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第1章 総則

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第 8 章 市 街 化 調 整 区 域 の 立 地 基 準 ( 法 第 34 条 ) 法 第 34 条 前 条 の 規 定 にかかわらず 市 街 化 調 整 区 域 に 係 る 開 発 行 為 ( 主 として 第 二 種 特 定 工 作 物 の 建 設 の 用 に 供 する 目 的 で 行 う 開 発 行 為 を 除 く )については 当 該 申 請 に 係 る 開 発 行 為 及 びその 申 請 の 手 続 きが 同 条 に 定 める 要 件 に 該 当 するほか 当 該 申 請 に 係 る 開 発 行 為 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 すると 認 める 場 合 でなければ 都 道 府 県 知 事 は 開 発 許 可 をしてはならない 一 ~ 十 四 ( 略 ) 法 令 の 解 説 及 び 審 査 基 準 1 市 街 化 調 整 区 域 における 開 発 許 可 の 在 り 方 (1) 市 街 化 調 整 区 域 の 性 格 法 第 7 条 第 3 項 では 市 街 化 調 整 区 域 は 市 街 化 を 抑 制 すべき 区 域 とされています この 市 街 化 調 整 区 域 の 性 格 は 昭 和 42 年 3 月 にまとめられた 宅 地 審 議 会 の 都 市 地 域 にお ける 土 地 利 用 の 合 理 化 を 図 るための 対 策 に 関 する 答 申 ( 第 6 次 答 申 ) による4 地 域 の 区 分 の 考 え 方 を 基 礎 としています この4 地 域 の 区 分 は 当 時 激 増 し 続 けるのであろう 大 量 の 開 発 需 要 に 対 して 環 境 利 便 公 共 投 資 の 効 率 等 の 観 点 か ら 都 市 とその 周 辺 地 域 について できる 限 り 好 ましい 順 序 と 形 態 によって 市 街 化 を 受 け 入 れることを 目 的 にしたもの でした 開 発 許 可 運 用 指 針 Ⅰ-3 参 照 ア 既 成 市 街 地 イ 市 街 化 地 域 連 たん 市 街 地 及 びこれに 接 続 して 市 街 化 しつつある 地 域 一 定 期 間 内 に 計 画 的 に 市 街 化 すべき 地 域 ウ 市 街 化 調 整 地 域 ア イ エ 以 外 の 地 域 で 一 定 期 間 市 街 化 を 抑 制 又 は 調 整 す る 必 要 がある 地 域 エ 保 存 地 域 地 形 等 から 開 発 が 困 難 な 地 域 歴 史 文 化 風 致 上 保 存 すべ き 地 域 緑 地 として 保 存 すべき 地 域 これらの4 地 域 のうち アの 既 成 市 街 地 とイの 市 街 化 地 域 の 考 え 方 を 踏 まえた 市 街 化 区 域 と ウの 市 街 化 調 整 地 域 とエの 保 存 地 域 の 考 え 方 を 踏 まえた 市 街 化 調 整 区 域 の 2 区 域 にまとめられ 昭 和 43 年 現 在 の 区 域 区 分 ( 線 引 き) 制 度 ができました - 180 -

このことから 市 街 化 調 整 区 域 は 保 存 を 図 るために 将 来 にわたり 市 街 化 を 抑 制 すべき 区 域 と 一 定 の 要 件 を 満 たさない 限 り 市 街 化 を 抑 制 又 は 調 整 する 区 域 の2つの 区 域 で 構 成 されていることとなります 第 6 次 答 申 の 理 念 では 市 街 化 の 抑 制 について 原 則 とし て 市 街 地 として 開 発 するための 公 共 投 資 は 行 わず 積 極 的 な 農 業 投 資 を 行 うこと また 法 第 34 43 条 の 立 地 基 準 により 一 定 の 開 発 行 為 等 を 制 限 するとともに これらに 適 合 しない 農 地 転 用 は 原 則 として 認 めないこととされていま す (2) 将 来 にわたり 市 街 化 を 抑 制 すべき 区 域 現 在 の 線 引 き 制 度 は 4 地 域 の 区 分 ではなく 2 区 域 の 区 分 となっているため 保 存 地 域 のように 将 来 にわたり 市 街 化 を 抑 制 すべき 区 域 としては 原 則 として 市 街 化 区 域 に 含 めな いとされている 政 令 第 8 条 第 1 項 第 2 号 ロ~ニの 規 定 する ものしかありません このため 法 第 34 条 に 該 当 する 開 発 行 為 は 原 則 として 市 街 化 調 整 区 域 全 域 が 対 象 となります が 法 第 34 条 第 11 号 及 び 第 12 号 の 規 定 により 条 例 で 指 定 する 区 域 においては 政 令 第 8 条 第 1 項 第 2 号 ロ~ニに 該 当 する 区 域 を 含 めることはできません このような 区 域 は 基 本 的 には 都 市 計 画 法 の 立 地 規 制 以 外 の 制 約 つまり 法 第 33 条 の 技 術 基 準 や 開 発 許 可 制 度 以 外 の 他 法 令 の 制 度 等 により それぞれの 目 的 に 応 じて 必 要 な 範 囲 内 で 財 産 権 等 の 制 限 が 行 われています (3) 一 定 の 要 件 を 満 たす 区 域 (2) 以 外 の 市 街 化 調 整 区 域 においては 法 第 34 条 各 号 のいずれかに 該 当 する 開 発 行 為 が 認 められます これらは 1スプロール 対 策 上 特 段 の 支 障 がないと 認 めら れるもの 2スプロール 対 策 上 支 障 があるが これを 受 認 す べき 特 別 の 必 要 性 の 認 められるものの 二 つの 類 型 に 分 ける ことができます 2 法 第 34 条 に 基 づく 開 発 行 為 (1)スプロール 対 策 上 特 段 の 支 障 がないと 認 められる 開 発 行 為 スプロール 対 策 上 特 段 の 支 障 がないと 認 められる 開 発 行 為 は 道 路 や 排 水 施 設 等 の 公 共 施 設 が 整 備 されないままに 農 地 や 山 林 等 が 無 秩 序 に 市 街 化 することを 防 止 する 観 点 か - 181 -

ら その 予 定 建 築 物 が 立 地 しても 開 発 区 域 外 に 新 たな 公 共 施 設 を 整 備 する 必 要 のおそれのないものとして 特 段 の 支 障 がないと 認 められるものをいいます このような 開 発 行 為 は 都 市 問 題 を 解 決 する 観 点 から 財 産 権 を 制 限 する 必 要 がな いため 立 地 基 準 に 適 合 するものとしなければなりません 具 体 的 には まず 計 画 的 に 公 共 施 設 の 整 備 を 図 る 法 第 3 4 条 第 10 号 の 地 区 計 画 制 度 等 がこれに 該 当 します また 法 第 34 条 第 11 号 の 区 域 指 定 制 度 についても 一 定 要 件 を 満 たす 集 落 については 建 築 物 がある 程 度 集 積 して 市 街 化 が 進 んでおり また 公 共 施 設 の 整 備 もある 程 度 進 ん でいると 考 えられます したがって 条 例 で 指 定 された 区 域 において 周 辺 環 境 に 支 障 があるものとして 条 例 で 定 めた 用 途 以 外 の 建 築 物 の 建 築 等 を 目 的 とした 開 発 行 為 については これに 該 当 するとの 考 えから 新 設 されました さらに 法 第 34 条 第 12 号 の 規 定 に 基 づくもののうち 地 域 の 実 情 に 最 も 詳 しい 行 政 組 織 である 市 町 村 が 策 定 した 土 地 利 用 計 画 に 即 して 条 例 で 予 定 建 築 物 の 用 途 を 限 り 指 定 する 区 域 において 行 われる 開 発 行 為 についても これに 該 当 するとの 考 えから 条 例 化 されました (2)スプロール 対 策 上 支 障 があるが これを 受 認 すべき 特 別 の 必 要 性 の 認 められる 開 発 行 為 スプロール 対 策 上 支 障 があるが これを 受 認 すべき 特 別 の 必 要 性 の 認 められる 開 発 行 為 は 道 路 や 排 水 施 設 等 の 公 共 施 設 が 整 備 されないままに 農 地 や 山 林 等 が 無 秩 序 に 市 街 化 す ることを 防 止 する 観 点 から 支 障 があるものの 市 街 化 調 整 区 域 において 立 地 を 認 める 必 要 性 があるものをいいます この ような 開 発 行 為 については 都 市 への 人 口 集 中 等 の 特 殊 な 社 会 状 況 ではなく 通 常 の 社 会 状 況 で 行 われるものであること から 都 市 問 題 を 解 決 する 観 点 から 必 要 以 上 に 財 産 権 を 制 限 することができないため 立 地 基 準 に 適 合 するものとされま す 具 体 的 には 法 第 34 条 各 号 ( 第 10 号 第 11 号 及 び 第 12 号 のうち 上 記 (1)に 該 当 するものを 除 く )に 限 定 列 挙 されています - 182 -

第 1 節 開 発 区 域 周 辺 に 居 住 している 者 が 利 用 するための 公 共 公 益 施 設 日 常 生 活 に 必 要 な 物 品 の 販 売 修 理 等 の 店 舗 等 ( 法 第 34 条 第 1 号 ) 法 第 34 条 一 主 として 当 該 開 発 区 域 の 周 辺 の 地 域 において 居 住 している 者 の 利 用 に 供 する 政 令 で 定 める 公 益 上 必 要 な 建 築 物 又 はこれらの 者 の 日 常 生 活 のため 必 要 な 物 品 の 販 売 加 工 若 しくは 修 理 その 他 の 業 務 を 営 む 店 舗 事 業 場 その 他 これらに 類 する 建 築 物 の 建 築 の 用 に 供 する 目 的 で 行 う 開 発 行 為 ( 主 として 周 辺 の 地 域 において 居 住 している 者 の 利 用 に 供 する 公 益 上 必 要 な 建 築 物 ) 政 令 第 29 条 の5 法 第 34 条 第 1 号 ( 法 第 35 条 の2 第 4 項 において 準 用 する 場 合 を 含 む )の 政 令 で 定 める 公 益 上 必 要 な 建 築 物 は 第 21 条 第 26 号 イからハまでに 掲 げ る 建 築 物 とする ( 適 正 かつ 合 理 的 な 土 地 利 用 及 び 環 境 の 保 全 を 図 る 上 で 支 障 がない 公 益 上 必 要 な 建 築 物 ) 政 令 第 21 条 二 十 六 ( 略 ) イ 学 校 教 育 法 第 1 条 に 規 定 する 学 校 同 法 第 124 条 に 規 定 する 専 修 学 校 又 は 同 法 第 134 条 第 1 項 に 規 定 する 各 種 学 校 の 用 に 供 する 施 設 である 建 築 物 ロ 社 会 福 祉 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 45 号 )による 社 会 福 祉 事 業 又 は 更 生 保 護 事 業 法 ( 平 成 7 年 法 律 第 86 号 )による 更 生 保 護 事 業 の 用 に 供 する 施 設 である 建 築 物 ハ 医 療 法 ( 昭 和 23 条 法 律 第 205 号 ) 第 1 条 の5 第 1 項 に 規 定 する 病 院 同 条 第 2 項 に 規 定 する 診 療 所 又 は 同 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 助 産 所 の 用 に 供 する 施 設 である 建 築 物 ニ ホ ( 略 ) 法 令 の 解 説 及 び 審 査 基 準 1 法 改 正 の 経 緯 平 成 18 年 の 法 改 正 により 社 会 福 祉 施 設 医 療 施 設 学 校 ( 大 学 専 修 学 校 及 び 各 種 学 校 を 除 く )は 開 発 許 可 等 の 規 制 を 受 ける 建 築 物 に 変 更 になりました これらの 公 共 公 益 施 設 は 法 制 定 当 初 は 一 般 に 住 民 等 の 利 便 に 配 慮 して 建 設 されるものと 想 定 されていました すなわ ち 市 街 化 調 整 区 域 では 一 定 の 集 落 等 が 形 成 されているよ うな 場 所 に 規 模 の 小 さなものが 立 地 し 無 秩 序 な 市 街 化 の 促 進 を 引 き 起 こさないものとして 開 発 許 可 にかからしめる 必 要 がないものとされてきました しかし モータリゼーションの 進 展 等 に 伴 う 生 活 圏 の 広 域 化 と 相 対 的 に 安 価 な 地 価 等 を 背 景 として 市 街 化 調 整 区 域 に 平 成 18 年 11 月 6 日 付 け 国 土 交 通 省 国 都 計 第 82 号 国 住 街 第 161 号 都 市 の 整 序 ある 整 備 を 図 るため の 都 市 計 画 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 都 市 計 画 法 及 び 建 築 基 準 法 の 一 部 改 正 について( 技 術 的 助 言 ) 4(1) 参 照 - 183 -

おいて これらの 公 共 公 益 施 設 が 当 初 想 定 していた 立 地 場 所 の 範 囲 を 超 えて 周 辺 土 地 利 用 に 関 わりなく 無 秩 序 に 立 地 し あるいは 周 辺 の 集 落 等 のサービスの 供 給 を 超 えて 広 域 から 集 客 するような 大 規 模 な 公 共 公 益 施 設 が 立 地 する 事 態 が 多 数 出 現 しました また 一 方 で 様 々な 都 市 機 能 がコンパクトに 集 積 した 歩 いて 暮 らせるまちづくりを 進 めるためには これらの 公 共 公 益 施 設 が 高 齢 者 も 含 めた 多 くの 人 々にとって 便 利 な 場 所 に 立 地 するよう まちづくりの 観 点 からその 適 否 を 判 断 する 必 要 があります こうしたことから 平 成 18 年 の 改 正 法 で は これらの 公 共 公 益 施 設 の 建 築 の 用 に 供 する 目 的 で 行 う 開 発 行 為 を 行 おうとする 場 合 新 たに 開 発 許 可 を 要 すること となりました 2 基 本 的 な 考 え 方 本 号 は 市 街 化 調 整 区 域 において そこに 居 住 する 者 の 日 常 生 活 が 健 全 に 営 まれるよう 配 慮 することが 必 要 であるこ とから 公 共 公 益 施 設 や 日 常 生 活 のため 必 要 な 物 品 の 小 売 業 又 は 修 理 業 理 容 業 等 の 業 務 を 営 む 店 舗 事 業 所 等 の 建 築 を 目 的 とした 開 発 行 為 を 許 可 しうるとしたものです 市 街 化 調 整 区 域 である 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 の 日 常 生 活 に 必 要 な 建 築 物 ですから 開 発 区 域 は 既 存 の 集 落 内 である 必 要 があります 3 公 共 公 益 施 設 本 号 の 公 共 公 益 施 設 は 当 該 開 発 区 域 周 辺 の 市 街 化 調 整 区 域 に 居 住 する 者 が 主 たる 利 用 者 である 施 設 を 対 象 としてい ます 本 号 に 該 当 する 公 共 公 益 施 設 は 政 令 第 29 条 の5の 規 定 により 政 令 第 21 条 第 26 号 イからハの 建 築 物 とされ ています 政 令 21 条 第 26 号 イからハに 該 当 しない 学 校 社 会 福 祉 施 設 医 療 施 設 は 当 該 開 発 区 域 周 辺 の 市 街 化 調 整 区 域 に 居 住 する 者 が 主 たる 利 用 者 である 施 設 であっても 本 号 に 該 当 しません (1) 学 校 等 本 号 の 対 象 となるのは 政 令 第 21 条 第 26 号 イにより 学 校 教 育 法 第 1 条 に 規 定 する 学 校 同 法 第 124 条 に 規 定 す る 専 修 学 校 同 法 第 134 条 第 1 項 に 規 定 する 各 種 学 校 で - 184 -

す なお 学 校 教 育 法 第 1 条 では 学 校 とは 幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 中 等 教 育 学 校 特 別 支 援 学 校 大 学 及 び 高 等 専 門 学 校 と 定 義 しています しかし 高 等 学 校 専 門 学 校 各 種 学 校 等 は 広 範 囲 から 利 用 者 を 集 める 施 設 も 少 なくありません そうした 施 設 は 主 として 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 が 利 用 する 施 設 とはいえないた め 本 号 の 要 件 を 満 たさないことになります 通 常 本 号 に 該 当 するものとして 想 定 されるのは 利 用 者 の 範 囲 が 限 定 されている 市 町 村 立 の 小 中 学 校 や 利 用 者 が 設 置 される 市 町 村 よりも 小 さい 範 囲 で 限 定 される 幼 稚 園 が 考 えられます それ 以 外 の 学 校 専 門 学 校 各 種 学 校 は 通 常 の 場 合 主 として 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 のための 施 設 とは 想 定 できず 本 号 に 該 当 しません なお 大 学 については 第 1 2 号 に 基 づく 条 例 で 規 定 されています (2) 社 会 福 祉 施 設 更 生 保 護 施 設 本 号 の 対 象 となる 社 会 福 祉 施 設 は 政 令 第 21 条 第 26 号 ロにより 社 会 福 祉 法 による 社 会 福 祉 事 業 及 び 更 生 保 護 事 業 法 による 更 生 保 護 事 業 の 用 に 供 する 施 設 です 社 会 福 祉 法 第 2 条 では 社 会 福 祉 事 業 とは 第 一 種 社 会 福 祉 事 業 及 び 第 二 種 社 会 福 祉 事 業 をいいます 第 一 種 社 会 福 祉 事 業 は 同 条 第 2 項 第 二 種 社 会 福 祉 事 業 は 同 条 第 3 項 に 列 挙 されていま す なお 同 条 第 4 項 では 社 会 福 祉 事 業 に 該 当 しないものも 列 挙 されていますので 留 意 する 必 要 があります しかし 社 会 福 祉 施 設 は 広 範 囲 から 利 用 者 を 集 める 入 所 系 の 施 設 も 少 なくありません これらの 施 設 は 主 として 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 が 利 用 する 施 設 とはいえないため 本 号 の 要 件 を 満 たさないことになります 通 常 本 号 に 該 当 するものとして 想 定 されるのは 主 とし 地 域 密 着 型 サービス( 介 て 開 発 区 域 周 辺 の 住 民 が 利 用 する 保 育 所 等 の 通 所 系 社 会 福 護 保 険 法 第 8 条 第 14 項 )の 祉 施 設 や 地 域 密 着 型 サービスを 提 供 する 施 設 のほか 入 所 系 種 類 は 次 のとおり 1 夜 間 施 設 では 主 として 開 発 区 域 周 辺 の 住 民 が 優 先 的 に 利 用 する 対 応 型 訪 問 介 護 2 認 知 症 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 が 考 えられます それ 以 外 の 社 会 福 祉 対 応 型 通 所 介 護 3 小 規 模 施 設 は 主 として 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 のための 施 設 とは 想 定 多 機 能 型 居 宅 介 護 4 認 知 できず 本 号 に 該 当 しません 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 (グ (3) 医 療 施 設 ループホーム)5 小 規 模 ( 定 本 号 の 対 象 となる 医 療 施 設 は 政 令 第 21 条 第 26 号 ハに 員 29 人 以 下 )の 特 別 養 護 老 より 医 療 法 第 1 条 の5 第 1 項 の 病 院 同 条 第 2 項 の 診 療 所 人 ホーム6 小 規 模 ( 定 員 29-185 -

同 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 助 産 所 です 人 以 下 )の 特 定 施 設 入 所 者 しかし 病 院 は 一 般 的 に 広 範 囲 から 利 用 者 を 集 めるため 生 活 介 護 (ケアハウス) 本 号 の 要 件 を 満 たさないことになります 通 常 本 号 に 該 当 するものとして 想 定 されるのは 規 模 の 小 さい 診 療 所 や 助 産 所 が 考 えられます それ 以 外 の 医 療 施 設 は 主 として 開 発 区 域 の 周 辺 住 民 のための 施 設 とは 想 定 でき ず 本 号 に 該 当 しません 4 店 舗 等 対 象 となる 施 設 は 当 該 開 発 区 域 周 辺 の 市 街 化 調 整 区 域 に 居 住 する 者 を 主 たる 対 象 としたものですから 著 しく 規 模 の 大 きな 店 舗 等 は 認 められません また 日 常 生 活 に 必 要 な 物 品 の 販 売 等 を 行 うものですか ら 相 当 数 のサービス 対 象 者 が 存 する 区 域 内 に 立 地 する 必 要 があります 本 号 の 許 可 の 対 象 となる 予 定 建 築 物 の 用 途 及 び 規 模 は 周 辺 の 居 住 者 の 日 常 生 活 に 必 要 な 範 囲 に 限 定 されるものです から 代 表 的 なものとしては 日 用 品 の 販 売 店 舗 や 飲 食 店 理 容 店 等 であって かつ 小 規 模 なものということができま す ところで 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 は 主 として 低 層 住 宅 の 良 好 な 住 環 境 を 保 護 するための 地 域 ですが そこに 居 住 す る 者 の 生 活 に 必 要 となる 床 面 積 150m2 以 内 の 日 用 品 の 販 売 のための 店 舗 や 飲 食 店 の 建 築 が 認 められています 本 号 は 市 街 化 調 整 区 域 に 居 住 する 者 の 日 常 生 活 に 必 要 な 物 品 の 販 売 等 に 係 る 店 舗 等 を 対 象 とするものですから 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 に 建 築 できる 店 舗 等 と 本 号 の 許 可 の 対 象 となる 店 舗 等 とはおおむね 同 種 のものということができます そこ で 本 号 の 許 可 の 対 象 となる 予 定 建 築 物 は 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 において 建 築 することができる 店 舗 等 とし 具 体 的 な 業 種 は 特 定 しないこととします また 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 で 建 築 することができる 店 舗 等 以 外 のものであっても あん 摩 マッサージ 等 の 施 術 所 や 自 動 車 修 理 工 場 は 周 辺 居 住 者 の 日 常 生 活 に 必 要 と 考 えられ ます さらに 市 街 化 調 整 区 域 においては 農 林 漁 業 に 従 事 し ている 者 が 比 較 的 多 いことから 農 機 具 修 理 工 場 や 農 林 漁 業 団 体 の 事 務 所 も 日 常 生 活 に 必 要 と 考 えられます したがっ - 186 -

て これらの 建 築 物 であって 比 較 的 小 規 模 なものは 許 可 の 対 象 とします 予 定 建 築 物 については 日 常 生 活 に 必 要 な 物 品 の 販 売 等 に おいて 管 理 者 が 常 駐 する 必 要 は 認 められませんので 本 号 を 立 地 根 拠 とした 住 宅 を 兼 ねる 店 舗 は 認 められません 審 査 基 準 1 開 発 区 域 開 発 区 域 は 松 伏 町 都 市 計 画 法 に 基 づく 開 発 許 可 等 の 基 準 に 関 する 条 例 第 5 条 第 1 項 第 2 号 アに 規 定 する 既 存 の 集 落 内 に 存 すること 2 予 定 建 築 物 予 定 建 築 物 の 用 途 及 び 規 模 は 次 のいずれかに 該 当 するものであること (1) 政 令 第 21 条 第 26 号 イに 該 当 する 建 築 物 で 次 のいずれかに 該 当 するもの (ア) 市 町 村 が 設 置 する 小 学 校 中 学 校 (イ) 幼 稚 園 (2) 政 令 第 21 条 第 26 号 ロに 該 当 する 建 築 物 で 次 のいずれかに 該 当 するもの (ア) 保 育 所 (イ) 市 町 村 が 指 定 した 事 業 者 が 行 う 地 域 密 着 型 サービスを 提 供 する 施 設 (ただし 当 該 市 町 村 の 住 民 のみの 利 用 に 供 するものに 限 る) (ウ) 特 別 養 護 老 人 ホーム 又 は 老 人 短 期 入 所 施 設 (ただし 主 として 当 該 開 発 区 域 の 周 辺 の 地 域 において 居 住 している 者 の 利 用 に 供 するものに 限 る) (エ)(ア)から(ウ) 以 外 の 施 設 で 施 設 利 用 者 が 通 所 する 施 設 (ただし 入 所 のた めの 設 備 が 設 置 されないものに 限 る) (3) 政 令 第 21 条 第 26 号 ハに 該 当 する 建 築 物 で 次 のいずれかに 該 当 するもの (ア) 診 療 所 (イ) 助 産 所 (4) 建 築 基 準 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 201 号 ) 別 表 第 2(ろ) 項 第 2 号 に 掲 げるもの (5)あん 摩 マッサージ 指 圧 師 はり 師 きゅう 師 柔 道 整 復 師 の 施 術 所 であって 床 面 積 の 合 計 が150 平 方 メートル 以 内 のもの (6) 自 動 車 修 理 工 場 ( 専 ら 自 己 の 業 務 用 自 動 車 の 修 理 整 備 を 行 うもの 自 動 車 の 販 売 を 行 うもの 又 は 自 動 車 の 解 体 を 行 うものを 除 く ) 又 は 農 機 具 修 理 工 場 であって 作 業 場 の 床 面 積 の 合 計 が300 平 方 メートル 以 内 のもの (7) 農 業 協 同 組 合 その 他 の 農 林 漁 業 団 体 の 事 務 所 - 187 -