新退職給付会計基準　実務の観点からの最終チェック

退 職 給 付 会 計 セミナー 第 1 部 資 料 新 退 職 給 付 会 計 基 準 実 務 の 観 点 からの 最 終 チェック 2013 年 8 月

目 次 session 1 新 退 職 給 付 会 計 基 準 の 概 要 2 session 2 割 引 率 の 設 定 方 法 の 変 更 について 4 session 3 給 付 の 期 間 帰 属 について 17 1

Session1 新 退 職 給 付 会 計 基 準 の 概 要 2

1. 新 退 職 給 付 会 計 基 準 の 概 要 新 退 職 給 付 会 計 基 準 退 職 給 付 債 務 勤 務 費 用 の 計 算 手 法 の 変 更 割 引 率 の 設 定 方 法 給 付 の 期 間 帰 属 退 職 給 付 債 務 等 計 算 手 法 に 関 する 定 めについては 2014 年 6 月 第 1 四 半 期 から( 遅 延 適 用 あり) 3 月 末 決 算 の 企 業 においては 新 退 職 給 付 会 計 基 準 の 適 用 まで 約 半 年 実 務 的 な 運 用 ルール 等 の 最 終 チェック 段 階 3

Session2 割 引 率 の 設 定 法 の 変 更 について 4

2-1.. 割 引 率 の 設 定 方 法 現 行 の 割 引 率 設 定 基 準 退 職 給 付 の 見 込 支 払 日 までの 平 均 期 間 に 基 づき 一 定 の 割 引 率 を 設 定 する ただし 従 業 員 の 平 均 残 存 勤 務 年 数 に 基 づき 割 引 率 を 設 定 するこ とも 可 能 である 実 務 上 は 平 均 残 存 勤 務 年 数 に 基 づいた 割 引 率 を 設 定 することが 一 般 的 である 新 退 職 給 付 会 計 基 準 による 割 引 率 設 定 方 法 退 職 給 付 支 払 ごとの 支 払 見 込 期 間 を 反 映 するものでなければならない 割 引 率 の 設 定 方 法 としては 例 えば 以 下 の 方 法 が 含 まれる 退 職 給 付 の 支 払 見 込 期 間 ごとに 設 定 された 複 数 の 割 引 率 を 使 用 する 方 法 退 職 給 付 の 支 払 見 込 期 間 及 び 支 払 見 込 期 間 ごとの 金 額 を 反 映 した 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 を 使 用 する 方 法 A イールドカーブ 直 接 アプローチ B イールドカーブ 等 価 アプローチ C デュレーションアプローチ C 加 重 平 均 期 間 アプローチ 違 いについては 後 述 (P7,8) 5

2-2.イールドカーブの 作 成 イールドカーブとは イールドカーブとは 残 存 年 数 の 異 なるスポットレートの 集 合 である スポットレートは 割 引 債 ( 期 中 での 利 息 の 支 払 いが 無 く 満 期 での 支 払 いのみを 約 束 する 債 券 )の 利 回 りである 市 場 に 流 通 する 債 券 の 多 くは 利 付 債 のため 市 場 に 存 在 しない 長 期 の 割 引 債 のスポットレートは 市 場 データを 基 にモデ ル 等 を 用 いて 推 定 することによって 得 られる 国 債 スポットレートによるイールドカーブ イールドカーブに 関 する 最 終 チェック 2.0% 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 2013/3 末 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 期 間 ( 年 ) イールドカーブの 入 手 体 制 いずれの 割 引 率 設 定 方 法 を 選 択 してもイールド カーブは 必 要 となる 自 社 内 で 作 成 するか 外 部 から 入 手 するか 入 手 ルートを 確 立 しておく 国 債 か 優 良 社 債 か イールドカーブの 推 計 時 に 参 照 する 債 券 として 国 債 または 優 良 社 債 を 選 択 する 必 要 がある 優 良 社 債 の 場 合 残 存 年 数 20 年 を 超 える データが 少 ないため 信 頼 のおける 推 計 には 工 夫 が 必 要 となる 6

2-3.. 割 引 率 の 設 定 方 法 (1) 複 数 の 割 引 率 を 使 用 する 方 法 例 退 職 金 キャッシュアウト 見 込 額 ( 期 末 までの 発 生 額 ) 1 年 後 2 年 後 3 年 後 5 年 後 10 年 後 A イールドカーブ 直 接 アプローチ 給 付 見 込 期 間 ごとにスポットレートを 割 引 率 として 使 用 する 方 法 600 500 200 250 200 原 則 的 な 考 え 方 であり 理 論 的 な 整 合 性 に 優 れる 利 息 費 用 の 算 出 や 転 がし 方 式 (データ 基 準 日 から 期 末 までの 期 間 の 調 整 ) 等 実 務 面 において 運 用 方 法 の 変 更 が 想 定 され るため より 入 念 な 事 前 準 備 が 必 要 となる ( 詳 細 は 後 述 ) 退 債 職 務 給 付 2.0% 1.8% 1.5% 1.0% 0.3% 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 を 使 用 する 方 法 同 額 5 年 分 の 割 引 10 年 分 の 割 引 B イールドカーブ 等 価 アプローチ イールドカーブ 直 接 アプローチにより 計 算 した 退 職 給 付 債 務 と 等 しい 結 果 が 得 られる 割 引 率 を 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 とする 方 法 原 則 的 な 考 え 方 であるAと 同 じ 退 職 給 付 債 務 が 算 出 され 理 論 的 な 整 合 性 に 優 れる 退 債 職 務 給 付 1.2% 1 年 分 の 割 引 2 年 分 の 割 引 3 年 分 の 割 引 新 退 職 給 付 会 計 基 準 導 入 時 やデータ 基 準 日 等 での 計 算 にお いて 退 職 給 付 債 務 計 算 を 何 度 も 繰 り 返 して 行 うことになり 作 業 負 荷 が 大 きい 計 算 受 託 機 関 と 調 整 を 要 する 割 引 の 結 果 上 の イールドカーブ 直 接 アプローチ と 同 じ 退 職 給 付 債 務 になる 割 引 率 を 探 し 出 す 方 法 7

2-3. 割 引 率 の 設 定 方 法 (2) 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 を 使 用 する 方 法 C デュレーションアプローチ 退 職 給 付 債 務 のデュレーションと 等 しい 期 間 に 対 応 するスポッ トレートを 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 とする 方 法 C 加 重 平 均 期 間 アプローチ 退 職 給 付 の 金 額 で 加 重 した 平 均 期 間 に 対 応 するスポットレート を 単 一 の 加 重 平 均 割 引 率 とする 方 法 デュレーションもしくは 加 重 平 均 期 間 については 計 算 受 託 機 関 に 算 出 を 依 頼 するか 自 社 内 で 近 似 計 算 を 行 い 数 値 を 入 手 する デュレーションアプローチは デュレーション 計 算 に 必 要 な 前 提 値 の 設 定 によって 異 なる 結 果 になる 点 に 留 意 が 必 要 退 債 職 務 給 付 例 退 職 金 キャッシュアウト 見 込 額 ( 期 末 までの 発 生 額 ) 1 年 後 600 1 年 分 の 割 引 2 年 後 3 年 後 5 年 後 10 年 後 500 200 250 200 2 年 分 の 割 引 3 年 分 の 割 引 5 年 分 の 割 引 10 年 分 の 割 引 加 重 平 均 期 間 アプローチは デュレーションアプローチの 特 定 の ケースである 加 重 平 均 期 間 アプローチによる 割 引 率 は デュ レーションアプローチによる 割 引 率 の 中 で 最 大 となる( 順 イールド の 場 合 ) イールドカーブの 形 状 が 反 映 されないという 欠 点 がある 算 定 ロジックの 理 解 や 結 果 の 有 効 性 についての 検 証 が 必 要 デュレーション 加 重 平 均 期 間 イールドカーブの 形 状 が 異 なっても デュレーションに 相 当 する 期 間 の 金 利 が 同 じなら 退 職 給 付 債 務 は 同 額 になる(イールドカーブの 形 状 は 反 映 されず 図 の 点 線 のカー ブであっても 同 じ 退 職 給 付 債 務 となる) 8

2-4. 割 引 率 の 設 定 方 法 における 計 算 結 果 への 影 響 について(1) 計 算 ソフトによるデモンストレーション 計 算 前 提 条 件 前 提 条 件 ( 以 降 のデモについても 同 様 ) サンプルA 社 従 業 員 数 : 1000 名 平 均 年 齢 : 39.24 歳 平 均 給 与 : 301,958 円 平 均 勤 務 期 間 : 19.24 年 平 均 残 存 勤 務 年 数 : 15.72 年 平 均 昇 給 指 数 : 2.3% 平 均 退 職 率 : 2.8% モデル 給 付 カーブ : 18,000 16,000 14,000 12,000 退 職 一 時 金 モデル 給 付 ( 千 円 ) 退 職 金 制 度 : 退 職 一 時 金 制 度 給 付 水 準 : 1500 万 円 支 給 乗 率 : 勤 続 年 数 自 己 都 合 乗 率 1~4 0.3 5~9 0.4 10~14 0.5 15~19 0.6 20~24 0.7 25~29 0.8 30~32 0.9 33~ 1.0 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 年 齢 9

2-4. 割 引 率 の 設 定 方 法 における 計 算 結 果 への 影 響 について(2) イールドカーブ 直 接 アプローチによる 計 算 (1) 大 和 総 研 から 毎 月 メールでご 提 供 国 債 を 用 いたイールドカーブ 残 存 年 数 スポットレート (2) 計 算 ソフトに 貼 り 付 け 0.0 0.000% 1.0 0.080% 2.0 0.085% 3.0 0.089% 4.0 0.107% 5.0 0.130% 6.0 0.191% 7.0 0.289% 8.0 0.407% 9.0 0.498% 10.0 0.571% (3) 計 算 実 行 結 果 を 出 力 (Excel 形 式 ) 割 引 割 率 引 率 イールドカーブ PBO SC IC 会 社 全 体 5,257,116,650 282,484,374 34,944,546 10

2-4. 割 引 率 の 設 定 方 法 における 計 算 結 果 への 影 響 について(3) デュレーションアプローチ 加 重 平 均 期 間 アプローチによる 計 算 (1) 計 算 ソフトによりデュレーション 加 重 平 均 期 間 を 算 出 CF 期 間 加 重 CF De or D(i)/(1+i) 会 社 全 体 5,921,262,409 67,908,173,600 11.47 割 引 率 の 設 定 を 0% にすることで 加 重 平 均 期 間 の 算 出 が 可 能 です < 算 出 結 果 > 加 重 平 均 期 間 : 11.47 年 デュレーション : 10.94 年 (2)イールドカーブによって 該 当 する 割 引 率 を 決 定 (3) 計 算 実 行 結 果 を 出 力 (Excel 形 式 ) 2013 年 3 月 末 イールドカーブ 0.734% 0.732% < 割 引 率 > 加 重 平 均 期 間 アプローチ 0.732% 0.690% デュレーションアプローチ 0.684% 11.0 年 11.47 年 11.5 年 割 引 率 0.732% PBO SC 会 社 全 体 5,455,029,435 307,464,661 11

2-4. 割 引 率 の 設 定 方 法 における 計 算 結 果 への 影 響 について(4) 割 引 率 の 各 種 設 定 方 法 による 計 算 結 果 サンプル 退 職 給 付 債 務 勤 務 費 用 利 息 費 用 A イールドカーブ 直 接 アプローチ 2013 年 3 月 末 国 債 を 使 用 5,257,116,650 282,484,374 34,944,546 ( 次 ページ 参 照 ) B イールドカーブ 等 価 アプローチ 1.073% 5,257,354,735 292,483,074 56,411,416 新 会 計 基 準 C デュレーションアプローチ 0.684%(10.92 年 ) 5,483,802,315 309,658,505 37,509,208 C' 加 重 平 均 期 間 アプローチ 0.732%(11.47 年 ) 5,455,029,435 307,464,661 39,930,815 割 引 率 の 設 定 に 関 する 最 終 チェック いずれの 場 合 もイールドカーブが 必 要 となるため タイムリーな 作 成 入 手 体 制 を 確 立 しておく 重 要 性 基 準 の 判 断 等 実 務 上 の 作 業 負 荷 も 視 野 に 入 れて 決 定 する(P.16 参 照 ) イールドカーブ 直 接 アプローチを 採 用 する 場 合 は 利 息 費 用 の 算 出 方 法 (P.13 参 照 )や 期 末 の 調 整 方 法 (P.15 参 照 ) を 決 めておく 12

2-4.. 割 引 率 に 関 連 する 実 務 上 の 留 意 事 項 (1) 複 数 の 割 引 率 を 使 用 する 場 合 の 利 息 費 用 の 算 出 方 法 利 息 費 用 とは 期 首 時 点 の 退 職 給 付 債 務 について 期 末 までの 時 の 経 過 により 発 生 する 利 息 分 のこと 退 職 給 付 債 務 に 対 して 割 引 率 を 掛 けることで 求 められる 利 息 費 用 を 求 める 割 引 率 に 単 一 の 割 引 率 を 使 用 する 場 合 は 別 途 算 出 が 必 要 複 数 の 割 引 率 を 使 用 する 場 合 ( 大 和 総 研 の 計 算 システムでは 算 出 可 能 )は 計 算 方 法 について 監 査 法 人 に 事 前 に 確 認 しておく 必 要 がある 単 一 の 割 引 率 を 乗 ずる 方 法 複 数 の 割 引 率 を 乗 ずる 方 法 1 年 後 2 年 後 3 年 後 5 年 後 10 年 後 1 年 後 2 年 後 3 年 後 5 年 後 10 年 後 600 500 200 250 200 600 500 200 250 200 退 債 職 務 給 付 2 年 分 の 割 引 3 年 分 の 割 引 5 年 分 の 割 引 10 年 分 の 割 引 3 年 の 割 引 率 2 年 の 割 引 率 5 年 の 割 引 率 10 年 の 割 引 率 1 年 分 の 割 引 1 年 の 割 引 率 退 債 職 務 給 付 単 一 の 割 引 率 = 利 息 費 用 イールト カーフ 等 価 アフ ローチ テ ュレーションアフ ローチ 加 重 平 均 期 間 アフ ローチ 1 年 後 のCF に 対 する 利 息 費 用 2 年 後 のCF に 対 する 利 息 費 用 合 計 3 年 後 のCF に 対 する 利 息 費 用 5 年 後 のCF に 対 する 利 息 費 用 利 息 費 用 10 年 後 のCF に 対 する 利 息 費 用 13

2-4.. 割 引 率 に 関 連 する 実 務 上 の 留 意 事 項 (2) 利 息 費 用 の 算 出 結 果 イメージ 評 価 基 準 日 性 別 No. 基 準 日 時 点 勤 務 期 間 対 応 年 齢 の 昇 給 指 数 算 定 基 礎 給 利 息 費 用 計 2013/3/31 1 1 30.5 7.5 236,806 \236,806 \10,421 退 職 時 点 P B O I C 年 月 基 準 日 からの 年 数 年 齢 勤 務 期 間 割 引 率 基 準 日 時 点 ま で の 発 生 額 割 引 係 数 2013/9/30 0.5 31.0 8.0 0.040% \45,360 0.99980 \45,351 \18 \1 \18 2014/9/30 1.5 32.0 9.0 0.083% \39,399 0.99876 \39,350 \31 \1 \32 2015/9/30 2.5 33.0 10.0 0.087% \33,164 0.99783 \33,092 \28 \1 \29 2016/9/30 3.5 34.0 11.0 0.098% \28,057 0.99658 \27,961 \26 \1 \27 2017/9/30 4.5 35.0 12.0 0.119% \23,997 0.99468 \23,870 \27 \2 \28 2018/9/30 5.5 36.0 13.0 0.161% \20,933 0.99122 \20,749 \31 \2 \33 2019/9/30 6.5 37.0 14.0 0.240% \18,913 0.98454 \18,620 \41 \4 \45 2020/9/30 7.5 38.0 15.0 0.348% \17,540 0.97428 \17,089 \54 \6 \59 2021/9/30 8.5 39.0 16.0 0.453% \15,766 0.96235 \15,172 \61 \8 \69 2022/9/30 9.5 40.0 17.0 0.535% \13,892 0.95062 \13,206 \61 \10 \71 2023/9/30 10.5 41.0 18.0 0.631% \12,120 0.93614 \11,346 \59 \12 \72 2024/9/30 11.5 42.0 19.0 0.740% \10,345 0.91871 \9,504 \55 \16 \70 2025/9/30 12.5 43.0 20.0 0.837% \8,547 0.90105 \7,701 \46 \19 \64 2026/9/30 13.5 44.0 21.0 0.935% \7,434 0.88199 \6,557 \38 \23 \61 2027/9/30 14.5 45.0 22.0 1.043% \6,887 0.86038 \5,926 \34 \28 \62 2028/9/30 15.5 46.0 23.0 1.141% \6,652 0.83874 \5,579 \30 \34 \64 2029/9/30 16.5 47.0 24.0 1.243% \6,803 0.81560 \5,548 \29 \40 \69 2030/9/30 17.5 48.0 25.0 1.345% \7,449 0.79152 \5,896 \33 \47 \79 2031/9/30 18.5 49.0 26.0 1.413% \8,315 0.77145 \6,415 \38 \53 \91 2032/9/30 19.5 50.0 27.0 1.472% \9,404 0.75205 \7,072 \45 \59 \104 2033/9/30 20.5 51.0 28.0 1.540% \10,611 0.73104 \7,757 \52 \67 \119 2034/9/30 21.5 52.0 29.0 1.583% \11,726 0.71342 \8,366 \57 \75 \132 2035/9/30 22.5 53.0 30.0 1.605% \12,654 0.69889 \8,844 \58 \84 \142 2036/9/30 23.5 54.0 31.0 1.625% \13,369 0.68468 \9,154 \57 \92 \149 2037/9/30 24.5 55.0 32.0 1.639% \13,977 0.67146 \9,385 \52 \101 \154 2038/9/30 25.5 56.0 33.0 1.650% \14,599 0.65889 \9,619 \47 \112 \159 2039/9/30 26.5 57.0 34.0 1.654% \15,195 0.64744 \9,838 \42 \121 \163 2040/9/30 27.5 58.0 35.0 1.657% \15,270 0.63648 \9,719 \31 \130 \161 2041/9/30 28.5 59.0 36.0 1.658% \15,556 0.62593 \9,737 \23 \138 \161 2042/9/30 29.5 60.0 37.0 1.659% \777,116 0.61555 \478,351 \0 \147 \7,786 \7,933 退 職 給 付 債 務 自 己 都 合 死 亡 定 年 利 息 費 用 14

2-4.. 割 引 率 に 関 連 する 実 務 上 の 留 意 事 項 (3) 転 がし 方 式 を 採 用 する 場 合 データ 等 の 基 準 日 を 期 末 前 としている 場 合 調 整 期 間 中 に 発 生 する 勤 務 費 用 利 息 費 用 及 び 給 付 支 払 額 を 用 いて 期 末 における 退 職 給 付 債 務 を 算 出 する 方 法 n n 期 末 の 退 職 給 付 債 務 調 整 前 の 退 職 給 付 債 務 1 i 調 整 前 の 勤 務 費 用 調 整 期 間 の 給 付 支 払 額 12 12 n は 調 整 月 数 i は 割 引 率 抜 き 取 り 方 式 を 採 用 する 場 合 期 末 調 整 方 法 ( 転 がし 方 式 抜 き 取 り 方 式 ) 計 算 基 準 日 を 期 末 としておき 調 整 期 間 中 の 死 亡 者 及 び 退 職 者 の 異 動 データを 用 いて 期 末 における 退 職 給 付 債 務 を 算 出 する 方 法 期 末 の 退 職 給 付 債 務 調 整 前 の 退 職 給 付 債 務 - 異 動 データに 関 する 退 職 給 付 債 務 計 算 ソフトを 使 用 した 抜 き 取 り 方 式 のイメージ 抜 き 取 り 方 式 の 場 合 計 算 ソフトで 出 力 したExcel 上 で 調 整 可 能 No. PBO SC IC 1 108,964 73,180 1,234 2 184,978 74,355 2,034 3 113,101 75,546 1,214 998 2,033,436 162,634 27,218 999 2,145,697 364,889 28,317 1000 2,458,274 377,094 31,775 合 計 5,257,116,650 282,484,374 34,944,546 No.2が 退 職 した 場 合 No. PBO SC IC 1 108,964 73,180 1,234 2 3 113,101 75,546 1,214 998 2,033,436 162,634 27,218 999 2,145,697 364,889 28,317 1000 2,458,274 377,094 31,775 合 計 5,256,931,672 282,410,019 34,942,512 15

2-4.. 割 引 率 に 関 連 する 実 務 上 の 留 意 事 項 (4) 重 要 性 基 準 に 関 する 最 終 チェック < 割 引 率 における 重 要 性 基 準 > 前 期 末 に 用 いた 割 引 率 により 計 算 した 場 合 の 退 職 給 付 債 務 と 比 較 して 期 末 の 割 引 率 により 計 算 した 退 職 給 付 債 務 が10% 以 上 変 動 すると 推 定 されるときには 重 要 な 影 響 を 及 ぼすものとして 期 末 の 割 引 率 を 用 いて 退 職 給 付 債 務 を 再 計 算 しなければならない 単 一 の 割 引 率 の 場 合 単 一 の 割 引 率 を 使 用 する 場 合 期 末 において 割 引 率 の 変 更 を 必 要 とし ない 範 囲 のマトリクス 表 が 公 開 されているため 割 引 率 設 定 時 に 算 出 した デュレーション 等 を 用 いて 従 来 と 同 様 の 方 法 で 判 断 が 可 能 複 数 の 割 引 率 の 場 合 < 期 末 において 割 引 率 の 変 更 を 必 要 としない 範 囲 > 前 期 末 の 割 引 率 退 デ 職 1.4% 1.5% 1.6% ュ レ 給 ー 付 14 0.8~2.1 0.9~2.2 1.0~2.3 シ 債 務 15 0.8~2.1 0.9~2.2 1.0~2.3 ョ ン の 16 0.8~2.0 0.9~2.1 1.0~2.2 複 数 の 割 引 率 を 使 用 する 場 合 マトリクス 表 を 使 用 できないため 重 要 性 基 準 の 判 断 方 法 を 事 前 に 決 定 しておく 1 2 3 期 末 時 点 のデュレーションを 用 いて 近 似 計 算 を 行 い 乖 離 幅 を 測 定 する (イールドカーブのパラレルシフトと 看 做 せることが 前 提 ) 計 算 ソフト 等 を 使 用 して 期 末 時 点 の 割 引 率 による 退 職 給 付 債 務 の 金 額 そのものを 算 出 し 乖 離 幅 を 測 定 する 重 要 性 基 準 を 使 用 せず 毎 期 割 引 率 を 洗 い 替 える 共 通 事 項 新 退 職 給 付 会 計 基 準 適 用 初 年 度 について 重 要 性 基 準 により 前 期 末 の 割 引 率 を 継 続 して 使 用 可 能 とする 解 釈 が 可 能 である ただし 割 引 率 の 概 念 が 変 わるため そのまま 適 用 することの 妥 当 性 について 検 討 しておく 必 要 がある 16

Session3 給 付 の 期 間 帰 属 について 17

3-1.. 給 付 の 期 間 帰 属 について(1) 現 行 基 準 による 退 職 給 付 の 期 間 帰 属 新 退 職 給 付 会 計 基 準 による 退 職 給 付 の 期 間 帰 属 勤 続 年 数 の 比 率 で 期 間 帰 属 を 定 める 期 間 定 額 基 準 が 原 則 となっている ポイントの 増 加 が 労 働 の 対 価 を 合 理 的 に 反 映 してい る 場 合 にはポイント 基 準 も 可 能 である 支 給 倍 率 の 増 加 が 労 働 の 対 価 を 合 理 的 に 反 映 して いる 場 合 を 除 き 支 給 倍 率 基 準 は 不 適 当 となってい る い ず れ か を 選 択 期 間 定 額 基 準 各 期 の 発 生 額 : 退 職 給 付 見 込 額 について 全 勤 務 期 間 で 除 した 額 給 付 算 定 式 基 準 各 期 の 発 生 額 : 退 職 給 付 制 度 の 給 付 算 定 式 に 従 って 各 勤 務 期 間 に 帰 属 させた 給 付 に 基 づき 見 積 った 額 勤 務 期 間 の 後 期 における 給 付 算 定 式 に 従 った 給 付 が 初 期 よりも 著 しく 後 加 重 となるときには 当 該 期 間 の 給 付 が 均 等 に 生 じるとみなして 補 正 した 給 付 算 定 式 に 従 う 必 要 がある 一 旦 採 用 した 方 法 は 原 則 として 継 続 して 適 用 しなければならない IFRSの 強 制 適 用 との 関 係 今 回 期 間 定 額 基 準 を 選 択 した 場 合 には IFRSが 強 制 適 用 となった 時 点 で 日 本 基 準 との 間 に 乖 離 が 生 じることになる IAS 第 19 号 における 取 り 扱 い 給 付 算 定 式 基 準 で 期 間 帰 属 させる なお 給 付 が 著 しく 後 加 重 である 場 合 には 定 額 法 で 補 正 する (IAS 第 19 号 第 67 項 及 び 第 70 項 ) 期 間 定 額 基 準 は 使 用 できない 18

3-1.. 給 付 の 期 間 帰 属 について(2) 期 間 帰 属 の 比 較 検 討 イメージ 下 に 凸 の 給 付 カーブ 上 に 凸 の 給 付 カーブ 退 職 給 付 額 2 2 1 退 職 給 付 額 2 1 2 入 社 現 在 退 職 割 引 計 算 入 社 現 在 退 職 割 引 計 算 期 間 定 額 基 準 における 期 間 帰 属 後 の 給 付 給 付 算 定 式 基 準 における 期 間 帰 属 後 の 給 付 1の 金 額 2 の 金 額 予 定 給 付 額 ( 現 在 時 点 における 勤 続 年 数 )/( 退 職 時 点 における 勤 続 年 数 ) 要 支 給 額 2 ( 退 職 までに 合 理 的 に 見 込 まれる 退 職 給 付 の 変 動 要 因 ) 例 最 終 給 与 比 例 方 式 の 場 合 : 給 与 の 伸 び 等 結 果 的 に 退 職 給 付 制 度 の 仕 組 みによっては 従 来 の 支 給 倍 率 基 準 やポイント 基 準 と 同 じ 結 果 になることも 想 定 される 1の 金 額 は 給 付 カーブの 形 態 に 比 較 的 影 響 を 受 けにくく 安 定 しているのに 対 して 2 の 金 額 は 給 付 のカーブに 沿 った 形 で 変 化 して 行 く 19

3-2.. 給 付 算 定 式 基 準 (1) 後 加 重 の 判 断 と 均 等 補 正 会 計 基 準 における 均 等 補 正 について 退 職 給 付 の 期 間 帰 属 で 給 付 算 定 式 基 準 を 選 択 した 場 合 勤 務 期 間 の 後 期 における 給 付 算 定 式 に 従 った 給 付 が 初 期 よりも 著 しく 高 い 水 準 となるときには 当 該 期 間 の 給 付 が 均 等 に 生 じるとみなして 補 正 した 給 付 算 定 式 に 従 わなければな らない 退 職 給 付 に 関 する 会 計 基 準 第 19 項 (2)なお 書 き 著 しく 後 加 重 であるかどうかの 判 断 考 え 方 を 特 定 することにより かえって 国 際 的 な 会 計 基 準 との 整 合 性 が 図 れないおそれがあるため 著 しく 後 加 重 であるか どうかの 具 体 的 な 指 針 は 示 さない 判 断 にあたっては 個 々の 事 情 を 踏 まえて 検 討 を 行 う 必 要 がある 適 用 指 針 結 論 の 背 景 第 75 項 個 別 事 例 毎 に 判 断 が 必 要 個 別 事 例 毎 に 判 断 するためには 視 覚 による 給 付 カーブ 自 体 の 確 認 に 加 えて 以 下 のような 検 討 が 必 要 と 考 えられる 退 職 給 付 のそもそもの 意 義 を 再 確 認 し 給 付 設 計 の 考 え 方 をもう 一 度 整 理 する 定 性 評 価 重 要 性 基 準 の 観 点 からは 均 等 補 正 を 行 った 場 合 と 行 わない 場 合 とで 退 職 給 付 債 務 及 び 勤 務 費 用 に どの 程 度 の 差 があるのか 等 の 分 析 を 行 う 定 量 評 価 20

3-2.. 給 付 算 定 式 基 準 (2) 均 等 補 正 のイメージ 原 則 的 には 個 人 毎 に 後 加 重 の 終 了 時 点 や 給 付 額 を 把 握 する 必 要 があるが 相 当 な 時 間 とコストがかかるため 現 実 的 で はない よって 均 等 補 正 の 代 替 的 な 計 算 手 法 を 事 業 主 会 計 監 査 人 年 金 数 理 人 等 の 関 係 者 で 検 討 する 必 要 がある 計 算 に 工 夫 を 加 えること 等 で 代 替 退 職 給 付 額 規 約 上 の 給 付 カーブ 均 等 補 正 用 配 分 退 職 給 付 額 規 約 上 の 給 付 カーブ 均 等 補 正 用 配 分 退 職 給 付 額 規 約 上 の 給 付 カーブ 均 等 補 正 用 配 分 給 付 算 定 式 基 準 均 等 補 正 ( 期 間 定 額 基 準 ) 給 付 算 定 式 基 準 均 等 補 正 ( 期 間 定 額 基 準 ) 入 社 勤 続 年 数 代 替 手 法 1 計 算 プロセスを2つに 分 けて 給 付 算 定 式 基 準 と 期 間 定 額 基 準 をそれぞれ 適 用 して 計 算 する 方 法 後 加 重 の 頂 点 ( 図 の 赤 点 ) 以 降 の 退 職 見 込 については すべて 赤 点 に 向 け て 全 額 均 等 に 費 用 認 識 させ それ 以 降 の 勤 務 費 用 は 発 生 させない 入 社 勤 続 年 数 代 替 手 法 2 計 算 プロセスを2つに 分 けて 給 付 算 定 式 基 準 と 期 間 定 額 基 準 をそれぞれに 適 用 して 計 算 する 方 法 赤 点 以 降 の 退 職 見 込 についても 均 等 に 費 用 認 識 させる 入 社 勤 続 年 数 代 替 手 法 3 給 付 カーブを 連 続 した 後 加 重 と 捉 え て 全 期 間 均 等 に 費 用 処 理 する 方 法 結 果 的 に 期 間 定 額 基 準 と 同 様 の 方 法 になる 21

3-2.. 給 付 算 定 式 基 準 (3) 累 積 型 退 職 給 付 制 度 (ポイント 制 やキャッシュバランスプラン 等 )における 給 付 算 定 式 基 準 の 取 扱 い 国 際 的 な 議 論 の 中 では 給 与 等 の 累 積 に 基 づく 退 職 給 付 制 度 に 対 して 給 付 算 定 式 基 準 を 適 用 する 場 合 その 適 用 方 法 が 必 ずしも 明 確 でないとされている 累 積 型 退 職 給 付 制 度 における 給 付 算 定 式 基 準 の 取 扱 いについては 次 のような 議 論 がある (1) 将 来 のポイント( 拠 出 付 与 額 )の 累 計 を 織 り 込 まない 方 法 各 期 に 付 与 されるポイント( 拠 出 付 与 額 )を 当 該 各 期 に 帰 属 させる 給 付 を 構 成 するものとして 扱 う そのため 退 職 給 付 債 務 の 計 算 に 将 来 の 付 与 されるポイントを 織 り 込 まない 将 来 のポイント( 拠 出 付 与 額 )の 累 計 が 著 しく 後 加 重 であると 判 断 される 場 合 は 均 等 補 正 が 求 められ るが その 場 合 は 以 下 の(2)の 採 用 を 検 討 する (2) 平 均 ポイント( 平 均 拠 出 付 与 額 ) 比 例 の 制 度 として 扱 う 方 法 ポイント 制 退 職 金 の 給 付 算 定 式 は 平 均 ポイント(ポイントの 累 計 を 勤 務 期 間 で 除 したもの)に 勤 務 期 間 を 乗 じたものを 用 いる 給 付 算 定 式 と 同 一 の 給 付 額 となることから ポイント 制 退 職 金 を 平 均 ポイントに 基 づく 制 度 として 給 付 算 定 式 基 準 を 適 用 する (キャッシュバランスプラ ンの 平 均 拠 出 付 与 額 も 同 様 ) < 平 均 ポイント 比 例 の 制 度 として 扱 う 方 法 の 考 え 方 > 結 果 的 に 期 間 定 額 基 準 と 類 似 した 方 法 となる 考 え 方 累 積 型 ポイント 制 の 給 付 額 = 累 積 ポイント ポイント 単 価 (ただし 一 定 の 年 齢 で 給 付 が 停 止 する 場 合 はその 年 齢 までで 按 分 する 等 の 対 応 が 必 要 ) = 累 積 ポイント 勤 務 期 間 ポイント 単 価 勤 務 期 間 = 平 均 ポイント ポイント 単 価 支 給 倍 率 退 職 給 付 会 計 に 関 する 数 理 実 務 ガイダンスに 基 づき 大 和 総 研 作 成 22

3-3. 3. 給 付 算 定 式 基 準 における 計 算 結 果 への 影 響 について(1) 給 付 算 定 式 基 準 ( 著 しい 後 加 重 における 均 等 補 正 あり)の 計 算 イメージ P.9に 記 載 のサンプルA 社 55 歳 を 後 加 重 の 到 達 点 として 55 歳 未 満 の 給 付 に 対 しては 給 付 算 定 式 基 準 55 歳 以 上 は 均 等 補 正 を 行 う P.21の 代 替 手 法 2 に 相 当 する 計 算 方 法 18,000 退 職 一 時 金 モデル 給 付 ( 千 円 ) 給 付 算 定 式 基 準 均 等 補 正 ( 期 間 定 額 基 準 ) 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 年 齢 23

3-3. 3. 給 付 算 定 式 基 準 における 計 算 結 果 への 影 響 について(2) 55 歳 未 満 の 計 算 設 定 計 算 ソフト 上 の 設 定 イメージ 評 価 基 準 日 2013/3/31 データ 基 準 日 2013/3/31 退 職 給 付 制 度 名 退 職 金 制 度 (55 歳 未 満 退 職 ) 最 低 年 齢 18 歳 最 終 年 齢 60 歳 給 付 額 算 定 方 式 最 終 給 与 比 例 PBO 算 出 上 の 按 分 基 準 給 付 算 定 式 基 準 ( 給 与 比 例 定 額 ) 自 己 都 合 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 1 18 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 支 給 率 自 己 都 合 2 55 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 ゼロ 死 亡 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 1 18 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 支 給 率 定 年 死 亡 2 55 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 ゼロ 定 1 2 年 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 55 歳 以 上 の 計 算 設 定 評 価 基 準 日 2013/3/31 データ 基 準 日 2013/3/31 退 職 給 付 制 度 名 退 職 金 制 度 (55 歳 以 上 退 職 ) 最 低 年 齢 18 歳 最 終 年 齢 60 歳 給 付 額 算 定 方 式 最 終 給 与 比 例 PBO 算 出 上 の 按 分 基 準 期 間 定 額 基 準 自 己 都 合 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 1 55 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 支 給 率 (55 以 上 ) 自 己 都 合 (55 以 上 ) 2 死 亡 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 1 55 歳 以 上 0 年 以 上 一 時 金 支 給 率 (55 以 上 ) 定 年 死 亡 (55 以 上 ) 2 定 年 支 給 要 件 年 金 / 期 間 乗 率 年 齢 勤 務 期 間 一 時 金 区 分 期 間 1 期 間 2 1 60 歳 0 年 以 上 一 時 金 支 給 率 (55 以 上 ) 定 年 死 亡 (55 以 上 ) 2 24

3-3. 3. 給 付 算 定 式 基 準 における 計 算 結 果 への 影 響 について(3) サンプルA 社 のシミュレーション 結 果 イールドカーブ 直 接 アプローチ 退 職 給 付 債 務 勤 務 費 用 利 息 費 用 ( 複 数 割 引 率 ) 期 間 定 額 基 準 5,667,399,868 271,667,456 43,183,162 著 しい 後 加 重 における 補 正 なし 5,257,116,650 282,484,374 34,944,546 給 付 算 定 式 基 準 著 しい 後 加 重 における 補 正 あり 5,604,837,571 274,517,785 42,776,720 給 付 の 期 間 帰 属 の 選 択 に 関 する 最 終 チェック 給 付 算 定 式 基 準 を 選 択 する 場 合 著 しい 後 加 重 に 対 する 明 確 な 判 断 基 準 が 無 く 画 一 的 な 均 等 補 正 方 法 も 存 在 しないため 選 択 にあたっては 計 算 受 託 機 関 等 の 専 門 家 の 活 用 は 有 効 な 手 段 となり 得 る 自 社 内 で 計 算 を 行 っている 会 社 の 場 合 には 計 算 システム 上 の 単 純 な 機 械 的 操 作 のみの 切 り 替 えで 正 しい 結 果 が 算 出 されることは 難 しいと 思 われる 計 算 ロジックや 計 算 システムの 特 性 等 について 理 解 を 深 め 会 計 監 査 人 に 説 明 できる 体 制 を 整 えておく 必 要 がある 25

4.まとめ 新 会 計 基 準 の 適 用 に 向 けて 新 退 職 給 付 会 計 基 準 の 適 用 まで 残 された 時 間 が 少 ないため 選 択 した 計 算 手 法 について 事 業 主 会 計 監 査 人 年 金 数 理 人 等 の 関 係 者 で 早 急 に 合 意 形 成 することが 求 められる 計 算 手 法 が 変 わることにより 実 務 の 作 業 フローも 変 わることが 想 定 される 社 内 ルールの 整 備 と 作 業 スケジュールの 具 体 化 を 行 い 実 際 に 運 用 可 能 かどうか 確 認 することが 必 要 具 体 的 な 検 討 がこれからという 企 業 においては 適 用 までのスケジュールと 作 業 負 荷 を 念 頭 において 残 された 時 間 の 中 で 現 実 的 に 選 択 可 能 な 着 地 点 を 見 出 していくアプローチが 必 要 お 問 合 せ 先 株 式 会 社 大 和 総 研 コンサルティンク ソリューション 第 三 部 135 8460 東 京 都 江 東 区 冬 木 15-6 TEL 03-5620-5307 26