24 年 度 の 北 見 市 の 主 な 出 来 事 節 電 実 施 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 を 機 にエネルギー 問 題 が 国 民 的 議 論 を 呼 び 政 府 は 改 めて 原 子 力 発 電 のあり 方 や 今 後 のエネルギー 政 策 について 協 議 を 始 めま した また 国 内 全 ての 原 子 力 発 電 所 の 稼 動 停 止 に 伴 い 政 府 及 び 北 海 道 北 海 道 電 力 より 節 電 要 請 があり 平 成 24 年 7 月 ~9 月 及 び12 月 ~3 月 にかけて 平 成 22 年 比 7% 以 上 の 節 電 要 請 がなされました 北 見 市 においても 市 民 事 業 者 等 に 節 電 要 請 を 実 施 計 画 停 電 は 回 避 されました メガソーラー 発 電 事 業 実 施 平 成 24 年 北 見 市 内 で 相 次 いでメガソーラー( 大 規 模 太 陽 光 発 電 所 )が 建 設 され ました 北 見 市 内 でメガソーラーが 建 設 されるのは 始 めてのことで 8 月 以 降 北 見 市 の 常 呂 自 治 区 ( 常 呂 森 林 公 園 )と 北 見 自 治 区 (モイワスポーツワールド 隣 接 地 )で 建 設 が 進 められました 両 施 設 とも 発 電 量 は 約 1,500kWで 市 内 事 業 者 により 事 業 が 進 められており 平 成 25 年 3 月 までには 両 施 設 とも 稼 動 が 見 込 まれています 北 見 市 新 エネルギー 省 エネルギービジョン 策 定 平 成 24 年 9 月 北 見 市 では 北 見 市 新 エネルギー 省 エネルギービジョン を 策 定 しました 同 ビジョンは 従 前 の 北 見 市 新 エネルギービジョン が 策 定 から10 年 を 経 過 しており 時 代 に 即 したエネルギービジョンの 見 直 しを 図 るため オホーツ ク 新 エネルギー 開 発 推 進 機 構 へ 諮 問 7 月 の 答 申 を 踏 まえ 策 定 したものです 内 容 は 地 域 の 特 性 を 生 かした 太 陽 光 や 地 中 熱 雪 氷 熱 やバイオマスなどの 新 エネルギー( 再 生 可 能 エネルギー)や 省 エネルギーの 導 入 の 指 針 を 示 したものとなっています
サロマ 湖 第 2 湖 口 に 砂 堆 積 平 成 24 年 海 と 湖 をつなぐ 水 路 である 第 2 湖 口 ( 幅 50m 長 さ500m)に 砂 が 堆 積 し 湖 内 で 養 殖 されているカキやホタテなどの 漁 業 への 影 響 が 懸 念 されています 網 走 建 設 管 理 部 が 堆 積 した 砂 の 浚 渫 作 業 を4 月 から 実 施 10 月 からは 陸 上 からの 浚 渫 作 業 を 開 始 しましたが 11 月 以 降 も 砂 の 堆 積 は 続 いており 砂 の 堆 積 するメカニ ズムの 解 析 に 取 り 組 んでいます メタンハイドレートが 網 走 沖 で 発 見 新 たな 天 然 ガス 資 源 として 注 目 されているメタンハイドレートが オホーツク 海 の 網 走 沖 で 採 取 されました 北 見 工 業 大 学 などによる 研 究 共 同 体 が 平 成 23 年 から2 4 年 にかけて 行 った 調 査 により 日 本 海 と 網 走 沖 の 海 底 からメタンハイドレートの 採 取 に 成 功 しました 網 走 沖 では 深 さ 約 900mの 海 底 から 採 取 されており 今 後 の 調 査 研 究 によっては 資 源 化 の 可 能 性 もあり 期 待 が 寄 せられています オオハンゴンソウ 大 群 落 が 発 見 平 成 23 年 から24 年 にかけて 置 戸 町 から 北 見 市 の 訓 子 府 川 流 域 で 特 定 外 来 生 物 のオオハンゴンソウの 大 群 落 が 発 見 されました 大 群 落 は 置 戸 町 秋 田 から 北 見 市 の 北 光 までの 常 呂 川 支 流 の 訓 子 府 川 流 域 約 30キロ 約 2.8ヘクタールにわたり 繁 殖 しています 在 来 植 物 への 影 響 が 懸 念 されることから 網 走 建 設 管 理 部 北 見 出 張 所 では 駆 除 試 験 を 実 施 するなど 対 策 を 検 討 しています 市 民 環 境 部 環 境 課
北 見 市 環 境 白 書 概 要 平 成 24 年 度 版 市 民 環 境 部 環 境 課
第 3 章 大 気 環 境 H23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 による 放 射 能 汚 染 が 報 じられ 気 流 による 放 射 能 の 拡 散 が 懸 念 され 市 民 からの 問 い 合 わせもありましたが 国 や 道 オホーツク 総 合 振 興 局 や 北 見 工 業 大 学 による 放 射 能 の 常 時 測 定 では 北 見 市 への 拡 散 被 害 はないことが 確 認 されました 二 酸 化 硫 黄 窒 素 酸 化 物 等 については 市 内 2ヶ 所 浮 遊 粒 子 状 物 質 については 市 内 1ヶ 所 で 継 続 測 定 しており 例 年 と 比 較 しても 大 きな 変 化 は 見 られず いずれも 環 境 基 準 を 達 成 して います 大 気 汚 染 に 係 る 苦 情 については 暖 をとるためストーブなどで 薪 やごみなどを 燃 やした 際 に 発 生 した 煙 臭 によるものがほとんどで 周 囲 に 配 慮 した 焼 却 指 導 を 実 施 しました なお 大 気 中 窒 素 酸 化 物 測 定 装 置 を 平 成 23 年 8 月 に 更 新 し 設 置 場 所 も 市 庁 舎 の 移 転 に 伴 い 北 9 条 分 庁 舎 に 移 設 しました この 際 に 風 向 風 速 計 も 同 分 庁 舎 に 併 せて 移 設 しています (ppm) 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01 日 平 均 の 環 境 基 準 値 0 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 年 度 年 平 均 値 2% 除 外 値 環 境 基 準 値 (ppm) 0.12 0.10 0.08 0.06 0.04 0.02 0.00 環 境 基 準 値 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 年 度 年 平 均 値 二 酸 化 硫 黄 の 経 年 変 化 浮 遊 粒 子 状 物 質 の 経 年 変 化 第 4 章 水 環 境 BOD( 生 物 化 学 的 酸 素 要 求 量 )などの 水 質 について 北 見 市 内 を 流 れる 小 河 川 20ヶ 所 で 継 続 調 査 しており 調 査 結 果 については 環 境 基 準 を 参 考 に 比 較 するとほぼ 環 境 基 準 を 達 成 している 状 況 にありますが 一 部 河 川 においては 環 境 基 準 ( 参 考 )を 超 えており 排 出 者 の 意 識 はもとより 生 活 雑 排 水 の 適 正 な 処 理 など 一 層 の 改 善 が 強 く 求 められます なお 家 畜 糞 尿 等 の 河 川 への 流 入 による 水 質 の 汚 濁 については 従 来 から 問 題 とされてお り 水 道 水 源 にもなっている 河 川 もあることから 農 業 者 関 係 団 体 関 係 機 関 が 連 携 し 一 層 の 改 善 努 力 が 求 められます 常 呂 川 の BOD(75% 値 ) の 流 程 変 化
第 5 章 騒 音 振 動 苦 情 の 中 でも 多 く 寄 せられているのが 騒 音 に 関 する 苦 情 で 経 済 活 動 に 伴 って 発 生 するも のがほとんどです その 中 でも 建 設 作 業 に 係 るものが 一 番 多 く 建 設 工 事 解 体 工 事 資 材 の 運 搬 などに 係 るもので 騒 音 の 他 に 振 動 を 伴 うのが 特 徴 となっています また 自 動 車 騒 音 道 路 交 通 振 動 調 査 については 23 年 度 市 道 南 大 通 の3ヶ 所 で 実 施 し 3 地 点 とも 環 境 基 準 要 請 限 度 を 下 回 る 結 果 となりました 第 6 章 悪 臭 悪 臭 については 堆 肥 のにおい 汚 泥 の 臭 い 加 工 場 からの 臭 い ばい 煙 に 伴 う 臭 いなど が 主 なものですが 臭 いの 排 出 原 因 を 特 定 することが 非 常 に 難 しい 面 があります 臭 いは 人 の 感 覚 による 差 異 が 大 きく また 大 気 の 流 れに 乗 って 移 動 しやすく 短 時 間 で 通 報 現 場 から 臭 気 が 無 くなるなど 気 象 の 影 響 を 受 けやすい 特 徴 があります また 浄 化 センター 製 糖 工 場 食 品 加 工 場 に 対 しては 定 期 的 な 調 査 をしており 調 査 結 果 に 基 づく 指 導 を 行 うとともに 排 出 業 者 側 でも 脱 臭 装 置 などの 施 設 整 備 を 整 えるなど 悪 臭 の 排 出 抑 制 に 努 めています 第 7 章 水 銀 調 査 水 質 底 質 魚 類 についての 調 査 の 結 果 昨 年 度 と 比 較 し 大 きな 変 化 は 見 られず 低 い 値 で 推 移 しています しかし 値 は 低 いものの 水 銀 は 依 然 として 検 出 されており 人 体 への 影 響 を 考 えますと 今 後 とも 引 き 続 き 監 視 を 継 続 していかなければなりません また 魚 種 によ っては 食 用 を 控 えた 方 が 良 いものがあります 底 質 中 の 総 水 銀 単 位 :mg/kg 試 料 採 取 地 点 / 年 度 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 イ ト ム カ 川 12 8.2 9.8 9.1 3.6 5.3 5.2 3.6 3.8 3.3 5.1 清 水 川 11 8.7 5.3 4.5 3.4 2.8 3.8 5.1 1.9 2.8 4.6 無 加 川 西 3 2 号 0.39 0.33 0.34 0.25 0.18 0.15 0.34 0.15 0.17 0.28 0.25 無 加 川 西 1 0 号 0.23 0.15 0.37 0.56 0.13 0.39 0.15 0.14 0.09 0.12 0.10 無 加 川 第 1 観 月 橋 0.09 0.09 0.15 0.09 0.09 0.09 0.08 0.07 0.09 0.13 0.14 北 光 川 7.2 5.0 5.1 3.8 4.9 4.7 1.9 4.9 4.1 2.9 3.2 愛 の 川 1.2 0.61 1.9 0.7 0.22 0.76 0.88 0.75 0.86 0.52 1.36 常 呂 川 日 の 出 0.10 0.10 0.07 0.06 0.04 0.03 0.05 0.04 0.05 0.08 0.06 常 呂 川 東 1 0 号 0.80 0.16 0.08 0.06 0.08 0.07 - - - - - 第 9 章 廃 棄 物 処 理 家 庭 系 と 事 業 系 を 合 わせたごみの 排 出 量 は 平 成 22 年 度 から 若 干 増 加 傾 向 にあり 特 に 家 庭 系 ごみの 排 出 量 に 増 加 の 傾 向 がみられます また 資 源 ごみの 総 量 は 平 成 22 年 度 とほぼ 同 程 度 で 推 移 しています ごみの 資 源 化 については 分 別 収 集 した 資 源 ごみやプラスチック 製 容 器 包 装 ごみを リサ
イクルプラザとプラスチック 処 理 センターで 選 別 梱 包 などの 処 理 を 行 い 再 資 源 化 を 図 っ ています また 分 別 が 不 適 正 なごみは 処 理 施 設 での 効 率 的 な 作 業 の 妨 げや 事 故 の 発 生 にもつなが りかねないことから 市 民 に 適 正 な 分 別 排 出 の 周 知 を 行 っています 不 法 投 棄 は 依 然 として 後 を 絶 たず テレビなどの 家 電 製 品 やタイヤなどが 空 き 地 や 山 林 な どに 捨 てられており 監 視 パトロールに 力 を 入 れるとともに 関 係 機 関 との 連 携 による 対 策 を 図 っています ごみ 量 の 推 移 ( 全 市 ) 排 出 量 排 出 量 ご み 量 60,000t 50,000t 40,000t 30,000t 20,000t 10,000t 0t H19 H20 H21 H22 H23 その 他 資 源 ごみ 粗 大 ごみ 不 燃 ごみ 可 燃 ごみ 年 度 H18 37,183 H19 34,537 H20 32,416 H21 31,717 H22 32,258 H23 32,899 家 庭 系 ごみの 排 出 量 H18 14,423 H19 15,565 H20 13,209 H21 13,410 H22 12,967 H23 12,704 事 業 系 ごみの 排 出 量 ごみ 量 の 推 移 ( 家 庭 系 + 事 業 系 ) 第 10 章 自 然 環 境 の 保 全 北 海 道 一 面 積 の 広 くなった 北 見 市 は 多 種 多 様 な 自 然 環 境 に 恵 まれていますが 外 来 生 物 の 進 入 繁 殖 が 問 題 となっています 特 に 特 定 外 来 生 物 のオオハンゴンソウが 北 海 道 網 走 建 設 管 理 部 の 常 呂 川 水 系 訓 子 府 川 流 域 調 査 によって 北 見 市 北 光 の 訓 子 府 川 河 岸 から 置 戸 町 ま での 流 域 にかけ 大 規 模 に 広 がっていることが 判 明 しました さらに 道 内 各 地 にも 広 がりを 見 せているアライグマの 目 撃 情 報 も 寄 せられており 特 定 外 来 生 物 に 対 する 対 策 が 求 められ ています また 国 定 公 園 に 指 定 されているワッカ 原 生 花 園 では ハマナスなどの 海 浜 植 物 の 衰 退 が 進 み 加 えて 外 来 植 物 の 進 入 やエゾシカによる 食 害 などにより 生 態 系 への 影 響 が 懸 念 されて います 今 後 も 多 種 多 様 な 動 植 物 などの 調 査 を 継 続 し 多 様 な 生 態 系 の 保 全 また 在 来 種 の 保 護 そして 人 との 共 生 を 図 りながら 豊 かな 自 然 を 守 らなければなりません 第 13 章 環 境 に 配 慮 した 生 活 文 化 の 形 成 地 球 環 境 を 取 り 巻 く 様 々な 環 境 問 題 への 対 策 や 豊 かな 自 然 環 境 の 保 全 に 向 け 環 境 教 育 環 境 学 習 の 推 進 新 エネルギーの 活 用 推 進 各 種 団 体 などによる 環 境 保 全 の 取 り 組 みが 一 層 求 められています 本 章 では 市 民 団 体 行 政 などによる 環 境 活 動 の 内 容 を 紹 介 しています 子 ども 達 による 環 境 学 習 の 様 子 や 新 エネルギー 活 用 推 進 に 向 けた 支 援 制 度 イベント 市 民 団 体 による 環 境 活 動 などを 紹 介 することによって 多 くの 方 々が 環 境 問 題 に 対 する 関 心 と 理 解 を 深 め 今 後 の 活 動 の 参 考 にしていただくとともに 環 境 活 動 の 更 なる 推 進 に 役 立 ててい ただくことを 願 っています