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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

●幼児教育振興法案

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

スライド 1

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

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25 年 度 アクションプラン 補 助 制 度 目 標 定 住 人 口 :198 人 増 1 九 州 大 学 学 生 への 電 動 バイクレンタル 事 業 学 研 都 市 づくり 課 進 学 糸 島 市 内 に 居 住 する 九 州 大 学 の 学 生 に 民 間 業 者 と 連 携 し て 電 動

18 国立高等専門学校機構

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容


m07 北見工業大学 様式①

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

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公表表紙

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

目次

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

学校安全の推進に関する計画の取組事例

資料2 利用者負担(保育費用)

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

道 内 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 現 状 に つ い て は 契 約 金 額 に お い て は 請 負 契 約 で は 減 少 し た も の の シ ル バ ー 派 遣 事 業 の 大 幅 な 伸 び に よ り 5 年 ぶ り に 前 年 実 績 を 上 回 っ た が 会

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

 

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

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Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

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1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

16 日本学生支援機構

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

1

「一時預かり事業の実態について」の一部改正について

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

Taro-iryouhoken

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

財政再計算結果_色変更.indd

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

Microsoft Word - 概要版_130325_3

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

1 支 給 認 定 新 制 度 では 幼 稚 園 ( 新 制 度 に 移 行 する 幼 稚 園 のことで 以 下 同 じ) を 利 用 する 場 合 には お 住 まいの 市 町 村 から 支 給 認 定 証 の 交 付 を 受 ける 必 要 があります 認 定 の 区 分 は 年 齢 や 保 育

別紙3

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

第3節 重点的な取り組み

第 2 部 各 論 1 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 及 び 健 康 課 題 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 から, 柏 市 の 健 康 課 題 を 抽 出 します 柏 市 の 現 状 データ 疾 病 の 指 摘 状 況 再 掲 図 4 成 人 の 疾 病 の 指 摘

(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

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2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

Transcription:

第 3 次 元 気 な 福 井 の 健 康 づくり 応 援 計 画 平 成 25 年 3 月 福 井 県

目 次 第 1 章 本 計 画 のポイント ポイント( 趣 旨 基 本 方 針 目 標 ) 1 1 第 3 次 計 画 策 定 の 趣 旨 < 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 を 目 指 して> 2 計 画 の 全 体 目 標 および 基 本 方 針 Ⅰ 子 どもから 高 齢 者 までの 生 涯 を 通 じた 健 康 づくり Ⅱ 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 Ⅲ 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり Ⅳ さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり 第 2 章 福 井 県 の 現 状 31 1 福 井 県 の 将 来 の 人 口 推 計 2 平 均 寿 命 および 健 康 寿 命 3 疾 病 の 動 向 4 特 定 健 診 結 果 の 動 向 第 3 章 今 後 の 健 康 づくり 対 策 44 1 ふくい 健 幸 美 食 による 食 生 活 の 改 善 2 運 動 3 生 活 習 慣 病 等 の 予 防 (1)たばこ 対 策 (2) 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 の 推 進 (3) 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 予 防 (4) 歯 科 保 健 対 策 (5) 子 どもの 目 の 健 康 プロジェクトによる 近 視 予 防 の 推 進 (6)こころの 健 康 4 わがまち 健 康 づくりプロジェクトの 推 進 による 市 町 の 健 康 づくり 支 援 第 4 章 関 係 者 との 連 携 役 割 92 1 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり 2 さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり 3 行 政 の 役 割 コラム 98 参 考 資 料 108 第 1 章 本 計 画 のポイント( 趣 旨 基 本 方 針 目 標 )は 第 3 次 元 気 な 福 井 の 健 康 づく り 応 援 計 画 の 概 要 版 を 兼 ねています

第 1 章 本 計 画 のポイント ポイント( 趣 旨 基 本 方 針 目 標 ) 1 第 3 次 計 画 策 定 の 趣 旨 < 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 を 目 指 して> ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 第 2 次 計 画 では 要 介 護 度 を 用 いた 健 康 寿 命 ( 男 性 3 位 女 性 4 位 )は 延 伸 し 全 国 トップクラスの 健 康 長 寿 県 脂 肪 エネルギー 比 率 の 増 加 運 動 量 の 減 少 メタボリックシンドローム 該 当 者 の 増 加 など 生 活 習 慣 病 のリスクが 上 昇 し 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 が 課 題 ( 今 後 の 方 針 ) 県 民 が 自 ら 健 康 づくりに 取 り 組 むことにより 若 い 世 代 から 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 を 図 り 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 を 目 指 す 県 は 健 康 づくりの 担 い 手 である 市 町 ごとに 健 康 度 の 分 析 を 行 い 市 町 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくりを 支 援 (1)これまでの 対 策 の 評 価 元 気 な 福 井 の 健 康 づくり 応 援 計 画 は 健 康 増 進 法 ( 平 成 14 年 法 律 第 103 号 )に 基 づき 国 が 定 める 国 民 の 健 康 の 増 進 の 総 合 的 な 推 進 を 図 るための 基 本 的 な 方 針 ( 健 康 日 本 21)を 勘 案 して 県 民 の 健 康 づくりを 推 進 する ために 策 定 するものです 本 県 の 計 画 の 特 徴 は 第 1 次 計 画 が 開 始 する 平 成 16 年 度 から 平 均 寿 命 だけではなく 健 康 寿 命 の 延 伸 を 基 本 的 な 目 標 に 位 置 付 けたことです 全 国 で 健 康 寿 命 の 計 算 方 法 が 統 一 されていなかったことから 県 は 独 自 に 要 介 護 度 のデータを 用 いて 健 康 寿 命 を 算 出 し 評 価 を 行 っています 1 本 県 の 健 康 寿 命 は 平 成 22 年 で 男 性 は 79.02 年 ( 全 国 3 位 ) 女 性 は 83.83 年 ( 全 国 4 位 )です また 本 県 の 平 均 寿 命 は 平 成 22 年 で 男 性 は 80.47 年 ( 全 国 3 位 ) 女 性 は 86.94 年 ( 全 国 7 位 )であり 男 性 は 初 めて 80 代 に 達 するなど 全 国 トップクラスの 健 康 長 寿 県 となっています - 1 -

平 成 12 年 平 成 17 年 平 成 22 年 平 均 寿 命 男 性 78.55 2 位 79.47 4 位 80.47 3 位 ( 年 ) 女 性 85.39 2 位 86.25 11 位 86.94 7 位 ( 出 典 : 都 道 府 県 別 生 命 表 ) 平 成 17 年 平 成 18 年 平 成 19 年 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 健 康 寿 命 男 性 77.8 77.9 77.9 78.0 78.2 79.02 3 位 ( 年 ) 女 性 83.0 82.8 82.9 83.0 83.1 83.83 4 位 県 の 計 算 方 法 に 基 づく( 平 均 寿 命 - 要 介 護 2 以 上 の 期 間 の 平 均 ) 平 成 22 年 は 国 の 研 究 班 が 介 護 度 を 用 いて 試 算 した 健 康 寿 命 本 県 の 喫 煙 率 は 平 成 23 年 で 男 性 は 29.0%( 全 国 :32.4%) 女 性 は 3.5% ( 全 国 :9.7%)であり 平 成 24 年 度 の 目 標 ( 男 性 32% 以 下 女 性 4% 以 下 ) を 達 成 しました 本 県 の 食 生 活 は 食 塩 と 野 菜 の 摂 取 量 は 改 善 傾 向 にありますが 脂 肪 エネ ルギー 比 率 が 増 加 しています 運 動 習 慣 については 全 国 では 改 善 傾 向 で あるものの 本 県 の 運 動 習 慣 がある 者 の 割 合 や1 日 当 たりの 平 均 歩 数 は 減 少 しています また 本 県 のメタボリックシンドロームに 該 当 する 者 の 割 合 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 で 生 活 習 慣 病 を 発 症 するリスクが 高 くなって おり 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 が 課 題 となっています 平 成 20 年 度 から 生 活 習 慣 病 の 発 症 リスクを 早 期 に 発 見 し 重 症 化 を 予 防 するため 医 療 保 険 者 が 主 体 となって 40~74 歳 を 対 象 に メタボリッ クシンドロームに 着 目 した 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 を 実 施 しています 特 定 健 診 の 導 入 により 県 民 に 対 してメタボリックシンドロームの 概 念 が 普 及 しましたが 本 県 の 特 定 健 診 の 受 診 率 は 平 成 22 年 度 は 40.4%( 全 国 : 43.2%)となっており 平 成 24 年 度 の 達 成 目 標 である 70%を 達 成 できない 見 込 みです さらなる 健 康 長 寿 を 目 指 していくためには 要 介 護 の 原 因 となる 脳 卒 中 や 心 臓 病 などの 生 活 習 慣 病 の 発 症 を 予 防 することが 必 要 です そのため 子 どもから 高 齢 者 まですべての 世 代 で 食 生 活 や 運 動 習 慣 を 改 善 し 対 象 とな るすべての 県 民 が 特 定 健 診 を 受 診 して 生 活 習 慣 病 の 早 期 発 見 につなげるこ とにより 健 康 づくりを 進 めていく 必 要 があります - 2 -

(2) 今 後 の 計 画 の 方 向 性 本 県 は 平 成 11 年 をピークに 人 口 減 少 社 会 に 突 入 しており 平 成 24 年 時 点 の 推 計 人 口 は 79.9 万 人 で 県 内 人 口 は 80 万 人 を 切 る 状 況 となっています いわゆる 団 塊 の 世 代 の 方 々が 平 成 27 年 には 65 歳 以 上 平 成 37 年 には 75 歳 以 上 となることから 今 後 10 年 間 で 加 速 度 的 に 高 齢 化 が 進 展 します 本 県 の 高 齢 化 率 ( 人 口 に 占 める 65 歳 以 上 の 高 齢 者 の 割 合 )は 平 成 22 年 で 25.2%( 全 国 :23.0%)です 10 年 後 の 平 成 32 年 には 65 歳 以 上 の 高 齢 者 が 3.1 万 人 増 加 し 15 歳 未 満 の 年 少 人 口 が 2.1 万 人 減 少 し 高 齢 化 率 は 30% へ 上 昇 する 見 込 みです 今 後 健 康 寿 命 をさらに 伸 ばしていくためには 要 介 護 とならない 期 間 を 長 くしていく 必 要 があります 高 齢 化 が 進 展 する 中 で 元 気 な 高 齢 者 で あるアクティブ シニア 世 代 ができるだけ 現 状 の 身 体 機 能 を 維 持 し 加 齢 に よる 虚 弱 化 の 進 行 や 生 活 機 能 の 低 下 を 防 ぎ 社 会 貢 献 層 として 活 躍 するこ とが 重 要 となります そのため 高 齢 者 の 健 康 づくりに 関 しては 健 康 増 進 部 局 と 介 護 保 険 部 局 が 一 層 連 携 して 取 り 組 む 必 要 があります また 若 者 働 く 世 代 に 対 しては 適 切 な 食 生 活 運 動 習 慣 禁 煙 など の 生 活 習 慣 の 定 着 を 図 るとともに 特 に 子 ども 学 生 世 代 から 自 分 自 身 で 健 康 管 理 ができる 能 力 を 身 に 付 けることも 必 要 です 子 ども 学 生 世 代 に は 児 童 福 祉 部 局 や 教 育 庁 とも 連 携 して 取 り 組 む 必 要 があります 第 3 次 計 画 ( 平 成 25~29 年 度 )では 県 民 が 自 ら 健 康 づくりに 取 り 組 む ことを 支 援 し 子 どもから 高 齢 者 までの 各 世 代 が 食 生 活 や 運 動 習 慣 などの 生 活 習 慣 の 改 善 を 図 り 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 を 基 本 目 標 とします また 生 活 習 慣 および 社 会 環 境 の 改 善 を 通 じて 子 どもから 高 齢 者 まで のすべての 県 民 が 共 に 支 え 合 いながら 希 望 や 生 きがいを 持 ち ライフステ ージに 応 じて 健 やかで 心 豊 かに 生 活 できる 活 力 ある 社 会 を 実 現 するため 子 どもから 高 齢 者 までの 生 涯 を 通 じた 健 康 づくり 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり の4つを 基 本 方 針 として 対 策 を 進 めます 県 は 健 康 づくりの 担 い 手 である 市 町 ごとに 健 康 度 の 分 析 を 行 い PD CAサイクル 2 による 市 町 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくりを 支 援 します 県 お よび 市 町 県 民 医 療 機 関 その 他 健 康 づくり 関 係 団 体 が 一 体 となって 健 康 づくり 対 策 に 取 り 組 み 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 を 目 指 して 健 康 長 寿 ふくい を 実 現 します 1 平 成 24 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 による 健 康 寿 命 における 将 来 予 測 と 生 活 習 慣 病 対 策 の 費 用 対 効 果 に 関 する 研 究 2 Plan( 計 画 ) Do( 実 行 ) Check( 評 価 ) Act( 改 善 )の4 段 階 を 繰 り 返 す ことによって 業 務 を 継 続 的 に 改 善 する 方 法 - 3 -

2 計 画 の 全 体 目 標 および 基 本 方 針 (1) 全 体 目 標 健 康 長 寿 日 本 一 に 向 けて 健 康 寿 命 のさらなる 延 伸 高 齢 になっても 介 護 を 必 要 とせず いつまでも 住 み 慣 れた 地 域 で 生 活 がで きるよう 子 どもから 高 齢 者 までの 各 世 代 の 健 康 づくりを 通 じて 健 康 寿 命 の さらなる 延 伸 を 目 指 します (2) 基 本 方 針 生 活 習 慣 および 社 会 環 境 の 改 善 を 通 じて 子 どもから 高 齢 者 まですべての 県 民 が 共 に 支 え 合 いながら 希 望 や 生 きがいを 持 ち ライフステージに 応 じて 健 やかで 心 豊 かに 生 活 できる 活 力 ある 社 会 を 実 現 するため 基 本 方 針 を 定 め ます また 健 康 づくりの 担 い 手 である 市 町 ごとの 健 康 度 を 分 析 し 市 町 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくりを 行 います 全 体 目 標 を 達 成 するための 基 本 方 針 Ⅰ 子 どもから 高 齢 者 までの 生 涯 を 通 じた 健 康 づくり 生 活 習 慣 病 を 予 防 するため できるだけ 早 い 時 期 から 健 康 な 生 活 習 慣 づ くりを 推 進 します また 子 どもから 高 齢 者 まで 各 世 代 に 応 じた 心 身 機 能 の 維 持 および 向 上 を 目 指 し 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 を 中 心 とした 健 康 づくりを 推 進 しま す Ⅱ 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 のほか 第 2 次 福 井 県 がん 対 策 推 進 計 画 と 連 携 して がん 予 防 やたばこ 対 策 を 推 進 します また 高 血 圧 や 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 を 予 防 するため 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 糖 尿 病 や 慢 性 腎 臓 病 の 重 症 化 による 透 析 導 入 の 予 防 歯 科 保 健 8020 運 動 笑 いを 活 用 した 健 康 づくりなどを 推 進 します - 4 -

Ⅲ 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり 県 は 健 康 的 な 食 生 活 を 推 進 するため 飲 食 店 等 でヘルシーなメニュ ーである ふくい 健 幸 美 食 の 提 供 を 推 進 しています また 運 動 習 慣 の 確 立 を 支 援 するため 民 間 企 業 が 運 営 するサイトを 使 って 歩 数 の 管 理 を 行 う みんなで 歩 こう project を 推 進 し 県 民 が 健 康 づくりに 参 加 し やすい 社 会 環 境 を 推 進 します 今 後 も 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくりを 支 援 するため 平 成 30 年 の 福 井 しあわせ 元 気 国 体 に 向 けた 1 県 民 1スポーツ 運 動 と 連 携 し 社 会 環 境 づくりを 推 進 します Ⅳ さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり 家 庭 学 校 地 域 職 場 など 社 会 全 体 で 個 人 の 健 康 を 守 る 環 境 づく りが 重 要 です 行 政 機 関 のみならず 県 民 の 健 康 づくりを 支 援 する 企 業 や 民 間 団 体 等 の 積 極 的 な 参 加 協 力 を 得 て 社 会 全 体 で 健 康 づくりを 推 進 します - 5 -

Ⅰ 子 どもから 高 齢 者 までの 生 涯 を 通 じた 健 康 づくり 1 子 どもの 健 康 づくり ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 近 視 の 割 合 は 全 国 に 比 べて 高 く 目 に 負 担 のかからない 生 活 習 慣 や 環 境 づくりが 課 題 むし 歯 の 割 合 は 3 歳 児 は 全 国 と 同 様 に 改 善 傾 向 小 中 学 生 は 改 善 傾 向 にあるが 全 国 と 比 較 してむし 歯 の 割 合 が 極 めて 高 い ( 今 後 の 方 針 ) 子 どもの 目 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 や 環 境 づくりを 進 めるため 子 どもの 目 の 健 康 プロジェクト 推 進 会 議 での 近 視 予 防 対 策 の 検 討 や 学 校 での 正 しい 姿 勢 の 指 導 野 外 で 遠 くを 見 る 活 動 等 を 実 施 早 い 時 期 からむし 歯 予 防 の 習 慣 を 確 立 するため 歯 磨 き 指 導 を 徹 底 するとともに むし 歯 予 防 に 効 果 のあるフッ 化 物 洗 口 を 積 極 的 に 保 育 園 児 幼 稚 園 児 に 対 して 導 入 早 い 時 期 から 保 護 者 に 対 して 子 どもの 目 や 歯 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 の 指 導 を 行 い 母 子 健 康 手 帳 と 一 緒 に 参 照 できるよう 情 報 提 供 ( 現 状 と 課 題 ) 子 どもの 体 力 日 本 一 本 県 の 児 童 生 徒 の 体 力 は 平 成 20 年 度 以 降 毎 回 トップレベルの 成 績 を 上 げており 平 成 22 年 は 調 査 対 象 の 小 学 5 年 生 中 学 2 年 生 の 男 女 すべてが 全 国 1 位 1 となるなど 本 県 の 子 どもの 体 力 は 安 定 して 極 め て 高 いレベルにあります 体 力 づくりに 関 しては スポーツ 少 年 団 の 加 入 率 や 地 域 のスポーツ 行 事 への 参 加 割 合 が 小 学 5 年 生 の 男 子 で7 割 を 超 える 1 など 学 校 や 家 庭 だけではなく 地 域 全 体 で 子 どもの 体 力 を 育 む 環 境 が 整 っています また 生 活 習 慣 については 朝 食 を 毎 日 食 べる 児 童 生 徒 の 割 合 が 小 学 6 年 生 で 89.4%( 全 国 :89.0%) 中 学 3 年 生 で 87.7%( 全 国 83.5%) 2 であり 適 切 な 生 活 習 慣 が 優 秀 な 体 力 につながっているものと 考 えら れます - 6 -

子 どもの 目 本 県 の 近 視 ( 裸 眼 視 力 1.0 未 満 )の 割 合 は 平 成 23 年 の 小 学 生 で 33.8% ( 全 国 :29.9%)で 全 国 40 位 中 学 生 で 61.3%( 全 国 :51.6%)で 全 国 34 位 であり 全 国 に 比 べ 近 視 の 割 合 が 高 い 状 況 です 3 近 視 は 遺 伝 ( 親 が 近 視 である 事 ) 読 書 テレビゲームなどの 近 業 ( 手 を 伸 ばした 範 囲 内 の 作 業 ) 明 るさなどの 環 境 要 因 により 進 行 し スポー 4 ツなどの 屋 外 活 動 により 抑 制 されるとの 報 告 があります 近 視 を 予 防 するには 目 に 負 担 のかからない 生 活 を 送 るために 正 しい 姿 勢 で 勉 強 や 読 書 をする 目 の 疲 労 を 防 ぐために テレビゲームなどは 40 分 以 上 続 けないようにする スタンドなどを 活 用 して 適 切 な 明 るさで 読 書 をすることなどが 重 要 です 5 本 県 は 健 康 福 祉 部 と 教 育 庁 が 連 携 して 福 井 県 子 どもの 目 の 健 康 プロ ジェクト 推 進 会 議 を 開 催 し 県 全 体 で 近 視 を 予 防 するための 環 境 づくり を 推 進 しています 平 成 24 年 度 は 児 童 生 徒 および 保 護 者 に 対 して 近 視 に 関 係 する 生 活 環 境 等 のアンケート 調 査 を 実 施 し 親 が 近 視 の 場 合 は 子 どもも 近 視 である 傾 向 があること 視 力 が 良 い 子 どもは 体 を 動 かす 日 数 が 多 い 傾 向 があることが 明 らかになりました また 3 歳 児 健 診 時 に 保 護 者 に 対 する 生 活 環 境 の 指 導 および 小 中 学 校 で 近 視 予 防 に 関 する 啓 発 などを 実 施 しています 家 庭 や 学 校 で 子 どもに 対 して 目 に 負 担 のかからない 生 活 習 慣 や 環 境 に ついて 継 続 的 に 指 導 啓 発 し 近 視 の 予 防 を 進 めていく 必 要 があります 子 どもの 歯 本 県 のむし 歯 ( 治 療 後 も 含 む )の 割 合 は 就 学 前 の3 歳 児 は 平 成 15 年 の 30.47%( 全 国 :31.34% 全 国 13 位 )から 平 成 23 年 は 20.45%( 全 国 :20.40% 全 国 14 位 )に 改 善 しており 全 国 と 同 様 に 改 善 傾 向 です 6 就 学 後 については 平 成 18 年 の 小 学 生 は 76.4%( 全 国 :67.8% 全 国 38 位 ) 中 学 生 は 66.9%( 全 国 :59.7% 全 国 32 位 )ですが 平 成 23 年 の 小 学 生 は 69.2%( 全 国 :57.2% 全 国 40 位 ) 中 学 生 は 58.6%( 全 国 :48.3% 全 国 36 位 )であり 改 善 傾 向 にありますが 全 国 と 比 較 し てむし 歯 の 割 合 が 極 めて 高 くなっています 3 本 県 のむし 歯 の 特 徴 として 就 学 後 にむし 歯 の 割 合 が 高 くなることから 就 学 前 に 歯 磨 き 指 導 を 徹 底 し 就 学 後 もその 歯 磨 き 習 慣 を 継 続 させること が 重 要 です フッ 化 物 の 利 用 は 歯 質 のむし 歯 抵 抗 性 ( 耐 酸 性 の 獲 得 結 晶 性 の 向 上 再 石 灰 化 の 促 進 )を 高 めて むし 歯 を 予 防 する 方 法 です フッ 化 物 応 用 の - 7 -

有 効 性 安 全 性 に 関 する 研 究 結 果 に 基 づき 専 門 機 関 であるWHO( 世 界 保 健 機 関 )やFDI( 世 界 歯 科 連 盟 )なども 利 用 を 推 奨 し 世 界 各 国 に 実 施 を 勧 告 しています また 健 康 日 本 21でも むし 歯 の 予 防 対 策 として フッ 化 物 応 用 法 を 推 奨 しており 日 本 で 市 販 されている 歯 磨 き 剤 の 88% にはフッ 化 物 が 配 合 されています 7 本 県 は 平 成 23 年 度 から 就 学 前 の 保 育 園 児 幼 稚 園 児 を 対 象 に 歯 磨 き 指 導 の 中 にフッ 化 物 洗 口 を 取 り 入 れていますが 3 歳 児 以 降 継 続 して フッ 化 物 洗 口 を 充 実 させるためには より 多 くの 児 童 保 護 者 施 設 関 係 者 の 理 解 が 必 要 です ( 方 針 ) 本 県 は 子 どもの 正 しい 生 活 習 慣 の 確 立 を 支 援 し 目 と 歯 の 健 康 を 守 るため 健 康 福 祉 部 と 教 育 庁 が 連 携 し 子 どもの 正 しい 姿 勢 目 の 健 康 にも 良 い 外 遊 びやむし 歯 になりにくい 食 べものを 推 奨 し 運 動 が 不 足 し がちな 冬 場 では 学 校 で 柔 軟 に 体 力 づくりに 取 り 組 むことにより 子 ど もの 健 康 づくりを 推 進 します 子 どもの 体 力 のさらなる 向 上 体 力 を 高 めるためには 日 ごろからの 運 動 習 慣 をつけることが 大 切 です 小 学 校 における 外 遊 びや 業 間 体 育 を 奨 励 し 運 動 好 きな 子 どもを 育 てます 小 中 学 校 におけるラジオ 体 操 の 実 施 を 推 進 するため 学 校 教 育 においてわかりやすく 正 しい 体 操 の 仕 方 を 指 導 し 子 どもたちがラ ジオ 体 操 を 実 施 する 機 会 を 設 けます 生 涯 にわたる 健 康 体 力 づくりのために 学 校 地 域 の 子 ども 会 さまざまな 関 係 者 の 協 力 を 得 て みんラジ(みんなでラジオ 体 操 ) ムーヴメント への 参 加 を 通 じて ラジオ 体 操 の 導 入 を 推 進 します 屋 外 での 授 業 機 会 等 の 増 加 学 校 では 天 気 にあわせ 特 に 冬 場 には 天 気 のいい 日 は 外 で 運 動 や 遊 びを 実 施 するなど 屋 外 で 体 を 動 かす 機 会 を 増 やします 目 に 優 しい 環 境 づくり 子 どもの 目 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 や 環 境 づくりを 進 めるた - 8 -

め 福 井 県 子 どもの 目 の 健 康 プロジェクト 推 進 会 議 で 具 体 的 な 近 視 予 防 のための 対 策 を 検 討 します また 健 診 時 に 幼 児 や 保 護 者 に 対 して 生 活 習 慣 や 環 境 に 関 する 指 導 学 校 で 正 しい 姿 勢 の 指 導 自 然 観 察 や 写 生 大 会 など 野 外 で 遠 くを 見 る 活 動 を 行 うなど 近 視 を 予 防 するための 環 境 づくりを 推 進 します フッ 化 物 洗 口 の 推 進 によるむし 歯 の 予 防 健 康 日 本 21においても エビデンスが 確 立 しているフッ 化 物 応 用 法 をむし 歯 予 防 法 として 推 奨 していることを 踏 まえ 引 き 続 き 就 学 前 の 保 育 園 児 幼 稚 園 児 を 対 象 に 歯 磨 き 指 導 の 一 環 としてフッ 化 物 洗 口 を 実 施 します 就 学 前 から 継 続 してフッ 化 物 洗 口 の 習 慣 を 定 着 させることにより 高 いむし 歯 予 防 の 効 果 を 得 ることができ 就 学 後 も 効 果 の 継 続 が 期 待 できます さらに 就 学 後 の 児 童 に 対 して 積 極 的 にフッ 化 物 洗 口 を 推 進 する ためには より 多 くの 児 童 保 護 者 施 設 関 係 者 の 理 解 が 必 要 です ので フッ 化 物 洗 口 に 関 する 正 しい 知 識 の 啓 発 を 推 進 します 適 切 な 間 食 の 推 進 甘 い 菓 子 を 控 えることはむし 歯 予 防 に 効 果 があります 県 は 福 井 県 栄 養 士 会 と 協 力 して 作 成 した 甘 すぎず 子 どもの 歯 の 形 成 に 必 要 な 栄 養 素 を 含 み 噛 み 応 えに 配 慮 した 間 食 レシピ および 健 康 に 良 い 飲 み 物 を 保 育 所 幼 稚 園 で 普 及 啓 発 します さらに 家 庭 でのおやつを 見 直 すきっかけとして 家 庭 での 間 食 レシピ の 活 用 を 推 進 します 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 の 指 導 を 強 化 子 どもの 健 康 づくりのためには 母 子 ともに 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 を 確 立 することが 重 要 です 妊 娠 時 は 生 まれてくる 子 ど もの 健 康 に 関 して 一 番 関 心 が 高 い 時 期 でもあり 早 い 時 期 から 保 護 者 に 対 して 子 どもの 目 や 歯 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 の 指 導 を 行 い 母 子 健 康 手 帳 と 一 緒 に 参 照 できるよう 情 報 提 供 します また 子 どもに 対 しても 自 分 の 体 を 大 切 にし 健 康 を 守 る 意 識 を 持 ち 適 切 な 生 活 習 慣 を 持 てるような 取 組 みを 教 育 庁 と 連 携 して 行 います - 9 -

子 どもの 望 ましい 食 習 慣 の 形 成 子 どもの 頃 から 望 ましい 食 習 慣 を 身 につけさせるため 保 育 所 学 校 等 と 連 携 して 朝 食 欠 食 率 の 低 下 バランスのとれた 食 事 の 摂 取 薄 味 の 定 着 化 などを 推 進 し 何 をどれだけ 食 べたらよいかが 分 かる 子 ども を 育 成 します 1 平 成 22 年 度 全 国 体 力 運 動 能 力 運 動 習 慣 等 調 査 2 平 成 22 年 度 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 3 平 成 23 年 学 校 保 健 統 計 調 査 4 学 校 近 視 の 現 況 に 関 する 2010 年 度 アンケート 調 査 報 告 ( 公 益 社 団 法 人 日 本 眼 科 医 会 ) 5 公 益 社 団 法 人 日 本 眼 科 医 会 のホームページ 6 厚 生 労 働 省 歯 科 健 康 診 査 実 施 状 況 調 査 7 厚 生 労 働 省 e ヘルスネット - 10 -

2 若 者 働 く 世 代 の 健 康 づくり ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 食 塩 および 野 菜 の 摂 取 量 は 改 善 傾 向 脂 肪 エネルギー 比 率 は 全 国 と 同 様 に 増 加 し 食 事 のバランスが 課 題 運 動 習 慣 および 歩 数 は 減 少 傾 向 冬 場 を 含 めた 運 動 環 境 の 確 保 が 課 題 ( 今 後 の 方 針 ) 本 県 は 共 働 き 率 が 高 く 家 庭 の 食 事 に 多 くの 惣 菜 を 取 り 入 れているこ とから( 消 費 金 額 が 全 国 1 位 ) ふくい 健 幸 美 食 を 拡 大 し スーパ ー 等 でヘルシーな 惣 菜 の 提 供 や 家 庭 料 理 に 健 康 メニューを 導 入 現 在 よりも 10 分 以 上 の 身 体 活 動 を 増 やすため ウオーキング 等 の 運 動 を 行 うための 環 境 を 整 備 冬 場 の 運 動 として 室 内 でもできるラジオ 体 操 や 日 常 生 活 で 運 動 不 足 を 補 う 方 法 を 導 入 ( 例 : 屋 内 の 掃 除 20 分 子 どもと 遊 ぶ 15 分 雪 かき 10 分 など) ( 現 状 と 課 題 ) 栄 養 食 生 活 これまで 高 血 圧 や 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 を 予 防 するため 低 塩 分 で 低 カロリーな 料 理 を 普 及 させることにより 食 塩 や 野 菜 の 摂 取 量 を 改 善 し バランスの 良 い 食 生 活 を 推 進 してきました 平 成 14 年 度 から 健 康 に 配 慮 したヘルシーメニューを 提 供 する 安 心 して 外 食 ができる 飲 食 店 を 募 集 し 健 康 づくり 応 援 の 店 ( 平 成 24 年 度 で 約 370 店 舗 が 登 録 )として 県 民 の 健 康 づくりを 支 援 しています 平 成 23 年 度 から 野 菜 を 多 く 使 った 料 理 を 家 庭 に 普 及 させるため 福 井 県 食 生 活 改 善 推 進 員 連 絡 協 議 会 の 協 力 を 得 て 家 庭 で 調 理 できるレシ ピ(かんたんレシピ~GoGo 野 菜!~)を 作 成 し ホームページでの 紹 介 ( 平 成 24 年 度 までに 約 4.5 万 件 のアクセス) 地 域 の 料 理 教 室 ( 年 間 で 約 7,000 人 を 対 象 ) スーパー 等 での 試 食 会 ( 平 成 24 年 度 までに 約 6,000 人 を 対 象 )を 通 じて 啓 発 しました また 平 成 24 年 度 は ふくい 味 の 週 間 にあわせて 幸 福 度 日 本 一 である 福 井 県 の 食 材 を 使 用 し 低 カロリー 低 塩 分 で 野 菜 を 多 く 使 った ヘルシーなメニューを ふくい 健 幸 美 食 として 認 定 し 32 の 飲 食 店 等 - 11 -

で 提 供 することにより 地 域 ぐるみで 食 を 通 じた 健 康 づくりとふくいの 食 をアピールしました これまでの 評 価 として 食 塩 および 野 菜 の 摂 取 量 は 改 善 傾 向 にありま すが 依 然 として 目 標 量 には 達 していません 脂 肪 エネルギー 比 率 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 で エネルギー 源 を 脂 肪 から 摂 る 割 合 が 高 くなっ ており バランスの 良 い 食 生 活 が 今 後 の 課 題 となっています 食 塩 摂 取 量 野 菜 摂 取 量 脂 肪 エネルギー 比 率 ( 成 人 ) 食 塩 摂 取 量 野 菜 摂 取 量 脂 肪 エネル 平 成 18 年 平 成 23 年 男 性 福 井 県 12.4g 11.8g 全 国 12.2g 11.4g 女 性 福 井 県 10.8g 10.0g 全 国 10.5g 9.6g 福 井 県 296.3g 311.9g 全 国 303.4g 277.4g 福 井 県 23.1% 24.3% ギー 比 率 全 国 24.6% 25.5% ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 運 動 習 慣 これまで 適 切 な 運 動 習 慣 を 確 立 するため 室 内 でもできるラジオ 体 操 や 誰 でも 手 軽 に 行 えるウオーキングを 通 じて 運 動 習 慣 の 定 着 および 歩 数 の 増 加 に 取 り 組 んできました ラジオ 体 操 は 広 く 国 民 に 浸 透 しており 人 間 の 体 をまんべんなく 動 かすために 必 要 な 運 動 を 組 み 合 わせて 作 られています しかも 健 康 な 人 なら 負 荷 も 少 なく だれでも 手 軽 にできます 平 成 19 年 度 から 老 人 クラブ 自 治 会 事 業 所 などのグループ 単 位 で ラジオ 体 操 に 取 り 組 むため みんラジ(みんなでラジオ 体 操 )ムーヴ メント を 推 進 しています( 平 成 24 年 度 までに 約 400 団 体 約 2 万 人 が 登 録 ) また 平 成 22 年 度 から 職 場 の 仲 間 を 中 心 にグループ 単 位 でウオーキ ングに 取 り 組 むため みんなで 歩 こう project を 推 進 しています 平 成 24 年 度 からは 民 間 企 業 と 連 携 し カラダにいいこと 研 究 所 サイ トを 活 用 して インターネット 上 で 歩 数 の 記 録 を 可 能 とし イベント 参 加 部 門 個 人 部 門 チーム 部 門 を 設 けて 参 加 しやすい 環 境 を 整 備 し 1 万 人 以 上 が 参 加 しています - 12 -

これまでの 評 価 として 運 動 習 慣 者 の 割 合 は 全 国 では 改 善 傾 向 にあ りますが 本 県 の 運 動 習 慣 者 の 割 合 および 歩 数 は 減 少 傾 向 となっていま す 運 動 習 慣 が 減 っている 地 域 の 特 徴 として 公 共 交 通 機 関 が 発 達 して おらず 主 に 自 動 車 を 移 動 手 段 としている 地 域 や 降 雪 地 域 である 傾 向 があ り 冬 場 を 含 めた 運 動 環 境 の 確 保 が 課 題 となっています 運 動 習 慣 者 の 割 合 ( 成 人 ) 男 性 女 性 平 成 18 年 平 成 23 年 福 井 県 27.3% 25.5% 全 国 30.2% 35.0% 福 井 県 28.5% 21.8% 全 国 28.1% 29.2% ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 1 日 の 平 均 歩 数 ( 成 人 ) 男 性 女 性 平 成 18 年 平 成 23 年 福 井 県 6,978 歩 6,781 歩 全 国 7,413 歩 7,233 歩 福 井 県 6,463 歩 6,279 歩 全 国 6,590 歩 6,437 歩 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) メタボリックシンドローム 平 成 20 年 度 から 生 活 習 慣 病 の 発 症 リスクを 早 期 に 発 見 し 重 症 化 を 予 防 するため 医 療 保 険 者 が 主 体 となって 40~74 歳 を 対 象 にメタボリッ クシンドロームに 着 目 した 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 を 実 施 しています これまで 特 定 健 診 の 実 施 主 体 である 各 保 険 者 と 連 携 し 特 定 健 診 の 受 診 率 の 向 上 を 図 り メタボリックシンドロームおよび 肥 満 者 の 割 合 の 減 少 を 目 標 として 取 り 組 んできました メタボリックシンドロームに 該 当 する 者 の 割 合 は 全 国 平 均 より 低 い ものの 増 加 傾 向 にあり 肥 満 者 (BMIが 25.0 以 上 )の 割 合 もメタボリ ックシンドロームと 同 様 に 増 加 傾 向 であり 20 30 歳 代 男 性 の 肥 満 者 の 割 合 が 著 しく 増 加 しています - 13 -

メタボリックシンドローム 該 当 者 の 割 合 ( 成 人 ) 男 性 女 性 平 成 18 年 平 成 23 年 福 井 県 18.7% 24.5% 全 国 21.2% 27.9% 福 井 県 10.3% 12.0% 全 国 10.5% 11.8% ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) : 平 成 22 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 肥 満 者 の 割 合 ( 成 人 ) 男 性 女 性 平 成 18 年 平 成 23 年 福 井 県 27.9% 30.9% 全 国 29.7% 30.3% 福 井 県 21.5% 21.4% 全 国 21.4% 21.5% ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) ( 方 針 ) 生 活 習 慣 病 の 発 症 を 予 防 するためには 適 切 な 生 活 習 慣 が 重 要 ですが 特 に 食 生 活 は 地 域 や 家 庭 の 食 習 慣 とも 関 連 しており 個 人 で 改 善 するため には 大 きな 努 力 が 必 要 です 健 康 日 本 21では 個 人 の 健 康 は 家 庭 学 校 地 域 職 場 等 の 社 会 環 境 の 影 響 を 受 けることから 社 会 全 体 として 個 人 の 健 康 を 支 え 守 る 環 境 づくりに 努 めていくこと が 重 要 とされています 県 は すべての 県 民 が 健 康 づくりに 取 り 組 みやすい 環 境 を 整 備 すること により 食 生 活 や 運 動 習 慣 の 改 善 を 通 じた 健 康 づくりを 推 進 します 低 塩 分 で 野 菜 たっぷりな ふくい 健 幸 美 食 による 適 切 な 食 生 活 の 推 進 ヘルシーなメニューを 提 供 する 飲 食 店 等 の 拡 大 福 井 の 食 材 を 多 く 使 ったヘルシーなメニューを 毎 日 食 べられる 環 境 を 整 備 するため 市 町 の 協 力 も 得 ながら ふくい 健 幸 美 食 を 提 供 する 飲 食 店 を 拡 大 します また 社 員 食 堂 や 学 生 食 堂 において も 利 用 者 が 健 康 的 な 食 事 を 選 択 できる 環 境 を 整 えられるよう ふく い 健 幸 美 食 の 提 供 と 併 せて 栄 養 成 分 を 表 示 し おいしいふくい 食 べきり 運 動 として 適 量 を 食 べきることで 職 域 や 地 域 ぐるみで 食 を 通 じた 健 康 づくりを 推 進 します - 14 -

ヘルシーメニューなどの 提 供 や 栄 養 成 分 の 表 示 等 を 行 う 健 康 づ くり 応 援 の 店 については これまでの 取 組 みにより 登 録 数 は 増 加 したものの 県 民 の 利 用 や 認 知 が 十 分 でありません 今 後 は 県 民 に 分 かりやすく 周 知 する 方 法 や ふくい 健 幸 美 食 との 連 携 につい て 検 討 し 県 民 が 利 用 しやすい 環 境 づくりを 推 進 します ヘルシーな 惣 菜 等 の 提 供 本 県 は 共 働 き 率 が 高 く 平 成 21 年 の 全 国 消 費 実 態 調 査 によると 1 世 帯 当 たりの 惣 菜 の 消 費 金 額 が 全 国 1 位 ( 調 理 食 品 9,284 円 / 月 ) となっています また 平 成 21~23 年 家 計 調 査 では コロッケ カツレツ 天 ぷら フライ の 購 入 金 額 が 全 国 1 位 となってい ます 1 全 国 と 比 較 して 家 庭 の 食 事 に 多 くの 惣 菜 を 取 り 入 れてい ることが 脂 肪 エネルギー 比 率 の 上 昇 に 関 連 しているものと 考 えら れます 今 後 は 福 井 県 栄 養 士 会 や 食 品 事 業 者 などの 協 力 を 得 て ヘルシ ーな 惣 菜 を 提 供 するための 方 法 について 検 討 し スーパーなどでヘ ルシーな 惣 菜 を ふくい 健 幸 美 食 惣 菜 版 として 提 供 することや 容 易 に 栄 養 成 分 表 示 を 理 解 して 購 入 できるように 工 夫 することにより 忙 しい 家 庭 でも 簡 単 にヘルシーなメニューを 選 択 できる 環 境 づくり を 推 進 します 家 庭 で 作 れるヘルシーなメニューの 提 供 福 井 県 食 生 活 改 善 推 進 員 連 絡 協 議 会 の 協 力 を 得 て 平 成 23 年 度 に 作 成 した 野 菜 を 多 く 使 った 家 庭 で 調 理 できるレシピを 発 展 させ 主 食 主 菜 副 菜 をバランスよく 摂 ることができるヘルシーなメニューを 福 井 県 栄 養 士 会 と 連 携 して 開 発 し ふくい 健 幸 美 食 家 庭 版 とし て 提 供 します ふくい 健 幸 美 食 の 普 及 啓 発 ふくい 健 幸 美 食 を 広 めていくためには 飲 食 店 だけではなく 地 域 のさまざまな 関 係 者 が 協 力 して 健 康 づくりのきっかけを 作 る ことが 必 要 です 例 えば 健 康 づくりに 取 り 組 むスポーツクラブな どと 連 携 して 会 員 に ふくい 健 幸 美 食 を 食 べてもらう 機 会 を 提 供 することや 県 民 に 分 かりやすいロゴデザインを 開 発 し 周 知 するこ となど 民 間 企 業 と 連 携 した 啓 発 活 動 を 推 進 します - 15 -

みんなで 歩 こう project の 推 進 ウオーキングは 誰 でも 手 軽 に 行 える 運 動 であり 生 活 習 慣 病 や 認 知 症 の 予 防 身 体 機 能 の 維 持 などに 効 果 があります 多 くの 県 民 が 運 動 習 慣 を 確 立 するためのきっかけとなるよう みんなで 歩 こう project に 参 加 できる 機 会 を 増 やします 例 えば 健 診 の 結 果 により 健 康 維 持 のために 継 続 的 な 運 動 を 必 要 と する 人 や 高 血 圧 や 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 の 改 善 が 期 待 できる 患 者 に 対 して かかりつけ 医 などから みんなで 歩 こう project への 参 加 を 勧 めることや 市 町 や 関 係 団 体 の 協 力 を 得 て 地 域 の 住 民 が 参 加 する ウオーキングイベントの 開 催 を 増 やしていくことにより ウオーキン グに 取 り 組 みやすい 環 境 づくりを 推 進 し 参 加 者 の 増 加 を 図 ります みんラジ(みんなでラジオ 体 操 ) の 推 進 みんラジ 推 進 隊 の 募 集 に 当 たり 職 域 関 係 団 体 ( 商 工 会 議 所 商 工 会 等 )と 連 携 するとともに ラジオ 体 操 をまだ 実 施 していない 事 業 所 等 を 対 象 にインストラクターを 派 遣 し ラジオ 体 操 の 効 用 の 説 明 や 実 技 指 導 を 実 施 することで みんラジ 推 進 隊 への 登 録 につなげ ます 冬 場 にできる 運 動 の 推 進 国 の 健 康 づくりのための 運 動 指 針 2006 ( 以 下 エクササイズガ イド という )によると ラジオ 体 操 を 15 分 行 った 場 合 速 歩 15 分 と 同 じ 消 費 カロリーに 相 当 し 冬 場 にできる 運 動 として 室 内 でも できるラジオ 体 操 は 適 当 です みんなで 歩 こう project の 参 加 者 や 老 人 クラブなどの 関 係 団 体 を 通 じて 冬 場 にできる 運 動 としてラジ オ 体 操 を 推 進 します エクササイズガイドでは 通 勤 通 学 時 の 歩 行 や 家 事 など 日 常 生 活 の 中 で 活 動 量 を 増 やすことによる 生 活 習 慣 病 の 予 防 効 果 が 示 されて います 家 の 中 で 手 軽 にできる 日 常 生 活 での 活 動 ( 屋 内 の 掃 除 20 分 子 どもと 遊 ぶ 15 分 雪 かき 10 分 など)を 分 かりやすく 紹 介 することにより 冬 場 の 健 康 づくりを 支 援 します 1 家 計 調 査 ( 二 人 以 上 の 世 帯 ) 都 道 府 県 庁 所 在 地 および 政 令 指 定 都 市 別 ランキング ( 平 成 21~23 年 平 均 ) - 16 -

3 高 齢 世 代 の 健 康 づくり ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 本 県 の 高 齢 者 (65~74 歳 まで)の 元 気 生 活 率 ( 要 介 護 認 定 を 受 けてい ない 高 齢 者 の 割 合 )は 96.6%で 全 国 2 位 就 労 や 社 会 参 加 への 意 欲 が 高 く 高 齢 者 の 健 康 維 持 に 貢 献 一 人 暮 らしの 高 齢 者 の 割 合 が 増 加 しており 適 切 な 食 生 活 を 維 持 する ための 支 援 が 必 要 ( 今 後 の 方 針 ) 本 県 は 農 業 が 盛 んな 土 地 柄 であり 農 作 業 を 通 じて 健 康 づくりにつ ながる 仕 組 みづくりやボランティア 活 動 等 への 参 加 を 推 進 75 歳 以 上 の 高 齢 者 は 運 動 器 の 障 害 や 認 知 症 による 廃 用 症 候 群 や 栄 養 不 足 のリスクが 高 くなるため 高 齢 者 の 特 性 に 応 じた 適 切 な 運 動 食 生 活 を 支 援 ( 現 状 と 課 題 ) 本 県 の 人 口 は 平 成 11 年 をピークに 減 少 傾 向 にありますが いわゆる 団 塊 の 世 代 の 方 々が 平 成 27 年 には 65 歳 以 上 平 成 37 年 には 75 歳 以 上 と なることから 今 後 10 年 間 で 加 速 度 的 に 高 齢 化 が 進 展 します できる 限 り 介 護 が 必 要 な 状 態 にならないよう 健 康 づくりや 介 護 予 防 を 推 進 する 必 要 が あります 高 齢 者 の 自 立 度 には 個 人 差 があるものの 一 般 的 に 65 歳 では 自 立 度 の 低 下 はほとんど 見 られず 男 性 の 70% 女 性 の 90%の 方 は 75 歳 から 徐 々に 自 立 度 が 低 下 していきます 1 自 立 度 低 下 の 要 因 は 75 歳 までは 主 に 脳 梗 塞 など 生 活 習 慣 病 の 悪 化 が 原 因 となっており 75 歳 以 降 は 脳 血 管 疾 患 に 加 え 運 動 器 の 疾 患 や 認 知 症 による 廃 用 症 候 群 を 要 因 とするものが 多 くなっています 75 歳 までは 働 く 世 代 と 同 様 に 健 康 づくりに 取 り 組 むこ とにより 生 活 習 慣 病 の 発 症 を 予 防 し 自 立 度 を 維 持 することにより ア クティブ シニア 層 として 社 会 への 貢 献 が 期 待 されます また 75 歳 以 降 は ロコモティブシンドローム( 運 動 器 の 障 害 による 要 介 護 の 状 態 や 要 介 護 リスクの 高 い 状 態 )や 低 栄 養 等 による 廃 用 症 候 群 を 予 防 するため 骨 筋 力 の 低 下 を 防 ぐための 食 生 活 運 動 が 必 要 です 本 県 の 高 齢 者 の 元 気 生 活 率 ( 要 介 護 認 定 を 受 けていない 高 齢 者 の 割 合 ) は 平 成 23 年 4 月 末 時 点 で 65~74 歳 までの 高 齢 者 が96.6%で 全 国 2 位 - 17 -

75 歳 以 上 の 高 齢 者 が 72.1%で 全 国 12 位 となっています また 平 成 22 年 2 の 高 齢 者 の 就 業 割 合 は 22.2%で 全 国 13 位 平 成 23 年 の 高 齢 者 のボラン 3 ティアへ 参 加 する 者 の 割 合 は 26.5%で 全 国 15 位 であり 就 労 や 社 会 貢 献 への 意 欲 が 高 い 状 況 です 社 会 で 一 定 の 役 割 と 生 きがいを 持 って 生 活 し ていることが 高 齢 者 の 健 康 維 持 に 関 連 しているものと 考 えられます 本 県 は 全 国 に 比 べて 三 世 代 同 居 率 が 高 い 状 況 ( 平 成 22 年 度 で 17.6% 2 全 国 2 位 )ですが 一 人 暮 らしの 高 齢 者 の 割 合 が 増 加 傾 向 にあり( 平 成 22 年 度 で 10.6% 2 ) 適 切 な 食 生 活 を 維 持 することが 困 難 となる 高 齢 者 が 増 えていくことが 課 題 となっています ( 方 針 ) 高 齢 者 の 健 康 づくりについては 介 護 を 必 要 としない 期 間 をできるだけ 長 くして 健 康 寿 命 を 延 伸 するという 観 点 から 個 人 差 はありますが 原 則 として 自 立 度 が 低 下 していない 高 齢 者 に 対 しては 働 く 世 代 と 同 様 に 運 動 を 通 じた 健 康 づくりによる 生 活 習 慣 病 の 発 症 重 症 化 予 防 が 必 要 です また 自 立 度 が 低 下 してきた 高 齢 者 に 対 しては 廃 用 症 候 群 による 骨 筋 力 の 低 下 を 防 ぐための 取 組 みが 必 要 です 福 井 県 老 人 福 祉 計 画 および 福 井 県 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 ( 平 成 24 年 3 月 )と 連 携 高 齢 者 の 生 きがいづくりの 推 進 高 齢 者 の 健 康 を 維 持 するためには 社 会 で 一 定 の 役 割 と 生 きがいを 持 って 生 活 することが 重 要 です また 現 役 世 代 の 減 少 が 見 込 まれる 超 高 齢 化 社 会 における 新 たな 担 い 手 として 高 齢 者 の 持 つ 知 識 や 経 験 を 広 く 社 会 に 還 元 する 機 会 の 充 実 が 必 要 です 介 護 や 子 育 て 支 援 のた めに 活 動 するボランティアグループを 支 援 するなど 元 気 高 齢 者 のボ ランティア 活 動 への 参 加 を 促 進 します 高 齢 者 が 地 域 活 動 を 行 うための 知 識 や 技 能 を 習 得 できる 場 の 提 供 や 高 齢 者 の 地 域 活 動 に 関 する 情 報 の 提 供 を 強 化 し 高 齢 者 がリーダーと なる 地 域 活 動 などを 促 進 します 高 齢 者 の 学 習 意 欲 やニーズの 多 様 化 に 対 応 するため 公 民 館 など 身 近 な 施 設 で 学 習 講 座 を 開 講 して 参 加 者 の 増 加 を 図 るとともに 講 座 を 通 じた 仲 間 づくりや 成 果 を 発 表 する 場 の 提 供 などについて 市 町 や 老 人 クラブなどと 協 働 して 支 援 します - 18 -

高 齢 者 の 特 性 に 応 じた 健 康 づくり 自 立 した 高 齢 者 に 対 しては 働 く 世 代 と 同 様 に 適 切 な 食 生 活 やウオ ーキングなどを 通 じた 健 康 づくりにより 生 活 習 慣 病 の 発 症 重 症 化 予 防 を 推 進 します 本 県 では 農 業 が 盛 んな 土 地 柄 であり 新 たに 家 庭 菜 園 や 畑 づくり など 自 然 に 触 れる 農 業 に 取 り 組 もうとする 高 齢 者 に 対 し 地 域 農 業 支 援 員 が 技 術 指 導 にあたるなど 農 作 業 を 通 じて 健 康 づくりにつなが る 仕 組 みづくりを 推 進 します 運 動 器 の 機 能 を 維 持 するため エクササイズガイドを 活 用 し 高 齢 者 が 日 常 生 活 の 中 での 活 動 を 通 じた 身 体 活 動 を 実 践 できるよう わか りやすく 紹 介 します 75 歳 以 上 の 高 齢 者 または 自 立 度 が 低 下 してきた 高 齢 者 に 対 しては ロコモティブシンドロームを 予 防 するため ロコモーショントレーニ ングや みんなの 体 操 の 普 及 など 筋 力 の 維 持 につながる 取 組 みを 推 進 します また 低 栄 養 とならないよう 高 齢 期 に 不 足 しがちなタ ンパク 質 や 脂 質 を 十 分 に 摂 り 多 様 な 食 品 摂 取 に 留 意 するよう 適 切 な 運 動 と 食 のあり 方 を 普 及 啓 発 します 高 齢 者 世 帯 の 栄 養 の 改 善 高 齢 の 単 身 および 夫 婦 世 帯 では 家 族 による 日 常 的 なサポートが 困 難 であり 適 切 な 栄 養 状 態 を 保 つことが 困 難 な 場 合 もあります 地 域 の 絆 やつながりを 活 かした 支 え 合 いが 必 要 です 高 齢 期 の 栄 養 改 善 の ために 福 井 県 栄 養 士 会 が 運 営 する 福 井 県 栄 養 ケア ステーション 4 との 連 携 による 市 町 の 介 護 予 防 事 業 を 推 進 するとともに 地 域 の 交 流 サロンなど 高 齢 者 が 集 う 場 を 活 用 し 食 生 活 改 善 ボランティアの 協 力 を 得 て 適 切 な 食 生 活 の 普 及 啓 発 を 行 います 1 秋 山 弘 子 長 寿 時 代 の 科 学 と 社 会 の 構 想 科 学 岩 波 書 店, 2010 2 平 成 22 年 国 勢 調 査 3 平 成 23 年 社 会 生 活 基 本 調 査 4 福 井 県 栄 養 士 会 が 運 営 し 健 康 づくりに 関 して 身 近 で 専 門 的 な 支 援 相 談 を 行 う 拠 点 - 19 -

Ⅱ 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 平 成 20 年 度 から 開 始 した 生 活 習 慣 病 を 予 防 するための 特 定 健 診 の 受 診 率 は 平 成 22 年 度 は 40%( 全 国 は 43%)であり 平 成 24 年 度 までの 70% の 目 標 は 未 達 成 メタボリックシンドローム 該 当 者 や 糖 尿 病 の 者 の 割 合 は 全 国 より 低 いが 増 加 傾 向 ( 今 後 の 方 向 性 ) 地 域 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくり 対 策 を 進 めるため わがまち 健 康 づく り 推 進 プロジェクト ( 地 域 健 康 度 診 断 システム)で 市 町 ごとの 健 康 度 を 分 析 し 市 町 の 健 康 づくりを 支 援 糖 尿 病 や 腎 臓 病 の 重 症 化 を 防 ぎ 新 たな 透 析 を 予 防 するため 医 療 保 険 者 の 特 定 健 診 のデータを 活 用 し 医 療 機 関 へ 受 診 勧 奨 するシステムを 構 築 すべての 世 代 が 健 康 な 口 腔 を 保 持 し 質 の 高 い 生 活 の 実 現 を 支 援 する ため 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 関 する 法 律 の 理 念 に 基 づき 歯 科 口 腔 保 健 を 推 進 ( 現 状 と 課 題 ) 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 平 成 20 年 度 から 生 活 習 慣 病 の 発 症 リスクを 早 期 に 発 見 し 重 症 化 を 予 防 するため 医 療 保 険 者 が 主 体 となって 40~74 歳 を 対 象 に メタボ リックシンドロームに 着 目 した 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 を 実 施 していま す 特 定 健 診 の 導 入 により メタボリックシンドロームの 概 念 は 普 及 し ましたが 本 県 の 特 定 健 診 の 受 診 率 は 平 成 22 年 度 は 40.4%( 全 国 : 43.2%)となっており 平 成 24 年 度 の 達 成 目 標 である 70%を 達 成 できな い 見 込 みです 本 県 の 受 診 率 を 医 療 保 険 者 別 にみると 自 営 業 者 や 企 業 などを 退 職 し た 者 が 加 入 する 市 町 国 民 健 康 保 険 ( 以 下 市 町 国 保 という )の 受 診 率 は 27.3% 中 小 企 業 に 従 事 する 者 が 加 入 する 協 会 けんぽは 37.1%であ り 民 間 企 業 などに 勤 務 する 者 が 加 入 する 健 康 保 険 組 合 等 (63.6%)に 比 べて 受 診 率 は 低 い 状 況 です また 平 成 22 年 度 の 県 内 の 主 な 健 康 保 険 組 合 および 協 会 けんぽの 実 績 では 被 保 険 者 55.0%に 比 べて 被 扶 養 者 - 20 -

17.3%と 被 扶 養 者 の 受 診 率 が 低 い 状 況 であり パートで 働 いている 人 や 専 業 主 婦 の 方 に 対 して 特 定 健 診 を 周 知 し 受 診 の 機 会 を 確 保 すること が 必 要 です 受 診 しない 理 由 のうち 医 療 機 関 で 治 療 を 受 けているから 健 康 だ から という 理 由 が 多 く 症 状 が 出 る 前 に 発 見 するという 特 定 健 診 の 目 的 の 周 知 が 不 足 しています 特 定 保 健 指 導 を 終 了 した 者 の 割 合 は 平 成 22 年 度 で 15.6%( 全 国 : 13.1%)であり 平 成 24 年 度 の 達 成 目 標 である 45%を 達 成 できない 見 込 みです 特 定 保 健 指 導 を 実 施 するためには 医 師 保 健 師 管 理 栄 養 士 のいずれかの 資 格 を 持 つ 者 が 実 施 する 必 要 があり 特 定 保 健 指 導 を 行 う 人 材 の 確 保 が 課 題 となっています メタボリックシンドローム 等 メタボリックシンドロームなどの 該 当 者 の 割 合 は 地 域 によって 異 な りますが 県 全 体 ではメタボリックシンドロームに 該 当 する 者 の 割 合 や 血 糖 血 圧 脂 質 に 異 常 がある 者 の 割 合 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 とな っています 特 に 糖 尿 病 が 重 症 化 した 場 合 四 肢 の 切 断 視 力 障 害 を 始 め 腎 不 全 による 人 工 透 析 となる 場 合 があります 本 県 の 透 析 患 者 は 平 成 23 年 で 1,724 人 ( 人 口 千 人 当 たり 2.1 人 )であり 全 国 ( 人 口 千 人 当 たり 2.4 人 )と 比 較 しても 少 ない 状 況 ですが 糖 尿 病 患 者 の 増 加 に 比 例 して 今 後 透 析 患 者 が 増 加 する 可 能 性 があります 本 県 は すべての 市 町 国 保 の 特 定 健 診 に 血 清 クレアチニンの 測 定 を 独 自 に 追 加 しており 腎 機 能 を 評 価 するeGFR 値 を 算 出 することが 可 能 です 糖 尿 病 の 進 行 度 を 評 価 するHbA1c 値 egfr 値 尿 たんぱ く 値 を 参 考 に 糖 尿 病 と 慢 性 腎 臓 病 (CKD)を 早 期 に 発 見 し 必 要 に 応 じて 医 療 機 関 へ 受 診 勧 奨 することが 必 要 です 喫 煙 率 は 男 性 は 平 成 18 年 の 42.0%から 平 成 23 年 の 29.0%に 女 性 の 喫 煙 率 も 6.2%から 3.5%に 減 少 し 平 成 24 年 度 末 までの 目 標 ( 男 性 32.0% 女 性 4.0%)をそれぞれ 達 成 しています 年 齢 別 の 喫 煙 率 を 見 る と 男 性 の 30~50 歳 代 女 性 の 20~30 歳 代 は 目 標 を 達 成 できておらず 若 い 世 代 から 働 く 世 代 の 喫 煙 対 策 が 課 題 となっています 近 年 全 国 の 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD)の 死 亡 者 数 の 順 位 が9 位 となっており 新 たな 慢 性 疾 患 として 位 置 付 けられています COPD は 長 期 の 喫 煙 が 原 因 で 徐 々に 呼 吸 障 害 が 進 行 する 疾 患 です 今 後 は さらに 死 亡 者 数 が 増 加 すると 見 込 まれています 早 期 に 発 見 すれば 薬 物 - 21 -

などによる 治 療 が 可 能 ですが 認 知 度 が 十 分 ではなく 発 見 が 遅 れるこ とが 課 題 となっています 歯 科 これまで 生 涯 にわたる 歯 の 健 康 を 維 持 するため 80 歳 で 20 本 以 上 の 歯 を 保 持 することを 目 標 とした 運 動 8020(ハチマル ニイマル) 運 動 として 未 就 学 児 に 対 するフッ 化 物 洗 口 や 18 歳 以 上 を 対 象 とした 無 料 歯 科 健 診 などを 実 施 してきました 80 歳 (75~84 歳 )で 20 本 以 上 の 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 で 25.6%( 全 国 1 :24.3%)から 平 成 23 年 で 27.5%( 全 国 2 1 :29.4%)で 改 善 傾 向 ですが 女 性 は 平 成 18 年 で 30.1%( 全 国 : 22.0%)から 平 成 23 年 で 22.4%( 全 国 2 :24.9%)で 悪 化 傾 向 です 歯 科 健 診 を 受 けた 者 の 割 合 は 平 成 16 年 で 25.2%( 全 国 1 :32.2%) から 平 成 23 年 で 33.2%( 全 国 2 :34.1%)で 増 加 していますが 進 行 し た 歯 周 炎 を 有 する 者 の 割 合 (40 歳 以 上 )は 平 成 23 年 で 41.5%( 全 国 2 : 29.6%)であり 全 国 と 比 較 して 高 い 状 況 です 歯 周 病 は 糖 尿 病 に 合 併 することが 多 い 疾 患 であり 歯 周 疾 患 は 歯 の 喪 失 だけでなく 他 のさまざまな 疾 患 の 原 因 となります 歯 周 疾 患 を 予 防 することは 体 全 体 の 疾 患 を 予 防 する 上 で 重 要 となっています ( 方 針 ) 市 町 ごとの 健 康 度 分 析 の 実 施 メタボリックシンドロームや 高 血 圧 の 状 況 は 地 域 によって 異 なる ため 地 域 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくり 対 策 を 進 める 必 要 があります 本 県 は 東 京 大 学 との 共 同 研 究 事 業 であるジェロントロジー( 総 合 長 寿 学 )の 研 究 成 果 を 応 用 し 特 定 健 診 データと 医 療 費 レセプトデー タを 個 人 ベースで 接 合 したデータベースを 構 築 しました 平 成 24 年 度 から 市 町 ごとに 健 康 度 を 分 析 できるよう わがまち 健 康 づくり 推 進 プ ロジェクト ( 地 域 健 康 度 診 断 システム)において 定 期 的 に 市 町 の 担 当 者 を 対 象 に 研 修 会 を 実 施 しており 健 康 度 分 析 に 基 づき 市 町 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくりを 支 援 します 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 の 向 上 受 診 勧 奨 医 療 保 険 者 と 連 携 し 特 定 健 診 未 受 診 者 に 対 する 電 話 勧 奨 や 保 健 推 進 員 等 による 個 別 のアプローチなどにより 受 診 勧 奨 を 強 化 しま - 22 -

す 退 職 後 に 受 診 率 が 低 下 することから 社 会 保 険 から 国 保 に 切 り 替 わる 際 に 退 職 時 や 退 職 後 の 保 険 証 交 付 窓 口 での 説 明 郵 送 による 案 内 の 同 封 などにより 制 度 の 周 知 および 受 診 勧 奨 を 強 化 します 被 扶 養 者 の 受 診 率 の 向 上 を 図 るため 全 国 健 康 保 険 協 会 福 井 支 部 ( 以 下 協 会 けんぽ という ) 等 と 連 携 し 被 扶 養 者 に 対 する 電 話 や 文 書 等 による 受 診 勧 奨 や 受 診 券 の 発 行 などにより 受 診 勧 奨 を 強 化 します 市 町 福 井 県 医 師 会 と 連 携 し 主 治 医 から 患 者 に 対 して 特 定 健 診 受 診 等 の 必 要 性 の 啓 発 周 知 を 強 化 します 市 町 と 連 携 し 健 診 結 果 の 通 知 と 同 時 に 経 年 的 な 受 診 の 必 要 性 を 周 知 するなど 充 実 した 情 報 提 供 を 推 進 します 関 係 者 間 でのデータ 提 供 協 会 けんぽおよび 福 井 労 働 局 と 連 携 し 事 業 主 の 協 力 を 得 て 保 険 者 に 対 して 健 診 データを 提 供 することにより 受 診 率 の 向 上 を 図 ります 医 療 機 関 と 連 携 し 本 人 の 同 意 を 得 て 市 町 国 保 に 対 して 特 定 健 診 に 相 当 する 診 療 情 報 を 提 供 することにより 受 診 率 の 向 上 を 図 り ます 特 定 健 診 とがん 検 診 の 同 時 実 施 の 推 進 市 町 国 保 が 実 施 する 特 定 健 診 とがん 検 診 を 同 時 に 受 診 できるよう 総 合 健 診 化 を 進 めるため 特 定 健 診 とがん 検 診 の 受 診 券 統 一 化 を 推 進 します がん 検 診 予 約 システム の 活 用 パソコンや 携 帯 電 話 から 手 軽 にがん 検 診 を 予 約 できる がん 検 診 予 約 システム で 特 定 健 診 を 実 施 している 医 療 機 関 も 情 報 提 供 する ことにより 受 診 率 の 向 上 を 図 ります - 23 -

特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 の 向 上 市 町 の 保 健 センター 等 で 健 診 結 果 の 受 け 取 り 時 に 初 回 面 接 を 実 施 することや 訪 問 による 特 定 保 健 指 導 電 話 等 による 未 受 診 者 への 受 診 勧 奨 の 強 化 により 実 施 率 の 向 上 を 図 ります 福 井 県 栄 養 士 会 との 連 携 市 町 の 特 定 保 健 指 導 の 人 材 や 業 務 を 支 援 するため 福 井 県 栄 養 ケ ア ステーションの 活 用 を 図 ります 喫 煙 者 に 対 する 禁 煙 指 導 の 強 化 喫 煙 率 を 本 計 画 において 達 成 目 標 とする 12%にするためには 男 性 の 喫 煙 率 を 平 成 23 年 の 29.0%から 概 ね 20%まで 減 少 させる 必 要 が あり 特 に 喫 煙 率 の 高 い 働 く 世 代 の 禁 煙 対 策 を 推 進 します 国 が 改 定 を 予 定 している 標 準 的 な 健 診 保 健 指 導 プログラム を 踏 まえ 特 定 健 診 で 喫 煙 者 に 禁 煙 の 助 言 や 情 報 提 供 を 行 い 禁 煙 外 来 や 地 域 職 域 で 実 施 される 禁 煙 指 導 等 につなげていきます 大 学 入 学 や 入 社 をきっかけに 喫 煙 を 開 始 することのないよう 教 育 職 域 団 体 と 連 携 して たばこの 害 に 関 する 情 報 提 供 や 研 修 等 を 行 い 新 たな 喫 煙 者 の 増 加 を 防 ぎます 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 の 予 防 対 策 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 予 防 につ いては 地 域 連 携 クリティカルパスなどを 活 用 し 医 療 連 携 体 制 を 強 化 することにより 病 状 に 応 じた 適 切 な 医 療 の 提 供 体 制 を 推 進 します 詳 細 は 第 6 次 福 井 県 医 療 計 画 に 記 載 本 県 は 腎 臓 病 専 門 医 が 少 なく かかりつけ 医 と 専 門 医 の 連 携 体 制 がより 一 層 重 要 になることから 慢 性 腎 臓 病 (CKD)の 地 域 連 携 ク リティカルパスの 活 用 も 含 めた 医 療 連 携 体 制 について 検 討 し 新 たな 透 析 患 者 の 発 生 を 防 ぎます 糖 尿 病 が 重 症 化 して 糖 尿 病 性 腎 症 やCKDから 末 期 腎 不 全 となり 新 たな 透 析 患 者 が 発 生 することを 防 ぐことが 重 要 です 医 療 保 険 者 の 協 力 を 得 て 特 定 健 診 のデータからHbA1c 値 などを 活 用 し 医 療 - 24 -

機 関 へ 受 診 勧 奨 すべき 対 象 者 や 方 法 を 検 討 し 重 症 化 の 予 防 を 推 進 し ます 福 井 県 透 析 施 設 ネットワークの 協 力 を 得 て 市 町 ごとに 新 規 の 透 析 患 者 を 把 握 できるよう 県 独 自 の 腎 臓 病 登 録 を 開 始 し 新 たな 透 析 患 者 の 発 生 状 況 を 確 認 していくことにより 市 町 の 健 康 づくり 施 策 を 支 援 します 福 井 県 糖 尿 病 対 策 推 進 会 議 および 福 井 県 慢 性 腎 臓 病 対 策 協 議 会 の 協 力 を 得 て 特 に 特 定 健 診 で 保 健 指 導 や 医 療 機 関 の 受 診 が 必 要 な 人 に 対 して 糖 尿 病 やCKDの 予 防 に 関 する 啓 発 を 推 進 します また 福 井 県 たばこ 対 策 協 議 会 の 協 力 を 得 て たばこ 対 策 の 一 環 と して 県 民 に 対 してCOPDの 予 防 に 関 する 啓 発 を 推 進 します 歯 科 保 健 の 推 進 歯 科 口 腔 疾 患 は 人 の 一 生 に 関 わる 疾 患 で 新 生 児 小 児 から 高 齢 者 まで 予 防 治 療 管 理 が 必 要 となります すべての 世 代 が 健 康 な 口 腔 を 保 持 し 質 の 高 い 生 活 の 実 現 を 支 援 するため 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 関 する 法 律 の 理 念 および 基 本 的 事 項 に 基 づき 歯 科 口 腔 保 健 に 関 する 対 策 を 進 めます むし 歯 を 予 防 するためには できるだけ 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 を 確 立 することが 重 要 であり 妊 娠 時 や 乳 幼 児 健 診 時 に 保 護 者 や 子 どもに 対 して むし 歯 を 予 防 するための 生 活 習 慣 や 歯 磨 きに 関 する 指 導 を 強 化 します 高 齢 化 社 会 において 健 康 的 に 自 分 の 歯 で 食 事 を 継 続 できるために は 日 頃 からの 口 腔 ケアが 重 要 です 1 歳 6か 月 児 健 診 に 始 まるステ ージに 応 じた 歯 科 健 診 は 高 校 卒 業 と 同 時 に 継 続 性 がなくなるため 県 は 18 歳 以 上 を 対 象 とした 無 料 歯 科 健 診 を 実 施 してきました 引 き 続 き すべての 県 民 が 継 続 して 年 に1 回 は 歯 科 健 診 を 受 診 し 生 涯 健 康 な 口 腔 状 態 を 維 持 できる 体 制 を 推 進 します 歯 周 病 は 糖 尿 病 に 合 併 することが 多 い 疾 患 であり 歯 周 疾 患 は 歯 の 喪 失 だけでなく 他 のさまざまな 疾 患 の 原 因 となります 特 定 健 診 と 同 時 に 歯 科 健 診 を 受 診 できる 体 制 を 推 進 することにより 歯 周 疾 患 - 25 -

の 予 防 は 歯 だけでなく 体 全 体 の 疾 患 の 予 防 として 重 要 であること を 啓 発 します 1 全 国 データは 平 成 16 年 のデータを 用 いた 2 全 国 データは 平 成 21 年 のデータを 用 いた - 26 -

Ⅲ 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 県 民 が 自 ら 健 康 づくりに 取 り 組 むためには 健 康 づくりに 取 り 組 んで いない 層 に 対 する 積 極 的 なアプローチやきっかけが 必 要 ( 今 後 の 方 針 ) 対 象 者 のニーズや 関 心 の 高 い 時 期 にあわせた 普 及 啓 発 を 推 進 平 成 30 年 に 開 催 する 福 井 しあわせ 元 気 国 体 をきっかけに 1 県 民 1スポーツ 運 動 を 展 開 し 健 康 づくりを 実 践 する 県 民 を 増 やす ( 現 状 と 課 題 ) 県 民 が 自 ら 健 康 づくりに 取 り 組 むためには すべての 県 民 に 対 して 幅 広 く 啓 発 するだけではなく 健 康 づくりに 取 り 組 んでいない 層 に 対 する 積 極 的 なアプローチも 必 要 であり 健 康 づくり 活 動 へ 参 加 できない 原 因 を 検 討 し 効 果 的 な 勧 奨 を 行 う 必 要 があります 例 えば 健 康 に 関 する 認 識 が 不 足 している 場 合 と 意 欲 はあるが 環 境 や 時 間 の 制 約 が 原 因 である 場 合 では 働 きかけの 方 法 は 異 なるので 原 因 に 応 じた 普 及 啓 発 の 方 法 を 工 夫 する 必 要 があります また 健 康 日 本 21では 個 人 の 健 康 は 家 庭 学 校 地 域 職 場 等 の 社 会 環 境 の 影 響 を 受 けることから 社 会 全 体 として 個 人 の 健 康 を 支 え 守 る 環 境 づくりに 努 めていくこと が 重 要 とされています ( 方 針 ) ターゲットに 応 じたアプローチ 健 康 づくり 活 動 へ 参 加 できない 原 因 に 応 じた 啓 発 活 動 を 推 進 する 必 要 があります 本 県 の 場 合 共 働 き 世 帯 が 多 く 日 常 生 活 の 中 で 運 動 に 充 てられる 時 間 が 少 ないことから 日 常 生 活 での 活 動 量 を 増 やす ( 屋 内 の 掃 除 20 分 子 どもと 遊 ぶ 15 分 昼 休 みの 速 歩 15 分 など)ことで 健 康 づくり 対 策 とすること 企 業 と 連 携 して 特 定 健 診 の 対 象 となる 40 歳 の 時 点 で 健 康 づくりに 関 する 知 識 や 情 報 を 周 知 す ること 退 職 時 に 市 町 の 健 診 制 度 を 周 知 することなど さまざまな 機 会 をとらえ 対 象 者 のニーズや 関 心 の 高 い 時 期 にあわせた 指 導 啓 発 を 推 進 し 自 身 の 健 康 や 生 活 習 慣 を 考 えるきっかけを 提 供 します - 27 -

保 健 推 進 員 等 の 活 動 の 充 実 市 町 の 保 健 推 進 員 や 食 生 活 改 善 推 進 員 が 地 域 住 民 の 健 康 づくりを 推 進 する 担 い 手 として 積 極 的 に 活 動 する 必 要 があります これまでの 集 会 型 から 対 話 訪 問 型 のアプローチへシフトし 家 庭 の 主 婦 層 や 高 齢 者 世 帯 への 声 かけなど 地 域 に 密 着 した 健 康 づくりの 普 及 啓 発 活 動 を 行 うよう 市 町 と 連 携 して 活 動 内 容 の 充 実 を 図 り 健 康 づくりを 実 践 する 県 民 を 増 やします 健 康 づくりに 取 り 組 みやすい 環 境 の 整 備 県 は 健 康 的 な 食 生 活 を 推 進 するため 飲 食 店 等 でヘルシーなメニ ューである ふくい 健 幸 美 食 の 提 供 を 推 進 しています また 運 動 習 慣 の 確 立 を 支 援 するため 民 間 企 業 が 運 営 するサイトを 使 って 歩 数 の 管 理 を 行 う みんなで 歩 こう project を 推 進 し 県 民 が 健 康 づくり に 参 加 しやすい 社 会 環 境 を 推 進 します 1 県 民 1スポーツ 運 動 との 連 携 平 成 30 年 に 開 催 する 福 井 しあわせ 元 気 国 体 では 1 県 民 1スポ ーツ 運 動 を 展 開 し 県 民 スポーツ 祭 などのイベントを 活 用 したり 企 業 へ 出 向 いた 出 前 教 室 の 開 催 や 総 合 型 地 域 スポーツクラブなどで 気 軽 に 楽 しめる 軽 スポーツを 実 施 する 機 会 を 設 けたりすることで 県 民 へのスポーツの 振 興 に 取 り 組 みます - 28 -

Ⅳ さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり ポイント ( 現 状 と 課 題 ) 今 後 の 健 康 づくりは 行 政 だけではなく さまざまな 関 係 者 の 協 力 を 得 て 社 会 的 な 活 動 として 取 組 みを 進 めていくことが 必 要 ( 今 後 の 方 針 ) 社 会 全 体 で 健 康 づくりを 進 めていくため さまざまな 病 気 の 原 因 とな るたばこによる 受 動 喫 煙 の 防 止 策 を 飲 食 店 など 多 数 の 関 係 者 の 理 解 を 得 て 推 進 ( 現 状 と 課 題 ) これまで 各 健 康 福 祉 センターで 地 域 職 域 連 携 推 進 協 議 会 を 開 催 し 医 療 保 険 者 医 療 機 関 商 工 会 議 所 商 工 会 などの 職 域 関 係 者 が 各 地 域 の 健 康 課 題 を 解 決 するため 対 策 を 協 議 してきました 今 後 の 健 康 づくりは 行 政 だけではなく さまざまな 関 係 者 の 協 力 を 得 て 社 会 的 な 活 動 として 取 組 みを 進 めていく 必 要 があります 広 報 活 動 や ボランティア 活 動 など 各 関 係 者 が 少 しずつでも 活 動 に 協 力 し それが 合 わさって 社 会 全 体 へ 波 及 していくことが 期 待 されます マスコミ 企 業 ボランティア 団 体 などに 対 し 幅 広 く 積 極 的 に 地 域 職 域 連 携 推 進 協 議 会 への 参 加 を 働 きかけていく 必 要 があります ( 方 針 ) 社 会 全 体 での 健 康 づくりの 推 進 社 会 全 体 で 健 康 づくりを 進 めていくため マスコミ 企 業 ボラン ティア 団 体 など 幅 広 く 関 係 者 の 協 力 を 得 て がん 検 診 や 特 定 健 診 の 啓 発 を 促 進 します さまざまな 病 気 の 原 因 となる 受 動 喫 煙 を 防 止 するためには 行 政 に よる 一 律 的 な 規 制 ではなく 県 民 飲 食 店 職 場 など 多 数 の 関 係 者 の 理 解 を 得 ながら 進 める 必 要 があります 本 県 の 具 体 的 な 取 組 みを 進 め る 上 での 行 動 指 針 の 策 定 も 含 め 県 民 全 体 の 取 組 みとして 受 動 喫 煙 を 防 止 します 多 数 の 者 が 利 用 する 空 間 を 持 つ 施 設 では 禁 煙 分 煙 の 措 置 を 進 め - 29 -

ます 特 に 飲 食 店 については 禁 煙 分 煙 の 取 組 みを 分 かりやすく 表 示 することによって 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 強 化 します ふくい 健 幸 美 食 の 普 及 みんなで 歩 こう project の 参 加 み んラジ 推 進 隊 の 登 録 など 健 康 づくり 事 業 の 実 施 に 当 たっては 県 と 市 町 および 福 井 県 栄 養 士 会 や 福 井 県 ウオーキング 協 会 などの 関 係 団 体 さらにはマスコミや 企 業 ボランティア 団 体 の 協 力 も 得 ること で 県 全 体 への 浸 透 を 図 ります 県 や 企 業 等 が 定 期 的 に 健 康 づくりに 関 して 意 見 交 換 する 場 を 設 け 健 康 課 題 の 解 決 に 向 けての 役 割 分 担 を 明 確 化 することで それぞれが 主 体 的 に 健 康 づくり 活 動 を 実 践 することにつなげます - 30 -

第 2 章 福 井 県 の 現 状 1 福 井 県 の 将 来 の 人 口 推 計 本 県 は 平 成 11 年 をピークに 人 口 減 少 社 会 に 突 入 しており 平 成 24 年 時 点 の 推 計 人 口 は 79.9 万 人 で 県 内 人 口 は 80 万 人 を 切 る 状 況 となってい ます いわゆる 団 塊 の 世 代 の 方 々が 平 成 27 年 には 65 歳 以 上 平 成 37 年 には 75 歳 以 上 となることから 今 後 10 年 間 で 加 速 度 的 に 高 齢 化 が 進 展 します 本 県 の 高 齢 化 率 ( 人 口 に 占 める 65 歳 以 上 の 高 齢 者 の 割 合 )は 平 成 22 年 で 25.2%( 全 国 :23.0%)です 10 年 後 の 平 成 32 年 には 65 歳 以 上 の 高 齢 者 が 3.1 万 人 増 加 し 15 歳 未 満 の 年 少 人 口 が 2.1 万 人 減 少 し 高 齢 化 率 は 30%へ 上 昇 する 見 込 みです 1000 福 井 県 人 口 と 高 齢 化 率 の 推 移 ( 予 測 ) 35% ( 千 人 ) 800 600 400 22.6% 25.2% 23.0% 28.3% 26.8% 30.5% 29.1% 31.8% 30.3% 30% 25% 後 期 高 齢 者 人 口 前 期 高 齢 者 人 口 生 産 年 齢 人 口 年 少 人 口 高 齢 化 率 ( 福 井 県 ) 高 齢 化 率 ( 全 国 ) 200 20.5% 20.2% 20% 17.3% 0 H12 H17 H22 H27 H32 H37 15% ( 出 典 : 総 務 省 国 勢 調 査 ( 年 齢 階 層 別 の 集 計 にあたり 年 齢 不 詳 の 数 は 除 く) 福 井 県 福 井 県 の 人 口 と 世 帯 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 都 道 府 県 の 将 来 推 計 人 口 ) - 31 -

本 県 の 65 歳 以 上 の 高 齢 者 に 占 める 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 の 割 合 は 平 成 17 年 に 50%を 超 え その 後 も 上 昇 が 続 いています 平 成 22 年 では 53.5%となっており 全 国 平 均 より 10 年 以 上 高 齢 化 が 進 んでいます 後 期 高 齢 者 の 割 合 100% 福 井 県 全 国 80% 43.5% 50.1% 53.5% 51.8% 53.0% 59.3% 40.9% 45.2% 48.1% 48.5% 52.0% 59.6% 60% 40% 後 期 高 齢 者 前 期 高 齢 者 20% 56.5% 49.9% 46.5% 48.2% 47.0% 40.7% 59.1% 54.8% 51.9% 51.5% 48.0% 40.4% 0% H12 H17 H22 H27 H32 H37 H12 H17 H22 H27 H32 H37 ( 出 典 : 総 務 省 国 勢 調 査 福 井 県 福 井 県 の 人 口 と 世 帯 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 都 道 府 県 の 将 来 推 計 人 口 ) 要 介 護 高 齢 者 の 状 況 は 軽 度 の 認 定 者 ( 要 支 援 )の 割 合 は 平 成 23 年 で 20.3%( 全 国 :26.4%)ですが 全 国 よりも 高 齢 化 率 が 高 いことなどから 中 等 度 以 上 の 認 定 者 ( 要 介 護 3 以 上 )の 割 合 は 41.9%( 全 国 :38.0%)と 全 国 より 高 い 状 況 です 要 介 護 となる 主 な 原 因 として 74 歳 までの 前 期 高 齢 者 では 脳 血 管 疾 患 が 圧 倒 的 に 多 く 後 期 高 齢 者 では 脳 血 管 疾 患 に 加 え 認 知 症 や 関 節 疾 患 骨 折 転 倒 が 多 い 状 況 です 本 県 では 脳 血 管 疾 患 の 年 齢 調 整 死 亡 率 は 全 国 より 低 い 状 況 ですが 脳 血 管 疾 患 や 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 疾 患 の 受 療 率 は 高 い 状 況 です - 32 -

40 福 井 県 の 要 介 護 度 別 認 定 者 の 推 移 30 33,275 要 介 護 5 要 介 護 4 ( 千 人 ) 20 10 17,618 要 介 護 3 要 介 護 2 要 介 護 1 要 支 援 2 要 支 援 1 要 支 援 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 要 介 護 認 定 者 の 割 合 H23 要 支 援 要 介 護 3 以 上 福 井 県 20.3% 41.9% 全 国 26.4% 38.0% ( 出 典 : 介 護 保 険 事 業 状 況 報 告 ) 全 国 における 要 介 護 の 要 因 前 期 高 齢 者 脳 血 管 疾 患 40.0% 認 知 症 8.1% 関 節 疾 患 7.6% 骨 折 転 倒 7.5% パーキンソン 病 4.5% 糖 尿 病 5.4% 悪 性 新 生 物 2.9% その 他 22.1% 1.9% 後 期 高 齢 者 脳 血 管 疾 患 16.6% 認 知 症 17.7% 関 節 疾 患 11.7% 骨 折 転 倒 11.1% 高 齢 による 衰 弱 16.6% その 他 19.1% 2.4% 3.1% 2.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ( 出 典 : 平 成 22 年 国 民 生 活 基 礎 調 査 ) - 33 -

2 平 均 寿 命 および 健 康 寿 命 本 県 は 平 均 寿 命 が 男 女 とも 全 国 トップクラスの 健 康 長 寿 県 です 本 県 の 計 画 の 特 徴 は 第 1 次 計 画 が 開 始 する 平 成 16 年 度 から 平 均 寿 命 だけで はなく 健 康 寿 命 の 延 伸 を 基 本 的 な 目 標 に 位 置 付 けたことです 全 国 で 健 康 寿 命 の 計 算 方 法 が 統 一 されていなかったことから 県 は 独 自 に 要 介 護 度 のデータを 用 いて 健 康 寿 命 を 算 出 し 評 価 を 行 っています ( 平 均 寿 命 ) 平 成 22 年 の 本 県 の 平 均 寿 命 は 男 性 が 80.47 年 ( 全 国 3 位 ) 女 性 が 86.94 年 ( 全 国 7 位 )となっています 特 に 男 性 が1 年 延 伸 し 初 めて 80 代 に 達 しました 平 均 寿 命 H12 H17 H22 男 性 女 性 男 性 女 性 男 性 女 性 78.55 年 85.39 年 79.47 年 86.25 年 80.47 年 86.94 年 全 国 順 位 2 位 2 位 4 位 11 位 3 位 7 位 平 成 22 年 の 数 値 は 国 の 研 究 班 が 公 表 したデータ ( 健 康 寿 命 ) 健 康 寿 命 ( 日 常 生 活 動 作 が 自 立 している 期 間 の 平 均 )については 平 成 16 年 度 から 本 県 独 自 の 算 定 方 式 により 毎 年 算 定 を 行 い 評 価 していま す また 国 の 研 究 班 1 は 都 道 府 県 などの 健 康 寿 命 を 評 価 するため 平 成 24 年 度 に 初 めて 都 道 府 県 別 の 健 康 寿 命 を 公 表 し 平 成 22 年 の 本 県 の 健 康 寿 命 は 男 性 79.02 年 ( 全 国 3 位 ) 女 性 83.83 年 ( 全 国 4 位 )となって います H17 H18 H19 H20 H21 H22 男 性 77.8 年 77.9 年 77.9 年 78.0 年 78.2 年 79.02 年 女 性 83.0 年 82.8 年 82.9 年 83.0 年 83.1 年 83.83 年 平 成 22 年 は 国 の 研 究 班 が 介 護 度 を 用 いて 試 算 した 健 康 寿 命 1 平 成 24 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 による 健 康 寿 命 における 将 来 予 測 と 生 活 習 慣 病 対 策 の 費 用 対 効 果 に 関 する 研 究 - 34 -

3 疾 病 の 動 向 (1) 年 齢 調 整 死 亡 率 本 県 における 悪 性 新 生 物 脳 血 管 疾 患 糖 尿 病 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 男 女 ともに 全 国 より 低 く いずれも 減 少 傾 向 にあります 一 方 急 性 心 筋 梗 塞 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 男 女 ともに 全 国 より 高 く 腎 不 全 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 男 性 で 全 国 より 高 い 状 況 です ( 悪 性 新 生 物 ) 悪 性 新 生 物 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 に あり 全 国 に 比 べて 低 い 状 況 です 特 に 男 性 は 全 国 で3 番 目 に 低 い 状 況 です 120 悪 性 新 生 物 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 100 80 60 40 20 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H7 H12 H17 H22 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) ( 脳 血 管 疾 患 ) 脳 血 管 疾 患 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 に あり 全 国 に 比 べて 低 い 状 況 です 特 に 男 性 は 全 国 で5 番 目 に 低 い 状 況 です 脳 血 管 疾 患 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 120 100 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 80 60 40 20 福 井 県 - 男 性 全 国 - 男 性 福 井 県 - 女 性 全 国 - 女 性 0 H7 H12 H17 H22 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) - 35 -

( 糖 尿 病 ) 糖 尿 病 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 にあり 男 性 では 全 国 に 比 べて 低 い 状 況 です 12 糖 尿 病 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 10 8 6 4 2 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H7 H12 H17 H22 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) ( 急 性 心 筋 梗 塞 ) 急 性 心 筋 梗 塞 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 にあるものの 男 女 とも 全 国 に 比 べて 高 く 特 に 男 性 は 全 国 で5 番 目 に 高 い 状 況 です 40 急 性 心 筋 梗 塞 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 30 20 10 福 井 県 - 男 性 全 国 - 男 性 福 井 県 - 女 性 全 国 - 女 性 0 H12 H17 H22 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) - 36 -

( 腎 不 全 ) 腎 不 全 の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 にある ものの 特 に 男 性 は 全 国 で9 番 目 に 高 い 状 況 です 12 腎 不 全 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 10 8 6 4 2 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H7 H12 H17 H22 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) ( 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 ) 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD)の 年 齢 調 整 死 亡 率 ( 全 年 齢 )は 全 国 と 同 様 に 男 性 は 減 少 傾 向 です 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 の 年 齢 調 整 死 亡 率 年 次 推 移 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 14 12 10 8 6 4 2 0 H12 H17 H22 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ) - 37 -

(2) 受 療 率 本 県 における 悪 性 新 生 物 脳 血 管 疾 患 糖 尿 病 虚 血 性 心 疾 患 の 全 年 齢 の 受 療 率 は 男 女 とも 全 国 より 高 く 気 管 支 炎 および 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 疾 患 は 男 性 が 全 国 より 高 い 状 況 です 糸 球 体 疾 患 腎 尿 細 管 間 質 性 疾 患 および 腎 不 全 は 男 女 とも 全 国 より 低 い 状 況 です 65 歳 以 上 の 受 療 率 は 全 年 齢 と 同 様 の 傾 向 ですが 脳 血 管 疾 患 の 女 性 については 全 国 より 低 い 状 況 です また 全 国 と 同 様 に 悪 性 新 生 物 の 受 療 率 は 男 性 が 高 く 筋 骨 格 系 お よび 結 合 組 織 疾 患 の 受 診 率 は 女 性 が 高 い 状 況 です ( 悪 性 新 生 物 ) 悪 性 新 生 物 の 受 療 率 は 全 年 齢 で 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 であり 男 女 とも 全 国 より 高 い 状 況 です 65 歳 以 上 の 受 療 率 は 全 国 と 同 程 度 であり 65 歳 未 満 の 受 療 率 が 高 いことが 考 えられます 悪 性 新 生 物 の 受 療 率 400 ( 全 年 齢 ) 1200 (65 歳 以 上 ) 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 350 300 250 200 150 100 50 0 1000 800 600 400 200 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) - 38 -

( 脳 血 管 疾 患 ) 脳 血 管 疾 患 の 受 療 率 は 全 年 齢 および 65 歳 以 上 で 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 です 脳 血 管 疾 患 の 受 療 率 400 ( 全 年 齢 ) 2000 (65 歳 以 上 ) 300 1600 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 200 100 1200 800 400 0 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) ( 糖 尿 病 ) 糖 尿 病 の 受 療 率 は 全 年 齢 で 全 国 と 同 様 に 横 ばいであり 男 女 とも 全 国 より 高 い 状 況 です 65 歳 以 上 の 受 療 率 は 全 国 と 同 程 度 であり 65 歳 未 満 の 受 療 率 が 高 いことが 考 えられます 300 ( 全 年 齢 ) 糖 尿 病 の 受 療 率 1000 (65 歳 以 上 ) 250 800 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 200 150 100 600 400 50 200 0 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) - 39 -

( 虚 血 性 心 疾 患 ) 虚 血 性 心 疾 患 の 受 療 率 は 全 年 齢 および 65 歳 以 上 で 全 国 と 同 様 に 減 少 傾 向 ですが 男 性 の 受 療 率 は 全 国 より 高 く 減 少 傾 向 が 鈍 化 していま す 虚 血 性 心 疾 患 の 受 療 率 200 ( 全 年 齢 ) 600 (65 歳 以 上 ) 150 500 400 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 100 50 300 200 100 0 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) ( 糸 球 体 疾 患 腎 尿 細 管 間 質 性 疾 患 および 腎 不 全 ) 糸 球 体 疾 患 腎 尿 細 管 間 質 性 疾 患 および 腎 不 全 の 受 療 率 は 全 年 齢 お よび 65 歳 以 上 で 全 国 では 増 加 傾 向 ですが 本 県 は 全 国 より 低 い 状 況 で す 糸 球 体 疾 患 腎 尿 細 管 間 質 性 疾 患 および 腎 不 全 の 受 療 率 200 ( 全 年 齢 ) 500 (65 歳 以 上 ) 150 400 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 100 50 300 200 100 0 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) - 40 -

( 気 管 支 炎 および 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 ) 気 管 支 炎 および 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 の 受 療 率 は 全 年 齢 および 65 歳 以 上 で 減 少 傾 向 ですが 男 性 の 受 療 率 は 全 国 より 高 い 状 況 です 気 管 支 炎 および 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 の 受 療 率 150 ( 全 年 齢 ) 400 (65 歳 以 上 ) 100 300 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 50 200 100 0 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) ( 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 疾 患 ) 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 疾 患 の 受 療 率 は 全 年 齢 および 65 歳 以 上 で 全 国 と 同 様 に 横 ばい 傾 向 で 男 性 よりも 女 性 の 受 療 率 が 高 い 状 況 です 筋 骨 格 系 および 結 合 組 織 疾 患 の 受 療 率 1400 ( 全 年 齢 ) 4000 (65 歳 以 上 ) 人 口 10 万 人 対 ( 人 ) 1200 1000 800 600 400 200 0 3000 2000 1000 0 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H8 H11 H14 H17 H20 H23 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 ( 出 典 : 患 者 調 査 ) - 41 -

4 特 定 健 診 結 果 の 動 向 特 定 健 診 の 結 果 からみた 本 県 のメタボリックシンドローム 該 当 者 および 予 備 群 の 割 合 は 全 国 と 同 程 度 ですが 肥 満 者 の 割 合 は 全 国 より 低 い 状 況 です 生 活 習 慣 病 では 高 血 糖 および 脂 質 異 常 者 の 割 合 は 全 国 と 同 程 度 ですが 高 血 圧 者 の 割 合 は 男 女 とも 全 国 より 低 い 状 況 です また 全 国 と 同 様 に メタボリックシンドローム 該 当 者 および 予 備 群 肥 満 者 生 活 習 慣 病 者 の 割 合 は いずれにおいても 女 性 より 男 性 が 高 い 状 況 です (1)メタボリックシンドローム 該 当 者 および 予 備 群 の 状 況 メタボリックシンドローム 該 当 者 の 割 合 は 全 国 では 横 ばいですが 本 県 は 増 加 傾 向 で 全 国 と 同 程 度 になっています メタボリックシンドロ ーム 予 備 群 の 割 合 は 全 国 と 同 様 横 ばいで 同 程 度 です メタボリックシンドローム 該 当 者 の 割 合 (%) 20 (%) 20 メタボリックシンドローム 予 備 群 の 割 合 15 15 10 10 5 5 0 H20 H21 H22 0 H20 H21 H22 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 (2) 肥 満 者 の 状 況 肥 満 者 の 割 合 は 全 国 と 同 様 横 ばいで 男 女 とも 全 国 より 低 い 状 況 で す BMI25.0 以 上 の 割 合 (%) 30 20 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 10 H20 H21-42 - H22

(3) 生 活 習 慣 病 の 状 況 ア 血 糖 の 状 況 糖 尿 病 治 療 者 の 割 合 は 全 国 では 横 ばいですが 本 県 は 増 加 傾 向 で す 男 性 は 全 国 より 高 く 女 性 は 全 国 と 同 程 度 です (%) 糖 尿 病 治 療 薬 服 用 者 割 合 6 4 2 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H20 H21 H22 イ 高 血 圧 の 状 況 高 血 圧 治 療 中 の 者 の 割 合 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 で 男 女 とも 全 国 より 低 い 状 況 です (%) 高 血 圧 症 治 療 薬 服 用 者 割 合 20 15 10 5 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H20 H21 H22 ウ 脂 質 の 状 況 脂 質 異 常 治 療 者 の 割 合 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 で 男 女 とも 全 国 と 同 程 度 です 脂 質 異 常 症 治 療 薬 服 用 者 割 合 (%) 15 10 5 男 性 - 福 井 県 男 性 - 全 国 女 性 - 福 井 県 女 性 - 全 国 0 H20 - H21 43 - H22

第 3 章 今 後 の 健 康 づくり 対 策 1 ふくい 健 幸 美 食 による 食 生 活 の 改 善 現 状 と 課 題 ア これまでの 取 組 み これまで 高 血 圧 や 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 を 予 防 するため 低 塩 分 で 低 カロリーな 料 理 を 普 及 させることにより 食 塩 や 野 菜 の 摂 取 量 を 改 善 し バランスの 良 い 食 生 活 を 推 進 してきました 平 成 14 年 度 から 健 康 に 配 慮 したヘルシーメニューを 提 供 し 安 心 して 外 食 ができる 飲 食 店 を 募 集 し 健 康 づくり 応 援 の 店 ( 平 成 24 年 度 で 約 370 店 舗 が 登 録 )として 県 民 の 健 康 づくりを 支 援 していま す 平 成 23 年 度 から 野 菜 を 多 く 使 った 料 理 を 家 庭 に 普 及 させるため 福 井 県 食 生 活 改 善 推 進 員 連 絡 協 議 会 の 協 力 を 得 て 家 庭 で 調 理 できる レシピ(かんたんレシピ~GoGo 野 菜!~)を 作 成 し ホームペー ジでの 紹 介 ( 平 成 24 年 度 までに 約 4.5 万 件 のアクセス) 地 域 の 料 理 教 室 ( 年 間 で 約 7,000 人 を 対 象 ) スーパー 等 での 試 食 会 ( 平 成 24 年 度 までに 約 6,000 人 を 対 象 )を 通 じて 啓 発 しました また 平 成 24 年 度 は ふくい 味 の 週 間 にあわせて 幸 福 度 日 本 一 である 福 井 県 の 食 材 を 使 用 し 低 カロリー 低 塩 分 で 野 菜 を 多 く 使 ったヘルシーなメニューを ふくい 健 幸 美 食 として 認 定 し 32 の 飲 食 店 等 で 提 供 することにより 地 域 ぐるみで 食 を 通 じた 健 康 づくりと ふくいの 食 をアピールしました これまでの 評 価 として 食 塩 および 野 菜 の 摂 取 量 は 改 善 傾 向 にあり 一 定 の 成 果 が 見 られています 脂 肪 エネルギー 比 率 は 全 国 と 同 様 に 増 加 傾 向 で エネルギー 源 を 脂 肪 から 摂 る 割 合 が 高 くなっており バ ランスの 良 い 食 生 活 が 今 後 の 課 題 となっています イ 県 民 健 康 栄 養 調 査 の 評 価 1 成 人 の 野 菜 摂 取 量 (1 日 当 たり)は 平 成 23 年 で 311.9g( 全 国 : 281.7g)で 目 標 摂 取 量 の 350gには 達 していませんが 平 成 18 年 の 296.3gから 増 加 しました しかし 20 歳 代 の 野 菜 摂 取 量 は 256.5 g 30 歳 代 は 246.9gで 目 標 まで 100g 程 度 不 足 していることが 課 題 です あと1 皿 野 菜 料 理 を 増 やせないか という 質 問 に 対 し 増 やせ - 44 -

ない と 回 答 した 人 は 20 歳 代 で 35.6% 30 歳 代 で 20%であり 増 や せない 理 由 として 多 かった 回 答 は 男 性 で 自 分 で 食 事 の 準 備 をしな いから 女 性 で 現 在 野 菜 を 十 分 に 食 べているから という 項 目 でした 特 に 子 どものころから 必 要 な 栄 養 素 を 十 分 摂 り 自 分 自 身 で 健 康 管 理 ができる 知 識 と 能 力 を 身 につけるための 健 康 教 育 が 必 要 で す 野 菜 摂 取 量 (g) 400 350 300 250 300.3 280.6 268.1 278.1 288.8 266.1 266.7 253.3 251.3 256.5 246.9 257.8 227.9 250.5 243.7 230 232.8 233.2 H18 H23 全 国 (H22) 353.3 344.8 319.4 321.6318.8 312.6 311.9 304.1 302.4 296.3 286.1 281.7 200 150 154.2 150.1 145.5 100 50 0 総 数 (1 歳 以 上 ) 1 6 歳 7 14 歳 15 19 歳 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 20 歳 以 上 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 45 -

成 人 の 食 塩 の 摂 取 量 は 男 性 は 平 成 18 年 の 12.4g( 全 国 :12.2 1 g)から 平 成 23 年 の 11.8g( 全 国 :11.4g)に 減 少 しています 女 性 は 平 成 18 年 の 10.8g( 全 国 :10.5g)から 平 成 23 年 の 10.0 1 g( 全 国 :9.8g)に 減 少 しています 男 女 ともに 年 齢 が 高 くなるに つれて 摂 取 量 は 増 加 傾 向 です 食 塩 摂 取 量 ( 男 性 ) (g) H18 H23 全 国 (H22) 14 12 10 13.1 11.9 12 12.5 12.4 12.7 12.3 12.4 11.5 11.4 12.1 11.7 11.7 11.2 11.7 11.9 12 12 11.8 11.2 11.1 10.5 11.2 10.9 11.1 11.4 10.7 9 9.3 8.9 8 6 5.8 5.4 6 4 2 0 総 数 (1 歳 以 上 ) 1 6 歳 7 14 歳 15 19 歳 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 20 歳 以 上 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 食 塩 摂 取 量 ( 女 性 ) (g) 14 12 10.3 9.7 10 9.5 8 8.6 8.2 8.4 9.2 9.6 9 8.9 8.9 8 9.5 9.3 8.4 10.8 9.5 9 H18 H23 全 国 (H22) 11.7 11.5 11.6 11.2 10.3 10.6 10.8 10.3 9.9 10 9.9 9.8 6 6 5.5 5.4 4 2 0 総 数 (1 歳 以 上 ) 1 6 歳 7 14 歳 15 19 歳 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 20 歳 以 上 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 46 -

肥 満 者 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 27.9%( 全 国 :29.7%)から 1 平 成 23 年 の 30.9%( 全 国 :30.4%)に 増 加 しています 特 に 20 30 歳 代 で 肥 満 者 の 割 合 が 著 しく 増 加 しています 女 性 は 平 成 18 年 の 21.5%( 全 国 :21.4%)から 平 成 23 年 の 21.4% 1 ( 全 国 :21.1%)と 横 ばい 傾 向 です 肥 満 者 の 割 合 ( 男 性 ) 40 35 30 25 (%) 27.9 30.9 30.4 33.3 29.5 37.0 28.8 34.8 25.0 35.2 36.9 26.0 37.3 H18 H23 全 国 (H22) 36.0 29.9 31.7 28.6 28.2 29.4 27.8 24.6 31.2 20 19.5 15 10 11.1 5 0 総 数 (20 歳 以 上 ) 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 20-60 歳 代 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 肥 満 者 の 割 合 ( 女 性 ) (%) 35 30 25 20 21.5 21.4 21.1 17.9 18.3 30.4 20.8 19 25 H18 H23 全 国 (H22) 32 27 27.1 25.5 23.1 23.9 22.5 22.2 15 15.6 13.8 10 5 6.1 7.5 6.8 8.3 10 0 総 数 (20 歳 以 上 ) 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-60 歳 代 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 47 -

メタボリックシンドロームが 強 く 疑 われる 者 の 割 合 は 男 性 は 平 1 成 18 年 の 18.7%( 全 国 :21.2%)から 平 成 23 年 の 24.5%( 全 国 : 27.9%)に 増 加 しており 特 に 50 歳 以 上 の 増 加 が 顕 著 です 女 性 は 平 成 18 年 の 10.3%( 全 国 :10.5%)から 平 成 23 年 の 12.0% 1 ( 全 国 :11.8%)に 増 加 しています メタボリックシンドロームが 強 く 疑 われる 者 の 割 合 ( 男 性 ) (%) 40 35 30 25 20 15 10 5 0 18.7 24.5 27.9 総 数 (20 歳 以 上 ) 6.3 5.3 0 14.3 0 6.8 20.7 12.1 19.4 12.3 25.8 30.7 17.5 H18 H23 全 国 (H22) 30.9 33 27.1 36.5 34.2 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 ( 再 掲 ) 16.9 26.5 30.9 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) メタボリックシンドロームが 強 く 疑 われる 者 の 割 合 ( 女 性 ) (%) 30 H18 H23 全 国 (H22) 25 20 17.6 17.8 19.8 24.3 21.6 15 10 5 0 12.8 12 11.8 11.9 11.3 10.3 10.4 10.5 7.9 6.7 2.9 2.1 1.8 0 0 0 0 0 0 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 48 -

メタボリックシンドロームの 予 備 群 と 考 えられる 者 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 22.3%( 全 国 :24.3%)から 平 成 23 年 の 24.9%( 全 1 国 :20.9%)に 増 加 しており 特 に 20~40 歳 代 の 若 い 年 代 の 増 加 が 顕 著 です 女 性 は 平 成 18 年 の 6.3%( 全 国 :7.1%)から 平 成 23 年 の 4.5% 1 ( 全 国 :7.3%)に 減 少 しています メタボリックシンドローム 予 備 群 と 考 えられる 者 の 割 合 ( 男 性 ) (%) 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 24.9 25.0 23.0 23.7 23.3 25.0 22.3 20.9 20.5 21.0 21.8 19.8 総 数 (20 歳 以 上 ) 0.0 9.3 10.7 28.6 6.9 33.3 15.4 32.3 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 ( 再 掲 ) 30.6 H18 H23 全 国 (H22) 34.9 16.2 27.7 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) メタボリックシンドローム 予 備 群 と 考 えられる 者 の 割 合 ( 女 性 ) (%) H18 H23 全 国 (H22) 12 10 9.2 8.8 9.5 10.1 8 6 4 2 6.3 7.3 4.5 4.3 4.3 2.9 3.5 5.5 6.1 2.2 7.1 7.7 6.8 6.3 4.7 7.7 0 0 0 0 0 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 49 -

エネルギー 比 率 は 脂 肪 から 摂 る 割 合 ( 脂 肪 エネルギー 比 率 )が 高 くなっており 特 に 20~40 歳 代 の 働 く 世 代 で 高 い 状 況 です 本 県 は 共 働 き 率 が 高 く 平 成 21 年 度 の 全 国 消 費 実 態 調 査 によると 1 世 帯 当 たりの 惣 菜 の 消 費 金 額 が 全 国 1 位 ( 調 理 食 品 9,284 円 / 月 )となって います また 平 成 21~23 年 家 計 調 査 では コロッケ カツレツ 天 ぷら フライ の 購 入 金 額 が 全 国 1 位 となっています 2 全 国 と 比 較 して 家 庭 の 食 事 に 多 くの 惣 菜 を 取 り 入 れていることが 脂 肪 エ ネルギー 比 率 の 上 昇 に 関 連 しているものと 考 えられます エネルギー 比 率 全 国 (H22)(1 歳 以 上 ) 14.7 25.9 59.4 総 数 (1 歳 以 上 ) 14.8 24.9 60.3 1 6 歳 14.1 25.6 60.4 7 14 歳 14.6 28.4 57 15 19 歳 14.1 29.2 56.7 20-29 歳 15 29.1 55.9 30 39 歳 14.6 26 59.4 40 49 歳 14.4 26.6 59 50 59 歳 15 24.8 60.2 60 69 歳 15.3 22.6 62.1 70 歳 以 上 14.7 21.4 63.9 20 歳 以 上 ( 再 掲 ) 14.8 24.3 60.9 20-40 歳 代 ( 再 掲 ) 14.6 27.1 58.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) (%) 30 25 20 15 10 5 0 総 計 (20 歳 以 上 ) 脂 肪 エネルギー 比 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 20-49 歳 ( 再 掲 ) H18 H23 全 国 (H22) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 50 -

油 を 多 く 使 った 料 理 (コロッケ フライ 天 ぷら から 揚 げ 等 )の 頻 度 は ほぼ 毎 日 食 べる 人 は 男 女 とも 20 歳 代 が 最 も 多 く 週 3~5 回 食 べる 人 は 男 女 とも 15~19 歳 が 最 も 多 くなっており 学 生 から 20 歳 代 までの 若 い 世 代 が 昼 食 で 油 を 多 く 使 った 料 理 を 多 く 摂 取 している と 考 えられます 油 を 多 く 使 った 料 理 を 食 べる 頻 度 別 人 数 の 割 合 ( 男 性 ) 70 歳 以 上 7.3 22.9 69.7 60-69 歳 4 21.8 74.3 50-59 歳 15.9 33 51.1 40-49 歳 15.7 34.3 50 30-39 歳 13.6 43.9 42.4 20-29 歳 31.3 35.4 33.4 15-19 歳 13.2 55.3 31.6 総 数 (15 歳 以 上 ) 12.8 32.3 54.8 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ほぼ 毎 日 週 3~5 回 それ 以 外 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 油 を 多 く 使 った 料 理 を 食 べる 頻 度 別 人 数 の 割 合 ( 女 性 ) 70 歳 以 上 2.3 14.3 83.4 60-69 歳 3 19.8 77.2 50-59 歳 6.7 24.8 68.6 40-49 歳 2.5 30.4 67.1 30-39 歳 9.1 29.1 61.8 20-29 歳 18.6 33.9 47.5 15-19 歳 12 44 44 総 数 (15 歳 以 上 ) 6.1 24.4 69.4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ほぼ 毎 日 週 3~5 回 それ 以 外 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 51 -

若 い 女 性 の やせ は 月 経 異 常 や 貧 血 骨 粗 鬆 症 などにつながる 健 康 の 問 題 があります さらにやせすぎは 本 人 だけでなく 低 出 生 体 重 児 の 出 生 など これから 生 まれてくる 赤 ちゃんの 健 康 にも 大 きな 影 響 を 及 ぼします 本 県 のやせの 者 の 割 合 は 減 少 傾 向 ですが 20 30 歳 代 の 女 性 が 理 想 とする 体 格 は BMI で 19( 標 準 的 な 体 格 は 22)であ り 若 い 女 性 のやせ 志 向 が 顕 著 となっています 将 来 子 どもを 産 み 健 康 に 育 てられる 能 力 を 持 った 親 となるためにも 健 康 と 美 しさに 関 する 正 しい 知 識 を 習 得 し 実 践 することが 課 題 です やせの 者 の 割 合 ( 女 性 ) (%) H18 H23 全 国 (H22) 40.0 35.0 33.3 30.0 29.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 14.1 14.4 14.3 11.4 13.3 9.7 11.0 11.3 9.8 8.3 10.0 8.0 10.0 7.3 9.1 9.0 6.0 3.5 2.1 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 (20 歳 以 上 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) これまでの 評 価 として 食 塩 および 野 菜 の 摂 取 量 は 改 善 傾 向 にあり 一 定 の 成 果 が 見 られていますが 脂 肪 エネルギー 比 率 は 5 年 前 より 増 加 しており バランスの 良 い 食 生 活 が 今 後 の 課 題 となっています ウ 子 どもの 栄 養 状 態 1~14 歳 では 朝 食 を 欠 食 する 子 どもは 平 成 18 年 の 4.5%( 全 国 : 1 6.1%)から 平 成 23 年 の 1.9%( 全 国 :5.3%)に 減 少 しています 15~19 歳 の 朝 食 欠 食 率 も 平 成 18 年 の 9.5%( 全 国 :14.0%)から 平 1 成 23 年 の 9.2%( 全 国 :14.2%)にやや 低 下 しています また 福 井 県 学 校 保 健 会 が 実 施 する 平 成 23 年 度 福 井 県 学 校 保 健 統 計 では 児 童 生 徒 ( 小 学 校 ~ 高 校 )の 肥 満 の 割 合 は 男 子 が 平 成 18 年 の 9.16%から 平 成 23 年 の 7.23%に 減 少 しています 女 子 は 平 成 - 52 -

18 年 の 6.36%から 平 成 23 年 の 5.33%に 減 少 しています エ 高 齢 者 の 栄 養 状 態 70 歳 以 上 の 食 塩 摂 取 量 (1 日 当 たり)は 男 性 は 平 成 18 年 の 12.3 1 g( 全 国 :12.1g)から 平 成 23 年 の 12.0g( 全 国 :11.2g)に 減 少 し 女 性 は 平 成 18 年 の 11.2g( 全 国 :10.6g)から 平 成 23 年 の 10.3 1 g( 全 国 :9.9g)に 減 少 しましたが 男 女 とも 全 国 より 多 い 状 況 で す 70 歳 以 上 の 野 菜 摂 取 量 (1 日 当 たり)は 平 成 18 年 の 312.6g( 全 1 国 :321.9g)から 平 成 23 年 の 353.3g( 全 国 :302.4g)に 増 加 し 全 国 よりも 多 い 状 況 です 70 歳 以 上 のやせの 者 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 8.5%( 全 国 : 1 6.6%)から 平 成 23 年 の 3.9%( 全 国 :8.0%)に 減 少 しましたが 女 性 は 平 成 18 年 の 3.5%( 全 国 :8.4%)から 平 成 23 年 の 9.1%( 全 1 国 :9.0%)に 増 加 しています 特 に 高 齢 者 には 食 塩 の 摂 取 量 を 少 なくし タンパク 質 や 脂 肪 など の 必 要 な 栄 養 やエネルギーを 十 分 に 摂 取 し 低 栄 養 に 注 意 した 食 生 活 が 必 要 です 10 8 6 4 2 60 歳 以 上 のやせの 者 の 割 合 男 性 女 性 (%) H18 H23 全 国 (H22) 8.5 8.0 4.0 3.9 2.6 2.9 (%) H18 H23 全 国 (H22) 12 10 8 10 9.1 9 6 6 4 3.5 2.1 2 0 60 69 歳 70 歳 以 上 0 60 69 歳 70 歳 以 上 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 53 -

取 り 組 むべき 施 策 低 塩 分 で 野 菜 たっぷりな ふくい 健 幸 美 食 による 適 切 な 食 生 活 の 推 進 [ヘルシーなメニューを 提 供 する 飲 食 店 等 の 拡 大 ] 福 井 の 食 材 を 多 く 使 ったヘルシーなメニューを 毎 日 食 べられる 環 境 を 整 備 するため 市 町 の 協 力 も 得 ながら ふくい 健 幸 美 食 を 提 供 する 飲 食 店 を 拡 大 します また 社 員 食 堂 や 学 生 食 堂 にお いても 利 用 者 が 健 康 的 な 食 事 を 選 択 できる 環 境 を 整 えられるよう ふくい 健 幸 美 食 の 提 供 と 併 せて 栄 養 成 分 を 表 示 し おいしい ふくい 食 べきり 運 動 として 適 量 を 食 べきることで 職 域 や 地 域 ぐるみで 食 を 通 じた 健 康 づくりを 推 進 します ヘルシーメニューなどの 提 供 や 栄 養 成 分 の 表 示 等 を 行 う 健 康 づくり 応 援 の 店 については これまでの 取 組 みにより 登 録 数 は 増 加 したものの 県 民 の 利 用 や 認 知 が 十 分 でありません 今 後 は 県 民 に 分 かりやすく 周 知 する 方 法 や ふくい 健 幸 美 食 との 連 携 について 検 討 し 県 民 が 利 用 しやすい 環 境 づくりを 推 進 します [ヘルシーな 総 菜 等 の 提 供 ] 本 県 は 共 働 き 率 が 高 く 平 成 21 年 の 全 国 消 費 実 態 調 査 による と 1 世 帯 当 たりの 惣 菜 の 消 費 金 額 が 全 国 1 位 ( 調 理 食 品 9,284 円 / 月 )となっています また 平 成 21~23 年 家 計 調 査 では コ ロッケ カツレツ 天 ぷら フライ の 購 入 金 額 が 全 国 1 位 となっています 2 全 国 と 比 較 して 家 庭 の 食 事 に 多 くの 惣 菜 を 取 り 入 れていることが 脂 肪 エネルギー 比 率 の 上 昇 に 関 連 してい るものと 考 えられます 今 後 は 福 井 県 栄 養 士 会 や 食 品 事 業 者 などの 協 力 を 得 て ヘル シーな 惣 菜 を 提 供 するための 方 法 について 検 討 し スーパーなど でヘルシーな 惣 菜 を ふくい 健 幸 美 食 惣 菜 版 として 提 供 するこ とや 容 易 に 栄 養 成 分 表 示 を 理 解 して 購 入 できるように 工 夫 するこ とにより 忙 しい 家 庭 でも 簡 単 にヘルシーなメニューを 選 択 でき る 環 境 づくりを 推 進 します [ 家 庭 で 作 れるヘルシーなメニューの 提 供 ] 子 どもの 頃 に 覚 えた 味 や 身 についた 生 活 習 慣 は 子 どもの 成 長 に 直 接 影 響 を 与 えるとともに 大 人 になってから 変 えることは 難 しいため 子 どもの 頃 からよい 食 習 慣 を 身 につけておくことが 重 - 54 -

要 です 福 井 県 食 生 活 改 善 推 進 員 連 絡 協 議 会 の 協 力 を 得 て 平 成 23 年 度 に 作 成 した 野 菜 を 多 く 使 った 家 庭 で 調 理 できるレシピを 発 展 させ 主 食 主 菜 副 菜 をうす 味 でバランスよく 摂 ることができ るヘルシーなメニューを 福 井 県 栄 養 士 会 と 連 携 して 開 発 し ふ くい 健 幸 美 食 家 庭 版 として 提 供 します [ ふくい 健 幸 美 食 の 普 及 啓 発 ] 低 塩 分 で 野 菜 たっぷりな ふくい 健 幸 美 食 を 広 めていくため には 飲 食 店 だけではなく 地 域 のさまざまな 関 係 者 が 協 力 して 健 康 づくりのきっかけを 作 ることが 必 要 です 例 えば 健 康 づく りに 取 り 組 むスポーツクラブなどと 連 携 して 会 員 に ふくい 健 幸 美 食 を 食 べてもらう 機 会 を 提 供 することや 県 民 に 分 かりやす いロゴデザインを 開 発 し 周 知 することなど 民 間 企 業 と 連 携 した 啓 発 活 動 を 推 進 します 低 出 生 体 重 児 予 防 等 の 普 及 啓 発 低 出 生 体 重 児 数 の 動 向 など 統 計 的 な 情 報 を 市 町 等 へ 提 供 するとと もに 妊 娠 前 の 母 親 のやせや 低 栄 養 および 妊 娠 中 の 体 重 増 加 抑 制 や 喫 煙 と 低 出 生 体 重 児 の 出 生 には 深 い 関 係 があることなど 予 防 可 能 な 情 報 が 適 切 に 母 親 に 提 供 されるよう 普 及 啓 発 を 行 います 妊 娠 前 の 情 報 提 供 として 高 校 生 や 大 学 生 等 を 対 象 にした 食 育 ボ ランティアの 活 動 を 推 進 します ふくいの 食 育 地 産 地 消 計 画 ( 平 成 21 年 3 月 )と 連 携 女 性 の 健 康 課 題 は やせすぎや 骨 粗 鬆 症 更 年 期 障 害 乳 がん 子 宮 がん 性 感 染 症 喫 煙 アルコールなどいろいろありますが 次 世 代 を 担 う 健 全 な 子 どもの 出 生 と 成 長 および 健 やかな 老 後 のために は 女 性 の 特 性 に 応 じた 健 康 づくりが 重 要 です 平 成 20 年 3 月 から 厚 生 労 働 省 により 創 設 された 女 性 の 健 康 週 間 (3 月 1 日 から8 日 ) に 合 わせて 女 性 の 健 康 づくりを 普 及 啓 発 します 保 育 所 等 における 食 育 の 推 進 幼 児 期 からの 正 しい 食 習 慣 を 形 成 するため 保 育 所 や 学 校 等 の 給 食 を 通 じた 食 育 の 推 進 を 図 る 必 要 があります 健 康 福 祉 センターは 保 育 所 や 学 校 等 に 対 し 保 育 所 における 食 事 の 提 供 ガイドライン ( 平 成 24 年 3 月 厚 生 労 働 省 ) や 食 に 関 する 指 導 の 手 引 ( 平 成 22 年 3 月 文 部 科 学 省 ) などを 踏 まえ 必 要 な 助 言 および 指 導 を 実 - 55 -

施 します 給 食 施 設 における 適 切 な 栄 養 管 理 の 推 進 健 康 福 祉 センターは 保 育 所 学 校 事 業 所 病 院 福 祉 施 設 な どの 給 食 施 設 の 巡 回 指 導 や 管 理 栄 養 士 栄 養 士 等 の 研 修 会 を 開 催 し 給 食 を 通 じた 利 用 者 の 栄 養 管 理 および 健 康 づくりを 推 進 するために 必 要 な 助 言 や 技 術 的 な 指 導 を 行 います 高 齢 期 のうす 味 低 栄 養 予 防 活 動 の 推 進 高 齢 世 帯 の 単 身 二 人 世 帯 では 家 族 による 日 常 的 なサポートが 得 られにくい 状 況 にあります 高 齢 者 は 食 塩 摂 取 量 が 多 く 食 が 細 くなり 品 数 や 摂 取 量 が 減 るなど 低 栄 養 となりやすい 環 境 にあり ます 高 齢 期 の 栄 養 改 善 のために 福 井 県 栄 養 ケア ステーション との 連 携 による 市 町 の 介 護 予 防 事 業 を 推 進 するとともに 地 域 の 交 流 サロンなど 高 齢 者 が 集 う 場 を 活 用 し 食 生 活 改 善 ボランティアの 協 力 を 得 て 適 切 な 食 生 活 の 普 及 啓 発 を 行 います 加 齢 に 伴 う 骨 格 筋 の 減 少 や 運 動 器 の 障 害 によるロコモティブシン ドロームを 予 防 するため 筋 肉 を 作 る 素 となるタンパク 質 に 配 慮 し た 食 事 を 推 進 します < 活 動 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 <H24> ふくい 健 幸 美 食 を 提 供 する 店 150 店 平 成 29 年 度 32 店 / 年 ヘルシーな 惣 菜 を 提 供 する 店 - 150 店 平 成 29 年 度 家 庭 料 理 にヘルシーメニューを 取 り 入 れる 家 庭 - 25,000 世 帯 平 成 29 年 度 - 56 -

< 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 <H23> 食 塩 摂 取 量 ( 成 人 )の 減 少 男 性 11.8g 3 男 性 9.0g 未 満 平 成 29 年 度 女 性 10.0g 3 女 性 7.5g 未 満 野 菜 摂 取 量 ( 成 人 )の 増 加 <H23> 野 菜 摂 取 量 の 平 均 値 311.9g 350g 平 成 29 年 度 果 物 摂 取 量 ( 成 人 )の 増 加 果 物 摂 取 量 100g 未 満 の 者 の 割 合 肥 満 傾 向 にある 子 どもの 割 合 の 減 少 全 出 生 数 中 の 低 出 生 体 重 児 の 割 合 の 減 少 20 歳 代 女 性 のやせの 者 の 割 合 の 減 少 20~60 歳 代 男 性 の 肥 満 者 の 割 合 の 減 少 40~60 歳 代 女 性 の 肥 満 者 の 割 合 の 減 少 20~40 歳 代 脂 肪 エネルギー 比 率 の 適 正 化 低 栄 養 傾 向 (BMI20 以 下 )の 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 割 合 の 増 加 4 の 抑 制 利 用 者 に 応 じた 食 事 の 計 画 調 理 および 栄 養 の 評 価 改 善 を 実 施 している 特 定 給 食 施 設 の 割 合 の 増 加 管 理 栄 養 士 栄 養 士 を 配 置 し ている 施 設 の 割 合 <H23> 62.2% <H23> 男 性 7.23% 女 性 5.33% <H23> 8.2% <H23> 14.3% <H23> 31.7% <H23> 22.5% <H23> 20 歳 代 29.1% 30 歳 代 26.0% 40 歳 代 26.6% <H23> 12.9% <H23> 69.5% (349/502 施 設 ) 45% 平 成 29 年 度 減 少 へ 減 少 へ 平 成 29 年 度 平 成 29 年 度 10% 平 成 29 年 度 30% 平 成 29 年 度 20% 平 成 29 年 度 20 歳 代 20~30% 30~40 歳 代 20~25% 平 成 29 年 度 15.2% 平 成 29 年 度 75% 平 成 29 年 度 1 平 成 22 年 のデータを 用 いた 2 家 計 調 査 ( 二 人 以 上 の 世 帯 ) 都 道 府 県 庁 所 在 地 および 政 令 指 定 都 市 別 ランキング ( 平 成 21~23 年 平 均 ) 3 食 塩 摂 取 量 の 目 標 は 厚 生 労 働 省 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2010 版 )の 目 標 量 と した 4 今 後 75 歳 以 上 の 高 齢 者 の 割 合 が 増 えることが 見 込 まれており それによって 増 える 自 然 増 ( 平 成 35 年 には 22.2%)を 上 回 らないことを 目 指 し 5 年 後 に 抑 制 す べき 値 とした - 57 -

2 運 動 現 状 と 課 題 ア これまでの 取 組 み これまで 適 切 な 運 動 習 慣 を 確 立 するため 室 内 でもできるラジオ 体 操 や 誰 でも 手 軽 に 行 えるウオーキングを 通 じて 運 動 習 慣 の 定 着 お よび 歩 数 の 増 加 に 取 り 組 んできました ラジオ 体 操 は 広 く 国 民 に 浸 透 しており 人 間 の 体 をまんべんなく 動 かすために 必 要 な 運 動 を 組 み 合 わせて 作 られています しかも 健 康 な 人 なら 負 荷 も 少 なく だれでも 手 軽 にできます 平 成 19 年 度 から 老 人 クラブ 自 治 会 事 業 所 などのグループ 単 位 でラジオ 体 操 に 取 り 組 むため みんラジ(みんなでラジオ 体 操 )ム ーヴメント を 推 進 しています( 平 成 24 年 度 までに 約 400 団 体 約 2 万 人 が 登 録 ) また 平 成 22 年 度 から 職 場 の 仲 間 を 中 心 にグループ 単 位 でウオー キングに 取 り 組 むため みんなで 歩 こう project を 推 進 しています 平 成 24 年 度 からは 民 間 企 業 と 連 携 し カラダにいいこと 研 究 所 サイトを 活 用 して インターネット 上 で 歩 数 の 記 録 を 可 能 とし イ ベント 参 加 部 門 個 人 部 門 チーム 部 門 を 設 けて 参 加 しや すい 環 境 を 整 備 し 1 万 人 以 上 が 参 加 しています これまでの 評 価 として 運 動 習 慣 者 の 割 合 は 全 国 では 改 善 傾 向 に ありますが 本 県 の 運 動 習 慣 者 の 割 合 および 歩 数 は 減 少 傾 向 となって います 運 動 習 慣 が 減 っている 地 域 の 特 徴 として 公 共 交 通 機 関 が 発 達 しておらず 主 に 自 動 車 を 移 動 手 段 としている 地 域 や 降 雪 地 域 である 傾 向 があり 冬 場 を 含 めた 運 動 環 境 の 確 保 が 課 題 となっています - 58 -

イ 県 民 健 康 栄 養 調 査 の 評 価 運 動 習 慣 を 有 する 者 (1 回 30 分 以 上 で 週 2 回 以 上 の 運 動 を1 年 以 上 継 続 している 者 )の 割 合 は 全 国 では 増 加 傾 向 ですが 本 県 では 減 少 傾 向 であり 男 性 25.5%( 平 成 18 年 :27.3%) 女 性 21.8%( 平 成 18 年 :28.5%)です 運 動 習 慣 者 の 割 合 (%) 50 40 34.8 30 27.3 25.5 20 10 28.6 25 5.6 男 性 27.3 24.8 19.4 18.2 16.7 9.1 26.2 21.4 22.6 42.6 31.2 28.6 45 38.7 28.9 (%) 50 40 30 28.5 28.5 28.6 21.8 22.2 20 10.8 10 女 性 24.6 16.8 17.5 14.514 15 23.8 16.8 30.7 34.1 28.9 38.4 40.2 21.1 35.7 0 総 数 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 60 歳 代 70 歳 以 上 0 総 数 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 60 歳 代 70 歳 以 上 H18 H23 全 国 (H22) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 59 -

1 日 当 たりの 平 均 歩 数 は 本 県 では 減 少 傾 向 であり 男 性 6,781 歩 ( 平 成 18 年 :6,978 歩 ) 女 性 6,279 歩 ( 平 成 18 年 :6,463 歩 )です が 歩 数 に 関 しては 個 人 差 が 大 きく 特 に 20 歳 代 は 10,000 歩 以 上 と 2,000 歩 未 満 の 両 者 の 割 合 が 増 加 しており 二 極 化 の 傾 向 となってい ます 1 日 当 たりの 歩 数 ( 男 性 ) H18 H23 全 国 (H22) 10000 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 6978 6781 7136 8854 8561 8322 8039 7915 8278 7793 8242 7873 6905 7684 6854 6967 7092 6325 4890 5304 4829 総 数 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 1 日 当 たりの 歩 数 ( 女 性 ) ( 歩 ) H18 H23 全 国 (H22) 9000 8044 7717 7909 7391 8000 7171 7104 7316 6463 6984 6986 7184 6946 7000 6117 65926669 6279 6274 6234 6000 5000 4303 3872 4000 3737 3000 2000 1000 0 総 数 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 60 -

H23 H18 全 国 (H22) 70 歳 以 上 60-69 歳 50-59 歳 40-49 歳 30-39 歳 20-29 歳 総 数 70 歳 以 上 60-69 歳 50-59 歳 40-49 歳 30-39 歳 20-29 歳 総 数 歩 行 数 の 分 布 ( 男 性 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% H23 H18 全 国 (H22) 70 歳 以 上 60-69 歳 50-59 歳 40-49 歳 30-39 歳 20-29 歳 総 数 70 歳 以 上 60-69 歳 50-59 歳 40-49 歳 30-39 歳 20-29 歳 総 数 2,000 歩 未 満 2,000 歩 ~ 4,000 歩 ~ 6,000 歩 ~ 8,000 歩 ~ 10,000 歩 ~ ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 歩 行 数 の 分 布 ( 女 性 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2,000 歩 未 満 2,000 歩 ~ 4,000 歩 ~ 6,000 歩 ~ 8,000 歩 ~ 10,000 歩 ~ ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) これまでの 評 価 として 運 動 習 慣 者 の 割 合 は 全 国 では 改 善 傾 向 に ありますが 本 県 の 運 動 習 慣 者 の 割 合 および 歩 数 は 減 少 傾 向 となって います 本 県 は 降 雪 地 域 であり 冬 場 を 含 めた 運 動 環 境 の 確 保 が 課 題 となっています - 61 -

ウ 子 どもの 健 康 本 県 の 児 童 生 徒 の 体 力 は 平 成 20 年 度 以 降 毎 回 トップレベルの 成 績 を 上 げており 平 成 22 年 度 は 調 査 対 象 の 小 学 5 年 生 中 学 2 年 1 生 の 男 女 すべてが 全 国 1 位 となるなど 本 県 の 子 どもの 体 力 は 安 定 して 極 めて 高 いレベルにあります 体 力 づくりに 関 しては スポーツ 少 年 団 の 加 入 率 や 地 域 のスポーツ 行 事 への 参 加 割 合 が 小 学 5 年 生 の 男 子 で7 割 を 超 える 1 など 学 校 や 家 庭 だけではなく 地 域 全 体 で 子 どもの 体 力 を 育 む 環 境 が 整 ってい ます また 生 活 習 慣 については 朝 食 を 毎 日 食 べる 児 童 生 徒 の 割 合 が 小 学 6 年 生 で 89.4%( 全 国 :89.0%) 中 学 3 年 生 で 87.7%( 全 国 83.5%)であり 適 切 な 生 活 習 慣 が 優 秀 な 体 力 につながっているもの と 考 えられます 1 エ 高 齢 者 の 健 康 高 齢 者 の 自 立 度 には 個 人 差 があるものの 一 般 的 に 65 歳 では 自 立 度 の 低 下 はほとんど 見 られず 男 性 の 70% 女 性 の 90%の 方 は 75 歳 から 徐 々に 自 立 度 が 低 下 していきます 2 自 立 度 低 下 の 要 因 は 75 歳 までは 主 に 脳 梗 塞 など 生 活 習 慣 病 の 悪 化 が 原 因 となっており 75 歳 以 降 は 脳 血 管 疾 患 に 加 え 運 動 器 の 疾 患 や 認 知 症 による 廃 用 症 候 群 を 要 因 とするものが 多 くなっています 75 歳 までは 働 く 世 代 と 同 様 に 健 康 づくりに 取 り 組 むことにより 生 活 習 慣 病 の 発 症 を 予 防 し 自 立 度 を 維 持 することにより アクティブ シニア 層 として 社 会 への 貢 献 が 期 待 されます また 75 歳 以 降 は ロコモティブシンドローム ( 運 動 器 の 障 害 による 要 介 護 の 状 態 や 要 介 護 リスクの 高 い 状 態 )や 低 栄 養 等 による 廃 用 症 候 群 を 予 防 するため 骨 筋 力 の 低 下 を 防 ぐため の 食 生 活 運 動 が 必 要 です 本 県 の 高 齢 者 の 元 気 生 活 率 ( 要 介 護 認 定 を 受 けていない 高 齢 者 の 割 合 )は 平 成 23 年 4 月 末 時 点 で 65~74 歳 までの 高 齢 者 が 96.6%で 全 国 2 位 75 歳 以 上 の 高 齢 者 が 72.1%で 全 国 12 位 となっています また 平 成 22 年 の 高 齢 者 の 就 業 割 合 は 22.2%で 全 国 13 位 2 平 成 23 年 の 高 齢 者 のボランティアへ 参 加 する 者 の 割 合 は 26.5%で 全 国 15 位 3 であり 就 労 や 社 会 貢 献 への 意 欲 が 高 い 状 況 です 社 会 で 一 定 の 役 割 と 生 きがいを 持 って 生 活 していることが 高 齢 者 の 健 康 維 持 に 関 連 し ているものと 考 えられます - 62 -

取 り 組 むべき 施 策 ウオーキングや 冬 場 の 健 康 づくり [みんなで 歩 こう project の 推 進 ] ウオーキングは 誰 でも 手 軽 に 行 える 運 動 であり 生 活 習 慣 病 や 認 知 症 の 予 防 身 体 機 能 の 維 持 などに 効 果 があります 多 くの 県 民 が 運 動 習 慣 を 確 立 するためのきっかけとなるよう みんな で 歩 こう project に 参 加 できる 機 会 を 増 やします 例 えば 健 診 の 結 果 により 健 康 維 持 のために 継 続 的 な 運 動 を 必 要 とする 人 や 高 血 圧 や 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 の 改 善 が 期 待 でき る 患 者 に 対 し て か か り つ け 医 な ど か ら み ん な で 歩 こ う project への 参 加 を 勧 めることや 市 町 や 関 係 団 体 の 協 力 を 得 て 地 域 の 住 民 が 参 加 するウオーキングイベントの 開 催 を 増 やしてい くことにより ウオーキングに 取 り 組 みやすい 環 境 づくりを 推 進 し 参 加 者 の 増 加 を 図 ります [ みんラジ(みんなでラジオ 体 操 ) の 推 進 ] みんラジ 推 進 隊 の 募 集 に 当 たり 職 域 関 係 団 体 ( 商 工 会 議 所 商 工 会 等 )と 連 携 するとともに ラジオ 体 操 をまだ 実 施 して いない 事 業 所 等 を 対 象 にインストラクターを 派 遣 し ラジオ 体 操 の 効 用 の 説 明 や 実 技 指 導 を 実 施 することで みんラジ 推 進 隊 への 登 録 につなげます 老 人 クラブや 社 会 福 祉 施 設 など 高 齢 者 関 係 団 体 に みんラジ 推 進 隊 への 登 録 を 呼 びかけます 老 人 クラブに 対 しては ラジオ 体 操 の 効 果 や 正 しい 実 施 方 法 を 学 ぶラジオ 体 操 講 座 を 実 施 するこ とや 夏 季 休 暇 中 に 子 どもたちと 一 緒 にラジオ 体 操 に 参 加 するこ となどを 働 きかけます 市 町 と 連 携 して 保 健 推 進 員 を 通 じた 実 施 の 呼 びかけや 健 康 教 室 介 護 予 防 教 室 等 を 活 用 したラジオ 体 操 の 指 導 を 実 施 します [ 冬 場 にできる 運 動 の 推 進 ] 国 のエクササイズガイドによると ラジオ 体 操 を 15 分 行 った 場 合 速 歩 15 分 と 同 じ 消 費 カロリーに 相 当 し 冬 場 にできる 運 動 と して 室 内 でもできるラジオ 体 操 は 適 当 です みんなで 歩 こう project の 参 加 者 や 老 人 クラブなどの 関 係 団 体 を 通 じて 冬 場 に できる 運 動 として 職 場 や 集 会 自 宅 等 でのラジオ 体 操 の 実 施 を - 63 -

推 進 します エクササイズガイドでは 通 勤 通 学 時 の 歩 行 や 家 事 など 日 常 生 活 の 中 での 活 動 量 を 増 やすことによる 生 活 習 慣 病 の 予 防 効 果 が 示 されています 家 の 中 で 手 軽 にできる 日 常 生 活 での 活 動 ( 屋 内 の 掃 除 20 分 子 どもと 遊 ぶ 15 分 雪 かき 10 分 など) を 分 かりやすく 紹 介 することにより 冬 場 の 健 康 づくりを 支 援 し ます 県 と 市 町 が 連 携 して 住 民 が 身 近 でそれぞれのスタイルでスポ ーツを 楽 しむことができる 総 合 型 地 域 スポーツクラブを 周 知 する とともに 冬 場 に 屋 内 で 行 うスポーツなどを 体 験 するイベントを 開 催 し 地 域 でのスポーツ 活 動 をさらに 広 げ 生 涯 スポーツ 環 境 を 整 備 します ふくい 健 康 の 森 のけんこうスポーツセンターや 温 水 プール などの 屋 内 スポーツ 施 設 の 利 用 を 県 広 報 誌 等 で 広 く 県 民 に 周 知 す るとともに 運 動 指 導 や 健 康 教 室 講 座 の 開 催 などを 通 して 県 民 の 健 康 づくりを 推 進 します また 市 町 や 民 間 企 業 と 連 携 し 冬 場 の 屋 内 運 動 施 設 の 利 用 促 進 を 図 ります [ 屋 外 での 授 業 機 会 等 の 増 加 ] 学 校 では 天 気 にあわせ 特 に 冬 場 には 天 気 のいい 日 は 外 で 運 動 や 遊 びを 実 施 するなど 屋 外 で 体 を 動 かす 機 会 を 増 やします 子 どもの 体 力 のさらなる 向 上 体 力 を 高 めるためには 日 ごろからの 運 動 習 慣 をつけることが 大 切 です 小 学 校 における 外 遊 びや 業 間 体 育 を 奨 励 し 運 動 好 きな 子 どもを 育 てます 小 中 学 校 におけるラジオ 体 操 の 実 施 を 推 進 するため 学 校 教 育 においてわかりやすく 正 しい 体 操 の 仕 方 を 指 導 し 子 どもたちがラ ジオ 体 操 を 実 施 する 機 会 を 設 けます 生 涯 にわたる 健 康 体 力 づくりのために 学 校 地 域 の 子 ども 会 さまざまな 関 係 者 の 協 力 を 得 て みんラジ への 参 加 を 通 じて ラジオ 体 操 の 導 入 を 推 進 します - 64 -

高 齢 者 の 健 康 づくり [ 高 齢 者 の 生 きがいづくりの 推 進 ] 福 井 県 老 人 福 祉 計 画 および 福 井 県 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画 ( 平 成 24 年 3 月 )と 連 携 高 齢 者 の 健 康 を 維 持 するためには 社 会 で 一 定 の 役 割 と 生 きが いを 持 って 生 活 することが 重 要 です また 現 役 世 代 の 減 少 が 見 込 まれる 超 高 齢 化 社 会 における 新 たな 担 い 手 として 高 齢 者 の 持 つ 知 識 や 経 験 を 広 く 社 会 に 還 元 する 機 会 の 充 実 が 必 要 です 介 護 や 子 育 て 支 援 のために 活 動 するボランティアグループを 支 援 する など 元 気 高 齢 者 のボランティア 活 動 への 参 加 を 促 進 します 高 齢 者 が 地 域 活 動 を 行 うための 知 識 や 技 能 を 習 得 できる 場 の 提 供 や 高 齢 者 の 地 域 活 動 に 関 する 情 報 の 提 供 を 強 化 し 高 齢 者 が リーダーとなる 地 域 活 動 などを 促 進 します 高 齢 者 の 学 習 意 欲 やニーズの 多 様 化 に 対 応 するため 公 民 館 な ど 身 近 な 施 設 で 学 習 講 座 を 開 講 して 参 加 者 の 増 加 を 図 るとともに 講 座 を 通 じた 仲 間 づくりや 成 果 を 発 表 する 場 の 提 供 などについて 市 町 や 老 人 クラブなどと 協 働 して 支 援 します [ 高 齢 者 の 特 性 に 応 じた 健 康 づくり] 自 立 した 高 齢 者 に 対 しては 働 く 世 代 と 同 様 に 適 切 な 食 生 活 や ウオーキングなどを 通 じた 健 康 づくりにより 生 活 習 慣 病 の 発 症 重 症 化 予 防 を 推 進 します 本 県 では 農 業 が 盛 んな 土 地 柄 であり 新 たに 家 庭 菜 園 や 畑 づ くりなど 自 然 に 触 れる 農 業 に 取 り 組 もうとする 高 齢 者 に 対 し 地 域 農 業 支 援 員 が 技 術 指 導 にあたるなど 農 作 業 を 通 じて 健 康 づ くりにつながる 仕 組 みづくりを 推 進 します 運 動 器 の 機 能 を 維 持 するため エクササイズガイドを 活 用 し 高 齢 者 が 日 常 生 活 の 中 での 活 動 を 通 じた 身 体 活 動 を 実 践 できるよ う わかりやすく 紹 介 します 75 歳 以 上 の 高 齢 者 または 自 立 度 が 低 下 してきた 高 齢 者 は ロコ モティブシンドロームを 予 防 するため ロコモーショントレーニ ングや みんなの 体 操 の 普 及 など 筋 力 の 維 持 につながる 取 組 みを 推 進 します - 65 -

< 活 動 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 みんなで 歩 こう project <H24> 50,000 人 平 成 29 年 度 参 加 者 数 16,666 人 <H24> みんラジ 参 加 者 数 45,000 人 平 成 29 年 度 21,767 人 < 主 な 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 <H23> 日 常 生 活 における 歩 数 の 増 加 男 性 7,568 歩 男 性 8,500 歩 平 成 29 年 度 (20~64 歳 ) 女 性 7,284 歩 女 性 8,000 歩 日 常 生 活 における 歩 数 の 増 加 (65 歳 以 上 ) 運 動 習 慣 者 の 割 合 の 増 加 (20~64 歳 ) 運 動 習 慣 者 の 割 合 の 増 加 (65 歳 以 上 ) 高 齢 者 (60 歳 以 上 )の 社 会 参 加 の 促 進 ( 就 業 または 何 らかの 地 域 活 動 をしている 高 齢 者 の 割 合 の 増 加 ) 4 <H23> 男 性 5,098 歩 女 性 4,412 歩 <H23> 男 性 22.3% 女 性 20.0% <H23> 男 性 31.1% 女 性 24.8% 男 性 6,000 歩 女 性 5,500 歩 男 性 30% 女 性 25% 男 性 35% 女 性 30% <H23> 36.0% 60% 平 成 29 年 度 平 成 29 年 度 平 成 29 年 度 平 成 29 年 度 1 平 成 22 年 度 の 全 国 体 力 運 動 能 力 運 動 習 慣 等 調 査 2 秋 山 弘 子 長 寿 時 代 の 科 学 と 社 会 の 構 想 科 学 岩 波 書 店, 2010 3 平 成 23 年 社 会 生 活 基 本 調 査 4 現 状 は 何 らかの 地 域 活 動 をしている 高 齢 者 (60 歳 以 上 ) を 指 標 としている が 今 後 は 就 業 している 高 齢 者 の 割 合 も 合 わせて 把 握 することとする - 66 -

3 生 活 習 慣 病 等 の 予 防 (1)たばこ 対 策 現 状 と 課 題 喫 煙 は 肺 がんをはじめとして 喉 頭 がんや 口 腔 がんなど 多 くのがん と 深 い 関 係 があることがわかっています 国 が 平 成 17 年 に 発 効 した たばこの 規 制 に 関 する 世 界 保 健 機 関 枠 組 条 約 に 基 づき たばこ 製 品 への 注 意 文 言 の 表 示 強 化 広 告 規 制 の 強 化 禁 煙 治 療 の 保 険 適 用 公 的 施 設 における 施 設 内 禁 煙 の 推 進 たばこ 税 の 大 幅 引 き 上 げ(3.5 円 / 本 )などの 対 策 が 進 められてきました 県 は 職 域 関 係 者 を 含 めた 福 井 県 たばこ 対 策 推 進 会 議 におけるた ばこ 対 策 に 関 する 関 係 者 の 理 解 の 促 進 世 界 禁 煙 デー および 禁 煙 週 間 における 県 民 を 対 象 とした 普 及 啓 発 禁 煙 分 煙 の 協 力 店 の 募 集 ( 平 成 24 年 度 現 在 で 約 50 店 )などの 取 組 みを 実 施 しています また 平 成 24 年 度 までにすべての 官 公 庁 と 医 療 施 設 を 施 設 内 禁 煙 とすることを 目 標 に 平 成 20 年 10 月 から 県 庁 舎 を 平 成 22 年 度 からはすべての 県 有 施 設 を 施 設 内 禁 煙 としました また 市 町 や 医 療 機 関 にも 率 先 して 施 設 内 禁 煙 とするよう 要 請 しています こうした 対 策 により 本 県 の 男 性 の 喫 煙 率 は 全 国 より 高 い 状 況 が 続 い ていましたが 年 々 減 少 し 平 成 21 年 以 降 全 国 平 均 を 下 回 っています 本 県 の 男 性 の 喫 煙 率 は 平 成 18 年 の 42.0%から 平 成 23 年 の 29.0%に 女 性 の 喫 煙 率 も 6.2%から 3.5%に 減 少 し 平 成 24 年 度 末 までの 目 標 ( 男 性 32.0% 女 性 4.0%)を 達 成 しています 60.0 50.0 40.0 30.0 0.0 % 20.0 全 国 女 性 福 井 県 男 性 49.2 全 国 男 性 10.3 10.0 福 井 県 女 性 5.0 51.8 43.3 7.7 45.8 12.0 禁 煙 治 療 が 保 険 適 用 39.9 喫 煙 率 の 推 移 喫 煙 率 の 推 移 42.0 10.0 6.2 36.8 9.1 公 的 施 設 にお ける 施 設 内 禁 煙 の 要 請 38.2 36.5 10.9 8.5 タバコ 税 の 大 幅 引 き 上 げ (3.5 円 増 / 本 ) 32.2 31.4 8.4 4.7 29.0 H11 H16 H18 H20 H21 H22 H23 目 標 値 32.0 32.4 9.7 目 標 値 4.0 3.5 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 他 ) - 67 -

一 方 年 齢 別 の 喫 煙 率 を 見 ると 男 性 の 30~50 歳 代 女 性 の 20~30 歳 代 は 目 標 を 達 成 できておらず 若 い 世 代 から 働 く 世 代 の 禁 煙 対 策 が 課 題 となっています 喫 煙 率 ( 男 女 別 年 齢 階 級 別 ) 45.0 40.0 35.0 喫 30.0 煙 率 25.0 ( 20.0 % ) 15.0 10.0 5.0 0.0 29.0 3.5 30.4 8.6 42.6 男 性 38.8 女 性 33.3 5.5 2.6 3.9 23.4 男 性 目 標 32.0% 3.1 13.5 全 体 20~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~69 歳 70 歳 以 上 0.8 女 性 目 標 4.0% 男 性 30~59 歳 女 性 20~39 歳 の 喫 煙 率 は 目 標 を 達 成 できていない ( 出 典 : 平 成 23 年 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 官 公 庁 や 医 療 施 設 における 受 動 喫 煙 防 止 対 策 の 取 組 み 状 況 を 見 ると 平 成 24 年 11 月 現 在 6 市 町 160 医 療 機 関 ( 不 明 を 含 む )で 施 設 内 禁 煙 が 実 施 されておらず 目 標 に 達 していません 男 女 を 合 わせた 本 県 の 喫 煙 率 は 15.2%であり 県 民 の 85%は 非 喫 煙 者 です 喫 煙 者 に 対 する 禁 煙 指 導 と 共 に 受 動 喫 煙 の 防 止 対 策 が 重 要 な 課 題 です 官 公 庁 ( 県 お よ び 17 市 町 ) 医 療 機 関 公 共 施 設 等 における 禁 煙 対 策 の 取 組 み 状 況 施 設 数 敷 地 内 禁 煙 施 設 内 禁 煙 施 設 内 分 煙 18 1 11 6 学 校 332 332 0 0 その 他 不 明 医 科 637 209 303 83 42 歯 科 280 64 181 23 12 出 典 : 官 公 庁 および 学 校 は 福 井 県 調 査 H24.11 医 療 機 関 は 医 療 施 設 調 査 H23-68 -

取 り 組 むべき 施 策 たばこ 対 策 については 喫 煙 率 の 低 下 と 受 動 喫 煙 の 防 止 を 達 成 するた めの 施 策 をより 一 層 充 実 させる 必 要 があります 喫 煙 者 に 対 する 禁 煙 指 導 の 強 化 喫 煙 率 を 本 計 画 において 達 成 目 標 とする 12%にするためには 男 性 の 喫 煙 率 を 平 成 23 年 の 29.0%から 概 ね 20%まで 減 少 させる 必 要 があり 特 に 喫 煙 率 の 高 い 働 く 世 代 の 禁 煙 対 策 を 推 進 します 国 が 改 定 を 予 定 している 標 準 的 な 健 診 保 健 指 導 プログラム を 踏 まえ 特 定 健 診 で 喫 煙 者 に 禁 煙 の 助 言 や 情 報 提 供 を 行 い 禁 煙 外 来 や 地 域 職 域 で 実 施 される 禁 煙 指 導 等 につなげていきます 大 学 入 学 や 入 社 をきっかけに 喫 煙 を 開 始 することのないよう 教 育 職 域 団 体 と 連 携 して たばこの 害 に 関 する 情 報 提 供 や 研 修 等 を 行 い 新 たな 喫 煙 者 の 増 加 を 防 ぎます 未 成 年 者 や 妊 産 婦 に 対 する 啓 発 の 強 化 喫 煙 者 の 多 くは たばこの 害 を 十 分 に 認 識 しないまま 未 成 年 のう ちに 喫 煙 を 開 始 しています 未 成 年 のうちに 喫 煙 を 開 始 した 場 合 は 成 人 になって 開 始 した 場 合 より 健 康 への 悪 影 響 が 大 きいことがわか っており 未 成 年 者 へのたばこの 害 についての 普 及 啓 発 を 強 化 します 20~30 歳 代 の 女 性 や 胎 児 新 生 児 に 影 響 を 与 える 妊 産 婦 に 対 し たばこの 害 の 啓 発 を 強 化 します 妊 産 婦 に 対 しては 母 子 健 康 手 帳 と 一 緒 に 参 照 できるよう 情 報 提 供 します 受 動 喫 煙 防 止 対 策 の 強 化 受 動 喫 煙 を 防 止 するために 施 設 内 に 分 煙 室 を 設 けても 多 額 の 費 用 がかかり 完 全 に 受 動 喫 煙 を 防 止 することができないことから 施 設 内 禁 煙 を 推 進 します 公 的 施 設 が 施 設 内 禁 煙 を 率 先 して 取 り 組 むことは 地 域 のモデルと して 重 要 であり すべての 官 公 庁 での 施 設 内 禁 煙 を 達 成 します 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 進 めるためには 行 政 による 一 律 的 な 規 制 で はなく 県 民 飲 食 店 職 場 など 多 数 の 関 係 者 の 理 解 を 得 ながら 進 める 必 要 があります 本 県 の 具 体 的 な 取 組 みを 進 める 上 での 行 動 指 針 の 策 定 も 含 め 県 民 全 体 の 取 組 みとして 受 動 喫 煙 を 防 止 します 職 場 の 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 推 進 するため 職 場 管 理 者 に 対 して 具 体 的 な 対 策 事 例 を 基 に 理 解 の 促 進 を 図 ります - 69 -

多 数 の 人 が 利 用 する 空 間 を 持 つ 施 設 では 禁 煙 分 煙 の 措 置 を 進 めます 特 に 飲 食 店 については 禁 煙 分 煙 の 取 組 みを 分 かりやす く 表 示 することによって 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 強 化 します < 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 成 人 喫 煙 率 の 減 少 未 成 年 者 (12~19 歳 )の 喫 煙 率 1 妊 産 婦 の 喫 煙 率 官 公 庁 での 施 設 内 禁 煙 の 実 施 医 療 機 関 での 施 設 内 禁 煙 の 実 施 受 動 喫 煙 防 止 ( 職 場 ) 2 受 動 喫 煙 のない 職 場 を 実 現 2 受 動 喫 煙 防 止 家 庭 と 飲 食 店 で 受 動 喫 煙 の 機 会 を 有 する 者 の 割 合 を 減 らす 喫 煙 および 受 動 喫 煙 が 及 ぼす 健 康 影 響 についての 十 分 な 知 識 の 普 及 ( 肺 がんとの 関 連 を 知 って いる 人 の 割 合 ) <H23> 全 体 15.2% 男 性 29.0% 女 性 3.5% <H22> 1.6%(1 千 人 /61 千 人 ) ( 国 民 生 活 基 礎 調 査 ) <H22> 妊 娠 前 11.8% 妊 娠 中 0% ( 福 井 県 調 査 ) <H24> 実 施 県 11 市 町 未 実 施 実 施 <H24> 6 市 町 757 施 設 未 実 施 160 施 設 全 体 12% 男 性 20.6% 女 性 3.5% 平 成 34 年 度 0% 平 成 29 年 度 0% 平 成 26 年 度 100% 実 施 可 及 的 速 やかに 100% 実 施 可 及 的 速 やかに 3-0% 平 成 32 年 度 - <H23> 89.3% 家 庭 3% 飲 食 店 15% 平 成 34 年 度 100% 平 成 29 年 度 1 妊 産 婦 の 喫 煙 率 (H22 福 井 県 調 査 )は データの 件 数 (N=102)が 少 なく 注 意 が 必 要 2 職 場 家 庭 飲 食 店 の 受 動 喫 煙 防 止 状 況 については 現 段 階 では 把 握 するため の 公 的 な 調 査 がないので 数 値 の 解 釈 については 注 意 が 必 要 3 国 は 平 成 22 年 6 月 18 日 に 閣 議 決 定 された 新 成 長 戦 略 において 2020 年 ( 平 成 32 年 )までに 受 動 喫 煙 のない 職 場 の 実 現 を 掲 げているため 本 県 にお いても 同 様 の 目 標 を 設 定 する - 70 -

(2) 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 の 推 進 現 状 と 課 題 平 成 20 年 度 から 生 活 習 慣 病 の 発 症 リスクを 早 期 に 発 見 し 重 症 化 を 予 防 するため 医 療 保 険 者 が 主 体 となって 40~74 歳 を 対 象 に メタボ リックシンドロームに 着 目 した 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 を 実 施 していま す 特 定 健 診 の 導 入 により メタボリックシンドロームの 概 念 は 普 及 し ましたが 本 県 の 特 定 健 診 の 受 診 率 は 平 成 22 年 度 は 40.4%( 全 国 : 43.2%)となっており 平 成 24 年 度 の 達 成 目 標 である 70%を 達 成 できな い 見 込 みです 本 県 の 受 診 率 を 医 療 保 険 者 別 にみると 自 営 業 者 や 企 業 などを 退 職 し た 者 が 加 入 する 市 町 国 保 の 受 診 率 は 27.3% 中 小 企 業 に 従 事 する 者 が 加 入 する 協 会 けんぽは 37.1%であり 民 間 企 業 などに 勤 務 する 者 が 加 入 す る 健 康 保 険 組 合 等 (63.6%)に 比 べて 受 診 率 は 低 い 状 況 です また 平 成 22 年 度 の 県 内 の 主 な 健 康 保 険 組 合 および 協 会 けんぽの 実 績 では 被 保 険 者 55.0%に 比 べて 被 扶 養 者 17.3%と 被 扶 養 者 の 受 診 率 が 低 い 状 況 であ り パートで 働 いている 人 や 専 業 主 婦 の 方 に 対 して 特 定 健 診 を 周 知 し 受 診 の 機 会 を 確 保 することが 必 要 です 受 診 しない 理 由 のうち 医 療 機 関 で 治 療 を 受 けているから 健 康 だから という 理 由 が 多 く 症 状 が 出 る 前 に 発 見 するという 特 定 健 診 の 目 的 の 周 知 が 不 足 しています 特 定 保 健 指 導 を 終 了 した 者 の 割 合 は 平 成 22 年 度 で 15.6%( 全 国 : 13.1%)であり 平 成 24 年 度 の 達 成 目 標 である 45%を 達 成 できない 見 込 みです 特 定 保 健 指 導 を 実 施 するためには 医 師 保 健 師 管 理 栄 養 士 のいずれかの 資 格 を 持 つ 者 が 実 施 する 必 要 があり 特 定 保 健 指 導 を 行 う 人 材 の 確 保 が 課 題 となっています 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 平 成 22 年 度 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 実 施 率 項 目 名 総 計 市 町 村 国 保 協 会 けんぽ 健 保 組 合 共 済 等 特 定 健 診 対 象 者 数 327,237 126,048 115,338 85,851 福 井 県 特 定 健 診 受 診 者 数 132,158 34,450 42,971 54,737 特 定 健 診 受 診 率 40.4% 27.3% 37.3% 63.8% 特 定 健 診 対 象 者 数 52,192,070 22,419,600 13,202,395 16,570,075 全 国 特 定 健 診 受 診 者 数 22,546,778 7,175,360 4,559,095 10,812,323 特 定 健 診 受 診 率 43.2% 32.0% 34.5% 65.3% 特 定 保 健 指 導 対 象 者 数 26,544 7706 8101 10,737 福 井 県 特 定 保 健 指 導 対 象 者 率 20.1% 22.4% 18.9% 19.6% 全 国 特 定 保 健 指 導 対 象 者 数 4,125,690 1,017,139 924,931 2,183,620 特 定 保 健 指 導 対 象 者 率 18.3% 14.2% 20.3% 20.2% 特 定 保 健 指 導 終 了 者 数 4,139 1,326 889 1,924 福 井 県 特 定 保 健 指 導 実 施 率 15.6% 17.2% 11.0% 17.9% 全 国 特 定 保 健 指 導 終 了 者 数 540,942 196,646 68,404 275,892 特 定 保 健 指 導 実 施 率 13.1% 19.3% 7.4% 12.6% ( 出 典 : 厚 生 労 働 省 提 供 特 定 健 診 データをもとに 福 井 県 健 康 増 進 課 が 作 成 ) - 71 -

取 り 組 むべき 施 策 未 受 診 者 新 規 国 保 加 入 者 被 扶 養 者 等 に 対 する 受 診 勧 奨 の 徹 底 特 定 健 診 の 受 診 率 の 向 上 には 未 受 診 者 への 受 診 勧 奨 が 効 果 的 で あることから 医 療 保 険 者 と 連 携 し 特 定 健 診 未 受 診 者 に 対 する 電 話 勧 奨 や 保 健 推 進 員 等 による 個 別 のアプローチなどにより 受 診 勧 奨 を 強 化 します 退 職 後 に 受 診 率 が 低 下 することから 社 会 保 険 から 国 保 に 切 り 替 わる 際 に これまで 事 業 主 健 診 を 受 診 していた 者 が 引 き 続 き 国 保 が 実 施 する 特 定 健 診 を 受 診 するよう 退 職 時 や 退 職 後 の 保 険 証 交 付 窓 口 での 説 明 郵 送 による 案 内 の 同 封 などにより 制 度 の 周 知 および 受 診 勧 奨 を 強 化 します 被 扶 養 者 の 受 診 率 の 向 上 を 図 るため 協 会 けんぽ 等 と 連 携 し 被 扶 養 者 に 対 する 電 話 や 文 書 等 による 受 診 勧 奨 や 受 診 券 の 発 行 などに より 受 診 勧 奨 を 強 化 します 特 定 健 診 を 受 診 しない 理 由 として 医 療 機 関 で 治 療 を 受 けている から 健 康 だから という 理 由 が 多 く 症 状 が 出 る 前 に 発 見 する という 特 定 健 診 の 目 的 の 周 知 が 不 足 していることから 市 町 福 井 県 医 師 会 と 連 携 し 主 治 医 から 患 者 に 対 して 特 定 健 診 受 診 等 の 必 要 性 の 啓 発 周 知 を 強 化 します 特 定 健 診 の 受 診 率 向 上 には 受 診 対 象 者 が 継 続 して 特 定 健 診 を 受 診 することが 必 要 であることから 市 町 と 連 携 し 健 診 結 果 の 通 知 と 同 時 に 経 年 的 な 受 診 の 必 要 性 を 周 知 するなど 充 実 した 情 報 提 供 を 推 進 します 関 係 者 間 でのデータ 提 供 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 ( 昭 和 57 年 法 律 第 80 号 )で は 事 業 主 健 診 など 他 法 令 に 基 づく 健 康 診 断 の 受 診 者 は 特 定 健 診 を 受 診 したものとみなすことができるとされていることから 協 会 け んぽおよび 福 井 労 働 局 と 連 携 し 事 業 主 の 協 力 を 得 て 保 険 者 に 対 して 健 診 データを 提 供 することにより 受 診 率 の 向 上 を 図 ります 医 療 機 関 と 連 携 し 本 人 の 同 意 を 得 て 市 町 国 保 に 対 して 特 定 健 診 に 相 当 する 診 療 情 報 を 提 供 することにより 受 診 率 の 向 上 を 図 り ます - 72 -

特 定 健 診 とがん 検 診 の 同 時 実 施 の 推 進 市 町 国 保 が 実 施 する 特 定 健 診 とがん 検 診 を 同 時 に 受 診 できるよう 総 合 健 診 化 を 進 めるため 特 定 健 診 とがん 検 診 の 受 診 券 統 一 化 を 推 進 します がん 検 診 予 約 システム の 活 用 パソコンや 携 帯 電 話 から 手 軽 にがん 検 診 を 予 約 できる がん 検 診 予 約 システム で 特 定 健 診 を 実 施 している 医 療 機 関 も 情 報 提 供 する ことにより 受 診 率 の 向 上 を 図 ります 特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 の 向 上 市 町 の 保 健 センター 等 で 健 診 結 果 の 受 け 取 り 時 に 初 回 面 接 を 実 施 することや 訪 問 による 特 定 保 健 指 導 電 話 等 による 未 受 診 者 への 受 診 勧 奨 の 強 化 により 実 施 率 の 向 上 を 図 ります 福 井 県 栄 養 士 会 との 連 携 市 町 の 特 定 保 健 指 導 の 人 材 や 業 務 を 支 援 するため 福 井 県 栄 養 ケ ア ステーションの 活 用 を 図 ります < 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 特 定 健 診 実 施 率 ( 全 保 険 者 ) <H22> 40.4% 70% 平 成 29 年 度 特 定 保 健 指 導 実 施 率 <H22> ( 全 保 険 者 ) 15.6% 45% 平 成 29 年 度 - 73 -

(3) 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 予 防 現 状 と 課 題 高 血 圧 症 の 有 病 者 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 41.0%( 全 国 :53.2%) 1 から 平 成 23 年 の 55.4%( 全 国 :57.6%)に 増 加 しています 女 性 は 平 成 18 年 の 35.3%( 全 国 :39.6%)から 平 成 23 年 の 43.5% 1 ( 全 国 :42.2%)に 増 加 しています 男 女 とも 年 齢 が 高 くなるにつれて 増 加 しています 高 血 圧 症 有 病 者 の 割 合 ( 男 性 ) (%) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 H18 H23 全 国 (H22) 80.6 73.7 68.8 64.4 62.7 61.2 57.6 57.8 56.8 55.4 53.2 50.0 41.0 40.7 22.2 33.5 29.4 30.3 21.1 19.4 17.4 11.9 9.7 12.9 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 高 血 圧 症 有 病 者 の 割 合 ( 女 性 ) (%) 80 70 60 50 40 30 H18 H23 全 国 (H22) 73.2 72.5 6 3.9 63 60 43.5 48. 4 4 5 42.2 37.2 43.8 36. 3 36.7 35.3 30.6 20 10 0 13.3 12. 7 10.5 4.7 3.6 3.8 0 0 0. 8 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 74 -

脂 質 異 常 症 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 16.7%( 全 国 :16.9%)か ら 平 成 23 年 の 23.6%( 全 国 1 :23.1%)に 増 加 しています 女 性 は 平 成 18 年 16.3%( 全 国 :15.0%)から 平 成 23 年 の 18.5% 1 ( 全 国 :17.4%)に 増 加 し 50 歳 以 降 の 増 加 が 顕 著 です 脂 質 異 常 症 が 疑 われる 人 の 割 合 ( 男 性 ) (%) H18 H23 全 国 (H22) 40 35 34.8 32.9 30 25 20 15 10 5 0 29.1 26.9 24.7 23.6 23.1 22.8 21.7 21.4 20.8 22.8 17.2 16.7 15.4 13.8 15.9 14.9 11.1 12.1 11.3 6.3 6.7 0 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 脂 質 異 常 症 が 疑 われる 人 の 割 合 ( 女 性 ) (%) H18 H23 全 国 (H22) 40 35 31.6 35.2 30.8 30 29.0 25 20 23.9 19.4 18.5 17.9 18.4 15.7 16.3 17.4 16.8 15.7 15 11.5 10 4.3 5 3.5 2.1 1.0 1.2 1.7 0.0 0.0 0 1.9 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 75 -

糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 の 9.7%( 全 国 : 12.3%)から 平 成 23 年 の 13.2%( 全 国 1 :16.6%)に 増 加 しています 女 性 は 平 成 18 年 9.2%( 全 国 :8.2%)から 平 成 23 年 の 8.7%( 全 1 国 :9.2%)に 減 少 しています 男 女 とも 50 歳 以 降 の 増 加 が 顕 著 です 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 の 割 合 ( 男 性 ) (%) 25 20 15 13.2 16.6 H18 H23 全 国 (H22) 22.1 22.4 20.5 18.6 16.7 16.2 15.6 14.5 13.3 10 9.7 10.3 8.0 7.7 7.9 9.2 5 3.1 3.0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 総 数 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 糖 尿 病 が 強 く 疑 われる 人 の 割 合 ( 女 性 ) (%) 25 H18 H23 全 国 (H22) 20 16.5 15 10 5 0 16.3 16.2 13.1 13.5 12.6 9.8 8.7 9.0 9.2 9.2 9.5 8.9 6.7 3.6 5.6 1.0 0.9 1.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 総 数 20-29 歳 30 39 歳 40 49 歳 50 59 歳 60 69 歳 70 歳 以 上 40-74 歳 (20 歳 以 上 ) ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 76 -

糖 尿 病 が 重 症 化 した 場 合 四 肢 の 切 断 視 力 障 害 を 始 め 腎 不 全 によ る 人 工 透 析 となる 場 合 があります 本 県 の 透 析 患 者 は 平 成 23 年 で 1,724 人 ( 人 口 千 人 当 たり 2.1 人 )であり 全 国 ( 人 口 千 人 当 たり 2.4 人 ) と 比 較 しても 少 ない 状 況 ですが 糖 尿 病 患 者 の 増 加 に 比 例 して 今 後 透 析 患 者 が 増 加 する 可 能 性 があります 糖 尿 病 でありながら 未 治 療 であ る 人 や 治 療 を 中 断 している 人 をさらに 減 らしていくためには 糖 尿 病 治 療 の 重 要 性 に 対 する 社 会 全 体 の 認 知 度 を 向 上 させ さらに 保 健 指 導 を 強 化 する 必 要 があります 本 県 は すべての 市 町 国 保 の 特 定 健 診 に 血 清 クレアチニンの 測 定 を 独 自 に 追 加 しており 腎 機 能 を 評 価 するeGFR 値 を 算 出 することが 可 能 です 糖 尿 病 の 進 行 度 を 評 価 するHbA1c 値 egfr 値 尿 たんぱ く 値 を 参 考 に 糖 尿 病 と 慢 性 腎 臓 病 (CKD)を 早 期 に 発 見 し 必 要 に 応 じて 医 療 機 関 へ 受 診 勧 奨 する 体 制 が 必 要 です 近 年 全 国 の 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD)の 死 亡 者 数 の 順 位 が9 位 となっており 新 たな 慢 性 疾 患 として 位 置 付 けられています COPD は 長 期 の 喫 煙 が 原 因 で 徐 々に 呼 吸 障 害 が 進 行 する 疾 患 です 今 後 は さらに 死 亡 者 数 が 増 加 すると 見 込 まれています 早 期 に 発 見 すれば 薬 物 などによる 治 療 が 可 能 ですが 認 知 度 が 十 分 ではなく 発 見 が 遅 れるこ とが 課 題 となっています 福 井 県 の 透 析 患 者 数 の 推 移 ( 人 ) 2000 1500 1422 1518 1555 1691 1708 1768 1733 1724 1000 500 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ( 出 典 : 日 本 透 析 医 学 会 統 計 ) - 77 -

全 国 の 透 析 患 者 の 主 要 原 疾 患 の 割 合 の 推 移 ( 年 末 患 者 ) H23 36.6 34.7 7.9 20.8 H16 32.3 42.2 6.2 19.3 H13 27.2 49.6 5 18.2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 糖 尿 病 性 腎 症 慢 性 糸 球 体 腎 炎 腎 硬 化 症 その 他 ( 出 典 : 日 本 透 析 医 学 会 統 計 ) 取 り 組 むべき 施 策 地 域 連 携 クリティカルパスの 活 用 脳 卒 中 急 性 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 などの 生 活 習 慣 病 の 重 症 化 予 防 に ついては 地 域 連 携 クリティカルパスの 活 用 などによる 医 療 連 携 体 制 を 強 化 することにより 病 状 に 応 じた 適 切 な 医 療 の 提 供 体 制 を 推 進 します 詳 細 は 第 6 次 福 井 県 医 療 計 画 に 記 載 本 県 は 腎 臓 病 専 門 医 が 少 なく かかりつけ 医 と 専 門 医 の 連 携 体 制 がより 一 層 重 要 になることから CKDの 地 域 連 携 クリティカル パスの 活 用 も 含 めた 医 療 連 携 体 制 について 検 討 し 新 たな 透 析 患 者 の 発 生 を 防 ぎます 特 定 健 診 による 重 症 化 対 策 の 推 進 これまでの 標 準 的 な 特 定 健 診 保 健 指 導 プログラム では 内 臓 脂 肪 型 肥 満 に 着 目 した 保 健 指 導 を 推 進 してきましたが 肥 満 がな くても 喫 煙 者 や 高 血 圧 症 や 糖 尿 病 脂 質 異 常 症 のある 方 に 対 して は 早 期 に 生 活 習 慣 の 見 直 しを 促 し 適 切 な 保 健 指 導 や 医 療 につな がるよう 保 険 者 からの 積 極 的 な 働 きかけが 必 要 です わがまち 健 康 づくり 推 進 プロジェクト 等 の 研 修 会 を 通 じて こうした 取 組 みを 推 進 します 糖 尿 病 が 重 症 化 して 糖 尿 病 性 腎 症 やCKDから 末 期 腎 不 全 とな り 新 たな 透 析 患 者 が 発 生 することを 防 ぐことが 重 要 です 医 療 保 険 者 の 協 力 を 得 て 特 定 健 診 のデータから HbA1c 値 などを 活 - 78 -

用 し 医 療 機 関 へ 受 診 勧 奨 すべき 対 象 者 や 方 法 を 検 討 し 重 症 化 の 予 防 を 推 進 します 新 規 透 析 患 者 数 の 把 握 福 井 県 透 析 施 設 ネットワークの 協 力 を 得 て 市 町 ごとに 新 規 の 透 析 患 者 を 把 握 できるよう 県 独 自 の 腎 臓 病 登 録 を 開 始 し 新 たな 透 析 患 者 の 発 生 状 況 を 確 認 していくことにより 市 町 の 健 康 づくり 施 策 を 支 援 します 医 療 機 関 における 栄 養 管 理 の 支 援 平 成 24 年 度 の 診 療 報 酬 改 定 により 入 院 基 本 料 の 算 定 要 件 として 栄 養 管 理 体 制 が 盛 り 込 まれたことで 有 床 診 療 所 を 含 めた 医 療 機 関 では 管 理 栄 養 士 の 確 保 が 一 層 重 要 になりました より 多 くの 医 療 機 関 において 適 切 な 栄 養 管 理 指 導 が 行 われるよう 福 井 県 栄 養 士 会 と 連 携 し 管 理 栄 養 士 の 配 置 の 支 援 や 資 質 の 向 上 を 図 ります 高 齢 化 率 の 進 展 とともに 在 宅 医 療 のニーズが 増 加 するため 福 井 県 栄 養 士 会 と 連 携 し 在 宅 療 養 者 が 必 要 とする 栄 養 管 理 支 援 の 体 制 整 備 を 推 進 します また 多 様 な 疾 患 を 有 する 在 宅 療 養 者 に 対 応 できる 人 材 の 育 成 を 推 進 します 糖 尿 病 CKDの 医 療 連 携 の 推 進 平 成 24 年 4 月 から 診 療 報 酬 の 改 定 で 糖 尿 病 透 析 予 防 指 導 管 理 料 の 新 設 があり 県 内 では 平 成 24 年 8 月 末 現 在 8 医 療 機 関 で 届 出 が 行 われています こうした 情 報 について 福 井 県 糖 尿 病 対 策 推 進 会 議 を 通 じて 医 療 関 係 者 に 広 く 周 知 し 医 療 機 関 の 連 携 を 推 進 します CKD COPDの 普 及 啓 発 福 井 県 糖 尿 病 対 策 推 進 会 議 および 福 井 県 慢 性 腎 臓 病 対 策 協 議 会 の 協 力 を 得 て 特 に 特 定 健 診 で 保 健 指 導 や 医 療 機 関 の 受 診 が 必 要 な 人 に 対 して 糖 尿 病 やCKDの 予 防 に 関 する 啓 発 を 推 進 します 福 井 県 たばこ 対 策 協 議 会 の 協 力 を 得 て たばこ 対 策 の 一 環 として 県 民 に 対 してCOPDの 予 防 に 関 する 啓 発 を 推 進 します - 79 -

< 主 な 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 3 糖 尿 病 有 病 者 の 増 加 の 抑 制 糖 尿 病 性 腎 症 による 年 間 新 規 4 透 析 導 入 患 者 数 の 減 少 血 糖 コントロール 指 標 におけ るコントロール 不 良 者 の 割 合 の 減 少 (40~74 歳 ) HbA1c が JDS 値 8.0%(NGSP 値 8.4%) 以 上 の 者 の 割 合 メタボリックシンドロームの 該 当 者 および 予 備 群 の 減 少 (40 ~74 歳 ) <H23> 男 性 21.2 千 人 女 性 15.5 千 人 <H24.1.1~ 12.31> 117 人 <H23> 1.5% (7/473 人 ) <H20> 87 千 人 男 性 21.4 千 人 女 性 15.8 千 人 112 人 平 成 29 年 度 平 成 29 年 度 1.3% 平 成 29 年 度 平 成 20 年 度 と 比 べて 25% 減 少 平 成 29 年 度 1 平 成 22 年 のデータを 用 いた 2 元 気 生 活 率 (%)の 算 出 方 法 :100- 要 介 護 認 定 率 (%) 3 5 年 後 には 人 口 構 成 割 合 が 変 わり 高 齢 化 が 進 むことで 糖 尿 病 の 有 病 者 も 増 加 が 見 込 まれている 現 在 の 性 年 齢 階 級 別 糖 尿 病 有 病 者 割 合 が 維 持 された 場 合 の 推 計 数 を 目 標 値 とした 4 国 は 10 年 間 で8% 減 らすことを 目 標 としているため 5 年 間 で4% 減 らすこ とを 目 標 とした - 80 -

(4) 歯 科 保 健 対 策 現 状 と 課 題 ア 成 人 の 歯 これまで 生 涯 にわたる 歯 の 健 康 を 維 持 するため 80 歳 で 20 本 以 上 の 歯 を 保 持 することを 目 標 とした 運 動 8020(ハチマル ニイ マル) 運 動 として 未 就 学 児 に 対 するフッ 化 物 洗 口 や 18 歳 以 上 を 対 象 とした 無 料 歯 科 健 診 などを 実 施 してきました 80 歳 (75~84 歳 )で 20 本 以 上 の 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 割 合 は 男 性 は 平 成 18 年 で 25.6%( 全 国 1 :24.3%)から 平 成 23 年 で 27.5%( 全 2 国 :29.4%)で 改 善 傾 向 ですが 女 性 は 平 成 18 年 で 30.1%( 全 国 1 2 :22.0%)から 平 成 23 年 で 22.4%( 全 国 :24.9%)で 悪 化 傾 向 で す 歯 科 健 診 を 受 けた 者 の 割 合 は 平 成 16 年 で 25.2%( 全 国 1 : 32.2%)から 平 成 23 年 で 33.2%( 全 国 2 :34.1%)で 増 加 しています が 進 行 した 歯 周 炎 を 有 する 者 の 割 合 (40 歳 以 上 )は 平 成 23 年 で 41.5%( 全 国 2 :29.6%)であり 全 国 と 比 較 して 高 い 状 況 です 歯 周 病 は 糖 尿 病 に 合 併 することが 多 い 疾 患 であり 歯 周 疾 患 は 歯 の 喪 失 だけでなく 他 のさまざまな 疾 患 の 原 因 となります 歯 周 疾 患 を 予 防 することは 体 全 体 の 疾 患 を 予 防 する 上 で 重 要 となっていま す 20 本 以 上 自 分 の 歯 をもつ 者 の 割 合 男 性 女 性 (%) 99.0 100 99.1 98.3 100 98.2 96.6 97.4 97.9 100 95.6 99.3 98.7 100 97.1 92.1 92.2 92.8 94.8 81.6 84.5 81.7 82.3 77.7 79.4 80 71.4 66.4 61.3 61.4 58.5 59.3 60 40 20 33.333.7 32.4 27.5 29.4 25.6 28.5 30.1 24.26.6 24.9 22.4 0 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 75-84 歳 ( 再 掲 ) H18 福 井 H23 福 井 H21 全 国 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 75-84 歳 ( 再 掲 ) ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) - 81 -

この1 年 間 に 歯 科 健 康 診 査 を 受 けた 人 の 割 合 の 推 移 総 数 男 性 女 性 (%) 40 34.1 33.2 30 25.2 20 40.6 33.7 36.8 31.7 28.8 29.7 27.5 26.5 25.0 25.0 25.7 25.3 25 23.4 22.6 18.4 18.6 16.3 99.0 40.7 34.2 36.7 40.0 24.2 44.3 44.6 42.1 38.0 36.4 31.632.4 37.9 32.9 19.3 30.9 30.4 10 0 総 数 (20 歳 以 上 ) 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 20-29 歳 30-39 歳 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 H16 福 井 H23 福 井 H21 全 国 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) 進 行 した 歯 周 炎 の 状 況 総 数 男 性 女 性 (%) 50.0 40.0 30.0 41.5 29.6 33.8 23.0 43.0 34.2 51.6 36.6 51.2 27.2 28.6 22.6 45.0 31.0 99.0 37.0 31.8 24.7 20.0 10.0 0.0 総 数 (40 歳 以 上 ) 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 40-49 歳 50-59 歳 60-69 歳 70 歳 以 上 H23 福 井 県 H21 全 国 ( 出 典 : 国 民 および 県 民 健 康 栄 養 調 査 ) イ 子 どもの 歯 本 県 のむし 歯 ( 治 療 後 も 含 む )の 割 合 は 就 学 前 の3 歳 児 は 平 成 15 年 の 30.47%( 全 国 :31.34% 全 国 13 位 )から 平 成 23 年 は 20.45% ( 全 国 :20.40% 全 国 14 位 )に 改 善 しており 全 国 と 同 様 に 改 善 傾 向 です 就 学 後 については 平 成 18 年 の 小 学 生 は 76.4%( 全 国 :67.8% 全 国 38 位 ) 中 学 生 は 66.9%( 全 国 :59.7% 全 国 32 位 )ですが 平 成 23 年 の 小 学 生 は 69.2%( 全 国 :57.2% 全 国 40 位 ) 中 学 生 は 58.6% ( 全 国 :48.3% 全 国 36 位 )であり 改 善 傾 向 にありますが 全 国 と - 82 -

比 較 してむし 歯 の 割 合 が 極 めて 高 くなっています 本 県 のむし 歯 の 特 徴 は 就 学 後 にむし 歯 の 割 合 が 高 くなることから 就 学 前 に 歯 磨 き 指 導 を 徹 底 し 就 学 後 もその 歯 磨 き 習 慣 を 継 続 させる ことが 重 要 です フッ 化 物 の 利 用 は 歯 質 のむし 歯 抵 抗 性 ( 耐 酸 性 の 獲 得 結 晶 性 の 向 上 再 石 灰 化 の 促 進 )を 高 めて むし 歯 を 予 防 する 方 法 です フッ 化 物 応 用 の 有 効 性 安 全 性 に 関 する 研 究 結 果 に 基 づき 専 門 機 関 であ るWHO( 世 界 保 健 機 関 )やFDI( 世 界 歯 科 連 盟 ) 等 も 利 用 を 推 奨 し 世 界 各 国 に 実 施 を 勧 告 しています また 健 康 日 本 21でも む し 歯 の 予 防 対 策 として フッ 化 物 応 用 法 を 推 奨 しており 日 本 で 市 販 されている 歯 磨 き 剤 の 88%にはフッ 化 物 が 配 合 されています 3 本 県 は 平 成 23 年 度 から 就 学 前 である 保 育 園 児 幼 稚 園 児 を 対 象 に 歯 磨 き 指 導 の 中 にフッ 化 物 洗 口 を 取 り 入 れていますが 3 歳 児 以 降 継 続 してフッ 化 物 洗 口 を 充 実 させるためには より 多 くの 児 童 保 護 者 施 設 関 係 者 の 理 解 が 必 要 です 取 り 組 むべき 施 策 成 人 の 歯 [ 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づいた 歯 科 保 健 対 策 の 推 進 ] 歯 科 口 腔 疾 患 は 人 の 一 生 に 関 わる 疾 患 で 新 生 児 小 児 から 高 齢 者 まで 予 防 治 療 管 理 が 必 要 となります すべての 世 代 が 健 康 な 口 腔 を 保 持 し 質 の 高 い 生 活 の 実 現 を 支 援 するため 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 関 する 法 律 の 理 念 および 基 本 的 事 項 に 基 づき 歯 科 口 腔 保 健 に 関 する 対 策 を 進 めます [ 早 い 時 期 からの 適 切 な 生 活 習 慣 の 確 立 ] むし 歯 を 予 防 するためには できるだけ 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 を 確 立 することが 重 要 であり 妊 娠 時 や 乳 幼 児 健 診 時 に 保 護 者 や 子 どもに 対 して むし 歯 を 予 防 するための 生 活 習 慣 や 歯 磨 きに 関 する 指 導 を 強 化 します [ 成 人 の 定 期 的 歯 科 健 診 受 診 の 促 進 ] 高 齢 化 社 会 において 健 康 的 に 自 分 の 歯 で 食 事 を 継 続 できるた めには 日 頃 からの 口 腔 ケアが 重 要 です 1 歳 6か 月 児 健 診 に 始 - 83 -

まるステージに 応 じた 歯 科 健 診 は 高 校 卒 業 と 同 時 に 継 続 性 がなく なるため 県 は 18 歳 以 上 を 対 象 とした 無 料 歯 科 健 診 を 実 施 して きました 引 き 続 き すべての 県 民 が 継 続 して 年 に1 回 は 歯 科 健 診 を 受 診 し 生 涯 健 康 な 口 腔 状 態 を 維 持 できる 体 制 を 推 進 しま す 歯 周 病 は 糖 尿 病 に 合 併 することが 多 い 疾 患 であり 歯 周 疾 患 は 歯 の 喪 失 だけでなく 他 のさまざまな 疾 患 の 原 因 となります 特 定 健 診 と 同 時 に 歯 科 健 診 を 受 診 できる 体 制 を 推 進 することにより 歯 周 疾 患 の 予 防 は 体 全 体 の 疾 患 の 予 防 の 一 つであることを 啓 発 します [ 要 介 護 者 や 障 害 者 の 歯 科 保 健 の 推 進 ] 要 介 護 者 や 障 害 者 は 口 腔 ケアを 自 ら 行 うことや 通 院 による 歯 科 受 診 が 困 難 な 場 合 があることから 訪 問 による 歯 科 保 健 指 導 口 腔 ケアの 実 施 を 促 進 します 子 どもの 歯 [フッ 化 物 洗 口 の 推 進 によるむし 歯 の 予 防 ] 健 康 日 本 21においても エビデンスが 確 立 しているフッ 化 物 応 用 法 などをむし 歯 予 防 法 として 推 奨 していることを 踏 まえ 引 き 続 き 就 学 前 の 保 育 園 児 幼 稚 園 児 を 対 象 に 歯 磨 き 指 導 の 一 環 としてフッ 化 物 洗 口 を 実 施 します 未 就 学 児 に 対 して 継 続 してフッ 化 物 洗 口 の 習 慣 を 定 着 させるこ とにより 高 いむし 歯 予 防 の 効 果 を 得 ることができ 就 学 後 も 効 果 の 継 続 が 期 待 できます さらにむし 歯 予 防 の 効 果 を 高 めるため 就 学 後 の 児 童 に 対 して 積 極 的 にフッ 化 物 洗 口 を 推 進 するためには より 多 くの 児 童 保 護 者 施 設 関 係 者 の 理 解 が 必 要 ですので フッ 化 物 洗 口 に 関 する 正 しい 知 識 の 啓 発 を 推 進 します むし 歯 歯 肉 炎 を 予 防 するために 学 校 において 適 切 な 生 活 習 慣 や 歯 磨 き 指 導 などの 学 校 歯 科 保 健 対 策 を 推 進 します [ 適 切 な 間 食 の 推 進 ] 甘 い 菓 子 を 控 えることはむし 歯 予 防 に 効 果 があります 県 は 福 井 県 栄 養 士 会 と 協 力 して 作 成 した 甘 すぎず 子 どもの 歯 の 形 成 に 必 要 な 栄 養 素 を 含 み 噛 み 応 えに 配 慮 した 間 食 レシピ およ - 84 -

び 健 康 に 良 い 飲 み 物 を 保 育 所 幼 稚 園 で 普 及 啓 発 します さら に 家 庭 でのおやつを 見 直 すきっかけとして 家 庭 での 間 食 レ シピ の 活 用 を 推 進 します [ 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 の 指 導 を 強 化 ] 子 どもの 健 康 づくりのためには 母 子 ともに 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 を 確 立 することが 重 要 です 妊 娠 時 は 生 まれてくる 子 どもの 健 康 に 関 して 一 番 関 心 が 高 い 時 期 でもあり 早 い 時 期 か ら 保 護 者 に 対 して 子 どもの 目 や 歯 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 の 指 導 を 行 い 母 子 健 康 手 帳 と 一 緒 に 参 照 できるよう 情 報 提 供 しま す < 活 動 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 フッ 化 物 洗 口 を 実 施 する 保 育 所 <H24> すべての 施 設 平 成 29 年 度 幼 稚 園 の 増 加 69 施 設 (388 施 設 ) < 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 むし 歯 のない 3 歳 児 の 割 合 の 増 <H23> 85% 平 成 29 年 度 加 79.55% 55% 平 成 29 年 度 70% 平 成 29 年 度 <H23> 進 行 した 歯 肉 炎 を 有 する 者 の 割 40 歳 代 25% 40 歳 代 31.0% 平 成 29 年 度 合 の 減 少 60 歳 代 40% 60 歳 代 48.6% 65% 平 成 29 年 度 35% 平 成 29 年 度 むし 歯 のない 12 歳 児 の 割 合 の 40 歳 で 喪 失 歯 のない 者 の 割 合 60 歳 で 24 歯 以 上 の 自 分 の 歯 を 80 歳 で 20 歯 以 上 の 自 分 の 歯 を <H23> <H23> <H23> <H23> 増 加 の 増 加 有 する 者 の 割 合 の 増 加 有 する 者 の 割 合 の 増 加 43.5% 66.9% 56.0% 24.1% 過 去 1 年 間 に 歯 科 健 診 を 受 診 し た 者 の 割 合 の 増 加 ( 成 人 ) <H23> 33.2% 50% 平 成 29 年 度 1 全 国 データは 平 成 16 年 のデータを 用 いた 2 全 国 データは 平 成 21 年 のデータを 用 いた 3 厚 生 労 働 省 e ヘルスネット - 85 -

(5) 子 どもの 目 の 健 康 プロジェクトによる 近 視 予 防 の 推 進 現 状 と 課 題 本 県 の 近 視 ( 裸 眼 視 力 1.0 未 満 )の 割 合 は 平 成 23 年 の 小 学 生 で 33.8% ( 全 国 :29.9%)で 全 国 40 位 中 学 生 で 61.3%( 全 国 :51.6%)で 全 国 34 位 であり 全 国 に 比 べ 近 視 の 割 合 が 高 い 状 況 です 1 近 視 は 遺 伝 ( 親 が 近 視 である 事 ) 読 書 テレビゲームなどの 近 業 ( 手 を 伸 ばした 範 囲 内 の 作 業 ) 明 るさなどの 環 境 要 因 により 進 行 し 2 スポーツなどの 屋 外 活 動 により 抑 制 されるとの 報 告 があります 近 視 を 予 防 するには 目 に 負 担 のかからない 生 活 を 送 るために 正 し い 姿 勢 で 勉 強 や 読 書 をする 目 の 疲 労 を 防 ぐために テレビゲームなど は 40 分 以 上 続 けないようにする スタンドなどを 活 用 して 適 切 な 明 るさ で 読 書 をすることなどが 重 要 です 3 本 県 は 健 康 福 祉 部 と 教 育 庁 が 連 携 して 福 井 県 子 どもの 目 の 健 康 プ ロジェクト 推 進 会 議 を 開 催 し 県 全 体 で 近 視 を 予 防 するための 環 境 づ くりを 推 進 しています 平 成 24 年 度 は 児 童 生 徒 および 保 護 者 に 対 し て 近 視 に 関 係 する 生 活 環 境 等 のアンケート 調 査 を 実 施 し 親 が 近 視 の 場 合 は 子 どもも 近 視 である 傾 向 があること 視 力 が 良 い 子 どもは 体 を 動 か す 日 数 が 多 い 傾 向 があることが 明 らかになりました また 3 歳 児 健 診 時 に 保 護 者 に 対 する 生 活 環 境 の 指 導 および 小 中 学 校 で 近 視 予 防 に 関 す る 啓 発 などを 実 施 しています 家 庭 や 学 校 で 子 どもに 対 して 目 に 負 担 のかからない 生 活 習 慣 や 環 境 について 継 続 的 に 指 導 啓 発 し 近 視 の 予 防 を 進 めていく 必 要 がありま す 裸 眼 視 力 1.0 以 下 の 者 の 割 合 70.0 60.0 56.3 61.3 51.6 50.0 40.0 48.8 33.8 中 学 校 県 中 学 校 国 30.0 20.0 28.0 24.7 29.9 小 学 校 県 小 学 校 国 10.0 H6 H7 H8 H9 H10H11 H12H13H14 H15H16H17H18 H19H20H21 H22H23 ( 出 典 : 学 校 保 健 統 計 調 査 ) - 86 -

取 り 組 むべき 施 策 子 どもの 目 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 や 環 境 づくりを 進 めるため 福 井 県 子 どもの 目 の 健 康 プロジェクト 推 進 会 議 で 具 体 的 な 近 視 予 防 のための 対 策 を 評 価 検 討 します 学 校 において 子 どもが 自 ら 目 に 優 しい 生 活 習 慣 を 心 がけることが できるよう 目 の 健 康 を 守 る3か 条 の 掲 示 や 適 切 に 目 を 休 める 目 のリフレッシュタイム を 県 内 すべての 小 中 学 校 で 実 施 し 正 しい 姿 勢 の 指 導 自 然 観 察 や 写 生 大 会 など 野 外 で 遠 くを 見 る 活 動 を 行 うな ど 近 視 を 予 防 するための 環 境 づくりを 推 進 します また 小 さな 頃 から 意 欲 的 に 目 に 優 しい 生 活 習 慣 を 実 践 できるよう 生 活 習 慣 チェックカード を 就 学 予 定 児 や 低 学 年 の 子 どもに 配 布 し 目 に 優 しい 生 活 習 慣 の 定 着 を 図 ります 子 どもの 健 康 づくりのためには 母 子 ともに 早 い 時 期 から 適 切 な 生 活 習 慣 を 確 立 することが 重 要 です 妊 娠 時 は 生 まれてくる 子 どもの 健 康 に 関 して 一 番 関 心 が 高 い 時 期 でもあり 早 い 時 期 から 保 護 者 に 対 して 子 どもの 目 や 歯 の 健 康 を 守 るための 生 活 習 慣 の 指 導 を 行 い 母 子 健 康 手 帳 と 一 緒 に 参 照 できるよう 情 報 提 供 します < 活 動 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 リフレッシュタイムを 実 践 する すべての 施 設 平 成 29 年 度 保 育 所 幼 稚 園 の 施 設 数 (388 施 設 ) 母 子 健 康 手 帳 交 付 時 の 適 切 な 生 すべての 妊 婦 平 成 29 年 度 活 習 慣 の 指 導 < 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 <H23> 視 力 が 1.0 未 満 の 子 どもの 割 合 の 小 学 生 33.8% 改 善 傾 向 へ 平 成 29 年 度 減 少 中 学 生 61.3% 1 平 成 23 年 学 校 保 健 統 計 調 査 2 学 校 近 視 の 現 況 に 関 する 2010 年 度 アンケート 調 査 報 告 ( 公 益 社 団 法 人 日 本 眼 科 医 会 ) 3 公 益 社 団 法 人 日 本 眼 科 医 会 のホームページ - 87 -

(6)こころの 健 康 現 状 と 課 題 社 会 生 活 を 営 むために 必 要 な 機 能 を 維 持 するために 身 体 の 健 康 と 共 に 重 要 なものが こころの 健 康 です こころの 健 康 を 保 つには 適 度 な 運 動 やバランスのとれた 栄 養 食 生 活 が 重 要 な 要 素 ですが 十 分 な 休 養 や 睡 眠 による 心 身 の 疲 労 の 回 復 やス トレスと 上 手 につきあうことは こころの 健 康 に 欠 かせない 要 素 となっ ています また 健 やかなこころを 支 える 社 会 づくりを 目 指 すためには ストレスやこころの 病 気 への 対 応 を 多 くの 人 が 理 解 することが 重 要 で す 県 は 普 段 の 暮 らしの 中 で 積 極 的 に 笑 い を 取 り 入 れることを 推 進 しています 笑 いは 自 律 神 経 を 整 え 免 疫 力 を 正 常 化 させるなど 心 身 機 能 に 良 い 影 響 を 与 えるとの 報 告 があります 平 成 19 年 度 から 落 語 家 を 多 く 輩 出 している 関 西 大 学 と 連 携 して 県 民 や 児 童 高 齢 者 施 設 等 の 従 事 者 を 対 象 に 関 大 ふくい 笑 い 講 を 開 催 し 笑 いと 健 康 の 普 及 啓 発 や 高 齢 者 施 設 に 笑 いの 講 師 を 派 遣 しています また うつ 病 は 多 くの 人 がかかる 可 能 性 を 持 つ 精 神 疾 患 であり 自 殺 の 背 景 にうつ 病 が 多 く 存 在 することも 指 摘 されています 県 は うつ 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 のために 市 町 と 連 携 し 市 町 の 健 診 時 等 にストレスチェックを 実 施 するとともに かかりつけ 医 と 精 神 科 医 の 連 携 を 強 化 するための 研 修 会 等 を 開 催 するなどうつ 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 に 努 めています さらに 身 近 なところで 悩 みを 気 軽 に 相 談 でき るよう 休 日 等 に 相 談 会 を 開 催 するなど 相 談 しやすい 環 境 を 整 備 しまし た これまでの 評 価 として ストレスを 感 じたときに 相 談 するところを 知 っている 人 の 割 合 は 平 成 23 年 で 40.4%( 平 成 18 年 :29.8%)と 増 加 傾 向 です ストレスを 感 じたことが 大 いにあった 多 少 あった とい う 人 の 割 合 は 平 成 23 年 で 61.4%( 平 成 18 年 :66.2%)であり 減 少 傾 向 です 平 成 23 年 の 国 民 生 活 基 礎 調 査 では 気 分 障 害 不 安 障 害 に 相 当 する 心 理 的 苦 痛 を 感 じている 人 の 割 合 は 9.9%でした 睡 眠 による 休 養 を 十 分 取 れていない 人 の 割 合 は 平 成 23 年 の 男 性 で 17.8%( 平 成 18 年 :17.6%) 平 成 23 年 の 女 性 で 20.7%( 平 成 18 年 : 17.4%)で 増 加 傾 向 であり こころの 健 康 を 保 つための 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 と 相 談 支 援 体 制 の 充 実 が 必 要 です - 88 -

取 り 組 むべき 施 策 学 校 や 地 域 職 域 の 様 々な 団 体 と 連 携 し 休 養 の 必 要 性 やこころの 健 康 に 関 する 正 しい 知 識 を 普 及 します 笑 い 講 などさまざまな 機 会 を 通 じて 県 民 に 笑 いと 健 康 づくりにつ いて 啓 発 します また 笑 い と 健 康 に 関 する 研 修 会 の 開 催 や 福 祉 施 設 などへの 笑 い の 講 師 派 遣 などを 行 い 高 齢 者 に 対 して 笑 い を 取 り 入 れた 健 康 づくりを 推 進 します こころの 問 題 には 様 々な 要 因 が 関 係 していることから 精 神 保 健 福 祉 センター 総 合 福 祉 相 談 所 健 康 福 祉 センター 市 町 などの 関 係 機 関 が 連 携 して 虐 待 や 配 偶 者 や 恋 人 などからの 暴 力 (DV)などに 付 随 する 当 事 者 や 家 族 のこころの 問 題 に 総 合 的 に 対 応 できる 相 談 支 援 体 制 を 充 実 します うつ 病 等 の 早 期 発 見 と 早 期 治 療 を 図 るため 健 診 時 におけるストレ スチェックやうつ 病 などに 関 するかかりつけ 医 と 精 神 科 医 との 連 携 を 促 進 します 以 上 の 活 動 を 支 えるために 地 域 社 会 におけるコミュニケーションを 高 めることが 必 要 で 互 いに 声 かけができるような 地 域 づくりを 推 進 します < 活 動 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 <H24> 笑 い の 講 師 派 遣 施 設 数 150 施 設 平 成 29 年 度 20 施 設 < 成 果 目 標 > 項 目 現 状 値 目 標 値 期 限 気 分 障 害 不 安 障 害 に 相 当 する 心 理 的 苦 痛 を 感 じている 者 の 割 合 の 減 少 睡 眠 による 休 養 が 十 分 とれてい ない 者 の 割 合 の 減 少 ( 成 人 ) <H22> 9.9% <H23> 19.4% 9% 平 成 29 年 度 17% 平 成 29 年 度 - 89 -

4 わがまち 健 康 づくりプロジェクト プロジェクトの 推 進 による 市 町 の 健 康 づ くり 支 援 現 状 と 課 題 健 康 日 本 21では 県 は 全 体 の 調 整 保 健 所 は 管 内 市 町 の 調 整 をし 市 町 の 健 康 格 差 を 解 消 することを 目 的 としています そのためには 市 町 の 健 康 状 況 を 把 握 する 必 要 があります 把 握 の 方 法 としては 住 民 への アンケート 調 査 なども 活 用 できますが 平 成 20 年 度 から 始 まった 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 では 40 歳 以 上 のすべての 住 民 が 健 診 を 受 けることと なり 受 診 率 が 伸 びていないという 限 界 はありますが このデータを 活 用 することも 有 用 です 本 県 は 東 京 大 学 との 共 同 研 究 事 業 であるジェロントロジー( 総 合 長 寿 学 )の 研 究 成 果 を 応 用 し 特 定 健 診 データと 医 療 費 レセプトデータを 個 人 ベースで 接 合 したデータベースを 構 築 しました 平 成 24 年 度 から 市 町 ごとに 健 康 度 を 分 析 できるよう わがまち 健 康 づくり 推 進 プロジェ クト ( 地 域 健 康 度 診 断 システム)において 定 期 的 に 市 町 の 担 当 者 を 対 象 に 研 修 会 を 実 施 しています 特 定 健 診 で 測 定 している 項 目 を 活 用 し 市 町 ごとに 糖 尿 病 や 高 血 圧 疾 患 の 割 合 を 分 析 することが 可 能 です また 個 人 ごとに 特 定 健 診 と 医 療 レセプトが 接 合 されているため 保 健 指 導 の 効 果 の 判 定 や 要 医 療 となっ た 場 合 の 受 診 勧 奨 が 可 能 です 糖 尿 病 ( 男 性 ) 高 血 圧 性 疾 患 ( 男 性 ) 標 準 化 罹 患 比 区 分 ( 県 を100とする) 有 意 に 高 い 有 意 に 低 い 有 意 差 なし - 90 -

取 り 組 むべき 施 策 高 血 圧 やメタボの 状 況 は 地 域 によって 異 なるため 地 域 の 特 徴 に 応 じた 健 康 づくり 対 策 を 進 める 必 要 があります 市 町 ごとに 健 康 度 を 分 析 できるよう わがまち 健 康 づくり 推 進 プ ロジェクト ( 地 域 健 康 度 診 断 システム)において 定 期 的 に 市 町 の 担 当 者 を 対 象 に 研 修 会 を 実 施 し 県 健 康 福 祉 センター 市 町 が 連 携 し て 市 町 が 行 う 健 康 度 の 分 析 を 行 い 市 町 の 健 康 づくりを 支 援 します 個 人 ごとに 特 定 健 診 と 医 療 費 データが 接 合 されていることを 活 用 し 医 療 機 関 へ 受 診 すべき 対 象 者 が 受 診 したかどうかを 確 認 し 受 診 して いない 場 合 には 受 診 勧 奨 するなど 疾 病 の 重 症 化 予 防 を 強 化 する 体 制 を 検 討 します - 91 -

第 4 章 関 係 者 との 連 携 役 割 1 県 民 が 自 ら 取 り 組 む 健 康 づくり 現 状 と 課 題 県 民 が 自 ら 健 康 づくりに 取 り 組 むためには すべての 県 民 に 対 して 幅 広 く 啓 発 するだけではなく 健 康 づくりに 取 り 組 んでいない 層 に 対 する 積 極 的 なアプローチも 必 要 であり 健 康 づくり 活 動 へ 参 加 できない 原 因 を 検 討 し 効 果 的 な 勧 奨 を 行 う 必 要 があります 例 えば 健 康 に 関 する 認 識 が 不 足 している 場 合 と 意 欲 はあるが 環 境 や 時 間 の 制 約 が 原 因 である 場 合 では 働 きかけの 方 法 は 異 なるので 原 因 に 応 じた 普 及 啓 発 の 方 法 を 工 夫 する 必 要 があります 取 り 組 むべき 施 策 ターゲットに 応 じたアプローチ 健 康 づくり 活 動 へ 参 加 できない 原 因 に 応 じた 啓 発 活 動 を 推 進 する 必 要 があります 本 県 の 場 合 共 働 き 世 帯 が 多 く 日 常 生 活 の 中 で 運 動 に 充 てられる 時 間 が 少 ないことから 日 常 生 活 での 活 動 量 を 増 やす( 屋 内 の 掃 除 20 分 子 どもと 遊 ぶ 15 分 昼 休 みの 速 歩 15 分 など)ことで 健 康 づくり 対 策 とすること 企 業 と 連 携 して 特 定 健 診 の 対 象 となる 40 歳 の 時 点 で 健 康 づくりに 関 する 知 識 や 情 報 を 周 知 すること 退 職 時 に 市 町 の 健 診 制 度 を 周 知 することなど さ まざまな 機 会 をとらえ 対 象 者 のニーズや 関 心 の 高 い 時 期 にあわせ た 指 導 啓 発 を 推 進 し 自 身 の 健 康 や 生 活 習 慣 を 考 えるきっかけを 提 供 します 保 健 推 進 員 等 の 活 動 の 充 実 市 町 の 保 健 推 進 員 や 食 生 活 改 善 推 進 員 が 地 域 住 民 の 健 康 づくりを 推 進 する 担 い 手 として 積 極 的 に 活 動 する 必 要 があります これま での 集 会 型 から 対 話 訪 問 型 のアプローチへシフトし 家 庭 の 主 婦 層 や 高 齢 者 世 帯 への 声 かけなど 地 域 に 密 着 した 健 康 づくりの 普 及 啓 発 活 動 を 行 うよう 市 町 と 連 携 して 活 動 内 容 の 充 実 を 図 り 健 康 づくりを 実 践 する 県 民 を 増 やします - 92 -

健 康 づくりに 取 り 組 みやすい 環 境 の 整 備 県 は 健 康 的 な 食 生 活 を 推 進 するため 飲 食 店 等 でヘルシーなメ ニューである ふくい 健 幸 美 食 の 提 供 を 進 めています また 運 動 習 慣 の 確 立 を 支 援 するため 民 間 企 業 が 運 営 するサイトを 使 って 歩 数 の 管 理 を 行 う みんなで 歩 こう project を 推 進 し 県 民 が 健 康 づくりに 参 加 しやすい 社 会 環 境 を 推 進 します 1 県 民 1スポーツ 運 動 との 連 携 平 成 30 年 に 開 催 する 福 井 しあわせ 元 気 国 体 では 1 県 民 1ス ポーツ 運 動 を 展 開 し 県 民 スポーツ 祭 などのイベントを 活 用 した り 企 業 へ 出 向 いた 出 前 教 室 の 開 催 や 総 合 型 地 域 スポーツクラブな どで 気 軽 に 楽 しめる 軽 スポーツを 実 施 する 機 会 を 設 けたりするこ とで 県 民 へのスポーツの 振 興 に 取 り 組 みます - 93 -

2 さまざまな 関 係 者 と 連 携 した 健 康 づくり 現 状 と 課 題 これまで 各 健 康 福 祉 センターで 地 域 職 域 連 携 推 進 協 議 会 を 開 催 し 医 療 保 険 者 医 療 機 関 商 工 会 議 所 商 工 会 などの 職 域 関 係 者 が 各 地 域 の 健 康 課 題 を 解 決 するため 対 策 を 協 議 してきました 今 後 の 健 康 づくりは 行 政 だけではなく さまざまな 関 係 者 の 協 力 を 得 て 社 会 的 な 活 動 として 取 組 みを 進 めていく 必 要 があります 広 報 活 動 やボランティア 活 動 など 各 関 係 者 が 少 しずつでも 活 動 に 協 力 し そ れが 合 わさって 社 会 全 体 へ 波 及 していくことが 期 待 されます マスコミ 企 業 ボランティア 団 体 などに 対 し 幅 広 く 積 極 的 に 地 域 職 域 連 携 推 進 協 議 会 への 参 加 を 働 きかけていく 必 要 があります 取 り 組 むべき 施 策 社 会 全 体 で 健 康 づくりの 推 進 社 会 全 体 で 健 康 づくりを 進 めていくため マスコミ 企 業 ボラ ンティア 団 体 など 幅 広 く 関 係 者 の 協 力 を 得 て がん 検 診 や 特 定 健 診 の 啓 発 を 促 進 します また さまざまな 病 気 の 原 因 となるたばこに よる 受 動 喫 煙 を 防 止 するための 社 会 全 体 での 対 策 を 推 進 します 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 進 めるためには 行 政 による 一 律 的 な 規 制 で はなく 県 民 飲 食 店 職 場 など 多 数 の 関 係 者 の 理 解 を 得 ながら 進 める 必 要 があります 本 県 の 具 体 的 な 取 組 みを 進 める 上 での 行 動 指 針 の 策 定 も 含 め 県 民 全 体 の 取 組 みとして 受 動 喫 煙 を 防 止 します 多 数 の 人 が 利 用 する 空 間 を 持 つ 施 設 では 禁 煙 分 煙 の 措 置 を 進 めます 特 に 飲 食 店 については 禁 煙 分 煙 の 取 組 みを 分 かりやす く 表 示 することによって 受 動 喫 煙 防 止 対 策 を 強 化 します ふくい 健 幸 美 食 の 普 及 みんなで 歩 こう project の 参 加 みんラジ 推 進 隊 の 登 録 など 健 康 づくり 事 業 の 実 施 に 当 たっては 県 と 市 町 および 福 井 県 栄 養 士 会 や 福 井 県 ウオーキング 協 会 などの 関 係 団 体 さらにはマスコミや 企 業 ボランティア 団 体 の 協 力 も 得 ることで 県 全 体 への 浸 透 を 図 ります - 94 -

県 や 企 業 等 が 定 期 的 に 健 康 づくりに 関 して 意 見 交 換 する 場 を 設 け 健 康 課 題 の 解 決 に 向 けての 役 割 分 担 を 明 確 化 することで それぞれ が 主 体 的 に 健 康 づくり 活 動 を 実 践 することにつなげます - 95 -

3 行 政 の 役 割 県 の 役 割 県 は 市 町 や 医 療 保 険 者 学 校 保 健 関 係 者 産 業 保 健 関 係 者 等 の 一 体 的 な 取 組 みを 推 進 する 観 点 から 健 康 増 進 計 画 の 策 定 および 進 捗 状 況 の 把 握 またこれらの 関 係 者 の 連 携 の 強 化 について 中 心 的 な 役 割 を 果 たします 本 計 画 策 定 後 は 速 やかに 内 容 を 公 表 し 各 関 係 機 関 団 体 等 に 普 及 するとともに 今 後 策 定 を 予 定 している 市 町 の 計 画 改 定 に 必 要 な 情 報 提 供 をするなどの 支 援 を 行 います 県 民 への 健 康 づくりの 主 体 は 市 町 であることから 地 域 で 健 康 増 進 を 担 う 人 材 の 確 保 を 図 るとともに 市 町 が 地 域 ごとの 健 康 課 題 の 抽 出 や 分 析 を 的 確 に 行 うことができるよう 研 修 会 の 開 催 等 を 通 して 市 町 を 支 援 します 健 康 福 祉 センター( 保 健 所 )の 役 割 健 康 福 祉 センター( 保 健 所 )は 地 域 保 健 の 広 域 的 専 門 的 かつ 技 術 的 拠 点 として 管 内 の 健 康 寿 命 の 延 伸 を 図 るために 健 康 情 報 の 収 集 分 析 や 市 町 への 提 供 地 域 の 実 情 を 踏 まえた 市 町 における 計 画 策 定 を 支 援 します これまで 各 健 康 福 祉 センターでは 市 町 や 商 工 会 議 所 商 工 会 地 域 産 業 保 健 センター 等 の 職 域 関 係 者 および 医 療 関 係 者 等 による 地 域 職 域 連 携 推 進 協 議 会 2 次 医 療 圏 等 協 議 会 を 開 催 し 健 康 課 題 への 対 策 等 について 協 議 を 行 っています 今 後 も 地 域 職 域 の 連 携 事 業 の 計 画 実 施 評 価 を 担 い 2 次 医 療 圏 等 の 健 康 づくりを 推 進 していくとともに 推 進 エンジンとしての 役 割 を 果 たします 市 町 の 役 割 住 民 の 健 康 づくりを 直 接 支 援 する 役 割 を 担 う 市 町 は まち 全 体 の 健 康 状 態 を 適 切 に 把 握 し それに 応 じた 対 策 を 講 じていくことが 求 めら れます 平 成 20 年 度 から 実 施 している 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 のデ - 96 -

ータ 分 析 を 健 康 づくり 対 策 に 活 用 していく 必 要 があります 事 業 の 実 施 に 当 たっては 県 健 康 福 祉 センター 健 康 づくりに 関 係 する 企 業 やNPO 法 人 などとの 連 携 を 図 るほか 保 健 推 進 員 や 食 生 活 改 善 推 進 員 などの 地 域 の 健 康 づくりの 担 い 手 の 活 動 を 見 直 し より 効 果 的 な 事 業 の 推 進 に 努 める 必 要 があります - 97 -

コ ラ ム 1 減 塩 食 で 病 気 を 予 防 2 ふくい 健 幸 美 食 と 健 康 づくり 応 援 の 店 で 健 康 づくりを 推 進 3 肥 満 や 糖 尿 病 を 改 善 する 食 事 食 べ 方 (( 公 社 ) 福 井 県 栄 養 士 会 ) 4 高 齢 者 の 栄 養 状 態 : 低 栄 養 予 防 (( 公 社 ) 福 井 県 栄 養 士 会 ) 5 保 健 推 進 員 と 共 に 地 域 の 健 康 づくり( 大 野 市 ) 6けんこうパスポートで 市 民 自 ら 健 康 づくり( 越 前 市 ) 7 町 民 の 健 康 づくりの 実 践 ( 美 浜 町 ) 8 住 民 と 協 働 で 取 り 組 む 健 康 づくり( 高 浜 町 ) 9 親 子 食 育 教 室 の 開 催 (おおい 町 ) - 98 -

コラム1 減 塩 食 で 病 気 を 予 防 1 減 塩 の 効 果 減 塩 と 健 康 について 高 血 圧 はさまざまな 生 活 習 慣 の 歪 みで 生 じますが,そのうちの 最 も 重 要 なも のの 一 つに 食 塩 の 過 剰 摂 取 があります 海 から 陸 に 上 がった 生 命 体 の 生 命 維 持 機 構 の 重 要 なものの 一 つに 食 塩 (ナトリウム)が 体 外 に 失 われることを 防 ぐと いうことがありました しかし 文 明 の 進 化 とともに 食 塩 摂 取 量 は 石 器 時 代 の 1 日 1~2g 以 下 から 10g 以 上 へと 増 えてしまいました このため 高 血 圧 が 増 え それに 伴 う 脳 卒 中 や 心 臓 病 腎 臓 病 などが 増 加 しています また 食 塩 の 過 剰 摂 取 は 高 血 圧 を 介 さず 直 接 心 血 管 病 の 原 因 になることもあるといわれ ています そのため 減 塩 は 高 血 圧 の 患 者 だけではなく 健 康 な 人 たちにとっ ても 大 切 なことです 減 塩 で 生 活 習 慣 病 や 医 療 費 が 削 減 米 国 の 研 究 によると 米 国 民 の 塩 分 摂 取 量 が1 日 3g 減 った 場 合 1 年 で3 ~6 万 件 の 脳 卒 中 5~10 万 件 の 心 筋 梗 塞 を 防 ぐことができ 結 果 的 に4~9 万 件 の 年 間 死 亡 が 減 少 するという 予 測 が 発 表 されました 米 国 民 が1 日 3gの 塩 分 摂 取 を 抑 えることで 多 くの 死 亡 者 を 減 少 させるこ とができ 医 療 費 も 削 減 されると 期 待 されています 参 考 : Projected Effect of Dietary Salt Reductions on Future Cardiovascular Diseasehttp://content.nejm.org/cgi/content/abstract/362/7/590 どれだけ 減 塩 すればいいの? 日 本 では 男 性 で1 日 9g 未 満 女 性 で1 日 7.5g 未 満 を 目 標 としていますが 欧 米 では 1 日 3.8gくらいの 値 を 最 終 目 標 として 示 しています (ASN Statement in Support of US Dietary Guidelines for Americans 2010) 血 圧 が 正 常 の 人 では 減 塩 はそれほどしなくてもいいということではなく 日 本 人 の 平 均 食 塩 摂 取 量 が 1 日 10.7gですので 日 本 高 血 圧 学 会 は 1 日 6g 未 満 を 中 間 目 標 として 積 極 的 な 減 塩 運 動 を 展 開 しています - 99 -

2 食 品 に 含 まる 食 塩 量 の 確 認 方 法 食 品 に 含 まる 食 塩 の 量 を 確 認 するためには 食 品 の 栄 養 成 分 表 示 が 参 考 にな ります しかし 食 塩 はナトリウム(Na)とクロール( 塩 素 :Cl)の 化 合 物 で 化 学 式 では NaCl となります そのため ナトリウムの 量 で 表 示 している 場 合 には 食 塩 の 量 に 換 算 する 必 要 があります 食 塩 量 (g)=ナトリウム 量 (g) 2.5 で 換 算 することができます 具 体 的 には このスナック 菓 子 では: ナトリウム 量 (g)は 239(mg) 1,000=0.239(g) 食 塩 相 当 量 (g)は 0.239(g) 2.5 0.6(g) でこの 袋 のお 菓 子 を 全 部 食 べると 0.6g の 食 塩 摂 取 量 になります カップ 麺 のように 食 塩 含 有 量 が 多 い 場 合 は g 表 示 のことが 多 いようです また 最 近 は 多 くのカップ 麺 で 食 塩 相 当 量 の 記 載 があり 食 塩 相 当 量 の 記 載 の 必 要 性 も 認 識 されつつあるようです カップ 麺 の 食 塩 含 有 量 は 商 品 によ って 大 きな 幅 があります 下 の 図 は 中 でもかなり 多 いものですが この 10.7g は 日 本 人 の 平 均 食 塩 摂 取 量 と 同 じ 値 です つまり このカップ 麺 は 1 個 食 べると 日 本 人 の 平 均 食 塩 摂 取 量 になる 訳 ですから これを 食 べると 1 日 の 食 塩 摂 取 量 は 非 常 に 大 き な 値 になることがわかります - 100 -

コラム2 ふくい 健 幸 美 食 と 健 康 づくり 応 援 の 店 で 健 康 づくりを 推 進 本 県 は 平 成 24 年 度 から ふくい 味 の 週 間 にあわせて 幸 福 度 日 本 一 である 福 井 県 の 食 材 を 使 用 し 低 カロリー 低 塩 分 で 野 菜 を 多 く 使 ったヘルシーなメニュ ーを ふくい 健 幸 美 食 として 認 定 し 32 の 飲 食 店 等 で 提 供 することにより 地 域 ぐるみで 食 を 通 じた 健 康 づくりとふくいの 食 をアピールしています また 平 成 14 年 度 から 年 間 を 通 じて 継 続 的 に 県 民 の 健 康 づくりを 支 援 する 店 を 健 康 づくり 応 援 の 店 として 県 健 康 福 祉 センターが 登 録 しています 健 康 づく り 応 援 の 店 では 支 援 内 容 によって5つのコースがありますが ふくい 健 幸 美 食 は ヘルシーメニューの 提 供 コースと バランスメニューの 提 供 コースに 該 当 するため ふくい 健 幸 美 食 を 継 続 的 に 提 供 する 飲 食 店 は 健 康 づくり 応 援 の 店 にも 登 録 し 県 民 の 健 康 づくりに 貢 献 しています 健 康 づくりを 応 援 する 食 環 境 H14より 実 施 健 康 づくり 応 援 の 店 ( 登 録 後 継 続 実 施 ) <1~5の 各 コースいずれかを 実 施 > 1.ヘルシーサービスの 実 施 コース 2.ヘルシーメニュー ヘルシーメニューの 提 供 コース 野 菜 たっぷり メニュー 3. 栄 養 成 分 表 示 コース 4.バランスメニュー バランスメニューの 提 供 コース 主 食 + 主 菜 + 副 菜 がそっている 主 食 の 量 が 調 節 できる 副 菜 が2つ 以 上 ある 5. 店 内 禁 煙 完 全 分 煙 の 実 施 コース 店 を 登 録 該 当 該 当 H24より 実 施 ふくい 健 幸 美 食 を 提 供 する 店 < 実 施 期 間 > ふくい 味 の 週 間 (11 月 ) を 皮 切 りに 提 供 ふくい 味 の 週 間 後 も 継 続 実 施 する 店 <メニュー メニューの 要 件 > 1. 主 食 + 主 菜 + 副 菜 がそろっている 2. 主 食 の 量 が 選 べる 3. 副 菜 が2 皿 以 上 ある 4. 主 食 以 外 の 熱 量 300~400kcal 5. 減 塩 (3g 程 度 ) 6. 県 産 食 材 または 福 井 県 らしい 食 材 使 用 - 101 -

コラム3 肥 満 や 糖 尿 病 を 改 善 する 食 事 食 べ 方 (( 公 社 ) 福 井 県 栄 養 士 会 ) 血 糖 の 上 昇 が 緩 やかであれば 過 剰 なインスリン 分 泌 を 抑 え 余 分 な 脂 肪 を 蓄 える ことを 防 ぐことができ 糖 尿 病 だけでなく 肥 満 の 改 善 にも 効 果 的 です 血 糖 の 上 昇 は 摂 取 エネルギーが 同 じであっても 食 品 の 選 び 方 食 品 の 組 合 せや 調 理 方 法 食 べる 順 番 によって 大 きく 違 ってきます 食 べ 方 のポイント 1 食 品 の 選 び 方 エネルギーの 素 となる 三 大 栄 養 素 は たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 ですが 中 でも 炭 水 化 物 は 血 糖 の 上 昇 を 大 きく 左 右 する 栄 養 素 です しかし 炭 水 化 物 に は 消 化 吸 収 されて 血 糖 を 上 昇 させる 糖 質 という 成 分 と 消 化 されにくくむ しろ 血 糖 の 上 昇 と 腸 管 での 脂 肪 吸 収 を 抑 える 食 物 繊 維 という 成 分 があります 例 えば 炭 水 化 物 を 多 く 含 む 穀 物 は その 精 製 度 によって 食 物 繊 維 の 配 合 割 合 が 変 わりますので 未 精 製 の 玄 米 に 近 いほど 食 物 繊 維 は 多 く 含 まれています 未 精 製 の 穀 類 や 豆 類 野 菜 類 など 食 物 繊 維 の 多 いものを 積 極 的 に 摂 るようにし ましょう 食 物 繊 維 を 多 く 含 む 食 品 未 精 製 の 穀 類 ( 白 米 より 玄 米 食 パンよりライ 麦 パンなど) 豆 類 野 菜 類 ( 乾 燥 野 菜 ) 海 藻 類 2 食 品 の 組 合 せや 調 理 方 法 白 米 だけを 食 べるよりも おかずとして 肉 や 魚 卵 大 豆 ( 大 豆 製 品 ) 牛 乳 ( 乳 製 品 )などたんぱく 質 の 多 い 食 品 といっしょに 食 べることにより 血 糖 の 上 昇 が 抑 えられることが 明 らかになっています また 調 味 料 では 酢 をいっしょに 使 うことも 血 糖 の 上 昇 を 抑 えられますので 酢 の 物 やぽん 酢 ドレッシングの 利 用 なども 有 効 です - 102 -

おにぎりやめん 類 のみの 食 事 より 主 菜 に 魚 や 肉 副 菜 に 大 豆 製 品 や 酢 の 物 などを 揃 えて 食 べましょう 副 菜 主 食 主 菜 3 食 べる 順 番 食 べる 順 番 を 変 えることで 血 糖 の 上 がり 方 が 異 なります 炭 水 化 物 の 前 に 野 菜 を 食 べれば 食 後 の 血 糖 の 上 昇 を 抑 えるという 研 究 報 告 ( 下 図 を 参 照 )がありま す 1 ご 飯 と 野 菜 の 摂 取 順 序 を 変 えた 場 合 の 血 糖 の 上 がり 方 の 違 い 血 糖 値 増 加 量 (ご 飯 を 先 に 食 べた 時 ) ( 野 菜 を 先 に 食 べた 時 ) 食 後 時 間 ( 分 ) 食 べる 順 番 を 守 って よく 噛 んで 食 べましょう 1 野 菜 を 先 に 2 次 に 主 菜 ( 魚 肉 卵 ) 3 最 後 に 主 食 (ご 飯 麺 類 ) 1 金 本 郁 男 ほか 低 Glycemic Index 食 の 摂 取 順 序 の 違 いが 食 後 血 糖 プロファイルに 及 ぼ す 影 響 糖 尿 病 53(2):96-101(2010) - 103 -

コラム4 高 齢 者 の 栄 養 状 態 : 低 栄 養 予 防 (( 公 社 ) 福 井 県 栄 養 士 会 ) 高 齢 者 の 栄 養 状 態 高 齢 期 になると かむ 力 や 飲 み 込 む 力 が 低 下 したり ささいなことで 落 ち 込 み やすくなり 短 期 間 で 低 栄 養 状 態 に 陥 りやすくなります 低 栄 養 状 態 ( 栄 養 失 調 状 態 )になると 免 疫 力 が 低 下 し 骨 格 筋 量 も 減 少 しま す 例 えば 手 足 や 体 幹 の 筋 肉 嚥 下 筋 呼 吸 筋 にもサルコペニア( 骨 格 筋 量 や 筋 力 の 低 下 )が 進 展 し 寝 たきり 嚥 下 障 害 呼 吸 障 害 の 要 因 となり 長 期 入 院 入 所 につながります 低 栄 養 状 態 の 出 現 頻 度 平 成 8~10 年 度 に 行 われた 研 究 1 では 入 院 入 所 および 在 宅 療 養 者 の 約 3~ 4 割 に 低 栄 養 ( 血 清 アルブミン 値 3.5g/dl)の 高 齢 者 が 確 認 されました 高 齢 者 の 身 体 機 能 レベルや 疾 病 活 動 量 に 合 わせた 食 事 量 は この 年 代 では 個 人 差 が 大 きいことから 個 人 ごとに 栄 養 状 態 に 合 わせて 必 要 エネルギーやたんぱ く 質 の 必 要 量 を 設 定 し きめ 細 かい 栄 養 ケアが 必 要 になります < 介 護 を 必 要 としない 元 気 な 高 齢 者 であるために> 定 期 的 に 体 重 や 手 足 の 周 囲 長 を 測 りましょう ( 体 重 は 体 脂 肪 や 筋 肉 上 腕 や 下 腿 の 周 囲 長 は 筋 肉 の 量 を 反 映 します ) 主 食 (ご 飯 ) 主 菜 ( 出 し 巻 卵 ) 副 菜 (お 浸 し 具 だくさん 汁 物 )を 揃 えて 食 べま しょう ( 主 食 はエネルギー 主 菜 はたんぱく 質 副 菜 はビタミン ミネラルを 補 給 します ) 欠 食 しないようにしましょう 一 度 に 食 べられない 場 合 は 少 量 ずつ 頻 回 に 分 けて 食 べるようにしましょう ( 食 べる 量 や 栄 養 素 の 不 足 から やる 気 が なくなる 楽 しくない などの 心 の 変 化 が 現 れることがあります ) 1 清 水 瑠 美 子 ほか( 福 井 県 栄 養 士 会 ) 厚 生 省 老 人 保 健 事 業 推 進 等 補 助 金 研 究 高 齢 者 の 栄 養 管 理 サービスに 関 する 研 究 ( 分 担 研 究 平 成 8-10 年 ) - 104 -

コラム5 保 健 推 進 員 と 共 に 地 域 の 健 康 づくり( 大 野 市 ) 大 野 市 では 各 行 政 区 に1~3 人 の 保 健 推 進 員 を 委 嘱 しており 平 成 24 年 度 は 222 人 が 活 動 しています 保 健 推 進 員 は 行 政 と 市 民 を 結 ぶ 健 康 づくりのパイプ 役 として 大 きな 役 割 を 担 っており 主 な 活 動 内 容 として 健 康 おおの21で 定 めている 運 動 食 事 たばこ 休 養 こころ 歯 の5つの 推 進 項 目 にそった 地 域 健 康 づく り 事 業 を 実 施 しています 具 体 的 には 5つの 推 進 項 目 の 講 座 を 保 健 推 進 員 さん が 企 画 し 行 政 が 講 師 を 派 遣 するというものです 毎 年 約 50 地 区 で 実 施 し 参 加 人 数 は 約 1,000 人 となっています 地 域 健 康 づくり 事 業 は 自 分 の 身 近 な 地 区 で 実 施 しますので 取 り 組 みやすい 活 動 として 大 変 好 評 です コラム6 けんこうパスポートで 市 民 自 ら 健 康 づくり( 越 前 市 ) 越 前 市 では 食 や 運 動 についてさまざまなサービスを 提 供 する 健 康 応 援 団 の システムを 導 入 します 越 前 市 では 市 民 が 自 分 の 健 康 を 自 分 で 管 理 することをねらいとして 普 段 から 市 民 に 役 立 ててもらえるツールとして けんこうパスポート を 発 行 しています けんこうパスポート は 検 診 の 記 録 や 病 歴 などを 記 録 する 手 帳 運 動 実 践 イベント 参 加 等 を 記 録 する レフィル これらを 収 納 する カバー で 構 成 されています 運 動 や 健 診 受 診 といった 健 康 づくりの 取 組 みをポイント 化 し 楽 しみながら 健 康 づくりを 行 う 健 康 トライ の 案 内 パンフレットやトライ 宣 言 ハガキも 入 っています また カバー は 医 療 機 関 の 診 察 券 やおくすり 手 帳 も 収 納 でき るよう 工 夫 されています 自 分 自 身 の 健 康 管 理 のために まずは けんこうパ スポート を 手 に 入 れるのだ!! - 105 -

コラム7 町 民 の 健 康 づくりの 実 践 ( 美 浜 町 ) 美 浜 町 では 町 民 自 身 が 気 づき 健 康 になろうと 行 動 することができるように 健 康 づくりを 進 めていま す まずは 高 血 圧 脂 質 異 常 が 原 因 で 脳 血 管 疾 患 虚 血 性 心 疾 患 につながるケースが 多 いこと その 要 因 とし て 塩 分 脂 質 の 摂 取 が 多 く 野 菜 の 摂 取 量 が 少 ないという ことを 勉 強 会 などを 通 じて 町 民 自 身 が 自 分 たちの 町 の 健 康 実 態 をしり 健 康 課 題 を 考 える 機 会 を 設 けていま す そして 町 民 が 自 分 たちの 食 習 慣 について 気 づ いたことをもとに 自 分 たちに 必 要 な 行 動 は 何 かにつ いて 考 えました また 健 康 づくり 推 進 協 議 会 委 員 や 保 健 事 業 推 進 員 も 健 康 につながることを 実 践 したり しました この 取 組 みを 通 じて 食 習 慣 の 中 で 減 塩 の 取 組 み を 推 進 することとなり 減 塩 について 考 えることをきっかけにした げんげん 運 動 を 始 めることとなりました 今 後 も 町 民 一 人 ひとりが 気 づき 自 分 たちが 健 康 になるために 必 要 な 行 動 を 考 え る 機 会 を 設 け 健 康 づくり 実 践 者 が 増 えるよう 支 援 します コラム8 住 民 と 協 働 で 取 り 組 む 健 康 づくり( 高 浜 町 ) 高 浜 町 では 住 民 に 分 かりやすい 行 動 目 標 である たかはま 健 康 づくり 10 か 条 を 軸 に 健 康 づく りに 集 中 して 取 り 組 む 健 康 チャレンジ 期 間 を 活 用 した 健 康 づくりを 推 進 しています 特 に 平 成 23 年 度 からは 住 民 と 協 働 した 展 開 につ なげるため 地 域 で 活 躍 する 団 体 や 個 人 等 からなる たかチャレ 推 進 委 員 会 を 設 置 し 健 康 課 題 の 改 善 のため 第 1 2 条 の 野 菜 にしぼった 取 組 み を 実 施 しています この 戦 略 的 な 介 入 で 住 民 同 士 また 住 民 と 行 政 に 新 たなつながりがうまれ そ れぞれが 得 意 分 野 を 活 かして 協 力 しながら 取 組 みを 進 められるようになりました - 106 -

その1 例 として 町 では 住 民 発 案 の 野 菜 から 先 にいただきます お 箸 を 持 っ たらまず 野 菜 というフレーズが 先 に 食 べるといい 理 由 とともに 料 理 教 室 やイ ベント 保 育 所 や 学 校 の 給 食 スーパーのチラシやコンビニのポップ 家 庭 や 職 場 での 食 事 等 いろいろな 場 面 で 見 聞 きできます その 結 果 1 年 間 で 野 菜 から 先 に 食 べる 人 が6% 増 加 しました このように 住 民 と 行 政 が 同 じ 方 向 性 を 持 ち みんなが 一 緒 に 楽 しみながら 取 組 み を 進 めることが 住 民 の 心 と 体 を 動 かし 継 続 した 健 康 づくりにつながると 考 えて います コラム9 親 子 食 育 教 室 の 開 催 (おおい 町 ) おおい 町 では 小 学 生 親 子 を 対 象 にした 朝 ごはんの 大 切 さ を 学 ぶ 教 室 を 開 催 しています 参 加 者 は 栄 養 士 食 いきいき 隊 から 朝 ごはんを 食 べ ると 体 温 が 上 がって 体 と 頭 が 目 覚 めるよ! など 朝 ご はんについてのお 話 しを 聞 いたあと 実 際 に 親 子 で 元 気 が でる 朝 ごはんメニューを 作 ります 透 明 の 鍋 でご 飯 が 炊 け る 様 子 を 観 察 したり 子 どもたちが 包 丁 を 使 って 野 菜 を 切 ったりなど 子 どもたちが 食 に 興 味 を 持 てるよう 工 夫 して います 親 子 で 朝 ごはんの 大 切 さや 栄 養 バランスについて 学 び 日 ごろの 食 生 活 を 見 直 す 機 会 となっています - 107 -