作 物 栽 培 の 基 礎 知 識 安 全 安 心 な 農 産 物 づくり JAならけん 営 農 部 営 農 推 進 課 基 礎 的 な 栽 培 管 理 JAならけん 営 農 部 ファーマーズマーケット 設 立 準 備 室
安 全 安 心 な 農 産 物 づくり 奈 良 県 農 業 協 同 組 合
1. 生 産 履 歴 記 帳 目 的 : 県 産 農 産 物 の 安 全 性 を 確 保 し 消 費 者 並 びに 市 場 等 情 報 提 供 し 県 産 農 畜 産 物 の 信 頼 を 高 める 生 産 者 自 らの 信 用 を 確 保 する 履 歴 記 調 生 産 基 準 の 統 一 資 材 リスト 内 で 農 畜 産 物 を 生 産 栽 培 に 使 用 した 資 材 名 銘 柄 希 釈 倍 数 使 用 量 月 日 記 帳 と 提 出 JAに 提 出 し 点 検 を 受 けJA JAは 生 産 基 準 に 基 づき 生 産 されてい るか 確 認 する 履 歴 の 保 管 と 情 報 開 示 生 産 方 法 の 改 善 クレ-ム 対 応 や 情 報 開 示 のためJA JAが 保 管
2. 記 帳 内 容 ( 例 ) 生 産 履 歴 記 帳 簿 JAならけん 耳 成 ファーマーズマーケット 登 録 番 号 品 名 氏 名 住 所 使 用 履 歴 用 紙 896 古 都 華 農 協 太 郎 奈 良 市 大 森 町 57 番 地 の3 いちご 栽 培 開 始 (は 種 定 植 ) 平 成 年 月 日 収 穫 予 定 日 平 成 年 月 旬 ~ 月 旬 1. 農 薬 の 使 用 記 録 記 載 の 農 薬 登 録 情 報 は 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 の 基 準 に 基 づいている 実 際 の 農 薬 使 用 にあたっては 最 新 の 登 録 情 報 を 確 認 するとともに 農 薬 ラベルに 記 載 された 使 用 方 法 を 確 認 し 遵 守 すること 農 薬 名 希 釈 倍 数 使 用 時 期 収 穫 前 使 用 期 限 対 象 病 害 虫 使 用 月 日 ディプテレックス 乳 剤 500~1000 倍 収 穫 30 日 前 まで イチゴメセンチュウ マラソン 乳 剤 2000 倍 収 穫 3 日 前 まで ミカンキイロアザミウマ モスピラン 粒 剤 0.5~1g/1 株 定 植 時 又 は 生 育 期 ( 定 植 30 日 後 まで) アブラムシ 類 モスピラン 水 溶 剤 2000 倍 前 日 まで コナジラミ 類 ランネート 水 和 剤 (45DF) 1000 倍 仮 植 床 及 び 定 植 後 生 育 初 期 イチゴセンチュウ ベルクート 水 和 剤 4000 倍 収 穫 前 日 まで( 生 育 期 ) うどんこ 病 ベンレート 水 和 剤 500 倍 仮 植 時 又 は 本 圃 定 植 後 但 し 収 穫 30 日 前 まで 炭 疽 病 ランマンフロアブル 500~1000 倍 生 育 期 但 し 収 穫 30 日 前 まで 疫 病
3. 農 薬 の 安 全 適 正 使 用 農 薬 とは 農 作 物 を 害 する 病 害 虫 ( 菌 ウィルス 昆 虫 ネズミ 等 ) 雑 草 の 防 除 のために 用 いる 殺 虫 剤 殺 菌 剤 除 草 剤 植 物 成 長 調 整 剤 発 芽 抑 制 剤 展 着 剤 等
4. 農 薬 に 関 する 法 律 農 薬 取 締 法 農 薬 使 用 に 関 する 法 律 農 林 省 の 登 録 のある 農 薬 を 使 用 する 農 薬 使 用 基 準 を 守 る 食 品 衛 生 法 残 留 農 薬 を 規 制 する 法 律 (ポジィティブリスト 制 度 )すべての 作 物 に 基 準 値 を 設 定
5. 違 反 すると 農 薬 取 締 法 違 反 ( 例 ) 適 用 の 無 い 作 物 に 散 布 した 使 用 時 期 を 間 違 えた 出 荷 停 止 自 主 回 収 風 評 被 害 ( 莫 大 な 損 失 ) 3 年 以 下 の 懲 役 100 万 円 以 下 の 罰 金 食 品 衛 生 法 違 反 ( 例 ) 出 荷 した 作 物 の 中 から ある 残 留 農 薬 基 準 値 以 上 の 農 薬 残 留 を 検 出 された 出 荷 停 止 風 評 被 害 ( 莫 大 な 損 失 )
6. 立 入 り 検 査 等 の 実 施 収 去 検 査 の 実 施 ( 実 施 機 関 : 保 健 所 ) 流 通 食 品 の 安 全 確 保 のため 国 内 産 及 び 輸 入 農 産 物 の 残 留 農 薬 検 査 を 実 施 する 平 成 22 年 度 奈 良 県 (850 検 体 ) 青 果 類 75 検 体 野 菜 果 実 加 工 品 29 検 体 輸 入 品 51 検 体 直 売 所 も 対 象 収 去 とは 食 品 衛 生 法 に 基 づき 検 査 のために 無 償 で 検 品 物 を 持 ち 帰 りサンプ リングを 行 う
7. 県 内 における 農 薬 違 反 事 例 H19 年 9 月 シロナ 登 録 無 い 農 薬 (EPN 乳 )を 散 布 H20 年 7 月 フダンソウ 登 録 無 い 農 薬 (EPN 乳 ) 散 布 H21 年 10 月 カブラに 登 録 無 い 農 薬 (ダイアジノン 水 和 剤 ) 散 布 H22 年 5 月 青 ネギに 植 木 防 除 に 使 った 散 布 容 器 を 洗 浄 せず に(EPN 乳 ) 容 器 に 残 った 登 録 無 い 薬 剤 を 散 布 H22 年 10 月 春 菊 登 録 の 無 い 農 薬 (EPN 乳 )を 散 布 H23 年 6 月 ピマンに 登 録 無 い 農 薬 (ディプテレックス 乳 ) 散 布 H24 年 4 月 いちご 散 布 した 農 薬 の 使 用 基 準 が 間 違 ってた 農 薬 のラベル 確 認 の 見 落 としと 散 布 機 器 の 洗 浄 ミス
8. 農 薬 を 使 用 する 前 に 注 意 農 林 水 産 省 の 登 録 農 薬 を 使 用 する ラベルの 確 認 農 薬 の 使 用 基 準 を 守 る 必 ずラベルを 良 く 読 んで 使 用 する ( 作 物 希 釈 倍 数 使 用 時 期 使 用 回 数 等 ) 作 業 場 所 暗 い 小 さな 字 めがね 周 辺 に 作 物 ある 場 合 はもし 飛 散 しても 両 方 に 登 録 ある 薬 剤 を 用 いる
9. 農 薬 の 使 用 基 準 を 守 る 作 物 名 適 用 病 害 虫 希 釈 倍 数 1アル 当 たり 散 布 量 使 用 時 期 ( 収 穫 前 ) 本 剤 の 使 用 回 数 含 む 農 薬 の 総 使 用 回 数 アブラム シ 1,000 倍 20リットル 7 日 前 まで 3 日 以 内 4 回 以 内 ハダニ 1,000~ 1500 倍 作 物 名 希 釈 倍 数 使 用 量 使 用 時 期 総 使 用 回 数
10. 散 布 容 器 の 確 認 容 器 内 に 前 回 使 った 薬 液 が 残 ってないか 確 認 散 布 で 周 辺 作 物 に 対 して 確 認 散 布 圃 場 周 辺 で 収 穫 中 の 圃 場 など
11. 多 品 目 作 りでの 注 意 小 松 菜 に 散 布 終 わったから キャベツに 散 布 するか~ その 農 薬 散 布 して 大 丈 夫? 農 薬 飛 散 は 大 丈 夫?
12. 農 薬 飛 散 防 止 飛 散 防 止 (ドリフト) 風 の 強 さ 風 向 きの 確 認 圃 場 では 余 裕 の 持 った 植 栽 防 除 着 の 着 用 皮 膚 に 付 いたり 吸 い 込 んだりしないように! 適 切 な 服 装 装 備 を 着 用
13. 農 薬 散 布 後 の 整 備 残 った 散 布 液 洗 浄 液 の 適 正 処 理 用 水 河 川 井 戸 などに 流 れ 込 まないよう 注 意 しましょう 作 物 に 影 響 無 い 場 所 を 選 び 土 に 染 込 ませ 処 理 専 用 保 管 庫 で 保 管 保 管 庫 には 鍵 を 掛 け 子 供 など 手 の 届 かないよう 保 管 しま しょう
14.まとめ 農 水 省 の 登 録 農 薬 を 使 用 する 農 薬 の 使 用 基 準 を 守 る 散 布 機 具 の 点 検 を 行 う 周 辺 の 事 前 通 知 飛 散 防 止 に 努 める 防 除 着 の 着 用 を 守 る 残 った 薬 液 の 適 正 処 理 専 用 保 管 庫 で 保 管 管 理 生 産 履 歴 記 帳 の 作 成 と 保 管
基 礎 的 な 栽 培 管 理 JAならけん 営 農 部 ファーマーズマーケット 設 立 準 備 室
作 付 け 計 画 1 連 作 障 害 の 対 策 輪 作 計 画 を 立 て 健 全 な 栽 培 を 心 掛 ける 輪 作 年 限 野 菜 名 1 年 休 む ウナ タカナなど ほうれん 草 カブ インゲン キャベツ キョ ウナ タカナなど 2 年 休 む 3~4 年 休 む 4~5 年 休 む ニラ パセリ レタス ミツバ ハクサイ じゃ がいも ショウガ セロリ キュウリ イチゴ など ナス トマト ピーマン メロン そらまめ さ といも ごぼうなど えんどう すいかなど
作 付 け 計 画 2 栽 培 適 温 について 最 も 最 適 な 温 度 帯 を 目 安 にして 栽 培 する 栽 培 適 温 野 菜 名 ネギ はくさい じゃがいも カブ セロリ 15~20 シュンギク だいこん ほうれん 草 ミツバ キャベツ レタス 15~25 20~25 ニンジン トマト イチゴ きゅうり しそ ゴボウ えだまめ 20~30 さつまいも さといも しょうが オクラ ナス かぼちゃ 25~30 ピーマン すいか メロン
作 付 け 計 画 3 日 当 たりと 土 の 湿 りけ 日 照 条 件 と 土 壌 水 分 の 把 握 光 線 に 対 する 反 応 強 い 光 がないと 育 たない 野 菜 トマト トウモロコシ スイカ メロン ナス ピーマン 半 日 陰 でも 育 つ 野 菜 フキ ミョウガ ミツバ しそ セリ ウド 多 湿 に 強 い 野 菜 と 弱 い 野 菜 多 湿 に 強 い 野 菜 セリ ハス クレソン クワイ 多 湿 でも 比 較 的 よくできる 野 菜 さといも セロリ たまねぎ ミツバ フキ ショウガ きゅうり 多 湿 に 弱 い 野 菜 インゲン かぼちゃ ゴボウ サツマイモ ほうれん 草 人 参 スイカ
1. 土 づくり よい 土 の 条 件 1 水 はけと 通 気 性 がよいこと 2 水 もちがよいこと( 保 水 性 がよい) 3 土 の 酸 度 が 適 正 であること 4 肥 料 分 に 富 むこと 5 病 原 菌 や 害 虫 が 少 ないこと 単 粒 構 造 団 粒 構 造 空 気 や 水 が 入 り 込 む 隙 間 が 少 なく 作 物 の 根 張 りが 悪 くなる 有 機 物 を 入 れると 空 気 や 水 を 適 当 に 含 むことが 出 来 よく 生 育 する
2. 団 粒 構 造 を 保 つ 水 と 空 気 を 多 く 含 む 有 機 物 たっぷりの 土 作 りを 行 う 堆 肥 や 腐 葉 土 などの 有 機 物 を 施 用 する 表 面 が 平 らで 固 まっている 単 粒 構 造 の 状 態 畑 の 表 面 は 平 らにせず 小 山 の 状 態 にしておき 土 を 風 化 させる 有 機 物 を 多 く 含 んだ 土 壌 は 空 気 や 水 を 適 当 に 含 むことが 出 来 よく 生 育 できる 団 粒 構 造
3. 肥 料 の 基 礎 肥 料 の 働 き:3 要 素 は 窒 素 リン 酸 カリ カリ それぞれの 葉 や 根 実 に 効 きます 大 量 に 必 要 なもの N( 窒 素 ) P(リン 酸 ) K(カリ カリ) Ca( 石 灰 ) Mg(マグネシウム マグネシウム) S( 硫 黄 ) 微 量 要 素 Fe( 鉄 ) Cu( 銅 ) Mn(マンガン マンガン) B(ホウ 素 ) Mo(モリブデン モリブデン) Zn( 亜 鉛 ) Cl( 塩 素 ) K N P K P P(リン 酸 ) 生 長 の 盛 んな 部 分 や 花 つぼみ つぼみ 種 に 多 く 根 の 伸 長 にも 大 きな 働 きをする K(カリ カリ) 光 合 成 を 盛 んにして 果 実 のつきや 育 ち 根 の 肥 大 をよくする 窒 素 の 効 きすぎを 抑 える N( 窒 素 ) 葉 や 茎 の 中 でタンパク 質 やアミノ 酸 の 成 分 と なる
4. 肥 料 の 種 類 肥 料 名 N P K 苦 土 用 途 菜 種 粕 5.3 2 1 元 肥 で 施 用 綿 実 粕 N5.5 5.5 2 1.2 元 肥 で 施 用 消 石 灰 アルカリ 分 65% 苦 土 石 灰 アルカリ 分 55% セルカ 0.3 0.3 0.2 0.7 有 機 石 灰 IBS1 号 10 10 10 1 暖 効 性 の 為 元 肥 で 施 用 ホウ 素 入 り 園 芸 化 成 S550 15 15 10 即 効 性 で 追 肥 で 施 用 水 に 溶 かして 液 肥 として 使 用 も 可 能 有 機 A801 8 8 8 3 有 機 35% 含 む 元 肥 追 肥 両 方 で 使 用 できる 野 菜 有 機 S2 号 8 7 8 有 機 50% 含 む 元 肥 追 肥 両 方 で 使 用 できる
5.マルチング マルチングをすることにより 地 温 確 保 雑 草 を 防 ぐ 効 果 土 壌 水 分 の 蒸 発 肥 料 成 分 流 失 降 雨 時 の 土 の 跳 ね 返 りを 抑 え 病 害 発 生 を 抑 制 出 来 ます 潅 水 方 法
6. 雑 草 対 策 生 やさない 工 夫 タネ 撒 き 前 の 草 取 を 行 う 施 肥 後 等 において 除 草 を 兼 ねて 耕 す 黒 色 マルチを 使 うことで 雑 草 の 発 芽 抑 制 乾 燥 防 止 雨 の 跳 ねあがりも 防 ぐ 為 病 害 予 防 にもなる 敷 き 藁 を 覆 うことで 遮 光 され 雑 草 の 発 芽 を 防 ぐ また 気 温 上 昇 時 期 にお いては 地 温 の 冷 却 効 果 もある 生 えてきたら 小 さいうちに 取 る 草 削 り 鍬 等 を 用 いて 削 り 取 るのが 有 効 畝 まわりの 土 を 耕 し 土 寄 せすることで 雑 草 も 除 去 する 広 い 面 積 の 場 合 1ヶ 月 に1~2 回 を 目 安 として 管 理 機 を 利 用 して 中 耕 する 雑 草 がタネを 持 つ 前 に 除 草 を 心 掛 ける
7. 防 虫 対 策 アブラムシ 対 策 アブラムシは どんな 野 菜 にも 寄 生 してウイルス 病 を 媒 介 させます 薬 剤 を 利 用 せずに 防 除 するには 防 虫 ネット 銀 色 マルチ 反 射 テープの3 点 セットが 有 効 防 虫 ネットはトンネル 掛 け ハウスの 入 口 を 覆 うことで 有 効 反 射 テープは 畝 の 上 に 張 る 銀 色 マルチはアブラムシの 飛 来 を 防 ぐほか 雑 草 の 抑 制 にもなる 粘 着 シートはハウス 内 で 使 うと 効 果 的 黄 色 のシートを 利 用 する ナスタチウム ヘアリーベッチなどの 花 を 畑 の 周 囲 に 植 えてアブラムシを 引 きよせる その 他 の 害 虫 対 策 アオムシ ヨトウムシの 場 合 作 物 を 観 察 する 際 葉 の 食 害 後 また 葉 色 が 白 く 見 える 株 には 発 生 しているので 茎 葉 の 付 け 根 等 を 見 て 発 見 して 駆 除 する また 卵 は 必 ず 葉 裏 に 集 中 して 産 卵 するので 見 つけ 次 第 駆 除 する
8. 防 鳥 対 策 簡 単 な 仕 掛 けとアイデアで 鳥 を 寄 せ 付 けないようにしましょう 簡 単 な 事 例 作 物 の 畝 の 上 に1 本 の 透 明 なテグスを 張 る 収 穫 前 のとうもろこしには 網 目 35mmの 防 雀 網 でスッポリ 覆 う 枝 豆 やインゲンは 本 葉 が 開 く または 活 着 するまでは 適 度 に 穴 を 空 けた ペットボトルをキャップ 代 わりに 被 せておく ハウスの 場 合 ハウスの 屋 根 中 心 部 に 透 明 テグスを1 本 張 ることで ビ ニールは 損 の 被 害 を 軽 減
9. 農 薬 のいる 野 菜 いらない 野 菜 たくさんある 野 菜 の 種 類 それぞれの 病 害 虫 に 強 いもの 弱 いものといっ たクセがあります そのクセを 見 抜 くことが 大 切 です 無 農 薬 でチャレンジできる 野 菜 の 品 名 と 駆 除 方 法 品 名 サトイモ ジャガイモ サツマイモ タマネギ 防 除 方 法 大 型 のイモムシがつくが 手 で 除 去 できる ヨトウムシが 付 くがイモに 影 響 は 少 ないので 防 除 はしない ハマキムシは 付 くがよほどでない 限 り 防 除 不 要 窒 素 肥 料 を 控 えてやることで 病 害 はほぼ 防 ぐことができる 薬 剤 散 布 が 絶 対 必 要 な 作 物 初 期 に 上 手 に 最 小 限 に 使 おう をモットーに 薬 剤 散 布 を 行 う キャベツ はくさい ブロッコリーなどのアブラナ 科 野 菜 は 活 着 と 同 時 にヨ トウムシが 発 生 しますので もし 卵 を 発 見 した 時 は 登 録 薬 剤 で 駆 除 する また 育 苗 時 期 等 の 初 期 薬 剤 防 除 は 土 壌 混 和 剤 で 対 応 する
10. 野 菜 別 の 撒 きどき 品 目 はくさい ポイント 早 生 種 を 遅 まきする 温 度 対 策 は 古 マルチを 畝 肩 へ 撒 き 時 期 1 週 間 遅 らせることで 初 期 の 病 害 虫 被 害 が 軽 減 できる ダイコン 遅 まきで 晩 生 種 を 2 週 間 遅 らせることで 病 害 虫 をはじ め ス 入 りも 遅 らせることが 出 来 る たまねぎ こかぶ ほうれんそう 早 蒔 き 厳 禁 適 期 を 逃 すな 早 生 9 月 上 旬 中 生 種 9 月 中 頃 晩 逃 すと 取 り 戻 せない 生 種 9 月 末 が 目 安 薄 くバラ 撒 き 間 引 きしなが ら 正 月 に 収 穫 9 月 撒 きは 厳 禁 美 味 しい のは 霜 がおりて 育 ったもの 彼 岸 過 ぎに 薄 く 撒 いて 農 薬 散 布 を 控 え 間 引 きしながら 正 月 に 出 荷 11 月 に 入 って 播 種 しても 春 にトウ 立 ち するまで 美 味 しくなる さといも 種 イモは 丸 いものを 選 んで 3 月 下 旬 から4 月 上 旬 夏 に 乾 燥 する 場 所 は 厳 禁 水 田 の 片 隅 が 良 い さつまいも 若 苗 直 差 し 窒 素 肥 料 は 控 えめに 5 月 から6 月 にかけて 定 植 根 付 きと 玉 揃 いを 良 くする 為 直 差 しで 深 植 えするのが 良 い
11. 部 位 から 診 断 するポイント 部 位 症 状 予 想 される 欠 乏 過 剰 症 間 違 いやすい 病 害 虫 確 認 ポイント 芯 葉 の 黄 化 鉄 欠 乏 症 萎 黄 病 (レタス) 萎 黄 病 は 葉 がし おれず 葉 が 黄 白 色 となり 芯 止 まり 状 となる 葉 葉 先 黄 化 加 里 欠 乏 症 低 温 障 害 (トマト) ハウスでの 低 温 障 害 は 上 位 部 加 里 欠 乏 は 下 部 に 発 生 しやすい モザイク 状 黄 化 鉄 欠 乏 症 亜 硝 酸 吸 収 障 害 ウイルス 病 (トマト) 欠 乏 症 吸 収 障 害 は 奇 形 を 生 じ ない ウイルス 病 は 奇 形 が 発 生 葉 脈 間 の 黄 化 苦 土 欠 乏 症 ハダニ 黄 化 葉 があれば 葉 裏 を 見 る
部 位 症 状 予 想 される 欠 乏 過 剰 症 間 違 いやすい 病 害 虫 確 認 ポイント 濃 度 障 害 萎 凋 病 (イチゴ) 土 壌 のECが 高 く クラウンを 切 断 し ても 導 管 部 を 確 認 する 葉 葉 先 枯 れ 加 里 欠 乏 症 かいよう 病 (トマト) 茎 や 葉 を 切 ると 髄 部 が 淡 黒 色 に なる 疫 病 炭 疸 病 (スイカ) 緑 枯 細 菌 病 (キュウリ) 健 全 部 との 境 が 細 菌 病 特 有 の 水 浸 状 になり 加 里 欠 乏 症 より 境 界 が 明 瞭 である 石 灰 欠 乏 症 根 くびれ 病 (ハクサイ) 根 の 観 察
部 位 症 状 予 想 される 欠 乏 過 剰 症 間 違 いやす い 病 害 虫 確 認 ポイント 成 長 点 生 育 不 良 石 灰 欠 乏 症 ケナガコナダ ニ (スイカ ナス ハクサイ キュ ウリ トマト 育 苗 床 ) 芯 どまり 奇 形 ホウ 素 欠 乏 症 ホルモン 障 害 チャノホコリダ ニ (ナス ピーマ ン インゲン) 育 苗 に 用 いる 敷 きワラの 中 でコナダニの 確 認 葉 に 多 数 の 小 白 班 や 小 孔 の 確 認 葉 脈 が 縮 れて 蛇 行 する ま たナスでは 葉 裏 が 油 ぎる 縮 れ 萎 縮 苦 土 欠 乏 症 ホウ 素 欠 乏 症 アブラムシ ウイルス 病 (トマト) 特 定 の 葉 が 縮 れるのは 通 常 アブラムシの 寄 生 アブラ ムシが 見 当 たらず 全 体 的 に いじけて 葉 が 黄 色 みをおび るのはウイルス 病 の 場 合 が 多 い ハダニ 黄 化 葉 があれば 葉 裏 を 見 る
部 位 症 状 予 想 される 要 素 欠 乏 過 剰 症 等 間 違 えやすい 病 害 虫 確 認 ポイント 根 部 黒 褐 変 濃 度 障 害 土 壌 伝 染 性 病 害 土 壌 伝 染 性 病 原 菌 による 場 合 根 部 を 切 断 すると 導 管 が 褐 変 花 果 実 色 抜 け 石 灰 欠 乏 症 老 化 (ナス トマト) 花 弁 の 色 が 淡 い のは 樹 勢 の 低 下 を 示 している ま た 老 化 苗 でも 花 弁 の 色 は 淡 い 尻 腐 れ 石 灰 欠 乏 症 窒 素 過 剰 症 疫 病 炭 疸 病 日 焼 け 果 病 害 の 場 合 果 実 を 割 って 内 部 の 種 子 果 皮 の 内 側 に 菌 糸 を 形 成 炭 疸 菌 の 場 合 は 病 班 の 周 辺 部 に 同 心 輪 紋 が 見 られ ま た 黒 い 胞 子 が 観 察 される
部 位 症 状 予 想 される 要 素 欠 乏 過 剰 症 等 間 違 えやすい 病 害 虫 確 認 ポイント 全 身 しおれ 水 分 不 足 乾 燥 半 身 萎 凋 病 疫 病 青 枯 病 ネキリムシ 一 般 的 に 要 素 欠 乏 過 剰 症 では 銅 欠 乏 以 外 はしお れを 示 さない 各 種 導 管 病 の 場 合 茎 の 下 部 を 切 断 すると 褐 変 して いることが 多 い 生 育 不 良 黄 化 肥 料 不 足 湿 害 ネコブセンチュウ 葉 柄 中 硝 酸 濃 度 を 専 門 機 関 にお いて 確 認 する
12. 定 植 後 の 管 理 (キュウリ) 定 植 後 直 ちに 支 柱 を 立 てる 支 柱 は 畦 上 1.5mの 高 さに 畦 と 並 行 に 針 金 を 張 り 長 さ2m 程 度 の 支 柱 を2m 間 隔 に 立 て 上 部 の 針 金 に 固 定 し 針 金 にテープを 結 び 畦 上 に たらし 誘 引 する キュウリは 本 葉 5 枚 となると 巻 ひげが 発 生 し 伸 長 期 にはいるので この 時 期 までに 誘 引 は 終 わる 主 枝 は1.4m(16~18 節 )で 摘 芯 する 生 育 の 目 安 は 本 葉 4 枚 で 定 植 した 場 合 およそ30 日 で 摘 芯 できるように 管 理 する 側 枝 の 摘 芯 は 下 段 中 段 上 段 に 力 枝 を 残 し 後 はすべて1 節 摘 芯 とし 摘 みすぎをせずに 摘 み 易 い 状 態 でおこなう こみあって 葉 に 光 が 当 たらなければ 光 合 成 が 十 分 に 出 来 ない 為 生 育 に 影 響 します 株 元 までしっかり 光 があたるように 葉 かきで 整 える 葉 かきの 目 安 として 7~8 節 頃 に 本 葉 1~2 枚 を 摘 葉 する
13. 果 形 でみるキュウリの 生 育 定 植 する 頃 の 苗 ( 本 葉 3 枚 )では 既 に7 節 先 までの 花 芽 の 雄 雌 が 決 って います 樹 勢 のバランスをとる 目 安 として 第 1 雌 花 の 着 果 節 位 を8 節 目 とし そ れより 下 についた 雌 花 は 取 り 除 いてください またキュウリは 果 実 の 形 で 生 育 の 状 態 を 知 らせてくれますので 注 意 して 観 察 しましょう 果 形 の 状 態 果 実 が 短 い( 短 形 果 ) 肩 張 り 尻 細 果 実 曲 がり 果 尻 太 果 死 果 流 れ 果 株 の 環 境 湿 度 が 低 い 樹 勢 が 強 い 肥 切 れの 兆 候 着 果 負 担 が 大 きい
14. 元 気 な 野 菜 を 育 てるために 畑 の 準 備 が 出 来 たら いよいよ 種 まきや 植 え 付 けです 野 菜 の 品 種 や 特 性 に 応 じた 整 枝 摘 芯 などを 適 切 に 行 い また 暑 さ 寒 さへの 対 策 は 資 材 の 有 効 活 用 でしっ かり 抑 制 し 病 害 虫 対 策 は 農 薬 散 布 に 頼 る 前 に 発 生 を 軽 減 させれる 栽 培 を 行 うこと 手 塩 にかけて 育 てた 野 菜 は 適 期 を 逃 さず 収 穫 することを 心 掛 ける