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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

Microsoft Word - 目次.doc

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

18 国立高等専門学校機構

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

学校安全の推進に関する計画の取組事例

公表表紙

m07 北見工業大学 様式①

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

 

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

●幼児教育振興法案

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

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Microsoft PowerPoint - 390

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

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老発第    第 号

目次

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

●電力自由化推進法案

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

1

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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5) 在 宅 医 療 提 供 体 制 の 検 討 退 院 に 関 わる 業 種 ごとに 部 会 を 立 ち 上 げ 在 宅 医 療 に 必 要 なことについて 検 討 していく またそれを 拠 点 整 備 事 業 委 員 会 が 統 括 し さらにそれを 拠 点 整 備 事 業 協 議 会 が 監

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

スライド 1

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 分 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

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16 日本学生支援機構

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

第 3 節 結 果 1. 調 査 票 の 回 収 324 か 所 から 回 答 を 得 た ( 回 収 率 29.5%) 一 般 診 療 所 総 数 回 答 数 回 収 率 (%) 大 津 湖 南 甲 賀 東 近 江

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

定款

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : 円 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135, , , , , ,600 最

全設健発第     号

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

相 談 窓 口 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 救 済 制 度 相 談 窓 口 (フリーダイヤル) IP 電 話 等 の 方 でフリーダイヤルが 御 利 用 になれない 場 合 は ( 有 料 )を 御 利 用 くだ

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

これらを 踏 まえ 当 健 保 組 合 では 被 保 険 者 の QOL 向 上 および 医 療 費 適 正 化 に 向 け 生 活 習 慣 病 予 防 対 策 の 追 加 的 な 取 り 組 みを 開 始 した 平 成 23 年 度 は 対 象 疾 病 として 糖 尿 病 にフォーカスする ことと

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自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

05_現状把握指標一覧(H28.1.1時点)【 確定版】

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

別紙3

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

東 京 電 力 ホールディングス 株 式 会 社 労 働 環 境 改 善 2016/9/29 在 分 野 名 括 り 5 内 容 これまで1ヶ 月 の 動 きと 今 後 1ヶ 月 の 予 定 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 備 考 員 の 確 保 状 況 と 地 元 雇 用 率 の 実

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Transcription:

Ⅰ 滋 賀 県 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 指 針 作 成 の 趣 旨 糖 尿 病 は 脳 卒 中 や 急 性 心 筋 梗 塞 の 重 大 なリスク 要 因 であり 予 防 早 期 発 見 とと もに 良 好 なコントロール 状 態 を 維 持 し 重 症 化 予 防 合 併 症 予 防 が 重 要 です 慢 性 的 な 経 過 をたどるため 十 分 な 管 理 が 行 われない 場 合 は 重 症 化 がすすみ 心 筋 梗 塞 や 脳 卒 中 糖 尿 病 腎 症 による 人 工 透 析 網 膜 症 による 視 力 障 害 など 合 併 症 を 発 症 し QOL( 生 活 の 質 ) 低 下 のおそれがあります 県 では 平 成 13 年 3 月 に 健 康 づくり 計 画 として 健 康 いきいき 21 健 康 滋 賀 推 進 プランー を 策 定 し また 平 成 17 年 3 月 には 糖 尿 病 分 野 について 糖 尿 病 対 策 推 進 プラン を 策 定 し 糖 尿 病 の 予 防 早 期 発 見 と 健 診 後 の 事 後 指 導 に 取 り 組 んできまし た しかしながら 平 成 19 年 の 国 民 健 康 栄 養 調 査 によると 糖 尿 病 を 強 く 疑 う 人 糖 尿 病 を 否 定 できない 人 を 合 わせて 全 国 で 約 2,210 万 人 と 推 計 されています 平 成 9 年 平 成 14 年 の 実 態 調 査 に 比 べて 大 幅 に 増 加 しています また 平 成 18 年 の 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 実 態 調 査 の 結 果 では 全 登 録 患 者 の 60% 薬 剤 治 療 患 者 の 70%が HbA1c6.5% 以 上 と 不 良 な 血 糖 管 理 状 況 でした さらに 滋 賀 県 の 慢 性 透 析 患 者 数 (H21 日 本 透 析 医 学 会 )は 2,637 人 で H21 年 の 導 入 原 疾 患 では 糖 尿 病 性 腎 症 によるものが 43.5%を 占 め 増 加 しています 平 成 21 年 度 特 定 健 康 診 査 ( 市 町 国 民 健 康 保 険 保 険 者 )の 問 診 票 の 集 計 によると HbA1c の 値 が6.5%を 超 えているが 未 治 療 の 人 が464 人 でした これは 医 療 機 関 未 受 診 治 療 中 断 の 可 能 性 も 考 えられます また 糖 尿 病 服 薬 治 療 中 2,678 人 のうち 血 糖 コント ロールが 不 良 の 人 が HbA1c7.0% 以 上 769 人 (28.7%)で そのうちHbA1c8% 以 上 246 人 (9.2%)という 状 況 でした このような 状 況 から 増 加 する 糖 尿 病 患 者 に 対 して 予 防 はもとより 糖 尿 病 の 疾 病 管 理 の 強 化 および 療 養 指 導 体 制 の 充 実 が 重 要 な 課 題 であると 考 え 予 防 から 治 療 療 養 指 導 における 地 域 医 療 連 携 のさらなる 推 進 のために 取 り 組 むべき 方 向 性 本 県 にお ける 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 の 効 果 的 な 推 進 に 必 要 な 考 え 方 連 携 のための 各 機 関 の 役 割 などを 滋 賀 県 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 指 針 として 取 りまとめました 今 後 の 糖 尿 病 対 策 の 推 進 にあたり 医 療 機 関 各 関 係 団 体 行 政 機 関 等 のそれぞれ の 立 場 でご 活 用 いただけることを 期 待 するものです 1

Ⅱ 現 状 と 課 題 1 糖 尿 病 患 者 および 糖 尿 病 を 疑 う 人 の 現 状 1 糖 尿 病 実 態 調 査 ( 国 民 健 康 栄 養 調 査 ) 平 成 19 年 の 厚 生 労 働 省 糖 尿 病 実 態 調 査 ( 国 民 健 康 栄 養 調 査 )によると 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 は 約 890 万 人 糖 尿 病 の 可 能 性 が 否 定 できない 人 をあわせ て 約 2,210 万 人 と 平 成 14 年 の 調 査 に 比 べて 約 590 万 人 も 増 加 しています 本 県 の 糖 尿 病 患 者 を 同 調 査 から 推 計 すると 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 は 約 11 万 6 千 人 糖 尿 病 の 可 能 性 が 否 定 できない 人 は 約 16 万 7 千 人 となり 平 成 14 年 の 調 査 に 比 べて 約 7 万 4 千 人 増 加 しています 糖 尿 病 実 態 調 査 ( 平 成 19 年 ) 調 査 対 象 者 20 歳 以 上 の 人 を 対 象 に 国 民 健 康 栄 養 調 査 と 同 時 に 実 施 総 数 4,003 人 男 1,619 人 女 2,384 人 (HbA1c 測 定 値 がある 者 ) 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 は 全 体 の 10.5% 糖 尿 病 の 可 能 性 を 否 定 できない 人 は 全 体 の 15.1% 注 ) 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 :HbA1c6.1% 以 上 またはアンケート 調 査 で 現 在 糖 尿 病 治 療 を 受 けていると 答 えた 人 糖 尿 病 の 可 能 性 が 否 定 できない 人 :HbA1c5.6% 以 上 6.1% 未 満 で 現 在 糖 尿 病 治 療 を 受 けていない 人 図 1 糖 尿 病 実 態 調 査 による 糖 尿 病 患 者 数 の 推 移 万 人 2500 2000 1500 1000 500 0 糖 尿 病 実 態 調 査 による 推 計 ( 全 国 ) 1320 680 880 690 740 890 平 成 9 年 平 成 14 年 平 成 19 年 糖 尿 病 の 可 能 性 が 否 定 できない 糖 尿 病 が 強 く 疑 わ れる 千 人 300 250 200 150 100 50 0 糖 尿 病 実 態 調 査 による 推 計 ( 滋 賀 県 ) 167 113 96 116 平 成 14 年 平 成 19 年 合 計 千 人 で 県 民 の 人 に 人 が 該 当 資 料 : 厚 生 労 働 省 糖 尿 病 実 態 調 査 資 料 : 厚 生 労 働 省 糖 尿 病 実 態 調 査 を 滋 賀 県 統 計 課 推 計 人 口 を 用 いて 計 算 2

2 患 者 実 態 調 査 平 成 20 年 患 者 調 査 によると 糖 尿 病 患 者 は 約 2 万 6 千 人 と 推 計 されます 3 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 患 者 実 態 調 査 平 成 18 年 10 月 ~12 月 に 実 施 された 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 実 態 調 査 によると 調 査 期 間 に 滋 賀 県 内 の 医 療 機 関 を 受 診 した 糖 尿 病 患 者 19,039 例 の 報 告 がありました 管 理 状 況 をみると 全 登 録 患 者 の 平 均 HbA1cは 6.9%であり 平 成 12 年 に 実 施 された 調 査 時 と 同 じ 値 でしたが 全 登 録 患 者 の 60% 薬 剤 治 療 患 者 の 70%が HbA1c6.5% 以 上 と 不 良 な 血 糖 管 理 状 況 にありました 4 糖 尿 病 合 併 症 の 状 況 滋 賀 県 の 慢 性 透 析 患 者 数 (H21 日 本 透 析 医 学 会 )は 2,637 人 ( 全 国 290,675 人 )で H21 新 規 腎 透 析 導 入 患 者 は 428 人 ( 全 国 37,543 人 )でした 糖 尿 病 性 腎 症 による ものが 43.5%を 占 め 原 疾 患 の 中 で 占 める 割 合 が 最 も 高 くなっています 滋 賀 県 内 の 糖 尿 病 性 網 膜 症 等 による 視 覚 障 害 の 身 体 障 害 者 手 帳 所 持 者 数 は 平 成 22 年 度 末 現 在 で 385 人 ( 大 津 市 64 人 大 津 市 以 外 321 人 )です 図 2 新 規 透 析 導 入 患 者 数 の 推 移 ( 全 国 ) 70 (%) 60 50 40 30 20 10 40000 ( 人 ) 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 0 1983 1988 1993 1998 2003 2008 ( 年 ) 2 健 診 早 期 発 見 早 期 治 療 対 策 の 現 状 日 本 透 析 医 学 会 近 年 糖 尿 病 の 発 症 には 内 臓 脂 肪 の 蓄 積 が 大 きく 関 与 していることが 明 らかに なっており 平 成 20 年 度 から 開 始 された 医 療 保 険 者 による 特 定 健 康 診 査 保 健 指 導 では メタボリックシンドロームに 着 目 して 健 診 保 健 指 導 が 実 施 されています 図 3は 平 成 21 年 度 の 県 内 市 町 国 民 健 康 保 険 保 険 者 における 特 定 健 康 診 査 受 診 者 71,357 人 中 HbA1c 検 査 受 診 者 43,059 人 の 結 果 です 受 診 勧 奨 値 である HbA1c6.1% 以 上 の 人 は 全 体 で 3,440 人 (8.0%)です(❶) HbA1c の 値 が 6.5% 以 上 で 未 治 療 ( 血 糖 を 下 げる 薬 を 飲 んでいない と 回 答 )の 人 は 464 人 (❹) 3 疾 患 ( 高 血 糖 高 血 圧 脂 質 異 常 症 )のいずれかの 治 療 中 であるが 糖 尿 病 は 未 治 療 である 人 は 333 人 (❸)でした また 糖 尿 病 服 薬 治 療 中 ( 血 糖 を 下 げる 薬 を 飲 んでいる と 回 答 ) 2,678 人 のうち 血 糖 コントロールが 不 良 の 人 が HbA1c7.0% 以 上 769 人 (28.7%) うち HbA1c8.0% 以 上 246 人 (9.2%)という 状 況 でした(❷) 本 人 が 薬 を 飲 んでい ると 認 識 していても 受 診 が 途 絶 えていたり 十 分 な 管 理 ができていない 可 能 性 も 考 えられます 3

健 診 保 健 指 導 対 象 者 の 明 確 化 図 3 滋 賀 県 市 町 国 民 健 康 保 険 保 険 者 における 特 定 健 康 診 査 結 果 (HbA1c): 平 成 21 年 度 糖 尿 病 フローチャート 特 定 健 康 診 査 受 診 者 数 HbA1c 実 施 者 数 71,357 人 43,059 人 実 施 率 60% 健 診 結 果 階 層 化 3 疾 患 治 療 中 保 健 指 導 対 象 者 の 明 確 化 について 糖 尿 病 治 療 ガイド を 判 断 基 準 に 置 く 3 疾 患 治 療 なし 17,705 人 41.1% 25,354 人 58.9% 糖 尿 病 治 療 ガイドp23 糖 尿 病 治 療 なし ( 高 血 圧 脂 質 異 常 症 治 療 中 ) 糖 尿 病 治 療 中 HbA1c 6.1 以 上 ( 受 診 勧 奨 レベル) HbA1c 6.0 以 下 15,027 人 84.9% 2,678 人 15.1% 823 人 3.2% 24,531 人 96.8% 糖 尿 病 治 療 ガイドp23 3 2 糖 尿 病 治 療 ガイドp25 5 5,797 人 23.6% 18,734 人 76.4% 特 定 保 健 指 導 以 外 の HbA1c 特 定 保 健 指 導 として 実 施 保 健 指 導 として 実 施 1 HbA1c 計 6,904 人 45.9% 77 人 2.9% ~5.1 2,836 人 48.9% 12,359 人 66.0% 22,176 人 51.5% 4,539 人 30.2% 140 人 5.2% 5.2~5.4 1,851 人 31.9% 4,593 人 24.5% 11,123 人 25.8% 4 2,831 人 18.8% 597 人 22.3% 5.5~6.0 1,110 人 19.1% 1,782 人 9.5% 6,320 人 14.7% 420 人 2.8% 546 人 20.4% 359 人 43.6% 6.1~6.4 1,325 人 3.1% 182 人 1.2% 549 人 20.5% 194 人 23.6% 6.5~6.9 925 人 2.1% 151 人 1.0% 769 人 28.7% 270 人 32.8% 7.0~ 1,190 人 2.8% 38 人 0.3% 246 人 9.2% 137 人 16.6% 再 掲 8.0~ 421 人 1.0% 滋 賀 県 4

3 地 域 医 療 連 携 体 制 の 現 状 (1) 健 診 後 の 地 域 保 健 と 医 療 との 連 携 特 定 健 康 診 査 においては HbA1c6.1% 以 上 または 空 腹 時 血 糖 126 以 上 が 受 診 勧 奨 値 となっています 受 診 勧 奨 値 以 上 の 人 であっても 医 療 機 関 での 検 査 や 診 断 生 活 指 導 内 容 が 標 準 化 されていないため 医 療 機 関 により 異 なっています 健 康 診 査 の 事 後 指 導 では 治 療 の 要 否 だけでなく 予 防 のための 生 活 指 導 が 重 要 です 治 療 が 必 要 ない 場 合 でも 生 活 習 慣 改 善 について 特 に 医 師 から 伝 え られることにより 動 機 付 けの 意 義 が 大 きいと 考 えられます 健 診 での 指 導 の 基 準 と 医 療 での 経 過 観 察 や 治 療 の 基 準 とが 一 致 していないため 受 診 勧 奨 値 以 上 の 人 でも 受 診 して 服 薬 治 療 の 対 象 とならない 場 合 特 に 住 民 が 大 丈 夫 とと らえてしまうと 早 期 から 予 防 的 に 生 活 習 慣 改 善 の 指 導 につながりにくい 状 況 があり 課 題 となっています 保 険 者 と 医 療 との 共 通 理 解 や 連 携 が 必 要 です また 特 定 健 康 診 査 の 結 果 医 療 受 診 が 必 要 となった 人 に 受 診 勧 奨 通 知 はす べての 保 険 者 で 実 施 されていますが 要 医 療 受 診 者 の 受 診 の 有 無 を 把 握 し 未 受 診 の 人 に 対 して 受 診 の 働 きかけを 行 っている 市 町 国 保 保 険 者 は 19 の 内 12 保 険 者 (63.2%)でした 要 医 療 受 診 者 で 医 療 機 関 未 受 診 の 人 に 働 きかけるために 医 療 受 診 の 有 無 治 療 状 況 の 把 握 が 重 要 であり 本 人 や 医 療 機 関 から 報 告 を 受 けたり また レ セプトで 医 療 受 診 を 把 握 するなど 保 険 者 により 工 夫 して 把 握 されています し かし すべての 保 険 者 で 受 診 状 況 が 把 握 されている 状 況 ではありません また 受 診 勧 奨 をしても 受 診 につながらなかった 人 に 再 度 勧 奨 を 実 施 している 保 険 者 は 少 ない 状 況 です 健 診 後 のフォローを 課 題 と 認 識 しているものの 具 体 的 な 取 り 組 みに 至 っていない 現 状 があります マンパワーの 限 られた 中 で よりリス クの 高 い 対 象 者 に 働 きかけを 行 うなど 各 保 険 者 での 事 後 指 導 の 充 実 が 求 められ ています さらに 健 診 で 要 医 療 となった 方 の 多 くは 自 覚 症 状 がないため 医 療 機 関 受 診 の 必 要 性 について 十 分 理 解 されない 場 合 もあり 理 解 を 深 めることが 必 要 で す 糖 尿 病 治 療 中 の 人 に 対 して 患 者 の 了 解 を 得 た 上 でかかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )と 連 携 を 図 り 保 健 指 導 の 必 要 性 の 判 断 や 注 意 点 の 相 談 を 行 ったり 医 師 連 絡 票 や 医 師 との 面 談 により 治 療 状 況 や 食 事 の 指 示 等 を 確 認 して 地 域 の 栄 養 相 談 や 保 健 指 導 を 実 施 している 保 険 者 もあります (2) 診 療 連 携 ( 病 病 病 診 診 診 連 携 ) < 専 門 医 のいる 病 院 と 一 般 診 療 所 との 連 携 > 平 成 18 年 10 月 ~12 月 に 実 施 された 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 実 態 調 査 によると 糖 尿 病 患 者 の 治 療 状 況 の 割 合 は 食 事 運 動 療 法 が 診 療 所 25.4% 病 院 32.4% - 5-5

経 口 薬 が 診 療 所 58.8% 病 院 41.7% インスリン( 経 口 薬 併 用 含 む)が 診 療 所 11.1% 病 院 25.6%でした インスリン 療 法 の 患 者 が 病 院 に 多 く 診 療 所 は 経 口 薬 治 療 が 中 心 になっています また 食 事 運 動 療 法 を 行 う 軽 度 の 糖 尿 病 患 者 は 病 院 の 方 が 多 い 状 況 にあり これは 食 事 運 動 療 法 を 行 うコメディカルス タッフが 充 実 しているのが 病 院 であることや 軽 症 の 患 者 は 頻 回 な 受 診 は 必 要 ないため 即 日 に 検 査 結 果 を 返 すことが 可 能 で 通 院 間 隔 が 空 けられる 病 院 に 受 診 していることが 考 えられます 平 成 19 年 から 医 療 計 画 の 4 疾 病 の 医 療 連 携 推 進 が 重 要 視 され 各 保 健 医 療 圏 域 の 実 状 に 応 じて 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 が 開 始 されてい ます 県 内 における 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 状 況 は 運 用 開 始 2 圏 域 試 行 1 圏 域 となっています 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 診 療 報 酬 上 の 評 価 はなく 活 用 は 進 みにくい 状 況 があります クリティカルパスの 運 用 は 開 始 されてないが 糖 尿 病 の 治 療 や 診 療 連 携 につ いての 勉 強 会 等 が 医 師 会 を 中 心 に 開 催 されている 圏 域 もあります 平 成 23 年 7 月 に 実 施 した 内 科 を 標 榜 している 診 療 所 を 対 象 とした 調 査 の 結 果 では 定 期 的 に 診 療 している 糖 尿 病 患 者 の 内 病 態 把 握 や 合 併 症 精 査 治 療 内 容 の 是 非 についての 意 見 を 聞 くなどの 目 的 で 病 院 にも 定 期 受 診 している 者 の 割 合 は 10.9%という 状 況 でした 中 にはほぼ 全 数 の 糖 尿 病 患 者 を 病 院 と 連 携 して 診 療 を 行 っている 診 療 所 もありました 診 療 所 と 病 院 の 診 療 連 携 においては 従 来 からの 糖 尿 病 手 帳 や 紹 介 状 が 連 携 のツールとして 多 く 活 用 されています 図 4 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 状 況 地 域 連 携 クリティカルパスの 各 圏 域 での 運 用 状 況 病 院 から 在 宅 へ 切 れ 目 なく 医 療 を 提 供 するためのツールとして がん 脳 卒 中 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 等 の 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 が 進 んでいる 主 として 脳 卒 中 を 中 心 に 二 次 医 療 圏 域 ごとに 保 健 所 が 調 整 役 を 果 たし 地 域 医 療 連 携 の 推 進 を 図 っている なお 地 域 連 携 クリティカルパスの 診 療 報 酬 上 の 評 価 は 大 腿 骨 頸 部 骨 折 脳 卒 中 がんはあるが 他 の 疾 患 はない また 診 療 報 酬 算 定 のための 要 件 が 高 く 活 用 が 進 んでいない がん 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 大 腿 骨 頸 部 骨 折 大 津 H22.4 H20.7 試 行 H21.9 湖 南 H20 試 行 H20 甲 賀 H21 東 近 江 H19.12 H21.7 試 H21.7 試 湖 東 H22.6 試 H22.6 試 湖 北 H20.10 H20.10 湖 西 H20.4 H21.4 実 施 医 療 機 関 数 7 21 1 6 15 年 間 件 数 47 724 10 73 618 H23.5 医 務 薬 務 課 調 査 6

< 他 科 との 連 携 > 平 成 18 年 の 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 実 態 調 査 では 年 1 回 以 上 の 眼 底 検 査 は 46.9%の 症 例 で 実 施 されていました 診 療 所 では 39.4% 病 院 では 51.6%で 病 院 の 方 がより 眼 底 検 査 が 行 われていました < 医 科 歯 科 連 携 > 歯 周 病 と 糖 尿 病 には 密 接 な 関 係 があることがわかってきており 平 成 22 年 度 か ら 歯 科 医 科 連 携 モデル 事 業 糖 尿 病 治 療 における 歯 科 医 科 連 携 推 進 モデル 事 業 を 滋 賀 県 歯 科 医 師 会 に 委 託 して 実 施 しています 歯 科 医 師 会 各 支 部 ごとに 連 携 体 制 構 築 のための 検 討 や 研 修 が 行 われています (3) 療 養 指 導 の 状 況 平 成 23 年 7 月 に 実 施 した 調 査 で 医 師 以 外 の 職 種 が 療 養 指 導 に 従 事 している と 回 答 のあった 診 療 所 は 349 カ 所 中 50 カ 所 で 14.7%でした また 今 後 管 理 栄 養 士 等 の 職 種 活 用 を 考 えていると 回 答 した 診 療 所 は 62 カ 所 (17.8%)と 低 い 状 況 でした 診 療 所 で 糖 尿 病 治 療 を 受 けている 患 者 が 十 分 な 療 養 指 導 を 受 け られる 体 制 の 整 備 が 求 められています 東 近 江 保 健 医 療 圏 域 では 非 常 勤 雇 用 された 管 理 栄 養 士 による 食 事 指 導 が 実 施 されており 15 医 療 機 関 で 糖 尿 病 の 食 事 指 導 が 平 成 21 年 度 には 629 件 平 成 22 年 度 には 717 件 実 施 されています 例 えば 病 院 の 教 育 入 院 を 受 けた 患 者 が 診 療 所 にもどってきた 後 3~4 か 月 に 1 回 面 接 し 教 育 入 院 で 学 習 したことを 継 続 できるよう 栄 養 指 導 を 行 っています また 診 療 所 から 各 市 町 や 保 健 所 の 栄 養 相 談 に 紹 介 して 食 事 や 生 活 面 での 相 談 指 導 を 行 っている 医 療 機 関 もあります 4 医 療 機 関 従 事 者 等 の 資 源 の 状 況 (1) 医 療 機 関 滋 賀 県 の 病 院 数 は ここ 数 年 は 60 施 設 前 後 で 横 ばいですが 人 口 10 万 対 で みると 4.3 と 全 国 の 6.9 と 比 較 しても 少 ない 状 況 が 続 いています 診 療 所 数 に ついては 年 々 増 加 してきていますが 人 口 10 万 対 でみると 69.4 と 全 国 の 78.1 と 比 較 して 少 ない 状 況 です (2) 糖 尿 病 地 域 連 携 のための 人 材 1) 医 師 日 本 糖 尿 病 学 会 認 定 の 専 門 医 は 滋 賀 県 内 で 45 名 で 勤 務 先 は 19 医 療 機 関 等 となっています 人 口 10 万 人 あたりの 専 門 医 数 を 見 ると 滋 賀 県 3.27 人 全 国 3.42 人 となります 2) 糖 尿 病 療 養 指 導 士 ( 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 認 定 機 構 ) 糖 尿 病 療 養 指 導 士 の 有 資 格 者 は 県 内 で 199 人 となっています - 7-7

3) 看 護 師 日 本 看 護 協 会 認 定 の 慢 性 疾 患 看 護 専 門 看 護 師 は 1 名 ( 滋 賀 医 科 大 学 ) 糖 尿 病 看 護 認 定 看 護 師 は 4 名 ( 彦 根 市 立 病 院 県 立 成 人 病 センター 市 立 長 浜 病 院 近 江 八 幡 市 立 総 合 医 療 センター)が 認 定 を 受 けています 平 成 22 年 度 から 滋 賀 県 で 糖 尿 病 専 門 分 野 看 護 師 育 成 事 業 を 実 施 しており 15 名 が 修 了 しています 表 1 日 本 糖 尿 病 学 会 認 定 専 門 医 保 健 医 療 圏 域 人 数 医 療 機 関 ( 病 院 のみ) 平 成 23 年 7 月 現 在 大 津 24 大 津 市 民 病 院 大 津 赤 十 字 病 院 大 津 赤 十 字 志 賀 病 院 湖 南 7 滋 賀 医 科 大 学 医 学 部 付 属 病 院 他 草 津 総 合 病 院 県 立 成 人 病 センター 済 生 会 滋 賀 県 病 院 他 甲 賀 3 公 立 甲 賀 病 院 仁 生 会 甲 南 病 院 他 東 近 江 4 湖 東 2 彦 根 市 立 病 院 近 江 八 幡 市 立 総 合 医 療 センター 国 立 病 院 機 構 滋 賀 病 院 湖 北 5 長 浜 赤 十 字 病 院 市 立 長 浜 病 院 高 島 0 日 本 糖 尿 病 学 会 ホームページ 表 2 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 有 資 格 者 数 ( 人 ) 平 成 23 年 6 月 15 日 現 在 看 護 師 ( 准 看 護 師 ) 管 理 栄 養 士 ( 栄 養 士 ) 薬 剤 師 臨 床 検 査 技 師 理 学 療 法 士 計 人 口 10 万 人 あたり 滋 賀 県 86 52 37 5 19 199 14.4 全 国 8,050 3,722 2,453 1,524 614 16,363 13.0 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 認 定 機 構 ホームページ 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 の 資 格 と 業 務 ( 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 認 定 機 構 ) (CDEJ : Certified Diabetes Educator of Japan) 1) 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 とは 糖 尿 病 とその 療 養 指 導 全 般 に 関 する 正 しい 知 識 を 有 し 医 師 の 指 示 の 下 で 患 者 に 熟 練 した 療 養 指 導 を 行 うことのできる 医 療 従 事 者 ( 看 護 師 管 理 栄 養 士 薬 剤 師 臨 床 検 査 技 師 理 学 療 法 士 の 資 格 を 有 する 者 および 准 看 護 師 栄 養 士 の 資 格 を 有 する 者 但 し 准 看 護 師 栄 養 士 に 対 する 受 験 資 格 附 与 は 平 成 12 年 度 より 平 成 16 年 度 までとする)に 対 し 本 機 構 が 与 える 資 格 であ る 2) 糖 尿 病 患 者 の 療 養 指 導 は 糖 尿 病 の 治 療 そのものであるとする 立 場 から 患 者 に 対 する 療 養 指 導 業 務 は わが 国 の 医 療 法 で 定 められているそれぞれの 医 療 職 の 業 務 に 則 って 行 うものとする 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 認 定 機 構 細 則 より 抜 粋 8

5 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 における 課 題 1 糖 尿 病 患 者 および 糖 尿 病 を 疑 う 人 の 増 加 重 症 化 や 合 併 症 の 増 加 2 健 診 で 発 見 された 糖 尿 病 その 疑 いのある 者 が 確 実 に 医 療 を 受 診 し 早 期 に 診 断 治 療 が 受 けられる 体 制 が 不 十 分 3 重 症 化 合 併 症 予 防 のために 県 内 全 域 で 身 近 な 地 域 で 病 態 に 応 じた 適 切 な 治 療 や 療 養 指 導 が 受 けられる 診 療 連 携 ( 病 病 病 診 診 診 連 携 ) 体 制 が 不 十 分 4 療 養 指 導 の 実 施 において 医 師 以 外 の 職 種 活 用 を 考 えている 診 療 所 が 少 ない Ⅲ 今 後 の 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 推 進 の 方 向 性 1 めざす 方 向 県 内 の 糖 尿 病 患 者 およびその 疑 いのある 人 が 身 近 な 地 域 で 症 状 に 応 じた 適 切 な 医 療 や 療 養 指 導 を 受 け 良 好 な 血 糖 コントロール 状 態 を 維 持 し 糖 尿 病 の 重 症 化 や 合 併 症 発 症 を 予 防 し QOLが 低 下 せずいきいきと 生 活 できることを 目 指 しま す (1) 糖 尿 病 の 予 防 対 策 の 推 進 (2) 健 診 の 結 果 糖 尿 病 その 疑 いのある 人 が 確 実 に 医 療 受 診 し 早 期 に 診 断 治 療 を 受 けられる 連 携 体 制 の 推 進 (3) 重 症 化 合 併 症 予 防 のため 身 近 な 地 域 で 病 態 に 応 じた 適 切 な 治 療 や 療 養 指 導 が 受 けられる 診 療 連 携 体 制 の 推 進 (4) 療 養 指 導 を 充 実 するための 人 材 育 成 活 用 - 9-9

図 5 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 イメージ 早 期 発 見 治 療 療 養 指 導 における 効 果 的 な 連 携 を 目 指 して 専 門 治 療 血 糖 コントロール 不 可 例 に 対 する 指 標 改 善 のための 治 療 糖 尿 病 の 病 態 把 握 治 療 計 画 教 育 入 院 糖 尿 病 教 室 など 急 性 合 併 症 の 治 療 専 門 医 等 による 診 療 をおこなっている 病 院 慢 性 合 併 症 治 療 糖 尿 病 の 慢 性 合 併 症 の 精 査 治 療 眼 科 糖 尿 病 性 網 膜 症 糖 尿 病 性 腎 症 糖 尿 病 性 神 経 障 害 腎 臓 内 科 神 経 内 科 等 健 康 診 査 による 早 期 発 見 健 康 診 査 保 健 指 導 適 正 受 診 支 援 保 険 者 市 町 療 養 指 導 食 事 指 導 運 動 指 導 服 薬 指 導 糖 尿 病 療 養 指 導 士 管 理 栄 養 士 薬 剤 師 看 護 師 運 動 指 導 士 等 治 療 療 養 指 導 の 診 療 連 携 初 期 治 療 安 定 期 治 療 糖 尿 病 の 精 査 診 断 治 療 および 療 養 指 導 発 症 リスクを 考 慮 した 生 活 習 慣 改 善 指 導 かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 ) 歯 科 歯 周 疾 患 紹 介 治 療 時 の 診 療 連 携 予 防 早 期 発 見 早 期 治 療 重 症 化 合 併 症 予 防 10

Ⅳ 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 の 重 要 性 とメリット 地 域 医 療 連 携 の 重 要 性 糖 尿 病 は 長 期 にわたる 高 血 糖 によって 網 膜 症 腎 症 神 経 障 害 などの 合 併 症 を 引 き 起 こし 進 行 すると 人 工 透 析 が 必 要 となることがあります さらに 脳 卒 中 や 急 性 心 筋 梗 塞 の 要 因 であり これらは 発 症 すると QOL が 著 しく 低 下 する 重 大 な 問 題 です 糖 尿 病 患 者 が 質 の 高 い 療 養 生 活 を 送 るためには 糖 尿 病 が 早 期 に 発 見 され 良 好 な 血 糖 コン トロールを 維 持 することが 重 要 です そのためには かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )と 専 門 医 との 連 携 とともに 管 理 栄 養 士 薬 剤 師 などの 職 種 の 連 携 が 重 要 です 医 療 法 の 規 定 に 基 づき 4 疾 病 について 医 療 連 携 が 重 要 視 され 地 域 の 実 情 に 応 じて 地 域 連 携 クリ ティカルパスの 導 入 が 進 められています 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 は 脳 卒 中 や 心 筋 梗 塞 といった 合 併 症 を 発 症 してからではなく 合 併 症 発 症 を 予 防 する 前 倒 しの 戦 略 である ことの 意 義 が 大 きいと 言 えます 地 域 医 療 連 携 のメリット 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 を 行 うことにより 複 数 の 目 で 患 者 を 診 て 病 態 把 握 や 治 療 につ いて 共 有 することができます それによって 患 者 の 血 糖 コントロール 状 態 の 改 善 や 合 併 症 の 予 防 早 期 発 見 につながる 可 能 性 が 高 まると 考 えられます また 糖 尿 病 専 門 医 や 糖 尿 病 療 養 指 導 士 といった 人 的 資 源 高 度 な 医 療 機 器 などの 物 的 資 源 を 有 効 に 活 用 できます これらの 結 果 として より 多 くの 糖 尿 病 患 者 や 糖 尿 病 を 疑 う 人 が 質 の 高 い 医 療 サービスを 受 けられる 可 能 性 が 高 まります さらに 医 療 費 適 正 化 につながり ます V 地 域 医 療 連 携 を 推 進 するための 取 り 組 み 1 糖 尿 病 予 防 対 策 の 推 進 健 康 いきいき21- 健 康 しが 推 進 プラン- において 肥 満 を 防 止 し 食 生 活 や 身 体 活 動 の 改 善 等 により 発 症 予 防 対 策 を 推 進 します 2 健 診 後 の 地 域 保 健 と 医 療 との 連 携 の 強 化 要 医 療 者 のうち 未 受 診 者 の 把 握 と 受 診 勧 奨 の 徹 底 特 定 健 康 診 査 は メタボリックシンドロームに 着 目 し 生 活 習 慣 病 予 防 を 目 的 とし て 実 施 されています 予 防 や 早 期 発 見 早 期 治 療 のためには 健 診 の 結 果 受 診 勧 奨 値 以 上 であった 人 に 確 実 に 医 療 受 診 できるよう 働 きかけることが 重 要 です 健 康 診 査 の 実 施 主 体 である 各 保 険 者 は 医 療 機 関 未 受 診 者 を 把 握 し 特 にリスク の 高 い 人 に 受 診 の 働 きかけを 行 うよう 努 めます 受 診 勧 奨 時 には 自 覚 症 状 がなく 進 行 し 何 かある 時 は 合 併 症 発 症 の 時 と 11

いう 糖 尿 病 の 特 徴 を 要 医 療 受 診 者 1 人 ひとりが 納 得 し 満 足 してもらえる 保 健 指 導 を 実 施 し 医 療 につなぐことが 大 切 です 受 診 勧 奨 においては かかりつけ 医 をもつという 観 点 からも まずは 身 近 な 地 域 の 診 療 所 への 受 診 を 勧 めることが 望 ましいと 考 えられます 健 診 における 事 後 指 導 の 基 準 と 医 療 における 治 療 の 基 準 の 共 通 理 解 特 定 健 診 保 健 指 導 においては 糖 尿 病 の 予 防 や 改 善 のために 生 活 習 慣 の 改 善 が 有 効 な 人 には 保 健 指 導 を 提 供 し 服 薬 が 必 要 な 人 には 適 宜 用 いる 体 制 の 整 備 が 必 要 です 健 診 の 結 果 受 診 勧 奨 値 以 上 の 人 には 医 療 機 関 において 診 断 基 準 に 沿 った 検 査 診 断 を 行 います 治 療 の 対 象 とならなかった 人 の 中 で 将 来 の 糖 尿 病 発 症 や 動 脈 硬 化 発 症 リスクを 考 慮 して 医 師 から 糖 尿 病 の 危 険 性 の 説 明 や 生 活 習 慣 改 善 への 動 機 付 けを 行 うこと 生 活 習 慣 改 善 等 の 必 要 性 があると 認 められる 場 合 は 市 町 など 地 域 の 相 談 事 業 への 紹 介 を 行 うなどの 連 携 が 必 要 です そのために 医 療 機 関 と 保 険 者 は それぞれの 役 割 について 共 通 理 解 を 深 めるよう 努 めます 健 診 後 の 連 携 においては 保 険 者 側 から 医 療 機 関 に 健 康 診 査 の 結 果 や 本 人 への 説 明 内 容 生 活 状 況 や 治 療 歴 など 問 診 で 得 られた 情 報 を 伝 えます また 医 療 機 関 か らは 実 施 された 検 査 結 果 や 指 導 内 容 などの 情 報 を 伝 えます どのような 情 報 を 伝 え ることが 効 果 的 か 必 要 な 情 報 を 明 確 にしていくことも 必 要 です 服 薬 中 の 人 や 治 療 中 断 者 への 対 応 糖 尿 病 の 重 症 化 合 併 症 予 防 のためには かかりつけ 医 と 保 険 者 等 保 健 指 導 実 施 者 との 連 携 が 必 要 です 特 定 健 診 では 服 薬 中 であっても 血 糖 コントロールが 不 良 の 人 を 把 握 することが 可 能 です 血 糖 コントロール 状 態 だけでなく 高 血 圧 尿 タ ンパク クレアチニンなど 合 併 症 発 症 リスクを 考 慮 して 合 併 症 予 防 のために 主 治 医 と 連 携 した 保 健 指 導 等 の 実 施 について 検 討 が 必 要 です また 治 療 中 断 をしている 人 に 対 しても 医 療 機 関 と 連 携 し 治 療 継 続 に 向 けた 支 援 について 検 討 が 必 要 です 3 診 療 連 携 ( 病 診 病 病 診 診 連 携 )の 強 化 標 準 的 治 療 の 普 及 慢 性 合 併 症 予 防 のための 他 科 との 連 携 糖 尿 病 の 治 療 については 標 準 化 が 進 んできていますが 医 療 機 関 によって 異 な っているのが 現 状 です 糖 尿 病 治 療 ガイド( 日 本 糖 尿 病 学 会 編 2010)や 糖 尿 病 治 療 のエッセンス 2010-2011( 日 本 糖 尿 病 対 策 推 進 会 議 )の 普 及 により 初 期 治 療 コント ロール 不 良 の 者 への 治 療 合 併 症 の 治 療 の 標 準 化 を 進 めていく 必 要 があります 糖 尿 病 治 療 は 合 併 症 の 予 防 が 大 きな 目 標 です そのためには 良 好 な 血 糖 コン トロールを 維 持 すること 合 併 症 予 防 や 早 期 発 見 のために 適 切 な 検 査 を 定 期 的 に 実 施 するとともに 眼 科 や 腎 臓 内 科 医 等 と 必 要 に 応 じて 連 携 を 図 ることが 重 要 です 具 体 的 には 医 療 機 関 は 眼 科 への 紹 介 により 眼 底 検 査 は 年 1 回 以 上 受 診 するこ と 尿 中 アルブミン 検 査 は 年 1 回 以 上 行 い 腎 機 能 について 精 査 をおこなうこと 必 - 12-12

要 に 応 じて 腎 臓 内 科 との 連 携 を 行 うこと また 心 電 図 等 の 心 血 管 検 査 神 経 学 的 検 査 や 歯 科 の 歯 周 病 チェックを 行 うよう 努 めることなどです また 現 在 の 治 療 が 適 切 かどうか 確 認 するために 数 か 月 診 療 で 経 過 をみても HbA1c が 改 善 しない 場 合 は 専 門 医 と 連 携 をとり 病 態 把 握 や 治 療 方 針 等 の 確 認 を 行 うよう 努 める 必 要 があります 長 期 にわたり 良 好 な 疾 病 管 理 を 行 うためには 病 態 が 進 んでからではなく 糖 尿 病 の 軽 症 の 時 期 から 食 事 療 法 や 運 動 療 法 をしっかり 行 うことが 重 要 です 医 療 機 関 は 患 者 に 対 して 早 期 から 食 事 指 導 や 運 動 指 導 など 療 養 指 導 を 行 うよう 努 めます 各 保 健 医 療 圏 域 における 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 の 推 進 医 師 会 を 中 心 に 勉 強 会 や 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 導 入 運 用 が 徐 々に 進 んできています 糖 尿 病 患 者 は 急 激 に 増 加 しており すべての 患 者 を 糖 尿 病 専 門 医 が 診 療 することは 困 難 な 状 況 です 糖 尿 病 専 門 医 等 による 診 療 を 行 っている 病 院 と 一 般 診 療 所 等 の 医 療 機 関 医 師 会 歯 科 医 師 会 薬 剤 師 会 等 の 各 団 体 や 保 健 所 市 町 等 の 行 政 機 関 保 険 者 等 が 協 力 し 役 割 分 担 や 運 用 方 法 を 検 討 しながら 顔 の 見 える 関 係 の 中 で 糖 尿 病 の 予 防 早 期 発 見 から 治 療 合 併 症 予 防 にいたる 過 程 まで 一 貫 した 連 携 体 制 の 構 築 を 進 めることが 重 要 です すでに 診 療 連 携 について 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 を 含 めて 連 携 体 制 の 構 築 がすすめられている 地 域 もあります 保 健 所 は 各 保 健 医 療 圏 域 の 動 向 を 踏 ま えつつ 既 存 のネットワークを 十 分 に 活 用 して 県 内 の 全 圏 域 において 連 携 体 制 が 構 築 できるよう 推 進 します 医 科 歯 科 連 携 の 推 進 歯 周 病 の 治 療 が 糖 尿 病 患 者 にとって 必 要 であることがわかってきました 連 携 を 図 ることにより 糖 尿 病 も 歯 周 病 も 良 好 に 管 理 できるよう 糖 尿 病 歯 科 医 科 連 携 モデル 事 業 を 通 して 医 科 と 歯 科 がお 互 いに 理 解 を 深 め 効 果 的 な 連 携 体 制 を 促 進 します 啓 発 必 要 な 情 報 の 提 供 近 年 は 糖 尿 病 に 限 らず 専 門 医 志 向 病 院 志 向 の 傾 向 がみられます しかし 糖 尿 病 は 日 常 的 な 疾 患 であり 限 られた 医 療 資 源 を 有 効 活 用 する 観 点 からも 専 門 性 の 高 い 専 門 医 との 病 診 連 携 のもと かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )で 診 療 を 行 うことが 望 ましいと 考 えられます 診 療 所 の 医 師 の 専 門 も 異 なるためすべてが 同 じ 取 り 扱 いをす るということではありませんが 糖 尿 病 を 疑 い 受 診 が 必 要 となった 人 は まずは 身 近 な 地 域 の 診 療 所 を 受 診 し 必 要 に 応 じて 専 門 医 のいる 病 院 と 連 携 し 診 療 するといっ た 診 療 所 と 病 院 の 役 割 やかかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )を 持 つことの 必 要 性 について 理 解 を 深 めることが 重 要 です 医 療 機 関 関 係 機 関 行 政 機 関 は 糖 尿 病 患 者 やその 疑 いのある 人 に 様 々な 機 会 を 通 じて 診 療 所 と 病 院 の 役 割 やかかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )を 持 つことの 必 要 性 について 理 解 を 深 める 啓 発 を 行 います また 診 療 連 携 体 制 の 推 進 にあたっては ほとんどの 診 療 所 で 糖 尿 病 患 者 の 診 療 が 行 われていることから 糖 尿 病 非 専 門 医 師 へも 糖 尿 病 の 治 療 に 関 して 初 期 治 療 や 13

診 断 のスキルアップにつながるような 情 報 の 提 供 が 必 要 です 病 診 連 携 や 多 職 種 連 携 による 療 養 指 導 の 充 実 糖 尿 病 の 基 本 的 治 療 は 食 事 療 法 運 動 療 法 薬 物 療 法 です 特 に 管 理 栄 養 士 や 薬 剤 師 等 の 医 師 以 外 の 職 種 との 連 携 による 療 養 指 導 は 重 症 化 予 防 合 併 症 予 防 にとって 重 要 です 多 くの 糖 尿 病 患 者 が 一 般 診 療 所 において 糖 尿 病 の 治 療 を 受 けていますが 診 療 所 で 管 理 栄 養 士 等 の 栄 養 指 導 が 受 けられるところは 限 られています 多 くの 糖 尿 病 患 者 が 管 理 栄 養 士 等 による 療 養 指 導 が 受 けられる 体 制 づくりを 推 進 します 病 診 連 携 の 推 進 により 病 院 における 療 養 指 導 等 の 資 源 を 活 用 したり 診 療 所 にお いて 非 常 勤 等 の 管 理 栄 養 士 による 食 事 指 導 が 提 供 できる 体 制 を 整 えたり 地 域 保 健 と の 連 携 により 地 域 の 栄 養 相 談 や 保 健 指 導 を 活 用 することなどが 考 えられます 4 療 養 指 導 を 充 実 するための 人 材 育 成 活 用 療 養 指 導 体 制 充 実 のため 従 事 者 の 資 質 の 向 上 と 人 材 の 確 保 糖 尿 病 の 重 症 化 および 合 併 症 の 発 症 を 予 防 するためには 食 事 や 運 動 など 生 活 習 慣 改 善 への 療 養 指 導 が 不 可 欠 ですが 質 の 高 い 療 養 指 導 を 行 うためには 従 事 者 の 資 質 向 上 と 人 材 の 確 保 が 重 要 です 管 理 栄 養 士 や 日 本 糖 尿 病 療 養 指 導 士 を 活 用 した 療 養 指 導 体 制 の 整 備 に 向 けた 検 討 を 行 う 必 要 があります Ⅵ 効 果 的 な 連 携 のために 1 健 診 後 の 地 域 保 健 と 医 療 との 連 携 保 険 者 における 受 診 勧 奨 実 施 のポイント 自 覚 症 状 がなく 進 行 し 自 覚 症 状 が 出 るのは 合 併 症 などの 発 症 時 という 糖 尿 病 の 特 徴 健 診 の 結 果 と 生 活 状 況 から 対 象 者 自 らが 身 体 に 起 こっている 変 化 を 理 解 し 納 得 できる 保 健 指 導 を 行 い 受 診 の 必 要 性 を 伝 える 過 去 に 糖 尿 病 と 診 断 されたり 治 療 を 受 けた 事 がない 人 は 受 診 勧 奨 判 定 値 に 該 当 する 場 合 は 受 診 勧 奨 を 行 う 糖 尿 病 は 長 期 に 受 診 が 必 要 となる 疾 患 であることやかかりつけ 医 を 持 つことを 推 進 するために 受 診 は まずは 身 近 な 地 域 の 診 療 所 を 勧 めることが 望 ましい 重 症 化 や 合 併 症 予 防 の 視 点 からは 下 記 に 例 示 するようなリスクの 高 い 人 に 受 診 勧 奨 を 行 う 糖 尿 病 を 指 摘 されてから 10 年 以 上 経 過 している 人 高 血 糖 以 外 に 動 脈 硬 化 のリスクとなる 高 血 圧 や 脂 質 代 謝 異 常 などリスクの 重 複 - 14-14

している 人 慢 性 腎 障 害 による 人 工 透 析 導 入 を 予 防 するため 尿 タンパク 陽 性 の 人 や 腎 機 能 低 下 を 示 す 人 医 療 機 関 における 健 診 後 の 受 診 者 への 対 応 ポイント 健 康 診 断 の 結 果 糖 尿 病 の 疑 いのある 場 合 は 問 診 必 要 な 検 査 糖 尿 病 診 断 基 準 にそって 診 断 を 行 う 糖 尿 病 と 診 断 した 場 合 糖 尿 病 は 治 癒 する 病 気 ではないので 決 して 受 診 ( 通 院 ) を 中 断 しないよう 指 導 する 糖 尿 病 型 でないと 診 断 された 場 合 であっても 将 来 的 に 発 症 リスクが 高 いと 考 え られるので 3~6か 月 以 内 に 再 検 査 を 行 うなど HbA1c および 血 糖 値 の 経 過 や 他 のリスクがないか 観 察 し 注 意 深 く 経 過 をみていく 生 活 習 慣 改 善 が 必 要 な 場 合 は 健 康 診 査 結 果 経 年 変 化 生 活 習 慣 の 問 題 点 ( 食 事 運 動 喫 煙 等 )を 踏 まえ 対 象 者 自 らが 自 分 の 身 体 に 起 こっている 病 的 な 変 化 を 理 解 できるよう 導 き 早 期 から 必 要 な 生 活 改 善 への 指 導 や 支 援 を 行 う 必 要 に 応 じて 地 域 の 栄 養 相 談 などの 相 談 事 業 への 紹 介 を 行 う 糖 尿 病 の 診 断 図 6 糖 尿 病 の 臨 床 診 断 のフローチャート 糖 尿 病 型 血 糖 値 ( 空 腹 時 126mg/dl OGTT2 時 間 200 mg/dl 随 時 200 mg/dlのいずれか) HbA1c(JDS 値 ) 6.1%[ 国 際 標 準 値 6.5% ] 血 糖 値 とHbA1cともに 糖 尿 病 型 血 糖 値 のみ 糖 尿 病 型 HbA1cのみ 糖 尿 病 型 糖 尿 病 糖 尿 病 の 典 型 的 症 状 確 実 な 糖 尿 病 網 膜 症 のいずれか 有 り 無 し なるべく 再 検 査 1ヵ 月 以 内 に 再 検 査 ( 血 糖 検 査 は 必 須 ) 血 糖 値 とHbA1c ともに 糖 尿 病 型 血 糖 値 のみ 糖 尿 病 型 HbA1cのみ 糖 尿 病 型 いずれも 糖 尿 病 型 でない 血 糖 値 とHbA1c ともに 糖 尿 病 型 血 糖 値 のみ 糖 尿 病 型 HbA1cのみ 糖 尿 病 型 いずれも 糖 尿 病 型 でない 糖 尿 病 糖 尿 病 糖 尿 病 疑 い 糖 尿 病 疑 い 3~6ヵ 月 以 内 に 血 糖 値 HbA1cを 再 検 査 日 本 糖 尿 病 学 会 糖 尿 病 診 断 基 準 に 関 する 調 査 検 討 委 員 会 : 糖 尿 病 の 分 類 と 診 断 基 準 に 関 する 委 員 会 報 告, 糖 尿 病 53:458,2010より 一 部 改 変 15

図 6の 解 説 早 朝 空 腹 時 血 糖 値 126mg/dl 以 上 75g 経 口 ぶどう 糖 負 荷 試 験 (0GTT)2 時 間 値 200mg/dl 以 上 随 時 血 糖 値 200mg/dl 以 上 HbA1c(JDS 値 )6.1% 以 上 のいずれか であれば 糖 尿 病 型 と 判 定 する 血 糖 値 および HbA1c がともに 糖 尿 病 型 であれば 糖 尿 病 と 診 断 できる 血 糖 値 が 糖 尿 病 型 でかつ 糖 尿 病 の 典 型 的 症 状 があるか 確 実 な 糖 尿 病 網 膜 症 が 確 認 された 場 合 も 糖 尿 病 と 診 断 できる 血 糖 値 は 糖 尿 病 型 であるが HbA1c(JDS 値 )6.1% 未 満 で 上 記 の 症 状 や 確 実 な 糖 尿 病 網 膜 症 がない 場 合 は もう 一 度 別 の 日 に 検 査 を 行 い 血 糖 値 または HbA1c 値 で 糖 尿 病 型 が 再 度 確 認 できれば 糖 尿 病 と 診 断 できる HbA1c 値 だけが 糖 尿 病 型 である 場 合 は 別 の 日 に 血 糖 値 の 再 検 査 を 行 い 血 糖 値 が 糖 尿 病 型 であることを 確 認 した 上 で 糖 尿 病 と 診 断 する HbA1c(JDS 値 )6.1% 以 上 が 2 回 みられても 糖 尿 病 とは 診 断 できない 糖 尿 病 型 の 場 合 は 再 検 査 で 糖 尿 病 と 診 断 が 確 定 しない 場 合 でも 生 活 指 導 を 行 いながら 経 過 を 観 察 する 境 界 型 ( 空 腹 時 血 糖 110~125mg/dl または OGTT2 時 間 値 140~199mg/dl)は 糖 尿 病 予 備 群 であり 運 動 食 生 活 指 導 など 定 期 的 な 管 理 が 望 ましい 糖 尿 病 治 療 のエッセンス 2010-2011 2 かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )と 専 門 医 等 による 診 療 をおこなっている 病 院 との 医 療 連 携 のポイント かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )が 中 心 となり 初 期 治 療 を 行 うことが 望 ましい 糖 尿 病 診 療 は 合 併 症 予 防 が 大 きな 目 的 であるため 合 併 症 の 精 査 や 早 期 発 見 のための 他 科 との 連 携 は すべての 糖 尿 病 患 者 を 対 象 に 行 う 眼 科 への 紹 介 により 眼 底 検 査 は 年 1 回 以 上 行 う 尿 中 アルブミン 検 査 は 年 1 回 以 上 行 い 腎 機 能 について 精 査 し 必 要 に 応 じて 腎 臓 内 科 との 連 携 を 行 う 心 電 図 等 の 心 血 管 検 査 神 経 学 的 検 査 を 行 う 歯 科 での 歯 周 病 チェックを 行 う 1 型 糖 尿 病 やその 他 の 特 定 の 機 序 疾 患 による 糖 尿 病 は 専 門 医 の 診 療 が 望 ま しい 2 型 糖 尿 病 における 専 門 医 とかかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )との 診 療 連 携 は 患 者 の 病 態 や 生 活 面 での 状 態 に 応 じて 進 める 以 下 に 例 示 する 場 合 などは 専 門 医 等 による 診 療 を 行 っている 病 院 との 連 携 を 検 討 する 薬 剤 を 使 用 しても 十 分 な 血 糖 コントロールが 得 られない 場 合 一 旦 良 好 なコン トロールが 得 られていたが 状 態 が 悪 化 した 場 合 など 治 療 内 容 の 是 非 につい て 検 討 が 必 要 な 患 者 教 育 入 院 やコメディカルを 活 用 した 療 養 指 導 の 実 施 が 必 要 有 用 な 患 者 糖 尿 病 慢 性 合 併 症 の 精 査 や 治 療 が 必 要 な 患 者 16

糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスや 糖 尿 病 手 帳 の 活 用 や 簡 便 で 運 用 しやすい 紹 介 体 制 など 各 地 域 の 実 情 に 即 した 病 診 連 携 体 制 を 構 築 する また 病 院 に 集 中 しが ちな 安 定 期 糖 尿 病 患 者 に 関 しては 本 人 が 満 足 できる 形 で 診 療 所 に 紹 介 できる 体 制 を 模 索 する 専 門 医 のいる 病 院 や 医 師 会 は 勉 強 会 を 開 催 するなど 地 域 の 診 療 所 等 への 糖 尿 病 診 療 ガイドラインの 普 及 糖 尿 病 治 療 技 術 の 情 報 提 供 に 努 める < 参 考 > 病 診 連 携 が 効 果 的 に 進 めやすい 対 象 糖 尿 病 地 域 連 携 クリティカルパスの 運 用 が 進 められている 大 津 保 健 医 療 圏 域 の 事 例 では 勤 務 等 の 関 係 から 働 き 盛 りの 患 者 で 重 症 度 は 中 等 度 程 度 通 院 間 隔 は 月 1 ~2 回 程 度 で 診 療 所 の 診 療 機 能 や 時 間 ( 夜 診 や 土 曜 日 )で 診 療 可 能 慢 性 合 併 症 は 進 んでいない 等 の 患 者 が 病 診 連 携 が 進 めやすい 対 象 となっています < 糖 尿 病 治 療 の 目 標 > 健 康 な 人 と 変 わらない 日 常 生 活 の 質 (QOL)の 維 持 健 康 な 人 と 変 わらない 寿 命 の 確 保 糖 尿 病 細 小 血 管 合 併 症 ( 網 膜 症 腎 症 神 経 障 害 )および 動 脈 硬 化 性 疾 患 ( 虚 血 性 心 疾 患 脳 血 管 障 害 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 )の 発 症 進 展 の 阻 止 血 糖 体 重 血 圧 血 清 脂 質 の 良 好 なコントロール 状 態 の 維 持 < 糖 尿 病 コントロールの 指 標 > 細 小 血 管 症 の 発 症 予 防 や 進 展 の 抑 制 には 血 糖 コントロール 指 標 HbA1c(JDS 値 )6.5% 未 満 を 目 指 すよう 心 掛 ける 日 本 糖 尿 病 学 会 編 糖 尿 病 治 療 ガイド 2010 17

Ⅶ 各 関 係 機 関 等 の 役 割 医 療 機 関 (1) かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 ) 健 診 後 の 要 医 療 受 診 者 の 診 療 においては 精 査 や 診 断 を 行 う 生 活 習 慣 改 善 指 導 を 行 う 必 要 がある 場 合 には 指 導 を 行 う また 必 要 に 応 じ 地 域 の 相 談 事 業 へ 紹 介 する 糖 尿 病 治 療 においては かかりつけ 医 として 主 に 初 期 安 定 期 治 療 を 行 う 糖 尿 病 の 診 断 および 治 療 生 活 習 慣 改 善 の 専 門 的 指 導 を 行 うために 診 療 ガイド ラインに 沿 った 治 療 を 行 い 患 者 の 病 態 に 応 じて 糖 尿 病 専 門 医 と 連 携 を 行 う また 合 併 症 の 予 防 早 期 発 見 のため 眼 科 等 他 科 への 紹 介 等 連 携 を 行 う 糖 尿 病 患 者 が 栄 養 指 導 などの 具 体 的 な 療 養 指 導 が 受 けられるよう 診 療 所 におけ る 管 理 栄 養 士 等 による 指 導 体 制 の 充 実 に 努 めたり コメディカルによる 療 養 指 導 が 実 施 できる 病 院 との 連 携 に 努 める 診 療 連 携 の 推 進 のため 糖 尿 病 患 者 やその 疑 いのある 人 に 糖 尿 病 診 療 や 病 診 連 携 について 理 解 を 深 めるよう 努 める (2) 専 門 医 等 による 診 療 を 行 っている 病 院 糖 尿 病 に 関 する 専 門 的 な 治 療 を 行 う 血 糖 コントロール 不 可 例 や 急 性 合 併 症 の 治 療 を 行 う 診 療 連 携 の 推 進 にあたっては 地 域 の 医 療 機 関 診 療 所 の 非 専 門 医 師 の 糖 尿 病 治 療 に 関 するスキルアップのため 勉 強 会 の 開 催 など 糖 尿 病 治 療 技 術 の 情 報 提 供 に 努 める 診 療 連 携 の 推 進 のため 糖 尿 病 患 者 やその 疑 いのある 人 に 糖 尿 病 診 療 や 病 診 連 携 について 理 解 を 深 めるよう 努 める 関 係 団 体 県 医 師 会 地 域 医 師 会 歯 科 医 師 会 薬 剤 師 会 等 の 団 体 は 診 療 連 携 の 推 進 に 努 める 糖 尿 病 治 療 のスキルアップや 合 併 症 精 査 のための 他 科 連 携 糖 尿 病 医 科 歯 科 連 携 の 推 進 療 養 指 導 の 充 実 に 努 める 栄 養 士 会 や 糖 尿 病 療 養 指 導 士 は 療 養 指 導 の 充 実 や 人 材 育 成 に 努 める 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 は 特 定 健 診 保 健 指 導 や 健 診 後 の 医 療 連 携 を 充 実 す るために 保 険 者 と 連 携 して 健 診 データの 分 析 や 重 症 化 予 防 対 策 に 努 める 行 政 機 関 等 (1) 市 町 市 町 は 糖 尿 病 の 予 防 や 日 常 管 理 のために 適 切 な 食 習 慣 や 運 動 習 慣 生 活 習 慣 改 善 指 導 を 行 う 特 定 健 診 保 健 指 導 の 対 象 とならない 人 を 含 めて 市 民 全 体 が 糖 尿 病 予 防 早 - 18-18

期 発 見 早 期 治 療 疾 病 管 理 ができるよう 生 活 習 慣 病 対 策 として 啓 発 や 相 談 指 導 を 行 う また 診 療 連 携 の 推 進 にあたって 住 民 がかかりつけ 医 をもつことや 病 院 と 診 療 所 の 役 割 や 病 診 連 携 の 必 要 性 を 理 解 できるよう 啓 発 を 行 う 医 療 機 関 から 紹 介 のあった 生 活 習 慣 改 善 指 導 の 必 要 な 人 に 保 健 指 導 を 行 う (2) 保 険 者 保 険 者 は 特 定 健 診 保 健 指 導 の 実 施 機 関 として 早 期 発 見 のため 受 診 率 向 上 に 努 める 健 診 の 結 果 医 療 受 診 が 必 要 な 人 が 確 実 に 受 診 につながるよう 受 診 勧 奨 受 診 支 援 未 受 診 者 への 対 応 を 行 う 医 療 機 関 から 紹 介 のあった 生 活 習 慣 改 善 指 導 の 必 要 な 人 に 保 健 指 導 を 行 う (3) 県 保 健 所 保 健 所 は 地 域 医 師 会 等 の 関 係 機 関 とのネットワークの 構 築 医 療 機 関 の 機 能 分 担 と 連 携 等 について 関 係 者 および 関 係 機 関 が 顔 の 見 える 関 係 の 中 で 情 報 共 有 や 検 討 する 場 づくりなど 調 整 や 推 進 を 行 う 県 は 各 保 健 医 療 圏 域 における 取 り 組 みが 推 進 されるよう 関 係 機 関 と 連 携 し 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 を 推 進 する - 19-19

糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 を 推 進 するための 取 り 組 みと 期 待 される 役 割 ( 指 針 P11~ Ⅴ 地 域 医 それぞれに 期 待 する 役 割 推 進 する 取 り 組 み 糖 尿 病 患 者 その 疑 いのある 人 医 療 機 関 糖 尿 病 患 者 糖 尿 病 の 疑 いのある 人 1かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 ) 2 専 門 医 等 による 診 療 を 行 っている 病 院 3 歯 科 診 療 所 2. 健 診 後 の 地 域 保 健 と 医 療 と の 連 携 強 化 健 診 受 診 後 の 医 療 受 診 勧 奨 の 徹 底 適 正 受 診 支 援 健 診 の 事 後 指 導 の 基 準 と 医 療 の 治 療 の 基 準 の 共 通 理 解 糖 尿 病 の 精 査 診 断 の 対 応 予 防 的 な 生 活 習 慣 改 善 への 指 導 服 薬 中 の 人 や 治 療 中 断 者 への 対 応 糖 尿 病 の 知 識 を 深 める 健 診 結 果 と 生 活 状 況 から 自 分 の 身 体 に 起 こっている 変 化 を 理 解 する 健 診 を 定 期 的 に 受 診 する 健 診 の 結 果 受 診 が 必 要 に なった 時 は 早 期 に 必 ず 受 診 する 1 健 診 後 の 受 診 者 に 対 する 対 応 ( 日 本 糖 尿 病 学 会 糖 尿 病 診 断 基 準 に 沿 っ た 診 断 検 査 ) 1 地 域 保 健 との 連 携 ( 基 準 に 基 づく 健 診 の 事 後 指 導 や 地 域 の 保 健 指 導 への 協 力 ) 1 受 診 の 結 果 薬 物 治 療 開 始 とならなかっ た 人 に 対 する 指 導 または 市 町 の 相 談 事 業 への 紹 介 ( 将 来 の 糖 尿 病 発 症 リスクをも 考 慮 し 生 活 習 慣 改 善 を 動 機 付 けるよう 支 援 ) 3. 診 療 連 携 の 強 化 標 準 的 治 療 の 普 及 慢 性 合 併 症 予 防 のための 他 科 との 連 携 糖 尿 病 治 療 ガイド( 日 本 糖 尿 病 学 会 )に 則 した 治 療 の 普 及 地 域 連 携 クリティカルパス 等 の 活 用 各 保 健 医 療 圏 域 における 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 の 推 進 医 科 歯 科 連 携 の 推 進 啓 発 必 要 な 情 報 の 提 供 糖 尿 病 患 者 への 診 療 連 携 の 理 解 の 促 進 医 療 従 事 者 への 情 報 提 供 かかりつけ 医 ( 一 般 診 療 所 )での 療 養 指 導 の 充 実 定 期 的 な 受 診 の 継 続 治 療 への 理 解 良 好 なコント ロール 状 態 を 維 持 し 合 併 症 の 発 症 予 防 をめざす かかりつけ 医 を 持 つことの 重 要 性 病 診 連 携 について 理 解 する 救 急 医 療 ネットしが ~ 滋 賀 県 広 域 災 害 救 急 医 療 情 報 システム~ の 活 用 患 者 会 活 動 などへの 参 加 1 診 断 基 準 を 含 めたガイドラインの 普 及 学 会 研 究 会 医 師 会 定 例 会 等 における 情 報 の 収 集 地 域 医 師 会 圏 内 の 糖 尿 病 専 門 病 院 医 師 との 連 携 地 域 連 携 クリティカルパス 等 の 積 極 的 利 用 診 療 所 での 栄 養 指 導 など 生 活 指 導 の 強 化 2 地 域 医 師 会 の 開 業 医 との 連 携 地 域 連 携 クリティカルパス 等 の 作 成 と 運 用 開 業 医 との 情 報 交 換 の 迅 速 化 (メールな どによる 情 報 交 換 ) システム 化 された 定 期 受 診 システム ( 眼 科 歯 科 を 含 めて) 2 勉 強 会 の 開 催 12 病 院 コメディカルの 活 用 設 備 人 材 の 共 同 活 用 12 調 剤 薬 局 における 服 薬 指 導 3 糖 尿 病 の 理 解 と 医 科 との 連 携 12 歯 周 病 の 理 解 と 歯 科 との 連 携 4. め 療 の 養 人 指 材 導 育 を 成 充 実 活 す 用 る た 医 師 以 外 の 療 養 指 導 を 行 う 人 材 の 育 成 栄 養 士 会 糖 尿 病 療 養 指 導 士 等 と 連 携 した 療 養 指 導 体 制 の 検 討 他 職 種 活 用 を 考 える 医 療 機 関 の 増 加 2 研 修 会 等 の 開 催 1 療 養 指 導 人 材 の 活 用 12 患 者 への 療 養 指 導 活 用 の 啓 発 20

療 連 携 を 推 進 するための 取 り 組 み) それぞれの 果 たす 役 割 関 係 団 体 1 県 医 師 会 地 域 医 師 会 2 歯 科 医 師 会 3 薬 剤 師 会 4 栄 養 士 会 5 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 1 市 町 2 県 保 健 所 3 保 険 者 行 政 機 関 等 1 診 断 基 準 を 含 めた 糖 尿 病 診 療 ガイドラインの 普 及 1 地 域 保 健 との 連 携 の 促 進 ( 基 準 に 基 づく 健 診 の 事 後 指 導 や 地 域 の 保 健 指 導 への 協 力 ) 5 特 定 健 診 等 データ 管 理 システムを 活 用 してのデー タ 集 計 リスト 等 を 国 保 保 険 者 へ 提 供 活 用 支 援 4 生 活 習 慣 改 善 指 導 ( 栄 養 指 導 )への 協 力 31 受 診 勧 奨 受 診 支 援 健 診 結 果 生 活 状 況 から 対 象 者 自 らが 身 体 におこっている 変 化 を 理 解 し 納 得 できる 保 健 指 導 をして 医 療 につなぐ 31 要 医 療 者 のうち 未 受 診 者 の 把 握 未 受 診 者 を 確 実 に 把 握 し リスクの 高 い 人 への 受 診 支 援 31 医 療 機 関 から 紹 介 のあった 生 活 習 慣 改 善 必 要 者 への 指 導 の 実 施 31 服 薬 者 の 医 療 との 連 携 合 併 症 発 症 リスクの 高 い 人 へ 医 療 と 連 携 した 生 活 習 慣 改 善 支 援 31 健 診 後 の 受 診 者 の 実 態 把 握 とニーズの 解 析 31 連 携 推 進 のための 情 報 の 明 確 化 ( 受 診 勧 奨 時 の 様 式 等 ) 31 受 診 勧 奨 支 援 のための 保 健 師 等 の 資 質 向 上 マンパワー 確 保 1 特 定 健 診 保 健 指 導 の 対 象 とならない 人 を 含 めて 市 民 全 体 が 糖 尿 病 予 防 早 期 発 見 早 期 治 療 疾 病 管 理 ができるよう 生 活 習 慣 病 対 策 として 啓 発 や 相 談 指 導 を 行 う 2 保 険 者 や 市 町 と 医 療 の 共 通 理 解 を 深 める 場 の 設 置 など 連 携 の 推 進 1 診 療 ガイドラインの 普 及 1 開 業 医 への 啓 発 : 定 例 医 師 会 における 講 演 会 や 診 療 ガイドラインの 配 布 等 各 地 域 医 師 会 の 実 情 に 即 した 病 診 連 携 体 制 の 推 進 1 診 療 連 携 のための 支 援 12 医 科 歯 科 連 携 の 推 進 定 例 会 研 修 会 等 での 啓 発 1234 関 係 団 体 合 同 の 意 見 交 換 会 123 病 診 連 携 の 必 要 性 について 啓 発 13かかりつけ 医 をもつ 適 正 受 診 診 療 連 携 についての 啓 発 活 動 2 簡 便 な 病 診 連 携 の 体 制 構 築 紹 介 システム 病 院 医 療 マップの 活 用 救 急 医 療 ネットしが ~ 広 域 災 害 救 急 医 療 情 報 システム~ 活 用 地 域 連 携 クリティカルパス 等 の 活 用 促 進 診 療 連 携 のための 支 援 医 療 機 関 の 役 割 分 担 の 実 態 把 握 と 医 療 機 関 関 係 団 体 への 情 報 提 供 2 啓 発 情 報 提 供 かかりつけ 医 をもつ 適 正 受 診 診 療 連 携 についての 啓 発 医 療 従 事 者 への 情 報 提 供 14 他 職 種 活 用 の 促 進 糖 尿 病 療 養 指 導 士 の 活 用 検 討 栄 養 相 談 の 事 例 報 告 4 診 療 所 での 栄 養 指 導 ができる 管 理 栄 養 士 の 育 成 研 修 ( 事 例 検 討 会 含 む) 1 診 療 所 での 療 養 指 導 を 行 う 人 材 活 用 の 啓 発 12 療 養 指 導 を 行 う 人 材 活 用 についての 啓 発 2 管 理 栄 養 士 等 の 育 成 支 援 圏 域 における 現 状 と 課 題 の 把 握 検 討 糖 尿 病 治 療 ガイド2010の 理 解 を 深 める 研 修 標 準 化 した 指 導 資 料 の 作 成 等 ( 保 健 師 管 理 栄 養 士 編 ) 2 事 例 検 討 会 等 を 通 じた 人 材 育 成 5 保 険 者 の 生 活 習 慣 病 予 防 対 策 推 進 のため 従 事 者 向 け 保 健 指 導 研 修 会 の 開 催 21

滋 賀 県 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 指 針 検 討 委 員 会 設 置 要 綱 ( 設 置 の 目 的 ) 第 1 条 糖 尿 病 は 脳 卒 中 や 急 性 心 筋 梗 塞 の 重 大 なリスク 要 因 であり 重 症 化 すると 慢 性 腎 疾 患 等 の 合 併 症 を 発 症 し 患 者 のQOLが 低 下 する 県 では 健 康 いきいき21 - 健 康 しが 推 進 プラン の 糖 尿 病 分 野 の 行 動 計 画 として 平 成 17 年 3 月 に 滋 賀 県 糖 尿 病 対 策 推 進 プラン を 策 定 し 糖 尿 病 の 予 防 早 期 発 見 と 健 診 後 の 事 後 指 導 の 徹 底 に 取 り 組 んできたところである しかし 糖 尿 病 の 重 症 化 や 合 併 症 発 症 は 増 加 傾 向 にあり 糖 尿 病 の 予 防 から 治 療 まで 一 貫 した 糖 尿 病 対 策 を 推 進 し 誰 もが 身 近 な 地 域 で 症 状 に 応 じた 適 切 な 治 療 や 療 養 指 導 を 受 けられる 医 療 連 携 体 制 を 構 築 し 糖 尿 病 患 者 の 重 症 化 予 防 療 養 生 活 の 質 の 向 上 につなげることが 重 要 である そこで 糖 尿 病 の 治 療 療 養 指 導 の 医 療 連 携 を 効 果 的 に 推 進 するための 指 針 を 作 成 することを 目 的 に 滋 賀 県 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 指 針 検 討 委 員 会 ( 以 下 検 討 委 員 会 という )を 設 置 する ( 検 討 事 項 ) 第 2 条 検 討 委 員 会 の 検 討 事 項 は 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 とする (1) 糖 尿 病 医 療 連 携 の 現 状 と 課 題 に 関 すること (2) 本 県 における 糖 尿 病 医 療 連 携 療 養 指 導 のあり 方 に 関 する 事 項 (3) 糖 尿 病 医 療 連 携 体 制 を 推 進 するのための 関 係 機 関 の 役 割 に 関 すること (4) 糖 尿 病 医 療 連 携 指 針 の 作 成 に 関 する 事 項 (5)その 他 糖 尿 病 医 療 連 携 体 制 の 推 進 に 関 し 必 要 な 事 項 ( 組 織 ) 第 3 条 検 討 委 員 会 は 委 員 15 名 以 内 で 組 織 する 2 委 員 は 学 識 経 験 者 関 係 機 関 団 体 で 構 成 するものとし 健 康 福 祉 部 長 が 依 頼 する 3 委 員 の 任 期 は 1 年 とする ただし 委 員 が 欠 けた 場 合 における 補 欠 委 員 の 任 期 は 前 任 者 の 残 任 期 間 とする 4 委 員 の 再 任 は 妨 げない ( 委 員 長 ) 第 4 条 委 員 会 に 委 員 長 を 置 く 2 委 員 長 は 委 員 の 互 選 によって 定 める 3 委 員 長 は 会 務 を 総 理 し 検 討 委 員 会 を 代 表 する 委 員 長 に 事 故 があるときは または 委 員 長 が 欠 けたときは あらかじめ 委 員 長 が 指 名 する 委 員 がその 職 務 を 代 行 する ( 会 議 ) 第 5 条 検 討 委 員 会 の 議 長 は 委 員 長 があたる 2 議 長 は 必 要 があると 認 められたときは 構 成 員 以 外 の 者 の 会 議 への 出 席 および 意 見 を 求 めることができる ( 事 務 局 ) 第 6 条 委 員 会 の 事 務 局 は 健 康 福 祉 部 健 康 推 進 課 におく ( 雑 則 ) 第 7 条 この 要 綱 に 定 めるもののほか 委 員 会 に 関 し 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める 付 則 この 要 綱 は 平 成 23 年 6 月 13 日 から 施 行 する

滋 賀 県 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 指 針 検 討 委 員 会 委 員 ( 敬 称 略 ) 氏 名 所 属 落 合 直 也 滋 賀 県 医 師 会 医 療 法 人 社 団 宮 路 医 院 岡 本 元 純 滋 賀 県 病 院 協 会 大 津 赤 十 字 病 院 副 院 長 第 二 内 科 部 長 矢 野 秀 樹 滋 賀 県 病 院 協 会 彦 根 市 立 病 院 副 院 長 前 川 聡 学 識 経 験 者 滋 賀 医 科 大 学 糖 尿 病 腎 臓 神 経 内 科 教 授 宮 松 直 美 学 識 経 験 者 滋 賀 医 科 大 学 臨 床 看 護 学 講 座 教 授 森 田 潤 滋 賀 県 歯 科 医 師 会 公 衆 衛 生 担 当 常 務 理 事 横 山 さ つ き 滋 賀 県 薬 剤 師 会 滋 賀 県 薬 剤 師 会 常 務 理 事 立 木 ひ ろ み 市 町 保 健 師 米 原 市 健 康 づくり 課 酒 井 千 秋 市 町 保 健 師 大 津 市 保 健 所 保 健 総 務 課 大 田 初 代 滋 賀 県 栄 養 士 会 ぴーまん 食 楽 部 ( 東 近 江 ) 間 宮 恵 子 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 滋 賀 県 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 企 画 課 ( 特 定 健 診 保 健 指 導 ) 寺 尾 敦 史 滋 賀 県 保 健 所 長 会 南 部 健 康 福 祉 事 務 所 ( 草 津 保 健 所 ) 所 長 宇 野 千 賀 子 保 健 所 保 健 師 東 近 江 健 康 福 祉 事 務 所 ( 東 近 江 保 健 所 ) 吉 川 隆 一 滋 賀 県 健 康 福 祉 部 参 与 委 員 長 事 務 局 滋 賀 県 健 康 福 祉 部 健 康 推 進 課 医 療 保 険 課 医 務 薬 務 課

参 考 資 料

参 考 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 推 進 の 参 考 となる 評 価 指 標 < 目 標 > (1) 健 診 により 糖 尿 病 およびその 疑 いのある 人 への 医 療 未 受 診 者 対 応 を 行 っている 市 町 国 民 健 康 保 険 保 険 者 数 平 成 22 年 度 平 成 26 年 度 12か 所 19か 所 (2) 糖 尿 病 地 域 医 療 連 携 体 制 ( 健 診 後 の 連 携 および 診 療 連 携 )の 整 備 に 向 け た 検 討 が 行 われている 圏 域 数 平 成 23 年 5 月 平 成 26 年 度 0 圏 域 7 圏 域 (3) 糖 尿 病 患 者 の 病 診 連 携 をしている 診 療 所 数 平 成 23 年 7 月 207か 所 平 成 26 年 度 280か 所

参 考 文 献 等 糖 尿 病 治 療 ガイド 2010 日 本 糖 尿 病 学 会 編 2010 年 糖 尿 病 診 療 2010 日 本 医 師 会 雑 誌 第 139 巻 特 別 号 (2) 日 本 医 師 会 糖 尿 病 連 携 手 帳 社 団 法 人 日 本 糖 尿 病 協 会 編 メタボリックシンドロームリスク 管 理 のための 健 診 保 健 指 導 ガイドライン 門 脇 孝 島 本 和 明 津 下 一 代 松 澤 佑 次 南 山 堂 2008 年 標 準 的 な 健 診 保 健 指 導 プログラム( 確 定 版 ) 厚 生 労 働 省 健 康 局 平 成 19 年 4 月 滋 賀 県 医 師 会 糖 尿 病 実 態 調 査 報 告 書 平 成 18 年 10 月 ~12 月 滋 賀 県 医 師 会 平 成 20 年 3 月 一 色 啓 二 宇 津 貴 ほか 滋 賀 県 の 慢 性 透 析 療 法 の 現 況 (2009 年 12 月 31 日 現 在 ) 滋 賀 医 学 2011;33:24-28