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平 成 28 年 5 月 10 日 ( 火 曜 日 ) 衆 議 院 国 土 交 通 委 員 会 本 村 ( 伸 ) 委 員 日 本 共 産 党 の 本 村 伸 子 でございます 本 日 も 熊 本 地 震 の 関 連 で 質 問 をさせていただきたいと 思 います 地 震 の 被 害 で 亡 くなられた 方 々に 心 から 哀 悼 の 意 を 申 し 上 げたいと 思 います そして 被 害 に 遭 われた 全 ての 皆 様 に 心 からのお 見 舞 いを 申 し 上 げたいというふうに 思 います 今 回 の 地 震 では 白 川 が 流 れる 阿 蘇 の 外 輪 山 の 部 分 で 大 きな 崩 落 が 起 きました 国 道 五 十 七 号 線 そしてJR 豊 肥 本 線 阿 蘇 大 橋 も 崩 落 した 土 砂 で 覆 い 尽 くされる そうした 甚 大 な 被 害 となりまし た 今 なお 行 方 不 明 の 方 がいらっしゃる 現 場 でございます 被 害 は 深 刻 で 先 ほども 御 議 論 がありましたけれども 復 旧 も 並 大 抵 なことではないというふう に 思 います この 国 道 の 五 十 七 号 線 そしてJR 豊 肥 本 線 阿 蘇 大 橋 など どうやってこの 地 域 復 旧 していく 見 通 しを 持 っているのかという 点 改 めてお 示 しをいただきたいというふうに 思 いま す 金 尾 政 府 参 考 人 今 回 の 熊 本 地 震 では 多 くのインフラが 被 災 しており 道 路 橋 梁 鉄 道 等 に ついても 大 きな 被 害 がございました 特 に 南 阿 蘇 村 の 阿 蘇 大 橋 地 区 では 大 きな 崩 落 が 生 じまして 国 道 五 十 七 号 三 百 二 十 五 号 や J R 九 州 豊 肥 線 が 通 行 どめや 運 転 休 止 となっております このため 大 規 模 な 斜 面 崩 壊 が 発 生 した 阿 蘇 大 橋 地 区 においては 直 轄 砂 防 による 斜 面 対 策 を 実 施 することとしたところでございます また 被 災 の 規 模 も 大 きいことから 斜 面 の 安 定 化 と 国 道 五 十 七 号 及 び 国 道 三 百 二 十 五 号 JR 九 州 豊 肥 線 を 一 体 的 に 整 備 することが 必 要 と 考 えておりまして 熊 本 県 からの 要 望 も 踏 まえまして 国 道 三 百 二 十 五 号 阿 蘇 大 橋 についても 直 轄 代 行 により 整 備 を 行 うことを 昨 日 決 定 したところでご ざいます 土 砂 災 害 については 二 次 災 害 防 止 のため 特 に 被 害 の 大 きい 南 阿 蘇 村 の 山 王 谷 川 地 区 等 の 土 砂 掘 削 や 土 のう 設 置 等 の 梅 雨 時 期 に 備 えた 応 急 工 事 の 実 施 緊 急 度 の 高 い 千 百 五 十 五 カ 所 の 危 険 箇 所 の 点 検 を 実 施 し 結 果 を 県 市 町 村 に 報 告 地 震 による 地 盤 の 緩 みを 考 慮 し 土 砂 災 害 警 戒 情 報 の 発 表 基 準 を 引 き 下 げた 運 用 などの 対 応 を 行 っておるところでございます 国 土 交 通 省 といたしましては 引 き 続 き 全 力 でインフラの 早 期 復 旧 に 努 めてまいります 本 村 ( 伸 ) 委 員 この 大 規 模 な 斜 面 崩 壊 があった 阿 蘇 大 橋 の 約 二 五 キロ 下 流 には 立 野 ダムの 本 体 予 定 地 がございます 資 料 をお 配 りしておりますけれども 住 民 団 体 の 皆 さん 立 野 ダムによらない 自 然 と 生 活 を 守 る 会 という 皆 さんが 熊 本 地 震 直 後 の 立 野 ダム 予 定 地 周 辺 現 地 調 査 報 告 書 ( 速 報 ) というものを 出 されておりまして それを 資 料 として 出 させていただいております そのダムの 予 定 地 の 周 辺 も 数 々 地 すべりが 起 きております 工 事 車 両 も 埋 まったそうですけ れども まず この 地 震 による 立 野 ダム 建 設 にかかわる 被 害 と そして 崩 落 の 原 因 についてお 示 し をいただきたいと 思 います 金 尾 政 府 参 考 人 立 野 ダム 建 設 予 定 地 近 傍 の 南 阿 蘇 村 河 陽 観 測 所 において 震 度 六 強 という 非 常 に 強 い 地 震 が 発 生 をいたしまして 土 砂 崩 落 等 の 被 害 が 生 じました 立 野 ダムの 本 体 の 建 設 予 定 地 及 び 湛 水 予 定 地 においては 地 震 発 生 直 後 からこれまでに 空 中 写 真 等 による 調 査 を 実 施 しております これまでの 調 査 によれば ダム 本 体 が 建 設 されます 予 定 地 付 近 においては ごく 一 部 に 小 規 模 な 崩 落 が 認 められるものの 両 岸 の 基 礎 岩 盤 の 崩 落 や 変 状 は 認 められておりません また 貯 水 池 の 河 岸 では 先 ほど 委 員 の 方 から 地 すべりというお 話 がございましたけれども 表 層 の 弱 い 部 分 を 中 心 に 崩 落 が 発 生 をしておりますが ダムを 建 設 する 上 で 問 題 となるものではない というふうに 考 えております なお 河 川 内 にアプローチする 工 事 用 道 路 の 一 部 が 土 砂 により 埋 没 したり 工 事 車 両 等 が 河 川 内 に 取 り 残 されている 状 況 なども 確 認 しておりますが 今 後 速 やかに 復 旧 することとしております 本 村 ( 伸 ) 委 員 働 く 人 たちが 巻 き 込 まれてもおかしくない 被 害 だったというふうに 思 います 被 災 地 の 皆 さんからは 立 野 ダムどころではないんだ 立 野 ダムに 使 うお 金 があるのであれば 被 災 者 支 援 の 方 にお 金 を 回 してほしいという 切 実 なお 声 が 聞 こえてまいります

国 交 省 はこれまで 住 民 運 動 の 皆 さんが 崩 落 の 危 険 があると 指 摘 をしても 立 野 ダムの 予 定 地 の 岩 盤 は 十 分 強 度 がある 立 野 ダム 建 設 を 行 う 上 で 特 に 考 慮 する 活 断 層 は 存 在 しない こう 言 ってお りました そして 地 すべりは 起 こらない こういうふうに 主 張 されてきたと 伺 っております この 立 野 ダム 予 定 地 の 岩 盤 は 十 分 な 強 度 がある 立 野 ダム 建 設 を 行 う 上 で 特 に 考 慮 する 活 断 層 は 存 在 しないと 言 ってきたわけですけれども 大 臣 は これまで 言 ってきたこと 間 違 いだったとは 思 わないんでしょうか 石 井 国 務 大 臣 立 野 ダムにつきましては これまでの 地 質 調 査 等 の 結 果 を 踏 まえ ダム 高 が 九 十 メートル 級 の 重 力 式 コンクリートダムの 建 設 が 可 能 な 地 盤 であることを 確 認 しております 地 震 への 対 応 という 面 では 大 規 模 な 地 震 時 にもダム 本 体 直 下 の 地 盤 に 段 差 が 生 じるようなこと があってはならないとの 観 点 から ダム 本 体 直 下 に いわゆる 活 断 層 を 含 め 第 四 紀 断 層 約 二 百 六 十 万 年 前 以 降 に 活 動 した 根 拠 のある 断 層 が 通 っていないことを 確 認 しております 具 体 的 には 布 田 川 日 奈 久 断 層 帯 の 中 で 最 もダム 本 体 に 近 い 北 東 部 に 位 置 する 北 向 山 断 層 が ダム 本 体 から 約 五 百 メーター 離 れた 位 置 に 存 在 をし かつ ダム 本 体 方 面 に 向 かっていないことを 従 前 の 調 査 により 把 握 をしております また ダム 本 体 の 耐 震 性 につきましても 近 傍 で 断 層 等 により 強 い 揺 れが 生 じても 安 全 な 構 造 と することとしております さらに 地 すべりということでありますが 今 回 の 地 震 によりまして 表 層 が 一 部 崩 落 をしたとこ ろはございますけれども いわゆる 湛 水 に 伴 う 地 すべりの 発 生 については これまでの 調 査 ではそ の 可 能 性 は 認 められておりません これらのことから 立 野 ダムの 安 全 性 には 問 題 はないと 考 えております 本 村 ( 伸 ) 委 員 これだけ 被 害 が 周 りであっても 安 全 だというふうにおっしゃっているんだと 思 いますけれども 住 民 の 皆 さんが 地 震 の 後 現 地 に 入 って 調 査 をされたわけですけれども 資 料 に 出 しております 裏 のページを 見 ていただきたいのですけれども 横 ずれ 断 層 を 確 認 しているというふ うに 言 われております これも 想 定 内 だったんでしょうか 金 尾 政 府 参 考 人 写 真 に 示 されております 段 差 ずれ これが 断 層 であるかどうかということに ついては 定 かではございませんが 先 ほど 大 臣 が 答 弁 いたしましたとおり 活 断 層 については 空 中 写 真 判 読 あるいは 文 献 の 調 査 加 えて 現 地 の 調 査 を 行 いまして ダム 本 体 に 向 かって あるい はダム 本 体 直 下 には 断 層 はないということを 確 認 しているところでございます 本 村 ( 伸 ) 委 員 ボーリング 調 査 では ダムの 基 礎 地 盤 及 び 周 辺 の 地 質 を 調 べます 地 盤 の 水 の 通 しやすさを 調 べます 地 盤 のかたさ 強 さを 調 べます ダムの 基 礎 となる 岩 盤 の 強 さを 調 べます というふうに 言 ってやってきたわけですけれども こうした 立 野 ダム 予 定 地 近 くで 崩 落 が 起 きると いうことは 想 定 内 だったんでしょうか 金 尾 政 府 参 考 人 先 ほどから 答 弁 していますとおり 今 回 立 野 ダムの 湛 水 池 周 辺 の 河 岸 におい て 表 層 の 一 部 崩 壊 が 生 じてございますけれども これはダムの 建 設 にとって 大 きな 問 題 にはならな いものと 考 えてございます 本 村 ( 伸 ) 委 員 立 野 ダム 関 係 で ボーリング 調 査 を 横 坑 縦 坑 とやっていると 思 いますけれど も それぞれ 何 メートルのものを 何 本 掘 ったかということを 資 料 として 提 出 していただきたいとい うふうに 思 います そして 大 丈 夫 だと 言 っていた 判 断 の 基 礎 となる 調 査 を どの 調 査 どの 分 析 で 行 ったのかというのを 明 らかにしていただきたいのと その 調 査 分 析 は どこの 事 業 者 が 幾 らで 請 け 負 ったのかということの 資 料 をお 願 いしたいというふうに 思 います 金 尾 政 府 参 考 人 手 元 に 資 料 はございませんので 後 ほど 対 応 させていただきたいと 思 います 本 村 ( 伸 ) 委 員 地 元 の 皆 さんからは 国 は 治 水 対 策 のためにこの 立 野 ダムが 必 要 だ こうい うふうに 言 うけれども 今 大 規 模 な 崩 落 がある 中 で 真 っ 先 にやってほしいのは 土 砂 が 川 に 流 れ 込 んで それがたまって 川 底 が 上 がって 雨 が 一 旦 降 れば 水 位 が 上 がるんじゃないか それによって 水 害 が 起 こるんじゃないかという 心 配 の 声 でございます ダムよりも 一 刻 も 早 く 周 りの 土 砂 が 川 に 流 れることがないように 流 出 をとめてほしいという 声 が 上 がっておりますけれども この 声 に 応 えていただきたいと 思 いますけれども いかがでしょ 2

うか 委 員 長 退 席 小 島 委 員 長 代 理 着 席 金 尾 政 府 参 考 人 大 規 模 な 斜 面 崩 壊 が 発 生 した 阿 蘇 大 橋 地 区 その 他 にも 幾 つか 斜 面 崩 壊 が 発 生 してございますけれども そういう 地 区 におきましては いまだ 斜 面 に 不 安 定 なまま 土 砂 の 多 くが 残 っておりまして 今 後 の 降 雨 等 により 下 流 へ 土 砂 が 流 出 するおそれがございます これらの 箇 所 については 砂 防 堰 堤 等 の 整 備 あるいは 地 すべり 対 策 等 について 現 在 阿 蘇 大 橋 地 区 につきましては 直 轄 事 業 で 実 施 してまいりますが その 他 の 地 区 につきましては 熊 本 県 が 検 討 を 進 めておるところでございます 国 土 交 通 省 としても 技 術 的 財 政 的 支 援 に 努 めてまいりたい と 考 えております これらの 事 業 により 不 安 定 土 砂 の 対 策 を 進 め 崩 壊 斜 面 等 から 河 川 へ 流 出 す る 土 砂 の 軽 減 を 図 ってまいりたいというふうに 考 えてございます 本 村 ( 伸 ) 委 員 国 土 交 通 省 の 立 野 ダム 工 事 事 務 所 の 担 当 者 の 方 が 現 時 点 では 着 工 時 期 などが おくれるほどの 影 響 があるとは 考 えていないということを 業 界 紙 に 語 っておりますけれども 工 事 車 両 が 埋 まっても 工 事 用 道 路 が 埋 まっても 周 辺 に 大 規 模 な 崩 落 があっても 働 く 人 たちのリス クがあっても 現 時 点 では 着 工 時 期 などがおくれるほどの 影 響 があるとは 考 えていないと 考 えてい るのでしょうか 大 臣 にお 伺 いをしたいと 思 います 金 尾 政 府 参 考 人 現 在 立 野 ダムの 工 事 現 場 につきましては 一 部 で 崩 落 が 生 じておるというこ とと 余 震 が 続 いているということで 現 地 に 入 れないような 状 況 でございます 今 後 現 地 に 入 れるようになったら つぶさに 調 査 をいたしまして 着 工 時 期 についての 検 討 も 行 ってまいりたいというふうに 考 えております 本 村 ( 伸 ) 委 員 では この 立 野 ダム 工 事 事 務 所 の 担 当 者 が 言 っているのは 正 確 じゃないという ことですね 金 尾 政 府 参 考 人 担 当 者 の 発 言 について 私 は 承 知 しておりませんけれども 先 ほど 申 しましたと おり 現 場 の 状 況 は 申 しましたとおりでございますので この 現 場 の 状 況 を 踏 まえまして 今 後 の 着 工 あるいは 施 工 をどうしていくかについてよく 検 討 してまいりたいというふうに 考 えてござい ます 本 村 ( 伸 ) 委 員 少 なくとも 国 土 交 通 省 がこれまで 立 野 ダムの 地 盤 について 言 ってきたことと そして 今 回 の 地 震 の 被 害 について 公 開 の 場 で 検 証 する そういう 場 をつくっていただきたいとい うふうに 思 います そして 検 討 の 資 料 と 結 果 の 資 料 を 提 出 していただきたいというふうに 思 いま すけれども 大 臣 ぜひ 検 証 の 場 をつくっていただきたいと 思 いますけれども いかがでしょうか 石 井 国 務 大 臣 立 野 ダム 建 設 事 業 につきましては これまでも 例 えばダム 検 証 のプロセスを 通 じて 情 報 の 開 示 に 努 めるなど 透 明 性 を 確 保 しながら 事 業 を 実 施 してまいりました 最 近 でも 平 成 二 十 四 年 十 二 月 以 降 現 地 説 明 会 等 を 八 十 六 回 開 催 するなど 御 指 摘 の 地 質 に 関 する 情 報 も 含 め 必 要 な 説 明 を 行 ってきております 今 後 とも 必 要 に 応 じて 住 民 の 皆 様 からの 疑 問 に 丁 寧 に 答 えていくなど 引 き 続 き 適 切 に 説 明 責 任 を 果 たしていきたいと 考 えております 本 村 ( 伸 ) 委 員 ぜひ 検 証 の 場 を 公 開 でつくっていただきたいという 質 問 なんですけれども ぜ ひ 検 討 をお 願 いしたいと 思 います 大 臣 お 願 いします 石 井 国 務 大 臣 今 後 とも 必 要 に 応 じまして 引 き 続 き 適 切 に 説 明 責 任 を 果 たしていきたいと 思 っております 本 村 ( 伸 ) 委 員 この 立 野 地 区 にある 九 州 電 力 の 水 力 発 電 所 の 黒 川 第 一 発 電 所 では 発 電 所 に 使 う 水 をためる 貯 水 槽 のコンクリートの 壁 が 崩 落 して 貯 水 槽 につながる 水 路 も 壊 れてしまった こ れが 原 因 だと 言 われておりますけれども 大 規 模 な 土 砂 崩 れが 起 きて 住 民 の 方 がお 二 人 それに 巻 き 込 まれて 亡 くなられたということもございました こうした 被 害 を 出 さないためにも 全 国 今 あるダムについても 活 断 層 との 関 係 地 震 との 関 係 で 再 調 査 そして 総 点 検 をするべきだというふうに 思 います とりわけ これからつくろうと しているダムについては 全 国 各 地 で 地 盤 が 弱 いということについては 住 民 の 皆 さんから あ ちこちから 声 が 上 がっている 場 所 が 幾 つもございます 地 盤 が 脆 弱 だと 指 摘 をされているわけです から やはり 今 からつくろうとしている 直 轄 ダムや 補 助 ダムについても 活 断 層 や 地 震 との 関 係 に 3

ついて 全 て 再 調 査 して 総 点 検 するべきだと 思 いますけれども 大 臣 答 弁 をお 願 いしたいと 思 いま す 小 島 委 員 長 代 理 退 席 委 員 長 着 席 石 井 国 務 大 臣 国 土 交 通 省 所 管 のダムの 建 設 に 当 たりましては 大 規 模 な 地 震 時 にもダム 本 体 直 下 の 地 盤 に 段 差 が 生 じることがあってはならないとの 観 点 から ダム 本 体 直 下 に 先 ほど 申 し 上 げ た 第 四 紀 断 層 が 通 っていないことを 確 認 することとしております また ダム 本 体 の 耐 震 性 につき ましても 近 傍 で 断 層 等 により 強 い 揺 れが 生 じても 安 全 な 構 造 とすることにしてございます このように 国 土 交 通 省 所 管 のダムについては 地 震 に 対 する 安 全 性 を 十 分 確 保 しているところ でございます なお 国 土 交 通 省 所 管 のダムでは 今 回 の 熊 本 地 震 を 初 め 東 日 本 大 震 災 や 阪 神 淡 路 大 震 災 などの 過 去 の 大 地 震 におきましても 管 理 上 支 障 となるような 大 きな 被 害 やダム 本 体 の 安 全 性 に 影 響 を 及 ぼすような 変 状 は 発 生 をしておらないことも 申 し 上 げたいと 存 じます 平 成 28 年 5 月 24 日 衆 議 院 総 務 委 員 会 日 本 共 産 党 の 田 村 貴 昭 議 員 田 村 ( 貴 ) 委 員 熊 本 地 震 を 引 き 起 こした 活 断 層 断 層 について 伺 いたいと 思 います 新 たな 断 層 断 層 帯 の 発 見 が 相 次 いで 報 告 されています 広 島 大 学 の 中 田 高 名 誉 教 授 らの 研 究 グ ループが 益 城 町 中 心 部 で 新 たな 断 層 を 発 見 したと 報 道 されています また 京 都 大 学 の 林 愛 明 教 授 らは 布 田 川 断 層 帯 が 従 来 の 認 識 よりも 北 東 に 七 キロから 八 キロ 長 いことを 突 きとめたというふ うにも 報 じられています お 手 元 配 付 の 資 料 1でありますけれども この 資 料 は 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 産 総 研 による 熊 本 地 震 に 伴 う 地 表 地 震 断 層 の 調 査 結 果 であります この 産 総 研 から 観 測 データを 受 ける 政 府 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 にお 伺 いします この 調 査 では 地 表 地 震 断 層 がたくさん 確 認 され ているわけですけれども この 点 について 御 説 明 をいただけるでしょうか 白 間 政 府 参 考 人 お 答 え 申 し 上 げます 今 御 指 摘 のございました 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 の 地 震 調 査 委 員 会 においての 評 価 についてのお 尋 ねでございます まず 地 表 地 震 断 層 でございますけれ ども 地 震 の 発 生 時 に 断 層 のずれが 地 表 まで 到 達 をして 地 表 にずれが 生 じたものを 言 っております が この 分 布 を 調 べることで 断 層 運 動 が 地 表 のごく 浅 いところまで 達 している 範 囲 を 知 ることが できるものでございます この 調 査 委 員 会 におきましては 現 地 調 査 の 結 果 によりまして 布 田 川 断 層 帯 の 布 田 川 区 間 沿 いなどで 長 さ 約 二 十 八 キロメートル 及 び 日 奈 久 断 層 帯 の 高 野 白 旗 区 間 沿 いで 長 さ 約 六 キロメートルにわたって 地 表 地 震 断 層 が 見 つかっている このように 評 価 をされてい るところでございます 田 村 ( 貴 ) 委 員 今 まで 私 たちに 知 らされてきた 活 断 層 に 加 えて 新 たな 活 断 層 がこれから 発 見 される それが 確 認 されるという 可 能 性 もあるということでしょうか 白 間 政 府 参 考 人 お 答 え 申 し 上 げます 活 断 層 の 存 在 する 可 能 性 についてでございますけれども 活 断 層 の 可 能 性 につきましては 過 去 の 活 動 履 歴 の 調 査 がさらに 必 要 になってまいります 熊 本 地 震 後 に 地 表 地 震 断 層 が 確 認 された 範 囲 に 新 たに 活 断 層 が 存 在 する 可 能 性 につきましては 過 去 の 活 動 履 歴 の 調 査 がさらに 必 要 なことから 現 時 点 で 活 断 層 であるか 否 かといった 確 定 的 なこ とを 申 し 上 げることはできないところでございます 田 村 ( 貴 ) 委 員 今 回 の 地 震 を 踏 まえて 政 府 地 震 調 査 委 員 会 は ことし 予 定 していた 調 査 を 変 更 して 布 田 川 それから 日 奈 久 断 層 について 再 調 査 を 行 うというふうにお 伺 いしました その 理 由 と 調 査 の 意 義 について 御 説 明 いただけるでしょうか 白 間 政 府 参 考 人 地 震 調 査 委 員 会 におきましては 全 国 の 主 要 な 活 断 層 の 調 査 をこれまでも 行 っ ておりまして その 調 査 結 果 などを 活 用 して 長 期 的 な 地 震 の 発 生 の 確 率 また 規 模 などの 評 価 を 行 ってきております 今 回 の 熊 本 地 震 では 布 田 川 断 層 帯 と 日 奈 久 断 層 帯 のそれぞれ 一 部 の 区 間 の 活 動 によるものと 評 価 をされておりますけれども この 一 連 の 地 震 活 動 は 今 回 活 動 したと 評 価 される 区 間 の 周 辺 の 区 4

間 にも 及 んでおり 引 き 続 き 地 震 活 動 の 推 移 を 注 視 しなければならない こういった 状 況 にござい ます こういったことから 今 後 の 地 震 活 動 の 長 期 評 価 に 活 用 することを 目 的 といたしまして 可 能 な 限 り 早 急 に 過 去 の 地 震 活 動 などを 調 査 して 改 めて 地 震 発 生 確 率 または 規 模 の 評 価 を 行 う 必 要 がある こういったことから 地 震 調 査 委 員 会 におきましては これらの 断 層 帯 について 重 点 的 な 再 調 査 を 今 年 度 から 実 施 する 予 定 にしているところでございます 田 村 ( 貴 ) 委 員 非 常 に 重 要 であるということがわかりました 再 調 査 をしなければわからない そして 調 査 をしないとその 断 層 がどういう 状 態 であるのかということも わかりました 資 料 の2は 地 理 院 地 図 にある 航 空 写 真 判 読 による 布 田 川 断 層 帯 周 辺 の 地 表 の 亀 裂 分 布 図 から 南 阿 蘇 村 立 野 付 近 をとったものであります 国 土 地 理 院 にお 伺 いをいたします この 赤 いドットと 線 の 状 態 になっているところの 亀 裂 という のは 地 表 地 震 断 層 なのでしょうか 御 説 明 いただけるでしょうか 越 智 政 府 参 考 人 お 答 えいたします 国 土 地 理 院 では 地 震 による 被 害 規 模 の 早 期 把 握 を 行 うため 地 震 の 発 生 後 に 撮 影 しました 地 上 解 像 度 約 二 十 センチの 航 空 写 真 を 用 いまして 布 田 川 断 層 帯 の 周 辺 を 中 心 に 地 震 により 生 じたと 推 定 されます 地 表 の 亀 裂 を 判 読 したところでございます その 判 読 した 亀 裂 には 今 回 の 地 震 による 断 層 のずれが 地 表 にあらわれたものだけではなく 斜 面 の 崩 落 等 により 生 じたもの 地 震 の 揺 れや 地 盤 の 液 状 化 によって 生 じたものなどがございます そして 航 空 写 真 による 判 読 は 発 災 状 況 の 迅 速 な 把 握 には 有 効 であるものの その 精 度 には 一 定 の 限 界 があることや 詳 細 な 現 地 踏 査 を 行 っていないことから 全 ての 亀 裂 について それぞれ を 断 層 のずれが 地 表 にあらわれたものかどうかを 明 確 に 区 別 することは 難 しいものと 考 えている ところでございます 田 村 ( 貴 ) 委 員 それでは こうした 亀 裂 が 地 表 地 震 断 層 であるのか 断 層 の 種 類 はどう 突 きと めていくのか 今 後 これをどうやって 判 別 していくのか 分 析 していくのかということについて 教 えていただきたいと 思 います 越 智 政 府 参 考 人 お 答 えいたします 亀 裂 の 判 読 につきましては 航 空 写 真 の 活 用 に 加 えまして 無 人 航 空 機 いわゆるドローンでご ざいますが それが 撮 影 した 画 像 を 用 いることによりまして さらに 詳 しく 判 読 をすることができ ます 例 えば 国 土 地 理 院 が 南 阿 蘇 村 河 陽 地 区 及 び 黒 川 地 区 において 判 読 した 事 例 では 亀 裂 が 平 たんな 農 地 や 道 路 を 縦 断 して 並 んでいるもの また 道 路 や 土 手 などで 明 らかに 横 ずれが 起 きている もの あるいは 亀 裂 が 幾 つも 斜 めに 並 んでいるものは 斜 面 の 崩 落 によって 生 じた 亀 裂 ではないもの と 考 え 地 表 にあらわれた 断 層 のずれとして 判 断 したところでございます 一 方 平 たんでない 場 所 につきましては 判 読 されました 亀 裂 が 斜 面 崩 壊 によるものか 地 表 にあ らわれた 断 層 のずれによるものかを 見 きわめることは 容 易 ではなく 航 空 写 真 や 無 人 航 空 機 の 画 像 などでこれらを 明 確 に 区 別 することは 難 しいと 考 えているところであります また その 亀 裂 が 活 断 層 であるか 否 かは 今 後 専 門 家 による 詳 細 な 調 査 によって 判 断 されるものと 考 えております 田 村 ( 貴 ) 委 員 今 後 専 門 家 による 詳 細 な 調 査 が 待 たれるといったことが 確 認 できました 震 度 七 を 二 回 記 録 して 未 曽 有 の 被 害 が 広 がった 熊 本 地 震 今 後 の 防 災 のためにも 地 震 のメカニ ズムの 解 明 原 因 となる 活 断 層 断 層 群 の 調 査 はこれからだ 大 変 重 要 であることがよくわかりま した そこで 国 土 交 通 省 に 国 土 交 通 省 が 建 設 を 進 めようとしている 立 野 ダムとの 関 連 でお 伺 い をいたします 新 たな 活 断 層 の 可 能 性 が 指 摘 される 中 で 国 土 交 通 省 は これまで 布 田 川 断 層 帯 は 立 野 ダム 建 設 予 定 地 の 近 くまで 連 続 していないとしてきました 熊 本 地 震 の 後 に 活 断 層 等 々につ いての 調 査 は 行 われたんでしょうか いかがでしょうか 野 村 政 府 参 考 人 お 答 えをいたします 立 野 ダムにつきましては まず 従 前 の 現 地 調 査 などにより いわゆる 活 断 層 を 含 めた 約 二 百 六 十 万 年 前 以 降 に 活 動 した 根 拠 のある 断 層 すなわち 第 四 紀 断 層 がダム 本 体 直 下 に 通 っていないこと を 確 認 しています 具 体 的 には 布 田 川 日 奈 久 断 層 帯 の 中 で 最 もダム 本 体 に 近 い 北 東 部 に 位 置 する 北 向 山 断 層 がダ 5

ム 本 体 から 約 五 百 メートル 離 れた 位 置 に 存 在 しますが しかしながらダム 本 体 方 面 には 向 かってい ないことを 把 握 してございます さらに 今 先 生 お 尋 ねございましたとおり 今 回 の 熊 本 地 震 の 発 生 を 受 け 地 震 発 生 直 後 からこ れまでに ダムサイト 及 び 周 辺 の 目 視 による 現 地 調 査 さらにはドローンによる 上 空 調 査 等 を 実 施 してきているところでございます これらの 調 査 によりまして まず ダム 本 体 から 上 流 側 約 五 百 メートル 離 れた 位 置 で 既 知 の 北 向 山 断 層 に 沿 って つまりダム 本 体 には 向 かわない 方 向 に 約 七 十 センチメートル 程 度 のずれが 生 じ ている ダム 本 体 部 分 にはずれは 生 じていないとの 状 況 を 把 握 しておりますが これらの 状 況 は 先 ほど 申 し 上 げた 従 前 の 調 査 結 果 と 矛 盾 するものではないと 考 えてございます 田 村 ( 貴 ) 委 員 今 文 科 省 それから 地 理 院 の 方 から 御 説 明 いただいたんですけれども 詳 細 な 調 査 がやはり 現 地 において 行 われる それは 一 定 の 日 数 を 要 するものだということであります 被 災 後 地 震 後 に 航 空 写 真 それからドローン 目 視 これで 見 た 大 丈 夫 だったと それで 本 当 に 私 たちを 説 得 し 得 ると 言 われるんでしょうか 納 得 できるでしょうか 資 料 3は 立 野 ダム 建 設 現 場 付 近 の 写 真 であります ちょうど 左 下 の 部 分 ここの 部 分 にダムサ イトが 建 設 されるわけなんですけれども この 写 真 を 見 ていただいて えらいことになっているな と ここに 本 当 にダムなんかつくって 大 丈 夫 なのかと 多 くの 方 がこの 地 震 後 指 摘 されています 私 も 現 地 まで まだ 下 まで 入 り 切 れませんけれども 行 って 本 当 にびっくりしました 立 野 ダ ムの 資 材 置 き 場 や 取 りつけ 道 路 は 土 砂 崩 れで 足 を 踏 み 入 れることもできません それから 仮 排 水 路 の 出 口 付 近 の 重 機 それから 工 事 車 両 は 土 砂 に 押 し 潰 されているんですよ こ れは あの 二 回 の 地 震 が 昼 間 だったら 国 交 省 の 関 係 者 建 設 従 業 員 の 方 確 実 に 犠 牲 者 が 出 てい たという 状 況 であります ダムの 貯 水 池 を 囲 む 右 岸 部 の 柱 状 節 理 が 崩 落 しているのもうかがえます 表 層 の 弱 い 部 分 を 中 心 に 崩 落 が 発 生 していると 国 交 省 もこの 間 大 臣 はお 認 めになりましたね 崩 落 している 平 時 でも 落 下 している 非 常 に 脆 弱 な 地 盤 です この 柱 状 節 理 に 脆 弱 だからコンクリートを 流 し 込 んでそして 強 度 を 高 めるというんですけれども そんなもので 本 当 にコンクリートの 塊 のダムを 両 岸 から 支 えられるのか 私 は これは 無 理 ではないか 多 くの 県 民 の 方 がそうおっしゃっていま す そこで きょうは 宮 内 国 土 交 通 大 臣 政 務 官 にお 越 しいただいております 多 くの 科 学 者 や 研 究 機 関 が 震 災 後 熊 本 に 入 って 地 質 調 査 断 層 調 査 を 行 っています 新 たな 活 断 層 の 発 見 も 指 摘 し そして 報 道 もされています こうした 布 田 川 断 層 帯 の 新 しい 解 明 が 今 から 望 まれるときに 国 交 省 は そうした 知 見 を 無 視 して これから 工 事 を 続 行 していこうとするんでし ょうか ここは 私 は 政 治 判 断 が 求 められると 思 うんですよ ここはやはりじっくり 調 査 をすべきだ というふうに 思 いますけれども 政 務 官 いかがでしょうか 宮 内 大 臣 政 務 官 お 答 えをさせていただきます ダム 建 設 に 当 たりましては 大 規 模 な 地 震 時 にもダム 本 体 直 下 の 地 盤 に 段 差 が 生 じるようなこと があってはならない そういう 観 点 から ダム 本 体 直 下 に いわゆる 活 断 層 を 含 めた 約 二 百 六 十 万 年 以 降 に 活 動 した 根 拠 のある 断 層 すなわち 第 四 紀 断 層 が 通 っていないことを 確 認 することといた しております 立 野 ダムにおきましては 従 来 の 現 地 調 査 等 によりまして 第 四 紀 断 層 がダム 本 体 直 下 に 通 っていないことを 確 認 いたしております さらに 地 震 発 生 後 の 調 査 により 把 握 した 状 況 は 従 前 の 調 査 結 果 と 矛 盾 するものではありませんでした 立 野 ダムの 安 全 性 に 問 題 はないと 考 え ておりますが 今 回 の 熊 本 地 震 の 規 模 が 大 きかったことを 踏 まえまして 今 後 有 識 者 を 交 えまし た 詳 細 な 調 査 を 行 うこととしております その 中 で 第 四 紀 断 層 がダム 本 体 直 下 に 通 っていないこ とについても 改 めて 確 認 することといたしております 田 村 ( 貴 ) 委 員 今 政 務 官 がおっしゃったことの 確 認 したことは 過 去 地 震 前 に 確 認 した ことを 踏 襲 しているということと それから 地 震 の 直 後 にいわゆる 簡 単 な 調 査 によってまた 確 認 できたというような 状 況 であります そして 今 政 務 官 がおっしゃったように この 地 震 を 踏 まえ て 新 たに 断 層 について 調 査 をされる これは 大 いにやっていただきたい しかも 第 三 者 的 に 6

あらゆる 知 見 それから 調 査 機 関 をやはり 委 嘱 もして 地 震 対 策 本 部 が 委 嘱 をして そして 専 門 の 調 査 機 関 によって 調 べていただく これをやっていくべきだというふうに 思 います それまでは やはり 一 旦 ダムの 建 設 工 事 は 凍 結 する 最 低 限 凍 結 する そういう 立 場 で 臨 んでいただきたいと 思 いますけれども 工 事 は 進 めていくんですか 政 務 官 いかがなんですか 宮 内 大 臣 政 務 官 立 野 ダムにおきましては 今 後 有 識 者 を 交 えた 詳 細 な 調 査 を 行 うこととして おりまして 先 ほど 申 し 上 げましたように この 中 で 第 四 紀 断 層 がダム 本 体 直 下 に 通 っていない ことにつきましても 改 めて 確 認 することといたしております なお 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 による 調 査 につきましては 結 果 が 明 らかになった 時 点 で その 内 容 に 応 じまして 適 正 に 対 応 してまいりたいと 思 っております 田 村 ( 貴 ) 委 員 産 業 技 術 総 合 研 究 所 の 吉 見 雅 行 主 任 研 究 員 らの 調 査 グループが 西 原 村 の 大 切 畑 ダムとそれから 阿 蘇 大 橋 との 関 係 において 立 野 ダム 近 くに 活 断 層 がある 可 能 性 が 高 いといった ことを 指 摘 し 報 道 もされています やはり 日 本 を 代 表 するこの 知 見 にぜひとも 耳 を 傾 けていただきたい そして 全 ての 事 実 が 明 ら かになるまでは こうした 危 険 な 建 設 はやめる 工 事 は 凍 結 する そして ダムをつくるべきでは ないといったことを 私 は 強 く 申 し 上 げておきたいというふうに 思 います 7