調 査 研 究 の 目 的 1 全 国 の 介 護 事 業 所 において 実 施 されている 職 員 の 採 用 定 着 管 理 に 関 する 現 状 と 課 題 の 把 握 2 各 事 業 所 において 行 われている 先 進 的 特 徴 的 な 取 組 事 例 の 収 集 調 査 の 概 要 ヒ



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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

m07 北見工業大学 様式①

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

18 国立高等専門学校機構

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公表表紙

●幼児教育振興法案

スライド 1

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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16 日本学生支援機構

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

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代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

別紙3

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

平成21年9月29日

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

定款

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

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( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び


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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

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(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 1 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必

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定 員 現 員 1 1 氏 名 職 業 任 期 柏 原 雅 史 広 福 寺 住 職 H2.4.1 ~ H 親 族 等 特 殊 関 係 者 の の 親 資 格 親 族 他 の 社 会 族 社 会 福 祉 地 域 の 福 地 域 の 代 施 設 長 利 用 者 の 施 設 整 備 又 は

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

Transcription:

資 料 提 供 平 成 26 年 9 月 29 日 ( 公 財 ) 介 護 労 働 安 定 センター 業 務 部 雇 用 管 理 課 あまがい 雨 谷 横 田 佐 藤 TEL:03-5901-3041( 代 表 ) 050-3535-9460 9463 9426( 直 通 ) 平 成 25 年 度 介 護 労 働 実 態 調 査 結 果 ( 特 別 調 査 )について ~ 新 たな 知 見 人 材 の 採 用 定 着 に 関 するポイントを 整 理 しました ~ 2000 年 の 介 護 保 険 制 度 の 施 行 以 降 高 齢 化 の 進 行 に 伴 い 介 護 サービスに 対 する 需 要 が 急 激 に 増 加 する 中 介 護 人 材 の 確 保 は 喫 緊 の 課 題 となっております このような 状 況 の 中 で 介 護 労 働 者 の 採 用 と 定 着 を 円 滑 に 進 めている 事 業 所 に 対 し ヒアリン グ 調 査 を 実 施 したところ 採 用 と 定 着 に 関 する 先 進 的 な 取 組 を 行 っていることが 把 握 できました 例 えば 利 用 者 との 外 出 の 様 子 や 認 知 症 の 周 辺 症 状 の 緩 和 に 取 り 組 んだ 事 例 などを 2 日 に 1 回 の 割 合 で 更 新 することにより 質 の 高 い 介 護 をインターネット 上 で 情 報 発 信 をしている や 近 隣 の 法 人 と 連 携 し 他 の 法 人 施 設 での 交 換 研 修 派 遣 を 実 施 することにより 研 修 内 容 の 充 実 を 図 り 専 門 職 としての 能 力 開 発 の 機 会 を 提 供 している 等 です 今 回 これらヒアリング 結 果 につき 介 護 事 業 所 における 採 用 定 着 に 関 する 実 態 調 査 研 究 として 報 告 するとともに ヒアリング 結 果 から 得 られた 知 見 を 採 用 に 向 けた7つのポイント 定 着 に 向 けた8つのポイント として 整 理 しました 多 くの 事 業 者 にとって 介 護 労 働 者 の 確 保 と 定 着 を 図 ることが 運 営 上 の 課 題 となっている 中 本 研 究 成 果 が 雇 用 管 理 とりわけ 人 材 の 採 用 と 定 着 で 悩 む 事 業 者 へ 資 するものとなることを 期 待 し ます なお 結 果 は 当 センターのホームページ(http://www.kaigo-center.or.jp/report/)にも 掲 載 して おりますので あわせてご 参 照 ください 1

調 査 研 究 の 目 的 1 全 国 の 介 護 事 業 所 において 実 施 されている 職 員 の 採 用 定 着 管 理 に 関 する 現 状 と 課 題 の 把 握 2 各 事 業 所 において 行 われている 先 進 的 特 徴 的 な 取 組 事 例 の 収 集 調 査 の 概 要 ヒアリング 調 査 の 概 要 は 以 下 のとおりである ( 詳 細 は 結 果 概 要 P.4 参 照 ) 項 目 調 査 対 象 および 実 施 件 数 調 査 時 期 調 査 方 法 ヒアリング 対 象 者 調 査 項 目 の 視 点 内 容 サービス 区 分 及 び 地 域 区 分 のバランスに 配 慮 し 20 件 のヒアリン グを 実 施 主 に 労 働 者 数 100 名 以 下 の 事 業 所 2013 年 9 月 ~2014 年 1 月 ヒアリング 調 査 人 材 の 採 用 定 着 に 向 けて 優 れた 取 組 を 実 践 している 事 業 所 の 管 理 者 法 人 の 人 事 管 理 責 任 者 等 事 業 所 における 人 員 計 画 と 採 用 戦 略 人 材 の 採 用 に 向 けた 特 徴 的 な 取 組 等 事 業 所 における 人 材 の 定 着 策 人 材 の 定 着 に 向 けた 特 徴 的 な 取 組 等 調 査 結 果 の 概 要 採 用 面 では 人 材 確 保 の 大 前 提 は 質 の 高 い 介 護 の 提 供 にあり それを 意 識 した 採 用 への 取 組 が 好 事 例 へとつながっている また 定 着 を 見 据 えた 採 用 を 意 識 することが 重 要 である 具 体 的 には 以 下 のような 取 組 が 見 られた 1 事 業 計 画 や 要 員 計 画 を 勘 案 した 採 用 を 実 施 すること 2 新 規 学 卒 者 や 福 祉 系 学 部 卒 業 生 等 にこだわらず 中 途 採 用 者 や 非 福 祉 系 学 部 出 身 者 等 も 積 極 的 に 採 用 すること 3 学 校 訪 問 やハローワークの 活 用 等 を 通 じた 新 規 学 卒 者 中 途 採 用 者 双 方 への 採 用 チャネル を 拡 大 すること 4 面 接 を 通 じて 自 法 人 の 理 念 と 合 致 した 人 材 を 見 極 めること 5 入 職 前 見 学 や 実 習 インターンなどを 行 うこと 等 である 定 着 面 では 非 正 規 職 員 から 正 規 職 員 への 転 換 の 機 会 の 存 在 円 滑 なコミュニケーション 充 実 した 能 力 開 発 という 取 組 が 定 着 には 重 要 となっている また やる 気 や 意 欲 を 高 めるため の 取 組 処 遇 雇 用 環 境 の 改 善 の 双 方 に 対 応 した 取 組 や 職 員 の 声 を 何 らかの 形 で 汲 み 上 げる 取 組 も 重 要 であることがわかった 具 体 的 には 以 下 のような 取 組 が 見 られた 1 初 期 定 着 に 向 けて 新 入 職 員 にチューターをつける 同 期 入 職 者 のつながりを 重 視 する 等 新 人 の 孤 立 を 防 ぐ 体 制 をつくること 2 自 法 人 の 委 員 会 への 参 加 等 を 通 じて 参 画 意 識 を 醸 成 すること 3 研 修 会 を 開 催 する 等 OJT 以 外 に 職 員 が 成 長 できる 機 会 を 設 けキャリア 開 発 を 推 進 すること 4 同 僚 への 感 謝 を 伝 えるカードを 用 いる 等 職 員 間 のコミュニケーションの 円 滑 化 を 図 ることや 経 2

営 者 から 職 員 へのメッセージカードを 送 る 等 経 営 者 自 身 のコミュニケーションを 重 視 すること 5ミドルマネージャーの 指 導 力 不 足 等 が 職 員 の 離 職 を 一 因 になっていることからミドルマネージ ャーを 育 成 すること 6 賃 金 改 善 や 資 格 に 対 する 手 当 管 理 職 後 の 役 職 手 当 の 支 給 等 処 遇 を 改 善 すること 7ワークライフバランスに 配 慮 すること 8 心 身 面 での 負 担 を 軽 減 すること 等 である ヒアリング 結 果 より 整 理 した 採 用 定 着 についてのポイント 本 調 査 研 究 では ヒアリング 結 果 を 整 理 するとともに 結 果 の 分 析 を 通 じ 介 護 人 材 の 採 用 に 向 けた 7 つのポイント と 定 着 に 向 けた 8 つのポイント を 主 に 介 護 施 設 における 採 用 定 着 面 で 先 進 的 な 取 組 事 例 を 紹 介 しながら 取 りまとめた 採 用 に 向 けた7つのポイント 1 法 人 理 念 2 人 材 に 対 する 考 え 方 3 地 域 連 携 4 事 業 戦 略 5 要 員 計 画 6 採 用 チャネル 7 選 考 プロセス 定 着 に 向 けた8つのポイント 1 定 着 の 前 提 2 初 期 定 着 3キャリア 能 力 開 発 4 組 織 風 土 の 改 善 ( 組 織 開 発 ) 5 法 人 組 織 への 帰 属 意 識 6 評 価 と 処 遇 7ワークライフバランス 8トップおよびミドルマネジメントの 役 割 活 用 方 法 介 護 事 業 所 の 採 用 定 着 に 向 けたポイント については 掲 載 事 例 の 内 容 を 踏 まえ 自 法 人 なりの 採 用 定 着 策 を 検 討 する 上 でのヒント 集 として 活 用 されることを 期 待 する 3

平 成 25 年 度 介 護 労 働 実 態 調 査 ( 特 別 調 査 ) 介 護 事 業 所 における 採 用 定 着 管 理 に 関 する 実 態 調 査 研 究 調 査 結 果 について ( 概 要 ) 調 査 の 背 景 と 目 的 2000 年 の 介 護 保 険 制 度 の 施 行 以 降 高 齢 化 の 進 行 に 伴 い 介 護 サービスに 対 する 需 要 が 急 激 に 増 加 する 中 で 介 護 労 働 者 の 不 足 や 高 い 離 職 率 に 悩 む 事 業 所 は 少 なからず 存 在 してお り 多 くの 事 業 者 にとって 介 護 労 働 者 の 確 保 と 定 着 を 図 ることは 喫 緊 の 課 題 となっている その 一 方 で 平 成 24 年 度 介 護 労 働 実 態 調 査 の 結 果 によれば 介 護 職 員 数 が 適 当 で あると 回 答 した 事 業 所 が 半 数 程 度 見 られ 採 用 定 着 を 円 滑 に 進 めることができている 事 業 所 も 一 定 数 存 在 している そこで 本 調 査 研 究 では そうした 採 用 あるいは 定 着 において 先 進 的 な 取 組 を 展 開 し 人 材 の 確 保 において 成 果 を 上 げている 介 護 事 業 所 を 対 象 にヒアリング 調 査 を 行 い 優 れた 取 組 に 関 する 情 報 を 収 集 分 析 し その 成 果 を 結 果 報 告 書 および 介 護 事 業 所 の 採 用 定 着 に 向 けたポイント の 形 で 取 りまとめた 調 査 実 施 概 要 (1) 調 査 概 要 項 目 調 査 対 象 および 実 施 件 数 内 容 サービス 区 分 ( 施 設 系 ( 入 所 型 ) 施 設 系 ( 通 所 型 ) 居 住 系 )および 地 域 区 分 ( 政 令 市 東 京 23 区 政 令 市 東 京 23 区 以 外 の 市 区 町 村 その 他 )のバランスに 配 慮 し 20 件 のヒアリングを 実 施 ただし 地 域 区 分 については 介 護 人 材 不 足 が 地 方 部 と 比 較 して 顕 著 な 都 市 部 に 重 点 化 した 調 査 時 期 ( 実 査 時 期 ) 2013 年 9 月 下 旬 ~2014 年 1 月 下 旬 調 査 方 法 ヒアリング 対 象 者 直 接 訪 問 により 半 構 造 化 面 接 (*)の 形 式 で 聞 き 取 り 調 査 を 実 施 (1 回 の 調 査 所 要 時 間 :1~1.5 時 間 ) 人 材 の 採 用 定 着 に 向 けて 優 れた 取 組 を 実 践 していると 考 えられる 事 業 所 の 管 理 者 法 人 の 人 事 管 理 責 任 者 担 当 者 を 対 象 に 実 施 (*) 質 問 者 側 が 事 前 にいくつかのヒアリング 項 目 を 用 意 し 当 該 項 目 に 沿 って 聞 き 取 りを 行 うが 調 査 対 象 者 の 反 応 や 回 答 内 容 に 応 じて 質 問 の 内 容 や 順 番 等 を 変 化 させるヒアリングの 手 法 を 指 す (2)ヒアリング 項 目 法 人 事 業 所 の 事 業 概 要 について( 売 上 職 員 規 模 業 歴 主 要 提 供 サービスなど) 法 人 事 業 所 における 人 員 計 画 と 採 用 戦 略 について 人 材 の 採 用 に 向 けた 特 徴 的 な 取 組 ( 特 に 力 を 入 れている 取 組 ) 人 材 の 定 着 策 について 人 材 の 定 着 に 向 けた 特 徴 的 な 取 組 ( 特 に 力 を 入 れている 取 組 ) 人 材 の 採 用 定 着 を 進 める 上 での 課 題 4

調 査 結 果 概 要 事 業 所 へのヒアリングを 通 じて 採 用 面 につき 総 じて 次 のような 知 見 が 得 られた すなわち 人 材 確 保 の 大 前 提 は 質 の 高 い 介 護 の 提 供 にあり それを 意 識 した 採 用 への 取 組 が 好 事 例 へとつ ながるということである また 定 着 を 見 据 えた 採 用 を 意 識 することが 重 要 ということである 具 体 的 には 以 下 のような 取 組 が 見 られた 1 事 業 計 画 や 要 員 計 画 を 勘 案 した 採 用 を 実 施 すること 2 新 規 学 卒 者 や 福 祉 系 学 部 卒 業 生 等 にこだわらず 中 途 採 用 者 や 非 福 祉 系 学 部 出 身 者 等 も 積 極 的 に 採 用 すること 3 学 校 訪 問 やハローワークの 活 用 等 を 通 じた 新 規 学 卒 者 中 途 採 用 者 双 方 への 採 用 チャネルを 拡 大 すること 4 面 接 を 通 じて 自 法 人 の 理 念 と 合 致 した 人 材 を 見 極 めること 5 入 職 前 見 学 や 実 習 インターンなどを 行 うこと 等 である さらに 特 徴 的 な 取 組 として (1) 自 法 人 PR のため 近 隣 大 学 へ 自 法 人 職 員 を 派 遣 する 等 教 育 現 場 と 関 係 を 構 築 すること (2)リクルーターを 利 用 して 採 用 活 動 を 行 うこと (3)ユニバーサル 就 労 の 視 点 を 持 つことや 非 正 規 職 員 J ターン I ターン 者 を 積 極 的 に 活 用 する こと (4) 介 護 職 への 心 理 的 ハードルを 下 げるため 介 護 補 助 職 員 といった 名 称 で 募 集 を 行 うこと (5) 地 域 と 連 携 し 採 用 を 円 滑 に 行 うこと 等 が 見 られた 定 着 面 につき 総 じて 次 のような 知 見 が 得 られた すなわち 非 正 規 職 員 から 正 規 職 員 への 転 換 の 機 会 の 存 在 円 滑 なコミュニケーション 充 実 した 能 力 開 発 という 取 組 が 定 着 には 重 要 で あるということである また やる 気 や 意 欲 を 高 めるための 取 組 処 遇 雇 用 環 境 の 改 善 の 双 方 に 対 応 した 取 組 や 職 員 の 声 を 何 らかの 形 で 汲 み 上 げる 取 組 も 重 要 であることがわかった 具 体 的 には 以 下 のような 取 組 が 見 られた 1 初 期 定 着 に 向 けて 新 入 職 員 にチューターをつける 同 期 入 職 者 のつながりを 重 視 する 等 新 人 の 孤 立 を 防 ぐ 体 制 をつくること 2 自 法 人 の 委 員 会 への 参 加 等 を 通 じて 参 画 意 識 を 醸 成 すること 3 研 修 会 を 開 催 する 等 OJT 以 外 に 職 員 が 成 長 できる 機 会 を 設 けキャリア 開 発 を 推 進 すること 4 同 僚 への 感 謝 を 伝 えるカードを 用 いる 等 職 員 間 のコミュニケーションの 円 滑 化 を 図 ることや 経 営 者 から 職 員 へのメッセージカードを 送 る 等 経 営 者 自 身 のコミュニケーションを 重 視 すること 5ミドルマネージャーの 指 導 力 不 足 等 が 職 員 の 離 職 を 一 因 になっていることからミドルマネージ ャーを 育 成 すること 6 賃 金 改 善 や 資 格 に 対 する 手 当 管 理 職 後 の 役 職 手 当 の 支 給 等 処 遇 を 改 善 すること 7ワークライフバランスに 配 慮 すること 8 心 身 面 での 負 担 を 軽 減 すること 等 である さらに 特 徴 的 な 取 組 として 地 域 法 人 との 共 同 研 修 等 が 見 られた 5

ヒアリング 結 果 より 整 理 した 採 用 定 着 についてのポイント エッセンス 採 用 に 向 けた7つのポイント 定 着 に 向 けた8つのポイント 1 法 人 理 念 1 定 着 の 前 提 質 の 高 い 介 護 を 法 人 の 理 念 として 掲 げ 定 着 に 向 けて やる 気 意 欲 の 向 上 のみなら 実 践 し その 内 容 を 対 外 的 にアピールす ず 処 遇 雇 用 環 境 の 改 善 にも 対 応 した 複 る 合 的 な 取 組 を 進 める 2 人 材 に 対 する 考 え 方 2 初 期 定 着 自 法 人 での 育 成 も 視 野 に 経 験 者 有 新 規 入 職 者 の 不 安 や 悩 み 考 えを 聞 き 新 人 資 格 者 福 祉 系 学 部 若 手 という 採 用 が 孤 立 しない 体 制 を 構 築 する 人 材 に 対 するこだわりを 柔 軟 化 する 3キャリア 能 力 開 発 3 地 域 連 携 専 門 職 としての 職 務 に 対 するこだわりに 応 え 他 の 事 業 所 との 連 携 等 地 域 ネットワーク るキャリア 能 力 開 発 の 体 制 を 構 築 する を 広 げ 人 材 確 保 に 取 り 組 むとともに 介 護 4 組 織 風 土 の 改 善 ( 組 織 開 発 ) 業 界 のイメージ 改 善 に 向 けた 取 組 も 進 め 風 通 しのよい 組 織 をつくり 事 業 所 の 人 間 関 る 係 を 良 好 に 保 つ 4 事 業 戦 略 5 法 人 組 織 への 帰 属 意 識 事 業 戦 略 の 内 容 に 応 じてコア 業 務 に 必 要 事 業 所 の 運 営 に 参 加 する 機 会 を 設 け 職 員 な 人 材 像 を 明 確 化 し 採 用 ターゲットの 選 の 当 事 者 意 識 と 組 織 への 愛 着 を 高 める 定 を 行 う 6 評 価 と 処 遇 5 要 員 計 画 経 営 の 安 定 化 を 通 じて 報 酬 の 原 資 を 確 保 し 現 状 分 析 等 を 通 じて 必 要 な 人 員 数 を 把 握 職 員 の 成 果 に 対 して 公 正 な 評 価 と 処 遇 で 報 し 非 コア 業 務 についてはサポート 職 を 有 いる 効 活 用 する 7ワークライフバランス 6 採 用 チャネル 事 業 所 の 中 心 となる 人 材 の 状 況 に 応 じたワ 採 用 ターゲットの 属 性 等 に 応 じ 情 報 提 供 ークライフバランスの 取 組 を 進 める の 方 法 や 内 容 を 柔 軟 化 させる 8トップおよびミドルマネジメントの 役 割 7 選 考 プロセス 理 念 伝 達 や 定 着 の 要 としてマネージャーの 役 入 職 後 のミスマッチ 防 止 等 辞 めない 人 材 割 を 再 認 識 する の 確 保 という 観 点 から 入 職 後 の 定 着 を 見 越 した 選 考 を 行 う 解 説 (1) 介 護 人 材 の 採 用 に 向 けた7つのポイント 事 業 者 へのヒアリングを 通 じ 採 用 ターゲットの 拡 大 業 務 分 析 と 必 要 な 人 員 数 の 明 確 化 タ ーゲットに 応 じたきめの 細 かい 情 報 提 供 などの 効 果 的 な 採 用 を 行 うためのポイントを 抽 出 整 理 した また 入 職 後 のリアリティショックや 早 期 離 職 を 防 ぐため 面 接 を 通 じた 理 念 と 合 致 した 人 材 6

の 見 極 めやインターンなどを 通 じ 辞 めない 人 材 を 確 保 する 視 点 も 必 要 であることを 示 した 1 法 人 理 念 : 質 の 高 い 介 護 を 実 践 し その 内 容 を 対 外 的 にアピールする 介 護 職 の 利 用 者 に 寄 り 添 った 介 護 を 志 向 する 意 識 は 高 いので それに 応 える 形 で 質 の 高 い 介 護 を 掲 げ 実 践 し そうした 自 法 人 の 実 践 内 容 についてソーシャルメディア 等 を 活 用 して 対 外 的 にアピールすることが 人 材 確 保 の 第 一 歩 である ソーシャルメディアを 活 用 した 質 の 高 い 介 護 の 発 信 A 事 業 所 ネット 上 に 流 れる 情 報 の 質 が 採 用 に 対 する 応 募 者 数 や 人 材 の 質 に 大 きく 影 響 を 与 えると 考 え 日 々 実 践 している 介 護 の 内 容 たとえば 利 用 者 との 外 出 など アクティビティの 様 子 認 知 症 の 周 辺 症 状 の 緩 和 に 取 り 組 んだ 事 例 アロマテラ ピーの 実 践 事 例 などを ブログで 発 信 し2 日 に1 回 の 割 合 で 更 新 している 2 人 材 に 対 する 考 え 方 : 経 験 者 有 資 格 者 福 祉 系 学 部 若 手 という 採 用 人 材 に 対 する こだわりを 柔 軟 化 する 経 験 者 や 有 資 格 者 を 中 心 とした 採 用 を 進 め 結 果 として 他 事 業 所 との 人 材 獲 得 競 争 が 激 化 し 人 材 の 確 保 が 難 化 する 傾 向 がある 人 材 確 保 における 競 合 を 避 けるため 未 経 験 者 や 無 資 格 者 非 福 祉 系 学 部 の 出 身 者 などを 採 用 対 象 とし 自 法 人 内 で 育 成 するという 方 向 へ 考 え 方 を 転 換 することも 必 要 であ る また 高 齢 者 や 障 害 者 の 活 用 などユニバーサル 就 労 の 視 点 を 持 つことで 獲 得 可 能 な 人 材 の 幅 がより 広 がることが 予 想 される 3 地 域 連 携 : 地 域 ネットワークを 広 げ 介 護 業 界 のイメージ 改 善 と 求 職 者 の 掘 り 起 し 人 材 確 保 を 進 める 地 域 活 動 は 採 用 面 で 有 益 な 情 報 を 獲 得 できる 機 会 である 町 内 会 や 地 域 イベント 等 に 積 極 的 に 参 画 して ネットワークを 拡 大 することが 重 要 である また 事 業 所 の 垣 根 を 越 えて 地 域 内 の 複 数 の 事 業 所 が 連 携 することにより 中 小 法 人 では 難 し い 大 規 模 な 福 祉 就 職 説 明 会 を 行 うなど 地 域 ぐるみで 人 材 確 保 に 向 けた 取 組 を 進 める 併 せて 地 域 内 の 事 業 者 の 連 携 により 介 護 に 対 するイメージの 改 善 に 向 けた 取 組 を 進 め 潜 在 的 な 介 護 求 職 者 休 眠 資 格 者 の 掘 り 起 こしを 行 うことも 重 要 である 4 事 業 戦 略 : 事 業 戦 略 の 内 容 に 応 じて 必 要 な 人 材 像 を 明 確 化 し 採 用 ターゲットの 選 定 を 行 う 自 法 人 の 事 業 の 方 向 性 と 実 現 に 向 けたタイムスケジュールを 検 討 し その 上 で 事 業 戦 略 の 方 向 性 およびコア 人 材 像 と 合 致 した 採 用 ターゲットを 選 定 することで 人 材 の 量 は 確 保 できてい るものの 質 は 確 保 できていないという 状 況 を 回 避 する 必 要 がある 5 要 員 計 画 : 現 状 分 析 等 を 通 じて 必 要 な 人 員 数 を 把 握 し 非 コア 業 務 についてはサポート 職 を 有 効 活 用 する 上 記 4とも 関 連 するが どのような 人 材 を どのくらい 確 保 するか という 点 を 明 確 にするこ 7

とが 採 用 で 後 手 に 回 らないためには 重 要 である 業 務 の 現 状 分 析 を 通 じて 介 護 職 の 中 でもコア 人 材 が 担 うべき 業 務 介 護 職 が 担 うべき 業 務 介 護 職 でなくても 対 応 可 能 な 業 務 を 整 理 し 真 に 必 要 な 介 護 職 の 量 と 質 を 把 握 することが 求 められる また 専 門 職 でなくても 対 応 可 能 な 非 コア 業 務 については 介 護 補 助 職 や 夜 勤 専 従 職 と いった 業 務 範 囲 等 を 限 定 した 採 用 を 行 うことも 検 討 の 余 地 がある 6 採 用 チャネル : 採 用 ターゲットの 属 性 等 に 応 じ 情 報 の 発 信 方 法 や 情 報 提 供 の 内 容 を 柔 軟 に 変 化 させる 採 用 ターゲットの 属 性 ( 職 業 年 齢 など)によって 求 人 情 報 の 入 手 方 法 や 訴 求 するメッセージ が 異 なると 考 えられる そのため 発 信 する 情 報 の 内 容 や 情 報 発 信 の 方 法 などをターゲットに 合 わせて 柔 軟 に 変 化 させていく 必 要 がある また 求 職 者 からのエントリーを 待 つ 受 け 身 の 姿 勢 から 大 学 のゼミなど 教 育 の 現 場 へ 参 画 し 学 生 に 自 法 人 を 印 象 付 ける 積 極 的 な 姿 勢 への 転 換 が 人 材 確 保 につながる 可 能 性 がある 7 選 考 プロセス : 入 職 後 の 定 着 を 見 越 した 選 考 を 行 う 人 材 の 定 着 や 採 用 コスト 等 の 観 点 から 辞 めない 人 材 を 確 保 することが 重 要 である 求 職 者 と 自 法 人 の 理 念 との 適 合 度 合 いを 選 考 プロセス( 説 明 会 ~ 入 職 前 )の 中 で 複 数 の 視 点 手 法 によ り 見 極 めを 行 うことが 重 要 である また 入 職 後 のミスマッチ 防 止 リアリティショックの 軽 減 に 向 けて 選 考 プロセスにおいて 現 場 を 知 る 機 会 ( 職 場 体 験 など)を 設 けることも 検 討 の 余 地 がある (2) 介 護 人 材 の 定 着 に 向 けた8つのポイント 初 期 定 着 に 向 けて 新 人 の 孤 立 を 防 ぐ 体 制 づくりの 重 要 性 やキャリア 開 発 評 価 と 処 遇 マネー ジャーの 役 割 など 人 材 の 定 着 を 図 る 上 で 重 視 すべき 8 つのポイントを 整 理 した 1 定 着 の 前 提 : 定 着 に 向 けて 処 遇 雇 用 環 境 の 改 善 と やる 気 意 欲 の 向 上 の 双 方 に 対 応 した 複 合 的 な 取 組 を 進 める 今 回 ヒアリングを 実 施 した 好 事 例 においては ハーズバーグの2 要 因 理 論 を 踏 まえ 職 員 の 定 着 率 を 高 めるための 取 組 として 処 遇 や 雇 用 環 境 の 改 善 (いわゆる 衛 生 要 因 )とやる 気 や 意 欲 を 高 めるための 取 組 (いわゆる 動 機 づけ 要 因 )の 双 方 に 対 応 した 複 合 的 な 施 策 が 行 われていた 2 初 期 定 着 : 新 規 入 職 者 の 不 安 や 悩 み 考 えを 聞 き 新 人 が 孤 立 しない 体 制 を 構 築 する 少 なくない 割 合 の 介 護 職 員 が 入 職 後 1 年 以 内 に 離 職 している 現 状 を 見 ると 初 期 定 着 は 人 材 の 定 着 に 関 し 最 大 の 課 題 であるといえる チューター 制 度 や 定 期 的 に 新 規 入 職 者 の 意 見 や 不 安 を 聞 く 機 会 を 設 け 悩 みを 早 期 に 把 握 し 職 場 の 中 で 新 人 が 孤 立 しない 状 況 を 作 ることが 重 要 である 3 キャリア 能 力 開 発 : 専 門 職 としての 職 務 に 対 するこだわりに 応 えるキャリア 能 力 開 発 の 体 制 を 構 築 する 8

( 組 織 ではなく) 職 務 に 対 する 忠 誠 心 が 高 く 自 身 の 成 長 を 求 める 傾 向 が 強 い 介 護 業 界 におい ては キャリアパスの 明 示 や 実 効 性 の 高 い 能 力 開 発 の 機 会 の 提 供 が 重 要 な 定 着 策 となる そのた め 階 層 に 応 じたきめ 細 かい 研 修 を 実 施 する 必 要 がある 加 えて 地 域 や 事 業 者 団 体 専 門 職 団 体 などの 事 業 者 間 の 横 のつながりを 活 用 し 自 法 人 のみ では 提 供 が 難 しい 分 野 規 模 の 研 修 を 実 施 することも 検 討 の 余 地 がある 地 域 法 人 間 連 携 による 研 修 会 や 交 換 研 修 派 遣 の 実 施 B 法 人 著 名 な 外 部 講 師 を 招 聘 する 際 や 自 法 人 以 外 からも 介 護 福 祉 に 関 する 知 識 や 技 術 を 修 得 したり 様 々な 視 点 から 研 鑽 できるよう 近 隣 の2 法 人 合 同 で 研 修 会 を 開 催 し ている また 職 員 が 希 望 する 他 法 人 の 施 設 に 出 向 き 他 法 人 施 設 で 研 修 を 受 ける 複 数 法 人 間 での 交 換 研 修 派 遣 を 実 施 している これらを 通 じて 職 員 が 他 法 人 の 考 え 方 や 理 念 を 知 り 地 域 と 関 係 を 構 築 する 良 いき っかけとなっている 4 組 織 開 発 : 風 通 しのよい 組 織 をつくり 事 業 所 の 人 間 関 係 を 良 好 に 保 つ 離 職 理 由 の 上 位 に 挙 げられるのが 人 間 関 係 の 悪 化 であり 職 場 の 雰 囲 気 を 良 好 に 保 つこと が 定 着 のポイントとなる 事 業 所 内 でのコミュニケーション 機 会 の 確 保 やチームビルディング 等 の 研 修 を 通 じ 自 由 に 議 論 や 意 見 交 換 ができる 組 織 風 土 風 通 しの 良 い 職 場 づくりを 進 めること が 重 要 である また 人 事 評 価 における 情 意 考 課 の 比 重 を 高 め 職 場 のリーダーや 管 理 者 の 選 任 などの 際 に 人 間 性 を 重 視 した 人 選 を 行 うことで 職 場 の 人 間 関 係 の 悪 化 を 防 ぐ 方 法 もある 5 帰 属 意 識 : 事 業 所 の 運 営 に 参 加 する 機 会 を 設 け 職 員 の 当 事 者 意 識 と 組 織 への 愛 着 を 高 め る 介 護 業 界 においては 職 務 への 忠 誠 心 (ロイヤリティ)と 比 較 して 組 織 法 人 への 忠 誠 心 は 相 対 的 に 低 い しかしながら 組 織 法 人 への 忠 誠 心 が 高 くなれば 定 着 意 欲 が 高 まることは 他 の 業 界 と 同 様 である 帰 属 意 識 を 高 めるべく 理 念 作 成 プロセスへの 参 加 委 員 会 組 織 の 運 営 改 善 提 案 制 度 などを 通 じ 事 業 所 運 営 に 職 員 が 参 画 する 機 会 を 設 け 職 員 のやりがいと 組 織 への 愛 着 を 高 めることが 必 要 である 6 評 価 と 処 遇 : 経 営 の 安 定 化 を 通 じて 報 酬 の 原 資 を 確 保 し 職 員 の 成 果 に 対 して 公 正 な 評 価 と 処 遇 で 報 いる 介 護 労 働 実 態 調 査 結 果 でも 示 唆 されているように 賃 金 条 件 の 改 善 は 定 着 には 欠 かせない 要 素 である 事 業 者 は 賃 金 の 原 資 を 確 保 すべくサービスの 効 率 化 等 を 通 じて 経 営 の 安 定 化 を 図 るとと もに 職 員 の 成 果 を 適 正 に 評 価 し 処 遇 に 反 映 すべきである 7 ワークライフバランス : 事 業 所 の 中 心 となる 人 材 の 状 況 に 応 じたワークライフバランスの 取 9

組 を 進 める 介 護 業 界 では 有 給 休 暇 が 取 りづらい 精 神 的 な 負 担 が 大 きい といった 意 見 が 聞 かれ 全 体 的 にワークライフバランスへの 取 組 は 不 十 分 である 特 に 女 性 が 多 い 介 護 事 業 所 においては 残 業 時 間 の 削 減 や 各 種 休 暇 制 度 短 時 間 正 規 職 員 制 度 などの 仕 事 と 家 庭 の 両 立 を 可 能 とする 取 組 み が 重 要 と 考 えられる 8 トップおよびミドルマネジメントの 役 割 : 理 念 伝 達 や 定 着 の 要 としてマネージャーの 役 割 を 再 認 識 する 日 々の 業 務 に 忙 殺 され 自 身 の 仕 事 の 社 会 的 意 義 バリューを 忘 れてしまいがちな 現 場 職 員 に 対 して トップマネジメントから 法 人 理 念 と 社 会 的 な 意 義 のある 仕 事 をしている ということ を 伝 えていくことが 重 要 である また 事 業 所 の 規 模 が 大 きくなると 現 場 職 員 と 経 営 層 の 距 離 が 離 れ 両 者 の 意 識 が 乖 離 してし まう 可 能 性 がある 法 人 理 念 に 対 する 不 満 による 離 職 を 防 ぐため 現 場 と 経 営 者 の 橋 渡 し 役 と してのミドルマネージャーの 役 割 が 重 要 になる 本 調 査 研 究 をご 覧 いただく 際 の 留 意 点 (1) 本 調 査 研 究 の 成 果 物 について 本 調 査 研 究 の 成 果 物 には 本 調 査 研 究 の 背 景 や 目 的 ヒアリング 調 査 の 結 果 などを 取 り まとめた 結 果 報 告 書 のほか ヒアリング 調 査 等 を 通 じて 得 られた 採 用 定 着 に 向 けた 先 進 的 な 取 組 事 例 をまとめた 介 護 事 業 所 の 採 用 定 着 に 向 けたポイント があります 結 果 報 告 書 本 調 査 研 究 の 背 景 と 目 的 本 調 査 研 究 の 実 施 概 要 ヒアリング 調 査 結 果 のまとめ 本 調 査 研 究 の 総 括 介 護 事 業 所 の 採 用 定 着 に 向 けたポイント ヒアリングを 通 じて 得 られた 各 法 人 における 採 用 定 着 面 での 先 進 的 特 徴 的 な 取 組 に 関 する 情 報 を 編 集 (2)ヒアリング 結 果 に 記 載 されている 職 員 数 の 考 え 方 について 職 種 や 役 職 に 関 係 なく 各 法 人 が 実 施 する 介 護 保 険 の 指 定 サービス 事 業 に 従 事 する 者 の 在 籍 者 総 数 ( 常 勤 労 働 者 換 算 ではありません)を 職 員 数 としました 正 規 非 正 規 職 員 とは 正 規 職 員 ( 雇 用 している 労 働 者 で 労 働 時 間 に 関 係 なく 雇 用 期 間 の 定 めのない 者 ) 非 正 規 職 員 ( 正 規 職 員 以 外 の 労 働 者 ( 契 約 嘱 託 パート 等 )) をそれぞれ 指 します 10

調 査 研 究 の 実 施 体 制 本 調 査 研 究 では ヒアリング 調 査 項 目 の 設 定 や 調 査 結 果 の 分 析 報 告 書 の 構 成 内 容 等 につ いて 専 門 家 等 による 調 査 検 討 委 員 会 を 設 置 し 検 討 を 行 った また 諮 問 委 員 会 を 設 置 し 調 査 内 容 等 について 専 門 的 立 場 からの 意 見 を 受 けた 調 査 検 討 委 員 会 メンバ- 座 長 佐 藤 博 樹 東 京 大 学 大 学 院 情 報 学 環 教 授 社 会 科 学 研 究 所 ( 兼 務 ) 田 中 雅 子 堀 田 聰 子 久 志 実 公 益 社 団 法 人 日 本 介 護 福 祉 士 会 名 誉 会 長 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 人 材 育 成 部 門 研 究 員 公 益 財 団 法 人 介 護 労 働 安 定 センター 理 事 長 諮 問 委 員 会 メンバ- 松 下 洋 三 松 本 敦 三 根 浩 一 郎 葛 西 裕 之 香 取 幹 一 般 社 団 法 人 全 国 介 護 事 業 者 協 議 会 理 事 公 益 社 団 法 人 全 国 老 人 福 祉 施 設 協 議 会 副 会 長 公 益 社 団 法 人 全 国 老 人 保 健 施 設 協 会 副 会 長 一 般 社 団 法 人 全 国 特 定 施 設 事 業 者 協 議 会 理 事 一 般 社 団 法 人 日 本 在 宅 介 護 協 会 常 任 理 事 労 務 委 員 会 委 員 ( 公 益 財 団 法 人 ) 介 護 労 働 安 定 センターの 概 要 公 益 財 団 法 人 介 護 労 働 安 定 センターは 介 護 労 働 の 総 合 的 支 援 機 関 として 平 成 4 年 4 月 に 設 立 さ れ 同 年 7 月 に 労 働 大 臣 ( 現 厚 生 労 働 大 臣 )から 介 護 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 にもとづく 指 定 法 人 として 指 定 された 公 益 法 人 です 当 センターでは 介 護 労 働 者 の 福 祉 の 増 進 と 魅 力 ある 職 場 づくりをめざして 雇 用 管 理 の 改 善 能 力 の 開 発 向 上 及 び 介 護 労 働 者 の 適 正 な 需 給 調 整 のための 援 助 などを 通 じて 介 護 労 働 の 重 要 性 の 認 識 と 介 護 労 働 者 の 意 識 の 向 上 を 醸 成 するなど 介 護 労 働 に 対 するさまざまな 支 援 事 業 を 実 施 しています 11