二 輪 車 販 売 台 数 増 加 への 提 案 文 教 大 学 情 報 学 部 経 営 情 報 学 科 A5P21108 永 沼 拓 未
二 輪 車 販 売 台 数 増 加 への 提 案 永 沼 拓 未 概 要 この 論 文 では 二 輪 車 業 界 に 焦 点 をあて 2006 年 度 より 新 古 含 め 約 3 万 台 (2006 年 度 販 売 台 数 の 約 1 割 )の 販 売 台 数 を 増 加 させるために 必 要 な 策 について 提 案 する 私 は 普 段 から 二 輪 車 に 乗 っているのだが 街 中 で 見 かける 数 が 少 ない そこで 今 の 二 輪 車 は 自 動 車 と 比 べどの 程 度 売 れているのか もっと 二 輪 車 に 乗 る 人 を 増 やすこと はできないのかと 思 ったことが 本 研 究 のきっかけである 現 在 の 二 輪 車 の 売 れ 行 きなどを 調 べ 販 売 台 数 増 加 のための 250cc 以 下 の 二 輪 車 の 販 売 徹 底 や 新 たな 女 性 客 の 確 保 新 車 モデルの 増 加 といった 提 案 をしていく 250cc 以 下 の 販 売 徹 底 を 行 えば 通 勤 通 学 などで 利 用 する 人 も 増 えるだろうし 二 輪 車 に 触 れることで 楽 しさに 目 覚 め 新 たに 上 位 免 許 を 取 得 しとうとする 人 が 増 える 男 女 の 免 許 の 取 得 者 数 を 見 てみると 圧 倒 的 に 男 性 の 方 が 多 い 女 性 を 中 心 とした 市 場 が 作 れ れば 自 然 と 販 売 台 数 増 加 につながる 新 たな 車 種 や 様 々なモデルチェンジした 車 種 が 増 えれば 購 入 者 も 自 分 好 みのものが 選 びやすい 既 存 のバイク 乗 りも 新 たに 乗 り 換 えると 思 われる これらの 提 案 で 約 3 万 台 の 販 売 台 数 増 加 を 目 指 す
概 要 目 次 第 1 章 はじめに 第 2 章 二 輪 車 業 界 の 現 状 2-1 二 輪 車 の 販 売 数 2-2 二 輪 車 の 運 転 免 許 保 有 数 2-3 年 代 別 のモデル 数 第 3 章 現 状 分 析 第 4 章 二 輪 車 販 売 台 数 増 加 への 提 案 第 5 章 まとめと 今 後 の 課 題 謝 辞 付 録
二 輪 車 販 売 台 数 増 加 への 提 案 永 沼 拓 未 第 1 章 はじめに 私 は 普 段 から 二 輪 車 に 乗 っている 数 年 前 から 大 学 へ 通 う 為 の 移 動 手 段 として 原 動 機 付 自 転 車 に 乗 っていたのだが 大 型 のスクーターなど 排 気 量 の 大 きい 二 輪 車 を 見 かけるようになり 自 分 も 乗 ってみたいと 思 うようになったのがきっかけだ しかし よく 見 かけるとは 言 っても 自 動 車 などと 比 べると 圧 倒 的 にその 数 は 少 ないと 感 じる 二 輪 車 に 乗 ってみて 改 めて 実 感 したのだが こんなにも 便 利 で 面 白 い 乗 り 物 なのだからもっと 乗 っている 人 がいてもいいのではないかと 考 え 二 輪 車 販 売 台 数 増 加 への 提 案 という 論 題 を 選 ん だ 2006 年 度 の 販 売 台 数 の 約 1 割 である 約 3 万 台 の 販 売 台 数 増 加 へ 向 けて 250cc 以 下 の 二 輪 車 の 販 売 徹 底 や 新 たな 女 性 客 の 確 保 新 車 モデルの 増 加 といった 提 案 を 本 論 文 ではしていく この 論 文 では 250cc クラスなどと 記 述 しているが これは 二 輪 車 の 排 気 量 のことで 一 般 的 な 排 気 量 区 分 としては 50cc 以 下 を 原 動 機 付 自 転 車 51cc 以 上 125cc 以 下 を 普 通 自 動 二 輪 車 ( 小 型 車 ) 126cc 以 上 400cc 以 下 を 普 通 自 動 二 輪 車 401cc 以 上 を 大 型 自 動 二 輪 車 と 定 義 する 本 論 文 の 構 成 は まず 第 2 章 では 自 動 二 輪 車 業 界 の 現 状 として 新 車 や 中 古 車 の 販 売 数 保 有 率 などの 説 明 をし 第 3 章 では 問 題 解 決 に 向 けての 現 状 分 析 そして 第 4 章 で 自 動 二 輪 車 の 販 売 台 数 増 加 の 提 案 し 5 章 でまとめと 今 後 の 課 題 を 述 べていく 第 2 章 二 輪 車 業 界 の 現 状 本 章 では 現 在 の 二 輪 車 業 界 の 現 状 を 知 ってもらう 為 に 二 輪 車 の 新 車 中 古 車 の 販 売 数 や 運 転 免 許 保 有 者 数 などについてあげていく 2-1 二 輪 車 の 販 売 数 まずはじめに 自 動 二 輪 車 の 販 売 の 年 次 推 移 からみていこう 図 1は 1967 年 から 2006 年 まで の 新 車 と 中 古 車 の 販 売 統 計 を 表 している - 1 -
400,000 350,000 300,000 250,000 台 200,000 150,000 100,000 50,000 0 中 古 軽 二 輪 (126-250cc) 新 車 小 型 二 輪 (251cc 以 上 ) 新 車 軽 二 輪 (126-250cc) 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 年 図 1 新 車 中 古 車 販 売 統 計 1 図 1 を 見 てわかることは 軽 二 輪 車 と 小 型 二 輪 車 の 販 売 台 数 の 変 化 の 仕 方 だ 小 型 二 輪 車 は 年 によって 多 少 の 増 減 はあるものの 変 化 は 小 さく 軽 二 輪 車 は 販 売 台 数 の 変 化 が 大 きい 排 気 量 が 大 きくなれば 当 然 車 体 価 格 も 高 くなる 同 じ 値 段 ならば 快 適 で 楽 な 車 を 購 入 すると 思 う これ は 二 輪 車 は 車 とは 違 い 趣 向 性 の 高 い 乗 り 物 だからだと 思 われる また 軽 二 輪 については 値 段 も 安 めで 燃 費 などもよいことから 通 勤 や 通 学 など 実 務 部 分 で 使 用 されることが 多 いと 考 える 1969 年 から 1972 年 にかけて 小 さなピークがあるのは CB750FOUR や Z2 など はじめての 大 型 バイクが 市 場 で 人 気 を 集 めた 時 期 である それが 1972 年 の 免 許 制 度 の 改 訂 のために 一 時 下 火 になったが 1977 年 くらいから 経 済 成 長 の 波 に 乗 り 1988 年 まで 新 車 の 販 売 数 が 増 加 してい たことがわかる この 間 に 次 から 次 へとニューモデルが 投 入 されている やがて バブル 経 済 の 破 綻 とともに 販 売 数 が 減 少 していくのが 1989 年 からで 250cc が 1999 年 くらいからいくらか 復 調 するのは 大 型 スクーター(いわゆるビッグスクーター)の 人 気 が 出 たころだ ここで 注 目 すべきは 日 本 国 内 の 中 古 の 販 売 が 活 況 であることである ( 図 1の 中 古 軽 二 輪 1997 年 以 降 を 見 てもらうとわかる ) 全 国 軽 自 動 車 協 会 連 合 会 のデータでは 251cc 以 上 と 1997 年 以 前 の 中 古 軽 二 輪 車 のデータはないが トータルだと 新 車 の 販 売 台 数 をはるかに 越 えることになる さらに 中 古 の 販 売 台 数 が 同 じ 年 の あるいは 5 年 前 の 新 車 販 売 台 数 より 多 いことは それだけ 中 古 販 売 の 回 転 が 早 いことを 表 している しかし 新 車 が 売 れないということはそれだけ 質 の 高 い 中 古 車 が 減 ってくるということなので これから 先 このままだと 中 古 の 売 上 も 減 ってくるのではないかと 予 想 できる 次 に 126cc-250cc のクラスの 国 内 販 売 を 見 ていく なぜこのクラスに 限 定 しているかという と このクラスの 販 売 数 は 他 のクラスと 比 べて 大 型 スクーターなどのおかげで 多 少 販 売 台 数 が 増 加 しているからだ 251cc 以 上 のクラスと 比 べ 輸 出 と 国 内 販 売 にそれほど 差 がない 図 2 は 251cc 以 上 のクラスの 国 内 販 売 と 輸 出 台 数 を 図 3 は 126cc-250cc のクラスの 国 内 販 売 と 輸 出 台 数 を 表 している 1 出 典 社 団 法 人 全 国 軽 自 動 車 協 会 連 合 会 http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/index.html - 2 -
台 1,000,000 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 0 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 年 国 内 販 売 輸 出 図 2 251cc 以 上 国 内 販 売 輸 出 台 数 2 図 2 を 見 てわかることは 4 メーカー(ホンダ スズキ ヤマハ カワサキ)にとって バイ クの 市 場 は 圧 倒 的 に 世 界 のほうのあり 日 本 のバイク 市 場 はごくわずかしかないことだ 海 外 で は 排 気 量 の 大 きいバイクが 主 流 であることが 想 像 できる 日 本 は 海 外 と 比 べ 狭 く 都 市 部 になれ ばなるほど 渋 滞 なども 多 いので 大 きい 排 気 量 のバイクの 乗 りづらいのではないかと 想 像 する 250,000 200,000 150,000 台 100,000 国 内 販 売 輸 出 50,000 0 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 年 図 3 126-250cc 国 内 販 売 輸 出 台 数 2 図 3 を 見 てわかることは 251cc クラス 以 上 のバイクと 比 べ 輸 出 比 率 が 少 ない このことから メーカーも 国 内 での 販 売 に 力 をいれているということがわかる 126-250cc クラスの 国 内 販 売 が 2000 年 頃 から 上 向 きなのは 大 型 スクーターによるもので 現 在 250cc スクーターはかつての 80 年 代 の 新 車 ラッシュを 思 いださせるほど 各 メーカーが 力 をいれ ている AT バイクの 免 許 制 度 高 速 道 路 の 二 人 乗 り これらは 大 型 スクーターの 販 売 をもうしば らく 押 し 上 げる 効 果 がある 2 JAMA データベース http://jamaserv.jama.or.jp/newdb/index.html - 3 -
2-2 二 輪 車 運 転 免 許 保 有 数 ここでは 男 女 別 年 齢 別 の 運 転 免 許 の 保 有 者 数 についてみていく 図 4 は 男 女 別 種 類 別 の 免 許 保 有 数 図 5 は 年 齢 別 種 類 別 の 免 許 保 有 数 を 表 している 原 付 については 数 が 多 く 図 が 見 づらくなってしまうので 省 略 した 250,000 200,000 人 150,000 100,000 男 女 50,000 0 大 型 二 輪 普 通 二 輪 小 型 特 殊 図 4 平 成 19 年 度 男 女 別 種 類 別 運 転 免 許 保 有 者 数 3 図 4を 見 ると 251cc 以 上 の 運 転 免 許 取 得 車 は 女 性 の 方 が 圧 倒 的 に 少 なく 小 型 特 殊 以 上 の 免 許 取 得 車 数 を 比 べると 約 7 割 が 男 性 の 取 得 者 だとわかる 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 人 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 大 型 二 輪 普 通 二 輪 小 型 特 殊 16~ 20~ 25~ 30~ 35~ 40~ 45~ 50~ 55~ 60~ 65~ 70~ 75~ 80~ 85~ 図 5 平 成 19 年 度 年 代 別 種 類 別 運 転 免 許 保 有 者 数 4 図 5 で 注 目 すべき 点 は 低 い 年 齢 層 に 普 通 二 輪 免 許 取 得 者 が 多 い 点 である 250cc クラスのバ イクは 400cc クラスのバイクとは 違 い 車 検 もなく 維 持 費 が 安 い そして 車 の 免 許 とは 違 い 16 歳 から 取 得 可 能 なことが 主 な 要 因 だと 思 う また 高 い 年 齢 層 に 大 型 二 輪 免 許 取 得 者 数 が 多 いのは 免 許 制 度 改 定 によるものだと 思 う 3 警 察 庁 交 通 局 運 転 免 許 課 統 計 http://www.npa.go.jp/toukei/index.htm#koutsuu - 4 -
2-3 年 代 別 のモデル 数 ここでは 年 代 ごとにメーカーが 発 売 してきた 新 車 の 発 売 数 についてみていく 図 6 は 1950 年 代 からの 各 メーカーから 発 売 した 新 モデルの 数 を 表 している 図 7は 特 に 発 売 台 数 の 多 い 1980 年 から 2006 年 までの 1 年 毎 のデータである 新 モデルの 詳 細 については 付 録 を 参 照 して 欲 しい 70 60 50 40 台 30 20 カワサキ ヤマハ スズキ ホンダ 10 0 1950 1960 1970 1980 1990 2000 年 図 6 年 別 新 車 発 売 数 図 6 を 見 ると 図 1 の 推 移 と 似 ている 新 車 の 売 れている 80 年 代 90 年 代 に 発 売 したモデル 数 が 多 い 2000 年 代 になると 1980 年 代 1990 年 代 に 比 べ 発 売 数 は 減 少 しているが ホンダ ス ズキ ヤマハに 関 してはそれほど 現 象 していない それに 比 べカワサキはスクーターをまったく といっていいほど 発 売 していないので 2000 年 代 から 特 に 新 車 発 売 数 が 減 少 している 12 9 カワサキ ヤマハ スズキ ホンダ 台 6 3 0 1980 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 年 図 7 1980 年 から 1 年 毎 の 新 車 発 売 数 図 7 を 見 ると やはりスクーターが 人 気 となっている 2000 年 代 からのカワサキの 新 車 発 売 数 は 減 少 している - 5 -
第 3 章 現 状 分 析 この 章 では 第 2 章 で 挙 げた 二 輪 車 業 界 の 現 状 から 私 が 特 に 注 目 した 3 つの 部 分 に 限 定 した さらなる 分 析 をしていく 私 が 特 に 注 目 した 部 分 の1つは 近 年 ビッグスクーターなどの 出 現 により 売 上 台 数 が 増 加 し た 126-250cc クラスのバイクについてである このクラスのバイクが 売 れた 要 因 としては その 実 用 性 にあると 思 う このクラスの 二 輪 車 のほとんどがスクーターなのだが アメリカンやネイ キッドといった 車 種 とは 違 う 積 載 量 の 多 さ AT による 運 転 の 簡 単 さ 250cc 以 下 のクラスの 車 種 は 車 検 もなく 維 持 費 が 安 いなどが 挙 げられる ほかにも AT 限 定 免 許 の 存 在 や 普 通 二 輪 免 許 の 高 速 道 路 二 人 乗 り 解 禁 なども 挙 げられると 思 う 次 に 注 目 した 点 は 女 性 の 普 通 二 輪 以 上 の 免 許 の 取 得 者 数 の 低 さだ 男 性 と 同 程 度 までとはい かなくても 免 許 の 取 得 者 二 輪 車 の 購 入 者 を 獲 得 することができれば 販 売 台 数 増 加 へとつなが ると 考 える 最 後 に 注 目 した 点 は 新 車 のモデル 数 の 少 なさだ 二 輪 車 は 車 に 比 べ 趣 向 性 の 高 い 乗 り 物 であ るので 購 入 者 は 自 分 好 みにあった 二 輪 車 を 欲 しいと 考 えると 思 う しかし 選 択 肢 が 少 なけれ ば 新 たに 購 入 意 欲 がわかないと 思 う 第 4 章 二 輪 車 売 上 台 数 増 加 の 提 案 本 章 では 今 までの 現 状 を 分 析 した 上 で 自 動 二 輪 車 の 販 売 台 数 増 加 へ 向 けて 提 案 する それは 次 の 3 つである それぞれの 提 案 で 1 万 台 ずつ 合 計 で 3 万 台 の 販 売 台 数 増 加 を 目 指 す ( 提 案 1)250cc 以 下 のクラスの 二 輪 販 売 の 徹 底 ( 提 案 2) 女 性 向 けの 市 場 作 り ( 提 案 3) 新 車 モデルの 増 加 ( 提 案 1) まず 250cc 以 下 のクラスの 二 輪 販 売 の 徹 底 ということについては 繰 り 返 しになってしまうの だが 現 在 大 型 スクーターの 登 場 でこのクラスの 二 輪 車 はいくらか 売 上 台 数 が 増 加 している また 2 年 ごとにある 車 検 などもないことから 個 人 にかかる 維 持 費 も 格 安 である また 400cc という 区 分 自 体 が 日 本 のみであり 海 外 向 けの 車 両 としての 販 売 が 非 常 に 難 しいこ とから 各 メーカーへの 負 担 が 大 きくなっている ホンダの 現 在 のラインナップを 例 に 挙 げてみる と 251cc 以 上 のクラスのラインナップは 17 台 さらにそのうちの 約 6 台 は 生 産 が 終 了 している それに 比 べて 250cc 以 下 のクラスは 39 台 2 倍 以 上 のラインナップを 揃 えている このことか らも 250cc 以 下 のクラスの 販 売 の 徹 底 をすべきだと 考 える 250cc 以 下 の 売 上 が 増 加 している 今 だからこそ 新 規 の 需 要 を 増 やす 為 にこのクラスで 新 たな 二 輪 車 のジャンル 拡 大 を 行 っていけば 売 上 台 数 増 加 につながると 思 う 例 えばマニュアルモード 付 の AT バイクなどだ 新 たなジャンル や 車 種 が 増 えれば 既 存 のバイク 乗 り 達 も 乗 り 換 えたり 様 々なバイクを 選 ぶ 楽 しみというもの - 6 -
が 増 えると 思 う また 図 3 を 見 てもらうと 251cc 以 上 のバイクというのはそのほとんどが 海 外 での 売 上 である 国 内 で 発 売 している 大 型 バイクは 海 外 向 けに 発 売 されたモデルを 日 本 国 内 の 様 々な 規 制 に 合 わ せたもので 見 た 目 は 同 じでもかなりの 性 能 ダウンされている こうした 理 由 から 大 型 二 輪 免 許 取 得 者 は 多 少 割 高 でも 逆 輸 入 車 へ 魅 力 を 感 じてしまう 国 内 では 251cc 以 上 400cc 以 下 の 排 気 量 の 二 輪 車 を 無 理 に 売 らず 250cc 以 下 の 車 両 の 販 売 を 充 実 させていけばいいと 考 える ( 提 案 2) 次 に 新 規 女 性 客 を 狙 った 新 たな 市 場 作 りについてだが 私 は 今 の 二 輪 車 販 売 店 は 新 規 の 客 ま たは 今 まで 二 輪 車 に 乗 ったことのない 人 から 見 ればマニアックで 簡 単 には 入 り 込 めない 印 象 を 受 けると 思 う 現 在 二 輪 車 を 販 売 する 店 のほとんどが 店 内 にバイクが 並 べられているだけだと 思 う 実 際 私 も 二 輪 車 に 興 味 を 示 す 前 などにはそんな 印 象 を 受 けていた そんなイメージを 払 拭 するた めに 雰 囲 気 のいい 店 作 りをするにはどうしたらいいかと 考 えていたところ 実 はすでに 実 践 して いる 店 舗 を 発 見 した 店 の 名 前 は vespino 4 というお 店 で このお 店 では 主 にスクーターを 中 心 に 販 売 しているの だが その 他 にも 服 飾 関 係 や 雑 貨 二 輪 車 のパーツなども 販 売 している 店 内 の 雰 囲 気 もおしゃ れなカフェのような 感 じだ バイクをファッションの 一 部 として 考 えている そして 売 上 が 前 年 比 の 120% 以 上 の 車 両 売 上 につながった またファッション 雑 誌 等 への 掲 載 が 発 生 し これま でバイクへと 関 心 を 示 さなかった 女 性 客 が 急 増 し 来 店 客 の 男 女 比 が 8:2 から 5:5 になった 新 たな 客 層 女 性 客 の 獲 得 につながった 来 店 客 が 増 えたことにより 車 両 の 販 売 数 も 増 え こ れまで 扱 っていなかった 雑 貨 商 品 なども 売 上 が 増 加 した 他 にも i-knew 5 という 店 を 見 つけた ATのバイク 専 門 店 でコンセプトは セレクトショッ プとオートバイ 販 売 店 の 融 合 ファッション 性 の 高 い 内 装 店 舗 内 のカフェブースなど ビギナ ーや 女 性 ライダーでも 気 軽 に 入 店 できる 店 舗 作 りだ こういうお 店 が 増 えれば 今 まで 興 味 を 示 さ なかった 女 性 たちもバイクに 興 味 を 持 ち 始 めるのではないかと 考 えた ( 提 案 3) 最 後 に 新 車 モデルの 増 加 についてだが 新 しく 発 売 するモデルが 少 なければ 新 たに 買 い 換 える 人 やこれから 乗 ろうと 考 える 人 たちは 少 なくなる 新 モデルが 増 え 二 輪 車 を 新 しく 買 い 換 える 人 などが 増 えるということはそれだけ 質 の 高 い 中 古 車 が 増 えるということだ 学 生 などの 若 い 世 代 の 人 たちは 金 銭 的 に 新 車 を 買 う 余 裕 は 少 なく とりあえず 中 古 車 を 購 入 する 人 は 多 いと 思 わ れる そして 余 裕 ができた 頃 に 新 車 を 買 うといったサイクルができる また 生 産 が 終 了 してし まった 人 気 の 車 種 の 復 刻 版 なども 発 売 してみても 面 白 いと 思 う 例 えば 1970 年 代 に 大 型 二 輪 の 販 売 数 を 押 し 上 げた CB750FOUR や Z2 を 現 在 の 規 制 にあわせ 大 型 二 輪 免 許 取 得 者 の 多 い 高 い 年 齢 層 をターゲットとして 発 売 するなどが 考 えられる さらに 現 在 人 気 となっている AT の 二 輪 車 にマニュアルモードを 搭 載 した 車 種 を 増 やしてもよいと 思 う ( 提 案 1)で 250cc 以 下 のクラスの 車 種 が 充 実 していれば バイクを 選 ぶ 楽 しみや バイクの 買 い 替 えなどで 上 位 免 許 取 得 を 目 指 す 人 も 増 える 維 持 費 や 車 体 価 格 が 大 型 などと 比 べ 安 いので 触 れる 機 会 も 多 い ( 提 案 2)により 新 規 の 女 性 客 も 参 入 すればバイク 人 口 も 自 然 と 増 加 する 小 4 vespino http://www.vespino.net/ 5 i-knew http://www.8190ds.jp/shopdetail/10000838-7 -
型 特 殊 以 上 の 免 許 取 得 者 数 を 見 ても 約 40 万 人 近 くいるなかで 女 性 の 取 得 者 は 約 3 割 しかいな い 女 性 客 をターゲットとした 市 場 作 りもかなり 意 味 が 在 ると 考 える ( 提 案 3)でこれからの 新 車 のモデル 数 が 増 加 すれば 1980 年 代 90 年 代 並 の 販 売 台 数 を 見 込 めるかもしれない 以 上 の 理 由 により 各 提 案 1 万 台 ずつ 合 計 で 3 万 台 の 販 売 台 数 増 加 へとつながると 考 える 第 5 章 まとめと 今 後 の 課 題 本 研 究 では 日 本 の 二 輪 車 の 販 売 台 数 を 2006 年 度 より 3 万 台 増 加 させるために 現 在 の 二 輪 車 業 界 の 現 状 を 述 べ 3 つの 提 案 をしてきた これによって 今 の 二 輪 車 業 界 は 販 売 台 数 を 伸 ばせ ると 考 える 3 万 台 の 販 売 台 数 増 加 の 提 案 だが 数 値 データによる 裏 付 けが 3 つの 提 案 にないこ とは 問 題 であるのでこれからの 課 題 であると 言 える ただ 自 分 の 考 えた( 提 案 2)については 店 舗 に 限 定 されてしまうので また 違 った 工 夫 が 必 要 だと 考 える 現 在 の 二 輪 車 販 売 店 すべてで 実 施 したら 魅 力 が 半 減 してしまう また 400cc クラスのバイクを 乗 っているユーザーに 対 しての 新 しいサービスの 提 供 なども 考 えても 面 白 いと 思 う 謝 辞 この 研 究 をするにあたり 指 導 してくださった 根 本 先 生 には 大 変 感 謝 しております また 題 材 選 びから 今 まで 協 力 してくれた 同 期 生 の 皆 様 方 にも 感 謝 致 します - 8 -
付 録 各 メーカーの 年 代 別 の 新 車 名 1958 スーパーカブ 1967 モンキー ホンダ スズキ ヤマハ カワサキ 1969 CB750FOUR 500SS 1972 900SUPER4 1973 Z2 1974 CB400FOUR 1976 Z650 1977 ホークⅡCB400T Z1000 1978 CBX SR400/500 1979 CB750FOUR Z400FX Z750FX 1980 RZ250 1981 モトコンポ CBX400F GSX1100S KATANA 1982 VT250F GSX400FS Z400GP Z750GP 1983 MVX250F GB250 クラブマン RG250 RZ250R XJ400Z-S GPZ400 GPZ750 1984 NS250R ビラーゴ FJ1100 750 ターボ GPZ900R 1985 GSX-R750 TZR250 セロー225 SRX400/600 FZ750 V-MAX GPZ400R エリミネーター 1986 NSR250R FTR250 GAG GSX400X FZR400 FJ1200 GPZ1000RX 1987 NSR50 CBR400RR CBR600F TL1000S SDR200 FZR750 TW200 FZR1000 バルカン 1988 スティード 400/600 RGV250 TL1000R TDR250 ZX10 1989 バンディット 250 バンディット 400 FZR750R ZXR250/R KR-1 ゼファ-400 ZRX400/R - 9 -
1990 DR250/ジュベル TZR50 R1-Z ZZ-R250 ZZ-R400 ゼファー750 ZZ-R1100 1991 ジェイド GSX250SS( 刀 ) ジール バリオス 1992 CB400SF CB750 NR750 CBR900RR CB1000SF グース 350/250 GSX400S( 刀 ) GSX-R600 エストレヤ ゼファー1100 1993 RF400R XJR400 KLX250SR ザンザス 1994 GSX400 インパルス XJR1200 ZRX ZX-9R 1995 XR250 VRX ロードスター GSF1200 マジェスティー TRX850 ZX-6R 1996 ホーネット VTR1000F ワルキューレ ドラッグスター YZF1000R 1997 CB400FOUR CBR1100XX X4 ストリートマジック FZ400 スーパーシェルパ ZRX1100 1998 VTR VFR CB1300SF スカイウェイブ 250 イナズマ 1200 YZF-R1 XJR1300 Dトラッカー 1999 X11 GSX1300R ハヤブサ TDM850 ドラッグスター1100 W650 2000 フォルツァ VTR1000SP-1 グラストラッカー DR-Z400 GSX-R750 BANDIT1200 ZX-12R 2001 エイプ 51 ズーマー CB400SS シルバーウイング 600/400 GSX-R1000 GSX1400 T-MAX FZS1000 FJR1300 ZRX1200R 2002 エイプ 100/XR100 CBR954RR バンバン 200 スカイウェイブ 650 BT1100 250TR 2003 CBR600RR チョイノリ ST250 Z750 Z1000 2004 CBR1000RR インパルス 400 トリッカー ZX-10R 2005 GS50 セロー250-10 -
マグザム MT-01 2006 VOX XT250X FZ1 ZZR1400-11 -