容 器 回 収 を 実 施 可 燃 ごみのサーマルリサイクル 化 CO2 排 出 量 削 減 のため 自 社 焼 却 炉 利 用 を 中 止 したため 分 別 を 徹 底 強 化 使 用 済 みペーパータオル 紙 コップを 乾 燥 後 リサイクル 紙 類 は 分 別 により 有 価 物 として 売 却 またはリサイクル 業 者 を 通 じて 再 資 源 化 (4) 国 際 資 源 循 環 や 海 外 事 業 活 動 におけるリサイクル 対 策 に 関 する 取 組 み 等 コーヒー 精 製 加 工 段 階 で 排 出 される 廃 棄 物 の 有 効 利 用 ( 精 製 過 程 で 発 生 する 果 肉 や 外 皮 などを 廃 棄 せず 畑 に 還 元 する 取 り 組 みを 実 施 ) V
5. 政 府 地 方 公 共 団 体 に 対 する 要 望 等 ( 法 令 改 正 運 用 改 善 等 ) 改 正 食 品 リサイクル 法 に 関 して 改 正 食 品 リサイクル 法 について 地 域 によっては 規 定 のリサイクルができないところもあ り また 無 理 やり 規 定 に 合 わせようとすることで 環 境 負 荷 もコストも 上 昇 する 状 況 にある 食 品 の 定 義 に 液 体 も 包 含 されていることが 原 因 と 思 われるので その 定 義 を 変 えていた だくか あるいは 液 体 (ミネラルウォーター)について 免 責 条 項 などに 入 れていただくなど 次 回 改 正 時 には 考 慮 いただきたい 食 品 リサイクル 法 の 届 出 において 今 年 度 業 種 の 細 分 化 (74 区 分 )が 行 われたが 実 際 に 企 業 に 多 くの 負 担 をかけてまで 細 かく 細 分 化 することが 必 要 なのか 疑 問 である あわせて 報 告 書 も 作 成 にかなりの 手 間 がかかるため 報 告 様 式 の 改 定 も 希 望 したい 食 品 リサイクル 法 で 再 資 源 化 に 最 終 的 にカウントされない 食 品 リサイクル 法 定 期 報 告 書 表 8 食 品 循 環 資 源 の 再 生 利 用 等 以 外 の 実 施 量 において 多 く 実 施 されるもの または 再 資 源 化 として 有 効 なものについては 再 資 源 としてカウントされる 範 囲 に 入 れてほしい 例 コーヒー 粕 の 再 利 用 固 形 燃 料 化 バイオマス 発 電 家 畜 舎 の 敷 糧 利 用 等 廃 棄 物 処 理 法 に 関 して 動 植 物 性 残 渣 は 自 治 体 の 判 断 により 事 業 形 態 によって 産 業 廃 棄 物 か 事 業 系 一 般 廃 棄 物 に 分 かれる 産 業 廃 棄 物 の 場 合 食 品 リサイクル 法 への 対 応 として 再 生 利 用 事 業 者 をなるべく 選 択 しているが 一 般 廃 棄 物 になると 多 くの 自 治 体 が 再 資 源 化 できなく 食 品 リサイクルが 不 可 能 な 状 況 にあるので 改 善 を 図 ってほしい 例 廃 棄 物 処 理 法 の 柔 軟 的 な 対 応 をしてほしい 近 隣 自 治 体 で 処 理 できるよう 設 備 を 増 強 してほしい 補 助 金 事 業 者 設 備 に 関 して 環 境 負 荷 低 減 設 備 への 補 助 金 制 度 の 充 実 ( 補 助 金 額 の 増 加 制 度 適 用 範 囲 の 拡 大 など)を 図 って 欲 しい 各 都 道 府 県 で 再 資 源 化 事 業 者 などを 誘 致 して 廃 棄 物 輸 送 にかかる CO2 排 出 量 削 減 を 検 討 して 欲 しい 自 治 体 等 でメタン 発 酵 施 設 や 水 素 発 酵 施 設 等 の 循 環 型 システムを 手 がけてほしい 容 器 包 装 に 入 った 食 品 飲 料 に 対 し 分 別 可 能 な 業 者 が 尐 ないため 技 術 や 補 助 金 等 の 支 援 を 再 生 利 用 業 者 に 施 行 してほしい 緊 急 時 対 応 について 震 災 及 び 放 射 能 問 題 において 各 省 庁 がそれぞれ 通 知 等 を 出 したが タイミングや 方 向 性 も 異 なり 曖 昧 な 点 も 多 いことから 再 確 認 が 必 要 なものが 多 かった 詳 細 等 の 説 明 が 後 からにな ることも 多 く 解 釈 に 時 間 がかかってしまい 初 動 対 応 や 自 制 判 断 に 多 くの 時 間 を 要 した 明 確 な 指 針 がなかったため 処 理 業 者 が 対 応 に 困 惑 する 事 例 も 多 々 見 られた 今 後 は 事 前 予 測 に 伴 った 基 準 規 制 内 容 や 方 法 発 信 開 始 時 期 分 析 方 法 また 廃 棄 処 理 ルート 分 析 基 準 労 働 力 費 用 の 整 備 等 を 明 確 化 してほしい 6.その 他 ( 業 種 で 積 極 的 に 情 報 公 開 したい 事 項 等 ) 特 になし VI