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糖 尿 病 保 健 指 導 指 針 平 成 27 年 3 月

はじめに この 指 針 は 特 定 健 康 診 査 対 象 者 や 患 者 の 糖 尿 病 の 状 態 に 応 じた 保 健 指 導 について 記 載 し 主 に 市 町 村 国 民 健 康 保 険 が 実 施 するフォロー 体 制 について 一 定 の 方 向 性 を 示 したもの である 今 後 は 職 域 の 医 療 保 険 者 を 含 めた 糖 尿 病 の 発 症 や 重 症 化 予 防 を 考 慮 した 保 健 指 導 体 制 の 検 討 を 行 っていく 必 要 がある 医 療 保 険 者 は 特 定 健 康 診 査 の 結 果 から 正 常 値 範 囲 の 者 や 要 指 導 者 受 診 勧 奨 者 等 に 対 し 情 報 提 供 や 保 健 指 導 を 実 施 するとともに 健 診 未 受 診 者 に 対 して 受 診 勧 奨 をしなが ら 糖 尿 病 の 発 症 や 重 症 化 の 予 防 を 推 進 していく 必 要 があることから 以 下 に 留 意 し 実 施 していくこととする 1 健 診 後 のフォローについては 市 町 村 が 健 診 結 果 の 分 析 を 十 分 に 行 い 課 題 に 応 じた 体 制 整 備 を 図 る 2 保 健 指 導 の 実 施 にあたっては 指 針 に 基 づき 各 市 町 村 の 保 健 指 導 実 施 者 のマンパワー や 対 象 者 の 規 模 を 考 慮 して 展 開 する 3 市 町 村 の 健 診 や 保 健 指 導 の 担 当 部 署 と 関 係 機 関 が 連 携 して 保 健 指 導 を 実 施 する 4 対 象 者 が 生 活 習 慣 の 改 善 や 受 診 の 必 要 性 に 気 づき 対 象 者 自 身 が 行 動 変 容 を 起 こすこ とが 保 健 指 導 の 目 的 であり 指 導 者 は 受 容 的 態 度 で 対 象 者 に 接 し 信 頼 関 係 を 築 きなが ら 指 導 を 行 う 5 高 血 圧 脂 質 異 常 等 のリスクを 併 せ 持 つ 対 象 者 は 優 先 的 に 保 健 指 導 を 実 施 する 必 要 があり 対 象 者 の 年 齢 や 性 格 生 活 状 況 糖 尿 病 に 対 する 思 いを 考 慮 するなど 対 象 者 の 状 態 に 応 じた 保 健 指 導 を 実 施 する 6 糖 尿 病 重 症 化 予 防 の 観 点 では 受 診 勧 奨 対 象 者 であるが 受 診 していない 者 治 療 中 断 者 への 保 健 指 導 を 優 先 して 実 施 する 必 要 がある 7 保 健 指 導 後 は 保 健 指 導 区 分 別 に 評 価 を 実 施 し 次 年 度 の 保 健 指 導 体 制 の 充 実 を 図 る

目 次 特 定 健 康 診 査 後 の 糖 尿 病 保 健 指 導 体 制 図 1 区 分 に 応 じた 糖 尿 病 の 保 健 指 導 体 制 2 別 紙 1 糖 尿 病 保 健 指 導 依 頼 書 4 別 紙 2 糖 尿 病 保 健 指 導 報 告 書 5 別 紙 3 医 療 機 関 から 紹 介 ( 情 報 提 供 )された 者 への 保 健 指 導 内 容 6 保 健 指 導 に 必 要 な 基 本 知 識 食 事 療 法 について 8 運 動 療 法 について 10 インスリン 注 射 について 11 低 血 糖 について 12 シックディについて 13

< 特 定 健 康 診 査 後 の 糖 尿 病 保 健 指 導 体 制 図 > 1

区 分 目 標 保 健 指 導 方 法 情 報 提 供 保 健 指 導 内 容 評 価 区 分 に 応 じた 糖 尿 病 の 保 健 指 導 体 制 特 定 健 診 未 受 診 者 特 定 健 康 診 査 の 継 続 受 診 広 報 やケーブルテレ ビを 活 用 また 健 康 教 室 等 の 機 会 を 通 じて 健 診 の 必 要 性 について 普 及 啓 発 を 実 施 < 情 報 提 供 > 健 診 の 必 要 性 健 診 体 制 ( 受 診 でき る 機 関 や 健 診 内 容 等 ) < 集 団 > 特 定 健 康 診 査 受 診 率 < 個 別 > 未 受 診 理 由 の 把 握 正 常 値 範 囲 の 者 HbA1c(NGSP)5.6 未 満 生 活 習 慣 病 予 防 に 関 す る 知 識 の 習 得 健 康 を 維 持 する 生 活 習 慣 の 実 践 健 診 結 果 や 生 活 習 慣 ( 糖 尿 病 ) 予 防 に 関 する 内 容 について 情 報 提 供 次 年 度 の 健 診 受 診 勧 奨 < 情 報 提 供 > 健 診 結 果 の 見 方 生 活 習 慣 病 ( 糖 尿 病 ) を 予 防 するための 日 常 生 活 ( 体 重 管 理 適 切 2 要 指 導 となった 者 特 定 保 健 指 導 の 該 当 者 HbA1c(NGSP) 5.6~6.4 特 定 保 健 指 導 の 該 当 にならない 保 健 指 導 対 象 者 糖 尿 病 の 発 病 予 防 に 関 する 知 識 の 習 得 血 糖 の 良 好 なコントロール 標 準 的 な 保 健 指 導 プログラムに 基 づ いて 実 施 HbA1c6.4(NGSP) に 近 い 値 の 対 象 者 を 優 先 的 に 実 施 糖 尿 病 に 関 する 情 報 提 供 対 象 者 の 健 診 状 況 や 日 常 生 活 を 踏 まえた 保 健 指 導 の 実 施 次 年 度 の 健 診 受 診 勧 な 食 生 活 運 動 習 慣 等 ) 健 康 増 進 施 設 や 医 療 保 険 者 が 行 う 保 健 事 業 の 健 康 増 進 施 設 の 紹 介 < 集 団 > 次 年 度 受 診 者 のうち の 正 常 範 囲 と 判 定 され た 者 の 割 合 < 個 別 > 次 年 度 の 健 診 結 果 の 確 認 奨 < 情 報 提 供 保 健 指 導 内 容 > 健 診 結 果 の 意 味 を 理 解 できるよう 説 明 糖 尿 病 や 合 併 症 予 防 の 必 要 性 について 説 明 体 重 をコントロールするための 生 活 ( 栄 養 運 動 )について 説 明 紹 介 生 活 習 慣 の 改 善 内 容 を 認 識 し 実 行 可 能 な 日 常 生 活 上 の 目 標 をもち 継 続 して 実 践 できる よう 支 援 <フォロー 体 制 > 対 象 者 の 行 動 変 容 ステージ 等 に 併 せた 教 室 や 相 談 等 による 継 続 的 フォローの 実 施 < 個 別 > 次 年 度 の 健 診 結 果 の 確 認 相 談 会 等 の 参 加 者 の 参 加 前 後 の 行 動 変 容 ステ ージの 変 化 < 集 団 > 要 指 導 者 うち 次 年 度 正 常 範 囲 になった 者 の 割 合

区 分 目 標 保 健 指 導 方 法 情 報 提 供 保 健 指 導 内 容 評 価 受 診 勧 奨 となった 者 ( 治 療 中 断 者 含 ) HbA1c(NGSP) 6.5~ 医 療 機 関 の 受 診 による 治 療 または 定 期 的 な 経 過 観 察 糖 尿 病 重 症 化 予 防 の 知 識 の 習 得 血 糖 の 良 好 なコントロール < 健 診 後 > 健 診 結 果 と 糖 尿 病 重 症 化 予 防 受 診 の 必 要 性 に ついて 説 明 受 診 勧 奨 糖 尿 病 相 談 会 等 の 紹 介 < 対 象 者 の 受 診 状 況 の 把 握 > 電 話 連 絡 等 にて 受 診 状 況 を 確 認 レセプト 等 にて 受 診 の 有 無 を 確 認 < 未 受 診 者 に 対 して>( 優 先 的 に 対 応 する 者 ) 初 めて 受 診 勧 奨 となった 未 受 診 者 高 血 圧 等 のリスクを 併 せ 持 つ 未 受 診 者 HbA1c8.4(NGSP) 以 上 の 未 受 診 者 等 郵 送 電 話 訪 問 等 で 繰 り 返 し 受 診 勧 奨 < 情 報 提 供 保 健 指 導 内 容 > 対 象 者 が 健 診 結 果 (HbA1c 等 )について 理 解 できるように 説 明 糖 尿 病 予 備 群 から 動 脈 硬 化 等 が 進 行 しているこ とについて 説 明 放 置 することでのデメリット( 合 併 症 以 外 も 含 めて)の 説 明 未 受 診 理 由 を 踏 まえて 早 期 に 医 療 機 関 を 受 診 する 必 要 性 について 指 導 受 診 の 有 無 について 後 日 確 認 することについ て 了 解 を 得 る <フォロー 体 制 > 未 受 診 の 場 合 は 連 絡 や 訪 問 等 で 再 度 保 健 指 導 を 実 施 < 集 団 > 受 診 勧 奨 者 のうち 受 診 した 人 の 割 合 ( 初 めて 受 診 勧 奨 となった 者 のうち 受 診 した 者 の 割 合 ) < 個 別 > 受 診 勧 奨 者 の 次 年 度 の 健 診 結 果 やデータの 変 化 3 治 療 中 患 者 治 療 の 継 続 糖 尿 病 重 症 化 予 防 の 知 識 の 習 得 血 糖 の 良 好 なコントロール 主 治 医 からの 糖 尿 病 保 健 指 導 依 頼 書 ( 別 紙 1)より 保 健 指 導 を 実 施 ( 原 則 として 面 接 ) < 主 治 医 の 保 健 指 導 依 頼 に 基 づき 保 健 指 導 実 施 > 栄 養 指 導 運 動 指 導 低 血 糖 シックディ 指 導 服 薬 管 理 衛 生 管 理 については 別 紙 3を 参 照 に 実 施 <フォロー 体 制 > 糖 尿 病 保 健 指 導 依 頼 書 に 基 づいた 保 健 指 導 実 施 後 速 やかに 糖 尿 病 保 健 指 導 報 告 書 ( 別 紙 2)にて 主 治 医 に 報 告 必 要 に 応 じて 医 療 機 関 と 連 携 し 主 治 医 の 指 示 のもとフォローの 実 施 < 個 別 > 健 診 受 診 時 の 検 査 結 果 や 検 査 データの 変 化 行 動 変 容 ステージ 等 の 変 化

別 紙 1 糖 尿 病 保 健 指 導 依 頼 書 平 成 年 月 日 保 健 指 導 担 当 課 ( 担 当 者 ) 様 様 医 療 機 関 名 以 下 のとおり 保 健 指 導 を 依 頼 します 主 治 医 患 者 氏 名 男 女 生 年 月 日 昭 和 平 成 年 月 日 ( 歳 ) 住 所 電 話 番 号 職 業 糖 尿 病 罹 症 期 間 診 断 名 保 健 指 導 依 頼 内 容 約 年 ( 昭 平 年 発 症 発 見 ) 糖 尿 病 (2 型 1 型 その 他 ) 境 界 型 耐 糖 能 異 常 高 血 圧 脂 質 異 常 症 心 疾 患 ( ) その 他 糖 尿 病 合 併 症 など( ) 生 活 状 況 ( 環 境 食 事 運 動 等 )の 把 握 食 事 指 導 ( ) 服 薬 管 理 ( ) 運 動 指 導 ( ) 衛 生 管 理 ( ) 低 血 糖 シックディ 指 導 ( ) その 他 ( ) 運 動 食 事 療 法 のみ 内 服 治 療 インスリン 注 射 その 他 ( ) 治 療 内 容 食 事 療 法 : 糖 尿 病 食 ( 標 準 体 重 に 応 じた 適 正 なエネルギーの 指 導 を 依 頼 ) 糖 尿 病 ( ) 単 位 食 ( )kcal その 他 ( ) 運 動 療 法 : 制 限 なし 制 限 あり( ) 糖 尿 病 の 治 療 薬 その 他 疾 患 薬 なし あり( ) 血 糖 コントロール 平 成 年 月 日 実 施 HbA1c(NGSP) % 血 糖 値 ( 空 腹 時 ) mg/dl 血 糖 値 ( 随 時 ) mg/dl 身 長 cm 体 重 kg BMI 血 圧 / mmhg 検 査 結 果 総 コレステロール mg/dl LDLコレステロール mg/dl HDLコレステロール mg/dl 中 性 脂 肪 mg/dl AST IU/l ALT IU/l 血 清 Cr mg/dl 尿 中 アルブミン 尿 蛋 白 連 絡 事 項 上 記 情 報 はわかる 範 囲 でお 願 いします 検 査 結 果 ( )はデータコピーの 添 付 でも 差 支 えありません 4

別 紙 2 糖 尿 病 保 健 指 導 報 告 書 医 療 機 関 名 平 年 成 月 年 月 日 日 主 治 医 御 机 下 ご 紹 介 いただきました 下 記 の 方 の 保 健 ( 栄 養 ) 指 導 を 実 施 しましたので 報 告 いたします 市 町 村 名 保 健 指 導 担 当 課 長 名 患 者 氏 名 男 女 生 年 月 日 昭 和 平 成 年 月 日 ( 歳 ) 住 所 保 健 指 導 実 施 日 指 示 内 容 食 事 療 法 : 糖 尿 病 ( ) 単 位 食 ( 電 話 番 号 指 導 対 象 )kcal その 他 運 動 療 法 : 制 限 なし 制 限 あり( ) < 家 族 背 景 > 年 月 日 本 人 のみ 本 人 家 族 家 族 のみ < 就 業 状 況 > 就 業 あり( 仕 事 内 容 : ) 就 業 なし( 家 庭 での 役 割 : ) <1 日 の 生 活 の 流 れ> 指 導 にあ たっての 問 診 情 報 < 食 事 > 食 事 時 間 朝 食 時 ( 分 間 ) 昼 食 時 ( 分 間 ) 夕 食 時 ( 分 間 ) 家 庭 での 主 な 調 理 担 当 者 ( 本 人 妻 夫 嫁 その 他 ) 外 食 惣 菜 利 用 ( 回 / 週 ) 偏 食 なし あり( 具 体 的 に ) 1 食 あたりの 主 食 分 量 ご 飯 杯 パン 枚 嗜 好 品 タバコ 本 / 日 飲 酒 合 / 日 間 食 なし あり( 具 体 的 に ) その 他 < 定 期 的 な 運 動 > 未 実 施 実 施 ( 具 体 的 な 内 容 ) <その 他 > 指 導 内 容 問 題 点 今 後 の 方 針 終 了 ( 本 人 の 希 望 があれば 相 談 に 応 じていく) 継 続 指 導 予 定 ( ヶ 月 後 ) その 他 ( ) 連 絡 事 項 5 保 健 指 導 担 当 者 名 TEL:

別 紙 3 医 療 機 関 から 紹 介 ( 情 報 提 供 )された 者 への 保 健 指 導 内 容 食 事 指 導 チェック 項 目 1 食 事 療 法 の 必 要 性 について 理 解 されて いるか 2 食 品 交 換 表 について 理 解 しているか 3 自 分 の 摂 取 カロリー( 単 位 )について 理 解 しているか 4 食 事 方 法 ( 時 間 回 数 食 事 にかける 時 間 等 )は 適 切 か 主 な 指 導 内 容 1 食 事 療 法 の 必 要 性 について 指 導 2 食 品 交 換 表 の 使 用 方 法 について 指 導 3 摂 取 カロリー( 単 位 )について 理 解 がない 場 合 は 対 象 者 に 必 要 な 摂 取 カロリー( 単 位 )と 表 区 分 等 に ついて 指 導 4 規 則 正 しい 食 事 時 間 ゆっくりかんで 時 間 をかけて 食 事 をすることの 大 切 さを 指 導 5 指 示 単 位 のとおり 摂 取 しているか ( 特 に 表 1 表 2 表 3) 6 外 食 の 頻 度 と 内 容 飲 酒 の 頻 度 と 内 容 間 食 の 頻 度 と 内 容 5 指 示 単 位 が 実 行 されていない 場 合 実 行 できない 理 由 を 把 握 具 体 的 に 摂 取 可 能 な 食 品 の 量 について 指 導 し 実 施 可 能 な 方 法 を 対 象 者 と 一 緒 に 目 標 を 立 てる 6 外 食 の 選 択 の 仕 方 について 指 導 飲 酒 は 主 治 医 の 許 可 が 必 要 であること 間 食 は 基 本 的 にしないことが 望 ましいことを 指 導 必 要 に 応 じて 調 理 している 家 族 にも 指 導 運 動 指 導 チェック 項 目 1 運 動 療 法 の 必 要 性 について 理 解 してい るか 2 生 活 の 中 に 運 動 を 取 り 入 れているか 3 運 動 をしている 場 合 ( 運 動 の 種 類 時 間 帯 強 度 頻 度 の 確 認 ) 1 運 動 の 効 用 について 指 導 主 な 指 導 内 容 2 定 期 的 に 運 動 を 実 施 していない 場 合 は 歩 行 運 動 等 実 施 できる 方 法 から 始 めるよう 指 導 効 果 的 な 運 動 方 法 について 指 導 3 運 動 を 実 施 する 時 の 注 意 点 を 指 導 本 人 が 無 理 なく 継 続 的 に 実 施 するよう 指 導 6

服 薬 管 理 チェック 項 目 1 主 治 医 から 処 方 された 経 口 薬 の 種 類 服 薬 する 時 間 量 等 について 理 解 している か 2 服 薬 する 時 間 や 量 が 守 られているか ( 飲 み 忘 れ 等 がないか) 3インスリン 在 宅 自 己 注 射 の 実 施 状 況 確 認 低 血 糖 シックディ 指 導 チェック 項 目 1 低 血 糖 の 症 状 や 原 因 について 理 解 してい るか 2 低 血 糖 になった 時 の 対 処 方 法 について 理 解 しているか 3 低 血 糖 になったことがあるか 4シックディについて 理 解 しているか 5シックディへの 対 処 方 法 について 理 解 し ているか 主 な 指 導 内 容 1 経 口 薬 の 理 解 がない 場 合 は 経 口 薬 の 種 類 等 や 注 意 す べき 内 容 を 指 導 2 服 薬 する 時 間 や 量 が 守 れない 場 合 守 れない 理 由 を 把 握 し 確 実 に 服 薬 管 理 できる 方 法 を 指 導 3インスリンの 量 や 時 間 が 守 られていない 場 合 主 治 医 ( 医 療 機 関 )から 再 指 導 を 受 けるよう 指 導 主 な 指 導 内 容 1 低 血 糖 の 理 解 がない 場 合 は 低 血 糖 の 症 状 や 原 因 につ いて 指 導 高 所 作 業 や 車 の 運 転 など 危 険 を 伴 う 作 業 は 十 分 注 意 するよう 指 導 2 低 血 糖 への 対 処 方 法 について 指 導 3 低 血 糖 になった 経 験 をもとに 原 因 等 を 対 象 者 と 一 緒 に 考 え 再 度 低 血 糖 にならないように 指 導 4シックディの 理 解 がない 場 合 は シックディについて 説 明 5 対 処 方 法 やシックディの 予 防 について 指 導 衛 生 管 理 チェック 項 目 1 衛 生 管 理 をしなければならない 理 由 を 理 解 しているか 2 手 洗 い うがいの 励 行 歯 磨 きなど 体 の 清 潔 に 努 めているか 3 虫 歯 や 歯 周 病 はあるか 4 虫 歯 や 歯 肉 の 状 態 を 観 察 するとともに 効 果 的 なブラッシングを 行 っているか 主 な 指 導 内 容 1 糖 尿 病 による 易 感 染 について 説 明 し 衛 生 管 理 の 必 要 性 について 指 導 2 手 洗 い うがいを 毎 日 するよう 指 導 3 虫 歯 歯 周 病 がある 場 合 には 主 治 医 に 相 談 するよう 指 導 4 虫 歯 や 歯 周 病 の 予 防 のためのブラッシング 方 法 につ いて 指 導 5 足 のトラブルはあるか 6 足 の 観 察 を 行 うとともに 足 の 清 潔 を 保 持 する 習 慣 や 足 のトラブルを 予 防 するよう に 対 処 しているか 5 足 のトラブルがある 場 合 は 主 治 医 に 相 談 するよう 指 導 6 足 の 観 察 ポイントや 日 頃 のフットケアの 内 容 につい て 指 導 7

保 健 指 導 に 必 要 な 基 本 知 識

食 事 療 法 について No.1 < 糖 尿 病 の 食 事 について> 糖 尿 病 の 食 事 は 血 糖 血 中 脂 質 血 圧 などを 良 好 に 維 持 し 合 併 症 の 発 症 予 防 や 進 展 を 抑 制 する 特 別 な 食 事 ではなく 家 族 ぐるみですすめることが 望 ましい 健 康 食 である 1 適 正 なエネルギー 量 の 食 事 2 栄 養 素 のバランスがよい 食 事 3 規 則 的 な 食 事 習 慣 を 守 ること が 重 要 である < 食 品 交 換 表 を 用 いる 栄 養 指 導 > 食 品 交 換 表 は 食 品 のエネルギー80kcal を1 単 位 と 定 め 1 単 位 の 食 品 重 量 が 示 されている 主 に 含 有 している 栄 養 素 によって 食 品 を6つの 表 に 分 類 し 同 一 表 内 の 食 品 を 同 一 単 位 で 交 換 摂 取 す ることにより 栄 養 素 のバランスを 保 ちながら 食 事 内 容 を 多 彩 にすることができる 主 な ビタミン 調 味 料 炭 水 化 物 たんぱく 質 脂 質 栄 養 素 ミネラル 表 区 分 表 1 表 2 表 3 表 4 表 5 表 6 食 品 穀 類 いも くだもの 野 菜 きのこ 魚 肉 牛 乳 油 脂 海 藻 こんに みそ 卵 大 豆 乳 製 品 ゃく さとう ごはん 茶 碗 ハ ナナ1 本 あじ 中 1 尾 60g 牛 乳 植 物 油 野 菜 300g みりん 1 単 位 の 目 安 量 (g) 軽 く 半 分 50g じゃがいも 中 1 個 110g 100g 豚 ヒレ 肉 60g 鶏 卵 1 個 50g 絹 ごし 豆 腐 半 丁 140g 120ml 大 さじ 軽 く 1 杯 10g など *80kcal を1 単 位 と 定 めたのは ハ ナナ1 本 卵 1 個 あじ1 尾 等 日 常 よく 使 われる 量 が80kcal 前 後 になる 食 品 が 多 いため < 気 をつけてほしいポイント> 朝 食 昼 食 夕 食 を 規 則 正 しく 食 べる 毎 食 に 主 食 ( 表 1) 主 菜 ( 表 3) 副 菜 ( 表 6)をそろえる 表 3の 食 品 は 偏 らないように 摂 取 し コレステロールや 飽 和 脂 肪 酸 を 多 く 含 む 食 品 は 控 え 目 にする 食 塩 の 多 いものは 摂 りすぎに 注 意 する 食 物 繊 維 の 多 い 表 6の 食 品 やエネルギー 量 の 少 ない 海 藻 きのこ 類 はたっぷり 使 用 する ゆっくりよくかんで 食 べる 目 安 量 は 時 間 の 経 過 とともに 誤 差 が 生 じるので ときどき 実 際 に 計 量 して 確 認 する 例 )ごはん1 単 位 50g 2 単 位 =100g 3 単 位 =150g 4 単 位 =200g 糖 尿 病 治 療 目 標 と 血 糖 コントロール 目 標 値 については 糖 尿 病 治 療 ガイド 2014-2015 を 参 照 のこと 8

食 事 療 法 について No.2 <1 日 の 指 示 単 位 ( 指 示 エネルギー 量 )の 配 分 例 ( 炭 水 化 物 60%)> 表 表 2 表 3 表 4 表 5 表 6 表 1 穀 類 いも 調 味 料 単 位 果 物 魚 肉 牛 乳 油 脂 野 菜 1 5 単 位 (1200kcal) 7( 朝 2: 昼 2: 夕 3) 1 2.5 1.5 1 1.2 0.8 1 8 単 位 (1440 kcal) 9( 朝 3: 昼 3: 夕 3) 1 3.5 1.5 1 1.2 0.8 2 0 単 位 (1600 kcal ) 10( 朝 3: 昼 4: 夕 4) 1 4.5 1.5 1 1.2 0.8 2 3 単 位 (1840 kcal ) 12( 朝 4: 昼 4: 夕 4) 1 5 1.5 1.5 1.2 0.8 日 本 糖 尿 病 学 会 では 炭 水 化 物 50~60%エネルギーを 推 奨 摂 取 範 囲 としているが 炭 水 化 物 55% 50%の 場 合 は 相 対 的 なたんぱく 質 や 脂 質 の 摂 取 過 多 につながり 腎 症 や 動 脈 硬 化 症 を 有 する 患 者 に は 注 意 が 必 要 であることから 本 指 針 には 炭 水 化 物 60%の 配 分 例 を 記 載 した 55% 50% 等 の 詳 細 については 食 品 交 換 表 第 7 版 参 照 のこと < 合 併 症 予 防 > 高 血 圧 予 防 の 観 点 から 男 性 8g 女 性 7gを 目 標 とする 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) 高 血 圧 合 併 患 者 の 食 塩 摂 取 量 は 1 日 6g 未 満 が 推 奨 される 高 コレステロール 血 症 の 場 合 コレステロールを 多 く 含 む 食 品 を 控 える (1 日 200mg 未 満 ) 高 中 性 脂 肪 血 症 の 場 合 飽 和 脂 肪 酸 蔗 糖 果 糖 の 摂 取 量 を 可 能 なかぎり 少 なくする <アルコール 飲 料 > 主 治 医 の 許 可 を 確 認 する 主 治 医 が 認 める 場 合 は 2 単 位 以 内 を 厳 守 させる (ビール400mlまたは 日 本 酒 140ml) 毎 日 の 摂 取 は 脂 肪 肝 や 肝 障 害 の 原 因 ともなるので 最 低 週 2 回 は 飲 まない 日 を 設 ける 食 品 交 換 表 の 表 1の 食 品 との 交 換 はできない < 間 食 > 低 血 糖 予 防 など 補 食 が 必 要 な 場 合 を 除 いて 基 本 的 に 間 食 をしないことが 望 ましい 間 食 に 適 した 食 品 は 果 物 や 牛 乳 である 1 日 の 指 示 単 位 の 範 囲 内 で 摂 取 する < 外 食 > 外 食 は 1 量 が 多 い2 濃 厚 な 味 付 けである3 表 1( 主 食 )と 表 5( 油 脂 )が 多 く 表 6( 野 菜 )が 少 ない 特 徴 がある 比 較 的 栄 養 素 バランスのよい 和 定 食 を 選 ぶように 指 導 する 9

運 動 療 法 について < 運 動 の 効 果 > 血 圧 を 下 げる 脂 肪 を 減 らす 心 臓 や 肺 の 働 きを 強 化 する 足 腰 など 下 肢 の 筋 肉 を 強 くして 老 化 を 予 防 する 血 液 循 環 を 良 くする ストレス 解 消 など 気 分 転 換 をはかることができる < 効 果 的 な 運 動 > 運 動 の 種 類 強 度 負 荷 頻 度 有 酸 素 運 動 50 歳 未 満 歩 行 運 動 毎 日 が 基 本 歩 行 ジョギング 心 拍 数 1 回 15~30 分 少 なくとも 水 泳 などの 全 身 100~120 拍 / 分 1 日 2 回 3 日 / 週 以 上 運 動 1 日 の 運 動 量 としては 50 歳 以 降 歩 行 約 1 万 歩 心 拍 数 100 以 内 / 分 (160~240kcal 程 度 消 費 ) < 気 をつけてほしいポイント> 運 動 の 有 無 について 医 師 の 許 可 が 必 要 食 事 療 法 を 守 る 運 動 は 血 糖 の 高 くなる 食 後 1~2 時 間 に 行 う 準 備 体 操 ストレッチ 体 操 など 運 動 前 後 に 行 う 自 分 に 合 った 運 動 をマイペースで 行 う( 翌 朝 も 疲 労 が 残 らない 運 動 ) 外 での 運 動 ばかりではなく ラジオ 体 操 など 生 活 の 中 に 運 動 を 取 り 入 れていく 運 動 の 強 度 は 増 やさず 時 間 を 少 しずつ 延 ばす 10

インスリン 注 射 について < 注 射 前 の 注 意 > 濁 ったインスリンを 注 射 する 場 合 インスリン 注 射 液 を 激 しく 振 ってはいけない ペン 型 注 射 器 の 場 合 注 射 製 剤 の 中 のガラス 球 が 上 下 するように 少 なくとも 10 回 以 上 振 り 薬 液 が 均 一 に 白 濁 の 確 認 長 期 間 冷 所 保 存 されていた 注 射 器 (ノボラピッド 30 ミックス)を 使 用 の 場 合 両 方 の 手 にはさんで 揉 むようにゆっくり 転 がす その 後 他 の 注 射 器 のように 混 合 透 明 なインスリン( 超 速 効 型 速 効 型 持 効 型 )の 注 射 の 場 合 混 合 する 必 要 なし 冷 蔵 庫 から 取 り 出 したばかりの 冷 たいインスリンを 注 射 しない 室 温 にもどしてから 使 用 する < 注 射 方 法 > 参 考 1 少 しずつ 位 置 をずらし 同 一 部 位 への 注 射 は 避 ける < 保 存 方 法 > 未 開 封 のものは 冷 蔵 庫 に 保 存 する 使 用 中 のものは 1 ヶ 月 ぐらいであれば 室 温 で 保 存 可 能 である 開 封 後 1カ 月 以 上 経 過 したものは 破 棄 する 直 射 日 光 の 当 たる 場 所 をさける 使 用 後 はキャップをして 保 存 する 自 動 車 内 など 高 温 になる 恐 れのあるところは 置 かない インスリン 注 射 液 が 変 色 するなどの 変 化 がある 場 合 使 用 期 限 が 過 ぎたものは 未 開 封 でも 使 用 しない ペン 型 注 射 器 に 注 射 針 をつけたまま 放 置 すると 液 漏 れや 空 気 の 泡 が 入 ったりするので 使 用 後 針 を すぐに 取 り 外 す < 副 作 用 > 低 血 糖 発 作 血 糖 値 50mg/dl 以 下 の 血 糖 値 になっている インスリン 注 射 患 者 に 発 生 頻 度 が 高 く 午 後 遅 くか 就 寝 中 に 最 も 起 こりやすい インスリンアレルギー 注 射 部 位 に 皮 膚 異 常 ( 発 赤 腫 脹 掻 痒 等 )が 起 こる 11

低 血 糖 について < 症 状 > 交 感 神 経 刺 激 症 状 血 糖 値 が 正 常 の 範 囲 を 超 えて 急 速 に 降 下 した 結 果 生 じる 症 状 発 汗 不 安 動 悸 頻 脈 手 指 振 戦 顔 面 蒼 白 等 中 枢 神 経 症 状 血 糖 値 が 50mg/dl 程 度 に 低 下 したことにより 生 じる 症 状 ( 中 枢 神 経 のエネルギー 不 足 を 反 映 ) 頭 痛 目 のかすみ 空 腹 感 生 あくび < 高 齢 者 の 低 血 糖 の 特 徴 > 高 齢 者 の 低 血 糖 は 自 他 覚 症 状 に 乏 しい 発 見 の 遅 れから 重 篤 な 結 果 を 招 く 危 険 性 が 高 い 低 血 糖 発 作 が 転 倒 や 脳 血 管 障 害 や 心 筋 梗 塞 の 誘 引 となる 慢 性 の 低 血 糖 では 人 格 変 化 や 記 銘 力 低 下 が 出 現 し 認 知 症 と 誤 診 されることもある < 対 処 方 法 > 血 糖 値 60mg/dl 以 下 の 場 合 ブドウ 糖 や 糖 質 の 補 給 として ブドウ 糖 キャンディ4 個 を 一 度 に 食 べさせて 20~30 分 体 を 休 ま せる 改 善 しなければ さらに4 個 追 加 し 症 状 が 改 善 するまで 繰 り 返 す 低 血 糖 が 起 きていたら( 原 因 チェック 内 容 ) 食 事 摂 取 量 が 少 なくないか 食 事 時 間 の 遅 れや 抜 けがないか 過 度 な 運 動 や 労 働 が 行 われていないか 薬 剤 の 量 や 時 間 が 守 られているか 併 用 薬 に 関 連 していないか インスリンのデバイス 針 に 問 題 がないか インスリン 注 射 の 手 技 は 確 実 か( 参 考 1) インスリン 注 射 後 の 吸 収 促 進 に 関 する 因 子 はないか( 運 動 入 浴 マッサージ) インスリン 分 解 の 低 下 をきたす 疾 患 の 進 行 はないか( 腎 不 全 肝 不 全 ) 食 事 をとらずに 飲 酒 していないか 12

シックディについて コントロールが 良 好 であっても 糖 尿 病 患 者 が 治 療 中 に 発 熱 下 痢 嘔 吐 をきたし または 食 欲 不 振 のため 食 事 ができないときをシックディという シックディの 時 は インスリン 需 要 の 増 大 食 事 摂 取 量 の 低 下 などに 起 因 する 血 糖 の 変 動 がみられ そのために 救 急 医 療 が 必 要 となることも 多 い ( 食 事 を 摂 取 しなくても 血 糖 値 が 思 いがけないほど 上 昇 することがある ) < 高 齢 者 のシックディの 特 徴 > 高 齢 の2 型 糖 尿 病 患 者 はストレスなどが 原 因 で 血 糖 変 動 をきたしやすい 脱 水 に 対 する 飲 水 行 動 の 反 応 が 若 者 より 遅 れるため 脱 水 に 陥 りやすい 傾 向 がある 高 齢 でストレスホルモン 分 泌 予 備 能 が 低 下 している 場 合 では 低 血 糖 がより 重 篤 化 して 昏 睡 に 至 る こともある < 対 処 方 法 > 食 事 を 摂 らないからといってインスリンや 服 薬 を 自 己 判 断 でやめてはいけない 保 温 に 気 をつけ 安 静 にする 血 糖 値 を 頻 回 に 測 定 する スープなどによって 十 分 に 水 分 を 取 り お 粥 などで 炭 水 化 物 を 確 保 する 症 状 が 改 善 しない 全 く 食 事 が 摂 れない 下 痢 や 嘔 吐 が 続 く 場 合 早 期 に 受 診 をする 高 血 糖 が 続 く(250mg/dl 以 上 ) 高 血 糖 が 起 きていたら( 原 因 チェック 内 容 ) インスリンのデバイス 高 齢 が2 日 以 上 続 く 水 分 針 や に 糖 問 質 題 の はないか 経 口 摂 取 ができない 高 血 糖 が2 日 以 上 続 く 時 インスリン は 医 療 機 関 を 注 受 射 診 の する 手 技 は 確 実 か お 菓 子 ジュース 類 を 取 り 過 ぎていないか 果 物 を 取 り 過 ぎていないか アルコールを 飲 み 過 ぎていないか コントロールが 悪 い 状 態 で 運 動 をしていないか シックディになっていないか 感 染 症 肝 障 害 を 併 発 していないか 精 神 的 肉 体 的 ストレスはないか 13

参 考 1 準 備 1ゆっくり ふりましょう マスタ サブタイトルの 書 式 設 定 2しょうどく 3 針 をまわして つける 4キャップをとる 5もうひとつ キャップをとる 14

6ダイヤル 2 まわす ぴ ゅ っ 7 押 す 8 朝 食 ( ) 昼 食 ( 夕 食 ( ) )まわす 9おなかの 消 毒 107 秒 以 上 数 える 針 は 缶 の 中 に 捨 てましょう 資 料 : 富 山 県 立 中 央 病 院 中 央 病 棟 6 階 南 作 成 15

歯 肉 炎 について 高 血 糖 状 態 が 続 くと 血 液 の 流 れが 悪 くなることはよく 知 られている 口 の 中 は 血 管 が 密 集 しているため 高 血 糖 の 影 響 を 受 けやすい 血 液 の 流 れが 悪 くなると 細 菌 に 対 する 抵 抗 力 や 組 織 の 修 復 能 力 が 低 下 し 虫 歯 や 歯 周 病 になりやす くなる 虫 歯 や 歯 周 病 のある 状 態 では インスリンに 対 する 組 織 の 反 応 が 悪 くなり 血 糖 値 が 高 くなる 虫 歯 や 歯 周 病 を 放 置 すると 糖 尿 病 そのものにも 悪 影 響 を 与 える < 歯 のチェックポイント> 義 歯 はあるか 歯 磨 きはいつ 行 うか かかりつけ 医 の 歯 科 医 院 があるか 喫 煙 しているか 歯 を 磨 くと 歯 ぐきから 出 血 するか 歯 ぐきは 腫 れぼったいか 歯 ぐきを 押 すと 血 や 膿 がでるか 口 臭 は 気 になるか 歯 がぐらぐらしていないか 朝 起 きると 口 の 中 がネバネバするか 歯 ぐきが 下 がり 歯 が 長 くなった 感 じがあるか 歯 が 浮 いて 物 がうまくかめないか 昔 と 比 べて 歯 並 びが 悪 くなったか < 歯 磨 きのポイント> 歯 周 病 予 防 治 療 の 基 本 は 歯 垢 コントロールである 物 を 食 べたらその 都 度 なるべく 早 く 歯 を 磨 き 歯 垢 がこびりつかないようにし 口 の 中 を 常 に 清 潔 にする 歯 ブラシで 1 回 5 分 以 上 かけて 磨 き 残 しがないように 丁 寧 に 磨 く 歯 垢 が 溜 りやすいのは 歯 の 間 の 隙 間 や 歯 と 歯 肉 の 間 である 歯 垢 が 溜 まりそうな 所 をよく 磨 く 歯 みがき 剤 なしでも 歯 垢 の 除 去 は 十 分 できる 歯 磨 き 剤 の 使 い 過 ぎに 注 意 する < 歯 磨 きの 実 際 > 参 考 2 16

参 考 2 資 料 :ヘルシースマイル 21( 新 潟 県 ) 歯 の 健 康 教 育 実 践 スライド 集 17

フットケアについて 足 は 糖 尿 病 の 末 梢 神 経 障 害 や 細 い 血 管 の 血 液 障 害 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 などが 最 も 現 れやすい 場 所 である 足 は 手 に 比 べて 目 にふれる 機 会 が 少 ない 部 分 である 上 に 神 経 障 害 を 伴 うと 足 の 変 化 を 知 覚 することが 難 しくなる 足 の 傷 や 感 染 を 早 期 発 見 し 壊 疽 などの 重 篤 な 状 態 に 陥 るのを 予 防 すること が 重 要 である < 足 の 観 察 のポイント> 不 自 然 な 形 になっていないか ケガやヤケドはないか 変 色 した 箇 所 はないか 冷 たい 箇 所 ほてる 箇 所 はないか ひび 割 れやタコ ウオノメはないか 外 反 母 趾 や 鉤 状 に 曲 がったゆびはないか みず 虫 はないか 爪 は 伸 びていないか 黒 や 白 に 変 色 していないか 巻 き 爪 になっていないか 割 れた 爪 変 形 した 爪 はないか < 足 の 手 入 れ 方 法 > 毎 日 足 を 観 察 する 毎 日 石 けんを 使 用 し ぬるま 湯 で 丁 寧 に 洗 う 軽 石 や 硬 いブラシは 使 用 しない 洗 った 足 は 水 分 を 充 分 にふきとる かかとがカサカサしている 時 は 保 湿 クリームを 塗 る 足 に 合 った 靴 や 靴 下 をはく 電 気 毛 布 は 布 団 に 入 る 時 に 電 源 を 切 る 爪 は 深 爪 をせずに 角 はヤスリで 落 とす 家 の 中 でも 靴 下 をはく 湯 たんぽやカイロは 直 接 体 にあてない <よい 靴 の 条 件 > < 爪 の 切 り 方 > 18